JPH08244714A - トレーへの食品投入装置 - Google Patents

トレーへの食品投入装置

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JPH08244714A
JPH08244714A JP4420995A JP4420995A JPH08244714A JP H08244714 A JPH08244714 A JP H08244714A JP 4420995 A JP4420995 A JP 4420995A JP 4420995 A JP4420995 A JP 4420995A JP H08244714 A JPH08244714 A JP H08244714A
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JP
Japan
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food
tray
conveyor belt
side walls
supply means
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JP4420995A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Kuno
哲也 久野
Jiro Funato
二郎 船戸
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Nakano Vinegar Co Ltd
Original Assignee
Nakano Vinegar Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 いなり寿司のように姿勢の不安定な食品を有
底トレーに安定的に投入し収容するのに特に有効なトレ
ーへの食品投入装置を得る。 【構成】 固定及び表裏反転可能とされた食品支持台6
0と、該食品支持台60上に所要数の食品を供給するた
めの食品供給手段40と、該食品支持台60上に供給さ
れ載置された食品上に有底トレーTを底を上に向けた状
態で配置するためのトレー供給手段80と、前記食品支
持台とトレーとを一体的に反転させるための反転手段M
とを少なくとも有する。 【効果】 自動製造装置で連続的に製造されるいなり寿
司のような食品を、人手を介さずに、所要数毎にまとめ
てコンパクトにかつ連続的にトレーに収容することが可
能となり、作業が効率化すると共に、食品の汚染も回避
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトレーへの食品投入装置
に関し、いなり寿司のように姿勢の不安定な食品を有底
トレーに安定的に投入し収容するのに特に有効に用いる
ことのできる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、いなり寿司のような食品は種々の
自動製造装置を用いてほぼ人手を介さずに連続的に製造
されるようになってきている。製造されたこの種食品
は、コンビニエントストア等の店頭に出す前に所要数ず
つまとめてプラスチック製のトレーに収容することが必
要となるが、一般にいなり寿司のような食品は不定型で
あり、形状が崩れやすいことから、連続して製造される
食品を所要個数毎にコンパクトにまとめることは困難で
あり、従来は、作業員の手作業によりこれを行いかつ所
定のトレーに整列状態に収納するのが普通となってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】自動製造装置により連
続的にかつ大量に製造されるにもかかわらず、コンビニ
エントストア等での店頭販売のためのトレーへの収容作
業を人手により行うことは、作業の効率化を阻害しコス
トの高騰を招くばかりでなく、食品衛生上からも好まし
くない場合が生じ得る。従って、本発明の目的は、いな
り寿司のように自動製造装置で連続的に製造される食品
を、人手を介さずに、所要数毎にまとめてコンパクトに
かつ連続的にトレーに収容することを可能とした食品投
入装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明によるトレーへの食品投入装置は、基本的
に、固定及び表裏反転可能とされた食品支持台と、該食
品支持台上に所要数の食品を供給するための食品供給手
段と、該食品支持台上に供給され載置された食品に有底
トレーを底を上に向けた状態で配置するためのトレー供
給手段と、前記食品支持台とトレーとを一体的に反転さ
