JP3178070B2 - ラクトンおよびラクタム化合物 - Google Patents

ラクトンおよびラクタム化合物

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JP3178070B2
JP3178070B2 JP07919092A JP7919092A JP3178070B2 JP 3178070 B2 JP3178070 B2 JP 3178070B2 JP 07919092 A JP07919092 A JP 07919092A JP 7919092 A JP7919092 A JP 7919092A JP 3178070 B2 JP3178070 B2 JP 3178070B2
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四郎 三田
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信治 加藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は免疫不全や自己免疫疾患
等、種々の免疫異常に起因する疾患の治療剤として有用
な新規化合物およびその合成中間体を提供するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、種々の免疫異常に起因する疾患
や、抗癌剤の副作用等による免疫能の低下に関する研究
が盛んになっており、その治療剤についての研究も数多
くなされている。胸腺で産生されるサイムリンは、9個
のアミノ酸で構成されるペプチドで、亜鉛とコンプレッ
クスを形成して、低下した免疫機能を回復させる作用を
示すことが知られており、免疫不全や自己免疫性疾患に
有効な薬物となる可能性が示唆されている(Med. Onco
l. & Tumor Pharmacother. 6, 25-29, 1989)。しかし
ながら、サイムリンは胸腺で産生される微量物質であ
り、また、生体成分であるので、生体内にある分解酵素
により分解されやすく、活性が保たれにくいため、実際
に臨床の場に応用するには問題も多い。この問題を解決
するには、生体に投与しても活性が保たれ、大量に得る
ことが可能な合成化合物を利用するのが好適である。こ
のような目的で、側鎖に2個の硫黄原子を含むラクトン
またはラクタム化合物が提唱されている(PCT/JP
92/00002)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの化合物は、優
れたサイムリン様活性を示すものであるが、さらに関連
の誘導体について研究する必要があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】PCT/JP92/00
002に開示されている主目的化合物は、側鎖に2個の
硫黄原子を含むラクトンまたはラクタム化合物である
が、本発明者等は、側鎖に1個の硫黄原子を含むラクト
ンまたはラクタム化合物について研究した。その結果、
側鎖にさらに酸素原子またはカルボキシ基を含むラクト
ンまたはラクタム化合物が優れたサイムリン様活性を有
することを見い出した。
【0005】
【発明の開示】本発明は下記一般式[I]で表わされる
化合物およびその塩類、それらを有効成分とする免疫系
疾患治療剤ならびにその合成中間体としての一般式[I
I]で表わされる化合物およびその塩類に関する。
【化4】 [式中、R1 およびR2 は同一かまたは異なって、水素
原子または低級アルキル基を示す。R3 およびR4 は同
一かまたは異なって、水素原子、低級アルキル基、カル
ボキシル基または低級アルコキシカルボニル基を示す。
Zは−A−O−R6 または−COOR7 を示す。R5
よびR6 は同一かまたは異なって、水素原子、低級アル
キル基、低級アルケニル基、低級アルカノイル基、フェ
ニル低級アルキル基、フェニルカルボニル基、トリチル
基またはテトラヒドロピラニル基を示し、該フェニル低
級アルキル基およびフェニルカルボニル基のフェニル環
は低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、
カルボキシ基または低級アルコキシカルボニル基で置換
されていてもよい。R7 は水素原子または低級アルキル
基を示す。Xは酸素原子またはNR8 を示す。R8 は水
素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、フェニル
低級アルキル基またはフェニル低級アルコキシ基を示
し、該低級アルキル基はカルボキシル基、低級アルコキ
シカルボニル基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、低
級アルコキシカルボニルアミノ基またはフェニル低級ア
ルキルアミノ基で置換されていてもよく、また該フェニ
ル低級アルキル基、フェニル低級アルコキシ基およびフ
ェニル低級アルキルアミノ基のフェニル環は低級アルキ
ル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、カルボキシ基
または低級アルコキシカルボニル基で置換されていても
よい。Aは直鎖または分枝の低級アルキレンを示す。以
下同じ。]
【0006】上記で規定したグループをさらに詳しく説
