JPH08247540A - ガス流制御装置 - Google Patents

ガス流制御装置

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Publication number
JPH08247540A
JPH08247540A JP7052599A JP5259995A JPH08247540A JP H08247540 A JPH08247540 A JP H08247540A JP 7052599 A JP7052599 A JP 7052599A JP 5259995 A JP5259995 A JP 5259995A JP H08247540 A JPH08247540 A JP H08247540A
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JP
Japan
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limit value
temperature
time
lower limit
gas flow
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7052599A
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English (en)
Inventor
Akihisa Tsugawa
明久 津川
Kazuto Yamamoto
一人 山本
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】マイコンメータのガス漏れ検知機能を活かしつ
つ、加熱対象の温度の変化を抑制する。 【構成】加熱対象は燃料ガスの流路に配置された電磁弁
12を開くことにより加熱される。また、加熱対象の温
度は温度センサ15により検出される。温度設定手段6
によて加熱対象の目標温度を設定すると、設定温度制御
手段2によって温度の上限値と下限値とが設定され、比
較制御手段1では温度センサ15での検出温度が上限値
と下限値との間に保たれるように電磁弁12を開閉す
る。計時手段3は1日に1回ずつ1時間以上のリセット
時間を設定し、リセット時間になると設定温度制御手段
2では通常時よりも下限値を引き下げる。この下限値は
外乱がなければリセット時間内では加熱対象の温度が下
限値まで低下しない程度に設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料ガスの流路上に設
けられ流路を開閉制御するガス流制御装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、燃料ガス(以下、ガスと略称す
る)の需要家による使用量を計測する目的で、各需要家
へのガスの取込部分にガスメータが設置されている。こ
の種のガスメータとして、近年では、マイクロコンピュ
ータを内蔵したマイコンメータと称するものが普及して
きている。マイコンメータは、需要家による非燃焼状態
でのガス流出を検知したとき、あるいは所定震度以上の
地震を検知したときなどに、ガス流路を遮断したり警告
を発生して事故発生を防止する機能を有している。
【0003】ところで、マイコンメータは、ガス流が連
続して規定の時間(例えば1時間)以上停止する状態が
規定の期間(例えば30日間)続いて無い場合、ガス漏
れと判断して警告を発生する漏洩検知機能を持つように
設計されている。したがって、常時入浴可能となるよう
に浴槽内の温水を保温している浴槽水保温装置、温水を
常時流すことによって暖房する温水暖房装置などのよう
に、30日以上の長期間に亙って連続運転されるガス器
具を使用する場合に、異常ではないにもかかわらず1時
間以上のガス流の停止状態が得られず、マイコンメータ
が警告を発生するという動作を生じることがある。マイ
コンメータには、マイクロコンピュータの電源となる電
池が内蔵されており、この種の動作が生じると警告を発
生するために電池の消耗が速くなる。その結果、異常が
発生していないにもかかわらず、電池の出力電圧が低下
してガス流路を開いた状態に維持できなくなりガスの遮
断に至ることがある。
