JPH08247092A - 電動送風機 - Google Patents

電動送風機

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JPH08247092A
JPH08247092A JP4842595A JP4842595A JPH08247092A JP H08247092 A JPH08247092 A JP H08247092A JP 4842595 A JP4842595 A JP 4842595A JP 4842595 A JP4842595 A JP 4842595A JP H08247092 A JPH08247092 A JP H08247092A
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JP
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impeller
inducer
hub
suction port
fastening
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Hiroyuki Kayama
博之 香山
Toru Hirose
徹 広瀬
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で入口衝突損失を低減し、インペ
ラの吸い込み能力を高める。 【構成】 1対の前面シュラウド1および後面シュラウ
ド2と、ブレード4と、樹脂製のハブ9を有し、ハブ9
にはインデューサ6と、インデューサ6にブレード4と
嵌合するスリット8と、位置合わせ用の突部7を設けて
インペラ本体15を構成し、インペラ本体15を筒状ス
ペーサ12を介してモータ軸14に締結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インペラを有する電動
送風機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の電動送風機には、板金加工によ
って製作されたインペラが使用されている。
【0003】以下に従来の電動送風機について、図5に
基づいて説明する。図5において、22はファンケース
で、上部中央部にはケース吸込口23を有しており、ケ
ース吸込口23に対向する開口部はモータフレーム24
に圧入により取り付けられている。前記ファンケース2
2の内部にはインペラ本体25,エアガイド26を設け
ている。27はモータ軸で、インペラ本体25はこのモ
ータ軸27にナット28により締め付けて取り付けられ
ている。29はモータである。
【0004】以上の構成で、インペラ本体25を回転さ
せることにより気流を発生させるのであるが、その流れ
の経路はケース吸込口23→インペラ本体25の内部→
エアガイド26→モータ29内部の順で外部へと排出さ
れる。
【0005】この電動送風機に使用しているファンケー
ス22およびインペラ本体25は、図6に示すような板
金加工された山型の形状を持つ前面シュラウド30と平
板形状である後面シュラウド31との間には、湾曲する
複数枚のブレード32を具備しており、前記後面シュラ
ウド31にはモータ軸27が連通する穴33を有する構
成とするものである。また34は吸込口、35は排出口
である。
【0006】また、ファンケース22にはケース吸込口
23を有し、このケース吸込口23にはシール部36を
備えてあり、このシール部36はインペラ本体25の前
面シュラウド30に有する吸込口34の内側に配する構
成となっているものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、インペラ本体25に対して垂直方向に吸
込口34から吸い込まれた空気流が、前面シュラウド3
0および後面シュラウド31、そしてブレード32で構
成される空間を通過し、インペラ本体25外周の排出口
35から送り出されることになるが、このとき吸込口3
4を通過した直後の空気流の流れ方向が、直角方向へと
急激に変化するため、入口衝突損失が起こり、乱流発生
の原因となり、吸い込み能力の低下につながるおそれが
ある。
【0008】本発明はこのような従来の課題を解決する
