JPH08240134A - 内燃機関制御装置 - Google Patents

内燃機関制御装置

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Publication number
JPH08240134A
JPH08240134A JP7044426A JP4442695A JPH08240134A JP H08240134 A JPH08240134 A JP H08240134A JP 7044426 A JP7044426 A JP 7044426A JP 4442695 A JP4442695 A JP 4442695A JP H08240134 A JPH08240134 A JP H08240134A
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JP
Japan
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alternator
combustion engine
internal combustion
control
intake air
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Application number
JP7044426A
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English (en)
Inventor
Masanobu Uchinami
正信 打浪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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    • Y02T10/40Engine management systems

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジン回転数の不安定によるエンストや吹
き上がりを防止した内燃機関制御装置を得る。 【構成】 バッテリ1およびオルタネータ2から給電さ
れる発熱素子3と、界磁電流IFを制御する制御手段1
5aと、オルタネータの出力端子をバッテリおよび制御
手段側に接続する通常制御状態と発熱素子側に接続する
加熱制御状態とに切り換えるスイッチ装置5と、発電電
圧Veおよび回転数Neを含む各種車両情報を制御手段
に入力する手段15bとを備え、制御手段は、加熱制御
状態のときに、少なくとも発電電圧および回転数に基づ
いて吸入空気量調整装置を制御し、発電電圧および最大
発電特性から推定されるオルタネータの駆動トルクに見
合う吸入空気量を増量して内燃機関の出力トルクを増大
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、バッテリおよびオル
タネータから給電される発熱素子を搭載した車両用の内
燃機関制御装置に関し、特にオルタネータとバッテリと
を電気的に切り離してオルタネータと発熱素子とを直列
に接続し、発熱素子に高電力を供給して触媒等の被加熱
物を短時間に加熱する場合のエンジンストール(エンス
ト)や回転数吹き上がりを防止した内燃機関制御装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、たとえば車両用窓ガラスや触
媒等の被加熱物を電気的に短時間で加熱するために、抵
抗形発熱素子に高電力を供給する加熱回路を備えた内燃
機関制御装置はよく知られている。
【0003】図6は一般的な内燃機関制御装置を概略的
に示す構成図である。図において、1は車両に搭載され
たバッテリであり、種々の車載機器および回路手段等に
給電を行う。2はバッテリ1を充電する車載のオルタネ
ータ(発電装置)3はバッテリ1およびオルタネータ2
により給電される電気負荷である。
【0004】11は内燃機関の本体すなわちエンジン、
12はエンジン11への吸入空気を浄化するエアクリー
ナ、13はエンジン11の各気筒に対して点火電圧を分