明すると、低級アルキルとは、メチル、エチル、プロピ
ル、ヘキシル、イソプロピル、t−ブチル等の1〜6個
の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキルを示し、
低級アルケニルとは、ビニル、アリル、ヘキセニル等の
二重結合を含む1〜6個の炭素原子を有する直鎖または
分枝のアルケニルを示し、低級アルカノイルとは、アセ
チル、プロピオニル、ヘキサノイル、イソプロピオニ
ル、ピバロイル等の2〜6個の炭素原子を有する直鎖ま
たは分枝のアルカノイルを示し、低級アルコキシとは、
メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ヘキシルオキシ、イ
ソプロポキシ、t−ブトキシ等の1〜6個の炭素原子を
有する直鎖または分枝のアルコキシを示し、低級アルキ
レンとは、メチレン、エチレン、トリメチレン、テトラ
メチレン、ヘキサメチレン、(ジメチル)メチレン、
(ジエチル)メチレン等の1〜6個の炭素原子を有する
直鎖または分枝のアルキレンを示し、ハロゲン原子とは
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素を示す。
【0007】塩類としては、ナトリウム塩、カリウム
塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、亜鉛塩、塩酸塩、
硫酸塩、リン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、フマル酸
塩、シュウ酸塩等の医薬として許容される塩類が挙げら
れる。
【0008】本発明化合物[I]の代表的な合成法を下
記に示す。
【化5】 上記反応式で表わされるように、式[II]で表わされ
る化合物と式[III]で表わされるチオール化合物の
付加反応による方法である。この付加反応はチオール化
合物の二重結合への付加反応に用いられる条件が使用で
き特に限定する必要はないが、n−ブチルリチウム等の
触媒を用いるとスムーズに進行する。
【0009】Xが酸素原子で表わされる化合物、すなわ
ちラクトン化合物の場合、式[IV]で表わされる化合
物を閉環させる方法によっても得ることができる。
【化6】 [式中、R9 はアミノ基または低級アルコキシ基を示
す。以下同じ。]
【0010】これらの反応において、R5 がSH基の保
護基として、またR6 がOH基の保護基として用いられ
る場合には、通常用いられるSH基またはOH基の保護
基の脱離方法を用いて所望の段階で除去することができ
る。また逆に、得られる化合物がSHまたはOH化合物
の場合には、R5 またはR6 で規定した基(但し、水素
原子を除く)を汎用される方法で結合させてもよい。ま
た、XがNR8 を示し、R8 がNH基の保護基として用
いられる場合には、通常用いられるNH基の保護基の脱
離方法を用いて所望の段階で除去することができる。ま
た、R8 が保護基を有するアミノ基を含む場合、通常の
保護基の脱離方法を用いて所望の段階で除去することが
できる。また、得られる化合物が、エステル基を含む場
合、通常の方法により加水分解し、カルボン酸誘導体と
することができる。
【0011】次に、合成中間体である式[II]で表わ
される化合物の代表的な合成ルートを下記に示す。 1)ラクトン化合物 a)
【化7】
【0012】b)
【化8】
【0013】c)
【化9】 [式中、R10はハロゲン原子、R11は低級アルキル基を
示す。R12およびR13はそれぞれR1 とR2 またはR3
とR4 に相当する。以下同じ。]
【0014】上記反応において、式[VII]で表わさ
れる化合物は単離しても、単離しなくてもよい。
【0015】さらに、式[VII]で表わされる化合物
は、式[VIII]の化合物に導くことなく、直接式
[III]で表わされるチオール化合物を反応させるこ
とによっても本発明化合物[I]とすることができる。
【0016】2)ラクタム化合物 a)
【化10】
【0017】b)
【化11】
【0018】c)
【化12】
【0019】式[XVII]の化合物は、単離が容易な
場合は単離して次の反応に付するのが好ましいが、単離
が容易でない場合、特に単離をせず次の反応に付すこと
ができる。
【0020】上記の方法によって得られた化合物は、常
法により前述の様な塩類とすることができる。
【0021】本発明化合物[I]および[II]には光
学異性体、幾何異性体が存在し得るが、それらは全て本
発明に含まれる。
【0022】本発明における化合物の命名は以下の図に
従う。
【化13】
【0023】尚、以後の化合物の名称において、シス、
トランスとは、2位と4位の置換基が夫々シス、トラン
スの関係にあるものを示し、表示がないときはシス・ト
ランスの混合物またはそれらの関係が特定されていない
ものを示す。
【0024】本発明化合物[I]はサイムリン様活性を
示し、免疫不全や自己免疫疾患等、種々の免疫異常に起
因する疾患の治療剤として有用なものである。胸腺で産
生されるサイムリンは、9個のアミノ酸で構成されるペ
プチドが、亜鉛とコンプレックスを形成してなるもの
で、低下した免疫機能を回復させる作用を示すことが知
られており、免疫不全や自己免疫性疾患に有効な薬物と
なる可能性が示唆されている。
