JP2020081906A - 水処理装置 - Google Patents

水処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020081906A
JP2020081906A JP2018214732A JP2018214732A JP2020081906A JP 2020081906 A JP2020081906 A JP 2020081906A JP 2018214732 A JP2018214732 A JP 2018214732A JP 2018214732 A JP2018214732 A JP 2018214732A JP 2020081906 A JP2020081906 A JP 2020081906A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water treatment
air
pipe
diffuser
air diffuser
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018214732A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7127826B2 (ja
Inventor
怜 北村
Rei Kitamura
怜 北村
嘉人 合澤
Yoshito Aizawa
嘉人 合澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujiclean Co Ltd
Original Assignee
Fujiclean Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujiclean Co Ltd filed Critical Fujiclean Co Ltd
Priority to JP2018214732A priority Critical patent/JP7127826B2/ja
Publication of JP2020081906A publication Critical patent/JP2020081906A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7127826B2 publication Critical patent/JP7127826B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

Landscapes

  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
  • Treatment Of Biological Wastes In General (AREA)
  • Aeration Devices For Treatment Of Activated Polluted Sludge (AREA)

Abstract

【課題】 水処理部に散気装置が設けられた水処理装置において、当該水処理部における高い散気能力と清掃作業性を同時に確保するのに有効な技術を提供する。【解決手段】 本発明の水処理装置にかかる排水処理装置100では、第1水処理領域161に配置される第1散気管171と、第2水処理領域162に配置される第2散気管172とにつき、少なくとも一方に環状形成部171aを設け、更に、第1散気管171を経由して第2散気管172の終端領域へと無分岐状に延在するエア供給通路173を形成する。【選択図】 図4

