JPH08245719A - 交叉結合したポリアクリロニトリルの乳化液から得られる超吸収性重合体 - Google Patents

交叉結合したポリアクリロニトリルの乳化液から得られる超吸収性重合体

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JPH08245719A
JPH08245719A JP7224504A JP22450495A JPH08245719A JP H08245719 A JPH08245719 A JP H08245719A JP 7224504 A JP7224504 A JP 7224504A JP 22450495 A JP22450495 A JP 22450495A JP H08245719 A JPH08245719 A JP H08245719A
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mol
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superabsorbent polymer
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JP7224504A
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Guenter Sackmann
ギユンター・ザクマン
Siegfried Korte
ジークフリート・コルテ
Sergej Schapowalow
セルゲイ・シヤポワロウ
Klaus Szablikowski
クラウス・スツアブリコウスキ
Wolfgang Koch
ボルフガング・コホ
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Bayer AG
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    • A61L15/16Bandages, dressings or absorbent pads for physiological fluids such as urine or blood, e.g. sanitary towels, tampons
    • A61L15/42Use of materials characterised by their function or physical properties
    • A61L15/60Liquid-swellable gel-forming materials, e.g. super-absorbents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
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    • C08F8/44Preparation of metal salts or ammonium salts
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
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    • Y02A30/14Extreme weather resilient electric power supply systems, e.g. strengthening power lines or underground power cables

Abstract

(57)【要約】 【目的】 極めて大きい膨潤能力と優れたゲル強度をも
った超吸収性重合体を提供する。 【構成】 多官能性単量体を導入して交叉結合させたア
クリロニトリルの均質重合体および/または共重合体を
部分的に加水分解して得られる重合体をベースにし、該
重合体においてはニトリル基の30〜80モル%がカル
ボキシレート基に変わり、ニトリル基の20〜70モル
%がカルボンアミド基に変わっており、且つニトリル基
の0〜20モル%は変化しておらず、該交叉結合した重
合体は水中における膨潤能力が最高700g/g、生理
的食塩水中の膨潤能力が最高60g/gであり、ゲル強
度が20〜100gであることを特徴とする超吸収性重
合体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は極めて大きい膨潤能力と優れたゲ
ル強度をもった粉末の形の超吸収性重合体の製造法に関
する。
【0002】超吸収性重合体は公知であり、主としてお
むつおよび失禁関連製品の製造に使用されているが、ま
た農業分野における保水性材料、並びに電線のケーブル
の被覆材としても使用されている。これらの超吸収性重
合体は一般に粗い網目状の交叉結合した重合体であり、
水に溶解せず、ポリアクリル酸のアルカリ塩、またはア
クリル酸のアルカリ塩とアクリルアミドとの共重合体を
ベースにしている。これらの重合体はアクリル酸と多官
能性の単量体、例えばジビニルベンゼン、エチレングリ
コールジメタクリレート、エチレングリコールジアリル
エーテル、ブタンジオールアクリレート、ヘキサンジオ
ールメタクリレート、ポリエチレングリコールジアクリ
レート、トリメチロールプロパンジアクリレート、トリ
メチロールプロパントリスアクリレート、アリルアクリ
レート、ジアリルアクリルアミド、トリアリルアミン、
ジアリルエーテル、メチレンビスアクリルアミド、およ
びN−メチロールアクリルアミドとを反応開始剤として
