JPH11315112A - ポリアクリロニトリルエマルジョンを基とする改質超吸収材 - Google Patents
ポリアクリロニトリルエマルジョンを基とする改質超吸収材Info
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- JPH11315112A JPH11315112A JP11028684A JP2868499A JPH11315112A JP H11315112 A JPH11315112 A JP H11315112A JP 11028684 A JP11028684 A JP 11028684A JP 2868499 A JP2868499 A JP 2868499A JP H11315112 A JPH11315112 A JP H11315112A
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- A61L—METHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
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- A61L15/16—Bandages, dressings or absorbent pads for physiological fluids such as urine or blood, e.g. sanitary towels, tampons
- A61L15/22—Bandages, dressings or absorbent pads for physiological fluids such as urine or blood, e.g. sanitary towels, tampons containing macromolecular materials
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ポリアクリロニトリルエマルジョンを基とす
る改質超吸収材。 【解決手段】 本発明は、微細な架橋もしくは未架橋ポ
リアクリロニトリルエマルジョンを基とする超吸収性ポ
リマー類およびそれの向上した使用特性に関する。
る改質超吸収材。 【解決手段】 本発明は、微細な架橋もしくは未架橋ポ
リアクリロニトリルエマルジョンを基とする超吸収性ポ
リマー類およびそれの向上した使用特性に関する。
Description
【0001】本発明は、微細な架橋もしくは未架橋ポリ
アクリロニトリルエマルジョンを基とする超吸収性(s
uperabsorbing)ポリマー類およびそれの
向上した使用特性に関する。
アクリロニトリルエマルジョンを基とする超吸収性(s
uperabsorbing)ポリマー類およびそれの
向上した使用特性に関する。
【0002】超吸収性ポリマー類は公知であり、主にお
むつおよび失禁用品の製造で用いられるが、また、農業
における水貯蔵用材料として、かつ電気ケーブルの被覆
でも用いられる。商業的に入手可能な超吸収性ポリマー
類は、一般に、ポリアクリル酸アルカリ金属塩を基とす
るか或はアクリル酸とアクリルアミドから作られたコポ
リマー類を基とする緩く架橋した水不溶ポリマー類であ
り、これらはアクリル酸と多官能性モノマー類、例えば
ジビニルベンゼン、エチレングリコールジメタアクリレ
ート、エチレングリコールジアリルエーテル、ブタンジ
オールジアクリレート、ヘキサンジオールメタアクリレ
ート、ポリグリコールジアクリレート、トリメチロール
プロパンジアクリレート、アクリル酸アリル、ジアリル
アクリルアミド、トリアリルアミン、ジアリルエーテ
ル、メチレンビスアクリルアミドおよびN−メチロール
アクリルアミドなどの共重合をフリーラジカルで開始さ
せることで得られる。そのようなポリマー類は、それが
持つ分子構造により、膨潤してヒドロゲルを形成するこ
とを通して液体を多量に吸収する能力を有しかつまたそ
のような液体を加圧下で保持する能力も有する。
むつおよび失禁用品の製造で用いられるが、また、農業
における水貯蔵用材料として、かつ電気ケーブルの被覆
でも用いられる。商業的に入手可能な超吸収性ポリマー
類は、一般に、ポリアクリル酸アルカリ金属塩を基とす
るか或はアクリル酸とアクリルアミドから作られたコポ
リマー類を基とする緩く架橋した水不溶ポリマー類であ
り、これらはアクリル酸と多官能性モノマー類、例えば
ジビニルベンゼン、エチレングリコールジメタアクリレ
ート、エチレングリコールジアリルエーテル、ブタンジ
オールジアクリレート、ヘキサンジオールメタアクリレ
ート、ポリグリコールジアクリレート、トリメチロール
プロパンジアクリレート、アクリル酸アリル、ジアリル
アクリルアミド、トリアリルアミン、ジアリルエーテ
ル、メチレンビスアクリルアミドおよびN−メチロール
アクリルアミドなどの共重合をフリーラジカルで開始さ
せることで得られる。そのようなポリマー類は、それが
持つ分子構造により、膨潤してヒドロゲルを形成するこ
とを通して液体を多量に吸収する能力を有しかつまたそ
のような液体を加圧下で保持する能力も有する。
【0003】ヨーロッパ特許出願公開第0 670 3
35号には、アクリロニトリルの線状ホモ−および/ま
たはコポリマー類の微細水エマルジョンにアルカリを用
