JPH094494A - 内燃機関の空燃比制御システム異常診断装置 - Google Patents

内燃機関の空燃比制御システム異常診断装置

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JPH094494A
JPH094494A JP15801595A JP15801595A JPH094494A JP H094494 A JPH094494 A JP H094494A JP 15801595 A JP15801595 A JP 15801595A JP 15801595 A JP15801595 A JP 15801595A JP H094494 A JPH094494 A JP H094494A
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 限界電流式の空燃比センサの異常を精度良く
診断する。 【構成】 F/B開始前提条件成立であれば、空燃比セ
ンサの活性/不活性を判定し(101,102)、不活
性の時は、不活性状態が継続する時間を不活性状態継続
カウンタにより計数し(103)、活性判定成立フラグ
がONであるか否か、つまりエンジン始動から少なくと
も1回活性判定が成立したか否かを判定する(10
4)。ここで「Yes」と判定されれば、不活性状態の
時間がどれだけ継続しているかを判定し、第3の所定値
以上継続していれば、活性不良と判断して活性不良フラ
グをONする(105,106)。一方、エンジン始動
より1回も活性判定が成立していない場合には、不活性
状態継続カウンタにより不活性状態の時間を判定し、第
6の所定値以上継続している場合には、ヒータ回路の異
常か、それ以外の空燃比センサ系の異常かを判別する
(107〜109)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の排出ガスの
酸素濃度にほぼ比例した限界電流を出力する空燃比セン
サの出力に基づいて空燃比をフィードバック制御する内
燃機関の空燃比制御システムにおいて空燃比センサ系の
異常を診断する内燃機関の空燃比制御システム異常診断
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の空燃比制御システムにおいては、
排気ガス中の酸素濃度(空燃比)にほぼ比例した限界電
流を出力する限界電流式の空燃比センサが用いられてお
り、エンジン制御用のマイクロコンピュータは前記空燃
比センサの出力電流を取り込んで空燃比を算出すると共
に、当該空燃比に基づいて空燃比フィードバック制御を
実施する。これにより、エンジンでの最適な燃焼が実現
され、排気ガス中の有害成分(CO、HC、NOx等)
が低減される。
【0003】このような空燃比制御システムでは、空燃
比センサによる検出信号の信頼性が低下すると空燃比制
御精度が著しく悪化するため、空燃比センサの異常診断
を精度よく実施するための技術の開発が近年の重要な技
術的課題となっている。この観点から、例えば、特開平
1−232143号公報の「内燃機関の空燃比制御装
置」では、空燃比センサの温度を検出する温度センサを
設け、この温度センサによる検出温度が所定温度まで上
昇しない場合に、空燃比センサを活性化させるためのヒ
ータ異常を検出する旨が記載されている。また、特開平
3−189350号公報の「酸素センサのヒータ制御装
置」では、ヒータ抵抗値が目標抵抗になるようにヒータ
の供給電力を制御する装置において、ヒータの供給電力
が所定範囲外になる場合に前記目標抵抗値の異常を検出
する旨が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術では、以下に示すような問題がある。即ち、前者(特
開平1−23243号公報)では、センサ温度を検出す
る温度センサが新たに必要となり、コスト高になる欠点
がある。また、後者(特開平3−189350号公報)
では、目標抵抗値が適正に設定されているか否かが判断
されるだけであるので、この異常診断処理で異常と判定
されるのはバッテリ交換時やセンサ交換時(要するに修
理点検時)に限定される。従って、異常診断を最も必要
とする空燃比フィードバック中に空燃比センサの信頼性
を判断することができず、空燃比センサの異常の早期検
出が不可能である。
【0005】更に、従来の通常の酸素センサにおいて出
力電圧や周期により異常を判定する手法は一般的に公知
であるが、この場合、センサ単体の異常を判断すること
はできるが、酸素センサ系の異常として判断することは
できなかった。これは、酸素センサのヒータ制御系、つ
まりヒータ制御回路やセンサの素子を活性化させるのに
十分な電力を与えることのできる電源供給ラインなどの
異常を診断していなかったためである。また、長い下り
坂等を走行中の時には、空燃比センサの素子温度が低下
して活性温度を確保できなくなる場合がある。このよう
にヒータ制御系が異常となった場合や、素子温度が低下
した場合でも、エンジン制御用のマイクロコンピュータ
の中では通常のヒータ制御を行なっているため、空燃比
センサの素子温度は十分に活性されていると判断されて
しまう。この時、通常の空燃比制御が実施されるが、空
燃比センサの出力は信頼性が低いため、正確な空燃比制
御を期待できないことは言うまでもない。
【0006】本発明は、上記従来の問題点に着目してな
されたものであって、その目的は、限界電流式の空燃比
センサの異常を精度良く且つ容易に診断することがで
き、その空燃比センサの出力を用いた空燃比制御の制御
精度向上に貢献することができる内燃機関の空燃比制御
システム異常診断装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の内燃機関の空燃比制御システム
異常診断装置は、内燃機関の排出ガスの酸素濃度にほぼ
比例した限界電流を出力する酸素濃度検出素子と該酸素
濃度検出素子を加熱するヒータとを有する限界電流式の
空燃比センサと、前記ヒータへの通電を制御して前記空
燃比センサを活性化させるヒータ制御手段と、前記空燃
比センサにより検出された空燃比と目標空燃比との偏差
を小さくするように空燃比をフィードバック補正する空
燃比補正手段とを備えた内燃機関の空燃比制御システム
に適用されるものであって、前記空燃比センサの活性/
不活性を判定する活性判定手段と、前記活性判定手段の
判定結果から前記空燃比センサの異常を診断する第1の