ラジカルを用い共重合させることにより得られる。これ
らの重合体はその構造のために大量の液体を取り込むこ
とができ、それに伴い膨潤を起こしヒドロゲルを生じ、
また圧力下においてもこれらの液体を保持することがで
きる。
【0003】澱粉上にアクリロニトリルがグラフト重合
したグラフト共重合体の加水分解生成物、並びに交叉結
合した澱粉−アクリル酸グラフト重合体でカルボキシル
基が部分的に中和されたものをベースにした超吸収性重
合体も知られている。
【0004】ポリアクリロニトリルを酸性またはアルカ
リ性において加水分解してもカルボキシルまたはカルボ
キシレート基をもった重合体が得られる。これらの重合
体は一般に水に可溶であり(従って膨潤することはでき
ない)。何故ならば原料として使用される沈澱重合で得
られたポリアクリロニトリルは分子量が低すぎるからで
ある。
【0005】本発明に従えば、交叉結合したアクリロニ
トリル重合体の水性乳化液からでも高度の膨潤能力(水
保持能力)と優れたゲル強度とをもつ超吸収性重合体を
製造し得ることが見出だされた。
【0006】従って本発明においては、僅かにまたは中
程度に交叉結合したアクリロニトリルの均質重合体また
は共重合体の微粒子から成る水性乳化液を水酸化アルカ
リの水溶液と反応させて部分的に加水分解させ、水と混
合し得る有機溶媒を加えて粉末として重合体を沈澱さ
せ、分離し、乾燥した後随時短時間加熱することを特徴
とする水性液体に対する膨潤能力が最高700g/g、
電解質に対する膨潤能力が最高60g/g、ゲル強度が
20〜100gの交叉結合した超吸収性重合体の製造法
が提供される。
【0007】ドイツ特許願P 42 33 026.2
号においては、特殊な陰イオン性重合体の乳化液を用い
ると、平均粒径が100〜300nmのアクリロニトリ
ルの均質重合体または共重合体の極めて濃厚な水性乳化
液をつくり得ることが記載されている。このような乳化
液の製造中にアクリロニトリル96.0〜99.8重量
%と多官能性単量体4.0〜0.2重量%との混合物を
導入しても、同様に粒径が100〜300nmの微粒子
の乳化液が得られる。この場合生じたアクリロニトリル
重合体は交叉結合しており、乳化液から沈澱させた後に
はもはや、ポリアクリロニトリルに適した溶媒、例えば
DMFまたはDMAcに溶解しない。これらのアクリロ
ニトリル重合体の水性乳化液を水酸化アルカリの水溶液
で処理すると、50〜100℃、好ましくは70〜95
℃において短時間でニトリル基は一部カルボキシレート
またはカルボンアミド基に変化する。この生成物を回収
すると、交叉結合した不溶な重合体が得られ、これは
水、電解質および血液中でかなり膨潤し、極めて有利な
超吸収特性をもっている。
【0008】本発明によればまた、多官能性単量体を導
入して交叉結合させたアクリロニトリルの均質重合体お
よび/または共重合体を部分的に加水分解して得られる
重合体をベースにし、該重合体においてはニトリル基の
30〜80モル%がカルボキシレート基に変わり、ニト
リル基の20〜70モル%がカルボンアミド基に変わっ
ており、且つニトリル基の0〜20モル%は変化してお
らず、該交叉結合した重合体は水中における膨潤能力が
最高700g/g、生理的食塩水中の膨潤能力が60g
/gであり、ゲル強度が20〜100gであることを特
徴とする超吸収性重合体が提供される。
【0009】好適な超吸収性重合体はニトリル基の30
〜50モル%がカルボキシレート基に変わり、ニトリル
基の20〜40モル%がカルボンアミド基に変化し、5
〜20モル%が変化していないような重合体である。
【0010】交叉結合していないアクリロニトリルの高
分子量均質重合体または共重合体の水性乳化液の製造法
はドイツ特許願P42 33 026.2号に記載され
ている。本発明の超吸収性重合体の製造に使用される原
料はこの方法によって得ることができる。即ちこの方法
では重合体の陰イオン性乳化剤を存在させ微粒子から成
る(レーザー相関分光法で測定された平均粒径100〜
300nm)非常に高い分子量をもった重合体が得られ
る。平均分子量(ゲル透過クロマトグラフ法で測定され
る重量平均分子量)は5×105〜1×107g/モル、
好ましくは2×106〜5×106g/モルである。
【0011】粒径が100〜300nmの交叉結合した
不溶の均質重合体または共重合体は0.2〜4.0重量
%の多官能性単量体、例えばジビニルベンゼン、エチレ
ングリコールジメタクリレート、エチレングリコールジ
アリルエーテル、ブタンジオールアクリレート、ヘキサ
ンジオールメタクリレート、ポリエチレングリコールジ
アクリレート、トリメチロールプロパントリスアクリレ
ート、アリルアクリレート、ジアリルアクリルアミド、
トリアリルアミン、ジアリルエーテル、またはメチレン
ビスアクリルアミドを原料単量体または単量体混合物に
加え同様の方法でつくることができる。乳化液から重合
体を沈澱させた後、該生成物はポリアクリロニトリルを
溶解するのに適した溶媒、例えばDMFまたはDMAc
に溶解しなくなる。この方法で得られる重合体の交叉結
合の程度は使用した単量体の量に依存し、非常に粗い網
目構造から非常に細かい網目構造に亙っている。
【0012】例えばこの方法で得られた重合体分散物は
直接水酸化アルカリと反応させることができるが、粒径
が非常に小さく、従って重合体粒子の表面積が非常に大
きいために、反応時間は非常に短くすることができる。
【0013】この反応(加水分解)に水酸化アルカリ、
例えばNaOHまたはKOHの水溶液、好ましくは0.
