JP3601954B2 - 浄化槽 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被処理水を好気処理する好気処理槽を設け、平面視で、前記好気処理槽に上下全長にわたって前記被散気濾材の配置されていない隙間部を形成するようにその被散気濾材を内装するとともに、前記隙間部上方に前記被散気濾材への散気管を挿脱自在なマンホールを配設してある浄化槽に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の浄化槽は、好気処理槽の被散気濾材に散気する必要性から、散気管をその被散気濾材下方に設け、エア供給自在に配置してある。この際、前記被散気濾材の全領域にほぼ均一に散気を行う必要がが生じる場合、前記散気管は、前記被散気濾材の下方の適正位置に適正姿勢で取り付けられることが望まれる。そこで、前記被散気濾材の下方に散気管の取付部を設けて散気管を適正位置に適正姿勢で取り付けることが考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、浄化槽内の散気管は、汚れが付着するなどにより散気が不均一になるなどの不都合が生じやすい使用条件で用いられるものであるから、メンテナンスの必要が生じるものである。そのため、前記散気管は、前記マンホールから挿脱自在にする構成としてあるのだが、前記取付部を設けた構造に対して、マンホールから散気管を挿入して固定しようとすると、暗所でかつ被処理水が不透明に覆っている状態での作業を強いられるために、作業性が極めて悪く、作業者の熟練とカンによらなければ、確実な固定を迅速に行うことが難しかった。そのうえ、前記マンホールは、被散気濾材上方の全面に開口しているとは限らず、また、隙間部についても、前記散気管を縦横に自由に動かせるほどの余裕がない場合が多い。そのため、狭所で作業を行わなければならなくなると、前記散気管を取付部に取り付ける作業は、見通しのきかない手探り状態で行わなければならず、熟練した作業者といえども困難とならざるを得なかった。
【0004】
従って、本発明の目的は、上記欠点に鑑み、マンホールから簡便に散気管を着脱することが出来る浄化槽を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するための本発明の浄化槽の特徴構成は、
好気処理槽を設け、平面視で、前記好気処理槽に上下全長にわたって被散気濾材の配置されていない隙間部を形成するようにその被散気濾材を内装するとともに、前記隙間部上方に前記被散気濾材への散気管を挿脱自在なマンホールを配設してある浄化槽であって、前記被散気濾材を支持する支持台に、管状体からなり、その管状体の一端側にエア供給管を連接してある散気管を着脱可能に取り付ける取付部を設けるとともに、前記マンホールの直下に前記エア供給管へのエア供給口を設け、散気管の取付操作に伴って、前記散気管を前記取付部に導く前記エア供給管に沿う形状のガイド部を前記隙間部に設けた点にあり、
前記被散気濾材を保形する枠体を側面視でジグザグ形状に形成するとともに、その枠体における上に凸となる屈曲形成部分を取付部に形成してあることが好ましい。
【0006】
〔作用効果〕
つまり、前記散気管の取付操作の際に、前記ガイドがその散気管をガイド部に導くから、見通しのきかない状況下でも、簡単操作で取付部に着脱可能な位置に前記散気管を誘導でき、簡単操作で着脱することができるようになる。
また、前記被散気濾材に前記ガイド部を一体化してあれば、前記取付部との間で相対位置が確定しやすく、より一層確実に前記散気管を取り付け操作することが出来る。
そのため、簡単着脱によりメンテナンス等の労力を軽減することができるとともに、マンホールが散気管配置エリアよりも狭くても配設しやすくなり、マンホールの開口位置等の配置に制約を受けやすいような場合でも、十分な散気を行いやすい構成を簡単に適用できるようになった。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の浄化槽の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に本発明を適用する浄化槽を示す。この浄化槽は、上流側から、嫌気濾床槽第1室N1と嫌気濾床槽第2室N2から成る嫌気濾床槽N、接触ばっ気槽E、そして沈殿処理槽Pを、この順に備えて構成されている。また、前記沈殿処理槽Pの上部には処理水を消毒する消毒槽Qを設けてある。尚、図中Mは各層上方に設けてあるマンホールである。
【0008】
嫌気濾床槽第1室N1は、流入口2から流入する処理水中の粗大浮遊物を除去するとともに、嫌気濾床槽第2室N2と同様に嫌気分解処理を行う。そのため、この嫌気濾床槽第1室N1と嫌気濾床槽第2室N2には、処理水中の有機物を嫌気分解する嫌気性微生物を生息させ、その生物膜をとして定着させるために、第1、第2濾床F1、F2が設けられている。ここで、嫌気濾床槽第1室N1の第1濾床F1は、目詰まりしにくい粗い格子間隔のハニカムチューブ状濾材メッシュで形成され、嫌気濾床槽第2室N2の第2濾床F2は嫌気濾床槽第1室N1の第1濾床F1よりも密に構成されてる。
【0009】
前記接触ばっ気槽Eは、処理水中の有機物やアンモニア性窒素等を酸化分解するものであり、この目的で好気性微生物を定着させる接触材Cが備えられている。さらに、接触ばっ気槽E内に処理水の循環流を生ぜしめて、有機物を含む処理水を、接触材Cに定着させた好気性微生物とよく接触させるとともに、この好気性微生物に必要な酸素を与えるためのエアーを供給する散気管Dが接触ばっ気槽E内に配設されている。
【0010】