もので、簡単な構成で高精度かつ吸い込み能力を高めた
電動送風機用インペラを提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の第1の課題解決の手段は、1対の前面シュラ
ウドおよび後面シュラウドと、この1対のシュラウド間
に複数枚のブレードを備え、前記ブレードの吸込口側に
はインペラ吸込口内径よりも外周側で前記ブレードと接
合し、前記前面シュラウドおよび後面シュラウドによっ
て前後から押さえ付けられたインデューサと、このイン
デューサ外周部に設けた前記ブレードと嵌合するスリッ
トと、前記インデューサのインペラ吸込口隣接部に有す
る突部を形成した樹脂製のハブでインペラ本体を構成
し、前記ハブの内部に筒状スペーサを挿入し、この筒状
スペーサおよびインペラ本体をモータ軸に薄厚スペーサ
を介してナットで締結するようにしたものである。
【0010】また、本発明の第2の課題解決の手段は、
ハブのインペラ吸込口側に締結用治具挿入部を、内部に
ナット締結用締結部を形成し、前記ナット締結用締結部
に薄厚スペーサおよびナットを配したインペラ本体を有
するものである。
【0011】また、本発明の第3の課題解決の手段は、
ブレードの枚数よりインデューサの枚数が少なく、かつ
インデューサを有していないブレードに前記インデュー
サに比べて小型の補助インデューサを配したインペラ本
体を有するものである。
【0012】
【作用】本発明の第1の課題解決の手段は前記した構成
において、インペラ吸込口に曲面を持つインデューサと
位置合わせ用のスリットおよび突部を備えたハブを設
け、このハブ内に筒状スペーサを挿入しているので、簡
単な構成でインデューサを含めたハブを高精度に設置で
き、インペラ本体とモータ軸を高い強度で締結でき、さ
らに空気流の流れ方向の急激な変化を緩和することがで
き、空気流はインデューサに沿ってスムーズに流れ、入
口衝突損失が減少し、吸い込み能力を向上するものであ
る。
【0013】また、本発明の第2の課題解決の手段は前
記した構成において、ハブのインペラ吸込口側に締結用
治具挿入部を、ハブ内部にナット締結用締結部を設ける
ことで、インペラ吸込口側から締結用治具を締結用治具
挿入部に挿入し回転すると、ハブ内部のナット締結用締
結部がナットを回転させるため、より簡単な構成でイン
ペラ本体とモータ軸を締結でき、さらに空気流の流れ方
向の急激な変化を緩和することができ、空気流はインデ
ューサに沿ってスムーズに流れ、入口衝突損失が減少
し、吸い込み能力を向上するものである。
【0014】また、本発明の第3の課題解決の手段は前
記した構成において、ブレード枚数に対してインデュー
サの枚数を少なくし、かつインデューサを減らした箇所
には補助インデューサを配しているため、インペラ吸込
口の面積を広く確保することができ、空気流がインデュ
ーサに沿って、よりスムーズに通過し、さらに吸い込み
能力を向上するものである。
【0015】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の第1の実施例について、図
1および図2に基づいて説明する。
【0016】図において1,2は1対の前面シュラウ
ド,後面シュラウドを示している。3はインペラ吸込口
である。4は複数枚の湾曲したブレードであり、このブ
レード4は前面シュラウド1および後面シュラウド2と
は複数個のかしめ部5によってかしめられている。さら
に前記ブレード4の吸込口側には、インペラ吸込口3内
径よりも外周側でブレード4と接合する三次元的な曲面
を持たせるように先端を回転方向に曲げたインデューサ
6を有し、前記前面シュラウド1および後面シュラウド
2によって前後から押さえ付けられている。このインデ
ューサ6のインペラ吸込口3隣接部には突部7を設け、
前記インデューサ6の設置位置がインペラ吸込口3の中
心となるように決定している。8はスリットで山型形状
のハブ9の外周部に設け、このスリット8にブレード4
を挿入することによりインデューサ6を含むハブ9のイ
ンペラ回転方向の位置を決定している。10,11は締
結用の薄厚スペーサで、12は筒状スペーサであり、こ
の筒状スペーサ12の高さはハブ9の高さと等しいか若
干高めに設定しており、また前記薄厚スペーサ10,1
