JPH08243362A - 膜分離装置の分離膜洗浄用器具および分離膜の洗浄方法 - Google Patents

膜分離装置の分離膜洗浄用器具および分離膜の洗浄方法

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JPH08243362A
JPH08243362A JP25239495A JP25239495A JPH08243362A JP H08243362 A JPH08243362 A JP H08243362A JP 25239495 A JP25239495 A JP 25239495A JP 25239495 A JP25239495 A JP 25239495A JP H08243362 A JPH08243362 A JP H08243362A
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separation
membrane
cleaning
separation membrane
membranes
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JP25239495A
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Inventor
Hachiro Sato
八郎 佐藤
Yoshito Kitai
良人 北井
Kazuyuki Honda
和之 本田
Masanobu Iwahashi
正修 岩橋
Katsumi Hamada
勝己 浜田
Shinichi Furuse
真一 古瀬
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短時間にかつ軽作業で分離膜を洗浄すること
のできる膜分離装置の分離膜洗浄用器具および分離膜の
洗浄方法を提供する。 【解決手段】 固液分離用の分離膜101を上下姿勢で
等間隔に複数列に並設してなる膜分離装置100の各分
離膜101間に、各別に侵入可能な長尺体Lの複数を洗
浄用器具本体2に設け、長尺体Lの両面に、隣り合う分
離膜101のそれぞれに接当して分離膜101に付着し
た付着物を剥離可能なゴミ落とし部材Sを取り付けてあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、膜分離槽を備えて
なる浄化槽や水処理設備等(以下単に、膜分離槽と称す
る)に用いられる膜分離装置の分離膜を洗浄する技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、膜分離装置の分離膜は、年に数回
の割合で洗浄されており、その場合、その分離膜を一旦
膜分離槽から、取出したのちに、水流圧等によって膜面
の汚れを落とすことが行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような洗浄を行う
には、前記膜分離槽への被処理水の流入を遮断して、各
分離膜を水面上に露出した状態にしてから行わねばなら
ないために、洗浄作業中の膜分離槽利用者の利便性を欠
くとともに、作業時間が長くかかり、重労働であるの
で、短時間にかつ軽作業で前記分離膜を洗浄可能とする
設備及び技術が望まれていた。
【0004】こうした問題を解決するために、本発明
は、短時間にかつ軽作業で前記分離膜を洗浄することの
できる膜分離装置の分離膜洗浄用器具および分離膜の洗
浄方法を提供する事を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明の膜分離装置の分離膜洗浄用器具の特徴構成に
おいては、固液分離用の分離膜を等間隔に複数列に並設
してなる膜分離装置の各分離膜間に侵入可能な長尺体を
設け、隣り合う前記分離膜のそれぞれに接当して前記分