せるための反転手段、とを少なくとも有すことを特徴と
する。
【0005】好ましくは、前記食品供給手段は食品を載
置可能な無端帯状の搬送ベルトと該搬送ベルト上を搬送
される食品を前記食品支持台上に移動させるための移送
手段とを有し、そして、該搬送ベルトは搬送される食品
を整列し区分けするための仕切り板が全周にわたり設け
られる。そして、前記移送手段は複数の前記仕切り板の
間に載置された食品を同時に前記食品支持台上に向けて
移動させることが可能な構成とされる。
【0006】また、食品を押圧して形を整えるための手
段を前記移送手段よりも搬送上流位置に配置することも
好ましい態様であり、さらに、前記食品支持台に対し
て、載置される食品の両側に位置する部位に左右の側壁
を設けるようにしてもよい。その場合には、前記トレー
はその左右のフランジ部を該左右の側壁上に載せる姿勢
で前記トレー供給手段により食品支持台上に配置され
る。左右の側壁は固定壁であってもよいが、少なくとも
いずれか一方が他方に対して接近及び離間が可能な状態
で食品支持台に取り付けてもよい。
【0007】
【作 用】自動製造装置で連続的に製造されるいなり寿
司のような食品は、通常、該製造装置に付設されたある
いは別途設けられた搬送コンベアにより、連続的に送り
出されてくる。本発明による食品供給手段は、そのよう
な搬送コンベアにより送り出されてくる食品を所定個数
まとめた状態で、固定状態に支持されている食品支持台
上に供給する。食品供給手段が食品を載置可能な無端帯
状の搬送ベルトと、該搬送ベルト上を搬送される食品を
前記食品支持台上に移動させるための移送手段とを有し
ている場合には、前記搬送コンベア上の食品は該搬送ベ
ルト上に先ず移送され、さらに、該搬送ベルトの間歇的
回動により搬送ベルト上を連続的に搬送された後、所定
個数まとめた状態で前記移送手段により前記食品支持台
上に移送される。
【0008】トレー供給手段は複数個の有底トレーを保
有しており、食品支持台に移送され載置された食品に対
して、その側方あるいは上方1個の有底トレーがその底
を上に向けた状態で配置される。前記食品支持台に、そ
こに載置された食品の両側に立設する左右の側壁が設け
られる場合には、トレーはそのフランジ部を該側壁の上
に載せる姿勢で前記トレー供給手段により配置される。
さらに、前記左右の側壁が接近及び離間が可能な状態で
食品支持台に取り付けられる場合には、該側壁を接近す
る方向に移動して幅寄せすることにより、食品支持台上
に載置されている食品の全体の横幅をトレーの幅を考慮
した所定の幅に調整することが可能となり、食品の姿勢
を矯正すると共に、トレー内への食品の収納を確実とす
る。
【0009】食品上に配置されたトレーと該食品支持台
とは適宜のクランプ手段により一体に把持された後、食
品支持台は180°反転される。それにより、食品支持
台上に載置されていた食品はそこからトレー内部に移動
落下して、トレー内に収納される。反転後に食品支持台
とトレーとの一体把持状態は解除され、食品を収納した
トレーは底部を下にした状態で、下方に位置する好まし
くは搬送コンベア上に落下して機外に搬出される。一
方、食品支持台は再度180°反転されて元の姿勢に復
帰し、固定支持状態とされる。その過程で、あるいはそ
の前後に、前記左右の側壁も元の位置に戻される。
【0010】食品支持台上への食品の移送時から、食品
支持台が元の姿勢へ復帰するまでの間に、食品供給手段
上には次回分の食品が用意される。食品供給手段が搬送
ベルトを有する場合には、その間に、前回送り出した食
品が専有していた距離分だけ該搬送ベルトを前進させる
ことにより次回分の食品が用意された状態となる。以
下、同じ作動が繰り返され、食品のトレーへの連続投入
が行われる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照した実施例の説明に基づき
本発明をより詳細に説明する。図1は本発明によるトレ
ーへの食品投入装置の要部を分解して示す説明図であ
り、第1の食品供給手段10と、そこから食品の供給を
受ける第2の第2の食品供給手段40と、第2の食品供
給手段40から押出し移送される食品を支持する食品支
持台60と、該食品支持台60を表裏反転させるための
反転手段と、食品支持台60に食品収容用のトレーを配
置するためのトレー供給手段80とを有しており、これ
らは、図1には図示されない機枠に一体に組付けられ
る。なお、後記の説明から明らかなように、前記のう
ち、第1の食品供給手段10は本発明のトレーへの食品
投入装置における必須の構成ではない。以下、食品の例
