JPH08248486A - ストロボ回路 - Google Patents

ストロボ回路

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JPH08248486A
JPH08248486A JP7050096A JP5009695A JPH08248486A JP H08248486 A JPH08248486 A JP H08248486A JP 7050096 A JP7050096 A JP 7050096A JP 5009695 A JP5009695 A JP 5009695A JP H08248486 A JPH08248486 A JP H08248486A
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JP
Japan
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voltage
strobe
trigger
transformer
oscillation
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JP7050096A
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English (en)
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Hirokazu Yokoo
広和 横尾
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ストロボ充電スイッチ7をONにすると、発
振トランジスタ12と発振トランス13からなる発振回
路が作動し、二次コイル22に発生した350Vの起電
力でメインコンデンサ15が充電される。ストロボ放電
管16を発光させる際には、発振回路を作動させた状態
で、シンクロスイッチ18がシャッタ羽根が全開した時
にONにされる。シンクロスイッチ18がONになる
と、作動中の発振トランス13の二次コイル22に発生
した800Vのフライバック電圧が、圧電トランス20
に印加され、圧電効果により4KVのトリガ電圧が発生
する。このトリガ電圧がトリガ電極19に印加される
と、ストロボ放電管16の各電極間でメインコンデンサ
15の電荷が放電され、発光する。 【効果】 小型の圧電トランスでトリガ電圧を得ること
ができるため、ストロボ回路を小型にすることができ
る。また、フライバック電圧を昇圧するため、より小型
の低い昇圧比の圧電トランスを用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ストロボ回路に関し、
さらに詳しくは、ストロボ発光に際してストロボ放電管
に印加するトリガ電圧の発生回路を改良したストロボ回
路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】メインコンデンサに充電された電荷をス
トロボ放電管内で放電させて発光させるには、数KVの
トリガ電圧をストロボ放電管に与える必要がある。この
ために、ストロボ回路内には、トリガ電圧を発生させる
ためのトリガ回路が設けられている。図4に示すよう
に、従来のストロボ回路では、発振トランジスタ40と
発振トランス41とは、周知のブロッキング発振回路を
構成しており、ストロボ充電スイッチ42をONにする
と、発振トランス41の正帰還作用によって発振トラン
ジスタ40が発振する。この発振は継続され、この間に
一次コイル41aに流れる電流の増加,減少が繰り返さ
れ、二次コイル41b側に高電圧例えば300Vの交流
が発生する。この交流は、ダイオード43で整流され
て、メインコンデンサ44とトリガコンデンサ45に充
電される。
【0003】メインコンデンサ44が規定充電電圧に達
した後に、シャッタボタンを押圧すると、シャッタ羽根
が全開した時点でシンクロスイッチ46がONとされ、
トリガコンデンサ45は放電してトリガトランス47の
一次コイル47aに電流を流す。これにより、一次コイ
ル47aと誘導結合された二次コイル47bに例えば4
KVの高電圧が発生する。この高電圧はトリガ電極48
aに印加され、ストロボ放電管48内のガスをイオン化
する。これにより、ストロボ放電管48内の抵抗が破
れ、メインコンデンサ44に充電された電荷が放電して
ストロボ放電管48が発光する。
【0004】また、トリガコイルとトリガコンデンサで
トリガ電圧を発生させる代わりに、ブロッキング発振回
