JP3176449B2 - 新規なコハク酸誘導体 - Google Patents

新規なコハク酸誘導体

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JP3176449B2
JP3176449B2 JP30026192A JP30026192A JP3176449B2 JP 3176449 B2 JP3176449 B2 JP 3176449B2 JP 30026192 A JP30026192 A JP 30026192A JP 30026192 A JP30026192 A JP 30026192A JP 3176449 B2 JP3176449 B2 JP 3176449B2
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文康 佐藤
秀樹 大野田
浩 穂刈
哲聖 上條
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Kissei Pharmaceutical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医薬品として有用な新規
なコハク酸誘導体およびその塩に関するものである。
【0002】さらに詳しく述べれば、本発明は血糖低下
作用を有し、糖尿病治療剤として有用な、一般式
【0003】
【化5】
【0004】(式中のRは水素原子、ハロゲン原子ま
たは炭素数1〜4の低級アルキル基であり、Rは水素
原子または炭素数1〜6の低級アルキル基であり、Rは
水素原子または両者が結合して単結合を形成し、Bはア
ダマンチル基、炭素数1〜4の低級アルキル基で置換さ
れていてもよい炭素数3〜8のシクロアルキル基または
ノルボルニル基である)で表されるコハク酸誘導体およ
びその塩に関するものである。
【0005】
【従来の技術】本発明のようなコハク酸誘導体に関し、
【0006】
【化6】
【0007】で表される化合物または式
【0008】
【化7】
【0009】で表される化合物が製造され、レニン阻害
剤の製造中間体として用いられているが、それ自体の薬
理作用等については全く報告されていない。[ケミカル
アブストラクツ(Chem.Abst.) 71巻、
22382u(1969年)、同99巻、158866
r(1983年)、同101巻、211728k(19
84年)、同105巻、79373s(1986年)、
同110巻、232084y(1989年)、同111
巻、33474w、214942t(1989年)、同
112巻、217541t( 1990年)、同113
巻、59841e(1990年)、同115巻、136
788p(1991年)、同116巻、42060p
(1992年)〕
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は血糖低
下作用を有し、糖尿病治療剤として有用な新規なコハク
酸誘導体を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究を
重ねた結果、前記一般式(I)で表されるコハク酸誘導
体およびその塩がインスリン分泌促進作用および血糖低
下作用を示すことを見出し、本発明を成すに至った。
【0012】本発明の前記一般式(I)の化合物におい
て、低級アルキル基とは直鎖状および分枝状の低級アル
キル基を意味し、アダマンチル基としては、1−アダマ
ンチル基、2−アダマンチル基をあげることができる。
【0013】本発明の一般式(I)で表されるコハク酸
誘導体は新規な化合物であり、以下のようにして製造す
ることができる。
【0014】すなわち、本発明の一般式(I)で表され
るコハク酸誘導体のうち、Rが両者が結合して単結合を
形成する、一般式
【0015】
【化8】
【0016】(式中のR、RおよびBは前記と同じ
意味をもつ)で表される化合物は、一般式
【0017】
【化9】
【0018】(式中のRは前記と同じ意味をもつ)で
表されるベンジリデンコハク酸無水物と、一般式 B − NH (III)
【0019】(式中のBは前記と同じ意味をもつ)で表
される第一級アミン類とを反応させ、必要に応じエステ
ル化することにより製造することができる。
【0020】本発明の一般式(I)で表されるコハク酸
誘導体のうち、Rが水素原子である、一般式
【0021】
【化10】
【0022】(式中のR、RおよびBは前記と同じ
意味をもつ)で表される化合物は、前記一般式(Ia)
で表されるコハク酸誘導体を接触水添等により二重結合
を還元し、必要に応じてエステル化することにより製造
することができる。また、コハク酸部分の立体異性につ
いては光学分割等によりS配置あるいはR配置の化合物
を単離することができる。
【0023】本製造方法で出発物質として用いられる一
般式(II)のベンジリデンコハク酸無水物は新規な化
合物を含んでいるが、公知化合物の製造方法と同様にい
ずれも文献記載の方法により容易に製造することができ
る。
【0024】また、一般式(III)で表されるアミノ
化合物も公知化合物であり、市販品として購入するか、
文献記載の方法またはそれと類似の方法により容易に製
造することができる。
【0025】本発明の前記一般式(I)の化合物はマウ
スを用いたin vivoの血糖低下試験において0.