としていなり寿司を取り上げ、その流れに沿って、前記
の各構成要素を順次説明する。
【0012】前記第1の食品供給手段10は機枠1に回
動自在に巻装された無端ベルト11と、該無端ベルト1
1の搬送面上を無端ベルト11の搬送方向に直交する方
向に進退自在とされた第1の押出し腕21を有する。該
押出し腕21は機枠1に装着された第1のエアシリンダ
装置12のピストン棒13の先端に取り付けられた保持
板14の下端部に枢着されており、第1のエアシリンダ
装置12の作動により、図2で実線で示す後退位置と2
点鎖線で示す前進位置の間を往復移動を行う。
【0013】さらに、図2に示すように、前記保持板1
4の上端部に一端を枢着した第2のエアシリンダ装置1
5のピストン棒16の先端が、前記した第1の押出し腕
21の上端部に連設されており、第2のエアシリンダ装
置15の作動により、前記第1の押出し腕21はその先
端(下方端)22が第1の食品供給手段10の無端ベル
ト11の搬送面に近接した位置(実線位置)とそこから
上方に離間した位置(2点鎖線位置)との間で揺動す
る。
【0014】上記の構成であり、無端ベルト11で搬送
されてくる食品は、先端を無端ベルト11の搬送面に近
接した姿勢でその後退位置にある第1の押出し腕21
が、第1のエアシリンダ装置12の作動により前進位置
に移動することにより、無端ベルト11の側方(図2で
無端ベルト11の左側)に押し出される。押出し後に、
第2のエアシリンダー15が作動して、第1の押出し腕
21はその先端が上方に離間した位置とされ、次いで第
1のエアシリンダ装置12が作動して、第1の押出し腕
21を元の位置に復帰させる。
【0015】次に、第2の食品供給手段40について説
明する。第2の食品供給手段40は、大別して、食品を
載置可能な無端帯状の搬送ベルト41と、該搬送ベルト
41上を搬送される食品を食品支持台60上に移動させ
るための移送手段51とから構成される。搬送ベルト4
1は、この実施例では、ウレタン樹脂製の無端帯であ
り、その周囲には所定間隔で仕切り板42が一体形成さ
れている。該搬送ベルト41は機枠1に取り付けられた
駆動プーリ43と従動プーリ44と間に巻装され、図示
しない間歇運動機構を持つ駆動装置Dにより、図2の矢
印a方向に間欠的に回動する。
【0016】図1、図2によく示されるように、搬送ベ
ルト41と第1の食品供給手段10の無端ベルト11と
はほぼ直交して配置され、かつ、第1の食品供給手段1
0に設けた前記第1の押出し腕21がその前進位置(図
2で2点鎖線位置)にある状態で、該第1の押出し腕2
1の下方位置に、搬送ベルト41の搬送上流端側が位置
するように配置される。また、搬送ベルト41の少なく
とも搬送上流端近傍においては、該搬送ベルト41に設
けた仕切り板42の先端の回動軌跡Sが、第1の食品供
給手段10の無端ベルト11の搬送面の高さよりも下方
に位置するようにされている。
【0017】駆動プーリ43と従動プーリ44との軸間
距離は変更自在となっており、図示しないバネ装置によ
り、従動プーリ44は軸間距離が離間する方向に付勢さ
れている。軸間処理をバネ装置の付勢力に抗して狭小に
することにより、搬送ベルト41は駆動プーリ43と従
動プーリ44から離脱可能であり、搬送ベルト41の交
換あるいは洗浄等を容易に行いうる。
【0018】図1、図2において、30は第1の食品供
給手段10の無端ベルト11と第2の食品供給手段40
の搬送ベルト41との連結部において、前記第1の押出
し腕21の移動軌跡の下方に設けた下方に屈曲した部分
31を持つ案内板であり、その一端は前記第1の食品供
給手段10の無端ベルト11の長手方向縁部に近接して
おり、下方屈曲部31の先端(下方端)は搬送ベルト4
1に設けた仕切り板42の先端の回動軌跡Sに近接した
位置まで達している。それにより、前記のようにして第
1の押出し腕21の移動により第1の食品供給手段10
の食品搬送用無端ベルト11上から押し出された食品
は、前記案内板30の下方屈曲部31上を滑りながら搬
送ベルト41に設けた仕切り板42、42間の空間に落
下し、搬送ベルト41の搬送面上に到達する。
【0019】搬送ベルト41の上を移送される食品を食
品支持台60上に移動させるための移送手段51は、前
記仕切り板42、42の間に嵌挿可能な押出し片52を
持つ第2の押出し腕53(図の実施例では、仕切り板4
2、42の4つの連続した空間に一度に嵌挿可能な幅を
持つ)を有し、該第2の押出し腕53は、搬送ベルト4
1の搬送方向に直交する方向に進退自在とされたピスト
ン棒54を持つ第3のエアシリンダー装置55の該ピス
トン棒54の先端に取り付けられている。そして、前記
