JP2001004220A - 給湯機 - Google Patents

給湯機

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JP2001004220A
JP2001004220A JP11175366A JP17536699A JP2001004220A JP 2001004220 A JP2001004220 A JP 2001004220A JP 11175366 A JP11175366 A JP 11175366A JP 17536699 A JP17536699 A JP 17536699A JP 2001004220 A JP2001004220 A JP 2001004220A
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hot water
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Tomoyuki Ida
智幸 井田
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Inax Corp
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  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】給湯機の熱交換器内の湯温や排気ガス温度等の
一定の事象を捉えてポストパージ制御を行うことによ
り、熱交換器内の湯温の異常上昇や冷し過ぎを防止す
る。 【解決手段】保温の為の燃焼の後のある一定の事象を捉
えた時点又はこの時点から一定時間が経過した後にポス
トパージを停止させるようにしている。ポストパージを
停止させるタイミングを設定するためのある一定の事象
としては、熱交換器内18の湯温を制御因子とする場合
と、熱交換した後の高温の排気ガス温度を制御因子とす
る場合とがある。このような一定の事象を捉えたポスト
パージの制御を行うことにより、熱交換器18内の湯温
の異常上昇や冷しすぎを防止することが可能であり、適
正な保温が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給湯栓からの出湯
停止後も熱交換器内の湯の温度を一定の温度範囲内に保
温する給湯保温機能を備えた燃焼式の給湯機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】この種の燃焼式の給湯機としては、ガス
給湯機と石油給湯機が一般的である。これらの燃焼式の
給湯機では、給湯使用後から時間が経過するに連れて給
湯機の熱交換器内の湯が徐々に冷却されて湯温が低下
し、次に使用する場合の出湯開始初期に、冷たい湯が供
給されて使用者が不具合を感じるという問題があった。
そのため、従来では、特開平6−117689号公報に
記載された技術のように、給湯を停止した後も給湯機の
熱交換器内の湯を一定範囲内の温度に保温するようにし
ている。
【0003】前記公報掲載の先願の給湯機は、その構成
を示せば図5のブロック図に示す通りであり、燃焼室1
内にバーナー2と熱交換器3とを有し、また燃焼室1へ
空気を供給するためのファン4と排気口5とが設けられ
ている。熱交換器3を通る水通路の入口側には水量検出
手段6が取り付けられており、出口側には出湯温度検出
手段7が取り付けられている。またバーナー2への燃料
供給路の途中には、燃料流量調節弁8が設置され、バー
ナー2の点火は点火装置9の点火プラグ10によって行
われる。点火状態は、炎検出手段11により確認され
る。同図において、符号12は給湯栓、13は出湯温度
の設定手段、14は制御装置である。
【0004】水通路に水が流れ、水量検出手段6が所定
水量以上を検出すると、ファン4が起動され、遅れて燃
料流量調節弁8が開となり、点火装置9によって点火プ
ラグ10から放電がなされ、燃焼が開始する。火炎が生
じているかは炎検出手段11によって確認される。加熱
量は、出湯温度を設定手段12で設定した温度にしべ
く、風量をファン4で制御し、ガス量を燃料流量調節弁
8で制御する。このような状態から水流が停止し、水量
検出手段6が所定水量以下であることを検出すると、燃
料流量調節弁8を閉じ、消火する。ファン4は、消火か
ら一定時間内はファン待機運転(ポストパージ)をし、
一定時間経過後に停止すべく制御されている。これは燃
焼室1の余熱によって熱交換器3内の湯温が必要以上に
上昇することを防止するためである。
【0005】そして、ファン待機運転中に出湯温度検出
