JPH08246916A - エンジン制御システムにおける圧力センサの異常検出方法 - Google Patents

エンジン制御システムにおける圧力センサの異常検出方法

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JPH08246916A
JPH08246916A JP7052741A JP5274195A JPH08246916A JP H08246916 A JPH08246916 A JP H08246916A JP 7052741 A JP7052741 A JP 7052741A JP 5274195 A JP5274195 A JP 5274195A JP H08246916 A JPH08246916 A JP H08246916A
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pressure sensor
atmospheric pressure
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸気管圧力と大気圧とを検出する圧力センサ
に対し、その圧力検出機能に対応した的確な診断を行っ
て誤診断を防止する。 【構成】 FPS=1で吸気管圧力計測中の状態で、TH
≦VD、且つ、NE≧NESET(略スロットル全閉でエンジ
ン回転数が設定値以上)のコースティング状態の場合、
圧力センサの出力電圧Pを設定値VSと比較し、P≦VS
であれば正常と判定し、P>VSの場合に異常と判定す
る。また、FATL=1で大気圧計測中の状態では、圧力
センサの出力電圧Pを、それぞれ設定値VA,VC(VA<
VS<VC)と比較し、P≧VA、且つ、P≦VCの場合、
正常と判定し、P<VAあるいはP>VCの場合、異常と
判定する。これにより、圧力検出機能に対応した的確な
診断として誤診断を防止し、信頼性を向上することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸気管圧力と大気圧と
を交互に検出する圧力センサに対する故障診断を行うエ
ンジン制御システムにおける圧力センサの異常検出方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エンジンの制御パラメータの一
つである圧力は、大気圧に応じた燃料噴射量の高地補
正、あるいは、吸気管圧力とエンジン回転数とに基づく
基本燃料噴射量の設定等に使用されており、この圧力を
検出する圧力センサ系に異常が発生すると、エンジン不
調、排気エミッションの悪化等を招く。
【0003】このため、制御システム側では、上記圧力
センサからの出力信号の異常を検出する故障診断機能を
備えるものが多く、例えば、特開昭58−101244
号公報には、絞り弁(スロットルバルブ)の開度がアイ
ドリング開度にあり、かつ、吸気管圧力を検出する圧力
センサからの入力信号に対応する吸気管圧力の値が所定
値より大きい場合、あるいは、絞り弁がアイドリング開
度より大きい所定開度以下であり、かつ、圧力センサか
らの入力信号に対応する吸気管圧力の値が機関回転速度
と絞り弁開度との所定の関数として計算された値より大
きい場合に、圧力センサからの信号が異常であると判定
する技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、吸気管圧力
と大気圧との双方を制御パラメータとして使用する場
合、吸気管圧力検出用の圧力センサと大気圧検出用の圧
力センサとを備えると、2個の圧力センサを備えること
に加えて各圧力センサに関する異常診断を行う必要があ
り、システムコストの増大を招く。反面、1個の圧力セ
ンサで吸気管圧力検出と大気圧検出との双方の機能を兼
用させようとすると、運転条件によっては圧力検出範囲
が互いに重なり、異常判定の際に誤診断を生じるおそれ
がある。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、吸気管圧力と大気圧とを検出する圧力センサに対
し、その圧力検出機能に対応した的確な診断を行って誤
診断を防止することのできるエンジン制御システムにお
ける圧力センサの異常検出方法を提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧力センサに
接続した切換弁を設定時間毎に切り換えて上記圧力セン
サをスロットルバルブ下流側と大気側とに選択的に連通
させることにより、吸気管圧力と大気圧とをそれぞれ検