【0025】しかしながら、サイムリンを臨床の場に応
用するには種々の問題がある。そこで本発明者等は、サ
イムリンの効果発現機序に着目し、種々の新規化合物を
合成してその効果を鋭意研究した結果、後述の薬理試験
の項で示す様に、側鎖に硫黄原子と酸素原子またはカル
ボキシル基を含むラクトンまたはラクタム化合物が優れ
たサイムリン様活性を示し、免疫不全や自己免疫疾患
等、種々の免疫異常に起因する疾患の治療剤として有用
であることを見い出した。免疫異常に起因する疾患には
種々のものがあり、例えば慢性関節リウマチ、慢性肝
炎、貧血、全身性エリテマトーデス、原発性免疫不全
症、低γ−グロブリン血症等が挙げられ、本発明化合物
[I]はそれらの種々の疾患に対して有用であることが
期待される。
【0026】本発明化合物[I]はサイムリンと同様、
亜鉛とコンプレックスを形成して効果発現すると考えら
れるが、実際に臨床で用いる際は、生体内に存在する微
量の亜鉛を利用し、コンプレックスを形成させることも
可能であり、また塩化亜鉛等の亜鉛塩を併用投与しても
よい。
【0027】本発明化合物[I]は経口または非経口投
与することができる。投与剤型としては錠剤、カプセル
剤、軟カプセル剤、注射剤等が挙げられ、通常の製剤方
法として汎用されている技術を用いて製剤化することが
できる。例えば、錠剤、カプセル剤、軟カプセル剤、顆
粒剤等の経口剤は、必要に応じて、乳糖、デンプン、結
晶セルロ−ス、植物油等の増量剤、ステアリン酸マグネ
シウム、タルク等の滑沢剤、ヒドロキシプロピルセルロ
−ス、ポリビニルピロリドン等の結合剤、カルボキシメ
チルセルロ−ス カルシウム等の崩壊剤、ヒドロキシプ
ロピルメチルセルロ−ス、マクロゴ−ル、シリコン樹脂
等のコ−テイング剤、ゼラチン皮膜等の皮膜剤を用いて
製剤化することができる。投与量は症状、剤型等により
適宜選択されるが、通常1日1mg〜1000mg、好
ましくは1mg〜200mgを1回または数回にわけ投
与すればよい。
【0028】
【実施例】
実施例1 4−(1−ベンジルオキシ−1−メチルエチル)−2−
メチレン−4−ブタノリド(化合物1−1) 窒素雰囲気下、亜鉛末(2.75g)のTHF(30m
l)懸濁液に少量のヨウ素、次いで2−ベンジルオキシ
−2−メチルプロピオンアルデヒド(3.00g)のT
HF(15ml)溶液を加え55−60℃で攪拌する。
この反応液に2−ブロモメチルアクリル酸 メチルエス
テル(3.42g)のTHF(15ml)溶液を滴下し
還流する。反応液を55−60℃でさらに1時間攪拌
し、セライトでろ過した後減圧濃縮する。濃縮物に酢酸
エチルを加え、1N塩酸、水、次いで飽和食塩水で洗浄
し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮
する。得られる油状物をシリカゲルカラムクロマトで精
製し、標記化合物3.29g(79%)を得る。 NMR(CDCl3 ) 1.32(6H,s),2.91(1H,m),3.0
8(1H,d),4.43(1H,dd),4.51
(2H,s),5.62(1H,t),6.21(1
H,t),7.30(5H,m)
【0029】原料を替え、実施例1と同様に操作して下
記化合物を得る。 ・4−(4−メトキシベンジルオキシメチル)−2−メ
チレン−4−ブタノリド(化合物1−2) ・4−メトキシメチル−2−メチレン−4−ブタノリド
(化合物1−3) ・4−(4−ベンジルオキシブチル)−2−メチレン−
4−ブタノリド(化合物1−4)
【0030】実施例2 4−カルボキシ−2−メチレン−4−ブタノリド(化合
物2−1) グリオキシル酸一水和物(2.22g)、2−ブロモメ
チルアクリル酸(2.69g)、塩化スズ(II)
(2.84g)およびアンバ−リスト15(2.40
g)をTHF(25ml)と水(6ml)の混液に入れ
還流下2時間攪拌する。反応液を冷却後ろ過し、減圧濃
縮する。得られる油状物をシリカゲルカラムクロマトで
精製し、標記化合物0.43g(20%)を得る。 mp 83.2−87.8℃ NMR(CDCl3 ) 3.09(1H,m),3.35(1H,m),5.2
7(1H,dd)5.78(1H,t),6.36(1
H,t)
【0031】実施例3 4−エトキシカルボニル−2−メチレン−4−ブタンラ
クタム(化合物3−1) 窒素雰囲気下、亜鉛末(1.08g、塩酸で活性化した
もの)のTHF(10ml)懸濁液に超音波を当てなが
ら2−ブロモメチルアクリル酸 エチルエステル(2.
90g)を26℃以下で滴下し、滴下終了後さらに5分
間超音波を照射する。この調製液をグリオキシル酸
(1.11g)のTHF(20ml)溶液に窒素雰囲気
下室温で加え1時間攪拌する。反応液に2N塩酸および
飽和食塩水を加え、塩化メチレンで抽出する。有機層を
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減
圧濃縮する。濃縮物にp−トルエンスルホン酸(0.2
9g)およびトルエン(50ml)を加え、60℃で
2.5時間攪拌後減圧濃縮する。得られる油状物をシリ
カゲルカラムクロマトで精製し、標記化合物0.65g
(25%)を得る。 NMR(CDCl3 ) 1.31(3H,t),3.02(1H,m),3.2
7(1H,m),4.27(2H,dd),4.96
(1H,dd),5.73(1H,t),6.32(1