センサ異常診断手段と、前記空燃比補正手段により設定
された空燃比補正量から前記空燃比センサの異常を診断
する第2のセンサ異常診断手段とを備えた構成としてい
る。
【0008】この場合、請求項2のように、前記活性判
定手段は、前記空燃比センサにより検出された空燃比の
挙動と前記ヒータに供給された電力量とのいずれか一方
又は双方によって前記空燃比センサの活性/不活性を判
定するようにしても良い。
【0009】また、請求項3のように、前記活性判定手
段の判定結果に基づき、始動より少くとも1回以上活性
と判定された後に不活性と判定された場合に前記空燃比
センサの活性不良と判定する活性不良判定手段と、前記
活性不良判定手段により前記空燃比センサの活性不良と
判定された場合に前記空燃比補正量の設定範囲を狭める
空燃比補正量制限手段とを備えた構成としても良い。
【0010】或は、請求項4のように、前記空燃比セン
サの出力電圧の変化量積算値を算出するセンサ電圧変化
量積算手段と、前記ヒータへの通電開始からのヒータ供
給電力の積算値を算出するヒータ供給電力積算手段とを
備え、前記活性不良判定手段は、前記ヒータ供給電力の
積算値が第1の所定値以上である時に前記空燃比センサ
の出力電圧の変化量積算値が第2の所定値以下の場合に
不活性状態と判定する手段と、前記不活性状態が継続す
る時間を計数する不活性時間計数手段と、前記不活性時
間計数手段により計数された不活性状態継続時間が第3
の所定値以上となったときに活性不良と判定する手段と
から構成しても良い。
【0011】また、請求項5のように、前記活性不良判
定手段により活性不良と判定され、且つ前記空燃比補正
量が第4の所定値を越えた時、又は、該第4の所定値を
越える時間が第5の所定値を越えた時に、前記空燃比セ
ンサ系の異常と判定するようにしても良い。
【0012】更に、請求項6のように、前記第2のセン
サ異常診断手段により前記空燃比センサが異常と診断さ
れた時に空燃比フィードバックを禁止する空燃比フィー
ドバック禁止手段を備えている構成としても良い。
【0013】また、請求項7のように、前記第2のセン
サ異常診断手段は、車両加速中に異常診断を行うように
しても良い。
【0014】或は、請求項8のように、前記第2のセン
サ異常診断手段は、強制的に前記目標空燃比を変更して
異常診断を行うようにしても良い。
【0015】また、請求項9のように、前記活性判定手
段による前記空燃比センサの活性判定が始動から1回も
行われず、且つ前記不活性時間計数手段により計数され
た不活性状態継続時間が第6の所定値を越えた時に、前
記空燃比センサ系の異常と判定するようにしても良い。
【0016】
【作用】前述した請求項1の構成によれば、空燃比セン
サの活性/不活性を活性判定手段により判定し、その判
定結果から空燃比センサの異常を第1のセンサ異常診断
手段により診断する。更に、空燃比補正手段により設定
された空燃比補正量から空燃比センサの異常を第2のセ
ンサ異常診断手段によっても診断する。これにより、2
つのセンサ異常診断手段によって空燃比センサの異常を
精度良く診断できる。
【0017】ところで、図14に示すように、空燃比セ
ンサが活性状態になっている時には空燃比センサの出力
(空燃比)の振れが大きくなり、不活性状態になるとセ
ンサ出力がストイキ空燃比(=14.5)に収束するよ
うになる。また、始動後に空燃比センサが活性状態にな
るまでは、ヒータによるセンサ加熱を続ける必要があ
り、ヒータに供給された電力量が多くなるほど、空燃比
センサの素子温度が上昇し、活性温度に近付いていく。
【0018】この関係を考慮し、請求項2では、活性判
定手段は、空燃比センサにより検出された空燃比の挙動
とヒータに供給された電力量とのいずれか一方又は双方
によって空燃比センサの活性/不活性を判定する。つま
り、空燃比の振れが大きいとき、或はヒータへの供給電
力量が十分に多くなったときに、空燃比センサが活性状
態であると判定する。
【0019】また、請求項3では、前記活性判定手段の
判定結果に基づき、始動より少くとも1回以上活性と判
定された後に不活性と判定された場合に、活性不良判定
手段は空燃比センサの活性不良と判定する。ここで、以
前、活性状態であったにも拘らず、その後不活性状態と
なるケースは、長い下り坂等で発生する可能性がある。
また、空燃比センサのヒータ制御系の電力供給ラインに
劣化などによる異常が発生している可能性もある。この
ような場合には、活性不良と判定して、空燃比補正量制
限手段により空燃比補正量の設定範囲を狭める。これに
より、活性不良時の空燃比制御を制限して空燃比のずれ
を少なくする。
【0020】また、請求項4では、空燃比センサの出力
電圧の変化量積算値をセンサ電圧変化量積算手段により
算出すると共に、ヒータへの通電開始からのヒータ供給
電力の積算値をヒータ供給電力積算手段により算出す
る。そして、活性不良判定手段は、ヒータ供給電力の積
算値が第1の所定値以上である時(即ち空燃比センサを
活性化するのに十分な電力が供給された時)に、空燃比
センサの出力電圧の変化量積算値(これが空燃比の振れ
の程度を示す指標となる)が第2の所定値以下であれ
ば、不活性状態と判定する。そして、この不活性状態が
継続する時間を不活性時間計数手段により計数し、この
不活性状態継続時間が第3の所定値以上となったときに
活性不良と判定する。これにより、活性不良の判定が精
度良く行われる。
【0021】また、請求項5では、活性不良判定手段に
より活性不良と判定され、且つ空燃比補正量が第4の所
定値を越えた時、又は、該第4の所定値を越える時間が
第5の所定値を越えた時に、空燃比センサ系の異常と判
定する。これにより、活性不良判定手段の判定結果と空
燃比補正量の双方をデータにして空燃比センサ系の異常
が精度良く判定される。
【0022】また、請求項6では、第2のセンサ異常診
断手段により空燃比センサが異常と診断された時には、
空燃比フィードバック禁止手段により空燃比フィードバ
ックを禁止する。これにより、空燃比センサの異常な信
号により空燃比制御が益々悪化する悪循環が回避され
る。
【0023】また、請求項7では、第2のセンサ異常診
断手段が異常診断を行うタイミングを車両加速中に限定
している。これは、目標空燃比は機関負荷に応じて設定
され、車両加速中はストイキ空燃比(=14.5)より
リッチ側となるため、空燃比センサが異常(活性できな
い状態)になっている場合には、センサ出力(=14.
