JPH08246676A - 壁パネルの取付方法 - Google Patents
壁パネルの取付方法Info
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- JPH08246676A JPH08246676A JP4855695A JP4855695A JPH08246676A JP H08246676 A JPH08246676 A JP H08246676A JP 4855695 A JP4855695 A JP 4855695A JP 4855695 A JP4855695 A JP 4855695A JP H08246676 A JPH08246676 A JP H08246676A
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Links
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Landscapes
- Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
- Finishing Walls (AREA)
- Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ALCパネルや押出成形パネルからなる壁パネ
ルを建築躯体に取り付ける際に、工期の短縮化をはかる
と共に作業の安全性を向上させ、且つ建築コストを低減
させる。 【構成】複数のパネル1を吊り上げ治具Aに取り付け、
この吊り上げ治具Aを躯体Bに沿って吊り上げて、最上
階から下階に向けて順次パネル1を躯体Bに取り付け
る。吊り上げ治具Aを吊り上げる際に躯体Bに取り付け
た間柱又は通し柱からなる垂直部材Cによって案内す
る。吊り上げ治具Aは井桁状に組み合わせたフレーム4
と、吊り上げ用のワイヤ7を巻き掛けたシーブ6と、上
下左右に配置されて垂直部材Cと係合するガイドローラ
ー12を有する。吊り上げ治具Aに所定数のパネル1を取
り付け、ウインチ等によって巻き上げて垂直部材Cに沿
って吊り上げ、所定位置に吊り上げたとき躯体Bに自重
受け金物16を取り付けて支持する。その後、吊り上げ治
具Aを垂直部材Cに沿って下降させる。
ルを建築躯体に取り付ける際に、工期の短縮化をはかる
と共に作業の安全性を向上させ、且つ建築コストを低減
させる。 【構成】複数のパネル1を吊り上げ治具Aに取り付け、
この吊り上げ治具Aを躯体Bに沿って吊り上げて、最上
階から下階に向けて順次パネル1を躯体Bに取り付け
る。吊り上げ治具Aを吊り上げる際に躯体Bに取り付け
た間柱又は通し柱からなる垂直部材Cによって案内す
る。吊り上げ治具Aは井桁状に組み合わせたフレーム4
と、吊り上げ用のワイヤ7を巻き掛けたシーブ6と、上
下左右に配置されて垂直部材Cと係合するガイドローラ
ー12を有する。吊り上げ治具Aに所定数のパネル1を取
り付け、ウインチ等によって巻き上げて垂直部材Cに沿
って吊り上げ、所定位置に吊り上げたとき躯体Bに自重
受け金物16を取り付けて支持する。その後、吊り上げ治
具Aを垂直部材Cに沿って下降させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、壁面を構成する壁パネ
ルを建物の最上階から順に下階に向けて取り付けるよう
にした壁パネルの取付方法に関するものである。
ルを建物の最上階から順に下階に向けて取り付けるよう
にした壁パネルの取付方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築躯体に複数の壁パネルを取り付けて
壁面を構成することが行われている。例えば建物の外壁
を構成する場合、仕上げ加工を施したPCパネルや複数
枚のALCパネル或いは押出成形パネルを組み合わせて
構成した壁パネルセットをレッカー車やタワークレーン
等の大型揚重装置によって吊り上げ、階層毎に建物の下
階から順に上階に向けて取り付けて行くのが一般であ
る。
壁面を構成することが行われている。例えば建物の外壁
を構成する場合、仕上げ加工を施したPCパネルや複数
枚のALCパネル或いは押出成形パネルを組み合わせて
構成した壁パネルセットをレッカー車やタワークレーン
等の大型揚重装置によって吊り上げ、階層毎に建物の下
階から順に上階に向けて取り付けて行くのが一般であ
る。
【0003】上記方法では、壁パネルを吊り上げた状態
で所定の取付位置まで運搬し、この吊り上げ状態を保持
して上下方向及び左右方向の位置を微調整しつつ専用の
金物(壁パネルの重量を支持する支持金物や壁パネルを
躯体に固定する固定金物等)を用いて躯体に固定した
後、壁パネルの吊り上げ状態を解除し、ワイヤーを外し
て次の壁パネルを取り付ける作業に移行する。また前記
金物類を必要に応じて溶接し躯体と一体化させる。
で所定の取付位置まで運搬し、この吊り上げ状態を保持
して上下方向及び左右方向の位置を微調整しつつ専用の
金物(壁パネルの重量を支持する支持金物や壁パネルを
躯体に固定する固定金物等)を用いて躯体に固定した
後、壁パネルの吊り上げ状態を解除し、ワイヤーを外し
て次の壁パネルを取り付ける作業に移行する。また前記
金物類を必要に応じて溶接し躯体と一体化させる。
【0004】従って、建築工事では、上記の如くして躯
体に下階から順に上階に向けて各階層毎に壁パネルを取
り付けた後、屋根を葺き或いは防水工事を施し、サッシ
や窓ガラスを取り付け、更に、内装工事に移行して建築
物を完成させるのが一般である。
体に下階から順に上階に向けて各階層毎に壁パネルを取
り付けた後、屋根を葺き或いは防水工事を施し、サッシ
や窓ガラスを取り付け、更に、内装工事に移行して建築
物を完成させるのが一般である。
【0005】また特開平6-248803号公報には建造物にお
ける外装パネルの施工方法についての一つの提案がなさ
れている。この技術は、所定の間隔で複数本の鉄骨柱を
立設しておき、これ等の柱の上端にレールを渡して揚重
装置を走行させ、且つ鉄骨柱の外側面に沿ってパネルガ