離膜に付着した付着物を剥離可能なゴミ落とし部材を前
記長尺体に取付け(請求項1に対応)してある。その結
果、前記長尺体を膜分離装置の各分離膜間に侵入させる
ことが出来、かつ、長尺体のゴミ落とし部材を分離膜に
接当せしめれば、膜面を簡単に洗浄できるようになる。
従って、軽作業で、且つ、短時間で洗浄操作を終了させ
ることが出来るとともに、汚れを膜分離槽内に放出する
ことになり、従来は大量に発生していた洗浄排水の処理
を行わねばならない不都合が少なくなり、環境衛生上好
ましい。さらに、膜面から剥離した汚れは、被処理水中
に浮遊しやすいもので、前記膜分離槽内で分散し、好気
的に分解処理されやすく、前記膜分離槽内に沈殿物が大
量に発生するなどの不都合もおきにくい。また、前記膜
面は、短時間で洗浄されるので、槽内への被処理水の流
入をあまり停止させることなく、膜分離装置をメンテナ
ンス出来、膜分離槽の利用者にとっても、被処理水の流
入を停止することによる不都合を解消することが出来
る。
【0006】また、前記ゴミ落とし部材を前記長尺体の
両面に取り付け、隣り合う前記分離膜のそれぞれに接当
して前記分離膜に付着した付着物を剥離可能に構成(請
求項2に対応)してあれば、前記長尺体は前記分離膜の
間に侵入することになり、その両側の対向する前記分離
膜同士で互いに反力を受け、前記長尺体の移動に伴っ
て、その長尺体の両面に取り付けてある前記ゴミ落とし
部材が両前記対向する分離膜に摺接するので、前記長尺
体を移動させるだけで、前記分離膜に付着した付着物を
剥離させることが出来る。従って、例えば、前記膜分離
槽の上部に設けられたマンホールから操作して前記分離
膜を洗浄することが容易になり、洗浄に伴う膜分離装置
の停止時間をより短縮できる。
【0007】さらに、前記ゴミ落とし部材の取付け長さ
を、前記分離膜の上下長さ以上に設定するとともに、前
記長尺体を複数、前記各分離膜間に各別に侵入可能に、
且つ、隣り合う前記分離膜のそれぞれに接当して前記分
離膜に付着した付着物を剥離可能に、洗浄用器具本体に
設け(請求項3に相当)てあれば、前記長尺体を前記分
離膜の上方から挿入して前記分離膜の幅方向に移動させ
るだけで一度に複数の分離膜を同時に洗浄できるように
なる。従って、例えば、前記膜分離槽の上部に設けられ
たマンホールから操作して前記分離膜を洗浄することが
さらに容易になり、洗浄に伴う膜分離装置の停止時間を
さらに短縮でき、分離膜を短時間で洗浄できるようにな
り、洗浄に伴う膜分離装置の停止時間を一層短縮でき
る。
【0008】さらに、前記ゴミ落とし部材の取付け幅
を、前記分離膜の幅と同等もしくはほぼ同等に設定した
前記長尺体を複数、前記各分離膜間に各別に侵入可能
に、且つ、隣り合う前記分離膜のそれぞれに接当して前
記分離膜に付着した付着物を剥離可能に、洗浄用器具本
体に設け、前記複数の長尺体のそれぞれの末端部同士の
距離を前記分離膜の並設幅に保持する位置決め部材を設
け、前記位置決め部材を前記洗浄用器具本体側の基端部
と前記末端部との間で、前記長尺体同士の距離を保持し
ながら前記長尺体に沿ってスライド移動自在に取り付け
(請求項4に対応)てあれば、前記位置決め部が前記長
尺体の設置幅を前記分離膜同士の設置幅に設定できるの
で、前記複数の長尺体を前記複数の分離膜間に同時に挿
入することが出来るように位置決めでき、複数枚の長尺
体を同時に分離膜間に挿入することが容易になり、前記
長尺体を前記分離膜間に出し入れ操作をするか、前記長
尺体を上下に移動させるだけで一度に複数の分離膜を同
時に洗浄できるようになる。従って、分離膜を一層短時
間で洗浄できるようになり、洗浄に伴う膜分離装置の使
用停止期間をさらに短縮できるようになる。
【0009】次に、本発明の分離膜の洗浄方法の特徴手
段においては、前記請求項3又は4に記載の発明の構成
を有する膜分離装置の分離膜洗浄用器具を前記請求項2
