JP2920741B2 - 新規1,3−ジアルキルウレア誘導体 - Google Patents

新規1,3−ジアルキルウレア誘導体

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JP2920741B2
JP2920741B2 JP32025395A JP32025395A JP2920741B2 JP 2920741 B2 JP2920741 B2 JP 2920741B2 JP 32025395 A JP32025395 A JP 32025395A JP 32025395 A JP32025395 A JP 32025395A JP 2920741 B2 JP2920741 B2 JP 2920741B2
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洋一 河嶋
健一 藤村
寛 須原
悟功 山本
宏美 松本
宣明 宮脇
裕子 藤田
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Santen Pharmaceutical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンドペプチダー
ゼ24.11に対して阻害作用を有し、心不全、高血圧
等の心血管系疾患、腎不全等の腎疾患、下痢、胃酸過多
等の胃腸障害、肥満症等の内分泌・代謝性疾患、リウマ
チ等の自己免疫疾患などの治療剤および筋肉痛、片頭痛
等に対する鎮痛剤として有用であって、ビフェニリル基
やナフチル基等のように複数の芳香族単環式炭化水素が
結合または縮合している基を含有し、かつ、両方のアル
キレン鎖の末端にカルボキシル基やホスホン酸基が導入
された新規1,3−ジアルキルウレア誘導体に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】中性エンドペプチダーゼの一つであるエ
ンドペプチダーゼ24.11は、活性中心に亜鉛を必要
とする金属含有中性ペプチダーゼであり、エンケファリ
ナーゼや急性リンパ芽球白血病抗原(CD10)とも呼
ばれている。
【0003】エンドペプチダーゼ24.11は、腎臓、
肺、中枢神経系、腸管、好中球、線維芽細胞、血管内皮
細胞等広範に分布しており、心房性ナトリウム利尿ペプ
チド(ANP)、エンケファリン、ブラジキニン、サブ
スタンスP等多くの生理活性ペプチドを分解する酵素で
ある。そのため種々の生体機能に関与しており、その酵
素活性を阻害することで種々の治療効果を発現すること
が知られている。
【0004】例えば、浮腫などの症状が認められる心不
全や高血圧等の心血管系疾患に対する効果、浮腫、腹水
の増加などの症状が認められる腎不全等の腎疾患に対す
る効果、下痢や胃酸過多等の胃腸障害に対する効果、鎮
痛効果、肥満症等の内分泌・代謝性疾患に対する効果お
よびリウマチ等の自己免疫疾患に対する効果である。
【0005】以下にエンドペプチダーゼ24.11の阻
害物質についてより具体的に説明する。
【0006】エンドペプチダーゼ24.11を阻害する
化合物の作用として、速心室ペーシング法での心不全モ
デルを用いての総尿量および尿中ナトリウム排泄量の増
加作用の確認(J. Cardiovasc. Pharmacol., 19, 635-6
40 (1992) )ならびに尿中ANP排泄量および尿中サイ
クリックGMP排泄量の増加作用の確認(J. Pharmaco
l. Exp. Ther., 266, 872-883 (1993) )、自然発症高
血圧ラットまたは酢酸デオキシコルチコステロン誘発高
血圧ラットを用いての降圧作用の確認(J. Pharmacol.
Exp. Ther., 265, 1339-1347 (1993) )、5/6腎摘出
ラットを用いての尿中ナトリウム排泄量の増加作用の確
認(Circ. Res., 65, 640-646 (1989))、ペンタガスト
リンによって促進される胃液分泌に対する中枢神経系を
介しての分泌抑制作用の確認(Eur. J. Pharmacol., 15
4, 247-254 (1988) )、ヒマシ油によって引き起こされ
る急性の下痢に対する改善作用の確認(Gut, 33, 753-7
58 (1992) )、テイル−フリック試験およびホットプレ
ート試験での鎮痛作用の確認(Nature, 288, 286-288
(1980) )がされている。また、エンドペプチダーゼ2
4.11の基質の一つとして知られているボンベシン
(Proc. Natl. Acad. Sci., 88, 10662-10666 (1991))
が食餌摂取を抑制すること(J. Clin. Endocrinol.Meta
b., 76, 1495-1498 (1993) )からエンドペプチダーゼ
24.11を阻害する化合物が肥満症等の内分泌・代謝
性疾患の治療剤として期待される。健常人や骨関節炎患
者に比べてリウマチ患者の血液および滑液中におけるエ
ンドペプチダーゼ24.11活性が高いこと(Rheumato
l. Int., 13, 1-4 (1993) )からエンドペプチダーゼ2
4.11を阻害する化合物がリウマチ等の免疫機能が低
下している自己免疫疾患の治療剤として期待される。
【0007】一方、本発明の構造的特徴は、1,3−ジ
アルキルウレアの両方のアルキレン鎖の末端にカルボキ
シル基やホスホン酸基を導入し、さらにこのアルキレン
鎖に、ビフェニリル基やナフチル基等のように複数の芳
香族単環式炭化水素が結合または縮合している基を導入
したところにあるが、化学構造の観点から従来の技術を
以下に説明する。
【0008】1,3−ジアルキルウレア誘導体の片方の
アルキレン鎖の末端にカルボキシル基が導入された化合
物が、アンジオテンシンII拮抗作用を有すること(特開
平6−72985号公報、特開平6−184086号公
報)、および両方のアルキレン鎖の末端にカルボキシル
基が導入された化合物が、アンジオテンシン変換酵素を
抑制すること(特開昭58−55451号公報)が報告
されている。また、1−(カルボキシアルキルアミノ)
ウレア誘導体の3位の窒素原子を含むアミノ酸誘導体が
エンケファリナーゼの活性を阻害すること(特公平3−
79339号報)が報告されている。しかしながら、い
ずれの報告にも1,3−ジアルキルウレア誘導体のアル
キレン鎖にビフェニリル基やナフチル基等が導入された
化合物についての記載はない。
【0009】また、ビフェニリル基やナフチル基等を含
むアルキルウレア誘導体については、同誘導体がアレル
ギー症抑制剤(特開昭62−294650号公報)や気
管支拡張剤(米国特許5,066,658号)になり得
ることが報告され、またアルキレン鎖の末端がヒドロキ
サム酸基である化合物がリポキシゲナーゼ阻害活性を有
することでロイコトリエンの生合成を阻止すること(W
O90/08545号公報)が報告されている。また、
黄体形成ホルモン放出ホルモンの類似化合物が性ホルモ
ンのレベルを調節すること(特開平3−81292号公
報)も報告されている。しかしながら、ビフェニリル基
またはナフチル基を含む1,3−ジアルキルウレア誘導
体の両方のアルキレン鎖の末端にカルボキシル基やホス
ホン酸基を導入した化合物についての記載はない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、1,3
−ジアルキルウレア誘導体については種々の研究がなさ
れているが、両方のアルキレン鎖の末端にカルボキシル
基やホスホン酸基を導入し、さらにその片方のアルキレ
ン鎖に、ビフェニリル基やナフチル基等のように複数の
芳香族単環式炭化水素が結合または縮合している基を導
入したウレア誘導体については未だ研究されておらず、
この化合物の合成研究およびその薬理作用、特にエンド
ペプチダーゼ24.11に対する作用についての研究は
非常に興味ある課題であった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は1,3−ジ
アルキルウレア誘導体のアルキレン鎖に着目し、両アル
キレン鎖の末端にカルボキシル基やホスホン酸基を導入
し、さらにその片方のアルキレン鎖にビフェニリル基や
ナフチル基等を導入した新規ウレア誘導体の合成を行な
い、その薬理作用を検討した。
【0012】エンドペプチダーゼ24.11の基質とし
て知られているN−ダンシル−D-アラニル−グリシル−
p-ニトロフェニルアラニル−グリシンを用いて検討した
結果、両アルキレン鎖の末端にカルボキシル基やホスホ
ン酸基を導入し、さらにそのアルキレン鎖に、ビフェニ
リル基やナフチル基等のように複数の芳香族単環式炭化
水素が結合または縮合している基を導入した新規ウレア
誘導体がエンドペプチダーゼ24.11に対し強い阻害
活性を有することが見いだされた。
【0013】
【発明の開示】本発明は下記一般式[I]で示される化
合物およびその塩類(以下、本発明化合物とする)に関
するものである。
【0014】
【化44】 [式中、Rはエステル、アミドまたはヒドロキサム酸
に変換されていてもよいカルボキシル基、またはエステ
ルに変換されていてもよいホスホン酸基を示す。
【0015】Rは水素原子、低級アルキル基、フェニ
ル低級アルキル基、低級アルコキシ基またはフェニル低
級アルコキシ基を示し、該フェニル低級アルキル基およ
び該フェニル低級アルコキシ基のフェニル環はハロゲン
原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ
基、低級アルキレンジオキシ基、ニトロ基、アミノ基ま
たは低級アルキルアミノ基で置換されていてもよい。
【0016】Rは低級アルキル基またはフェニル低級
アルキル基を示し、該フェニル低級アルキル基のフェニ
ル環はハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、
低級アルコキシ基または低級アルキレンジオキシ基で置
換されていてもよい。
【0017】Rはエステル、アミドまたはヒドロキサ
ム酸に変換されていてもよいカルボキシル基、またはエ
ステルに変換されていてもよいホスホン酸基を示す。
【0018】Rは下記一般式 [XI] 、[XII] または[X
III]で表される基を示す。
【0019】
【化45】
【化46】
【化47】 は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、ヒド
ロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルキレンジオキシ
基、ニトロ基、アミノ基または低級アルキルアミノ基を
示す。
【0020】Rは水素原子、ハロゲン原子、低級アル
キル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルキ
レンジオキシ基、ニトロ基、アミノ基、低級アルキルア
ミノ基、置換基で置換されていてもよいフェニル基また
は置換基で置換されていてもよいナフチル基を示し、前
記の置換基とはハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロ
キシ基、低級アルコキシ基、低級アルキレンジオキシ
基、ニトロ基、アミノ基または低級アルキルアミノ基を
示す。
【0021】Rは水素原子、ハロゲン原子、低級アル
キル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルキ
レンジオキシ基、ニトロ基、アミノ基または低級アルキ
ルアミノ基を示す。
【0022】Rは水素原子、ハロゲン原子、低級アル
キル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルキ
レンジオキシ基、ニトロ基、アミノ基、低級アルキルア
ミノ基、置換基で置換されていてもよいフェニル基また
は置換基で置換されていてもよいナフチル基を示し、前
記の置換基とはハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロ
キシ基、低級アルコキシ基、低級アルキレンジオキシ
基、ニトロ基、アミノ基または低級アルキルアミノ基を
示す。
【0023】R10は水素原子、ハロゲン原子、低級ア
ルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アル
キレンジオキシ基、ニトロ基、アミノ基、低級アルキル
アミノ基、置換基で置換されていてもよいフェニル基ま
たは置換基で置換されていてもよいナフチル基を示し、
前記の置換基とはハロゲン原子、低級アルキル基、ヒド
ロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルキレンジオキシ
基、ニトロ基、アミノ基または低級アルキルアミノ基を
示す。
【0024】Aは低級アルキレン基を示す。
【0025】nは0または1を示す。以下同じ。]上記
で規定した基をさらに詳しく説明する。
【0026】ハロゲン原子とは、フッ素、塩素、臭素、
ヨウ素を示す。低級アルキルとはメチル、エチル、プロ
ピル、ブチル、ヘキシル、イソプロピル、イソブチル、
イソペンチル、tert.-ブチル、(ジメチル)エチル等の
1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分枝のアルキル
を示す。低級アルコキシとはメトキシ、エトキシ、プロ
ポキシ、ブトキシ、ヘキシルオキシ、イソプロポキシ、
tert.-ブトキシ等の1〜6個の炭素原子を有する直鎖ま
たは分枝のアルコキシを示す。低級アルキレンジオキシ
とは、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ、(ジメチ
ル)メチレンジオキシ、(ジエチル)メチレンジオキシ
等の2個の酸素原子の間に1〜6個の炭素原子を有する
直鎖または分枝のアルキレンが存在するアルキレンジオ
キシを示す。
【0027】カルボン酸のエステルとは、メチルエステ
ル、エチルエステル、ブチルエステル、ヘキシルエステ
ル、イソプロピルエステル、イソブチルエステル、ter
t.-ブチルエステル等の低級アルキルエステル、アセチ
ルアミノメチルエステル、アセチルアミノエチルエステ
ル、プロピオニルアミノメチルエステル、プロピオニル
アミノエチルエステル等の低級アルカノイルアミノ低級
アルキルエステル、ベンジルエステル等のフェニル低級
アルキルエステル、ベンジルエステル等のフェニル低級
アルキルエステル、フェニルエステル、メトキシフェニ
ルエステル、アセトアミドフェニルエステル、インダニ
ルエステルなどのようにカルボン酸のエステルとして汎
用されるものを示す。低級アルカノイルとはアセチル、
プロピオニル、ブチリル、バレリル、イソブチリル、イ
ソバレリル、ピバロイル等の2〜6個の炭素原子を有す
る直鎖または分枝のアルカノイルを示す。ホスホン酸の
エステルとは、メチルエステル、エチルエステル、ヘキ
シルエステル、イソプロピルエステル、tert.-ブチルエ
ステル等の低級アルキルエステルのようにホスホン酸の
エステルとして汎用されるものを示す。アミドとは、ア
ンモニアとのアミド、メチルアミン、ジメチルアミンや
エチルアミン等の低級アルキルアミンとのアミド、ベン
ジルアミン等のフェニル低級アルキルアミンとのアミド
などのようにカルボン酸のアミドとして汎用されるもの
を示す。
【0028】本発明化合物における塩類とは医薬として
許容される塩であれば特に制限はなく、塩酸、硝酸、硫
酸等の無機酸との塩、また、ナトリウム、カリウム、カ
ルシウム等のアルカリ金属またはアルカリ土類金属との
塩、アンモニウム塩、ジエチルアミン、トリエタノール
アミン塩等の有機アミンとの塩などが挙げられる。
【0029】ところで、医薬品として用いられる化合物
においては、生体内における吸収促進および持続性向
上、製剤化する上での安定化などを目的として、カルボ
ン酸のエステル化等のプロドラッグ化や、製造手段とし
て、すなわち合成中間体としてそれらの誘導体を用いる
技術も汎用されている。従って、本発明においてもカル
ボキシル基はカルボン酸の汎用誘導体であるエステルや
アミドの形に変換されていてもよい。
【0030】本発明化合物のうち、好ましい例として
は、下記のものが挙げられる。
【0031】・上記一般式[I]において、Rおよび
が同一または異なって、低級アルキルエステル、低
級アルカノイルアミノ低級アルキルエステル、フェニル
低級アルキルエステル、フェニルエステルもしくはイン
ダニルエステルに変換されていてもよいカルボキシル
基;アンモニア、低級アルキルアミンもしくはフェニル
低級アルキルアミンとのアミドに変換されていてもよい
カルボキシル基;ヒドロキサム酸に変換されていてもよ
いカルボキシル基;または低級アルキルエステルに変換
されていてもよいホスホン酸基を示し、該フェニル低級
アルキルエステル、該フェニルエステルおよび該フェニ
ル低級アルキルアミンのフェニル環はハロゲン原子、低
級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級
アルキレンジオキシ基、ニトロ基、アミノ基、低級アル
キルアミノ基または低級アルカノイルアミノ基で置換さ
れていてもよく、Rが水素原子、低級アルキル基、フ
ェニル低級アルキル基、低級アルコキシ基またはフェニ
ル低級アルコキシ基を示し、該フェニル低級アルキル基
および該フェニル低級アルコキシ基のフェニル環はハロ
ゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコ
キシ基、低級アルキレンジオキシ基、ニトロ基、アミノ
基または低級アルキルアミノ基で置換されていてもよ
く、Rが低級アルキル基またはフェニル低級アルキル
基を示し、該フェニル低級アルキル基のフェニル環はハ
ロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アル
コキシ基または低級アルキレンジオキシ基で置換されて
いてもよく、Rが上記一般式 [XI] 、[XII] または[X
III](式中、RおよびRは同一または異なって、水
素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ
基、低級アルコキシ基、低級アルキレンジオキシ基、ニ
トロ基、アミノ基または低級アルキルアミノ基を示し、
、RおよびR10は同一または異なって、水素原
子、ハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、低
級アルコキシ基、低級アルキレンジオキシ基、ニトロ
基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、置換基で置換さ
れていてもよいフェニル基または置換基で置換されてい
てもよいナフチル基を示し、前記の置換基とはハロゲン
原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ
基、低級アルキレンジオキシ基、ニトロ基、アミノ基ま
たは低級アルキルアミノ基を示す)で表される基を示
し、Aが低級アルキレン基を示し、nが0または1を示
す、化合物(a) およびその塩類。
【0032】化合物(a) およびその塩類に属するものの
うち、特に、次の化合物が例示される。
【0033】・化合物(a) において、Rが上記一般式
[XI] 、[XII] または[XIII](式中、Rは水素原子ま
たはニトロ基を、Rは水素原子、ハロゲン原子、低級
アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、ニトロ
基、アミノ基またはフェニル基を、RおよびRは水
素原子を、R10は水素原子、ハロゲン原子または低級
アルコキシ基を示す)で表される基である、化合物およ
びその塩類。
【0034】・化合物(a) において、Rが上記一般式
[XI] 、[XII] または[XIII](式中、Rは水素原子ま
たはニトロ基を、Rは水素原子、ハロゲン原子、低級
アルキル基、低級アルコキシ基またはフェニル基を、R
およびRは水素原子を、R10は水素原子、ハロゲ