出フラグをセットして交互に計測し、吸気管圧力の検出
フラグがセットされた状態で、上記スロットルバルブの
開度を検出するスロットルセンサの出力値が設定開度に
相当する値以下、且つ、エンジン回転数が設定回転数以
上であり、上記圧力センサの出力値が設定圧力に相当す
る値以上の場合、上記圧力センサからの信号が異常であ
ると判定し、大気圧の検出フラグがセットされた状態
で、上記圧力センサの出力値が上記設定圧力に相当する
値を含む設定範囲から逸脱している場合、上記圧力セン
サからの信号が異常であると判定することを特徴とす
る。
【0007】
【作用】本発明では、吸気管圧力検出の際の異常診断で
は、吸気管圧力検出を示す検出フラグがセットされてい
るかを調べ、この検出フラグがセットされて吸気管圧力
が計測されている状態で、スロットルバルブの開度を検
出するスロットルセンサの出力値が設定開度に相当する
値以下、且つ、エンジン回転数が設定回転数以上であ
り、圧力センサの出力値が設定圧力に相当する値以上の
場合に、圧力センサからの信号が異常であると判定す
る。
【0008】また、大気圧検出の際の異常診断では、大
気圧検出を示す検出フラグがセットされているかを調
べ、この検出フラグがセットされて大気圧が計測されて
いる状態で、圧力センサの出力値が上記設定圧力に相当
する値を含む設定範囲から逸脱している場合に圧力セン
サからの信号が異常であると判定する。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図面は本発明の一実施例を示し、図1は故障診断
ルーチンのフローチャート、図2は吸気管圧力/大気圧
検出ルーチンのフローチャート、図3はエンジン系の概
略構成図、図4は電子制御系の回路構成図、図5はスロ
ットルセンサの出力特性図、図6は圧力センサの出力特
性図である。
【0010】図3において、符号1はエンジンであり、
図においては水平対向4気筒型エンジンを示す。このエ
ンジン1のシリンダヘッド2に形成された各吸気ポート
2aにインテークマニホルド3が連通され、このインテ
ークマニホルド3にエアチャンバ4を介してスロットル
チャンバ5が連通され、このスロットルチャンバ5上流
側に吸気管6を介してエアクリーナ7が取付けられてい
る。
【0011】また、上記吸気管6の上記エアクリーナ7
の直下流に、例えばホットワイヤ式等の吸入空気量セン
サ8が介装され、さらに、上記スロットルチャンバ5に
設けられたスロットルバルブ5aに、スロットル開度を
検出するスロットルセンサ9が連設されている。このス
ロットルセンサ9は、図5に示すように、その出力電圧
がスロットル開度の増加に対して略直線的に増加する特
性を有している。
【0012】また、上記スロットルバルブ5aの上流側
と下流側とを連通するバイパス通路10に、アイドルス
ピードコントロールバルブ(ISCV)11が介装され
ており、上記インテークマニホルド3に連通する通路
に、三方弁からなる吸気管圧力/大気圧切換ソレノイド
弁12を介して圧力センサ13が接続されている。この
圧力センサ13は絶対圧検出用のセンサであり、図6に
示すように、その出力電圧が圧力の増加に対して略直線
的に増加する特性を有している。
【0013】上記吸気管圧力/大気圧切換ソレノイド弁
12は、一つのポートが大気に連通され、非通電状態で
大気ポートを閉塞して上記圧力センサ13とインテーク
マニホルド3内部とを連通し、通電時に大気ポートを解
放して上記圧力センサ13を大気に連通させるようにな
っており、後述する電子制御装置40(図4参照)から
の信号によって上記吸気管圧力/大気圧切換ソレノイド
弁12をON,OFFすることで、一個の圧力センサ1
3によりスロットルバルブ下流の吸気管圧力と大気圧と
を交互に測定するようになっている。
【0014】さらに、上記インテークマニホルド3の各
気筒の各吸気ポート2a直上流側にインジェクタ14が
臨まされ、上記シリンダヘッド2には、先端を燃焼室に
露呈する点火プラグ15aが各気筒毎に取付けられてい
る。この点火プラグ15aに連設される点火コイル15
bには、イグナイタ16が接続されている。
【0015】上記インジェクタ14は、燃料供給路17
を介して燃料タンク18に連通されており、この燃料タ
ンク18内にはインタンク式の燃料ポンプ19が設けら
れている。この燃料ポンプ19からの燃料は、上記燃料
供給路17に介装された燃料フィルタ20を経て上記イ
ンジェクタ14及びプレッシャレギュレータ21に圧送
され、このプレッシャレギュレータ21から上記燃料タ