【0004】この種の問題を解決するには、マイコンメ
ータに内蔵されたマイクロコンピュータを動作させるプ
ログラムを変更することが考えられるが、すでに普及し
ているマイコンメータのプログラムを個々に変更する作
業は非常に手間がかかり、現実的な解決方法とは言えな
い。そこで、ガス器具側でこの種の問題を解決すること
が提案されている。たとえば、浴槽水保温システムと称
する商品が提案されており、この商品では毎日1回ずつ
1時間以上継続してガス流を強制的に停止させることに
よって、マイコンメータの上述のような動作の防止を図
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
浴槽水保温システムでは毎日必ず、1回ずつ1時間以上
継続してガス流を強制的に停止させるものであるから、
ガス流を強制的に停止している間に加熱対象である浴槽
内の水温が希望の温度より低下してもガス流を供給でき
ない時間帯が日毎に生じるという問題がある。とくに、
ガス流を停止している間に浴槽に水を足すことによって
水温が低下しても、ガス流の停止が解除されてからでな
ければ温水を追焚きすることができず、ガス流の強制停
止中には風呂に入ることができないことになる。
【0006】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、長期間に亙って連続運転されるガス
器具を用いる際に、ガス流の供給を停止する期間を設け
ながらも加熱対象の温度の変化を抑制したガス流制御装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、燃料ガスのガス流が規定の停止
時間以上継続して停止する状態が規定の判定期間内に生
じないと異常と判断するマイクロコンピュータを内蔵し
たガスメータとガス器具の燃焼口との間のガス流路上に
配置されるガス流制御装置であって、上記ガス流路を開
閉する流路開閉手段と、ガス器具で加熱される加熱対象
の目標温度を設定する温度設定手段と、加熱対象の温度
を検出する温度検出手段と、上記目標温度に基づいて設
定した下限値及び上限値と温度検出手段での検出温度と
を比較し検出温度が下限値より低いとガス流路を開いて
燃料ガスを燃焼させ上限値まで上昇するとガス流路を閉
じるように流路開閉手段を制御する比較制御手段と、上
記判定期間内で複数回設定される期間毎に、加熱対象が
下限値から上限値まで加熱されるのに要する時間よりも
長く設定された一定の強制運転時間を時限するととも
に、強制運転時間の時限後から上記停止時間よりも長く
設定された一定のリセット時間を時限する計時手段と、
比較制御手段で用いる下限値をリセット時間にはリセッ
ト時間以外で設定される第1の下限値よりも低い第2の
下限値に設定する設定温度制御手段とを備え、比較制御
手段は強制運転時間の開始時点でガス流路を開いて燃料
ガスを燃焼させるように流路開閉手段を制御し、第2の
下限値は通常時において加熱対象の温度が強制運転時間
に上限値に達してガス流路が閉じた後にリセット時間の
終了時点で到達する温度よりも低く設定されていること
を特徴とする。
【0008】請求項2の発明では、設定温度制御手段は
比較制御手段で用いる上限値を強制運転時間には強制運
転時間以外で設定される第1の上限値よりも高い第2の
上限値に設定することを特徴とする。請求項3の発明で
は、設定温度制御手段は通常時に燃料ガスの非燃焼状態
においてリセット時間よりも短い一定時間で下降した加
熱対象の温度差を測定するとともに、リセット時間の上
記一定時間に対する比率よりも大きい倍率を上記温度差
に乗じた値をリセット時間の直前の上限値から減算して
求めた値を第2の下限値として用いることを特徴とす
る。
【0009】
【作用】請求項1の発明の構成によれば、ガスメータで
規定されている停止時間よりも長いリセット時間をガス
メータで規定されている判定期間よりも短い間隔で生じ
させ、リセット時間の直前に加熱対象の温度を上限値ま
で引き上げた後に、リセット時間には下限値を通常時よ
りも引き下げることにより、次にガス流路が開いて燃料
ガスの燃焼が開始されるまでの時間を引き延ばすことが
できる。ここで、リセット時間における下限値は、通常
時において加熱対象の温度が強制運転時間に上限値に達
