JPH08243790A - 真空チェンバー反転装置 - Google Patents

真空チェンバー反転装置

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Publication number
JPH08243790A
JPH08243790A JP4981995A JP4981995A JPH08243790A JP H08243790 A JPH08243790 A JP H08243790A JP 4981995 A JP4981995 A JP 4981995A JP 4981995 A JP4981995 A JP 4981995A JP H08243790 A JPH08243790 A JP H08243790A
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JP
Japan
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vacuum chamber
forming member
outer frame
pair
reversing device
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Application number
JP4981995A
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English (en)
Inventor
Koichi Katayama
康一 片山
Kazumichi Ono
一道 小野
Hiroto Yamaoka
弘人 山岡
Akira Fujishima
公 藤島
Toshiichi Murayama
敏一 村山
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 真空チェンバーを容易且つ迅速、安全に反転
する。 【構成】 真空チェンバー13を挾持し得る一対の内側
リング37と、内側リング37を回転自在に挾持し得る
一対の外側枠体30と、キャスター21を有する台車本
体19とを備え、台車本体19の上面両端部に、前記の
一対の外側枠体30をその中心が一致するように対向配
置し、各外側枠体30に内側リング37をそれぞれ回転
自在に挾持させ、台車本体19の両端部に、延長フレー
ム25を外側枠体30が対峙する方向へ移動し得るよう
に設け、台車本体19の上面両側部に、支持台45を真
空チェンバー13に装着した基準ブロックの上面あるい
は下面が当接し得るように設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビームポジションモニ
タ等の付属物を真空チェンバーに固着する際に用いる真
空チェンバー反転装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光速に近い速度で移動する電子がその進
行方向を磁場や電場で曲げられると、電子の軌道の接線
方向に放射光とよばれる電磁波(光)を放出する。
【0003】図5は放射光発生手段の一例を示すもの
で、1は線形加速装置であり、該線形加速装置1は、電
子(荷電粒子)eを射出する電子発生装置2と、一端が
電子発生装置2に接続された直管状の加速ダクト3と、
該加速ダクト3の内部を移動する電子eに高周波を付与
して該電子eを加速する高周波加速装置4とを有してい
る。
【0004】前記の加速ダクト3の他端には、湾曲管状
の偏向ダクト5の一端が接続されており、偏向ダクト5
には、その内部を移動する電子eの軌道を曲げるための
偏向電磁石6が設けられている。
【0005】7はシンクロトロンであり、該シンクロト
ロン7は、前記の電子eに周回軌道を形成させるための
無端状ダクト8を有しており、該無端状ダクト8の所要
箇所には、前記の偏向ダクト5の他端が接続されてい
る。
【0006】この無端状ダクト8の湾曲部分には、その
内部を移動する電子eの軌道を曲げるための偏向電磁石
9が設けられ、また、無端状ダクト8の所要箇所には、
該無端状ダクト8の内部を移動する電子eに高周波を付
与して該電子eを加速する高周波加速装置10が設けら
れている。
【0007】更に、無端状ダクト8の所要箇所の湾曲部
には、該湾曲部において光速に近い速度で移動する電子
eの進行方向が曲げられることにより放出される放射光
