JPH08240331A - 換気用ベントキャップ - Google Patents

換気用ベントキャップ

Info

Publication number
JPH08240331A
JPH08240331A JP7045262A JP4526295A JPH08240331A JP H08240331 A JPH08240331 A JP H08240331A JP 7045262 A JP7045262 A JP 7045262A JP 4526295 A JP4526295 A JP 4526295A JP H08240331 A JPH08240331 A JP H08240331A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vent cap
ventilation
shielding plate
collar
rain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7045262A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3541235B2 (ja
Inventor
Tetsuya Ichikawa
哲也 市川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyu Construction Co Ltd
Original Assignee
Tokyu Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyu Construction Co Ltd filed Critical Tokyu Construction Co Ltd
Priority to JP04526295A priority Critical patent/JP3541235B2/ja
Publication of JPH08240331A publication Critical patent/JPH08240331A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3541235B2 publication Critical patent/JP3541235B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 正確な試験により得られたデータに基づき、
漏水被害を極力小さくすることができる換気用ベントキ
ャップを提供する。 【構成】 本発明の換気用ベントキャップでは、遮蔽板
8が円形状とされ、前記カラー6の前縁6aは遮蔽板8
の外縁8aよりも遮蔽板8の円心方向に向けて内側に位
置するので、本体筒1内への雨風の吹き込みを遮蔽板8
により効率的に防止することができる。しかも、その遮
蔽板8の外縁8aとカラー6の前縁6aとの位置関係
は、カラー6の前縁6aの突出方向Xの延長線が遮蔽板
8と交わるように設定されるので、カラー6を介する換
気が円滑に行われ、かつ遮蔽板8による遮蔽が効果的と
なり、外部からの円筒状本体筒1内への雨水の浸入を効
果的に防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は換気用ベントキャップに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】台風などの暴風雨の際には建物外壁に設
置された換気用ベントキャップから雨が浸入し、室内に
多くの被害をもたらす事故がしばしば発生する。この様
な雨水の浸入事故については問題発生箇所が直接点検不
可能な外壁部分であることや、台風などが通過する間の
短時間に被害が生じるために、現地確認が困難なことな
どの理由により、本格的な問題処理がこれまでなされて
いなかった。
【0003】周知の通り、換気用として用いるベントキ
ャップには代表的機種として次のものがある。 平型 図16、17にその縦断面図及び正面図を示す。この平
型ベントキャップ101は軒下等の雨の当たらない所に
取り付けられるがフードがないため、直接雨が入り込む
危険性がある。最も安価だが、最も雨・風の浸入が多
い。 セルフード型 図18、19にその縦断面図及び正面図を示す。このセ
ルフード型ベントキャップ102は平型ベントキャップ
の雨浸入対策を図る観点から改良されたもので、最も普
及している製品であり、軒下以外の外壁面等に雨浸入防
止用として取り付けられる。このセルフード型ベントキ
ャップ102には、下からの雨がよく浸入する。
【0004】深型 図20、21にその縦断面図及び正面図を示す。この深
型ベントキャップ103は雨浸入対策として現在、固定
化しつつあるタイプであるが、給気側に用いた場合の被