路の二次コイルで発生するフライバック電圧(逆起電
力)でストロボ放電管を発光させるようにした試みがさ
れている。このストロボ回路では、発振トランスの二次
コイルの巻線数が増やされており、発振回路が発振を継
続している間に、二次コイルの両端子間からストロボ放
電管のトリガ電圧(4KV)を取り出すようにしてい
る。
【0005】このストロボ回路では、メインコンデンサ
を充電する時には、二次コイルの一端と二次コイルの中
間端子との間から取り出した電圧(約300V)でメイ
ンコンデンサを充電する。そして、ストロボ放電管を発
光させるときには、二次コイルの両端で発生したフライ
バック電圧をトリガ電圧としてトリガ電極に印加し、ス
トロボ放電管を発光させるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なトリガコイル,トリガコンデンサを用いたストロボ回
路では、一般にトリガコイル,トリガコンデンサは、そ
の構造から比較的サイズの大きな部品となり、例えば小
型化が要請されているレンズ付きフイルムユニットには
不向きであった。
【0007】一方、二次コイルのフライバック電圧をト
リガ電圧として印加するストロボ回路では、二次コイル
の巻線数を増やすことで、トリガコイル,トリガコンデ
ンサを省略することができるが、二次コイルの巻線数が
増加するのに伴い、二次コイルのストレイキャパシタン
ス(漂流容量)が増加し、巻線数に比例した高電圧が得
られない。このため、例えば4KVのトリガ電圧を得る
ためには、ストレイキャパシタンスによる昇圧比の低下
分を補うために、さらに巻線数を増やさねばならず、発
振トランスが大型化するとともに、高価なものとなって
しまうという問題があった。
【0008】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたもので、発振トランスの二次コイルのフライバック
電圧を利用し、低価格化かつ小型化に有利にしてトリガ
電圧を取り出すことができるようにしたストロボ回路を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、発振トランスからのフライバック電圧をシ
ンクロ信号に応答して圧電トランスで昇圧し、この圧電
トランスで昇圧された電圧をトリガ電圧として前記スト
ロボ放電管に印加するようにしたものである。
【0010】また、前記発振回路は発振トランジスタを
含み、前記発振トランスは、一端が電源に他端が前記発
振トランジスタのコレクタに接続された一次コイルと、
この一次コイルと誘導結合され一端がメインコンデンサ
に他端が発振トランジスタのベースに接続された二次コ
イルと、この二次コイルと誘導結合され一端が電源に他
端が発振トランジスタのベースに接続された三次コイル
とから構成され、前記圧電トランスの入力端は二次コイ
ルの前記一端に、出力端はストロボ放電管に近接して配
置したトリガ電極に接続されているようにするのがよ
い。
【0011】
【作用】ストロボ放電管の発光に際しては、発振動作中
の発振トランス例えば二次コイルで発生した高電圧のフ
ライバック電圧が圧電トランスの入力端に印加される。
このフライバック電圧は、圧電トランスで昇圧されて、
ストロボ発光を開始するのに必要なトリガ電圧に変換さ
れて出力端から取り出される。トリガ電圧はトリガ電極
に印加され、メインコンデンサが放電してストロボ放電
管が発光する。
【0012】
【実施例】本発明のストロボ回路を内蔵したストロボ内
蔵型のレンズ付きフイルムユニット(以下ストロボ付き
フイルムユニットという)を図2に示す。ストロボ付き
フイルムユニットは、簡単な撮影機構を備えたユニット
本体1にフイルムを内蔵しており、このユニット本体1
は紙箱2に覆われている。紙箱2には、撮影レンズ3,
ファインダ4,巻上げノブ5等が露呈する開口が設けら
れており、ユニット本体1を紙箱2に入れたままで撮影
操作を行うことができる。
【0013】ユニット本体1の前面中央部には、撮影レ
ンズ3が配置されている。撮影レンズ3の上方にはファ
インダ4が設けられ、このファインダ4の右側にはスト
ロボ発光部6が配置されている。このストロボ発光部6
の下側にはストロボ充電スイッチ7(図1参照)をON
−OFFさせる操作ボタン7aが設けられている。スト
ロボ付きフイルムユニットの上面には、シャッタボタン
8,残りフイルム枚数を確認するための表示窓9,スト
ロボ充電完了を確認するための表示窓10が設けられて
いる。
【0014】本発明を実施したストロボ回路を図1に示
す。ストロボ回路は、ストロボ充電スイッチ7,ストロ