いた部分加水分解を受けさせることを通して優れた超吸
収特性を示す生成物を製造することができることが開示
されており、その生成物では、ニトリル基の30から6
0モル%がカルボキシレート基に変化しており、ニトリ
ル基の20から60モル%がカルボンアミド基に変化し
ておりそしてニトリル基の10から20モル%は変化し
ないままである。そのような未架橋の超吸収性ポリマー
類は水中で1000g/gに及ぶ極めて高い膨潤能(s
welling capacity)を示しかつ生理学
的塩化ナトリウム溶液中で90g/gに及ぶ膨潤能を示
す。また、多官能モノマー類を組み込むことを通して若
干架橋させたアクリロニトリルホモ−および/またはコ
ポリマー類の微細水エマルジョンにアルカリを用いた部
分加水分解を受けさせることでも優れた使用特性を示す
超吸収性ポリマー類を得ることができることもヨーロッ
パ特許出願公開第0 697 416号から公知であ
る。その架橋ポリアクリロニトリルエマルジョンから作
られた超吸収性ポリマー類[ニトリル基が30から80
モル%の度合でカルボキシレート基に変化しており、2
0から70モル%の度合でカルボンアミド基に変化して
おり、そしてそのポリマーは変化していないニトリル基
をまだ0から20モル%の範囲の量で含有している]
は、水を700g/gに及んで吸収しかつ生理学的塩化
ナトリウム溶液を60g/gに及んで吸収する能力を有
する。
35号には、アクリロニトリルの線状ホモ−および/ま
たはコポリマー類の微細水エマルジョンにアルカリを用
いた部分加水分解を受けさせることを通して優れた超吸
収特性を示す生成物を製造することができることが開示
されており、その生成物では、ニトリル基の30から6
0モル%がカルボキシレート基に変化しており、ニトリ
ル基の20から60モル%がカルボンアミド基に変化し
ておりそしてニトリル基の10から20モル%は変化し
ないままである。そのような未架橋の超吸収性ポリマー
類は水中で1000g/gに及ぶ極めて高い膨潤能(s
welling capacity)を示しかつ生理学
的塩化ナトリウム溶液中で90g/gに及ぶ膨潤能を示
す。また、多官能モノマー類を組み込むことを通して若
干架橋させたアクリロニトリルホモ−および/またはコ
ポリマー類の微細水エマルジョンにアルカリを用いた部
分加水分解を受けさせることでも優れた使用特性を示す
超吸収性ポリマー類を得ることができることもヨーロッ
パ特許出願公開第0 697 416号から公知であ
る。その架橋ポリアクリロニトリルエマルジョンから作
られた超吸収性ポリマー類[ニトリル基が30から80
モル%の度合でカルボキシレート基に変化しており、2
0から70モル%の度合でカルボンアミド基に変化して
おり、そしてそのポリマーは変化していないニトリル基
をまだ0から20モル%の範囲の量で含有している]
は、水を700g/gに及んで吸収しかつ生理学的塩化
ナトリウム溶液を60g/gに及んで吸収する能力を有
する。
【0004】このような超吸収性ポリマー類の製造で要
求される微細な未架橋もしくは架橋ポリアクリロニトリ
ル水エマルジョンは、アクリロニトリルを特殊なアニオ
ン性高分子乳化剤の存在下でホモ重合および/または共
重合させることで得られる(ドイツ特許出願公開第42
33 026号)。このような方法を用いて作られた
未架橋ポリアクリロニトリルエマルジョンの分子量は5
x105から1x107g/モル、好適には2x106か
ら5x106g/モルの範囲内である。このような未架
橋もしくは架橋ポリアクリロニトリル水エマルジョンの
粒子サイズは100から300nm、好適には100か
ら200nmの範囲内である(レーザー相関分光法で測
定)。
求される微細な未架橋もしくは架橋ポリアクリロニトリ
ル水エマルジョンは、アクリロニトリルを特殊なアニオ
ン性高分子乳化剤の存在下でホモ重合および/または共
重合させることで得られる(ドイツ特許出願公開第42
33 026号)。このような方法を用いて作られた
未架橋ポリアクリロニトリルエマルジョンの分子量は5
x105から1x107g/モル、好適には2x106か
ら5x106g/モルの範囲内である。このような未架
橋もしくは架橋ポリアクリロニトリル水エマルジョンの
粒子サイズは100から300nm、好適には100か
ら200nmの範囲内である(レーザー相関分光法で測
定)。
【0005】しかしながら、未架橋もしくは架橋ポリア
クリロニトリル水エマルジョンにアルカリを用いた部分
加水分解を受けさせることで入手可能な超吸収性ポリマ
ー類はまた不利な特性もいくつか示し、その中でも特に
「ゲルブロッキング(gelblocking)」への
特定傾向を挙げることができる。そのような製品を人用
衛生品、例えばおむつなどで用いると、「ゲルブロッキ
ング」の結果として、吸収させるべき液体の初期輸送速
度(transport rate)が低くなり、その
結果として、全体的な液体輸送特性が比較的劣り、かつ
「荷重下の吸収性」、即ち高圧、例えば0.7psiの
圧力がかかった時の吸収性が低くなることで、超吸収性
粒子の吸収性が目立って低下する。そのような過程でま
たおむつの「再湿潤(rewet)」値も最終的に低く
なってしまう。
クリロニトリル水エマルジョンにアルカリを用いた部分
加水分解を受けさせることで入手可能な超吸収性ポリマ
