JPH08247381A - 車両用エンジンのテストパレット及びテストベンチ - Google Patents

車両用エンジンのテストパレット及びテストベンチ

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JPH08247381A
JPH08247381A JP7055889A JP5588995A JPH08247381A JP H08247381 A JPH08247381 A JP H08247381A JP 7055889 A JP7055889 A JP 7055889A JP 5588995 A JP5588995 A JP 5588995A JP H08247381 A JPH08247381 A JP H08247381A
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test
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fluid
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Ikuo Takano
郁男 高野
Hideki Horie
秀樹 堀江
Toshihiko Kato
利彦 加藤
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Nissan Motor Co Ltd
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Daifuku Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M15/00Testing of engines
    • G01M15/04Testing internal-combustion engines
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16MFRAMES, CASINGS OR BEDS OF ENGINES, MACHINES OR APPARATUS, NOT SPECIFIC TO ENGINES, MACHINES OR APPARATUS PROVIDED FOR ELSEWHERE; STANDS; SUPPORTS
    • F16M5/00Engine beds, i.e. means for supporting engines or machines on foundations
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16MFRAMES, CASINGS OR BEDS OF ENGINES, MACHINES OR APPARATUS, NOT SPECIFIC TO ENGINES, MACHINES OR APPARATUS PROVIDED FOR ELSEWHERE; STANDS; SUPPORTS
    • F16M7/00Details of attaching or adjusting engine beds, frames, or supporting-legs on foundation or base; Attaching non-moving engine parts, e.g. cylinder blocks

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両用エンジンの振動を正確に把握する。 【構成】 エンジンを支持する支持パレット3と、流体
封入マウント4を介して支持パレット3を支持するベー
スパレット2とを備え、エンジンの運転時に発生する振
動は流体封入マウントの低い動バネ定数によって第1の
パレットから第2のパレットへの伝達を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用エンジンの完成
検査工程などにおいて、エンジン単体のファイアリング
テスト等を行うためのテストパレット及びテストベンチ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両用エンジンの製造工程に
おいては、組み立て完了後のエンジンの全数について、
単体、無負荷で始動及び暖機運転を行うファイアリング
テストにより完成検査を実施している。
【0003】このファイアリングテストでは、車両に搭
