JPH08245609A - 複素環を有する1,3−ジアルキルウレア誘導体 - Google Patents

複素環を有する1,3−ジアルキルウレア誘導体

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JPH08245609A
JPH08245609A JP7046819A JP4681995A JPH08245609A JP H08245609 A JPH08245609 A JP H08245609A JP 7046819 A JP7046819 A JP 7046819A JP 4681995 A JP4681995 A JP 4681995A JP H08245609 A JPH08245609 A JP H08245609A
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洋一 河嶋
Kenichi Fujimura
健一 藤村
Hiroshi Suhara
寛 須原
Nobuaki Miyawaki
宣明 宮脇
Hiroko Fujita
裕子 藤田
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Abstract

(57)【要約】 【構成】本発明化合物は、 【化1】 [R1 、R4 はエステル等に変換されていてもよいCO
OH、R2 はH、アルキル、(置換)フェニルアルキ
ル、OH、アルコキシまたは(置換)フェニルアルコキ
シ、R3 はアルキルまたは(置換)フェニルアルキル、
5 はR7 、またはR6 、R7 を有するフェニル、R6
はH、ハロゲン原子、アルキル、OH、アルコキシ、ア
ルキレンジオキシ、ニトロ、アミノまたはアルキルアミ
ノ、R7 はO、S含有複素環、Aはアルキレン]で表さ
れる化合物またはその塩類である。 【効果】エンドペプチダーゼ24.11に阻害活性を有
し、心血管系疾患、腎疾患、胃腸障害、内分泌・代謝性
疾患、自己免疫疾患、筋肉痛、片頭痛等の治療に有用。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンドペプチダーゼ2
4.11に対して阻害作用を有し、心不全、高血圧等の
心血管系疾患、腎不全等の腎疾患、下痢、胃酸過多等の
胃腸障害、肥満症等の内分泌・代謝性疾患、リウマチ等
の自己免疫疾患などの治療剤および筋肉痛、片頭痛等に
対する鎮痛剤として有用な、複素環を有する1,3−ジ
アルキルウレア誘導体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】中性エンドペプチダーゼの一つであるエ
ンドペプチダーゼ24.11は、活性中心に亜鉛を必要
とする金属含有中性ペプチダーゼであり、エンケファリ
ナーゼや急性リンパ芽球白血病抗原(CD10)とも呼
ばれている。
【0003】エンドペプチダーゼ24.11は、腎臓、
肺、中枢神経系、腸管、好中球、線維芽細胞、血管内皮
細胞等広範に分布しており、心房性ナトリウム利尿ペプ
チド(ANP)、エンケファリン、ブラジキニン、サブ
スタンスP等多くの生理活性ペプチドを分解する酵素で
ある。そのため種々の生体機能に関与しており、その酵
素活性を阻害することで種々の治療効果を発現すること
が知られている。
【0004】例えば、浮腫などの症状が認められる心不
全や高血圧等の心血管系疾患に対する効果、浮腫、腹水
の増加などの症状が認められる腎不全等の腎疾患に対す
る効果、下痢や胃酸過多等の胃腸障害に対する効果、鎮
痛効果、肥満症等の内分泌・代謝性疾患に対する効果お
よびリウマチ等の自己免疫疾患に対する効果である。
【0005】以下にエンドペプチダーゼ24.11の阻
害物質についてより具体的に説明する。
【0006】エンドペプチダーゼ24.11を阻害する
化合物の作用として、速心室ペーシング法での心不全モ
デルを用いての総尿量および尿中ナトリウム排泄量の増
加作用の確認(J. Cardiovasc. Pharmacol., 19, 635-6
40 (1992) )ならびに尿中ANP排泄量および尿中サイ
クリックGMP排泄量の増加作用の確認(J. Pharmaco
l. Exp. Ther., 266, 872-883 (1993) )、自然発症高
血圧ラットまたは酢酸デオキシコルチコステロン誘発高
血圧ラットを用いての降圧作用の確認(J. Pharmacol.
Exp. Ther., 265, 1339-1347 (1993) )、5/6腎摘出
ラットを用いての尿中ナトリウム排泄量の増加作用の確
認(Circ. Res., 65, 640-646 (1989))、ペンタガスト
リンによって促進される胃液分泌に対する中枢神経系を
介しての分泌抑制作用の確認(Eur. J. Pharmacol., 15
4, 247-254 (1988) )、ヒマシ油によって引き起こされ
る急性の下痢に対する改善作用の確認(Gut, 33, 753-7
58 (1992) )、テイル−フリック試験およびホットプレ
ート試験での鎮痛作用の確認(Nature, 288, 286-288
(1980) )がされている。また、エンドペプチダーゼ2
4.11の基質の一つとして知られているボンベシン
(Proc. Natl. Acad. Sci., 88, 10662-10666 (1991))
が食餌摂取を抑制すること(J. Clin. Endocrinol.Meta
b., 76, 1495-1498 (1993) )からエンドペプチダーゼ
24.11を阻害する化合物が肥満症等の内分泌・代謝
性疾患の治療剤として期待される。健常人や骨関節炎患
者に比べてリウマチ患者の血液および滑液中におけるエ
ンドペプチダーゼ24.11活性が高いこと(Rheumato
l. Int., 13, 1-4 (1993) )からエンドペプチダーゼ2
4.11を阻害する化合物がリウマチ等の免疫機能が低
下している自己免疫疾患の治療剤として期待される。
【0007】一方、本発明の構造的特徴は、1,3−ジ
アルキルウレアの両方のアルキレン鎖の末端にカルボキ
シル基を有し、さらに片方のアルキレン鎖に直接または
フェニル環を介してフラン環やチオフェン環等の少なく
とも1個の酸素原子または硫黄原子を含む複素環が導入
されているところにあるが、化学構造の観点から従来の
技術を以下に説明する。
【0008】1,3−ジアルキルウレア誘導体の両方の
アルキレン鎖の末端にカルボキシル基が導入され、さら
にこのアルキレン鎖にイミダゾリル基やインドリル基が
導入された化合物が、アンジオテンシン変換酵素を抑制
することが報告されている(特開昭58−55451号
公報)。また、ウレア構造を有するアミノ酸誘導体がエ
ンケファリナーゼの活性を阻害することも報告されてい
る(特公平3−79339号報)。しかしながら、いず
れの報告にも1,3−ジアルキルウレア誘導体のアルキ
レン鎖に酸素原子または硫黄原子を含む複素環が導入さ
れた化合物についての記載はない。
【0009】さらに、フラン環やチオフェン環等の少な
くとも1個の酸素原子または硫黄原子を含む複素環を有
するアルキルウレア誘導体については、1,3−ジアル
キルウレア誘導体の片方のアルキレン鎖の末端のみにカ
ルボキシル基が導入された化合物がアンジオテンシンII
拮抗作用を有することが報告されている(特開平6−7
2985号公報、特開平6−184086号公報)。し
かしながら、複素環を有する1,3−ジアルキルウレア
誘導体の両方のアルキレン鎖の末端にカルボキシル基を
導入した化合物についての記載はない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、1,3
−ジアルキルウレア誘導体については種々の研究がなさ
れているが、両方のアルキレン鎖の末端にカルボキシル
基を導入し、さらにその片方のアルキレン鎖に直接また
はフェニル環を介してフラン環やチオフェン環等の少な
くとも1個の酸素原子または硫黄原子を含む複素環を導
入したウレア誘導体については未だ研究されておらず、
この化合物の合成研究およびその薬理作用、特にエンド
ペプチダーゼ24.11に対する作用についての研究は
非常に興味ある課題であった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は1,3−ジ
アルキルウレア誘導体のアルキレン鎖に着目し、両方の
アルキレン鎖の末端にカルボキシル基を導入し、さらに
その片方のアルキレン鎖に直接またはフェニル環を介し
てフラン環やチオフェン環等の少なくとも1個の酸素原
子または硫黄原子を含む複素環を導入したウレア誘導体
の合成を行ない、その薬理作用を検討した。
【0012】エンドペプチダーゼ24.11の基質とし
て知られているN−ダンシル−D−アラニル−グリシル
−p−ニトロフェニルアラニル−グリシンを用いて検討
した結果、両アルキレン鎖の末端にカルボキシル基を有
し、さらにそのアルキレン鎖に直接またはフェニル環を
介してフラン環やチオフェン環等の少なくとも1個の酸
素原子または硫黄原子を含む複素環を有する1,3−ジ
アルキルウレア誘導体がエンドペプチダーゼ24.11
に対し強い阻害活性を有することを見いだした。
【0013】
【発明の開示】本発明は下記一般式[I]で表される化
合物およびその塩類(以下、本発明化合物とする)に関
するものである。
【0014】
【化12】 [式中、R1 はエステル、アミドまたはヒドロキサム酸
に変換されていてもよいカルボキシル基を示す。
【0015】R2 は水素原子、低級アルキル基、フェニ
ル低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基ま
たはフェニル低級アルコキシ基を示し、該フェニル低級
アルキル基および該フェニル低級アルコキシ基のフェニ
ル環はハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、
低級アルコキシ基、低級アルキレンジオキシ基、ニトロ
基、アミノ基または低級アルキルアミノ基で置換されて
いてもよい。
