JPH0824314B2 - Psk変調波の遅延検波回路 - Google Patents

Psk変調波の遅延検波回路

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JPH0824314B2
JPH0824314B2 JP3333759A JP33375991A JPH0824314B2 JP H0824314 B2 JPH0824314 B2 JP H0824314B2 JP 3333759 A JP3333759 A JP 3333759A JP 33375991 A JP33375991 A JP 33375991A JP H0824314 B2 JPH0824314 B2 JP H0824314B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、PSK変調波信号を遅
延検波する遅延検波回路に関し、特に変調波信号から位
相データへの変換手段の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図6には、従来における遅延検波回路の
一構成例が示されている。この図に示される回路は、P
SK変調波信号を遅延検波する回路である。
【0003】この従来例は、所定周波数で発振するロー
カルマスタ発振器10と、入力端子12から取り込んだ
PSK変調波信号を位相データに変換する位相データ変
換器14と、を備えている。位相データ変換器14は、
周波数f0 の搬送周波数に係るPSK変調波信号の位相
とローカルマスタ発振器10から出力される局部発振信
号の位相とを比較することで、PSK変調波信号を位相
データに変換する。
【0004】位相データ変換器14は、一方で減算器1
6の片方の入力(+)に直接接続され、他方で1シンボ
ル遅延器18を介して減算器16のもう一方の入力
(−)に接続されている。
【0005】1シンボル遅延器18は、位相データを1
シンボル時間だけ遅延させる。減算器16は、位相デー
タ変換器14から位相データを取り込むとともに、1シ
ンボル遅延器18によって遅延された位相データを取り
込み、前者から後者を減じて、その結果を位相差信号と
して出力する。
【0006】減算器16は、周波数誤差補正器20に接
続されている。この周波数誤差補正器20は、送信搬送
周波数と局部発振信号の周波数のずれによって生ずる位
相差信号の周波数誤差を補正する回路である。周波数誤
差補正器20は、更に判定器22に接続されている。
【0007】判定器22は、周波数誤差補正器20によ
って周波数誤差が補正された位相差信号に基づき1、0
データを判定する回路である。従って、判定器22から
出力端子24に出力される信号は、送信されたデータを
復調したものである。
【0008】また、判定器22の出力は、周波数誤差補
正器20における周波数誤差の補正に用いられる。すな
わち、周波数誤差補正器20は、減算器16の後段に接
続され位相差信号の周波数誤差を補正する周波数誤差補
正回路26と、周波数誤差補正回路26の出力及び判定
器22の出力に基づき周波数誤差を検出する周波数誤差
検出回路28と、周波数誤差検出回路28の出力を平均
化し、周波数誤差補正回路26に補正量を供給する平均
化回路30と、から構成されている。
【0009】周波数誤差補正回路26は、平均化回路3
0から出力される補正量を減算器16から出力される位
相差信号に加算する加算器である。周波数誤差補正回路
26において補正が不足ないし過剰となった場合には、
この不足または過剰分が周波数誤差検出回路28におい
て検出される。周波数誤差検出回路28からは、補正を
適正にするための位相データが出力され、平均化回路3
0は、周波数誤差検出回路28の出力を平均化すること
によってノイズなどによる位相データ変化分を平滑化
し、周波数誤差補正回路26に補正量を供給する。
【0010】ここで、この従来技術の問題点を明確にす
るために、位相データ変換器14の回路構成及びその動
作について説明する。
【0011】図7には、位相データ変換器14の一例構
成が示されている。この図に示される位相データ変換器
14は、ローカルマスタ発振器10からの出力を取り込
み、それぞれ位相の異なる基準信号θ1 〜θ8 に変換す
るために、分周器32及びシフトレジスタ34を備えて
いる。ローカルマスタ発振器10からの局部発振信号
(m×f0 )は、分周器32によりm分周され、周波数
0 の信号としてシフトレジスタ34に供給される。シ
フトレジスタ34には、クロック(CLK)として局部
発振信号が入力され、シフトレジスタ34はこのクロッ