害が発生しており、完全ではない。前記セルフード型ベ
ントキャップ102の欠点を改良し、フードをさらに深
くしたものであり平型ベントキャップ101・セルフー
ド型ベントキャップ102より雨の浸入は少ないが、給
気の場合しばしば被害が発生することがある。 吹き抜け型 図22にその縦断面図、図23に図22矢視Y図を示
す。この吹き抜け型ベントキャップ104には上下及び
左右吹き抜けの2タイプある。既成品の中では最も高い
防雨性能があるが、壁面より大きく突出するため意匠上
のデメリットがある。
【0005】以上の各種換気用ベントキャップの他に特
開平4−95239には図24、25に示す換気用ベン
トキャップが開示されている。この図24、25に示さ
れる換気用ベントキャップは通風器取付箇所周辺の外壁
が排気によっても長年汚れることが少なく、また外壁面
に汚れ水の流下跡がつくことの少ない換気用ベントキャ
ップを提供することを目的として、前端外周に外向けフ
ランジ105を有す円筒状本体筒106の前端前方にス
テイ107により遮蔽板108を設け、また本体筒10
6の開口前端部にはルーバー片109が前傾して突出す
るルーバー通気孔110を有するガラリ板111を設
け、かつ本体筒106の前端下半部に、半円状の枠フラ
ンジ112の外周に前方突出のカラー113を形成した
ガイド枠114の前記枠フランジ112を本体筒106
のフランジ115へ固定して取り付け、ガイド枠114
のカラー前縁114aと遮蔽板108の裏面との間に排
気用ギャップ116を形成した構造のものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来の各種換気
用ベントキャップについては以下のような問題があっ
た。すなわち従来の各種換気用ベントキャップは、実際
の現場で根拠のないイメージによって検討されたもので
あるに過ぎず、試験設備の整備された試験室等で正確な
試験を行いかかる試験により得られたデータに基づいて
設計されたものではない。
【0007】したがって従来の換気用ベントキャップに
は上述のように様々な形状のバリエーションと設置条件
があり、その選択及び施工において検討が成されたとし
ても、従来の換気用ベントキャップは、本体そのものが
根拠のないイメージによって作られているため、施工レ
ベルで漏水被害を防止することには限界があった。本発
明は以上の従来技術における問題に鑑みてなされたもの
であって、正確な試験により得られたデータに基づき、
漏水被害を極力小さくすることができる換気用ベントキ
ャップを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】漏水被害防止を図るため
には、雨が直接当たる部分に設けられるベントキャップ
本体の構造を検討する必要がある。本発明者等は換気用
ベントキャップについて本格的な試験に基づく性能評価
を行い、それにより得られたデータに基づき本発明の換
気用ベントキャップに想到した。すなわち本発明の換気
用ベントキャップは、円筒状本体筒の前端前方に支持部
材により遮蔽板を設けてなる換気用ベントキャップにお
いて、前記円筒状本体筒と前記遮蔽板との間に円筒状カ
ラーを前記円筒状本体筒と軸心を一致させて配設し、か
つ前記カラー前縁が遮蔽板の外縁よりも内側に位置する
ことを特徴とする。前記カラー前縁が前記遮蔽板に向け
て拡径して突出しその突出方向の延長線が遮蔽板と交わ
るように設定される様にするのがよい。そのようにする
ことにより換気用ベントキャップを介する換気が円滑に
行われ、かつ遮蔽板による遮蔽が効果的となり、外部か
らの円筒状本体筒内への雨水の浸入を効果的に防止する
ことができる。
【0009】また前記本体筒と前記遮蔽板との間に長手
方向が重力方向に沿う長尺部材を配設することにより円
筒状本体筒内への虫、鳥等の浸入を防止できるだけでな
く、「間接浸入雨」が次第に集合して大きな水溜まりを
作るという問題を防止して、長尺部材に付着した雨水が
長尺部材に沿って自然に落下し本体筒外へ排出されるよ
うにすることができる。さらに前記遮蔽板を着脱可能に
することにより、意匠を考慮し、外壁仕上げと同じ、又
は同等な仕上げができ、形状も丸形、角形等様々なデザ
インが選べる。加えて前記遮蔽板により前記カラー前縁
の開口部分を開閉する開閉機構を備えることにより、強
風時の室内への風の浸入防止及び排気の逆流防止を行う
と共に、感熱機構を加えることで、火災時に炎の浸入又
は外部への延焼を防止することができる。前記開閉機構
は形状記憶合金を用いた機構とすることができ、また感
熱ヒューズを用いた機構とすることもできる。その様に
することにより簡易でメンテナンスフリーの開閉機構と
することができる。
【0010】
【作用】本発明の換気用ベントキャップによれば室内か