に記載の発明の分離膜間に挿入し、その膜分離装置の分
離膜洗浄用器具を前記分離膜の幅方向に移動させる(請
求項5に対応)。その結果、対向する1対の膜面を一度
の動作で洗浄でき、簡単な操作で短時間に膜分離装置を
洗浄することが出来るようになる。従って、前記請求項
1に記載の発明と同様の効果を奏すると共に、処理槽内
への被処理水の流入停止をより短く出来、膜分離槽の利
用者にとっても、被処理水の流入を停止することによる
不都合を解消することが出来るようになる。
【0010】尚、前記膜分離装置の下方から気泡を供給
しながら膜分離装置の分離膜洗浄用器具を前記分離膜の
幅方向に移動させる(請求項6に対応)ようにすれば、
分離膜の膜面から汚れが剥離したときに、その汚れを膜
分離槽内の被処理水に浮遊させながら洗浄する事が出来
る。そのため、前記浮遊した汚れは、被処理水の流れに
乗って、膜面の洗浄位置から除去されるので、前記浮遊
した汚れが膜面に再付着する虞れが少なく、また、前記
汚れがゴミ落とし部材と前記膜面との間に擦り込まれよ
うな状況も起きにくい。従って、分離膜を一層短時間で
洗浄できるようになり、膜分離装置の使用停止期間を一
層短縮できるようになる。
【0011】さらに、前記請求項5又は6に記載の発明
の分離膜に逆圧をかけながら膜分離装置の分離膜洗浄用
器具を前記分離膜の幅方向に移動させる(請求項7に対
応)ことによって、膜面に付着した汚れは、剥がれやす
い状態でゴミ落とし部材に接触するので汚れが剥がれや
すく、膜面が高度に洗浄される。尚、このような洗浄方
法を行うにあたっては、膜分離槽内の水位を膜分離装置
上端付近まで低下させておくことで、前記膜分離装置の
位置を確認し易く、前記膜分離装置の分離膜洗浄器具を
前記分離膜間に挿入し易くなる。従って、分離膜を一層
短時間で洗浄できるようになり、膜分離装置の使用停止
期間をさらに短縮できるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態の一例
を図面に基づいて説明する。図1〜3に示すように、本
発明の膜分離装置の分離膜洗浄用器具(以下単に、分離
膜洗浄用器具Aと称する)は、長尺の支持板材11の両
面の略全面に不織布12を貼設して構成してある洗浄板
1を5枚並列して、洗浄器具本体2に取付け、各洗浄板
1を等間隔に保持する位置決め部材3を設けて構成して
ある。
【0013】図1〜3に示すように、前記支持板材11
は、幅約20cm、長さ約110cm、厚さ約4mmの
ABS樹脂製で、外表面の略全面にわたって厚さ約1.
5mmの不織布12を接着材で嵌着状態で貼設して前記
洗浄板1を構成してある。
【0014】図1に示すように、前記洗浄器具本体は前
記洗浄板1取付用のフレーム2からなり、前記フレーム
2はPVC製で、前記洗浄板1を取り付ける取付部21
を形成してあり、平面視梯子状に組み立て形成するとと
もに、5枚の洗浄板1を端を揃えて14mm間隔で平行
に並列させた状態で、前記洗浄板1を取付けてある。ま
た、前記フレーム2には長尺の把手22を設けてある。
【0015】図1〜3に示すように、前記位置決め部材
3は、前記洗浄板1を平行に並列させた状体を維持して
挿通自在な形状の貫通孔を設けた板状体31からなり、
前記板状体31に前記洗浄板1を平行に並列させた状態
を維持して挿通し、前記板状体31を前記洗浄板1の末
端部1aに位置させた状態で保持すべく、前記板状体3
1と前記フレーム2とを紐部材32で連結してある。
【0016】なお、上述の寸法設計は、以下に示す膜分
離装置100を洗浄するのに適したものであって、膜分
離装置100の形状にあわせて対応する寸法を適宜変更
することで対応をとる事が出来るものとする。
【0017】図1及び7に示すように、膜分離装置10
0は、浄化槽Xの膜分離槽Eに内装して用いられ、幅約
50cm、上下長さ約100cmの固液分離用の分離膜