載する前のエンジン単体をテストパレットに載置した状
態でテストベンチへ搬送し、このテストパレット上でエ
ンジンの試験運転を行い、油漏れ等の目視検査や、エン
ジンの音、振動などから製品の合否を判定する評価を行
うもので、このようなファイアリングテストに合格した
ものを出荷する一方、不具合が認められた場合には別途
設けられたリペアベンチへ送り、このリペアベンチでは
テストパレットに載置したエンジンに動力計等の負荷を
接続して再度運転を行い、不具合箇所の特定などが行わ
れる。なお、エンジンの音、振動に基づいてエンジンの
不具合を評価するものとしては、人間の官能に基づく官
能評価と計測器による自動判定が適宜行われ、これら両
者を併用する場合もあり、以下、これらを総称して音振
判定という。
【0004】このような完成検査ラインにおいて、エン
ジンの搬送に用いられるテストパレットは、図9、図1
0に示すように、ベースパレット92と支持パレット9
3の2つの板状部材から構成される。
【0005】このベースパレット92と支持パレット9
3との間の所定の位置、例えば支持パレット93の四隅
には、エンジンの振動がベースパレット92へ伝達する
のを抑制するために防振ゴム94が介装される。この防
振ゴム94としては、図11に示す山型のものや、ある
いは図12に示すV字型のものが用いられる。
【0006】そして、支持パレット93は上方に突設し
た支柱96、97を介して図示しないエンジンを支持す
る一方、ベースパレット92は図示しない搬送手段及び
テストベンチと係合してエンジンの搬送及び位置決めを
行うとともに、図示はしないが、エンジンの燃料系、潤
滑系、電装系、冷却系をテストベンチに接続するための
補機類を備える。なお、支持パレット93に形成された
貫通孔93Aは、エンジンの図示しないオイルパンと補
機類、例えば、ドレーンなどと接続するために設けられ
るものである。
【0007】組み立てラインから送られて来たエンジン
は、支持パレット93に載置された後、搬送手段によっ
てテストベンチへ搬送、位置決めされ、始動、暖機運転
を行って、不具合がない場合にはベースパレット92を
完成検査ラインの出口へ搬送すると共に、支持パレット
93からエンジンを取り外して出荷する一方、エンジン
に不具合がある場合には、ベースパレット92をテスト
ベンチから移動するとともに、所定のリペアベンチへ搬
送してエンジンの出力軸を図示しない動力計にクラッチ
などを介して接続し、さらに試験を行う。
【0008】この他、完成検査ラインにおけるエンジン
の搬送及び位置決め手段としては、ハンガでエンジンを
垂下したまま、テストベンチへ搬送するものも知られて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ファイ
アリングテストの音、振動に基づく音振判定では、エン
ジンからの異音、エンジンの異常な振れなどから部品の
欠品、組み付け不良を判定するもので、エンジン自身の
振動を確実に把握しなければならない。
【0010】しかしながら、上記従来のテストパレット
では、図11あるいは図12のいずれの防振ゴム94で
も固有振動数が高く、さらにエンジンの振動周波数領域
での動バネ定数も高いため、エンジンの振動は支持パレ
ット93及びベースパレット92へ伝達され、エンジン
はこれらテストパレット含むひとつの慣性系として振動
し、図14に示すように、正常なV型6気筒エンジンと
1気筒だけ失火させたエンジンとでは振動レベルの顕著
な差が見られないため、エンジン単体の振動を正確に把
握できず、音、振動による官能評価の精度が低下する場
合があった。また、上記リペアベンチにおけるエンジン
と動力計との接続もクラッチなどを介して行うだけであ
り、同様にして動力計側も含んだ慣性系として振動する
ため、同様にエンジン単体の振動を確実に把握できない
という問題があった。
【0011】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、エンジン単体の振動を正確に把握可能な車
両用エンジンのテストパレット及びテストベンチを提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、エンジン
を支持した状態での運転試験及びエンジンの搬送を行う
車両用エンジンのテストパレットにおいて、エンジンを
支持する第1のパレットと、流体封入マウントを介して
前記第1のパレットを支持する第2のパレットとを備え
る。