ン原子または低級アルコキシ基を示す)で表される基で
ある、化合物およびその塩類。
【0035】・化合物(a) において、Rがビフェニリ
ル基、フルオロビフェニリル基、クロロビフェニリル
基、メチルビフェニリル基、メトキシビフェニリル基、
ニトロビフェニリル基、テルフェニリル基、ナフチルフ
ェニル基、ナフチル基、ブロモナフチル基またはメトキ
シナフチル基を示す、化合物およびその塩類。
【0036】・化合物(a) において、Rが上記一般式
[XI] または[XIII](式中、Rは水素原子を、R
水素原子、ハロゲン原子、低級アルコキシ基またはフェ
ニル基を、R10は水素原子または低級アルコキシ基を
示す)で表される基である、化合物およびその塩類。
【0037】・化合物(a) において、Rがビフェニリ
ル基、フルオロビフェニリル基、メトキシビフェニリル
基、テルフェニリル基、ナフチル基またはメトキシナフ
チル基を示す、化合物およびその塩類。
【0038】・化合物(a) において、Rが低級アルキ
ル基、特にイソブチル基、またはフェニル低級アルキル
基を示す、化合物およびその塩類。
【0039】・化合物(a) において、Rが水素原子、
低級アルキル基、フェニル低級アルキル基、低級アルコ
キシ基またはフェニル低級アルコキシ基を示す、化合物
およびその塩類。
【0040】・化合物(a) において、Rが水素原子、
イソペンチル基、ベンジル基、フェネチル基、フェニル
プロピル基、フェニルブチル基またはベンジルオキシ基
を示す、化合物およびその塩類。
【0041】・化合物(a) において、Rが低級アルキ
ルエステル、低級アルカノイルアミノ低級アルキルエス
テル、フェニル低級アルキルエステル、低級アルコキシ
フェニルエステル、低級アルカノイルアミノフェニルエ
ステルもしくはインダニルエステルに変換されていても
よいカルボキシル基;アンモニアとのアミドに変換され
ていてもよいカルボキシル基;ヒドロキサム酸に変換さ
れていてもよいカルボキシル基;または低級アルキルエ
ステルに変換されていてもよいホスホン酸基を、R
低級アルキルエステル、低級アルカノイルアミノ低級ア
ルキルエステル、フェニル低級アルキルエステル、低級
アルコキシフェニルエステル、低級アルカノイルアミノ
フェニルエステルもしくはインダニルエステルに変換さ
れていてもよいカルボキシル基;アンモニアとのアミド
に変換されていてもよいカルボキシル基;またはヒドロ
キサム酸に変換されていてもよいカルボキシル基を示
す、化合物およびその塩類。
【0042】・化合物(a) において、Rが低級アルキ
ルエステル、低級アルカノイルアミノ低級アルキルエス
テル、フェニル低級アルキルエステル、低級アルコキシ
フェニルエステル、低級アルカノイルアミノフェニルエ
ステルもしくはインダニルエステルに変換されていても
よいカルボキシル基;ヒドロキサム酸に変換されていて
もよいカルボキシル基;または低級アルキルエステルに
変換されていてもよいホスホン酸基を、Rが低級アル
キルエステル、フェニル低級アルキルエステルもしくは
低級アルカノイルアミノフェニルエステルに変換されて
いてもよいカルボキシル基を示す、化合物およびその塩
類。
【0043】・化合物(a) において、Rがエチルエス
テル、ブチルエステル、イソプロピルエステル、イソブ
チルエステル、tert.-ブチルエステル、アセトアミドエ
チルエステル、ベンジルエステル、メトキシフェニルエ
ステル、アセトアミドフェニルエステルもしくはインダ
ニルエステルに変換されていてもよいカルボキシル基;
ヒドロキサム酸に変換されていてもよいカルボキシル
基;またはエチルエステルに変換されていてもよいホス
ホン酸基を、Rがメチルエステル、ベンジルエステル
もしくはアセトアミドフェニルエステルに変換されてい
てもよいカルボキシル基を示す、化合物およびその塩
類。
【0044】・化合物(a) において、Rが低級アルキ
ルエステル、フェニル低級アルキルエステル、低級アル
コキシフェニルエステルもしくはインダニルエステルに
変換されていてもよいカルボキシル基を、Rが低級ア
ルキルエステルもしくはフェニル低級アルキルエステル
に変換されていてもよいカルボキシル基を示す、化合物
およびその塩類。
【0045】・化合物(a) において、Rがエチルエス
テル、ブチルエステル、イソプロピルエステル、イソブ
チルエステル、tert.-ブチルエステル、ベンジルエステ
ル、メトキシフェニルエステルもしくはインダニルエス
テルに変換されていてもよいカルボキシル基を、R
メチルエステルもしくはベンジルエステルに変換されて
いてもよいカルボキシル基を示す、化合物およびその塩
類。
【0046】・化合物(a) において、Rが低級アルキ
ル基またはフェニル低級アルキル基を、Rが上記一般
式 [XI] 、[XII] または[XIII](式中、Rは水素原子
またはニトロ基を、Rは水素原子、ハロゲン原子、低
級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、ニト
ロ基、アミノ基またはフェニル基を、RおよびR
水素原子を、R10は水素原子、ハロゲン原子または低
級アルコキシ基を示す)で表される基を示す、化合物お
よびその塩類。
【0047】・化合物(a) において、Rが低級アルキ
ル基を、Rが上記一般式 [XI] 、[XII] または[XIII]
(式中、Rは水素原子またはニトロ基を、Rは水素
原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ
基またはフェニル基を、RおよびRは水素原子を、
10は水素原子、ハロゲン原子または低級アルコキシ
基を示す)で表される基を示す、化合物およびその塩
類。
【0048】・化合物(a) において、Rがイソブチル
基を、Rがビフェニリル基、フルオロビフェニリル
基、クロロビフェニリル基、メチルビフェニリル基、メ
トキシビフェニリル基、ニトロビフェニリル基、テルフ
ェニリル基、ナフチルフェニル基、ナフチル基、ブロモ
ナフチル基またはメトキシナフチル基を示す、化合物お
よびその塩類。
【0049】・化合物(a) において、Rが低級アルキ
ル基を、Rが上記一般式 [XI] または[XIII](式中、
は水素原子を、Rは水素原子、ハロゲン原子、低
級アルコキシ基またはフェニル基を、R10は水素原子
または低級アルコキシ基を示す)で表される基を示す、
化合物およびその塩類。
【0050】・化合物(a) において、Rがイソブチル
基を、Rがビフェニリル基、フルオロビフェニリル
基、メトキシビフェニリル基、テルフェニリル基、ナフ
チル基またはメトキシナフチル基を示す、化合物および
その塩類。
【0051】・化合物(a) において、Rが水素原子、
低級アルキル基、フェニル低級アルキル基、低級アルコ
キシ基またはフェニル低級アルコキシ基を、Rが低級
アルキル基またはフェニル低級アルキル基を、Rが上
記一般式 [XI] 、[XII] または[XIII](式中、Rは水
素原子またはニトロ基を、Rは水素原子、ハロゲン原
子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ
基、ニトロ基、アミノ基またはフェニル基を、Rおよ
びRは水素原子を、R10は水素原子、ハロゲン原子
または低級アルコキシ基を示す)で表される基を示す、
化合物およびその塩類。
【0052】・化合物(a) において、Rが水素原子、
低級アルキル基、フェニル低級アルキル基またはフェニ
ル低級アルコキシ基を、Rが低級アルキル基を、R
が上記一般式 [XI] 、[XII] または[XIII](式中、R
は水素原子またはニトロ基を、Rは水素原子、ハロゲ
ン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基またはフェ
ニル基を、RおよびRは水素原子を、R10は水素
原子、ハロゲン原子または低級アルコキシ基を示す)で
表される基を示す、化合物およびその塩類。
【0053】・化合物(a) において、Rが水素原子、
イソペンチル基、ベンジル基、フェネチル基、フェニル
プロピル基、フェニルブチル基またはベンジルオキシ基
を、Rがイソブチル基を、Rがビフェニリル基、フ
ルオロビフェニリル基、クロロビフェニリル基、メチル
ビフェニリル基、メトキシビフェニリル基、ニトロビフ
ェニリル基、テルフェニリル基、ナフチルフェニル基、
ナフチル基、ブロモナフチル基またはメトキシナフチル
基を示す、化合物およびその塩類。
【0054】・化合物(a) において、Rが水素原子、
低級アルキル基、フェニル低級アルキル基またはフェニ
ル低級アルコキシ基を、Rが低級アルキル基を、R
が上記一般式 [XI] または[XIII](式中、Rは水素原
子を、Rは水素原子、ハロゲン原子、低級アルコキシ
基またはフェニル基を、R10は水素原子または低級ア
ルコキシ基を示す)で表される基を示す、化合物および
その塩類。
【0055】・化合物(a) において、Rが水素原子、
イソペンチル基、ベンジル基、フェネチル基、フェニル
プロピル基、フェニルブチル基またはベンジルオキシ基
を、Rがイソブチル基を、Rがビフェニリル基、フ
ルオロビフェニリル基、メトキシビフェニリル基、テル
フェニリル基、ナフチル基またはメトキシナフチル基を
示す、化合物およびその塩類。
【0056】本発明化合物の好ましい例として、さらに
下記のものが挙げられる。
【0057】・上記一般式[I]において、Rが低級
アルキルエステル、低級アルカノイルアミノ低級アルキ
ルエステル、フェニル低級アルキルエステル、低級アル
コキシフェニルエステル、低級アルカノイルアミノフェ
ニルエステルもしくはインダニルエステルに変換されて
いてもよいカルボキシル基;アンモニアとのアミドに変
換さていてもよいカルボキシル基;ヒドロキサム酸に変
換されていてもよいカルボキシル基;または低級アルキ
ルエステルに変換されていてもよいホスホン酸基を、R
が水素原子、低級アルキル基、フェニル低級アルキル
基、低級アルコキシ基またはフェニル低級アルコキシ基
を、Rが低級アルキル基またはフェニル低級アルキル
基を、Rが低級アルキルエステル、低級アルカノイル
アミノ低級アルキルエステル、フェニル低級アルキルエ
ステル、低級アルコキシフェニルエステル、低級アルカ
ノイルアミノフェニルエステルもしくはインダニルエス
テルに変換されていてもよいカルボキシル基;アンモニ
アとのアミドに変換されていてもよいカルボキシル基;
またはヒドロキサム酸に変換されていてもよいカルボキ
シル基を、Rが上記一般式 [XI] 、[XII] または[XII
I](式中、Rは水素原子またはニトロ基を、Rは水
素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ
基、低級アルコキシ基、ニトロ基、アミノ基またはフェ
ニル基を、RおよびRは水素原子を、R10は水素
原子、ハロゲン原子または低級アルコキシ基を示す)で
表される基を、Aが低級アルキレン基を、nが1を示
す、化合物(b) およびその塩類。
【0058】・上記一般式[I]において、Rが低級
アルキルエステル、低級アルカノイルアミノ低級アルキ
ルエステル、フェニル低級アルキルエステル、低級アル
コキシフェニルエステル、低級アルカノイルアミノフェ
ニルエステルもしくはインダニルエステルに変換されて
いてもよいカルボキシル基;ヒドロキサム酸に変換され
ていてもよいカルボキシル基;または低級アルキルエス
テルに変換されていてもよいホスホン酸基を、Rが水
素原子、低級アルキル基、フェニル低級アルキル基また
はフェニル低級アルコキシ基を、Rが低級アルキル基
を、Rが低級アルキルエステル、フェニル低級アルキ
ルエステルもしくは低級アルカノイルアミノフェニルエ
ステルに変換されていてもよいカルボキシル基を、R
が上記一般式 [XI] 、[XII] または[XIII](式中、R
は水素原子またはニトロ基を、Rは水素原子、ハロゲ
ン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基またはフェ
ニル基を、RおよびRは水素原子を、R10は水素
原子、ハロゲン原子または低級アルコキシ基を示す)で
表される基を、Aは低級アルキレン基を、nは1を示
す、化合物(c) およびその塩類。
【0059】・化合物(c) において、Rがエチルエス
テル、ブチルエステル、イソプロピルエステル、イソブ
チルエステル、tert.-ブチルエステル、アセトアミドエ
チルエステル、ベンジルエステル、メトキシフェニルエ
ステル、アセトアミドフェニルエステルもしくはインダ
ニルエステルに変換されていてもよいカルボキシル基;
ヒドロキサム酸に変換されていてもよいカルボキシル
基;またはエチルエステルに変換されていてもよいホス
ホン酸基を、Rが水素原子、イソペンチル基、ベンジ
ル基、フェネチル基、フェニルプロピル基、フェニルブ
チル基またはベンジルオキシ基を、Rがイソブチル基
を、Rがビフェニリル基、フルオロビフェニリル基、
クロロビフェニリル基、メチルビフェニリル基、メトキ
シビフェニリル基、ニトロビフェニリル基、テルフェニ
リル基、ナフチルフェニル基、ナフチル基、ブロモナフ
チル基またはメトキシナフチル基を、Rがメチルエス
テル、ベンジルエステルもしくはアセトアミドフェニル
エステルに変換されていてもよいカルボキシル基を、A
がメチレン基を示す、化合物およびその塩類。
【0060】・上記一般式[I]において、Rが低級
アルキルエステル、フェニル低級アルキルエステル、低
級アルコキシフェニルエステルまたはインダニルエステ
ルに変換されていてもよいカルボキシル基を、Rは水
素原子、低級アルキル基、フェニル低級アルキル基また
はフェニル低級アルコキシ基を、Rは低級アルキル基
を、Rは低級アルキルエステルまたはフェニル低級ア
ルキルエステルに変換されていてもよいカルボキシル基
を、Rは上記一般式 [XI] または[XIII](式中、R
は水素原子を、Rは水素原子、ハロゲン原子、低級ア
ルコキシ基またはフェニル基を、R10は水素原子また
は低級アルコキシ基を、Aは低級アルキレン基を、nは
1を示す)で表される基を示す、化合物(d) およびその
塩類。
【0061】・化合物(d) において、Rがエチルエス
テル、ブチルエステル、イソプロピルエステル、イソブ
チルエステル、tert.-ブチルエステル、ベンジルエステ
ル、メトキシフェニルエステルまたはインダニルエステ
ルに変換されていてもよいカルボキシル基を、Rが水
素原子、イソペンチル基、ベンジル基、フェネチル基、
フェニルプロピル基、フェニルブチル基またはベンジル
オキシ基を、Rがイソブチル基を、Rがビフェニリ
ル基、フルオロビフェニリル基、メトキシビフェニリル
基、テルフェニリル基、ナフチル基またはメトキシナフ
チル基を、Rがメチルエステルもしくはベンジルエス
テルに変換されていてもよいカルボキシル基を、Aがメ
チレン基を示す、化合物およびその塩類。
【0062】本発明化合物の好ましい具体例として、3
−(4−ビフェニリル)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]プロピオン酸(下
記式[II])、3−(4−ビフェニリル)−2−[3−
(2−カルボキシ−5−メチルヘキシル)−3−イソブ
チルウレイド]プロピオン酸(下記式[III] )、3−
(4−ビフェニリル)−2−[3−(2−カルボキシ−
4−フェニルブチル)−3−イソブチルウレイド]プロ
ピオン酸(下記式[IV])、2−[3−(2−ベンジルオ
キシ−2−カルボキシエチル)−3−イソブチルウレイ
ド]−3−(4−ビフェニリル)プロピオン酸(下記式
[V] )、2−[3−(2−カルボキシエチル)−3−イ
ソブチルウレイド]−3−(2−ナフチル)プロピオン
酸(下記式[VI])、2−[3−(2−カルボキシ−4−
フェニルブチル)−3−イソブチルウレイド]−3−
(2−ナフチル)プロピオン酸(下記式 [VII])、およ
びそれぞれの塩類、ならびに単一のジアステレオ異性
体、光学異性体、さらには(2S)−3−(4−ビフェ
ニリル)−2−[3−(2−ブトキシカルボニルエチ
ル)−3−イソブチルウレイド]プロピオン酸(下記式
[XIV] )およびその塩類が挙げられる。
【0063】
【化48】
【化49】
【化50】
【化51】
【化52】
【化53】
【化54】 本発明化合物の代表的な合成法を下記に示す。
【0064】
【化55】 この方法は、まず一般式[VIII]で表わされる化合物と
1,1′−カルボニルジイミダゾールをイミダゾール等
の塩基存在下で反応させて一般式[IX]の化合物に導
き、次いで一般式[X]の化合物と反応させウレアを形
成し、本発明化合物(一般式[I])を得る方法であ
る。なお、一般式[VIII]で表される化合物の一部は、
Shieh らが報告した方法(J. Org. Chem., 57, 379-381
(1992) )によってチロシンから合成したり、Evans ら
が報告した方法(J. Am. Chem. Soc.,109, 6881-6883
(1987))を用いてアジド体を経て合成することができ
る。
【0065】また、カルボキシル基は、必要に応じて汎
用される方法を用いてエステルやアミドに変換すること
ができる。逆に、エステルやアミドは、汎用される方法
を用いて加水分解させ、カルボン酸とすることができ
る。
【0066】また、必要に応じて汎用される方法を用い
て、カルボキシル基はエステルやアミドに、ホスホン酸
基はエステルに変換することができる。逆に、これらエ
ステルやアミドは、汎用される方法を用いて加水分解さ
せ、カルボン酸およびホスホン酸とすることができる。
【0067】上記の方法によって得られた化合物は、常
法により前述の様な塩類とすることができる。
【0068】一般式[I]で表される化合物にはジアス
テレオ異性体および光学異性体が存在するが、それらは
すべて本発明に含まれる。光学活性な原料を用いると単
一なジアステレオ異性体および光学異性体が得られる
が、ラセミ体を原料として用いた場合には、汎用される
方法、例えば光学分割剤等を用いる方法により各異性体
を分離することができる。また、本発明化合物は水和物
の形態をとっていてもよい。
【0069】本発明化合物の有用性を調べるべく、本発
明化合物のエンドペプチダーゼ24.11に対する作用
を検討した。詳細については後述の薬理試験の項で示す
が、エンドペプチダーゼ24.11の基質として知られ
ているN−ダンシル−D-アラニル−グリシル−p-ニトロ
フェニルアラニル−グリシンを用いて検討した結果、本
発明化合物はエンドペプチダーゼ24.11に対し強い
阻害活性を示した。
【0070】中性エンドペプチダーゼの一つであるエン
ドペプチダーゼ24.11は、生体内に存在し、種々の
生体機能に関与している酵素である。すでに、エンドペ
プチダーゼ24.11を阻害する化合物が心不全モデル
において総尿量、尿中ナトリウム排泄量、尿中ANP排
泄量および尿中サイクリックGMP排泄量を増加させる
こと(J. Cardiovasc. Pharmacol., 19, 635-640 (199
2) 、J. Pharmacol. Exp . Ther., 266, 872-883 (199
3))、高血圧モデルにおいて降圧作用を発現すること
(J. Pharmacol. Exp. Ther., 265, 1339-1347 (1993)
)、腎摘出モデルにおいて尿中ナトリウム排泄量を増
加させること(Circ. Res., 65, 640-646 (1989))、急
性の下痢に対する改善作用を発現すること(Gut, 33, 7
53-758 (1992))、鎮痛作用を発現すること(Nature, 2
88, 286-288 (1980) )が報告されている。さらに、食
餌摂取を抑制するボンベシン(J. Clin. Endocrinol. M
etab., 7 6, 1495-1498 (1993) )がエンドペペチダーゼ
24.11によって分解されること(Proc. Natl. Aca
d. Sci., 88, 10662-10666 (1991))、リウマチ患者の
血液ならびに滑液中においてエンドペプチダーゼ24.