手段7で検出される湯の温度が設定温度以下で、かつそ
の温度変化が下り勾配であることを検出したら点火動作
に入り、炎検出手段11で火炎を検出してから所定の秒
数間だけ燃焼を行い、再びファン待機運転に戻るように
している。要するに、従来の先願技術は、出湯温度検出
手段7で検出される湯温が、ある値よりも低下したとき
に所定時間だけ点火して燃焼を行い、湯温の低下を防止
するようにしている。以後は、このような要領で給湯機
の熱交換器3内の湯を一定温度範囲内に保温するもので
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、湯温の温度
低下を検出してある一定時間だけ燃焼を行い、燃焼停止
後の一定時間の間、ファン4の起動を継続してポストパ
ージを行う前記先願技術では、実際には熱交換器3の性
能のバラツキや外気温度の変化等により燃焼させた後の
温度上昇状態が異なり、熱交換器内の湯の温度が異常に
上昇したり、逆にせっかく燃焼して温めたのに一定時間
のポストパージにより冷しすぎてしまうという問題があ
った。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は従来の前記課題
に鑑みてこれを改良除去したものであって、給湯機の熱
交換器内の湯温や排気ガス温度等の一定の事象を捉えて
ポストパージ制御を行うことにより、熱交換器内の湯温
の異常上昇や冷し過ぎを防止することのできる給湯機を
提供せんとするものである。
【0008】而して、前記課題を解決するために本発明
が採用した請求項1〜13に記載の各手段は、ポストパ
ージを停止させるタイミングを設定することに特徴を有
しており、保温の為の燃焼の後のある一定の事象を捉え
た時点又はこの時点から一定時間が経過した後にポスト
パージを停止させるようにすることで共通している。こ
のようなポストパージの制御を行うことにより、熱交換
器内の湯温の異常上昇や冷しすぎを防止することが可能
であり、適正な保温が可能である。
【0009】なお、ポストパージを停止させるタイミン
グを設定するためのある一定の事象としては、請求項1
〜7に記載の発明のように、保温の為の燃焼後、熱交換
器内の湯温の検出温度が上昇して平衡になった時点、湯
温の検出温度が上昇した後に下降勾配になった時点、更
には湯温の検出温度が上昇した後に下降勾配になった時
点で且つある温度以下になった時点等の湯温の検出温度
を基礎とする場合がある。また別な一定の事象として
は、請求項8〜13に記載の発明のように、保温の為の
燃焼後、燃焼室内の排気ガスの検出温度が上昇して平衡
になった時点、排気ガスの検出温度が上昇した後に下降
勾配になった時点、更には排気ガスの検出温度が上昇し
た後に下降勾配になった時点で且つある温度以下になっ
た時点等の燃焼室内の排気ガスの検出温度を基礎とする
場合がある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の構成を図面に示
す発明の実施の形態に基づいて説明すると次の通りであ
る。図1は、本発明の一実施の形態に係る給湯機の全体
構成を示すブロック図である。同図に示す如く、この給
湯機は、燃焼室15内に、浴槽16の追焚きのための熱
交換器17と、給湯栓12からの出湯又は浴槽16への
湯張りのための熱交換器18と、燃焼用のバーナー19
と、ファン20とを有する2缶2水路1バーナー方式の
石油給湯機である。熱交換器17を通る追焚きのための
浴槽水の循環流路21には、ふろ温度検出手段22と、
循環ポンプ23と、ふろ水流スイッチ24と、ふろ出湯
温度検出手段25とが設置されている。ふろ出湯温度検
出手段25は、浴槽16へ供給する湯の温度を検出する
ためのものであり、熱交換器17の出口側に設置されて
いる。
【0011】一方、熱交換器18を通る給湯栓流路26
には、水量検出手段27と、給水温度検出手段28と、
熱交換器内の湯温検出手段29と、出湯温度検出手段3
0と、水量調整手段31及び給湯確認スイッチ32が設
置されている。そして、給湯栓流路26は、熱交換器1
8の上流側と下流側とが、バイパス量調整手段33を備
えたバイパス流路34によって連通接続されている。ま
た前記浴槽水の循環流路21の熱交換器17の上流側
と、給湯栓流路26の熱交換器18の下流側とは、湯張
り電磁弁35を備えたバイパス流路36によって連通接
続されている。更に、給湯栓流路26の熱交換器18の
上流側と、前記バイパス流路36の途中とは電磁弁37
を備えたバイパス流路38によって連通接続されてい
る。なお、図1において、符号39はバーナー19への
燃料供給調整手段、40は排気口である。