5)と目標空燃比との間に大きな差が生じ、空燃比補正
量が異常となるからである。
【0024】また、請求項8では、第2のセンサ異常診
断手段は、強制的に目標空燃比を変更して異常診断を行
う。これは、強制的に目標空燃比を変更しても、空燃比
センサが異常(活性できない状態)になっている場合に
は、上述した車両加速中の場合と同じく、センサ出力と
目標空燃比との間に大きな差が生じ、空燃比補正量が異
常となるからである。
【0025】また、請求項9では、活性判定手段による
空燃比センサの活性判定が始動から1回も行われず、且
つ不活性時間計数手段により計数された不活性状態継続
時間が第6の所定値を越えた時に、空燃比センサ系の異
常と判定する。つまり、始動から不活性状態が長時間続
いたときは、ヒータ回路の異常や、空燃比センサの素子
破壊やヒータ電力供給ライン系の異常が推定されるの
で、不活性状態継続時間が第6の所定値を越えた時に、
空燃比センサ系の異常と判定するものである。
【0026】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1乃至図14
に基づいて説明する。まず、図1に基づいてエンジン制
御システム全体の概略構成を説明する。内燃機関である
エンジン11の吸気管12の最上流部には、エアクリー
ナ13が設けられ、このエアクリーナ13の下流側に吸
気温度Tamを検出する吸気温センサ14が設けられ、
この吸気温センサ14の下流側にスロットルバルブ15
とスロットル開度THを検出するスロットル開度センサ
16とが設けられている。更に、スロットルバルブ15
の下流側には、吸気管圧力PMを検出する吸気管圧力セ
ンサ17が設けられ、この吸気管圧力センサ17の下流
側にサージタンク18が設けられている。このサージタ
ンク18には、エンジン11の各気筒に空気を導入する
吸気マニホールド19が接続され、この吸気マニホール
ド19の各気筒の分岐管部にそれぞれ燃料を噴射するイ
ンジェクタ20が取り付けられている。
【0027】また、エンジン11には各気筒毎に点火プ
ラグ21が取り付けられ、各点火プラグ21には、点火
回路22で発生した高圧電流がディストリビュータ23
を介して供給される。このディストリビュータ23に
は、720℃A(クランク軸2回転)毎に例えば24個
のパルス信号を出力するクランク角センサ24が設けら
れ、このクランク角センサ24の出力パルス間隔によっ
てエンジン回転数Neを検出するようになっている。ま
た、エンジン11には、エンジン冷却水温Thwを検出
する水温センサ38が取り付けられている。
【0028】一方、エンジン11の排気ポート(図示せ
ず)には、排気マニホールド25を介して排気管26
(排気通路)が接続され、この排気管26の途中に、排
出ガス中の有害成分(CO,HC,NOx等)を低減さ
せる三元触媒等の触媒27が設けられている。この触媒
27の上流側には、排出ガスの酸素濃度(空燃比)にほ
ぼ比例した限界電流を出力する空燃比センサ28が設け
られ、また、触媒27の下流側には、排出ガス中の空燃
比がリッチかリーンかによって出力が反転する酸素セン
サ29が設けられている。
【0029】次に、上述した限界電流式の空燃比センサ
28の構造を図2に基づいて具体的に説明する。空燃比
センサ28は排気管26内に突出するように取り付けら
れている。この空燃比センサ28は、空燃比リーン領域
における酸素濃度若しくは空燃比リッチ領域における一
酸化炭素(CO)濃度に対応する限界電流を発生する酸
素濃度検出素子51と、この酸素濃度検出素子51を内
側から加熱するヒータ52と、酸素濃度検出素子51を
覆うカバー53とから構成され、カバー53の周壁に、
排出ガスが流入する多数の小孔54が形成されている。
【0030】上記酸素濃度検出素子51は、有底筒状に
形成された固体電解質層55と、この固体電解質層55
の内外周面に固着された大気側電極層56及び排出ガス
側電極層57と、排出ガス側電極層57の外周面にプラ
ズマ溶射法等により形成された拡散抵抗層58とから構
成されている。上記固体電解質層55は、ZrO2 、H
fO2 、ThO2 、Bi2 3 等にCaO、MgO、Y
2 3 、Yb2 3 等を安定剤として配合した酸素イオ
ン伝導性酸化物焼結体により形成されている。また、拡
散抵抗層58は、アルミナ、マグネシア、ケイ石質、ス
ピネル、ムライト等の耐熱性無機物質により形成されて
いる。そして、排出ガス側電極層57及び大気側電極層
56は、共に、白金等の触媒活性の高い貴金属により形
成され、その表面には多孔質の化学メッキ等が施されて
いる。この場合、排出ガス側電極層57の面積及び厚さ
は、例えば10〜100mm2 、0.5〜2.0μm程
度となっており、大気側電極層56の面積及び厚さは、
10mm2 以上、0.5〜2.0μm程度となってい
る。
【0031】一方、ヒータ52は酸素濃度検出素子51
内に収容されており、その発熱エネルギーにより酸素濃
度検出素子51(大気側電極層56、固体電解質層5
5、排出ガス側電極層57及び拡散抵抗層58)を加熱
して該酸素濃度検出素子51を活性化する。
【0032】以上のように構成された空燃比センサ28
の酸素濃度検出素子51は、理論空燃比点にて濃淡起電
力を発生し、理論空燃比点よりリーン領域の酸素濃度に
応じた限界電流を発生する。この場合、酸素濃度に対応
する限界電流は、排出ガス側電極層57の面積、拡散抵
抗層58の厚さ、気孔率及び平均孔径により決定され
る。また、酸素濃度検出素子51は酸素濃度を直線的特
性にて検出し得るものであるが、この酸素濃度検出素子
51を活性化するのに約650℃以上の高温が必要とさ
れる。更に、この酸素濃度検出素子51は、活性温度範
囲が狭いため、エンジン11の排出ガスのみによる加熱
では、活性温度を十分に確保できない。そこで、本実施
例では、ヒータ52の加熱によって酸素濃度検出素子5
1を活性温度に保持する。尚、理論空燃比よりもリッチ
側の領域では、未燃ガスである一酸化炭素(CO)の濃
度が空燃比に対してほぼリニアに変化し、酸素濃度検出
素子51はCO濃度に応じた限界電流を発生する。
【0033】次に、図3を用いて空燃比センサ28の電
圧−電流特性について説明する。空燃比センサ28の電
圧−電流特性は、検出酸素濃度(空燃比)にほぼ比例す
る固体電解質層55への流入電流と、この固体電解質層