第3のエアシリンダー装置55は支持台57を介して第
4のエアシリンダ装置56に連設しており、該第4のエ
アシリンダ装置56の作動により第3のエアシリンダー
装置55及び支持台57は機枠1に対して上下方向に移
動する。なお、図において、58は支持台57の案内用
支柱である。
【0020】第2の押出し腕53はその先端(下方端)
が搬送ベルト41の搬送面に近接しかつ搬送ベルト41
の仕切り板42の側外方でにある第1の後退位置(図3
の実線位置)と、そこから搬送ベルト41の搬送面上を
前進して再度仕切り板42の反対側の側外方に達した第
1の前進位置(図示されない)と、そこから上昇して先
端が仕切り板42の上端よりも上位の位置となった第2
の前進位置(図示されない)と、その状態で搬送ベルト
41の搬送面上を後退して再度の仕切り板42の側外方
位置に達した第2の後退位置(図示されない)との間
を、第3と第4のエアシリンダ装置55、56により順
次移動するようにシーケンス制御される。図3において
は、図示の複雑さを避けるために、前記第2の前進位置
と第2の後退位置における第3のエアシリンダー装置5
5の位置のみが2点鎖線で示されている。
【0021】従って、搬送ベルト41上を仕切り板42
の間に投入されて搬送されてくる食品は、前記第2の押
出し腕53が第1の後退位置から第1の前進位置へ移動
することにより、搬送ベルト41の側方に押し出され、
押出し後に第2の押出し腕53は上昇して第2の前進位
置に達し、そこから第2の後退位置に戻った後、元の位
置である第1の後退位置に復帰する。
【0022】搬送ベルト41の搬送面上であって、前記
第2の押出し腕52よりも搬送上流位置には、機枠1に
固定された第5のエアシリンダ装置35のピストン棒3
6の先端に取り付けられた押圧板37が設けられる。押
圧板37は搬送ベルト41の幅とほぼ同じ横幅を有し、
その下端は断面略L字状の折曲部38となっている。そ
して、その折曲幅は搬送ベルト41に設けられる仕切り
板42、42間の距離と略等しくされる。押圧板37は
第5のエアシリンダ装置35の作動により、図示(図
2)の上昇位置とL字状の下端折曲分38が仕切り板4
2、42の空間内にまで下降した下降位置との間を昇降
移動し、その下降位置において、仕切り板42、42間
に存在する食品を上方から押圧して食品の姿勢を整え
る。
【0023】次に、固定及び表裏反転可能とされた食品
支持台60及び反転手段について説明する。食品支持台
60は、図3、図5に示すように、前記搬送ベルト41
の長手方向側縁部であって、前記した第2の押出し腕5
3の第1の前進位置よりも幾分前方位置に配置される。
この実施例において食品支持台60は方形をなす支持基
板61を有し、該支持基板61はその前後の辺62、6
3を搬送ベルト41の長手方向側縁部と平行とした状態
で、かつ、その水平位置ではその支持面が搬送ベルト4
1の搬送面とほぼ同じ高さとなるようにして設けられ
る。なお、図5において、45は支持基板61と搬送ベ
ルト41との間において、搬送ベルト41の搬送面と同
じ高さ位置に設けられる案内板であって、食品の搬送ベ
ルト41から支持基板61への移動を円滑にするために
設けられる。また、支持基板61の後辺63には後壁6
3aが立設されている。
【0024】図4、図5によく示すように、該支持基板
61の裏面であって前後の辺62、63の中間位置には
該辺62、63と平行に回転軸64が一体に固定され、
該回転軸64の左右端は機枠1に対して軸受け65、6
6を介して回動自在に支持されている。さらに、回転軸
64の一方端は軸受け66を越えて延出し、図示しない
制御装置により回転制御されるステップモータMにカッ
プリング67を介して接続している。従って、ステップ
モータMの制御により、支持基板61は、その食品載置
面である支持面を上方に向けかつ支持面を搬送ベルト4
1の搬送面と同じ高さでかつ平行とした状態である第1
の固定位置(図示の位置)と、該第1の固定位置から回
転軸64を支軸として180°回転した反転位置である
第2の固定位置とを、反復して取ることができる。
【0025】この実施例では支持基板61の左右の側辺
近傍には回転軸64の軸方向に伸縮作動する第6、第7
のエアシリンダ装置68、69が設けられ、そのピスト
ン棒の先端には断面ほぼコ字状をなす左右の側壁70、
71が取り付けられる。左右の側壁70、71は、第
6、第7のエアシリンダ装置68、69を作動すること
により相互に近接また離間する。左右の側壁70、71
間の距離は最も拡開した状態では前記した第2の押出し
腕53の横幅よりも広いものとされ、接近した状態で
