JPH08240379A - 冷温蔵装置 - Google Patents

冷温蔵装置

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JPH08240379A
JPH08240379A JP7455395A JP7455395A JPH08240379A JP H08240379 A JPH08240379 A JP H08240379A JP 7455395 A JP7455395 A JP 7455395A JP 7455395 A JP7455395 A JP 7455395A JP H08240379 A JPH08240379 A JP H08240379A
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tray
refrigerating
greenhouse
stopper
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Koichi Ito
伊藤  公一
Sonoo Katou
園生 加藤
Hidemasa Anzai
英将 安在
Hiroaki Jinno
洋彰 神野
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 清掃性の向上を図り、しかも冷蔵部と温蔵部
との間の空気の流通を防止する。 【構成】 配膳車のワゴン収容室6内に、トレイ収容ワ
ゴン13を引き出し可能に設ける。トレイ収容ワゴン1
3の中心部に、縦方向に連なる断熱壁34を設ける。ワ
ゴン収容室6の底部左右部位に、トレイ収容ワゴン13
の車輪15を前後方向に案内するためのレール38を設
ける。ワゴン収容室6の底部中央部に、前後方向に延び
左右を区画する下部仕切部材40を設ける。下部仕切部
材40の上面に、トレイ収容ワゴン13の下端仕切壁1
7の底部が摺動する滑り板41を設ける。下端仕切壁1
7に係止板33を設けると共に、ワゴン収容室6の底部
にその係止板33が係止されるストッパを設ける。係止
板33をストッパに固定するためのねじ部材43を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、保温室本体内が冷蔵部
と温蔵部とに区分されるようにした冷温蔵装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の冷温蔵装置、例えば病院等で使
用される配膳車にあっては、近年、実開平3−6798
5公報等に示されるように、冷たい状態で供される食品
と、温かい状態で供される食品とを、左右に並べて載置
したトレイを、上下方向に多段に収容すると共に、それ
らの食品を夫々適温に保持するようにしたものが供され
ている。このものは、矩形状の断熱箱体内の左右の内壁
間に掛渡すようにトレイが載置される棚棒を多段に設け
ると共に、それら各棚棒の中間部に単位仕切板を設けて
構成されている。前記単位仕切板は、相互間に若干の隙
間をもって上下方向に並び、全体として、断熱箱体内を
左右つまり冷蔵部と温蔵部とに区分するようになってい
る。
【0003】この場合、前記トレイは、その中間部(冷
たい食品と温かい食品との境界部)が前記単位仕切板同
士の隙間に差込まれるようにして前記棚棒に支持される
のであるが、このとき、前記隙間部は、各単位仕切板に
設けられたパッキングにより塞がれ、もって仕切板及び
パッキングにより冷蔵部と温蔵部との熱的な遮断がなさ
れるようになっている。尚、前記冷蔵部には、冷却装置
からの冷気が供給されるようになっており、前記温蔵部
は、ヒータ等によって加熱されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の冷
温蔵装置(配膳車)にあっては、内部を清潔に保つこと
が重要となる。しかしながら、上記従来の冷温蔵装置で
は、断熱箱体内に多数本の棚棒や仕切板が存在するた
め、内部の掃除がしにくい問題点があった。
【0005】そこで、本発明者等は、底部に車輪を備え
る枠体内に、トレイを支持する棚棒と断熱仕切板とを組