してガス流路が閉じた後にリセット時間の終了時点で到
達する温度よりも低く設定してあるから、加熱対象の温
度を通常時とは異なる速度で引き下げるような外乱が生
じなければ、リセット時間の間はガス流路を閉じること
ができ、リセット時間はガスメータで規定された停止時
間よりも長く設定されていることで結果的に、ガス漏れ
と判断して警告を発するガスメータの動作を防止するこ
とができる。
【0010】また、加熱対象の温度が通常時とは異なる
速度で引き下げるような外乱が生じた時には、リセット
時間中でもガス流路が開かれて燃料ガスの燃焼が再開さ
れ、加熱対象の温度がリセット時間中に設定されている
下限値(すなわち、第2の下限値)よりも下がるのを防
止することができる。つまり、ガス器具の連続運転中に
おける加熱対象の温度の変化を抑制することができる。
たとえば、浴槽内の水温を保つのであれば、リセット時
間における水温の最低値は通常時よりも下がるが、入浴
できる程度に保つことが可能である。しかも、一般的に
言えば、上述した外乱は不定期に生じるものであるか
ら、ガスメータで規定されている判定期間内にリセット
時間を複数回発生させることによって、1回のリセット
時間においてガス流路が開いたとしても、次回のリセッ
ト時間においてはガス流路を閉じた状態に保つことがで
きる可能性が高く、先述のガスメータの動作をほぼ確実
に防止することができる。たとえば、浴槽内の水温を保
つのであれば、リセット時間を1日毎に発生させればよ
く、この条件では30日間の間にガス流を1時間以上停
止させるという条件を実用的な範囲で確実に成立させる
ことができる。
【0011】請求項2の発明の構成によれば、リセット
時間において下限値を引き下げる直前の強制運転時間に
は上限値を引き上げているから、上限値を引き上げた分
だけリセット時間における下限値を高く設定することが
可能であり、リセット時間における加熱対象の最低温度
を通常時における下限値に近付けることができる。たと
えば、浴槽内の水温を保つのであれば、リセット時間に
おいても通常時とほぼ同じ程度の温度で入浴することが
できることになる。
【0012】請求項3の発明の構成によれば、通常時に
燃料ガスの非燃焼状態での一定時間において加熱対象の
低下した温度差を求め、リセット時間の上記一定時間に
対する比率より大きい倍率を上記温度差に乗じた値をリ
セット時間の直前の上限値から減算した値をリセット時
間における下限値(第2の下限値)として用いるから、
リセット時間における下限値を自動的に設定することが
できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 (実施例1)本実施例では、図3に示すように、浴槽1
6内の温水を保温する浴槽水保温装置を例示する。この
装置は、浴槽16内と熱交換器14との間で水を循環さ
せ、熱交換器14内を通る水をバーナ13でのガス燃焼
により加熱するように構成される。浴槽16内の水温は
浴槽16から熱交換器への循環路で浴槽16の近傍に配
置した温度センサ15により検出される。一方、マイク
ロコンピュータを内蔵したガスメータ(以下、マイコン
メータと略称する)17からバーナ13へのガス流路に
は流路開閉手段としての電磁弁12が配置され、電磁弁
12は温度センサ15で検出した浴槽16内の水温がほ
ぼ一定に保たれるように制御装置10によって開閉制御
される。つまり、浴槽16内の水温が制御装置10によ
り設定されている下限値より低いと、制御装置10によ
り電磁弁12が開かれバーナ13が点火し、熱交換器1
4を介して浴槽16内の水温が上昇する。逆に、浴槽1
6内の水温が設定された上限値に達すると、制御装置1
0により電磁弁12が閉じられバーナ13が消火する。
【0014】上記動作を行なうために、制御装置10に
は、図1に示すように、運転開始および運転停止を指示
する運転スイッチ5および使用者の手操作により浴槽1
6内の温水の目標温度を設定する温度設定手段6が接続
される。温度設定手段6により設定された目標温度は制
御装置10に設けた設定温度制御手段2に入力され、設
定温度制御手段2では目標温度に基づいて上述した上限
値及び下限値を設定する。一般には、上限値は目標温度
よりも2〜3℃高く、下限値は目標温度よりも1〜2℃
