JPH08246925A - エンジンの空燃比制御方法 - Google Patents

エンジンの空燃比制御方法

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Publication number
JPH08246925A
JPH08246925A JP7052742A JP5274295A JPH08246925A JP H08246925 A JPH08246925 A JP H08246925A JP 7052742 A JP7052742 A JP 7052742A JP 5274295 A JP5274295 A JP 5274295A JP H08246925 A JPH08246925 A JP H08246925A
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JP
Japan
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air
fuel ratio
sensor
rich
lean
Prior art date
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Pending
Application number
JP7052742A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsukazu Inoue
哲一 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 予測された制御範囲を越えて空燃比がリッチ
あるいはリーンに張り付いた場合にも、空燃比学習値を
運転状態に適合した値に的確且つ迅速に収束させてフィ
ードバック制御の停止を回避し、運転性能の悪化、排気
ガスエミッションの悪化を防止する。 【構成】 空燃比をリッチにする制御が設定時間以上継
続し、RO2センサにて空燃比がリーンであることが確
認されたときには、空燃比学習値KLRに設定値RCHを
加算してリッチ側に更新し、また、空燃比をリーンにす
る制御が設定時間以上継続し、RO2センサにて空燃比
がリッチであることが確認されたときには、空燃比学習
値KLRから設定値LENを減算してリーン側に更新する
ことで、空燃比がストイキオに近づく方向に学習値を的
確且つ迅速に書き換え、空燃比フィードバック補正係数
の張り付きを解消してクローズループ制御を迅速に再開
させ、走行性能、排気ガス浄化性能を確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、触媒の上流側及び下流
側にそれぞれ空燃比センサを設け、両センサの出力によ
り空燃比を制御するエンジンの空燃比制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、エンジンの空燃比制御システム
においては、触媒上流側に設けた空燃比センサからの出
力によって空燃比をフィードバック制御するとともに、
吸入空気量センサ等の吸入空気量計測系やインジェクタ
等の燃料供給系の生産時のばらつき、あるいは経時変化
による空燃比のずれを迅速に補正するため、学習制御を
取入れている。
【0003】すなわち、空燃比センサとしてのO2セン
サからの信号に基づいて演算された空燃比フィードバッ
ク補正係数の中心値からの偏差を空燃比学習値に反映さ
せ、且つ、この制御を繰り返して最終的に空燃比フィー
ドバック補正係数を理論空燃比近傍に制御することで、
運転状態が大きく変化した場合にも常に目標空燃比の状
態が保持されるようにしている。
【0004】また、最近では、O2センサの出力特性の
ばらつき等に起因する制御精度の悪化を改善するため、
触媒の上流側と下流側とにそれぞれO2センサを設け、
両センサの出力により空燃比を制御する、いわゆるダブ
ルO2センサシステムを採用する場合があり、その先行
技術は、例えば、特開昭63−57842号公報に開示
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
空燃比制御においては、キャニスタパージによる蒸発燃
料ガスの吸入等、空燃比が当初の予測範囲を越えてリッ
チあるいはリーンになった場合、空燃比フィードバック
補正係数が上限値あるいは下限値に張り付いてしまい、
フィードバック制御が停止して適切な空燃比への制御が
困難となり、運転性能の悪化、排気ガスエミッションの
悪化を招くおそれがあった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、予測された制御範囲を越えて空燃比がリッチあるい
はリーンに張り付いた場合にも、空燃比学習値を運転状
態に適合した値に的確且つ迅速に収束させてフィードバ
ック制御の停止を回避し、運転性能の悪化、排気ガスエ
ミッションの悪化を防止することのできるエンジンの空
燃比制御方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、触媒上流側の
第1の空燃比センサの出力と触媒下流側の第2の空燃比
センサの出力とに基づいて空燃比を制御するエンジンの
空燃比制御方法において、空燃比をリッチにする制御が
設定時間以上継続し、且つ、上記第2の空燃比センサで
