JPH08242964A - シートのパワー式リクライニング装置 - Google Patents

シートのパワー式リクライニング装置

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JPH08242964A
JPH08242964A JP8091395A JP8091395A JPH08242964A JP H08242964 A JPH08242964 A JP H08242964A JP 8091395 A JP8091395 A JP 8091395A JP 8091395 A JP8091395 A JP 8091395A JP H08242964 A JPH08242964 A JP H08242964A
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plate
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Akira Nemoto
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大型化、重量化およびコストの上昇を招くこ
となく、リクライニング装置自体での大きな減速比の確
保を可能とする。 【構成】 駆動軸16、カムプレート32が、偏心部16b、32
b をそれぞれ一体的に有して形成されている。そして、
第1駆動輪34が、ベースプレート12の小径内歯車22、カ
ムプレート32の内歯車30の双方に部分的に噛合する偏心
歯車として、駆動軸の偏心部16b に回転自在に支持され
るとともに、第2駆動輪36が、ベースプレート12の大径
内歯車18、アームプレート14の内歯車24の双方に部分的
に噛合する偏心歯車として、カムプレートの偏心部32b
に回転自在に支持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、モータの出力軸の回
転を減速して伝達し、減速した回転力のもとでシートバ
ックサイドのアームプレートをシートクッションサイド
のベースプレートに対して回動させるシートのパワー式
リクライニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、シートクッションに対するシ
ートバックの傾斜角度(リクライニング角度)を任意に
調整、設定可能とするリクライニング装置が、自動車等
のシートに広く装着されている。
【0003】この種のリクライニング装置として、たと
えば、遊星歯車機構等を利用した減速装置からなる構成
が知られている。このような構成においては、たとえ
ば、駆動源として駆動軸等の入力サイドに連結された操
作ハンドルの回転力が、遊星歯車機構等での減速を経て
シートバックサイドのアームプレートに伝達され、この
減速された回転力により、アームプレートがシートクッ
ションサイドのベースプレートに対して対応する方向に
回動される。
【0004】このような減速装置からなるリクライニン
グ装置においては、遊星歯車機構等を構成する各種歯車
の歯部の噛合位置等によって、ベースプレートに対する
アームプレートの回動位置、つまりはシートクッション
に対するシートバックのリクライニング角度が調整、設
定されるため、無段階での微調整が容易に行える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年におけ
る、シートの姿勢制御装置のパワー化の傾向に従い、リ
クライニング装置のパワー化も当然行われている。モー
タの装着されたパワー式のリクライニング装置において
は、通常、上記のような減速装置からなる構成が利用さ
れ、モータを駆動源として入力サイドに連結し、モータ
を駆動制御することによって、シートバックのリクライ
ニング角度を任意に調整、設定可能としている。
【0006】ここで、上記のような、減速装置からなる
リクライニング装置は、通常、操作ハンドルによる駆動
に応じた減速比(30〜50程度)に構成されているため、
操作ハンドルによる手動タイプを単純に利用した場合に
おいては、モータの回転力に対する減速比がかなり小さ
く、ベースプレートに対するアームプレートの角度の調
整、設定に適した速度、つまりは回動量が得られない。
