JPH08243600A - 高分子凝集剤 - Google Patents

高分子凝集剤

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JPH08243600A
JPH08243600A JP7052854A JP5285495A JPH08243600A JP H08243600 A JPH08243600 A JP H08243600A JP 7052854 A JP7052854 A JP 7052854A JP 5285495 A JP5285495 A JP 5285495A JP H08243600 A JPH08243600 A JP H08243600A
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mol
repeating unit
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JP7052854A
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Koji Mori
康治 森
Katsutoshi Tanaka
勝利 田中
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Hymo Corp
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Hymo Corp
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 N−ビニルアミド、(メタ)アクリル酸系化
合物及び(メタ)アクリロニトリルを重合し、次いで酸
処理して得られる重合体であって、下記一般式(4)で
表される繰り返し単位を1〜40モル%、下記一般式
(5)及び/又は(6)で表される繰り返し単位を1モ
ル%以上含有することを特徴とする高分子凝集剤。 【化1】 (式中R1、R2及びR3は水素原子またはメチル基を表
す。) 【効果】 本発明の高分子凝集剤は有機汚泥の脱水な
どに優れた性能を示し、その処理が極めて効率的であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は有機汚泥の脱水などに優
れた性能を示す高分子凝集剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、有機汚泥の脱水などに使用される
凝集剤として、水溶性のカチオン性高分子が多く利用さ
れている。該カチオン性の高分子凝集剤としては、ジア
ルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートの金属塩や
アンモニウム塩の重合体、ポリアクリルアミドのホフマ
ン分解反応物あるいはマンニッヒ反応物などが一般に使
用されている。また、近年、N−ビニルアミドの単独重
合あるいは共重合体して酸又は塩基で処理して部分処理
して得られる、繰り返し単位としてビニルアミン単位を
含有する重合体からなるカチオン性高分子凝集剤が提案
されている(特開昭58−23809、特開昭59−3
9399、特開昭59−39400、特開昭63−30
4など)。
【0003】さらに、特開平5−192513号公報に
は、繰り返し単位として、ビニルアミン単位の他に、ア
ミジン構造を含む繰り返し単位を主成分とするカチオン
性高分子凝集剤が従来のものに比べ、卓越した凝集性能
を有することが報告されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
カチオン性高分子では、各用途における機能、例えば、
凝集剤としての脱水性、濾過性などについてなお充分で
はなく、さらなる改良が望まれている。
【0005】
【発明を解決するための手段】前記の特開平5−192
513号公報で示されたアミジン構造を含む繰り返し単
位を主成分とするカチオン性高分子凝集剤は、通常、N
−ビニルアミドとアクリロニトリルの共重合体を酸処理
することにより得られる。該公報には、該酸処理におけ
る副反応により重合体の繰り返し単位の一部がアクリル
アミド単位やアクリル酸単位になること、それらの繰り