イドを固定し、隣接するパネルガイドの溝間に外装パネ
ルを嵌合させて所定位置まで引き上げた状態で固定する
ものである。
ける外装パネルの施工方法についての一つの提案がなさ
れている。この技術は、所定の間隔で複数本の鉄骨柱を
立設しておき、これ等の柱の上端にレールを渡して揚重
装置を走行させ、且つ鉄骨柱の外側面に沿ってパネルガ
イドを固定し、隣接するパネルガイドの溝間に外装パネ
ルを嵌合させて所定位置まで引き上げた状態で固定する
ものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の壁パネルの
取付方法は極めて一般的に行われているものであるが、
以下の問題が存在することは否定し得ない。即ち、壁パ
ネルを下階から階層毎に取り付けて順に上階に向けて上
昇させて行くため、全ての壁パネルを取り付けた後でな
ければ屋根工事やサッシ,ガラス工事に着手出来ず、降
雨時には屋内作業を進行することが不可能なため、これ
等の工事が終了するまでの期間内装工事に着手すること
が困難であるという問題がある。
取付方法は極めて一般的に行われているものであるが、
以下の問題が存在することは否定し得ない。即ち、壁パ
ネルを下階から階層毎に取り付けて順に上階に向けて上
昇させて行くため、全ての壁パネルを取り付けた後でな
ければ屋根工事やサッシ,ガラス工事に着手出来ず、降
雨時には屋内作業を進行することが不可能なため、これ
等の工事が終了するまでの期間内装工事に着手すること
が困難であるという問題がある。
【0007】また壁パネルをレッカー車やタワーレーン
等で吊り上げるため、該レッカー車等を設置するための
スペースを確保することが必須となり、敷地の形状に応
じて建物の形状を拘束したり、敷地の形状によっては鉄
骨建物を一度で終了出来なかったり、或いは建物の立地
条件によっては搬入口を一か所に固定した状態で全ての
壁パネルの吊り上げを行う必要が生じ、レッカー車の揚
重能力を大きくしたり、タワークレーンを設ける等莫大
な費用が嵩むことがある。更に、レッカー車の転倒を防
止するための対策や吊り上げた壁パネルの落下を防止す
るための対策等が必要となり費用が嵩むという問題があ
る。
等で吊り上げるため、該レッカー車等を設置するための
スペースを確保することが必須となり、敷地の形状に応
じて建物の形状を拘束したり、敷地の形状によっては鉄
骨建物を一度で終了出来なかったり、或いは建物の立地
条件によっては搬入口を一か所に固定した状態で全ての
壁パネルの吊り上げを行う必要が生じ、レッカー車の揚
重能力を大きくしたり、タワークレーンを設ける等莫大
な費用が嵩むことがある。更に、レッカー車の転倒を防
止するための対策や吊り上げた壁パネルの落下を防止す
るための対策等が必要となり費用が嵩むという問題があ
る。
【0008】また1本のワイヤーによって壁パネルを吊
り上げるため、風の影響を受け易く風の強さによっては
作業を中止せざるを得なくなることがあり、且つ吊り上
げ時に壁パネルが横揺れしたような場合に既に取り付け
た壁パネルに損傷を与えることがあるという問題があ
る。
り上げるため、風の影響を受け易く風の強さによっては
作業を中止せざるを得なくなることがあり、且つ吊り上
げ時に壁パネルが横揺れしたような場合に既に取り付け
た壁パネルに損傷を与えることがあるという問題があ
る。
【0009】また上記公報に開示された技術では、パネ
ルに直接ワイヤを玉掛けして引き上げるため、最上段の
パネルを引き上げる際にはパネルの端部がパネルガイド
に接し、パネルの摩擦による損傷を生じる。更に、既に
固定されたパネルに隣接させる下方のパネルを引き上げ
る際には、既に固定されたパネルとワイヤが干渉するよ
うな虞がある。
ルに直接ワイヤを玉掛けして引き上げるため、最上段の
パネルを引き上げる際にはパネルの端部がパネルガイド
に接し、パネルの摩擦による損傷を生じる。更に、既に
固定されたパネルに隣接させる下方のパネルを引き上げ
る際には、既に固定されたパネルとワイヤが干渉するよ
うな虞がある。
【0010】本発明の目的は、工期の短縮化をはかると
共に作業の安全性を向上させ、且つコストを低減するこ
とが出来る壁パネルの取付方法を提供することにある。
共に作業の安全性を向上させ、且つコストを低減するこ
とが出来る壁パネルの取付方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る壁パネルの取付方法は、複数枚の壁パネ
ルを組み合わせて取り付けることが可能で且つ躯体に取
り付けた間柱又は通し柱からなる垂直部材と下係合する
ガイドローラーを左右方向に上下に設けた吊り上げ治具
を用いて壁パネルを建物の最上階から順に下階に向かっ
て取り付けることを特徴とするものである。
に本発明に係る壁パネルの取付方法は、複数枚の壁パネ
ルを組み合わせて取り付けることが可能で且つ躯体に取
り付けた間柱又は通し柱からなる垂直部材と下係合する
ガイドローラーを左右方向に上下に設けた吊り上げ治具
を用いて壁パネルを建物の最上階から順に下階に向かっ
て取り付けることを特徴とするものである。
【0012】上記壁パネルの取付方法に於いて、躯体に
取り付けた間柱又は通し柱からなる垂直部材によって吊
り上げ治具の昇降を案内することが好ましい。
取り付けた間柱又は通し柱からなる垂直部材によって吊
り上げ治具の昇降を案内することが好ましい。
【0013】
【作用】上記壁パネル(以下単に「パネル」という)の
取付方法では、複数枚のパネルを取り付け且つ左右方向
に上下にガイドローラーを設けた吊り上げ治具を間柱又
は通し柱からなる垂直部材に沿って吊り上げ、吊り上げ
たパネルを最上階から順に下階に向けて取り付けるの
で、この作業をウインチ等の揚重装置によって実施する
ことが可能となりレッカー車を不要としコストを低減す
ることが出来る。更に、パネルを損傷することはない。
その上、複数枚のパネルを一度に揚重するので、揚重作
業を少なくすることが出来る。
取付方法では、複数枚のパネルを取り付け且つ左右方向