配供給するディストリビュータ、14は各種車両情報と
してのエンジン回転数Neを含む基準位置情報を出力す
るクランク角センサ、15は各種車両情報に基づいて装
置全体を制御するマイクロコンピュータからなる電子制
御装置である。
【0005】23はエアクリーナ12を介して吸入され
た空気をエンジン11に供給する吸気管、24は吸気管
23内に回転可能に設けられて吸入空気量を調整するス
ロットル弁、25はスロットル弁24の全閉を検出して
アイドル信号Iを出力するアイドルスイッチである。
【0006】クランク角センサ14およびアイドルスイ
ッチ25は、エンジン回転数Neおよびアイドル信号I
等の各種車両情報を検出する各種センサを構成してい
る。なお、ここでは図示しないが、周知のように、必要
に応じて任意の各種センサ(吸入空気量センサ、温度セ
ンサおよび圧力センサ等)が設けられている。
【0007】16はスロットル弁24の上流側および下
流側を連通してアイドル運転状態時の吸入空気量を調整
するバイパス管、17はバイパス管16を閉成側に付勢
する圧縮コイルバネ、18は圧縮コイルバネ17の可動
端部に設けられた針状弁(バイパス弁)、19は電子制
御装置15の制御下で圧縮コイルバネ17を付勢力に抗
して駆動するソレノイドである。
【0008】次に、図6に示した一般的な内燃機関制御
装置の動作について説明する。まず、通常運転時におい
て、エンジン11には、エアクリーナ12および吸気管
23を介した吸入空気が供給され、吸気管23の中間部
に配設されたスロットル弁24は、アクセルペダル(図
示せず)と連動して開閉駆動される。
【0009】また、アイドル運転時においては、スロッ
トル弁24が全閉となるため、アイドルスイッチ25
は、アイドル運転状態を検出して、電子制御装置15に
アイドル信号Iを出力する。
【0010】このとき、スロットル弁24を迂回するよ
うに吸気管23を連通するバイパス管16内には、圧縮
コイルバネ17で付勢された針状弁18が設けられてお
り、針状弁18は、ソレノイド19のデューティ駆動に
よりバイパス管16を開閉し、ISC(アイドルスピー
ドコントロール)時の吸入空気量を調整する。
【0011】一方、オルタネータ2は、エンジン11に
より回転駆動され、電気負荷たとえば発熱素子3等に電
力を供給するとともに、余裕電力によりバッテリ1を充
電する。また、バッテリ1は、オルタネータ2の発電電
力が不足したり、発電が行われないときに、電気負荷3
に電力を供給する。
【0012】装置全体の制御中心となる電子制御装置1
5は、クランク角センサ14およびアイドルスイッチ2
5等の各種センサから検出される各種車両情報(すなわ
ち、エンジン回転数Neおよびアイドル信号Iなど)を
取り込み、ソレノイド19を含む車載機器等を制御す
る。
【0013】また、電子制御装置15は、たとえば電気
負荷3が発熱素子の場合にこれを加熱制御するための加
熱回路を含んでいる。図7は、たとえば特公昭61−3
3735号公報に記載された車両用窓加熱回路を有する
従来の内燃機関制御装置を示す構成図であり、1〜3、
14、15、19および25は前述と同様のものであ
る。
【0014】図7において、オルタネータ2は、発電部
21および整流器22からなる。発電部21は、エンジ
ン11(図6参照)により回転するロータと一体構成の
界磁巻線21aと、界磁巻線21aと関連して三相交流
電力を出力する固定子巻線21bとを含む。整流器21
bは、発電部21内の固定子巻線21bから出力される
三相交流電力を全波整流するためのダイオードブリッジ
を含む。また、この場合、電気負荷3は、バッテリ1お
よびオルタネータ2により給電されて発熱する抵抗形の
発熱素子からなる。
【0015】30は発熱素子3に近接配置されて加熱対
象となる被加熱物(この場合、窓ガラス)、4はオルタ
ネータ2の出力端子に発熱素子3を選択的に接続するた
めの開閉スイッチ、5aはオルタネータ2の出力端子を
バッテリ1に選択的に接続する開閉スイッチ、5bはレ
ギュレータ(後述する)の一端をオルタネータ2または
制御回路(後述する)の出力端子に選択的に接続する切