1、前記筒状スペーサ12ともにハブ9とは隙間を設け
ている。13はナットで筒状スペーサ12,薄厚スペー
サ10,11を介してモータ軸14とインペラ本体15
を締結している。なお本実施例を構成するインペラ本体
15は、前記インデューサ6および前記ハブ9を樹脂
製、前記前面シュラウド1,後面シュラウド2および前
記ブレード4は板金加工によるものである。
【0017】以上の構成において作用を説明すると、イ
ンペラ本体15が高速回転してインペラ吸込口3から空
気流がインペラ本体15内に流れ込むときに、インペラ
吸込口3近傍ではインデューサ6に沿って空気流が通過
するのである。
【0018】以上のように本実施例の電動送風機用イン
ペラによれば、インペラ吸込口3から流入する空気流
は、ブレード4のインペラ吸込口3側に一体となったイ
ンデューサ6に沿って通過するので、簡単な構成で、空
気流の流れ方向の急激な変化が緩和され、入口衝突損失
が減少し、乱流を発生させず、高い吸い込み能力を得る
ことができる。さらにインデューサ6およびハブ9は前
面シュラウド1および後面シュラウド2によって強固に
前後から固定され、かつ突部7およびスリット8により
設置位置が移動することがないものである。
【0019】(実施例2)次に、本発明の第2の実施例
について、図3に基づいて説明する。
【0020】基本構成は前記第1の実施例と同様なの
で、同一構成部材には同一番号を付し説明は省略する。
【0021】本実施例では前記筒状スペーサ12を用い
ずハブ16のインペラ吸込口3側には締結用治具挿入部
17を、前記ハブ16内部にはナット13の形状に近似
したナット締結用締結部18を配してあり、かつ前記ハ
ブ16内部とナット13,薄厚スペーサ10,11との
間には隙間を設けてある。ここで締結用治具を前記締結
用治具挿入部17に挿入し回転することにより、連動し
てハブ16およびナット13が回転し、インペラ本体1
9をモータ軸14に締結している。なお本実施例を構成
するインペラ本体19は、前記インデューサ6および前
記ハブ16を樹脂製、前記前面シュラウド1,後面シュ
ラウド2および前記ブレード4は板金加工によるもので
ある。
【0022】以上のように本実施例の電動送風機用イン
ペラによれば、インペラ吸込口3から流入する空気流
は、ブレード4のインペラ吸込口3側に一体となったイ
ンデューサ6に沿って通過するので、ここでナット13
が外部ではなく内部に挿入されていることから、ハブ1
6を空気流の流れに適した形状に自由に設定することが
可能となり、より簡単な構成で、空気流の流れ方向の急
激な変化が緩和され、入口衝突損失が減少し、乱流を発
生させず、高い吸い込み能力を得ることができる。さら
にインデューサ6およびハブ16は前面シュラウド1お
よび後面シュラウド2によって強固に前後から固定さ
れ、かつ突部7およびスリット8により設置位置が移動
することがないものである。
【0023】(実施例3)次に、本発明の第3の実施例
について、図4に基づいて説明する。
【0024】基本構成は前記第1の実施例と同様なの
で、同一構成部材には同一番号を付し説明は省略する。
【0025】本実施例ではブレード4の枚数に対してイ
ンデューサ6の枚数を少なくしてあり、かつ前記インデ
ューサ6を減らした箇所には前記インデューサ6に比べ
て小型の補助インデューサ20を配している点が特徴で
ある。具体的には前記ブレード4の枚数を9枚、2枚お
きにインデューサ6を計3枚とし、残り6枚については
前記補助インデューサ20を設けている。なお本実施例
を構成するインペラ本体21は、前記インデューサ6お
よび前記ハブ9を樹脂製、前記前面シュラウド1,後面
シュラウド2および前記ブレード4は板金加工によるも
のである。
【0026】以上のように本実施例の電動送風機用イン
ペラによれば、インペラ吸込口3から吸い込んだ空気流
は、ブレード4のインペラ吸込口3側に一体となったイ
ンデューサ6に沿って通過するわけだが、インデューサ
6の枚数をブレード4の枚数より少なくすることによっ
て、インペラ吸込口3の通路面積を広く確保し、かつさ
らに流れをスムーズにするためにインデューサ6を減ら
した箇所には小型の補助インデューサ20を配して、入
口速度の増速を抑えて入口衝突損失を減少させることか