に上下にガイドローラーを設けた吊り上げ治具を間柱又
は通し柱からなる垂直部材に沿って吊り上げ、吊り上げ
たパネルを最上階から順に下階に向けて取り付けるの
で、この作業をウインチ等の揚重装置によって実施する
ことが可能となりレッカー車を不要としコストを低減す
ることが出来る。更に、パネルを損傷することはない。
その上、複数枚のパネルを一度に揚重するので、揚重作
業を少なくすることが出来る。
【0014】特に、吊り上げ治具の昇降を躯体に取り付
けた垂直部材によって案内することで、パネルを吊り上
げ治具及び垂直部材を介して安全に吊り上げることが可
能となり、パネルの中吊り状態を排除し安全性を向上す
ることが出来る。また躯体にパネルを取り付ける作業を
開始する以前に屋根工事を完了させておくことが可能と
なり、天候により工期に与える影響を排除して各種の屋
内作業を同時並行させることが出来る。
けた垂直部材によって案内することで、パネルを吊り上
げ治具及び垂直部材を介して安全に吊り上げることが可
能となり、パネルの中吊り状態を排除し安全性を向上す
ることが出来る。また躯体にパネルを取り付ける作業を
開始する以前に屋根工事を完了させておくことが可能と
なり、天候により工期に与える影響を排除して各種の屋
内作業を同時並行させることが出来る。
【0015】また揚重装置のワイヤをパネルを取り付け
た吊り上げ治具に巻き掛けて吊り上げるため、パネルと
ワイヤの間に間隙が形成される。このため、ワイヤがパ
ネルに干渉することがなく、下方に配置されるパネルで
あっても円滑に吊り上げることが出来る。
た吊り上げ治具に巻き掛けて吊り上げるため、パネルと
ワイヤの間に間隙が形成される。このため、ワイヤがパ
ネルに干渉することがなく、下方に配置されるパネルで
あっても円滑に吊り上げることが出来る。
【0016】
【実施例】以下、上記壁パネルの取付方法について図を
用いて説明する。図1は本発明に係るパネルの取付方法
を模式的に説明する図、図2は吊り上げ治具の構成を模
式的に説明する正面図、図3は吊り上げ治具に取り付け
たパネルを説明する正面図、図4は吊り上げ治具と垂直
部材の関係を説明する部分図、図5は吊り上げ治具とパ
ネルとの関係を説明する部分図、図6はパネルを躯体に
固定する状態を説明する図、図7は吊り上げ治具を下降
させる際の垂直部材との関係を説明する正面図、図8は
パネルの周囲に形成された目地をシールする方法を説明
する図である。
用いて説明する。図1は本発明に係るパネルの取付方法
を模式的に説明する図、図2は吊り上げ治具の構成を模
式的に説明する正面図、図3は吊り上げ治具に取り付け
たパネルを説明する正面図、図4は吊り上げ治具と垂直
部材の関係を説明する部分図、図5は吊り上げ治具とパ
ネルとの関係を説明する部分図、図6はパネルを躯体に
固定する状態を説明する図、図7は吊り上げ治具を下降
させる際の垂直部材との関係を説明する正面図、図8は
パネルの周囲に形成された目地をシールする方法を説明
する図である。
【0017】本発明に係るパネルの取付方法は、ALC
パネルや押出成形パネル等のパネル1を図2に示す吊り
上げ治具Aに取り付け、この吊り上げ治具Aを躯体Bに
沿って吊り上げることで、図1に示すように、最上階か
ら順に下階に向けて取り付けて行くものである。
パネルや押出成形パネル等のパネル1を図2に示す吊り
上げ治具Aに取り付け、この吊り上げ治具Aを躯体Bに
沿って吊り上げることで、図1に示すように、最上階か
ら順に下階に向けて取り付けて行くものである。
【0018】また吊り上げ治具Aを躯体Bに取り付けた
間柱又は通し柱からなる垂直部材Cによって案内しつつ
昇降させることで、パネル1の揺れを防止して作業性の
向上と安全性の向上をはかり、且つ既に躯体に取り付け
た他のパネル1に対して損傷を与えることを防止するも
のである。
間柱又は通し柱からなる垂直部材Cによって案内しつつ
昇降させることで、パネル1の揺れを防止して作業性の
向上と安全性の向上をはかり、且つ既に躯体に取り付け
た他のパネル1に対して損傷を与えることを防止するも
のである。
【0019】以下、本発明に係るパネルの取付方法の一
実施例について図1〜図8により具体的に説明する。先
ず、吊り上げ治具Aの構成について説明する。吊り上げ
治具Aはパネル1の長手方向を水平方向に配置した所謂
横置き状態で取り付け、躯体Bに沿って上昇して取り付
けたパネル1を所定の取付位置まで運搬する機能を有す
るものである。吊り上げ治具Aに取り付けるパネル1の
数は特に限定するものではない。然し、建物の1階層分
の高さに相当する数のパネル1をとりつけて置き、一度
の作業によって1階層分の壁面を構成し得るようにする
ことが好ましい。本実施例に於いて、吊り上げ治具Aは
図3に示すように3枚のパネル1を取り付けることが可
能なように構成されている。
実施例について図1〜図8により具体的に説明する。先
ず、吊り上げ治具Aの構成について説明する。吊り上げ
治具Aはパネル1の長手方向を水平方向に配置した所謂
横置き状態で取り付け、躯体Bに沿って上昇して取り付
けたパネル1を所定の取付位置まで運搬する機能を有す
るものである。吊り上げ治具Aに取り付けるパネル1の
数は特に限定するものではない。然し、建物の1階層分
の高さに相当する数のパネル1をとりつけて置き、一度
の作業によって1階層分の壁面を構成し得るようにする
ことが好ましい。本実施例に於いて、吊り上げ治具Aは
図3に示すように3枚のパネル1を取り付けることが可
能なように構成されている。
【0020】吊り上げ治具Aは、左右方向の両側に配置
された縦部材2a,中央に配置された縦部材2bと、こ
れ等の縦部材2a,2bを接続する複数の横部材3を井
桁状に組み合わせて構成したフレーム4を有している
(図2参照)。このフレーム4を構成する各部材2a〜
3は溝形鋼等の構造用形鋼を用いており、縦部材2a及
び横部材3は吊り上げ治具Aに取り付けるべきパネル1
の数に対応する寸法と強度を有している。また各部材2
a,2b,3の接続点を結んでブレース5を張り渡すこ