H,t)
【0032】実施例4 N−ベンジル−4−(1−ベンジルオキシ−1−メチル
エチル)−2−メチレン−4−ブタンラクタム(化合物
4−1) 窒素雰囲気下、亜鉛末(1.83g)のTHF(30m
l)懸濁液にN−(2−ベンジルオキシ−2−メチルプ
ロピリデン)ベンジルアミン(3.00g)および少量
のヨウ素を加え攪拌する。この反応液を55−60℃に
加温し、2−ブロモメチルアクリル酸 メチルエステル
(2.28g)のTHF(10ml)溶液を滴下し、還
流させる。滴下終了後55−60℃でさらに30分間攪
拌し、冷却後飽和塩化アンモニウム水溶液を加えセライ
トでろ過する。ろ液を減圧濃縮し、濃縮物に酢酸エチル
を加え、1N塩酸、水、次いで飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮する。得られる
油状物をシリカゲルカラムクロマトで精製し標記化合物
1.81g(48%)を得る。 NMR(CDCl3 ) 1.17(3H,s),1.22(3H,s),2.5
9(1H,m),2.76(1H,m),3.63(1
H,dd),4.41(2H,s),4.45(1H,
d),5.23(1H,d),5.35(1H,m),
6.04(1H,t),6.95−7.40(10H,
m)
【0033】原料を替え実施例4と同様に操作して下記
化合物を得る。 ・N−ベンジル−4−ベンジルオキシメチル−2−メチ
レン−4−ブタンラクタム(化合物4−2) NMR(CDCl3 ) 2.58(1H,m),2.79(1H,m),3.4
3(2H,d),3.66(1H,m),4.21(1
H,d),4.40(1H,d),4.43(1H,
d),5.02(1H,d),5.36(1H,m),
6.06(1H,m),7.20−7.40(10H,
m)
【0034】・N−ベンジル−4−メトキシメチル−2
−メチレン−4−ブタンラクタム(化合物4−3)
【0035】・N−ベンジル−4−(4−メトキシベン
ジルオキシメチル)−2−メチレン−4−ブタンラクタ
ム(化合物4−4)
【0036】・N−ベンジル−4−(4−ベンジルオキ
シブチル)−2−メチレン−4−ブタンラクタム(化合
物4−5)
【0037】・N−イソプロピル−4−ベンジルオキシ
メチル−2−メチレン−4−ブタンラクタム(化合物4
−6)
【0038】・4−ベンジルオキシメチル−N−エトキ
シカルボニルメチル−2−メチレン−4−ブタンラクタ
ム(化合物4−7)
【0039】・4−ベンジルオキシメチル−N−(5−
tert−ブトキシカルボニルアミノペンチル)−2−メチ
レン−4−ブタンラクタム(化合物4−8)
【0040】・4−ベンジルオキシメチル−N−(4−
メトキシカルボニルベンジル)−2−メチレン−4−ブ
タンラクタム(化合物4−9)
【0041】・4−ベンジルオキシメチル−N−メトキ
シ−2−メチレン−4−ブタンラクタム(化合物4−1
0)
【0042】・4−ベンジルオキシメチル−N−ベンジ
ルオキシ−2−メチレン−4−ブタンラクタム(化合物
4−11)
【0043】・4−ベンジルオキシメチル−N−(4−
メトキシベンジル)−2−メチレン−4−ブタンラクタ
ム(化合物4−12)
【0044】実施例5 N−ベンジル−4−カルボキシ−2−メチレン−4−ブ
タンラクタム(化合物5−1) 窒素雰囲気下、亜鉛末(0.47g)のTHF(20m
l)懸濁液に室温で2−ブロモメチルアクリル酸 メチ
ルエステル(2.28g)のTHF(10ml)溶液を
滴下し、5分間超音波を照射する。この調製液にN−
(カルボキシメチリデン)ベンジルアミン ナトリウム
塩(1.33g)の結晶を少量づつ加え、室温でさらに
30分間攪拌する。反応液に2N塩酸を加えエ−テルで
抽出する。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥後、減圧濃縮し標記化合物1.45g(8
7%)を得る。 mp 144.0−146.2℃(分解)(酢酸エチ
ル) NMR(CDCl3 ) 2.86(1H,m),3.05(1H,m),4.0
6(1H,dd),4.07(1H,d),5.28
(1H,d),5.45(1H,t),6.14(1
H,t),7.2−7.3(2H,m),7.3−7.
4(3H,m)
【0045】実施例6 シス−4−(1−ベンジルオキシ−1−メチルエチル)
−2−(4−メトキシベンジルチオメチル)−4−ブタ
ノリド(化合物6−1) 窒素雰囲気下、4−メトキシベンジルメルカプタン
(1.98ml)のTHF(15ml)溶液に、−78
℃でn−ブチルリチウム(1.6N/n−ヘキサン、
0.08ml)、次いで4−(1−ベンジルオキシ−1
−メチルエチル)−2−メチレン−4−ブタノリド(化
合物1−1、3.00g)のTHF(5ml)溶液を滴
下し、さらに10分間攪拌する。反応液に飽和塩化アン
ムニウム水溶液を加え0℃まで戻した後1N塩酸で酸性
とし室温まで戻す。反応液に酢酸エチルを加え、有機層
を水、次いで飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧濃縮する。得られる油状物をシリカゲ
ルカラムクロマトで精製し、標記化合物4.32g(8
9%)を得る。 NMR(CDCl3 ) 1.28(3H,s),1.34(3H,s),2.0
7(1H,m),2.34(1H,m),2.54(1