込んでなるトレイ収容ワゴンを、保温室本体内に引き出
し可能に収容する構成を考えた。これによれば、トレイ
収容ワゴンを保温室本体内から引き出すことによって、
清掃を容易に行うことができるのである。ところが、こ
のように保温室本体内にトレイ収容ワゴンを引き出し可
能に設ける構成では、特に車輪を有するトレイ収容ワゴ
ンの底部と、保温室本体の内底部との間に隙間ができる
ため、この隙間部分において冷蔵部と温蔵部との間の空
気の流通が可能となり、保冷及び保温の効果に劣ってし
まう不具合が生ずる。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、清掃性の向上を図ることができ、しか
も冷蔵部と温蔵部との間の空気の流通を極力防止するこ
とができる冷温蔵装置を提供するところにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の冷温蔵装置は、断熱壁体にて箱
状に構成された保温室本体と、底部に車輪を備えて前記
保温室本体内から引き出し可能に収容されると共に内部
が上下に延びる断熱壁により冷蔵部と温蔵部とに区分さ
れたトレイ収容ワゴンと、前記保温室本体に設けられ前
記トレイ収容ワゴンの冷蔵部を冷却する冷却装置と、前
記保温室本体に設けられ前記トレイ収容ワゴンの温蔵部
を加熱する加熱装置と、前記保温室本体の内底部に前記
トレイ収容ワゴンの引き出し方向に沿って延びるように
突設され前記トレイ収容ワゴンの外底部にほぼ接してト
レイ収容ワゴンの下方空間を前記冷蔵部側と前記温蔵部
側とに区画する下部仕切部材とを備えている。
【0008】この場合、前記下部仕切部材の上面に、前
記トレイ収容ワゴンの外底部に接して摺動する滑り板を
設けるようにすれば、より効果的である(請求項2の発
明)。また、前記保温室本体の天井面に、前記トレイ収
容ワゴンの引き出し方向に沿って延びるように突設され
前記トレイ収容ワゴンの上面部にほぼ接してトレイ収容
ワゴンの上方空間を前記冷蔵部側と前記温蔵部側とに区
画する上部仕切部材を設けるようにしても良い(請求項
3の発明)。そして、前記トレイ収容ワゴンの外底部に
係止板を設ける一方、前記保温室本体の内底部にはトレ
イ収容ワゴンが保温室本体の正規の位置に収容されたと
きに前記係止板が当接するストッパを設け、これと共
に、前記係止板を前記ストッパに固定するための固定部
材を設けることができる(請求項4の発明)。このと
き、前記係止板を、前記トレイ収容ワゴンの引き出し方
向前後両面側に少なくとも一対を対称的に設けるように
することもできる(請求項5の発明)。
【0009】
【作用】本発明の請求項1の冷温蔵装置によれば、保温
室本体内に、内部が上下に延びる断熱壁により冷蔵部と
温蔵部とに区分されたトレイ収容ワゴンが引き出し可能
に収容され、その冷蔵部が冷却装置により冷却され、温
蔵部が加熱装置により加熱される。この場合、トレイ収
容ワゴンを保温室本体内から引き出して清掃等を行うこ
とができる。そして、保温室本体の内底部には、トレイ
収容ワゴンの外底部にほぼ接してトレイ収容ワゴンの下
方空間を冷蔵部側と温蔵部側とに区画する下部仕切部材
がトレイ収容ワゴンの引き出し方向に沿って延びるよう
に突設されているので、車輪によってトレイ収容ワゴン
の外底部が保温室本体の内底部から浮上がってそれらの
間に隙間が生ずる事情があっても、下部仕切部材によっ
て冷蔵部と温蔵部との間の空気の流通が阻止されるよう
になる。
【0010】この場合、前記下部仕切部材の上面に、前
記トレイ収容ワゴンの外底部に接して摺動する滑り板を
設けるようにすれば(請求項2の冷温蔵装置)、トレイ
収容ワゴンの外底部と下部仕切部材の上面との間の滑り
が良好となり、トレイ収容ワゴンの外底部と下部仕切部
材の上面部とを接触させて冷蔵部と温蔵部との間の空気
の流通を効果的に防止しながらも、トレイ収容ワゴンの
引き出し及び収容をスムーズに行うことができる。ま
た、トレイ収容ワゴンの上面部と保温室本体の天井面と
の間に隙間が生ずる虞のある場合でも、保温室本体の天