らの空気は本体筒内へ後部から入りカラーを介して排気
され、この排気はカラー前縁と遮蔽板間のギャップから
放散される。また、カラー内側に溜まったほこりや油は
雨天時に汚れ水となって流下するが、その汚れ水は前方
へ突出しているカラー前縁から流下するので、外壁面を
伝わって流下することはなく外壁面が汚れ水により汚さ
れることを防止することができる。しかも本発明の換気
用ベントキャップによればカラー前縁が遮蔽板の外縁よ
りも内側に位置するので遮蔽板に当たった雨が垂れて、
ダクト内に吹き込む様なことはなく、ダクト内への水の
浸入を効率的に防止することができる。
【0011】
【実施例】以下に本発明の換気用ベントキャップの実施
例について説明する。図1及び図2に示されるように本
発明の一実施例の換気用ベントキャップの本体筒1には
その開口前端の周縁に外向けフランジ2を形成してあ
る。
【0012】また本体筒1の前端開口部には図上矢印Z
で示す重力方向に延長する長尺部材3が取り付けられ、
さらに本体筒1の開口前端の周縁に形成された外向けフ
ランジ2に対してはガイド枠4が取り付けられる。この
ガイド枠4は枠フランジ5の外周に前方突出の円筒状カ
ラー6を形成してなる。また枠フランジ5には支持部材
7の基端部が固定して取り付けられ、その支持部材7の
前端部には円盤状の遮蔽板8が取り付けられる。したが
って円筒状カラー6は前記円筒状本体筒1と前記遮蔽板
8との間に前記円筒状本体筒1と軸心を一致させて配設
される。すなわち前記ガイド枠4は円筒状の枠フランジ
5の外周に前方へ拡径して突出する略円筒状のカラー6
を形成したものとしてあって、前記枠フランジ5を前記
支持部材7の基端部と前記外向けフランジ2とにより挾
持する態様でガイド枠4は本体筒1の外向けフランジ2
へ取付けてある。係る構造において前記カラー6の前縁
6aは遮蔽板8の外縁8aよりも遮蔽板8の円心方向に
向けて内側に位置するように設定される。
【0015】また図上破線Xで示す前記ガイド枠4のカ
ラー6前縁6aの突出方向は、ガイド枠4の外側方向と
され、かつその突出方向Xの延長線が遮蔽板8と交わる
ように設定されている。また、カラー6は、その前縁6
aと遮蔽板8背面との間に適度のギャップAが形成され
る突出量のものとして形成される。
【0016】以上の本発明の換気用ベントキャップは建
物における壁の取付孔へ嵌め込んで取り付け、本体筒1
の外向けフランジ2外周縁と壁面との間は適宜コーキン
グしてシールする。
【0017】室内からの油煙等を含む汚れた空気は本体
筒1内へ後部開口部1bから入り、その空気は重力方向
に沿って長尺部材3が取り付けられた本体筒1の前端開
口部から前方へ排気され、その排気は遮蔽板8とガイド
枠4のカラー6の前縁6aとの間のギャップAから拡散
されて外気中に放散され、この換気用ベントキャップが
取り付けられた建物の外壁面が汚れるのが極力防止され
る。
【0018】また、使用中にガイド枠4の内面にはほこ
りや油等が溜まり、これらが雨降り時に汚れ水となって
流下するが、ガイド枠4は外壁面から前方へ突出してい
るので、汚れ水が壁を伝わって流れるようなことは殆ど
無く、外壁面における換気用ベントキャップ取り付け箇
所周辺の汚れは極めて少なくなる。
【0019】特に本発明の換気用ベントキャップでは、
遮蔽板8が円形状とされ、前記カラー6の前縁6aは遮
蔽板8の外縁8aよりも遮蔽板8の円心方向に向けて内
側に位置するので、本体筒1内への雨風の吹き込みを遮
蔽板8により効率的に防止することができる。しかも、
その遮蔽板8の外縁8aとカラー6の前縁6aとの位置
関係は、カラー6の前縁6aの突出方向Xの延長線が遮
蔽板8と交わるように設定されるので、カラー6を介す
る換気が円滑に行われ、かつ遮蔽板8による遮蔽が効果
的となり、外部からの円筒状本体筒1内への雨水の浸入
を効果的に防止することができる。 また以上の本発明
の実施例の換気用ベントキャップでは長尺部材3により
本体筒1内への虫、鳥等の浸入を防止できるだけでな
く、その長尺部材3は本体筒1の前端開口部に図1上矢
印Zで示す重力方向に延長して取り付けられているの
で、この長尺部材3に付着した雨水は長尺部材3に沿っ
て自然に落下し本体筒1外へ排出される。図3及び図4
は本発明の他の実施例の換気用ベントキャップを示し、
本実施例の換気用ベントキャップでは、遮蔽板10が先
の実施例とは異なり表面板10aと裏面板10bとの2
重構造を有し、裏面板10bは孔部10cを有する。し
たがって本実施例の換気用ベントキャップでは、ギャッ
プA以外に図上矢印Bで示す空気の流通路が形成され、
前記実施例に示す換気用ベントキャップより以上の換気
効率を実現することができる。図5及び図6は本発明の
さらに他の実施例の換気用ベントキャップを示し、本実
