JP3195571B2 - 水膨潤性架橋重合体およびこれを用いた吸収性物品 - Google Patents

水膨潤性架橋重合体およびこれを用いた吸収性物品

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JP3195571B2
JP3195571B2 JP26246897A JP26246897A JP3195571B2 JP 3195571 B2 JP3195571 B2 JP 3195571B2 JP 26246897 A JP26246897 A JP 26246897A JP 26246897 A JP26246897 A JP 26246897A JP 3195571 B2 JP3195571 B2 JP 3195571B2
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洋圭 藤丸
耕一 米村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加圧下での吸収倍
率の優れた水膨潤性架橋重合体およびこれを用いた吸収
性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高度の吸水性を有する高吸水性樹
脂が開発され、綿、パルプ、紙、海綿などの繊維基体と
複合化され、紙おむつ、生理用ナプキンなどとして実用
化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これら高吸水性樹脂は
樹脂単独での吸収倍率が高いものであっても、実際に紙
おむつ等として使用した場合には必ずしも高い吸収倍率
を示さないという問題がある。すなわち、実際に使用す
る場合は樹脂を繊維基体と複合化した状態で加圧下にお
かれるため、樹脂単独での吸収以外の因子が影響するた
めである。
【0004】加圧下での吸収倍率を高める方法が特開昭
61−16903号公報等に開示されているが、いまだ
十分でないのが実状である。したがって、本発明の課題
は、繊維基体と複合化した状態で加圧下においた場合に
十分に高い吸収倍率を示す水膨潤性架橋重合体およびそ
の製造方法を提供することにあり、また溶媒で膨潤した
膨潤架橋重合体の特定範囲のサイズの細孔の細孔容積を
容易に正確に測定できる測定方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明者らは水膨潤性架橋重合体の細孔のサイズに
着目し、生理食塩水またはイオン交換水で膨潤させたと
きの細孔のサイズが51〜270オングストロームとい
う中間的な大きさの細孔の比率が重要であることと、イ
オン交換水で膨潤させたときの平均の細孔のサイズおよ
びその標準偏差が特定範囲にあることが重要であること
を見出した。また、特定範囲のサイズの細孔容積の測定
方法をも見出した。
【0006】本発明にかかる水膨潤性架橋重合体は、生
理食塩水で膨潤させたときに、ゲル中の細孔のサイズが
5.1〜27nmである細孔容積の合計が、水膨潤性架
橋重合体の生理食塩水吸収量全体に対して60容量%以
上であることを特徴とする。また、本発明にかかる水膨
潤性架橋重合体は、以下のA〜Dの方法により定義され
るPV(5.1〜27nm)が、水膨潤性架橋重合体の
生理食塩水吸収量全体に対して60容量%以上であるこ
とを特徴とする。 A.水膨潤性架橋重合体(W1g)を生理食塩水(W2
ml)で膨潤させて平衡状態としたものに、分子直径R
の糸鞠状分子の生理食塩水溶液(W3ml,濃度Ci
%)を加えて再び平衡状態とした後、生理食塩水で膨潤
した膨潤架橋重合体を濾過して取り除き、濾液の糸鞠状
分子濃度Cf%を測定する。 B.PV(0〜R)(ml/g) =(W2+W3)[1−{W3/(W2+W3)}×(Ci/Cf)]/W1 と定義する。 C.Rが5.1nmの糸鞠状分子および27nmの糸鞠
状分子を用いてPV(0〜5.1nm)およびPV(0
27nm)を求める。 D.PV(5.1〜27nm) =PV(0〜27nm)−PV(0〜5.1nm) と定義する。
【0007】また、本発明にかかる水膨潤性架橋重合体
は、イオン交換水で膨潤させたときに、ゲル中の細孔の
サイズが5.1〜27nmである細孔容積の合計が、水
膨潤性架橋重合体のイオン交換水吸収量全体に対して8
0容量%以上であることを特徴とする。また、本発明に
かかる水膨潤性架橋重合体は、以下のE〜Hの方法によ
り定義されるPVW(5.1〜27nm)が、水膨潤性
架橋重合体のイオン交換水吸収量全体に対して80容量
%以上であることを特徴とする。 E.水膨潤性架橋重合体(W1g)をイオン交換水(W
4ml)で膨潤させて平衡状態としたものに、分子直径
Rの糸鞠状分子のイオン交換水溶液(W5ml,濃度C
i%)を加えて再び平衡状態とした後、イオン交換水で
膨潤した膨潤架橋重合体を濾過して取り除き、濾液の糸
鞠状分子濃度Cf%を測定する。 F.PVW(0〜R)(ml/g) =(W4+W5)[1−{W5/(W4+W5)}×(Ci/Cf)]/W1 と定義する。 G.Rが5.1nmの糸鞠状分子および27nmの糸鞠
状分子を用いてPVW(0〜5.1nm)およびPVW
(0〜27nm)を求める。 H.PVW(5.1〜27nm) =PVW(0〜27nm)−PVW(0〜5.1nm) と定義する。
【0008】また、本発明にかかる水膨潤性架橋重合体
は、イオン交換水で膨潤させたときの、ゲル中の平均の
細孔サイズが10〜30nmであり、その標準偏差が
1.5以下であることを特徴とする。また、本発明にか
かる水膨潤性架橋重合体は、以下のI〜Lの方法により
定義される平均の細孔サイズが10〜30nmであり、
その標準偏差が11.5以下であることを特徴とする。 I.水膨潤性架橋重合体(W1g)をイオン交換水(W
4ml)で膨潤させて平衡状態としたものに、分子直径
Rの糸鞠状分子のイオン交換水溶液(W5ml,濃度C
i%)を加えて再び平衡状態とした後、イオン交換水で