とで、充分な剛性を得ている。またフレーム4の一方の
面(建物の屋外側に配置される面)はパネル1の取付面
としての機能を有するため平坦面となるように構成され
ている。
された縦部材2a,中央に配置された縦部材2bと、こ
れ等の縦部材2a,2bを接続する複数の横部材3を井
桁状に組み合わせて構成したフレーム4を有している
(図2参照)。このフレーム4を構成する各部材2a〜
3は溝形鋼等の構造用形鋼を用いており、縦部材2a及
び横部材3は吊り上げ治具Aに取り付けるべきパネル1
の数に対応する寸法と強度を有している。また各部材2
a,2b,3の接続点を結んでブレース5を張り渡すこ
とで、充分な剛性を得ている。またフレーム4の一方の
面(建物の屋外側に配置される面)はパネル1の取付面
としての機能を有するため平坦面となるように構成され
ている。
【0021】吊り上げ治具Aを構成するフレーム4の中
央(縦部材2bの上端)にはシーブ6が回転可能に取り
付けられ、該シーブ6に図示しないウインチに巻き付け
たワイヤ7が巻き掛けられている。縦部材2aの下側所
定位置であってパネル1を取り付ける面には、吊り上げ
治具Aに取り付けたパネル1の重量を支持する支持部材
8が夫々取り付けられており、下端にはパネル1の水平
を確保するためレベル調整用の調整部材9が取り付けら
れている。また縦部材2aの外側の側面には、吊り上げ
治具Aに対するパネル1の取付ピッチに対応して仮止め
プレート10(図5参照)が取り付けられている。
央(縦部材2bの上端)にはシーブ6が回転可能に取り
付けられ、該シーブ6に図示しないウインチに巻き付け
たワイヤ7が巻き掛けられている。縦部材2aの下側所
定位置であってパネル1を取り付ける面には、吊り上げ
治具Aに取り付けたパネル1の重量を支持する支持部材
8が夫々取り付けられており、下端にはパネル1の水平
を確保するためレベル調整用の調整部材9が取り付けら
れている。また縦部材2aの外側の側面には、吊り上げ
治具Aに対するパネル1の取付ピッチに対応して仮止め
プレート10(図5参照)が取り付けられている。
【0022】上記の如く構成された吊り上げ治具Aは、
躯体Bの最上部に配置した図示しない固定シーブにワイ
ヤ7を巻き掛け、該ワイヤ7をウインチによって巻き上
げることで躯体Bに沿って吊り上げることが可能であ
る。然し、躯体Bに取り付けた垂直部材Cによって吊り
上げ治具Aの昇降を案内することで、より安定性と安全
性を向上させてパネルの取付作業を実施することが可能
である。
躯体Bの最上部に配置した図示しない固定シーブにワイ
ヤ7を巻き掛け、該ワイヤ7をウインチによって巻き上
げることで躯体Bに沿って吊り上げることが可能であ
る。然し、躯体Bに取り付けた垂直部材Cによって吊り
上げ治具Aの昇降を案内することで、より安定性と安全
性を向上させてパネルの取付作業を実施することが可能
である。
【0023】このため、躯体Bにはパネル1の長さ寸法
に対応する位置に間柱又は通し柱からなる複数の垂直部
材Cが取り付けられており、吊り上げ治具Aには垂直部
材Cに沿って安定した昇降を確保し得るように複数のガ
イドローラー12が設けられている。このガイドローラー
12はフレーム4を構成する縦部材2aの側面であって上
下方向の端部近傍に左右方向に突出して配置された軸13
に回転可能に取り付けられている(図4参照)。軸13は
縦部材2aに対し軸方向(左右方向)に摺動可能に且つ
所望の位置で固定可能に取り付けられている。軸13を摺
動及び固定する機構は特に限定するものではなく、例え
ば公知のレバー機構を用いて摺動及び固定可能に構成す
ることが可能であり、また図4に示すように縦部材2a
を挟んで二個のストッパーカラー13aを取り付けてお
き、該カラー13aを緩めることで軸13を摺動させ、且つ
該カラー13aを固定することで固定するように構成する
ことも可能である。
に対応する位置に間柱又は通し柱からなる複数の垂直部
材Cが取り付けられており、吊り上げ治具Aには垂直部
材Cに沿って安定した昇降を確保し得るように複数のガ
イドローラー12が設けられている。このガイドローラー
12はフレーム4を構成する縦部材2aの側面であって上
下方向の端部近傍に左右方向に突出して配置された軸13
に回転可能に取り付けられている(図4参照)。軸13は
縦部材2aに対し軸方向(左右方向)に摺動可能に且つ
所望の位置で固定可能に取り付けられている。軸13を摺
動及び固定する機構は特に限定するものではなく、例え
ば公知のレバー機構を用いて摺動及び固定可能に構成す
ることが可能であり、また図4に示すように縦部材2a
を挟んで二個のストッパーカラー13aを取り付けてお
き、該カラー13aを緩めることで軸13を摺動させ、且つ
該カラー13aを固定することで固定するように構成する
ことも可能である。
【0024】上記の如く構成された吊り上げ治具Aには
3枚のパネル1が取り付けられ、1組のパネルセットD
として取り扱われる(図3参照)。パネル1には該パネ
ル1の高さ方向の中央部であって左右の端部よりに予め
取付ボルト14a,ナット14b及び取付ファスナー15が取
り付けられており、取付ファスナー15によって吊り上げ
治具Aの縦部材2aに設けた仮止めプレート10を挟持す
ることでパネル1をフレーム4に固定することが可能で
ある(図5参照)。即ち、取り付けファスナー15が二つ
の片で仮止めプレート10を挟持することによって、パネ
ル1を面外方向に動かないように仮止めしている。また
仮止めプレート10に穴を形成し、Z型金物等からなる取
付ファスナーの片にボルト等によって仮止め固定しても
良い。
3枚のパネル1が取り付けられ、1組のパネルセットD
として取り扱われる(図3参照)。パネル1には該パネ
ル1の高さ方向の中央部であって左右の端部よりに予め
取付ボルト14a,ナット14b及び取付ファスナー15が取
り付けられており、取付ファスナー15によって吊り上げ
治具Aの縦部材2aに設けた仮止めプレート10を挟持す
ることでパネル1をフレーム4に固定することが可能で