井面に、トレイ収容ワゴンの上面部にほぼ接してトレイ
収容ワゴンの上方空間を冷蔵部側と温蔵部側とに区画す
る上部仕切部材を設けるようにすれば(請求項3の冷温
蔵装置)、上部仕切部材によって冷蔵部と温蔵部との間
の空気の流通が阻止されるようになる。
【0011】そして、トレイ収容ワゴンに係止板を設け
る一方、保温室本体にストッパを設け、これと共に、係
止板をストッパに固定するための固定部材を設けるよう
にすれば(請求項4の冷温蔵装置)、係止板及びストッ
パにより、トレイ収容ワゴンの収容時の保温室本体に対
する位置決めを容易に行うことができ、例えばトレイ収
容ワゴンを押込み過ぎて保温室本体の奥側の壁に突き当
てるようなことを未然に防止することができる。また、
固定部材により係止板をストッパに固定することによ
り、トレイ収容ワゴンがずれ動いたりすることがなくな
る。さらに、係止板及びストッパが、位置決めと固定と
を兼用しているので、少ない部品数で済ませることがで
きる。
【0012】このとき、係止板を、トレイ収容ワゴンの
引き出し方向前後両面側に少なくとも一対を対称的に設
けるようにすれば(請求項5の冷温蔵装置)、トレイ収
容ワゴンの前後面を逆にしても、係止板をストッパに当
接及び固定させることができるようになり、トレイ収容
ワゴンの前後両面のどちらを前としても、保温室本体内
に収容させることができる。
【0013】
【発明の効果】このように本発明の請求項1の冷温蔵装
置によれば、トレイ収容ワゴンを保温室本体内から引き
出し可能に設けると共に、下部仕切部材を設けるように
したので、清掃性の向上を図ることができ、しかも冷蔵
部と温蔵部との間の空気の流通を極力防止することがで
き、ひいては保温及び保冷の効果に優れるという実用的
効果を奏するものである。
【0014】この場合、前記下部仕切部材の上面に、前
記トレイ収容ワゴンの外底部に接して摺動する滑り板を
設けるようにすれば(請求項2の冷温蔵装置)、冷蔵部
と温蔵部との間の空気の流通を効果的に防止しながら
も、トレイ収容ワゴンの引き出し及び収容をスムーズに
行うことができる。また、保温室本体の天井面に上部仕
切部材を設けるようにすれば(請求項3の冷温蔵装
置)、トレイ収容ワゴンの上方側においても、冷蔵部と
温蔵部との間の空気の流通が阻止され、保冷及び保温の
効果がより一層向上する。そして、トレイ収容ワゴンに
係止板を設ける一方、保温室本体にストッパを設け、さ
らに、係止板をストッパに固定するための固定部材を設
けるようにすれば(請求項4の冷温蔵装置)、トレイ収
容ワゴンの収容時の保温室本体に対する位置決めを容易
に行うことができ、また、トレイ収容ワゴンのずれ動き
を防止することができ、さらには、少ない部品数で安価
に済ませることができる。
【0015】このとき、係止板を、トレイ収容ワゴンの
引き出し方向前後両面側に少なくとも一対を対称的に設
けるようにすれば(請求項5の冷温蔵装置)、トレイ収
容ワゴンの前後両面のどちらを前としても、保温室本体
内に収容させることができ、より使いやすくなる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を配膳車に適用した一実施例に
ついて、図1ないし図12を参照しながら説明する。
尚、本実施例は請求項1〜4の発明を実施した一態様で
ある。まず、図1は本実施例に係る冷温蔵装置としての
配膳車1の全体構成を示している。この配膳車1は、全
体として矩形箱状に構成された保温室本体2の底部に、
図2にも示すように、移動用の複数個のキャスター3を
備えて構成されている。また、保温室本体2の側面には
ハンドル4が設けられている。
【0017】前記保温室本体2は、前後両面が開放した
断熱箱体から構成され、図2にも示すように、その中央
部に設けられた中間壁5によって、内部に左右2室のワ
ゴン収容室6が形成され、各ワゴン収容室6の前面及び
背面には、扉7が開閉可能に設けられている。この扉7
は、扉枠8内にガラス9を設けてなり、前記扉枠8の内
面部には、前記ワゴン収容室6の周囲部との間をシール
するマグネットガスケット10(図11,12参照)が