空燃比リーンを検出したとき、該当する運転領域の空燃
比学習値をリッチにする側に更新し、空燃比をリーンに
する制御が設定時間以上継続し、且つ、上記第2の空燃
比センサで空燃比リッチを検出したとき、該当する運転
領域の空燃比学習値をリーンにする側に更新することを
特徴とする。
【0008】
【作用】本発明では、触媒上流側の第1の空燃比センサ
の出力と触媒下流側の第2の空燃比センサの出力とに基
づいて空燃比をリッチにする制御が設定時間以上継続
し、且つ、第2の空燃比センサで空燃比リーンを検出し
たとき、空燃比フィードバックが停止していると判断し
て該当する運転領域の空燃比学習値をリッチにする側に
更新し、また、空燃比をリーンにする制御が設定時間以
上継続し、且つ、第2の空燃比センサで空燃比リッチを
検出したとき、空燃比フィードバックが停止していると
判断して該当する運転領域の空燃比学習値をリーンにす
る側に更新する。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0010】図面は本発明の一実施例を示し、図1及び
図2は空燃比学習ルーチンのフローチャート、図3は燃
料噴射量設定ルーチンのフローチャート、図4は空燃比
フィードバック補正係数設定ルーチンを示すフローチャ
ート、図5はスキップ補正量設定ルーチンのフローチャ
ート、図6はエンジン制御系の概略構成図、図7は電子
制御系の回路構成図である。
【0011】図6において、符号1はエンジンであり、
図においては水平対向4気筒型エンジンを示す。このエ
ンジン1のシリンダヘッド2に形成された各吸気ポート
2aにインテークマニホルド3が連通され、このインテ
ークマニホルド3にエアチャンバ4を介してスロットル
チャンバ5が連通され、このスロットルチャンバ5上流
側に吸気管6を介してエアクリーナ7が取付けられてい
る。
【0012】また、上記吸気管6の上記エアクリーナ7
の直下流に、ホットワイヤ式あるいはホットフィルム式
等の吸入空気量センサ8が介装され、さらに、上記スロ
ットルチャンバ5に設けられたスロットルバルブ5a
に、スロットル開度を検出するスロットル開度センサと
スロットルバルブ全閉でONするアイドルスイッチとを
内蔵したスロットルセンサ9が連設されている。
【0013】また、上記スロットルバルブ5aの上流側
と下流側とを連通するバイパス通路10に、アイドルス
ピードコントロール(ISC)バルブ11が介装され、
上記インテークマニホルド3の各気筒の各吸気ポート2
a直上流側に、インジェクタ12が臨まされている。
【0014】さらに、先端を燃焼室に露呈する点火プラ
グ13aが上記シリンダヘッド2の各気筒毎に取付けら
れ、上記点火プラグ13aに連設される点火コイル13
bにイグナイタ14が接続されている。
【0015】上記インジェクタ12は、燃料供給路15
を介して燃料タンク16に連通されており、この燃料タ
ンク16内にはインタンク式の燃料ポンプ17が設けら
れている。この燃料ポンプ17からの燃料は、上記燃料
供給路15に介装された燃料フィルタ18を経て上記イ
ンジェクタ12、プレッシャレギュレータ19に圧送さ
れ、このプレッシャレギュレータ19から上記燃料タン
ク16にリターンされて上記インジェクタ12への燃料
圧力が所定の圧力に調圧される。
【0016】また、上記燃料タンク16の上部には、フ
ロートバルブからなるフューエルカットバルブ20が設
けられ、このフューエルカットバルブ20から蒸発燃料
ガス放出通路21が延出されている。この蒸発燃料ガス
放出通路21には、2個のボールバルブと2ウエイバル
ブとが内蔵されたロールオーババルブ22が介装され、
活性炭等からなる吸着部を備えたキャニスタ23に連通
されている。さらに、このキャニスタ23は、リニアソ
レノイドバルブ等からなるキャニスタパージコントロー
ル(CPC)バルブ24を介して吸気系(上記スロット
ルバルブ5a全閉状態でスロットルバルブ5aの直下流
位置)に連通されている。
【0017】上記燃料タンク16内で発生した蒸発燃料
は、上記フューエルカットバルブ20により上記蒸発燃
料ガス放出通路21への液体分の流入が阻止され、気体
分のみが上記蒸発燃料ガス放出通路21へ放出される。
そして、上記蒸発燃料ガス放出通路21へ放出された蒸
発燃料ガスの圧力が上記ロールオーババルブ22内の2
ウエイバルブの設定圧を越えると、この2ウエイバルブ
を通って上記キャニスタ23内の活性炭に吸着される。
【0018】上記キャニスタ23内に貯えられた蒸発燃
料ガスは、上記CPCバルブ24を介して吸気系に導か
れ、エンジン1の燃焼室内に吸入される。尚、上記CP
Cバルブ24は、後述する電子制御装置(ECU;図7
参照)40からの駆動信号のデューティ比に応じて弁開
度が制御される。
【0019】また、上記ロールオーババルブ22は、万
一の場合の車輌横転に対して2個のボールバルブにより
上記燃料タンク16からの燃料漏れを防止する安全装置
の役目を果たすと同時に、通常時は2ウエイバルブとし
て働き、上記燃料タンク16の内圧が設定圧以上に高く
なると、蒸発燃料ガスを上記キャニスタ23に解放し、
逆に、上記燃料タンク16内が規定以上の負圧になる
と、上記キャニスタ23から大気を上記燃料タンク16
内に導き、タンク内圧を常に所定範囲内に保って上記燃
料タンク16の変形を防止するようになっている。