Description

本発明は、被処理水に対し所定の水処理を行う水処理部に散気装置を有する水処理装置の構築技術に関する。
水処理装置の一例として、ブロワから吐出された高圧エアを、散気管の散気孔から水処理部に向けて供給し、これによって被処理水に好気処理を施す散気装置を備えた技術が知られている。
かかる散気装置においては、散気管内に汚泥が堆積し、あるいは散気孔に汚泥が詰まるといった事象が発生する場合がある。このような場合、水処理効率が低減することを防止するために、速やかに散気管内の清掃を行うことが要請される。
このような散気装置における散気管内の清掃手法に関する技術として、特許文献1に開示された水処理装置の構成が知られている。当該水処理装置では、エアが導入される通気管と環状に形成された散気管を連接する接続管に、内接円がR35mm以上の湾曲部を設けることで、清掃用掻き取りブラシが、当該内接円に沿って変形しつつ、通気管から散気管へと円滑に通過できるよう誘導する構成が採用されている。
ところで水処理装置においては、いわゆる大型処理槽と称呼される高容量タイプのものがあるが、水処理装置の大型化に伴って、水処理部の容量も必然的に増大するため、とりわけ、かかる高容量の水処理部においては、当該水処理部に対して如何に一様にエアを供給するか、そして、これによって散気処理効率を如何に高く維持するか、が重要な問題となる。
上記特許文献1に開示された技術では、確かに通気管から散気管への清掃用掻き取りブラシの挿通容易性が工夫され、更に散気管の環状構成により、当該散気管内での清掃用掻き取りブラシの円滑通過性が確保されているが、とりわけ上記高容量の水処理部にあっては、単なる環状の散気管では散気による全域的・かつ一様のエア供給が確保されない可能性もあり、一方、高容量の水処理部に隈なくエアを供給しようとして散気管の配置を高密度化すれば、散気管の配置構成が複雑化して、上記清掃用掻き取りブラシを用いた清掃作業に支障をきたす懸念がある。
特開2008−12470号公報
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、水処理部に散気装置が設けられた水処理装置において、当該水処理部における高い散気能力と清掃作業性を同時に確保するのに有効な技術を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明が構成される。なお、本発明は、一般家庭等から排出される生活排水や、産業廃水等の被処理水を処理する水処理装置の構築技術として好適に用いられる。
本発明にかかる水処理装置は、被処理水に対し所定の水処理を行う水処理部に散気装置を有する。ここでいう「所定の水処理」には、散気装置から供給された散気エアを用いることによって行われる種々の水処理が包含され、当該水処理として、典型的には、活性汚泥処理、流動ろ材(担体)を用いた処理、固定ろ材(担体)を用いた処理などが挙げられる。
本発明にかかる水処理装置は、散気装置によって被処理水に所定の水処理を行う水処理部を有する。前記水処理部は、前記水処理部の鉛直方向に視て、第1水処理領域と、第2水処理領域を有する。「水処理部の鉛直方向に視る」とは、水処理装置を設置予定箇所に配置した状態(典型的には設置領域に埋設)で、鉛直方向、すなわち上下方向に視ることを意味する。
前記散気装置は、エアが導入される通気管と、複数の散気孔を有するとともに前記通気管に接続された状態で前記第1水処理領域に配置される第1散気管と、複数の散気孔を有するとともに前記第1散気管に接続された状態で前記第2水処理領域に配置される第2散気管とを有する。通気管へのエア導入は典型的には水処理装置に付設されたブロワを用いて遂行される。
前記第1散気管および前記第2散気管の一方は、前記水処理部の鉛直方向視において、所定の環状形成部を有し、前記第1散気管および前記第2散気管の他方は、前記環状形成部の隣接外部領域または隣接内部領域に配置された隣接配置部を有する。「環状形成部」は、文字通り環状に形成された部材であれば足り、環状部分に更に別形状の部分が付属することを妨げない。また「環状」には、円環状のみならず、ラウンドコーナー処理された多角形環状構造も包含される。また、エアの導入部と排出部が幾何学的に一致する、閉じた環状構成までを必ずしも必要とするものではなく、例えば、C字形のように、完全に閉じていない円環構造も好適に包含される。
本発明にかかる水処理装置では、前記通気管から、前記第1散気管を経由して、第2散気管終端領域へと無分岐状に延在するエア供給通路が形成される。そして前記無分岐状のエア供給通路は、前記通気管に導入されたエアを、前記第1散気管および前記第2散気管それぞれの複数の散気孔から散気して前記第1水処理領域および前記第2水処理領域に供給する経路を構成するとともに、長尺方向と交差する方向へと変形自在とされた長尺状の清掃用掻き取り部材が清掃作業時に挿通される経路として構成されている。
「無分岐状」とは、文字通り分岐を有さない構造、すなわちエアの供給に関して「一筆書き」状に構成された通路構造がこれに該当する。かかる構成を採用することにより、エア供給通路を清掃する際、例えば清掃用ブラシ等に代表される清掃用掻き取り部材がエア供給通路に挿通される場合、当該清掃用掻き取り部材が、無分岐のエア供給通路の全てに行き渡ることができ、確実な清掃作業が担保されることになる。換言すれば、仮に、エア供給通路が一筆書き状ではなく、通路中途に分岐構造を有する場合、清掃用掻き取り部材が、当該分岐部のいずれかに進入してしまい、それ以外の分岐部に対する清掃が担保できない可能性が生じるが、本発明に係る水処理装置においては、無分岐構造を採用することにより、第1散気管および第2散気管の全ての領域に対して清掃用掻き取り部材がアクセス可能となり、当該懸念を確実に払拭することができる。
本発明にかかる水処理装置によれば、第1水処理領域および第2水処理領域に対応して、それぞれ第1散気管と第2散気管を対応させる構成を採用するとともに、少なくとも第1散気管および第2散気管の一方は、水処理部の鉛直方向視において環状形成部を有する構成とし、他方については、当該環状形成部に対する隣接配置部を有するよう構成としたことで、複数の水処理領域に対して万遍なく散気管を対応させることが可能となり、仮に水処理部が高容量化するような場合であっても、当該水処理部に対して一様に(ムラなく)エアを供給し、これによって散気処理効率を高く維持することが可能とされる。
さらに本発明にかかる水処理装置では、前記通気管から前記第1散気管を経由して第2散気管終端領域へと無分岐状に延在するエア供給通路が形成されることにより、エア供給通路を清掃する際、清掃用掻き取り部材が、無分岐のエア供給通路の全てに行き渡ることができ、確実な清掃作業が担保されることになる。
以上より、本発明にかかる水処理装置によれば、水処理部に散気装置が設けられた水処理装置において、当該水処理部における高い散気能力と清掃作業性を同時に確保するのに有効な技術が提供されることとなった。
上記した水処理装置では、前記第1水処理領域および第2水処理領域につき、前記第1散気管及び第2散気管を介して、単位時間当たりの散気量が略等しくなるように構成することが好ましい。かかる構成により、仮に水処理装置が高容量化するような場合においても、複数の水処理領域の隅々までエアを送り込んで散気処理を確実に遂行することが可能とされる。