ー類はまた不利な特性もいくつか示し、その中でも特に
「ゲルブロッキング(gelblocking)」への
特定傾向を挙げることができる。そのような製品を人用
衛生品、例えばおむつなどで用いると、「ゲルブロッキ
ング」の結果として、吸収させるべき液体の初期輸送速
度(transport rate)が低くなり、その
結果として、全体的な液体輸送特性が比較的劣り、かつ
「荷重下の吸収性」、即ち高圧、例えば0.7psiの
圧力がかかった時の吸収性が低くなることで、超吸収性
粒子の吸収性が目立って低下する。そのような過程でま
たおむつの「再湿潤(rewet)」値も最終的に低く
なってしまう。
【0006】このような「ゲルブロッキング」挙動はま
たポリアクリル酸を基とする超吸収材でも起こることが
知られている。製品の性能に否定的な影響を与えるその
ような特徴を回避するか或は克服する目的で、例えば、
超吸収材を抗ブロッキング剤、例えばシリカゲル、セル
ロースフラッフ(fluff)または他の合成もしくは
天然親水性繊維などでか或はまた上記超吸収材自身より
も大きな表面積を有する材料で処理することも可能であ
る(ドイツ特許出願公開第44 42 606号参
照)。超吸収材が示す「ゲルブロッキング」挙動を回避
する別の方法は、官能基を少なくとも2つ持ついろいろ
な架橋剤を用いて超吸収材粒子の表面を架橋させる方法
である。従って、ドイツ特許出願公開第40 20 7
80号にはいろいろなアルキレンカーボネート類、例え
ば1,3−ジオキソラン−2−オンまたは4−メチル−
1,3−ジオキソラン−2−オンが有効な架橋剤である
と述べられている一方、ドイツ特許出願公開第44 4
2 605号にはアルデヒド或はまた二官能イソシアネ
ート類が述べられている。そこに挙げられている方法全
部に共通した特徴は、「ゲルブロッキング」の有効な防
止を確保する目的で、表面を架橋させた後、その様式で
改質を受けさせた超吸収材に150から300℃の範囲
の温度の熱処理を受けさせる必要がある点である。
たポリアクリル酸を基とする超吸収材でも起こることが
知られている。製品の性能に否定的な影響を与えるその
ような特徴を回避するか或は克服する目的で、例えば、
超吸収材を抗ブロッキング剤、例えばシリカゲル、セル
ロースフラッフ(fluff)または他の合成もしくは
天然親水性繊維などでか或はまた上記超吸収材自身より
も大きな表面積を有する材料で処理することも可能であ
る(ドイツ特許出願公開第44 42 606号参
照)。超吸収材が示す「ゲルブロッキング」挙動を回避
する別の方法は、官能基を少なくとも2つ持ついろいろ
な架橋剤を用いて超吸収材粒子の表面を架橋させる方法
である。従って、ドイツ特許出願公開第40 20 7
80号にはいろいろなアルキレンカーボネート類、例え
ば1,3−ジオキソラン−2−オンまたは4−メチル−
1,3−ジオキソラン−2−オンが有効な架橋剤である
と述べられている一方、ドイツ特許出願公開第44 4
2 605号にはアルデヒド或はまた二官能イソシアネ
ート類が述べられている。そこに挙げられている方法全
部に共通した特徴は、「ゲルブロッキング」の有効な防
止を確保する目的で、表面を架橋させた後、その様式で
改質を受けさせた超吸収材に150から300℃の範囲
の温度の熱処理を受けさせる必要がある点である。
【0007】本発明の基礎を成す目的は、「ゲルブロッ
キング」を回避して初期輸送速度の向上を達成し、「荷
重下の吸収性」を向上させかつ荷重下の輸送速度を高め
ることであった。本発明に従い、超吸収性ポリマー類の
表面架橋を二官能化合物を用いて実施すると同時にシリ
カをそれの表面構造内に固定することを通して上記目的
を達成した。
キング」を回避して初期輸送速度の向上を達成し、「荷
重下の吸収性」を向上させかつ荷重下の輸送速度を高め
ることであった。本発明に従い、超吸収性ポリマー類の
表面架橋を二官能化合物を用いて実施すると同時にシリ
カをそれの表面構造内に固定することを通して上記目的
を達成した。
【0008】驚くべきことに、架橋とシリカの固定を同
時に起こさせると相乗効果がもたらされることを見い出
した。これは、「ゲルブロッキング」が消失すると同時
に初期輸送速度が高くなりかつ0.3および0.7ps
iの「荷重下の吸収」値が顕著に向上することで明らか
になる。
時に起こさせると相乗効果がもたらされることを見い出
した。これは、「ゲルブロッキング」が消失すると同時
に初期輸送速度が高くなりかつ0.3および0.7ps
iの「荷重下の吸収」値が顕著に向上することで明らか
になる。
【0009】既に生じさせておいた超吸収材粒子の表面
改質(また固定として記述することも可能である)を、
ホルムアルデヒドまたは他のアルデヒド、例えばグルタ
ルアルデヒドなどを架橋剤として用いて、シリカの存在
下、水の濃度が2から15重量%、好適には6から12
重量%の水/アルコール混合物中で実施する。上記超吸
収材の改質で用いる反応混合物中のホルムアルデヒド濃
度を、ここでは、0.1から2.0重量%、好適には
0.3から1.0重量%にし、シリカの濃度を0.3か
ら2.0重量%、好適には0.5から1.5重量%にす
る。使用可能なアルコール類はメタノール、エタノー
ル、n−プロパノール、i−プロパノール或はまた上記
アルコール類の混合物、好適にはメタノールまたはエタ