【0007】そこで、公知の構成においては、種々のギ
ヤの組み合わせ等からなる別体の減速手段をモータとリ
クライニング装置の入力端との間に介在させ、別体の減
速手段とリクライニング装置自体とによる2段階の減速
によって、リクライニング装置の出力に適した速度(回
動量)を得ている。
【0008】しかし、このような構成では、別体の減速
手段のためのスペースをリクライニング装置の外部に確
保しなければならないため、リクライニング装置の全体
的な配置スペースの大型化が避けられない。そして、別
体の減速手段を設けるため、部品点数の増加、および、
これに起因する構成の複雑化等により、リクライニング
装置の全体的なコストが上昇しやすい。
【0009】更に、別体の減速手段は、多数の歯車(ギ
ヤ)等の組み合わせを有するため、減速手段自体が重量
化しやすい。つまり、別体の減速手段を設けることで、
リクライニング装置の全体的な重量の増加が避けられな
い。
【0010】この発明は、大型化、重量化およびコスト
の上昇を招くことなく、リクライニング装置自体で大き
な減速比を確保可能としたシートのパワー式リクライニ
ング装置の提供を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明の一実施例によれば、シートクッションサ
イドのベースプレートが、大、中、小の少なくとも3段
の円形段部を同心軸上に有して形成され、大、小の円形
段部に、所定数の歯数の大径内歯車、小径内歯車がそれ
ぞれ設けられるとともに、ベースプレートの大径内歯車
と同径で、当該大径内歯車の歯数より少ない歯数の内歯
車が、シートバックサイドのアームプレートに設けられ
ている。
【0012】また、ベースプレートの小径内歯車と同径
で、当該小径内歯車の歯数より少ない歯数の内歯車を持
つ円板状のカムプレートが、ベースプレートの中径段部
の内周面への摺接によって回転自在に配設されている。
このカムプレートは、ベースプレート、アームプレート
を同心軸上で回動自在に支持して、モータの駆動のもと
で直接的に回転される駆動軸と共に、偏心部を一体的に
有して形成されている。
【0013】そして、カムプレートの内歯車の歯数より
更に少ない歯数の外歯車状の第1駆動輪が、ベースプレ
ートの小径内歯車、カムプレートの内歯車の双方に部分
的に噛合する偏心歯車として、駆動軸の偏心部に回転自
在に支持されるとともに、アームプレートの内歯車の歯
数より更に少ない歯数の外歯車状の第2駆動輪が、ベー
スプレートの大径内歯車、アームプレートの内歯車の双
方に部分的に噛合する偏心歯車として、カムプレートの
偏心部に回転自在に支持されている。
【0014】
【作用】この発明によれば、リクライニング装置自体に
おいて大きな減速比が確保できるため、駆動軸の回転力
が、大きく減速された後に、アームプレートに伝達され
る。従って、モータによる駆動軸の直接的な回転が可能
となり、別体の減速手段を削除しても、シートバックの
リクライニング角度の調整、設定に適した回動量が、ア
ームプレートにおいて容易に確保できる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの発明の実施例
について詳細に説明する。
【0016】図1、図2に示すように、この発明に係る
シートのパワー式リクライニング装置10においては、シ
ートクッションサイドに固定されるベースプレート12
と、シートバックサイドに固定されるアームプレート14
とが、駆動軸16を介して、同心軸上を回動自在に連結さ
れている。
【0017】ベースプレート12、アームプレート14は、
たとえば、対向面サイドに同心の円形凹部12a、14a を有
してそれぞれ形成されている。この発明においては、ベ
ースプレートの円形凹部12a が、たとえば、大、中、小
の3段の円形段部18、20、22を有する形状に形成され、
大、小の段部の周面が、所定数の歯数の大径内歯車、小
径内歯車として、それぞれ形成されている。
【0018】これに対して、アームプレートの円形凹部
14a は、ベースプレートの大径内歯車(大径段部)18と
同径で1段に形成され、当該大径内歯車の歯数より少な
い歯数の内歯車24が、円形凹部の周面を利用して設けら