【0013】また、第2の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記第1のパレットが、軽量化のための貫通孔を
備える。
【0014】また、第3の発明は、前記第1または第2
の発明において、前記流体封入マウントを複数配設する
とともに、前記第1のパレットとエンジンを合わせた重
心位置からほぼ等しい距離に流体封入マウントをそれぞ
れ配設する。
【0015】また、第4の発明は、エンジンの出力を計
測する手段と、この計測手段とエンジンの出力軸とを接
続する手段とを備えた車両用エンジンのテストベンチに
おいて、前記エンジンと接続手段との間に介装された自
在継ぎ手と、前記エンジン側の自在継ぎ手の一端を計測
手段に対して相対変位可能に支持する手段と、前記支持
手段と接続手段との間に介装された流体封入マウントと
を備える。
【0016】
【作用】第1の発明は、流体封入マウントを介して支持
された第1のパレットでエンジンを支持し、第2のパレ
ットを駆動することでエンジンをテストベンチ等へ搬送
する。エンジンの運転時に発生する振動は流体封入マウ
ントによって第1のパレットから第2のパレットへの伝
達を抑制される。
【0017】また、第2の発明は、前記第1のパレット
に軽量化のための貫通孔を形成したため、エンジンと一
体となる振動系の質量を低減することができ、車両搭載
状態に近い条件でエンジンの運転試験を行うことができ
る。
【0018】また、第3の発明は、エンジンと一体の振
動系の重心位置からほぼ等距離に複数の流体封入マウン
トを配設したため、各流体封入マウントの振動減衰特性
をほぼ均一にすることができ、第1のパレットから第2
のパレットへの振動の伝達を確実に抑制することができ
る。
【0019】また、第4の発明は、エンジンの出力計測
手段とエンジンの出力軸とを接続する手段との間に自在
継ぎ手を介装し、エンジン側の自在継ぎ手を流体封入マ
ウントを介して支持したため、エンジンと一体となる振
動系はエンジン側の自在継ぎ手までとなり、計測手段へ
のエンジンの振動の伝達を遮断して設備の騒音を抑制す
るとともに、振動系の固有振動数を低減させて車両搭載
状態に近い条件でエンジンの運転を行うことが可能とな
る。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0021】図1〜図4に示すように、前記従来例と同
様の完成検査ラインにおいて、エンジンの搬送に用いら
れるテストパレット20は、ベースパレット2と支持パ
レット3の2つのほぼ方形な板状部材から構成され、支
持パレット3はベースパレット2の上方に配設される。
【0022】支持パレット3は、ベースパレット2より
小さな所定の面積に形成され、ほぼ中央部には軽量化の
ための貫通孔30が形成され、この貫通孔30はエンジ
ン1を支持可能かつ所定の剛性を確保可能に設定され
る。
【0023】支持パレット3の上面からは、エンジン1
を支持するための支柱6、7が図中上方に突設され、エ
ンジン1は4本の支柱6と1本の支柱7の合計5点で支
持される。
【0024】ベースパレット2の所定の位置には、図示
しないテストベンチから突設されたロケートピン11を
挿通するための貫通孔2Aが形成され、図示しない搬送
手段でテストベンチへ送られたベースパレット2は、ロ
ケートピン11に貫通孔2Aを挿通させることでテスト
ベンチの所定の位置に配置される。
【0025】さらに、ベースパレット2には、エンジン
の燃料系、潤滑系、電装系、冷却系をテストベンチに接
続するための図示しない補機類を備える。
【0026】ここで、ベースパレット2と支持パレット
3との間にはエンジン1からベースパレット2への振動
を遮断する流体封入マウント4が所定の複数箇所に配設
される。
【0027】流体封入マウント4は図4、図5に示すよ
うに、貫通孔42を備えてゴム等の弾性部材をほぼ円筒
状に形成した円筒部40と、所定の位置で図中X軸方向
に貫通した切り欠き41、41を主体に構成される。そ
して、円筒部40の内部には所定の作動流体を封入した
流体室4A、4Bが画成され、流体室4A、4Bは図示
しないオリフィスを介して連通しており、円筒部40の
外周と貫通孔42の相対運動により減衰力を発生する。
【0028】このように構成された流体封入マウント4
は、ベースパレット2の上面の所定の位置に固定された
ほぼU字状のブラケット5で両端を支持されたピン43
に貫通孔42の内周を挿通される一方、支持パレット3
の下面に固設された円筒状のブラケット44に円筒部4
0を収装されて、支持パレット3とベースパレット2と