また上記した水処理装置では、 前記水処理部に、好気性微生物を保持するための担体が、当該水処理部内を流動不能な状態で配置されるように構成することが好ましい。かかる構成により、特に、水処理装置が高容量化した条件で接触ろ床方式が採用される場合についても、本発明に係る部材構成を適用して確実に散気処理を遂行することが容易化される。なお前記担体は、前記水処理部の鉛直方向に関して、異なる充填態様の領域を有することが好ましい。充填態様を異ならせることで、散気処理効率と閉塞防止という2つの要請を最適化する構成が得られることになる。なお「異なる充填態様」とは、異なる種類ないし性状の担体を用いる態様、同種の担体を用いつつも、その充填手法が異なる態様等を広く包含することができる。更に充填態様につき、水処理部の鉛直方向に関して、上方側領域の充填密度を相対的に低く(相対的に疎の状態)、下方側領域の充填密度を高く(相対的に密の状態)なるように設定することが好ましい。かかる構成により、相対的に処理負荷が高くなり易い上方側領域については閉塞リスクを低減し、相対的に処理負荷が低くなり易い下方側領域については一層の処理効率向上を図ることが可能とされる。
また上記した水処理装置では、前記第1散気管および前記第2散気管の双方が、それぞれ環状形成部を有するよう構成することが好ましい。かかる構成により、仮に水処理装置が高容量化される等に起因して、第1水処理領域および第2水処理領域が相対的にサイズアップするような場合等についても、第1・第2散気管の各環状形成部が、それぞれ第1・第2水処理領域の隅々に至るまでエアを確実に供給することが期待され、散気処理の高効率化が図られることになる。
また上記した水処理装置では、前記第1散気管につき、一方端部が前記通気管に接続されるとともに、他方端部が前記第2散気管に接続され、前記第2散気管につき、一方端部が前記第1散気管に接続されるとともに、他方端部が前記通気管または前記第2散気管に接続され、これによって前記散気装置が一体状の剛体構造となるように構成することが好ましい。換言すれば、第1散気管の両端部および第2散気管の両端部が、いずれも他の散気装置構成部材に接続されることで、いわゆる「片持ち」レバー状の管配置構成を回避することができる。
かかる構成により、散気装置自体を、一定の強度剛性を有する構成部材化することができるため、水処理装置の組み付け時等に、散気装置配置のための特別な補強構造を省略することができ、装置構成における不要なコストアップ・構造複雑化を回避することができる。
また上記した水処理装置では、前記第2散気管の他方の端部に、前記清掃用掻き取り部材の通過を規制する規制部材を設けることが好ましい。かかる構成により、清掃用掻き取り部材が、必要以上に散気装置内を進み過ぎてしまい、かえって清掃作業の効率を悪化させるリスクを未然に防止することが可能とされる。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る排水処理装置について図1〜図5に基づいて説明する。なお本実施の形態は、一般家庭等から排出された生活排水(被処理水)の処理を行う排水処理装置を一例として説明する。
本発明における「水処理装置」の一実施の形態の排水処理装置100の処理フローが図1に示される。
図1に示すように、本実施の形態の排水処理装置100は、槽状に成形された槽本体101の内部に各種の浄化処理機構を収容している。大別すると、処理工程の順に対応して上流(図1中の左側)から沈殿分離槽110、嫌気濾床槽130、接触濾床槽150、処理水槽191、消毒槽192の各浄化処理機構が槽本体101に収容される。
槽本体101の内部に流入した排水は、沈殿分離槽110、嫌気濾床槽130、接触濾床槽150、処理水槽191、消毒槽192で順次浄化処理されたのち、槽本体101の外部へ放流される。なお、本実施の形態では、各槽において処理される汚水および当該汚水を処理する処理過程において流れる水を「被処理水」ないし「水」と記載する。
沈殿分離槽110は、槽本体101の最上流部に配置されており、流入口(図示省略)を通じて当該沈殿分離槽110に被処理水が流入する構成になっている。この沈殿分離槽110は、被処理水中に含まれる夾雑物を、流入バッフル(図示省略)などの固液分離手段を用いて被処理水から分離する処理を行う槽であり、被処理水の固液分離機能を果たす。この沈殿分離槽110において沈殿分離処理がなされた後の水は、その下流に配置された嫌気濾床槽130へと移流する。
嫌気濾床槽130は、被処理水中の有機汚濁物質を嫌気処理(還元)する機能を有する処理槽であり、典型的には、有機汚濁物質を嫌気処理(還元)する嫌気性微生物が付着する所定量の濾材が濾床に充填される構成を有する。この嫌気処理によってBODの低減と汚泥物の減量化が図られる。この嫌気濾床槽130で処理されたあとの水は、その下流に配置された接触濾床槽150へと移流する。
接触濾床槽150は、被処理水の好気処理及び濾過処理を行う機能を有する処理槽である。この接触濾床槽150で処理されたあとの水は、その下流に配置された処理水槽191へと移流する。
処理水槽191は、消毒槽192へ移流する前の水を一時的に貯留する機能を有する処理槽である。この処理水槽191に一時的に貯留された水は、その後消毒槽192へと移流する。なお、接触濾床槽150の水は、当該接触濾床槽150から処理水槽191へと底部移流式にて送られる(図2も併せて参照)。
消毒槽192は、処理水槽190から流入した水を消毒処理する機能を有する処理槽であり、典型的には、消毒処理を行うための消毒剤(固形塩素剤)が充填された薬剤筒(図示省略)を備えている。この消毒槽192において消毒処理された水は、槽本体101の外部へ放流される。
ここで、上記の接触濾床槽150の具体的な構成を図2及び図3を参照しながら説明する。図1における接触濾床槽150の断面構造が図2に示されている。また図2における接触濾床槽150の充填領域150aの内部構造に係る斜視図が図3に示されている。
図2に示すように、本実施の形態の接触濾床槽150は、被処理水が槽上部から槽下部へと下向きに流下する流通経路に充填領域150aを備え、当該充填領域150aの下方に散気管155が配置された構成を有する。充填領域150aは、第1充填部151及び第2充填部152を備えており、第1充填部151(充填領域上層)及び第2充填部152(充填領域下層)による2層構造になっている。この充填領域150aは、被処理水に対し所定の水処理を行う水処理部であり、本発明における「水処理部」及び本発明における「充填部」を構成する。
本実施の形態では、さらに接触濾床槽150に散気装置163が設置されている。この散気装置163は、ブロワ153、通気管170、(図4以降で詳細に説明する)第1散気管171および第2散気管172を主体として構成されている。この散気装置163では、充填領域150aの下層を構成する第2充填部152の下方に第1散気管171および第2散気管172が配設される構成になっている。そしてブロワ153から通気管170を通じて供給された圧縮エアが、第1散気管171および第2散気管172に順次に給送され、複数の散気孔(後述する散気孔171b、172b)から散気して、第2充填部152の下方から上方に向けてエアが供給される。また、ブロワ153と通気管170との間には着脱可能な継ぎ手150cが設けられており、第1散気管171および第2散気管172の清掃作業時には、当該継ぎ手150cが取り外されて、清掃作業アクセス路が確保される構成とされている。