低く設定される。温度検出手段としての温度センサ15
により検出された浴槽16内の水温は、比較制御手段1
において設定温度制御手段2で設定された上限値及び下
限値と比較される。また、比較制御手段1での比較結果
に基づいて、上述したように、温度センサ15での検出
温度が下限値よりも低いと電磁弁12を開いてガスを燃
焼させ、温度センサ15での検出温度が上限値まで上昇
すると電磁弁12を閉じてガス流を停止させる。ここ
に、電磁弁12の開閉制御は電磁弁開閉手段4を介して
行なわれる。
【0015】ところで、従来の技術として説明したよう
に、マイコンメータ17では30日(判定期間)内に1
時間(停止時間)以上のガス流の停止が要求されている
のに対して、上述した浴槽水保温装置の通常時の動作で
は、浴槽16内の水温を下限値と上限値との間に保つた
めに電磁弁12は比較的短時間で開閉されるから、バー
ナ13に供給されるガス流が1時間以上停止するとは限
らない。したがって、電磁弁12へのガス流路にマイコ
ンメータ17を設け、上述した浴槽水保温装置を30日
以上に亙って連続的に動作させるとマイコンメータ17
ではガス漏れと判断して警報を発する。そこで、本実施
例では、上記制御装置10に以下に説明する手段を設け
ることによって、マイコンメータ17の上記動作を回避
しているのである。
【0016】すなわち、本実施例では、運転スイッチ5
の操作による運転開始後に1日毎に一定時刻になると1
時間10分のリセット時間を時限するとともに、リセッ
ト時間の直前に一定時間の強制運転時間を時限する計時
手段3を設け、リセット時間には設定温度制御手段2で
設定した下限値を変更する。リセット時間を設定する時
刻は入浴の可能性のもっとも低い時間帯で選択するのが
望ましい。また、リセット時間は1日毎でなく2日毎な
どとしてもよいが、マイコンメータ17で規定されてい
る30日の判定期間内にある程度の回数のリセット時間
が生じるように設定しておく。さらに、リセット時間は
1時間10分でなくてもよいが、マイコンメータ17で
規定されている1時間の停止時間よりは長く且つなるべ
く1時間に近い程度に設定する。強制運転時間の長さ
は、浴槽16内の水温が下限値から上限値まで上昇する
のに要する時間よりもやや長い程度に設定される。
【0017】強制運転時間が開始されると電磁弁開閉手
段4を通して電磁弁12が開かれ、ガスの燃焼が開始さ
れて強制運転時間内に浴槽16内の水温が上限値に達し
てガスの供給が停止する。その後、浴槽16内の水温は
時間の経過とともに下降することになる。ここで、水温
が外乱なく自然に低下するものとして、リセット時間の
終了時点での水温よりもやや低い温度(数度低く設定す
る)をリセット時間における下限値(第2の下限値)と
して設定してある。この下限値はリセット時間以外の下
限値(第1の下限値)よりも低くなる。したがって、外
乱の無い状態ではリセット時間においては浴槽16内の
水温が第2の下限値よりも下がることがなく、リセット
時間にはガス流の停止状態が継続することになる。リセ
ット時間は1日毎に発生するから、マイコンメータ17
が警告を発生しない条件を満たすことができ、マイコン
メータ17の誤動作を防止することができる。また、リ
セット時間における上限値は第2の下限値よりも数度程
度高い適宜値に設定されるが、本実施例では通常時の上
限値と等しく設定してある。
【0018】一方、リセット時間内であっても、浴槽1
6内の水温が第2の下限値まで下がると電磁弁12が開
いてガスの燃焼が開始されるから、リセット時間におい
て設定されている第2の下限値よりも水温が下がるのを
防止することができる。つまり、水を足すなどして水温
が急に下がったときには、水温の下がり過ぎを防止する
ことができる。ここにおいて、上述した制御装置10は
マイクロコンピュータを用いて実現される。
【0019】次に、上述した制御装置10のうち本発明
の要旨となる部分の動作について図2に基づいて説明す
る。まず、運転スイッチ5により運転の開始を指示する
と、温度センサ15での検出温度が設定温度の第1の下
限値以下か否かが判断され(S1)、さらに設定温度の
第1の下限値以下のときには計時手段3で計時されてい
る時間がリセット時間内か否かが判断され(S2)、リ