返し単位の凝集性能に対する影響は不明あるいは好まし
くない旨の記載がある。
【0006】一方、今回、本発明者等の検討により、ア
クリル酸もしくは酸加水分解によりアクリル酸に変換す
ることができるアクリル酸誘導体を、上記のN−ビニル
アミドとアクリロニトリルともに共重合体中の単量体成
分として使用することににより、アミジン構造を含む繰
り返し単位を必須成分とする重合体にアニオン性の繰り
返し単位を導入して両性化させたところ、特定組成範囲
においては、凝集性能は悪化せず、むしろ顕著に性能が
改善されることが判明し、本発明に至ったものである。
【0007】即ち、本発明は、特定のN−ビニルアミド
共重合体より得られた両性高分子からなる高分子凝集剤
に関するものであり、詳しくは下記一般式(1)、
(2)及び(3)で表される単量体を重合し、次いで酸
処理して得られる重合体であって、下記一般式(4)で
表される繰り返し単位を1〜40モル%、下記一般式
(5)及び/又は(6)で表される繰り返し単位を1モ
ル%以上含有することを特徴とする高分子凝集剤に関す
る。
【0008】
【化2】 (式中R1、R2及びR3は水素原子またはメチル基を、R
4は炭素数1〜4のアルキル基または水素原子を、R5
アミノ基、水酸基または−OR6でR6は炭素数1〜4の
アルキル基、アルカリ金属イオン又はアンモニウム基
を、Xは陰イオンを表す。) 以下、本発明について詳細に説明する。
【0009】本発明の高分子凝集剤は、上記の下記一般
式(1)、(2)及び(3)で表される単量体を重合
し、次いで酸処理することにより製造される。一般式
(1)の単量体はN−ビニルアミド類化合物であって、
N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N
−ビニルプロピオンアミド等があげられるが、酸処理に
よる変性が容易であること、重合性が良好であること等
から、N−ビニルホルムアミドあるいはN−ビニルアセ
トアミドが特に好ましい。また、一般式(2)の単量体
としてはアクリロニトリルとメタアクリロニトリルがあ
る。
【0010】一般式(3)の単量体はいわゆる(メタ)
アクリル酸系化合物であって、重合して酸処理後に(メ
タ)アクリル酸単位を与える単量体であればよく、アク
リル酸及びその塩、メタクリル酸およびその塩、アクリ
ルアミド、メタアクリルアミド、あるいは(メタ)アク
リル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)ア
クリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル等の(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル、さらにジメチルアク
リルアミド等の(ジ)アルキルアクリルアミド、ヒドロ
キシエチルアクリレート、ジアルキルアミノエチル(メ
タ)アクリレートなどが例示されるが、コストや重合性
の点からアクリルアミド、メタクリルアミド、アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、ア
クリル酸ブチルに好ましく、アクリルアミドが特に好ま
しい。また、(メタ)アクリル酸そのものではなく、そ
の中性誘導体を単量体として用いると、重合時のpHが
片寄らず、重合時のN−ビニルアミドの分解による収率
低下を防ぐ利点がある。
【0011】なお、本発明の高分子の組成範囲を満足
し、かつ、本発明の高分子凝集剤としての性質を阻害し
ない範囲であれば、上記の一般式(1)、(2)及び
(3)で表される単量体以外の単量体を少量用いてもよ
く、該単量体成分としては酢酸ビニル、塩化ビニル、エ
チレン、プロピレン、スチレン、ブタジエン、イソプレ
ン等のビニル系重合性化合物が例示される。
【0012】本発明の高分子凝集剤は、上記で説明した
単量体を重合し、次いで酸処理することにより製造され
る。単量体の重合モル比は、通常、一般式(1)で表さ
れる単量体が30〜70モル%、一般式(2)で表され
る単量体が30〜70モル%、一般式(3)で表される
単量体が1〜30モル%であり、好ましくは(1)が4
0〜60モル%、(2)が40〜60モル%、(3)が
5〜20モル%である。