施例の換気用ベントキャップでは、遮蔽板8が先の実施
例とは異なりボルト・ナット11を介して枠フランジ5
に対して着脱自在にされている。したがって、この実施
例の換気用ベントキャップでは、換気用ベントキャップ
が配設される建物の外壁と合わせた配色の遮蔽板8を取
り付けることや、遮蔽板8にその他の意匠を凝らす等の
ことを効率よくかつ低コストに行うことができる。図7
は本発明の他の実施例の換気用ベントキャップを示し、
本実施例の換気用ベントキャップでは、円筒状本体筒1
の開口部を開閉する伸縮開閉機構14に遮蔽板12が取
り付けられ、さらにこの伸縮開閉機構14は感熱ヒュー
ズ又は形状記憶合金を用いた防火ダンパー機構15に取
り付けられている。伸縮開閉機構14は外風によって伸
縮し、一方防火ダンパー機構15は火事の際に温度を感
知して、一定の温度を基準として感熱ヒューズ又は形状
記憶合金の作用により自動的に作動し、遮蔽板12によ
り円筒状本体筒1の開口部が閉じられる。以上をさらに
詳細に説明すると、外風の一定以上の風圧によって伸縮
開閉機構14のバネ14aは矢印A方向に縮み、それに
より伸縮開閉機構14に取り付けられた遮蔽板12が矢
印A方向に移動してカラー前縁の開口部が遮蔽板12に
より閉じられる。また外風が一定以下になった場合には
バネ14aは矢印B方向に復帰して、それにより伸縮開
閉機構14に取り付けられた遮蔽板12は矢印B方向に
移動して原位置に復帰し、カラー前縁の開口部は開かれ
る。さらに火事の際には防火ダンパー機構15の形状記
憶合金製バネ15aが一定以上の温度に達すると形状記
憶合金の機能により矢印A方向に自動的に縮み、その結
果防火ダンパー機構15に伸縮開閉機構14を介して取
り付けられた遮蔽板12が矢印A方向に移動してカラー
前縁の開口部が遮蔽板12により閉じられる。なお、以
上の防火ダンパー機構15が感熱ヒューズにより構成さ
れる場合には、通常の材質からなるバネ15aにより遮
蔽板12は常時矢印A方向に付勢されており、このバネ
15aの付勢力に抗して図示しない感熱ヒューズ製保持
手段により遮蔽板12はカラー前縁の開口部を開いた図
示する状態に保持される。一方火事の際には防火ダンパ
ー機構15の感熱ヒューズ製保持手段が外部から流入し
た熱風や火炎の熱によって溶けて破断され、その結果バ
ネ15aが矢印A方向に自動的に縮み、防火ダンパー機
構15に伸縮開閉機構14を介して取り付けられた遮蔽
板12が矢印A方向に移動してカラー前縁の開口部が遮
蔽板12により閉じられる。次ぎに以上の本発明の実施
例の換気用ベントキャップと従来の換気用ベントキャッ
プを用いてその性能試験を行った結果を示す。 1.試験方法と試験装置 1−1 試験方法についての説明 従来換気用ベントキャップの性能特性について本格的な
試験が行われなかった理由に、実際と同様な場を再現で
きるような試験環境がなかったことが挙げられる。そこ
で本出願人は各種環境を自由にコントロールできる機能
を有し、台風などの暴風雨を再現することが可能な人工
気象室を用いて本発明及び従来の換気用ベントキャップ
の性能特性について本格的な試験を行った。 (1)本試験に用いた人工気象室が作り出せる環境スペ
ックと本試験の設定条件 降雨:max300mm→30,60,90mm/Hr 風速:max10m/sec→4,7,10m/sec 温度:−50〜+60℃→22℃ 湿度:10〜95%RH→50% 図8に示すように人工気象室内は2つのゾーンに分けら
れるようになっている。本試験ではこのうちゾーン21
とゾーン22との間に外壁に想定した断熱パネル23を
設け、ゾーン21側を外部、ゾーン22を室内として、
それぞれ独立した環境の下で、外部側(ゾーン21)に
おいて天井の降雨ノズル24から雨を降らせながら送風
機25により斜め上方45゜方向に風を送り、断熱パネ
ル23の外壁面に上下左右に配置して取り付けられた4
個の換気用ベントキャップ26に向けて直接、風と雨を
あてるようにした。室内側(ゾーン22)には各換気用
ベントキャップ26に接続して透明アクリルダクト2
7、27をダクト支持架台28により支持して配置し、
その透明アクリルダクト27、27には断熱パネル23
から1100mmの地点に集水口を設けその集水口に集水
ホース29の一端を接続すると共に、その集水ホース2
9の他端部にメスシリンダ30を配置し、このメスシリ
ンダ30により「雨溜まり」を集めて雨水の浸入量とし
て計測できるようにした。また前記透明アクリルダクト
27、27にはその一方にフレキシブルダクトを介して
ストレートシロッコファン31と全熱交換型換気扇32
の2機種を接続した。以上の人工気象室を用い本試験で
はストレートシロッコファン31の送風方向を給気・排
気・停止の3パターンに分けて各パターン毎の雨の浸入
距離及び浸入量などの測定項目及び測定基準を設定し、