ブロワ153は、通常運転時(散気運転時)及び逆洗運転時に運転され、逆洗運転時には通常運転時よりも風量が増加されたエアが、第1散気管171および第2散気管172から第2充填部152の各領域のうち逆洗領域の下方に供給される設定になっている。なお、本実施の形態の接触濾床槽150では、第2充填部152の下方に設置された第1散気管171および第2散気管172から供給されたエアは、第2充填部152及び第1充填部151において順次分散されて、充填領域150aの全面に供給される構成になっている。本構成からこの接触濾床槽150は、「全面ばっ気式の接触濾床槽」ないし「全体ばっ気式の接触濾床槽」とも称呼される。
図3に示すように、第1充填部151は、ブロック状のへちま集合体151aを充填する領域として構成される。具体的には、この第1充填部151では、水平方向に延在するへちまが互いに繋ぎ止められ(連結され)、1つの塊状の部材としてブロック化されている。このブロック状のへちま集合体151aには、好気性微生物の生物膜が付着する。被処理水が第1充填部151を下向きに流下する際、へちま集合体151aに付着した好気性微生物が被処理水と接触することによって、主に被処理水中の有機汚濁物質が好気処理(酸化)される。規則的に充填されたこのようなへちま集合体151aは、「規則充填物」とも称呼される。
また、図3に示すように、第2充填部152は、多数の濾材152aを不規則的にランダム充填する領域として構成される。濾材152aは、中板状のへちま(外径d2)で構成される。このような構成の濾材152aが多数充填されたこの第2充填部152を、通常運転時(散気運転時)に被処理水が下向きに流下する際、主にこの濾材152aによって被処理水中のSS(浮遊物質)が濾過処理される。不規則的に充填されたこのような濾材152aは、「不規則充填物」とも称呼される。
ここで、本実施の形態では、第1充填部151にブロック化された状態で充填されたへちま集合体151aが、第2充填部152に不規則的に充填された多数の濾材152aを上方から直に押さえ込むことで、濾材152aの第1充填部151側への移動を規制する機能を有する。具体的には、へちま集合体151aは、多数の濾材152aの上部に直に配置(載置)されるとともに、槽本体101側に固定された係止部材(図2中に示す係止部材150b)に係止されている。
かかる充填領域150aの構成により、多数の濾材152aは、へちま集合体151aの自重及び係止部材150bによる固定化作用によって、第2充填部152において固定化されるとともに、当該多数の濾材152aがへちま集合体151aの間を通り抜けて第1充填部151側へ移動するのが規制されることとなる。かかる、ブロック化された状態のへちま集合体151aが多数の濾材152aを直に押さえ込む構成によれば、多数の濾材152aをブロック化された状態のへちま集合体151aを用いて第2充填部152に一度に固定化することができるため、多数の濾材152aを固定化する機能を有する専用の部材などを用いる必要がなく、充填領域150aの構造が簡素化される。
また、本実施の形態では、ブロック化された状態のへちま集合体151aが充填された第1充填部151の第1の空隙率が、多数の濾材(中板状のへちま)152aが不規則的に充填された第2充填部152の第2の空隙率よりも大きくなるように構成されている。第1の空隙率は、第1充填部151において、へちま集合体151a充填前の全体積に対する当該へちま集合体151a充填後の空隙部分の体積の比率として規定される。同様に、第2の空隙率は、第2充填部152において、濾材152a充填前の全体積に対する当該濾材152a充填後の空隙部分の体積の比率として規定される。このような構成によれば、充填領域150aの上層である第1充填部151の空隙率を、下層である第2充填部152の空隙率よりも相対的に大きくすることによって、第1充填部151における生物処理性能(好気処理性能)は維持しつつ、当該第1充填部151のへちま集合体151aに生物膜による閉塞が起こるのを防止することが可能となる。このとき、散気管155から供給されたエアを第2充填部152において微細化する構成によって、被処理水に対する酸素溶解効率を高めることができ、第1充填部151における生物処理性能が向上することとなる。
一方、第2充填部152においては、通常運転時において所望の濾過機能が果たされるとともに、第2充填部152の各領域のうち逆洗領域の濾材152aに付着した被濾過物は、逆洗運転時に通常運転時よりも風量が増加されたエアの散気による剥離作用によって洗浄(逆洗)されることとなる。従って、充填領域150aにおいて生物処理性能と濾過性能を両立するとともに、当該充填領域150aの閉塞防止を図ることが可能となる。
本実施の形態に用いられる排水処理装置100は、水処理装置の一例として、いわゆる大型処理槽と称呼される高容量タイプであり、水処理部たる接触濾床層150は、相対的に大容量サイズのものが用いられている。かかる装置構成の大型化に鑑み、本実施形態では、図3に示すように、充填領域150aにつき、鉛直方向視において、第1水処理領域161および第2水処理領域162に区画して取り扱われる。第1水処理領域161および第2水処理領域162それぞれの具体的な処理手法については後述する。
次に、散気装置163の詳細な構造及びその周辺構造につき、図4及び図5を参照して説明する。ここで図4は 散気装置163の具体的構造について、鉛直方向上方から視て模式的に示した平面図であり、図5は、当該散気装置163を主体として構築されるエア供給通路173の概要を示した模式図である。
図4に示すように、散気装置163は、それぞれ中空パイプ状に形成された通気管170、第1散気管171および第2散気管172を主体として構成される。通気管170と第1散気管171は中空かつ湾曲状の継手175aを介してエア流通可能に連接される。第1散気管171は、長尺状に形成された直管部176と、中空かつ湾曲状に形成された継手175とを相互に連結することにより、鉛直方向平面視において(図4において紙面方向に視て)略環状に構成されている。また直管部176には、鉛直方向下方側(すなわち、第1水処理領域161および第2水処理領域162と対向する側)において、多数の散気孔171bが形成されている。
また図4に示すように、第2散気管172は、第1散気管171と同様に、長尺状に形成された直管部176と、中空かつ湾曲状に形成された継手175とを相互に連結することにより、鉛直方向平面視において(図4において紙面方向に視て)略半環状に構成されている。また直管部176には、多数の散気孔172bが形成されている。
さらに第2散気管172の一方の端部領域172cは、継手175bを介して、第1散気管171の端部領域である隣接外部領域171cとエア流通可能に接続される。
更に図4に示すように、第2散気管172の他方側の端部領域は、交差継手177を介して、第1散気管171の直管部176の略中央領域近傍に固定される。なお第2散気管172から第1散気管171へのエアの再還流は行われない。第2散気管172は、両端部領域がそれぞれ継手175bおよび交差継手177を介して第1散気管171に接続されることで「両持ち状」構成とされ、この結果、環状に形成された第1散気管171および半環状に形成された第2散気管172が一体状の剛体構造とされ、これによって散気装置163の強度剛性が相対的に高く確保されることになる。