【0013】また、単量体(2)と(3)は、通常は両
者のモル比が接近している方が望ましい。その理由は、
重合を行い、次いで酸処理を行うと、N−ビニルアミド
(1)による繰り返し単位(以下「ビニルアミド単位」
という)の少なくとも一部が分解して、下記の一般式
(7)で表されるカチオン性のビニルアミン単位とな
り、さらにこのビニルアミン単位(7)と隣接する(メ
タ)アクリロニトリル(2)による繰り返し単位(以下
「ニトリル単位」という)と反応してより強いカチオン
性を有するアミジン構造を形成して前記の一般式(5)
及び/又は(6)で表される繰り返し単位(以下「アミ
ジン単位」という)となるからである。
【0014】
【化3】 (式中R1はメチル基をを表す。)
【0015】一方、重合して酸処理すると、(メタ)ア
クリル酸系化合物(2)による繰り返し単位において、
(メタ)アクリル酸のエステル、アミドである場合はそ
の少なくとも一部が分解して、本発明の重合体における
アニオン性の繰り返し単位(4)(以下「アクリル酸単
位」という)を形成する。
【0016】本発明での重合体の重合方法は通常のラジ
カル重合法が用いられ、塊状重合、水溶液沈殿重合、懸
濁重合、乳化重合などのいずれも用いることができる。
重合反応は、一般に不活性ガス気流下、30〜100℃
の温度で実施される。溶媒中で重合させる場合、単量体
濃度は通常5〜80%、好ましくは20〜60重量%で
ある。重合開始剤は一般的なラジカル重合開始剤が用い
られるが、好ましくはアゾ系化合物であり、2,2’−
アゾビスアミジノプロパン塩酸塩などが例示される。ま
た、水溶液で重合する際はN−ビニルアミドの加水分解
などの副反応を防ぐため、必要によってはpHを6〜8
程度に調節してもよい。
【0017】得られた重合体はそのままの状態あるいは
希釈して、すなわち溶液状もしくは懸濁状で酸処理に供
することができる。また、公知の方法で脱溶媒、乾燥
し、重合体を固体として取り出した後、固体状で酸処理
反応に供することもできる。酸処理に用いられる酸は一
般的には強酸が用いられ、特に塩酸が好ましい。酸処理
は、酸をビニルアミド単位とアクリル酸系化合物(2)
による繰り返し単位の合計に対し、通常0.5〜5倍当
量、好ましくは1.0〜3.0倍当量の酸を加えて、通
常80〜150℃、好ましくは90〜120℃の温度で
通常0.5〜20時間加熱することにより行われる。酸
処理の際には、通常、重合体に対し通常10重量%、好
ましくは20重量%以上の水を存在させることによりビ
ニルアミド単位とアクリル酸系化合物(2)による繰り
返し単位を加水分解させる。
【0018】なお、前記の特開平5−192513公報
に開示された方法でも、本発明の組成範囲の高分子が製
造できる可能性があるが、該方法ではアクリル酸単位
(4)が重合変性の際の副反応としてわずかに得られる
場合があるだけであるので、アクリル酸単位(4)の含
有量を任意に調節することは困難である。一方、本発明
の方法によれば、アクリル酸単位(4)の含有量を仕込
みの単量体組成により調節できるため所望の重合体を容
易に製造することが製造できる。また、アクリル酸系化
合物(2)は一般に重合性に優れているので、それを単
量体原料として使用することにより、より高分子量の重
合体が得られやすいという利点がある。
【0019】以上の方法で得られた高分子の組成は、ア
クリル酸単位(4)を1〜40モル%、アミジン単位
(5)及び/又は(6)を1モル%以上含有し、好まし
くはアクリル酸単位(4)を5〜40モル%、アミジン
単位(5)及び/又は(6)を20〜90モル%含有す
る。また、該高分子は、1Nの食塩水中に0.1g/d
lの溶液として25℃で測定した還元粘度が通常0.1
〜15dl/g、好ましくは1〜12dl/である。
【0020】また、アクリル酸単位(4)のモル分率
(A)に対するアミジン単位(5)/又は(6)のモル
分率(B)の割合(B/A)は通常1〜20、好ましく
は3〜15である。本発明の高分子には、アミジン単位
(5)と(6)の他に、前記のビニルアミン単位(7)
も任意成分として通常0〜40モル%程度の範囲で含ま
れるので、強いカチオン性を示す。ビニルアミン単位
(7)もカチオン性単位として凝集剤としての性能の寄