5〜10mg/kg程度の経口投与により明らかな血糖
低下作用を示す。
【0026】本発明の前記一般式(I)の化合物のうち
Rが単結合である前記一般式(Ia)の化合物は二重結
合によるE体およびZ体の幾何異性体が存在し、本発明
においてはそのいずれをも含むが、インスリン分泌作用
および血糖低下作用においてE体が良好な薬理作用を発
揮する。また、本発明の前記一般式(I)の化合物のう
ちRが水素原子である前記一般式(Ib)の化合物はコ
ハク酸部分に不斉炭素を有しており、R配置およびS配
置の化合物が存在するが、本発明においてはそのいずれ
をも含むが、インスリン分泌抑制作用および血糖低下作
用において、S配置の化合物の方が良好な薬理作用を発
揮する。
【0027】本発明の前記一般式(I)の化合物で好ま
しい化合物として、(E)−2−ベンジリデン−3−シ
クロヘキシルアミノカルボニルプロピオン酸、2−ベン
ジル−3−シクロヘキシルアミノカルボニルプロピオン
酸および(S)−2−ベンジル−3−シクロヘキルアミ
ノカルボニルプロピオン酸をあげることができる。
【0028】本発明の前記一般式(I)の化合物でR
が水素原子である化合物は常法に従い、薬理学的に許容
される塩とすることができる。このようなものとして、
例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩など
のような無機塩基との塩、モルホリン、ピペリジン、フ
ェニルアラニノールなどの有機アミン、あるいはアミノ
酸との塩などをあげることができる。これらの薬理学的
に許容される塩もカルボン酸と同様にインスリン分泌促
進作用と血糖低下作用を示し、糖尿病治療剤として有用
である。
【0029】本発明の一般式(I)で表されるコハク酸
誘導体およびその塩を実際の治療に用いる場合、適当な
医薬品組成物、例えば錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル
剤、注射剤などとして経口的あるいは非経口的に投与さ
れる。これらの医薬品組成物は一般の調剤において行わ
れる製剤学的手法により調製することができる。
【0030】投与量は対象となる患者の性別、年令、体
重、症状の度合などによって適宜決定されるが、経口投
与の場合、概ね成人1日当り10〜1000mg、非経
口投与の場合、概ね成人1日当り1〜100mgの範囲
内で投与される。
【0031】
【実施例】本発明の内容を以下の参考例および実施例で
さらに詳細に説明する。なお、各参考例および実施例中
の化合物の融点はすべて未補正である。
【0032】参考例 1 (E)−2−メチルベンジリデンコハク酸無水物
【0033】カリウムt−ブトキシド8.5gのt−ブ
タノール100ml溶液に2−メチルベンズアルデヒド
6.0gとコハク酸ジエチル12.0gの混合物を滴下
し、3時間加熱還流させた。溶媒を減圧下に留去後、残
渣に10%水酸化ナトリウム水溶液100mlを加え、
5時間加熱還流させた。氷冷下、反応液に濃塩酸を加え
酸性とし、析出結晶をろ取し、(E)−2−メチルベン
ジリデンコハク酸3.6gを得た。
【0034】(E)−2−メチルベンジリデンコハク酸
1.1gを無水酢酸20mlに加え、60℃で2時間撹
拌した。溶媒を減圧下に留去後、残渣をトルエン−ヘキ
サン(1:5)より再結晶し、(E)−2−メチルベン
ジリデンコハク酸無水物0.9gを得た。
【0035】融 点: 112〜113℃ NMR(CDCl,400MHz) δ:2.43(3H,s),3.82(2H,d,J=
2.6Hz),7.25〜7.45(4H,m),7.
