JPH07103055A - エンジンの定常運転判別方法 - Google Patents

エンジンの定常運転判別方法

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JPH07103055A
JPH07103055A JP5244724A JP24472493A JPH07103055A JP H07103055 A JPH07103055 A JP H07103055A JP 5244724 A JP5244724 A JP 5244724A JP 24472493 A JP24472493 A JP 24472493A JP H07103055 A JPH07103055 A JP H07103055A
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JP
Japan
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parameter
diagnosis
engine
failure diagnosis
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JP5244724A
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Masaaki Aihara
正明 相原
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N11/00Monitoring or diagnostic devices for exhaust-gas treatment apparatus, e.g. for catalytic activity
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 故障診断中の機関の定常運転状態を正確に判
断し、信頼性を損うことなく診断機会の増加を図る。 【構成】 運転状態を表す第2パラメータの値ALPの故
障診断開始時の値ALPSTTを基準とする変化量DALPを求め
(S6)、この変化量の絶対値|DALP|が設定幅ALPSTDから
外れた時は故障診断を中止する(S7,S12)。又、故障診断
の間、この変化量の絶対値が設定幅内の時には、時間経
過後に、診断中の第1パラメータの値TPの平均値TPAVE
が上限値TPAVEHと下限値TPAVELの制限幅内にあるかを判
断し(S10)、制限幅内の時には、定常運転下で行われた
と判別する。診断中の第2パラメータの値の変化量を診
断開始時の値を基準とする相対変動量で求めるため、設
定幅を小さく設定してもセンサ類の精度誤差等の影響を
受けない。又、制限幅内かどうかを第1パラメータの診
断中の値の平均値に基づいて判断しており、制限幅を狭
めることが可能となり、診断機会の増加が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、故障診断中のエンジン
の運転状態が定常運転かを判別するエンジンの定常運転
判別方法に関する。
【0002】
【従来の技術】吸気系、排気系などの故障診断を行う場
合、それが一時的或は偶発的に発生したものか、劣化等
が原因で生じたものかは判断が難しく、劣化等による故
障を検出するためには一定の診断時間が必要となる。
【0003】しかし、例えば、O2センサや吸入管圧力
の変化を所定時間検出して故障診断を行う場合、これら
は吸入空気量及び燃料噴射幅、或はスロットル開度の変
化に敏感に反応するため、特開昭62−172221号
公報に開示されているように、これらの出力レベルと判
定レベルとを単に比較して故障診断を行っても、過渡運
転のように状態が刻々と変化する状況下では、運転状態
が不安定であるため誤診断を招き易い。
【0004】従って、正確な故障診断結果を得る為に
は、安定した運転領域である定常運転の中で一定時間故
障診断を行う必要がある。
【0005】従来の定常運転の判別は、エンジン回転
数、吸入空気量、吸入管圧力、燃料噴射量、スロットル
開度等のエンジン運転状態を特定するパラメータの値が
予め設定した上限値と下限値とで設定する制限幅以内に
収っているか、さらには、単位時間内での上記パラメー
タの変化量が設定幅内に収っているかで判断していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記上限値
と下限値とによる制限幅を狭くし、又、単位時間あたり
の変化量の設定幅を小さく設定すればエンジンの定常運