設けられている。尚、前記左右のワゴン収容室6は、左
右対称的に設けられており、以下、代表させて右側のワ
ゴン収容室6について述べる。また、詳しく図示はしな
いが、前記中間壁5部分には、右側のワゴン収容室6の
うち左内側壁側に冷気を供給すると共に、左側のワゴン
収容室6のうち右内側壁側に冷気を供給する冷却装置が
設けられている。さらに、右側のワゴン収容室6の右内
側壁(及び左側のワゴン収容室6の左内側壁)には、加
熱装置としての面状ヒータ11(図2参照)が設けられ
ている。
【0018】そして、前記ワゴン収容室6内には、食品
が載置される例えばプラスチック製のトレイ12を、前
後に二列且つ上下に多段に収容するトレイ収容ワゴン1
3が、引き出し可能に収容されるようになっている。こ
の場合、前記トレイ12は、横長の矩形状をなし、中央
部に位置する平板な境界部12aの左側に、冷たい状態
で供される食品が載置され、前記境界部12aの右側
に、温かい状態で供される食品が載置されるようになっ
ている。以下、このトレイ収容ワゴン13について詳述
する。トレイ収容ワゴン13は、図1ないし図3に示す
ように、前後両面が開放された矩形箱状をなし前記ワゴ
ン収容室6内にほぼ密に嵌り込む大きさの枠体14内
に、後述するようなトレイ12を受けるための棚部材、
及び、トレイ収容ワゴン13内を左右(冷蔵部及び温蔵
部)に区分する断熱壁を備えて構成されている。また、
枠体14の底部には、トレイ収容ワゴン13を移動させ
るための車輪15が、四隅部に位置して設けられてい
る。
【0019】図1ないし図3に示すように、前記枠体1
4は、中間に上下方向に延びる中間仕切りを有する矩形
枠状をなす左右の側板部14a,14b、それら左右の
側板部14a,14bを上端部において前,後部及び中
間部の3か所でつなぐように設けられた天板部14c
(図8参照)、及び左右の側板部14a,14bを下端
部において前,後部及び中間部の3か所でつなぐように
設けられた底板部14dから構成されている。この枠体
14は、ステンレス等の金属製の偏平な角パイプを接合
して構成されている。さらに、後述するように、前記天
板部14cの中央部には前後方向全体に延びて上端仕切
壁16(図8参照)が設けられ、前記底板部14dの中
央部には前後方向全体に延びて下端仕切壁17(図3参
照)が設けられている。
【0020】この枠体14内に設けられる棚部材は、こ
の場合、枠体14内の前後部に位置して左右方向に延び
て設けられる例えば細形の丸パイプからなる棚棒18
と、それらの中間部に位置してやはり左右方向に延びて
設けられる偏平な角パイプからなる棚板19とを水平に
配置して構成されており、それらの組合せが上下に所定
間隔で多段に設けられている。尚、前後に収容されるト
レイ12は、夫々1方の棚棒18と、棚板19の前半部
あるいは後半部に跨がって載置されて支持されるように
なっている。このとき、図9及び図10に示すように、
前記棚板19及び棚棒18は、長尺な部材が枠体14内
の左右全体に渡って設けられているのではなく、枠体1
4内の中央部で分断された如き形態に設けられている。
従って、枠体14内の左側に位置する棚板19及び棚棒
18は、その左端部が前記左の側板部14aにいわゆる
片持ち状態で支持され、枠体14内の右側に位置する棚
板19及び棚棒18は、その右端部が前記右の側板部1
4bにいわゆる片持ち状態で支持されているのである。
【0021】そして、各棚板19及び棚棒18には、枠
体14内のほぼ中央部に位置して枠体14内の前後方向
全体に延びて単位仕切壁20が設けられている。この単
位仕切壁20は、図9及び図10に示すように、支持部
材21に、例えば熱伝導性の低いプラスチック製の箱状
をなす外殻体22を被せるように取付けて構成されてい
る。前記支持部材21は、前記左右の棚板19の自由端
部に夫々溶接等により対向状態に取付けられた金属板製
の支持板23,23を、複数箇所において例えばプラス
チック製のスペーサ24を介してねじ止めにより結合し
てなり、前記外殻体22は、前後方向に2分割されたも
のを、その支持部材21に前後から嵌込むようにしてね