【0012】このように構成された給湯機において、給
湯栓12から出湯する場合は、先ず給湯栓12を開く。
これにより、水量検出手段27がある一定量以上の水量
を検出し、ファン20を回転させ、バーナー19を点火
させて燃焼を開始する。そして、出湯する湯の温度が設
定温度となるように、給水温度検出手段28と、熱交換
器18内の湯の温度検出手段29と、出湯温度検出手段
30とからの温度信号により、燃料供給手段39がバー
ナー19へ供給する燃料の量を制御し、適正な熱量の燃
焼が行われるように調整し、給湯栓12から設定温度の
お湯が出湯されるようにしている。
【0013】一方、浴槽16へ湯張りを行う場合は、給
湯栓12は閉塞状態にあり、循環ポンプ23を停止させ
た状態で湯張り電磁弁8を開とし、前記給湯栓12から
出湯する場合と同じように、熱交換器18で設定温度の
湯になるように燃焼状態を調整し、設定温度に加熱され
たお湯をバイパス流路36を通じて循環水流路21へ供
給し、浴槽16内へお湯を供給する。そして、水量検出
手段27又は浴槽内の圧力センサー(図示せず)により
所定量の湯張りが行われたことを検知すると、湯張り電
磁弁35を閉塞し、バーナー19の燃焼を停止する。
【0014】ところで、この実施の形態に係る給湯機で
は、一旦、給湯を終了した後の再使用に際して熱交換器
18内に残ったお湯及び流路26内の残留水が冷たくな
らならように保温する給湯保温機能と、浴槽16への湯
張りが終わった後の浴槽内の湯の温度を一定範囲内にな
るように保温する湯張り保温機能とを有している。給湯
保温の場合は、バイパス流路34のバイパス量調整手段
33が開となっており、熱交換器18内の湯の温度を検
出する検出器29の温度信号がある温度以下になると、
ファン20を起動させ、バーナー19を点火させて燃焼
を行い、検出器29の温度信号がある温度以上になる
と、燃焼を停止し、熱交換器18内の湯をある一定範囲
内の温度になるように保温する。
【0015】一方、湯張り保温の場合は、ある一定時間
毎に循環ポンプ23を駆動させ、沸き上げ前の撹拌(プ
リポンプ)後、ふろ水流スイッチ24でふろ水の有無を
チエックし、ふろ温度検出手段22で浴槽16内の湯の
温度をチエックする。湯の温度がある温度よりも低くな
っていれば、前記給湯保温機能の場合と同じ要領で、フ
ァン20を起動させ、バーナー19を点火させて燃焼を
行い、熱交換器17を通じて設定温度になるまで沸き上
げを行う。そして、ふろ温度検出手段22で検出される
浴槽水の温度がある温度以上になると、燃焼を停止し、
浴槽水の温度をある一定範囲内の温度になるように保温
する。沸き上げ後は、一点時間の間だけ循環ポンプ23
を駆動させ、ポストポンプを行い、熱交換器17内の余
熱により浴槽水の温度が必要以上に上昇するのを抑制し
ている。
【0016】ところで、前記給湯保温機能で給湯栓12
から出湯される湯の保温を行った場合、燃焼停止後も熱
交換器18の余熱により熱交換器18内の湯が加熱され
るので、燃焼停止後の一定時間の間、送風ファン20の
起動を継続するポストパージを行っている。このポスト
パージの制御如何では、余熱により必要以上の湯の温度
上昇となったり、また冷し過ぎとなる等の弊害がある。
そこで、この実施の形態では、図5に示す従来技術のよ
うに、ある一定の時間でポストパージを制御するのとは
異なり、保温の為の燃焼後のある一定の事象を捉えた時
点又はこの時点から一定時間が経過した後にポストパー
ジを停止させるようにしている。このように、定められ
た一定の時間とは無関係に、ある一定の事象を捉えてポ
ストパージを制御することで、熱交換器18内の湯温の
異常上昇や冷しすぎを防止することが可能であり、適正
な保温が可能である。以下は、このポストパージの制御
方法を更に詳細に説明する。
【0017】而して、ポストパージを停止させるタイミ
ングを設定するためのある一定の事象としては、以下に
説明する熱交換器18内の湯温を制御因子とする場合
と、熱交換した後の高温の排気ガス温度を制御因子とす
る場合とがある。先ず、湯温を制御因子とする場合から
説明する。
【0018】〔湯温を制御因子とする場合〕 (その一)この場合は、図2に示すように、保温の為の
燃焼後、熱交換器18内の湯温の検出温度が上昇して平
衡になった時点を基準とするものである。このように、
湯温の検出手段29で検出される熱交換器18内の湯の
温度は、保温の為の燃焼後も余熱により上昇するが、送
風ファン20の起動を継続することで、その異常上昇は
抑制され、やがて平衡状態となる。そこで、湯温が平衡
状態になった時点でファン20の起動を停止するか又は