与すると考えられるが、アミジン単位(5)と(6)の
方がより強いカチオン性を示し、より広いpH域におい
てより高い解離度を示すので凝集剤としての性能に最も
寄与していると推定される。
【0021】本発明の高分子凝集剤は、各種の排水から
その中の懸濁物質を凝集させて除去する際に用いられ、
特に、有機汚泥を含む排水に対して有効である。例え
ば、都市下水の処理場において下水から沈降させた初沈
生汚泥、生活汚泥槽からの流出水から沈降させた余剰汚
泥ないしはこれらの混合物(該混合物を、通常「混合生
汚泥」という)、更には、活性汚泥を嫌気性醗酵処理す
る際に発生する消化汚泥に、本発明の汚泥脱水剤を添加
すると強固なフロックを形成する。このフロックをベル
トプレス、スクリュープレス、フィルタープレス等の圧
搾脱水装置、または遠心分離機、真空濾過機等の圧力脱
水装置で処理すると著しく大きい脱水速度で脱水を行な
うことができ、且つ低含水率の濾滓が得られる。なお、
有機汚泥としては都市下水処理場で発生するものの他
に、屎尿を活性汚泥処理する際に発生する汚泥、屎尿や
活性汚泥を嫌気性醗酵処理する際に発生する汚泥、更に
は都市下水以外の各種の産業排水を活性汚泥処理する際
に発生する汚泥、生物処理後の高度処理により発生する
凝沈汚泥その他の混合汚泥等も有利に処理することがで
きる。
【0022】本発明の高分子凝集剤は、汚泥を含むスラ
リーに対し、その固形分に対して通常0.01〜3重量
%、好ましくは0.1〜1重量%となるように添加す
る。汚泥のpHは通常3〜8、好ましくは4〜7の広い
pH域で高い凝集効果を示す。なお、必要により硫酸バ
ンド、ポリ塩化アルミニウム、ポリ硫酸鉄等の無機系凝
集剤、あるいは本発明以外のもの以外の高分子凝集剤を
併用することもできる。
【0023】
【実施例】以下に、本発明を実施例により更に具体的に
説明するが、本発明は、その要旨を越えない限り以下の
実施例に限定されるものではない。なお、実施例におい
て「%」は特に断らない限り、「重量%」を意味する。
【0024】また、 [重合体の製造]以下に実施例での重合体の製造方法を
示す。重合体の組成は、13C−NMRスペクトルの各繰
り返し単位に対応した吸収ピークの積分値より算出し
た。なお、アミジン単位(5)と(6)は区別すること
なく、その総量として求めた。重合体の還元粘度は重合
体を1規定の食塩水0.1g/dlの溶液として25℃
でオストワルドの粘度計を用いて測定した。また、重合
体のカチオン当量をコロイド滴定により求めた。
【0025】(重合体A) N−ビニルホルムアミド/アクリロニトリル/アクリル
アミド(モル比:45/45/10)の沈殿重合、酸変
性品 攪拌機、窒素導入管、冷却管、滴下ロートを備えた50
0mlの4つ口フラスコに、脱塩水134g、N−ビニ
ルホルムアミド(純度94%)13.1g、アクリロニ
トリル9.2g、アクリルアミド2.7g、塩化アンモ
ニウム0.92gを入れ、混合液を窒素で30分脱気し
た。その後、60℃に昇温し、N,N’アミジノプロパ
ン−2−塩酸塩10%水溶液0.48gを加え、60℃
で4時間保持した。冷却後、アセトンを加え、析出した
重合体を真空乾燥した。この重合体10gを脱塩水25
gに分散し、塩酸ヒドロキシアミン0.5gを加え、5
0℃で1時間加熱した。続いて35%塩酸17.5gを
添加し、95℃で10時間加熱した。重合体は溶解し、
均一な粘稠溶液になった。得られた溶液をアセトン中に
添加し、析出した固体を真空乾燥、粉砕して重合体Aを
得た。重合体Aの物性を表−1に示す。
【0026】(重合体B) N−ビニルホルムアミド/アクリロニトリル/アクリル
酸ソーダ(モル比:45/45/10)の沈殿重合、酸
変性品 攪拌機、窒素導入管、冷却管、滴下ロートを備えた50
0mlの4つ口フラスコに、脱塩水117g、N−ビニ
ルホルムアミド(純度93%)11.03g、アクリロ
ニトリル7.76g、アクリル酸ナトリウム3.03
g、塩化アンモニウム0.78gを入れ、窒素を導入し
て脱気し、60℃に昇温した。そこにN,N’アミジノ
プロパン−2−塩酸塩10%水溶液0.21gを加えそ
のまま60℃で4時間攪拌した。冷却後、アセトンを加
え、析出した重合体を真空乾燥した。この重合体10g
を脱塩水100gに分散し、塩酸ヒドロキシアミン0.