転領域を正確に特定することができるが、上記制限幅を
狭くし、又上記設定幅を小さくすれば、定常運転をとし
て特定される領域が極端に狭くなり、ある運転条件下で
故障診断を行おうとしても定常運転領域に収らずに診断
が開始されなかったり、或は定常運転と判断して診断が
開始されても一定の診断時間経過以前に運転状態が診断
領域から外れてしまうなど診断機会が極端に減少されて
しまう。
【0007】さらに、上記変化量に対する設定幅を小さ
く設定することは、各センサ類の精度や演算装置の処理
能力等から判断して限界がある。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、エンジンの定常運転状態を正確に判別することがで
き、しかも信頼性を損なうことなく診断機会を増加させ
ることのできるエンジンの定常運転判別方法を提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明による第1のエンジンの定常運転判別方法は、故
障診断中のエンジン運転状態が定常運転かどうかをエン
ジン運転状態を示すパラメータの値の変化で判別するエ
ンジンの定常運転判別方法において、エンジン運転状態
を表すパラメータの値の故障診断開始時の値を記憶し、
故障診断時間内での上記パラメータの値の上記故障診断
開始時の値を基準とする変化量を求め、この変化量が設
定幅以内の場合には定常運転と判別することを特徴とす
る。
【0010】上記目的を達成するため本発明による第2
のエンジンの定常運転判別方法は、前記第1のエンジン
の定常運転判別方法において、前記変化量が設定幅以内
の場合には故障診断時間が経過したときに前記パラメー
タと同一の或は別のパラメータの値の上記故障診断時間
内における平均値を算出し、この平均値が上限値と下限
値とで設定する制限幅内にある場合には定常運転と判別
することを特徴とする。
【0011】上記目的を達成するため本発明による第3
のエンジンの定常運転判別方法は、故障診断中のエンジ
ン運転状態が定常運転かどうかをエンジン運転状態を示
すパラメータの値の変化で判別するエンジンの定常運転
判別方法において、エンジン運転状態を表すパラメータ
の値の故障診断開始時の値が上限値と下限値とで設定す
る制限幅内にあるかを判断し、上記パラメータの故障診
断開始時の値が上記制限幅内にある場合には上記パラメ
ータと同一の或は別のパラメータの故障診断開始時の値
を記憶し、故障診断時間内での上記故障診断開始時のパ
ラメータの値を基準とする同一のパラメータの値の変化
量を求め、上記変化量が設定幅以内の場合には定常運転
と判別することを特徴とする。
【0012】
【作 用】本発明による第1のエンジンの定常運転判別
方法では、まず、故障診断開始時の運転状態を表すパラ
メータの値を記憶し、また、故障診断中においては、こ
の故障診断時間内の上記故障診断開始時の値を基準とす
る同一パラメータの値の変化量を求め、この変化量が設
定幅以内にある場合には、故障診断中のエンジン運転状
態が定常運転であると判別する。
【0013】本発明による第2のエンジンの定常運転判
別方法では、上記第1のエンジンの定常運転判別方法に
おける故障診断中において、上記故障診断時のパラメー
タの変化量が設定幅以内の状態のまま故障診断時間が経
過したときには、前記パラメータと同一の或は別のパラ
メータの値の故障診断時間内における平均値を算出し、
この平均値が下限値と上限値とで特定する制限幅内にあ
る場合には定常運転と判別する。
【0014】本発明による第3のエンジンの定常運転判
別方法では、まず、故障診断開始時のエンジン運転状態
を表すパラメータの値が上限値と下限値とで特定する制
限幅内にあるかを判断し、この制限幅内にある場合に、
このパラメータと同一の或は別のパラメータの故障診断
開始時の値を記憶する。
【0015】そして、故障診断時間内の上記故障診断開
始時のパラメータの値を基準とする同一のパラメータの
値の変化量を求め、この変化量が設定幅に収っている場
合には定常運転と判別する。
【0016】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0017】図1〜図6は本発明の第1実施例を示し、
図1はエンジンの定常運転判別ルーチンを示すフロ−チ
ャート、図2、図3はエンジンの定常運転の判定例を示
すタイムチャート、図4は故障診断領域を示す概念図、
図5はエンジンの概略図、図6は制御装置の回路図であ
る。
【0018】図5の符号1はエンジンで図においては水