は、後記するトレーTの幅よりも幾分狭い幅とされる。
また、側壁70、71の高さに特に制限はないが、取り
扱う食品の高さよりも高いものであることが望ましい。
【0026】さらに、支持基板61の左右の側辺近傍に
立設した支柱72、73には、先端部を下方に折曲した
押さえ板74、75が、その先端部を前記左右の側壁7
0、71の上面70a、71aに当接可能な状態で枢支
されており、該押さえ板74、75は枢支部に設けられ
た図示しないバネにより、通常はその先端部を上方に位
置させた姿勢に付勢されている。また、支持基板61の
左右の側辺近傍には上下方向に作動する第8、第9のエ
アシリンダ装置76、77がそのピストン棒78、79
の先端を前記押さえ板74、75の後端部の裏面に当接
する状態で設けられている。それにより、第8、第9の
エアシリンダ装置76、77を作動させることにより、
押さえ板74、75は前記した先端部を上方に位置させ
た姿勢位置(図4で一方の押さえ板74のみを実線で示
している)と先端部を左右の側壁70、71の上面70
a、71aに当接した位置(図4で他方の押さえ板75
のみを実線で示している)とを選択的に取ることがで
き、後者の場合にはクランプとして作用して後記するよ
うにトレーTを食品支持台60に対して把持することと
なる。
【0027】この押さえ板74、75によるクランプ作
動に関する構成とステップモータMによる回動に関する
構成は、本発明にいう食品支持台60とトレーTとを一
体的に反転させるための反転手段を構成する。食品支持
台60の下方には、後記するように食品を収容したトレ
ーTを機外に搬出するための食品搬出用コンベア100
が、搬送ベルト41と直交する方向に配置される。
【0028】次に、トレー供給手段80について説明す
る。図3に示すように、トレー供給手段80はトレース
トッカー81とトレー押出し装置82とから構成され
る。トレーストッカー81は、多数個積層されたトレー
の集合体から、エアーの吹きつけにより一個のみを順次
取り出すようにされた従来知られたものであり、説明は
省略する。ただし、この実施例においては、従来知られ
たトレーストッカー81から取り出されるトレーTは底
を上に向けた状態で、トレー押出し装置82上に落下す
るようにされる。
【0029】図3に示すように、トレー押出し装置82
はトレーTを底を上に向けた状態で保持するための平板
状の底面83と、該底面83上を前記食品支持台60の
支持基板61側に向けて移動可能なトレー押出し板84
と、該トレー押出し板84を前進及び後退させるための
第10のエアーシンリダ装置85とを有している。そし
て、トレー押出し装置82は、その底面83が前記食品
支持台60の支持基板61に設けた左右の側壁70、7
1の上面70a、71aの高さと同じが幾分高い位置と
なるようにして機枠1に取り付けられる。
【0030】従って、トレーストッカー81から一枚当
て取り出され、トレー押出し装置82の底面83上に載
置されたトレーTは、第10のエアーシンリダ装置85
を作動してそのピストン棒を押し出すことにより、トレ
ー押出し装置82から食品支持台60側に押し出され
る。その際に、トレーTのトレー押出し装置82の底面
83上での位置を所定の位置とし、かつ、食品支持台6
0に設けた左右の側壁70、71の間隔を、押出し時
に、トレーTの横幅とほぼ等しく設定しておくことによ
り、該トレーTをそのフランジ部分が該左右の側壁7
0、71の上面70a、71aに載った姿勢で押し出す
ことが可能となる。この左右の側壁70、71の間隔の
調整は第6、第7のエアシリンダ装置68、69の双方
あるいはいずれか一方を操作することにより行うことが
できる。
【0031】次に、上記装置の作動をいなり寿司をトレ
ーTに収納する場合を例に取り説明する。従来知られた
自動いなり寿司製造機により連続して製造されるいなり
寿司は、第1の食品供給手段10の無端ベルト11上に
所定の間隔をおいて、かつ、その長手方向を無端ベルト
11の搬送方向と平行とした姿勢で配置され、連続的に
送られてくる。別途製造しておいたいなり寿司を適宜の
手段により無端ベルト11上に同様に配置するようにし
てもよい。
【0032】運転開始時には第1の押出し腕21は先端
を無端ベルト11の搬送面に近接した姿勢でその後退位
置にある。無端ベルト11上のいなり寿司が第1の押出
し腕21の側方位置に達すると、図示しないセンサーか
らの信号に基づき制御機構は第1のエアシリンダ装置1
2の作動信号を発し、第1の押出し腕21を無端ベルト
11を越えた前進位置まで移動させる。そりにより、無
端ベルト11上のいなり寿司(この例では2個分のいな