換スイッチである。
【0016】6は界磁巻線21aに流れる界磁電流IF
を調整してオルタネータ2の充電電圧を調整するレギュ
レータ(電圧調整器)、7はバッテリ1の出力電圧Vb
に基づいて開閉スイッチ5aおよび切換スイッチ5bを
制御する制御回路、8は制御回路7にスイッチ動作指令
を入力するための開閉スイッチであり、これらは電子制
御装置15に属すものとする。
【0017】開閉スイッチ5aおよび切換スイッチ5b
は、オルタネータ2の出力端子をバッテリ1およびレギ
ュレータ6に電気的に接続する通常制御状態と、オルタ
ネータ2の出力端子を1バッテリおよびレギュレータ6
から切り離して発熱素子3に接続する加熱制御状態とに
切り換えるようになっている。
【0018】9は車両の運転時にバッテリ1の出力端子
を制御回路7に接続するためのイグニッションスイッ
チ、10はレギュレータ6と制御回路7およびイグニッ
ションスイッチ9との間に挿入された充電警告灯であ
る。
【0019】次に、図7に示した従来の内燃機関制御装
置の動作について説明する。たとえば車両用窓ガラス等
の被加熱物30を加熱させる場合、まず、開閉スイッチ
4を手動操作により閉成した後、開閉スイッチ8を閉成
してスイッチ動作指令を入力する。これに応答して、制
御回路7は、開閉スイッチ5aを開放するとともに切換
スイッチ5bを制御回路7に接続する。
【0020】このとき、レギュレータ6は無制御状態と
なり、これにより、発熱素子3およびオルタネータ2は
直列に接続される。したがって、オルタネータ2の出力
電力は、内燃機関(エンジン)の回転数Neと発熱素子
3の抵抗値とにより決定され、発熱素子3内で全て消費
される。なお、オルタネータ2と発熱素子3との接続状
態は、制御回路7内のタイマ回路(図示せず)であらか
じめ設定された時間だけ継続する。
【0021】ところで、通常、オルタネータ2は内燃機
関により駆動されているため、オルタネータ2の駆動ト
ルクは内燃機関の負荷(電気負荷)として作用する。特
に、レギュレータ6が無制御状態で最大能力の電力を供
給し、且つ発熱素子3の容量が大きく(発熱素子3の抵
抗値が小さく)大電流が流れる場合には、オルタネータ
2の駆動トルク(電気負荷)は大きなものとなる。
【0022】このため、通常制御状態から加熱制御状態
に切り換えると、内燃機関の回転が不安定となり、特
に、アイドル運転状態においては、急激にエンジン回転
数Neが低下してエンストするおそれがある。
【0023】また、加熱制御状態から通常制御状態に切
り換えた場合、それまでの加熱制御状態で釣り合ってい
たオルタネータ2による負荷トルクが一度になくなり、
内燃機関の負荷が急に軽くなるため、エンジン回転数N
eが大きく吹き上がり運転者に不安感を与えるおそれが
ある。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】従来の内燃機関制御装
置は以上のように、通常制御状態から加熱制御状態に切
り換えた場合に、エンジン回転数Neが不安定となり、
アイドル運転状態においては急激なエンジン回転数Ne
の低下によりエンストするおそれがあり、また逆の場合
には、加熱制御状態で釣り合っていた負荷トルクが急減
してエンジン回転数Neが大きく吹き上がり、運転者に
不安感を与えるという問題点があった。
【0025】また、オルタネータ2の最大発電特性が温
度によって変化するにもかかわらず、オルタネータ2内
の界磁巻線21aおよび固定子巻線21bの温度を全く
考慮していないので、オルタネータ2の負荷を正確に求
めて負荷に見合う吸入空気量を内燃機関に供給すること
ができないという問題点があった。
【0026】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、各種車両情報とオルタネータの
発電電圧および最大発電特性とからオルタネータの駆動
トルクを推定し、推定された駆動トルクに見合うトルク
を発生させるように内燃機関の吸入空気量を制御するこ
とにより、エンジン回転数の不安定や吹き上がりを防止
した内燃機関制御装置を得ることを目的とする。