セット時間内ではないときには電磁弁12を開いてバー
ナ13を点火させる(S3)。その後、浴槽16内の水
温が上昇して温度センサ15での検出温度が第1の上限
値に達すると(S4)、電磁弁12を閉じてバーナ13
を消火する(S5)。つまり、リセット時間内ではない
通常時には、運転スイッチ5がオフでなければ(S
6)、温度センサ15での検出温度が第1の下限値以下
になると電磁弁12を開いてバーナ13を点火させ、検
出温度が第1の上限値以上になると電磁弁12を閉じて
バーナ13を消火するという動作を繰り返す。
【0020】一方、温度センサ15での検出温度が第1
の下限値以下で(S1)、且つ計時手段3でリセット時
間の時限中であると(S2)、検出温度が第2の下限値
以下か否が判断され(S7)、第2の下限値以下のとき
には電磁弁12を開いてバーナ13を点火させ(S
8)、検出温度がリセット時間内で設定されている上限
値以上になると(S9)、電磁弁12を閉じてバーナ1
3を消火する(S5)。
【0021】上述した制御を行うことによってリセット
時間には浴槽16内の水温が第2の下限値に達すること
がほとんどなく、たいていの場合には毎日1時間10分
の間はガス流を停止させることができる。その結果、異
常ではないにもかかわらずマイコンメータ17がガス漏
れと判断して警告を発するのをほぼ防止できる。また、
上述のようにリセット時間において、水を足すなどして
水温が第2の下限値まで下がるとガスの燃焼が開始され
て水温が上昇するから、リセット時間であっても第2の
下限値以上の温度に保たれることになり、温度の下がり
過ぎを防止することができる。このことによって、リセ
ット時間に多少ぬるくはあっても入浴することが可能に
なり、いわゆる24時間入浴可能な風呂を提供すること
ができる。しかも、リセット時間においてガスを燃焼さ
せたときにはガス流を1時間以上停止させることになら
ないが、次日以降のリセット時間にはガス流を1時間以
上停止させる確率が高いから、30日以内に1時間以上
のガス流の停止を行なうという条件を成立させることが
できる。つまり、マイコンメータ17の先述の動作を防
止することができる。
【0022】(実施例2)図2に示した動作では、強制
運転時間の上限値を通常時の上限値と等しく設定してい
るが、本実施例では、図4、図5に示すように、強制運
転時間tbにおける上限値(第2の上限値)Tu2 を通
常時taの上限値(第1の上限値)Tu1よりもやや高
く(数度高く)設定してある。また、図4、図5には通
常時taの第1の下限値Td1 よりもリセット時間tc
における第2の下限値Tu2 を低く設定している状態も
示してある。
【0023】本実施例のように、強制運転時間tbにお
いて上限値を通常時taの第1の上限値Tu1 よりも高
い第2の上限値Tu2 に変更していることにより、リセ
ット時間tcの前に浴槽16内の水温を引き上げておく
ことができ、リセット時間tcにおける第2の下限値T
2 を実施例1よりも高く設定することが可能になる。
つまり、リセット時間tcにおける浴槽16内の水温の
最低値を実施例1よりも高く設定することができ、リセ
ット時間tcにおいて実施例1よりもより高い温度で入
浴することが可能になる。
【0024】いま、上限値を図4(a)の破線、下限値
を図4(a)の一点鎖線のように変化させるものとし、
リセット時間tcに水を足すなどの外乱が生じないもの
とすれば、バーナ13は図4(b)に示すように点火・
消化し、浴槽16内の水温は図4(a)に実線で示すよ
うに変化する。つまり、通常時taには、温度センサ1
5での検出温度が設定温度の第1の下限値Td1 以下で
あると電磁弁12を開いてバーナ13を点火し浴槽16
内の水温を上昇させ、検出温度が第1の上限値Tu1
達すると電磁弁12を閉じてバーナ13を消火する。バ
ーナ13を消火すれば浴槽16内の水温は放熱により自
然に低下し、検出温度が第1の下限値Tu1 まで低下す
ると、電磁弁12を再び開いてバーナ13を点火する。
以上の動作を繰り返すことによって、通常時taには浴
槽16内の水温を第1の下限値Td1 と第1の上限値T
1 との間に保つことができる。
【0025】一方、強制運転時間tbには、下限値を通
常時taと同じ第1の下限値Td1に保ち、上限値を第