り寿司)は側方に押し出され、案内板30上をスライド
して、第2の食品供給手段40の搬送ベルト41に設け
た仕切り板42、42で区画される空間内に落下する。
なお、この時点では、搬送ベルト41は停止状態に置か
れる。
【0033】第1の押出し腕21が前進位置に達した
後、第2のエアシリンダ装置15を作動して第1の押出
し腕21をその先端が上昇した姿勢とし、同時に、第1
のエアシリンダ装置12も作動して第1の押出し腕21
を元の後退位置に退避させる。後退時に、第1の押出し
腕21の先端が上昇した位置にあることから、第1の押
出し腕21は無端ベルト11上を連続して搬送されてく
るいなり寿司と干渉することなく元位置に復帰すること
ができる。後退位置において第2のエアシリンダ装置1
5を再度作動して第1の押出し腕21の先端を下降さ
せ、その姿勢で次回のいなり寿司の押出しに備えて待機
状態させる。
【0034】いなり寿司が投入された後に搬送ベルト4
1は所定距離だけ回動され、再度停止する。この所定距
離の回動により、次の仕切り板42の先端が案内板30
の下方屈曲部31の先端位置とほぼ一致した位置となる
ように、案内板30の寸法あるいは搬送ベルト41の搬
送上流側の先端位置等を設定しておく。図2に示すよう
に、仕切り板42の先端と案内板30の下方屈曲部31
の先端位置との一致位置を仕切り板42が無端ベルト1
1側に傾斜した状態にある位置とすることにより、いな
り寿司の投入と投入後のいなり寿司の移動を一層安定さ
せることができる。
【0035】以下、上記の作動が順次繰り返され、搬送
ベルト41の仕切り板42、42間の空間にはいなり寿
司が横方向に2個並んだ状態で連続して投入されてい
く。なお、仕切り板42、42間の距離はいなり寿司の
厚みよりも幾分広いものとするのが好ましく、それによ
り、いなり寿司の姿勢を一定に維持することができてト
レーTへの収納状態を良好にすることが一層可能とな
る。また、仕切り板42、42間への投入時のいなり寿
司の姿勢は任意であるが、すし米挿入口側が上に向いた
姿勢で投入することにより、トレーT内での収納状態を
やはり良好にすることができる。
【0036】仕切り板42、42間の空間に投入された
いなり寿司は、搬送ベルト41の間歇的回動により順次
前進する。搬送ベルト41が停止状態にあるときに第5
のエアシリンダ装置35を作動させて上方待機位置にあ
る押圧板37を降下させる。それにより、いなり寿司は
上方から押圧され、個々のいなり寿司はほぼ同じ形状に
成形される。押圧板37による所定の成形を受けたいな
り寿司は、さらに搬送ベルト41の間歇的回動により、
第2の押出し腕53の側方位置に達する。
【0037】この実施例では、仕切り板42、42間の
4個の空間分のいなり寿司が第2の押出し腕53の側方
位置に達した時点で、第2の押出し腕53の作動が開始
する。すなわち、前記した第1の後退位置に待機してい
る第2の押出し腕53は第3のエアシリンダ装置55の
作動により、空間4個分のいなり寿司を押出しながら前
記第1の前進位置まで移動する。その移動により、計8
個のいなり寿司は搬送ベルト41上から食品支持台60
上に押出しされる。
【0038】第1の前進位置に達した第2の押出し腕5
3は、その後、第3と第4のエアシリンダ装置55、5
6が順次シーケンス制御されることにより、元の位置で
ある第1の後退位置に復帰し、その姿勢で次回のいなり
寿司の押出しに備えて待機する。以下、同じ作動が繰り
返される。なお、後退時に第2の押出し腕53は上昇位
置にあることから、仕切り板42と干渉することなく第
2の後退位置に確実に退避することができる。
【0039】食品支持台60は、左右の側壁70、71
を拡開状態としまた押さえ板74、75はその先端部を
上方に位置させた姿勢で、かつ、その支持基板61の支
持面側を上に向けた状態で待機している(その状態が図
4において左側壁70及び左押さえ板74の実線位置と
して示される)。前記のように8個のいなり寿司は、第
2の押出し腕53による押出し作動により、待機状態に
ある食品支持台60の支持基板61上まで移送され、そ
こに載置される。移送後に、第6、第7のエアシリンダ
装置72、73を作動させて、左右の側壁70、71を
互いに近接させる(その状態が図4において右側壁71
の実線位置として示される)。それにより、4列をなす
8個のいなり寿司は幅方向に寄せされてコンパクト化さ
れると共に姿勢も矯正される。なお、幅寄せ後の左右の
側壁70、71間の距離は、トレーTの内法幅よりも幾
分狭いものとされる。
【0040】その状態で、トレー押出し装置82からト