【0027】また、この発明は、内燃機関の冷却水温や
吸気温等の温度情報によりオルタネータの最大発電特性
を補正することにより、オルタネータの負荷を正確に求
め、負荷に見合う吸入空気量を確実に供給することので
きる内燃機関制御装置を得ることを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る内燃機関制御装置は、車両に搭載された内燃機関およ
びバッテリと、内燃機関の回転数を調整する吸入空気量
調整装置と、バッテリからの給電により界磁電流が導か
れる界磁巻線と界磁電流に応じて発電電力を出力する固
定子巻線とを有するオルタネータと、バッテリおよびオ
ルタネータから給電される電気的な発熱素子と、界磁電
流を制御する制御手段と、オルタネータの出力端子をバ
ッテリおよび制御手段に電気的に接続する通常制御状態
とオルタネータの出力端子をバッテリおよび制御手段か
ら切り離して発熱素子に接続する加熱制御状態とに切り
換えるスイッチ装置と、オルタネータの発電電圧および
回転数を含む各種車両情報を制御手段に入力するための
入力手段とを備え、制御手段は、各種車両情報に基づい
てスイッチ装置を通常制御状態および加熱制御状態のい
ずれかに切り換え制御するとともに、加熱制御状態のと
きに、少なくとも発電電圧および回転数に基づいて吸入
空気量調整装置を制御するものである。
【0029】また、この発明の請求項2に係る内燃機関
制御装置は、請求項1において、各種車両情報は、内燃
機関の温度情報を含み、制御手段は、加熱制御状態のと
きに、温度情報に基づいて吸入空気量調整装置を制御す
るものである。
【0030】また、この発明の請求項3に係る内燃機関
制御装置は、請求項1または請求項2において、制御手
段は、加熱制御状態から通常制御状態に制御を移行する
ときに、吸入空気量調整装置の制御補正量を初期化する
ものである。
【0031】
【作用】この発明の請求項1においては、オルタネータ
からバッテリおよび制御手段(レギュレータ)への接続
が断たれて発熱素子に接続される加熱制御状態時に、各
種車両情報に含まれる回転数とオルタネータの発電電圧
および最大発電特性とからオルタネータの駆動トルクを
推定し、オルタネータの発電電圧および駆動トルクに見
合う吸入空気量を増量して内燃機関の出力トルクを増大
させる。
【0032】また、この発明の請求項2においては、加
熱制御状態時に、各種車両情報に含まれる温度情報に基
づいて吸入空気量を正確に制御する。
【0033】また、この発明の請求項3においては、加
熱制御状態から通常制御状態への移行時に、吸入空気量
調整装置の制御補正量を初期化し、回転不安定状態、回
転数の吹き上がり、およびエンジンストール(エンス
ト)等を防止する。
【0034】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1を図について説明
する。図1はこの発明の実施例1を示す構成図であり、
1〜3、21、22および30は前述と同様のものであ
る。また、図示しない全体構成は図6に示した通りであ
る。
【0035】図1において、5は前述のスイッチ5aお
よび5bに対応するスイッチ装置であり、制御手段15
aの制御下で励磁されるリレーコイル5cに応動して、
オルタネータ2の出力端子をバッテリ1側または発熱素
子3側に選択的に切り換え接続する。被加熱物30は、
たとえば発熱素子3と一体構成された排ガス浄化用の触
媒コンバータ(以下、単に「触媒」という)からなる。
【0036】29はバッテリ1と電子制御装置15との
間に挿入されたキースイッチであり、前述のイグニッシ
ョンスイッチ9に対応し、閉成時に電子制御装置15に
給電を行う。電子制御装置15は、レギュレータ6(図
7参照)等を含む制御手段15aと、各種車両情報を取
り込む入力手段15bとを備えている。
【0037】この場合、電子制御装置15に入力される
各種車両情報は、エンジン回転数Ne、エンジン11
(図6参照)の冷却水温WT(以下、単に水温という)
および吸入空気温AT、バッテリ1の出力電圧およびオ