55への印加電圧との関係がほぼリニアな特性になって
いる。そして、空燃比センサ28が温度T=T1にて活
性状態になっているときには、図3に実線で示す特性線
L1でもって安定した状態となる。この場合、特性線L
1の電圧軸Vに平行な直線部分が限界電流を示してい
る。この限界電流の増減は空燃比の増減(即ち、リー
ン、リッチ)に対応しており、空燃比がリーン側になる
ほど限界電流は増大し、空燃比がリッチ側になるほど限
界電流は減少する。
【0034】また、この電圧−電流特性において、電圧
軸Vに平行な直線部分よりも小さい電圧域は抵抗支配域
となっており、その抵抗支配域における特性線L1の傾
きは固体電解質層55の内部抵抗により決定される。こ
の固体電解質層34の内部抵抗は温度変化に伴い変化す
るため、酸素濃度検出素子51の温度が低下すると、抵
抗の増大により上記傾きが小さくなる。つまり、酸素濃
度検出素子51の温度TがT1よりも低いT2にあると
きには、電圧−電流特性は図3に点線で示す特性線L2
へずれる。この場合、特性線L2の電圧軸Vに対して平
行な直線部分がT=T2における限界電流を決定するも
ので、この限界電流は特性線L1による限界電流とほぼ
一致している。
【0035】そして、上記特性線Lにおいて、固体電解
質層55に正の印加電圧Vposを印加すれば、酸素濃
度検出素子51に流れる電流が限界電流Iposとな
る。また、固体電解質層55に負の印加電圧Vnegを
印加すれば、酸素濃度検出素子51に流れる電流が酸素
濃度に依存せず、温度のみに比例する負の温度電流In
egが得られる(図3の点Pb参照)。尚、本実施例で
は、空燃比センサ28の素子温度をモニタする回路が省
かれた安価な構成としている。
【0036】上述した各種のセンサの出力は電子制御回
路30内に入力ポート31を介して読み込まれる。電子
制御回路30は、マイクロコンピュータを主体として構
成され、CPU32、ROM33、RAM34、バック
アップRAM35を備え、各種センサ出力から得られた
エンジン運転状態パラメータを用いて燃料噴射量TAU
や点火時期Ig等を演算し、その演算結果に応じた信号
を出力ポート36からインジェクタ20や点火回路22
に出力する。
【0037】更に、この電子制御回路30は、空燃比セ
ンサ28のヒータ52への通電を制御して空燃比センサ
28を活性化させるヒータ制御手段として機能し、この
空燃比センサ28の出力に基づいて排出ガス中の空燃比
をフィードバック制御すると共に、空燃比センサ28の
異常の有無を診断する。以下、この電子制御回路30に
よる制御内容を説明する。
【0038】まず、図4に示す第1のセンサ異常診断ル
ーチンの処理内容を説明する。本ルーチンは、所定クラ
ンク角度毎(例えば点火周期、4気筒エンジンでは18
0℃A毎)や所定時間毎に繰り返し実行される。本ルー
チンの処理が開始されると、まずステップ101で、フ
ィードバック(以下「F/B」と略記する)開始前提条
件が成立したか否かを判定する。ここで、F/B開始前
提条件としては、空燃比センサ28の異常を検出してい
ないこと、空燃比センサ28のヒータ制御系の異常がな
いこと、エンジン温度(エンジン冷却水温等)が所定条
件を満たしていること等があり、これらの条件を全て満
たしたときにF/B開始前提条件が成立するが、いずれ
か1つでも条件が欠ければ、F/B開始前提条件が不成
立となり、以降の処理を行うことなく本ルーチンを終了
する。
【0039】一方、F/B開始前提条件が成立している
ときには、ステップ102に進み、後述する図5の活性
判定ルーチンによって空燃比センサ28の活性判定が成
立しているか否かを判定し、活性判定が成立していれ
ば、ステップ110に進み、活性判定成立フラグをON
(1にセット)し、続くステップ111で、不活性状態
継続カウンタをクリアし、ステップ112で、活性不良
フラグをOFF(0にリセット)した後、ステップ11
3で、後述する図10のメインF/B制御ルーチンを実
行する。
【0040】上述したステップ102で、空燃比センサ
28が不活性と判断された場合にはステップ103に進
み、不活性状態が継続する時間を計数する不活性状態継
続カウンタ(不活性時間計数手段)をインクリメントす
る。そして、次のステップ104で、活性判定成立フラ
グがONであるか否かを判定することによって、エンジ
ン始動から少なくとも1回活性判定が成立したか否か、
つまり1度は空燃比センサ28が活性状態になったか否
かの履歴を判定する。ここで、以前、活性状態であった
にも拘らず、その後不活性状態となるケースは、長い下
り坂等で発生する可能性がある。また、空燃比センサ2
8のヒータ制御系の電力供給ラインに劣化などによる異
常が発生している可能性もある。
【0041】従って、ステップ104で「Yes」と判
定された場合には、上述した可能性があるので、ステッ
プ105に進み、不活性状態継続カウンタの値により、
不活性状態の時間がどれだけ継続しているかを判定す
る。不活性状態継続カウンタの値が第3の所定値より大
きい場合には、活性不良と判断して、ステップ106へ
進み、活性不良フラグをONしてステップ113の空燃
比制御ルーチンへ進む。一方、上記ステップ105で、
不活性状態継続カウンタのカウント値が第3の所定値以
下の場合には、不活性状態継続時間が短く、活性不良と
判断するのは時期尚早であるので、活性不良フラグをO
Nすることなくステップ113の空燃比制御ルーチンへ
進む。上述したステップ104〜106の処理は、特許
請求の範囲でいう活性不良判定手段として機能する。
【0042】また、前記ステップ104で活性判定フラ
グがOFFであった場合、つまりエンジン始動より1回
も活性判定が成立していない場合には、ステップ107
に進んで、不活性状態継続カウンタのカウント値により
不活性状態の時間が第6の所定値以上継続しているか否
かを判定し、不活性状態が第6の所定値以上継続してい
る場合には、何等かの異常が生じているので、その原因
を探るべく、ステップ108に進み、ヒータ回路が異常
と判定されているか否かを判定する。ここで、ヒータ回
路の異常判定はハード回路によって電流、電圧等から判
断される。
【0043】このステップ108で、ヒータ回路に異常
がない場合には、空燃比センサ28の素子破壊やヒータ
電力供給ライン系の異常が推定されるので、ステップ1
09に進み、空燃比センサ系異常フラグ1をONし、警