5gを加えて50℃ 1時間加熱した。続いて35%塩
酸14.4gを添加し、95℃で14時間加熱した。重
合体は溶解し、均一な粘稠溶液になった。得られた溶液
をアセトン中に添加し、析出した固体を真空乾燥、粉砕
して重合体Bを得た。重合体Bの物性を表−1に示す。
【0027】(重合体C) N−ビニルホルムアミド/アクリロニトリル/アクリル
アミド(モル比:45/45/10)の逆相懸濁重合、
酸変性品 攪拌機、窒素導入管、冷却管、滴下ロートを備えた10
00mlの4つ口フラスコに、シクロヘキサン291m
l、エチルセルロース(ハーキュリース製T100)
1.14gを加え、窒素ガスを吹き込んで脱気し50℃
に昇温した。ここにN−ビニルホルムアミド(純度93
%)27.22g、アクリロニトリル19.13g、ア
クリルアミド5.64g、塩化アンモニウム5.0g、
N,N’アミジノプロパン塩酸塩50mgおよび脱塩水
26.3gの混合液に窒素を通じて脱気した溶液を1時
間かけて滴下した。その後55℃で1.5時間、次いで
65℃で0.5時間保持した後、冷却し、シクロヘキサ
ンを濾別しアセトンを加えて重合体を取り出した。この
重合体10gを脱塩水25gに分散し、塩酸ヒドロキシ
ルアミン0.5gを加えて50℃1時間加熱した。続い
て35%塩酸17.5gを添加し、95℃で10時間加
熱処理した。重合体は溶解し、均一な粘稠溶液になっ
た。得られた溶液をアセトンに添加し、析出した固体を
真空乾燥、粉砕して重合体Cを得た。重合体Cの物性を
表−1に示す。
【0028】(重合体D) Nビニルホルムアミド/アクリロニトリル/アクリルア
ミド(モル比:47.5/47.5/5の逆相懸濁重
合、酸変性品 攪拌機、窒素導入管、冷却管、滴下ロートを備えた10
00mlの4つ口フラスコに、シクロヘキサン291m
l、エチルセルロース(ハーキュリース製T100)
1.14gを加え、窒素ガスを吹き込んで脱気し50℃
に昇温した。ここにN−ビニルホルムアミド(純度93
%)28.94g、アクリロニトリル20.36g、ア
クリルアミド2.84g、塩化アンモニウム5.0g、
N,N’アミジノプロパン塩酸塩100mgおよび脱塩
水33.7gの混合液に窒素を通じて脱気した溶液を1
時間かけて滴下した。その後50℃で1.5時間、65
℃で1時間保持した後、冷却し、シクロヘキサンを濾別
しアセトンを加えて重合体を取り出した。この重合体5
gを脱塩水86.8gに分散し、塩酸ヒドロキシルアミ
ン0.26gを加えて50℃で1時間加熱した。続いて
35%塩酸7.91gを添加し、添加して95℃で10
時間加熱処理した。重合体は溶解し、均一な粘稠溶液に
なった。得られた溶液をアセトンに添加し、析出した固
体を真空乾燥、粉砕して重合体Dを得た。重合体Dの物
性を表−1に示す。
【0029】(重合体E) N−ビニルホルムアミド/アクリロニトリル/アクリル
酸ソーダ(モル比:45/45/10)の逆相懸濁重
合、酸変性品 攪拌機、窒素導入管、冷却管、滴下ロートを備えた10
00mlの4つ口フラスコに、シクロヘキサン291m
l、エチルセルロース(ハーキュリース製T100)
1.14gを加え、窒素ガスを吹き込んで脱気し50℃
に昇温した。ここにN−ビニルホルムアミド(純度93
%)26.28g、アクリロニトリル18.43g、2
8%アクリル酸ソーダ水溶液25.8g、塩化アンモニ
ウム5.0g、N,N’アミジノプロパン塩酸塩100
mgおよび脱塩水15.32gの混合液に窒素を通じて
脱気した溶液を1時間かけて滴下した。その後50℃で
1時間65℃で1時間保持した後、冷却し、シクロヘキ
サンを濾別しアセトンを加えて重合体を取り出した。こ
の重合体5gを脱塩水87.5gに分散し、塩酸ヒドロ
キシルアミン0.24gを加えて50℃1時間加熱し
た。続いて35%塩酸7.18gを添加し、95℃11
時間加熱処理した。重合体は溶解し、均一な粘稠溶液に