ルタネータ2の発電電圧Veを含む。ここでは、温度情
報として水温WTおよび吸入空気温ATを用いている。
【0038】電子制御装置15は、通常制御状態におい
て、バッテリ1の出力電圧Vbと、使用されるイグニッ
ションコイル(図示せず)等の電気負荷容量とに応じ
て、界磁巻線21aに流す界磁電流IFのデューティ比
を変えており、これにより、発電部21の発電電流IG
の値を調整している。
【0039】すなわち、バッテリ1の出力電圧Vbが低
下したり、電気負荷容量が増加した場合には、界磁電流
IFのデューティ比を大きくして発電電流IGを増大さ
せ、逆に、出力電圧Vbが上昇したり、電気負荷容量が
減少した場合には、界磁電流IFのデューティ比を小さ
くして発電電流IGを減少させている。
【0040】ここで、電子制御装置15内の制御手段1
5aからの指令により、界磁電流IFのデューティ比を
常に100%に設定すると、オルタネータは最大発電量
を出力することになる。また、前述した通り、制御手段
15aは、ソレノイド19(図6参照)を駆動してエン
ジン11に対する吸入空気量を調整し、エンジン回転数
Neを調整する。
【0041】また、制御手段15aは、入力手段15b
を介して、バッテリ1の電圧Vb、オルタネータ2の発
電電圧Ve、エンジン回転数Ne、水温WT、吸入空気
温AT等の各種センサ情報(車両情報)を入力し、スイ
ッチ装置5内のリレー等を制御する。
【0042】さらに、電子制御装置15内のメモリ(図
示せず)には、エンジン回転数Neとオルタネータ2の
発電電圧Veとの関係が、エンジン暖機時および冷機時
に対応して、それぞれ、二次元のマップデータとしてあ
らかじめ格納されているものとする。
【0043】図2は一般的なオルタネータ2の無制御特
性を示す特性図であり、界磁巻線21aに界磁電流IF
が常時流れる状態に強制的に制御したときのオルタネー
タ2の出力特性を示す。
【0044】図2において、横軸はオルタネータ2の発
電電圧Ve(出力電圧)、縦軸はオルタネータ2の出力
電力(消費電力)[kW]であり、エンジン回転数Ne
をパラメータとして2000rpm〜6000rpmの
範囲で変化させた場合の各特性曲線を示している。通
常、ISC(アイドルスピードコントロール)時のエン
ジン回転数Neは700rpm程度であり、ここでは図
示しないが、図2に示した特性曲線とほぼ相似形の特性
曲線となる。
【0045】次に、図3のフローチャートを参照しなが
ら、図1に示したこの発明の実施例1の動作について説
明する。図3は電子制御装置15に内蔵されたマイクロ
コンピュータの処理動作を示し、キースイッチ29が閉
成(オン)されると動作を開始する。
【0046】まず、ステップS1において、各種車両情
報(エンジン回転数Ne、水温WT等)を読み込み、ス
テップS2において、水温WTが所定値WToより低い
か否かを判定する。これにより、エンジン11が冷間か
らの始動か、または一度始動した暖気後の再始動かを判
断する。
【0047】もし、エンジン11が再始動状態であっ
て、WT≧WTo(すなわち、NO)と判定されれば、
オルタネータ2を無制御発電する必要がないので、続く
ステップS3〜S12をスキップしてステップS13に
進み、通常の発電制御を行う。したがって、特に制御変
更せずに次のステップへ進む。
【0048】もし、エンジン11が再始動状態でなく、
ステップS2において、WT<WTo(すなわち、YE
S)と判定されれば、以下のステップS3〜S12を実
行する。
【0049】まず、界磁電流IFのデューティ比を0%
にして、オルタネータ2の発電を停止する(ステップS
3)。続いて、スイッチ装置5に切り換え指令を出力
し、オルタネータ2の出力端子がバッテリ1および電子
制御装置15側に接続された通常制御状態(図1の状
態)から、オルタネータ2の出力端子を発熱素子3側に
切り換え接続して加熱制御状態に切り換える(ステップ
S4)。
【0050】次に、界磁電流IFのデューティ比を10
0%にして、オルタネータ2の界磁巻線21aを常時通
電状態(無制御発電状態)とし、発熱素子3を急速に加
熱する(ステップS5)。これにより、被加熱物すなわ