膨潤した膨潤架橋重合体を濾過して取り除き、濾液の糸
鞠状分子濃度Cf%を測定する。 J.PVW(0〜R)(ml/g) =(W4+W5)[1−{W5/(W4+W5)}×(Ci/Cf)]/W1 と定義する。 K.Rが5.1nmの糸鞠状分子、Rが9nmの糸鞠状
分子、Rが11.8nmの糸鞠状分子、Rが27nm
糸鞠状分子およびRが56nmの糸鞠状分子を用いてP
VW(0〜5.1nm)、PVW(5.1〜9nm)、
PVW(9〜11.8nm)、PVW(11.8〜27
nm)、PVW(27〜56nm)およびPVW(0〜
56nm)を求める。 L.平均の細孔サイズ =[2.55×PVW(0〜5.1nm) +7.05×PVW(5.1〜9nm) +10.4×PVW(9〜11.8nm) +19.4×PVW(11.8〜27nm) +41.5×PVW(27〜56nm)] /[PVW(0〜56nm)] と定義する。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】まず、本発明において、溶媒で膨
潤した膨潤架橋重合体の特定範囲のサイズの細孔の細孔
容積測定する方法について説明する。ここで「細孔の
サイズ」とは、ゲルを構成する架橋高分子が形成する空
間に入ることができる仮想球体の直径をさす。
【0013】膨潤性架橋重合体W1gを溶媒S(W2m
l)で膨潤させて平衡状態としたものに、分子直径Rの
糸鞠状分子の溶媒S溶液(W3ml,濃度Ci%)を加
える。再び平衡状態とした後、溶媒Sで膨潤した膨潤架
橋重合体を濾過して取り除き、濾液の糸鞠状分子濃度C
f%を測定する。糸鞠状分子の直径がRであるため、膨
潤架橋重合体の細孔のうちRよりも大きいサイズの細孔
には該糸鞠状分子は入りこむが、Rよりも小さいサイズ
の細孔には入ることができない。したがって、Rよりも
小さい細孔(0〜R)には糸鞠状分子は存在せず、溶媒
Sのみが吸収されていることになる。
【0014】これにより、溶媒Sで膨潤した状態でのサ
イズが0〜Rの範囲の細孔が吸収した溶媒Sの容積をP
V(0〜R)(ml/g)とすると、上記W1,W2,
W3,Ci,Cfとの関係は、糸鞠状分子溶液中の糸鞠
状分子の量と平衡状態に達した系中の糸鞠状分子の量が
同じであるので、 Ci・W3=Cf(W2+W3−W1×PV) と表され、PV(0〜R)(ml/g)は次式で表され
る。 PV(0〜R)(ml/g)=(W2+W3)[1−
{W3/(W2+W3)}×(Ci/Cf)]/W1 このPV(0〜R)(ml/g)を「溶媒Sで膨潤させ
たときに、細孔のサイズが0〜Rである細孔容積の合
計」と定義する。
【0015】糸鞠状分子の直径Rとして、R1,R2
(R1<R2)の二種類を用いれば、それぞれPV(0
〜R1)とPV(0〜R2)を測定でき、PV(R1〜
R2)は、 PV(R1〜R2)=PV(0〜R2)−PV(0〜R
1) により求められる。
【0016】溶媒としては、超純水、生理食塩水(0.
9wt%塩化ナトリウム水溶液)、イオン交換水などを
用いることができるが、これに限定されない。糸鞠状分
子としては、デキストラン(例えば、Pharmacia Biotec
h 社製)を用いることができる。本発明にかかる水膨潤
性架橋重合体は多数の細孔を有するものであって、生理
食塩水で膨潤させたときにゲル中の細孔のサイズが5.
1〜27nmである細孔容積の合計PV(5.1〜27
nm)(ml/g)が、水膨潤性架橋重合体の生理食塩
水吸収量全体に対して60容量%以上であることを特徴
とする。また、イオン交換水で膨潤させたときにゲル中
細孔のサイズが5.1〜27nmである細孔容積の合
計PVW(5.1〜27nm)(ml/g)が、水膨潤
性架橋重合体のイオン交換水吸収量全体に対して80容
量%以上であることを特徴とする。
【0017】かかる生理食塩水またはイオン交換水での
細孔容積の合計を測定するためには、上記の測定方法に
おいて、溶媒Sとして生理食塩水またはイオン交換水を
用い、糸鞠状分子として、5.1nmのデキストラン
(例えば、Pharmacia Biotech社製"Dextran T10" )お
よび27nmのデキストラン(例えば、Pharmacia Biot
ech 社製 "Dextran T500" )を用いればよい。PV
5.1〜27nm)=PV(0〜27nm)−PV
(0〜5.1nm)で定義され、PVW(5.1〜27
nm)=PVW(0〜27nm)−PVW(0〜5.1
nm)で定義される。また、水膨潤性架橋重合体の生理
食塩水またはイオン交換水吸収量全体については、56
nmのデキストラン(例えば、Pharmacia Biotech 社製
"Dextran T2000")を用いてPV(0〜56nm)を測
定すればよい。これは、実質的には、水膨潤性架橋重合
体の細孔で56nmよりも大きいものはないと考えられ
るためである。
【0018】PV(5.1〜27nm)は、水膨潤性架
橋重合体の生理食塩水吸収量全体の60容量%以上であ
ることが必要であるが、好ましくは80容量%以上であ
る。PVW(5.1〜27nm)は、水膨潤性架橋重合
体のイオン交換水吸収量全体の80容量%以上であるこ
とが必要であるが、好ましくは85容量%以上である。
PV(5.1〜27nm)およびPVW(5.1〜27
nm)が高ければ高いほど、繊維基体と複合化状態での
加圧下における吸収倍率が優れているものである。
【0019】また、本発明の水膨潤性架橋重合体は、イ
オン交換水で膨潤させたときの、ゲル中の平均の細孔サ
イズが10〜30nmの範囲であり、その標準偏差が
1.5以下であることを特徴とする。平均の細孔サイズ
を測定するためには、前記測定方法において、糸鞠状分
子として直径が5.1nm,9nm,11.8nm,2
7nm,56nmであるもの(例えば、Pharmacia Biot
ech 社製デキストラン"Dextran T40,T70,T500,T2000"
)を用いて、PVW(0〜5.1nm)、PVW
5.1〜9nm)、PVW(9〜11.8nm)、P