ノールであり、それを0.1から10、好適には0.2
から1の浴比(bath ratio)で用い、そして
濾過後で乾燥前の固体量を50から90重量%、好適に
は70から85重量%にする。上述した反応混合物で処
理した超吸収性ポリマーの乾燥温度を60から120
℃、好適には80から100℃にする。この反応混合物
に入れる水の濃度は上記浴比に依存する。水の含有量が
15%を越えると乾燥時に二次的粒子凝集が起こる。
改質(また固定として記述することも可能である)を、
ホルムアルデヒドまたは他のアルデヒド、例えばグルタ
ルアルデヒドなどを架橋剤として用いて、シリカの存在
下、水の濃度が2から15重量%、好適には6から12
重量%の水/アルコール混合物中で実施する。上記超吸
収材の改質で用いる反応混合物中のホルムアルデヒド濃
度を、ここでは、0.1から2.0重量%、好適には
0.3から1.0重量%にし、シリカの濃度を0.3か
ら2.0重量%、好適には0.5から1.5重量%にす
る。使用可能なアルコール類はメタノール、エタノー
ル、n−プロパノール、i−プロパノール或はまた上記
アルコール類の混合物、好適にはメタノールまたはエタ
ノールであり、それを0.1から10、好適には0.2
から1の浴比(bath ratio)で用い、そして
濾過後で乾燥前の固体量を50から90重量%、好適に
は70から85重量%にする。上述した反応混合物で処
理した超吸収性ポリマーの乾燥温度を60から120
℃、好適には80から100℃にする。この反応混合物
に入れる水の濃度は上記浴比に依存する。水の含有量が
15%を越えると乾燥時に二次的粒子凝集が起こる。
【0010】本発明に従う超吸収性ポリマー類を、例え
ば人用衛生品、例えばおむつおよび失禁用品などで使用
し、農業における水貯蔵用材料として使用し、そして電
気ケーブルの被覆で使用する。
ば人用衛生品、例えばおむつおよび失禁用品などで使用
し、農業における水貯蔵用材料として使用し、そして電
気ケーブルの被覆で使用する。
【0011】
【実施例】加水分解生成物の製造 改質の実施で用いる出発材料として、以下に記述する下
記の生成物AからEを用いた。それらの製造をNaOH
水溶液を用いたアルカリ加水分解を通して行った。
記の生成物AからEを用いた。それらの製造をNaOH
水溶液を用いたアルカリ加水分解を通して行った。
【0012】生成物A:最初、還流コンデンサ、滴下漏
斗、温度計および窒素導入口が備わっている2リットル
の撹拌容器に529.6gのエタノールを入れ、それと
一緒に、アクリロニトリルを基準にして0.75重量%
架橋していて平均粒子サイズが93nmで固体含有量が
21.7重量%のポリアクリロニトリルエマルジョンを
963.6g入れた。次に、250rpmの回転速度で
撹拌しながら45重量%のNaOH水溶液を177.7
g滴下する。この反応混合物を76から78℃に加熱す
ると、NH3の脱離を伴って色が暗赤色に変化し始め
た。この脱離したアンモニアを反応フラスコから除去し
て、水で満たされている吸収用フラスコの中に通した。
その吸収させたNH3を1NのHClで滴定することを
通して反応過程を定量的に監視してもよい。加水分解度
が59.5モル%の時(これは約3時間後に到達し
た)、明黄色から白色の反応混合物を室温に冷却して余
分なNaOHを蟻酸水溶液で中和した。この反応生成物
にエタノールを500g加えて生成物を沈澱させ、その
結果として生じた懸濁液を真空フィルターで濾別して水
/エタノール混合物で洗浄した。この生成物を乾燥用キ
ャビネットに入れて65℃で乾燥させた後、粉砕してふ
るい分けで分級した。粒子直径は100から800μm
の範囲であった。
斗、温度計および窒素導入口が備わっている2リットル
の撹拌容器に529.6gのエタノールを入れ、それと
一緒に、アクリロニトリルを基準にして0.75重量%
架橋していて平均粒子サイズが93nmで固体含有量が
21.7重量%のポリアクリロニトリルエマルジョンを
963.6g入れた。次に、250rpmの回転速度で
撹拌しながら45重量%のNaOH水溶液を177.7
g滴下する。この反応混合物を76から78℃に加熱す
ると、NH3の脱離を伴って色が暗赤色に変化し始め
た。この脱離したアンモニアを反応フラスコから除去し
て、水で満たされている吸収用フラスコの中に通した。
その吸収させたNH3を1NのHClで滴定することを
通して反応過程を定量的に監視してもよい。加水分解度
が59.5モル%の時(これは約3時間後に到達し
た)、明黄色から白色の反応混合物を室温に冷却して余
分なNaOHを蟻酸水溶液で中和した。この反応生成物
にエタノールを500g加えて生成物を沈澱させ、その
結果として生じた懸濁液を真空フィルターで濾別して水
/エタノール混合物で洗浄した。この生成物を乾燥用キ
ャビネットに入れて65℃で乾燥させた後、粉砕してふ
るい分けで分級した。粒子直径は100から800μm
の範囲であった。
【0013】生成物B:この場合の加水分解では、
[η]値(電解質を添加したDMF中で測定)が9.0
2(dl/g)で平均粒子サイズが82nmで固体含有
量が20.0重量%の未架橋ポリアクリロニトリルエマ
ルジョンを用いた。反応を下記の条件下で実施した:反
応混合物中のPAN濃度:11.0重量%、反応混合物
中のNaOH濃度:5.81重量%、即ちPAN:Na