測定を行った。本試験においては特に透明アクリルダク
トを使用したことで、雨が浸入する際のメカニズムと、
雨の浸入距離及び浸入量を目視にて確認及び計測するこ
とができた。 [試験で用いた機器仕様] ・全熱交換型換気扇 三菱電機製:LGH−50RS 550m3/h×1φ
×100V×210W ・ストレートシロッコファン 三菱電機製:BFS−18BSA 480m3/h×1
φ×100V×61W ・ベントキャップ (株)ユニックス製 平型 :SG−C−150,200 セルフード:LSG−A−150,200 深型 :FSW−F−150,200 上下吹抜型:KBS −150,200 (2)試験結果の概説 換気用ベントキャップ26からダクト27内に浸入する
雨を観察した結果、ガラリなどに当たらず直接浸入して
くる「直接浸入雨」と、ガラリやメッシュなどで止めら
れ、そこで大きく成長してから浸入してくる「間接浸入
雨」に分けられることがわかった。「直接浸入雨」はそ
の時の雨粒と同径ということになるが、ダクト27内で
は管壁に接して細長く付着する。これを以下「線状水
滴」と呼ぶ。この線状の状態ではまだ初期のため、漏水
には至らない。ところが一般的には効果的と思われてい
るガラリや必要不可欠な防鳥ネットなどに当たった雨は
そこに付着して成長し、大きな粒径の雨粒となり外風や
給気作用によって、そのままダクト27内に浸入する。
この様な「間接浸入雨」は、さらにダクト27内で集合
し、通常早い時間でダクト27底部へと流れ落ち、大き
な水溜まりを作る。これを以下「雨溜まり」と呼ぶ。
「雨溜まり」はダクト27の勾配が大きな順勾配(外勾
配)の場合は外部へと流れ出るが、少々の順勾配程度で
は、給気の場合や外風が強い場合には室内側へと流れて
いき、ストレートシロッコファン31本体やダクト27
の接続不良部などから漏れ落ちるものと思われる。した
がってこの「雨溜まり」が漏水被害の直接的な要因と考
えられる。「雨溜まり」は従来の平型やセルフードなど
比較的雨が入りやすい構造の換気用ベントキャップ26
の場合には、ダクト27底部で連結状態となり、隙間な
どがあれば連結状態のまま多量に流れ落ちる。ところ
が、深型や吹き抜け型などのように雨が入りがたい構造
の換気用ベントキャップ26の場合には、せいぜい外壁
近くで小粒径の「雨溜まり」が形成される程度である。
しかし換気用ベントキャップ26から給気する場合、ダ
クト27に少々の順勾配がついている程度でも勾配に逆
らって昇っていき、連結状態の時と同じように隙間など
から流れ落ちる。 (3)風雨浸入試験測定結果 A.ストレートシロッコファンによる試験結果 停止状態の場合 図9に降雨量30mm/Hrにおける、外風速を4m/
s、7m/s、10m/sに変化させた場合の各種ベン
トキャップの線状水滴浸入距離及び雨溜まり到達距離の
測定結果を示す。線状水滴浸入距離は各形状共、外風速
が大きくなるに従い、延びる傾向にある。特に平型、セ
ルフードは外風速7m/s以上の時には1000mm以上
に達する。また、それらは他の形状に比べ雨溜まり到達
距離も長く、平型においては外風速10m/s時に雨溜
まりが壁面より1100mmの集水口位置まで達してい
る。以上の結果、4種類の比較では深型と上下吹き抜け
型は平型とセルフードに比べ、雨が浸入し難い形状であ
るといえる。以上の従来の換気用ベントキャップの測定
結果に比べ本発明実施例の換気用ベントキャップでは深
型と同程度の性能を示す。図10に外風速4m/s、7
m/s各々において、降雨量を30,60及び90mm/
Hrに変化させた場合の本発明実施例の換気用ベントキ
ャップ及び従来の平型とセルフードの線状水滴浸入距離
及び雨溜まり到達距離の測定結果を示す。平型とセルフ
ード両形状の雨の浸入状況に対する外風速の影響を見る
と、線状水滴浸入距離及び雨溜まり到達距離は外風速が
大きくなるに従い延びている。一方、両形状の雨の浸入
状況に対する降雨量の影響を見ると、線状水滴浸入距離
への影響は小さいが、外風速7m/s時において、降雨
量が多くなるに従い、雨溜まり到達距離は延びている。
以上に対し本発明実施例の換気用ベントキャップでは、
雨溜まりはなく、しかも線状水滴浸入距離も他のベント
キャップに比べて小さい。図11に外風速10m/s、
降雨量90mm/Hrとしシロッコファンを停止長尺部材
としたときにおける各種ベントキャップの雨浸入量を示
す。図に示されるように雨の浸入量に関しては形状によ
って違いが生じ、中でも平型は他よりもかなり多く認め
られた。これに対し本発明実施例の換気用ベントキャッ
プでは、雨の浸入量は他のベントキャップに比べて小さ
いことがわかる。 吸気状態の場合 図12にシロッコファンを吸気状態とし、降雨量を90
mm/hrに設定したときの各換気用ベントキャップの集水