5〜10重量%水溶液を用いることができる。原料重合
体のニトリル基対水酸化アルカリのヒドロキシル基のモ
ル比は好ましくは1:0.9〜1:0.1、特に好まし
くは1:0.7〜1:0.3である。工業的な用途に特
に有利な性質をもつ生成物はこの比が1:0.5〜1:
0.4の時に得られる。加水分解は一般に50〜100
℃、好ましくは70〜95℃で行われる。加水分解反応
中に生じるカルボキシル基の中和の程度は適当な量の鉱
酸、例えばHClを加えることにより変えることができ
る。即ち多くの場合最終生成物のカルボキシル基の30
〜100%、好ましくは50〜70%が中和されるが、
残りのカルボキシル基は酸の形で存在している。
【0014】必要な反応時間は反応温度および所望の加
水分解の程度に依存している(勿論加水分解の程度は反
応温度の関数でもある)。一般に交叉結合したアクリロ
ニトリルの均質重合体または共重合体中のアクリロニト
リル基の20〜90モル%はカルボキシレートまたはカ
ルボンアミド基に変わる。交叉結合した超吸収性重合体
の性質は加水分解の程度に影響される。即ち或る与えら
れた交叉結合の程度に対して達成し得る最高の膨潤度は
カルボキシレート基の含量と共に増加する。しかし膨潤
した粉末のゲル強度は交叉結合した超吸収性重合体の品
質に対して重要であり、ゲル強度は交叉結合の程度によ
って決定される。生成物のゲル強度は交叉結合の程度が
増加するにつれて増加するが、最高達成膨潤度は減少す
る。従って特定の応用分野に対し最適の性質が組み合わ
された生成物を得るためには、原料単量体混合物中の多
官能性単量体の量によりポリアクリロニトリル乳化液の
交叉結合の程度を特定の値に調節し、次の加水分解中に
所望の加水分解の程度が得られるように試行錯誤によっ
て反応温度、反応時間、およびニトリル基対ヒドロキシ
ル基のモル比を選ばなければならない。
【0015】交叉結合した超吸収性の重合体を粉末の形
で分離するためには、加水分解終結後、水と混合し得る
有機溶媒、例えばアセトン、メタノールまたはエタノー
ルを、水性反応混合物の容積の最高3倍の量で激しく撹
拌しながら加える。好ましくはエタノールを1:1の容
積比で加える。これにより超吸収性重合体が微粒子から
成る容易に濾過し得る粉末として沈澱する。50〜10
0℃で粉末を乾燥した後、篩分けして分級する。粒径
(平均粒径)は50〜3,000μmである。超吸収性
重合体の性質、例えば膨潤係数、保水能力、およびゲル
強度も粒径に依存する。粒径が小さいほど迅速に平衡な
膨潤状態に到達する。
【0016】次いで交叉結合した超吸収性重合体を15
0〜250℃、好ましくは170〜210℃に2〜30
分間、好ましくは5〜15分間加熱することにより、工
業的応用における優れた性質をさらに改善することがで
きる。このことは特に膨潤速度、即ち水および他の液の
吸収速度、膨潤した重合体のゲル強度、および加圧下に
おける水性液体の保持能力について言える。
【0017】本発明の交叉結合した超吸収性重合体材料
の膨張能力は純水中で最高700g/g、生理的食塩水
中で最高60g/gである。水または0.9%食塩水で
膨潤させた超吸収性粉末のゲル強度は、交叉結合の程度
に依存して20〜100g[スティーヴンス(Stev
ens)社製のテクチャー・アナライザー(Textu
re Analyzer)を用いて測定]である。
【0018】超吸収性重合体は衛生用品、例えば赤ちゃ
んのおむつまたは失禁関連製品、並びに電線ケーブルの
被覆材の製造に特に適している。この生成物はまた保水
材料として農業に使用することができる。
【0019】
【実施例】
実施例 1 交叉結合したポリアクリロニトリル乳化液の製造 マレイン酸無水物およびジイソブチレンから成る交替共
重合体をベースにしたスルフォン酸基を含む陰イオン性
重合体乳化剤(詳細はドイツ特許公開明細書第38 0
7 097号実施例2参照)の20.1重量%水溶液4
9.8gを、250gの脱イオン水と一緒に、撹拌機、
還流冷却器、窒素入口管、および3個の滴下瀘斗を備え
た2リットルの3ッ口フラスコに入れる。この反応混合
物を撹拌し窒素を通しながら60℃に加熱し、下記溶液
I〜IIIを3時間に亙り同時に加える。
【0020】 溶液I アクリロニトリル 198.000g ジビニルベンゼン 2.000g 溶液II 過酸化水素(35%水溶液) 0.358g 脱イオン水 100.000g 溶液III ヒドロキシメタンスルフィン酸ナトリウム塩 0.203g 脱イオン水 100.000g 溶液の添加が完了したら、60℃において6時間撹拌を