11活性が特異的に高いこと(Rheumatol. Int., 13, 1
-4 (1993) )も報告されている。それ故、エンドペプチ
ダーゼ24.11を阻害する化合物は心不全、高血圧等
の心血管系疾患、腎不全等の腎疾患、下痢、胃酸過多等
の胃腸障害、肥満症等の内分泌・代謝性疾患、リウマチ
等の自己免疫疾患などの治療剤および筋肉痛、片頭痛等
の痛みに対する鎮痛剤として広い医薬用途を有すること
が期待されている。
【0071】本発明化合物は前述のように優れたエンド
ペプチダーゼ24.11阻害活性を示しており、エンド
ペプチダーゼ24.11が関与する幅広い疾患に有用で
ある。
【0072】また、本発明化合物のアンジオテンシン変
換酵素に対する作用についても検討した結果、優れた阻
害活性が認められた。このことは、本発明化合物が心不
全、高血圧等の心血管系疾患治療剤として特に有用であ
ることが判明した。
【0073】本発明化合物は経口でも、非経口でも投与
することができる。投与剤型としては、錠剤、カプセル
剤、顆粒剤、散剤、注射剤等が挙げられ、汎用されてい
る技術を用いて製剤化することができる。例えば錠剤、
カプセル剤、顆粒剤、散剤等の経口剤であれば、乳糖、
結晶セルロース、デンプン等の増量剤、ステアリン酸マ
グネシウム、タルク等の滑沢剤、ヒドロキシプロピルセ
ルロースポリビニルピロリドン等の結合剤、カルボキシ
メチルセルロース カルシウム、低置換ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース等の崩壊剤、ヒドロキシプロピル
メチルセルロース、マクロゴール、シリコン樹脂等のコ
ーティング剤などを必要に応じて加えればよい。
【0074】本発明化合物の投与量は症状、年令、剤型
等によって適宜選択できるが、経口剤であれば通常1日
当り0.1〜6000mg、好ましくは1〜600mg
を1回または数回に分けて投与すればよい。
【0075】
【発明の実施の形態】以下に、本発明化合物の製造例お
よび製剤例を示すが、これらの例は本発明をよりよく理
解するためのものであり、本発明の範囲を限定するもの
ではない。
【0076】[製造例] 参考例1 (2S)−2−アミノ−3−(4−ビフェニリル)プロ
ピオン酸ベンジルエステル塩酸塩(参考化合物1−1)
【化56】 1)N−tert.-ブトキシカルボニル−L−チロシンベン
ジルエステル(1.0g)の塩化メチレン(4.2m
l)溶液に、ピリジン(1.1ml)を加え撹拌する。
氷冷下、反応液にトリフルオロメタンスルホン酸無水物
(0.52ml)を加え、さらに氷冷下で1時間撹拌す
る。反応液に水を加え、塩化メチレンで抽出する。有機
層を0.1N水酸化ナトリウム、ついで10%クエン酸
水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧
濃縮する。得られる油状物をシリカゲルカラムクロマト
で精製し、N−tert.-ブトキシカルボニル−(4−トリ
フルオロメタンスルホニルオキシ)−L−フェニルアラ
ニンベンジルエステル994mg(73.1%)を得
る。
【0077】mp 60.0〜60.9℃ [α]D 20 −10.8°(c=1.0,メタノール) IR(KBr,cm-1)3402,2984,174
3,1690,1521,1424,1250,120
1,1143,1012,902,639
【0078】2)窒素雰囲気下、N−tert.-ブトキシカ
ルボニル−(4−トリフルオロメタンスルホニルオキ
シ)−L−フェニルアラニンベンジルエステル(900
mg)、フェニルほう酸(435mg)、炭酸カリウム
(370mg)のトルエン(18ml)溶液に、テトラ
キス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(5
0mg)を加え、85℃で2時間撹拌する。放冷後反応
液に水を加え、酢酸エチルで抽出する。有機層を飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液、ついで10%クエン酸水溶
液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧濃縮する。得られる油状物をシリカゲルカラム
クロマトで精製し、(2S)−3−(4−ビフェニリ
ル)−2−tert.-ブトキシカルボニルアミノプロピオン
酸ベンジルエステル553mg(71.6%)を得る。
【0079】mp 98.3〜100.1℃ [α]D 20 −8.2°(c=0.52,メタノール) IR(KBr,cm-1)3369,2983,174
7,1684,1514,1488,1250,116
8,1008,763,695
【0080】3)(2S)−3−(4−ビフェニリル)
−2−tert.-ブトキシカルボニルアミノプロピオン酸ベ
ンジルエステル(500mg)の酢酸エチル(2.3m
l)溶液に、4.1N塩酸/酢酸エチル(2.8ml)
を加え、室温で2時間40分撹拌する。反応液を減圧濃
縮して標記化合物(参考化合物1−1)378mg(8
8.6%)を得る。
【0081】mp 235.0〜236.2℃(分解) [α]D 20 −22.0°(c=1.0,メタノール) IR(KBr,cm-1)3152,2798,267
3,1746,1606,1492,1372,123
3,1194,761,696
【0082】参考例1と同様に操作し、下記化合物を得
る。
【0083】・(2S)−2−アミノ−3−[4−
(4′−フルオロ)ビフェニリル]プロピオン酸ベンジ
ルエステル塩酸塩(参考化合物1−2) mp 244.0〜245.5℃(分解) [α]D 20 −19.2°(c=1.0,メタノール) IR(KBr,cm-1)3155,3000,280
0,2009,1746,1607,1493,123
3,1194,1158,823,803,747,6
99,567,548
【0084】・(2S)−2−アミノ−3−[4−
(4′−クロロ)ビフェニリル]プロピオン酸ベンジル
エステル塩酸塩(参考化合物1−3) mp 225.0〜228.5℃(分解) [α]D 20 −15.8°(c=0.36,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)2850,1746,148
6,1372,1234,1142,1095,940
【0085】・(2S)−2−アミノ−3−[4−
(4′−メチル)ビフェニリル]プロピオン酸ベンジル
エステル塩酸塩(参考化合物1−4) mp 240℃(分解) [α]D 20 −22.1°(c=0.98,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3145,2797,174
7,1493,1372,1234,1194,80
2,697
【0086】・(2S)−2−アミノ−3−[4−
(3′−メトキシ)ビフェニリル]プロピオン酸ベンジ
ルエステル塩酸塩(参考化合物1−5) mp 213.0〜214.5℃(分解) [α]D 20 −17.9°(c=1.0,メタノール) IR(KBr,cm-1)3149,2834,174
9,1608,1496,1406,1219,114
1,1058
【0087】・(2S)−2−アミノ−3−[4−
(2′−メトキシ)ビフェニリル]プロピオン酸ベンジ
ルエステル塩酸塩(参考化合物1−6) mp 183.0〜189.5℃(分解) [α]D 20 −18.3°(c=0.48,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3155,2849,264
6,1737,1496,1435,1262,123
1,1205
【0088】・(2S)−2−アミノ−3−[4−(2
−ニトロ)ビフェニリル]プロピオン酸ベンジルエステ
ル塩酸塩(参考化合物1−7) mp 100℃(分解) [α]D 20 −15.5°(c=0.98,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3406,3299,286
5,1749,1530,1347,1235,75
7,694
【0089】・(2RS)−2−アミノ−3−(3−ビ
フェニリル)プロピオン酸ベンジルエステル塩酸塩(参
考化合物1−8) mp 117.0〜121.5℃ IR(KBr,cm-1)2863,1964,174
4,1575,1506,1227
【0090】・(2S)−2−アミノ−3−(1,
1′:4′,1″−テルフェニル−4−イル)プロピオ
ン酸ベンジルエステル塩酸塩(参考化合物1−9) mp 280℃(分解) [α]D 20 −6.5°(c=0.32,ジメチルスル
ホキシド) IR(KBr,cm-1)3148,3003,280
1,2676,1746,1493,1372,123
3,761,697
【0091】・(2S)−2−アミノ−3−(1,
1′:2′,1″−テルフェニル−4−イル)プロピオ
ン酸ベンジルエステル塩酸塩(参考化合物1−10) mp 167.0〜168.2℃ [α]D 20 +2.6°(c=1.1,メタノール) IR(KBr,cm-1)3397,2912,200
0,1744,1641,1590,1499,125
9,748,739
【0092】・(2S)−2−アミノ−3−[4−(2
−ナフチル)フェニル]プロピオン酸ベンジルエステル
塩酸塩(参考化合物1−11) mp 222.0〜223.0℃(分解) [α]D 20 −23.6°(c=1.0,メタノール) IR(KBr,cm-1)3148,2852,174
7,1492,1371,1233,940,840,
802,745,697
【0093】・(2S)−2−アミノ−3−[4−(1
−ナフチル)フェニル]プロピオン酸ベンジルエステル
塩酸塩(参考化合物1−12) mp 169.2〜170.5℃ [α]D 20 −15.3°(c=1.0,メタノール) IR(KBr,cm-1)3149,2856,201
2,1747,1514,1490,1375,123
9,1199,792,698
【0094】・(2S)−2−アミノ−3−[4−
(4′−メチル−2−ニトロ)ビフェニリル]プロピオ
ン酸ベンジルエステル塩酸塩(参考化合物1−13)
【0095】・(2S)−2−アミノ−3−[4−
(4′−ヒドロキシ)ビフェニリル]プロピオン酸ベン
ジルエステル塩酸塩(参考化合物1−14)
【0096】・(2S)−2−アミノ−3−[4−
(4′−メトキシ)ビフェニリル]プロピオン酸ベンジ
ルエステル塩酸塩(参考化合物1−15)
【0097】・(2S)−2−アミノ−3−[4−
(4′−ニトロ)ビフェニリル]プロピオン酸ベンジル
エステル塩酸塩(参考化合物1−16)
【0098】・(2S)−2−アミノ−3−[4−
(3′−ニトロ)ビフェニリル]プロピオン酸ベンジル
エステル塩酸塩(参考化合物1−17)
【0099】参考例2 (2S)−2−アジド−3−[2−(1−ブロモ)ナフ
チル]プロピオン酸(参考化合物2−1)
【化57】 1)窒素雰囲気およびドライアイス冷却下、N−エチル
ジイソプロピルアミン(560μl)と、ピバロイルク
ロリド(340μl)のテトラヒドロフラン(3ml)
溶液に、3−[2−(1−ブロモ)ナフチル]プロピオ
ン酸(1.0g)のテトラヒドロフラン(4ml)溶液
を撹拌しながら滴下し、さらに氷冷下で1時間撹拌す
る。窒素雰囲気およびドライアイス冷却下、4−ベンジ
ルオキサゾリジン−2−オン(478mg)のテトラヒ
ドロフラン(10ml)溶液に、1.6Mn−ブチルリ
チウム/ヘキサン(1.69ml)を撹拌しながら滴下
し、さらにドライアイス冷却下で25分間撹拌する。こ
の反応液に、窒素雰囲気およびドライアイス冷却下、先
の反応液を撹拌しながら滴下し、さらに氷冷下で1時間
15分撹拌する。反応液に水を加え減圧濃縮し、得られ
る油状物に水を加え、ジエチルエーテルで抽出する。有
機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧濃縮して、(4S)−4−ベンジル−3−[3
−[2−(1−ブロモ)ナフチル]プロピオニル]オキ
サゾリジン−2−オン907mg(77%)を得る。
【0100】mp 101.7〜103.5℃ [α]D 20 +80.4°(c=0.17,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)2995,1781,169
9,1390,1205,823,804,766,7
41
【0101】2)窒素雰囲気およびドライアイス冷却
下、(4S)−4−ベンジル−3−[3−[2−(1−
ブロモ)ナフチル]プロピオニル]オキサゾリジン−2
−オン(877mg)のテトラヒドロフラン(30m
l)溶液に、0.5Mヘキサメチルジシリルアジドカリ
ウム/トルエン(4.2ml)と、2,4,6−トリイ
ソプロピルベンゼンスルホニルアジド(774mg)の
テトラヒドロフラン(3ml)溶液を加え、2分間撹拌
する。反応液に酢酸(527μl)を加え、35〜40
℃で30分間撹拌する。反応液を塩化メチレンで抽出
し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、ついで飽
和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃
縮する。得られる油状物をシリカゲルカラムクロマトで
精製し、(4S)−3−[2−アジド−3−[2−(1
−ブロモ)ナフチル]プロピオニル]−4−ベンジルオ
キサゾリジン−2−オン902mg(94%)を非晶性
粉末として得る。
【0102】 [α]D 20 +80.6°(c=1.0,メタノール) IR(KBr,cm-1)3304,3028,296
3,2108,1781,1704,1390,121
2,1111,811,754,702
【0103】3)氷冷下、(4S)−3−[2−アジド
−3−[2−(1−ブロモ)ナフチル]プロピオニル]
−4−ベンジルオキサゾリジン−2−オン(825m
g)のテトラヒドロフラン(5ml)−水(1.2m
l)混合溶液に、水酸化リチウム一水和物(124m
g)の30%過酸化水素(836μl)を加え、3時間
撹拌する。反応液に1M硫酸ナトリウムを加え撹拌した
後、減圧濃縮する。得られる油状物に6N塩酸を加え酸
性とし、クロロホルムで抽出する。有機層を無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、減圧濃縮する。得られる油状物をシ
リカゲルカラムクロマトで精製し、標記化合物(参考化
合物2−1)411mg(87%)を得る。
【0104】mp 84.2〜91.5℃ [α]D 20 −85.6°(c=1.0,メタノール) IR(KBr,cm-1)2900,2132,172
2,1424,1287,1221,899,806,
747
【0105】参考例2と同様に操作し、下記化合物を得
る。
【0106】・(2S)−2−アジド−3−[2−(6
−メトキシ)ナフチル]プロピオン酸(参考化合物2−
2) mp 111.8〜115.6℃ [α]D 20 −48.8°(c=0.53,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)2969,2126,172
0,1605,1266,1224,1193,115
8,1025,857,818
【0107】参考例3 (2S)−2−アミノ−3−[2−(1−ブロモ)ナフ
チル]プロピオン酸メチルエステル塩酸塩(参考化合物
3−1)
【化58】 1)(2S)−2−アジド−3−[2−(1−ブロモ)
ナフチル]プロピオン酸(参考化合物2−1、460m
g)のメタノール(30ml)溶液に、p−トルエンス
ルホン酸一水和物(273mg)を加え、1時間加熱還
流する。反応液を放冷後、減圧濃縮する。得られる油状
物をシリカゲルカラムクロマトで精製し、(2S)−2
−アジド−3−[2−(1−ブロモ)ナフチル]プロピ
オン酸メチルエステルを得る。
【0108】 [α]D 20 −45.1°(c=1.0,メタノール) IR(Film,cm-1)3294,3056,295
7,2113,1745,1599,1557,150
2,1440,1261,1209,814,748
【0109】2)(2S)−2−アジド−3−[2−
(1−ブロモ)ナフチル]プロピオン酸メチルエステル
(364mg)とトリフェニルホスフィン(428m
g)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に、水(3
9μl)を加え、室温で2時間30分撹拌する。反応液
を減圧濃縮し、得られる油状物をテトラヒドロフラン
(10ml)に溶解する。氷冷下、この溶液にトリエチ
ルアミン(250μl)とジ−tert.-ブチル二炭酸(2
50μl)を加え、室温で2時間撹拌した後、3時間加
熱還流する。反応液を減圧濃縮し、得られる油状物に1
0%クエン酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出する。有
機層を水、ついで飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、減圧濃縮する。得られる油状物をシリカ
ゲルカラムクロマトで精製し、(2S)−3−[2−
(1−ブロモ)ナフチル]−2−tert.-ブトキシカルボ
ニルアミノプロピオン酸メチルエステルを得、4.1N
塩酸/酢酸エチル(3ml)に溶解する。この溶液を室
温で一晩撹拌する。反応液を減圧濃縮し、標記化合物
(参考化合物3−1)71mg(19%)を得る。
【0110】mp 208〜213℃(分解) [α]D 20 −35.6°(c=0.047,ジメチル
スルホキシド) IR(KBr,cm-1)3381,2949,282
8,2631,2031,1750,1502,144
5,1234,742
【0111】参考例4 (2S)−2−アミノ−3−[2−(6−メトキシ)ナ
フチル]プロピオン酸ベンジルエステルp−トルエンス
ルホン酸塩(参考化合物4−1)
【化59】 窒素雰囲気下、(2S)−2−アジド−3−[2−(6
−メトキシ)ナフチル]プロピオン酸(参考化合物2−
2、495mg)のテトラヒドロフラン(20ml)−
1N塩酸(3ml)混合溶液に、5%パラジウムオン活
性炭(50mg)を加え、水素雰囲気下で1時間40分
撹拌する。セライトろ過によりパラジウムオン活性炭を
除去し、ろ液を減圧濃縮する。得られる油状物をベンゼ
ン(18ml)に溶解し、p−トルエンスルホン酸一水
和物(273mg)とベンジルアルコール(3.8m
l)を加え、4時間加熱還流する。反応液を放冷後、減
圧濃縮し、標記化合物(参考化合物4−1)6211m
g(67%)を得る。
【0112】mp 193.0〜198.4 [α]D 20 −26.2°(c=0.51,メタノー
ル) IR(KBr,cm-1)3361,3033,295
8,1732,1651,1505,1265,117
5,752,698
【0113】実施例1 (2S)−3−(4−ビフェニリル)−2−[3−(2
−エトキシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイ
ド]プロピオン酸ベンジルエステル(化合物1−1)
【化60】 窒素雰囲気下、(2S)−2−アミノ−3−(4−ビフ
ェニリル)プロピオン酸ベンジルエステル塩酸塩(参考
化合物1−1、1g)、1,1′−カルボニルジイミダ
ゾール(529mg)およびイミダゾール(185m
g)にテトラヒドロフラン(14ml)を加え、室温で
20分間撹拌する。反応液に、3−(N−イソブチル)
アミノプロピオン酸エチルエステル塩酸塩(599m
g)を加え、1時間加熱還流する。放冷後、反応液に1
0%クエン酸水溶液を加え、ジエチルエーテルで抽出す
る。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥後減圧濃縮する。得られる油状物をシリカ
ゲルカラムクロマトで精製し、標記化合物(化合物1−
1)1.42g(98%)を得る。
【0114】[α] 20 −26.8°(c=1.
0,メタノール) IR(Film,cm−1)3350,3030,29
59,2871,1732,1651,1519,14
55,1188
【0115】実施例1と同様の方法を用いて以下の化合
物が得られる。
【0116】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−(2−tert.-ブトキシカルボニルエチル)−
3−イソブチルウレイド]プロピオン酸ベンジルエステ
ル(化合物1−2) [α] 20 −23.9°(c=0.98,メタノー
ル) IR(Film,cm−1)3350,3029,29
61,1726,1644,1519,1487,14
55
【0117】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−(4−ビフェニリル)プロピオン酸ベンジルエステ
ル(化合物1−3) [α] 20 −29.9°(c=0.29,メタノー
ル) IR(Film,cm−1)3447,3030,29
58,1733,1651,1516,1487,13
86,1259,1173,756,698
【0118】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−tert.-ブトキシカルボニ
ル−5−メチルヘキシル]−3−イソブチルウレイド]
プロピオン酸ベンジルエステル(化合物1−4) [α] 20 −19.4°(c=1.1,メタノー
ル) IR(Film,cm−1)3448,3359,29
57,2869,1723,1651,1511,11
52,1008,846,757,698
【0119】・2S)−3−(4−ビフェニリル)−2
−[3−[(2RS)−2−tert.-ブトキシカルボニル
−3−フェニルプロピル]−3−イソブチルウレイド]
プロピオン酸ベンジルエステル(化合物1−5) [α] 20 −11.6°(c=0.52,クロロホ
ルム) IR(Film,cm−1)3448,3360,29
61,1724,1650,1514,1455,13
68,1253,1152
【0120】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−エトキシカルボニル−4
−フェニルブチル]−3−イソブチルウレイド]プロピ
オン酸ベンジルエステル(化合物1−6) [α] 20 −23.2°(c=0.53,メタノー
ル) IR(Film,cm−1)3447,2957,17
29,1650,1513,1454,1256,11
85,757,698
【0121】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−tert.-ブトキシカルボニ
ル−4−フェニルブチル]−3−イソブチルウレイド]
プロピオン酸ベンジルエステル(化合物1−7) [α] 20 −21.2°(c=1.0,メタノー
ル) IR(Film,cm−1)3448,3358,29
59,1723,1650,1511,1454,12
56,1150,757,698
【0122】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシカルボニル−4−フェニルブチル]−
3−イソブチルウレイド]−3−(4−ビフェニリル)
プロピオン酸ベンジルエステル(化合物1−8) [α] 20 −20.3°(c=0.049,メタノ
ール) IR(Film,cm−1)3445,3029,29
56,1733,1653,1509,1454,13
85,1174,754,698
【0123】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−tert.-ブトキシカルボニ
ル−5−フェニルペンチル]−3−イソブチルウレイ
ド]プロピオン酸ベンジルエステル(化合物1−9) [α] 20 −29.5°(c=0.073,メタノ
ール) IR(Film,cm−1)3366,3028,29
58,1722,1651,1505,1367,11
52,758,698
【0124】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−tert.-ブトキシカルボニ
ル−6−フェニルヘキシル]−3−イソブチルウレイ
ド]プロピオン酸ベンジルエステル(化合物1−10) [α] 20 −20.1°(c=0.63,メタノー
ル) IR(Film,cm−1)3363,2933,17
23,1652,1510,1367,1153,75
6,698
【0125】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシ−2−ベンジルオキシカルボニルエチ
ル]−3−イソブチルウレイド]−3−(4−ビフェニ
リル)プロピオン酸ベンジルエステル(化合物1−1
1) [α] 20 −15.2°(c=1.0,クロロホル
ム) IR(Film,cm−1)3342,2957,17
42,1657,1514,1455,1251,11
72,1114,754,698
【0126】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[4−(4′−フルオロ)ビフェニリル]プロピオ
ン酸ベンジルエステル(化合物1−12) [α] 20 −27.9°(c=0.48,メタノー
ル) IR(Film,cm−1)3359,3032,29
58,1736,1650,1498,1455,13
86,1173,1008,819,752,698
【0127】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[4−(4′−クロロ)ビフェニリル]プロピオン
酸ベンジルエステル(化合物1−13) [α] 20 −17.8°(c=0.29,クロロホ
ルム) IR(Film,cm−1)3789,3659,29
60,1732,1651,1504,1486,12
15,1142,1006
【0128】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[4−(4′−メチル)ビフェニリル]プロピオン
酸ベンジルエステル(化合物1−14) [α] 20 −28.3°(c=1.4,メタノー
ル) IR(Film,cm−1)3447,3030,29
58,1731,1645,1501,1182,91
0,809,734,699
【0129】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[4−(3′−メトキシ)ビフェニリル]プロピオ
ン酸ベンジルエステル(化合物1−15)
【0130】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[4−(2′−メトキシ)ビフェニリル]プロピオ
ン酸ベンジルエステル(化合物1−16) [α] 20 −15.4°(c=0.74,クロロホ
ルム) IR(Film,cm−1)3360,3065,29
59,1731,1649,1516,1455,11
79
【0131】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[4−(2−ニトロ)ビフェニリル]プロピオン酸
ベンジルエステル(化合物1−17) [α] 20 −38.6°(c=0.093,メタノ
ール) IR(Film,cm−1)2959,1732,16
44,1531,1359,1175,756,699
【0132】・(2RS)−2−[3−(2−ベンジル
オキシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]
−3−(3−ビフェニリル)プロピオン酸ベンジルエス
テル(化合物1−18) IR(Film,cm−1)3364,2957,17
34,1648,1512,1173,755,698
【0133】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−(1,1′:4′,1″−テルフェニル−4−イ
ル)プロピオン酸ベンジルエステル(化合物1−19) mp 96.0〜99.0℃ [α] 20 −20.1°(c=0.51,クロロホ
ルム) IR(KBr,cm−1)3385,2954,173
4,1626,1519,1366,1291
【0134】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−(1,1′:2′,1″−テルフェニル−4−イ
ル)プロピオン酸ベンジルエステル(化合物1−20) [α] 20 −17.8°(c=0.67,メタノー
ル) IR(Film,cm−1)3368,3032,29
58,2362,1733,1651,1514,14
75,1386,746,699
【0135】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[4−(2−ナフチル)フェニル]プロピオン酸ベ
ンジルエステル(化合物1−21) [α] 20 −22.5°(c=0.48,クロロホ
ルム) IR(Film,cm−1)3350,3032,29
58,1735,1651,1502,1173,75
1,698
【0136】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[4−(1−ナフチル)フェニル]プロピオン酸ベ
ンジルエステル(化合物1−22) [α] 20 −28.3°(c=0.17,メタノー
ル) IR(Film,cm−1)3446,2957,17
32,1644,1514,1455,1386,11
73,779,697
【0137】・(2S)−2−[3−(2−エトキシカ
ルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−3−
(2−ナフチル)プロピオン酸ベンジルエステル(化合
物1−23) [α] 20 −28.7°(c=0.98,クロロホ
ルム) IR(Film,cm−1)3349,2959,17
32,1651,1510,1455,1377,13
42,1186,747,698
【0138】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−(2−ナフチル)プロピオン酸ベンジルエステル
(化合物1−24) [α] 20 −24.1°(c=1.1,メタノー
ル) IR(Film,cm−1)3355,2957,17
35,1649,1509,1172
【0139】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−エトキシカルボニル−4
−フェニルブチル]−3−イソブチルウレイド]プロピ
オン酸ベンジルエステル(化合物1−25)
【0140】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−tert.-ブトキシカルボニル−4−フェニルブチル]−
3−イソブチルウレイド]−3−(2−ナフチル)プロ
ピオン酸ベンジルエステル(化合物1−26) [α] 20 −20.5°(c=0.50,クロロホ
ルム) IR(Film,cm−1)3445,3361,29
58,1718,1653,1507,1454,13
67,1150,747,698
【0141】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシ−2−ベンジルオキシカルボニルエチ
ル]−3−イソブチルウレイド]−3−(2−ナフチ
ル)プロピオン酸ベンジルエステル(化合物1−27) [α] 20 −21.8°(c=0.98,クロロホ
ルム) IR(Film,cm−1)3343,3062,29
58,1742,1651,1511,1455,11
75,1115
【0142】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[2−(1−ブロモ)ナフチル]プロピオン酸メチ
ルエステル(化合物1−28) IR(Film,cm−1)3366,2955,17
32,1644,1519,1176,1074,10