VW(11.8〜27nm)、PVW(27〜56n
)を求め、それぞれの範囲における細孔容積をその中
間値(2.55nm,7.05nm,10.4nm,1
9.4nm,41.5nm)と仮定し、下式にしたがっ
て算出する。この平均値をもとに標準偏差も算出する。
【0020】 平均の細孔サイズ =[2.55×PVW(0〜5.1nm) +7.05×PVW(5.1〜9nm) +10.4×PVW(9〜11.8nm) +19.4×PVW(11.8〜27nm) +41.5×PVW(27〜56nm)] /[PVW(0〜56nm)] 平均の細孔サイズは10〜30nmであることが必要で
あるが、好ましくは15〜25nmである。標準偏差は
11.5以下であることが必要であるが、好ましくは
以下、より好ましくは10.5以下である。
【0021】すなわち、本発明者らは、5.1〜27n
という中間的なサイズの細孔の比率が多いこと、言い
換えれば平均の細孔サイズが10〜30nmの範囲にあ
ってその分布がシャープであることが加圧下における吸
収倍率には重要であることを見出したものである。その
原理は定かではないが、次のように説明することができ
る。
【0022】一定化学組成の水膨潤性架橋重合体では架
橋密度が高いほどゲル容量が低下し、架橋密度が低いほ
どゲル容量が増加することが知られている。いいかえれ
ば、ゲルの架橋点間の距離が長い、すなわち、ゲルの細
孔が大きいと、吸収溶液を保持する空間が大きいので、
吸収倍率を高くすることが可能であると考えられてい
る。
【0023】一方、水膨潤性架橋重合体の膨潤収縮は、
ゲルの内外の浸透圧を用いて説明することができ、その
浸透圧は、Flory−Hugginsの式より、以下に記す4つの
圧力の和で定義される。 ゲルの浸透圧=架橋点間高分子のゴム弾性による圧力+
高分子網目の持つ対イオンによる圧力+高分子鎖と液体
の相互作用による圧力(高分子の溶解性)+高分子網目
と液体の混合エントロピーによる圧力 上式で架橋点間の距離が関与する、網目のゴム弾性によ
る圧力の項に着目すると、ゴム弾性による圧力πは次の
ように示される。
【0024】π=νkT{Φ/Φ0−(Φ/Φ01/3} (ν:架橋点間の高分子の数,k:ボルツマン定数,
Φ:高分子鎖の体積分率,Φ0:高分子鎖がランダムコ
ンフォメーションをとったときの体積分率) 上式により、架橋点間の高分子の数ν、すなわち架橋点
が多いほどゲルの浸透圧は大きくなると考えられてき
た。
【0025】本発明者らは、これらの関係から、細孔が
大きすぎると空間的な広がりを有するものの、ゲルのも
つ浸透圧が小さく、機械的圧力や塩水中におけるイオン
の圧力が存在する状況下では細孔が収縮してしまい、加
圧下の吸収倍率の高いものや耐塩性を有するゲルが得ら
れず、また、細孔が小さすぎると大きいゲルの浸透圧を
有するものの、空間的な広がりが小さく吸収倍率の高い
ゲルが得られないことを見出した。
【0026】そこで、糸鞠状分子を用いて溶媒で膨潤し
た膨潤架橋重合体の細孔の細孔容積を測定する方法をま
ず見出し、水膨潤性架橋重合体の種々のサイズ範囲にお
ける細孔容積を測定した結果、生理食塩水またはイオン
交換水で膨潤した状態でのサイズが5.1〜27nm
範囲の細孔の生理食塩水またはイオン交換水での細孔容
積の大きい水膨潤性架橋重合体、ないしは平均の細孔サ
イズが10〜30nmの範囲にあってその分布がシャー
プである水膨潤性架橋重合体が加圧下での吸収倍率が高
いことを見出したものである。
【0027】また、本発明では、生理食塩水またはイオ
ン交換水で膨潤した状態での細孔サイズを基準とするこ
とが重要であり、他の溶媒、例えば超純水で膨潤した状
態での細孔サイズを基準としても実際の使用形態に応じ
た評価はできない。このようなPV(5.1〜27n
)の大きい水膨潤性架橋重合体、ないしは平均の細孔
サイズが10〜30nmの範囲にあってその分布がシャ
ープである水膨潤性架橋重合体を得るには、例えば以下
に示すような水膨潤性架橋重合体の製造方法によること
ができるが、これに限定されない。
【0028】本発明にかかる水膨潤性架橋重合体製造
する方法としては、水溶液中で親水性高分子を架橋させ
て水膨潤性架橋重合体を製造する際に、架橋反応を固形
分の濃度変化が±30%以下の範囲となるように、およ
び/または、固形分の濃度が2〜40%の範囲となるよ
うに行う方法が挙げられる。濃度変化は±20%以下、
濃度は10〜30%の範囲にあることがより好ましい。
具体的な方法としては、架橋反応中に溶媒が蒸発しない
ように容器(ポリプロピレン製カップなど)にふたをし
て架橋を行う方法が挙げられるが、このような密封状態
で架橋しなくても固形分濃度について上記条件を満たす
方法であれば特に限定されない。架橋の温度と時間は、
架橋反応が完結する温度と時間であれば特に限定され
ず、その手法も特に限定されない。
【0029】従来は、親水性高分子の水溶液を乾燥しな
がら、あるいは乾燥した後に架橋を行っていたので、架
橋反応中の固形分の濃度変化が大きかったり、固形分の
濃度が高い状態で架橋を行うこととなる。ポリマー鎖の
広がりはポリマー濃度に大きく依存するため、ポリマー
濃度が高くなるとポリマー同士の絡まりが多く存在した
り、ポリマー鎖の収縮が起こる。そのような状態で架橋
を行うと、ポリマーの絡まりや収縮が固定され、ゲル内
部の空間的広がりが小さくなるため、小さい網目ばかり
が生成されることになり、結果的にPV(5.1〜27
nm)の比率の低い、あるいは平均の細孔サイズが10
〜30nmの範囲にないか、あってもその分布がシャー
プでないものとなる。
【0030】架橋する前の親水性高分子の重量平均分子
量は大きければ大きいほど加圧下での吸水倍率が高いも
のとなるので、100万以上であることが好ましい。上
記の製法以外にPV(5.1〜27nm)の大きい水膨
潤性架橋重合体、ないしは平均の細孔サイズが10〜3
0nmの範囲にあってその分布がシャープである水膨潤
性架橋重合体を得る方法としては、モノマーを非金属容