77(1H,t,J=2.6Hz) IR(KBr): νCO 1840,1780cm
−1
【0036】実施例 1 (E)−2−ベンジリデン−3−シクロヘキシルアミノ
カルボニルプロピオン酸
【0037】(E)−ベンジリデンコハク酸無水物18
8mgの塩化メチレン10ml懸濁液にシクロヘキシル
アミン150mgを滴下し、室温で2時間撹拌した。反
応液を1規定塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下に留去後、
酢酸エチルより結晶化させ、(E)−2−ベンジリデン
−3−シクロヘキシルアミノカルボニルプロピオン酸1
86mgを得た。
【0038】融 点: 182〜183℃ NMR(CDCl,270MHz) δ:1.05〜2.0(10H,m),3.40(2
H,s),3.7〜3.9(1H,m),6.05(1
H,d,J=7.4Hz),7.35〜7.75(5
H,m),8.01(1H,s) IR(KBr): νCO 1685,1640cm
−1 νNH 3300cm−1
【0039】実施例 2 シクロヘキシルアミンの代わりにシクロペンチルアミン
を用い、実施例1と同様な方法で下記の化合物を製造し
た。
【0040】(E)−2−ベンジリデン−3−シクロペ
ンチルアミノカルボニルプロピオン酸
【0041】融 点: 168〜169℃ NMR(CDCl,270MHz) δ:1.2〜2.1(8H,m),3.41(2H,
s),4.1〜4.35(1H,m),6.17(1
H,d,J=6.9Hz),7.3〜7.75(5H,
m),8.02(1H,s),9.6(1H,br) IR(KBr): νCO 1675,1650cm
−1 νNH 3300cm−1
【0042】実施例 3 シクロヘキシルアミンの代わりにエキソ−2−ノルボル
ニルアミンを用い、実施例1と同様な方法で下記の化合
物を製造した。
【0043】(E)−2−ベンジリデン−3−(エキソ
−2−ノルボルニルアミノカルボニル)プロピオン酸
【0044】融 点: 175〜177℃ NMR(DMSO−d,400MHz) δ:1.0〜1.7(8H,m),2.0〜2.3(2
H,m),3.1〜3.6(3H,m),7.3〜7.
55(5H,m),7.72(1H,s),7.80
(1H,d,J=6.0Hz),12.52(1H,b
s) IR(KBr): νCO 1700,1635cm
−1 νNH 3360cm−1
【0045】実施例 4 シクロヘキシルアミンの代わりに1−アダマンチルアミ
ンを用い、実施例1と同様な方法で下記の化合物を製造
した。
【0046】(E)−3−(1−アダマンチルアミノカ
ルボニル)−2−ベンジリデンプロピオン酸
【0047】融 点: 188〜189℃ NMR(DMSO−d,400MHz) δ:1.5〜2.1(15H,m),3.24(2H,
s),7.3〜7.55(6H,m),7.70(1
H,s),12.51(1H,bs) IR(KBr): νCO 1700,1645,16
15cm−1 νNH 3350cm−1
【0048】実施例 5 シクロヘキシルアミンの代わりに2−アダマンチルアミ
ンを用い、実施例1と同様な方法で下記の化合物を製造
した。
【0049】(E)−3−(2−アダマンチルアミノカ
ルボニル)−2−ベンジリデンプロピオン酸 融 点: 202〜204℃ NMR(DMSO−d,400MHz) δ:1.4〜2.1(14H,m),3.36(2H,
s),3.8〜3.95(1H,m),7.3〜7.6
(5H,m),7.72(1H,s),7.84(1
H,d,J=7.7Hz),12.61(1H,bs) IR(KBr): νCO 1680,1605cm
−1 νNH 3370cm−1
【0050】実施例 6 (E)−ベンジリデンコハク酸無水物の代わりに(E)
−2−メチルベンジリデンコハク酸無水物を用い、実施
例1と同様な方法で下記の化合物を製造した。
【0051】(E)−3−シクロヘキシルアミノカルボ
ニル−2−(2−メチルベンジリデン)プロピオン酸