ち触媒30は、発熱素子3とともに急速に加熱され、十
分に機能できる温度に速やかに達する。
【0051】続いて、オルタネータ2の発電電圧Veを
読込み(ステップS6)、この発電電圧Veとステップ
S1で読み込んだエンジン回転数Neとに基づいて、冷
機時のマップデータを参照する。このとき、マップデー
タは、図2に示した特性にしたがって与えられており、
オルタネータ2内の界磁巻線21aおよび固定子巻線2
1bの温度が冷機時の場合、暖機時よりも出力電力が大
きくなる。
【0052】こうして、オルタネータ2の駆動トルク
(エンジン11の出力トルクに対応する)を補償するた
めの吸入空気補正量Qc(吸入空気調整器すなわちソレ
ノイド19の制御補正量に対応)をマップ演算で読み出
し、吸入空気補正量Qcに基づいて、ソレノイド19
(図7参照)にデューティ指令を出力し、ISC(アイ
ドルスピードコントロール)時のエンジン11の出力ト
ルクを増大させる(ステップS7)。
【0053】次に、スイッチ装置5が加熱制御状態に切
り換えられて(ステップS4)から所定時間だけ経過し
た(発熱素子3が十分加熱された)か否かを判定し(ス
テップS8)、もし所定時間が経過していない(すなわ
ち、NO)と判定された場合には、以下のステップS9
〜S13をスキップして次の処理ステップへ進む。
【0054】一方、ステップS8において所定時間が経
過した(すなわち、YES)と判定された場合には、続
いて、ステップS9において、オルタネータ2が既に通
常発電制御中(通常制御状態)か否かを判定する。も
し、通常発電制御中(すなわち、YES)と判定されれ
ば、以下のステップS10〜S13をスキップし、通常
発電制御中でない(すなわち、NO)と判定されれば、
次のステップS10に進む。
【0055】ステップS10においては、発電制御状態
をスムーズに切り換えて切換時の火花等によるスイッチ
装置5内のリレーの溶着を防止するために、まず、オル
タネータ2の発電を一時停止する。
【0056】続いて、オルタネータ2の無制御発電時に
おけるISC時の吸入空気補正量Qcをリセットして吸
入空気制御量を初期化し(ステップS11)、スイッチ
装置5を加熱制御状態から通常制御状態(図1の状態)
に切り換えて(ステップS12)、オルタネータ2の通
常発電制御を行う(ステップS13)。
【0057】実施例2.なお、上記実施例1では、吸入
空気補正量Qcのマップ演算ステップS7における温度
補間について特に説明しなかったが、冷機時におけるオ
ルタネータ2内の巻線温度に応じて吸入空気補正量Qc
を補間してもよい。以下、図4のフローチャートおよび
図5の特性図を参照しながら、吸入空気補正量Qcを温
度補正するようにしたこの発明の実施例2の処理動作に
ついて説明する。
【0058】図4において、ステップS71〜S73は
図3内のステップS7を詳細に示すものである。また、
図5は便宜的にエンジン回転数Neが2000rpmの
場合のオルタネータ2の発電電圧Veと出力電力との関
係を示し、それぞれ、実線は暖機時(オルタネータ2の
巻線温時)、一点鎖線は冷機時(オルタネータ2の巻線
冷時)の特性曲線である。
【0059】この場合、オルタネータ2の出力電力(す
なわち、エンジン負荷)が、オルタネータ2内の巻線温
度によって図5内の実線から一点鎖線の間で変化するこ
と、また、オルタネータ2内の巻線温度が、エンジン1
1の水温WTおよび吸入空気温AT等の温度情報よって
推定可能であることに注目して、以下の補間処理が実行
される。
【0060】まず、ステップS71において、エンジン
回転数Neおよびオルタネータ2の発電電圧Veから、
あらかじめ記憶されたマップデータから、巻線温時の吸
入空気補正量Qc1をマップ演算により読み出す。ま
た、ステップS72において、同様に巻線冷時の吸入空
気補正量Qc2を読み出す。
【0061】続いて、ステップS73において、図3内
のステップS1で読み込まれた水温WTおよび吸入空気
温ATから、吸入空気補正量Qc1およびQc2の値を
補間して、最終的な吸入空気補正量Qcを算出して出力
する。