ンク18にリターンされて所定の圧力に調圧される。
【0016】また、上記エンジン1のシリンダブロック
1aにノックセンサ22が取付けられるとともに、この
シリンダブロック1aの左右バンクを連通する冷却水通
路23に冷却水温センサ24が臨まされている。さら
に、上記シリンダヘッド2の排気ポート2bに連通する
エグゾーストマニホルド25の集合部に、フロントO2
センサ(FO2センサ)26aが臨まされている。この
FO2センサ26aの下流側には触媒コンバータ27が
介装され、さらに、この触媒コンバータ27の下流側
に、リアO2センサ(RO2センサ)26bが臨まされて
いる。
【0017】尚、上記RO2センサ26bは、例えば、
触媒劣化診断等のために設けられ、上記FO2センサ2
6aの出力と上記RO2センサ26bの出力との比較結
果に基づいて触媒の劣化診断が行なわれる。
【0018】また、上記シリンダブロック1aに支承さ
れたクランクシャフト1bに、クランクロータ28が軸
着され、このクランクロータ28の外周に、所定のクラ
ンク角に対応する突起(あるいはスリットでも良い)を
検出する磁気センサ(電磁ピックアップ等)あるいは光
センサ等からなるクランク角センサ29が対設されてい
る。さらに、上記シリンダヘッド2のカムシャフト1c
にカムロータ30が連設され、このカムロータ30に、
同じく磁気センサあるいは光センサ等からなる気筒判別
用のカム角センサ31が対設されている。
【0019】一方、図4において、符号40は、CPU
41、ROM42、RAM43、バックアップRAM4
4、及び、I/O インターフェース45がバスライン
46を介して互いに接続されたマイクロコンピュータを
中心として構成された電子制御装置(ECU)であり、
その他、安定化電圧を各部に供給する定電圧回路47、
上記I/Oインターフェース45の出力ポートからの信
号によりアクチュエータ類を駆動する駆動回路48、セ
ンサ類からのアナログ信号をデジタル信号に変換するA
/D変換器49等の周辺回路が組み込まれている。
【0020】上記定電圧回路47は、直接、及びECU
リレー50のリレー接点を介して、バッテリ51に接続
され、このバッテリ51に、上記ECUリレー50のリ
レーコイルがイグニッションスイッチ52を介して接続
されている。
【0021】また、上記I/O インターフェース45
の入力ポートには、ノックセンサ22、クランク角セン
サ29、カム角センサ31、車速センサ32が接続され
るとともに、吸入空気量センサ8、スロットルセンサ
9、圧力センサ13、冷却水温センサ24、FO2セン
サ26a、及び、RO2センサ26bが上記A/D変換
器49を介して接続され、さらに、このA/D変換器4
9に上記バッテリ51からの電圧VBが入力されてバッ
テリ電圧がモニタされる。
【0022】一方、上記I/O インターフェース45
の出力ポートには、イグナイタ16が接続されるととも
に、上記駆動回路48を介して、ISCV11、吸気管
圧力/大気圧切換ソレノイド弁12、インジェクタ1
4、及び、図示しないインストルメントパネルに配設さ
れ、各種警報を集中して表示するMILランプ53が接
続されている。
【0023】上記ROM42には、エンジン制御プログ
ラムや各種の故障診断プログラム、及び、マップ類等の
固定データが記憶されており、また、上記RAM43に
は、上記各センサ類、スイッチ類の出力信号を処理した
後のデータ、及び上記CPU41で演算処理したデータ
が格納されている。また、上記バックアップRAM44
には、各種学習マップやトラブルデータ等がストアされ
ており、上記イグニッションスイッチ52のON,OF
Fに拘わらず上記定電圧回路47から常時バックアップ
電源が供給され、上記イグニッションスイッチ52がO
FFのときにもデータが保持されるようになっている。
【0024】尚、このトラブルデータは、ECU40に
シリアルモニタ60をコネクタ54を介して接続するこ
とで外部に読み出すことができる。このシリアルモニタ
60については、本出願人が先に提出した特開平2−7
3131号公報に詳述されている。
【0025】上記CPU41では、各センサ類からの信
号に基づいて燃料噴射制御、点火時期制御等のエンジン
制御を行う。その際、上記CPU41では、吸気管圧力
/大気圧切換ソレノイド弁12をON,OFFして大気
圧と吸気管圧力とを交互に測定するとともに圧力センサ
13からの信号が正常か否かを判定する。そして、正常
と判定された場合、各計測データをエンジン制御用デー
タとして採用し、異常と判定した場合には、上記MIL