H,dd),2.78(1H,m),2.92(1H,
dd),3.67(2H,s),3.79(3H,
s),4.29(1H,dd),4.51(2H,
s),6.83(2H,d),7.20(2H,d),
7.30(5H,m)
【0046】原料を替え、実施例6と同様にして下記化
合物を得る。 ・4−(4−メトキシベンジルオキシメチル)−2−
(4−メトキシベンジルチオメチル)−4−ブタノリド
(化合物6−2)
【0047】・4−メトキシメチル−2−(4−メトキ
シベンジルチオメチル)−4−ブタノリド(化合物6−
3)
【0048】・4−(4−ベンジルオキシブチル)−2
−(4−メトキシベンジルチオメチル)−4−ブタノリ
ド(化合物6−4)
【0049】・4−(1−ベンジルオキシ−1−メチル
エチル)−2−ベンジルチオメチル−4−ブタノリド
(化合物6−5)
【0050】・4−(1−ベンジルオキシ−1−メチル
エチル)−2−メチルチオメチル−4−ブタノリド(化
合物6−6)
【0051】実施例7 シス−4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2
−メルカプトメチル−4−ブタノリド(化合物7−1) 1)シス−4−(1−ベンジルオキシ−1−メチルエチ
ル)−2−(4−メトキシベンジルチオメチル)−4−
ブタノリド(化合物6−1、463mg)のメタノ−ル
(15ml)溶液に、氷冷下アンモニアガスを30分間
通じ室温で一夜放置する。反応液を減圧濃縮し、得られ
る油状物をシリカゲルカラムクロマトで精製し、5−ベ
ンジルオキシ−4−ヒドロキシ−2−(4−メトキシベ
ンジルチオメチル)−5−メチルペンタンアミドを得る
(406mg,84%)。
【0052】2)窒素雰囲気下、上記で得られたアミド
(406mg)のTHF(5ml)溶液を液体アンモニ
ア(30ml)に入れ、−78℃で攪拌しながら金属ナ
トリウム(98mg)を少量づつ加える。反応終了後、
塩化アンモニウムを加えアンモニアを留去する。次いで
減圧濃縮し、濃縮物に1N塩酸および酢酸エチルを加え
有機層を分取する。有機層を水、次いで飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮する。
得られる油状物をシリカゲルカラムクロマトで精製し、
標記化合物21mg(11%)を得る。また、シス、ト
ランスの混合物として75mg(41%)を得る。 NMR(CDCl3 ) 1.21(3H,s),1.35(3H,s),1.6
3(1H,t),1.70(1H,br,s),2.2
3(1H,dt),2.33(1H,m),2.86
(2H,m),2.98(1H,m),4.25(1
H,dd)
【0053】原料を替え、実施例7と同様に操作して下
記化合物を得る。 ・4−ヒドロキシメチル−2−メルカプトメチル−4−
ブタノリド(化合物7−2)
【0054】・4−(4−ヒドロキシブチル)−2−メ
ルカプトメチル−4−ブタノリド(化合物7−3)
【0055】実施例8 シス−2−アセチルチオメチル−4−カルボキシ−4−
ブタノリド(化合物8−1)およびトランス−2−アセ
チルチオメチル−4−カルボキシ−4−ブタノリド(化
合物8−2) 窒素雰囲気下、4−カルボキシ−2−メチレン−4−ブ
タノリド(化合物2−1、111mg)およびチオ酢酸
(2ml)の混液に室温でカリウム tert−ブトキシド
(4.5mg)を加え30分間攪拌する。反応液を減圧
濃縮し、得られる油状物をシリカゲルカラムクロマトで
精製し、標記化合物のシス体を82mg(48%)、ト
ランス体を52mg(31%)得る。
【0056】シス体: mp 127.6−128.8℃ NMR(CDCl3 ) 2.13(1H,m),2.79(1H,m),2.9
6−3.03(1H,m),3.15(1H,dd),
3.36(1H,dd),4.86(1H,dd)
【0057】トランス体: mp 122.5−125.1℃ NMR(CDCl3 ) 2.38(2H,m),2.57(1H,m),3.0
0−3.08(1H,m),3.14(1H,dd),
3.36(1H,dd),4.96(1H,dd)
【0058】実施例9 シス−2−メルカプトメチル−4−カルボキシ−4−ブ
タノリド(化合物9−1) 窒素雰囲気下、シス−2−アセチルチオメチル−4−カ
ルボキシ−4−ブタノリド(化合物8−1、67mg)
を1Nアンモニア水(1.0ml)に加え室温で10分
間攪拌する。反応液に氷冷下1N塩酸(1ml)を加え
中和し、クロロホルムで抽出する。有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、減圧濃縮する。得られる油状物を
シリカゲルカラムクロマトで精製し、標記化合物41m
g(75%)を得る。 NMR(CDCl3 ) 1.62(1H,dd),2.40(1H,m),2.
80−3.06(4H,m),4.92(1H,dd)
【0059】原料を替え、実施例9と同様に操作して下
記化合物を得る。 ・トランス−2−メルカプトメチル−4−カルボキシ−
4−ブタノリド(化合物9−2) mp 100.6−106.3℃ NMR(CDCl3 ) 1.58(1H,dd),2.58(1H,m),2.
67(1H,m),2.81(1H,m),2.96
(1H,m),3.03−3.15(1H,m),5.
