JP3527970B2 - 換気用ベントキャップ - Google Patents

換気用ベントキャップ

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JP3527970B2
JP3527970B2 JP17975095A JP17975095A JP3527970B2 JP 3527970 B2 JP3527970 B2 JP 3527970B2 JP 17975095 A JP17975095 A JP 17975095A JP 17975095 A JP17975095 A JP 17975095A JP 3527970 B2 JP3527970 B2 JP 3527970B2
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義久 羽生
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は換気用ベントキャップに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】台風などの暴風雨の際には建物外壁に設
置された換気用ベントキャップから雨が侵入し、室内に
多くの被害をもたらす事故がしばしば発生する。この様
な雨水の侵入事故については問題発生箇所が直接点検不
可能な外壁部分であることや、台風などが通過する間の
短時間に被害が生じるために、現地確認が困難なことな
どの理由により、本格的な問題処理がこれまでなされて
いなかった。
【0003】周知の通り、換気用として用いるベントキ
ャップには代表的機種として次のものがある。 平型ベントキャップ 図14、15にその縦断面図及び正面図を示す。この平
型ベントキャップ101は軒下等の雨の当たらない所に
取り付けられるがフードがないため、直接雨が入り込む
危険性がある。最も安価だが、最も雨・風の侵入が多
い。 丸型フード型 図16、17にその縦断面図及び正面図を示す。この丸
型フード型ベントキャップ102は平型ベントキャップ
の雨侵入対策を図る観点から改良されたもので、最も普
及している製品であり、軒下以外の外壁面等に雨侵入防
止用として取り付けられる。この丸型フード型ベントキ
ャップ102には、下からの雨がよく侵入する。
【0004】深型フード型 図18、19にその縦断面図及び正面図を示す。この深
型フード型ベントキャップ103は雨侵入対策として現
在、固定化しつつあるタイプであるが、給気側に用いた
場合の被害が発生しており、完全ではない。前記丸型フ
ード型ベントキャップ102の欠点を改良し、フードを
さらに深くしたものであり平型ベントキャップ101・
丸型フード型ベントキャップ102より雨の侵入は少な
いが、給気の場合しばしば被害が発生することがある。 吹き抜け型 図20にその縦断面図、図21に図20矢視Y図を示
す。この吹き抜け型ベントキャップ104には上下及び
左右吹き抜けの2タイプある。この吹き抜け型ベントキ
ャップはあらゆる風雨の侵入方向に対して平均的な防雨
性能であるがごく頻繁に起こりうる上や斜め上方からの
風雨の侵入に平均的な性能であることを考慮すると統計
的な見地から不安の残るものといえる。
【0005】以上の従来の各種換気用ベントキャップに
ついては以下のような問題があった。すなわち従来の各
種換気用ベントキャップは、実際の現場で根拠のないイ
メージによって検討されたものであるに過ぎず、試験設
備の整備された試験室等で正確な試験を行いかかる試験
により得られたデータに基づいて設計されたものではな
いため、施工レベルで漏水被害を防止することには限界
があった。かかる従来技術における問題に鑑みて本出願
人は、先に特願平7−45262号において正確な試験
により得られたデータに基づき、漏水被害を極力小さく
することができる換気用ベントキャップを提案した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上の本出願
人の提案に係る換気用ベントキャップについてもさらに
次のような改良するべき問題点があった。 (1)無風の場合には、遮蔽体とカラー部との間に、上
部から雨が直接入り込んでしまう。 (2)遮蔽体及びカラー部に当たった雨が、下からの風
を受けて、流れ落ちないまま水滴となり、ダクト内に吹
き込まれる。 (3)遮蔽体に当たる風・雨の音が、室内へ漏れる。 本発明は以上の従来技術における問題に鑑みてなされた
ものであって、漏水被害を極力小さくすることができ、
かつ遮蔽体に当たる風・雨の音が、室内へ漏れることを