レーTがその底面を上側とした姿勢で食品支持台60の
支持基板61に向けて押し出され、トレーTはその左右
のフランジ部分が左右の側壁70、71の上面70a、
71a上に載った姿勢で左右の側壁70、71上に載置
される。この実施例において、左右の側壁70、71の
高さはいなり寿司の高さよりも高くされており、支持基
板61上に載置されたいなり寿司によりトレーTの側方
からの移動が干渉されることはない。
【0041】その状態で、第8、第9のエアシリンダ7
6、77を作動して押さえ板74、75を回動させ、そ
の先端によりトレーTのフランジ部分を左右の側壁7
0、71の上面70a、71aに圧着する(その状態が
図4において右押さえ板75の実線位置として示され
る)。それにより、トレーTは食品支持台60に対して
クランプすなわち把持される。次いで、ステップモータ
Mを作動して支持基板61を180°回動させる。回動
により支持基板61は表裏が反転し、トレーTはその底
部を下方に向けた姿勢となると共に、支持基板61上に
載置されていたいなり寿司はトレーT内に落下し、トレ
ーT内に収容される。
【0042】その状態で、第8、第9のエアシリンダ7
6、77を再作動してピストン棒78、79を下降させ
る。それにより押さえ板74、75はフリーとなり、ト
レーTへのクランプ作用は解除されると同時に、バネの
付勢力により先端部を上方に位置させた姿勢に戻され
る。そして、いなり寿司を収容したトレーTは自重によ
り落下して下方に位置する食品搬出用コンベア100の
搬送面上に載置され、機外に搬出される。
【0043】ステップモータMを再び作動して支持基板
61を180°回転し、食品支持台60を元の待機位置
に復帰させると共に、第6、第7のエアシリンダ装置6
8、69を再度作動させて、左右の側壁70、71を拡
開状態に戻す。さらに、その間に、トレーストッカー8
1から次の一枚のトレーTがトレー押出し装置82の底
面83上に載置される。
【0044】固定状態に保持された支持基板61上にい
なり寿司が載置されてから、いなり寿司放出後に再度支
持基板61が元の位置に復帰する間に、搬送ベルト41
は仕切り板42、42間の4個の空間分だけ前進して待
機しているようにするか、あるいは、支持基板61が元
の位置に復帰した状態で、仕切り板42、42間の4個
の空間分だけ搬送ベルト41が前進するのを待つように
する。いずれにしても、第2の押出し腕53の側方位置
に仕切り空間4個分に投入されたいなり寿司が移送され
た時点で、第2の押出し腕53と食品支持台60とは同
じ作業を繰り返す。それにより、8個のいなり寿司を整
然とした姿勢でトレーT内に収容したいなり寿司パック
が連続して調製され、それが連続して機外に搬出され
る。
【0045】上記の説明は、本発明によるトレーへの食
品投入装置の一実施例の説明であって、他に多くの変形
例が存在する。例えば、第2の食品供給手段40は周囲
に仕切り板42を形成した無端帯状の搬送ベルト41を
持つものとして説明したが、仕切り板42は食品を整列
しやすくするために設けるものであって必ずしも必須で
なく、処理する食品の種類によっては不要となる場合も
あり得る。また、無端帯状の搬送ベルト41自体も必須
でなく、食品支持台60上に食品を移動するための移送
手段51に対して処理すべき食品を所定位置に配置でき
るものであれば、回転円板等の他の搬送手段であつても
よい。搬送ベルト41の素材も食品衛生上の観点を満足
することを条件に任意であり、樹脂コーティングした金
属材料等であってもよい。
【0046】また、搬送ベルト41上への食品の移送手
段も、図示のもののようにエアシリンダ装置に作動する
第1の押出し腕21に限ることなく、例えば、クリップ
のような手段で食品を挟持あるいは摘んた状態で搬送ベ
ルト上に移送するような手段であってもよい。食品支持
台60の支持基板61に設けた左右の側壁70、71も
必須でなく、支持基板61に載置された食品に対してそ
の上方からトレーTを被せるようにして配置できるよう
にトレー供給手段を構成する場合には省略可能である。
また、トレーに収容すべき食品が支持基板上で安定した
状態で載置可能でありかつトレーの大きさとの関係で食
品の幅寄せを必要としないような場合には、左右の側壁
が接近及び離間が可能な状態で食品支持台に対して取り
付けられている必要はなく、固定側壁であってよい。ま
た、食品の種類によっては、押圧板37の構成も不要と
なる。
【0047】さらに、各構成部材の作動手段として主と
してエアシリンダ装置を用いるものとして説明したが、
これも例示であって、電動モーターと歯車機構等の他の