器中で非剪断下で長時間重合しハサミなどの非剪断下で
細分化して低温乾燥する方法を挙げることができる。こ
のように優しく重合、粉砕、乾燥することが均一なゲル
の細孔を作る上で好ましく、例えば重合容器として非金
属容器を用い、60℃以下の非撹拌下で重合し、非剪断
下で重合ゲルを粉砕することが好ましい。60℃以上で
撹拌下で重合を行ったり、重合ゲル細分化に際して剪断
下での粉砕を行ったりすると網目をつぶしてしまうので
好ましくない。
【0031】親水性高分子とは一般に、ポリマー鎖の側
鎖に親水性の官能基、例えば、カルボキシル基や水酸
基、アミド基やアミノ基、スルホン酸基などを有してい
るポリマーである。例えば、アクリル酸を重合して得ら
れるポリアクリル酸、無水マレイン酸とイソブチレンを
重合して、その後鹸化して得られるイソブチレンマレイ
ン酸共重合体、酢酸ビニルを重合後、鹸化して得られる
ポリビニルアルコール、N−ビニルモノマーを重合した
後、加水分解して得られるポリアミンなどが挙げられ
る。
【0032】本発明において親水性高分子の主原料は特
に限定されるものではない。クロトン酸、フマール酸、
無水マレイン酸などのカルボキシル基を有するモノビニ
ルモノマー、これらビニルモノマーのアルカリ金属塩ま
たは一価アミン塩から選ばれたモノマーの単独重合物、
あるいはこれらのモノマーとアクリルアミド、メタクリ
ルアミド、アクリロニトリル、スチレンなどとの共重合
物;またアクリルアミド、メタクリルアミド、アクリロ
ニトリル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル
のうち少なくとも、1種のモノマーを主成分として重合
して得た重合物をアルカリの存在下で加水分解して得ら
れたポリマーなどがある。また、N−ビニルホルムアミ
ド、N−アセトアミド、N−ビニルピロリドンなどのN
−ビニルモノマーを少なくとも1種のモノマーを主成分
として重合して得られた重合物を酸の存在下で加水分解
して得られたポリマーなどがある。中でも、部分中和ポ
リアクリル酸が好ましい。
【0033】部分中和ポリアクリル酸とは、ポリアクリ
ル酸の25〜95%のカルボキシル基が、リチウム、カ
リウム、ナトリウム等の1価のアルカリ金属、またはア
ンモニア、モノエタノールアミン等の1価のアミンとの
塩になっているポリアクリル酸のことである。部分中和
ポリアクリル酸は、アクリル酸とアクリル酸塩を共重合
する、あるいは、アクリル酸を重合して得られるポリア
クリル酸を部分的に中和することにより得られる。中和
方法としては、所定濃度の親水性高分子を得るときに中
和する方法、架橋剤を添加するときに中和する手法、架
橋後に中和する方法などが挙げられるが、特に限定され
ない。
【0034】親水性高分子の重合方法は特に限定されな
いが、溶液中でラジカル開始剤を用いた重合が一般的で
あるが、懸濁重合、乳化重合、塊状重合などの手法によ
ることもできる。また、開始剤の種類によって、ラジカ
ル以外にもカチオン重合、アニオン重合、開環重合など
もある。架橋剤は、水などの低分子の脱離を伴わない反
応で架橋構造を形成するものであれば特に限定されな
い。親水性高分子がポリアクリル酸の場合、カルボキシ
ル基と脱水反応でない架橋反応する官能基を有している
もので、例えば、ポリハロアルカノール、ハロエポキシ
アルカン、両性スルホニウム、ポリグリシジルエーテ
ル、ビスフェノール−A−エピクロルヒドリンエポキシ
樹脂、カイメンなどのポリアミドアミン/エピクロロヒ
ドリンなどである。
【0035】架橋剤の量は、親水性高分子の固形分に対
して0.1〜10重量%であることが好ましい。また、
架橋剤は、所定濃度に親水性高分子水溶液を調節すると
きに同時に混合することが好ましい。架橋反応終了後、
乾燥を行い、粉砕器で粉砕し、ふるいにより分級するこ
とにより、水膨潤性架橋重合体が得られる。乾燥は、減
圧乾燥、熱風乾燥、凍結乾燥などの手法によればよい。
【0036】本発明の水膨潤性架橋重合体を用いて吸収
性物品を製造する場合、例えば、後述の実施例の
「(エ)吸収性物品での評価(キューピー人形テス
ト)」に記載した方法にしたがって、製造することがで
きる。すなわち、本発明の水膨潤性架橋重合体と木材粉
砕パルプとを乾式混合し、得られた混合物を空気抄造し
ウエブを得る。このウエブをプレスすることで吸収体を
得る。液不透過性のポリプロピレンからなり、いわゆる
レッグギャザーを有するバックシート(液不透過性シー
ト)、上記の吸収体、および、液透過性のポリプロピレ
ンからなるトップシート(液透過性シート)をこの順に
互いに貼着すると共に、この貼着物に2つのいわゆるテ
ープファスナーを取り付けることにより、吸収性物品
(つまり、紙おむつ)を得ることができる。本発明にか
かる水膨潤性架橋重合体を基材と組み合わせて複合体と
して用いる場合、該基材としては、海綿や合成樹脂フォ
ーム等のスポンジ状多孔質基体あるいはポリエステルや
ポリオレフィン等の合成繊維、綿やパルプ等のセルロー
ス繊維等からなる紙、紐、不織布、織布等の繊維が用い
られる。重合により親水性高分子となりうる単量体と架
橋剤の混合物溶液を基材に施した後、重合を行うことに
より、ポリマーが基材に固定された吸水性複合体を得る
ことができる。
【0037】
【実施例】以下に実施例によりさらに詳細に本発明を説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。実
施例における吸水性樹脂の生理食塩水、イオン交換水で
膨潤した状態でのゲル中の細孔のサイズ分布および吸収
性物品での評価は以下の方法により測定した。 (ア)生理食塩水で膨潤した状態でのゲル中の細孔のサ
イズ分布 水膨潤性架橋重合体約10mgを精秤し(W1g)、約
30ml(W2ml)の生理食塩水とともに100ml
のスクリュー管に入れ前記水膨潤性架橋重合体を膨潤さ
せ60時間静置する。分子直径が5.1nmのデキスト
ラン(Pharmacia Biotech 社製 "Dextran T10")の1.