なった。得られた溶液をアセトンに添加し、析出した固
体を真空乾燥、粉砕して重合体Eを得た。重合体Eの物
性を表−1に示す。
【0030】(重合体F) N−ビニルホルムアミド/アクリロニトリル/アクリル
酸ソーダ(モル比:47.5/47.5/5)の逆相懸
濁重合、酸変性品 攪拌機、窒素導入管、冷却管、滴下ロートを備えた10
00mlの4つ口フラスコに、シクロヘキサン291m
l、エチルセルロース(ハーキュリース製T100)
1.14gを加え、窒素ガスを吹き込んで脱気し50℃
に昇温した。ここにN−ビニルホルムアミド(純度93
%)28.41g、アクリロニトリル20g、28%ア
クリル酸ソーダ13.2g、塩化アンモニウム5.0
g、N,N’アミジノプロパン塩酸塩100mgおよび
脱塩水24.2gの混合液に窒素を通じて脱気した溶液
を1時間かけて滴下した。その後50℃で時間保持した
後、冷却し、シクロヘキサンを濾別しアセトンを加えて
重合体を取り出した。この重合体5gを脱塩水87gに
分散し、塩酸ヒドロキシルアミン0.26gを加えて5
0℃で1時間加熱した。続いて35%塩酸7.6gを添
加し、添加して95℃10時間加熱処理した。重合体は
溶解し、均一な粘稠溶液になった。得られた溶液をアセ
トンに添加し、析出した固体を真空乾燥、粉砕して重合
体Fを得た。重合体Fの物性を表−1に示す。
【0031】(重合体G) N−ビニルホルムアミド/アクリロニトリル(モル比:
50/50)の沈殿重合、酸変性品 攪拌機、窒素導入管、冷却管、滴下ロートを備えた50
0mlの4つ口フラスコに、脱塩水116g、N−ビニ
ルホルムアミド(純度93%)12.9g、アクリロニ
トリル9.1g、塩化アンモニウム0.9g、を入れ混
合液を窒素で30分脱気した。その後60℃に昇温し
N,N’アミジノプロパン−2−塩酸塩10%水溶液
0.42gを加え60℃で4時間保持した。重合物が析
出した、さらにアセトンを添加し、重合体を取り出して
真空乾燥して粗重合体22gを得た。続いてこの重合体
10gを脱塩水100gに分散し、塩酸ヒドロキシアミ
ン0.5gを加えて50℃ 1時間加熱した。続いて3
5%塩酸17gを添加し、80℃で10時間加熱した。
重合体は溶解し、均一な粘稠溶液になった。得られた溶
液をアセトン中に添加し、析出した固体を真空乾燥、粉
砕して重合体Gを得た。重合体Gの物性を表−1に示
す。
【0032】(重合体H) N−ビニルホルムアミド/アクリロニトリル(モル比:
45/55)の逆相懸濁重合、酸変性品 攪拌機、窒素導入管、冷却管、滴下ロートを備えた10
00mlの4つ口フラスコに、シクロヘキサン291m
l、エチルセルロース(ハーキュリース製T100)
1.14gを加え、窒素ガスを吹き込んで脱気し50℃
に昇温した。ここにN−ビニルホルムアミド(純度93
%)24.22g、アクリロニトリル22.11g、塩
化アンモニウム5.0g、N,N’アミジノプロパン塩
酸塩50mgおよび脱塩水26.3gの混合液に窒素を
通じて脱気した溶液を1時間かけて滴下した。その後5
5℃で1.5時間、次いで65℃で0.5時間保持した
後、冷却し、シクロヘキサンを濾別しアセトンを加えて
重合体を取り出した。この重合体を乾燥後、5gを脱塩
水36.8gに分散し、塩酸ヒドロキシルアミン0.5
gを加えて50℃1時間加熱した。続いて35%塩酸
7.7gを添加し、密閉下100℃で6時間加熱した。
重合体は溶解し、均一な粘稠溶液になった。得られた溶
液をアセトンに添加し、析出した固体を真空乾燥、粉砕
して重合体Hを得た。重合体Hの物性を表−1に示す。
【0033】(重合体I)市販の凝集剤グレードのジメ
チルアミノエチルメタアクリレートを重合体Iとして比
較に供した。
【0034】
【表1】
【0035】実施例1〜6、比較例1〜3 上記製造例で得た重合体を用いて凝集試験を実施した。