ある(図5参照)。即ち、取り付けファスナー15が二つ
の片で仮止めプレート10を挟持することによって、パネ
ル1を面外方向に動かないように仮止めしている。また
仮止めプレート10に穴を形成し、Z型金物等からなる取
付ファスナーの片にボルト等によって仮止め固定しても
良い。
【0025】従って、吊り上げ治具Aを垂直部材Cから
取り外し或いは取り付けた状態で、パネルセットDの下
端に位置するパネル1をフレーム4の縦部材2a,2b
の設けた支持部材8に当接させて載置すると共に取付フ
ァスナー15を対応する仮止めプレート10に固定すること
で該パネル1を仮固定し、以下、順に上方に位置するパ
ネル1を既に取り付けたパネル1に隣接させて載置する
と共に仮止めプレート10に仮固定することで、パネルセ
ットDを構成することが可能である。
取り外し或いは取り付けた状態で、パネルセットDの下
端に位置するパネル1をフレーム4の縦部材2a,2b
の設けた支持部材8に当接させて載置すると共に取付フ
ァスナー15を対応する仮止めプレート10に固定すること
で該パネル1を仮固定し、以下、順に上方に位置するパ
ネル1を既に取り付けたパネル1に隣接させて載置する
と共に仮止めプレート10に仮固定することで、パネルセ
ットDを構成することが可能である。
【0026】上記パネルセットDは高さ方向の寸法が建
物の1階層分に相当する。このため、躯体Bのパネルセ
ットDの下端に対応する構成部材(例えば垂直部材C)
には、予め該パネルセットDの重量を支持する自重受け
金物16を取り付けるためのボルト穴(図示せず)が形成
されている。この自重受け金物16は図2に示すように下
部に設けられ、上部にある複数枚、例えば3枚のパネル
1の自重を受ける機能を有する。
物の1階層分に相当する。このため、躯体Bのパネルセ
ットDの下端に対応する構成部材(例えば垂直部材C)
には、予め該パネルセットDの重量を支持する自重受け
金物16を取り付けるためのボルト穴(図示せず)が形成
されている。この自重受け金物16は図2に示すように下
部に設けられ、上部にある複数枚、例えば3枚のパネル
1の自重を受ける機能を有する。
【0027】パネルセットDを構成するに際し、吊り上
げ治具Aは垂直部材Cから取り外すことがある。このた
め、垂直部材Cは吊り上げ治具Aの着脱を容易に行うこ
とが可能なように構成されている。また吊り上げ治具A
を垂直部材Cに取り付けた状態でパネルセットDを構成
する場合であっても、垂直部材Cは個々のパネル1を容
易に吊り上げ治具Aに取り付けることが可能なように構
成されている。
げ治具Aは垂直部材Cから取り外すことがある。このた
め、垂直部材Cは吊り上げ治具Aの着脱を容易に行うこ
とが可能なように構成されている。また吊り上げ治具A
を垂直部材Cに取り付けた状態でパネルセットDを構成
する場合であっても、垂直部材Cは個々のパネル1を容
易に吊り上げ治具Aに取り付けることが可能なように構
成されている。
【0028】垂直部材Cとしてはガイドローラー12と係
合して案内する機能とパネルセットDの重量を支持する
機能があれば良く、該機能を有するレール17が必須であ
る(図4参照)。そしてレール17を躯体Bに高さ方向に
取り付けることで垂直部材Cを構成することが可能であ
る。
合して案内する機能とパネルセットDの重量を支持する
機能があれば良く、該機能を有するレール17が必須であ
る(図4参照)。そしてレール17を躯体Bに高さ方向に
取り付けることで垂直部材Cを構成することが可能であ
る。
【0029】本実施例では、垂直部材Cを躯体Bの一部
として構成し、吊り上げたパネルセットDを躯体Bに固
定すると共に、後述するように垂直部材Cとの間で水に
対するシールを行うように構成している。このため、垂
直部材Cは屋内側にレール17を構成する片と、屋外側に
シール材を取り付けるための片18(フランジ18)とを配
置し、これ等の片17,18を連結片19によって連結して構
成されている。このような垂直部材Cを構成するには、
断面がコ字状に形成された鋼材、例えば溝形鋼や軽量溝
形鋼,H形鋼或いは山形鋼を組み合わせて構成した鋼材
等を用いることが可能である。そして前記鋼材を躯体B
に溶接等の手段によって固定して垂直部材Cを構成し、
1階部分に対応するフランジ18をパネルセットDの高さ
寸法に応じた切り欠きを設けることで、吊り上げ治具A
の垂直部材Cに対する着脱、或いは吊り上げ治具Aに対
するパネル1の取り付けを実施し得るように構成してい
る。
として構成し、吊り上げたパネルセットDを躯体Bに固
定すると共に、後述するように垂直部材Cとの間で水に
対するシールを行うように構成している。このため、垂
直部材Cは屋内側にレール17を構成する片と、屋外側に
シール材を取り付けるための片18(フランジ18)とを配
置し、これ等の片17,18を連結片19によって連結して構
成されている。このような垂直部材Cを構成するには、
断面がコ字状に形成された鋼材、例えば溝形鋼や軽量溝
形鋼,H形鋼或いは山形鋼を組み合わせて構成した鋼材
等を用いることが可能である。そして前記鋼材を躯体B
に溶接等の手段によって固定して垂直部材Cを構成し、
1階部分に対応するフランジ18をパネルセットDの高さ
寸法に応じた切り欠きを設けることで、吊り上げ治具A
の垂直部材Cに対する着脱、或いは吊り上げ治具Aに対
するパネル1の取り付けを実施し得るように構成してい
る。
【0030】次に、吊り上げ治具Aに取り付けたパネル
セットDを躯体Bに取り付ける手順について説明する。
予め躯体Bにはパネル1の長さに対応する位置に複数の
垂直部材Cが固定されており、該垂直部材Cの間であっ
て躯体Bの最上部にはワイヤ7を巻き掛けた固定シーブ
が設けられている。
セットDを躯体Bに取り付ける手順について説明する。
予め躯体Bにはパネル1の長さに対応する位置に複数の
垂直部材Cが固定されており、該垂直部材Cの間であっ
て躯体Bの最上部にはワイヤ7を巻き掛けた固定シーブ
が設けられている。
【0031】ワイヤ7を巻き戻しつつ吊り上げ治具Aを