量の測定結果を示す。図に示されるように平型では63
0ml以上にも集水量が達し、またセルフード及び深型で
は170〜180ml程度の集水量であるのに対し、本発
明実施例の換気用ベントキャップでは極めて集水量が少
ない。 B.全熱交換型換気扇による試験結果 吸気状態の場合 図13に降雨量30mm/hにおける、外風速を4m/
s,7m/s,10m/sに変化させた場合の各種ベン
トキャップの線状水滴浸入距離及び雨溜まり到達距離を
示す。深型と上下吹抜け型については、線状水滴浸入距
離に対する外風速の影響が見られるが、他は外風速の影
響の比較ができない測定限界であるアクリルダクト全長
2000mmまで達している。一方、雨溜まり到達距離
は、各形状共に外風速の大きさに依らず、壁面より11
00mmの集水口位置まで達している。特に平型は外風速
7m/s,10m/s時に集水口を越えて雨溜まりが形
成され、ダクト内確認限界の2000mmまで到達して
いるのが確認された。以上に対し本発明実施例の換気用
ベントキャップでは線状水滴浸入距離及び雨溜まり到達
距離共に他のベントキャップに比し良好な性能を示す。
図14に降雨量30mm/Hrにおける、外風速を4m
/s,7m/s,10m/sに変化させた場合の各種ベ
ントキャップの雨浸入量を示す。雨浸入量は、全ての形
状において外風速に比例して多くなり、特に、平型とセ
ルフードが深型と上下吹抜け型よりも多くなっている。
また、セルフードが平型よりも多くなっている理由とし
て、フードが下からの雨を取り込む形状をしている以外
に、平型の試験の際、集水口を越えた雨溜まりを計測で
きなかったことも考えられる。以上に対し本発明実施例
の換気用ベントキャップでは雨浸入量が何れの風速にお
いても他のベントキャップに比し少ない。 排気状態の場合 図15に外風速10m/sにおける、降雨量を30m/
Hr、90mm/Hrに変化させた場合の各種ベントキ
ャップの線状水滴浸入距離及び雨溜まり到達距離を示
す。線状水滴浸入距離は各形状共に外風速の大きさに係
わらず、1000mm以下であり、特に上下吹抜け型に
おいては計測されなかった。一方、雨溜まり到達距離
は、平型において400mm付近までは計測されたが、他
は計測されなかった。以上に対し本発明実施例の換気用
ベントキャップでは線状水滴浸入距離及び雨溜まり到達
距離が何れの降雨量でも他のベントキャップに比し少な
い。 (4)試験結果についての検討 水平ガラリやメッシュなどが付属しているベントキャ
ップの場合、その部分に当たった雨は集合して大きな水
滴を作り、下方に落ちながらダクト側へ吸い込まれた
り、或いは風によって押されて入ってくる。この現象に
よる浸入量が量的に最も大きな要因であることが判明し
た。 同様にして、水平ガラリやメッシュ以外でもセルフー
ドなどのフード表面に落ちた雨が、フード表面を下に向
かって落ちながら大きな水滴となり、端部から滴り落ち
る際にダクト側へ吸い込まれる現象も大きな要因である
ことが判明した。 下から吹く強風によって巻き上げられた雨粒は、粒径
が小さいほど押し上げられることになる。この為、セル
フードなどのように斜め下から雨が浸入すると、フード
が雨の行く手を防いでしまい、結局、行き場所の無くな
った雨が全てダクト内へ入ってしまう結果となり、フー
ドの存在が逆効果となることが判明した。 深型の場合、下からの雨が行き場所を無くす構造と、
入口にガラリかメッシュの何れかが付いていることで平
型とセルフードの短所の両方を持つため、平型とセルフ
ードに比べれば性能はよいものの、欠点を有しているた
め問題は残る。しかし、本発明の実施例の換気用ベント
キャップでは以上の各種問題を克服できていることによ
り、各種条件の下で良好な特性を示すことが実証され
た。
【発明の効果】以上のように本発明の換気用ベントキャ
ップによれば、円筒状本体筒の前端前方に支持部材によ
り遮蔽板を設けてなる換気用ベントキャップにおいて、
前記円筒状本体筒と前記遮蔽板との間に円筒状カラーを
前記円筒状本体筒と軸心を一致させて配設したので、通
風器取り付け箇所周辺の外壁面が排出空気によって汚さ
れることが少なく、また汚れ水の流下跡が残るようなこ
とも少なく、外壁面の美観を長年にわたって保持でき
る。しかも前記カラー前縁が遮蔽板の外縁よりも内側に
位置するようにしたので、暴風雨又は台風の際に浸入す
る雨に関して優れた防雨性能を持たせることができる。
また一般に防雨性能が良いものほど、フード等の外形が
大きめな構造になるのに対し本発明の換気用ベントキャ
ップは意匠的にもスマートで、外壁においてもあまり存
在感のない形状となる。さらに、防雨性能と換気効率
(圧力損失)は一般的には反比例する傾向があるのに対
し本発明の換気用ベントキャップによればその両者を両