れている。たとえば、ベースプレートの大径内歯車18の
歯数を50とした場合、アームプレートの内歯車24の歯数
は、ベースプレートより1つだけ少ない49に設定され
る。
【0019】なお、図1、図2に示すように、ベースプ
レート、アームプレートの円形凹部12a、14a の底面に、
駆動軸16の主軸部16a の遊挿可能な挿通孔26、27 がそれ
ぞれ穿設され、各挿通孔への主軸部の挿通によって、ベ
ースプレート12、アームプレート14が、駆動軸の同心軸
上にそれぞれ支持されている。
【0020】この発明においては、駆動軸16が、偏心部
16b を一体的に有して形成されている。図1を見るとわ
かるように、駆動軸の偏心部16b は、主軸部16a の軸線
(同心軸)01から距離e だけずれた偏心軸02を中心とす
る偏心円として、主軸部の回りに一体的に設けられてい
る。
【0021】また、図1、図2に示すように、ベースプ
レートの小径内歯車(小径段部)22と同径の内歯車30を
有するカムプレート32が、ベースプレートの中径段部20
への摺接により回転自在に配設されている。カムプレー
トの内歯車30の歯数は、たとえば、ベースプレートの小
径内歯車22の歯数より1つだけ少ない数、つまり、小径
内歯車の歯数を50とした場合においては49に形成され
る。
【0022】なお、カムプレート32は、駆動軸の主軸部
16a の挿通可能な中空延出部32a を一体的に有して形成
され、中空延出部内への主軸部の挿通により、同心軸01
を中心として回動自在に、駆動軸16の回りに配設されて
いる。
【0023】そして、カムプレート32は、駆動軸16と同
様に、偏心部32b を一体的に有して形成されている。図
1に示すように、カムプレートの偏心部32b は、駆動軸
の偏心部16b と同様に、たとえば、主軸部の軸線(同心
軸)01から距離e だけずれた偏心軸02を中心とする偏心
円として、中空延出部32a の回りに一体的に設けられて
いる。
【0024】更に、図1、図2に示すように、カムプレ
ートの内歯車30の歯数より更に少ない歯数の外歯車状の
第1駆動輪34が、ベースプレートの小径内歯車22、カム
プレートの内歯車の双方に部分的に噛合する偏心歯車と
して、駆動軸の偏心部16b に回転自在に支持されてい
る。そして、これと同様に、アームプレートの内歯車24
の歯数より更に少ない歯数の外歯車状の第2駆動輪36
が、ベースプレートの大径内歯車18、アームプレートの
内歯車の双方に部分的に噛合する偏心歯車として、カム
プレートの偏心部32b に回転自在に支持されている。
【0025】第1駆動輪34の歯数は、たとえば、カムプ
レートの内歯車30の歯数より1つだけ少ない数、つま
り、カムプレートの内歯車の歯数を49とした場合におい
ては48に形成される。また、これと同様に、第2駆動輪
36の歯数は、たとえば、アームプレートの内歯車24の歯
数より1つだけ少ない数、つまり、アームプレートの内
歯車の歯数を49とした場合においては48に形成される。
【0026】上記構成のシートのパワー式リクライニン
グ装置10においては、図1、図2に示すように、各種構
成部材が、駆動軸16の回りにそれぞれ配置され、たとえ
ば、カムプレートの中空延出部32a の延出端へのC リン
グ38の嵌着、および、駆動軸の各端部へのC リング40、4
2 のそれぞれ嵌着によって、離脱不能に組み付けられて
いる。
【0027】なお、参照符号44は、ベースプレート12、
アームプレート14の相互間のブレ等を防止して、ベース
プレートに対するアームプレートの円滑な回動を確保す
るための支持ピンであり、各支持ピンは、カシメ等によ
って、ベースプレート、アームプレートの所定箇所にそ
れぞれ固定されている。
【0028】このリクライニング装置10においては、モ
ータ46が、駆動源として駆動軸16に連動可能に連結され
る。この実施例においては、駆動軸の入力サイドの端末
16cが、非円形、たとえば、四角形の回り止め形状に形
成され、回り止め形状の端末への出力端の連結により、
モータ46が駆動軸16に対して直接的に連結されている。
【0029】なお、モータ46として、たとえば、駆動軸
の入力サイドの端末16c の回り止め形状に対応する軸受
を出力端に有したフラットモータが利用できる。