続ける。次に真空蒸溜により残った単量体を除去する。
100μmの瀘布で瀘過した後、固体分含量28.4重
量%の微粒子から成る乳化液が得られた。
【0021】平均粒径: 165nm(レーザー
相関分光法で測定)。
【0022】超吸収性重合体の製造 実施例1でつくった交叉結合したポリアクリロニトリル
186.6g、脱イオン水92.4gおよび水酸化ナト
リウム10重量%溶液200gを、還流冷却器、温度
計、滴下瀘斗および撹拌機を備えた2リットルの4ッ口
フラスコに入れる。この反応混合物を撹拌し窒素を通し
ながら95℃に加熱する。加熱中重合体の色は無色から
黄色を経て暗赤色に変わり、最後に再び無色になる。ア
ンモニアが逃げた量を定量的に測定して加水分解の程度
を決定し、この程度が20〜50%になったら、得られ
た反応混合物を30〜40℃に冷却し、徐々に塩酸を加
えて(30〜60分以内)未反応の水酸化ナトリウムを
中和する。
【0023】25〜30℃において激しく撹拌しながら
エタノールを少しずつ加えて交叉結合した超吸収性重合
体を沈澱させる。エタノール対水の容積比は1:1とす
る。生成物を瀘過し真空乾燥器中で60℃において乾燥
した後、約90gの無色の粉末が得られた。これは混合
機中で粉砕すると、直径200〜3,000μmの粒子
から成っていた。篩にかけて粉末の分級を行った。
【0024】交叉結合した超吸収性重合体の熱処理 乾燥させた超吸収性重合体を乾燥器中において約15分
間180℃に保つ。
【0025】膨潤度の測定 約200mgの超吸収性重合体を秤量して30mlのビ
ーカーの中に入れる。蒸溜水200mlまたは0.9%
食塩水30mlを重合体の上に注ぎ、全体を20℃にお
いて放置する。膨潤が平衡状態に達したら、得られたゲ
ルを目の大きさが50μmの瀘布で瀘過し、最後に秤量
する。膨潤度は元の重量対最後の重量の比をg/g単位
で表した値として計算される。
【0026】個々の決定は3回行う。測定精度は±5%
である。
【0027】水中の膨潤度は後の熱処理を行わなかった
ものが370g/g、後の熱処理を行ったものが290
g/gであった。
【0028】0.9%食塩水中の膨潤度は後の熱処理を
行わなかったものが38.5g/g、後の熱処理を行っ
たものが32.3g/gであった。
【0029】ゲル強度の測定 装置: ステーヴンス社のテクスチャー・アナライザ
ー。
【0030】測定原理: 円筒形または円錐形の試験プ
ローブを一定の速度で一定の距離だけゲル試料中に押し
込む。このときの力をg単位で測定し、ディジタル表示
する。
【0031】測定: 検査すべき試料1gを脱イオン水
170ml中で1時間膨潤させる。次にこのゲルを15
0mlのビーカーに移し、均一になるまでスパチュラで
撹拌する。20℃において試料を練った後、測定装置を
速度1mm/秒に、透過距離100mmに調節し、「通
常」の試験プログラムを用いる。使用する試験プローブ
は直径が1インチの標識TA 3の円筒形の試験プロー
ブである。各試料に対して少なくとも2回の測定を行
う。
【0032】実施例 2〜8 実施例2〜8の結果を表1にまとめる。これらの実施例
においてPAN(ポリアクリロニトリル)の乳化液は交
叉結合の程度が増加する順序で使用した。加水分解させ
た後得られる超吸収性重合体を篩分けして<200μ
m、200〜1,000μm、および1,000〜3,
000μmの三つのクラスに分けた。
【0033】蒸溜水および0.9%NaCl溶液中にお
ける生成物の膨潤度を表1の最後の二つの欄に示す。
【0034】この一連の実験から試料が水を吸収する能
力は蒸溜水中および0.9%NaCl溶液中の両方にお
いて交叉結合の程度が増加すると共に減少するが、ゲル
強度は増加することが明白に示された(表2)。
【0035】
【表1】
【0036】表2はスティーヴンス社のテクスチャー・
アナライザーを使用し、表1から選ばれた若干の実施例
(実施例2〜4)について行われたゲル強度の測定結果
を示す。
【0037】
【表2】
【0038】表2から明らかなように、超吸収性重合体
のゲル強度は交叉結合の程度が増加すると共に増加す
る。またゲル強度は180〜200℃において短時間後
で熱処理を行うことによりさらに増加し、最高99gの
値に達することが判る(実施例4)。
【0039】本発明の主な特徴及び態様は次の通りであ
る。 1.多官能性単量体を導入して交叉結合させたアクリロ
ニトリルの均質重合体および/または共重合体を部分的
に加水分解して得られる重合体をベースにし、該重合体