29,1002,816,750,698
【0143】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[2−(6−メトキシ)ナフチル]プロピオン酸ベ
ンジルエステル(化合物1−29) [α] 20 −26.2°(c=0.51,メタノー
ル) IR(Film,cm−1)3361,3033,29
58,1732,1651,1607,1505,12
65,1175,853,753,698
【0144】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−(1−ナフチル)プロピオン酸ベンジルエステル
(化合物1−30) [α] 20 −32.5°(c=1.0,メタノー
ル) IR(Film,cm−1)3368,2958,17
36,1650,1511,1455,1386,11
74,753,698
【0145】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−(2−ジエトキシホスホニルエチル)−3−
イソブチルウレイド]プロピオン酸ベンジルエステル
(化合物1−31) [α] 20 −18.5°(c=1.0,クロロホル
ム) IR(Film,cm−1)3349,3030,29
59,2358,1741,1644,1520,14
87,1408,1388,1368,1186,10
28,970,759,698
【0146】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−(2−tert.-ブトキシカルボニルエチル)−
3−イソブチルウレイド]プロピオン酸エチルエステル
(化合物1−32)
【0147】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−(2−エトキシカルボニルエチル)−3−イ
ソブチルウレイド]プロピオン酸 tert.- ブルエステル
(化合物1−33)
【0148】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシカルボニルプロピル]−3−イソブチ
ルウレイド]−3−(4−ビフェニリル)プロピオン酸
ベンジルエステル(化合物1−34)
【0149】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−エトキシカルボニル−5
−メチルヘキシル]−3−イソブチルウレイド]プロピ
オン酸tert.- ブチルエステル(化合物1−35)
【0150】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシカルボニル−2−メトキシエチル]−
3−イソブチルウレイド]−3−(4−ビフェニリル)
プロピオン酸ベンジルエステル(化合物1−36)
【0151】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシカルボニル−2−イソブトキシエチ
ル]−3−イソブチルウレイド]−3−(4−ビフェニ
リル)プロピオン酸ベンジルエステル(化合物1−3
7)
【0152】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−エトキシカルボニル−3
−フェニルプロピル]−3−イソブチルウレイド]プロ
ピオン酸 tert.- ブチルエステル(化合物1−38)
【0153】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−tert.-ブトキシカルボニ
ル−4−フェニルブチル]−3−イソブチルウレイド]
プロピオン酸エチルエステル(化合物1−39)
【0154】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシカルボニル−4−フェニルブチル]−
3−イソブチルウレイド]−3−(4−ビフェニリル)
プロピオン酸エチルエステル(化合物1−40)
【0155】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−エトキシカルボニル−4
−フェニルブチル]−3−イソブチルウレイド]プロピ
オン酸tert.- ブチルエステル(化合物1−41)
【0156】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシカルボニル−4−フェニルブチル]−
3−イソブチルウレイド]−3−(4−ビフェニリル)
プロピオン酸 tert.- ブチルエステル(化合物1−4
2)
【0157】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[4−(4′−メチル−2−ニトロ)ビフェニリ
ル]プロピオン酸ベンジルエステル(化合物1−43)
【0158】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[4−(4′−ヒドロキシ)ビフェニリル]プロピ
オン酸ベンジルエステル(化合物1−44)
【0159】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[4−(4′−メトキシ)ビフェニリル]プロピオ
ン酸ベンジルエステル(化合物1−45)
【0160】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[4−(4′−ニトロ)ビフェニリル]プロピオン
酸ベンジルエステル(化合物1−46)
【0161】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−[4−(3′−ニトロ)ビフェニリル]プロピオン
酸ベンジルエステル(化合物1−47)
【0162】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシカルボニル−4−フェニルブチル]−
3−イソブチルウレイド]−3−[4−(4′−フルオ
ロ)ビフェニリル]プロピオン酸ベンジルエステル(化
合物1−48)
【0163】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシカルボニル−4−フェニルブチル]−
3−イソブチルウレイド]−3−[4−(4′−クロ
ロ)ビフェニリル]プロピオン酸ベンジルエステル(化
合物1−49)
【0164】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシカルボニル−4−フェニルブチル]−
3−イソブチルウレイド]−3−[4−(4′−メチ
ル)ビフェニリル]プロピオン酸ベンジルエステル(化
合物1−50)
【0165】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシカルボニル−4−フェニルブチル]−
3−イソブチルウレイド]−3−[4−(4′−メチル
−2−ニトロ)ビフェニリル]プロピオン酸ベンジルエ
ステル(化合物1−51)
【0166】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシカルボニル−4−フェニルブチル]−
3−イソブチルウレイド]−3−[4−(4′−ヒドロ
キシ)ビフェニリル]プロピオン酸ベンジルエステル
(化合物1−52)
【0167】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシカルボニル−4−フェニルブチル]−
3−イソブチルウレイド]−3−[4−(4′−メトキ
シ)ビフェニリル]プロピオン酸ベンジルエステル(化
合物1−53)
【0168】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシカルボニル−4−フェニルブチル]−
3−イソブチルウレイド]−3−[4−(3′−メトキ
シ)ビフェニリル]プロピオン酸ベンジルエステル(化
合物1−54)
【0169】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシカルボニル−4−フェニルブチル]−
3−イソブチルウレイド]−3−[4−(2′−メトキ
シ)ビフェニリル]プロピオン酸ベンジルエステル(化
合物1−55)
【0170】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシカルボニル−4−フェニルブチル]−
3−イソブチルウレイド]−3−[4−(4′−ニト
ロ)ビフェニリル]プロピオン酸ベンジルエステル(化
合物1−56)
【0171】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシカルボニル−4−フェニルブチル]−
3−イソブチルウレイド]−3−[4−(3′−ニト
ロ)ビフェニリル]プロピオン酸ベンジルエステル(化
合物1−57)
【0172】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシカルボニル−4−フェニルブチル]−
3−イソブチルウレイド]−3−[4−(2−ニトロ)
ビフェニリル]プロピオン酸ベンジルエステル(化合物
1−58)
【0173】・(2RS)−2−[3−[(2RS)−
2−ベンジルオキシカルボニル−4−フェニルブチル]
−3−イソブチルウレイド]−3−(3−ビフェニリ
ル)プロピオン酸ベンジルエステル(化合物1−59)
【0174】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシカルボニル−4−フェニルブチル]−
3−イソブチルウレイド]−3−(1,1′:4′,
1″−テルフェニル−4−イル)プロピオン酸ベンジル
エステル(化合物1−60)
【0175】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシカルボニル−4−フェニルブチル]−
3−イソブチルウレイド]−3−(1,1′:2′,
1″−テルフェニル−4−イル)プロピオン酸ベンジル
エステル(化合物1−61)
【0176】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシカルボニル−4−フェニルブチル]−
3−イソブチルウレイド]−3−[4−(2−ナフチ
ル)フェニル]プロピオン酸ベンジルエステル(化合物
1−62)
【0177】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシカルボニル−4−フェニルブチル]−
3−イソブチルウレイド]−3−[4−(1−ナフチ
ル)フェニル]プロピオン酸ベンジルエステル(化合物
1−63)
【0178】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−エトキシカルボニル−4−フェニルブチル]−3−イ
ソブチルウレイド]−3−(2−ナフチル)プロピオン
酸tert.- ブチルエステル(化合物1−64)
【0179】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシカルボニル−4−フェニルブチル]−
3−イソブチルウレイド]−3−[2−(1−ブロモ)
ナフチル]プロピオン酸メチルエステル(化合物1−6
5)
【0180】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシカルボニル−4−フェニルブチル]−
3−イソブチルウレイド]−3−[2−(6−メトキ
シ)ナフチル]プロピオン酸ベンジルエステル(化合物
1−66)
【0181】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシカルボニル−4−フェニルブチル]−
3−イソブチルウレイド]−3−(1−ナフチル)プロ
ピオン酸ベンジルエステル(化合物1−67)
【0182】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシカルボニル−4−フェニルブチル]−
3−メチルウレイド]−3−(4−ビフェニリル)プロ
ピオン酸ベンジルエステル(化合物1−68)
【0183】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシカルボニル−4−フェニルブチル]−
3−メチルウレイド]−3−(2−ナフチル)プロピオ
ン酸ベンジルエステル(化合物1−69)
【0184】・(2S)−2−[3−ベンジル−3−
[(2RS)−2−ベンジルオキシカルボニル−4−フ
ェニルブチル]ウレイド]−3−(4−ビフェニリル)
プロピオン酸ベンジルエステル(化合物1−70)
【0185】・(2S)−2−[3−ベンジル−3−
[(2RS)−2−ベンジルオキシカルボニル−4−フ
ェニルブチル]ウレイド]−3−(2−ナフチル)プロ
ピオン酸ベンジルエステル(化合物1−71)
【0186】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−(2−カルバモイルエチル)−3−イソブチ
ルウレイド]プロピオン酸ベンジルエステル(化合物1
−72)
【0187】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−(4−ビフェニリル)プロピオンアミド(化合物1
−73)
【0188】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−(2−カルバモイルエチル)−3−イソブチ
ルウレイド]プロピオンアミド(化合物1−74)
【0189】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−カルバモイル−5−メチ
ルヘキシル]−3−イソブチルウレイド]プロピオン酸
ベンジルエステル(化合物1−75)
【0190】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−カルバモイル−3−フェ
ニルプロピル]−3−イソブチルウレイド]プロピオン
酸ベンジルエステル(化合物1−76)
【0191】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−カルバモイル−4−フェ
ニルブチル]−3−イソブチルウレイド]プロピオン酸
ベンジルエステル(化合物1−77)
【0192】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシカルボニル−4−フェニルブチル]−
3−イソブチルウレイド]−3−(4−ビフェニリル)
プロピオンアミド(化合物1−78)
【0193】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−「(2RS)−2−カルバモイル−4−フェ
ニルブチル]−3−イソブチルウレイド]プロピオンア
ミド(化合物1−79)
【0194】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシ−2−カルバモイルエチル]−3−イ
ソブチルウレイド]−3−(4−ビフェニリル)プロピ
オン酸ベンジルエステル(化合物1−80)
【0195】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−カルバモイル−4−フェニルブチル]−3−イソブチ
ルウレイド]−3−(2−ナフチル)プロピオン酸ベン
ジルエステル(化合物1−81)
【0196】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−(2−ジエトキシホスホニルエチル)−3−
イソブチルウレイド]プロピオン酸ベンジルエステル
(化合物1−82)
【0197】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−イソブチル−3−(2−イソプロピルオキシ
カルボニルエチル)ウレイド]プロピオン酸ベンジルエ
ステル(化合物1−83)[α] 20 −21.4°
(c=0.99,クロロホルム)IR(Film,cm
−1)3391,3030,2959,2871,17
32,1651,1519,1186,1108,76
0,697
【0198】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2S or 2R)−2−tert.-ブトキシカ
ルボニル−4−フェニルブチル]−3−イソブチルウレ
イド]プロピオン酸ベンジルエステル(化合物1−8
4) 化合物1−7の単一のジアステレオ異性体 化合物1−85のジアステレオ異性体 [α] 20 −20.8°(c=1.0,メタノー
ル) IR(Film,cm−1)3448,3028,29
59,1723,1651,1367,756,698
【0199】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2R or 2S)−2−tert.-ブトキシカ
ルボニル−4−フェニルブチル]−3−イソブチルウレ
イド]プロピオン酸ベンジルエステル(化合物1−8
5) 化合物1−7の単一のジアステレオ異性体 化合物1−84のジアステレオ異性体 [α] 20 −17.6°(c=1.0,メタノー
ル) IR(Film,cm−1)3450,3028,29
59,1723,1651,1512,1367,75
7,698
【0200】・(2S)−2−[3−(2−tert.-ブト
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−(2−ナフチル)プロピオン酸ベンジルエステル
(化合物1−86) [α] 20 −27.9°(c=1.0,クロロホル
ム) IR(Film,cm−1)3441,3293,30
53,3007,1731,1623,1528,14
95,1387,827,753
【0201】・(2S)−2−[3−[(2S or 2
R)−2−tert.-ブトキシカルボニル−4−フェニルブ
チル]−3−イソブチルウレイド]−3−(2−ナフチ
ル)プロピオン酸ベンジルエステル(化合物1−87) 化合物1−26の単一のジアステレオ異性体 化合物1−88のジアステレオ異性体 [α] 20 −15.2°(c=1.1,クロロホル
ム) IR(Film,cm−1)3449,3364,29
60,1723,1650,1511,1455,13
67,1151,751,699
【0202】・(2S)−2−[3−[(2R or 2
S)−2−tert.-ブトキシカルボニル−4−フェニルブ
チル]−3−イソブチルウレイド]−3−(2−ナフチ
ル)プロピオン酸ベンジルエステル(化合物1−88) 化合物1−26の単一のジアステレオ異性体 化合物1−87のジアステレオ異性体 [α] 20 −26.7°(c=0.99,クロロホ
ルム) IR(Film,cm−1)3350,2958,17
22,1654,1508,1454,1367,11
52,748,699
【0203】実施例2 (2S)−3−(4−ビフェニリル)−2−[3−(2
−ヒドロキシカルバモイルエチル)−3−イソブチルウ
レイド]プロピオン酸 tert.- ブチルエステル(化合物
2−1)
【化61】 塩化ヒドロキシアンモニウム(1.34g)のメタノー
ル(33ml)溶液に28%ナトリウムメトキシド/メ
タノール(7.4ml)を加え、室温で5分間撹拌す
る。氷冷下、(2S)−3−(4−ビフェニリル)−2
−[3−(2−エトキシカルボニルエチル)−3−イソ
ブチルウレイド]プロピオン酸 tert.- ブチルエステル
(化合物1−33、7.7g)のメタノール(66m
l)溶液に反応液を加え、氷冷下で15分間、さらに室
温で一晩撹拌する。反応液に10%クエン酸水溶液を加
えてpHを5に調整した後、減圧濃縮してメタノールを
留去する。得られる溶液を酢酸エチルで抽出し、飽和食
塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧濃縮す
る。得られる油状物をシリカゲルカラムクロマトで精製
し、標記化合物(化合物2−1)を得る。
【0204】実施例2と同様の方法を用いて以下の化合
物が得られる。
【0205】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−(2−tert.-ブトキシカルボニルエチル)−
3−イソブチルウレイド]プロピオノヒドロキサム酸
(化合物2−2)
【0206】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−(2−ヒドロキシカルバモイルエチル)−3
−イソブチルウレイド]プロピオノヒドロキサム酸(化
合物2−3)
【0207】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−ヒドロキシカルバモイル
−5−メチルヘキシル]−3−イソブチルウレイド]プ
ロピオン酸 tert.- ブチルエステル(化合物2−4)
【0208】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−ヒドロキシカルバモイル
−3−フェニルプロピル]−3−イソブチルウレイド]
プロピオン酸 tert.- ブチルエステル(化合物2−5)
【0209】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−ヒドロキシカルバモイル
−4−フェニルブチル]−3−イソブチルウレイド]プ
ロピオン酸 tert.- ブチルエステル(化合物2−6)
【0210】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−tert.-ブトキシカルボニ
ル−4−フェニルブチル]−3−イソブチルウレイド]
プロピオノヒドロキサム酸(化合物2−7)
【0211】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−ヒドロキシカルバモイル
−4−フェニルブチル]−3−イソブチルウレイド]プ
ロピオノヒドロキサム酸(化合物2−8)
【0212】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシカルバモイルエチ
ル]−3−イソブチルウレイド]−3−(4−ビフェニ
リル)プロピオン酸 tert.- ブチルエステル(化合物2
−9)
【0213】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ヒドロキシカルバモイル−4−フェニルブチル]−3
−イソブチルウレイド]−3−(2−ナフチル)プロピ
オン酸tert.- ブチルエステル(化合物2−10)
【0214】実施例3 (2S)−3−(4−ビフェニリル)−2−[3−(2
−カルボキシエチル)−3−イソブチルウレイド]プロ
ピオン酸ベンジルエステル(化合物3−1)
【化62】 (2S)−3−(4−ビフェニリル)−2−[3−(2
−tert.-ブトキシカルボニルエチル)−3−イソブチル
ウレイド]プロピオン酸ベンジルエステル(化合物1−
2、7.84g)に4.0N塩酸/ジオキサン(35m
l)を加え、室温で3時間30分撹拌する。反応液を減
圧濃縮し、得られる油状物をシリカゲルカラムクロマト
で精製し、標記化合物(化合物3−1)6.12g(8
7%)を非晶性粉末として得る。
【0215】[α] 20 −28.0°(c=0.9
8,メタノール) IR(Film,cm−1)3029,2959,17
31,1615,1523,1487,1451,11
90
【0216】実施例3と同様の方法を用いて以下の化合
物が得られる。
【0217】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−カルボキシ−4−フェニ
ルブチル]−3−イソブチルウレイド]プロピオン酸ベ
ンジルエステル(化合物3−2) [α] 20 −24.6°(c=1.0,メタノー
ル) IR(Film,cm−1)3445,2958,17
32,1614,1519,1455,1190,75
8,698
【0218】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−カルボキシ−4−フェニルブチル]−3−イソブチル
ウレイド]−3−(2−ナフチル)プロピオン酸ベンジ
ルエステル(化合物3−3) [α] 20 −27.0°(c=0.49,クロロホ
ルム) IR(Film,cm−1)3441,2958,17
34,1617,1522,1454,1190,75
1,699
【0219】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−(2−ホスホニルエチル)−3−イソブチル
ウレイド]プロピオン酸(化合物3−4) [α] 20 −23.6°(c=0.38,ジメチル
スルホキシド) IR(KBr,cm−1)3384,2959,173
6,1695,1602,1538,1488,124
8,1152,1008,940,761,689
【0220】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−カルボキシ−5−メチル
ヘキシル]−3−イソブチルウレイド]プロピオン酸ベ
ンジルエステル(化合物3−5)
【0221】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−カルボキシ−3−フェニ
ルプロピル]−3−イソブチルウレイド]プロピオン酸
ベンジルエステル(化合物3−6)
【0222】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−ベンジルオキシカルボニ
ル−4−フェニルブチル]−3−イソブチルウレイド]
プロピオン酸(化合物3−7)
【0223】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−カルボキシ−5−フェニ
ルペンチル]−3−イソブチルウレイド]プロピオン酸
ベンジルエステル(化合物3−8)
【0224】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−カルボキシ−6−フェニ
ルヘキシル]−3−イソブチルウレイド]プロピオン酸
ベンジルエステル(化合物3−9)
【0225】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−(2−ヒドロキシカルバモイルエチル)−3
−イソブチルウレイド]プロピオン酸(化合物3−1
0)
【0226】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−(2−カルボキシエチル)−3−イソブチル
ウレイド]プロピオノヒドロキサム酸(化合物3−1
1)
【0227】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−ヒドロキシカルバモイル
−5−メチルヘキシル]−3−イソブチルウレイド]プ
ロピオン酸(化合物3−12)
【0228】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−ヒドロキシカルバモイル
−3−フェニルプロピル]−3−イソブチルウレイド]
プロピオン酸(化合物3−13)
【0229】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−ヒドロキシカルバモイル
−4−フェニルブチル]−3−イソブチルウレイド]プ
ロピオン酸(化合物3−14)
【0230】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−カルボキシ−4−フェニ
ルブチル]−3−イソブチルウレイド]プロピオノヒド
ロキサム酸(化合物3−15)
【0231】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシカルバモイルエチ
ル]−3−イソブチルウレイド]−3−(4−ビフェニ
リル)プロピオン酸(化合物3−16)
【0232】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ヒドロキシカルバモイル−4−フェニルブチル]−3
−イソブチルウレイド]−3−(2−ナフチル)プロピ
オン酸(化合物3−17)
【0233】・(2S)−2−[3−(2−ホスホニル
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−(2−ナフ
チル)プロピオン酸(化合物3−18)
【0234】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2S or 2R)−2−カルボキシ−4−
フェニルブチル]−3−イソブチルウレイド]プロピオ
ン酸ベンジルエステル(化合物3−19) 化合物3−2の単一のジアステレオ異性体 化合物3−20のジアステレオ異性体 [α] 20 −21.1°(c=0.36,メタノー
ル) IR(Film,cm−1)3445,2958,17
32,1617,1519,1387,1345,11
90,758,698
【0235】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2R or 2S)−2−カルボキシ−4−
フェニルブチル]−3−イソブチルウレイド]プロピオ
ン酸ベンジルエステル(化合物3−20) 化合物3−2の単一のジアステレオ異性体 化合物3−19のジアステレオ異性体
【0236】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−(2−ナフ
チル)プロピオン酸(化合物3−21) [α] 20 −33.7°(c=1.0,クロロホル
ム) mp 102.5〜104.5℃ IR(KBr,cm−1)3379,2960,174
1,1609,1533,1365,1272,107
7,953,817,782,746,695
【0237】・(2S)−2−[3−[(2S or 2
R)−2−カルボキシ−4−フェニルブチル]−3−イ
ソブチルウレイド]−3−(2−ナフチル)プロピオン
酸ベンジルエステル(化合物3−22) 化合物3−3の単一のジアステレオ異性体 化合物3−23の単一のジアステレオ異性体 [α] 20 −22.8°(c=1.0,クロロホル
ム) IR(Film,cm−1)3445,3027,29
58,1732,1615,1524,1455,11
90,751,699
【0238】・(2S)−2−[3−[(2R or 2
S)−2−カルボキシ−4−フェニルブチル]−3−イ
ソブチルウレイド]−3−(2−ナフチル)プロピオン
酸ベンジルエステル(化合物3−23) 化合物3−3の単一のジアステレオ異性体 化合物3−22の単一のジアステレオ異性体
【0239】・(2S)−2−[3−[(2S or 2
R)−2−ブトキシカルボニル−4−フェニルブチル]
−3−イソブチルウレイド]−3−(2−ナフチル)プ
ロピオン酸ベンジルエステル(化合物3−24) [α] 20 −22.3°(c=1.0,クロロホル
ム) IR(Film,cm−1)3447,3061,30
27,2958,2871,1732,1615,15
09,1372,1180,746,699
【0240】実施例4 (2S)−2−[3−[2−(2−アセトアミドエトキ
シカルボニル)エチル]−3−イソブチルウレイド]−
3−(4−ビフェニリル)プロピオン酸ベンジルエステ
ル(化合物4−1)
【化63】 氷冷下、(2S)−3−(4−ビフェニリル)−2−
[3−(2−カルボキシエチル)−3−イソブチルウレ
イド]プロピオン酸ベンジルエステル(化合物3−1、
1.35g)、2−アセトアミドエタノール(291m
g)、4−ジメチルアミノピリジン(164mg)のジ
クロロメタン(7ml)溶液に、ジシクロヘキシルカル
ボジイミド(665mg)のジクロロメタン(6ml)
溶液を加え、30分間撹拌する。さらに反応液を室温で
24時間撹拌した後、析出する不溶物をろ過で除去し、
ろ液を減圧濃縮する。得られる油状物をシリカゲルカラ
ムクロマトで精製し、標記化合物(化合物4−1)1.