101を上下姿勢で、14mm間隔に約50列に支持枠
に取付けて並設して構成される。また、前記膜分離装置
の下方には前記膜分離装置100に気泡を供給する散気
装置Dを設けてある。図6に示すように、前記分離膜1
01は、表裏両面に多数の溝部を形成してなる基板10
2の両面に不織布103を介して多孔質樹脂製の濾過膜
104を貼設してなり、前記濾過膜104で濾過された
濾過液を取出す取水管105を連設してあり、その取水
管105は、図7に示すように、各取水管105から移
送される濾過水を集水する集水管106に接続してあ
り、その集水管106には濾過液を吸引移送する吸引ポ
ンプ107を連設してある。尚、前記膜分離槽E上方に
は膜分離槽Eに前記膜分離装置100を挿脱自在にする
マンホールHを設けてある。
【0018】このような分離膜洗浄用器具を用いる使用
例を以下図3〜図5に示す。尚、各図においては、膜分
離装置100、分離膜洗浄用器具A共に概念図で表すも
のとし、膜分離装置100における分離膜101の枚数
や、前記分離膜101や前記分離膜洗浄用器具Aにおけ
る洗浄板1の厚みや、並設間隔等は簡略化してある。
【0019】まず、浄化槽XのマンホールHを開けて、
前記膜分離槽Eの水位を前記膜分離装置100の上端部
が露出する程度にまで低下させる。このとき、浄化槽X
への被処理水の流入を停止し、及び前記膜分離装置10
0による被処理水の濾過は停止させるとともに、膜分離
装置100の分離膜101には、吸引濾過操作時とは逆
方向に水圧(逆圧)をかけておく(逆洗状態にしてお
く)。また、前記散気装置Dからの気泡供給は吸引濾過
操作時と同様に行っておく。次に、前記マンホールHか
ら分離膜洗浄用器具Aを挿入して、前記位置決め部材3
を前記膜分離装置100上に配置するとともに、前記洗
浄板1を前記分離膜101,101間に各別に挿入自在
な状態に位置決めする。
【0020】この状態で前記分離膜洗浄用器具Aを、押
し込んで前記洗浄板1を前記分離膜間101,101に
挿入する。このとき、前記洗浄板1は前記位置決め部材
3に対してスライド移動しながら前記分離膜101,1
01間に侵入し、前記洗浄板1の不織布12は前記濾過
膜104の膜面に接触しつつ移動するから、前記洗浄板
1の押し込み幅内で前記膜面に付着した汚れは剥離され
つつ、拡散して膜分離槽E内に分散する(図4,5参
照)。
【0021】挿入された前記分離膜洗浄用器具の把手2
2を操作して前記分離膜101の幅方向に移動させると
前記洗浄板1の長手方向に沿って貼設された不織布12
が前記分離膜101の濾過膜104の膜面に接触して汚
れをかきおとすことになる(図4,5参照)。前記把手
22を引き戻すと前記分離膜洗浄用器具は、膜分離槽外
へ取出されるとともに、前記位置決め部材3は、前記洗
浄板1に対してスライド移動して下降し、前記紐部材3
2で前記洗浄板1の先端部に再び保持され、前記洗浄板
1同士が所定の離間距離をおいて平行に並列された状態
を維持することができる(図3参照)。
【0022】このような操作を並列される分離膜101
に対して順次行えば、全ての膜分離装置100について
の洗浄を行うことが出来、前記分離膜101を膜分離槽
E外に取り出すことなく洗浄することが出来る。
【0023】次に、本発明の他の実施の形態について説
明する。 〔1〕 上記本発明の実施の形態では、洗浄板1を5枚
並列して分離膜洗浄用器具Aを構成したが、前記洗浄板
1一枚のみをもって分離膜洗浄用器具Aとしてあっても
よい。
【0024】〔2〕 前記洗浄板1は前記膜分離装置1
00の分離膜101と同等の幅をもって構成してあって
もよく、また、さらに幅狭に形成して棒状の支持板体1
1を用いて構成してあってもよく、さらに、中空の長尺
板状であってもよく、要するに膜分離槽の外部から膜分
離装置の下端に届く長さを有していれば膜分離装置の分