【0030】このようなパワー式リクライニング装置10
において、たとえば、所定のスイッチ操作等のもとでモ
ータ46が駆動すると、駆動軸16が、モータの出力端の軸
受と一体的に対応方向に回転する。すると、まず、駆動
軸16の回転に伴う、同心軸01を中心とした偏心部16b の
偏心運動により、第1駆動輪34が、ベースプレートの小
径内歯車22に対し、逆方向に自転しながら偏心運動す
る。
【0031】ここで、第1駆動輪34は、ベースプレート
の小径内歯車22と同様に、カムプレートの内歯車30にも
噛合されているため、カムプレートの内歯車に対して
も、偏心運動のもとで自転する。しかし、カムプレート
の内歯車30の歯数は、ベースプレートの小径内歯車22の
歯数より少ないため、当該小径内歯車に対する第1駆動
輪34の偏心運動での一周毎に、カムプレート32の角度
が、その歯数の差の分のピッチに相当する量だけずれ
る。つまり、カムプレート32は、ずれた量だけ、ベース
プレートの小径内歯車22に対して、対応方向に回転す
る。
【0032】そして、このように、カムプレート32が回
転すると、カムプレートの偏心部32b の偏心運動に伴っ
て、第2駆動輪36が、ベースプレートの大径内歯車18に
対し、逆方向に自転しながら偏心運動する。
【0033】第2駆動輪36は、ベースプレートの大径内
歯車18、アームプレートの内歯車24の双方に部分的に噛
合されているため、アームプレートの内歯車に対して
も、偏心運動のもとで自転する。しかし、上記と同様
に、アームプレートの内歯車24の歯数は、ベースプレー
トの大径内歯車18の歯数より少ないため、当該大径内歯
車に対する第2駆動輪36の偏心運動での一周毎に、アー
ムプレート14の角度が、その歯数の差の分のピッチに相
当する量だけずれ、これによって、アームプレートが、
当該大径内歯車、つまりはベースプレート12に対して、
対応方向に回動される。
【0034】ここで、第1駆動輪34、第2駆動輪36にそ
れぞれ噛合されるベースプレートの小径内歯車22の歯数
をZ1a 、大径内歯車18の歯数をZ1b 、カムプレートの内
歯車30の歯数をZ2、および、アームプレートの内歯車24
の歯数をZ3とした場合、このリクライニング装置10での
減速比は、下記の数式1によって算出されることがわか
っている。
【0035】
【数1】減速比=[Z1a/(Z1a−Z2)]×[Z1b/(Z1b−Z3)]
【0036】そこで、上述したように、たとえば、ベー
スプレートの小径内歯車22の歯数Z1a 、大径内歯車18の
歯数Z1b をそれぞれ50、カムプレートの内歯車30の歯数
Z2、アームプレートの内歯車24の歯数Z3をそれぞれ49と
した場合、これらの数値を数式1にそれぞれ代入する
と、 [50 /(50 −49)]×[50 /(50 −49)]=2500 となり、減速比が2500として算出される。
【0037】このシートのパワー式リクライニング装置
10において得られる2500程度の減速比を、従来のリクラ
イニング装置の30〜50程度の減速比と比較すればわかる
ように、この発明によれば、別体の減速手段を設けるこ
となく、確実に大きな減速比が得られる。つまり、別体
の減速手段を省略し、モータ46の回転力を駆動軸16に直
接的に伝達できため、外部に減速手段の配置スペースを
確保する必要がなく、パワー式リクライニング装置10の
全体的な省スペース化が容易にはかられる。
【0038】そして、別体の減速手段の削除により、全
体的な部品点数が低減するため、これに伴う、構成の簡
素化によって、パワー式リクライニング装置10の全体的
なコストが、確実に低減化される。
【0039】更に、多数の歯車(ギヤ)等の組み合わせ
を有する減速手段が削除されるため、パワー式リクライ
ニング装置10の全体的な重量が、確実に低減化される。
【0040】ここで、実施例においては、モータ46とし
てフラットモータを例示しているが、モータの回転力を
駆動軸16に直接的に伝達可能とする構成であれば足りる
ため、これに限定されず、たとえば、小型ギヤードモー
タや別体の小型ギヤボックスを有するモータ等を、駆動
軸の入力サイドの端末16c に連結してもよい。
【0041】ところで、上記の実施例においては、いわ
ゆる差動歯車機構の原理を応用した構造となっている