下降させ、軸13を摺動させてガイドローラー12をレール
17に係合させて固定し、該治具Aにパネル1を取り付け
てパネルセットDを構成し、ウインチを作動させて吊り
上げ治具Aを垂直部材Cに沿って吊り上げる。
下降させ、軸13を摺動させてガイドローラー12をレール
17に係合させて固定し、該治具Aにパネル1を取り付け
てパネルセットDを構成し、ウインチを作動させて吊り
上げ治具Aを垂直部材Cに沿って吊り上げる。
【0032】吊り上げ治具Aが最上階或いは既に取り付
けられた上階のパネルセットDの下側に隣接する位置に
到達したとき、ウインチを停止して吊り上げ治具Aの吊
り上げ位置を保持し、垂直部材Cに形成されたボルト穴
を介して自重受け金物16を取り付け、この自重受け金物
16上にパネルセットDを載置して支持する。この状態で
取付位置を調整し、ナット14bを緩めて取付ファスナー
15を吊り上げ治具Aの仮止めプレート10から外し、該フ
ァスナー15をレール17側に回動して該レール17を挟持し
て固定する。この操作をパネルセットDを構成する個々
のパネル1毎に行うことで全てのパネル1を垂直部材C
(躯体B)に固定する。
けられた上階のパネルセットDの下側に隣接する位置に
到達したとき、ウインチを停止して吊り上げ治具Aの吊
り上げ位置を保持し、垂直部材Cに形成されたボルト穴
を介して自重受け金物16を取り付け、この自重受け金物
16上にパネルセットDを載置して支持する。この状態で
取付位置を調整し、ナット14bを緩めて取付ファスナー
15を吊り上げ治具Aの仮止めプレート10から外し、該フ
ァスナー15をレール17側に回動して該レール17を挟持し
て固定する。この操作をパネルセットDを構成する個々
のパネル1毎に行うことで全てのパネル1を垂直部材C
(躯体B)に固定する。
【0033】上記の如くしてパネルセットDを躯体に取
り付けることが可能である。従って、パネル1は建物の
最上階から順に下階に向けて取り付けることが可能とな
る。
り付けることが可能である。従って、パネル1は建物の
最上階から順に下階に向けて取り付けることが可能とな
る。
【0034】パネルセットDを躯体に取り付けることに
よってパネルセットDと吊り上げ治具Aは切り離された
ことになり、吊り上げ治具Aを次のパネルセットDを取
り付けるために下降させる。このとき、躯体Bに取り付
けた自重受け金物16や取付ファスナー15とガイドローラ
ー12が干渉するような場合には、軸13を摺動させてガイ
ドローラー12を退避させて該軸13を固定した後、吊り上
げ治具Aを下降させる(図7参照)。
よってパネルセットDと吊り上げ治具Aは切り離された
ことになり、吊り上げ治具Aを次のパネルセットDを取
り付けるために下降させる。このとき、躯体Bに取り付
けた自重受け金物16や取付ファスナー15とガイドローラ
ー12が干渉するような場合には、軸13を摺動させてガイ
ドローラー12を退避させて該軸13を固定した後、吊り上
げ治具Aを下降させる(図7参照)。
【0035】その後、前述したのと同様の操作を繰り返
し、垂直部材Cに沿って最上階から下階に向けて順にパ
ネル1を取り付けることで壁を構成することが可能であ
る。
し、垂直部材Cに沿って最上階から下階に向けて順にパ
ネル1を取り付けることで壁を構成することが可能であ
る。
【0036】上記の如くしてパネルセットDを躯体Bに
取り付けたとき、隣接するパネル1の間には横目地20が
形成され、パネル1と垂直部材Cのフランジ18との間に
縦目地21が形成される。これ等の目地20,21には夫々弾
性を有する合成樹脂或いは合成ゴムを成形した横シール
材22,縦シール材23が配置されている(図8参照)。横
シール材22は断面が略矩形の中実又は中空の長尺棒状に
成形されており、縦シール材23は複数の管状のシール部
23a,23bを有して長尺状に成形されている。
取り付けたとき、隣接するパネル1の間には横目地20が
形成され、パネル1と垂直部材Cのフランジ18との間に
縦目地21が形成される。これ等の目地20,21には夫々弾
性を有する合成樹脂或いは合成ゴムを成形した横シール
材22,縦シール材23が配置されている(図8参照)。横
シール材22は断面が略矩形の中実又は中空の長尺棒状に
成形されており、縦シール材23は複数の管状のシール部
23a,23bを有して長尺状に成形されている。
【0037】パネル1の幅方向の端部であって躯体Bに
取り付けたとき上方に配置される側には、長手方向の両
端に横シール材22と同一の材料からなり、横目地20の断
面形状に類似した形状に成形された止水材24が図示しな
い両面接着テープ等によってパネル1に接着されてお
り、この止水材24の間に横シール材22が接着されてい
る。これ等の止水材24,横シール材22は、夫々パネル1
を躯体Bに取り付ける以前に該パネル1に接着される。
従って、パネル1を躯体Bに取り付けたとき、横シール
材22は上方に位置するパネル1の重量が作用して弾性変
形し、横目地20をシールすることが可能である。
取り付けたとき上方に配置される側には、長手方向の両
端に横シール材22と同一の材料からなり、横目地20の断
面形状に類似した形状に成形された止水材24が図示しな
い両面接着テープ等によってパネル1に接着されてお
り、この止水材24の間に横シール材22が接着されてい
る。これ等の止水材24,横シール材22は、夫々パネル1
を躯体Bに取り付ける以前に該パネル1に接着される。
従って、パネル1を躯体Bに取り付けたとき、横シール
材22は上方に位置するパネル1の重量が作用して弾性変
形し、横目地20をシールすることが可能である。
【0038】垂直部材Cを構成するフランジ18の内面に
は該フランジ18の全長にわたって縦シール材23が両面接
着テープ等によって接着されている。この縦シール材23
は、吊り上げ治具Aによって所定の配置位置まで吊り上
げられたパネルセットDを自重受け金物16で支持した
後、該パネルセットDを取付ファスナー15によって垂直
部材Cに固定したとき、パネル1の表面と接触する。即