離膜を洗浄することが出来、このような支持板体を総称
して長尺体Lと呼ぶ。
【0025】〔3〕 前記ゴミ落とし部材Sの取り付け
方としては、上記本発明の実施の形態で示したように、
長尺体の外表面の略全面に取り付ける以外に、前記長尺
体Lの末端側11b近傍のみに前記長尺体Lの全幅に渡
って取り付けてあってもよく、このように構成してあれ
ば、順次前記分離膜101,101間へ前記洗浄板1を
出し入れするのを繰り返せば前記膜分離装置100全体
を洗浄することが出来るとともに、前記長尺体Lを前記
分離膜101,101間に挿入するときの摩擦力を少な
くしながら洗浄できる構成に出来るので洗浄効率が高く
且つ軽作業で膜分離装置100のメンテナンスが出来
る。
【0026】〔4〕 さらに加えて、図8に示すよう
に、前記長尺体Lが分離膜101と略同幅であれば(W
1=W2)、一度の出し入れで一対の膜面を洗浄する事
が出来、なお一層分離膜101の洗浄効率を向上させる
ことが出来るようになる。
【0027】〔5〕 上記本発明の実施の形態において
は、支持板体11に不織布12を貼設して洗浄板1を構
成したが、図9に示すように、不織布に替えて網状体1
4で包皮した、樹脂材料やゴム材料からなるスポンジ1
3を前記支持板体11に貼設して洗浄板1を構成しても
よい。この場合に、前記支持板体11に前記スポンジ1
3を貼設したうえで、前記支持板体11及び前記スポン
ジ13を同時に包皮する(図9(ロ)参照)ように設け
てあってもよく、このような構成を附加すれば、ゴミ落
とし部材の表面が多孔質であり、付着物がゴミ落とし部
材と分離膜との間に挟まって分離膜に擦り込まれること
を防止でき、付着物を一層効果的に剥離させることがで
きるようになる。或いは、前記網状体14は、スポンジ
13を夫々に包皮する(図10参照)ものであってもよ
く、このような構成であれば、ゴミ落とし部材が柔軟性
に富み、ゴミ落とし部材を分離膜の膜面に適度な押圧力
で接当させることができ、かつ、その表面が多孔性であ
り、上記の発明と同様に、付着物を一層効果的に剥離さ
せることができるようになる。尚、網状体14には、織
布、織網或いは不織網等が適用可能であり、これらを総
称して網状体と呼ぶ。
【0028】〔6〕 上記本発明の実施の形態において
支持板体11に貼設した不織布12は、これに替えて樹
脂材料やゴム材料からなるスポンジを貼設して洗浄板1
を構成してあってもよく、また、軟質の材料からなるブ
ラシやスクレーパーを植設して設けて構成してあっても
よく、不織布やスポンジを「貼設」したり、ブラシやス
クレーパーを「植設」することを総称して「取り付け」
ると呼び、前記「不織布」、「スポンジ」、「ブラ
シ」、「スクレーパー」等をゴミ落とし部材Sと総称す
る。
【0029】〔7〕 前記ゴミ落とし部材Sを取り付け
てある洗浄板1の厚みは、膜分離装置100の隣接する
分離膜101,101間の距離と略同等、または、弾性
変形や、吸水変形してして略同等になる厚みに設定する
ことが望ましい。
【0030】〔8〕 前記ゴミ落とし部材Sを支持板材
11の全幅にわたって取り付けてある場合に、図9に示
すように、前記ゴミ落とし部材Sの厚さを、前記洗浄板
1に取り付けて、前記分離膜101,101間に侵入さ
せた状態において、その両側の前記分離膜101に接当
する厚さにし、かつ、前記ゴミ落とし部材Sの取付け幅
方向両端部を、その中央部よりも増厚して形成してあれ
ばなおよい。このように構成すれば、前記洗浄板1を移
動させて前記分離膜101に付着した付着物を剥離する
際に、付着物の蓄積しやすい前記ゴミ落とし部材Sの取
付け幅方向両端側の付着物を効果的に剥離することがで
きるうえに、前記幅方向中央部の押圧力を抑制できるの
で、前記中央部に付着物が挟まり、前記分離膜101に
擦り付けられることを防止でき、前記分離膜101を傷