ランプ53を点灯あるいは点滅して警告を発し、該当す
るトラブルデータをバックアップRAM44にストアす
る。
【0026】以下、吸気管圧力及び大気圧の計測処理、
及び、圧力計測時の故障診断処理について、図1及び図
2のフローチャートに従って説明する。
【0027】図2は、設定時間毎に実行される吸気管圧
力/大気圧検出ルーチンであり、ステップS101で、大気
圧測定モードから吸気管圧力測定モードへの切り換え時
に“1”にセットされる吸気管圧力検出判別フラグF1
(イニシャル値は“0”)を参照し、F1=0の場合、
大気圧測定モードと判定して、ステップS102以降へ進
み、F1=1の場合には、吸気管圧力測定モードと判定
してステップS111以降へ進む。
【0028】ステップS102以降の大気圧測定モードで
は、ステップS102で吸気管圧力/大気圧切換ソレノイド
弁12に対するI/Oポートの出力値G1を“1”と
し、吸気管圧力/大気圧切換ソレノイド弁12に通電し
て大気ポート解放状態とすると、ステップS103で、吸気
管圧力/大気圧切換ソレノイド弁12のポート切換後
(大気ポート解放)の経過時間をカウントするためのカ
ウント値C1(イニシャル値は“0”)をカウントアッ
プする(C1←C1+1)。
【0029】次に、ステップS104へ進むと、カウント値
C1を設定値CT1と比較し、吸気管圧力/大気圧切換
ソレノイド弁12を切り換えて大気ポートを解放した後
に設定時間が経過しているか否かを調べる。その結果、
C1≦CT1で大気ポートを解放してから設定時間が経
過していない場合には、未だ圧力センサ13に至る圧力
が安定してないと判断して計測を行わずにステップS110
へジャンプし、吸気管圧力/大気圧切換ソレノイド弁1
2の大気ポートを閉塞してインテークマニホルド3側の
ポートと圧力センサ13側のポートとを連通させるよう
切り換えた場合に、ポート切り換え後の経過時間をカウ
ントするためのカウント値C2をクリアした後(C2←
0)、ルーチンを抜ける。
【0030】また、上記ステップS104で、C1>CT1
であり、大気ポートを解放してから設定時間を経過して
いる場合には、圧力センサ13への圧力が十分に安定し
て計測が可能と判断してステップS105へ進み、圧力セン
サ13の出力電圧PをA/D変換して圧力値に換算した
値P’を大気圧PAとしてRAM43の所定アドレスに
ストアすると、ステップS106で、大気圧の計測を実行中
であることを示す大気圧検出フラグFATLをセットし
(FATL←1)、ステップS107へ進む。
【0031】ステップS107では、カウント値C1を設定
値CT2(但し、CT2>CT1)と比較して大気圧計
測開始後に設定時間が経過しているか否かを調べ、C1
≦CT2の場合、大気圧計測を継続すべく前述のステッ
プS110を経てルーチンを抜け、C1>CT2の場合に
は、大気圧計測を終了すべくステップS108へ進んで大気
圧検出フラグFATLをクリアし(FATL←0)、さらに、
ステップS109で吸気管圧力検出判別フラグF1をセット
した後(F1←1)、前述のステップS110を経てルーチ
ンを抜ける。
【0032】一方、上記ステップS101でF1=1(吸気
管圧力測定モード)であり、上記ステップS101からステ
ップS111以降へ進んだ場合には、ステップS111で吸気管
圧力/大気圧切換ソレノイド弁12に対するI/Oポー
トの出力値G1を“0”として吸気管圧力/大気圧切換
ソレノイド弁12を非通電とし、その大気ポートを閉塞
してインテークマニホルド3に連通するポートを解放状
態とする。
【0033】次に、ステップS112へ進むと、吸気管圧力
/大気圧切換ソレノイド弁12の大気ポート閉塞後のカ
ウント値C2(但し、イニシャル値は“0”)をカウン
トアップし(C2←C2+1)、ステップS113で、カウ
ント値C2を設定値CS1と比較し、吸気管圧力/大気
圧切換ソレノイド弁12を切り換えてインテークマニホ
ルド3に連通するポートを解放した後に設定時間が経過
しているか否かを調べる。
【0034】その結果、C2≦CS1でインテークマニ
ホルド3側のポートを解放してから設定時間を経過して
いない場合には、未だ圧力センサ13へ至る吸気管圧力
が安定してないと判断して計測を行わずにステップS119
へジャンプし、大気圧計測モードでのカウント値C1を
クリアして(C1←0)ルーチンを抜ける。
【0035】また、上記ステップS113で、C2>CS1
であり、インテークマニホルド3側のポートを解放して
から設定時間が経過している場合には、圧力センサ13