商業的な活性汚泥処理設備の余剰汚泥200ml(固形
分11750ppm)を300mlのビーカーに入れ、
次いで、重合体の0.2%水溶液をそれぞれ6ml添加
した。先端に直径5mm、長さ20mmの丸棒を3本付
した攪拌棒を用いて1000rpmで10秒間攪拌し
た。凝集汚泥を重力濾過により60メッシュのナイロン
濾布で濾過し、濾過時間10秒で濾過できる量(濾水
量)を測定した。
【0036】また、重力濾過後の汚泥を30cm角のポ
リエステル製モノフィラメント濾布(日本フィルコン製
OLh−C)2枚にはさみ、更にこれを水抜けの溝を有
するポリ塩化ビニル板にはさみピストン径20mmの油
圧プレスにてピストン圧50kg/cm2の加圧条件を
保ち、30秒間プレス脱水した。脱水汚泥の重量と12
0℃で3時間乾燥後の汚泥固形分の重量から脱水汚泥の
含水率を求めた。この濾水量よび含水率の測定結果を表
−2に示す。
【0037】
【表2】
【0038】
【発明の効果】本発明の高分子凝集剤は有機汚泥の脱水
などに優れた性能を示し、その処理が極めて効率的であ
る。具体的には濾過速度が速く、脱水後の含水率の低い
ケーキを得ることができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)、(2)及び(3)で
    表される単量体を重合し、次いで酸処理して得られる重
    合体であって、下記一般式(4)で表される繰り返し単
    位を1〜40モル%、下記一般式(5)及び/又は
    (6)で表される繰り返し単位を1モル%以上含有する
    ことを特徴とする高分子凝集剤。 【化1】 (式中R1、R2及びR3は水素原子またはメチル基を、R
    4は炭素数1〜4のアルキル基または水素原子を、R5
    アミノ基、水酸基または−OR6でR6は炭素数1〜4の
    アルキル基、アルカリ金属イオン又はアンモニウム基
    を、Xは陰イオンを表す。)
  2. 【請求項2】 一般式(1)で表される単量体がN−ビ
    ニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミドのいずれか
    である請求項1の高分子凝集剤。
  3. 【請求項3】 一般式(3)で表される単量体がアクリ
    ルアミド、メタクリルアミド、アクリル酸メチル、アク
    リル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル
    のいずれかである請求項1又は2の高分子凝集剤。
  4. 【請求項4】 一般式(1)で表される単量体が30〜
    70モル%、一般式(2)で表される単量体が30〜7
    0モル%、一般式(3)で表される単量体が1〜30モ
    ル%である請求項1ないし3のいずれかに記載の高分子
    凝集剤。
  5. 【請求項5】 一般式(4)で表される繰り返し単位を
    5〜40モル%、一般式(5)及び/又は(6)で表さ
    れる繰り返し単位を20〜90モル%有する請求項1な
    いし4のいずれかに記載の高分子凝集剤。
  6. 【請求項6】 一般式(4)で表される繰り返し単位の
    モル分率(A)に対する一般式(5)/又は(6)で表
    される繰り返し単位のモル分率(B)の割合(B/A)
    が1〜20である請求項1ないし5のいずれかに記載の
    高分子凝集剤。
  7. 【請求項7】 1Nの食塩水中に0.1g/dlの溶液
    として25℃で測定した還元粘度が0.1〜15dl/
    gである請求項1ないし6のいずれかに記載の高分子凝
    集剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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