1の上限値Tu1 よりも高い第2の上限値Tu2 に変更
する。また、強制運転時間tbの開始時点ではバーナ1
3を点火し、強制運転時間tbの間に浴槽16内の水温
が第2の上限値Tu2 に達するまで加熱する。このよう
に、リセット時間tcの開始前に浴槽16内の水温を実
施例1の場合よりも上昇させておくことによって、リセ
ット時間tcにおける第2の下限値Td2 を実施例1の
場合よりも高く設定してもリセット時間tcの間はガス
流を停止させておくことができるのである。要するに、
リセット時間tcにおける水温の最低値は第2の下限値
Td2 であるから、リセット時間tcにおいて入浴した
としても本実施例では実施例1の場合よりも高い温度で
の入浴が可能になるのである。
【0026】本実施例においても、リセット時間tcに
おいて浴槽16に水を足すなどの外乱が生じたときに
は、図5(a)に示すようにリセット時間tcにおいて
浴槽16内の水温が第2の下限値Td2 まで低下するこ
とがあるが、この場合には図5(b)のようにリセット
時間tcであってもバーナ13が点火して浴槽16内の
水温が第2の下限値Td2 以上に保たれるようにしてい
る。リセット時間tcにおいて図5のようにバーナ13
に点火することがあっても、実施例1と同様に、このよ
うな状態は毎日生じるものではないから、30日の間に
は図4のようにリセット時間tcにおいてガス流を1時
間以上停止させる状態を1日以上発生させることがで
き、結果的にマイコンメータ17の先述の動作を防止す
ることができるのである。
【0027】上記各実施例において、第2の下限値は人
手によって実験的に設定してもよいが、浴槽16の設置
条件や季節などによって水温の低下速度が異なるもので
あるから、第2の下限値を決定する作業はやや面倒であ
る。そこで、第2の下限値を次の手法で自動的に設定す
るのがより望ましい。すなわち、第2の下限値を設定す
る設定モードを設けて、装置の設置時ないしは月毎など
の一定時間間隔で設定モードに切り換えるようにし、設
定モードでは上限値から下限値までの間でたとえば30
分間に降下した温度差を求め、この温度差に基づいて第
2の下限値を設定する。つまり、30分間で求めた温度
差であれば、2倍にすれば1時間に降下する温度差が求
められると考えられるから、余裕を見込んで3倍の温度
差をリセット時間tcの直前の上限値(実施例1では通
常時と同じ上限値、実施例2では強制運転時間の上限値
になる)から引いた値をリセット時間tcにおける下限
値として採用すればよい。ここにおいて、温度の降下速
度を30分間で測定するのは一例であって限定する趣旨
ではない。
【0028】上記実施例では浴槽水保温システムについ
て説明したが、本発明の技術思想は他のシステムにも適
用可能であることは言うまでもない。
【0029】
【発明の効果】請求項1の発明は上述のように、ガスメ
ータで規定されている停止時間よりも長いリセット時間
をガスメータで規定されている判定期間よりも短い間隔
で生じさせ、リセット時間の直前に加熱対象の温度を上
限値まで引き上げた後に、リセット時間には下限値を通
常時よりも引き下げるので、次にガス流路が開いて燃料
ガスの燃焼が開始されるまでの時間を引き延ばすことが
できる。ここで、リセット時間における下限値は、通常
時において加熱対象の温度が強制運転時間に上限値に達
してガス流路が閉じた後にリセット時間の終了時点で到
達する温度よりも低く設定してあるから、加熱対象の温
度を通常時とは異なる速度で引き下げるような外乱が生
じなければ、リセット時間の間はガス流路を閉じること
ができ、リセット時間はガスメータで規定された停止時
間よりも長く設定されていることで結果的に、ガス漏れ
と判断して警告を発するガスメータの動作を防止するこ
とができるのである。
【0030】また、加熱対象の温度が通常時とは異なる
速度で引き下げるような外乱が生じた時には、リセット
時間中でもガス流路が開かれて燃料ガスの燃焼が再開さ
れ、加熱対象の温度がリセット時間中に設定されている
下限値(すなわち、第2の下限値)よりも下がるのを防
止することができる。つまり、ガス器具の連続運転中に
おける加熱対象の温度の変化を抑制することができると
いう利点がある。
【0031】請求項2の発明は、リセット時間において