立して、例えば従来の吹き抜け型よりも圧力損失は小さ
く、しかも充分な防雨性能を有するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の換気用ベントキャップの
縦断面図。
【図2】 図1に示す実施例の換気用ベントキャップの
正面図。
【図3】 本発明の他の実施例の換気用ベントキャップ
の縦断面図。
【図4】 図3に示す実施例の換気用ベントキャップの
正面図。
【図5】 本発明のさらに他の実施例の換気用ベントキ
ャップの縦断面図。
【図6】 図5に示す実施例の換気用ベントキャップの
正面図。
【図7】 本発明のさらに別の実施例の換気用ベントキ
ャップの縦断面図。
【図8】 本発明の一実施例の換気用ベントキャップの
防雨性能等を試験するために用いた人工気象室。
【図9】 本発明の一実施例の換気用ベントキャップの
防雨性能試験結果。
【図10】 本発明の一実施例の換気用ベントキャップ
の防雨性能試験結果。
【図11】 本発明の一実施例の換気用ベントキャップ
の防雨性能試験結果。
【図12】 本発明の一実施例の換気用ベントキャップ
の防雨性能試験結果。
【図13】 本発明の一実施例の換気用ベントキャップ
の防雨性能試験結果。
【図14】 本発明の一実施例の換気用ベントキャップ
の防雨性能試験結果。
【図15】 本発明の一実施例の換気用ベントキャップ
の防雨性能試験結果。
【図16】 従来の平型換気用ベントキャップの縦断面
図。
【図17】 図16に示す平型換気用ベントキャップの
正面図。
【図18】 従来のセルフード型換気用ベントキャップ
の縦断面図。
【図19】 図18に示すセルフード型換気用ベントキ
ャップの正面図。
【図20】 従来の深型換気用ベントキャップの縦断面
図。
【図21】 図20に示す深型換気用ベントキャップの
正面図。
【図22】 従来の吹抜け型換気用ベントキャップの縦
断面図。
【図23】 図22に示す吹抜け型換気用ベントキャッ
プの底面図。
【図24】 従来の換気用ベントキャップの縦断面図。
【図25】 図24に示す換気用ベントキャップの正面
図。
【符号の説明】
1・・・本体筒、3・・・長尺部材、6・・・カラー、
7・・・支持部材、8・・・遮蔽板、6a・・・カラー
前縁、8a・・・遮蔽板外縁。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状本体筒の前端前方に支持部材によ
    り遮蔽板を設けてなる換気用ベントキャップにおいて、
    前記円筒状本体筒と前記遮蔽板との間に円筒状カラーを
    前記円筒状本体筒と軸心を一致させて配設し、かつ前記
    カラー前縁が遮蔽板の外縁よりも内側に位置することを
    特徴とする換気用ベントキャップ。
  2. 【請求項2】 前記カラー前縁が前記遮蔽板に向けて拡
    径して突出しその突出方向の延長線が遮蔽板と交わるよ
    うに設定される請求項1記載の換気用ベントキャップ。
  3. 【請求項3】 前記本体筒と前記遮蔽板との間に長尺部
    材を配置し、その長尺部材の長手方向が重力方向に沿う
    様に設定される請求項1又は請求項2記載の換気用ベン
    トキャップ。
  4. 【請求項4】 前記遮蔽板が着脱可能にされた請求項1
    又は請求項2又は請求項3記載の換気用ベントキャッ
    プ。
  5. 【請求項5】 前記遮蔽板により前記カラー前縁の開口
    部分を開閉する開閉機構を備えた請求項1〜請求項4の
    何れか一に記載の換気用ベントキャップ。
  6. 【請求項6】 前記開閉機構が形状記憶合金を用いた機
    構である請求項5記載の換気用ベントキャップ。
  7. 【請求項7】 前記開閉機構が感熱ヒューズを用いた機
    構である請求項6記載の換気用ベントキャップ。
JP04526295A 1995-03-06 1995-03-06 換気用ベントキャップ Expired - Lifetime JP3541235B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04526295A JP3541235B2 (ja) 1995-03-06 1995-03-06 換気用ベントキャップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04526295A JP3541235B2 (ja) 1995-03-06 1995-03-06 換気用ベントキャップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08240331A true JPH08240331A (ja) 1996-09-17
JP3541235B2 JP3541235B2 (ja) 2004-07-07