が、大きな減速比の得られる構成であれば足りるため、
これに限定されず、たとえば、差動歯車機構と遊星歯車
機構との組み合わせを応用して、シートのパワー式リク
ライニング装置110 を構成してもよい。
【0042】図3、図4に示すように、この別実施例の
シートのパワー式リクライニング装置110 は、前記実施
例と同様に、シートクッションサイドのベースプレート
112、シートバックサイドのアームプレート114 、およ
び、ベースプレート、アームプレート間を同心軸上で支
持する駆動軸116 を備えている。
【0043】そして、ベースプレート112 、アームプレ
ート114 は、対向サイドに同径の円形凹部112a、114a を
有してそれぞれ形成され、円形凹部の周面を利用して、
内歯車118、124 が、ベースプレート、アームプレートに
それぞれ設けられている。
【0044】なお、この構成においても、アームプレー
トの内歯車124 の歯数が、ベースプレートの内歯車118
の歯数より、たとえば、1つだけ少なく形成されてい
る。
【0045】そして、図3、図4に示すように、この構
成においては、駆動軸116 が、外歯車状の太陽歯車116a
を有して形成され、外歯車状の遊星歯車50(50-1 〜50-
3) が、駆動軸の回りで、駆動軸の太陽歯車、ベースブ
ラケットの内歯車118 の双方に噛合して配置されてい
る。遊星歯車50(50-1 〜50-3) は、たとえば、等間隔離
反した3ヶ所に配置され、偏心部52a を一体的に有する
カムプレート52の突出ピン52b によって、回転自在にそ
れぞれ支持されている。
【0046】カムプレート52は、駆動軸116 の軸線(同
心軸)01を中心として回転自在に、駆動軸の回りに配置
され、図3に示すように、偏心部52a は、たとえば、駆
動軸の軸線から距離e だけずれた偏心軸02を中心とする
偏心円として、カムプレートに一体的に設けられてい
る。
【0047】ここで、ベースプレートの内歯車118 の歯
数は、遊星歯車50(50-1 〜50-3) の歯数の2倍の数と駆
動軸の太陽歯車116aの歯数との合計に等しい数とされる
ため、ベースプレートの内歯車の歯数をZ1、駆動軸の太
陽歯車の歯数をZ2、遊星歯車の歯数をZ3とした場合、下
記の数式2の関係が成り立つように、各歯車の歯数が、
それぞれ設定される。
【0048】
【数2】2×Z3+Z2=Z1
【0049】つまり、駆動軸の太陽歯車116aの歯数Z2を
10、遊星歯車50(50-1 〜50-3) の歯数Z3の歯数を20とし
た場合においては、数式2により、 2×20+10=50 となるため、ベースプレートの内歯車118 の歯数Z1は50
に設定される。
【0050】なお、アームプレートの内歯車124 は、上
述したように、ベースプレートの内歯車118 の歯数より
1つだけ少ない歯数に形成されるため、ベースプレート
の内歯車の歯数を50とした場合においては、アームプレ
ートの歯数は49とされる。
【0051】そして、図3、図4に示すように、アーム
プレートの内歯車124 の歯数より更に少ない歯数の外歯
車状の駆動輪54が、ベースプレートの内歯車118 、アー
ムプレートの内歯車の双方に部分的に噛合する偏心歯車
として、カムプレートの偏心部52a に回転自在に支持さ
れている。
【0052】駆動輪54の歯数は、たとえば、アームプレ
ートの内歯車124 の歯数より更に1つだけ少ない歯数、
つまり、アームプレートの内歯車の歯数を49とした場合
においては48に形成される。
【0053】そして、このようなシートのパワー式リク
ライニング装置110 においては、図3、図4に示すよう
に、各種構成部材が、駆動軸116 の回りにそれぞれ配置
され、たとえば、駆動軸の大径のヘッド116bと、端末に
嵌着した止めリング56とでの挟持によって、離脱不能に
組み付けられている。
【0054】なお、このパワー式リクライニング装置11
0 においても、支持ピン44がベースプレート112 、アー
ムプレート114 にそれぞれ固定され、各支持ピンでの支
持によって、ベースプレート、アームプレートの相互間
のブレ等が確実に防止されている。
【0055】このパワー式リクライニング装置110 にお
いても、駆動軸116 にモータが連結され、モータの駆動