29g(82%)を得る。
【0241】[α] 20 −21.1°(c=1.
2,メタノール) IR(Film,cm−1)3308,2959,17
35,1636,1521,1279,1177,75
6,698
【0242】実施例4と同様の方法を用いて以下の化合
物が得られる。
【0243】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−イソブチル−3−[2−(2−メトキシフェ
ノキシカルボニル)エチル]ウレイド]プロピオン酸ベ
ンジルエステル(化合物4−2) [α] 20 −28.1°(c=1.0,メタノー
ル) IR(Film,cm−1)3367,3029,29
58,2871,2839,1746,1651,16
07,1501,1464
【0244】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[2−(5−インダニルオキシカルボニル)
エチル]−3−イソブチルウレイド]プロピオン酸ベン
ジルエステル(化合物4−3) [α] 20 −27.6°(c=1.0,メタノー
ル) IR(Film,cm−1)3368,2957,17
48,1648,1513,1145,758,698
【0245】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−(2−アセトアミドエトキシカルボニル)−4−フェ
ニルブチル]−3−イソブチルウレイド]−3−(4−
ビフェニリル)プロピオン酸ベンジルエステル(化合物
4−4) [α] 20 −20.4°(c=1.0,メタノー
ル) IR(Film,cm−1)3305,2957,17
32,1634,1519,1455,1260,11
71,756,698
【0246】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−イソブチル−3−[(2RS)−2−(2−
メトキシフェノキシカルボニル)−4−フェニルブチ
ル]ウレイド]プロピオン酸ベンジルエステル(化合物
4−5) [α] 20 −25.6°(c=0.53,メタノー
ル) IR(Film,cm−1)3449,3062,30
28,2957,1749,1651,1500,14
55,1258
【0247】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−(5−インダニルオキシ
カルボニル)−4−フェニルブチル]−3−イソブチル
ウレイド]プロピオン酸ベンジルエステル(化合物4−
6) [α] 20 −24.0°(c=0.97,メタノー
ル) IR(Film,cm−1)3448,3061,29
56,1746,1650,1513,1142,75
6,698
【0248】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−(4−ビフェニリル)プロピオン酸 2−アセトア
ミドエチルエステル(化合物4−7)
【0249】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−(4−ビフェニリル)プロピオン酸 2−メトキシ
フェニルエステル(化合物4−8)
【0250】・(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−(4−ビフェニリル)プロピオン酸 5−インダニ
ルエステル(化合物4−9)
【0251】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−(2−アセトアミドエトキシカルボニル)−5−メチ
ルヘキシル]−3−イソブチルウレイド]−3−(4−
ビフェニリル)プロピオン酸ベンジルエステル(化合物
4−10)
【0252】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−イソブチル−3−[(2RS)−2−(2−
メトキシフェノキシカルボニル)−5−メチルヘキシ
ル]ウレイド]プロピオン酸ベンジルエステル(化合物
4−11)
【0253】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−(5−インダニルオキシ
カルボニル)−5−メチルヘキシル]−3−イソブチル
ウレイド]プロピオン酸ベンジルエステル(化合物4−
12)
【0254】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−(2−アセトアミドエトキシカルボニル)−3−フェ
ニルプロピル]−3−イソブチルウレイド]−3−(4
−ビフェニリル)プロピオン酸ベンジルエステル(化合
物4−13)
【0255】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−イソブチル−3−[(2RS)−2−(2−
メトキシフェノキシカルボニル)−3−フェニルプロピ
ル]ウレイド]プロピオン酸ベンジルエステル(化合物
4−14)
【0256】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−(5−インダニルオキシ
カルボニル)−3−フェニルプロピル]−3−イソブチ
ルウレイド]プロピオン酸ベンジルエステル(化合物4
−15)
【0257】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシカルボニル−4−フェニルブチル]−
3−イソブチルウレイド]−3−(4−ビフェニリル)
プロピオン酸 2−アセトアミドエチルエステル(化合
物4−16)
【0258】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシカルボニル−4−フェニルブチル]−
3−イソブチルウレイド]−3−(4−ビフェニリル)
プロピオン酸 2−メトキシフェニルエステル(化合物
4−17)
【0259】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシカルボニル−4−フェニルブチル]−
3−イソブチルウレイド]−3−(4−ビフェニリル)
プロピオン酸 5−インダニルエステル(化合物4−1
8)
【0260】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−(2−アセトアミドエトキシカルボニル)−2−ベン
ジルオキシエチル]−3−イソブチルウレイド]−3−
(4−ビフェニリル)プロピオン酸ベンジルエステル
(化合物4−19)
【0261】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシ−2−(2−メトキシフェノキシカル
ボニル)エチル]−3−イソブチルウレイド]−3−
(4−ビフェニリル)プロピオン酸ベンジルエステル
(化合物4−20)
【0262】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシ−2−(5−インダニルオキシカルボ
ニル)エチル]−3−イソブチルウレイド]−3−(4
−ビフェニリル)プロピオン酸ベンジルエステル(化合
物4−21)
【0263】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−(2−アセトアミドエトキシカルボニル)−4−フェ
ニルブチル]−3−イソブチルウレイド]−3−(2−
ナフチル)プロピオン酸ベンジルエステル(化合物4−
22)
【0264】・(2S)−2−[3−イソブチル−3−
[(2RS)−2−(2−メトキシフェノキシカルボニ
ル)−4−フェニルブチル]ウレイド]−3−(2−ナ
フチル)プロピオン酸ベンジルエステル(化合物4−2
3)
【0265】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−(5−インダニルオキシカルボニル)−4−フェニル
ブチル]−3−イソブチルウレイド]−3−(2−ナフ
チル)プロピオン酸ベンジルエステル(化合物4−2
4)
【0266】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−(2−メトキシカルボニルエチル)−3−イ
ソブチルウレイド]プロピオン酸ベンジルエステル(化
合物4−25) [α] 20 −24.7°(c=0.83,クロロホ
ルム) IR(Film,cm−1)3350,2956,17
37,1645,1519,1438,1257,11
75
【0267】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−(2−ブトキシカルボニルエチル)−3−イ
ソブチルウレイド]プロピオン酸ベンジルエステル(化
合物4−26) mp 43.5〜46.9℃(分解) [α] 20 −21.6°(c=1.0,クロロホル
ム) IR(Film,cm−1)3350,3030,29
58,1732,1644,1519,1487,11
78,1008,758,697
【0268】・(2S)−2−[3−(2−イソブトキ
シカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−3
−(4−ビフェニリル)プロピオン酸ベンジルエステル
(化合物4−27) [α] 20 −20.6°(c=0.98,クロロホ
ルム) IR(Film,cm−1)3349,2959,17
33,1652,1517,1467,1382,11
86
【0269】・(2S)−2−[3−[2−(4−アセ
トアミド)フェノキシカルボニルエチル]−3−イソブ
チルウレイド]−3−(4−ビフェニリル)プロピオン
酸ベンジルエステル(化合物4−28) [α] 20 −19.2°(c=0.18,クロロホ
ルム) IR(Film,cm−1)3308,2960,17
45,1672,1633,1537,1507,14
08,1194,757
【0270】・(2S)−2−[3−(2−ブトキシカ
ルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−3−
(2−ナフチル)プロピオン酸ベンジルエステル(化合
物4−29) [α] 20 −29.9°(c=1.0,クロロホル
ム) IR(Film,cm−1)3355,3056,29
59,1733,1647,1514,1184,81
8,747,699
【0271】・(2S)−2−[3−[(2S or 2
R)−2−エトキシカルボニル−4−フェニルブチル]
−3−イソブチルウレイド]−3−(2−ナフチル)プ
ロピオン酸ベンジルエステル(化合物4−30) 化合物1−25の単一のジアステレオ異性体 化合物4−31のジアステレオ異性体 [α] 20 −23.9°(c=0.97,クロロホ
ルム) IR(Film,cm−1)3445,3373,29
57,1867,1729,1653,1507,12
53,1185,746,698
【0272】・(2S)−2−[3−[(2R or 2
S)−2−エトキシカルボニル−4−フェニルブチル]
−3−イソブチルウレイド]−3−(2−ナフチル)プ
ロピオン酸ベンジルエステル(化合物4−31) 化合物1−25の単一のジアステレオ異性体 化合物4−30のジアステレオ異性体
【0273】・(2S)−2−[3−[(2S or 2
R)−2−エトキシカルボニル−4−フェニルブチル]
−3−イソブチルウレイド]−3−(2−ナフチル)プ
ロピオン酸4−アセトアミドフェニルエステル(化合物
4−32) mp 130℃ [α] 20 −37.3°(c=0.46,メタノー
ル) IR(KBr,cm−1)3363,3302,296
0,1761,1730,1674,1626,153
9,1506,1454,1268,1195
【0274】実施例5 (2S)−3−(4−ビフェニリル)−2−[3−(2
−カルボキシエチル)−3−イソブチルウレイド]プロ
ピオン酸(化合物5−1)
【化64】 窒素雰囲気下、(2S)−2−[3−(2−ベンジルオ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−(4−ビフェニリル)プロピオン酸ベンジルエステ
ル(化合物1−3、270mg)のメタノール(5m
l)溶液に、5%パラジウムオンカーボン(50mg)
を加え、水素雰囲気下で1時間30分撹拌する。セライ
トろ過によりパラジウムオンカーボンを除去し、ろ液を
減圧濃縮する。得られる油状物をシリカゲルカラムクロ
マトで精製し、標記化合物(化合物5−1) 90mg(48.4%)を得る。
【0275】mp 131〜133℃(分解) [α] 20 −11.9°(c=1.0,メタノー
ル) IR(KBr,cm−1)3435,2958,172
0,1592,1526,1488,1278,124
0,764
【0276】実施例5と同様の方法を用いて以下の化合
物が得られる。
【0277】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−(2−エトキシカルボニルエチル)−3−イ
ソブチルウレイド]プロピオン酸(化合物5−2) mp 76.5〜81.8℃(ジエチルエーテル−ヘキ
サン) [α] 20 −11.9°(c=0.99,メタノー
ル) IR(KBr,cm−1)3391,2965,172
0,1634,1523,1489,1447,119
【0278】・(2S)−2−[3−[2−(2−アセ
トアミドエトキシカルボニル)エチル]−3−イソブチ
ルウレイド]−3−(4−ビフェニリル)プロピオン酸
(化合物5−3) mp 60.5〜71.5℃(ヘキサン−酢酸エチル) [α] 20 −9.5°(c=1.0,クロロホル
ム) IR(KBr,cm−1)3392,2958,173
5,1709,1658,1631,1537,148
9,1179,762,698
【0279】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−イソブチル−3−[2−(2−メトキシフェ
ノキシカルボニル)エチル]ウレイド]プロピオン酸
(化合物5−4) [α] 20 −33.3°(c=0.99,クロロホ
ルム) IR(KBr,cm−1)3435,2958,176
1,1607,1501,1465,1310,125
【0280】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[2−(5−インダニルオキシカルボニル)
エチル]−3−イソブチルウレイド]プロピオン酸(化
合物5−5) [α] 20 −24.5°(c=1.0,クロロホル
ム) IR(KBr,cm−1)3435,2958,175
4,1610,1524,1145,757,697
【0281】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−カルボキシ−4−フェニ
ルブチル]−3−イソブチルウレイド]プロピオン酸
(化合物5−6) [α] 20 −43.5°(c=0.26,クロロホ
ルム) IR(KBr,cm−1)2957,1734,160
2,1522,1452,1203,756,697
【0282】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−エトキシカルボニル−4
−フェニルブチル]−3−イソブチルウレイド]プロピ
オン酸(化合物5−7) [α]D 20 4.0°(c=1.0,メタノール) IR(Film,cm−1)3435,2957,28
70,1727,1612,1520,1454,11
99,756,699
【0283】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−(2−アセトアミドエトキシカルボニル)−4−フェ
ニルブチル]−3−イソブチルウレイド]−3−(4−
ビフェニリル)プロピオン酸(化合物5−8) [α] 20 −7.5°(c=1.0,クロロホル
ム) IR(KBr,cm−1)3305,2958,173
3,1628,1519,1454,1197,75
7,698
【0284】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−イソブチル−3−[(2RS)−2−(2−
メトキシフェノキシカルボニル)−4−フェニルブチ
ル]ウレイド]プロピオン酸(化合物5−9) [α] 20 −34.3°(c=1.0,クロロホル
ム) IR(KBr,cm−1)3435,3027,295
8,1754,1609,1500,1258,119
5,1172,1135,1110
【0285】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−(5−インダニルオキシ
カルボニル)−4−フェニルブチル]−3−イソブチル
ウレイド]プロピオン酸(化合物5−10) [α] 20 −20.8°(c=1.0,クロロホル
ム) IR(KBr,cm−1)3436,3027,295
6,1748,1608,1520,1142,75
5,698
【0286】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−カルボキシ−5−フェニ
ルペンチル]−3−イソブチルウレイド]プロピオン酸
(化合物5−11) [α] 20 −39.7°(c=1.0,クロロホル
ム) IR(KBr,cm−1)3435,2959,172
6,1603,1523,1487,1203,75
6,698
【0287】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−カルボキシ−6−フェニ
ルヘキシル]−3−イソブチルウレイド]プロピオン酸
(化合物5−12) [α] 20 −39.8°(c=0.97,クロロホ
ルム) IR(KBr,cm−1)3435,2933,172
8,1603,1526,1487,1201,75
7,698
【0288】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−
(4′−フルオロ)ビフェニリル]プロピオン酸(化合
物5−13) [α] 20 −11.5°(c=0.52,メタノー
ル) IR(Film,cm−1)2960,1722,16
04,1526,1498,1224,1159,10
76,820,757,667
【0289】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−
(4′−メチル)ビフェニリル]プロピオン酸(化合物
5−14) mp 139.5〜142.0℃(分解) [α] 20 −30.3°(c=0.98,クロロホ
ルム) IR(KBr,cm−1)3442,2959,172
6,1704,1591,1529,1500,127
4,804
【0290】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−
(3′−メトキシ)ビフェニリル]プロピオン酸(化合
物5−15) [α] 20 −22.8°(c=1.0,クロロホル
ム) IR(KBr,cm−1),2960,1733,16
07,1527,1482,1405,1296,12
13
【0291】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−
(2′−メトキシ)ビフェニリル]プロピオン酸(化合
物5−16) [α] 20 −15.4°(c=0.49,ジメチル
スルホキシド) IR(KBr,cm−1)2961,1728,159
9,1530,1488,1237,1029
【0292】・(2RS)−3−(3−ビフェニリル)
−2−[3−(2−カルボキシエチル)−3−イソブチ
ルウレイド]プロピオン酸(化合物5−17) IR(KBr,cm−1)2960,1717,160
6,1525,1202,810,700
【0293】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−(1,
1′:2′,1″−テルフェニル−4−イル)プロピオ
ン酸(化合物5−18) [α] 20 −3.1°(c=0.51,メタノー
ル) IR(Film,cm−1)3021,2960,17
21,1615,1527,1449,1217,75
9,701
【0294】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−(2
−ナフチル)フェニル]プロピオン酸(化合物5−1
9) [α] 20 −34.5°(c=1.0,ジメチルス
ルホキシド) IR(KBr,cm−1)2959,1721,160
2,1526,1410,1197,813,750
【0295】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−(1
−ナフチル)フェニル]プロピオン酸(化合物5−2
0) mp 182.0℃(分解) [α] 20 −47.3°(c=1.0,ジメチルス
ルホキシド) IR(KBr,cm−1)3369,2957,172
2,1610,1537,1231,1161,89
8,802,776,670
【0296】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−(2−ナフ
チル)プロピオン酸(化合物5−21) mp 132.8〜134.0℃ [α] 20 −24.5°(c=0.50,メタノー
ル) IR(KBr,cm−1)3428,2960,175
0,1732,1717,1614,1544,125
3,1177
【0297】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−(1−ナフ
チル)プロピオン酸(化合物5−22) mp 150.0〜150.6℃(分解) [α] 20 −71.9°(c=0.32,メタノー
ル) IR(KBr,cm−1)3430,1751,171
5,1614,1543,1385,1253,117
【0298】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−(2−カルボキシエチル)−3−イソブチル
ウレイド]プロピオン酸 2−アセトアミドエチルエス
テル(化合物5−23)
【0299】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−(2−カルボキシエチル)−3−イソブチル
ウレイド]プロピオン酸 2−メトキシフェニルエステ
ル(化合物5−24)
【0300】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−(2−カルボキシエチル)−3−イソブチル
ウレイド]プロピオン酸 5−インダニルエステル(化
合物5−25)
【0301】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−(2−アセトアミドエトキシカルボニル)−5−メチ
ルヘキシル]−3−イソブチルウレイド]−3−(4−
ビフェニリル)プロピオン酸(化合物5−26)
【0302】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−イソブチル−3−[(2RS)−2−(2−
メトキシフェノキシカルボニル)−5−メチルヘキシ
ル]ウレイド]プロピオン酸(化合物5−27)
【0303】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−(5−インダニルオキシ
カルボニル)−5−メチルヘキシル]−3−イソブチル
ウレイド]プロピオン酸(化合物5−28)
【0304】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−イソブチル−3−[(2RS)−2−メトキ
シカルボニル−4−フェニルブチル]ウレイド]プロピ
オン酸(化合物5−29)
【0305】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−イソブトキシカルボニル
−4−フェニルブチル]−3−イソブチルウレイド]プ
ロピオン酸(化合物5−30)
【0306】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−(2−アセトアミドエトキシカルボニル)−3−フェ
ニルプロピル]−3−イソブチルウレイド]−3−(4
−ビフェニリル)プロピオン酸(化合物5−31)
【0307】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−イソブチル−3−[(2RS)−2−(2−
メトキシフェノキシカルボニル)−3−フェニルプロピ
ル]ウレイド]プロピオン酸(化合物5−32)