告ランプ37を点灯して、運転者に空燃比センサ系の異
常が発生したことを知らせる。この場合は、ステップ1
13の空燃比制御ルーチンを実行することなく本ルーチ
ンを終了する。また、上記ステップ108で、ヒータ回
路の異常が検出されたときには、以降の処理を行うこと
なく本ルーチンを終了する。上述したステップ102,
103,104,107,108,109の一連の処理
は、特許請求の範囲でいう第1の異常診断手段として機
能する。
【0044】次に、図5に基づいて空燃比センサ28の
活性判定を行う活性判定ルーチンの処理内容を説明す
る。この活性判定ルーチンは、特許請求の範囲でいう活
性判定手段として機能し、前述した図4のステップ10
1で、F/B開始前提条件が成立した場合に実行され
る。本ルーチンの処理が開始されると、まずステップ1
21で、空燃比センサ28のヒータ52に供給する電力
(以下「ヒータ供給電力」という)の積算値を算出す
る。この積算処理は、後述する図6のヒータ供給電力積
算ルーチンによって行われる。このヒータ供給電力積算
値が十分に確保できる場合には、空燃比センサ28の素
子温度は十分に活性温度領域まで上昇し、正常な空燃比
検出を行なうことができる。
【0045】そこで、活性判定をする前提条件として、
ステップ122で、ヒータ供給電力積算値を第1の所定
値と比較し、ヒータ供給電力積算値≦第1の所定値であ
ればヒータ供給電力がまだ十分でないと判断され、以降
の処理を行うことなく本ルーチンを終了する。これに対
し、ヒータ供給電力積算値>第1の所定値であれば、ヒ
ータ供給電力が十分に確保されていると判断され、ステ
ップ123に進み、後述する図8のセンサ電圧積算ルー
チンによって算出されたセンサ電圧積算VSUMMを第
2の所定値と比較して、活性化しているか否かを判定す
る。つまり、空燃比センサ28の出力電圧(以下「セン
サ電圧」という)は、センサ素子温度が活性温度近くに
なると、反応によりストイキ電圧(=3.3V)近辺で
振れる。この振れを示すセンサ電圧変化量を所定時間だ
け積算することで、空燃比センサ28の活性判定を行な
うことができる。
【0046】このステップ123で、センサ電圧積算V
SUMM>第2の所定値の場合にはステップ124に進
んで、活性状態と判定され、活性判定が成立する。これ
に対し、センサ電圧積算VSUMM≦第2の所定値の場
合には、ステップ125に進み、不活性状態と判定さ
れ、活性判定が不成立となる。
【0047】次に、前記ステップ121で実行されるヒ
ータ供給電力積算ルーチンの処理内容を図6に基づいて
説明する。本ルーチンは、特許請求の範囲でいうヒータ
供給電力積算手段として機能する。本ルーチンの処理が
開始されると、まず、ステップ131で、ヒータ52に
100%デューティで通電されているか否かを判定す
る。これは、エンジン始動後の空燃比センサ28の温度
上昇を速めるため、エンジン始動後所定時間又はヒータ
抵抗が所定値を越えるまで、ヒータ52への通電を10
0%デューティで行うためである。そして、ヒータ52
に100%デューティで通電されている場合には、ステ
ップ132に進み、ヒータ供給電力Pを印加電圧Vとヒ
ータ電流HIとから次式により算出する。
【0048】P=V×HI そして、次のステップ133で、前回処理までのヒータ
供給電力積算値Sumptに今回のヒータ供給電力Pを
加算することで、現在までのヒータ供給電力積算値Su
mptを求める。
【0049】一方、ヒータ52への100%デューティ
通電が終了した場合には、ステップ134に進み、図7
に示す目標電力マップを用いて、エンジン回転数Neと
吸気管圧力Pmに応じて目標電力Ptを算出し、次のス
テップ135で、前回処理までのヒータ供給電力積算値
Sumptに今回の目標電力Ptを今回のヒータ供給電
力とみなして加算し、現在までのヒータ供給電力積算値
Sumptを求める。
【0050】次に、前述した図5のステップ123で用
いられるセンサ電圧積算値VSUMMを算出する処理を
図8及び図9に基づいて説明する。図9は空燃比センサ
28の出力電圧(センサ電圧)の挙動を示している。セ
ンサ電圧の電子制御回路30への取り込みは所定時間毎
(例えば8ms毎)に実施され、このタイミングで、図
8のセンサ電圧変化量積算ルーチンによりセンサ電圧V
の変化量を算出して、センサ電圧積算値VSUMMを算
出する。
【0051】図8のセンサ電圧変化量積算ルーチンは特
許請求の範囲でいうセンサ電圧変化量積算手段として機
能する。本ルーチンの処理が開始されると、まずステッ
プ141で、センサ電圧を積算する時間を計数するカウ
ンタCNTが0か否かを判定し、CNT=0の場合に
は、ステップ142に進んで、センサ電圧変化量積算値
VSUMをクリアし、ステップ143に進んで、現在の
センサ電圧変化量積算値VSUM(i) をセンサ電圧Vの
変化量|V(i) −V(i-1) |を用いて次式により算出す
る。
【0052】 VSUM(i) =VSUM(i-1) +|V(i) −V(i-1) | ここで、(i) は今回の値を示し、(i-1) は前回の値を示
す。尚、CNT≠0の場合には、センサ電圧変化量積算
値VSUMをクリアすることなく、上式によりセンサ電
圧変化量積算値VSUM(i) を算出する。
【0053】そして、次のステップ144で、センサ電
圧を積算する時間を計数するカウンタCNTのカウント
値が所定時間(例えば100)に達したか否かを判定
し、達していなければ、ステップ147に進んで、カウ
ンタCNTをインクリメントして本ルーチンを終了す
る。上記ステップ144で、カウンタCNTのカウント
値が所定時間に達していなければ、ステップ145に進
み、センサ電圧変化量積算値の記憶エリアであるVSU
MMにVSUMを記憶した後、ステップ146で、カウ
ンタCNTをクリアして本ルーチンを終了する。
【0054】次に、前述した図4のステップ113で実
行されるメインF/B制御ルーチンの処理内容を図10
に基づいて説明する。本ルーチンでは、まずステップ1
51で、後述する図11のF/B補正量算出ルーチンに
よって空燃比センサ28の出力と目標空燃比との偏差を
小さくするように空燃比F/B制御の補正量(F/B補
正量)を算出する。そして、次のステップ152で、前
述した図4の第1のセンサ異常診断ルーチンによる判定
結果が活性不良(活性不良フラグON)であるか否かを