駆動手段も適宜用い得る。また、上記の例では第1の食
品供給手段10の搬送ベルト11が本装置の機枠1に装
着されているものとして説明したが、食品製造機械側の
搬送ベルトが本装置の機枠に装着した第1の押出し腕2
1の下方位置に位置するように本装置を移動して、本装
置を使用することもできる。
【0048】
【発明の効果】本発明のトレーへの食品投入装置によれ
ば、自動製造装置で連続的に製造されるいなり寿司のよ
うな食品を、人手を介さずに、所要数毎にまとめてコン
パクトにかつ連続的にトレーに収容することが可能とな
り、作業が効率化すると共に、食品の汚染も回避でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるトレーへの食品投入装置を構成す
る主要構成の配置関係を説明する図。
【図2】本発明によるトレーへの食品投入装置の側面
図。
【図3】本発明によるトレーへの食品投入装置の正面
図。
【図4】食品支持台部分の拡大図による側面図。
【図5】食品支持台部分の拡大図による上面図。
【符号の説明】
10…第1の食品供給手段、11…無端ベルト、21…
第1の押出し腕、40…第2の食品供給手段、41…食
品搬送ベルト、51…食品移送手段、53…第2の押出
し腕、60…食品支持台、80…トレー供給手段、10
0…トレー搬出コンベア、T…トレー、M…ステップモ
ータ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定及び表裏反転可能とされた食品支持
    台と、該食品支持台上に所要数の食品を供給するための
    食品供給手段と、該食品支持台上に供給され載置された
    食品上に有底トレーを底を上に向けた状態で配置するた
    めのトレー供給手段と、前記食品支持台とトレーとを一
    体的に反転させるための反転手段、とを少なくとも有す
    ことを特徴とするトレーへの食品投入装置。
  2. 【請求項2】 前記食品供給手段は、無端帯状の搬送ベ
    ルトと、該搬送ベルト上を搬送される食品を前記食品支
    持台上に移動させるための移送手段とを有することを特
    徴とする請求項1記載のトレーへの食品投入装置。
  3. 【請求項3】 前記搬送ベルトは搬送される食品を区分
    けするための仕切り板が全周にわたり設けられているこ
    とを特徴とする請求項2記載のトレーへの食品投入装
    置。
  4. 【請求項4】 前記移送手段は複数の前記仕切り板の間
    に載置された食品を同時に前記食品支持台上に向けて移
    動させることが可能な構成となっていることを特徴とす
    る請求項3記載のトレーへの食品投入装置。
  5. 【請求項5】 前記移送手段よりも搬送上流位置には、
    前記仕切り板の間に載置された食品を上方から押圧し成
    形するための押圧手段が設けられていることを特徴とす
    る請求項4記載のトレーへの食品投入装置。
  6. 【請求項6】 前記食品支持台は載置される食品の両側
    に位置する左右の側壁をさらに有していて、前記トレー
    はその左右のフランジ部を該左右の側壁上に載せる姿勢
    で前記トレー供給手段により食品支持台上に配置される
    ようにされ、かつ、該配置されたトレーのフランジ部を
    左右の側壁上に圧接するためのクランプ手段が設けられ
    ていることを特徴とする請求項4記載のトレーへの食品
    投入装置。
  7. 【請求項7】 前記左右の側壁は少なくともいずれか一
    方が他方に対して接近及び離間が可能な状態で食品支持
    台に対して取り付けられていることを特徴とする請求項
    6記載のトレーへの食品投入装置。
JP4420995A 1995-03-03 1995-03-03 トレーへの食品投入装置 Pending JPH08244714A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108275431A (zh) * 2018-02-10 2018-07-13 山东科技大学 软体块状物料运装系统

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108275431A (zh) * 2018-02-10 2018-07-13 山东科技大学 软体块状物料运装系统
CN108275431B (zh) * 2018-02-10 2021-12-21 山东科技大学 软体块状物料运装系统

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