クに応じて周波数f0 の信号をシフトし、それぞれ異な
る位相を有する基準信号θ1 〜θ8 として出力する。
【0012】また、位相データ変換器14は、入力端子
12からPSK変調波信号を取り込み、電圧レベルを制
限するリミタ36と、リミタ36から出力される変調波
信号を基準信号θ1 〜θ8 とそれぞれ比較する8個の位
相比較器38−1、38−2、…、38−8と、この位
相比較器38−1、38−2、…、38−8の出力に基
づき変調波信号の位相を判定して位相データとして出力
する位相データ判定回路40と、を備えている。
【0013】次に、この従来例の動作について説明す
る。図8には、この実施例における位相データ変換器1
4の動作がタイミングチャートとして示されている。
【0014】この図に示されるように、基準信号θ1
θ8 は、それぞれ45°ずつ異なる位相を有している。
例えば、基準信号θ1は22.5°、基準信号θ2 は6
7.5°、…基準信号θ8は337.5°の位相を有し
ている。
【0015】ここで、(n−1)番目のシンボルにおい
て、変調波信号θn-1 が入力された場合を考える。この
とき、位相比較器38−1、38−2、…、38−8
は、それぞれ基準信号θ1 、θ2 、…、θ8 と変調波信
号θn-1 と比較する。比較の結果一致した場合には、位
相比較器38−1、38−2、…、38−8はH値の信
号を、不一致の場合にはL値の信号を出力する。
【0016】変調波信号θn-1 が例えば170°の位相
を有していた場合、基準信号θ1 〜θ4 の位相は170
°より小さいため、位相比較器38−1〜38−4の出
力はH値となる。しかし、位相比較器38−5に供給さ
れる基準信号θ5 の位相が202.5であることから、
位相比較器38−5の出力はL値となる。同様に位相比
較器38−6〜38−8の出力もL値となる。従って、
位相データ判定回路40に供給される信号は位相比較器
38昇順でいうと、HHHHLLLLとなる。位相デー
タ判定回路40においては、位相比較器38−1、38
−2、…、38−8から供給される信号に基づき変調波
信号θn-1 の属する位相の範囲を判定する。この場合、
位相は比較器38−4から供給される信号がH値、位相
比較器38−5から供給される信号がL値であることか
ら、変調波信号θn-1 の位相が157.5°から20
2.5°の範囲に属すると判定される。位相データ判定
回路40は、この場合、157.5°〜202.5°の
範囲を代表する値、例えば180°を位相データとして
出力する。
【0017】同様に、n番目のシンボルにおいて変調波
信号θn が供給された場合、この変調波信号θn が26
5°の位相を有しているとすれば、位相比較器38−1
〜38−8の出力は、順にHHLLLLHHとなる。位
相データ判定回路40は、タイミングn−1の場合と同
様に判定を行い、247.5°〜292.5°を代表す
る値である270°を位相データとして出力する。
【0018】図9には、位相データ変換器14の他の構
成例が示されている。図10は図9の動作説明図であ
る。この構成例は、ローカルマスタ発振器10の出力を
分周して局発信号A1 を得、PSK変調波とこの局発信
号A1 の位相差をカウントするものである。
【0019】この図に示される構成は、入力端子12か
ら取り込まれるPSK変調波の電圧レベルを制限するリ
ミタ36と、ローカルマスタ発振器10から出力される
周波数m×f0 の局部発振信号をm分周し周波数f0
局発信号A1 を出力する分周器42と、セット入力
(S)にリミタ36の出力を、リセット入力(R)に局
発信号A1 を、それぞれディジタル信号として入力する
フリップフロップ(以後FF)44と、を備えている。
【0020】この構成例で、FF44のセット入力には
PSK変調波が供給され、これと位相比較される局発信
号A1 はローカルマスタ発振器10及び分周器42で生
成され、FF44のリセット入力へ供給される。従っ
て、図10においてBで示されるように、この構成例に
おけるFF44のQ出力の正のパルス幅は、PSK変調
波の立ち上がりから局発信号A1 の立ち上がりまでとな
る。
【0021】さらに、この構成例は、FF44のQ出力
をカウンタイネーブル(CE)入力から入力し、周波数
m×f0 を有するローカルマスタ発振器10出力をカウ
ントクロックとして計数するカウンタ46を備えてい
る。カウンタ46のリセット入力(RESET)には、
分周器42からパルスA2 が供給される。
【0022】従って、カウンタ46は、カウンタイネー
ブル入力の立ち上がり(PSK変調波の立ち上がり)か
らリセット入力の立ち下がり(パルスA2 の立ち下が