00%(Ci%)生理食塩水溶液約30ml(W3m
l)を加えて蓋をして振騰器(Taitec社製"Double Shak
er" NR-150)で60時間振騰する。振騰後膨潤ゲルをグ
ラスフィルターで濾過する。濾液をGPC分析にかけ予
め既知濃度のデキストランのピークの高さより作成した
検量線より濾液中のデキストランの濃度(Cf%)を求
める。GPC分析の条件は下記のとおりである。 GPC分析装置:Waters社製 Liquid Chromatograph カラム:昭和電工(株)製 "Shodex Asahipak" GF7M-HQ カラム温度:35℃ 溶離液:Na2HPO4(13.8g),NaH2PO42H20(18.46g),NaN3(0.04g), H20(1967.7g) 流量:0.5ml/min 投入量:50μl 検出器:RI これら重量W1・W2・W3、初期デキストラン生理食
塩水溶液濃度Ci%、濾液中のデキストラン濃度Cf%
から次式にしたがって、0〜5.1nmの細孔の生理食
塩水での細孔容積PV(0〜5.1nm)(ml/g)
を算出した。 PV(0〜5.1nm)(ml/g) =(W2+W3)[1−{W3/(W2+W3)}×(Ci/Cf)]/W1 分子直径が5.1nmのデキストランの代わりに、分子
直径が27nmのデキストラン(Pharmacia Biotech 社
製 "Dextran T500")を用いる以外は上記と同様にして
0〜27nmの細孔の生理食塩水での細孔容積PV(0
27nm)(ml/g)を測定した。これらの値から
次式にしたがって5.1〜27nmの細孔の生理食塩水
での細孔容積PV(5.1〜27nm)(ml/g)を
算出した。
【0038】 PV(5.1〜27nm)=PV(0〜27nm)−PV(0〜5.1nm) 分子直径が5.1nmのデキストランの代わりに、分子
直径が56nmのデキストラン(Pharmacia Biotech 社
製 "Dextran T2000")を用いる以外は上記と同様にして
0〜56nmの細孔の生理食塩水での細孔容積PV(0
56nm)(ml/g)を測定した。これらの値から
次式にしたがって27〜56nmの細孔の生理食塩水で
の細孔容積PV(27〜56nm)(ml/g)を算出
した。
【0039】 PV(27〜56nm)=PV(0〜56nm)−PV(0〜27nm) なお、水膨潤性架橋重合体全体の生理食塩水の吸収量
は、PV(0〜56nm)とした。 (イ)イオン交換水で膨潤した状態でのゲル中の細孔の
サイズおよび分布 水膨潤性架橋重合体約10mgを精秤し(W1g)、約
30ml(W4ml)のイオン交換水とともに100m
lのスクリュー管に入れ前記水膨潤性架橋重合体を膨潤
させ60時間静置する。分子直径が5.1nmのデキス
トラン(Pharmacia Biotech 社製 "Dextran T10")の
1.00%(Ci%)イオン交換水溶液約30ml(W
5ml)を加えて蓋をして振騰器(Taitec社製"DoubleS
haker" NR-150)で60時間振騰する。振騰後膨潤ゲル
をグラスフィルターで濾過する。濾液をGPC分析にか
け予め既知濃度のデキストランのピークの高さより作成
した検量線より濾液中のデキストランの濃度(Cf%)
を求める。GPC分析の条件は下記のとおりである。 GPC分析装置:昭和電工(株)製 Shodex GPC system21 カラム:昭和電工(株)製 "Shodex Asahipak" GF7M-HQ カラム温度:35℃ 溶離液:Na2HPO4(13.8g),NaH2PO42H20(18.46g),NaN3(0.04g), H20(1967.7g) 流量:0.5ml/min 投入量:50μl 検出器:RI これら重量W1・W4・W5、初期デキストランイオン
交換水溶液濃度Ci%、濾液中のデキストラン濃度Cf
%から次式にしたがって、0〜5.1nmの細孔のイオ
ン交換水での細孔容積PVW(0〜5.1nm)(ml
/g)を算出した。PVW(0〜5.1nm)(ml/
g)=(W4+W5)[1−{W5/(W4+W5)}
×(Ci/Cf)]/W1 分子直径が5.1nmのデキストランの代わりに、分子
直径がそれぞれ、9nm,11.8nm,27nm,5
6nmのデキストラン(Pharmacia Biotech 社製 "Dext
ran T40,T70,T500,T2000" )を用いる以外は上記と同様
にして0〜9nm、0〜11.8nm、0〜27nm
0〜56nmの細孔のイオン交換水での細孔容積PVW
(0〜9nm)、PVW(0〜11.8nm)、PVW
(0〜27nm)およびPVW(0〜56nm)(ml
/g)を測定した。これらの値から次式にしたがって
5.1〜9nm9〜11.8nm11.8〜27n
27〜56nmの細孔のイオン交換水での細孔容積
PVW(ml/g)を算出した。
【0040】 PVW(5.1〜9nm)=PVW(0〜9nm)−PVW(0〜5.1nm ) PVW(9〜11.8nm)=PVW(0〜11.8nm)−PVW(0〜 nm ) PVW(11.8〜27nm)=PVW(0〜27nm)−PVW(0〜11 .8nm ) PVW(27〜56nm)=PVW(0〜56nm)−PVW(0〜27nm ) (ウ)平均細孔サイズ 上記で算出したPVW(5.1〜9nm)、PVW(
〜11.8nm)、PVW(11.8〜27nm)およ
びPVW(27〜56nm)を用いて次式にしたがって
平均細孔サイズを算出し、標準偏差を求めた。
【0041】 平均の細孔サイズ =[2.55×PVW(0〜5.1nm) +7.05×PVW(5.1〜9nm) +10.4×PVW(9〜11.8nm) +19.4×PVW(11.8〜27nm) +41.5×PVW(27〜56nm)] /[PVW(0〜56nm)] (エ)吸収性物品での評価(キューピー人形テスト) 水膨潤性架橋重合体50重量部と、木材粉砕パルプ50
重量部とを、ミキサーを用いて乾式混合した。次いで、
得られた混合物を、400メッシュ(目の大きさ38μ
m)に形成されたワイヤースクリーン上にバッチ型空気
抄造装置を用いて空気抄造することにより、120mm
×400mmの大きさのウエブに成形した。さらに、こ
のウエブを圧力2kg/cm2 (約196kPa)で5
秒間プレスすることにより、秤量が約0.047g/c
2の吸収体を得た。
【0042】続いて、液不透過性のポリプロピレンから
なり、いわゆるレッグギャザーを有するバックシート
(液不透過性シート)、上記の吸収体、および、液透過
性のポリプロピレンからなるトップシート(液透過性シ
ート)を、両面テープを用いてこの順に互いに貼着する
と共に、この貼着物に2つのいわゆるテープファスナー
を取り付けることにより、吸収性物品(つまり、紙おむ
つ)を得た。上記の吸収性物品を、いわゆるキューピー
ちゃん人形(体長55cm、重量6kg)に装着し、該
人形をうつ伏せ状態にした後、吸収性物品と人形との間
にチューブをさし込み、男の赤ちゃんが排尿を行う位置
に相当する位置に、1回当たり50mlの生理食塩水
を、20分間隔で順次注入した。そして、注入した生理
食塩水が吸収性物品に吸収されなくなって漏れ出した時
点で、上記の注入動作を終了し、このときまでに注入し
た生理食塩水の量を測定した。このキューピー人形テス
トは、実際に吸水性樹脂が吸収性物品として使用される
状況に即して行ったテストである。
【0043】上記の測定を4回繰り返した後、得られた
測定値の平均を求め、この値を吸収量とした。 (実施例1)ポリプロピレン製のカップに粘度平均分子
量400万でカルボキシル基の66mol%がナトリウ
ム塩となっているポリアクリル酸ナトリウムを2重量部
とメタノール((株)関東化学製)1.6重量部を投入
しスパチュラで攪拌混合した。この混合物に9.4wt
%炭酸ナトリウム水溶液を4.4重量部添加、攪拌して
ポリマーの中和率を75mol%に調整した。次に0.