の間に介装される。
【0029】本実施例では、4つの流体封入マウント4
により支持パレット3を支持しており、図2に示すX−
Y平面内において、エンジン1の重心位置をGCとし、
エンジン1と支持パレット3を合わせた重心位置をG
C′とすると、流体封入マウント4はエンジン1と支持
パレット3を合わせた重心位置GC′から所定の距離R
にそれぞれ配設され、各流体封入マウント4は貫通孔4
2を図中X軸に沿って平行に配設される。
【0030】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
【0031】図示しない組み立てラインから送られて来
たエンジン1は、支持パレット3に載置された後、図示
しない搬送手段によってテストベンチへ搬送されて所定
の位置に配設され、前記従来例と同様にして、始動、暖
機運転が行われる。
【0032】この間に目視確認及び音、振動に基づく音
振判定が行われ、エンジン1が所定の基準を満たしてい
れば図示しない完成検査ラインの出口へ搬送する。
【0033】ここで、支持パレット3を支持する流体封
入マウント4の特性は図6に示すように、減衰力の大き
さを示す損失係数は約10Hzで最大となって前記従来例
の防振ゴムに比してはるかに高い値となり、エンジン1
のアイドル回転数を約600rpmとすると、アイドル回
転数付近でのエンジン1からベースパレット2への振動
の伝達を確実に抑制することができる。
【0034】また、図6(B)には動バネ定数K*と静
バネ定数Kstの比である動倍率を示し、流体封入マウン
ト4の動バネ定数は防振ゴムより小さいため、定常運転
時においてもエンジン1からベースパレット2への振動
の伝達を抑制することができるのである。
【0035】そして、複数の流体封入マウント4の配設
位置を、エンジン1と一体の振動系を構成する支持パレ
ット3を含んだ重心位置GC′からほぼ等しい距離に配
設することで、各流体封入マウント4の振動減衰特性を
均一にして、エンジン1からベースパレット2への振動
伝達を確実に抑制することが可能となるのである。
【0036】さらに、テストパレット20を、エンジン
1を支持する支持パレット3と、補機類を載置するとと
もに搬送、位置決めを行うベースパレット2とに分割す
るとともに、支持パレット3に軽量化のための貫通孔3
0を形成したため、支持パレット3の質量を前記従来例
に比して低減し、エンジン1と一体となって振動する振
動系の固有振動数を低減することが可能となって、前記
従来例に比して実車搭載状態に近い状態で音、振動の評
価を行うことができ、評価の精度を向上させることがで
きる。
【0037】こうして、支持パレット3の軽量化と流体
封入マウント4による支持によって、エンジン1と一体
の振動系の固有振動数を低減するとともに、この振動系
を低い動バネ定数で支持することで、エンジン1からベ
ースパレット2への振動の伝達を抑制し、テストパレッ
ト20でありながら実車搭載状態に近い状態でエンジン
1のファイアリングテストを行うことが可能となり、V
型6気筒エンジンにおいて、正常な状態の振動レベルと
1気筒だけ失火させた場合の振動レベルは図13に示す
ように、正常な状態に対して1気筒失火させた場合の振
動レベルの差は、前記従来例のテストパレットによる図
14に比して顕著になって、音振判定によるエンジンの
完成検査を容易にして完成検査の精度を向上させること
が可能となるとともに、センサなどで検出した振動又は
音を処理して自動的に評価を行う場合にも検査の精度を
向上させることが可能となるのである。
【0038】さらに、ベースパレット2から床面へ伝達
される振動を低減したため、設備の静粛化を推進するこ
とが可能となり、完成検査ラインに複数のテストベンチ
を併設した場合にも、各テストベンチの相互の振動を抑
制することで官能評価の精度をさらに向上させることが
できる。
【0039】図7、図8は第2の実施例を示し、前記第
1実施例のテストパレット20を用いたリペアベンチで
ある。
【0040】このリペアベンチは、テストパレット20
で搬送されて来たエンジン1の図示しない出力軸を水動
力計10と結合する、等速ボールジョイント9、クラッ
チ14及びユニバーサルジョイント16を主に構成さ
れ、前記第1実施例に示したようなテストベンチで不合
格となったエンジン1等の動力試験を行うものである。
なお、このリペアベンチでは上記不合格となったもの以
外に、抜き取り検査のエンジンや、特殊エンジンあるい
は特殊工程で組み立てられたエンジンの検査を行うもの
である。