り)までを、周波数m×f0 のクロックでカウントす
る。カウンタ46をリセットする分周器42のパルス出
力A2 は、局発信号A1 の立ち上がりと同期している。
この結果、カウンタ46の計数値は、信号Bのパルス
幅、従ってPSK変調波と局発信号A1 の位相差を示す
値となる。
【0023】そして、この構成例は、カウンタ46の計
数値をラッチするラッチ回路48と、ラッチ回路48に
パルス出力A2 を反転して供給するインバータ50と、
を備えている。ラッチ回路48はカウンタ46の計数値
をラッチし、その後、カウンタ46はパルス出力A2
リセットされ次の位相比較動作に入る。
【0024】以上のようにこの構成例では、ラッチ回路
48の出力がPSK変調波と局発信号A1 との位相差を
示す位相データ変換器14の出力となる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】従来の構成では、位相
データ変換器が以上のような構成となっているため、ロ
ーカルマスタ発振器の発振周波数として変調周波数f0
のm倍が必要であった。このmは、位相データの量子化
ビット数をMとすると、m=2M である。量子化ビット
数Mが高い程、復調特性が優れているが、反面、ディジ
タル回路は一般に周波数が高い程消費電力が大きいプロ
セスが必要となり、また同一プロセスならば周波数が高
い程消費電力が大きい。従って、従来の構成では、量子
化ビット数Mを大きくするためには電力消費の増大を甘
受しなければならないという問題が生じていた。
【0026】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、擬似的に量子化ビ
ット数Mを大きくすることにより、電力消費を抑えつ
つ、優れた復調特性を得ることが可能な遅延検波回路を
提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、位相データ変換器によって得られ
異なるタイミングに係る複数の位相データを、当該位相
データの中間値を示しM+Nビット(M,N;自然数)
から構成される位相データに合成し、1シンボル遅延器
及び減算器に供給する位相データ合成器を備えることを
特徴とする。
【0028】
【作用】本発明の遅延検波回路においては、位相データ
変換器によって得られ異なるタイミングに係る複数の位
相データが、当該位相データの中間値を示しM+Nビッ
トから構成される位相データに合成される。従って、量
子化ビット数Mが増大することなく、位相データの分解
能が向上し、(同一周波数であれば)擬似的にMが大き
くなる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について図面に
基づき説明する。なお、図6乃至図10に示される従来
例と同様の構成には同一の符号を付し説明を省略する。
【0030】図1には、本発明の一実施例に係る遅延検
波回路の構成が示されている。この図で示される回路は
4相PSKの遅延検波回路例である。
【0031】この実施例においては、従来例における位
相データ変換器14と減算器16及び1シンボル遅延器
18の間に、位相データ合成器50を加えたものであ
る。この位相データ合成器50は、後述する狭角合成器
により位相データ変換器14の出力を合成し分解能を上
げるものであり、本発明の特徴とする構成である。
【0032】図2にはこの位相データ合成器50の構成
例が示されている。ここでは、位相データ変換器14の
出力を3ビット、つまり位相データ合成器50の入力を
3ビットとする。また、位相データ変換器14として図
9の構成を仮定する(なお、図7の構成を採用した場合
には以下の説明中「局発信号A2 」を「分周器32の出
力」と置き換えれば良い)。
【0033】この図の位相データ合成器50は、シフト
レジスタ52−1、52−2、狭角合成器54から構成
されている。シフトレジスタ52−1は、位相データ変
換器14の出力、すなわち位相データを取り込み、出力
をシフトレジスタ52−2及び狭角合成器54に供給す
る。シフトレジスタ52−2は、出力を狭角合成器54
に供給する。シフトレジスタ52−1及び52−2のシ
フトクロックは、周波数f0 の局発信号であり、この実
施例では局発信号A2 を使用する。従って、シフトレジ
スタ52−1及び52−2のシフトタイミングは同期し
ている。狭角合成器54への2個の入力は、この結果、
位相データ変換器14によって得られる位相データを同
期してシフトさせた連続する周期のデータ(各3ビッ
ト)となり、狭角合成器54は、これらの入力を合成
し、4ビットに拡張して出力する。すなわち、両入力の