ビームsを無端状ダクト8の外部へ導くための直環状の
ビームチャンネル11の一端が接続され、また、該ビー
ムチャンネル11の他端には、前記の放射光ビームsを
利用する実験を行うための実験装置12が設けられてい
る。
【0008】上述した放射光発生手段によって放射光ビ
ームsを放出させる際には、加速ダクト3、偏向ダクト
5、無端状ダクト8、ビームチャンネル11及び実験装
置12の内部を超高真空状態に減圧して、電子eが光速
に近い速度で移動できる状態とした後、電子発生装置2
から電子eを射出させる。
【0009】電子発生装置2より射出される電子eは、
高周波加速装置4によって加速され、更に偏向電磁石6
により軌道を曲げられることにより無端状ダクト8に入
射する。
【0010】無端状ダクト8に入射する電子eは、偏向
電磁石9により各湾曲部において軌道を曲げられるとと
もに、高周波加速装置10によって加速され、これによ
り電子eから放射光ビームsが放出される。
【0011】無端状ダクト8の所定箇所の湾曲部におい
て放出される放射光ビームsは、ビームチャンネル11
を経て実験装置12に入射する。
【0012】上記の無端状ダクト8は、図6に示すよう
な断面を有する真空チェンバー13を複数連結するよう
に構成されている。
【0013】真空チェンバー13はアルミニウム合金等
の金属によって一体的に形成され、その内部には、電子
ビームsの進行方向へ延びるビーム室14と、該ビーム
室14に沿って延びるポンプ室15と、前記のビーム室
14とポンプ室15とを連通するスロット部16とが設
けられている。
【0014】前記の真空チェンバー13の所定部分に
は、真空チェンバー13の内部を周回する電子eがその
真空チェンバー13のビーム室14の断面のどの部分を
通過しているのかを検出するために、図7に示すように
ビーム室14の断面中心に対して上下左右に所定の間隔
を置いて相対する対象位置にビームポジションモニタ1
7が装着されており、真空チェンバー13のビーム室1
4の内部を電子eが進行する際における各ビームポジシ
ョンモニタ17の電圧値を検出することにより、ビーム
室14の中心に対する電子eのビームの通過位置を把握
することができる。
【0015】更に、真空チェンバー13のビームポジシ
ョンモニタ17が設けられている部分には、真空チェン
バー13をその周方向に取り囲む2つ割り形状の基準ブ
ロック18が装着されている。
【0016】先に述べたビームポジションモニタ17
は、TIG溶接によって真空チェンバー13に固着され
ているが、このTIG溶接部分が不完全であると、真空
チェンバー13の内部、即ち、無端状ダクト8の内部を
超高真空に保持することができなくなる。
【0017】そこで、ビームポジションモニタ17を真
空チェンバー13に固着する際には、真空チェンバー1
3とビームポジションモニタ17との取合部が、TIG
溶接装置のトーチに対して適切な状態を保つように、真
空チェンバー13を天井クレーン等の揚重手段により適
宜反転させたり、あるいは所定の姿勢を保持させるよう
にして、TIG溶接部分に溶接不良が発生しないように
している。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、真空チ
ェンバー13は、その全長が5m程度であり且つ重量が
200〜300kg程度あるので、真空チェンバー13
を天井クレーン等の揚重手段によって反転させたり、あ
るいは所定の姿勢に保持させることは容易でない。
【0019】本発明は、前述の実情に鑑み、真空チェン
バーを容易に且つ迅速に反転して所定の姿勢を保持させ
得る真空チェンバー反転装置を提供することを目的とし
てなしたものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の真空チェンバー反転装置においては、真空
チェンバーを挾持し得る一対の内側リングと、該内側リ
ングを回転自在に挾持し得る一対の外側枠体と、キャス
タを有する台車本体とを備え、該台車本体の上面両端部
に、前記一対の外側枠体をその中心が一致するように対
向配置し、各外側枠体に内側リングを夫々回転自在に挾
持させている。
【0021】また、上述した構成に加えて、台車本体の
両端部に延長フレームを、該延長フレームが外側枠体の
中心線延長方向へ移動し得るように設ける。
【0022】更に、上述した各構成に加えて、台車本体
の上面両側部に支持台を、該支持台に真空チェンバーに