【0052】融 点: 183〜184℃ NMR(CDCl,400MHz) δ:1.05〜2.0(10H,m),2.31(3
H,s),3.26(2H,s),3.7〜3.85
(1H,m),5.82(1H,d,J=8.0H
z),7.15〜7.6(4H,m),8.06(1
H,s) IR(KBr): νCO 1685,1645cm
−1 νNH 3300cm−1
【0053】実施例 7 (E)−2−ベンジリデン−3−シクロヘキシルアミノ
カルボニルプロピオン酸メチル
【0054】(E)−2−ベンジリデン−3−シクロヘ
キシルアミノカルボニルプロピオン酸100mgのエー
テル10ml懸濁液に氷冷撹拌下、ジアゾメタンのエー
テル溶液10mlを滴下した。室温で1時間撹拌後、酢
酸を加え過剰のジアゾメタンを分解した後、エーテル層
を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順
次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減
圧下に留去し、ヘキサンより結晶化させ、(E)−2−
ベンジリデン−3−シクロヘキシルアミノカルボニルプ
ロピオン酸メチル55mgを得た。
【0055】融 点: 135〜136℃ NMR(CDCl,270MHz) δ:1.05〜2.0(10H,m),3.40(2
H,s),3.7〜3.8(1H,m),3.85(3
H,s),6.11(1H,d,J=6.9Hz),
7.3〜7.75(5H,m),7.91(1H,s) IR(KBr): νCO 1720,1640cm
−1 νNH 3300cm−1
【0056】実施例 8 (E)−2−ベンジリデン−3−シクロヘキシルアミノ
カルボニルプロピオン酸ナトウム
【0057】(E)−2−ベンジリデン−3−シクロヘ
キシルアミノカルボニルプロピオン酸60mgのエタノ
ール2ml溶液に1規定水酸化ナトリウム水溶液0.2
mlを加え、室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下に留
去し、無色アモルファスの(E)−2−ベンジリデン−
3−シクロヘキシルアミノカルボニルプロピオン酸ナト
リウム64mgを得た。
【0058】NMR(DMSO−d,400MHz) δ:1.05〜1.8(10H,m),3.14(2
H,s),3.45〜3.6(1H,m),7.2〜
7.65(6H,m),9.52(1H,d,J=7.
1Hz) IR(KBr): νCO 1640cm−1 νNH 3420cm−1
【0059】実施例 9 2−ベンジル−3−シクロヘキシルアミノカルボニルプ
ロピオン酸
【0060】(E)−2−ベンジリデン−3−シクロヘ
キシルアミノカルボニルプロピオン酸158mgのエタ
ノール10ml懸濁液に10%パラジウム炭素20mg
を加え、水素気流下、室温、一気圧で15時間撹拌し
た。触媒を除去したのち、溶媒を減圧下に留去後、エー
テルより結晶化させ、2−ベンジル−3−シクロヘキシ
ルアミノカルボニルプロピオン酸133mgを得た。
【0061】融 点: 121〜122℃ NMR(CDCl,270MHz) δ:1.0〜2.0(10H,m),2.3〜2.45
(2H,m),2.7〜2.9(1H,m),3.05
〜3.25(2H,m),3.65〜3.85(1H,
m),5.49(1H,d,J=7.7Hz),7.1
〜7.4(5H,m) IR(KBr): νCO 1690,1610cm
−1 νNH 3350cm−1
【0062】実施例 10 (E)−2−ベンジリデン−3−シクロヘキシルアミノ
カルボニルプロピオン酸の代わりに(E)−2−ベンジ
リデン−3−シクロペンチルアミノカルボニルプロピオ
ン酸を用い、実施例9と同様な方法で下記の化合物を製
造した。
【0063】2−ベンジル−3−シクロペンチルアミノ
カルボニルプロピオン酸
【0064】融 点: 123〜124℃ NMR(CDCl,400MHz) δ:1.25〜2.05(8H,m),2.25〜2.
5(2H,m),2.7〜2.85(1H,m),3.