防止することができる換気用ベントキャップを提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明の換気用
ベントキャップは、筒状本体筒の前端前方に遮蔽体を設
けてなる換気用ベントキャップにおいて、前記筒状本体
筒と前記遮蔽体との間に筒状カラーを配設し、前記遮蔽
体と前記筒状カラーとの間には全周方向に間隙が形成さ
れ、かつその間隙は水平方向において相対的に幅広とさ
れ、かつ前記遮蔽体には重力方向に延びる水路が形成さ
れていることを特徴とする。前記遮蔽体が外側部分と内
側部分との二重構造であるようにすることができる。前
記遮蔽体の内側部分の端部と前記筒状カラーの端部とが
積層する位置関係であるようにすることができる。前記
筒状カラーの先端には前記間隙に沿って外側に延出する
折り返しを形成するようにすることができる。前記遮蔽
体及び/又は前記筒状カラー及び/又は前記筒状本体筒
の内側部分に吸水材を貼付することができる。前記遮蔽
体及び/又は前記筒状カラー及び/又は前記筒状本体筒
の内側部分に吸音材を貼付することができる。
【0008】
【作用】以上の本発明の換気用ベントキャップによれ
ば、カラー内側に溜まったほこりや油は雨天時に汚れ水
となって流下するが、その汚れ水は前方へ突出している
カラー前縁から流下するので、外壁面を伝わって流下す
ることはなく外壁面が汚れ水により汚されることを防止
することができる。
【0009】しかも本発明の換気用ベントキャップによ
れば、 遮蔽体と筒状カラーとの間には全周方向に間隙が形成
されているので、外風並びにダクトからの排気が遮蔽体
の全方向に流れる。この時、外風は遮蔽体と外壁との隙
間を通過する為、内部に侵入しない。また、ダクトから
の排気は、外風がある場合、これに誘引されながら風向
きに順応して排出される。 遮蔽体が外側部分と内側部分との二重構造であるた
め、外側部が遮蔽体として機能すると共に内側部が庇と
して機能し、下からの外風に伴う雨及び無風時の上から
の雨が直接、ダクトの開口部に当たらない。また遮蔽体
を外側部分と内側部分との二重構造とする結果、製作
上、作り易くなる。
【0010】更に、実験により給気時は遮蔽体内側部
の上から重力で落ちてきた水滴がダクト内へと途中から
吸い込まれる量が多いことが判明しており、この対策と
して前記遮蔽体には重力方向に延びる水路を形成してい
るので、給気時に遮蔽体内側部の上から重力で落ちてき
た水滴がダクト内へと途中から吸い込まれることを防止
することができる。 加えて前記遮蔽体と前記筒状カラーとの間に全周方向
に形成される間隙は水平方向において相対的に幅広とさ
れるので、排気時及び給気時にベントキャップ本体にお
ける通風抵抗を小さくすることができ、しかも実験の結
果、横風が吹いた場合でも水滴はこの幅広な間隙を通過
して通り抜け、ダクト内部へは入り込まないことが分か
った。
【0011】
【実施例】以下に本発明の換気用ベントキャップの実施
例について説明する。図1乃至図4に示されるように本
発明の一実施例の換気用ベントキャップの本体筒1には
その開口前端の周縁に筒状カラー2が形成される。前記
筒状カラー2は本体筒1の開口前端の周縁から外方に延
出する第一のフランジ部2aと、この第一のフランジ部
2aの周縁から前方に突出するカラー本体部2bと、こ
のカラー本体部2bの端縁から外方に延出する第二のフ
ランジ部2cとを一体に成形してなる。さらに本体筒1
の開口前端縁には支持部材4の基端部が固定され、その
支持部材4の前端部には遮蔽体5が取り付けられる。す
なわち筒状カラー2は前記筒状本体筒1と前記遮蔽体5
との間に配設される。
【0012】前記遮蔽体5は図示されるように外側部分
5aと内側部分5bとの二重構造とされ、外側部分5a
は図1に示されるように略円盤状若しくは図6に示され
るように略方形状に形成される。一方内側部分5bは、
筒状本体1方向に突出するフード部5cと、このフード
部5cの端縁から外方に延出する折り返し5dとを一体
に形成してなる。
【0013】前記フード部5cと前記筒状カラー2との
間にはその全周に間隙5eが形成され、その間隙5eは
水平方向両側において相対的に幅広とされている。前述
したように間隙5eに沿って前記フード部5cには外側
に延出する折り返し5dが形成され、さらに間隙5eの
前記幅広部分に対応する位置のフード部5c縁部には前
記折り返し5dと連続する態様で折り返し5fが形成さ
れる。以上のように間隙5eの前記幅広部分に対応する
位置のフード部5c縁部に折り返し5fが形成される結
果として、遮蔽体5の外側部分5aとこの折り返し5f
との間には、水路5gが形成される。この水路5gは図
2及び図3に示されるようにフード部5cと外側部分5