装着した基準ブロックの上面あるいは下面が当接し得る
ように設ける。
【0023】
【作用】本発明の真空チェンバー反転装置では、内側リ
ングを回転自在に支持した外側枠体が、内側リングに挾
持された真空チェンバーの容易な反転作業を可能にし、
また、台車本体のキャスタが、外側枠体及び内側リング
に支持される真空チェンバーの移動を可能にする。
【0024】台車本体の上面両端部に延長フレームを設
けた場合には、台車本体から延長フレームを伸出させる
ことにより、台車本体によって移送される真空チェンバ
ーの両端部と障害物との接触を防止する。
【0025】台車本体の上面両端部に支持台を設けた場
合には、内側リングに挾持された真空チェンバーの反転
に際し、支持台が真空チェンバーを所定の姿勢に保持す
る。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。
【0027】図1から図4は本発明の真空チェンバー反
転装置の一実施例である。
【0028】19は台車本体であり、該台車本体19の
長さは、反転作業に行うべき真空チェンバー13の全長
と同等もしくはやや短く形成され、また、台車本体19
の幅は、真空チェンバー本体13の全幅よりもやや広く
形成されている。
【0029】台車本体19の四隅には脚部材20が設け
られ各脚部材20の下端部には、台車本体19の移動を
容易に行い得るようにするためのキャスタ21がそれぞ
れ取り付けられている。
【0030】また、各脚部材20の下端部には、台車本
体19の移動防止を図るためのストッパ24がそれぞれ
取り付けられている。
【0031】このストッパ24は、脚部材20に固着さ
れたブラケット22と、該ブラケット22に昇降可能に
螺合されたレベルアジャスタ23とから構成されてい
る。
【0032】台車本体19を移動できる状態とする場合
には、レベルアジャスタ23を回動させて、その下端を
床面から離反させるとともにキャスタ21の転動面を床
面に接触させる。
【0033】一方、台車本体19の移動防止を図る場合
には、レベルアジャスタ23を回動させて、その下端を
床面に接触させるとともにキャスタ21の転動面を床面
から離反させる。
【0034】25は延長フレームであり、該延長フレー
ム25は、平面的に見ると略コ字形状に形成されてい
る。
【0035】この延長フレーム25の両側突出部27,
27は、台車本体19の左右両側の外側部材(リップ溝
型部材)26,26に抜き差し可能に挿通されている。
【0036】台車本体19の外側部材26には、略水平
に貫通するボルト孔28aが所定間隔で複数穿設され、
また、延長フレーム25の両側突出部27にも、略水平
に貫通するボルト孔28bが所定間隔で複数穿設されて
おり、外側部材26に対する両側突出部27の位置を適
宜調整するとともに、互いに同軸に位置するボルト孔2
8a,28bにボルト29を挿通すると、延長フレーム
25が台車本体19に固定されるようになっている。
【0037】37は一対の内側リングであり、各内側リ
ング37は、それぞれ半割リング状の第1のリング形成
部材40と第2のリング形成部材41とによって、真空
チェンバー13の所定箇所を挾持し得るように構成され
ている。
【0038】第1のリング形成部材40の一方の円弧端
には、第2のリング形成部材41の一方の円弧端が、両
リング形成部材40,41により構成される内側リング
37の中心線と略平行に延びるピン38によって枢支さ
れており、両リング形成部材40,41の弦部分が互い
に近接するように、ピン38を中心として両リング形成
部材40,41を相対的に回動させると、該両リング形
成部材40,41の他方の円弧端が当接するようになっ
ている。
【0039】また、両リング形成部材40,41の他方
の円弧端が当接した状態において、両リング形成部材4
0,41の他方の円弧端は、フック等の締結具39によ
り互いに拘束できるように構成されている。
【0040】第1のリング形成部材40の弦部分におい
て一方の円弧端に近接する部分には、第1のリング形成
部材40の弦部分に真空チェンバー13の一面(図7に
おいて下方を向いている面)を当接させた際に、真空チ
ェンバー13のポンプ室15(図7参照)の側面に当接
するストッパ42が形成されている。
【0041】第1のリング形成部材40の弦部分におい
て他方の円弧端に近接する部分には、第1のリング形成
部材40の弦部分に真空チェンバー13の一面(図7に