【0020】また、上記エンジン1のシリンダブロック
1aにノックセンサ25が取付けられるとともに、この
シリンダブロック1aの左右バンクを連通する冷却水通
路26に冷却水温センサ27が臨まされている。さら
に、上記シリンダヘッド2の排気ポート2bに連通する
エグゾーストマニホルド28の集合部に、第1の空燃比
センサとしてのフロントO2センサ(FO2センサ)29
aが臨まされ、このFO2センサ29aの下流側にフロ
ント触媒コンバータ30aが介装されている。このフロ
ント触媒コンバータ30aの直下流にはリア触媒コンバ
ータ30bが介装され、このリア触媒コンバータ30b
の下流側に、第2の空燃比センサとしてのリアO2セン
サ(RO2センサ)29bが臨まされている。
【0021】また、上記シリンダブロック1aに支承さ
れたクランクシャフト1bに、クランクロータ31が軸
着され、このクランクロータ31の外周に、所定のクラ
ンク角に対応する突起(あるいはスリット)を検出する
磁気センサ(電磁ピックアップ等)あるいは光センサ等
からなるクランク角センサ32が対設されている。さら
に、上記シリンダヘッド2のカムシャフト1cにカムロ
ータ33が連設され、このカムロータ33に、同じく磁
気センサあるいは光センサ等からなる気筒判別用のカム
角センサ34が対設されている。
【0022】一方、図7において、符号40は電子制御
装置(ECU)であり、CPU41、ROM42、RA
M43、バックアップRAM44、及び、I/Oインタ
ーフェース45がバスライン46を介して互いに接続さ
れたマイクロコンピュータを中心として構成され、その
他、安定化電圧を各部に供給する定電圧回路47、上記
I/Oインターフェース45の出力ポートからの信号に
よりアクチュエータ類を駆動する駆動回路48、センサ
類からのアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D
変換器49等の周辺回路が組み込まれている。
【0023】上記定電圧回路47は、ECUリレー50
のリレー接点を介してバッテリ51に接続され、このバ
ッテリ51に、上記ECUリレー50のリレーコイルが
イグニッションスイッチ52を介して接続されている。
また、上記定電圧回路47は、直接、上記バッテリ51
に接続されており、上記イグニッションスイッチ52が
ONされてECUリレー50のリレー接点が閉となった
とき、上記定電圧回路47から各部へ電源が供給される
一方、上記イグニッションスイッチ52のON,OFF
に拘らず、常時、上記バックアップRAM44にバック
アップ用の電源が供給される。
【0024】また、上記I/Oインターフェース45の
入力ポートには、ノックセンサ25、クランク角センサ
32、カム角センサ34、及び、車速センサ35が接続
されるとともに、吸入空気量センサ8、スロットルセン
サ9、冷却水温センサ27、FO2センサ29a、及
び、RO2センサ29bが上記A/D変換器49を介し
て接続され、さらに、このA/D変換器49に上記バッ
テリ51からの電圧VBが入力されてモニタされる。
【0025】一方、上記I/Oインターフェース45の
出力ポートには、イグナイタ14が接続されるととも
に、上記駆動回路48を介して、ISCバルブ11、イ
ンジェクタ12、CPCバルブ24、及び、図示しない
インストルメントパネルに配設され、各種警報を集中し
て表示するMILランプ53が接続されている。
【0026】上記ROM42には、エンジン制御プログ
ラムや各種の故障診断プログラム、、マップ類等の固定
データが記憶されており、また、上記RAM43には、
各センサ類、スイッチ類の出力信号を処理した後のデー
タ、及び上記CPU41で演算処理したデータが格納さ
れる。また、上記バックアップRAM44には、後述す
る空燃比学習マップを初めとする各種制御用データ、自
己診断機能により検出した故障部位に対応するトラブル
データ等がストアされ、上記イグニッションスイッチ5
2がOFFのときにもデータが保持される。
【0027】尚、上記バックアップRAM44のトラブ
ルデータは、ECU40にコネクタ54を介して携帯型
故障診断装置であるシリアルモニタ60を接続すること
で外部に読み出すことができる。このシリアルモニタ6
0は、本出願人が先に提出した特開平2−73131号
公報に詳述されている。
【0028】上記CPU41では上記ROM42に記憶
されている制御プログラムに従って、燃料噴射量、点火
時期、ISCバルブ11の駆動信号のデューティ比、C
PCバルブ24の駆動信号のデューティ比等を演算し、
空燃比学習制御、点火時期制御、アイドル回転数制御、
キャニスタパージ制御等の各種制御を行なう。
【0029】この場合、空燃比フィードバック制御にお
いては、FO2センサ29a及びRO2センサ29bから
の出力に基づく、ダブルO2センサシステムを採用し、
さらに、吸入空気量センサ等の吸入空気量計測系やイン
ジェクタ等の燃料供給系の生産時のばらつき、あるいは
経時変化による空燃比のずれ、及び、キャニスタパージ
の実行に伴う空燃比のずれを学習する学習制御を取り入
れている。
【0030】以下、上記ECU40による空燃比制御に
ついて、図1〜図5のフローチャートに従って説明す
る。
【0031】図3は、所定周期(所定時間)ごとに繰返