判定し、活性不良と判定された場合には、ステップ15
3に進み、F/B補正量が第4の所定値より大きいか否
かを判定する。
【0055】ここで、F/B補正量が第4の所定値より
大きい場合、空燃比センサ28が活性化されていないに
も拘らず、F/B補正量が大きくなることを意味し、空
燃比センサ28の出力が空燃比に対して応答できない状
態になっている。この場合には、空燃比センサ系の異常
と判断され、ステップ154に進んで、空燃比センサ系
異常フラグ2をONし、続くステップ155で、空燃比
F/B制御を禁止するため、F/B補正量をクリアす
る。そして、次のステップ156で、後述する図12の
処理により、F/B補正量に上下限のガードをかける。
上記ステップ153,154の処理が特許請求の範囲で
いう第2の異常診断手段として機能し、ステップ155
の処理がフィードバック禁止手段として機能する。
【0056】また、上記ステップ152で活性不良フラ
グがOFF(活性)の場合、或は、ステップ153でF
/B補正量が第4の所定値以下と判定された場合には、
空燃比センサ系の異常が発生していないと判断され、上
述したステップ154,155の処理を行わずに、ステ
ップ156のガード処理のみを行う。
【0057】次に、前記ステップ151で実行するF/
B補正量算出ルーチンの処理内容を図11に基づいて説
明する。本ルーチンは、特許請求の範囲でいう空燃比補
正手段として機能する。本ルーチンでは、まずステップ
161で、メインF/B制御の目標空燃比MAFを、吸
気管圧力Pmに応じて予め設定された図13のマップよ
り算出する。この後、ステップ162で、上記ステップ
161で算出した目標空燃比補正量ΔMAFを用いて、
メインF/B制御の目標空燃比MAFを次式により補正
して、新たな目標空燃比MAFmを求める。
【0058】MAFm=MAF+ΔMAF この後、ステップ163で、空燃比センサ28の出力A
Fmと目標空燃比MAFmとの偏差ΔAFmを算出し、
続くステップ164で、この偏差ΔAFmの積分値AF
mSUMを次式より算出する。
【0059】 AFmSUM(i) =AFmSUM(i-1) +ΔAFm このようにしてステップ163,164で算出した目標
空燃比MAFmの偏差ΔAFmとその積分値AFmSU
Mを用いて、次のステップ165で、F/B補正量ΔF
mを次式により算出する。 ΔFm=KPm×ΔAFm+Klm×AFmSUM(i) ここで、KPmは比例係数、KImは積分係数である。
【0060】次に、前述した図10のステップ156で
実行するF/B補正量上下限ガードルーチンの処理内容
を図12に基づいて説明する。本ルーチンは、特許請求
の範囲でいう空燃比補正量制限手段として機能する。本
ルーチンでは、まず、ステップ161で、活性不良フラ
グがON(活性不良)であるか否かを判定し、OFF
(活性)と判定された場合には、ステップ172に進
み、F/B補正量の上下限ガード値を例えば±10に設
定する。この場合には、F/B補正量が−10〜+10
の範囲内に制限される。これに対し、活性不良フラグが
ON(活性不良)と判定された場合には、ステップ17
3に進み、F/B補正量の上下限ガード値を活性時より
小さい値である例えば±3に設定する。この場合には、
F/B補正量が−3〜+3の範囲内に制限される。この
ように、活性不良時には、F/B補正量の設定範囲を狭
くすることで、活性不良時のF/B制御を制限して空燃
比のずれを少なくする。
【0061】以上説明した第1実施例のセンサ異常診断
処理を行った場合のタイムチャートが図14に示されて
いる。このタイムチャートに示されているデータは、
空燃比センサ28の出力(空燃比)、空燃比センサ2
8の素子温度、不活性状態継続カウンタ、活性不良
フラグ、センサ電圧変化量積算値、アイドルフラ
グ、車速である。このタイムチャートでは、時刻t1
でアクセルを踏み込んで加速し、その後、時刻t2でア
クセルをOFFして減速走行に移行する。この例では、
空燃比センサ28の素子温度が活性温度である650℃
を上回り、十分に活性された状態となっており、センサ
出力の振れが大きい。この状態では、センサ電圧変化量
積算値が大きくなる。
【0062】しかし、減速走行となるt2以後は、空燃
比センサ28の素子温度が徐々に低下して、センサ出力
の振れが徐々に小さくなり、それに伴ってセンサ電圧変
化量積算値も徐々に小さくなる。このため、減速走行を
続けると、やがて時刻t3でセンサ電圧変化量積算値が
第2の所定値を下回り、以後、不活性状態継続カウンタ
がインクリメントされていく。その後、時刻t4で、不
活性状態継続カウンタが第3の所定値を越えると、活性
不良フラグがONされ、活性不良と判定される。これ以
後はF/B補正量の設定範囲が狭められる。
【0063】以上説明した第1実施例では、図10のメ
インF/B制御ルーチンにおいて、活性不良フラグがO
N(活性不良)のときに、常にF/B補正量から空燃比
センサ系の異常を判定するようにした(ステップ15
3,154)。
【0064】これに対し、図15及び図16に示す本発
明の第2実施例では、活性不良フラグがON(活性不
良)の時に、加速中の場合に限り、F/B補正量から空
燃比センサ系の異常を判定するようにしている。以下、
図15のフローチャートに従って具体的に説明する。ス
テップ201,202は、図10のステップ151,1
52と同じであり、F/B補正量を算出して活性不良フ
ラグがON(活性不良)か否かを判定する。活性不良フ
ラグがOFF(活性)の場合には、ステップ210に進
み、第1実施例と同じく、F/B補正量のガード処理の
みを行う。
【0065】一方、上記ステップ202で、活性不良フ
ラグがON(活性不良)の場合にはステップ203に進
み、エンジン回転数Ne、吸気管圧力Pm、スロットル
開度等の変化量に基づいて加速中か否かを判定し、加速
中の場合にのみステップ204以降の空燃比センサ系異
常診断処理を行う。これは、目標空燃比は図13に示す
ように吸気管圧力Pmに応じて設定され、加速中はスト
イキ空燃比(=14.5)よりリッチ側となるため、空
燃比センサ28が異常(活性できない状態)になってい
る場合には、センサ出力(=14.5)と目標空燃比と
の間に大きな差が生じ、F/B補正量が異常となるから
である。
【0066】そこで、加速中の場合にのみステップ20