おいて下方を向いている面)を当接させた際に、真空チ
ェンバー13のビーム室14(図7参照)の側面に当接
し得るように真空チェンバー13の幅方向へ延びるスク
リューボルト43が螺合されている。
【0042】第2のリング形成部材41には、該第2の
リング形成部材41の他方の円弧端を第1のリング形成
部材40の他方の円弧端に当接させた状態において、第
2のリング形成部材41の弦部分から第1のリング形成
部材40の弦部分へ向って延びるハンドル付きスクリュ
ーボルト44が螺合されている。
【0043】30は一対の外側枠体であり、各外側枠体
30は、それぞれ先に述べた内側リング37の外縁部分
が嵌合可能な溝を有する半円環状の下部枠体形成部材3
2及び上部枠体形成部材36とによって、内側リング3
7を回転自在に挾持し得るように構成されている。
【0044】すなわち、下部枠体形成部材32及び上部
枠体形成部材36の溝には、ローラ等の回転体(図示せ
ず)が内装されていて、この回転体が内側リング37を
回転自在に支持するようになっている。
【0045】下部枠体形成部材32の一方の円弧端に
は、上部枠体形成部材36の一方の円弧端が、両枠体形
成部材32,36により構成される外側枠体30の中心
線と略平行に延びるピン34によって枢支されており、
両枠体形成部材32,36の弦部分が互いに近接するよ
うに、ピン34を中心として両枠体形成部材32,36
を相対的に回動させると、該両枠体形成部材32,36
の他方の円弧端が当接するようになっている。
【0046】また、両枠体形成部材32,36の他方の
円弧端が当接した状態において、両枠体形成部材32,
36の他方の円弧端は、ボルト及びナット等の締結具3
5により互いに拘束できるように構成されている。
【0047】上述した構成を有する一対の外側枠体30
は、前記の台車本体19の一端上面及び他端上面に、双
方の中心線が一致するように且つ下部枠体形成部材32
が下方に位置するように配置され、該下部枠体形成部材
32が支持部材31によって台車本体19に固着されて
いる。
【0048】45は支持台であり、該支持台45の上面
には、ゴム系材料よりなる緩衝材46が設けられてい
る。
【0049】この支持台45は、前記の台車本体19の
両側部に張り出すように設けた作業台47の上面に固着
されており、後述するように、内側リング37及び外側
枠体30に真空チェンバー13を支持させた際には、真
空チェンバー13に装着されている基準ブロック18の
一面(図7において下方を向いている面)あるいは他面
(図7において上方を向いている面)が緩衝材46に当
接し得るようになっている。
【0050】以下、本実施例の作動について説明する。
【0051】真空チェンバー13に、真空フランジ、ビ
ームチャンネル11(図5参照)、各種ポート、ビーム
ポジションモニタ17(図7参照)等の種々の付属部材
を固着する際には、予め、ストッパ24のレベルアジャ
スタ23を回動させて、その下端を床面に接触させると
ともにキャスタ21の転動面を床面から離反させ、台車
本体19が移動しないようにしておく。
【0052】締結具35による両枠体形成部材32,3
6の他方の円弧端の相互拘束を解除した状態で、外側枠
体30の上部枠体形成部材36をピン34を中心とし
て、上部枠体形成部材36が下部枠体形成部材32に対
して離反するように回動させ、該下部枠体形成部材32
に内側リング37を嵌合させる。
【0053】第1のリング形成部材40が下方となるよ
うに内側リング37を回動させてから、締結具39によ
る両リング形成部材40,41の他方の円弧端の相互拘
束を解除し、第2のリング形成部材41をピン38を中
心として、第2のリング形成部材41が第1のリング形
成部材40に対して離反するように回動させる。
【0054】なお、作業の対象となる真空チェンバー1
3の全長に対して台車本体19の長さが短い場合には、
ボルト29による台車本体19の外側部材26と延長フ
レーム25の両側突出部27との相互拘束を解除すると
ともに、両延長フレーム25の端部の間隔が真空チェン
バー13の全長よりも長くなるように、延長フレーム2
5を台車本体19から引き出したうえ、両側突出部27
と外側部材26とをボルト29によって相互に拘束して
おく。
【0055】天井クレーン等の揚重手段を用いて、真空
チェンバー13の一面(図7において下方を向いている
面)が第1のリング形成部材40の弦部分に当接するよ