のもとで、駆動軸が直接的に駆動される。なお、駆動軸
116へのモータの連結の際においては、駆動軸のヘッド
サイドに穿設された四角形等の非円形の軸受116cが利用
される。
【0056】このようなパワー式リクライニング装置11
0 において、たとえば、所定のスイッチ操作等のもとで
モータが駆動すると、駆動軸116 が、モータの駆動のも
とで対応方向に回転する。すると、まず、駆動軸116 と
共に太陽歯車116aが一体的に回転して、遊星歯車50(50-
1 〜50-3) が対応方向にそれぞれ回転され、ベースプレ
ートの内歯車118 との噛合のもとでの遊星歯車の自転に
より、カムプレート52が、駆動軸の同心軸01の回りをベ
ースプレート112 に対して回転する。
【0057】そして、次に、カムプレートの偏心部52a
が、駆動軸116 、つまりは同心軸01を中心として偏心運
動し、これによって、駆動輪54が、逆方向に自転しなが
ら偏心運動する。
【0058】ここで、駆動輪54は、ベースプレートの内
歯車118 、アームプレートの内歯車124 の双方に部分的
に噛合されているため、アームプレートの内歯車に対し
ても、偏心運動のもとで自転する。しかし、アームプレ
ートの内歯車124 の歯数は、ベースプレートの内歯車11
8 の歯数より少ないため、ベースプレートの内歯車に対
する駆動輪54の偏心運動での一周毎に、アームプレート
114 の角度が、その歯数の差の分のピッチに相当する量
だけずれ、これによって、アームプレートが、ベースプ
レートの内歯車、つまりはベースプレート112 に対し
て、対応方向に回動される。
【0059】ここで、ベースプレートの内歯車118 の歯
数をZ1、駆動軸の太陽歯車116aの歯数をZ2、駆動輪54の
歯数をZ4、アームプレートの内歯車124 の歯数をZ5とし
た場合、このリクライニング装置110 での減速比は、下
記の数式3によって算出されることがわかっている。
【0060】
【数3】 減速比=[(Z2×Z1) /(Z2 +Z1)]×[Z4 /(Z1 −Z5)]
【0061】そこで、上述したように、たとえば、ベー
スプレートの内歯車118 の歯数Z1を50、駆動軸の太陽歯
車116aの歯数Z2を10、駆動軸54の歯数Z4を48、アームプ
レートの内歯車124 の歯数Z5を49とした場合において、
これらの数値を数式3に代入すると、 [(10×50) /(10 +50)]×[48 /(50 −49)]=400 となり、減速比が400 として算出される。
【0062】このシートのパワー式リクライニング装置
110 で得られる400 程度の減速比を、従来のリクライニ
ング装置の30〜50程度の減速比と比較すればわかるよう
に、この発明の別実施例においても、従来よりも十分に
大きな減速比が得られるため、別体の減速手段が不要と
なる。従って、省スペース化、コストの低減化および軽
量化等の、上記と同様の効果が、このパワー式リクライ
ニング装置110 においても、十分に確保できる。
【0063】ここで、実施例においては、遊星歯車50(5
0-1 〜50-3) を、駆動軸の太陽歯車116aの回りの等間隔
離反した3ヶ所に設けているが、駆動軸116 の回転力を
減速しながらカムプレート52に伝達すれば足りるため、
遊星歯車の数、配置はこの限りでない。しかし、実施例
のように、遊星歯車50(50-1 〜50-3) を、駆動軸の太陽
歯車116aの回りの等間隔離反した3ヶ所に設ければ、確
実かつ円滑な回転力の伝達が十分に確保できる。
【0064】また、各種歯車の歯数を対象となる歯車の
歯数より1つだけ少ない数として具体化しているが、対
象となる歯車の歯数より少ない歯数であれば足りるた
め、1つに限定されず、たとえば、対象となる歯車の歯
数より2つ以上少ない歯数に、対応する歯車の歯数を形
成してもよい。
【0065】しかし、対応する歯車の歯数を対象となる
歯車の歯数より1つだけ少ない歯数に形成すれば、双方
の歯車間において、確実な減速が得られるため、大きな
減速比の確保が十分かつ容易に可能となる。
【0066】なお、実施例において例示した各種歯車の
歯数は、説明上での数値にすぎないため、各種歯車の歯
数を、上記数値に限定するものではない。