01(1H,dd)
【0060】実施例10 シス−N−ベンジル−4−(1−ベンジルオキシ−1−
メチルエチル)−2−ベンジルチオメチル−4−ブタン
ラクタム(化合物10−1)およびトランス−N−ベン
ジル−4−(1−ベンジルオキシ−1−メチルエチル)
−2−ベンジルチオメチル−4−ブタンラクタム(化合
物10−2) 窒素雰囲気下、ベンジルメルカプタン(0.62ml)
のTHF(10ml)溶液に、−78℃でn−ブチルリ
チウム(1.6N/n−ヘキサン、0.30ml)を加
え10分間攪拌し、次いでN−ベンジル−4−(1−ベ
ンジルオキシ−1−メチルエチル)−2−メチレン−4
−ブタンラクタム(化合物4−1、1.60g)のTH
F(5ml)溶液を滴下し、さらに10分間攪拌する。
反応液に飽和塩化アンムニウム水溶液を加え室温まで戻
した後1N塩酸で酸性とし酢酸エチルで抽出する。有機
層を水、次いで飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、減圧濃縮する。得られる油状物をシリカ
ゲルカラムクロマトで精製し、標記化合物のシス体を
1.07g(49%)、トランス体を0.38g(17
%)を得る。
【0061】シス体: NMR(CDCl3 ) 1.16(3H,s),1.18(3H,s),1.4
2(1H,m),2.17(1H,m),2.64(2
H,m),3.04(1H,m),3.64(1H,
t),3.74(1H,d),3.78(1H,d),
4.36(1H,d),4.38(1H,d),4.4
3(1H,d),5.01(1H,d),6.90−
7.40(15H,m)
【0062】トランス体: NMR(CDCl3 ) 1.17(3H,s),1.21(3H,s),1.8
5(1H,m),1.98(1H,m),2.56(2
H,dd),2.80(1H,dd),3.02(1
H,dd),3.45(1H,dd),3.75(2
H,s),4.29(1H,d),4.38(2H,
s),5.15(1H,d),6.95−7.38(1
5H,m)
【0063】原料を替え、実施例10と同様にして下記
化合物を得る。 ・N−ベンジル−4−ベンジルオキシメチル−2−ベン
ジルチオメチル−4−ブタンラクタム(化合物10−
3) IR(film,cm-1) 3028,2915,2863,1684,1495,
1453,1360,1248,1115,1028,
737,700
【0064】・N−ベンジル−4−ベンジルオキシメチ
ル−2−(4−メトキシベンジルチオメチル)− 4−
ブタンラクタム(化合物10−4)
【0065】・N−ベンジル−4−ベンジルオキシメチ
ル−2−メチルチオメチル−4−ブタンラクタム(化合
物10−5)
【0066】・4−ベンジルオキシメチル−2−ベンジ
ルチオメチル−N−イソプロピル−4−ブタンラクタム
(化合物10−6)
【0067】・4−ベンジルオキシメチル−2−ベンジ
ルチオメチル−N−エトキシカルボニルメチル−4−ブ
タンラクタム(化合物10−7)
【0068】・4−ベンジルオキシメチル−2−ベンジ
ルチオメチル−N−(5−tert−ブトキシカルボニルア
ミノペンチル)−4−ブタンラクタム(化合物10−
8)
【0069】・4−ベンジルオキシメチル−2−ベンジ
ルチオメチル−N−(4−メトキシカルボニルベンジ
ル)−4−ブタンラクタム(化合物10−9)
【0070】・4−ベンジルオキシメチル−2−ベンジ
ルチオメチル−N−メトキシ−4−ブタンラクタム(化
合物10−10)
【0071】・4−ベンジルオキシメチル−2−ベンジ
ルチオメチル−N−ベンジルオキシ−4−ブタンラクタ
ム(化合物10−11)
【0072】・4−ベンジルオキシメチル−2−ベンジ
ルチオメチル−N−(4−メトキシベンジル)−4−ブ
タンラクタム(化合物10−12)
【0073】・N−ベンジル−2−ベンジルチオメチル
−4−メトキシメチル−4−ブタンラクタム(化合物1
0−13)
【0074】・N−ベンジル−2−ベンジルチオメチル
−4−(4−メトキシベンジルオキシメチル)−4−ブ
タンラクタム(化合物10−14)
【0075】・N−ベンジル−2−ベンジルチオメチル
−4−(4−ベンジルオキシブチル)−4−ブタンラク
タム(化合物10−15)
【0076】実施例11 シス−4−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2
−メルカプトメチル−4−ブタンラクタム(化合物11
−1) 窒素雰囲気下、シス−N−ベンジル−4−(1−ベンジ
ルオキシ−1−メチルエチル)−2−ベンジルチオメチ
ル−4−ブタンラクタム(化合物10−1、300m
g)のTHF(5ml)溶液を液体アンモニア(30m
l)に入れ、−78℃で攪拌しながら金属ナトリウム
(100mg)を少量づつ加える。反応終了後、塩化ア
ンモニウムを加えアンモニアを留去する。次いで減圧濃
縮し、濃縮物に1N塩酸を加えクロロホルムで抽出す
る。有機層を水、次いで飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮する。得られる油状物
をシリカゲルカラムクロマトで精製し、標記化合物22
mg(11%)を得る。また、シス、トランスの混合物
として45mg(22%)を得る。 NMR(CDCl3 ) 1.20(3H,s),1.25(3H,s),1.5
5(1H,t),1.79(1H,br,s),1.8
4(1H,m),2.25(1H,m),2.75−
2.91(3H,m),3.57(1H,dd),6.
22(1H,br,s)
【0077】原料を替え、実施例11と同様にして下記
化合物を得る。 ・シス−4−ヒドロキシメチル−2−メルカプトメチル
−4−ブタンラクタム(化合物11−2) mp 57.5−65.4℃(酢酸エチル) NMR(CDCl3 ) 1.54(1H,dd),1.75(1H,m),2.
34(1H,m),2.53(1H,br,s),2.