うに真空チェンバー13を内側リング37に載置する。
【0056】このとき、真空チェンバー13に基準ブロ
ック18が装着されている場合には、該基準ブロック1
8の一面(図7において下方を向いている面)が支持台
45の緩衝材46に当接する。
【0057】更に、スクリューボルト43を締め込ん
で、該スクリューボルト43とストッパ42とによっ
て、真空チェンバー13がその幅方向に挾持された状態
にし、第1のリング形成部材40に対して真空チェンバ
ー13が幅方向へは変位しないように拘束する。
【0058】第2のリング形成部材41をピン38を中
心として、第2のリング形成部材41の他方の円弧端が
第1のリング形成部材40の他方の円弧端に当接するよ
うに回動させ、締結具39により両リング形成部材4
0,41の他方の円弧端を互いに拘束する。
【0059】更に、ハンドル付きスクリューボルト44
を締め込んで、該ハンドル付きスクリューボルト44と
第1のリング形成部材40の弦部分とによって、真空チ
ェンバー13がその高さ方向に挾持された状態にし、両
リング形成部材40,41に対して真空チェンバー13
が高さ方向へは変位しないように拘束する。
【0060】上部枠体形成部材36をピン34を中心と
して、上部枠体形成部材36の他方の円弧端が下部枠体
形成部材32の他方の円弧端に当接するように回動さ
せ、締結具35により両枠体形成部材32,36の他方
の円弧端を互いに拘束し、内側リング37を外側枠体3
0にそれぞれ回転自在に支持させる。
【0061】このようにして、内側リング37及び外側
枠体30を介して台車本体19に真空チェンバー13を
支持させたならば、該真空チェンバー13の他面(図7
において上方を向いている面)に固着すべき種々の付属
部材(たとえば、図7に示すビームポジションモニタ1
7)をTIG溶接によって固着する。
【0062】一方、真空チェンバー13の他面(図7に
おいて上方を向いている面)に対する付属部材の固着作
業が完了したならば、真空チェンバー13を反転させ
る。
【0063】真空チェンバー13を挾持している内側リ
ング37は、外側枠体30に回動自在に支持されている
ので、真空チェンバー13は、人力によって容易に且つ
迅速に反転する。
【0064】このとき、真空チェンバー13に基準ブロ
ック18が装着されている場合には、該基準ブロック1
8の他面(図7において上方を向いている面)が支持台
45の緩衝材46に当接する。
【0065】このようにして、真空チェンバー13を先
に述べた状態から反転させたならば、該真空チェンバー
13の他面(図7において上方を向いている面)に固着
すべき種々の付属部材(たとえば、図7に示すビームポ
ジションモニタ17)をTIG溶接によって固着する。
【0066】真空チェンバー13に対する全ての付属部
材の固着作業が完了したならば、真空チェンバー13の
一面(図7において下方を向いている面)が下側になる
ように、真空チェンバー13を反転させる。
【0067】更に、ストッパ24のレベルアジャスタ2
3を回動させて、その下端を床面から離反させるととも
にキャスタ21の転動面を床面に接触させ、台車本体1
9が移動できるようにしたうえ、台車本体19とともに
真空チェンバー13を所定の場所へ搬送する。
【0068】このとき、両延長フレーム25の端部の間
隔が真空チェンバー13の全長よりも長くなるように、
延長フレーム25が台車本体19から引き出されている
ので、もし、搬送経路に障害物があったとしても、該障
害物は延長フレーム25の端部に接触することになるた
め、真空チェンバー13の両端部が移送中に障害物と接
触することが防止される。
【0069】なお、真空チェンバー13を真空チェンバ
ー反転装置から離脱させる際には、締結具35による両
枠体形成部材32,36の他方の円弧端の相互拘束を解
除し、ピン34を中心として上部枠体形成部材36を下
部枠体形成部材32から離反するように回動させ、更
に、締結具39による両リング形成部材40,41の他
方の円弧端の相互拘束を解除し、ピン38を中心として
第2のリング形成部材41を第1のリング形成部材40
から離反するように回動させればよい。
【0070】なお、本発明の真空チェンバー反転装置は
上述した実施例にのみ限定されるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得る
ことは勿論である。