ボ回路の電源となる起電力が1.5Vの電池11,NP
N型の発振トランジスタ12,発振トランス13,整流
用のダイオード14,メインコンデンサ15,ストロボ
放電管16,ネオン管17,シンクロスイッチ18,ト
リガ電極19,圧電トランス20等から構成されてい
る。
【0015】発振トランス13は、それぞれが誘導結合
された一次コイル21,二次コイル22,三次コイル2
3とから構成され、発振トランジスタ12とともに周知
の自走式のブロッキング発振回路を形成している。発振
トランス13では、一次コイル21の各端子が第1端子
13a,第2端子13bに、三次コイル23の一方の端
子が第3端子13cに、二次コイル22の一方の端子が
三次コイル23の他方の端子と接続された第4端子13
dに、二次コイル22の他方の端子が第5端子13eに
なっている。
【0016】一次コイル21の第2端子13bには、電
池11のプラス端子が接続され、第1端子13aには発
振トランジスタ12のコレクタ端子が接続されている。
また、三次コイル23の第3端子13cには、抵抗25
を介して電池11のプラス端子が接続され、二次コイル
22との共有端子である第4端子13dには、ストロボ
充電スイッチ7を介して発振トランジスタ12のベース
端子が接続されている。発振トランジスタ12のエミッ
タ端子は、電池11のマイナス端子に接続されて接地
(GND)されるとともに、メインコンデンサ15のプ
ラス端子に接続されている。
【0017】二次コイル22の第5端子13eは、ダイ
オード14のカソードと、圧電トランス20とに接続さ
れ、ダイオード14のアノードはメインコンデンサ15
のマイナス端子に接続されている。ダイオード14は、
二次コイル22で発生する交流を半波整流して、第5端
子13eから第4端子13d方向に流れる電流のみをメ
インコンデンサ15に給電するためのものである。ま
た、シンクロスイッチ18は、シャッタ羽根に連動して
作動し、シャッタ羽根が全開した時にONとなる。本実
施例では、このシンクロスイッチ18のON状態をシン
クロ信号として用い、この状態になった時にトリガ電圧
をストロボ放電管16に印加するようにしている。
【0018】発振トランジスタ12は、ストロボ充電ス
イッチ7がONになると、抵抗25,三次コイル23を
介してベース電圧が与えられる。これにより、ベース電
流が流れ込んで発振トランジスタ12が作動を開始し、
発振トランス13からの正帰還作用によってベース電流
が増大して発振する。
【0019】発振トランジスタ12の発振動作により、
一次コイル21に流れる電流(一次側電流)が変化する
と、二次コイル22には、一次コイル21と二次コイル
22との巻線比に応じた高電圧が発生する。二次コイル
22の両端子13d,13e間からは、発振トランジス
タ12の発振動作中の起電力で、メインコンデンサ15
の充電に必要な電圧、例えば350Vを取り出すことが
できるように二次コイル22の巻線数が決められてい
る。発振トランジスタ12の発振動作中では、二次コイ
ル22に発生する起電力によって第5端子13eから第
4端子13d方向に流れる電流がメインコンデンサ15
に給電され、メインコンデンサ15が充電される。
【0020】ストロボ放電管16は、低圧クセノン(X
e)ガスが封入されたガラスチューブの両端に一対の電
極が設けられており、これらの各電極がメインコンデン
サ15の両端に接続されている。また、ストロボ放電管
16のガラスチューブの外側には、これに接するように
してトリガ電極19が設けられている。このトリガ電極
19に対してトリガ電圧を印加すると、ストロボ放電管
16内のXeガスがイオン化して絶縁が破れ、メインコ
ンデンサ15に充電された電荷が陰極と陽極間で放電
し、ストロボ放電管16が発光する。
【0021】メインコンデンサ15の両端には、抵抗2
6a,26bを介してネオン管17が接続されている。
メインコンデンサ15が規定充電電圧に達すると、ネオ
ン管17は、放電を開始して点灯し、ストロボの発光が
可能になったことを知らせる。ネオン管17は、ユニッ
ト本体1の表示窓10に臨んで配置されており、ストロ
ボ付きフイルムユニットの外部から点灯の有無を観察す
ることができる。
【0022】圧電トランス20を図3に示す。圧電トラ
ンス20は、駆動部(一次側)20aに印加した一次電
圧を、圧電素子の圧電効果を用いて昇圧し、この昇圧さ
れたた高電圧を発電部(二次側)20bから二次電圧と
して取り出すものである。圧電トランス20は、長方形
板状の圧電素子30と、圧電素子30の片側半分の厚み
方向に設けられた一次(入力)側電極となる一対の電極