される燃料噴射量設定ルーチンであり、まず、ステップ
S101で、クランク角センサ32の出力信号に基づくエン
ジン回転数NEと、吸入空気量センサ8の出力信号に基
づく吸入空気量Qとから、基本燃料噴射量(基本燃料噴
射パルス幅)Tp を算出し(Tp =K×Q/NE;K…
インジェクタ特性補正定数)、ステップS102で、RAM
43の所定アドレスにストアされている空燃比フィード
バック補正係数LAMBDAを読出す。
【0032】次に、ステップS103へ進み、冷却水温セン
サ27による冷却水温TW、スロットルセンサ9による
スロットル開度θ、アイドル出力などに基づいて、冷却
水温補正、加減速補正、全開増量補正、アイドル後増量
補正などに係わる各種増量分補正係数COEFを設定
し、ステップS104へ進む。
【0033】ステップS104では、エンジン回転数NEと
基本燃料噴射量Tp とをパラメータとして、バックアッ
プRAM44の空燃比学習値マップにストアされている
空燃比学習値KLRを検索し、補間計算により空燃比学習
補正係数KBLRCを設定する。そして、ステップS105で、
バッテリ51の端子電圧VB に基づき、インジェクタ1
2の無効噴射時間を補間する電圧補正係数TS を設定す
る。
【0034】その後、ステップS106へ進み、上記ステッ
プS101で算出した基本燃料噴射量Tpを、上記ステップS
102で読出した空燃比フィードバック補正係数LAMB
DA及び上記ステップS103で設定した各種増量分補正係
数COEFにより空燃比補正するとともに、上記ステッ
プS104で設定した空燃比学習補正係数KBLRCにより学習
補正し、さらに、上記ステップS105で設定した電圧補正
係数TS により電圧補正して最終的な燃料噴射量(燃料
噴射パルス幅)Tiを設定する(Ti←Tp ×COEF×
KBLRC×LAMBDA+TS )。
【0035】そして、ステップS107で、燃料噴射パルス
幅Ti をセットしてルーチンを抜ける。その結果、燃料
噴射パルス幅Tiの駆動パルス信号が所定タイミングで
該当気筒のインジェクタ12に出力され、燃料噴射パル
ス幅Ti に相応する量の燃料が噴射される。
【0036】この燃料噴射量設定ルーチンのステップS1
02における空燃比フィードバック補正係数LAMBDA
は、図4の空燃比フィードバック補正係数設定ルーチン
によって設定され、また、ステップS104における空燃比
学習値KLRは、図1及び図2の空燃比学習ルーチンによ
ってバックアップRAM44の空燃比学習マップに書き
込まれる。
【0037】まず、図4の空燃比フィードバック補正係
数設定ルーチンについて説明する。このルーチンでは、
ステップS201で、フィードバック(F/B)制御条件が
成立するか否かを調べる。例えば、冷却水温Tw が所定
値以下(例えば50℃以下)のとき、エンジン回転数N
Eが設定回転数以上(例えば5200rpm 以上)のと
き、あるいは、基本燃料噴射量TPが設定値以上(スロ
ットル略全開領域)のときには、F/B制御条件不成立
と判別し、これ以外のとき、且つ、FO2 センサ29a
及びRO2センサ29bが共に活性化しているとき(例
えば、各出力電圧が各々に対する設定値以上のとき)、
F/B制御条件成立と判別する。
【0038】そして、上記ステップS201で空燃比フィー
ドバック制御条件不成立と判別されると、上記ステップ
S201からステップS202へ進んで、空燃比リーン側から空
燃比リッチ側への反転あるいは空燃比リッチ側から空燃
比リーン側への反転を判別するためのリッチ/リーン切
換判別フラグF1をクリアし(F1←0)、ステップS2
03で空燃比フィードバック補正係数LAMBDAをLA
MBDA=1.0に固定してルーチンを抜ける。その結
果、F/B制御条件不成立時にはオープンループ制御と
なる。
【0039】一方、上記ステップS201でF/B制御条件
成立と判別されると、上記ステップS201からステップS2
04へ進んでFO2センサ29aの出力電圧FVO2を読
込み、この出力電圧FVO2と所定のスライスレベルF
SLとを比較して、現在、空燃比がリッチ側にあるかリ
ーン側にあるかを調べる。
【0040】上記ステップS204で、FVO2≧FSLで
あり空燃比がリッチ側と判別されると、上記ステップS2
04からステップS205へ進み、リッチ/リーン切換判別フ
ラグF1がセットされているか否かを調べる。このリッ
チ/リーン切換判別フラグF1は、空燃比リーン側から
空燃比リッチ側への反転で1→0となり、空燃比リッチ
側から空燃比リーン側への反転で0→1となる。
【0041】従って、上記ステップS205で、F1=1の
場合、空燃比フィードバック補正係数LAMBDAは、
比例積分制御における比例成分によるプラス方向へのス
キップを経て積分成分による制御がなされ、空燃比がリ
ッチとなった状態であるので、上記ステップS205からス
テップS206へ進んで後述するスキップ補正量設定ルーチ
ン(図5参照)を実行し、RO2センサ29bの出力電
圧RVO2に基づいてスキップ量を補正するためのスキ
ップ補正量PHOSを設定すると、ステップS207へ進
む。
【0042】ステップS207では、FO2センサ29aの
出力電圧FVO2とスライスレベルFSLとの関係で設
定される比例成分PUに、上記ステップ206で設定した
スキップ補正量PHOSを加えた値をスキップ量とし