【0067】また、実施例においては、自動車等のシー
トのパワー式リクライニング装置として具体化されてい
るが、これに限定されず、たとえば、電車、飛行機、船
舶等のシートや、あんま用、理髪用等の各種シートのリ
クライニング装置に、この発明を応用してもよい。
【0068】上述した実施例は、この発明を説明するた
めのものであり、この発明を何等限定するものでなく、
この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも
全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
【0069】
【発明の効果】上記のように、この発明に係るシートの
パワー式リクライニング装置によれば、第1駆動輪、第
2駆動輪を有する構成、および、カムプレートと駆動輪
との組み合わせを有する構成のいずれにおいても、リク
ライニング装置自体で大きな減速比が確実に得られるた
め、別体の減速手段が省略できる。従って、外部に減速
手段の配置スペースを確保する必要がなく、パワー式リ
クライニング装置の全体的な省スペース化が容易にはか
られる。
【0070】そして、別体の減速手段の削除により、全
体的な部品点数が低減するため、これに伴う、構成の簡
素化によって、リクライニング装置の全体的なコストが
確実に低減化されるとともに、リクライニング装置の全
体的な重量も、確実に低減化される。
【0071】また、第1駆動輪、第2駆動輪を有する構
成において、カムプレートの内歯車の歯数をベースプレ
ートの小径内歯車の歯数より1つだけ少なくするととも
に、第1駆動輪の歯数をカムプレートの内歯車の歯数よ
り更に1つだけ少なくすれば、各部分において、確実な
減速が得られるため、大きな減速比が十分に確保でき、
ベースプレートに対するアームプレートの調整、設定が
容易に行える。
【0072】更に、アームプレートの内歯車の歯数をベ
ースプレートの大径内歯車の歯数より1つだけ少なくす
るとともに、第2駆動輪の歯数をアームプレートの内歯
車の歯数より更に1つだけ少なくすれば、これらに相当
する各部分においても、確実な減速が得られるため、こ
の点からも、ベースプレートに対するアームプレートの
調整、設定が容易に可能となる。
【0073】また、カムプレートと駆動輪との組み合わ
せを有する構成において、アームプレートの内歯車の歯
数をベースプレートの内歯車の歯数より1つだけ少なく
するとともに、駆動輪の歯数をアームプレートの内歯車
の歯数より更に1つだけ少なくすれば、これらに相当す
る各部分において、確実な減速が得られる。従って、こ
の構成においても、大きな減速比が十分に確保できるた
め、ベースプレートに対するアームプレートの調整、設
定が容易に可能となる。
【0074】そして、遊星歯車を、駆動軸の太陽歯車の
回りの等間隔離反した3ヶ所に設ければ、確実かつ円滑
な回転力の伝達が十分に確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るシートのパワー式リ
クライニング装置の概略縦断面図である。
【図2】一実施例における、シートのパワー式リクライ
ニング装置の概略分解斜視図である。
【図3】この発明の別実施例に係るシートのパワー式リ
クライニング装置の概略縦断面図である。
【図4】別実施例における、シートのパワー式リクライ
ニング装置の概略分解斜視図である。
【符号の説明】
10、110 シートのパワー式リクライニング装置 12、112 ベースプレート 14、114 アームプレート 16、116 駆動軸 16a 駆動軸の主軸部 16b 駆動軸の偏心部 116a 駆動軸の太陽歯車 18 ベースプレートの大径内歯車(大径段部) 118 ベースプレートの内歯車 20 ベースプレートの中径段部 22 ベースプレートの小径内歯車(小径段部) 24、124 アームプレートの内歯車 30 カムプレートの内歯車 32 カムプレート 32b カムプレートの偏心部 34 第1駆動輪 36 第2駆動輪 46 モータ 50(50-1 〜50-3) 遊星歯車 52 カムプレート 52a カムプレートの偏心部 54 駆動輪

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッションサイドに固定されるベ