aと折り返し5fとによって一側が開放された態様で形
成することができ、また図5に示されるようにフード部
5cと外側部分5aと折り返し5fとによって水路5g
への入口と出口以外には閉じられた空間として形成する
ことができる。また遮蔽体5の前記内側部分5aの内側
面には、吸水材として不織布6が貼付されている。かか
る不織布6は吸音材としての機能も有している。また筒
状カラー2のカラー本体部2bの内側面にも吸水材とし
ての不織布7が貼付され、かかる不織布7は前記不織布
6と同様に吸音材としての機能も有している。さらに前
記筒状本体筒1の内側にも吸水材としての不織布8が貼
付され、かかる不織布8は前記不織布6、7と同様に吸
音材としての機能も有している。
【0014】以上の本発明の換気用ベントキャップは建
物における壁の取付孔へ嵌め込んで取り付け、本体筒1
の前記筒状カラー2の第一のフランジ部2aと壁面との
間は適宜コーキングしてシールする。
【0015】外風は外壁と遮蔽体5の内側部分5bのフ
ード部5c間の隙間を通過し、室内からの油煙等を含む
汚れた空気は本体筒1内へ後部開口部1bから入り、本
体筒1の前端開口部から前方へ排気され、その排気は遮
蔽体5の内側部分5bのフード部5cの端縁と筒状カラ
ー2の第二のフランジ部2cとの間及び前記フード部5
cの全周に設けられた間隙5eから外気中に放散され、
この換気用ベントキャップが取り付けられた建物の外壁
面が汚れるのが極力防止される。
【0016】また、使用中に筒状カラー2の内面にはほ
こりや油等が溜まり、これらが雨降り時に汚れ水となっ
て流下するが、筒状カラー2は外壁面から前方へ突出し
ているので、汚れ水が壁を伝わって流れるようなことは
殆ど無く、外壁面における換気用ベントキャップ取り付
け箇所周辺の汚れは極めて少なくなる。
【0017】特に本発明の換気用ベントキャップでは、
遮蔽体5が外側部分5aと内側部分5bとの二重構造と
され、内側部分5bは、筒状本体1方向に突出するフー
ド部5cを有するので、このフード部5cにより本体筒
1内への上下からの雨風の吹き込みを効率的に防止する
ことができる。しかも、その遮蔽体5のフード部5cの
端縁から外方に延出する折り返し5dとその折り返し5
dと連続する態様で間隙5eの幅広部分に対応する位置
のフード部5cには折り返し5fが形成されているの
で、フード部5cに降りかかった雨がフード部5cの上
部から下部へ流れ落ち、この時水路5gは遮蔽体5の外
側部5aと折り返し5fとによって遮蔽されているの
で、特に遮蔽体5の外側部5a方向からの外風に影響さ
れることなくフード部5cの上部から下部へ流れ落ち
る。すなわち、フード部5cに降りかかった雨が筒状本
体筒1内へ侵入することは折り返し5d及び折り返し5
fにより防止され、それにより雨水の侵入を効果的に防
止することができる。なお以上において、換気用ベント
キャップに対して水平方向から吹き込む横風に順応した
雨は遮蔽体5のフード部5cの両側部に形成された相対
的に幅広な間隙5eを通過して通り抜け、筒状本体筒1
内側へは侵入しない。
【0018】また遮蔽体5の前記外側部分5aの内側面
及び筒状カラー2のカラー本体部2bの内側面及び筒状
本体筒1の内側には不織布6,7,8が貼付されている
ので、遮蔽体5の内側部分5bの内側に吹き込んだ雨水
はこの不織布6,7,8に吸収されて保持されるので、
雨水が筒状本体筒1内側を経由して室内側に侵入するこ
とは確実に防止される。またかかる不織布6,7,8は
吸音材としての機能も有しているので、外部の騒音が室
内側に伝わることや、逆に室内側の換気装置の駆動音が
外部に伝わることは防止される。
【0019】図6乃至図8は、本発明の他の実施例の換
気用ベントキャップを示し、本実施例では遮蔽体11の
中央部が前方に突出した形態とされている。また図9乃
至図11は本発明のさらに他の実施例の換気用ベントキ
ャップを示し、本実施例では遮蔽体12の中央部が前方
に突出した形態とされている。以上の各実施例では遮蔽
体11若しくは遮蔽体12の中央部が前方に突出した形
態であるため、遮蔽体に風・雨が当たる音が減衰され、
室内への音の漏れが少ない。
【0020】次ぎに以上の本発明の実施例の換気用ベン
トキャップと従来の換気用ベントキャップを用いてその
性能試験を行った結果を示す。 1.試験方法と試験装置 1−1 試験方法についての説明 従来換気用ベントキャップの性能特性について本格的な
試験が行われなかった理由に、実際と同様な場を再現で
きるような試験環境がなかったことが挙げられる。そこ
で本出願人は各種環境を自由にコントロールできる機能
を有し、台風などの暴風雨を再現することが可能な人工