OHのモル比は1:0.7。この反応をエタノール添加
なしに95℃の水中で進行させた。滞留時間が1.5時
間後の加水分解度は57.7モル%であった。
[η]値(電解質を添加したDMF中で測定)が9.0
2(dl/g)で平均粒子サイズが82nmで固体含有
量が20.0重量%の未架橋ポリアクリロニトリルエマ
ルジョンを用いた。反応を下記の条件下で実施した:反
応混合物中のPAN濃度:11.0重量%、反応混合物
中のNaOH濃度:5.81重量%、即ちPAN:Na
OHのモル比は1:0.7。この反応をエタノール添加
なしに95℃の水中で進行させた。滞留時間が1.5時
間後の加水分解度は57.7モル%であった。
【0014】生成物C:生成物Bを用いて、このBに熱
処理を180℃で15分間受けさせることで生成物Cを
得た。
処理を180℃で15分間受けさせることで生成物Cを
得た。
【0015】生成物D:生成物Aの場合と同じ方法を用
いて生成物Dの製造を行った。この場合の加水分解で用
いた未架橋ポリアクリロニトリルエマルジョンの固体含
有量は31.5重量%で平均粒子サイズは115nmで
「η]値は9.32(dl/g)であった。滞留時間が
2.25時間後の加水分解度は54.0モル%であっ
た。
いて生成物Dの製造を行った。この場合の加水分解で用
いた未架橋ポリアクリロニトリルエマルジョンの固体含
有量は31.5重量%で平均粒子サイズは115nmで
「η]値は9.32(dl/g)であった。滞留時間が
2.25時間後の加水分解度は54.0モル%であっ
た。
【0016】生成物E:生成物AおよびDの場合と同じ
方法を用いて生成物Eの製造を同様に水/エタノール混
合物中で行った。用いた未架橋ポリアクリロニトリルエ
マルジョンの固体含有量は30.0重量%で「η]値は
9.2(dl/g)で平均粒子サイズは120nmであ
った。滞留時間が3時間後の加水分解度は約63モル%
であった。 加水分解生成物の改質 以下に示す一般的方法を用いて加水分解生成物AからE
(これらの粒子直径は100から800μmの範囲であ
る)に改質を受けさせた。
方法を用いて生成物Eの製造を同様に水/エタノール混
合物中で行った。用いた未架橋ポリアクリロニトリルエ
マルジョンの固体含有量は30.0重量%で「η]値は
9.2(dl/g)で平均粒子サイズは120nmであ
った。滞留時間が3時間後の加水分解度は約63モル%
であった。 加水分解生成物の改質 以下に示す一般的方法を用いて加水分解生成物AからE
(これらの粒子直径は100から800μmの範囲であ
る)に改質を受けさせた。
【0017】実施例1:下記の組成を有する反応混合物
200gと一緒に35gの生成物Aを室温で20分間撹
拌した: 178.0gのメタノール 18.0gの脱イオン水 3.0gのシリカ 1.0gのホルムアルデヒド。
200gと一緒に35gの生成物Aを室温で20分間撹
拌した: 178.0gのメタノール 18.0gの脱イオン水 3.0gのシリカ 1.0gのホルムアルデヒド。
【0018】真空フィルターで濾過後、固体含有量が7
0.1重量%の粗生成物を循環空気キャビネットに入れ
て98℃で30分間乾燥させた。
0.1重量%の粗生成物を循環空気キャビネットに入れ
て98℃で30分間乾燥させた。
【0019】比較実施例I−IV:比較実施例I−IV
は、架橋とシリカの固定を同時に行うと相乗効果がもた
らされることを実証することを意図したものである。
は、架橋とシリカの固定を同時に行うと相乗効果がもた
らされることを実証することを意図したものである。
【0020】比較実施例I:下記の組成を有する反応混
合物200gと一緒に35gの生成物A(明確な粒子サ
イズ分布を有する)を室温で20分間撹拌した: 182.0gのメタノール 18.0gの脱イオン水。
合物200gと一緒に35gの生成物A(明確な粒子サ
イズ分布を有する)を室温で20分間撹拌した: 182.0gのメタノール 18.0gの脱イオン水。
【0021】真空フィルターで濾過後、固体含有量が7
0.1重量%の粗生成物を98℃で45分間乾燥させ
た。
0.1重量%の粗生成物を98℃で45分間乾燥させ
た。
【0022】比較実施例II:下記の組成を有する反応
混合物を200g用いて35gの生成物Aに処理(室温
で20分間)を受けさせた: 179.0gのメタノール 18.0gの脱イオン水 3.0gのシリカ。
混合物を200g用いて35gの生成物Aに処理(室温
で20分間)を受けさせた: 179.0gのメタノール 18.0gの脱イオン水 3.0gのシリカ。
【0023】濾過後の固体含有量:70.1重量%;9
8℃で乾燥(45分間)。
8℃で乾燥(45分間)。
【0024】比較実施例III:下記の反応混合物を用
いて35gの生成物Aを20分間処理した: 181.0gのメタノール 18.0gの脱イオン水 1.0gのホルムアルデヒド。
いて35gの生成物Aを20分間処理した: 181.0gのメタノール 18.0gの脱イオン水 1.0gのホルムアルデヒド。
【0025】濾過後の固体含有量:70.2重量%;9
8℃で乾燥(45分間)。
8℃で乾燥(45分間)。
【0026】比較実施例IV:下記の組成を有する反応
混合物114.8gと一緒に比較実施例IIIで得た生
成物20gを室温で20分間撹拌した: 182.8gのメタノール 10.4gの脱イオン水 1.8gのシリカ。