下限値を引き下げる直前の強制運転時間には上限値を引
き上げているから、上限値を引き上げた分だけリセット
時間における下限値を高く設定することが可能であり、
リセット時間における加熱対象の最低温度を通常時にお
ける下限値に近付けることができるという利点を有す
る。
【0032】請求項3の発明は、通常時に燃料ガスの非
燃焼状態での一定時間において加熱対象の低下した温度
差を求め、リセット時間の上記一定時間に対する比率よ
り大きい倍率を上記温度差に乗じた値をリセット時間の
直前の上限値から減算した値をリセット時間における下
限値として用いるから、リセット時間における下限値を
自動的に設定することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例1の動作説明図である。
【図3】本発明を用いる浴槽水保温システムの概略構成
図である。
【図4】本発明の実施例2の動作説明図である。
【図5】本発明の実施例2の動作説明図である。
【符号の説明】
1 比較制御手段 2 設定温度制御手段 3 計時手段 4 電磁弁開閉手段 5 運転スイッチ 6 温度設定手段 10 制御装置 12 電磁弁 13 バーナ 15 温度センサ 16 浴槽 17 マイコンメータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料ガスのガス流が規定の停止時間以上
    継続して停止する状態が規定の判定期間内に生じないと
    異常と判断するマイクロコンピュータを内蔵したガスメ
    ータとガス器具の燃焼口との間のガス流路上に配置され
    るガス流制御装置であって、上記ガス流路を開閉する流
    路開閉手段と、ガス器具で加熱される加熱対象の目標温
    度を設定する温度設定手段と、加熱対象の温度を検出す
    る温度検出手段と、上記目標温度に基づいて設定した下
    限値及び上限値と温度検出手段での検出温度とを比較し
    検出温度が下限値より低いとガス流路を開いて燃料ガス
    を燃焼させ上限値まで上昇するとガス流路を閉じるよう
    に流路開閉手段を制御する比較制御手段と、上記判定期
    間内で複数回設定される期間毎に、加熱対象が下限値か
    ら上限値まで加熱されるのに要する時間よりも長く設定
    された一定の強制運転時間を時限するとともに、強制運
    転時間の時限後から上記停止時間よりも長く設定された
    一定のリセット時間を時限する計時手段と、比較制御手
    段で用いる下限値をリセット時間にはリセット時間以外
    で設定される第1の下限値よりも低い第2の下限値に設
    定する設定温度制御手段とを備え、比較制御手段は強制
    運転時間の開始時点でガス流路を開いて燃料ガスを燃焼
    させるように流路開閉手段を制御し、第2の下限値は通
    常時において加熱対象の温度が強制運転時間に上限値に
    達してガス流路が閉じた後にリセット時間の終了時点で
    到達する温度よりも低く設定されていることを特徴とす
    るガス流制御装置。
  2. 【請求項2】 設定温度制御手段は比較制御手段で用い
    る上限値を強制運転時間には強制運転時間以外で設定さ
    れる第1の上限値よりも高い第2の上限値に設定するこ
    とを特徴とする請求項1記載のガス流制御装置。
  3. 【請求項3】 設定温度制御手段は通常時に燃料ガスの
    非燃焼状態においてリセット時間よりも短い一定時間で
    下降した加熱対象の温度差を測定するとともに、リセッ
    ト時間の上記一定時間に対する比率よりも大きい倍率を
    上記温度差に乗じた値をリセット時間の直前の上限値か
    ら減算して求めた値を第2の下限値として用いることを
    特徴とする請求項1または請求項2記載のガス流制御装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110567165A (zh) * 2019-09-12 2019-12-13 珠海格力电器股份有限公司 热水器出水控制方法、装置和热水器系统

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