【0016】R3 は低級アルキル基またはフェニル低級
アルキル基を示し、該フェニル低級アルキル基のフェニ
ル環はハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、
低級アルコキシ基または低級アルキレンジオキシ基で置
換されていてもよい。
【0017】R4 はエステル、アミドまたはヒドロキサ
ム酸に変換されていてもよいカルボキシル基を示す。
【0018】R5 は後述するR7 、すなわち少なくとも
1個の酸素原子または硫黄原子を環内に有する複素環、
または下記一般式[II]で表される基を示す。
【0019】
【化13】 6 は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、ヒド
ロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルキレンジオキシ
基、ニトロ基、アミノ基または低級アルキルアミノ基を
示す。
【0020】R7 は少なくとも1個の酸素原子または硫
黄原子を環内に有する複素環を示す。 Aは低級アルキ
レン基を示す。]
【0021】上記で規定した基を詳しく説明する。ハロ
ゲン原子とは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素を示す。低
級アルキルとは、メチル、エチル、プロピル、ヘキシ
ル、イソプロピル、イソブチル、tert.-ブチル、(ジメ
チル)エチル等の1〜6個の炭素原子を有する直鎖また
は分枝のアルキルを示す。低級アルコキシとは、メトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ヘキシルオキ
シ、イソプロポキシ、tert.-ブトキシ等の1〜6個の炭
素原子を有する直鎖または分枝のアルコキシを示す。低
級アルキレンとは、メチレン、エチレン、トリメチレ
ン、ヘキサメチレン、プロピレン、(エチル)メチレ
ン、(ジメチル)メチレン等の1〜6個の炭素原子を有
する直鎖または分枝のアルキレンを示し、低級アルキレ
ンジオキシとは、メチレンジオキシ、エチレンジオキ
シ、プロピレンジオキシ、(ジエチル)メチレンジオキ
シ等の2個の酸素原子の間に1〜6個の炭素原子を有す
る直鎖または分枝のアルキレンが存在するアルキレンジ
オキシを示す。
【0022】少なくとも1個の酸素原子または硫黄原子
を環内に有する複素環とは、オキシラン環、フラン環、
テトラヒドロフラン環、ピラン環、テトラヒドロピラン
環、ベンゾフラン環、チオフェン環、テトラヒドロチオ
フェン環、チオピラン環、テトラヒドロチオピラン環、
ベンゾチオフェン環、オキサゾール環、イソオキサゾー
ル環、オキサジン環、ベンゾオキサゾール環、ベンゾイ
ソオキサゾール環、ベンゾオキサジン環、チアゾール
環、イソチアゾール環、チアジン環、ベンゾチアゾール
環、ベンゾイソチアゾール環、ベンゾチアジン環、フラ
ザン環などのように複素原子を含む3個以上の原子から
なる単環または縮合多環を示す。
【0023】エステルとは、メチルエステル、エチルエ
ステル、ヘキシルエステル、イソプロピルエステル、te
rt.-ブチルエステル等の低級アルキルエステル、および
ベンジルエステル等のフェニル低級アルキルエステルな
どのようにカルボン酸のエステルとして汎用されるもの
を示す。アミドとは、アンモニアとのアミド、メチルア
ミン、ジメチルアミンやエチルアミン等の低級アルキル
アミンとのアミド、ベンジルアミン等のフェニル低級ア
ルキルアミンとのアミドなどのようにカルボン酸のアミ
ドとして汎用されるものを示す。
【0024】本発明化合物における塩類とは医薬として
許容される塩であれば特に制限はなく、例えば塩酸、硝
酸、硫酸等の無機酸との塩、また、ナトリウム、カリウ
ム、カルシウム等のアルカリ金属またはアルカリ土類金
属との塩、アンモニウム塩、ジエチルアミン、トリエタ
ノールアミン塩等の有機アミンとの塩などが挙げられ
る。また、本発明化合物は水和物の形態をとっていても
よい。
【0025】ところで、医薬品として用いられる化合物
においては、生体内における吸収促進および持続性向
上、製剤化する上での安定化などを目的として、カルボ
ン酸のエステル化等のプロドラッグ化や、製造手段とし
て、すなわち合成中間体としてそれらの誘導体を用いる
技術も汎用されている。従って、本発明においてもカル
ボキシル基はカルボン酸の汎用誘導体であるエステルや
アミドの形に変換されていてもよい。
【0026】本発明化合物のうち、好ましい例として
は、下記のものが挙げられる。
【0027】a) 一般式[I]において、R1 が低級
アルキルもしくはフェニル低級アルキルエステルに変換
されていてもよいカルボキシル基;アンモニア、低級ア
ルキルアミンもしくはフェニル低級アルキルアミンとの
アミドに変換されていてもよいカルボキシル基;または
ヒドロキサム酸に変換されていてもよいカルボキシル基
を示し、該フェニル低級アルキルエステルおよび該フェ
ニル低級アルキルアミンのフェニル環はハロゲン原子、
低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低
級アルキレンジオキシ基、ニトロ基、アミノ基または低
級アルキルアミノ基で置換されていてもよく、R2 が水
素原子、低級アルキル基、フェニル低級アルキル基、ヒ
ドロキシ基、低級アルコキシ基またはフェニル低級アル
コキシ基を示し、該フェニル低級アルキル基および該フ
ェニル低級アルコキシ基のフェニル環はハロゲン原子、
低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低
級アルキレンジオキシ基、ニトロ基、アミノ基または低
級アルキルアミノ基で置換されていてもよく、R3 が低
級アルキル基またはフェニル低級アルキル基を示し、該
フェニル低級アルキル基のフェニル環はハロゲン原子、
低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基また
は低級アルキレンジオキシ基で置換されていてもよく、
4 が低級アルキルもしくはフェニル低級アルキルエス
テルに変換されていてもよいカルボキシル基;アンモニ
ア、低級アルキルアミンもしくはフェニル低級アルキル
アミンとのアミドに変換されていてもよいカルボキシル
基;またはヒドロキサム酸に変換されていてもよいカル
ボキシル基を示し、該フェニル低級アルキルエステルお
よび該フェニル低級アルキルアミンのフェニル環はハロ
ゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコ
キシ基、低級アルキレンジオキシ基、ニトロ基、アミノ
基または低級アルキルアミノ基で置換されていてもよ
く、Aが低級アルキレン基を示し、R5 が後述するR7
(すなわちフラン環、テトラヒドロフラン環、ピラン
環、テトラヒドロピラン環、ベンゾフラン環、チオフェ
ン環、テトラヒドロチオフェン環、チオピラン環、テト
ラヒドロチオピラン環、ベンゾチオフェン環、オキサゾ
ール環、イソオキサゾール環、オキサジン環、ベンゾオ
キサゾール環、ベンゾイソオキサゾール環、ベンゾオキ
サジン環、チアゾール環、イソチアゾール環、チアジン
環、ベンゾチアゾール環、ベンゾイソチアゾール環、ベ
ンゾチアジン環、フラザン環を示し、前記の各環はハロ
ゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコ
キシ基、低級アルキレンジオキシ基、ニトロ基、アミノ
基または低級アルキルアミノ基で置換されていてもよ
い)、または下記一般式[II]で表される基を示す化合
物。
【0028】
【化14】 [式中、R6 は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルキレン
ジオキシ基、ニトロ基、アミノ基または低級アルキルア
ミノ基を示し、R7 はフラン環、テトラヒドロフラン
環、ピラン環、テトラヒドロピラン環、ベンゾフラン
環、チオフェン環、テトラヒドロチオフェン環、チオピ
ラン環、テトラヒドロチオピラン環、ベンゾチオフェン
環、オキサゾール環、イソオキサゾール環、オキサジン
環、ベンゾオキサゾール環、ベンゾイソオキサゾール
環、ベンゾオキサジン環、チアゾール環、イソチアゾー
ル環、チアジン環、ベンゾチアゾール環、ベンゾイソチ
アゾール環、ベンゾチアジン環またはフラザン環を示
し、前記の各環はハロゲン原子、低級アルキル基、ヒド
ロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルキレンジオキシ
基、ニトロ基、アミノ基または低級アルキルアミノ基で
置換されていてもよい。](これを化合物(a)とい
う)。
【0029】b) 一般式[I]において、R1 が低級
アルキルもしくはフェニル低級アルキルエステルに変換
されていてもよいカルボキシル基を示し、R2 が水素原
子、フェニル低級アルキル基、ヒドロキシ基またはフェ
ニル低級アルコキシ基を示し、R3 が低級アルキル基ま
たはフェニル低級アルキル基を示し、R4 が低級アルキ
ルもしくはフェニル低級アルキルエステルに変換されて
いてもよいカルボキシル基;アンモニアとのアミドに変
換されていてもよいカルボキシル基;またはヒドロキサ
ム酸に変換されていてもよいカルボキシル基を示し、A
が低級アルキレン基を示し、R5 がフラン環、テトラヒ
ドロフラン環、チオフェン環または下記一般式[II]で
表される基を示す化合物。
【0030】
【化15】 [式中、R6 は水素原子を示し、R7 はフラン環、テト
ラヒドロフラン環、ベンゾフラン環、チオフェン環、テ
トラヒドロチオフェン環、ベンゾチオフェン環、オキサ
ゾール環、イソオキサゾール環、ベンゾオキサゾール
環、ベンゾイソオキサゾール環、チアゾール環、イソチ
アゾール環、ベンゾチアゾール環またはベンゾイソチア
ゾール環を示す。]
【0031】そのうち、一般式[I]において、R1
よびR4 がともにフェニル低級アルキルエステル特にベ
ンジルエステルに変換されていてもよいカルボキシル基
を示し、R2 が水素原子を示し、R3 が低級アルキル基