ち、パネルセットDが躯体Bに対し予め設定された正規
の位置に配置されたとき、パネル1の表面が縦シール材
23の各シール部23a,23bを押圧して縦目地21をシール
する。
は該フランジ18の全長にわたって縦シール材23が両面接
着テープ等によって接着されている。この縦シール材23
は、吊り上げ治具Aによって所定の配置位置まで吊り上
げられたパネルセットDを自重受け金物16で支持した
後、該パネルセットDを取付ファスナー15によって垂直
部材Cに固定したとき、パネル1の表面と接触する。即
ち、パネルセットDが躯体Bに対し予め設定された正規
の位置に配置されたとき、パネル1の表面が縦シール材
23の各シール部23a,23bを押圧して縦目地21をシール
する。
【0039】上記の如く、本実施例ではパネルセットD
を支持するに際し、予め躯体Bの所定位置にボルト穴を
形成しておき、パネルセットDを吊り上げた状態に保持
して前記ボルト穴を介して自重受け金物16を取り付けた
後、パネルセットDを自重受け金物16上に載置して支持
するので、現場溶接を削減することが可能となる。この
ため、現場溶接であることに起因する例えば溶接品質の
バラツキの発生或いは躯体Bを構成する部材に形成され
た防錆皮膜の損傷等をなくし、設計段階で設定された強
度を保証することが可能となる。
を支持するに際し、予め躯体Bの所定位置にボルト穴を
形成しておき、パネルセットDを吊り上げた状態に保持
して前記ボルト穴を介して自重受け金物16を取り付けた
後、パネルセットDを自重受け金物16上に載置して支持
するので、現場溶接を削減することが可能となる。この
ため、現場溶接であることに起因する例えば溶接品質の
バラツキの発生或いは躯体Bを構成する部材に形成され
た防錆皮膜の損傷等をなくし、設計段階で設定された強
度を保証することが可能となる。
【0040】また横目地20及び縦目地21に予め成形され
たシール材22,23を配置してこれ等の目地20,21のシー
ルを行うので、止水工事の実施に伴う外部足場を不要と
し工期の短縮化やコストの削減をはかることが可能とな
る。
たシール材22,23を配置してこれ等の目地20,21のシー
ルを行うので、止水工事の実施に伴う外部足場を不要と
し工期の短縮化やコストの削減をはかることが可能とな
る。
【0041】尚、上述の実施例ではパネル1を吊り上げ
るに際し、該パネル1をレール17とフランジ18の間に配
置したが、必ずしもこの配置に限定するものではなく、
フランジ18をレールとして利用してパネル1を吊り上げ
ても良い。この場合、パネル1は左右方向の両端が何ら
拘束されることのない自由な状態となる。然し、吊り上
げ治具Aがレールによって拘束されるため、安定した吊
り上げ作業を実施することが可能である。
るに際し、該パネル1をレール17とフランジ18の間に配
置したが、必ずしもこの配置に限定するものではなく、
フランジ18をレールとして利用してパネル1を吊り上げ
ても良い。この場合、パネル1は左右方向の両端が何ら
拘束されることのない自由な状態となる。然し、吊り上
げ治具Aがレールによって拘束されるため、安定した吊
り上げ作業を実施することが可能である。
【0042】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
パネルの取付方法では、パネルを吊り上げ治具に取り付
けて躯体に沿って吊り上げ、建物の最上階から下階に向
けて順に取り付けるようにしたので、壁を構成すべき位
置の上方に遮蔽物が存在してもパネルの取付工事を実施
することが出来る。
パネルの取付方法では、パネルを吊り上げ治具に取り付
けて躯体に沿って吊り上げ、建物の最上階から下階に向
けて順に取り付けるようにしたので、壁を構成すべき位
置の上方に遮蔽物が存在してもパネルの取付工事を実施
することが出来る。
【0043】このため、庇の有無に関わらず屋根工事を
優先して実施することが出来る。また壁の取り付けが最
上階から完了して行くため、降雨に関わらず屋内工事を
並行して進行させることが可能となり、工期の短縮化を
はかることが出来る。
優先して実施することが出来る。また壁の取り付けが最
上階から完了して行くため、降雨に関わらず屋内工事を
並行して進行させることが可能となり、工期の短縮化を
はかることが出来る。
【0044】また吊り上げ治具を吊り上げる際にレッカ
ー車やクレーン車等の大型の揚重装置を必要としないた
め、これ等の装置を設置するスペースが不要となり、敷
地の地形や該地形と建物の形状等にとらわれることな
く、設計の自由度が高く敷地の有効な活用をはかること
が出来る。また大型の揚重装置を利用することに伴う転
倒防止対策や揚重物の落下防止対策をとる必要がなく大
幅な費用の削減をはかることが出来る。
ー車やクレーン車等の大型の揚重装置を必要としないた
め、これ等の装置を設置するスペースが不要となり、敷
地の地形や該地形と建物の形状等にとらわれることな
く、設計の自由度が高く敷地の有効な活用をはかること
が出来る。また大型の揚重装置を利用することに伴う転
倒防止対策や揚重物の落下防止対策をとる必要がなく大
幅な費用の削減をはかることが出来る。
【0045】パネルを吊り上げるに際し躯体に取り付け
た垂直部材によって吊り上げ治具の昇降を案内すること
によって、吊り上げ治具及び該治具に取り付けたパネル
の揺れを防止することが出来る。このため、風に影響さ
れることなく取付工事を進行させることが可能となり、
工期の安定化をはかることが出来る。
た垂直部材によって吊り上げ治具の昇降を案内すること
によって、吊り上げ治具及び該治具に取り付けたパネル
の揺れを防止することが出来る。このため、風に影響さ
れることなく取付工事を進行させることが可能となり、
工期の安定化をはかることが出来る。
【0046】また吊り上げ中のパネルが既に取り付けら
れたパネルに衝突して損傷を与えることがない。このた
め、吊り上げ治具に取り付けたパネルを最終仕上げ済の
ものとすることによって、パネルを躯体に取り付けると
同時に壁面を完成することが出来る。