73−2.92(3H,m),3.53(1H,m),
3.79(2H,m),6.40(1H,br,s)
【0078】・トランス−4−ヒドロキシメチル−2−
メルカプトメチル−4−ブタンラクタム(化合物11−
3) mp 92.2−94.9℃(イソプロピルエ−テル−
酢酸エチル−エタノ−ル) NMR(CDCl3 ) 1.51(1H,dd),2.07(1H,m),2.
21(1H,m,),2.62(1H,br,s),
2.71−2.90(3H,m),3.52(1H,d
d),3.70(1H,dd),3.77(1H,
m),6.50(1H,br,s)
【0079】・4−(4−ヒドロキシブチル)−2−メ
ルカプトメチル−4−ブタンラクタム(化合物11−
4)
【0080】実施例12 N−ベンジル−2−ベンジルチオメチル−4−カルボキ
シ−4−ブタンラクタム(化合物12−1) 窒素雰囲気下、ベンジルメルカプタン(0.30ml)
のTHF(6ml)溶液に、0℃でn−ブチルリチウム
(1.6N/n−ヘキサン、1.35ml)、次いでN
−ベンジル−4−カルボキシ−2−メチレン−4−ブタ
ンラクタム(化合物4−1、0.50g)のTHF(4
ml)溶液を滴下し、30分間攪拌する。反応液をさら
に室温で1時間攪拌後水にあけ、エ−テルで洗浄する。
水層を2N塩酸で酸性とし、エ−テルで抽出する。有機
層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧濃縮し、標記化合物0.81g(定量的、シ
ス:トランス=24:76)を得る。 NMR(CDCl3 ) 2.02および2.03(1H,dt),2.32およ
び2.51(1H,dt),2.61(1H,dd),
2.72および2.79(1H,m),3.01(1
H,dd),3.74(2H,s),3.94(1H,
dd),4.01(1H,d),4.4−5.1(1
H,br),5.13および5.18(1H,d),
7.2−7.3(10H,m)
【0081】実施例13 シス−4−カルボキシ−2−メルカプトメチル−4−ブ
タンラクタム(化合物13−1) 窒素雰囲気下、N−ベンジル−2−ベンジルチオメチル
−4−カルボキシ−4−ブタンラクタム(化合物12−
1、675mg)のTHF(5ml)溶液を液体アンモ
ニア(20ml)に入れ、攪拌しながら金属ナトリウム
(250mg)を少量づつ加える。反応終了後、塩化ア
ンモニウムを加えアンモニアを留去する。次いで減圧濃
縮し、濃縮物に1N塩酸を加え酢酸エチルで抽出する。
有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、減圧濃縮する。得られる固形物を酢酸エチルで再
結晶し、標記化合物122mg(37%、少量のトラン
ス体混入)を得る。 NMR(CDCl3 ) 2.11(1H,dt),2.66(1H,dt),
2.7−2.8(3H,m),4.24(1H,t)
【0082】実施例14 2−アセチルチオメチル−N−ベンジル−4−カルボキ
シ−4−ブタンラクタム(化合物14−1) 窒素雰囲気下、N−ベンジル−4−カルボキシ−2−メ
チレン−4−ブタンラクタム(化合物5−1、75m
g)およびチオ酢酸(1.0ml)の混合物を80℃で
1時間加熱する。反応液を減圧濃縮後、シリカゲルカラ
ムクロマトで精製し、標記化合物83mg(83%、シ
ス:トランス=75:25の混合物)を得る。 NMR(CDCl3 ) 1.91および2.01(1H,dt),2.33およ
び2.35(3H,s),2.52(1H,dt),
2.84および3.03(1H,m),3.12および
3.15(1H,dd),3.36および3.39(1
H,dd),3.95(1H,dd),4.04(1
H,d),5.15および5.20(1H,d),7.
21(2H,m),7.28−7.35(3H,m),
8.84(1H,br,s)
【0083】原料を替え、実施例14と同様にして下記
化合物を得る。 ・2−ベンゾイルチオメチル−N−ベンジル−4−カル
ボキシ−4−ブタンラクタム(化合物14−2)
【0084】[製剤例]本発明化合物[I]の製剤処方
の一例を以下に示す。 (錠剤) 本発明化合物 1mg 乳糖 105mg トウモロコシデンプン 38mg 二酸化ケイ素 15mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロ−ス 5mg ヒドロキシプロピルセルロ−ス−L 5mg ステアリン酸マグネシウム 1mg 計 170mg
【0085】 本発明化合物 5mg 乳糖 155mg トウモロコシデンプン 58mg 二酸化ケイ素 30mg 低置換度ヒドロキシプロピルセルロ−ス 10mg ヒドロキシプロピルセルロ−ス−L 10mg ステアリン酸マグネシウム 2mg 計 270mg
【0086】
【0087】「薬理試験」本発明化合物[I]のサイム
リン様活性をJ.F.Bach等(Bull. Inst.Pasteu
r, 76, 325 (1978))の方法に準じて調べた。
【0088】(実験方法)胸腺摘出後約2週間経過した
C57BL/6系雄性マウス(10週齢、1群4匹)の脾臓を
摘出し、脾細胞浮遊液(1×108 cells/ml、 Hanks'溶
液)を調製する。この調製液100μlに、被験化合物
と塩化亜鉛を1:1のモル比でHanks'溶液に溶解した液
100μlを加え、37℃で30分間インキュベートし
た後、アザチオプリン(50μg/ml、Hanks'溶液)
50μlを加え、同温度でさらに60分間インキュベー
ションする。この溶液にsheep red blood cell( 1 ×1
8cells/ml、Hanks'溶液)50μlを加え混和し、4
℃で一夜インキュベーションする。次いで穏やかに振っ
て混和した後、E−ロゼット形成細胞(E−RFC)を
測定した。陽性対照としてサイムリンと塩化亜鉛を1:
1のモル比で各々1×10-14 Mの濃度となる様調製し
た溶液を用いて、被験化合物の場合と同様に操作した。
【0089】(結果)サイムリン様活性を以下の式によ
り求めた。 数例の結果を以下に示す。
【0090】
【表1】
【発明の効果】本発明は、優れたサイムリン様活性を示
し、免疫不全や自己免疫疾患等、種々の免疫異常に起因
する疾患の治療剤として有用であると期待される新規化