特にイソブチル基を示し、Aが低級アルキレン基特にメ
チレン基を示し、R5 が下記一般式[II]で表される基
を示す化合物が好ましい。
【0032】
【化16】 [式中、R6 は水素原子を、R7 はフラン環またはテト
ラヒドロフラン環を示す。]
【0033】本発明化合物のより好ましい例は、一般式
[I]において、R5 が下記一般式[II]で表される基
を示し、
【化17】 [式中、R6 は水素原子を、R7 はフラン環またはテト
ラヒドロフラン環を示す。]Aが低級アルキレン基特に
メチレン基を示し、R2 およびR3 が下記の通りである
化合物である。
【0034】R2 が水素原子を、R3 が低級アルキル基
を示す化合物。
【0035】R2 が水素原子を、R3 がイソブチル基を
示す化合物。
【0036】とりわけ、上記化合物(a)において、R
5 がフラン環、テトラヒドロフラン環、チオフェン環、
テトラヒドロチオフェン環または下記一般式[II]で表
される基を示す化合物、
【化18】 [式中、R6 は水素原子を示し、R7 はフラン環、テト
ラヒドロフラン環、ベンゾフラン環、チオフェン環、テ
トラヒドロチオフェン環、ベンゾチオフェン環、オキサ
ゾール環、イソオキサゾール環、ベンゾオキサゾール
環、ベンゾイソオキサゾール環、チアゾール環、イソチ
アゾール環、ベンゾチアゾール環またはベンゾイソチア
ゾール環を示す。] R5 がフリルフェニル基またはテトラヒドロフリルフェ
ニル基を示す化合物、R3 が低級アルキル基特にイソブ
チル基またはフェニル低級アルキル基を示す化合物、R
2 が水素原子、フェニル低級アルキル基、ヒドロキシ基
またはフェニル低級アルコキシ基を示す化合物、R1
低級アルキルもしくはフェニル低級アルキルエステルに
変換されていてもよいカルボキシル基を示し、R4 が低
級アルキルもしくはフェニル低級アルキルエステルに変
換されていてもよいカルボキシル基;アンモニアとのア
ミドに変換されていてもよいカルボキシル基;またはヒ
ドロキサム酸に変換されていてもよいカルボキシル基を
示す化合物、R1 およびR4 がともにフェニル低級アル
キルエステルに変換されていてもよいカルボキシル基を
示す化合物、R1 およびR4 がともにベンジルエステル
に変換されていてもよいカルボキシル基を示す化合物、
3 が低級アルキル基またはフェニル低級アルキル基
を、R5 がフラン環、テトラヒドロフラン環、チオフェ
ン環、テトラヒドロチオフェン環または下記一般式[I
I]で表される基を示す化合物、
【化19】 [式中、R6 は水素原子を示す。
【0037】R7 はフラン環、テトラヒドロフラン環、
ベンゾフラン環、チオフェン環、テトラヒドロチオフェ
ン環、ベンゾチオフェン環、オキサゾール環、イソオキ
サゾール環、ベンゾオキサゾール環、ベンゾイソオキサ
ゾール環、チアゾール環、イソチアゾール環、ベンゾチ
アゾール環またはベンゾイソチアゾール環を示す。]、
3 が低級アルキル基特にイソブチル基を、R5 がフリ
ルフェニル基またはテトラヒドロフリルフェニル基を示
す化合物、R2 が水素原子、フェニル低級アルキル基、
ヒドロキシ基またはフェニル低級アルコキシ基を、R3
が低級アルキル基またはフェニル低級アルキル基を、R
5がフラン環、テトラヒドロフラン環、チオフェン環、
テトラヒドロチオフェン環または下記一般式[II]で表
される基を示す化合物、
【化20】 [式中、R6 は水素原子を示す。
【0038】R7 はフラン環、テトラヒドロフラン環、
ベンゾフラン環、チオフェン環、テトラヒドロチオフェ
ン環、ベンゾチオフェン環、オキサゾール環、イソオキ
サゾール環、ベンゾオキサゾール環、ベンゾイソオキサ
ゾール環、チアゾール環、イソチアゾール環、ベンゾチ
アゾール環またはベンゾイソチアゾール環を示す。]、
2 が水素原子を、R3 が低級アルキル基特にイソブチ
ル基を、R5 がフリルフェニル基またはテトラヒドロフ
リルフェニル基を示す化合物、が特に好ましい。
【0039】本発明の好ましい化合物の具体例として、
2−[3−(2−カルボキシエチル)−3−イソブチル
ウレイド]−3−[4−(3−フリル)フェニル]プロ
ピオン酸(下記一般式[III ])、2−[3−(2−カ
ルボキシエチル)−3−イソブチルウレイド]−3−
[4−(3−テトラヒドロフリル)フェニル]プロピオ
ン酸(下記一般式[IV])、さらにそれぞれの塩類なら
びに単一のジアステレオ異性体、光学異性体が挙げられ
る。
【0040】
【化21】
【化22】 本発明化合物の代表的な合成法を下記に示す。
【0041】
【化23】 この方法は、まず一般式[V]で表される化合物と1,
1´−カルボニルジイミダゾールをイミダゾール等の塩
基存在下で反応させて一般式[VI]の化合物に導き、次
いでこれを一般式[VII ]の化合物と反応させてウレア
を形成し、本発明化合物(一般式[I])を得る方法で
ある。なお、一般式[V]で表される化合物の一部は、
Shieh らが報告した方法(J. Org. Chem., 57, 379-381
(1992))によってチロシンから合成することができ
る。
【0042】また、カルボキシル基は、必要に応じて汎
用される方法を用いてエステルやアミドに変換すること
ができる。逆に、エステルやアミドは、汎用される方法
を用いて加水分解させ、カルボン酸とすることができ
る。
【0043】上記の方法によって得られた化合物は、常
法により前述の様な塩類とすることができる。
【0044】一般式[I]で表される化合物にはジアス
テレオ異性体および光学異性体が存在するが、それらは
すべて本発明に含まれる。光学活性な原料を用いると単
一のジアステレオ異性体および光学異性体が得られる
が、ラセミ体を原料として用いた場合には、汎用される
方法、例えば光学分割剤等を用いる方法により各異性体
を分離することができる。
【0045】本発明化合物の有用性を調べるべく、本発
明化合物のエンドペプチダーゼ24.11に対する作用
を検討した。詳細については後述の薬理試験の項で示す
が、エンドペプチダーゼ24.11の基質として知られ
ているN−ダンシル−D−アラニル−グリシル−p−ニ
トロフェニルアラニル−グリシンを用いて検討した結
果、本発明化合物はエンドペプチダーゼ24.11に対
し強い阻害活性を示した。
【0046】中性エンドペプチダーゼの一つであるエン
ドペプチダーゼ24.11は、生体内に存在し、種々の
生体機能に関与している酵素である。すでに、エンドペ
プチダーゼ24.11を阻害する化合物が心不全モデル
において総尿量、尿中ナトリウム排泄量、尿中ANP排
泄量および尿中サイクリックGMP排泄量を増加させる
こと(J. Cardiovasc. Pharmacol., 19, 635-640 (199
2) 、J. Pharmacol. Exp. Ther., 266, 872-883 (1993)
)、高血圧モデルにおいて降圧作用を発現すること
(J. Pharmacol. Exp. Ther., 265, 1339-1347 (1993)
)、腎摘出モデルにおいて尿中ナトリウム排泄量を増
加させること(Circ. Res., 65, 640-646 (1989))、急
性の下痢に対する改善作用を発現すること(Gut, 33, 7
53-758 (1992))、鎮痛作用を発現すること(Nature, 2
88, 286-288 (1980) )、さらに、食餌摂取を抑制する
ボンベシン(J. Clin. Endocrinol. Metab., 76, 1495-
1498 (1993) )を分解すること(Proc. Natl. Acad. Sc
i., 88, 10662-10666 (1991))、リウマチ患者の血液な
らびに滑液中において活性が特異的に高いこと(Rheuma
tol. Int., 13, 1-4 (1993) )などが報告されており、
したがって本発明化合物は心不全、高血圧等の心血管系
疾患、腎不全等の腎疾患、下痢、胃酸過多等の胃腸障
害、肥満症等の内分泌・代謝性疾患、リウマチ等の自己
免疫疾患などの治療剤および筋肉痛、片頭痛等に対する
鎮痛剤として広い医薬用途を有することが期待されてい
る。
【0047】本発明化合物は前述のように優れたエンド
ペプチダーゼ24.11阻害活性を示しており、エンド
ペプチダーゼ24.11が関与する幅広い疾患に有用で
ある。 また、本発明化合物のアンジオテンシン変換酵
素に対する作用についても検討した結果、優れた阻害活
性が認められた。このことは、本発明化合物が心不全、
高血圧等の心血管系疾患治療剤として特に有用であるこ
とが判明した。
【0048】本発明化合物は経口でも、非経口でも投与
することができる。投与剤型としては、錠剤、カプセル
剤、顆粒剤、散剤、注射剤等が挙げられ、汎用されてい
る技術を用いて製剤化することができる。例えば錠剤、
カプセル剤、顆粒剤、散剤等の経口剤であれば、乳糖、
結晶セルロース、デンプン等の増量剤、ステアリン酸マ
グネシウム、タルク等の滑沢剤、ヒドロキシプロピルセ
ルロースポリビニルピロリドン等の結合剤、カルボキシ
メチルセルロース カルシウム、低置換ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース等の崩壊剤、ヒドロキシプロピル
メチルセルロース、マクロゴール、シリコン樹脂等のコ
ーティング剤などを必要に応じて加えればよい。
【0049】本発明化合物の投与量は症状、年令、剤型
等によって適宜選択できるが、経口剤であれば通常1日
当り0.1〜6000mg、好ましくは1〜600mg
を1回または数回に分けて投与すればよい。
【0050】以下に、本発明化合物の製造例および製剤
例を示すが、これらの例は本発明をよりよく理解するた
めのものであり、本発明の範囲を限定するものではな
い。
【0051】
【実施例】
[製造例] 参考例1 N−tert.-ブトキシカルボニル−(4−トリフルオロメ
タンスルホニルオキシ)−L-フェニルアラニンベンジル
エステル(参考化合物1−1)
【化24】 N−tert.-ブトキシカルボニル−L-チロシンベンジルエ