混合物114.8gと一緒に比較実施例IIIで得た生
成物20gを室温で20分間撹拌した: 182.8gのメタノール 10.4gの脱イオン水 1.8gのシリカ。
【0027】濾過後の固体含有量は70.3重量%であ
り、乾燥を98℃で45分間実施した。
り、乾燥を98℃で45分間実施した。
【0028】実施例2:下記の組成を有する反応混合物
570gと一緒に100gの生成物Bを室温で20分間
撹拌した: 507.3gのメタノール 51.3gの脱イオン水 8.0gのシリカ 3.4gのホルムアルデヒド。
570gと一緒に100gの生成物Bを室温で20分間
撹拌した: 507.3gのメタノール 51.3gの脱イオン水 8.0gのシリカ 3.4gのホルムアルデヒド。
【0029】濾過後、固体含有量が70.3重量%の改
質加水分解物を98℃で45分間乾燥させた。
質加水分解物を98℃で45分間乾燥させた。
【0030】実施例3:改質で生成物Bの代わりに生成
物Cを用いることが異なる以外は実施例2と同じ方法を
用いて実施例3を実施した。
物Cを用いることが異なる以外は実施例2と同じ方法を
用いて実施例3を実施した。
【0031】実施例4:下記の組成を有する反応混合物
570gと100gの生成物Dを室温で5分間反応させ
た: 507.3gのメタノール 51.3gの脱イオン水 8.6gのシリカ 2.8gのホルムアルデヒド。
570gと100gの生成物Dを室温で5分間反応させ
た: 507.3gのメタノール 51.3gの脱イオン水 8.6gのシリカ 2.8gのホルムアルデヒド。
【0032】濾過後、固体含有量が70.3重量%の粗
生成物を98℃で45分間乾燥させた。
生成物を98℃で45分間乾燥させた。
【0033】実施例5:下記の組成を有する反応混合物
と一緒に1025gの生成物Eを室温で10分間撹拌し
た: 1368.8gのエタノール 138.4gの脱イオン水 15.4gのシリカ 15.4gのホルムアルデヒド。
と一緒に1025gの生成物Eを室温で10分間撹拌し
た: 1368.8gのエタノール 138.4gの脱イオン水 15.4gのシリカ 15.4gのホルムアルデヒド。
【0034】濾過後、固体含有量が75.9重量%の改
質生成物を90℃で2時間乾燥させた。
質生成物を90℃で2時間乾燥させた。
【0035】以下の表1に実施例1から5に従って得た
改質超吸収材の使用特性を要約する。下記の特性を評価
した: ⇒ ドイツ特許出願公開第40 15 085号に記述
されている如きシリンダー方法に従う吸収;オンライン
測定を2秒毎に行った。しかしながら、表1には15秒
後、3分後、10分後および30分後の値のみを示す。 ⇒ ティーバッグ方法(「edana」440.0−9
6に従う)に従う吸収。 ⇒ 保持(C.C.);(「edana」441.0−
96に従う)。 ⇒ 0.3psiおよび0.7psiにおけるAUL
(荷重下の吸収)(「edana」442.0−96に
従う)。 ⇒ 吸収曲線の線形部分から計算した初期吸収速度。
改質超吸収材の使用特性を要約する。下記の特性を評価
した: ⇒ ドイツ特許出願公開第40 15 085号に記述
されている如きシリンダー方法に従う吸収;オンライン
測定を2秒毎に行った。しかしながら、表1には15秒
後、3分後、10分後および30分後の値のみを示す。 ⇒ ティーバッグ方法(「edana」440.0−9
6に従う)に従う吸収。 ⇒ 保持(C.C.);(「edana」441.0−
96に従う)。 ⇒ 0.3psiおよび0.7psiにおけるAUL
(荷重下の吸収)(「edana」442.0−96に
従う)。 ⇒ 吸収曲線の線形部分から計算した初期吸収速度。
【0036】下記の表にまた水溶性画分(WSF)(蒸
発残渣の抽出に続く重量測定で測定)およびpH値も示
す。試験を全部0.9%のNaCl溶液を用いて実施し
た。
発残渣の抽出に続く重量測定で測定)およびpH値も示
す。試験を全部0.9%のNaCl溶液を用いて実施し
た。
【0037】下記の表にまた実施例1Aから5E(これ
らはそれぞれ実施例1から5の製造で用いた未改質生成
物AからEである)も比較として示す。
らはそれぞれ実施例1から5の製造で用いた未改質生成
物AからEである)も比較として示す。
【0038】追加的に、表1の最後の4横列に比較実施
例IからIVで得た結果も示す。
例IからIVで得た結果も示す。
【0039】
【表1】 超吸収材に本発明に従う改質を受けさせると未改質の超
吸収材に比較してシリンダー方法およびティーバッグ方
法の両方を用いて測定した初期吸収速度(表の縦列2を
参照)およびAUL値の両方の有意な向上がもたらされ
ることは、表1に要約した結果から非常に明瞭に明らか
である。更に、この改質を受けさせた生成物の水溶性画
分値も未改質の生成物に比較して実質的に低い。
吸収材に比較してシリンダー方法およびティーバッグ方
法の両方を用いて測定した初期吸収速度(表の縦列2を
参照)およびAUL値の両方の有意な向上がもたらされ
ることは、表1に要約した結果から非常に明瞭に明らか
である。更に、この改質を受けさせた生成物の水溶性画
分値も未改質の生成物に比較して実質的に低い。
【0040】シリカとホルムアルデヒドを同時に用いた
改質を行うと加圧下の初期輸送速度とAUL値が同時に