平対向型エンジンを示す。このエンジン1の左右両バン
クに設けられたシリンダヘッド2に吸気ポート2aと排
気ポート2bとが形成されている。
【0019】上記吸気ポート2aに連通するインテーク
マニホルド3にはエアチャンバ4を介してスロットルチ
ャンバ5が連通され、このスロットルチャンバ5の上流
に吸気管6を介してエアクリーナー7が取付けられてい
る。
【0020】また、上記吸気管6の上記エアクリーナー
7の直下流に吸入空気量センサ8が取付けられ、上記ス
ロットルチャンバ5に設けられたスロットル弁5aに、
このスロットル弁5aの開度ALPを検出するスロットル
開度センサ9が連設されている。
【0021】さらに、上記スロットル弁5aの上流側と
下流側とを連通するバスパス通路10に、アイドルスピ
ードコントロールバルブ(ISCV)11が介装されて
いる。また、上記インテークマニホルド3の各気筒に各
吸気ポート2aの直上流側にインジェクタ12が配設さ
れている。さらに、上記シリンダヘッド2の各気筒毎
に、その先端を燃焼室に露呈する点火プラグ13が取付
けられ、この点火プラグ13にイグナイタ26が接続さ
れている。
【0022】また、上記エンジン1のシリンダブロック
1aにノックセンサ14が取付けられているとともに、
このシリンダブロック1aに形成した冷却水通路15に
冷却水温TWを検出する冷却水温センサ16が臨まされて
いる。さらに、上記シリンダヘッド2の上記各排気ポー
ト2bに連通するエキゾーストマニホルド17の集合部
に排気管18が連通されているとともに、この集合部に
触媒コンバータ19が介装されており、この触媒コンバ
ータ19の上流側にフロント(F)O2センサ20aが
臨まされ、下流側にリア(R)O2センサ20bが臨ま
されている。
【0023】また、上記シリンダブロック1aに支承さ
れたクランクシャフト1bに、クランクロータ21が軸
着され、このクランクロータ21の外周にクランク角セ
ンサ22が対設され、さらに、上記シリンダヘッド2の
カムシャフト1cに連設されたカムロータ23にカム角
センサ24が対設されている。
【0024】後述するECU31では、上記クランクロ
ータ21の外周に所定クランク角ごとに形成された突起
あるいはスリットを上記クランク角センサ22で検出し
たときの信号に基づきエンジン回転数NE 、点火時期な
どを設定する。また、上記カムロータ23の外周に形成
された気筒判別用突起あるいはスリットを上記カム角セ
ンサ24が検出したときの信号に基づき燃焼行程気筒を
判別する。
【0025】一方、図6において、符号31はマイクロ
コンピュータなどからなる制御装置(ECU)で、CP
U32、ROM33、RAM34、バックアップRAM
35、及びI/Oインターフェース36がバスライン3
7を介して互いに接続され、定電圧回路38から所定の
安定化電圧が各部に供給される。
【0026】上記定電圧回路38は、直接、およびEC
Uリレー39のリレー接点を介してバッテリ40に接続
され、このバッテリ40に、上記ECUリレー39のリ
レーコイルがイグニッションスイッチ41を介して接続
されている。
【0027】また、上記I/Oインターフェース36の
入力ポートには、上記各センサ8,9,14,16,2
0a,20b,22,24、車速VSPを検出する車速セ
ンサ25及び、上記バッテリ40が接続されてバッテリ
電圧がモニタされる。一方、上記I/Oインターフェー
ス36の出力ポートには、イグナイタ26が接続され、
さらに、駆動回路42を介して、ISCV11、インジ
ェクタ12、及び、図示しないインストルメントパネル
に配設したECS(Electronic Control System )ラン
プ43が接続されている。
【0028】上記ROM33には制御プログラム及び各
種固定データが記憶されており、また、上記RAM34
には、上記各センサ類、スイッチ類の出力信号を処理し
た後のデータ、及び上記CPU32で演算処理したデー
タなどが格納されている。また、上記バックアップRA
M35には、トラブルコードなどがストアされており、
イグニッションスイッチ41がOFFのときにもデータ
が保持されるようになっている。
【0029】上記CPU32では、クランク角センサ2
2からのクランク角信号によりエンジン回転数NE を算
出し、このエンジン回転数NE と吸入空気量センサ8か
らの吸入空気量QA とに基づいて基本燃料噴射量TP を求
め、上記FO2センサ20a、RO2センサ20bからの
出力に基づいて、上記基本燃料噴射量TP を空燃比フィ
ードバック補正するとともに、各種運転状態パラメータ