て、空燃比フィードバック補正係数LAMBDAをマイ
ナス方向へスキップさせる(LAMBDA←LAMBD
A−(PU+PHOS))。
【0043】また、上記ステップS205でF1=0、すな
わち、すでに空燃比フィードバック補正係数LAMBD
Aに対してマイナス方向のスキップが実行されている場
合には、上記ステップS205からステップS208へ分岐し、
空燃比フィードバック補正係数LAMBDAを、FO2
センサ29aの出力電圧FVO2とスライスレベルFS
Lとの関係で設定される積分成分IUだけ小さくする
(LAMBDA←LAMBDA−IU)。
【0044】すなわち、空燃比フィードバック補正係数
LAMBDAは、触媒上流側のFO2センサ29aによ
るフィードバック制御係数の比例成分を触媒下流側のR
O2センサ29bの出力に基づいて補正するようになっ
ており、上記ステップS207あるいはステップ208で空燃
比フィードバック補正係数LAMBDAが設定される
と、ステップS209へ進み、空燃比フィードバック補正係
数LAMBDAが下限値LMDMIN(例えば、LMD
MIN=0.8)より小さいか否かを調べる。
【0045】そして、LAMBDA≧LMDMINのと
きには、上記ステップS209からステップS211へジャンプ
してリッチ/リーン切換判別フラグF1をクリアし(F
1←0)、ルーチンを抜ける。また、LAMBDA<L
MDMINのときには、上記ステップS209からステップ
S210へ進み、空燃比フィードバック補正係数LAMBD
Aを下限値LMDMINとし(LAMBDA←LMDM
IN)、前述のステップS211を経てルーチンを抜ける。
【0046】一方、上記ステップS204で、FVO2<F
SLのとき、すなわち空燃比がリーン側と判別される
と、上記ステップS204からステップS212へ進み、リッチ
/リーン切換判別フラグF1がクリアされているか否か
を調べる。
【0047】上記ステップS212で、F1=0、すなわ
ち、空燃比フィードバック補正係数LAMBDAが比例
成分によるマイナス方向へのスキップを経て積分成分に
より徐々に小さくされて空燃比がリーンになった状態の
場合、上記ステップS212からステップS213へ進んで後述
するスキップ補正量設定ルーチン(図5参照)を実行し
てスキップ補正量PHOSを設定し、ステップS214で、
FO2センサ29aの出力に基づく比例成分PUに上記
ステップ213で設定したスキップ補正量PHOSを加え
た値をスキップ量として、空燃比フィードバック補正係
数LAMBDAをプラス方向へスキップさせ(LAMB
DA←LAMBDA+PU+PHOS)、ステップS216
へ進む。
【0048】また、上記ステップS212で、F1=1、す
なわち、空燃比フィードバック補正係数LAMBDAに
対し比例成分によるプラス方向のスキップが実行されて
いる場合、上記ステップS212からステップS215へ分岐し
て空燃比フィードバック補正係数LAMBDAを、FO
2センサ29aの出力に基づく積分成分IUだけ増加さ
せ(LAMBDA←LAMBDA+IU)、ステップS2
16へ進む。
【0049】そして、ステップS214あるいはステップS2
15からステップS216へ進むと、空燃比フィードバック補
正係数LAMBDAが上限値LMDMAX(例えば、L
MDMAX=1.2)より大きいか否かを調べ、LAM
BDA≦LMDMAXのとき、ステップS218へジャンプ
してリッチ/リーン切換判別フラグF1をセットし(F
1←1)、ルーチンを抜ける。また、LAMBDA>L
MDMAXのときには、上記ステップS216からステップ
S217へ進み、空燃比フィードバック補正係数LAMBD
Aを上限値LMDMAXとし(LAMBDA←LMDM
AX)、前述のステップS218でリッチ/リーン切換判別
フラグF1をセットしてルーチンを抜ける。
【0050】次に、上記空燃比フィードバック補正係数
設定ルーチンのステップS206,S213で、FO2センサ29
aの出力反転毎に設定されるPHOSの設定ルーチンに
ついて説明する。
【0051】図5のステップS301では、RO2センサ2
9bの出力電圧RVO2を読込み、この出力電圧RVO
2と所定のスライスレベルRSLとを比較して、RO2
センサ29bで検出する空燃比がリッチ側にあるかリー
ン側にあるかを調べ、RVO2≧RSLで空燃比がリッ
チ側のとき、ステップS302以降へ進み、RVO2<RS
Lで空燃比がリーン側のときには、ステップS306以降へ
進む。
【0052】RO2センサ29bによる空燃比がリッチ
であり、上記ステップS301からステップS302以降へ進ん
だときには、ステップS302で、リッチ/リーン切換判別
フラグF2がセットされているか否かを調べる。このリ
ッチ/リーン切換判別フラグF2は、空燃比リーン側か
ら空燃比リッチ側への反転で1→0となり、空燃比リッ
チ側から空燃比リーン側への反転で0→1となる。
【0053】そして、上記ステップS302で、F2=1の
ときには、比例積分制御における比例成分によるプラス
方向へのスキップを経て積分成分による制御がなされ、
RVO2センサ29bの出力がリーン側からリッチ側へ
反転した状態であるため、ステップS303へ進んで、前回
のスキップ補正量PHOSを、RO2センサ29bの出
力電圧RVO2とスライスレベルRSLとの関係で設定