【0041】エンジン1の出力を計測する水動力計10
はフロアから所定の高さに固設され、ユニバーサルジョ
イント16を介して軸方向(図中X軸方向)へ変位可能
なリニアガイド15に支持されたクラッチ14と結合さ
れる。なお、リニアガイド15はエンジン1との結合位
置を調整するため軸方向へ変位し、エンジン1の運転中
にはフロア側に固定される。
【0042】ユニバーサルジョイント16は、リニアガ
イド15の軸方向の変位を吸収しながらエンジン1の動
力を水動力計10へ円滑に伝達するものである。
【0043】そして、リニアガイド15にはエンジン1
の出力軸と結合するための等速ボールジョイント9が支
持される。
【0044】等速ボールジョイント9は相対変位可能な
ジョイント9A、9Bを軸9Cで結合し、ジョイント9
Bをクラッチ14の入力軸17に結合する一方、ジョイ
ント9Aは、カップリング13を介してテストパレット
20に支持されたエンジン1の出力軸に結合される。な
お、図中1Aはエンジン1のフライホイールを示し、カ
ップリング13はフライホイール1Aの軸に結合され
る。
【0045】ここで、等速ボールジョイント9のジョイ
ント9A及びカップリング13は、リニアガイド15に
対して相対変位可能なハウジング12に収装された軸受
18に支持された軸19に結合する。
【0046】ハウジング12は前記第1実施例の流体封
入マウント4と同様に構成された複数の円筒状の流体封
入マウント8を介してリニアガイド15に取り付けられ
る。ハウジング12のクラッチ14側に取り付けられた
筒状のブラケット80が内周で流体封入マウント8の外
周を支持する一方、リニアガイド15に基端を固設した
ピン81で流体封入マウント8の内周を支持すること
で、ハウジング12は流体封入マウント8の弾性に応じ
て軸19の半径方向及び軸方向へ相対変位可能にリニア
ガイド15で支持される。
【0047】そして、リニアガイド15に対して相対変
位可能なハウジング12のフランジ部12Aがエンジン
1の端面に締結されて、エンジン1は等速ボールジョイ
ント9を介して相対変位可能に水動力計10と結合され
る。
【0048】テストパレット20に支持されたエンジン
1の運転を開始すると、エンジン1の振動はハウジング
12へ伝達されるが、ハウジング12からリニアガイド
15への振動の伝達は流体封入マウント8によって吸収
されて抑制され、また、エンジン1の振動による出力軸
の変位は等速ボールジョイント9によって吸収される。
【0049】エンジン1はテストパレット20の流体封
入マウント4を介してフロアで支持される一方、出力軸
側を流体封入マウント8を介して水動力計10側に結合
したため、エンジン1と一体となる振動系を支持パレッ
ト3とハウジング12までとして、前記従来例に比して
振動系の固有振動数を低減するとともに、この振動系を
低い動バネ定数で支持することで、エンジン1から水動
力計10への振動の伝達を抑制し、前記第1実施例と同
様に実車搭載状態に近い状態でエンジン1の動力試験を
行うことが可能となり、動力試験の計測精度を向上させ
るとともに、設備の静粛化を推進することができるので
ある。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明は、エン
ジンを支持した状態での運転試験及びエンジンの搬送を
行う車両用エンジンのテストパレットにおいて、エンジ
ンを支持する第1のパレットと、流体封入マウントを介
して前記第1のパレットを支持する第2のパレットとを
備え、エンジンの運転時に発生する振動は流体封入マウ
ントの低い動バネ定数によって第1のパレットから第2
のパレットへの伝達を抑制することが可能となって、エ
ンジンはほぼ単体で振動する状態に近似させることがで
き、前記従来例に比してエンジンの音振判定の精度を向
上させることができると共に、第2のパレットから床面
への振動の伝達を抑制して設備の騒音を低減することが
可能となる。
【0051】また、第2の発明は、前記第1のパレット
が、軽量化のための貫通孔を備えたため、エンジンと一
体となる振動系の質量を低減することで固有振動数を低
下させ、車両搭載状態に近い条件でエンジン単体の運転
試験を精度よく行うことが可能となって、前記従来例に
比してエンジンの官能評価等の試験精度を向上させるこ
とができる。
【0052】また、第3の発明は、前記流体封入マウン
トを複数配設するとともに、前記第1のパレットとエン
ジンを合わせた重心位置からほぼ等しい距離に流体封入
マウントをそれぞれ配設し、エンジンと一体となる振動