また図4に示すように、散気装置163は、固定ブラケット178を介して接触濾床層150に対し、固定状に接続されている。上記第1散気管171及び第2散気管172の一体状剛体構造と相まって、散気装置163の強度剛性が担保される。なお固定ブラケット178は、接触濾床槽150に設けられた取付架台(接触濾床槽160と一体化される部材であり、便宜上図示説明を省略する)に形成されて、散気装置163に係合する片持ち梁状の係合爪として定義される。
通気管170、継手175a、第1散気管171および第2散気管172を形成する直管部176と継手175、更に交差継手177は、それぞれ別体の部材として構成されるとともに、互いに嵌合状に接合されることで管路が形成される。これら通気管170、継手175a、直管部176,継手175、交差継手175としては、典型的にはパイプ内径がφ13〜25で塩化ビニル製のものが用いられる。なお、これらの各部材をそれぞれ別体成形する構成以外に、各部材の少なくとも2つを一体成形として構成することもできる。
図5に示すように、散気装置163は、上記構成を介することにより、分岐構造を持たない一筆書き状の(すなわち非分岐状の)エア供給通路173を形成することとなる。すなわち、図2に示すブロア153から通気管170を介して供給されたエアは、第1散気管171および第2散気管172が形成する一本の(無分岐の)エア流路としてのエア供給通路173を流通しつつ、各散気孔171b、172b(図4参照)を経て、第1水処理領域161および第2水処理領域162(図3も併せて参照)へと給送されることになる。なお、当該第1散気管および第2散気管172が一本のエア流路としてエア供給通路173を形成する構成により、第1水処理領域161および第2水処理領域162において、散気孔171b、172bの1孔当たりの単位エア供給量が定常化される。かかる定常化は、更に各散気孔171b、172bの形成位置を適宜に調整することで更に最適制御することが可能である。
上記のように構成される散気装置163においては、第1散気管171および第2散気管172による、第1水処理領域161および第2水処理領域162に対する単位時間当たりの散気量、すなわち単位時間当たりのエア供給量が略等しくなるように設定されている。散気孔の総面積(のべ面積)は、第1散気管171および第2散気管172の管断面積よりも小さくなるように設定されている。この構成により、エア供給に際しての圧力損失によるばっ気の偏りを効果的に防止することが可能とされる。
本実施形態においては、35人槽、42人槽、50人槽と、対応人数の異なる高容量槽を例として、上記散気装置163を設定の上で、接触濾床槽150内の複数個所における処理水の溶存酸素量(DOとも称呼)を測定した。具体的には、槽内ろ床上の中央部および左右各側部の三か所において、処理水のDO値を計測した。この結果、35人槽では、平均DO値が7.79(ミリグラム/リットル)、標準偏差が0.05(ミリグラム/リットル)、42人槽では、平均DO値が7.72(ミリグラム/リットル)、標準偏差が0.10(ミリグラム/リットル)、50人槽では、平均DO値が7.44(ミリグラム/リットル)、標準偏差が0.07(ミリグラム/リットル)であり、いずれの槽においても、本実施形態に係る散気装置163を介して、むらのない一様なばっ気が遂行されていることが明確化された。
さらに、第1散気管171は環状形成部171aを有するとともに、第2散気管172は半環状形成部172aを有し、これにより第1水処理領域161および第2水処理領域162双方の被処理水に対し、エアをムラなく全体的かつ一様に供給することが可能とされる。かくして、相対的に高容量の排水処理装置100における接触濾床槽150においても被処理水の散気処理能力を高く維持することが可能とされる。
本実施の形態におけるエア供給通路は、更に、散気管170の清掃作業時において、長尺方向と交差する方向への変形が許容された長尺状の清掃用掻き取り部材(典型的には可撓性を有する長尺延在ブラシ)が挿入される経路として構成される。具体的には、散気装置163における定期的な清掃ないし閉塞対処処理を行う際に、ブロワ153と通気管170との間の継ぎ手150cが取り外され(図2参照)、この取り外し部分から長尺状の清掃用ブラシ180(清掃用掻き取り部材)が挿入され、当該清掃用ブラシ180を用いて散気装置163内に堆積した汚泥等に対し、清掃用ブラシ180を直接当接作用させることにより、汚泥除去を確実に遂行することが可能となる。図5では、当該清掃用ブラシ180が第1散気管171および第2散気管172内に挿通される状態が模式的に示されている。なお、本実施の形態における清掃用ブラシ180は、図5に示すように、可撓性長尺体であるシャフト180aと、当該シャフト180aの先端領域に設けられたブラシ180bを主体として構成されており、当該ブラシ180bの長尺方向と交差する方向に自在に変形することが可能であり、これによって曲折状に延びる管内の効率的清掃作業に最適化されている。
図5に示すように、本実施形態における散気装置163は、第1水処理領域161に対応して配置された第1散気管171が環状形成部171aをなすとともに、第2散気管172が、当該環状形成部171aの隣接外部領域171cにおいて第1散気管171に接続されるように構成されている。更に第2散気管172は、半環状形成部172aをなすように構成されている。この構成により、上記清掃用ブラシ180は、清掃作業時において管内で通過阻害されることなく、円滑に管内挿通が確保されることになる。
さらに本実施形態では、散気装置163におけるエア供給通路173は、分岐を有さない一本の曲線通路として構成されている。換言すれば、エア供給通路173は、一筆書き状の無分岐通路として定義される。すなわち、清掃用ブラシ180が散気装置163内に挿通された場合、当該清掃用ブラシ180は、かかる無分岐・一筆書き状の一本の曲線通路として構成されるエア供給通路173内を、作業者による押し込み動作のみで、通気管170から第1散気管171を経て第2散気管172の終端側へと、通過阻害されることなく円滑に挿通・進行することが可能とともに、散気装置163内の全ての領域に対し、清掃用ブラシ180を行き渡らせて清掃することが可能にとなる。
なお上述のように、散気装置163を構成する通気管170、第1散気管171、第2散気管172につき、それぞれ湾曲状の継手175、175aにより、可撓状の清掃用ブラシ180が長尺方向と交差する方向に変形を促されることになるため、清掃用ブラシ180の方向転換が確実に遂行される。
また本実施形態では、図5に示すように、第2散気管172の終端領域において、蓋状の清掃用ブラシ通過規制部材174が配置されており、清掃用ブラシ180の挿通終端位置が当該清掃用ブラシ通過規制部材174によって定められている。また当該清掃用ブラシ通過規制部材が第2散気管172の終端領域をシールすることにより、第1散気管171から第2散気管172へと送られたエアが、第2散気管172の終端領域から無駄に漏出することが規制されるように設定されている。