狭角の中間値を4ビットで出力することにより、量子化
ビット数を3から4に擬似的に拡張する。
【0034】次に、この動作、すなわち本発明の特徴に
係る量子化ビット数の擬似的拡張について説明する。図
3には狭角合成器54の一例構成が、図4にはその動作
原理がそれぞれ示されている。
【0035】図3に示される狭角合成器54は、加算器
56、差分検出器58及び選択回路60から構成されて
いる。加算器56は、シフトレジスタ52−1及び52
−2から位相データを入力し、加算して出力する。加算
器56は、桁上げビットをMSBとしたビット構成で、
すなわち3ビットに1ビットを追加した4ビット構成
で、加算結果たる位相データを出力する。
【0036】3ビットの位相データは、図4の内側の円
内の数字により示されるように把握することができる。
すなわち、位相データ“000”がPSK変調波と局発
信号A2 の位相差が0゜〜45゜の範囲にあることを示
し、“001”が位相差45゜〜90゜を示し、…とい
うように、3ビットの位相データは、PSK変調波と局
発信号A2 の位相差と対応している。
【0037】一方、加算器56により2個の入力を加算
し4ビットに拡張した値は、(後述するように加算結果
が入力と90゜を越える位相差を有している場合を除
き)両入力の平均値を左1ビットシフトした値に相当す
る。例えば、シフトレジスタ52−1からの入力が“0
00”、シフトレジスタ52−2からの入力が“00
1”であった場合、加算器56の出力は“0001”と
なり、“000”と“001”の平均値“000.1”
を左1ビットシフトした値となる。また、局発信号A2
の連続する2個の立ち下がりで位相データが変化せず、
シフトレジスタ52−1及び52−2の出力が共に“0
00”の場合には、加算器56の出力は“0000”と
なる。
【0038】このようなことから、加算器56への入力
と加算結果の位相差が90゜を越える場合を除き、加算
器56の出力を位相データとしてそのまま後段の回路
(減算器16及び1シンボル遅延器18)に供給するこ
とにより、量子化ビット数を3から4に擬似的に拡張す
ることができるため、復調特性が向上する。また、実際
に量子化ビット数を多くしているわけではないため、量
子化ビット数に応じて定まるローカルマスタ発振器10
の発振周波数m×f0 は低くて済み、電力消費の増大が
防止される。
【0039】図4には、本実施例におけるシフトレジス
タ52−1及び52−2の出力と狭角合成器54の出力
との関係が図示されている。先にも説明したように、内
側の円内の数字はシフトレジスタ52−1及び52−2
からの3ビットの位相データを示しており、外側の円内
には量子化ビット数の擬似的拡張後の4ビットの位相デ
ータが示されている。
【0040】先に説明したケース、すなわち加算器56
の入力と出力の位相差が90゜以下のケースでは、両位
相データのなす狭角の中間位置に記されている4ビット
のデータは加算器56の出力である。例えば、“00
0”と“001”のなす狭角の中間(45゜)に記され
ている“0001”は、“000”と“001”を加算
し4ビットに拡張した値である。
【0041】しかし、加算器56の入力と出力の位相差
が90゜を越えるケースでは、両位相データのなす狭角
の中間位置に記されている4ビットのデータは加算器5
6の出力とは一致しない。すなわち、加算器56の出力
をそのまま位相データ合成器50から出力させたので
は、その出力は加算器56に入力される2個の位相デー
タの中間値に相当する位相データとならず、分解能の向
上にも寄与しない。このようなケースでは、加算器56
の出力を180゜回転させたものが、ちょうど、両位相
データのなす狭角の中間位置に記されている4ビットの
データに相当する。
【0042】例を挙げて説明すると、次のようになる。
シフトレジスタ52−1から加算器56に入力される位
相データが“000”、シフトレジスタ52−2から加
算器56に入力される位相データが“111”の場合、
両者を加算し4ビットに拡張すると、“0111”とな
る。“0111”は図上180゜方向、すなわち位相デ
ータ“000”と“111”のなす広角の中心方向に記
されている。この場合、狭角の中心方向は0゜であり、
“0111”を180゜回転した位相データ“111
1”が狭角の中心方向の位相データである。従って、位
相データ変換器14において局発信号A2 のある立ち上
がりで“111”の位相データが得られており、これに
続く立ち上がりで“000”の位相データが得られてい
る場合、加算器56の出力を180゜回転させることに
より、狭角の中心方向の位相データが得られる。
【0043】このように180゜反転をしなければ狭角