においてはニトリル基の30〜80モル%がカルボキシ
レート基に変わり、ニトリル基の20〜70モル%がカ
ルボンアミド基に変わっており、且つニトリル基の0〜
20モル%は変化しておらず、該交叉結合した重合体は
水中における膨潤能力が最高700g/g、生理的食塩
水中の膨潤能力が最高60g/gであり、ゲル強度が2
0〜100gである超吸収性重合体。
【0040】2.ニトリル基の30〜50モル%がカル
ボキシレート基に変わり、ニトリル基の20〜50モル
%がカルボンアミド基に変わっており、且つニトリル基
の5〜20モル%は変化していない上記第1項記載の超
吸収性重合体。
【0041】3.交叉結合したアクリロニトリルの均質
重合体および/または共重合体の微粒子から成る水性乳
化液を水酸化アルカリの水溶液と反応させて部分的に加
水分解させ、水と混合し得る有機溶媒を加えて粉末とし
て重合体を沈澱させ、分離し、乾燥した後随時短時間加
熱する超吸収性重合体の製造法。
【0042】4.アクリロニトリルの交叉結合した均質
重合体および/または共重合体を製造するために、一官
能性の単量体の使用量に関し0.2〜4.0重量%の量
で多官能性の単量体を使用する上記第3項記載の方法。
【0043】5.アクリロニトリルの交叉結合した均質
重合体および/または共重合体の微粒子から成る水性乳
化液を製造するために、多官能性単量体としてジビニル
ベンゼンを使用する上記第3項記載の方法。
【0044】6.ジビニルベンゼンを一官能性の単量体
の使用量に関し0.5〜1.0重量%の量で使用する上
記第3項記載の方法。
【0045】7.重合体のニトリル基対水酸化アルカリ
のモル比を1:1〜1:0.1にする上記第3項記載の
方法。
【0046】8.50〜100℃で反応を行う上記第3
項記載の方法。
【0047】9.交叉結合したアクリロニトリル重合体
のニトリル基の20〜90モル%がカルボキシレート基
またはアミド基に変化している上記第3項記載の方法。
【0048】10.水と混合し得る有機溶媒を用いて粉
末を沈澱させる上記第3項記載の方法。
【0049】11.沈澱した粉末を2〜30分間150
〜250℃に加熱する上記第3項記載の方法。
【0050】12.例えばおむつのような衛生用品、農
業用の保水材料、または電線ケーブルの被覆材料に上記
第1項記載の超吸収性重合体を使用する方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D01F 6/40 H01B 7/28 E H01B 3/42 A41B 13/02 B 7/28 A61F 13/18 307A (72)発明者 セルゲイ・シヤポワロウ ドイツ51373レーフエルクーゼン・フリー トリヒ−エベルト−シユトラーセ134 (72)発明者 クラウス・スツアブリコウスキ ドイツ29664バルスロデ・クラウデイウス シユトラーセ5 (72)発明者 ボルフガング・コホ ドイツ29699ボムリツツ・アンデアバルナ ウ40

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多官能性単量体を導入して交叉結合させ
    たアクリロニトリルの均質重合体および/または共重合
    体を部分的に加水分解して得られる重合体をベースに
    し、該重合体においてはニトリル基の30〜80モル%
    がカルボキシレート基に変わり、ニトリル基の20〜7
    0モル%がカルボンアミド基に変わっており、且つニト
    リル基の0〜20モル%は変化しておらず、該交叉結合
    した重合体は水中における膨潤能力が最高700g/
    g、生理的食塩水中の膨潤能力が最高60g/gであ
    り、ゲル強度が20〜100gであることを特徴とする
    超吸収性重合体。
  2. 【請求項2】 交叉結合したアクリロニトリルの均質重
    合体および/または共重合体の微粒子から成る水性乳化
    液を水酸化アルカリの水溶液と反応させて部分的に加水
    分解させ、水と混合し得る有機溶媒を加えて粉末として
    重合体を沈澱させ、分離し、乾燥した後随時短時間加熱
    することを特徴とする超吸収性重合体の製造法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の超吸収性重合体を、例え
    ばおむつのような衛生用品、農業用の保水材料、または
    電線ケーブルの被覆材として使用する方法。
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