つけることを防止できる。従って、分離膜を一層短時間
で洗浄できるようになり、膜分離装置の使用停止期間を
一層短縮できるようになる。尚、図9,10には、ゴミ
落とし部材Sとして、スポンジ13を網状体14で包皮
したものを示したが、これは、不織布であってもよく、
また、スポンジのみであってもよい。
【0031】
〔9〕 また、図11,12に示すよう
に、前記長尺体Lが、分離膜101よりも幅狭の場合に
は(W1>W3,W4)、前記長尺体Lの長さ方向にお
いて、前記分離膜101の上下長さよりも長くゴミ落と
し部材Sを取り付けてあれば、前記長尺体6の全面にゴ
ミ落とし部材Sを設けることなく、前記長さ方向に沿っ
て幅方向に複数列に並べてゴミ落とし部材Sを取り付け
てあってもよく(図11参照)、このような構成によれ
ば、複数列に設けたゴミ落とし部材S間に、散気装置D
からの気泡が上昇する上昇流が形成され、剥離された汚
れは前記ゴミ落とし部材S近傍から除去されるので効率
よく汚れの除去を行える。また、前記長尺体Lの外周部
の全周のみにゴミ落とし部材Sを取り付けてあって摩擦
抵抗が少ない状態で洗浄が行えるので好ましく(図12
参照)、様々な形態が可能である。
【0032】〔10〕また、洗浄器具本体2について
も、前記洗浄板1の多数を並列して取付け可能な構成で
あれば良く、前記洗浄板1一枚をもって分離膜洗浄用器
具Aとする場合には、特に設ける必要がなく、前記洗浄
板1を構成する長尺体6の基端部をもって、前記洗浄板
1を分離膜101の膜面に沿った幅方向に移動操作する
把手に替えてあってもよい。
【0033】〔11〕また、洗浄操作時に散気管からの
気泡供給操作を行いながら、かつ、分離膜101への逆
洗状態にしながら、膜分離装置100の洗浄を行った
が、これらの操作を特に行わずに膜分離装置100の洗
浄操作を行ってもよく、このようにすれば、簡単な工程
で洗浄作業を行える。
【0034】尚、特許請求の範囲の項に、図面との対照
を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明
は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の膜分離装置の分離膜洗浄器具及び膜分
離装置の全体斜視図
【図2】本発明の膜分離装置の分離膜洗浄器具の使用説
明のための縦断正面図
【図3】本発明の膜分離装置の分離膜洗浄器具の使用説
明のための縦断側面図
【図4】本発明の膜分離装置の分離膜洗浄器具の操作説
明のための縦断正面図
【図5】本発明の膜分離装置の分離膜洗浄器具の操作説
明のための縦断側面図
【図6】分離膜の分解斜視図
【図7】膜分離槽の縦断側面図
【図8】別実施例における長尺体の説明図、(イ)は正
面図、(ロ)は側面図
【図9】別実施例における長尺体の説明図、(イ)は正
面図、(ロ)はゴミ落とし部材の断面形状を示す断面図
【図10】別実施例における長尺体の説明用平断面図、
(イ)は組立説明図、(ロ)は組立図
【図11】別実施例における長尺体の説明図、(イ)は
正面図、(ロ)は側面図
【図12】別実施例における長尺体の説明図、(イ)は
正面図、(ロ)は側面図
【符号の説明】
L 長尺体 S ゴミ落とし部材 2 洗浄用器具本体 3 位置決め部材 11b 末端部 11a 基端部 12 不織布 100 膜分離装置 101 分離膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩橋 正修 滋賀県甲賀郡甲西町高松2番地の1 株式 会社クボタ滋賀工場内 (72)発明者 浜田 勝己 滋賀県甲賀郡甲西町高松2番地の1 株式 会社クボタ滋賀工場内 (72)発明者 古瀬 真一 滋賀県甲賀郡甲西町高松2番地の1 株式 会社クボタ滋賀工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固液分離用の分離膜(101)を等間隔