により増量補正などを加えて最終的な燃料噴射量Ti を
演算し、また、点火時期θIGなどを演算する。
【0030】さらに、上記CPU32では、所定の条件
成立時に触媒の劣化診断、点火系の失火診断などの各種
故障診断を実行し、診断の結果、触媒劣化或は失火と判
定されると、上記ECSランプ43を点灯して警告する
とともに、バックアップRAM35に該当するトラブル
コードをストアする。なお、このトラブルコードはEC
U31にシリアルモニタ44をコネクタ45を介して接
続することで外部に読出すこともできる。
【0031】上記触媒劣化診断、点火系の失火診断など
の各種故障診断はエンジン1の運転状態が大きく変動し
ない定常運転下で一定時間継続的に行う。故障診断中の
上記エンジン1の運転状態が定常運転かどうかの判定ル
ーチンを図1のフローチャートに従って説明する。
【0032】このフローチャートはイグニッションスイ
ッチ41をONした後、所定条件が成立後に実行され
る。
【0033】まず、ステップS1で故障診断が開始され
たかを故障診断開始条件を照会して判断する。この故障
診断開始の成立条件は、例えばエンジン始動後所定時間
が経過したか、エンジン1の定常運転を判定するパラメ
ータが後述するように基本燃料噴射量TPとスロットル開
度ALPであれば、その以外のパラメータである車速VSP、
エンジン回転数NE、冷却水温TW等が設定条件を満足した
か等である。
【0034】そして、ステップS1で診断条件が不成立
と判断したときには、このステップS1を繰返し、ま
た、診断条件が成立と判断したときにはステップS2以
下で、故障診断中のエンジン1の運転状態が定常運転か
どうかを2つのパラメータの値TP,ALPの変化に基づいて
判別する。
【0035】まず、ステップS2では、パラメータ1の
平均値算出用総加算値TTPと診断用タイマによる計測値
(時間)TMをクリアし、ステップS3でパラメータ2の
値ALPのうち診断開始時の値ALPSTTをメモリに記憶す
る。
【0036】尚、本実施例ではパラメータ1の値を基本
燃料噴射量TPとし、パラメータ2の値をスロットル開度
ALPとしている。
【0037】そして、ステップS4でパラメータ1の値
TPをメモリに記憶されている平均値算出用総加算値TTP
に加算し、ステップS5で診断タイマの計測値TMをイン
クリメントする。
【0038】その後、ステップS6で上記パラメータ2
の値ALPと診断開始時のパラメータ2の値ALPSTTとの
差、即ち、診断開始時のパラメータ2の値ALPSTTを基準
とする診断中のパラメータ2の値ALPの変化量DALPを算
出し、ステップS7で上記変化量DALPの絶対値|DALP|
と設定値ALPSTDとを比較する。
【0039】そして、|DALP|≦ALPSTDのときには、故
障診断中のパラメータ2の値ALPが領域ALPSTT±ALPSTD
に収っている(図2参照)と判断して、ステップS8へ
進む。また、|DALP|>ALPSTDのとき(図3のハッチン
グで示す状態)には、故障診断中にパラメータ2の値AL
Pが領域ALPSTT±ALPSTDから外れたと判断してステップ
S12へジャンプして故障診断を直ちに中止(DIAG CANC
EL)した後、ステップS1へ戻る。
【0040】この領域ALPSTT±ALPSTDが故障診断開始時
のパラメータ2の値ALPSTTを基準とする相対的な設定幅
である為、パラメータ1の値を検出するセンサ類の精度
に影響されず、しかも演算装置の処理能力に無理な負担
をかけることもない。
【0041】そして、上記ステップS7からステップS
8へ進むと、診断タイマによる計測値TMと予め設定した
診断時間TDIAGとを比較し、TM≦TDIAGのときには故障診
断時間が終了していない為、ステップS4へ戻り、パラ
メータ2の変化量DALPの絶対値|DALP|が診断時間中に
設定幅ALPSTDから外れていないかを再び判断する。一
方、TM>TDIAGのときには、ステップS9へ進み、上記
ステップS4で加算したパラメータ1の値TPの総加算値
TTPの平均値TPAVEを算出する。
【0042】その後、ステップS10で上記平均値TPAV
Eが予め設定した上限値TPAVEHと下限値TPAVELとで特定
する制限幅(図4参照)内にあるかを判断し、制限幅に
収っている(TPAVEL≦TPAVE<TPAVEH)ときは、ステッ
プS11へ進み、診断終了フラグDGEFLGをセットしてル
ーチンを終了する。又、上記平均値TPAVEが制限幅から
外れている(TPAVEL>TPAVE、或は、TPAVE≧TPAVEH)とき