じ止めすることにより取付けられている。
【0022】これにて、各棚板19に取付けられた単位
仕切壁20が上下方向に連なるように並ぶのであるが、
このとき、各単位仕切壁20(外殻体22)の下端部に
は、シール用の可動部材25が上下に出没可能に設けら
れ、自重によって下方に突出し、すぐ下に位置する単位
仕切壁20の上端面部に当接するようになっている。こ
の可動部材25は、前記トレイ12の境界部12aが単
位仕切壁20同士間に挿入されることに伴い、上方に若
干量押上げられ、もってトレイ12が挿入される隙間が
形成されるのである。また、前記天板部14cの中央部
に設けられる上端仕切壁16は、図8に示すように、天
板部14cの中央部の分断部分に夫々取付板26,26
を溶接し、それら取付板26,26に支持板27,27
を連結板28を介してねじ止めにより対向状態に連結
し、それら支持板27,27の上端を除く部分に被せる
ようにして、プラスチック製の箱状をなす外殻体29を
取付けて構成されている。このとき、前記支持板27,
27の上端部は、天板部14cの上端部から上方に若干
量だけ突出するようになっている。また、この外殻体2
9の下端部には、前記単位仕切壁20の可動部材25と
同様の可動部材30が設けられている。
【0023】一方、前記底板部14dの中央部に設けら
れる下端仕切壁17は、図3に示すように、例えばプラ
スチックから下面が開放した細幅の箱状に構成され、底
板部14dの中央部の分断部分に夫々取付板31,31
を溶接し、それら取付板31,31に、下方に凸となる
金属板製の摺動部材32と共にねじ止めにより取付けら
れている。この下端仕切壁17の上端面部には、最下段
に位置する単位仕切壁20の可動部材30が当接される
ようになっている。また、後述するように、前記取付板
31のうち右側のものには、係止板33がねじ止めによ
り取付けられている。
【0024】これにて、上端仕切壁16、各単位仕切壁
20、下端仕切壁17が、トレイ収容ワゴン13(枠体
14)内の中央部を上下方向に連なり、これらから上下
に延びる断熱壁34が構成される。この断熱壁34によ
り、トレイ収容ワゴン13内は、左側の冷蔵部35と右
側の温蔵部36とに区分される。このとき、枠体14や
棚板19等は強度面の要求から、熱伝導率が比較的高い
金属(ステンレス)製とされているのであるが、天板部
14c、底板部14d、棚板19及び棚棒18は、中央
の断熱壁34部分にて分断され、また、支持板23,2
3同士がスペーサ24を介して連結される等の構成とす
ることにより、冷蔵部35側と温蔵部36側との熱的な
分断を極力図るようにしている。
【0025】尚、前記上端仕切壁16及び各単位仕切壁
20の前後の両端面部には、前記扉7のマグネットガス
ケット10を受けるための例えば鉄板製の吸着板37が
設けられている。この吸着板37には、中央部に縦方向
に延びるスリット37aが形成されており、ここでも左
右間の熱的な分断を極力図るようにしている。さて、上
記のように構成されたトレイ収容ワゴン13は、ワゴン
収容室6内に前面側から収容され、その状態で多数枚の
トレイ12を収容するようになっており、そのワゴン収
容室6にはトレイ収容ワゴン13を収容するにあたり以
下のような工夫がなされている。
【0026】即ち、まず、図3に示すように、ワゴン収
容室6の底部の左右両側部には、トレイ収容ワゴン13
の車輪15を前後方向に案内するための例えばステンレ
ス板製のレール38が設けられている。このレール38
は、図4及び図5もに示すように、底板部38aの上面
に前記車輪15の幅よりも若干大きい間隔で2本の立上
り片部38bを前後方向に延びて有している。そして、
レール38の後端部には、車輪15の奥側の位置を規制
するための車輪止め部39が立上り状態に設けられてい
る。また、レール38の前端部には、2本の立上り片部
38bのうち外側に位置する立上り片部38bが、前方
に外側方向にゆるやかに拡開するように延出された案内
部38cが設けられている。
【0027】これにて、トレイ収容ワゴン13をワゴン
収容室6に収容する際には、車輪15がレール38に案