れたパネルに衝突して損傷を与えることがない。このた
め、吊り上げ治具に取り付けたパネルを最終仕上げ済の
ものとすることによって、パネルを躯体に取り付けると
同時に壁面を完成することが出来る。
【0047】またパネルを躯体に取り付ける作業の全て
を地上或いは屋内で実施することが可能となり、且つパ
ネルを空中で吊り上げることがない。このため、作業の
安全性を確保することが出来る。
を地上或いは屋内で実施することが可能となり、且つパ
ネルを空中で吊り上げることがない。このため、作業の
安全性を確保することが出来る。
【0048】また建築工事全般を最上階から下階に向け
て進行させることが可能となり、各工事の残工事がなく
なるため、手戻り工事や手直し工事の頻度を大幅に低減
することが出来る。
て進行させることが可能となり、各工事の残工事がなく
なるため、手戻り工事や手直し工事の頻度を大幅に低減
することが出来る。
【0049】特に、パネルの取付工事及び他の工事を風
や降雨等の天候に関わらずに進行させることが出来る。
このため、全体の工期を短縮することが出来、建築コス
トを低減することが出来る等の特徴を有するものであ
る。
や降雨等の天候に関わらずに進行させることが出来る。
このため、全体の工期を短縮することが出来、建築コス
トを低減することが出来る等の特徴を有するものであ
る。
【図1】本発明に係るパネルの取付方法を模式的に説明
する図である。
する図である。
【図2】吊り上げ治具の構成を模式的に説明する正面図
である。
である。
【図3】吊り上げ治具に取り付けたパネルを説明する正
面図である。
面図である。
【図4】吊り上げ治具と垂直部材の関係を説明する部分
図である。
図である。
【図5】吊り上げ治具とパネルとの関係を説明する部分
図である。
図である。
【図6】パネルを躯体に固定する状態を説明する図であ
る。
る。
【図7】吊り上げ治具を下降させる際の垂直部材との関
係を説明する正面図である。
係を説明する正面図である。
【図8】パネルの周囲に形成された目地をシールする方
法を説明する図である。
法を説明する図である。
A 吊り上げ治具 B 躯体 C 垂直部材 D パネルセット 1 パネル 2a,2b 縦部材 3 横部材 4 フレーム 5 ブレース 6 シーブ 7 ワイヤ 8 支持部材 9 調整部材 10 仮止めプレート 12 ガイドローラー 13 軸 14a 取付ボルト 14b ナット 15 取付ファスナー 16 自重受け金物 17 レール 18 フランジ 20 横目地 21 縦目地 22 横シール材 23 縦シール材 23a,23b シール部 24 止水材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加賀山 繁 愛知県江南市古知野町牧森189−1 コー トまきもり 402号室 (72)発明者 福田 弘義 愛知県犬山市犬山字愛后町8−1 Ata go7 402号室
Claims (2)
- 【請求項1】 複数枚の壁パネルを組み合わせて取り付
けることが可能で且つ躯体に取り付けた間柱又は通し柱
からなる垂直部材と下係合するガイドローラーを左右方
向に上下に設けた吊り上げ治具を用いて壁パネルを建物
の最上階から順に下階に向かって取り付けることを特徴
とした壁パネルの取付方法。 - 【請求項2】 躯体に取り付けた間柱又は通し柱からな
る垂直部材によって吊り上げ治具の昇降を案内すること
を特徴とした請求項1記載の壁パネルの取付方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4855695A JPH08246676A (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | 壁パネルの取付方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4855695A JPH08246676A (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | 壁パネルの取付方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08246676A true JPH08246676A (ja) | 1996-09-24 |
Family
ID=12806663
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4855695A Pending JPH08246676A (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | 壁パネルの取付方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08246676A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010094164A (ko) * | 2000-04-04 | 2001-10-31 | 춘 수 오 | 건축 공사용 진개 비산 방지 장치 |
JP2019082036A (ja) * | 2017-10-30 | 2019-05-30 | 日鉄住金鋼板株式会社 | パネル取付方法、及びパネル支持具 |
-
1995
- 1995-03-08 JP JP4855695A patent/JPH08246676A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010094164A (ko) * | 2000-04-04 | 2001-10-31 | 춘 수 오 | 건축 공사용 진개 비산 방지 장치 |
JP2019082036A (ja) * | 2017-10-30 | 2019-05-30 | 日鉄住金鋼板株式会社 | パネル取付方法、及びパネル支持具 |
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