には、ステップS12へ進み、故障診断を中止(DIAG CA
NCEL)し、ステップS1へ戻り、故障診断開始条件が成
立したかを再度判断する。
【0043】上記ステップS10で制限幅内にあるかど
うかをパラメータ1の値TPの平均値TPAVEに基づいて判
断しているため、この制限幅を極端に狭くしても、診断
機会を逃すことなく、しかも定常運転かどうかを正確に
判別することができる。
【0044】又、上記ステップS11で診断終了フラグ
DGEFLGがセットされて、エンジンの定常運転判別ルーチ
ンが終了すると、一連の故障診断も終了し、診断結果が
バックアップRAM35の所定アドレスに記憶される。
また、診断終了フラグDGEFLGが一度セットされると、次
回のルーチン実行時にはステップS1で故障診断開始条
件が成立と判断されても、そのままルーチンが終了す
る。
【0045】尚、上記診断終了フラグDGEFLGは、例えば
エンジンを再始動したときにクリアされる。
【0046】図4に示すように、上記定常運転判別ルー
チンによって特定される故障診断領域(定常運転領域)
は、故障診断中のパラメータ1の値TPの平均値TPAVE
が、TPAVEL≦TPAVE<TPAVEHの制限幅内にあり、且つ故
障診断開始時からのパラメータ2の値ALPの変化量|DAL
P|が、|DALP|≦ALPSTDの設定幅内に特定される。
【0047】又、図7、図8は本発明の第2実施例を示
し、図7はエンジンの定常運転判別ルーチンを示すフロ
−チャート、図8は故障診断領域を示す概念図である。
【0048】前記第1実施例では、故障診断中のパラメ
ータ1の平均値TPAVEを算出しているため、演算装置の
記憶容量に余裕を持たせる必要がある。本実施例では、
平均値を用いず診断開始時のパラメータの値が制限幅に
あるかどうかを判断することで演算装置の必要とする記
憶容量を軽減した。
【0049】以下、図7のフローチャートに従って説明
する。なお、図1のステップと同様の処理を行うステッ
プは同一の符号を付して説明を省略する。又、本実施例
では第1実施例と同様に、パラメータ1の値を基本燃料
噴射量TPとし、パラメータ2の値をスロットル開度ALP
としている。
【0050】イグニッションスイッチ41がONされる
と、ステップS21で故障診断条件が成立したかを判断
する。故障診断開始の条件が成立したかどうかは、後述
するパラメータ1以外のパラメータの値を前記第1実施
例のステップS1と同様に照会することで行う。
【0051】そして、故障診断条件が不成立のときに
は、ステップS21を繰返し、又、故障診断条件が成立
のときには、診断が開始されるためステップS22へ進
む。
【0052】ステップS22では、パラメータ1の値TP
の故障診断開始時の値TPSTTが予め設定した上限値TPSTT
Hと下限値TPSTTLとで特定される制限幅内にあるかを判
断する。そして、制限幅から外れている(TPSTTL>TPST
T、或はTPSTT≧TPSTTH)ときには、ステップS12へジ
ャンプして故障診断を中止(DIAG CANCEL)した後、ステ
ップS21へ戻り、故障診断条件が成立したかを再度判
断する。
【0053】一方、ステップS22で、故障診断開始時
のパラメータ1の値TPSTTが、制限幅内(TPSTTL≦TPSTT
<TPSTTH)にあると判断したときには,ステップS3,
S5,S6,S7,S8,S11,S12を前記第1実
施例と同様に実行する。
【0054】このように、本実施例では、まず、診断開
始時のパラメータ1の値TPが制限幅内かを判断している
ため、前記第1実施例に示すように、平均値TPAVEを算
出する為のステップS4,S9が省略でき、その分、演
算装置の必要とする記憶容量を少なくできる。
【0055】図8に示すように、本実施例で特定される
故障診断領域(定常運転領域)は、パラメータ1の値TP
の故障診断開始時の値TPSTTが、制限幅(TPSTTL≦TPSTT
<TPSTTH)にあり、且つ故障診断開始時からのパラメー
タ2の値ALPの変化量|DALP|が、|DALP|≦ALPSTDの
設定幅内に特定される。
【0056】尚、本発明は上記各実施例に限るものでは
なく、例えばパラメータ1とパラメータ2とは同一のパ
ラメータであってもよく、又、基本燃料噴射量TP、スロ
ットル開度ALP以外のパラメータであっても良い。さら
に、定常運転かを判断する為のパラメータと故障診断の
対象となるパラメータとが、ある関連性を有していて
も、或は関連性がなくても良い。
【0057】又、診断開始条件が満足されているかどう
かを診断タイマをインクリメントする毎に照会するよう