本実施形態によれば、清掃作業時に散気装置163を取外し・分解することなく、汚泥を確実に除去することが可能な合理的な構造が実現される。本実施形態のように、規則充填物及び不規則充填物が充填された充填領域150aの下方に散気装置163が配設された構成において、散気装置163を取外し・分解して清掃作業を行う方法を採用する場合には、予め規制充填物及び不規則充填物を抜き出す作業が必要となり作業量が増えるという問題が生じるが、本実施形態では、そのような問題が未然回避可能とされる。
しかも、エア供給通路173が無分岐状・一筆書き状に延在することにより、清掃作業時に清掃用ブラシ174での清掃不可能な領域が発生することがなく、確実に清掃作業遂行が可能とされる。また、第1通気管171の環状形成部171aおよび第2散気管172の半環状形成部172aにより、清掃作業時において清掃用ブラシ174が散気装置163内を進行しながら方向転換する場合に、当該清掃用ブラシ174の可撓性変形が容易に促進化され、清掃用ブラシ174の通過阻害が確実に回避される。
(他の実施形態)
本発明の他の実施形態が図6〜図8に示される。各実施形態は、上記第1実施形態における散気装置163の第1散気管171、第2散気管172の配置態様に適宜変更を加えたものであり、便宜上、第1実施形態と構成を異にする部分についてのみ説明するものとする。このうち、図6は本発明の第2実施形態の構成を、図7は本発明の第3実施形態の構成を、そして図8は本発明の第4実施形態の構成をそれぞれ占めす。
第2実施形態における散気装置263は、第1水処理領域261に対応して配置された第1散気管271、および第2水処理領域262に対応して配置された第2散気管272を有する。第2実施形態では、第1水処理領域261は、その内側に第2水処理領域262を内包する構成とされている。第1散気管271は、環状形成部271aを有するとともに、当該第1散気管271の隣接領域271cに第2散気管272が接続される。第2散気管272は、略直線状に延在して構成されるとともに、第1散気管271の環状形成部271aの内側に設定された第2水処理領域262におけるエア供給を受け持つことになる。以上により、ひらがなの「の」字状であって、一筆書き状・無分岐状のエア供給通路273が形成されることになる。
この結果、上記した第1実施形態と同様に、散気装置263の清掃時において、清掃用ブラシ280は、一筆書き状・無分岐状のエア供給通路273を円滑に挿通されて、散気装置263内をもれなく清掃することが可能とされる。なお第1実施形態と同様に、第2散気管272の終端領域には清掃用ブラシ通過規制部材274が設けられ、清掃用ブラシ280の位置規制が行われる。
第3実施形態における散気装置363は、第1水処理領域361に対応して配置された第1散気管371、および第2水処理領域362に対応して配置された第2散気管372を有する。第3実施形態では、第1水処理領域361と第2水処理領域362とは互いに隣接し合う構成とされている。第1散気管371は、環状形成部371aを有するとともに、当該第1散気管371の隣接領域371cに第2散気管372が接続される。第2散気管372は、略直線状に延在して構成されるとともに、第1散気管371の環状形成部271aの隣接外側に設定された第2水処理領域362におけるエア供給を受け持つことになる。
以上により、クエスチョンマーク型の、一筆書き状・無分岐状のエア供給通路373が形成されることになる。この結果、上記した第1、第2実施形態と同様に、散気装置363の清掃時において、清掃用ブラシ380は、一筆書き状・無分岐状のエア供給通路373を円滑に挿通されて、散気装置363内をもれなく清掃することが可能とされる。
なお、第3散気管372の終端領域には清掃用ブラシ通過規制部材374が設けられ、清掃用ブラシ380の位置規制が行われる。
第4実施形態における散気装置463は、第1水処理領域461に対応して配置された第1散気管471、および第2水処理領域462に対応して配置された第2散気管472を有する。第4実施形態では、第1水処理領域461は、その内側に第2水処理領域462を内包する構成とされている。第1散気管471は、環状形成部471aを有するとともに、当該第1散気管471の隣接領域471cに第2散気管472が接続される。第2散気管472は、半環状形成部472aを有するとともに、第1散気管471の環状形成部471aの内側に設定された第2水処理領域462におけるエア供給を受け持つことになる。
以上により、複数環状であって、一筆書き状・無分岐状のエア供給通路473が形成されることになる。この結果、散気装置463の清掃時において、清掃用ブラシ480は、一筆書き状・無分岐状のエア供給通路473を円滑に挿通されて、散気装置463内をもれなく清掃することが可能とされる。なお第2散気管472の終端領域には清掃用ブラシ通過規制部材474が設けられ、清掃用ブラシ480の位置規制が行われる。
上記各実施形態では、接触濾床槽150に対し散気装置が設置される場合について記載したが、好気処理、ばっ気処理、流動化処理などを行う水処理部に対して設置される散気装置に本発明の散気装置を適用することが可能である。
また、通気管、第1散気管、第2散気管を主体とする散気装置につき、さらに第2通気管の下流側に第3散気管を接続する構成、あるいは散気装置を槽内に複数配置する構成等も好適に採用することができる。
本発明における「水処理装置」の一実施の形態の排水処理装置100の処理フローを示す模式図である。 図1中の接触濾床槽150の断面構造を示す図である。 図2中の接触濾床槽150における充填領域150aの内部構造をあらわす斜視図である。 本実施の形態に係る散気装置の構造を鉛直方向上方から視て模式的に示す平面図である。 本実施の形態におけるエア供給通路の概要を示す模式図である。 本実施の形態の第2実施形態に係るエア供給通路の概要を示す模式図である。 本実施の形態の第3実施形態に係るエア供給通路の概要を示す模式図である。 本実施の形態の第4実施形態に係るエア供給通路の概要を示す模式図である。
100 排水処理装置(水処理装置)
101 槽本体
110 沈殿分離槽
130 嫌気濾床槽
150 接触濾床槽(水処理部)
150a 充填領域
150b 係止部材
150c 継ぎ手
151 第1充填部
151a へちま集合体
152 第2充填部
152a 濾材
153 ブロワ
161 第1水処理領域(第1水処理領域)
162 第2水処理領域(第2水処理領域)
163 散気装置(散気装置)
170 通気管(通気管)
171 第1散気管(第1散気管)
171a 環状形成部
171b 散気孔
171c 隣接外部領域
172 第2散気管(第2散気管)
172a 半環状形成部
172b 散気孔(散気孔)
172c 隣接配置部
173 エア供給通路(エア供給通路)
174 清掃用ブラシ通過規制部材
175 継手(接続管、誘導部材))
176 直管部
177 継手
178 固定ブラケット
180 清掃用ブラシ
180a シャフト
180b ブラシ
181 剛体構造物
191 処理水槽
192 消毒槽
261,362,462 第1水処理領域
262,362,462 第2水処理領域
263,363,463 散気装置
271,371,471 第1散気管
271a,371a,471a 環状形成部
271c、371c、471c 隣接領域
272,372,472 第2散気管
472a 半環状領域
273,373,473 エア供給通路