気象室を用いて本発明及び従来の換気用ベントキャップ
の性能特性について本格的な試験を行った。 (1)本試験に用いた人工気象室の設定条件 降雨:30,60,90mm/Hr 風速:0,4,7,10m/sec 温度:22℃ 湿度:50%RH
【0021】図12に示すように人工気象室内は2つの
ゾーンに分けられるようになっている。本試験ではこの
うちゾーン21とゾーン22との間に外壁に想定した断
熱パネル23を設け、ゾーン21側を屋外、ゾーン22
を室内として、それぞれ独立した環境の下で、屋外側
(ゾーン21)において天井の降雨ノズル24から雨を
降らせながら送風機25により斜め上方45゜方向に風
を送り、断熱パネル23の外壁面に上下左右に配置して
取り付けられた4個の換気用ベントキャップ26に向け
て直接、風と雨をあてるようにした。室内側(ゾーン2
2)には各換気用ベントキャップ26に接続して透明ア
クリルダクト27、27をダクト支持架台28により支
持して配置し、その透明アクリルダクト27、27には
断熱パネル23から1100mmの地点に集水口を設けそ
の集水口に集水ホース29の一端を接続すると共に、そ
の集水ホース29の他端部にメスシリンダ30を配置
し、このメスシリンダ30により「雨溜まり」を集めて
雨水の侵入量として計測できるようにした。
【0022】また前記透明アクリルダクト27、27に
はその一方にフレキシブルダクトを介してストレートシ
ロッコファン31(2台設置)と全熱交換型換気扇32
(1台設置)の2機種を接続した。以上の人工気象室を
用い全熱交換型換気扇の給気側および排気側におけるV
Cの雨侵入率を測定した。雨侵入率は開口100%の侵
入量に対するVC各形状の侵入量として測定した。また
侵入量(ml)は集水口よりメスシリンダーに溜まった
雨水とダクト内の雨溜まりの合計とした。図13に降雨
量を90mm/hrに設定し、外風速を10m/sに設定し
たときの全熱交換型換気扇給気側に設置した換気用ベン
トキャップ各々の雨侵入率を示す。図に示されるように
平型ベントキャップでは69.1%程度、また丸型フー
ドでは64.5%、深型フード型では13.9%、左右
吹抜け型では9.6%程度の集水率となっているのに対
し、本発明実施例の換気用ベントキャップでは0.2%
程度であり極めて集水量が少ない。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明の換気用ベントキャ
ップによれば、筒状本体筒と遮蔽体との間に筒状カラー
を配設し、前記遮蔽体と前記筒状カラーとの間には全周
方向に間隙が形成されているので、外風並びにダクトか
らの排気が遮蔽体の全方向に流れ、この時、外風は遮蔽
体と外壁との隙間を通過する為、内部に侵入しない。ま
た、ダクトからの排気は、外風がある場合、これに誘引
されながら風向きに順応して排出される。かつその間隙
は水平方向において相対的に幅広とされるので、排気時
及び給気時にベントキャップ本体における通風抵抗を小
さくすることができ、しかも横風が吹いた場合でも水滴
はこの幅広な間隙を通過して通り抜け、ダクト内部へは
入り込まないことが実験により確認された。また前記遮
蔽体には重力方向に延びる水路が形成されているので、
給気時に遮蔽体内側部の上から重力で落ちてきた水滴が
ダクト内へと途中から吸い込まれることを防止すること
ができる。この点に関しては、実験により給気時は遮蔽
体内側部の上から重力で落ちてきた水滴がダクト内へと
途中から吸い込まれる量が多いことが判明しており、こ
の対策として前記遮蔽体には重力方向に延びる水路を形
成している。また以上の本発明の換気用ベントキャップ
では、遮蔽体が単層構造であっても十分に以上の効果を
得ることができるが、遮蔽体を外側部分と内側部分との
二重構造とすることにより、外側部が遮蔽体として機能
すると共に内側部が庇として機能し、下からの外風に伴
う雨及び無風時の上からの雨が直接、ダクトの開口部に
当たらない様にすることができ、より一層の防雨・防風
性能を得ることができる。また遮蔽体を外側部分と内側
部分との二重構造とする結果、製作上、作り易くなると
いう利点もある。また筒状本体筒と遮蔽体との間に筒状
カラーを配設し、かつ筒状カラーが外壁から突出してい
るので、ベントキャップ取り付け箇所周辺の外壁面に、
汚れ水の流下跡が残るようなことも少なく、外壁面の美
観を長年にわたって保持できる。また一般に防雨性能が
良いものほど、フード等の外形が大きめな構造になるの
に対し本発明の換気用ベントキャップは意匠的にもスマ
ートで、外壁においてもあまり存在感のない形状とな
る。さらに、防雨性能と圧力損失は一般的には反比例す