内されて、ワゴン収容室6内の正規の位置に収容される
ようになっている。このとき、車輪止め部39によって
車輪15の奥側の位置が規制されるので、トレイ収容ワ
ゴン13を押込み過ぎることがなくなる。また、車輪1
5を前面側からレール38に差込むに際に、車輪15が
案内部38cによってスムーズに立上り片部38b、3
8b間に導かれるようになる。そして、図3に示すよう
に、ワゴン収容室6の底部の中央部には、前記トレイ収
容ワゴン13の下端仕切壁17に対応して、前後方向ほ
ぼ全体に延びて例えばステンレス板製の下部仕切部材4
0が突設されている。この下部仕切部材40は、図6及
び図7にも示すように、下面が開放する細長い矩形箱状
をなしている。この下部仕切部材40の上面部には、中
央部に前後方向に延びるスリット40aが形成されてお
り、ここでも左右間の熱的な分断を極力図るようにして
いる。また、下部仕切部材40は、左右の下辺部から左
右方向に延出する延出片部を40bを一体に有し、その
延出片部40b部分にてワゴン収容室6の底部にねじ止
め等により取付けられるようになっている。
【0028】また、図3に示すように、この下部仕切部
材40の上面には、前記トレイ収容ワゴン13の下端仕
切壁17の底部に接して摺動する例えばプラスチック製
の滑り板41がに設けられている。この滑り板41は、
下部仕切部材40に密に被せられるような断面コ字状を
なし、下部仕切部材40の上面全体を覆うように前後方
向に延びて形成されている。これにて、トレイ収容ワゴ
ン13をワゴン収容室6に収容する際には、下端仕切壁
17の底部が、滑り板41上を摺動するようになってお
り、これと共に、下部仕切部材40の上端(滑り板41
の上面)が下端仕切壁17の底部に摺接することによ
り、トレイ収容ワゴン13の下方空間が冷蔵部35側と
温蔵部36側とに区画されるようになっている。
【0029】さらに、前記下部仕切部材40の左右の延
出片部40bのうち右側の延出片部40bの前端部の上
面には、前記トレイ収容ワゴン13の係止板33が当接
するストッパ42が設けられている。ここで、図11及
び図12にも示すように、前記係止板33は、矩形板状
をなし、前記下端仕切壁17の取付板31のうち右側の
ものに下方に突出するように設けられ、その中央部にね
じ挿通孔が形成されている。前記ストッパ42は、図1
1に示すように、L字状の金属板からなり、トレイ収容
ワゴン13がワゴン収容室6の正規の位置(前記車輪1
5が車輪止め部39に当接する位置)に収容されたとき
に、その立上り部に前記係止板33が前面側から当接す
る位置に設けられている。
【0030】前記ストッパ42には、前記係止板33の
当接時にそのねじ挿通孔に重なる位置に、ねじ孔が設け
られている。そして、前記係止板33は、固定部材とし
てのねじ部材43を前面側から前記ねじ挿通孔を通して
ねじ孔にねじ込むことにより、前記ストッパ42に固定
されるようになっている。これにて、トレイ収容ワゴン
13は、ワゴン収容室6内の正規の位置に固定される。
一方、図8に示すように、ワゴン収容室6の天井部に
は、前記トレイ収容ワゴン13の上端仕切壁16の支持
板27,27の突出部を左右から挟むようにして、例え
ばステンレス板からなる前記一対の上部仕切部材44が
設けられている。これら上部仕切部材44は、前後方向
ほぼ全体に渡って延び、僅かの隙間をもってほぼ接触す
るように設けられている。これにて、トレイ収容ワゴン
13の上方空間が冷蔵部35側と温蔵部36側とに区画
される。
【0031】以上のように構成された配膳車1において
は、ワゴン収容室6内に、内部が上下に延びる断熱壁3
4により冷蔵部35と温蔵部36とに区分されたトレイ
収容ワゴン13が引き出し可能に収容されているので、
例えば清掃時において、トレイ収容ワゴン13をワゴン
収容室6から引き出すことができる。トレイ収容ワゴン
13を引き出せば、ワゴン収容室6内には棚部材や断熱
壁34が存在しなくなるので、その内壁などの清掃を容
易に行うことができ、一方、引き出したトレイ収容ワゴ
ン13は内部まで容易に手が届くので、その内部の清掃