【0308】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−(5−インダニルオキシ
カルボニル)−3−フェニルプロピル]−3−イソブチ
ルウレイド]プロピオン酸(化合物5−33)
【0309】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−カルボキシ−4−フェニ
ルブチル]−3−イソブチルウレイド]プロピオン酸エ
チルエステル(化合物5−34)
【0310】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−カルボキシ−4−フェニ
ルブチル]−3−イソブチルウレイド]プロピオン酸
2−アセトアミドエチルエステル(化合物5−35)
【0311】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−カルボキシ−4−フェニ
ルブチル]−3−イソブチルウレイド]プロピオン酸
2−メトキシフェニルエステル(化合物5−36)
【0312】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−カルボキシ−4−フェニ
ルブチル]−3−イソブチルウレイド]プロピオン酸
5−インダニルエステル(化合物5−37)
【0313】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−
(4′−ヒドロキシ)ビフェニリル]プロピオン酸(化
合物5−38)
【0314】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−
(4′−メトキシ)ビフェニリル]プロピオン酸(化合
物5−39)
【0315】・(2S)−3−[4−(4′−アミノ)
ビフェニリル]−2−[3−(2−カルボキシエチル)
−3−イソブチルウレイド]プロピオン酸(化合物5−
40)
【0316】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−カルボキシ−4−フェニルブチル]−3−イソブチル
ウレイド]−3−[4−(4′−フルオロ)ビフェニリ
ル]プロピオン酸(化合物5−41)
【0317】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−カルボキシ−4−フェニルブチル]−3−イソブチル
ウレイド]−3−[4−(4′−メチル)ビフェニリ
ル]プロピオン酸(化合物5−42)
【0318】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−カルボキシ−4−フェニルブチル]−3−イソブチル
ウレイド]−3−[4−(4′−ヒドロキシ)ビフェニ
リル]プロピオン酸(化合物5−43)
【0319】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−カルボキシ−4−フェニルブチル]−3−イソブチル
ウレイド]−3−[4−(4′−メトキシ)ビフェニリ
ル]プロピオン酸(化合物5−44)
【0320】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−カルボキシ−4−フェニルブチル]−3−イソブチル
ウレイド]−3−[4−(3′−メトキシ)ビフェニリ
ル]プロピオン酸(化合物5−45)
【0321】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−カルボキシ−4−フェニルブチル]−3−イソブチル
ウレイド]−3−[4−(2′−メトキシ)ビフェニリ
ル]プロピオン酸(化合物5−46)
【0322】・(2S)−3−[4−(4′−アミノ)
ビフェニリル]−2−[3−[(2RS)−2−カルボ
キシ−4−フェニルブチル]−3−イソブチルウレイ
ド]プロピオン酸(化合物5−47)
【0323】・(2RS)−3−(3−ビフェニリル)
−2−[3−[(2RS)−2−カルボキシ−4−フェ
ニルブチル]−3−イソブチルウレイド]プロピオン酸
(化合物5−48)
【0324】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−カルボキシ−4−フェニルブチル]−3−イソブチル
ウレイド]−3−(1,1′:2′,1″−テルフェニ
ル−4−イル)プロピオン酸(化合物5−49)
【0325】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−カルボキシ−4−フェニルブチル]−3−イソブチル
ウレイド]−3−[4−(2−ナフチル)フェニル]プ
ロピオン酸(化合物5−50)
【0326】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−カルボキシ−4−フェニルブチル]−3−イソブチル
ウレイド]−3−[4−(1−ナフチル)フェニル]プ
ロピオン酸(化合物5−51)
【0327】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−(2−アセトアミドエトキシカルボニル)−4−フェ
ニルブチル]−3−イソブチルウレイド]−3−(2−
ナフチル)プロピオン酸(化合物5−52)
【0328】・(2S)−2−[3−イソブチル−3−
[(2RS)−2−(2−メトキシフェノキシカルボニ
ル)−4−フェニルブチル]ウレイド]−3−(2−ナ
フチル)プロピオン酸(化合物5−53)
【0329】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−(5−インダニルオキシカルボニル)−4−フェニル
ブチル]−3−イソブチルウレイド]−3−(2−ナフ
チル)プロピオン酸(化合物5−54)
【0330】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−カルボキシ−4−フェニルブチル]−3−イソブチル
ウレイド]−3−(1−ナフチル)プロピオン酸(化合
物5−55)
【0331】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−カルボキシ−4−フェニ
ルブチル]−3−メチルウレイド]プロピオン酸(化合
物5−56)
【0332】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−カルボキシ−4−フェニルブチル]−3−メチルウレ
イド]−3−(2−ナフチル)プロピオン酸(化合物5
−57)
【0333】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−(2−カルバモイルエチル)−3−イソブチ
ルウレイド]プロピオン酸(化合物5−58)
【0334】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−(2−カルボキシエチル)−3−イソブチル
ウレイド]プロピオンアミド(化合物5−59)
【0335】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−カルバモイル−5−メチ
ルヘキシル]−3−イソブチルウレイド]プロピオン酸
(化合物5−60)
【0336】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−カルバモイル−3−フェ
ニルプロピル]−3−イソブチルウレイド]プロピオン
酸(化合物5−61)
【0337】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−カルバモイル−4−フェ
ニルブチル]−3−イソブチルウレイド]プロピオン酸
(化合物5−62)
【0338】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−カルボキシ−4−フェニ
ルブチル]−3−イソブチルウレイド]プロピオンアミ
ド(化合物5−63)
【0339】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−カルバモイル−4−フェニルブチル]−3−イソブチ
ルウレイド]−3−(2−ナフチル)プロピオン酸(化
合物5−64)
【0340】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−(2−ジエトキシホスホニルエチル)−3−
イソブチルウレイド]プロピオン酸(化合物5−65)
【0341】・(2S)−2−[3−(2−ジエトキシ
ホスホニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−3−
(2−ナフチル)プロピオン酸(化合物5−66)
【0342】実施例6 (2S)−2−[3−(2−エトキシカルボニルエチ
ル)−3−イソブチルウレイド]−3−(2−ナフチ
ル)プロピオン酸(化合物6−1)
【化65】 窒素雰囲気下、(2S)−2−[3−(2−エトキシカ
ルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−3−
(2−ナフチル)プロピオン酸ベンジルエステル(化合
物1−23、687mg)のエタノール(14ml)溶
液に、20%水酸化パラジウムオンカーボン(70m
g)を加え、水素雰囲気下で4時間30分撹拌する。セ
ライトろ過により水酸化パラジウムオンカーボンを除去
し、ろ液を減圧濃縮する。得られる油状物をシリカゲル
カラムクロマトで精製し、標記化合物(化合物6−1)
401mg(71.1%)を得る。
【0343】 mp 92.0〜95.2℃(ヘキサン−酢酸エチル) [α] 20 −34.6°(c=0.99,クロロホ
ルム) IR(KBr,cm−1)3413,2962,173
7,1715,1603,1532,1454,131
8,1187,748
【0344】実施例6と同様の方法を用いて以下の化合
物が得られる。
【0345】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[2−(6
−メトキシ)ナフチル]プロピオン酸(化合物6−2) mp 100〜127℃ [α] 20 −7.9°(c=0.99,ジメチルス
ルホキシド) IR(KBr,cm−1)3351,2960,260
0,1727,1636,1608,1265,123
0,1031,852,809
【0346】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−カルボキシ−4−フェニルブチル]−3−イソブチル
ウレイド]−3−[2−(6−メトキシ)ナフチル]プ
ロピオン酸(化合物6−3)
【0347】・(2S)−2−[3−(2−メトキシカ
ルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−3−
(4−ビフェニリル)プロピオン酸(化合物6−4) mp 82.5〜85.0℃ [α] 20 −36.5°(c=1.0,クロロホル
ム) IR(KBr,cm−1)3353,2956,173
3,1611,1522,1470,1378,127
8,1206
【0348】・(2S)−2−[3−(2−ブトキシカ
ルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−3−
(4−ビフェニリル)プロピオン酸(化合物6−5) mp 76.7〜78.3℃(ジイソプロピルエーテ
ル) [α] 20 −41.5°(c=0.97,クロロホ
ルム) IR(KBr,cm−1)3372,2956,173
9,1719,1606,1524,1190,76
2,694
【0349】・(2S)−2−[3−(2−イソプロポ
キシカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−
3−(4−ビフェニリル)プロピオン酸(化合物6−
6) mp 114.5〜115.5℃(ジエチルエーテル−
ヘキサン) [α] 20 −11.9°(c=1.0,メタノー
ル) IR(KBr,cm−1)3401,2966,173
1,1714,1634,1521,1195,763
【0350】・(2S)−2−[3−(2−イソブトキ
シカルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−3
−(4−ビフェニリル)プロピオン酸(化合物6−7) mp 64.1〜66.7℃ [α] 20 −39.5°(c=1.0,クロロホル
ム) IR(KBr,cm−1)3379,2961,176
5,1738,1720,1611,1530,149
0,1467,1382,1280,1195
【0351】・(2S)−2−[3−[2−(4−アセ
トアミド)フェノキシカルボニルエチル]−3−イソブ
チルウレイド]−3−(4−ビフェニリル)プロピオン
酸(化合物6−8) mp 100〜107℃(分解) [α] 20 −4.9°(c=0.99,クロロホル
ム) IR(KBr,cm−1)3307,2960,175
3,1671,1629,1538,1507,148
8,1193,697
【0352】・(2S)−2−[3−(2−ブトキシカ
ルボニルエチル)−3−イソブチルウレイド]−3−
(2−ナフチル)プロピオン酸(化合物6−9) mp 106.2〜108.5℃(ジイソプロピルエー
テル) [α] 20 −34.8°(c=1.0,クロロホル
ム) IR(KBr,cm−1)3494,3052,295
8,1730,1705,1605,1536,145
1,1414,1193,816,749,665
【0353】・(2S)−2−[3−[(2S or 2
R)−2−エトキシカルボニル−4−フェニルブチル]
−3−イソブチルウレイド]−3−(2−ナフチル)プ
ロピオン酸(化合物6−10) 化合物6−11のジアステレオ異性体 [α] 20 −21.7°(c=0.95,ジメチル
スルホキシド) IR(Film,cm−1)3437,2960,17
28,1603,1524,1454,1382,11
98,752
【0354】・(2S)−2−[3−[(2R or 2
S)−2−エトキシカルボニル−4−フェニルブチル]
−3−イソブチルウレイド]−3−(2−ナフチル)プ
ロピオン酸(化合物6−11) 化合物6−10のジアステレオ異性体
【0355】・(2S)−2−[3−[(2S or 2
R)−2−ブトキシカルボニル−4−フェニルブチル]
−3−イソブチルウレイド]−3−(2−ナフチル)プ
ロピオン酸(化合物6−12) [α] 20 +2.7°(c=1.0,クロロホル
ム) IR(Film,cm−1)3435,2959,17
28,1603,1524,1454,1369,11
98,753
【0356】実施例7 (2S)−2−[3−(2−カルボキシエチル)−3−
イソブチルウレイド]−3−[4−(2−ニトロ)ビフ
ェニリル]プロピオン酸(化合物7−1)
【化66】 (2S)−2−[3−(2−ベンジルオキシカルボニル
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−(2
−ニトロ)ビフェニリル]プロピオン酸ベンジルエステ
ル(化合物1−17、457mg)のエタノール(1
4.4ml)溶液に、1N水酸化リチウム(1.44m
l)を加え、2時間撹拌する。反応液に1N塩酸を加え
て中性にした後、減圧濃縮してエタノールを留去する。
得られる溶液に10%クエン酸水溶液を加え、クロロホ
ルムで抽出する。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮する。得られる油状
物をシリカゲルカラムクロマトで精製し、標記化合物
(化合物7−1)230mg(69.9%)を非晶性粉
末として得る。
【0357】[α] 20 −20.1°(c=1.
0,メタノール) IR(KBr,cm−1)2961,1723,160
6,1530,1362,1201,758,701
【0358】実施例7と同様の方法を用いて以下の化合
物が得られる。
【0359】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−(1,
1′:4′,1″−テルフェニル−4−イル)プロピオ
ン酸(化合物7−2) mp 147.8〜150.2℃(分解) [α] 20 −6.6°(c=0.32,メタノー
ル) IR(KBr,cm−1)2963,1724,161
4,1523,1467,1217
【0360】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−カルボキシ−5−メチル
ヘキシル]−3−イソブチルウレイド]プロピオン酸
(化合物7−3) [α] 20 −46.0°(c=0.97,クロロホ
ルム) IR(KBr,cm−1)3438,2958,173
1,1610,1527,1487,1198,75
7,697
【0361】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2RS)−2−カルボキシ−3−フェニ
ルプロピル]−3−イソブチルウレイド]プロピオン酸
(化合物7−4) [α] 20 −32.3°(c=1.0,クロロホル
ム) IR(KBr,cm−1)3500〜3000(bro
ad),2960,1727,1602,1524,1
487,1447,1201
【0362】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−
(4′−クロロ)ビフェニリル]プロピオン酸(化合物
7−5) [α] 20 −36.1°(c=0.34,ジメチル
スルホキシド) IR(KBr,cm−1)2961,1717,160
9,1532,1486,1213,1141,109
【0363】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−カルボキシ−4−フェニルブチル]−3−イソブチル
ウレイド]−3−(2−ナフチル)プロピオン酸(化合
物7−6) [α] 20 −41.4°(c=1.0,クロロホル
ム) IR(KBr,cm−1)3438,2959,173
3,1602,1525,1454,1200,74
5,700
【0364】・(2S)−3−[2−(1−ブロモ)ナ
フチル]−2−[3−(2−カルボキシエチル)−3−
イソブチルウレイド]プロピオン酸(化合物7−7) IR(KBr,cm−1)3641,2958,172
4,1609,1526,1431,1152,86
2,814,768
【0365】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−(2−アセトアミドエトキシカルボニル)−2−ベン
ジルオキシエチル]−3−イソブチルウレイド]−3−
(4−ビフェニリル)プロピオン酸(化合物7−8)
【0366】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシ−2−(2−メトキシフェノキシカル
ボニル)エチル]−3−イソブチルウレイド]−3−
(4−ビフェニリル)プロピオン酸(化合物7−9)
【0367】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシ−2−(5−インダニルオキシカルボ
ニル)エチル]−3−イソブチルウレイド]−3−(4
−ビフェニリル)プロピオン酸(化合物7−10)
【0368】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−
(4′−メチル−2−ニトロ)ビフェニリル]プロピオ
ン酸(化合物7−11)
【0369】・(2S)−2−[3−(2−カルボキシ
エチル)−3−イソブチルウレイド]−3−[4−
(3′−ニトロ)ビフェニリル]プロピオン酸(化合物
7−12)
【0370】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−カルボキシ−4−フェニルブチル]−3−イソブチル
ウレイド]−3−[4−(4′−クロロ)ビフェニリ
ル]プロピオン酸(化合物7−13)
【0371】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−カルボキシ−4−フェニルブチル]−3−イソブチル
ウレイド]−3−[4−(4′−メチル−2−ニトロ)
ビフェニリル]プロピオン酸(化合物7−14)
【0372】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−カルボキシ−4−フェニルブチル]−3−イソブチル
ウレイド]−3−[4−(3′−ニトロ)ビフェニリ
ル]プロピオン酸(化合物7−15)
【0373】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−カルボキシ−4−フェニルブチル]−3−イソブチル
ウレイド]−3−[4−(2−ニトロ)ビフェニリル]
プロピオン酸(化合物7−16)
【0374】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−カルボキシ−4−フェニルブチル]−3−イソブチル
ウレイド]−3−(1,1′:4′,1″−テルフェニ
ル−4−イル)プロピオン酸(化合物7−17)
【0375】・(2S)−3−[2−(1−ブロモ)ナ
フチル]−2−[3−[(2RS)−2−カルボキシ−
4−フェニルブチル]−3−イソブチルウレイド]プロ
ピオン酸(化合物7−18)
【0376】・(2S)−2−[3−ベンジル−3−
[(2RS)−2−カルボキシ−4−フェニルブチル]
ウレイド]−3−(4−ビフェニリル)プロピオン酸
(化合物7−19)
【0377】・(2S)−2−[3−ベンジル−3−
[(2RS)−2−カルボキシ−4−フェニルブチル]
ウレイド]−3−(2−ナフチル)プロピオン酸(化合
物7−20)
【0378】・(2S)−2−[3−[(2RS)−2
−ベンジルオキシ−2−カルバモイルエチル]−3−イ
ソブチルウレイド]−3−(4−ビフェニリル)プロピ
オン酸(化合物7−21)
【0379】実施例8 (2S)−2−[3−[(2S or 2R)−2−ベンジ
ルオキシ−2−カルボキシエチル]−3−イソブチルウ
レイド]−3−(4−ビフェニリル)プロピオン酸(化
合物8−1)および(2S)−2−[3−[(2R or
2S)−2−ベンジルオキシ−2−カルボキシエチル]
−3−イソブチルウレイド]−3−(4−ビフェニリ
ル)プロピオン酸(化合物8−2)
【化67】 (2S)−2−[3−[(2RS)−2−ベンジルオキ
シ−2−ベンジルオキシカルボニルエチル]−3−イソ
ブチルウレイド]−3−(4−ビフェニリル)プロピオ
ン酸ベンジルエステル(化合物1−11、252mg)
のメタノール(1.6ml)−クロロホルム(1ml)
混合溶液に、1N水酸化リチウム(0.8ml)を加
え、3時間撹拌する。反応液に10%クエン酸水溶液を
加えて中性にした後、減圧濃縮してメタノールおよびク
ロロホルムを留去する。得られる溶液に10%クエン酸
水溶液を加え、酢酸エチルで抽出する。有機層を飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮
する。得られる油状物をシリカゲルカラムクロマトで精
製し、標記化合物(化合物8−1)69mg(37%)
および(化合物8−2)64mg(34%)をそれぞれ
非晶性粉末として得る。
【0380】・(2S)−2−[3−[(2S or 2
R)−2−ベンジルオキシ−2−カルボキシエチル]−
3−イソブチルウレイド]−3−(4−ビフェニリル)
プロピオン酸(化合物8−1) 化合物8−2のジアステレオ異性体 [α] 20 −44.6°(c=0.36,クロロホ
ルム) IR(KBr,cm−1)2960,1740,160
7,1530,1210,1114,759,698
【0381】・(2S)−2−[3−[(2R or 2
S)−2−ベンジルオキシ−2−カルボキシエチル]−
3−イソブチルウレイド]−3−(4−ビフェニリル)
プロピオン酸(化合物8−2) 化合物8−1のジアステレオ異性体 [α] 20 −69.8°(c=0.36,クロロホ
ルム) IR(KBr,cm−1)3321,2960,173
2,1611,1530,1209,1112,75
8,698
【0382】実施例8と同様の方法を用いて以下の化合
物が得られる。
【0383】・(2S)−2−[3−[(2S or 2
R)−2−ベンジルオキシ−2−カルボキシエチル]−
3−イソブチルウレイド]−3−(2−ナフチル)プロ
ピオン酸(化合物8−3) 化合物8−4のジアステレオ異性体 [α] 20 −39.0°(c=1.0,クロロホル
ム) IR(KBr,cm−1)3500〜3000(bro