Family

ID=12714385

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04526295A Expired - Lifetime JP3541235B2 (ja) 1995-03-06 1995-03-06 換気用ベントキャップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3541235B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008138955A (ja) * 2006-12-04 2008-06-19 Kajima Corp ベントキャップ
JP2009138988A (ja) * 2007-12-05 2009-06-25 Panasonic Corp 換気用ベントキャップ
JP2009138989A (ja) * 2007-12-05 2009-06-25 Panasonic Corp 換気用ベントキャップ
JP2009250529A (ja) * 2008-04-07 2009-10-29 Panasonic Corp 換気用ベントキャップ
JP2009264624A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Panasonic Corp 換気用ベントキャップ
JP2017044353A (ja) * 2015-08-24 2017-03-02 日本住環境株式会社 排気フード
DE102017005624A1 (de) * 2017-06-14 2018-12-20 Gert Bartholomäus Mauerdurchführungsrohr

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008138955A (ja) * 2006-12-04 2008-06-19 Kajima Corp ベントキャップ
JP2009138988A (ja) * 2007-12-05 2009-06-25 Panasonic Corp 換気用ベントキャップ
JP2009138989A (ja) * 2007-12-05 2009-06-25 Panasonic Corp 換気用ベントキャップ
JP2009250529A (ja) * 2008-04-07 2009-10-29 Panasonic Corp 換気用ベントキャップ
JP2009264624A (ja) * 2008-04-23 2009-11-12 Panasonic Corp 換気用ベントキャップ
JP2017044353A (ja) * 2015-08-24 2017-03-02 日本住環境株式会社 排気フード
DE102017005624A1 (de) * 2017-06-14 2018-12-20 Gert Bartholomäus Mauerdurchführungsrohr
DE102017005624B4 (de) 2017-06-14 2022-08-11 Gert Bartholomäus Mauerdurchführungsrohr

Also Published As

Publication number Publication date
JP3541235B2 (ja) 2004-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4935653B2 (ja) 換気用ベントキャップ
JPH08240331A (ja) 換気用ベントキャップ
JP3414116B2 (ja) 換気フード
US4064670A (en) Rainproof louver
KR20170025899A (ko) 환기용 후드캡
JP3527970B2 (ja) 換気用ベントキャップ
CN214148227U (zh) 一种设有装饰板的室外通风罩口
JPH0933084A (ja) 給排気ダクトの開口部構造
CN212408978U (zh) 一种建筑幕墙通风装置
JP2000320870A (ja) ベントキャップ
JP2912887B2 (ja) 換気口具
KR102494103B1 (ko) 방풍형 후드캡
JP3041918U (ja) 吹き込み防止換気口
JP2739272B2 (ja) 空気調和機
RU63967U1 (ru) Корпус дымового пожарного извещателя
JPH07260221A (ja) 換気通風器
JP4544456B2 (ja) 空調兼通風システム及び通風路付き空調機
JPH11132513A (ja) 防風板付ベントキャップ
JP2000314186A (ja) 庇ユニット
CN212224540U (zh) 一种建筑通风烟道
CN217110011U (zh) 户外红外线热风机组
JP2005061748A (ja) 換気フード
CN209840359U (zh) 一种防排烟装置
JP2834211B2 (ja) 空気取入口の防雪装置
JPH0136025Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040210

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040213

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040213

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20040223

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040310

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040506

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090409

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100409

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100409

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110409

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110409

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120409

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130409

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140409

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term