05〜3.25(2H,m),4.05〜4.25(1
H,m),5.68(1H,d,J=7.2Hz),
7.1〜7.35(5H,m) IR(KBr): νCO 1720,1630cm
−1 νNH 3330cm−1
【0065】実施例 11 (E)−2−ベンジリデン−3−シクロヘキシルアミノ
カルボニルプロピオン酸の代わりに(E)−2−ベンジ
リデン−3−(エキソ−2−ノルボルニルアミノカルボ
ニル)プロピオン酸を用い、実施例9と同様な方法で下
記の化合物を製造した。
【0066】2−ベンジル−3−(エキソ−2−ノルボ
ルニルアミノカルボニル)プロピオン酸
【0067】融 点: 145〜146℃ NMR(CDCl,400MHz) δ:1.0〜1.85(8H,m),2.1〜2.5
(4H,m),2.7〜2.9(1H,m),3.05
〜3.3(2H,m),3.6〜3.75(1H,
m),5.62(1H,d,J=3.7Hz),7.1
5〜7.4(5H,m) IR(KBr): νCO 1690,1605cm
−1 νNH 3350cm −1
【0068】実施例 12 (E)−2−ベンジリデン−3−シクロヘキシルアミノ
カルボニルプロピオン酸の代わりに(E)−3−(1−
アダマンチルアミノカルボニル)−2−ベンジリデンプ
ロピオン酸を用い、実施例9と同様な方法で下記の化合
物を製造した。
【0069】3−(1−アダマンチルアミノカルボニ
ル)−2−ベンジルプロピオン酸
【0070】融 点: 174〜175℃ NMR(CDCl,400MHz) δ:1.6〜2.15(15H,m),2.3〜2.4
(2H,m),2.7〜2.85(1H,m),3.0
5〜3.25(2H,m),5.25(1H,s),
7.15〜7.35(5H,m),11.5(1H,b
r) IR(KBr): νCO 1705,1615cm
−1 νNH 3360cm−1
【0071】実施例 13 (E)−2−ベンジリデン−3−シクロヘキシルアミノ
カルボニルプロピオン酸の代わりに(E)−3−(2−
アダマンチルアミノカルボニル)−2−ベンジリデンプ
ロピオン酸を用い、実施例9と同様な方法で下記の化合
物を製造した。
【0072】3−(2−アダマンチルアミノカルボニ
ル)−2−ベンジルプロピオン酸
【0073】融 点: 174〜176℃ NMR(CDCl,400MHz) δ:1.55〜2.0(14H,m),2.35〜2.
55(2H,m),2.75〜2.9(1H,m),
3.1〜3.3(2H,m),3.95〜4.1(1
H,m),5.94(1H,d,J=7.9Hz),
7.1〜7.4(5H,m) IR(KBr): νCO 1700,1615cm
−1 νNH 3360cm−1
【0074】実施例 14 (E)−2−ベンジリデン−3−シクロヘキシルアミノ
カルボニルプロピオン酸の代わりに(E)−3−シクロ
ヘキシルアミノカルボニル−2−(2−メチルベンジリ
デン)プロピオン酸を用い、実施例9と同様な方法で下
記の化合物を製造した。
【0075】3−シクロヘキシルアミノカルボニル−2
−(2−メチルベンジル)プロピオン酸
【0076】融 点: 128〜129℃ NMR(CDCl,270MHz) δ:1.0〜1.95(10H,m),2.33(3
H,s),2.35〜2.55(2H,m),2.65
〜2.85(1H,m),3.05〜3.25(2H,
m),3.65〜3.8(1H,m),5.51(1
H,d,J=7.7Hz),7.05〜7.2(4H,
m) IR(KBr): νCO 1695,1610cm
−1 νNH 3340cm−1
【0077】実施例 15 (E)−2−ベンジリデン−3−シクロヘキシルアミノ
カルボニルプロピオン酸の代わりに2−ベンジル−3−
シクロヘキシルアミノカルボニルプロピオン酸を用い、
実施例7と同様な方法で下記の化合物を製造した。
【0078】2−ベンジル−3−シクロヘキシルアミノ
カルボニルプロピオン酸メチル
【0079】融 点: 113〜114℃ NMR(CDCl,400MHz) δ:1.0〜1.95(10H,m),2.2〜2.5
(2H,m),2.75〜3.05(2H,m),3.
15〜3.25(1H,m),3.65(3H,s),
3.65〜3.8(1H,m),5.34(1H,d,
J=7.3Hz),7.1〜7.35(5H,m) IR(KBr): νCO 1735,1665,16
40cm−1 νNH 3260cm−1
【0080】実施例 16 (E)−2−ベンジリデン−3−シクロヘキシルアミノ
カルボニルプロピオン酸の代わりに2−ベンジル−3−
シクロヘキシルアミノカルボニルプロピオン酸を用い、
実施例8と同様な方法で下記の化合物を製造した。
【0081】2−ベンジル−3−シクロヘキシルアミノ
カルボニルプロピオン酸ナトリウム
【0082】無色アモルファス NMR(DMSO−d,400MHz) δ:1.0〜1.75(10H,m),1.9〜2.0
5(1H,m),2.15〜2.3(1H,m),2.