31,32と、圧電素子30の残り半分の長手方向の端
面に設けられた二次(出力)側電極となる電極33とか
ら構成されている。なお、電極32は二次側電極として
共有される。また、図1に示す符号35は、圧電トラン
ス20が1回作動する毎に圧電トランス20のリセット
(放電)をするための抵抗である。
【0023】この圧電トランス20は、圧電素子30と
して、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等のセラミック
が用いられ、圧電素子30の厚みが薄いながらも、高い
昇圧比が得られるものになっている。この圧電素子30
は、駆動部20aの一対の電極31,32に一次電圧を
印加すると、長手方向に機械的な歪みが発生する。これ
により、発電部20bに電荷が発生し、この電荷が電極
33と電極32との間から昇圧された高電圧の二次電圧
として取り出される。
【0024】電極31は、二次コイル22の第5端子1
3eに、電極32はシンクロスイッチ18を介してマイ
ナス端子側(GND)にそれぞれ接続され、発振トラン
ス13の二次コイル22で発生する電圧が駆動部20a
に印加されるようになっている。また、発電部20bの
電極33は、トリガ電極19に接続され、発電部20b
で発生した高電圧をトリガ電極19に印加するようにな
っている。
【0025】発振トランス13は、発振動作中には、メ
インコンデンサ15を充電する起電力を発生する他に、
この起電力と交互に約800Vのフライバック電圧(逆
起電力)を発生する。シンクロスイッチ18がONにな
ると、このフライバック電圧が圧電トランス20の駆動
部20aの一対の電極31,32に印加され、発電部2
0bにトリガ電圧(4KV)が発生する。このトリガ電
圧がトリガ電極19に印加されることにより、ストロボ
放電管16が発光する。
【0026】このように、このストロボ回路では、高電
圧の約800KVのフライバック電圧を一次電圧として
用いて、4KVの二次電圧を得るため、圧電トランス2
0の昇圧比は5倍でよく、薄く小型でありながらも高い
昇圧比が得られる圧電トランス20をより薄型化,小型
化するのに寄与している。なお、この圧電素子20は、
圧電素子の材料や寸法等を調節することにより、圧電素
子の振動モードをフライバック電圧の発生周期に合わ
せ、最適な昇圧比が得られるようにされている。また、
実際には、この圧電トランス20は、樹脂封入でパッケ
ージ化されたものがストロボ回路基板に組付けられる。
【0027】この圧電トランス20は、圧電素子30が
セラミックを用いた無機質であるため、高電圧の印加に
よる発熱,発煙,発火等の危険がなく、日常的に使われ
るレンズ付きフイルムユニットやカメラ等の安全性を向
上する上で有利である。また、一次電圧をいったん磁気
エネルギーに変換してから、電気エネルギーの二次電圧
に変換する従来の巻線型のトリガトランスとは異なり、
圧電トランス20は、電気エネルギーを機械エネルギー
に変換した後に、再び電気エネルギーに変換するため、
巻線型のトリガトランスの欠点である漏れ磁束や電流リ
ーク等がなく、電力効率を高く(例えば80〜95%)
することができ、フライバック電圧の電力を有効に利用
できる。したがって、ストロボ放電管16の発光を確実
なものとすることができる。
【0028】なお、圧電素子を用いて、トリガ電圧を得
る方式としては、人為的に機械的な衝撃を圧電素子に与
え、機械エネルギーを電気エネルギーに変換して、トリ
ガ電圧を得るストロボ回路が知られているが、このよう
なストロボ回路に比べて、本実施例のストロボ回路で
は、衝撃発生機構等が不要であり、電気的にトリガ電圧
を発生させてるようにしているため、故障し難く安定し
てトリガ電圧を発生できるといった利点もある。
【0029】次に、上記実施例の作用について説明す
る。撮影者は、ストロボ付きフイルムユニットの巻上げ
ノブ5を回動操作して、フイルム巻き上げとシャータチ
ャージを行い撮影の準備をする。次に、ストロボを発光
させて撮影する必要がある場合には、操作ボタン7aを
押圧してストロボ充電スイッチ7をONさせる。この操
作ボタン7aの押圧は、撮影が終了するまで継続され
る。なお、このストロボ充電スイッチ7は、操作ボタン
7aを1度押すとONとなり、再び操作ボタン7aを押
すまでこのON状態が継続されるものや、スライド式の
スイッチにしてもよい。
【0030】ストロボ充電スイッチ7がONになると、
抵抗25,三次コイル23を介して発振トランジスタ1
2にベース電流が流れ、発振トランジスタ12の作動が