ad),2957,1719,1603,1529,1
454,1209,1109
【0384】・(2S)−2−[3−[(2R or 2
S)−2−ベンジルオキシ−2−カルボキシエチル]−
3−イソブチルウレイド]−3−(2−ナフチル)プロ
ピオン酸(化合物8−4) 化合物8−3のジアステレオ異性体 [α] 20 −56.0°(c=1.0,クロロホル
ム) IR(KBr,cm−1)3500〜3000(bro
ad),2958,1736,1601,1528,1
454,1213,1113
【0385】実施例9 (2S)−3−(4−ビフェニリル)−2−[3−
[(2S or 2R)−2−カルボキシ−4−フェニルブ
チル]−3−イソブチルウレイド]プロピオン酸(化合
物9−1)
【化68】 (2S)−3−(4−ビフェニリル)−2−[3−
[(2S or 2R)−2−tert.-ブトキシカルボニル−
4−フェニルブチル]−3−イソブチルウレイド]プロ
ピオン酸ベンジルエステル(化合物1−84、190m
g)に4.0N塩酸/ジオキサン(1.45ml)を加
え、室温で9時間30分撹拌する。反応液を減圧濃縮し
て得られる油状物をメタノール(4ml)に溶解する。
窒素雰囲気下、この溶液に、20%水酸化パラジウムオ
ンカーボン(40mg)を加え、水素雰囲気下で45分
間撹拌する。セライトろ過によりパラジウムオンカーボ
ンを除去し、ろ液を減圧濃縮する。得られる油状物をシ
リカゲルカラムクロマトで精製し、標記化合物(化合物
9−1)87.4mg(61.5%)を非晶性粉末とし
て得る。
【0386】化合物5−6の単一のジアステレオ異性体 化合物9−2のジアステレオ異性体 [α] 20 −23.3°(c=0.28,クロロホ
ルム) IR(KBr,cm−1)3435,2958,172
8,1606,1524,1454,1204,75
7,698
【0387】実施例9と同様の方法を用いて以下の化合
物が得られる。
【0388】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2R or 2S)−2−カルボキシ−4−
フェニルブチル]−3−イソブチルウレイド]プロピオ
ン酸(化合物9−2) 化合物5−6の単一のジアステレオ異性体 化合物9−1のジアステレオ異性体 [α] 20 −62.2°(c=0.32,クロロホ
ルム) IR(KBr,cm−1)2958,1728,160
3,1523,1453,1204,757,698
【0389】・(2S)−2−[3−[(2S or 2
R)−2−カルボキシ−4−フェニルブチル]−3−イ
ソブチルウレイド]−3−(2−ナフチル)プロピオン
酸(化合物9−3) 化合物7−6の単一のジアステレオ異性体 化合物9−4のジアステレオ異性体 [α] 20 −27.2°(c=0.50,クロロホ
ルム) IR(KBr,cm−1)3435,2957,173
0,1602,1525,1454,1201,74
6,700
【0390】・(2S)−2−[3−[(2R or 2
S)−2−カルボキシ−4−フェニルブチル]−3−イ
ソブチルウレイド]−3−(2−ナフチル)プロピオン
酸(化合物9−4) 化合物7−6の単一のジアステレオ異性体 化合物9−3のジアステレオ異性体 [α] 20 −55.2°(c=0.49,クロロホ
ルム) IR(KBr,cm−1)2959,1730,160
3,1526,1454,1204,745,699
【0391】実施例10 (2S)−3−(4−ビフェニリル)−2−[3−
[(2S or 2R)−2−ヒドロキシカルバモイル−4
−フェニルブチル]−3−イソブチルウレイド]プロピ
オン酸(化合物10−1)
【化69】 1)(2S)−3−(4−ビフェニリル)−2−[3−
[(2S or 2R)−2−カルボキシ−4−フェニルブ
チル]−3−イソブチルウレイド]プロピオン酸ベンジ
ルエステル(化合物3−19、125mg)、o−ベン
ジルヒドロキシアミン塩酸塩(66mg)および1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール(28mg)を塩化メチレ
ン(2.5ml)に懸濁した後、窒素雰囲気下、N−メ
チルモルホリン(0.09ml)および塩酸1−エチル
−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド
塩酸塩(40mg)を加え、室温で2時間撹拌する。反
応液を減圧濃縮し、得られる油状物に水を加えた後、酢
酸エチルで抽出する。有機層を10%クエン酸、飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮する。得られる油状物
をシリカゲルカラムクロマトで精製し、(2S)−3−
(4−ビフェニリル)−2−[3−[(2Sor 2R)
−2−ベンジルオキシカルバモイル−4−フェニルブチ
ル]−3−イソブチルウレイド]プロピオン酸ベンジル
エステル130mg(89%)を得る。
【0392】[α] 20 −40.4°(c=0.3
6,メタノール) IR(Film,cm−1)3445,3184,30
28,2958,1953,1879,1741,16
32,1518,1454,1386,1175,10
27,753,696
【0393】2)窒素雰囲気下、(2S)−3−(4−
ビフェニリル)−2−[3−[(2S or 2R)−2−
ベンジルオキシカルバモイル−4−フェニルブチル]−
3−イソブチルウレイド]プロピオン酸ベンジルエステ
ル(109mg)のテトラヒドロフラン(5ml)溶液
に、20%水酸化パラジウムオンカーボン(12mg)
を加え、水素雰囲気下で4時間撹拌する。セライトろ過
により水酸化パラジウムオンカーボンを除去し、ろ液を
減圧濃縮する。得られる油状物をシリカゲルカラムクロ
マトで精製し、標記化合物(化合物10−1)51mg
(63%)を非晶性粉末として得る。
【0394】化合物3−14の単一のジアステレオ異性
体 化合物10−2のジアステレオ異性体 [α] 20 −15.5°(c=0.12,クロロホ
ルム) IR(KBr,cm−1)3202,3029,292
5,1880,1725,1626,1519,145
3,1204,1030,1009,756,698
【0395】実施例10と同様の方法を用いて以下の化
合物が得られる。
【0396】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2R or 2S)−2−ヒドロキシカルバ
モイル−4−フェニルブチル]−3−イソブチルウレイ
ド]プロピオン酸(化合物10−2) 化合物3−14の単一のジアステレオ異性体 化合物10−1のジアステレオ異性体
【0397】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2S or 2R)−2−ヒドロキシカルバ
モイル−5−メチルヘキシル]−3−イソブチルウレイ
ド]プロピオン酸(化合物10−3) 化合物3−12の単一のジアステレオ異性体 化合物10−4のジアステレオ異性体
【0398】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2R or 2S)−2−ヒドロキシカルバ
モイル−5−メチルヘキシル]−3−イソブチルウレイ
ド]プロピオン酸(化合物10−4) 化合物3−12の単一のジアステレオ異性体 化合物10−3のジアステレオ異性体
【0399】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2S or 2R)−2−ヒドロキシカルバ
モイル−3−フェニルプロピル]−3−イソブチルウレ
イド]プロピオン酸(化合物10−5) 化合物3−13の単一のジアステレオ異性体 化合物10−6のジアステレオ異性体
【0400】・(2S)−3−(4−ビフェニリル)−
2−[3−[(2R or 2S)−2−ヒドロキシカルバ
モイル−4−フェニルプロピル]−3−イソブチルウレ
イド]プロピオン酸(化合物10−6) 化合物3−13の単一のジアステレオ異性体 化合物10−5のジアステレオ異性体
【0401】・(2S)−2−[3−[(2S or 2
R)−2−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシカルバモイ
ルエチル]−3−イソブチルウレイド]−3−(4−ビ
フェニリル)プロピオン酸(化合物10−7) 化合物3−16の単一のジアステレオ異性体 化合物10−8のジアステレオ異性体
【0402】・(2S)−2−[3−[(2R or 2
S)−2−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシカルバモイ
ルエチル]−3−イソブチルウレイド]−3−(4−ビ
フェニリル)プロピオン酸(化合物10−8) 化合物3−16の単一のジアステレオ異性体 化合物10−7のジアステレオ異性体
【0403】・(2S)−2−[3−[(2S or 2
R)−2−ヒドロキシカルバモイル−4−フェニルブチ
ル]−3−イソブチルウレイド]−3−(2−ナフチ
ル)プロピオン酸(化合物10−9) 化合物3−17の単一のジアステレオ異性体 化合物10−10のジアステレオ異性体
【0404】・(2S)−2−[3−[(2R or 2
S)−2−ヒドロキシカルバモイル−4−フェニルブチ
ル]−3−イソブチルウレイド]−3−(2−ナフチ
ル)プロピオン酸(化合物10−10) 化合物3−17の単一のジアステレオ異性体 化合物10−9のジアステレオ異性体
【0405】また、(2S)−3−(4−ビフェニリ
ル)−2−[3−(2−ヒドロキシカルバモイルエチ
ル)−3−イソブチルウレイド]プロピオン酸(化合物
3−10)も、同様に合成できる。
【0406】[製剤例]本発明化合物の経口剤および注
射剤の一般的な製剤例を以下に示す。
【0407】 1)錠剤 処方1 100mg中 本発明化合物 1mg 乳糖 66.4mg トウモロコシデンプン 20mg カルボキシメチルセルロース カルシウム 6mg ヒドロキシプロピルセルロース 4mg ステアリン酸 マグネシウム 0.6mg
【0408】上記処方の錠剤に、コーティング剤(例え
ば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、マクロゴー
ル、シリコン樹脂等通常のコーティング剤)2mgを用
いてコーティングを施し、目的とするコーティング錠を
得る(以下の処方の錠剤も同じ)。
【0409】 処方2 100mg中 本発明化合物 5mg 乳糖 62.4mg トウモロコシデンプン 20mg カルボキシメチルセルロース カルシウム 6mg ヒドロキシプロピルセルロース 4mg ステアリン酸 マグネシウム 0.6mg コーティング剤 2mg
【0410】 処方3 100mg中 本発明化合物 20mg 乳糖 51mg トウモロコシデンプン 15mg カルボキシメチルセルロース カルシウム 5mg ヒドロキシプロピルセルロース 5mg ステアリン酸 マグネシウム 1mg タルク 1mg コーティング剤 2mg
【0411】 処方4 100mg中 本発明化合物 40mg 乳糖 34mg トウモロコシデンプン 10mg カルボキシメチルセルロース カルシウム 5mg ヒドロキシプロピルセルロース 5mg ステアリン酸 マグネシウム 2mg タルク 2mg コーティング剤 2mg
【0412】 処方5 220mg中 本発明化合物 100mg 乳糖 67mg トウモロコシデンプン 20mg カルボキシメチルセルロース カルシウム 10mg ヒドロキシプロピルセルロース 10mg ステアリン酸 マグネシウム 4mg タルク 4mg コーティング剤 5mg
【0413】 2)カプセル剤 処方1 150mg中 本発明化合物 5mg 乳糖 145mg
【0414】本発明化合物と乳糖の混合比を変えること
により、本発明化合物の成分量が10mg/カプセル、
30mg/カプセル、50mg/カプセル、100mg
/カプセルのカプセル剤も調製した。
【0415】 3)顆粒剤 処方1 100mg中 本発明化合物 30mg マンニトール 46.5mg ポリビニルピロリドンK−30 7mg オイドラギットRL 15mg トリアセチン 1.5mg
【0416】 処方2 130mg中 本発明化合物 50mg 乳糖 55mg バレイショデンプン 20mg ヒドロキシプロピルセルロース 4mg タルク 微量
【0417】 4)注射剤 処方1 10ml中 本発明化合物 10〜100mg 塩化ナトリウム 90mg 水酸化ナトリウム 適量 滅菌精製水 適量
【0418】
【発明の効果】
[薬理試験]エンドペプチダーゼ24.11活性の測定
法として、N−ダンシル−D-アラニル−グリシル−p-ニ
トロフェニルアラニル−グリシン(DAGNPG)を基
質として用いて、グリシンと p- ニトロフェニルアラニ
ン間のペプチド結合の切断の程度によって酵素活性を測
定する Florentin らの方法が知られている(Anal.B i
ochem., 141, 62-69 (1984))。そこで、この文献に記
載された方法に準じて、本発明化合物のエンドペプチダ
ーゼ24.11への作用を検討した。
【0419】(実験方法)酵素標品は、Malfloy らの方
法(J. Biol. Chem., 259, 14365-14370 (1984))に準
じて、以下の方法によりラット腎臓から抽出したものを
用いた。
【0420】Wistar系ラットから腎臓を摘出し、
トリス−塩酸緩衝液(5mM、pH7.4、125mM
の D- マンニトールおよび12mMの塩化マグネシウム
を含む)中でホモジナイズした後、低速遠心(1,00
0×g)して上清を得た。その上清を120分間高速遠
心(7,000×g)して得られたペレットをトリス−
塩酸緩衝液(2.5mM、pH7.4、62.5mMの
D- マンニトールおよび6mMの塩化マグネシウムを含
む)に懸濁した。再度低速遠心、高速遠心の操作をして
得られたペレットをヘペス緩衝液(5mM、pH7.
4)に懸濁することにより酵素標品を得た。
【0421】次に、本発明化合物の酵素標品への作用を
検討するため、表1の組成の混合溶液を用いて下記の反
応条件で反応を行った。
【0422】
【表1】
【0423】上記溶液150μlを37℃で30分間イ
ンキュベーションした。これを100℃で5分間煮沸し
た後、トリス−塩酸緩衝液(50mM、pH7.4)を
1.35ml加え、5分間中速遠心(5,000×g)
して上清を得た。その上清の蛍光強度(波長342nm
で励起、562nmで発光)を測定した。
【0424】被験化合物の酵素標品に対する阻害作用の
程度は、下記の式により求めた阻害率で示す。
【0425】
【式1】 A:被験化合物非存在下での反応液の蛍光強度 B:被験化合物存在下での反応液の蛍光強度
【0426】(結果)表2に実験結果の一例として、化
合物5−1、化合物5−6、化合物5−21、化合物7
−3、化合物7−6、化合物8−1、化合物9−1、化
合物10−1におけるエンドペプチダーゼ24.11を
50%阻害するのに要した濃度(IC50)を示す。
【0427】
【表2】
【0428】表2に示されるように、本発明化合物はエ
ンドペプチダーゼ24.11活性を低濃度で顕著に阻害
することが認められた。
【0429】以上のことから、本発明化合物は優れたエ
ンドペプチダーゼ24.11阻害活性を有しており、エ
ンドペプチダーゼ24.11が関与する疾患である心不
全、高血圧等の心血管系疾患、腎不全等の腎疾患、下
痢、胃酸過多等の胃腸障害、肥満症等の内分泌・代謝性
疾患、リウマチ等の自己免疫疾患などの治療剤および筋
肉痛、片頭痛等に対する鎮痛剤として広い医薬用途を有
し、さらに、アンジオテンシン変換酵素に対する抑制活
性を有していることを考え併せると、心不全、高血圧等
の心血管系疾患治療剤として特に優れたものであること
が明らかである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/00 609 A61K 31/00 609 609J 613 613 626 626 629 629 629A C07C 273/00 C07C 273/00 // C07C 247/06 247/06 (72)発明者 山本 悟功 大阪府交野市幾野2丁目12番13号 (72)発明者 松本 宏美 大阪府大阪市生野区桃谷1丁目10番51号 (72)発明者 宮脇 宣明 兵庫県三田市弥生が丘4丁目1番1号 (72)発明者 藤田 裕子 大阪府大阪市東淀川区菅原5丁目11番19 −102号 (56)参考文献 特開 昭58−55451(JP,A) 特開 昭59−161391(JP,A) 特開 昭61−40252(JP,A) 特開 昭53−5119(JP,A) 特開 平2−243674(JP,A) 特開 平4−279570(JP,A) 米国特許5262178(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 275/16 C07C 273/00 C07C 247/06 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (45)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式[I]で示される化合物およ
    びその塩類。 【化1】 [式中、Rはエステル、アミドまたはヒドロキサム酸
    に変換されていてもよいカルボキシル基、またはエステ
    ルに変換されていてもよいホスホン酸基を示す。R
    水素原子、低級アルキル基、フェニル低級アルキル基、
    低級アルコキシ基またはフェニル低級アルコキシ基を示
    し、該フェニル低級アルキル基および該フェニル低級ア
    ルコキシ基のフェニル環はハロゲン原子、低級アルキル
    基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルキレン
    ジオキシ基、ニトロ基、アミノ基または低級アルキルア
    ミノ基で置換されていてもよい。Rは低級アルキル基
    またはフェニル低級アルキル基を示し、該フェニル低級
    アルキル基のフェニル環はハロゲン原子、低級アルキル
    基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基または低級アルキ
    レンジオキシ基で置換されていてもよい。Rはエステ
    ル、アミドまたはヒドロキサム酸に変換されていてもよ
    いカルボキシル基、またはエステルに変換されていても
    よいホスホン酸基を示す。Rは下記一般式 [XI] 、[X
    II] または[XIII]で表される基を示す。 【化2】 【化3】 【化4】 は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、ヒド
    ロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルキレンジオキシ
    基、ニトロ基、アミノ基または低級アルキルアミノ基を
    示す。Rは水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
    基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルキレン
    ジオキシ基、ニトロ基、アミノ基、低級アルキルアミノ
    基、置換基で置換されていてもよいフェニル基または置
    換基で置換されていてもよいナフチル基を示し、前記の
    置換基とはハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ
    基、低級アルコキシ基、低級アルキレンジオキシ基、ニ
    トロ基、アミノ基または低級アルキルアミノ基を示す。
    は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、ヒド
    ロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルキレンジオキシ
    基、ニトロ基、アミノ基または低級アルキルアミノ基を
    示す。Rは水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
    基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルキレン
    ジオキシ基、ニトロ基、アミノ基、低級アルキルアミノ
    基、置換基で置換されていてもよいフェニル基または置
    換基で置換されていてもよいナフチル基を示し、前記の
    置換基とはハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ
    基、低級アルコキシ基、低級アルキレンジオキシ基、ニ
    トロ基、アミノ基または低級アルキルアミノ基を示す。
    10は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、ヒ
    ドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルキレンジオキ
    シ基、ニトロ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、置
    換基で置換されていてもよいフェニル基または置換基で
    置換されていてもよいナフチル基を示し、前記の置換基
    とはハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、低
    級アルコキシ基、低級アルキレンジオキシ基、ニトロ
    基、アミノ基または低級アルキルアミノ基を示す。Aは
    低級アルキレン基を示す。nは0または1を示す。]
  2. 【請求項2】 下記一般式[I]で表わされる化合物お
    よびその塩類。 【化5】 [式中、Rは低級アルキルエステル、低級アルカノイ
    ルアミノ低級アルキルエステル、フェニル低級アルキル
    エステル、フェニルエステルもしくはインダニルエステ
    ルに変換されていてもよいカルボキシル基;アンモニ
    ア、低級アルキルアミンもしくはフェニル低級アルキル
    アミンとのアミドに変換されていてもよいカルボキシル
    基;ヒドロキサム酸に変換されていてもよいカルボキシ
    ル基;または低級アルキルエステルに変換されていても
    よいホスホン酸基を示し、該フェニル低級アルキルエス
    テル、該フェニルエステルおよび該フェニル低級アルキ
    ルアミンのフェニル環はハロゲン原子、低級アルキル
    基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルキレン
    ジオキシ基、ニトロ基、アミノ基、低級アルキルアミノ
    基または低級アルカノイルアミノ基で置換されていても
    よい。Rは水素原子、低級アルキル基、フェニル低級
    アルキル基、低級アルコキシ基またはフェニル低級アル
    コキシ基を示し、該フェニル低級アルキル基および該フ
    ェニル低級アルコキシ基のフェニル環はハロゲン原子、
    低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低
    級アルキレンジオキシ基、ニトロ基、アミノ基または低
    級アルキルアミノ基で置換されていてもよい。Rは低
    級アルキル基またはフェニル低級アルキル基を示し、該
    フェニル低級アルキル基のフェニル環はハロゲン原子、
    低級アルキル基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基また
    は低級アルキレンジオキシ基で置換されていてもよい。
    は低級アルキルエステル、低級アルカノイルアミノ
    低級アルキルエステル、フェニル低級アルキルエステ
    ル、フェニルエステルもしくはインダニルエステルに変
    換されていてもよいカルボキシル基;アンモニア、低級
    アルキルアミンもしくはフェニル低級アルキルアミンと
    のアミドに変換されていてもよいカルボキシル基;ヒド
    ロキサム酸に変換されていてもよいカルボキシル基;ま
    たは低級アルキルエステルに変換されていてもよいホス
    ホン酸基を示し、該フェニル低級アルキルエステル、該
    フェニルエステルおよび該フェニル低級アルキルアミン
    のフェニル環はハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロ
    キシ基、低級アルコキシ基、低級アルキレンジオキシ