にすれば、定常運転状態の判定を一層正確に行うことが
できる。
【0058】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
以下に列記する効果が奏される。
【0059】請求項1の記載によれば、故障診断中のエ
ンジン定常運転状態を判別するパラメータの変化量を故
障診断開始時の値を基準として求めているため、定常運
転状態を各エンジン運転領域で相対的に判別することが
でき、その分、診断機会が増加する。
【0060】請求項2の記載によれば、請求項1の記載
による効果に加え、定常運転の領域を故障診断中のパラ
メータの値の平均値で制限しているため、この制限幅を
比較的狭くしても診断機会を逃すことがなく、しかも、
定常運転状態を正確に判別することができる。その結
果、信頼性を損なうことなく診断機会を増加させること
ができる。
【0061】請求項3の記載によれば、請求項1の記載
による効果に加え、定常運転領域を故障診断開始時のパ
ラメータの値に基づいて制限しているため、演算装置の
必要とする記憶容量を少なくすることがでる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例によるエンジンの定常運転判別ルー
チンを示すフロ−チャート
【図2】第1実施例によるエンジンの定常運転の判定例
を示すタイムチャート
【図3】第1実施例によるエンジンの定常運転の判定例
を示すタイムチャート
【図4】第1実施例による故障診断領域を示す概念図
【図5】第1実施例によるエンジンの概略図
【図6】第1実施例による制御装置の回路図
【図7】第2実施例によるエンジンの定常運転判別ルー
チンを示すフロ−チャート
【図8】第2実施例による故障診断領域を示す概念図
【符号の説明】
ALP,TP…エンジン運転状態を示すパラメータの値 ALPSTT,TPSTT…故障診断開始時の値 ±ALPSTD…設定幅 DALP…変化量 TDIAG…故障診断時間 TPAVE…平均値 TPAVEH,TPSTTH…上限値 TPAVEL,TPSTTL…下限値

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 故障診断中のエンジン運転状態が定常運
    転かをエンジン運転状態を示すパラメータの値(ALP)の
    変化で判別するエンジンの定常運転判別方法において、 エンジン運転状態を表すパラメータの値(ALP)の故障診
    断開始時の値(ALPSTT)を記憶し、 故障診断時間(TDIAG)内での上記パラメータの値(ALP)の
    上記故障診断開始時の値(ALPSTT)を基準とする変化量(D
    ALP)を求め、 この変化量(DALP)が設定幅(±ALPSTD)以内の場合には定
    常運転と判別することを特徴とするエンジンの定常運転
    判別方法。
  2. 【請求項2】 前記変化量(DALP)が設定幅(±ALPSTD)以
    内の場合には故障診断時間(TDIAG)が経過したときに前
    記パラメータと同一の或は別のパラメータの値(TP)の上
    記故障診断時間(TDIAG)内における平均値(TPAVE)を算出
    し、 この平均値(TPAVE)が上限値(TPAVEH)と下限値(TPAVEL)
    とで設定する制限幅内にある場合には定常運転と判別す
    ることを特徴とする請求項1記載のエンジンの定常運転
    判別方法。
  3. 【請求項3】 故障診断中のエンジン運転状態が定常運
    転かをエンジン運転状態を示すパラメータの値(TP,ALP)
    の変化で判別するエンジンの定常運転判別方法におい
    て、 エンジン運転状態を表すパラメータの値(TP)の故障診断
    開始時の値(TPSTT)が上限値(TPSTTL)と下限値(TPSTTH)
    とで設定する制限幅内にあるかを判断し、 上記パラメータの故障診断開始時の値(TPSTT)が上記制
    限幅内にある場合には上記パラメータと同一の或は別の
    パラメータの故障診断開始時の値(ALPSTT)を記憶し、 故障診断時間(TDIAG)内での上記故障診断開始時のパラ
    メータの値(ALPSTT)を基準とする同一のパラメータの値
    (ALP)の変化量(DALP)を求め、 上記変化量(DALP)が設定幅(±ALPSTD)以内の場合には定
    常運転と判別することを特徴とするエンジンの定常運転
    判別方法。
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