される比例成分PPHOSだけ減少させ(PHOS←P
HOS−PPHOS)、ステップS305でリッチ/リーン
切換判別フラグF2をクリアして(F2←0)ルーチン
を抜ける。
【0054】また、上記ステップS302で、F2=0のと
き、すなわち、すでにマイナス方向のスキップが実行さ
れているときには、ステップS304で、前回のスキップ補
正量PHOSを、RO2センサ29bの出力電圧RVO
2とスライスレベルRSLとの関係で設定される積分成
分IHOSだけ減少させ(PHOS←PHOS−IHO
S)、前述のステップS305を経てルーチンを抜ける。
【0055】一方、RO2センサ29bによる空燃比が
リーンであり、上記ステップS301からステップS306以降
へ進んだときには、ステップS306で、リッチ/リーン切
換判別フラグF2がクリアされているか否かを調べ、F
2=0であり、比例成分によるマイナス方向へのスキッ
プを経て積分成分により徐々に小さくされ、RO2セン
サ29bの出力がリッチ側からリーン側に反転したとき
には、ステップS307へ進み、前回のスキップ補正量PH
OSを、RO2センサ29bの出力電圧RVO2とスラ
イスレベルRSLとの関係で設定される比例成分PPH
OSだけ増加させ(PHOS←PHOS+PPHO
S)、ステップS309でリッチ/リーン切換判別フラグF
2をセットして(F2←1)ルーチンを抜ける。
【0056】また、上記ステップS306で、F2=1のと
き、すなわち、すでにプラス方向のスキップが実行され
ているときには、ステップS308で、前回のスキップ補正
量PHOSを、RO2センサ29bの出力電圧RVO2
とスライスレベルRSLとの関係で設定される積分成分
IHOSだけ増加させ(PHOS←PHOS+IHO
S)、前述のステップS309を経てルーチンを抜ける。
【0057】以上のルーチンにより空燃比がフィードバ
ック制御される一方、図1及び図2に示す所定周期毎に
実行される空燃比学習ルーチンによって学習制御が実施
され、バックアップRAM44の空燃比学習マップに、
エンジン回転数NEとエンジン負荷としての基本燃料噴
射量Tpとによって特定される各領域毎に空燃比学習値
KLRがストアされ、また、所定の条件を満足するとき、
更新される。
【0058】この空燃比学習ルーチンでは、ステップS4
01で、F/B制御中か否かを調べ、F/B制御中でない
ときには、ステップS425へジャンプして、ステップS425
〜S428で、後述するFO2センサ29aの出力電圧FV
O2の反転のない状態を計時するためのカウント値C
1、リッチ側,リーン側への制御の継続時間をカウント
するためのカウント値C2,C3、後述するリッチ/リ
ーン切換り回数をカウントするためのカウント値C4を
それぞれクリアしてルーチンを抜け、F/B制御中と判
別したときには、ステップS402で、エンジン回転数NE
及び基本燃料噴射パルス幅TPによって特定される現在
の運転領域データ(NE,Tp)NEWが、前回ルーチン実行時
に特定され、RAM43にストアされている運転領域デ
ータ(NE,Tp)OLDと同一であるか否かを調べる。
【0059】上記ステップS402で、前回の運転領域デー
タ(NE,Tp)OLDと今回の運転領域データ(NE,Tp)NEWと
が異なるとき、すなわち、ルーチンの実行が初回の実行
であるとき、あるいは、前回ルーチン実行時の運転領域
と今回ルーチン実行時の運転領域とが同一でなく定常運
転状態でないときには、上記ステップS402からステップ
S424へ分岐して、今回の運転領域データ(NE,Tp)NEWを
旧データ(NE,Tp)OLDとして((NE,Tp)OLD←(NE,T
p)NEW)RAM43にストアし、前述のステップS425〜S
428を経てルーチンを抜ける。
【0060】一方、上記ステップS402で前回の運転領域
データ(NE,Tp)OLDと今回の運転領域データ(NE,Tp)N
EWとが同一のときには、上記ステップS402からステップ
S403へ進んでFO2 センサ29aの出力電圧FVO2を
読込み、この出力電圧FVO2の所定時間T0 内のリッ
チ/リーン切換りがあるか否か、すなわち、空燃比がリ
ッチ側からリーン側へ、あるいは、リーン側からリッチ
側へ反転したか否かを調べる。
【0061】そして、上記ステップS403で、所定時間T
0 内にFO2 センサ29aの出力電圧FVO2の反転が
あった場合、上記ステップS403からステップS404へ進ん
で、カウント値C4をカウントアップし(C4←C4+
1)、ステップS405で、カウント値C4が設定値TLM
(例えば3)以上となったか否かを調べる。
【0062】その結果、C4<TLMのときには、定常
状態でないと判別してステップS406へ進み、ステップS4
06〜S408で各カウント値C1、C2、C3をそれぞれク
リアしてルーチンを抜け、C4≧TLMのとき、すなわ
ち、エンジン回転数NE及び基本燃料噴射量Tp による
運転状態が略同一であり、且つ、このときFO2 センサ
29aの出力電圧FVO2の反転がTLM回以上あった
とき、定常状態と判定し、ステップS409へ進む。
【0063】ステップS409では、FO2センサ29aの
出力電圧FVO2がスライスレベルをTLM回横切った
間の空燃比フィードバック補正係数LAMBDAの極大
値及び極小値の平均値LMDAVEと、基準値(1.