4〜2.55(2H,m),2.9〜3.05(1H,
m),3.4〜3.55(1H,m),7.05〜7.
25(5H,m),8.70(1H,d,J=7.6H
z)
【0083】実施例 17 シクロヘキシルアミンの代わりに4−メチルシクロヘキ
シルアミンを用い、実施例1と同様な方法で下記の化合
物を製造した。
【0084】(E)−2−ベンジリデン−3−(4−メ
チルシクロヘキシルアミノカルボニル)プロピオン酸
【0085】融 点: 187〜189℃ NMR(CDCl,270MHz) δ:0.8〜2.05(12H,m),3.38(2
H,s),3.6〜4.1(1H,m),5.9〜6.
4(1H,m),7.3〜7.7(5H,m),8.0
0(1H,s) IR(KBr): νCO 1680,1650cm
−1 νNH 3300cm−1
【0086】実施例 18 (E)−2−ベンジリデン−3−シクロヘキシルアミノ
カルボニルプロピオン酸の代わりに(E)−2−ベンジ
リデン−3−(4−メチルシクロヘキシルアミノカルボ
ニル)プロピオン酸を用い、実施例9と同様な方法で下
記の化合物を製造した。
【0087】2−ベンジル−3−(4−メチルシルロヘ
キシルアミノカルボニル)プロピオン酸
【0088】融 点: 125〜126℃ NMR(CDCl,400MHz) δ:0.8〜2.0(12H,m),2.3〜2.5
(2H,m),2.7〜2.85(1H,m),3.1
〜3.25(2H,m),3.6〜4.0(1H,
m),5.4〜5.75(1H,m),7.15〜7.
35(5H,m) IR(KBr): νCO 1720,1630cm
−1 νNH 3300cm−1
【0089】実施例 19 (E)−ベンジリデンコハク酸無水物の代わりに(E)
−4−クロロベンジリデンコハク酸無水物を用い、実施
例1と同様な方法で下記の化合物を製造した。
【0090】(E)−2−(4−クロロベンジリデン)
−3−シクロヘキシルアミノカルボニルプロピオン酸
【0091】融 点: 185〜186℃ NMR(DMSO−d,270MHz) δ:1.0〜1.95(10H,m),3.32(1
H,s),3.42(1H,s),3.5〜3.75
(1H,m),7.45〜7.7(4H,m),7.7
9(1H,s),7.92(1H,d,J=7.9H
z),12.68(1H,bs) IR(KBr): νCO 1685,1645cm
−1 νNH 3290cm−1
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 233/11 A61K 31/192 A61K 31/216 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中のRは水素原子、ハロゲン原子または炭素数1
    〜4の低級アルキル基であり、Rは水素原子または炭
    素数1〜6の低級アルキル基であり、Rは水素原子また
    は両者が結合して単結合を形成し、Bはアダマンチル
    基、炭素数1〜4の低級アルキル基で置換されていても
    よい炭素数3〜8のシクロアルキル基またはノルボルニ
    ル基である)で表されるコハク酸誘導体およびその塩。
  2. 【請求項2】 一般式 【化2】 (式中のRは水素原子、ハロゲン原子または炭素数1
    〜4の低級アルキル基であり、Rは水素原子または両者
    が結合して単結合を形成し、Bはアダマンチル基、炭素
    数1〜4の低級アルキル基で置換されていてもよい炭素
    数3〜8のシクロアルキル基またはノルボルニル基であ
    る)で表される請求項1記載のコハク酸誘導体およびそ
    の塩。
  3. 【請求項3】 一般式 【化3】 (式中のRは水素原子、ハロゲン原子または炭素数1
    〜4の低級アルキル基であり、Bはアダマンチル基、炭
    素数1〜4の低級アルキル基で置換されていてもよい炭
    素数3〜8のシクロアルキル基またはノルボルニル基で
    ある)で表される請求項2記載のコハク酸誘導体および
    その塩。
  4. 【請求項4】 一般式 【化4】 (式中のRは水素原子、ハロゲン原子または炭素数1
    〜4の低級アルキル基であり、Bはアダマンチル基、炭
    素数1〜4の低級アルキル基で置換されていてもよい炭
    素数3〜8のシクロアルキル基またはノルボルニル基で
    ある)で表される請求項2記載のコハク酸誘導体および
    その塩。
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