07wt%のエチレングリコールジグリシジルエーテル
((株)長瀬化成“デナコール”EX−810)水溶液
を15.2重量部を添加、攪拌してポリマー濃度が10
wt%の水溶液を調整した。水分が蒸発して固形分濃度
が変化しないようにするためポリプロピレン製のカップ
に蓋をして乾燥機((株)三洋電機製“コンベクション
オーブン”)に入れ80℃で3時間保持し架橋反応を行
った。乾燥機からポリプロピレン製のカップを取り出し
蓋をはずして減圧乾燥機(YAMATO製"VACUUM DRYI
NGOVEN")に入れ、80℃、20mmHgで一晩減圧乾
燥を行った。得られた乾燥物を卓上粉砕機((株)石崎
電機製作所“こなどん”)で粉砕し、ふるいにより分級
して20メッシュ(目開き850μm)パス品を分取し
て本発明の吸水性樹脂(1)を得た。吸水性樹脂(1)
の生理食塩水で膨潤した状態での細孔のサイズ分布を表
1に記載した。吸水性樹脂(1)を用いて吸収性物品を
作成しキューピー人形テストを行った結果を表1に記載
した。吸水性樹脂(1)のイオン交換水で膨潤した状態
での細孔のサイズ分布を表2に記載した。 (実施例2)ポリプロピレン製のカップに粘度平均分子
量350万でカルボキシル基の75mol%がナトリウ
ム塩となっているポリアクリル酸ナトリウムを2重量部
入れ、次に0.13wt%のエチレングリコールジグリ
シジルエーテル((株)長瀬化成“デナコール”EX−
810)水溶液を8.0重量部を添加、攪拌してポリマ
ー濃度が20wt%の水溶液を調整した。水分が蒸発し
て固形分濃度が変化しないようにするためポリプロピレ
ン製のカップに蓋をして乾燥機((株)三洋電機製“コ
ンベクションオーブン”)に入れ80℃で3時間保持し
架橋反応を行った。乾燥機からポリプロピレン製のカッ
プを取り出し蓋をはずして減圧乾燥機(YAMATO
製"VACUUM DRYING OVEN")に入れ、80℃、20mmH
gで一晩減圧乾燥を行った。得られた乾燥物を卓上粉砕
機((株)石崎電機製作所“こなどん”)で粉砕し、ふ
るいにより分級して20メッシュ(目開き850μm)
パス品を分取して本発明の吸水性樹脂(2)を得た。吸
水性樹脂(2)の生理食塩水で膨潤した状態での細孔の
サイズ分布を表1に記載した。吸水性樹脂(2)を用い
て吸収性物品を作成しキューピー人形テストを行った結
果を表1に記載した。 (実施例3)実施例2で0.13wt%デナコール水溶
液8.0重量部の代わりに0.21wt%デナコール水
溶液を4.67重量部を用いてポリマー濃度が30wt
%の水溶液を調整する以外は同様の操作をして本発明の
吸水性樹脂(3)を得た。吸水性樹脂(3)の生理食塩
水で膨潤した状態での細孔のサイズ分布を表1に記載し
た。吸水性樹脂(3)を用いて吸収性物品を作成しキュ
ーピー人形テストを行った結果を表1に記載した。 (実施例4)実施例2で0.13wt%デナコール水溶
液8.0重量部の代わりに0.25wt%デナコール水
溶液8.0重量部を用いてポリマー濃度が20wt%の
水溶液を調整する以外は同様の操作をして本発明の吸水
性樹脂(4)を得た。吸水性樹脂(4)の生理食塩水で
膨潤した状態での細孔のサイズ分布を表1に記載した。
吸水性樹脂(4)を用いて吸収性物品を作成しキューピ
ー人形テストを行った結果を表1に記載した。 (実施例5)ポリプロピレン製のカップに重量平均分子
量80万のポリアクリル酸を2重量部とメタノール
((株)関東化学製)1.6重量部を投入しスパチュラ
で攪拌混合した。この混合物に11.3wt%炭酸ナト
リウム水溶液を9.7重量部添加、攪拌してポリマーの
中和率を75mol%に調整した。次に4.1wt%の
エチレングリコールジグリシジルエーテル((株)長瀬
化成“デナコール”EX−810)水溶液を0.6重量
部を添加、攪拌してポリマー濃度が20wt%の水溶液
を調整した。以後実施例1と同様の操作で本発明の吸水
性樹脂(5)を得た。吸水性樹脂(5)の生理食塩水で
膨潤した状態での細孔のサイズ分布を表1に記載した。
吸水性樹脂(5)を用いて吸収性物品を作成しキューピ
ー人形テストを行った結果を表1に記載した。 (比較例1)中和率75モル%のアクリル酸ナトリウム
39重量%水溶液5,500重量部に、内部架橋剤とし
てのトリメチロールプロパントリアクリレート3.59
重量部を溶解させて反応液とした。次に、この反応液
を、窒素ガス雰囲気下で30分間脱気した。次いで、シ
グマ型羽根を2本有するジャケット付きステンレス製双
腕型ニーダーに蓋を取り付けて形成した反応器に上記の
反応液を供給し、反応液を30℃に保ちながら系を窒素
ガス置換した。続いて、反応液を攪拌しながら、重合開
始剤としての過硫酸アンモニウム3.4重量部およびL
−アスコルビン酸0.016重量部を添加したところ、
およそ1分後に重合が開始した。そして、30〜80℃
で重合を行い、重合を開始してから60分後に反応を終
了して含水ゲル状重合体を50メッシュの金網上に広
げ、150℃で90分間熱風乾燥した。次いで、乾燥物
を卓上粉砕機((株)石崎電機製作所“こなどん”)で
粉砕し、ふるいにより分級して20メッシュ(目開き8
50μm)パス品を分取して比較用吸水性樹脂(1)を
得た。比較用吸水性樹脂(1)の生理食塩水で膨潤した
状態での細孔のサイズ分布を表1に記載した。比較用吸
水性樹脂(1)を用いて吸収性物品を作成しキューピー
人形テストを行った結果を表1に記載した。 (比較例2)比較例1で中和率75モル%のアクリル酸
ナトリウム39重量%水溶液5,500重量部に、内部
架橋剤としてのトリメチロールプロパントリアクリレー
ト3.59重量部を用いる代わりに、中和率75モル%
のアクリル酸ナトリウム33重量%水溶液5,500重
量部に、内部架橋剤としてのトリメチロールプロパント
リアクリレート2.39重量部を用いる以外は比較例1
と同様の操作をして比較用吸水性樹脂(2)を得た。比
較用吸水性樹脂(2)の生理食塩水で膨潤した状態での
細孔のサイズ分布を表1に記載した。比較用吸水性樹脂
(2)を用いて吸収性物品を作成しキューピー人形テス
トを行った結果を表1に記載した。 (実施例6)1Lのポリプロピレン製のカップにアクリ
ル酸72g、内部架橋剤としてのポリエチレングリコー
ル0.536g、溶媒としてのイオン交換水288gを
仕込んで反応液とした。次に、この反応液の温度を15
℃に保ちながら上記反応器内を窒素置換した。次いで、
反応液に、重合開始剤としての10重量%2,2’−ア
ゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩水溶液2.1
6g、1重量%L−アスコルビン酸水溶液3.6g、お
よび3.5wt%過酸化水素水溶液4.26gを添加し
て重合を開始させた。反応液の温度が最高到達温度に達
した後、ジャケットの温度をコントロールして反応液の
温度を55℃に維持し、該反応液を10時間熟成させ
た。反応終了後、得られた含水ゲル状架橋重合体をはさ
みで1〜2mmの粒子状に解砕することで、粒子状の含
水ゲル状架橋重合体(A)を得た。
【0044】次に、上記含水ゲル状架橋重合体(A)を
約50℃に保ち、中和剤として炭酸ナトリウムを79.