系の重心位置からほぼ等距離に複数の流体封入マウント
を配設したため、各流体封入マウントの振動減衰特性を
ほぼ均一にして第1のパレットから第2のパレットへの
振動の伝達を確実に抑制し、設備の騒音を抑制するとと
もに、音、振動による官能評価の精度を向上させること
ができる。
【0053】また、第4の発明は、エンジンの出力を計
測する手段と、この計測手段とエンジンの出力軸とを接
続する手段とを備えた車両用エンジンのテストベンチに
おいて、前記エンジンと接続手段との間に介装された自
在継ぎ手と、前記エンジン側の自在継ぎ手の一端を計測
手段に対して相対変位可能に支持する手段と、前記支持
手段と接続手段との間に介装された流体封入マウントと
を備えたため、エンジンと一体となる振動系はエンジン
側の自在継ぎ手までとなり、計測手段へのエンジンの振
動の伝達を遮断して設備の静粛化を推進することがで
き、さらに、前記従来例に比して振動系の固有振動数を
低減することが可能となって車両搭載状態に近い条件で
エンジン単体の運転試験を行うことができ、エンジンの
計測及び評価の精度を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すテストパレットの正面
図。
【図2】同じく平面図。
【図3】同じく右側面図。
【図4】流体封入マウントの正面図。
【図5】同じく断面図。
【図6】流体封入マウント及び防振ゴムの振動特性を示
す説明図。
【図7】他の実施例を示すテストパレット及びテストベ
ンチを示す正面図。
【図8】同じく等速ボールジョイントを示す要部断面
図。
【図9】従来例を示すテストパレットの正面図。
【図10】同じく平面図。
【図11】防振ゴムを示す斜視図。
【図12】他の防振ゴムを示す斜視図。
【図13】本願のテストパレットによるエンジンの回転
次数と振動レベルとの関係を示すグラフである。
【図14】従来のテストパレットによるエンジンの回転
次数と振動レベルとの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 エンジン 2 ベースパレット 3 支持パレット 4 流体封入マウント 8 流体封入マウント 9 等速ボールジョイント 10 水動力計 12 ハウジング 13 カップリング 14 クラッチ 20 テストパレット 30 貫通孔
フロントページの続き (72)発明者 堀江 秀樹 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 加藤 利彦 大阪府大阪市西淀川区御幣島3丁目2番11 号 株式会社ダイフク内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンを支持した状態での運転試験及
    びエンジンの搬送を行う車両用エンジンのテストパレッ
    トにおいて、エンジンを支持する第1のパレットと、流
    体封入マウントを介して前記第1のパレットを支持する
    第2のパレットとを備えたことを特徴とする車両用エン
    ジンのテストパレット。
  2. 【請求項2】 前記第1のパレットが、軽量化のための
    貫通孔を備えたことを特徴とする請求項1に記載の車両
    用エンジンのテストパレット。
  3. 【請求項3】 前記流体封入マウントを複数配設すると
    ともに、前記第1のパレットとエンジンを合わせた重心
    位置からほぼ等しい距離に流体封入マウントをそれぞれ
    配設したことを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載の車両用エンジンのテストパレット。
  4. 【請求項4】 エンジンの出力を計測する手段と、この
    計測手段とエンジンの出力軸とを接続する手段とを備え
    た車両用エンジンのテストベンチにおいて、前記エンジ
    ンと接続手段との間に介装された自在継ぎ手と、前記エ
    ンジン側の自在継ぎ手の一端を計測手段に対して相対変
    位可能に支持する手段と、前記支持手段と接続手段との
    間に介装された流体封入マウントとを備えたことを特徴
    とする車両用エンジンのテストベンチ。
JP05588995A 1995-03-15 1995-03-15 車両用エンジンのテストパレット及びテストベンチ Expired - Lifetime JP3662045B2 (ja)

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