開始される。三次コイル23に電流(三次側電流)が流
れ始めることにより、一次コイル21に起電力が発生す
る。一次コイル21で発生した起電力によって、一次コ
イル21には第2端子13bから第1端子13a方向に
一次側電流が流れ始める。この一次側電流は発振トラン
ジスタ12のコレクタ電流として流れる。さらに、一次
電流が流れ始める(増加する)と、二次コイル22に3
50V程度の起電力が発生し、第5端子13eから第4
端子13d方向に二次側電流が流れる。この二次側電流
は、発振トランジスタ12のベース端子に流れ込みベー
ス電流を増加させる。これにより、一次コイル21から
のコレクタ電流(一次側電流)がさらに増加する。
【0031】このようにして発振トランジスタ12は、
発振トランス13との正帰還作用により発振動作をす
る。正帰還作用によって二次コイル22からのベース電
流がさらに増加すると、発振トランジスタ12が飽和状
態になって、コレクタ電流が一定値となる。このため、
一次側電流の変化(増加)がなくなり、発振トランス1
3にフライバック電圧が発生する。二次コイル22に発
生したフライバック電圧は、発振トランジスタ12のベ
ース端子の電位を下げ、エミッタ端子の電位よりも低く
する。これにともなって、発振トランジスタ12のベー
ス電流が減少して「0」となり、コレクタ電流(一次側
電流)が流れなくなる。
【0032】発振トランス13で発生したフライバック
電圧がなくなると、発振トランジスタ12のベース電位
がエミッタ端子の電位よりも高くなって再びベース電流
が流れ始め、発振トランジスタ12にコレクタ電流が流
れるようになる。以降、同様にして、発振トランス13
との正帰還作用により、発振トランジスタ12が発振
し、発振動作が継続して行われる。
【0033】一方、発振トランジスタ12の発振動作が
行われている間には、二次コイル22で発生した起電力
によって第5端子13eから第4端子13d方向に流れ
る電流は、メインコンデンサ15に給電され、メインコ
ンデンサ15を充電する。また、二次コイル22で発生
したフライバック電圧は、二次コイル22の第4端子1
3eから第5端子13e方向に電流を流そうとするが、
ダイオード14の作用によってこの電流はメインコンデ
ンサ15に流れない。
【0034】メインコンデンサ15への充電が進み、メ
インコンデンサ15が規定充電電圧に達すると、ネオン
管17が点灯する。この時に、ネオン管17は、従来の
ように点灯と消灯とを繰り返さずに、連続して点灯した
状態となる。これは、従来では、トリガコンデンサがネ
オン管に並列に接続されていたために、ネオン管が点灯
するとトリガコンデンサが放電され、ネオン管に与えら
れる電圧が低下して消灯する。その後にトリガコンデン
サが再充電されて、電圧が上昇すると再びネオン管が点
灯するといった動作を繰り返していたからであるが、こ
のストロボ回路では、トリガコンデンサがないので、メ
インコンデンサ15の充電電圧のみに依存してネオン管
17が連続点灯する。なお、メインコンデンサ15は、
発振トランジスタ12の発振動作中では、ネオン管17
によって放電される電荷量よりも多い電荷が与えられる
ので、充電電圧が下がることはない。
【0035】撮影者は、ストロボ発光の準備が完了した
ことをネオン管17の点灯で確認したら、操作ボタン7
aを押圧したままで、シャッタボタン8を押下する。シ
ャッタボタン8を押下すると、シャッタ羽根が作動され
る。そして、シャッタ羽根が全開した時点でシンクロス
イッチ18がONとなり、二次コイル22と、圧電トラ
ンス20との閉回路が形成される。これにより、二次コ
イル22の両端子13e,13d間に発生した電圧が圧
電トランス20の駆動部20aに印加されるようにな
る。
【0036】そして、二次コイル22に約800Vのフ
ライバック電圧が発生すると、このフライバック電圧が
圧電トランス20の電極31,32に印加され、電極3
2と電極33との間に、圧電素子30の圧電効果による
4KVのトリガ電圧が発生する。このトリガ電圧は、ス
トロボ放電管16のトリガ電極19に印加される。
【0037】トリガ電極19に4KVのトリガ電圧が印
加されると、トリガ電極19とストロボ放電管16内の
GNDされた電極との間にトリガ電流が流れ、Xeガス
がイオン化されてストロボ放電管16内の抵抗が破れ
る。そして、ストロボ放電管16の各電極間には、メイ
ンコンデンサ15の充電電圧例えば350Vが与えられ
ているため、メインコンデンサ15に充電された電荷が
各電極間で放電されて、ストロボ放電管16が発光す
る。
【0038】このフライバック電圧の発生周期は、シク