【0071】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の真空チェン
バー反転装置においては、下記のような種々の優れた効
果を奏し得る。
【0072】(1)本発明の請求項1から請求項3に記
載したいずれの真空チェンバー反転装置においても、真
空チェンバーを挾持する内側リングを、台車本体に設け
た外側枠体によって回動自在に支持するので、真空チェ
ンバーの反転作業を容易に且つ迅速に行うことができ
る。
【0073】(2)本発明の請求項1から請求項3に記
載したいずれの真空チェンバー反転装置においても、キ
ャスタを有する台車本体に外側枠体を設けているので、
真空チェンバーの搬送を容易に行うことができる。
【0074】(3)本発明の請求項2に記載した真空チ
ェンバー反転装置では、台車本体の両端上面に台車本体
から伸出し得る延長フレームを設けているので、移送中
の真空チェンバーの両端部と障害物との接触を防止する
ことができる。
【0075】(4)本発明の請求項3に記載した真空チ
ェンバー反転装置では、台車本体の上面両側部に支持台
を設けているので、該支持台により真空チェンバーを所
定の姿勢に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の真空チェンバー反転装置の一実施例を
示す側面図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】図1のIII−III矢視図である。
【図4】図1のIV−IV矢視図である。
【図5】放射光発生手段の一例を示す概念図である。
【図6】図5に関連する真空チェンバーの一例を示す断
面図である。
【図7】図6に関連する真空チェンバーのビームポジシ
ョンモニタ取付け部分を示す断面図である。
【符号の説明】
13 真空チェンバー 18 基準ブロック 19 台車本体 21 キャスタ 25 延長フレーム 30 外側枠体 37 内側リング 45 支持台
フロントページの続き (72)発明者 山岡 弘人 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社技術研究所内 (72)発明者 藤島 公 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社技術研究所内 (72)発明者 村山 敏一 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空チェンバーを挾持し得る一対の内側
    リングと、該内側リングを回転自在に挾持し得る一対の
    外側枠体と、キャスタを有する台車本体とを備え、該台
    車本体の上面両端部に、前記の一対の外側枠体をその中
    心が一致するように対向配置し、各外側枠体に内側リン
    グをそれぞれ回転自在に挾持させたことを特徴とする真
    空チェンバー反転装置。
  2. 【請求項2】 台車本体の両端部に延長フレームを、該
    延長フレームが外側枠体の中心線延長方向へ移動し得る
    ように設けたことを特徴とする請求項1に記載の真空チ
    ェンバー反転装置。
  3. 【請求項3】 台車本体の上面両側部に支持台を、該支
    持台に真空チェンバーに装着した基準ブロックの上面或
    いは下面が当接し得るように設けたことを特徴とする請
    求項1あるいは請求項2に記載の真空チェンバー反転装
    置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102476258A (zh) * 2010-11-24 2012-05-30 河南奔马股份有限公司 一种半挂车纵梁翻转焊接平台
CN102699611A (zh) * 2012-06-04 2012-10-03 青特集团有限公司 半挂车主纵梁翻转焊接工装
CN103317288A (zh) * 2013-07-10 2013-09-25 广西大学 可控可翻转式工程机械拉杆装夹具
CN108163099A (zh) * 2017-12-26 2018-06-15 安徽瑞祥工业有限公司 一种车身侧围板件预装翻转机构及其翻转方法
CN110480246A (zh) * 2019-09-02 2019-11-22 薛飞炀 一种工件用可翻转和旋转的装置

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