る傾向があるのに対し本発明の換気用ベントキャップに
よればその両者を両立して、例えば従来の吹き抜け型よ
りも圧力損失は小さく、しかも充分な防雨性能を有する
ものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の換気用ベントキャップの
正面図。
【図2】 図1に示す実施例の換気用ベントキャップの
右側面図。
【図3】 図1に示す実施例の換気用ベントキャップの
平面図。
【図4】 図1に示す実施例の換気用ベントキャップの
断面図。
【図5】 本発明の他の実施例の換気用ベントキャップ
の平面図。
【図6】 本発明のさらに他の実施例の換気用ベントキ
ャップの正面図。
【図7】 図6に示す実施例の換気用ベントキャップの
断面図。
【図8】 図6に示す実施例の換気用ベントキャップの
斜視図。
【図9】 本発明のさらに他の実施例の換気用ベントキ
ャップの正面図。
【図10】 図9に示す実施例の換気用ベントキャップ
の断面図。
【図11】 図9に示す実施例の換気用ベントキャップ
の斜視図。
【図12】 本発明の一実施例の換気用ベントキャップ
の防雨性能等を試験するために用いた人工気象室。
【図13】 本発明の一実施例の換気用ベントキャップ
の防雨性能試験結果。
【図14】 従来の平型換気用ベントキャップの縦断面
図。
【図15】 図14に示す平型換気用ベントキャップの
正面図。
【図16】 従来の丸型フード型換気用ベントキャップ
の縦断面図。
【図17】 図16に示す丸型フード型換気用ベントキ
ャップの正面図。
【図18】 従来の深型フード型換気用ベントキャップ
の縦断面図。
【図19】 図18に示す深型フード型換気用ベントキ
ャップの正面図。
【図20】 従来の吹抜け型換気用ベントキャップの縦
断面図。
【図21】 図20に示す吹抜け型換気用ベントキャッ
プの底面図。
【符号の説明】
1・・・本体筒、2・・・筒状カラー、4・・・支持部
材、5・・・遮蔽体、6,7,8・・・不織布。
フロントページの続き (72)発明者 中村 聡 東京都渋谷区1丁目16番14号 東急建設 株式会社内 (72)発明者 大沢 充 東京都渋谷区1丁目16番14号 東急建設 株式会社内 (72)発明者 及川 喜代文 東京都渋谷区1丁目16番14号 東急建設 株式会社内 (72)発明者 庄子 政美 東京都渋谷区1丁目16番14号 東急建設 株式会社内 (72)発明者 関口 裕氏 東京都渋谷区1丁目16番14号 東急建設 株式会社内 (72)発明者 羽生 義久 東京都大田区城南島2−2−2 株式会 社ユニックス内 (72)発明者 清水 朗生 東京都大田区城南島2−2−2 株式会 社ユニックス内 (56)参考文献 特開 昭64−14536(JP,A) 実開 平5−27534(JP,U) 実開 昭55−64310(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 7/04 - 7/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状本体筒の前端前方に遮蔽体を設けて
    なる換気用ベントキャップにおいて、前記筒状本体筒と
    前記遮蔽体との間に筒状カラーを配設し、前記遮蔽体と
    前記筒状カラーとの間には全周方向に間隙が形成され、
    かつその間隙は水平方向において相対的に幅広とされ、
    かつ前記遮蔽体には重力方向に延びる水路が形成されて
    いることを特徴とする換気用ベントキャップ。
  2. 【請求項2】 前記遮蔽体が外側部分と内側部分との二
    重構造とされている請求項1記載の換気用ベントキャッ
    プ。
  3. 【請求項3】 前記遮蔽体の内側部分の端部と前記筒状
    カラーの端部とが積層する位置関係である請求項1又は
    請求項2記載の換気用ベントキャップ。
  4. 【請求項4】 前記筒状カラーの先端には前記間隙に沿
    って外側に延出する折り返しが形成される請求項1ない
    し請求項3のいずれか一に記載の換気用ベントキャッ
    プ。
  5. 【請求項5】 前記遮蔽体及び/又は前記筒状カラー及
    び/又は前記筒状本体筒の内側部分には吸水材が貼付さ
    れる請求項1〜請求項4のいずれか一に記載の換気用ベ
    ントキャップ。
  6. 【請求項6】 前記遮蔽体及び/又は前記筒状カラー及
    び/又は前記筒状本体筒の内側部分には吸音材が貼付さ
    れる請求項1〜請求項5のいずれか一に記載の換気用ベ
    ントキャップ。
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