ステル(1.0g)の塩化メチレン(4.2ml)溶液
に、ピリジン(1.1ml)を加え撹拌する。氷冷下、
反応液にトリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.5
2ml)を加え、さらに氷冷下で1時間撹拌する。反応
液に水を加え、塩化メチレンで抽出する。有機層を0.
1N水酸化ナトリウム水溶液、次いで10%クエン酸水
溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃
縮する。得られる油状物をシリカゲルカラムクロマトで
精製し、標記化合物(参考化合物1−1)994mg
(73.1%)を得る。
【0052】mp 60.0〜60.9℃ [α] D 20 −10.8°(c=1.0,メタノール) IR(KBr,cm-1)3402,2984,174
3,1690,1521,1424,1250,120
1,1143,1012,902,639
【0053】実施例1 (2S)−2−[3−(2−ベンジルオキシカルボニル
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−(3
−フリル)フェニル]プロピオン酸ベンジルエステル
(化合物1−1)
【化25】 1)窒素雰囲気下、N−tert.-ブトキシカルボニル−
(4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ)−L-フェ
ニルアラニンベンジルエステル(参考化合物1−1、3
60mg)、3−フリルほう酸(120mg)および炭
酸カリウム(148mg)のトルエン(10ml)溶液
に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
(0)(164mg)を加え、85℃で60時間撹拌す
る。セライトろ過によりテトラキス(トリフェニルホス
フィン)パラジウム(0)を除去し、ろ液を減圧濃縮す
る。得られる油状物をシリカゲルカラムクロマトで精製
し、(2S)−2−tert.-ブトキシカルボニルアミノ−
3−[4−(3−フリル)フェニル]プロピオン酸ベン
ジルエステル159mg(54%)を得る。
【0054】2)(2S)−2−tert.-ブトキシカルボ
ニルアミノ−3−[4−(3−フリル)フェニル]プロ
ピオン酸ベンジルエステル(1.0g)の酢酸エチル
(5.0ml)溶液に、4.1N塩酸/酢酸エチル
(5.0ml)を加え、室温で3時間撹拌する。反応液
を減圧濃縮して(2S)−2−アミノ−3−[4−(3
−フリル)フェニル]プロピオン酸ベンジルエステル塩
酸塩690mg(80.7%)を得る。
【0055】3)窒素雰囲気下、(2S)−2−アミノ
−3−[4−(3−フリル)フェニル]プロピオン酸ベ
ンジルエステル塩酸塩(600mg)、1,1´−カル
ボニルジイミダゾール(324mg)およびイミダゾー
ル(113mg)にテトラヒドロフラン(30ml)を
加え、室温で1時間撹拌する。反応液に、3−(N−イ
ソブチル)アミノプロピオン酸ベンジルエステル塩酸塩
(478mg)を加え、10分間加熱還流する。放冷
後、反応液に10%クエン酸水溶液を加え、ジエチルエ
ーテルで抽出をする。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮する。得られる
油状物をシリカゲルカラムクロマトで精製し、標記化合
物(化合物1−1)216mg(22.6%)を得る。
【0056】[α] D 20 −16.0°(c=0.4
9,クロロホルム) IR(Film,cm-1)3353,3065,295
9,1732,1651,1520,1455,138
6,1173,1017
【0057】実施例1と同様の方法を用いて以下の化合
物が得られる。
【0058】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[4−(2−フリル)フェニル]プロピオン酸ベン
ジルエステル(化合物1−2)
【0059】・(2S)−2−[3−(2−tert.-ブト
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[4−(3−フリル)フェニル]プロピオン酸エチ
ルエステル(化合物1−3)
【0060】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[4−(3−フリル)フェニル]プロピオンアミド
(化合物1−4)
【0061】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシカルボニル−3−フェニルプロピル]
−3−イソブチルウレイド]−3−[4−(3−フリ
ル)フェニル]プロピオン酸ベンジルエステル(化合物
1−5)
【0062】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシカルボニル−4−フェニルブチル]−
3−イソブチルウレイド]−3−[4−(3−フリル)
フェニル]プロピオン酸ベンジルエステル(化合物1−
6)
【0063】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシカルボニル−2−ヒドロキシエチル]
−3−イソブチルウレイド]−3−[4−(3−フリ
ル)フェニル]プロピオン酸ベンジルエステル(化合物
1−7)
【0064】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシ−2−ベンジルオキシカルボニルエチ
ル]−3−イソブチルウレイド]−3−[4−(3−フ
リル)フェニル]プロピオン酸ベンジルエステル(化合
物1−8)
【0065】・(2S)−2−[3−ベンジル−3−
(2−ベンジルオキシカルボニルエチル)ウレイド]−
3−[4−(3−フリル)フェニル]プロピオン酸ベン
ジルエステル(化合物1−9)
【0066】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[4−(2−ベンゾフリル)フェニル]プロピオン
酸ベンジルエステル(化合物1−10)
【0067】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[4−(2−チエニル)フェニル]プロピオン酸ベ
ンジルエステル(化合物1−11)
【0068】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[4−(3−チエニル)フェニル]プロピオン酸ベ
ンジルエステル(化合物1−12)
【0069】・(2S)−2−[3−(2−tert.-ブト
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[4−(3−チエニル)フェニル]プロピオン酸エ
チルエステル(化合物1−13)
【0070】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[4−(3−チエニル)フェニル]プロピオンアミ
ド(化合物1−14)
【0071】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシカルボニル−3−フェニルプロピル]
−3−イソブチルウレイド]−3−[4−(3−チエニ
ル)フェニル]プロピオン酸ベンジルエステル(化合物
1−15)
【0072】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシカルボニル−4−フェニルブチル]−
3−イソブチルウレイド]−3−[4−(3−チエニ
ル)フェニル]プロピオン酸ベンジルエステル(化合物
1−16)
【0073】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシカルボニル−2−ヒドロキシエチル]
−3−イソブチルウレイド]−3−[4−(3−チエニ
ル)フェニル]プロピオン酸ベンジルエステル(化合物
1−17)
【0074】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシ−2−ベンジルオキシカルボニルエチ
ル]−3−イソブチルウレイド]−3−[4−(3−チ
エニル)フェニル]プロピオン酸ベンジルエステル(化
合物1−18)
【0075】・(2S)−2−[3−ベンジル−3−
(2−ベンジルオキシカルボニルエチル)ウレイド]−
3−[4−(3−チエニル)フェニル]プロピオン酸ベ
ンジルエステル(化合物1−19)
【0076】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[4−(2−ベンゾチエニル)フェニル]プロピオ
ン酸ベンジルエステル(化合物1−20)
【0077】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[4−(2−オキサゾリル)フェニル]プロピオン
酸ベンジルエステル(化合物1−21)
【0078】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[4−(3−イソオキサゾリル)フェニル]プロピ
オン酸ベンジルエステル(化合物1−22)
【0079】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[4−(2−ベンゾオキサゾリル)フェニル]プロ
ピオン酸ベンジルエステル(化合物1−23)
【0080】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[4−(3−ベンゾイソオキサゾリル)フェニル]
プロピオン酸ベンジルエステル(化合物1−24)
【0081】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[4−(2−チアゾリル)フェニル]プロピオン酸
ベンジルエステル(化合物1−25)
【0082】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[4−(3−イソチアゾリル)フェニル]プロピオ