へ導入される吸気管圧力が十分に安定した状態になって
いると判断してステップS114へ進み、圧力センサ13の
出力電圧PをA/D変換して圧力値に換算した値P’を
吸気管圧力PSとしてRAM43の所定アドレスにスト
アすると、ステップS115で、吸気管圧力計測を実行中で
あることを示す吸気管圧力検出フラグFPSをセットし
(FPS←1)、ステップS116へ進む。
【0036】ステップS116では、カウント値C2を設定
値CS2(但し、CS2>CS1)と比較して吸気管圧
力計測開始後に設定時間が経過しているか否かを調べ、
C2≦CS2の場合、吸気管圧力計測を継続すべく前述
のステップS119を経てルーチンを抜け、C2>CS2の
場合には、吸気管圧力計測を終了すべくステップS117へ
進んで吸気管圧力検出フラグFPSをクリアし(FPS←
0)、さらに、ステップS118で吸気管圧力検出判別フラ
グF1をクリアした後(F1←0)、前述のステップS11
9を経てルーチンを抜ける。
【0037】以上の吸気管圧力/大気圧検出ルーチンに
対し、図1に示す故障診断ルーチンによって圧力センサ
13からの信号が正常か否かが診断され、正常と判定さ
れた場合に、計測データが制御用データとして採用され
る。
【0038】尚、この故障診断ルーチンの実行に際して
は、スロットルセンサ9、クランク角センサ29等の他
のセンサは、別の故障診断により正常であることが確認
されているものとする。
【0039】まず、ステップS201で、大気圧検出フラグ
FATLを参照して大気圧計測中か否かを調べ、FATL=0
で大気圧計測中でない場合、ステップS202へ進んで、吸
気管圧力検出フラグFPSを参照して吸気管圧力計測中か
否かを調べる。
【0040】上記ステップS202で、FPS=0であり、大
気圧及び吸気管圧力のいずれも計測中でない場合には、
診断を行わずにルーチンを抜け、FPS=1で吸気管圧力
計測中の場合、上記ステップS202からステップS203へ進
んで、スロットルセンサ9の出力電圧THを、スロット
ル全閉を判断するための設定値VD(図5参照)と比較
し、TH>VDの場合、上記ステップS203からルーチンを
抜け、TH≦VDで略スロットル全閉の場合には、上記ス
テップS203からステップS204へ進んで、クランク角セン
サ29からの信号に基づいて算出されるエンジン回転数
NEを設定回転数NESETと比較する。
【0041】そして、NE<NESETの場合には、上記ス
テップS204からルーチンを抜け、NE≧NESETの場合、
すなわち、略スロットル全閉でエンジン回転数が設定回
転数以上のコースティングに相当する状態の場合、ステ
ップS205で、圧力センサ13の出力電圧Pを設定値VS
と比較する。
【0042】上記設定値VSは、正常のコースティング
状態における吸気管圧力(絶対値)の上限値に相当する
ものであり(図6参照)、P≦VSであれば、圧力セン
サ13は正常と判定してステップS206で、バックアップ
RAM44の吸気管圧力NGフラグFLGPR1をクリア
して(FLGPR1←0)ステップS212へ進み、P>VSの
場合、配管の漏れや圧力センサ13の断線等による異常
発生のため吸気管圧力の測定値が異常に高くなっている
と判定してステップS207へ分岐し、バックアップRAM
44の吸気管圧力NGフラグFLGPR1をセットして
(FLGPR1←1)、ステップS212へ進む。
【0043】一方、上記ステップS201でFATL=1(大
気圧計測中)であり、上記ステップ201からステップS20
8以降へ進んだ場合には、ステップS208,S209で、圧力セ
ンサ13の出力電圧Pを、それぞれ設定値VA,VCと比
較する。これらの設定値VA,VCは、大気圧測定時に圧
力センサ13の出力電圧が取り得る下限値及び上限値に
相当するものであり、通常、大気圧の上限値は、前述の
コースティング状態における吸気管圧力の上限値よりも
高いが、高地における大気圧の下限値は、低地における
コースティング状態での吸気管圧力の上限値よりも低く
なる場合があるため、前述の設定値VSを間に含んだVA
<VS<VCの関係となっている(図6参照)。
【0044】そして、ステップS208でP≧VAであり、
かつ、ステップS209でP≦VCの場合には、正常と判定
してステップS210で大気圧NGフラグFLGPR2をクリ
アして(FLGPR2←0)ステップS212へ進み、ステッ
プS208でP<VAの場合あるいはステップS209でP>VC
の場合には、圧力センサ13の断線等による異常発生と