5gおよびイオン交換水を82.5g加えて混合し、2
4時間室温で保持した。その後、中和後の重合体を50
℃の熱風で16時間乾燥した後、この乾燥物を振動ミル
を用いて粉砕し、吸水性樹脂(6)を得た。
【0045】吸水性樹脂(6)を用いて吸収性物品を作
成しキューピー人形テストを行った結果を表2に記載し
た。吸水性樹脂(6)のイオン交換水で膨潤した状態で
の細孔のサイズ分布を表2に記載した。 (実施例7)実施例6で得られた吸水性樹脂(6)10
0重量部に対し、第一表面架橋剤としてのプロピレング
リコール0.5重量部、第二表面架橋剤としてのエチレ
ングリコールジグリシジルエーテル0.05重量部、並
びに、水3重量部および親水性有機溶媒としてのイソプ
ロピルアルコール0.75重量部からなる水性液を添
加、混合し、得られた混合物を175℃で60分間加熱
処理することにより吸水性樹脂(7)を得た。
【0046】吸水性樹脂(7)を用いて吸収性物品を作
成しキューピー人形テストを行った結果を表2に記載し
た。吸水性樹脂(7)のイオン交換水で膨潤した状態で
の細孔のサイズ分布を表2に記載した。 (比較例3)シグマ型羽根を2本有する内容積10Lの
ジャケット付きステンレス製双腕型ニーダーに蓋を付け
た反応器内に、中和率75モル%の部分中和アクリル酸
ナトリウム塩の33重量%水溶液5367gに、その他
の単量体としてのポリエチレングリコールジアクリレー
ト2.87gを溶解させてなる反応液を仕込んだ。次
に、この反応液の温度を26℃に保ちながら上記反応器
内を窒素置換した。次いで、上記ニーダーのブレードを
攪拌しながら上記反応液に、重合開始剤としての20重
量%過硫酸ナトリウム水溶液12gと、1重量%L−ア
スコルビン酸水溶液10gとを添加して、60分間ゲル
を解砕しながら重合を行った。この結果、粒子状の含水
ゲル状架橋重合体(B)を得た。
【0047】その後、該重合体(B)を用いて、160
℃で65分間熱風乾燥し、その後粉砕して比較用吸水性
樹脂(3)を得た。比較用吸水性樹脂(3)を用いて吸
収性物品を作成しキューピー人形テストを行った結果を
表2に記載した。比較用吸水性樹脂(3)のイオン交換
水で膨潤した状態での細孔のサイズ分布を表2に記載し
た。 (比較例4)比較用吸水性樹脂(3)を用いて、実施例
7と同様の方法により表面架橋処理を行い、比較用吸水
性樹脂(4)を得た。
【0048】比較用吸水性樹脂(4)を用いて吸収性物
品を作成しキューピー人形テストを行った結果を表2に
記載した。比較用吸水性樹脂(4)のイオン交換水で膨
潤した状態での細孔のサイズ分布を表2に記載した。 (比較例5)シグマ型羽根を2本有する内容積10Lの
ジャケット付きステンレス製双腕型ニーダーに蓋を付け
た反応器内に、中和率65モル%の部分中和アクリル酸
ナトリウム塩の30重量%水溶液5757gに、その他
の単量体としてのポリエチレングリコールジアクリレー
ト2.87gを溶解させてなる反応液を仕込んだ。次
に、この反応液の温度を26℃に保ちながら上記反応器
内を窒素置換した。次いで、上記ニーダーのブレードを
攪拌しながら上記反応液に、重合開始剤としての20重
量%過硫酸ナトリウム水溶液12gと、1重量%L−ア
スコルビン酸水溶液10gとを添加して、60分間ゲル
を解砕しながら重合を行った。この結果、粒子状の含水
ゲル状架橋重合体(C)を得た。
【0049】その後、該重合体(C)を用いて、160
℃で65分間熱風乾燥し、その後粉砕して比較用吸水性
樹脂(5)を得た。比較用吸水性樹脂(5)を用いて吸
収性物品を作成しキューピー人形テストを行った結果を
表2に記載した。比較用吸水性樹脂(5)のイオン交換
水で膨潤した状態での細孔のサイズ分布を表2に記載し
た。 (比較例6)比較用吸水性樹脂(5)を用いて、実施例
7と同様の方法により表面架橋処理を行い、比較用吸水
性樹脂(6)を得た。
【0050】比較用吸水性樹脂(5)を用いて吸収性物
品を作成しキューピー人形テストを行った結果を表2に
記載した。比較用吸水性樹脂(6)のイオン交換水で膨
潤した状態での細孔のサイズ分布を表2に記載した。
【0051】
【表1】
【0052】表1から明らかなように、PV(5.1〜
27nm)が60%未満の場合と60%以上の場合で
は、キューピーテストでの漏れるまでの液量に大きな違
いがあり、60%が臨界値であることがわかる。さら
に、PV(5.1〜27nm)が80%以上になると、
さらに吸収倍率が向上していることがわかる。
【0053】
【表2】
【0054】表2から明らかなように、PVW(5.1
〜27nm)が80%未満の場合と80%以上の場合で
は、キューピーテストでの漏れるまでの液量に大きな違
いがあり、80%が臨界値であることがわかる。また、
平均の細孔サイズ10〜30nmの吸水性樹脂において
標準偏差が11.5を越える場合と11.5未満の場合
では、キューピーテストでの漏れるまでの液量に大きな
違いがあり、標準偏差11.5が臨界値であることがわ
かる。さらに、PVW(5.1〜27nm)が85%以
上、標準偏差が11以下、さらには10.5以下になる
と、さらに吸収倍率が向上していることがわかる。
【0055】
【発明の効果】本発明の水膨潤性架橋重合体は、繊維基
体と複合化した状態で加圧下においた場合に高い吸収倍
率を示す水膨潤性架橋重合体である
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−16903(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 20/06 C08J 3/24