ン酸ベンジルエステル(化合物1−26)
【0083】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[4−(2−ベンゾチアゾリル)フェニル]プロピ
オン酸ベンジルエステル(化合物1−27)
【0084】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[4−(3−ベンゾイソチアゾリル)フェニル]プ
ロピオン酸ベンジルエステル(化合物1−28)
【0085】実施例2 (2S)−2−[3−(2−ベンジルオキシカルボニル
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−(2−チエ
ニル)プロピオン酸ベンジルエステル(化合物2−1)
【化26】 窒素雰囲気下、(2S)−2−アミノ−3−(2−チエ
ニル)プロピオン酸ベンジルエステル塩酸塩(500m
g)、1,1´−カルボニルジイミダゾール(265m
g)およびイミダゾール(95mg)にテトラヒドロフ
ラン(10ml)を加え、室温で20分間撹拌する。反
応液に、3−(N−イソブチル)アミノプロピオン酸エ
チルエステル塩酸塩(300mg)を加え、1時間加熱
還流する。放冷後、反応液に10%クエン酸水溶液を加
え、ジエチルエーテルで抽出する。有機層を水、次いで
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
減圧濃縮する。得られる油状物をシリカゲルカラムクロ
マトで精製し、標記化合物(化合物2−1)を得る。
【0086】実施例2と同様の方法を用いて以下の化合
物が得られる。
【0087】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−(2−フリル)プロピオン酸ベンジルエステル(化
合物2−2)
【0088】実施例3 (2S)−2−[3−(2−カルボキシエチル)−3−
イソブチルウレイド]−3−[4−(3−テトラヒドロ
フリル)フェニル]プロピオン酸(化合物3−1)
【化27】 窒素雰囲気下、(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[4−(3−フリル)フェニル]プロピオン酸ベン
ジルエステル(化合物1−1、180mg)のテトラヒ
ドロフラン(10ml)溶液に、20%水酸化パラジウ
ムオンカーボン(32mg)を加え、水素雰囲気下で4
時間撹拌する。セライトろ過により水酸化パラジウムオ
ンカーボンを除去し、ろ液を減圧濃縮する。得られる油
状物をシリカゲルカラムクロマトで精製し、標記化合物
(化合物3−1)96mg(74%)を非晶性粉末とし
て得る。
【0089】[α] D 20 −30.0°(c=0.5
0,クロロホルム) IR(KBr,cm-1)2962,1732,161
1,1530,1417,1201,1076,104
【0090】実施例3と同様の方法を用いて以下の化合
物が得られる。
【0091】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−(2
−テトラヒドロフリル)フェニル]プロピオン酸(化合
物3−2)
【0092】・(2S)−2−[3−(2−tert.-ブト
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[4−(3−テトラヒドロフリル)フェニル]プロ
ピオン酸エチルエステル(化合物3−3)
【0093】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−(3
−テトラヒドロフリル)フェニル]プロピオンアミド
(化合物3−4)
【0094】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−カルボキシ−3−フェニルプロピル]−3−イソブチ
ルウレイド]−3−[4−(3−テトラヒドロフリル)
フェニル]プロピオン酸(化合物3−5)
【0095】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−カルボキシ−4−フェニルブチル]−3−イソブチル
ウレイド]−3−[4−(3−テトラヒドロフリル)フ
ェニル]プロピオン酸(化合物3−6)
【0096】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−カルボキシ−2−ヒドロキシエチル]−3−イソブチ
ルウレイド]−3−[4−(3−テトラヒドロフリル)
フェニル]プロピオン酸(化合物3−7)
【0097】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−(2−テト
ラヒドロフリル)プロピオン酸(化合物3−8)
【0098】実施例4 (2S)−2−[3−(2−カルボキシエチル)−3−
イソブチルウレイド]−3−[4−(3−フリル)フェ
ニル]プロピオン酸(化合物4−1)
【化28】 (2S)−2−[3−(2−ベンジルオキシカルボニル
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−(3
−フリル)フェニル]プロピオン酸ベンジルエステル
(化合物1−1、32mg)のテトラヒドロフラン
(0.2ml)溶液に、1N水酸化リチウム水溶液
(0.17ml)を加え、2時間30分撹拌する。反応
液を10%クエン酸水溶液の添加により酸性にした後、
クロロホルムで抽出する。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮する。得
られる油状物をシリカゲルカラムクロマトで精製し、標
記化合物(化合物4−1)10mg(44.4%)を非
晶性粉末として得る。
【0099】IR(KBr,cm-1)2961,235
9,1728,1607,1524,1415,119
9,1018,785
【0100】実施例4と同様の方法を用いて以下の化合
物が得られる。
【0101】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−(2
−フリル)フェニル]プロピオン酸(化合物4−2)
【0102】・(2S)−2−[3−(2−tert.-ブト
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[4−(3−フリル)フェニル]プロピオン酸(化
合物4−3)
【0103】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−(3
−フリル)フェニル]プロピオンアミド(化合物4−
4)
【0104】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−カルボキシ−3−フェニルプロピル]−3−イソブチ
ルウレイド]−3−[4−(3−フリル)フェニル]プ
ロピオン酸(化合物4−5)
【0105】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−カルボキシ−4−フェニルブチル]−3−イソブチル
ウレイド]−3−[4−(3−フリル)フェニル]プロ
ピオン酸(化合物4−6)
【0106】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−カルボキシ−2−ヒドロキシエチル]−3−イソブチ
ルウレイド]−3−[4−(3−フリル)フェニル]プ
ロピオン酸(化合物4−7)
【0107】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシ−2−カルボキシエチル]−3−イソ
ブチルウレイド]−3−[4−(3−フリル)フェニ
ル]プロピオン酸(化合物4−8)
【0108】・(2S)−2−[3−ベンジル−3−
(2−カルボキシエチル)ウレイド]−3−[4−(3
−フリル)フェニル]プロピオン酸(化合物4−9)
【0109】・(2S)−2−[3−(2−tert.-ブト
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[4−(3−テトラヒドロフリル)フェニル]プロ
ピオン酸エチルエステル(化合物4−10)
【0110】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−(2
−ベンゾフリル)フェニル]プロピオン酸(化合物4−
11)
【0111】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−(2
−チエニル)フェニル]プロピオン酸(化合物4−1
2)
【0112】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−(3
−チエニル)フェニル]プロピオン酸(化合物4−1
3)
【0113】・(2S)−2−[3−(2−tert.-ブト
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[4−(3−チエニル)フェニル]プロピオン酸
(化合物4−14)
【0114】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−(3
−チエニル)フェニル]プロピオンアミド(化合物4−
15)
【0115】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−カルボキシ−3−フェニルプロピル]−3−イソブチ
ルウレイド]−3−[4−(3−チエニル)フェニル]
プロピオン酸(化合物4−16)
【0116】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−カルボキシ−4−フェニルブチル]−3−イソブチル
ウレイド]−3−[4−(3−チエニル)フェニル]プ
ロピオン酸(化合物4−17)
【0117】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−カルボキシ−2−ヒドロキシエチル]−3−イソブチ