上昇することは、比較実施例IからIVに従って得た生
成物の結果から非常に明らかである(I−IVと実施例
1の比較)。更に、IIIおよびIVを実施例1と比較
することで、架橋とシリカの固定を同時に行うとAUL
値が高くなるばかりでなくまた圧力の有り無しにおける
初期輸送速度の上昇とゲルブロッキング影響の低下もも
たらされることが分かる。再湿潤測定の結果実施例2、
3および5に従って製造した超吸収性ポリマー類に関し
て実施した再湿潤測定値を未改質実施例2B、3Cおよ
び5Eのそれと比較した。
改質を行うと加圧下の初期輸送速度とAUL値が同時に
上昇することは、比較実施例IからIVに従って得た生
成物の結果から非常に明らかである(I−IVと実施例
1の比較)。更に、IIIおよびIVを実施例1と比較
することで、架橋とシリカの固定を同時に行うとAUL
値が高くなるばかりでなくまた圧力の有り無しにおける
初期輸送速度の上昇とゲルブロッキング影響の低下もも
たらされることが分かる。再湿潤測定の結果実施例2、
3および5に従って製造した超吸収性ポリマー類に関し
て実施した再湿潤測定値を未改質実施例2B、3Cおよ
び5Eのそれと比較した。
【0041】再湿潤測定の目的は、実用条件、例えばお
むつにおける使用条件下で超吸収性ポリマー類が加圧下
でも体液を保持し得ることを確かめることにある。この
測定では、面積が13x21cmのセルロースフラッフ
内に5gの超吸収材を均一に分布させた後、その上に
0.9%のNaCl溶液を70ml注ぎ込んだ。次に、
その表面を、積み重ねた濾紙で覆い、その上に4kgの
重りを15秒間置く。この濾紙の重量上昇を測定した
後、上記手順(70mlの液体を添加して4kgをかけ
ることを繰り返す)を更に2回繰り返す。各試験後に測
定した濾紙の重量上昇が、超吸収材が液体を高荷重下で
も保持する能力の尺度である。
むつにおける使用条件下で超吸収性ポリマー類が加圧下
でも体液を保持し得ることを確かめることにある。この
測定では、面積が13x21cmのセルロースフラッフ
内に5gの超吸収材を均一に分布させた後、その上に
0.9%のNaCl溶液を70ml注ぎ込んだ。次に、
その表面を、積み重ねた濾紙で覆い、その上に4kgの
重りを15秒間置く。この濾紙の重量上昇を測定した
後、上記手順(70mlの液体を添加して4kgをかけ
ることを繰り返す)を更に2回繰り返す。各試験後に測
定した濾紙の重量上昇が、超吸収材が液体を高荷重下で
も保持する能力の尺度である。
【0042】以下の表2に得た測定値を要約する。
【0043】
【表2】 上記改質によって加圧下の液体放出値、特に2回目およ
び3回目の測定を行った時の値が有意に低下することは
明瞭に明らかである。このことは、改質を受けさせた超
吸収性ポリマー類では「ゲルブロッキング」が大きく低
下するか或は存在しないことを示している。
び3回目の測定を行った時の値が有意に低下することは
明瞭に明らかである。このことは、改質を受けさせた超
吸収性ポリマー類では「ゲルブロッキング」が大きく低
下するか或は存在しないことを示している。
【0044】本発明の特徴および態様は以下のとおりで
ある。
ある。
【0045】1. 架橋もしくは未架橋の微細ポリアク
リロニトリルエマルジョンを基とする超吸収性ポリマー
類であって、該ポリマー粒子の表面を架橋で改質すると
同時にその架橋させた表面構造内にシリカを固定したも
のであることを特徴とする超吸収性ポリマー類。
リロニトリルエマルジョンを基とする超吸収性ポリマー
類であって、該ポリマー粒子の表面を架橋で改質すると
同時にその架橋させた表面構造内にシリカを固定したも
のであることを特徴とする超吸収性ポリマー類。
【0046】2. 該超吸収性ポリマーを基準にしてア
ルデヒドを0.03から0.6重量%の濃度、シリカを
0.05から0.8重量%の濃度および水を0.5から
8.0重量%の濃度で用いて表面処理を実施したもので
あることを特徴とする第1項記載の超吸収性ポリマー
類。
ルデヒドを0.03から0.6重量%の濃度、シリカを
0.05から0.8重量%の濃度および水を0.5から
8.0重量%の濃度で用いて表面処理を実施したもので
あることを特徴とする第1項記載の超吸収性ポリマー
類。
【0047】3. 表面改質で用いたアルデヒドがホル
ムアルデヒドであることを特徴とする第1から2項記載
の超吸収性ポリマー類。
ムアルデヒドであることを特徴とする第1から2項記載
の超吸収性ポリマー類。
【0048】4. 使用したシリカが10nmから50
nmの粒子サイズを有することを特徴とする第1から3
項記載の超吸収性ポリマー類。
nmの粒子サイズを有することを特徴とする第1から3
項記載の超吸収性ポリマー類。
【0049】5. 第1から5項に従って入手可能な超
吸収性ポリマー類を人用衛生品で用いるか或は農業にお
ける水貯蔵用材料として用いるか或は電気ケーブルの被
覆で用いる使用。
吸収性ポリマー類を人用衛生品で用いるか或は農業にお
ける水貯蔵用材料として用いるか或は電気ケーブルの被
覆で用いる使用。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // A61F 13/46 A41B 13/02 B A61L 15/60 A61F 13/18 307A (72)発明者 ロルフ−フオルカー・マイアー ドイツ51373レーフエルクーゼン・バルタ ー−フレツクス−シユトラーセ11 (72)発明者 ジークフリート・コルテ ドイツ51519オーデンタール・エングステ ンベルガーヘーエ3