0)との間の偏差量ΔLAMBDAを算出する(ΔLA
MBDA←LMDAVE−1.0)。
【0064】次いで、ステップS410へ進み、エンジン回
転数NEと基本燃料噴射量Tp とをパラメータとしてバ
ックアップRAM44の空燃比学習値マップから空燃比
学習値KLRを検索し、検索した空燃比学習値KLRと上記
ステップS409で算出した偏差量ΔLAMBDAとから新
たな空燃比学習値KLRを設定し(KLR←KLR+M×ΔL
AMBDA;Mは学習値更新の比率を決定する定数)、
該当アドレスの空燃比学習値KLRを更新して前述のステ
ップS425〜S428を経てルーチンを抜ける。
【0065】一方、上記ステップS403で、所定時間T0
内にFO2 センサ29aの出力電圧FVO2の反転がな
い状態のときには、上記ステップS411からステップS409
へ進み、この状態の継続時間を計時するためのカウント
値C1をカウントアップし(C1←C1+1)、ステッ
プS412で、カウント値C1が設定値TDCLMPに達し
たか否かを調べる。
【0066】上記ステップS412で、C1<TDCLMP
のときには、前述のステップS426〜S428を経てルーチン
を抜け、C1≧TDCLMPのとき、ステップS413,S41
8で、空燃比フィードバック補正係数LAMBDAを基
準値(1.0)と比較し、現在、空燃比をリッチにする
制御を実行中か、空燃比をリーンにする制御を実行中か
を調べる。
【0067】そして、ステップS413で、LAMBDA>
1.0のとき、空燃比をリッチにする制御を実行中であ
るとしてステップS414以降へ進み、LAMBDA>1.
0でないときには、ステップS418で、LAMBDA<
1.0の条件を満足するか否かを調べる。ステップS418
では、LAMBDA<1.0のとき、空燃比をリーンに
する制御を実行中であるとしてステップS419以降へ進
み、LAMBDA=1.0のとき、前述のステップS426
〜S428を経てルーチンを抜ける。
【0068】空燃比をリッチにする制御を実行中の場
合、ステップS414では、このリッチ側への制御の継続時
間をカウントするため、カウント値C2をカウントアッ
プし(C2←C2+1)、ステップS415で、カウント値
C2が設定値TLMDRCHに達したか否かを調べる。
【0069】その結果、C2<TLMDRCHのときに
は、前述のステップS427,S428を経てルーチンを抜け、
C2≧TLMDRCHのとき、すなわち、FO2センサ
29aの出力の反転が設定時間以上なく、且つ、空燃比
をリッチにする制御が設定時間以上継続しているときに
は、FO2センサ29aが正常であれば、空燃比が予測
された範囲を超えてリーンとなり、空燃比フィードバッ
ク補正係数LAMBDAが上限値LMDMAXに張り付
いている可能性があるため、上記ステップS415からステ
ップS416へ進み、RO2センサ29bの出力電圧RVO
2が設定値VK1LENより小さいか否かを確認する。
【0070】そして、RVO2≧VK1LENのときに
は、前述のステップS427,S428を経てルーチンを抜け、
RVO2<VK1LENであり、RO2センサ29bに
ても空燃比がリーンであることが確認されたときには、
空燃比フィードバック補正係数LAMBDAが完全に上
限値LMDMAXへ張り付いている状態であると判断
し、ステップS417へ進んで、空燃比学習マップの該当す
る領域の空燃比学習値KLRに設定値RCHを加算してリ
ッチ側に更新し(KLR←KLR+RCH)、前述のステッ
プS425〜S428を経てルーチンを抜ける。
【0071】また、空燃比をリーンにする制御を実行中
の場合、上記ステップS418からステップS419へ進み、ス
テップS419で、このリーン側への制御の継続時間をカウ
ントするため、カウント値C3をカウントアップし(C
3←C3+1)、ステップS420で、カウント値C3が設
定値TLMDLENに達したか否かを調べ、C3<TL
MDLENのとき、ステップS423でカウント値C2をク
リアし、前述のステップS428を経てルーチンを抜け、C
3≧TLMDLENのとき、すなわち、FO2センサ2
9aの出力の反転が設定時間以上なく、且つ、空燃比を
リーンにする制御が設定時間以上継続しているときに
は、FO2センサ29aが正常であれば、キャニスタパ
ージ等により空燃比が予測された範囲を超えてリッチと
なり、空燃比フィードバック補正係数LAMBDAが下
限値LMDMINに張り付いている可能性があるため、
上記ステップS420からステップS421へ進み、RO2セン
サ29bの出力電圧RVO2が設定値VK1RCHより
大きいか否かを確認する。
【0072】そして、RVO2≦VK1RCHのときに
は、前述のステップS423,S428を経てルーチンを抜け、