平衡状態からある一定の時間(図2の破線参照)が経過
した後にファン20の起動を停止するようにすれば、余
熱による湯温の異常上昇や冷し過ぎを確実に防止するこ
とが可能である。
【0019】(その二)この場合は、保温の為の燃焼
後、熱交換器18の湯音の検出温度が余熱によって上昇
した後、更に下降勾配になった時点を基準としている。
そして、この下降勾配になった時点でファン20の起動
を停止するか又はこの下降勾配になった時点からある一
定の時間が経過した後にファン20の起動を停止するよ
うにしている。これにより、余熱による湯温の異常上昇
や冷し過ぎを確実に防止することが可能である。
【0020】(その三)この場合は、保温の為の燃焼
後、熱交換器18の湯温の検出温度が上昇した後に下降
勾配になった時点で且つある温度以下になった時点を基
準としている。そして、この湯温が下降勾配になった時
点で且つある温度以下になった時点でファン20の起動
を停止するか又はその時点からある一定の時間が経過し
た後にファン20の起動を停止するようにしている。こ
れらの二つの事象を基準とするのは、下降勾配となれ
ば、これ以上熱交換はされない一方、ある温度以下とし
たのは再使用時に高温の湯が出る可能性がないようにす
る、いわゆる適正な保温温度に保つためである。余熱に
よる湯温の異常上昇及び冷し過ぎを確実に防止する効果
については、前記各場合と同じである。
【0021】(その四)この(その四)では、前記(そ
の三)の場合のある温度を、給湯温度に応じて設定する
ようにしている。これは、給湯温度が低い時も高い時も
同じ温度で保温した場合、再使用時に高温の湯が出てし
まうからである。また必要以上に燃焼させることにな
り、燃料の無駄になるからである。
【0022】(その五)この場合は、保温の為の燃焼
後、熱交換器18内の湯温検出手段29の検出温度の上
昇率が設定量以下になった時点を基準としている。つま
り、湯温の上昇の変化率をみており、この変化率によっ
てどの時点で湯温が余熱による上昇状態から平衡状態に
なり、下降状態へ移行するようになるか等の予測が可能
となる。そのため、この(その五)では、湯温の上昇率
が設定量以下になった時点でファン20の起動を停止す
るか又は湯温の上昇率が設定量以下になった時点からあ
る一定の時間が経過した後にファン20の起動を停止す
るようにしている。効果については、前記各場合と同じ
である。
【0023】(その六)この(その六)の場合は、保温
の為の燃焼後、熱交換器18内の湯温検出手段29の検
出温度が予め定めた温度になった時点でファン20の起
動を停止するか又は前記予め定めた温度になった時点か
らある一定の時間後にファン20の起動を停止するよう
にしている。この場合は、直接に熱交換18内の湯温を
検出してポストパージの制御を行っているので、最も直
接的且つ確実である。
【0024】(その七)この(その七)では、保温の為
の燃焼後、ある時間が経過するまでは、熱交換器18内
の湯温検出手段29の検出温度が設定値以下であっても
保温燃焼を行わないようにしている。これは、燃焼後
は、すぐに湯温が上昇せず、そこで再度燃焼させると湯
温の異常上昇が起きるので、これを防止するためであ
る。そして、保温燃焼後は、前記(その一)〜(その
七)までの方法でポストパージの制御を行えばよい。
【0025】〔排気ガス温度を制御因子とする場合〕 (その1)この場合は、図3に示すように、保温の為の
燃焼後、排気ガスの温度が一定温度になった時点を基準
としている。排気ガスの温度が一定温度になるというこ
とは、一定熱量の加熱及び排熱が行われたことを意味
し、熱交換器18内の湯温も遅れて一定温度になること
が予測できる。従って、この場合は、排気ガスの温度が
一定になった時点でファン20の起動を停止するか又は
排気ガスの温度が一定になった時点からある一定の時間
が経過した後にファン20の起動を停止するようにすれ
ば(図3の破線参照)、余熱による湯温の異常上昇や冷
し過ぎを確実に防止することが可能である。
【0026】(その2)またこの場合は、保温の為の燃
焼が終了した後も排気ガスの温度が遅れて上昇するが、
やがて排気ガスの温度は下降勾配へ移行するようにな
る。この(その2)では、排気ガスの温度が下降勾配に
なった時点を基準としている。そして、この下降勾配に
なった時点でファン20の起動を停止するか又はこの下
降勾配になった時点からある一定の時間が経過した後に
ファン20の起動を停止するようにしている。これによ
り、余熱による湯温の異常上昇や冷し過ぎを確実に防止
することが可能である。
【0027】(その3)この(その3)では、保温の為