Claims (7)

  1. 散気装置によって被処理水に所定の水処理を行う水処理部を有する水処理装置であって、
    前記水処理部は、前記水処理部の鉛直方向に視て、第1水処理領域と、第2水処理領域を有し、
    前記散気装置は、エアが導入される通気管と、複数の散気孔を有するとともに前記通気管に接続された状態で前記第1水処理領域に配置される第1散気管と、複数の散気孔を有するとともに前記第1散気管に接続された状態で前記第2水処理領域に配置される第2散気管とを有し、前記第1散気管および前記第2散気管の一方は、前記水処理部の鉛直方向視において、所定の環状形成部を有し、前記第1散気管および前記第2散気管の他方は、前記環状形成部の隣接外部領域または隣接内部領域に配置された隣接配置部を有し、
    前記通気管から、前記第1散気管を経由して、第2散気管終端領域へと無分岐状に延在するエア供給通路が形成され、
    前記無分岐状のエア供給通路は、前記通気管に導入されたエアを、前記第1散気管および前記第2散気管それぞれの複数の散気孔から散気して前記第1水処理領域および前記第2水処理領域に供給する経路を構成するとともに、長尺方向と交差する方向へと変形自在とされた長尺状の清掃用掻き取り部材が清掃作業時に挿通される経路として構成されていることを特徴とする水処理装置。
  2. 請求項1に記載の水処理装置であって、前記第1水処理領域および第2水処理領域においては、前記第1散気管及び第2散気管を介して、単位時間当たりの散気量が略等しくなるように構成されていることを特徴とする水処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の水処理装置であって、前記水処理部には、好気性微生物を保持するための担体が、当該水処理部内を流動不能な状態で配置されていることを特徴とする水処理装置。
  4. 請求項3に記載の水処理装置であって、前記担体は、前記水処理部の鉛直方向に関して、異なる充填態様の領域を有することを特徴とする水処理装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の水処理装置であって、
    前記第1散気管および前記第2散気管の双方が、それぞれ環状形成部を有することを特徴とする水処理装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の水処理装置であって、
    前記第1散気管は、一方端部が前記通気管に接続されるとともに、他方端部が前記第2散気管に接続され、
    前記第2散気管は、一方端部が前記第1散気管に接続されるとともに、他方端部が前記通気管または前記第2散気管に接続され、これによって前記散気装置が一体状の剛体構造とされることを特徴とする水処理装置。
  7. 請求項6に記載の水処理装置であって、前記第2散気管の他方の端部には、前記清掃用掻き取り部材の通過を規制する規制部材が設けられていることを特徴とする水処理装置。
JP2018214732A 2018-11-15 2018-11-15 水処理装置 Active JP7127826B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018214732A JP7127826B2 (ja) 2018-11-15 2018-11-15 水処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018214732A JP7127826B2 (ja) 2018-11-15 2018-11-15 水処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020081906A true JP2020081906A (ja) 2020-06-04
JP7127826B2 JP7127826B2 (ja) 2022-08-30