も容易に行うことができる。
【0032】そして、トレイ収容ワゴン13のワゴン収
容室6内への収容状態では、下部仕切部材40(滑り板
41)の上面がトレイ収容ワゴン13の下端仕切壁17
の下面に摺接しているので、車輪15によってトレイ収
容ワゴン13の外底部がワゴン収容室6の内底部から浮
上がってそれらの間に隙間が生ずる事情があっても、そ
の隙間が下部仕切部材40によって左右に分断され、冷
蔵部35と温蔵部36との間の空気の流通が阻止される
ようになる。しかも、トレイ収容ワゴン13の上面部
(上端仕切壁16)とワゴン収容室6の天井面との間の
隙間も、上部仕切部材44によって左右に分断され、冷
蔵部35と温蔵部36との間の空気の流通が阻止される
ようになる。この結果、冷蔵部35と温蔵部36との間
の空気の流通を効果的に防止することができる。
【0033】また、トレイ収容ワゴン13をワゴン収容
室6内へ収容させる際には、車輪15が案内されるレー
ル38を設けたことにより、トレイ収容ワゴン13がワ
ゴン収容室6の内壁や反対側の扉7に当たることなく、
正規の位置へトレイ収容ワゴン13を収容させることが
でき、その収容及び引き出しをスムーズに行うことがで
きる。この場合、下部仕切部材40の上面に滑り板41
を設けるようにしたので、空気の流通を効果的に防止し
ながらも、トレイ収容ワゴン13の引き出し及び収容を
スムーズに行うことができる。そして、トレイ収容ワゴ
ン13に係止板33を設ける一方、ワゴン収容室6にス
トッパ42を設け、これと共に、それらをねじ部材43
により固定するようにしたので、トレイ収容ワゴン13
の収容時の位置決めを容易に行うことができ、配膳車1
が移動される事情があっても、トレイ収容ワゴン13が
ずれ動いたりすることがなくなる。さらに、係止板33
及びストッパ42が、位置決めと固定とを兼用している
ので、少ない部品数で済ませることができる。
【0034】このように本実施例によれば、トレイ収容
ワゴン13をワゴン収容室6内から引き出し可能に設け
たので、従来のものに比べて清掃性の向上を図ることが
できる。しかも、下部仕切部材40及び上部仕切部材4
4等により、冷蔵部35と温蔵部36との間の空気の流
通を効果的に防止することができ、保温及び保冷の効果
に優れる。さらに、レール38や滑り板41によってト
レイ収容ワゴン13の収容や引き出しをスムーズに行う
ことができ、車輪止め部39や係止板33、ストッパ4
2等によって、トレイ収容ワゴン13の位置決め及び固
定を確実に行うことができる等の効果を得ることができ
る。また、レール38を設けたことによっては、トレイ
収容ワゴン13を左右方向において常に適切な位置に案
内できることになる。この結果、ワゴン収容室6の左右
内壁とトレイ収容ワゴン13との間の隙間を常に設計通
りに確保できることになるから、ワゴン収容室6内に保
温用の空気を円滑に循環させ得て庫内温度を安定して制
御することができるようになる。
【0035】図13は、本発明の他の実施例(請求項5
に対応)を示すものである。この実施例が上記第1の実
施例と異なるところは、トレイ収容ワゴン13の下端仕
切壁17の取付板31のうち、右側のものの前端部と、
左側のものの後端部とに2か所に、対称的に係止板33
を設けるようにした点にある。これによれば、トレイ収
容ワゴン13を前後面を逆にして収容させた場合でも、
一方の係止板33をストッパ42に当接及び固定させる
ことができるようになり、トレイ収容ワゴン13をワゴ
ン収容室6内に収容させる際の向きを気にせずに済ませ
ることができ、使用者にとってより使いやすくなるもの
である。
【0036】その他、本発明は上記記述及び図面によっ
て説明した実施例に限定されるものではなく、要旨を逸
脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す配膳車の斜視図
【図2】 同じく配膳車の部分側面図
【図3】 トレイ収容ワゴンの下部部分の縦断面図
【図4】 レールの平面図
【図5】 レールの側面図
【図6】 下部仕切部材の平面図