合物を提供する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C07D 207/26 C07D 207/26 207/28 207/28 307/32 T (72)発明者 米田 耕治 大阪市城東区東中浜8丁目1番16号 (72)発明者 森下 正孝 大阪市淀川区新高6丁目16番16−806号 (56)参考文献 特開 昭56−128776(JP,A) Liebigs Ann.Che m.,1983(8),p.1269−1277 J.Org.Chem.,50(7), p.931−936(1985) J.Org.Chem.,47(19), p.3630−3633(1982) Acta.Chem.Scand., Ser.B,B41(1),p.13−17 (1987) J.Chem.Soc.,Chem. Commun.,1976(18),p.736 −738 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 307/33 A61K 31/341 A61K 31/4015 C07D 207/26 C07D 207/28 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式[I]で表わされる化合物およびそ
    の塩類。 【化1】 [式中、RおよびRは同一かまたは異なって、水素
    原子または低級アルキル基を示す。RおよびRは同
    一かまたは異なって、水素原子、低級アルキル基、カル
    ボキシル基または低級アルコキシカルボニル基を示す。
    Zは−A−O−Rまたは−COORを示す。R
    よびRは同一かまたは異なって、水素原子、低級アル
    キル基、低級アルケニル基、低級アルカノイル基、フェ
    ニル低級アルキル基、フェニルカルボニル基、トリチル
    基またはテトラヒドロピラニル基を示し、該フェニル低
    級アルキル基およびフェニルカルボニル基のフェニル環
    は低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、
    カルボキシ基または低級アルコキシカルボニル基で置換
    されていてもよい。Rは水素原子または低級アルキル
    基を示す。Xは酸素原子またはNRを示す。Rは水
    素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、フェニル
    低級アルキル基またはフェニル低級アルコキシ基を示
    し、該低級アルキル基はカルボキシル基、低級アルコキ
    シカルボニル基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、低
    級アルコキシカルボニルアミノ基またはフェニル低級ア
    ルキルアミノ基で置換されていてもよく、また該フェニ
    ル低級アルキル基、フェニル低級アルコキシ基およびフ
    ェニル低級アルキルアミノ基のフェニル環は低級アルキ
    ル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、カルボキシ基
    または低級アルコキシカルボニル基で置換されていても
    よい。Aは直鎖または分枝の低級アルキレンを示す。]
  2. 【請求項2】一般式[I]で表わされる化合物またはそ
    の塩類を有効成分とする免疫系疾患治療剤。 【化2】 [式中、RおよびRは同一かまたは異なって、水素
    原子または低級アルキル基を示す。RおよびRは同
    一かまたは異なって、水素原子、低級アルキル基、カル
    ボキシル基または低級アルコキシカルボニル基を示す。
    Zは−A−O−Rまたは−COORを示す。R
    よびRは同一かまたは異なって、水素原子、低級アル
    キル基、低級アルケニル基、低級アルカノイル基、フェ
    ニル低級アルキル基、フェニルカルボニル基、トリチル
    基またはテトラヒドロピラニル基を示し、該フェニル低
    級アルキル基およびフェニルカルボニル基のフェニル環
    は低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、
    カルボキシ基または低級アルコキシカルボニル基で置換
    されていてもよい。Rは水素原子または低級アルキル
    基を示す。Xは酸素原子またはNRを示す。Rは水
    素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、フェニル
    低級アルキル基またはフェニル低級アルコキシ基を示
    し、該低級アルキル基はカルボキシル基、低級アルコキ
    シカルボニル基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、低
    級アルコキシカルボニルアミノ基またはフェニル低級ア
    ルキルアミノ基で置換されていてもよく、また該フェニ
    ル低級アルキル基、フェニル低級アルコキシ基およびフ
    ェニル低級アルキルアミノ基のフェニル環は低級アルキ
    ル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、カルボキシ基
    または低級アルコキシカルボニル基で置換されていても
    よい。Aは直鎖または分枝の低級アルキレンを示す。]
  3. 【請求項3】Xが酸素原子で、Zが−A−O−Rで、
    ,R,R,R,RおよびRが水素原子で
    ある請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】Xが酸素原子で、Zが−COORで、R
    ,R,R,R,RおよびRが水素原子であ
    る請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】XがNRで、Zが−A−O−Rで、R
    ,R,R,R,R,RおよびRが水素原
    子である請求項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】XがNRで、Zが−COORで、
    ,R,R,R,R,RおよびRが水素
    原子である請求項1記載の化合物。
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JPH05239045A (ja) 1993-09-17

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