    基、ニトロ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基または
    低級アルカノイルアミノ基で置換されていてもよい。R
    は下記一般式 [XI] 、[XII] または[XIII]で表される
    基を示す。 【化6】 【化7】 【化8】 は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、ヒド
    ロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルキレンジオキシ
    基、ニトロ基、アミノ基または低級アルキルアミノ基を
    示す。Rは水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
    基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルキレン
    ジオキシ基、ニトロ基、アミノ基、低級アルキルアミノ
    基、置換基で置換されていてもよいフェニル基または置
    換基で置換されていてもよいナフチル基を示し、前記の
    置換基とはハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ
    基、低級アルコキシ基、低級アルキレンジオキシ基、ニ
    トロ基、アミノ基または低級アルキルアミノ基を示す。
    は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、ヒド
    ロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルキレンジオキシ
    基、ニトロ基、アミノ基または低級アルキルアミノ基を
    示す。Rは水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
    基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルキレン
    ジオキシ基、ニトロ基、アミノ基、低級アルキルアミノ
    基、置換基で置換されていてもよいフェニル基または置
    換基で置換されていてもよいナフチル基を示し、前記の
    置換基とはハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ
    基、低級アルコキシ基、低級アルキレンジオキシ基、ニ
    トロ基、アミノ基または低級アルキルアミノ基を示す。
    10は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、ヒ
    ドロキシ基、低級アルコキシ基、低級アルキレンジオキ
    シ基、ニトロ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、置
    換基で置換されていてもよいフェニル基または置換基で
    置換されていてもよいナフチル基を示し、前記の置換基
    とはハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、低
    級アルコキシ基、低級アルキレンジオキシ基、ニトロ
    基、アミノ基または低級アルキルアミノ基を示す。Aは
    低級アルキレン基を示す。nは0または1を示す。]
  3. 【請求項3】 下記一般式[I]で表わされる化合物お
    よびその塩類。 【化9】 [式中、Rは低級アルキルエステル、低級アルカノイ
    ルアミノ低級アルキルエステル、フェニル低級アルキル
    エステル、低級アルコキシフェニルエステル、低級アル
    カノイルアミノフェニルエステルもしくはインダニルエ
    ステルに変換されていてもよいカルボキシル基;アンモ
    ニアとのアミドに変換さていてもよいカルボキシル基;
    ヒドロキサム酸に変換されていてもよいカルボキシル
    基;または低級アルキルエステルに変換されていてもよ
    いホスホン酸基を示す。Rは水素原子、低級アルキル
    基、フェニル低級アルキル基、低級アルコキシ基または
    フェニル低級アルコキシ基を示す。Rは低級アルキル
    基またはフェニル低級アルキル基を示す。Rは低級ア
    ルキルエステル、低級アルカノイルアミノ低級アルキル
    エステル、フェニル低級アルキルエステル、低級アルコ
    キシフェニルエステル、低級アルカノイルアミノフェニ
    ルエステルもしくはインダニルエステルに変換されてい
    てもよいカルボキシル基;アンモニアとのアミドに変換
    されていてもよいカルボキシル基;またはヒドロキサム
    酸に変換されていてもよいカルボキシル基を示す。R
    は下記一般式 [XI] 、[XII] または[XIII]で表される基
    を示す。 【化10】 【化11】 【化12】 は水素原子またはニトロ基を示す。Rは水素原
    子、ハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ基、低
    級アルコキシ基、ニトロ基、アミノ基またはフェニル基
    を示す。RおよびRは水素原子を示す。R10は水
    素原子、ハロゲン原子または低級アルコキシ基を示す。
    Aは低級アルキレン基を示す。nは1を示す。]
  4. 【請求項4】 下記一般式[I]で表わされる化合物お
    よびその塩類。 【化13】 [式中、Rは低級アルキルエステル、低級アルカノイ
    ルアミノ低級アルキルエステル、フェニル低級アルキル
    エステル、低級アルコキシフェニルエステル、低級アル
    カノイルアミノフェニルエステルもしくはインダニルエ
    ステルに変換されていてもよいカルボキシル基;ヒドロ
    キサム酸に変換されていてもよいカルボキシル基;また
    は低級アルキルエステルに変換されていてもよいホスホ
    ン酸基を示す。Rは水素原子、低級アルキル基、フェ
    ニル低級アルキル基またはフェニル低級アルコキシ基を
    示す。Rは低級アルキル基を示す。Rは低級アルキ
    ルエステル、フェニル低級アルキルエステルもしくは低
    級アルカノイルアミノフェニルエステルに変換されてい
    てもよいカルボキシル基を示す。Rは下記一般式 [X
    I] 、[XII] または[XIII]で表される基を示す。 【化14】 【化15】 【化16】 は水素原子またはニトロ基を示す。Rは水素原
    子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基
    またはフェニル基を示す。RおよびRは水素原子を
    示す。R10は水素原子、ハロゲン原子または低級アル
    コキシ基を示す。Aは低級アルキレン基を示す。nは1
    を示す。]
  5. 【請求項5】 Rがエチルエステル、ブチルエステ
    ル、イソプロピルエステル、イソブチルエステル、ter
    t.-ブチルエステル、アセトアミドエチルエステル、ベ
    ンジルエステル、メトキシフェニルエステル、アセトア
    ミドフェニルエステルもしくはインダニルエステルに変
    換されていてもよいカルボキシル基;ヒドロキサム酸に
    変換されていてもよいカルボキシル基;またはエチルエ
    ステルに変換されていてもよいホスホン酸基を、R
    水素原子、イソペンチル基、ベンジル基、フェネチル
    基、フェニルプロピル基、フェニルブチル基またはベン
    ジルオキシ基を、Rがイソブチル基を、Rがビフェ
    ニリル基、フルオロビフェニリル基、クロロビフェニリ
    ル基、メチルビフェニリル基、メトキシビフェニリル
    基、ニトロビフェニリル基、テルフェニリル基、ナフチ
    ルフェニル基、ナフチル基、ブロモナフチル基またはメ
    トキシナフチル基を、Rがメチルエステル、ベンジル
    エステルもしくはアセトアミドフェニルエステルに変換
    されていてもよいカルボキシル基を示し、Aがメチレン
    基を示す請求項4記載の化合物およびその塩類。
  6. 【請求項6】 下記一般式[I]で表わされる化合物お
    よびその塩類。 【化17】 [式中、Rは低級アルキルエステル、フェニル低級ア
    ルキルエステル、低級アルコキシフェニルエステルまた
    はインダニルエステルに変換されていてもよいカルボキ
    シル基を示す。Rは水素原子、低級アルキル基、フェ
    ニル低級アルキル基またはフェニル低級アルコキシ基を
    示す。Rは低級アルキル基を示す。Rは低級アルキ
    ルエステルまたはフェニル低級アルキルエステルに変換
    されていてもよいカルボキシル基を示す。Rは下記一
    般式 [XI] または[XIII]で表される基を示す。 【化18】 【化19】 は水素原子を示す。Rは水素原子、ハロゲン原
    子、低級アルコキシ基またはフェニル基を示す。R10
    は水素原子または低級アルコキシ基を示す。Aは低級ア
    ルキレン基を示す。nは1を示す。]
  7. 【請求項7】 Rがエチルエステル、ブチルエステ
    ル、イソプロピルエステル、イソブチルエステル、ter
    t.-ブチルエステル、ベンジルエステル、メトキシフェ
    ニルエステルまたはインダニルエステルに変換されてい
    てもよいカルボキシル基を、Rが水素原子、イソペン
    チル基、ベンジル基、フェネチル基、フェニルプロピル
    基、フェニルブチル基またはベンジルオキシ基を、R
    がイソブチル基を、Rがビフェニリル基、フルオロビ
    フェニリル基、メトキシビフェニリル基、テルフェニリ
    ル基、ナフチル基またはメトキシナフチル基を、R
    メチルエステルもしくはベンジルエステルに変換されて
    いてもよいカルボキシル基を示し、Aがメチレン基を示
    す請求項6記載の化合物およびその塩類。
  8. 【請求項8】 Rが下記一般式 [XI] 、[XII] または
    [XIII]で表される基である請求項2記載の化合物および
    その塩類。 【化20】 【化21】 【化22】 [式中、Rは水素原子またはニトロ基を示す。R
    水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ
    基、低級アルコキシ基、ニトロ基、アミノ基またはフェ
    ニル基を示す。RおよびRは水素原子を示す。R
    10は水素原子、ハロゲン原子または低級アルコキシ基
    を示す。]
  9. 【請求項9】 Rが下記一般式 [XI] 、[XII] または
    [XIII]で表される基である請求項2記載の化合物および
    その塩類。 【化23】 【化24】 【化25】 [式中、Rは水素原子またはニトロ基を示す。R
    水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコ
    キシ基またはフェニル基を示す。RおよびRは水素
    原子を示す。R10は水素原子、ハロゲン原子または低
    級アルコキシ基を示す。]
  10. 【請求項10】 Rがビフェニリル基、フルオロビフ
    ェニリル基、クロロビフェニリル基、メチルビフェニリ
    ル基、メトキシビフェニリル基、ニトロビフェニリル
    基、テルフェニリル基、ナフチルフェニル基、ナフチル
    基、ブロモナフチル基またはメトキシナフチル基を示す
    請求項2記載の化合物およびその塩類。
  11. 【請求項11】 Rが下記一般式 [XI] または[XIII]
    またはで表される基である請求項2記載の化合物および
    その塩類。 【化26】 【化27】 [式中、Rは水素原子を示す。Rは水素原子、ハロ
    ゲン原子、低級アルコキシ基またはフェニル基を示す。
    10は水素原子または低級アルコキシ基を示す。]
  12. 【請求項12】 Rがビフェニリル基、フルオロビフ
    ェニリル基、メトキシビフェニリル基、テルフェニリル
    基、ナフチル基またはメトキシナフチル基を示す請求項
    2記載の化合物およびその塩類。
  13. 【請求項13】 Rが低級アルキル基またはフェニル
    低級アルキル基を示す請求項2記載の化合物およびその
    塩類。
  14. 【請求項14】 Rがイソブチル基を示す請求項2記
    載の化合物およびその塩類。
  15. 【請求項15】 Rが水素原子、低級アルキル基、フ
    ェニル低級アルキル基、低級アルコキシ基またはフェニ
    ル低級アルコキシ基を示す請求項2記載の化合物および
    その塩類。
  16. 【請求項16】 Rが水素原子、イソペンチル基、ベ
    ンジル基、フェネチル基、フェニルプロピル基、フェニ
    ルブチル基またはベンジルオキシ基を示す請求項2記載
    の化合物およびその塩類。
  17. 【請求項17】 Rが低級アルキルエステル、低級ア
    ルカノイルアミノ低級アルキルエステル、フェニル低級
    アルキルエステル、低級アルコキシフェニルエステル、
    低級アルカノイルアミノフェニルエステルもしくはイン
    ダニルエステルに変換されていてもよいカルボキシル
    基;アンモニアとのアミドに変換されていてもよいカル
    ボキシル基;ヒドロキサム酸に変換されていてもよいカ
    ルボキシル基;または低級アルキルエステルに変換され
    ていてもよいホスホン酸基を、Rが低級アルキルエス
    テル、低級アルカノイルアミノ低級アルキルエステル、
    フェニル低級アルキルエステル、低級アルコキシフェニ
    ルエステル、低級アルカノイルアミノフェニルエステル
    もしくはインダニルエステルに変換されていてもよいカ
    ルボキシル基;アンモニアとのアミドに変換されていて
    もよいカルボキシル基;またはヒドロキサム酸に変換さ
    れていてもよいカルボキシル基を示す請求項2記載の化
    合物およびその塩類。
  18. 【請求項18】 Rが低級アルキルエステル、低級ア
    ルカノイルアミノ低級アルキルエステル、フェニル低級
    アルキルエステル、低級アルコキシフェニルエステル、
    低級アルカノイルアミノフェニルエステルもしくはイン
    ダニルエステルに変換されていてもよいカルボキシル
    基;ヒドロキサム酸に変換されていてもよいカルボキシ
    ル基;または低級アルキルエステルに変換されていても
    よいホスホン酸基を、Rが低級アルキルエステル、フ
    ェニル低級アルキルエステルもしくは低級アルカノイル
    アミノフェニルエステルに変換されていてもよいカルボ
    キシル基を示す請求項2記載の化合物およびその塩類。
  19. 【請求項19】 Rがエチルエステル、ブチルエステ
    ル、イソプロピルエステル、イソブチルエステル、ter
    t.-ブチルエステル、アセトアミドエチルエステル、ベ
    ンジルエステル、メトキシフェニルエステル、アセトア
    ミドフェニルエステルもしくはインダニルエステルに変
    換されていてもよいカルボキシル基;ヒドロキサム酸に
    変換されていてもよいカルボキシル基;またはエチルエ
    ステルに変換されていてもよいホスホン酸基を、R
    メチルエステル、ベンジルエステルもしくはアセトアミ
    ドフェニルエステルに変換されていてもよいカルボキシ
    ル基を示す請求項2記載の化合物およびその塩類。
  20. 【請求項20】 Rが低級アルキルエステル、フェニ
    ル低級アルキルエステル、低級アルコキシフェニルエス
    テルもしくはインダニルエステルに変換されていてもよ
    いカルボキシル基を、Rが低級アルキルエステルもし
    くはフェニル低級アルキルエステルに変換されていても
    よいカルボキシル基を示す請求項2記載の化合物および
    その塩類。
  21. 【請求項21】 Rがエチルエステル、ブチルエステ
    ル、イソプロピルエステル、イソブチルエステル、ter
    t.-ブチルエステル、ベンジルエステル、メトキシフェ
    ニルエステルもしくはインダニルエステルに変換されて
    いてもよいカルボキシル基を、Rがメチルエステルも
    しくはベンジルエステルに変換されていてもよいカルボ
    キシル基を示す請求項2記載の化合物およびその塩類。
  22. 【請求項22】 Rが低級アルキル基またはフェニル
    低級アルキル基を、Rが下記一般式 [XI] 、[XII] ま
    たは[XIII]で表される基を示す請求項2記載の化合物お
    よびその塩類。 【化28】 【化29】 【化30】 [式中、Rは水素原子またはニトロ基を示す。R
    水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ
    基、低級アルコキシ基、ニトロ基、アミノ基またはフェ
    ニル基を示す。RおよびRは水素原子を示す。R
    10は水素原子、ハロゲン原子または低級アルコキシ基
    を示す。]
  23. 【請求項23】 Rが低級アルキル基を、Rが下記
    一般式 [XI] 、[XII] または[XIII]で表される基を示す
    請求項2記載の化合物およびその塩類。 【化31】 【化32】 【化33】 [式中、Rは水素原子またはニトロ基を示す。R
    水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコ
    キシ基またはフェニル基を示す。RおよびRは水素
    原子を示す。R10は水素原子、ハロゲン原子または低
    級アルコキシ基を示す。]
  24. 【請求項24】 Rがイソブチル基を、Rがビフェ
    ニリル基、フルオロビフェニリル基、クロロビフェニリ
    ル基、メチルビフェニリル基、メトキシビフェニリル
    基、ニトロビフェニリル基、テルフェニリル基、ナフチ
    ルフェニル基、ナフチル基、ブロモナフチル基またはメ
    トキシナフチル基を示す請求項2記載の化合物およびそ
    の塩類。
  25. 【請求項25】 Rが低級アルキル基を、Rが下記
    一般式 [XI] または[XIII]で表される基を示す請求項2
    記載の化合物およびその塩類。 【化34】 【化35】 [式中、Rは水素原子を示す。Rは水素原子、ハロ
    ゲン原子、低級アルコキシ基またはフェニル基を示す。
    10は水素原子または低級アルコキシ基を示す。]
  26. 【請求項26】 Rがイソブチル基を、Rがビフェ
    ニリル基、フルオロビフェニリル基、メトキシビフェニ
    リル基、テルフェニリル基、ナフチル基またはメトキシ
    ナフチル基を示す請求項2記載の化合物およびその塩
    類。
  27. 【請求項27】 Rが水素原子、低級アルキル基、フ
    ェニル低級アルキル基、低級アルコキシ基またはフェニ
    ル低級アルコキシ基を、Rが低級アルキル基またはフ
    ェニル低級アルキル基を、Rが下記一般式 [XI] 、[X
    II] または[XIII]で表される基を示す請求項2記載の化
    合物およびその塩類。 【化36】 【化37】 【化38】 [式中、Rは水素原子またはニトロ基を示す。R
    水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、ヒドロキシ
    基、低級アルコキシ基、ニトロ基、アミノ基またはフェ
    ニル基を示す。RおよびRは水素原子を示す。R
    10は水素原子、ハロゲン原子または低級アルコキシ基
    を示す。]
  28. 【請求項28】 Rが水素原子、低級アルキル基、フ
    ェニル低級アルキル基またはフェニル低級アルコキシ基
    を、Rが低級アルキル基を、Rが下記一般式 [XI]
    、[XII] または[XIII]で表される基を示す請求項2記
    載の化合物およびその塩類。 【化39】 【化40】 【化41】 [式中、Rは水素原子またはニトロ基を示す。R
    水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコ
    キシ基またはフェニル基を示す。RおよびRは水素
    原子を示す。R10は水素原子、ハロゲン原子または低
    級アルコキシ基を示す。]
  29. 【請求項29】 Rが水素原子、イソペンチル基、ベ
    ンジル基、フェネチル基、フェニルプロピル基、フェニ
    ルブチル基またはベンジルオキシ基を、Rがイソブチ
    ル基を、Rがビフェニリル基、フルオロビフェニリル
    基、クロロビフェニリル基、メチルビフェニリル基、メ
    トキシビフェニリル基、ニトロビフェニリル基、テルフ
    ェニリル基、ナフチルフェニル基、ナフチル基、ブロモ
    ナフチル基またはメトキシナフチル基を示す請求項2記
    載の化合物およびその塩類。
  30. 【請求項30】 Rが水素原子、低級アルキル基、フ
    ェニル低級アルキル基またはフェニル低級アルコキシ基
    を、Rが低級アルキル基を、Rが下記一般式 [XI]
    または[XIII]で表される基を示す請求項2記載の化合物
    およびその塩類。 【化42】 【化43】 [式中、Rは水素原子を示す。Rは水素原子、ハロ
    ゲン原子、低級アルコキシ基またはフェニル基を示す。
    10は水素原子または低級アルコキシ基を示す。]
  31. 【請求項31】 Rが水素原子、イソペンチル基、ベ
    ンジル基、フェネチル基、フェニルプロピル基、フェニ
    ルブチル基またはベンジルオキシ基を、Rがイソブチ
    ル基を、Rがビフェニリル基、フルオロビフェニリル
    基、メトキシビフェニリル基、テルフェニリル基、ナフ
    チル基またはメトキシナフチル基を示す請求項2記載の
    化合物およびその塩類。
  32. 【請求項32】 3−(4−ビフェニリル)−2−[3
    −(2−カルボキシエチル)−3−イソブチルウレイ
    ド]プロピオン酸およびその塩類。
  33. 【請求項33】 3−(4−ビフェニリル)−2−[3
    −(2−カルボキシ−5−メチルヘキシル)−3−イソ
    ブチルウレイド]プロピオン酸およびその塩類。
  34. 【請求項34】 3−(4−ビフェニリル)−2−[3
    −(2−カルボキシ−4−フェニルブチル)−3−イソ
    ブチルウレイド]プロピオン酸およびその塩類。
  35. 【請求項35】 2−[3−(2−ベンジルオキシ−2
    −カルボキシエチル)−3−イソブチルウレイド]−3
    −(4−ビフェニリル)プロピオン酸およびその塩類。
  36. 【請求項36】 2−[3−(2−カルボキシエチル)
    −3−イソブチルウレイド]−3−(2−ナフチル)プ
    ロピオン酸およびその塩類。
  37. 【請求項37】 2−[3−(2−カルボキシ−4−フ
    ェニルブチル)−3−イソブチルウレイド]−3−(2
    −ナフチル)プロピオン酸およびその塩類。
  38. 【請求項38】 (2S)−3−(4−ビフェニリル)
    −2−[3−(2−カルボキシエチル)−3−イソブチ
    ルウレイド]プロピオン酸およびその塩類。
  39. 【請求項39】 (2S)−3−(4−ビフェニリル)
    −2−[3−(2−ブトキシカルボニルエチル)−3−
    イソブチルウレイド]プロピオン酸およびその塩類。
  40. 【請求項40】 請求項1から請求項39記載の化合物
    またはその塩類を有効成分とするエンドペプチダーゼ2
    4.11阻害剤。
  41. 【請求項41】 請求項1から請求項39記載の化合物
    またはその塩類を有効成分とする心血管系疾患、腎疾
    患、胃腸障害、痛み、内分泌・代謝性疾患および自己免
    疫疾患から選択される疾患に対する治療剤。
  42. 【請求項42】 請求項1から請求項39記載の化合物
    またはその塩類を有効成分とする心不全、高血圧、腎不
    全、下痢、胃酸過多、筋肉痛、片頭痛、肥満症およびリ
    ウマチから選択される疾患に対する治療剤。
  43. 【請求項43】 請求項1から請求項39記載の化合物
    またはその塩類を有効成分とする心血管系疾患治療剤。
  44. 【請求項44】 請求項1から請求項39記載の化合物
    またはその塩類を有効成分とする心不全治療剤。
  45. 【請求項45】 請求項1から請求項39記載の化合物
    またはその塩類を有効成分とする高血圧治療剤。
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