Claims (4)
- 【請求項1】 架橋もしくは未架橋の微細ポリアクリロ
ニトリルエマルジョンを基とする超吸収性ポリマー類で
あって、該ポリマー粒子の表面を架橋で改質すると同時
にその架橋させた表面構造内にシリカを固定したもので
あることを特徴とする超吸収性ポリマー類。 - 【請求項2】 該超吸収性ポリマーを基準にしてアルデ
ヒドを0.03から0.6重量%の濃度、シリカを0.
05から0.8重量%の濃度および水を0.5から8.
0重量%の濃度で用いて表面処理を実施したものである
ことを特徴とする請求項1記載の超吸収性ポリマー類。 - 【請求項3】 表面改質で用いたアルデヒドがホルムア
ルデヒドであることを特徴とする請求項1から2記載の
超吸収性ポリマー類。 - 【請求項4】 使用したシリカが10nmから50nm
の粒子サイズを有することを特徴とする請求項1から3
記載の超吸収性ポリマー類。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19805447A DE19805447A1 (de) | 1998-02-11 | 1998-02-11 | Modifizierte Superabsorber auf Basis von Polyacrylnitril-Emulsionen |
DE19805447.5 | 1998-02-11 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11315112A true JPH11315112A (ja) | 1999-11-16 |
Family
ID=7857309
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11028684A Pending JPH11315112A (ja) | 1998-02-11 | 1999-02-05 | ポリアクリロニトリルエマルジョンを基とする改質超吸収材 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6288158B1 (ja) |
EP (1) | EP0936223B1 (ja) |
JP (1) | JPH11315112A (ja) |
DE (2) | DE19805447A1 (ja) |
TW (1) | TW418093B (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002005949A1 (fr) * | 2000-07-18 | 2002-01-24 | Sanyo Chemical Industries, Ltd. | Absorbants et procede de production de ces derniers, produits de synthese absorbables et articles absorbables |
CN108653791A (zh) * | 2018-05-22 | 2018-10-16 | 东莞市联洲知识产权运营管理有限公司 | 一种基于气溶胶沉积的二氧化硅医用敷料的制备方法 |
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DE10019757A1 (de) * | 2000-04-20 | 2001-10-25 | Bayer Ag | Verfahren zur Herstellung von superabsorbierenden Polymeren aus Polyacrylnitril-Fällungspolymerisaten |
DE10059593A1 (de) * | 2000-11-30 | 2002-06-06 | Bayer Ag | Verfahren zur Herstellung von Superabsorbern aus Polyacrylnitril-Emulsionen unter adiabatischen Reaktionsbedingungen |
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DE10249821A1 (de) * | 2002-10-25 | 2004-05-13 | Stockhausen Gmbh & Co. Kg | Absorbierende Polymergebilde mit verbesserter Rententionskapazität und Permeabilität |
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1998
- 1998-02-11 DE DE19805447A patent/DE19805447A1/de not_active Withdrawn
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1999
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