の燃焼後、排気ガスの検出温度が上昇した後に下降勾配
になった時点で且つある温度以下になった時点を基準と
している。そして、排気ガスの温度が下降勾配になった
時点で且つある温度以下になった時点でファン20の起
動を停止するか又はその時点からある一定の時間が経過
した後にファン20の起動を停止するようにしている。
これらの二つの事象を基準とするのは、下降勾配となれ
ば、これ以上熱交換はされない一方、ある温度以下とし
たのは、再使用時に高温の湯が出る可能性がないように
する、いわゆる適正な保温温度に保つためである。余熱
による湯温の異常上昇及び冷し過ぎを確実に防止する効
果については、前記各場合と同じである。
【0028】(その4)この(その4)では、前記(そ
の3)の場合のある温度を、給湯温度に応じて設定する
ようにしている。これは、給湯温度が低い時も高い時と
同じ温度で保温した場合、再使用時に高温の湯が出てし
まうからである。また必要以上に燃焼させることにな
り、燃焼の無駄になるからである。
【0029】(その5)この場合は、保温の為の燃焼
後、排気ガスの検出温度の上昇率が設定量以下になった
時点を基準としている。つまり、排気ガス温度の上昇変
化率によって加熱状態を監視することが可能であり、こ
の変化率によってどの時点で排気ガス温度及び熱交換器
18内の湯温が上昇状態から平衡状態になり、下降状態
へ移行するようになるか等の予測が可能となる。そのた
め、この(その5)では、排気ガス温度の上昇率が設定
量以下になった時点でファン20の起動を停止するか又
は湯温の上昇率が設定量以下になった時点からある一定
の時間が経過した後にファン20の起動を停止するよう
にしている。効果については、前記各場合と同じであ
る。
【0030】なお、これらの(その1)〜(その5)に
おいて、排気ガスの温度を検出するための排気温度検出
手段は、排気口40又は消音器41に設置するか、伝熱
により排気温度を相対的に検出できる位置に配置すれ
ば、正確に検出することが可能である。
【0031】ところで、本発明は上述した実施の形態に
限定されるものではなく、適宜の変更が可能である。例
えば、熱交換した後の高温の排気ガス温度をポストパー
ジの制御因子とする場合にあっては、図4に示すよう
に、保温のための燃焼自体を、排気ガスの温度がある温
度になった時点で停止させるようにしてもよい。また保
温のための燃焼自体を、排気ガスの温度がある温度にな
った時点又は燃焼開始からある時間が経過した後に、停
止させるようにしてもよい。これは燃焼開始からの時間
がある時間を越えると、熱交換器内の湯の温度が上がり
過ぎる可能性があるので、排気ガスの温度と燃焼時間の
いずれかの信号によって燃焼自体を制御するようにした
ものである。なお、熱交換器18内の湯の温度を検出す
る温度検出手段は、熱交換器18に取り付ける場合のみ
ならず、検出可能な位置であればどこであってもよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明にあっては、
ポストパージを停止させるタイミングを設定することに
特徴を有しており、保温の為の燃焼の後のある一定の事
象を捉えた時点又はこの時点から一定時間が経過した後
にポストパージを停止させるようにしている。ポストパ
ージを停止させるタイミングを設定するためのある一定
の事象としては、熱交換器内の湯温を制御因子とする場
合と、熱交換した後の高温の排気ガス温度を制御因子と
する場合とがある。このような一定の事象を捉えたポス
トパージの制御を行うことにより、熱交換器内の湯温の
異常上昇や冷しすぎを防止することが可能であり、適正
な保温が可能である。つまり、本発明のポストパージ制
御は、従来のポストパージ制御のように、保温燃焼後に
画一的に設定された一定時間だけ行うものではなく、給
湯機の熱交換器及び燃焼室等の状態を検出してこれに的
確に対応させた正確な保温制御を行うものであり、温度
制御が極めて正確である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る給湯機の全体を示す
ブロック図である。
【図2】本発明に係るものであり、熱交換器内の湯温を
制御因子とする場合のポストパージ制御の一例を示すタ
イムチャートである。
【図3】本発明に係るものであり、排気ガス温度を制御
因子とする場合のポストパージ制御の一例を示すタイム
チャートである。
【図4】本発明に係るものであり、排気ガス温度を制御
因子とする場合のポストパージ制御の別の例を示すタイ
ムチャートである。
【図5】従来の給湯機の全体を示すブロック図である。
【符号の説明】