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生理食塩水で膨潤させたときに、ゲル中
    細孔のサイズが5.1〜27nmである細孔容積の合
    計が、水膨潤性架橋重合体の生理食塩水吸収量全体に対
    して60容量%以上であることを特徴とする水膨潤性架
    橋重合体。
  2. 【請求項2】 以下のA〜Dの方法により定義されるP
    V(5.1〜27nm)が、水膨潤性架橋重合体の生理
    食塩水吸収量全体に対して60容量%以上であることを
    特徴とする水膨潤性架橋重合体。 A.水膨潤性架橋重合体(W1g)を生理食塩水(W2
    ml)で膨潤させて平衡状態としたものに、分子直径R
    の糸鞠状分子の生理食塩水溶液(W3ml,濃度Ci
    %)を加えて再び平衡状態とした後、生理食塩水で膨潤
    した膨潤架橋重合体を濾過して取り除き、濾液の糸鞠状
    分子濃度Cf%を測定する。 B.PV(0〜R)(ml/g) =(W2+W3)[1−{W3/(W2+W3)}×(Ci/Cf)]/W1 と定義する。 C.Rが5.1nmの糸鞠状分子および27nmの糸鞠
    状分子を用いてPV(0〜5.1nm)およびPV(0
    27nm)を求める。 D.PV(5.1〜27nm) =PV(0〜27nm)−PV(0〜5.1nm) と定義する。
  3. 【請求項3】 イオン交換水で膨潤させたときに、ゲル
    中の細孔のサイズが5.1〜27nmである細孔容積の
    合計が、水膨潤性架橋重合体のイオン交換水吸収量全体
    に対して80容量%以上であることを特徴とする水膨潤
    性架橋重合体。
  4. 【請求項4】 以下のE〜Hの方法により定義されるP
    VW(5.1〜27nm)が、水膨潤性架橋重合体のイ
    オン交換水吸収量全体に対して80容量%以上であるこ
    とを特徴とする水膨潤性架橋重合体。 E.水膨潤性架橋重合体(W1g)をイオン交換水(W
    4ml)で膨潤させて平衡状態としたものに、分子直径
    Rの糸鞠状分子のイオン交換水溶液(W5ml,濃度C
    i%)を加えて再び平衡状態とした後、イオン交換水で
    膨潤した膨潤架橋重合体を濾過して取り除き、濾液の糸
    鞠状分子濃度Cf%を測定する。 F.PVW(0〜R)(ml/g) =(W4+W5)[1−{W5/(W4+W5)}×(Ci/Cf)]/W1 と定義する。 G.Rが5.1nmの糸鞠状分子および27nmの糸鞠
    状分子を用いてPVW(0〜5.1nm)およびPVW
    (0〜27nm)を求める。 H.PVW(5.1〜27nm) =PVW(0〜27nm)−PVW(0〜5.1nm) と定義する。
  5. 【請求項5】 イオン交換水で膨潤させたときの、ゲル
    中の平均の細孔サイズが10〜30nmであり、その標
    準偏差が11.5以下であることを特徴とする水膨潤性
    架橋重合体。
  6. 【請求項6】 以下のI〜Lの方法により定義される平
    均の細孔サイズが10〜30nmであり、その標準偏差
    11.5以下であることを特徴とする水膨潤性架橋重
    合体。 I.水膨潤性架橋重合体(W1g)をイオン交換水(W
    4ml)で膨潤させて平衡状態としたものに、分子直径
    Rの糸鞠状分子のイオン交換水溶液(W5ml,濃度C
    i%)を加えて再び平衡状態とした後、イオン交換水で
    膨潤した膨潤架橋重合体を濾過して取り除き、濾液の糸
    鞠状分子濃度Cf%を測定する。 J.PVW(0〜R)(ml/g) =(W4+W5)[1−{W5/(W4+W5)}×(Ci/Cf)]/W1 と定義する。 K.Rが5.1nmの糸鞠状分子、Rが9nmの糸鞠状
    分子、Rが11.8nmの糸鞠状分子、Rが27nm
    糸鞠状分子およびRが56nmの糸鞠状分子を用いてP
    VW(0〜5.1nm)、PVW(5.1〜9nm)、
    PVW(9〜11.8nm)、PVW(11.8〜27
    nm)、PVW(27〜56nm)およびPVW(0〜
    56nm)を求める。 L.平均の細孔サイズ =[2.55×PVW(0〜5.1nm) +7.05×PVW(5.1〜9nm) +10.4×PVW(9〜11.8nm) +19.4×PVW(11.8〜27nm) +41.5×PVW(27〜56nm)] /[PVW(0〜56nm)] と定義する。
  7. 【請求項7】 水溶液中で親水性高分子を架橋させる際
    に、前記架橋反応を固形分の濃度変化が±30%以下の
    範囲となるように行うことにより得られる、請求項1か
    ら6までのいずれかに記載の水膨潤性架橋重合体。
  8. 【請求項8】 水溶液中で親水性高分子を架橋させる際
    に、前記架橋反応を固形分の濃度が2〜40%の範囲と
    なるように行うことにより得られる、請求項1から6ま
    でのいずれかに記載の水膨潤性架橋重合体。
  9. 【請求項9】 前記水膨潤性架橋重合体が部分中和ポリ
    アクリル酸架橋重合体である、請求項1からまでのい
    ずれかに記載の水膨潤性架橋重合体。
  10. 【請求項10】 請求項1から9までのいずれかに記載
    の水膨潤性架橋重合体を用いた吸収性物品。
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