ルウレイド]−3−[4−(3−チエニル)フェニル]
プロピオン酸(化合物4−18)
【0118】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシ−2−カルボキシエチル]−3−イソ
ブチルウレイド]−3−[4−(3−チエニル)フェニ
ル]プロピオン酸(化合物4−19)
【0119】・(2S)−2−[3−[3−ベンジル−
(2−カルボキシエチル)ウレイド]−3−[4−(3
−チエニル)フェニル]プロピオン酸(化合物4−2
0)
【0120】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−(2
−ベンゾチエニル)フェニル]プロピオン酸(化合物4
−21)
【0121】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−(2
−オキサゾリル)フェニル]プロピオン酸(化合物4−
22)
【0122】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−(3
−イソオキサゾリル)フェニル]プロピオン酸(化合物
4−23)
【0123】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−(2
−ベンゾオキサゾリル)フェニル]プロピオン酸(化合
物4−24)
【0124】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−(3
−ベンゾイソオキサゾリル)フェニル]プロピオン酸
(化合物4−25)
【0125】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−(2
−チアゾリル)フェニル]プロピオン酸(化合物4−2
6)
【0126】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−(3
−イソチアゾリル)フェニル]プロピオン酸(化合物4
−27)
【0127】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−(2
−ベンゾチアゾリル)フェニル]プロピオン酸(化合物
4−28)
【0128】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−(3
−ベンゾイソチアゾリル)フェニル]プロピオン酸(化
合物4−29)
【0129】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−(2−フリ
ル)プロピオン酸(化合物4−30)
【0130】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−(2−チエ
ニル)プロピオン酸(化合物4−31)
【0131】実施例5 (2S)−2−[3−(2−tert.-ブトキシカルボニル
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−(3
−フリル)フェニル]プロピオノヒドロキサム酸(化合
物5−1)
【化29】 塩化ヒドロキシアンモニウム(134mg)のメタノー
ル(5ml)溶液に28%ナトリウムメトキシド/メタ
ノール(0.74ml)を加え、室温で5分間撹拌す
る。氷冷下、(2S)−2−[3−(2−tert.-ブトキ
シカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−3
−[4−(3−フリル)フェニル]プロピオン酸エチル
エステル(化合物1−3、750mg)のメタノール
(7ml)溶液に反応液を加え、氷冷下で15分間、さ
らに室温で一晩撹拌する。反応液に10%クエン酸水溶
液を加えてpHを5に調整した後、減圧濃縮によりメタ
ノールを留去する。得られる溶液を酢酸エチルで抽出
し、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後
減圧濃縮する。得られる油状物をシリカゲルカラムクロ
マトで精製し、標記化合物(化合物5−1)を得る。
【0132】実施例5と同様の方法を用いて以下の化合
物が得られる。
【0133】・(2S)−2−[3−(2−tert.-ブト
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[4−(3−テトラヒドロフリル)フェニル]プロ
ピオノヒドロキサム酸(化合物5−2)
【0134】・(2S)−2−[3−(2−tert.-ブト
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[4−(3−チエニル)フェニル]プロピオノヒド
ロキサム酸(化合物5−3)
【0135】実施例6 (2S)−2−[3−(2−カルボキシエチル)−3−
イソブチルウレイド]−3−[4−(3−フリル)フェ
ニル]プロピオン酸エチルエステル(化合物6−1)
【化30】 (2S)−2−[3−(2−tert.-ブトキシカルボニル
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−(3
−フリル)フェニル]プロピオン酸エチルエステル(化
合物1−3、1.0g)に4.0N塩酸/ジオキサン
(10ml)を加え、室温で3時間30分撹拌する。反
応液を減圧濃縮し、得られる油状物をシリカゲルカラム
クロマトで精製し、標記化合物(化合物6−1)を得
る。
【0136】実施例6と同様の方法を用いて以下の化合
物が得られる。
【0137】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−(3
−フリル)フェニル]プロピオノヒドロキサム酸(化合
物6−2)
【0138】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−(3
−テトラヒドロフリル)フェニル]プロピオン酸エチル
エステル(化合物6−3)
【0139】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−(3
−テトラヒドロフリル)フェニル]プロピオノヒドロキ
サム酸(化合物6−4)
【0140】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−(3
−チエニル)フェニル]プロピオン酸エチルエステル
(化合物6−5)
【0141】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−(3
−チエニル)フェニル]プロピオノヒドロキサム酸(化
合物6−6)
【0142】[製剤例]本発明化合物の経口剤および注
射剤の一般的な製剤例を以下に示す。
【0143】 1)錠剤 処方1 100mg中 本発明化合物 1 mg 乳糖 66.4mg トウモロコシデンプン 20 mg カルボキシメチルセルロース カルシウム 6 mg ヒドロキシプロピルセルロース 4 mg ステアリン酸 マグネシウム 0.6mg
【0144】上記処方の錠剤に、コーティング剤(例え
ば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、マクロゴー
ル、シリコン樹脂等通常のコーティング剤)2mgを用
いてコーティングを施し、目的とするコーティング錠を
得る(以下の処方の錠剤も同じ)。
【0145】 処方2 100mg中 本発明化合物 5 mg 乳糖 62.4mg トウモロコシデンプン 20 mg カルボキシメチルセルロース カルシウム 6 mg ヒドロキシプロピルセルロース 4 mg ステアリン酸 マグネシウム 0.6mg コーティング剤 2 mg
【0146】 処方3 100mg中 本発明化合物 20mg 乳糖 51mg トウモロコシデンプン 15mg カルボキシメチルセルロース カルシウム 5mg ヒドロキシプロピルセルロース 5mg ステアリン酸 マグネシウム 1mg タルク 1mg コーティング剤 2mg
【0147】 処方4 100mg中 本発明化合物 40mg 乳糖 34mg トウモロコシデンプン 10mg カルボキシメチルセルロース カルシウム 5mg ヒドロキシプロピルセルロース 5mg ステアリン酸 マグネシウム 2mg タルク 2mg コーティング剤 2mg
【0148】 処方5 220mg中 本発明化合物 100mg 乳糖 67mg トウモロコシデンプン 20mg カルボキシメチルセルロース カルシウム 10mg ヒドロキシプロピルセルロース 10mg ステアリン酸 マグネシウム 4mg タルク 4mg コーティング剤 5mg
【0149】 2)カプセル剤 処方1 150mg中 本発明化合物 5 mg 乳糖 145 mg
【0150】本発明化合物と乳糖の混合比を変えること
により、本発明化合物の成分量が10mg/カプセル、
30mg/カプセル、50mg/カプセル、100mg
/カプセルのカプセル剤も調製した。
【0151】 3)顆粒剤 処方1 100mg中 本発明化合物 30 mg マンニトール 46.5mg ポリビニルピロリドンK−30 7 mg オイドラギットRL 15 mg トリアセチン 1.5mg
【0152】 処方2 130mg中 本発明化合物 50 mg 乳糖 55 mg バレイショデンプン 20 mg ヒドロキシプロピルセルロース 4 mg タルク 微量
【0153】 4)注射剤 処方1 10ml中 本発明化合物 10〜100mg 塩化ナトリウム 90 mg 水酸化ナトリウム 適量 滅菌精製水 適量
【0154】
【発明の効果】
[薬理試験]エンドペプチダーゼ24.11活性の測定
法として、N−ダンシル−D−アラニル−グリシル−p
−ニトロフェニルアラニル−グリシン(DAGNPG)
を基質として用いて、グリシンとp−ニトロフェニルア
ラニン間のペプチド結合の切断の程度によって酵素活性
を測定する Florentinらの方法が知られている(Anal.