ら、簡単な構成で、空気流の流れ方向の急激な変化を緩
和することができ、乱流を発生させず、さらに高い吸い
込み能力を得ることができる。なお本実施例において、
ブレード4の枚数とインデューサ6の枚数の公約数が等
しくなるようにして、さらにインデューサ6をインペラ
吸込口3全周にわたって、極力均等に配置するほうが空
気流の乱れを少なくすることができるものである。
【0027】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明
は、インペラ吸込口に曲面を持つインデューサと位置合
わせ用のスリットおよび突部を備えたハブを設け、この
ハブ内に筒状スペーサを挿入しているので、簡単な構成
でインデューサを含めたハブを高精度に設置でき、イン
ペラ本体とモータ軸を高い強度で締結でき、さらに空気
流の流れ方向の急激な変化を緩和することができ、空気
流はインデューサに沿ってスムーズに流れ、入口衝突損
失が減少し、高い吸い込み能力を得ることができる。
【0028】また、ハブのインペラ吸込口側に締結用治
具挿入部を、ハブ内部にナット締結用締結部を設けるこ
とで、インペラ吸込口側から締結用治具を締結用治具挿
入部に挿入し回転すると、ハブ内部のナット締結用締結
部がナットを回転させるため、より簡単な構成でインペ
ラ本体とモータ軸を締結でき、さらに空気流の流れ方向
の急激な変化を緩和することができ、空気流はインデュ
ーサに沿ってスムーズに流れ、入口衝突損失が減少し、
高い吸い込み能力を得ることができる。
【0029】また、ブレード枚数に対してインデューサ
の枚数を少なくし、かつインデューサを減らした箇所に
は補助インデューサを配しているため、インペラの入口
面積を広く確保することができ、空気流がインデューサ
に沿って、よりスムーズに通過し、さらに高い吸い込み
能力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電動送風機用イン
ペラの側断面図
【図2】同、電動送風機用インペラの一部欠載斜視図
【図3】本発明の第2の実施例を示す電動送風機用イン
ペラの側断面図
【図4】本発明の第3の実施例を示す電動送風機用イン
ペラの側断面図
【図5】従来の電動送風機の一部欠載断面図
【図6】同、電動送風機用インペラおよびファンケース
の側断面図
【符号の説明】
1 前面シュラウド 2 後面シュラウド 3 インペラ吸込口 4 ブレード 6 インデューサ 7 突部 8 スリット 9,16 ハブ 10,11 薄厚スペーサ 12 筒状スペーサ 13 ナット 14 モータ軸 15,19,21 インペラ本体 17 締結用治具挿入部 18 ナット締結用締結部 20 補助インデューサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1対の前面シュラウドおよび後面シュラ
    ウドと、この1対のシュラウド間に複数枚のブレードを
    備え、前記ブレードの吸込口側にはインペラ吸込口内径
    よりも外周側で前記ブレードと接合し、前記前面シュラ
    ウドおよび後面シュラウドによって前後から押さえ付け
    られたインデューサと、このインデューサ外周部に設け
    た前記ブレードと嵌合するスリットと、前記インデュー
    サのインペラ吸込口隣接部に有する突部を形成した樹脂
    製のハブでインペラ本体を構成し、前記ハブの内部に筒
    状スペーサを挿入し、この筒状スペーサおよびインペラ
    本体をモータ軸に薄厚スペーサを介してナットで締結す
    るようにした電動送風機。
  2. 【請求項2】 ハブのインペラ吸込口側に締結用治具挿
    入部を、ハブ内部にナット締結用締結部を形成し、前記
    ナット締結用締結部に薄厚スペーサおよびナットを配し
    たインペラ本体を有する請求項1記載の電動送風機。
  3. 【請求項3】 ブレードの枚数よりインデューサの枚数
    が少なく、かつインデューサを有していないブレードに
    前記インデューサに比べて小型の補助インデューサを配
    したインペラ本体を有する請求項1記載の電動送風機。
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