4に進み、F/B補正量を第4の所定値と比較し、F/
B補正量が第4の所定値を越える場合には、補正量大カ
ウンタをインクリメントし(ステップ206)、F/B
補正量が第4の所定値以内であれば、補正量大カウンタ
をクリアする(ステップ207)。
【0067】上記ステップ206で補正量大カウンタを
インクリメントした場合には、ステップ207に進み、
補正量大カウンタのカウント値(F/B補正量が第4の
所定値を越える時間)を第5の所定値と比較し、第5の
所定値を越えれば、空燃比センサ系の異常と判断され、
ステップ208に進んで、空燃比センサ系異常フラグ2
をONし、続くステップ209で、空燃比F/B制御を
禁止するため、F/B補正量をクリアする。上記ステッ
プ207で、F/B補正量が第4の所定値を越える時間
が第5の所定値に達していなければ、空燃比センサ系の
異常が発生していないと判断され、上述したステップ2
08,209の処理を行わずに、ステップ210のガー
ド処理のみを行う。
【0068】以上説明した第2実施例のセンサ異常診断
処理を行った場合のタイムチャートが図16に示されて
いる。このタイムチャートに示されているデータは、
空燃比センサ28の出力(空燃比)、F/B補正量、
補正量大カウンタ、空燃比センサ系異常フラグ2、
アイドルフラグ、車速である。
【0069】図16のタイムチャートの例では、減速走
行中に、前述したステップ202で活性不良フラグがO
N(活性不良)と判定された後、時刻t1で加速に移行
する。これにより、目標空燃比が図13の特性からリッ
チ側に変更される。このため、空燃比センサ28の出力
(ストイキ空燃比=14.5)と目標空燃比との偏差に
より、F/B補正量は増量側へ変更されるが、空燃比セ
ンサ28は活性不良で反応しないため、F/B補正量が
益々増量される。その後、時刻t2でF/B補正量が第
4の所定値を越えると、補正量大カウンタがインクリメ
ントされていく。その後、時刻t3で補正量大カウンタ
が第5の所定値を越えると、空燃比センサ系の異常と判
定されて、空燃比センサ系異常フラグ2がONされる。
これにより、F/B補正量がクリアされて、その後は空
燃比F/B制御が禁止される。
【0070】以上説明した第2実施例では、ステップ2
03で加速中か否かを判定して、加速中の場合にステッ
プ204以降の空燃比センサ系異常診断処理を行うよう
にしたが、ステップ203の処理を、加速判定に代え
て、強制的に目標空燃比をリッチ側或はリーン側に変化
させる処理に変更し、その後、ステップ204でF/B
補正量の判定を行うようにしても良い。
【0071】また、前記第1実施例では、図5の活性判
定ルーチンにおいて、ヒータ供給電力積算値とセンサ電
圧変化量積算値の双方によって空燃比センサ28の活性
/不活性を判定するようにしたが、ヒータ供給電力積算
値とセンサ電圧変化量積算値のいずれか一方によって活
性/不活性を判定するようにしても良い。
【0072】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1の構成によれば、空燃比センサの活性/不活
性を活性判定手段により判定し、その判定結果から空燃
比センサの異常を診断し、更に、空燃比補正量によって
も空燃比センサの異常を診断するようにしたので、2通
りの診断方法で空燃比センサの異常を精度良く診断でき
て、空燃比センサの出力を用いた空燃比制御の制御精度
向上に貢献することができる。
【0073】更に、請求項2では、空燃比センサにより
検出された空燃比の挙動とヒータに供給された電力量と
のいずれか一方又は双方によって空燃比センサの活性/
不活性を判定するので、空燃比センサの素子温度を検出
する温度センサが不要となり、低コスト化の要求も満た
すことができる。
【0074】また、請求項3では、始動より少くとも1
回以上活性と判定された後に不活性と判定された場合
に、空燃比センサの活性不良と判定して、空燃比補正量
の設定範囲を狭めるようにしたので、活性不良時の空燃
比制御を制限して空燃比のずれを少なくすることができ
る。
【0075】また、請求項4では、ヒータ供給電力の積
算値が第1の所定値以上であるとき(即ち空燃比センサ
を活性化するのに十分な電力が供給された時)に、空燃
比センサの出力電圧の変化量積算値(これが空燃比の振
れの程度を示す指標となる)が第2の所定値以下であれ
ば、不活性状態と判定し、この不活性状態の継続時間が
第3の所定値以上となったときに活性不良と判定するよ
うにしたので、空燃比センサの温度状態(活性/不活
性)を反映した2つのパラメータであるヒータ供給電力
とセンサ出力電圧変化量積算値を利用して活性不良の判
定を精度良く行なうことができる。
【0076】また、請求項5では、活性不良と判定さ
れ、且つ空燃比補正量が第4の所定値を越えた時、又
は、該第4の所定値を越える時間が第5の所定値を越え
た時に、空燃比センサ系の異常と判定するようにしたの
で、活性不良判定手段の判定結果と空燃比補正量の双方
をデータにして空燃比センサ系の異常を精度良く判定す
ることができる。
【0077】また、請求項6では、空燃比センサが異常
と診断された時には空燃比フィードバックを禁止するよ
うにしたので、空燃比センサの異常な信号により空燃比
制御が益々悪化する悪循環を回避でき、空燃比制御の信
頼性を向上できる。
【0078】また、請求項7では、異常診断を行うタイ
ミングを、空燃比センサの異常により空燃比補正量が異
常となり易い車両加速中に限定したので、異常診断の精
度を更に向上することができる。
【0079】また、請求項8では、強制的に目標空燃比
を変更して異常診断を行うようにしたので、上述した車
両加速中の場合と同じく、異常診断の精度を更に向上す
ることができる。
【0080】また、請求項9では、空燃比センサの活性
判定が始動から1回も行われず、且つ不活性状態継続時
間が第6の所定値を越えた時に、空燃比センサ系の異常
と判定するようにしたので、ヒータ回路の異常や、空燃
比センサの素子破壊やヒータ電力供給ライン系の異常を
精度良く診断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すエンジン制御システ
ム全体の概略構成図
【図2】空燃比センサの拡大断面図
【図3】空燃比センサの電圧−電流特性を示す図
【図4】第1のセンサ異常診断ルーチンの処理の流れを