Biochem., 141, 62-69 (1984) )。そこで、この文献に
記載された方法に準じて、本発明化合物のエンドペプチ
ダーゼ24.11への作用を検討した。
【0155】(実験方法)酵素標品は、Malfloy らの方
法(J. Biol. Chem., 259, 14365-14370 (1984))に準
じて、以下の方法によりラット腎臓から粗抽出したもの
を用いた。
【0156】Wistar系ラットから腎臓を摘出し、トリス
−塩酸緩衝液(5mM、pH7.4、125mMのD−
マンニトールおよび12mMの塩化マグネシウムを含
む)中でホモジナイズした後、低速遠心(1000×
g)して上清を得た。その上清を120分間高速遠心
(7000×g)して得られたペレットをトリス−塩酸
緩衝液(2.5mM、pH7.4、62.5mMのD−
マンニトールおよび6mMの塩化マグネシウムを含む)
に懸濁した。再度低速遠心、高速遠心の操作をして得ら
れたペレットをヘペス緩衝液(5mM、pH7.4)に
懸濁することにより酵素標品を得た。
【0157】次に、本発明化合物の酵素標品への作用を
検討するため、表1の組成の混合溶液を用いて下記の反
応条件で反応を行なった。
【0158】
【表1】 上記溶液150μlを37℃で30分間インキュベーシ
ョンした。これを100℃で5分間煮沸した後、トリス
−塩酸緩衝液(50mM、pH7.4)を1.35ml
加え、5分間中速遠心(5000×g)して上清を得
た。その上清の蛍光強度(波長342nmで励起、56
2nmで発光)を測定した。
【0159】被験化合物の酵素標品に対する阻害作用の
程度は、下記の式より求めた阻害率で示す。
【0160】
【式1】 (結果)表2に実験結果の一例として、化合物3−1お
よび化合物4−1におけるエンドペプチダーゼ24.1
1を50%阻害するのに要した濃度(IC50)を示す。
【0161】
【表2】 表2に示されるように、本発明化合物はエンドペプチダ
ーゼ24.11活性をを低濃度で顕著に阻害することが
認められた。
【0162】以上のことから、本発明化合物は優れたエ
ンドペプチダーゼ24.11阻害活性を有しており、エ
ンドペプチダーゼ24.11が関与する疾患である心不
全、高血圧等の心血管系疾患、腎不全等の腎疾患、下
痢、胃酸過多等の胃腸障害、肥満症等の内分泌・代謝性
疾患、リウマチ等の自己免疫疾患などの治療剤および筋
肉痛、片頭痛等に対する鎮痛剤として広い医薬用途を有
し、さらに、アンジオテンシン変換酵素に対する抑制活
性を有していることを考え併せると、特に心不全、高血
圧等の心血管系疾患治療剤として優れたものであること
が明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/34 ACJ A61K 31/34 ACJ ACN ACN ACV ACV ADD ADD AED AED 31/38 ABN 31/38 ABN 31/42 31/42 31/425 31/425 C07D 261/08 C07D 261/08 261/20 261/20 263/32 263/32 263/56 263/56 275/02 275/02 275/06 275/06 277/18 277/18 277/64 277/64 307/16 307/16 307/79 307/79 333/04 333/04 333/24 333/24 (72)発明者 須原 寛 大阪府大阪市淀川区塚本5丁目6番4− 201号 (72)発明者 宮脇 宣明 兵庫県三田市弥生が丘4丁目1番1号 (72)発明者 藤田 裕子 大阪府大阪市東淀川区菅原5丁目11番19− 102号

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式[I]で表される化合物およ
    びその塩類。 【化1】 [式中、R1 はエステル、アミドまたはヒドロキサム酸
    に変換されていてもよいカルボキシル基を示す。R2
    水素原子、低級アルキル基、フェニル低級アルキル基、
    ヒドロキシ基、低級アルコキシ基またはフェニル低級ア
    ルコキシ基を示し、該フェニル低級アルキル基および該
    フェニル低級アルコキシ基のフェニル環はハロゲン原
    子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ
    基、低級アルキレンジオキシ基、ニトロ基、アミノ基ま
    たは低級アルキルアミノ基で置換されていてもよい。R
    3 は低級アルキル基またはフェニル低級アルキル基を示
    し、該フェニル低級アルキル基のフェニル環はハロゲン
    原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ
    基または低級アルキレンジオキシ基で置換されていても
    よい。R4 はエステル、アミドまたはヒドロキサム酸に
    変換されていてもよいカルボキシル基を示す。R5 はR
    7 または下記一般式[II]で表される基を示す。 【化2】 6 は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、ヒド
    ロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルキレンジオキシ
    基、ニトロ基、アミノ基または低級アルキルアミノ基を
    示す。R7 は少なくとも1個の酸素原子または硫黄原子
    を環内に有する複素環を示す。 Aは低級アルキレン基
    を示す。]
  2. 【請求項2】 下記一般式[I]で表される化合物およ
    びその塩類。 【化3】 [式中、R1 は低級アルキルもしくはフェニル低級アル
    キルエステルに変換されていてもよいカルボキシル基;
    アンモニア、低級アルキルアミンもしくはフェニル低級
    アルキルアミンとのアミドに変換されていてもよいカル
    ボキシル基;またはヒドロキサム酸に変換されていても
    よいカルボキシル基を示し、該フェニル低級アルキルエ
    ステルおよび該フェニル低級アルキルアミンのフェニル
    環はハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、低
    級アルコキシ基、低級アルキレンジオキシ基、ニトロ
    基、アミノ基または低級アルキルアミノ基で置換されて
    いてもよい。R2 は水素原子、低級アルキル基、フェニ
    ル低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基ま
    たはフェニル低級アルコキシ基を示し、該フェニル低級
    アルキル基および該フェニル低級アルコキシ基のフェニ
    ル環はハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、
    低級アルコキシ基、低級アルキレンジオキシ基、ニトロ
    基、アミノ基または低級アルキルアミノ基で置換されて
    いてもよい。R3 は低級アルキル基またはフェニル低級
    アルキル基を示し、該フェニル低級アルキル基のフェニ
    ル環はハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、
    低級アルコキシ基または低級アルキレンジオキシ基で置
    換されていてもよい。R4 は低級アルキルもしくはフェ
    ニル低級アルキルエステルに変換されていてもよいカル
    ボキシル基;アンモニア、低級アルキルアミンもしくは
    フェニル低級アルキルアミンとのアミドに変換されてい
    てもよいカルボキシル基;またはヒドロキサム酸に変換
    されていてもよいカルボキシル基を示し、該フェニル低
    級アルキルエステルおよび該フェニル低級アルキルアミ
    ンのフェニル環はハロゲン原子、低級アルキル基、ヒド
    ロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルキレンジオキシ
    基、ニトロ基、アミノ基または低級アルキルアミノ基で
    置換されていてもよい。R5 はR7 または下記一般式
    [II]で表される基を示す。 【化4】 6 は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、ヒド
    ロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルキレンジオキシ
    基、ニトロ基、アミノ基または低級アルキルアミノ基を
    示す。R7 はフラン環、テトラヒドロフラン環、ピラン
    環、テトラヒドロピラン環、ベンゾフラン環、チオフェ
    ン環、テトラヒドロチオフェン環、チオピラン環、テト
    ラヒドロチオピラン環、ベンゾチオフェン環、オキサゾ
    ール環、イソオキサゾール環、オキサジン環、ベンゾオ
    キサゾール環、ベンゾイソオキサゾール環、ベンゾオキ
    サジン環、チアゾール環、イソチアゾール環、チアジン
    環、ベンゾチアゾール環、ベンゾイソチアゾール環、ベ
    ンゾチアジン環またはフラザン環を示し、前記の各環は
    ハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級ア
    ルコキシ基、低級アルキレンジオキシ基、ニトロ基、ア
    ミノ基または低級アルキルアミノ基で置換されていても
    よい。Aは低級アルキレン基を示す。]
  3. 【請求項3】 下記一般式[I]で表される化合物およ
    びその塩類。 【化5】 [式中、R1 は低級アルキルもしくはフェニル低級アル
    キルエステルに変換されていてもよいカルボキシル基を
    示す。R2 は水素原子、フェニル低級アルキル基、ヒド
    ロキシ基またはフェニル低級アルコキシ基を示す。R3
    は低級アルキル基またはフェニル低級アルキル基を示
    す。R4 は低級アルキルもしくはフェニル低級アルキル
    エステルに変換されていてもよいカルボキシル基;アン
    モニアとのアミドに変換されていてもよいカルボキシル
    基;またはヒドロキサム酸に変換されていてもよいカル
    ボキシル基を示す。R5 はフラン環、テトラヒドロフラ
    ン環、チオフェン環または下記一般式[II]で表される
    基を示す。 【化6】 6 は水素原子を示す。R7 はフラン環、テトラヒドロ
    フラン環、ベンゾフラン環、チオフェン環、テトラヒド
    ロチオフェン環、ベンゾチオフェン環、オキサゾール
    環、イソオキサゾール環、ベンゾオキサゾール環、ベン
    ゾイソオキサゾール環、チアゾール環、イソチアゾール
    環、ベンゾチアゾール環またはベンゾイソチアゾール環
    を示す。Aは低級アルキレン基を示す。]
  4. 【請求項4】 下記一般式[I]で表される化合物およ
    びその塩類。 【化7】 [式中、R1 はフェニル低級アルキルエステルに変換さ
    れていてもよいカルボキシル基を示す。R2 は水素原子
    を示す。R3 は低級アルキル基を示す。R4 はフェニル
    低級アルキルエステルに変換されていてもよいカルボキ
    シル基を示す。R5 は下記一般式[II]で表される基を
    示す。 【化8】 6 は水素原子を示す。R7 はフラン環またはテトラヒ
    ドロフラン環を示す。Aは低級アルキレン基を示す。]
  5. 【請求項5】 R1 がベンジルエステルに変換されてい
    てもよいカルボキシル基を、R2 が水素原子を、R3
    イソブチル基を、R4 がベンジルエステルに変換されて
    いてもよいカルボキシル基を、R5 がフリルフェニル基
    またはテトラヒドロフリルフェニル基を示し、Aがメチ
    レン基を示す請求項4記載の化合物およびその塩類。
  6. 【請求項6】 R5 がフラン環、テトラヒドロフラン
    環、チオフェン環、テトラヒドロチオフェン環または下
    記一般式[II]で表される基を示す請求項2記載の化合
    物およびその塩類。 【化9】 [式中、R6 は水素原子を示す。R7 はフラン環、テト
    ラヒドロフラン環、ベンゾフラン環、チオフェン環、テ
    トラヒドロチオフェン環、ベンゾチオフェン環、オキサ
    ゾール環、イソオキサゾール環、ベンゾオキサゾール
    環、ベンゾイソオキサゾール環、チアゾール環、イソチ
    アゾール環、ベンゾチアゾール環またはベンゾイソチア
    ゾール環を示す。]
  7. 【請求項7】 R5 がフリルフェニル基またはテトラヒ
    ドロフリルフェニル基を示す請求項2記載の化合物およ
    びその塩類。
  8. 【請求項8】 R3 が低級アルキル基またはフェニル低
    級アルキル基を示す請求項2記載の化合物およびその塩
    類。
  9. 【請求項9】 R3 が低級アルキル基を示す請求項2記
    載の化合物およびその塩類。
  10. 【請求項10】 R3 がイソブチル基を示す請求項2記
    載の化合物およびその塩類。
  11. 【請求項11】 R2 が水素原子、フェニル低級アルキ
    ル基、ヒドロキシ基またはフェニル低級アルコキシ基を
    示す請求項2記載の化合物およびその塩類。
  12. 【請求項12】 R2 が水素原子を示す請求項2記載の
    化合物およびその塩類。
  13. 【請求項13】 R1 が低級アルキルもしくはフェニル
    低級アルキルエステルに変換されていてもよいカルボキ
    シル基を示し、R4 が低級アルキルもしくはフェニル低
    級アルキルエステルに変換されていてもよいカルボキシ
    ル基;アンモニアとのアミドに変換されていてもよいカ
    ルボキシル基;またはヒドロキサム酸に変換されていて
    もよいカルボキシル基を示す請求項2記載の化合物およ
    びその塩類。
  14. 【請求項14】 R1 およびR4 がともに、フェニル低
    級アルキルエステルに変換されていてもよいカルボキシ
    ル基を示す請求項2記載の化合物およびその塩類。
  15. 【請求項15】 R1 およびR4 がともに、ベンジルエ
    ステルに変換されていてもよいカルボキシル基を示す請
    求項2記載の化合物およびその塩類。
  16. 【請求項16】 R3 が低級アルキル基またはフェニル
    低級アルキル基を、R5 がフラン環、テトラヒドロフラ
    ン環、チオフェン環、テトラヒドロチオフェン環または
    下記一般式[II]で表される基を示す請求項2記載の化
    合物およびその塩類。 【化10】 [式中、R6 は水素原子を示す。R7 はフラン環、テト
    ラヒドロフラン環、ベンゾフラン環、チオフェン環、テ
    トラヒドロチオフェン環、ベンゾチオフェン環、オキサ
    ゾール環、イソオキサゾール環、ベンゾオキサゾール
    環、ベンゾイソオキサゾール環、チアゾール環、イソチ
    アゾール環、ベンゾチアゾール環またはベンゾイソチア
    ゾール環を示す。]
  17. 【請求項17】 R3 が低級アルキル基を、R5 がフリ
    ルフェニル基またはテトラヒドロフリルフェニル基を示
    す請求項2記載の化合物およびその塩類。
  18. 【請求項18】 R3 がイソブチル基を、R5 がフリル
    フェニル基またはテトラヒドロフリルフェニル基を示す
    請求項2記載の化合物およびその塩類。
  19. 【請求項19】 R2 が水素原子、フェニル低級アルキ
    ル基、ヒドロキシ基またはフェニル低級アルコキシ基
    を、R3 が低級アルキル基またはフェニル低級アルキル
    基を、R5 がフラン環、テトラヒドロフラン環、チオフ
    ェン環、テトラヒドロチオフェン環または下記一般式
    [II]で表される基を示す請求項2記載の化合物および
    その塩類。 【化11】 [式中、R6 は水素原子を示す。R7 はフラン環、テト
    ラヒドロフラン環、ベンゾフラン環、チオフェン環、テ
    トラヒドロチオフェン環、ベンゾチオフェン環、オキサ
    ゾール環、イソオキサゾール環、ベンゾオキサゾール
    環、ベンゾイソオキサゾール環、チアゾール環、イソチ
    アゾール環、ベンゾチアゾール環またはベンゾイソチア
    ゾール環を示す。]
  20. 【請求項20】 R2 が水素原子を、R3 が低級アルキ
    ル基を、R5 がフリルフェニル基またはテトラヒドロフ
    リルフェニル基を示す請求項2記載の化合物およびその
    塩類。
  21. 【請求項21】 R2 が水素原子を、R3 がイソブチル
    基を、R5 がフリルフェニル基またはテトラヒドロフリ
    ルフェニル基を示す請求項2記載の化合物およびその塩
    類。
  22. 【請求項22】 2−[3−(2−カルボキシエチル)
    −3−イソブチルウレイド]−3−[4−(3−フラニ
    ル)フェニル]プロピオン酸およびその塩類。
  23. 【請求項23】 2−[3−(2−カルボキシエチル)
    −3−イソブチルウレイド]−3−[4−(3−テトラ
    ヒドロフラニル)フェニル]プロピオン酸およびその塩
    類。
  24. 【請求項24】 請求項1から請求項23記載の化合物
    またはその塩類を有効成分とするエンドペプチダーゼ2
    4.11阻害剤。
  25. 【請求項25】 請求項1から請求項23記載の化合物
    またはその塩類を有効成分とする心血管系疾患、腎疾
    患、胃腸障害、痛み、内分泌・代謝性疾患および自己免
    疫疾患から選択される疾患に対する治療剤。
  26. 【請求項26】 請求項1から請求項23記載の化合物
    またはその塩類を有効成分とする心不全、高血圧、腎不
    全、下痢、胃酸過多、筋肉痛、片頭痛、肥満症およびリ
    ウマチから選択される疾患に対する治療剤。
  27. 【請求項27】 請求項1から請求項23記載の化合物
    またはその塩類を有効成分とする心血管系疾患治療剤。
  28. 【請求項28】 請求項1から請求項23記載の化合物
    またはその塩類を有効成分とする心不全治療剤。
  29. 【請求項29】 請求項1から請求項23記載の化合物
    またはその塩類を有効成分とする高血圧治療剤。
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