判定し、該当するステップからステップS211へ進んでバ
ックアップRAM44の大気圧NGフラグFLGPR2を
セットし、ステップS212へ進む。
【0045】ステップS212以降では、圧力センサ13の
総合判定を行い、ステップS212,S213でそれぞれ吸気管
圧力NGフラグFLGPR1,大気圧NGフラグFLGPR2
を参照し、両フラグFLGPR1,FLGPR2が共にクリア
されているときには、圧力センサ系は正常と判断してス
テップS214へ進み、バックアップRAM44にストアさ
れる圧力センサNGフラグFLGPRESをクリアして(F
LGPRES←0)、ルーチンを抜ける。
【0046】また、吸気管圧力NGフラグFLGPR1、
或いは、大気圧NGフラグFLGPR2がセットされてい
るときには、圧力センサ系の故障と判断して該当するス
テップからステップS215へ進み、バックアップRAM4
4の圧力センサNGフラグFLGPRESをセットすると共
に、MILランプ53を点灯或いは点滅して運転者に警
告を発し、ルーチンを抜ける。
【0047】尚、これらバックアップRAM44にスト
アされる各NGフラグFLGPR1,FLGPR2,FLGPRES
の値を、前述のシリアルモニタ60により読み出すこと
で、圧力センサ系に対する故障履歴を知ることができ
る。
【0048】これにより、1個の圧力センサ13で吸気
管圧力検出と大気圧検出との双方の機能を兼用してシス
テムコストの低減を図るとともに、吸気管圧力検出時と
大気圧検出時とで運転条件によって圧力検出範囲が互い
に重なる場合においても、圧力検出機能に対応した的確
な診断を行い誤診断を防止し、より信頼性を向上するこ
とができるのである。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、吸
気管圧力検出の際の異常診断では、吸気管圧力検出を示
す検出フラグがセットされているかを調べ、この検出フ
ラグがセットされて吸気管圧力が計測されている状態
で、スロットルバルブの開度を検出するスロットルセン
サの出力値が設定開度に相当する値以下、且つ、エンジ
ン回転数が設定回転数以上であり、圧力センサの出力値
が設定圧力に相当する値以上の場合に、圧力センサから
の信号が異常であると判定し、また、大気圧検出の際の
異常診断では、大気圧検出を示す検出フラグがセットさ
れているかを調べ、この検出フラグがセットされて大気
圧が計測されている状態で、圧力センサの出力値が上記
設定圧力に相当する値を含む設定範囲から逸脱している
場合に圧力センサからの信号が異常であると判定するた
め、吸気管圧力と大気圧とを検出する圧力センサに対
し、その圧力検出機能に対応した的確な診断を行って誤
診断を防止することができ、信頼性を向上することがで
きる等優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】故障診断ルーチンのフローチャート
【図2】吸気管圧力/大気圧検出ルーチンのフローチャ
ート
【図3】エンジン系の概略構成図
【図4】電子制御系の回路構成図
【図5】スロットルセンサの出力特性図
【図6】圧力センサの出力特性図
【符号の説明】
5a スロットルバルブ 9 スロットルセンサ 13 圧力センサ 12 吸気管圧力/大気圧切換ソレノイド弁(切換
弁) FATL 大気圧検出フラグ FPS 吸気管圧力検出フラグ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力センサに接続した切換弁を設定時間
    毎に切り換えて上記圧力センサをスロットルバルブ下流
    側と大気側とに選択的に連通させることにより、吸気管
    圧力と大気圧とをそれぞれ検出フラグをセットして交互
    に計測し、 吸気管圧力の検出フラグがセットされた状態で、上記ス
    ロットルバルブの開度を検出するスロットルセンサの出
    力値が設定開度に相当する値以下、且つ、エンジン回転
    数が設定回転数以上であり、上記圧力センサの出力値が
    設定圧力に相当する値以上の場合、上記圧力センサから
    の信号が異常であると判定し、 大気圧の検出フラグがセットされた状態で、上記圧力セ
    ンサの出力値が上記設定圧力に相当する値を含む設定範
    囲から逸脱している場合、上記圧力センサからの信号が
    異常であると判定することを特徴とするエンジン制御シ
    ステムにおける圧力センサの異常検出方法。
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