図1,2に示すように、前記接触材Cは、網目状の膜体を成型してハニカムチューブ状に形成してあり、その接触材Cを保持する保持枠M2を設け、下部に前記保持枠M2を支持する脚部M3を設け、前記脚部M3間に散気管Dの取付部M4を設けてある。また、前記接触剤は接触ばっ気槽内に左右一対設けるとともに上下に連通する隙間部Sを形成してある。その取付部M4には、前記接触材Cに気泡を供給して、その膜面に汚泥等の付着しすぎるのを防止し、かつ、前記接触ばっ気層E内に被処理水の上昇流を形成する循環流を発生させ、被処理水に酸素を供給するための水流形成装置を構成する散気管Dを着脱自在に取り付けて構成してある。
【0011】
前記散気管Dは、散気孔を多数形成してある管状体からなり、その管状体の一端側にエア供給管Aを連設してL字状に形成してある。前記エア供給管Aの前記散気管Dとは反対側の端部にジョイント部A1を設けてあり、環状に形成したエア供給ユニットYに多数設けたエア供給口Y1に連設自在に形成してある。前記エア供給ユニットYにはエア供給装置Y2を設けて、そのエア供給ユニットYを介して前記散気管Dにエア供給自在に形成してある。
【0012】
前記脚部M3は、図2,4に示すように、平面視が方形でかつ対向する一対の辺が側面視でジグザグ状に形成してある支持フレームM6に支持脚M7を設けて構成してある。また、前記ジグザグ状に形成してある辺の上に凸になるように屈曲形成してある部分に散気管Dを着脱固定容易な取付部M4を形成してある。
【0013】
また、図3,4に示すように、前記保持枠M2には、前記散気管Dを前記取付部M4に取り付け、前記ジョイント部A1と前記エア供給口Y1とを接続した状態で、前記エア供給管Aに沿う形状の長尺のフランジ状凸部G1を板金成型して、各エア供給管Aごとに設けてガイド部Gを形成してある。
【0014】
一方、前記エア供給ユニットYは、平面視でマンホールM直下の隅部に設けてマンホールM外側から、前記ジョイント部A1と前記エア供給口Y1との接続、取り外し作業を行えるようにしてある。そのため、前記散気管Dは、前記ジョイント部A1を取り外し、下方に押し込むことによって、容易に前記取付部M5から取り外すことが出来るとともに、前記エア供給管Aを揺動させてほぼ直立姿勢にしたのち、その軸心周りに回転させると、前記隙間部Sを通じて前記散気管Dを上方に取出すことが出来る(図5参照)。また、マンホールMから引きだし、メンテナンスすることも容易に出来る。さらに、メンテナンス後その散気管Dを前記取付部M5に取り付けるには、逆の工程をたどればよい。
【0015】
前記沈殿処理槽Pは、沈殿処理槽P内にU字管Uを立設するとともに、前記U字管Uに被処理水導入孔を備えた集水管U1を設けて集水部U2を形成し、前記U字管Uに対するエア供給装置を接続するとともに、そのエア供給装置によって揚水された処理水を消毒剤によって消毒する前記消毒槽Qに移送する移送路U3を連設したエアリフトポンプを備えてある。
これにより、前記沈殿処理槽Pでは浮遊物を沈殿分離させた上澄液を効率よく消毒槽Qに移送できる構成となっている。
【0016】
〔別実施形態〕
以下に別実施形態を説明する。
被散気濾材は、接触材Cに限らず、活性汚泥を固液分離する膜分離装置であっても良く、いずれでも適用することが出来る。
【0017】
尚、化学消毒剤を含めて、被処理水を消毒する薬剤一般を消毒剤と総称するが、紫外線殺菌装置等を用いた消毒も可能である。
【0018】
尚、特許請求の範囲の項に、図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】浄化槽の縦断側面図
【図2】浄化槽の接触ばっ気層における縦断正面図
【図3】要部横断平面図
【図4】接触ばっ気層の要部斜視図
【図5】散気装置の取付操作説明図
【符号の説明】
E 好気処理槽
C 被散気濾材
S 隙間部
C 被散気濾材
D 散気管
M マンホール
M4 取付部
G ガイド部
Claims (2)
- 好気処理槽(E)を設け、平面視で、前記好気処理槽(E)に上下全長にわたって被散気濾材(C)の配置されていない隙間部(S)を形成するようにその被散気濾材(C)を内装するとともに、前記隙間部(S)上方に前記被散気濾材(C)への散気管(D)を挿脱自在なマンホール(M)を配設してある浄化槽であって、前記被散気濾材(C)を支持する支持台に、管状体からなり、その管状体の一端側にエア供給管(A)を連接してある散気管(D)を着脱可能に取り付ける取付部(M4)を設けるとともに、前記マンホール(M)の直下に前記エア供給管(A)へのエア供給口(Y1)を設け、散気管の取付操作に伴って、前記散気管(D)を前記取付部(M4)に導く前記エア供給管(A)に沿う形状のガイド部(G)を前記隙間部(S)に設けた浄化槽。
- 前記被散気濾材(C)を保形する枠体を側面視でジグザグ形状に形成するとともに、その枠体における上に凸となる屈曲形成部分を取付部(M4)に形成してある請求項1に記載の浄化槽。
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JP27409597A JP3601954B2 (ja) | 1997-10-07 | 1997-10-07 | 浄化槽 |
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1997
- 1997-10-07 JP JP27409597A patent/JP3601954B2/ja not_active Expired - Fee Related
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