の中心方向の位相データが得られない状況は、一般的に
は、加算器56の入力と出力の間に90゜の位相差があ
る場合に生じる。これに基づき、本実施例における狭角
合成器54は、加算器56の出力をそのまま狭角合成器
54の出力とするか、あるいは180゜回転させたもの
とするか、を切り換えるべく、選択回路60を備えてい
る。また、この切り換えのための信号を出力する構成と
して、差分検出器58を備えている。
【0044】差分検出器58は、加算器56への入力の
うちどちらか一方と加算器56の出力とを入力する。差
分検出器58は、2個の入力の差分を検出し、その絶対
値が90°を越えているかどうかを示す信号を選択回路
60に供給する。選択回路60は、越えている旨の信号
に応じて加算器56の出力をそのまま4ビットの位相デ
ータとして出力し、越えていない旨の信号に応じて18
0゜回転(すなわち最上位ビットを反転)させて出力す
る。
【0045】従って、加算器56への入力と加算結果の
位相差が90゜を越える場合でも、越えない場合と同様
の効果を得ることができる。
【0046】なお、本発明は、N相のPSKやπ/4シ
フトQPSKの復調回路にも適用できる。また、3ビッ
トから4ビットへの構成例を示したが、変調波周波数と
データの伝送速度の関係、またプロセスの関係から、一
般に、MビットからM+N(M、N;自然数)への拡張
ができることは言うまでもない。図5にM=4、N=2
の実験結果として示されるように、本発明では従来より
理論値に近くより良好な復調特性となる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、異
なるタイミングの位相データを加算しビット数を拡張す
ることにより、擬似的に量子化ビット数を増加させるよ
うにしたため、従来と同じ周波数、すなわち同等の電力
消費で良好な復調特性を有する遅延検波回路を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る遅延検波回路を示すブ
ロック図である。
【図2】この実施例における位相データ合成器の構成を
示すブロック図である。
【図3】この実施例の位相データ合成器における狭角合
成器の構成を示すブロック図である。
【図4】位相データ合成器の動作説明図である。
【図5】本発明の復調特性を示す図である。
【図6】従来における遅延検波回路の一例構成を示すブ
ロック図である。
【図7】位相データ変換器の一例構成を示すブロック図
である。
【図8】図7の位相データ変換器の動作を示すタイミン
グチャート図である。
【図9】位相データ変換器の他の一例構成を示すブロッ
ク図である。
【図10】図9の位相データ変換器の動作を示すタイミ
ングチャート図である。
【符号の説明】
10 ローカルマスタ発振器 12 入力端子 14 位相データ変換器 16 減算器 18 1シンボル遅延器 20 周波数誤差補正器 22 判定器 24 出力端子 26 周波数誤差補正回路 28 周波数誤差検出回路 30 平均化回路 50 位相データ合成器 52−1,52−2 シフトレジスタ 54 狭角合成器 56 加算器 58 差分検出器 60 選択回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定周波数の局部発振信号を出力するロ
    ーカルマスタ発振器と、PSK変調波信号を局部発振信
    号によりMビット(M;自然数)の位相データに変換す
    る位相データ変換器と、位相データを1シンボル時間遅
    延させる1シンボル遅延器と、1シンボル遅延した位相
    データと位相データを比較し1シンボル時間における位
    相データの変化を求め位相差信号として出力する減算器
    と、位相差信号に基づきシンボルの判定を行う判定器
    と、を備え、PSK変調波信号を遅延検波する遅延検波
    回路において、 位相データ変換器によって得られ異なるタイミングに係
    る複数の位相データを、当該位相データの中間値を示し
    M+Nビット(N;自然数)から構成される位相データ
    に合成し、1シンボル遅延器及び減算器に供給する位相
    データ合成器を備えることを特徴とする遅延検波回路。
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JPH09153920A (ja) 1995-11-28 1997-06-10 Sanyo Electric Co Ltd デジタル復調器

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