16…浴槽 18…熱交換器 19…バーナー 20…ファン 29…熱交換器内の湯温検出手段

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】給湯保温機能を備えた給湯機において、保
    温の為の燃焼後、熱交換器内の湯温検出手段の検出温度
    が上昇し、平衡になった時点でポストパージを停止する
    か又は前記平衡になった時点からある一定の時間後にポ
    ストパージを停止することを特徴とする給湯機。
  2. 【請求項2】給湯保温機能を備えた給湯機において、保
    温の為の燃焼後、熱交換器内の湯温検出手段の検出温度
    が上昇した後に下降勾配になった時点でポストパージを
    停止するか又は前記下降勾配になった時点からある一定
    の時間後にポストパージを停止することを特徴とする給
    湯機。
  3. 【請求項3】給湯保温機能を備えた給湯機において、保
    温の為の燃焼後、熱交換器内の湯温検出手段の検出温度
    が上昇した後に下降勾配になった時点で且つある温度以
    下になった時点でポストパージを停止するか又は前記下
    降勾配になった時点で且つある温度以下になった時点か
    らある一定の時間後にポストパージを停止することを特
    徴とする給湯機。
  4. 【請求項4】ある温度が給湯温度設定に応じて設定され
    る請求項3に記載の給湯機。
  5. 【請求項5】給湯保温機能を備えた給湯機において、保
    温の為の燃焼後、熱交換器内の湯温検出手段の検出温度
    の上昇率が設定量以下になった時点でポストパージを停
    止するか又は前記上昇率が設定量以下になった時点から
    ある一定の時間後にポストパージを停止することを特徴
    とする給湯機。
  6. 【請求項6】給湯保温機能を備えた給湯機において、保
    温の為の燃焼後、熱交換器内の湯温検出手段の検出温度
    が予め定めた温度になった時点でポストパージを停止す
    るか又は前記予め定めた温度になった時点からある一定
    の時間後にポストパージを停止することを特徴とする給
    湯機。
  7. 【請求項7】給湯保温機能を備えた給湯機において、保
    温の為の燃焼後、ある時間が経過するまでは、熱交換器
    内の湯温検出手段の検出温度が設定値以下でも保温燃焼
    を行わない請求項1〜6のいずれかに記載の給湯機。
  8. 【請求項8】給湯保温機能を備えた給湯機において、保
    温の為の燃焼後、排気温度検出手段の検出温度が一定に
    なった時点でポストパージを停止するか又は前記一定に
    なった時点からある一定の時間後にポストパージを停止
    することを特徴とする給湯機。
  9. 【請求項9】給湯保温機能を備えた給湯機において、保
    温の為の燃焼後、排気温度検出手段の検出温度が上昇し
    た後に下降勾配になった時点でポストパージを停止する
    か又は前記下降勾配になった時点からある一定の時間後
    にポストパージを停止することを特徴とする給湯機。
  10. 【請求項10】給湯保温機能を備えた給湯機において、
    保温の為の燃焼後、排気温度検出手段の検出温度が上昇
    した後に下降勾配になった時点で且つある温度以下にな
    った時点でポストパージを停止するか又は前記下降勾配
    になった時点で且つある温度以下になった時点からある
    一定の時間後にポストパージを停止することを特徴とす
    る給湯機。
  11. 【請求項11】ある温度が給湯温度設定に応じて設定さ
    れる請求項10に記載の給湯機。
  12. 【請求項12】給湯保温機能を備えた給湯機において、
    保温の為の燃焼後、排気温度検出手段の検出温度の上昇
    率が設定量以下になった時点でポストパージを停止する
    か又は前記上昇率が設定量以下になった時点からある一
    定の時間後にポストパージを停止することを特徴とする
    給湯機。
  13. 【請求項13】排気温度検出手段を、排気口若しくは消
    音器又は伝熱により排気温度を相対的に検出できる位置
    に配置したことを特徴とする請求項8〜12のいずれか
    に記載の給湯機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013242096A (ja) * 2012-05-22 2013-12-05 Rinnai Corp 燃焼装置

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