    ースプレートと;シートバックサイドに固定されるアー
    ムプレートと;ベースプレート、アームプレートを同心
    軸上で回動自在に支持して、モータの駆動のもとで直接
    的に回転される駆動軸と;を具備し、 大、中、小の少なくとも3段の円形段部をベースプレー
    トの同心軸上に形成し、大、小の円形段部に、所定数の
    歯数の大径内歯車、小径内歯車をそれぞれ設けるととも
    に、ベースプレートの大径内歯車と同径で、当該大径内
    歯車の歯数より少ない歯数の内歯車をアームプレートに
    設け、 ベースプレートの小径内歯車と同径で、当該小径内歯車
    の歯数より少ない歯数の内歯車を持つ円板状のカムプレ
    ートが、ベースプレートの中径段部の内周面への摺接に
    より回転自在に配設され、 駆動軸およびカムプレートが、偏心部を一体的に有して
    それぞれ形成され、 カムプレートの内歯車の歯数より更に少ない歯数の外歯
    車状の第1駆動輪が、ベースプレートの小径内歯車、カ
    ムプレートの内歯車の双方に部分的に噛合する偏心歯車
    として、駆動軸の偏心部に回転自在に支持されるととも
    に、 アームプレートの内歯車の歯数より更に少ない歯数の外
    歯車状の第2駆動輪が、ベースプレートの大径内歯車、
    アームプレートの内歯車の双方に部分的に噛合する偏心
    歯車として、カムプレートの偏心部に回転自在に支持さ
    れたことを特徴とするシートのパワー式リクライニング
    装置。
  2. 【請求項2】 カムプレートの内歯車が、ベースプレー
    トの小径内歯車の歯数より1つだけ少ない歯数に形成さ
    れるとともに、外歯車状の第1駆動輪が、カムプレート
    の内歯車の歯数より更に1つだけ少ない歯数に形成され
    た請求項1記載のシートのパワー式リクライニング装
    置。
  3. 【請求項3】 アームプレートの内歯車が、ベースプレ
    ートの大径内歯車の歯数より1つだけ少ない歯数に形成
    されるとともに、外歯車状の第2駆動輪が、アームプレ
    ートの内歯車の歯数より更に1つだけ少ない歯数に形成
    された請求項1または2記載のシートのパワー式リクラ
    イニング装置。
  4. 【請求項4】 シートクッションサイドに固定されるベ
    ースプレートと;シートバックサイドに固定されるアー
    ムプレートと;ベースプレート、アームプレートを同心
    軸上で回動自在に支持して、モータの駆動のもとで直接
    的に回転される駆動軸と;を具備し、 ベースプレートに所定数の歯数の内歯車を設けるととも
    に、ベースプレートの内歯車と同径で、当該内歯車の歯
    数より少ない歯数の内歯車をアームプレートに設け、 駆動軸が、外歯車状の太陽歯車を有して形成されるとと
    もに、 駆動軸の太陽歯車の回りに配置されて太陽歯車、ベース
    プレートの内歯車の双方に噛合する外歯車状の遊星歯車
    が、偏心部を一体的に有するカムプレートの突出ピンに
    回転自在に支持され、 遊星歯車の歯数の2倍の数と駆動軸の太陽歯車の歯数と
    の合計に等しい数に、ベースプレートの内歯車の歯数が
    設定されるとともに、 アームプレートの内歯車の歯数より更に少ない歯数の外
    歯車状の駆動輪が、ベースプレートの内歯車、アームプ
    レートの内歯車の双方に部分的に噛合する偏心歯車とし
    て、カムプレートの偏心部に回転自在に支持されたこと
    を特徴とするシートのパワー式リクライニング装置。
  5. 【請求項5】 アームプレートの内歯車が、ベースプレ
    ートの内歯車の歯数より1つだけ少ない歯数に形成され
    るとともに、外歯車状の駆動輪が、アームプレートの内
    歯車の歯数より更に1つだけ少ない歯数に形成された請
    求項4記載のシートのパワー式リクライニング装置。
  6. 【請求項6】 遊星歯車が、等間隔離反した3箇所に配
    置された請求項4または5記載のシートのパワー式リク
    ライニング装置。
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