Family

ID=70909515

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018214732A Active JP7127826B2 (ja) 2018-11-15 2018-11-15 水処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7127826B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5188859A (ja) * 1975-01-31 1976-08-03
JPH07214086A (ja) * 1994-02-04 1995-08-15 Kirin Brewery Co Ltd 浄化槽の散気装置
JP2004174433A (ja) * 2002-11-28 2004-06-24 Fuji Clean Kogyo Kk 浄化槽および汚水の処理方法
JP2008012470A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Fuji Clean Kogyo Kk 水処理装置
JP2010104931A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Suido Kiko Kaisha Ltd 散気管清掃装置および散気管清掃方法
JP2012250165A (ja) * 2011-06-02 2012-12-20 Fuji Clean Co Ltd 散気装置および排水処理装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5188859A (ja) * 1975-01-31 1976-08-03
JPH07214086A (ja) * 1994-02-04 1995-08-15 Kirin Brewery Co Ltd 浄化槽の散気装置
JP2004174433A (ja) * 2002-11-28 2004-06-24 Fuji Clean Kogyo Kk 浄化槽および汚水の処理方法
JP2008012470A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Fuji Clean Kogyo Kk 水処理装置
JP2010104931A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Suido Kiko Kaisha Ltd 散気管清掃装置および散気管清掃方法
JP2012250165A (ja) * 2011-06-02 2012-12-20 Fuji Clean Co Ltd 散気装置および排水処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7127826B2 (ja) 2022-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5803293B2 (ja) 散気装置
JP4679412B2 (ja) 水処理システム、排水桝、水処理方法
JP2007136389A (ja) 散気装置
JP4690259B2 (ja) 水処理装置
JP3258553B2 (ja) 膜分離装置
JP4532172B2 (ja) 水処理装置
JP2020081906A (ja) 水処理装置
JP5062572B2 (ja) 接触酸化コンビネーションシステム
JP4019209B2 (ja) 水の浄化システム
JP5037302B2 (ja) 散気装置
JP3437966B1 (ja) 流体供給管および該流体供給管を備えた排水処理装置
JP5022975B2 (ja) 水処理装置用空気供給配管、水処理装置
JP3970612B2 (ja) 浄化処理装置および浄化処理方法
JP3949537B2 (ja) 排水処理装置
JP4391006B2 (ja) 流体移送装置を備えた排水処理装置、排水処理方法
JP2518567B2 (ja) 生物膜濾過装置の気水分配装置
JP2022172580A (ja) 水浄化処理システム
JP2002301491A (ja) 排水処理装置および排水処理装置における流体移送方法
JP4573997B2 (ja) 汚水の処理装置および処理方法
JPH06218386A (ja) 浴水槽水の浄化装置
CN207671757U (zh) 一种可以监测内部管网的生物滤池
JP6153380B2 (ja) 水処理装置
JPH0796291A (ja) 接触酸化浄化槽
JP2948917B2 (ja) 塩類含有水の淡水化法及びそのための装置
JP2006095376A (ja) 廃水処理用散気装置並びに廃水処理装置及び処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210909

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20210909

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220524

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220525

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220722

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220809

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220810

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7127826

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150