ロスイッチ18がONとなっている時間に対して短いか
ら、シクロスイッチ18がONとなっている時間内にフ
ライバック電圧が複数回発生する。これにより、トリガ
電圧もトリガ電極19に複数回印加される。したがっ
て、なんらかの理由により、最初のフライバック電圧に
よるトリガ電圧でストロボ放電管16が発光しなくと
も、この後の極めて短い時間内に複数回のトリガ電圧の
印加されるので、ストロボ放電管16が確実に発光す
る。
【0039】以上のように、このストロボ回路では、メ
インコンデンサ15を充電させるために発振回路を形成
する発振トランス13からフライバック電圧を取り出
し、これを薄型かつ小型の圧電トランス20で昇圧して
いるから、ストロボ回路にトリガコイルやトリガコンデ
ンサが不要になるとともに、ストロボ回路を小型化する
ことができる。
【0040】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明のストロボ
回路によれば、ストロボ放電管を発光させる際には、発
振トランスの作動中に発生するフライバック電圧を圧電
トランスでストロボ放電管が発光を開始するのに必要な
トリガ電圧まで昇圧し、このトリガ電圧をストロボ放電
管のトリガ電極に印加するようにしたから、トリガトラ
ンス,トリガコンデンサが不要となってストロボ回路を
小型化することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したストロボ回路の回路図であ
る。
【図2】ストロボ内蔵型のレンズ付きフイルムユニット
の外観図である。
【図3】圧電トランスの構造を示す説明図である。
【図4】従来のトリガ回路を備えたストロボ回路の回路
図である。
【符号の説明】
7 ストロボ充電スイッチ 11 電池 12 発振トランジスタ 13 発振トランス 21〜23 コイル 15 メインコンデンサ 16 ストロボ放電管 18 シンクロスイッチ 19 トリガ電極 20 圧電トランス
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年5月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】ストロボ充電スイッチ7がONになると、
抵抗25,三次コイル23を介して発振トランジスタ1
2にベース電流が流れ、発振トランジスタ12の作動が
開始される。発振トランジスタ12がONすることによ
って、一次コイル21には第2端子13bから第1端子
13a方向に一次側電流が流れ始める。一次側電流が流
れ始める(増加する)と、二次コイル22に350V程
度の起電力が発生し、第5端子13eから第4端子13
d方向に二次側電流が流れる。この二次側電流は、発振
トランジスタ12のベース端子に流れ込みベース電流を
増加させる。これにより、一次コイル21からのコレク
タ電流(一次側電流)がさらに増加する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発振トランスを含む発振回路からの出力
    でメインコンデンサを充電し、シンクロ信号に応答して
    ストロボ放電管にトリガ電圧を印加してメインコンデサ
    からの放電電流でストロボ放電管を発光させるようにし
    たストロボ回路において、 前記発振トランスからのフライバック電圧をシンクロ信
    号に応答して圧電トランスで昇圧し、この圧電トランス
    で昇圧された電圧をトリガ電圧として前記ストロボ放電
    管に印加するようにしたことを特徴とするストロボ回
    路。
  2. 【請求項2】 前記発振回路は発振トランジスタを含
    み、前記発振トランスは、一端が電源に他端が前記発振
    トランジスタのコレクタに接続された一次コイルと、こ
    の一次コイルと誘導結合され一端がメインコンデンサに
    他端が発振トランジスタのベースに接続された二次コイ
    ルと、この二次コイルと誘導結合され一端が電源に他端
    が発振トランジスタのベースに接続された三次コイルと
    から構成され、前記圧電トランスの入力端は二次コイル
    の前記一端に、出力端はストロボ放電管に近接して配置
    したトリガ電極に接続されていることを特徴とする請求
    項1記載のストロボ回路。
JP7050096A 1995-03-09 1995-03-09 ストロボ回路 Pending JPH08248486A (ja)

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