RVO2>VK1RCHであり、RO2センサ29bに
ても空燃比がリッチであることが確認されたときには、
空燃比フィードバック補正係数LAMBDAが完全に下
限値LMDMINへ張り付いている状態であるため、ス
テップS422で、空燃比学習マップの該当する領域の空燃
比学習値KLRから設定値LENを減算してリーン側に更
新し(KLR←KLR−LEN)、前述のステップS425〜S4
28を経てルーチンを抜ける。
【0073】すなわち、従来、空燃比が制御範囲を越え
てリッチあるいはリーンとなり、空燃比フィードバック
補正係数LAMBDAが上限値あるいは下限値に張り付
いた状態では、空燃比を適切な値に制御することができ
なくなるばかりでなく、クローズループ条件からも外れ
てしまう。しかしながら、本発明では、このような場合
にも、FO2センサ29a及びRO2センサ29bの双方
の出力により、空燃比がストイキオに近づく方向に学習
値を的確且つ迅速に書き換えるため、空燃比フィードバ
ック補正係数LAMBDAの張り付きを解消してクロー
ズループ制御を迅速に再開することができ、走行性能、
排気ガス浄化性能を確保することができるのである。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、触
媒上流側の第1の空燃比センサの出力と触媒下流側の第
2の空燃比センサの出力とに基づいて空燃比をリッチに
する制御が設定時間以上継続し、且つ、第2の空燃比セ
ンサで空燃比リーンを検出したとき、空燃比フィードバ
ックが停止していると判断して該当する運転領域の空燃
比学習値をリッチにする側に更新し、また、空燃比をリ
ーンにする制御が設定時間以上継続し、且つ、第2の空
燃比センサで空燃比リッチを検出したとき、空燃比フィ
ードバックが停止していると判断して該当する運転領域
の空燃比学習値をリーンにする側に更新するため、予測
された制御範囲を越えて空燃比がリッチあるいはリーン
に張り付いた場合にも、空燃比学習値を運転状態に適合
した値に的確且つ迅速に収束させてフィードバック制御
の停止を回避し、運転性能の悪化、排気ガスエミッショ
ンの悪化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】空燃比学習ルーチンのフローチャート
【図2】空燃比学習ルーチンのフローチャート(続き)
【図3】燃料噴射量設定ルーチンのフローチャート
【図4】空燃比フィードバック補正係数設定ルーチンを
示すフローチャート
【図5】スキップ補正量設定ルーチンのフローチャート
【図6】エンジン制御系の概略構成図
【図7】電子制御系の回路構成図
【符号の説明】
1 … エンジン 29a … FO2センサ(第1の空燃比センサ) 29b … RO2センサ(第2の空燃比センサ) KLR … 学習値

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 触媒上流側の第1の空燃比センサの出力
    と触媒下流側の第2の空燃比センサの出力とに基づいて
    空燃比を制御するエンジンの空燃比制御方法において、 空燃比をリッチにする制御が設定時間以上継続し、且
    つ、上記第2の空燃比センサで空燃比リーンを検出した
    とき、該当する運転領域の空燃比学習値をリッチにする
    側に更新し、 空燃比をリーンにする制御が設定時間以上継続し、且
    つ、上記第2の空燃比センサで空燃比リッチを検出した
    とき、該当する運転領域の空燃比学習値をリーンにする
    側に更新することを特徴とするエンジンの空燃比制御方
    法。
JP7052742A 1995-03-13 1995-03-13 エンジンの空燃比制御方法 Pending JPH08246925A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015113827A (ja) * 2013-12-16 2015-06-22 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置
JP2016169663A (ja) * 2015-03-12 2016-09-23 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の排気浄化装置
JP2020112057A (ja) * 2019-01-09 2020-07-27 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置

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Effective date: 20040323