    に複数列に並設してなる膜分離装置(100)の各分離
    膜(101)間に侵入可能な長尺体(L)を設け、隣り
    合う前記分離膜(101)のそれぞれに接当して前記分
    離膜(101)に付着した付着物を剥離可能なゴミ落と
    し部材(S)を前記長尺体(L)に取付けてある膜分離
    装置の分離膜洗浄用器具。
  2. 【請求項2】 前記ゴミ落とし部材(S)を前記長尺体
    (L)の両面に取付け、隣り合う前記分離膜(101)
    のそれぞれに接当して前記分離膜(101)に付着した
    付着物を剥離可能に構成してある請求項1に記載の膜分
    離装置の分離膜洗浄用器具。
  3. 【請求項3】 前記ゴミ落とし部材(S)の取付け長さ
    を、前記分離膜(101)の上下長さ以上に設定してあ
    るとともに、前記長尺体(L)を複数、前記各分離膜
    (101)間に各別に侵入可能に、且つ、隣り合う前記
    分離膜(101)のそれぞれに接当して前記分離膜(1
    01)に付着した付着物を剥離可能に、洗浄用器具本体
    (2)に設けてある請求項2に記載の膜分離装置の分離
    膜洗浄用器具。
  4. 【請求項4】 前記ゴミ落とし部材(S)の取付け幅
    を、前記分離膜(101)の幅と同等もしくはほぼ同等
    に設定した前記長尺体(L)を複数、前記各分離膜(1
    01)間に各別に侵入可能に、且つ、隣り合う前記分離
    膜(101)のそれぞれに接当して前記分離膜(10
    1)に付着した付着物を剥離可能に、洗浄用器具本体
    (2)に設けて、前記複数の長尺体(L)のそれぞれの
    末端部(11b)同士の距離を前記分離膜(101)の
    並設幅に保持する位置決め部材(3)を設け、前記位置
    決め部材(3)を前記長尺体(L)における前記洗浄用
    器具本体(2)側の基端部(11a)と前記末端部(1
    1b)との間で、前記長尺体(L)同士の距離を保持し
    ながら前記長尺体(L)に沿ってスライド移動自在に取
    り付けてある請求項3に記載の膜分離装置の分離膜洗浄
    用器具。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載の膜分離装置の分
    離膜洗浄用器具を請求項1に記載の分離膜(101)間
    に挿入し、その膜分離装置の分離膜洗浄用器具を前記分
    離膜(101)の幅方向に移動させる分離膜の洗浄方
    法。
  6. 【請求項6】 前記膜分離装置(100)の下方から気
    泡を供給しながら膜分離装置の分離膜洗浄用器具を前記
    分離膜(101)の幅方向に移動させる請求項5に記載
    の分離膜の洗浄方法。
  7. 【請求項7】 前記分離膜(101)に逆圧をかけなが
    ら膜分離装置の分離膜洗浄用器具を前記分離膜(10
    1)の幅方向に移動させる請求項5又は6に記載の分離
    膜の洗浄方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103331103A (zh) * 2013-07-03 2013-10-02 同济大学 一种新型高效柔性平板膜在线自动物理清洗装置
KR200477742Y1 (ko) * 2014-04-02 2015-07-15 한전케이피에스 주식회사 원자로 냉각재 정화계통 존슨스크린 고착 이물질 제거장치
WO2017066891A1 (es) * 2015-10-20 2017-04-27 Augusto Eric Reijer Picozzi Deshidratador de lodos

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