示すフローチャート
【図5】活性判定ルーチンの処理の流れを示すフローチ
ャート
【図6】ヒータ供給電力積算ルーチンの処理の流れを示
すフローチャート
【図7】目標電力マップを示す図
【図8】センサ電圧変動量積算ルーチンの処理の流れを
示すフローチャート
【図9】センサ電圧変動量積算方法を説明するセンサ電
圧波形図
【図10】メインF/B制御ルーチンの処理の流れを示
すフローチャート
【図11】F/B補正量算出ルーチンの処理の流れを示
すフローチャート
【図12】F/B補正量上下限ガードルーチンの処理の
流れを示すフローチャート
【図13】吸気管圧力Pmと目標空燃比MAFとの関係
を説明する図
【図14】第1実施例のセンサ異常診断処理を行った場
合のタイムチャート
【図15】本発明の第2実施例におけるメインF/B制
御ルーチンの処理の流れを示すフローチャート
【図16】第2実施例のセンサ異常診断処理を行った場
合のタイムチャート
【符号の説明】
11…エンジン(内燃機関)、17…吸気管圧力セン
サ、16…スロットル開度センサ、26…排気管、27
…触媒、28…空燃比センサ、29…酸素センサ、30
…電子制御回路(空燃比補正手段,ヒータ制御手段,活
性判定手段,第1のセンサ異常判定手段,第2のセンサ
異常判定手段,活性不良手段,空燃比補正量制限手段,
ヒータ供給電力積算手段,不活性時間計数手段,空燃比
フィードバック禁止手段)、37…警告ランプ、51…
酸素濃度検出素子、52…ヒータ、53…カバー、55
…固体電解質層、56…大気側電極層、57…排出ガス
側電極層、58…拡散抵抗層。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排出ガスの酸素濃度にほぼ比
    例した限界電流を出力する酸素濃度検出素子と該酸素濃
    度検出素子を加熱するヒータとを有する限界電流式の空
    燃比センサと、 前記ヒータへの通電を制御して前記空燃比センサを活性
    化させるヒータ制御手段と、 前記空燃比センサにより検出された空燃比と目標空燃比
    との偏差を小さくするように空燃比をフィードバック補
    正する空燃比補正手段と を備えた内燃機関の空燃比制御システムに適用されるも
    のであって、 前記空燃比センサの活性/不活性を判定する活性判定手
    段と、 前記活性判定手段の判定結果から前記空燃比センサの異
    常を診断する第1のセンサ異常診断手段と、 前記空燃比補正手段により設定された空燃比補正量から
    前記空燃比センサの異常を診断する第2のセンサ異常診
    断手段とを備えたことを特徴とする内燃機関の空燃比制
    御システム異常診断装置。
  2. 【請求項2】 前記活性判定手段は、前記空燃比センサ
    により検出された空燃比の挙動と前記ヒータに供給され
    た電力量とのいずれか一方又は双方によって前記空燃比
    センサの活性/不活性を判定することを特徴とする請求
    項1に記載の内燃機関の空燃比制御システム異常診断装
    置。
  3. 【請求項3】 前記活性判定手段の判定結果に基づき、
    始動より少くとも1回以上活性と判定された後に不活性
    と判定された場合に前記空燃比センサの活性不良と判定
    する活性不良判定手段と、 前記活性不良判定手段により前記空燃比センサの活性不
    良と判定された場合に前記空燃比補正量の設定範囲を狭
    める空燃比補正量制限手段とを備えたことを特徴とする
    請求項1又は2に記載の内燃機関の空燃比制御システム
    異常診断装置。
  4. 【請求項4】 前記空燃比センサの出力電圧の変化量積
    算値を算出するセンサ電圧変化量積算手段と、 前記ヒータへの通電開始からのヒータ供給電力の積算値
    を算出するヒータ供給電力積算手段とを備え、 前記活性不良判定手段は、 前記ヒータ供給電力の積算値が第1の所定値以上である
    時に前記空燃比センサの出力電圧の変化量積算値が第2
    の所定値以下の場合に不活性状態と判定する手段と、 前記不活性状態が継続する時間を計数する不活性時間計
    数手段と、 前記不活性時間計数手段により計数された不活性状態継
    続時間が第3の所定値以上となったときに活性不良と判
    定する手段とから構成されていることを特徴とする請求
    項3に記載の内燃機関の空燃比制御システム異常診断装
    置。
  5. 【請求項5】 前記活性不良判定手段により活性不良と
    判定され、且つ前記空燃比補正量が第4の所定値を越え
    た時、又は、該第4の所定値を越える時間が第5の所定
    値を越えた時に、前記空燃比センサ系の異常と判定する
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の内燃機関の空
    燃比制御システム異常診断装置。
  6. 【請求項6】 前記第2のセンサ異常診断手段により前
    記空燃比センサが異常と診断された時に空燃比フィード
    バックを禁止する空燃比フィードバック禁止手段を備え
    ていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記
    載の内燃機関の空燃比制御システム異常診断装置。
  7. 【請求項7】 前記第2のセンサ異常診断手段は、車両
    加速中に異常診断を行うことを特徴とする請求項1乃至
    6のいずれかに記載の内燃機関の空燃比制御システム異
    常診断装置。
  8. 【請求項8】 前記第2のセンサ異常診断手段は、強制
    的に前記目標空燃比を変更して異常診断を行うことを特
    徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の内燃機関の
    空燃比制御システム異常診断装置。
  9. 【請求項9】 前記活性判定手段による前記空燃比セン
    サの活性判定が始動から1回も行われず、且つ前記不活
    性時間計数手段により計数された不活性状態継続時間が
    第6の所定値を越えた時に、前記空燃比センサ系の異常
    と判定することを特徴とする請求項4に記載の内燃機関
    の空燃比制御システム異常診断装置。
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