【図7】 下部仕切部材の側面図
【図8】 上端仕切壁及び上部仕切部材部分を示す部分
拡大断面図
【図9】 単位仕切壁部分を示す部分拡大断面図
【図10】 単位仕切壁部分を示す斜視図
【図11】 ストッパ部分を示す縦断側面図
【図12】 同じく部分平面図
【図13】 本発明の他の実施例を示す部分平面図
【符号の説明】
1…配膳車(冷温蔵装置) 2…保温室本体 6…ワゴ
ン収容室 11…面状ヒータ(加熱装置) 12…トレ
イ 13…トレイ収容ワゴン 15…車輪 33…係止
板 34…断熱壁 35…冷蔵部 36…温蔵部 38
…レール 40…下部仕切部材 41…滑り板 42…
ストッパ 43…ねじ部材(固定部材)44…上部仕切
部材
フロントページの続き (72)発明者 神野 洋彰 愛知県豊明市栄町南館3番の16 ホシザキ 電機株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱壁体にて箱状に構成された保温室本
    体と、 底部に車輪を備えて前記保温室本体内から引き出し可能
    に収容されると共に、内部が上下に延びる断熱壁により
    冷蔵部と温蔵部とに区分されたトレイ収容ワゴンと、 前記保温室本体に設けられ前記トレイ収容ワゴンの冷蔵
    部を冷却する冷却装置と、 前記保温室本体に設けられ前記トレイ収容ワゴンの温蔵
    部を加熱する加熱装置と、 前記保温室本体の内底部に前記トレイ収容ワゴンの引き
    出し方向に沿って延びるように突設され前記トレイ収容
    ワゴンの外底部にほぼ接してトレイ収容ワゴンの下方空
    間を前記冷蔵部側と前記温蔵部側とに区画する下部仕切
    部材とを備えてなる冷温蔵装置。
  2. 【請求項2】 前記下部仕切部材の上面には、前記トレ
    イ収容ワゴンの外底部に接して摺動する滑り板が設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載の冷温蔵装置。
  3. 【請求項3】 前記保温室本体の天井面には、前記トレ
    イ収容ワゴンの引き出し方向に沿って延びるように突設
    され前記トレイ収容ワゴンの上面部にほぼ接してトレイ
    収容ワゴンの上方空間を前記冷蔵部側と前記温蔵部側と
    に区画する上部仕切部材が設けられていることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の冷温蔵装置。
  4. 【請求項4】 前記トレイ収容ワゴンの外底部には係止
    板が設けられる一方、前記保温室本体の内底部にはトレ
    イ収容ワゴンが保温室本体の正規の位置に収容されたと
    きに前記係止板が当接するストッパが設けられ、これと
    共に、前記係止板を前記ストッパに固定するための固定
    部材が設けられていることを特徴とする請求項1ないし
    3のいずれかに記載の冷温蔵装置。
  5. 【請求項5】 前記係止板は、前記トレイ収容ワゴンの
    引き出し方向前後両面側に少なくとも一対が対称的に設
    けられていることを特徴とする請求項4記載の冷温蔵装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016195717A (ja) * 2015-04-06 2016-11-24 パナソニックヘルスケアホールディングス株式会社 食品搬送車
JP2019141513A (ja) * 2018-02-23 2019-08-29 株式会社井上製作所 配膳車におけるカート搭載構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016195717A (ja) * 2015-04-06 2016-11-24 パナソニックヘルスケアホールディングス株式会社 食品搬送車
JP2019141513A (ja) * 2018-02-23 2019-08-29 株式会社井上製作所 配膳車におけるカート搭載構造

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