【0062】たとえば、水温WTと吸入空気温ATとの
温度偏差ΔT(=WT−AT)が全くない場合には、エ
ンジン11は十分に冷えており、したがって、巻線も冷
えていると推定できるので、巻線冷時のマップデータに
基づく吸入空気量Qc2を吸入空気量Qcとして採用す
る。また、水温WTと吸入空気温ATとの温度偏差が6
0℃以上であれば、エンジン11の始動後から十分時間
が経過していると見なされるので、オルタネータ2内の
各巻線21aおよび21bは巻線温状態になっているも
のと判断し、巻線温時のマップデータに基づく吸入空気
補正量Qc1を最終的な吸入空気補正量Qcとして採用
する。
【0063】また、水温WTと吸入空気温ATとの温度
偏差がたとえば30℃の場合は、巻線温時と巻線冷時と
の中間あると見なされるので、吸入空気補正量Qc1お
よびQc2の平均値を最終的な吸入空気補正量Qcとし
て採用する。
【0064】なお、上記各実施例では、吸入空気補正量
Qcを算出するためにエンジン回転数Neを用いたが、
この理由は、通常エンジン11およびオルタネータ2が
一定のプーリ比で回転するように構成されているため、
エンジン回転数Neが分わかればオルタネータ2の回転
数も計算できるからである。したがって、エンジン回転
数Neに代えて、オルタネータ2の回転数を用いても同
様の効果が得られることは言うまでもない。
【0065】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、車両に搭載された内燃機関およびバッテリと、内燃
機関の回転数を調整する吸入空気量調整装置と、バッテ
リからの給電により界磁電流が導かれる界磁巻線と界磁
電流に応じて発電電力を出力する固定子巻線とを有する
オルタネータと、バッテリおよびオルタネータから給電
される電気的な発熱素子と、界磁電流を制御する制御手
段と、オルタネータの出力端子をバッテリおよび制御手
段に電気的に接続する通常制御状態とオルタネータの出
力端子をバッテリおよび制御手段から切り離して発熱素
子に接続する加熱制御状態とに切り換えるスイッチ装置
と、オルタネータの発電電圧および回転数を含む各種車
両情報を制御手段に入力するための入力手段とを備え、
制御手段は、各種車両情報に基づいてスイッチ装置を通
常制御状態および加熱制御状態のいずれかに切り換え制
御するとともに、加熱制御状態のときに、少なくとも発
電電圧および回転数に基づいて吸入空気量調整装置を制
御し、発電電圧および最大発電特性から推定されるオル
タネータの駆動トルクに見合う吸入空気量を増量して内
燃機関の出力トルクを増大させるようにしたので、エン
ジン回転数の不安定によるエンストを防止した内燃機関
制御装置が得られる効果がある。
【0066】また、この発明の請求項2によれば、請求
項1において、各種車両情報は、内燃機関の温度情報を
含み、制御手段は、加熱制御状態のときに、温度情報に
基づいて吸入空気量調整装置を制御するようにしたの
で、最大発電特性を補正してオルタネータの負荷を正確
に求め、負荷に見合う吸入空気量を確実に供給すること
のできる内燃機関制御装置が得られる効果がある。
【0067】また、この発明の請求項3によれば、請求
項1または請求項2において、制御手段は、加熱制御状
態から通常制御状態に制御を移行するときに、吸入空気
量調整装置の制御補正量を初期化するようにしたので、
回転不安定状態、回転数の吹き上がり等を確実に防止す
ることのできる内燃機関制御装置が得られる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1の要部を示す構成図であ
る。
【図2】 一般的なオルタネータの無制御時の出力特性
を示す特性図である。
【図3】 この発明の実施例1による処理動作を示すフ
ローチャートである。
【図4】 この発明の実施例2による処理動作を示すフ
ローチャートである。
【図5】 この発明の実施例2において用いられる吸入
空気補正量のマップデータに関連するオルタネータの巻
線温度に応じた出力特性を示す特性図である。
【図6】 一般的な内燃機関制御装置を示す構成図であ
る。
【図7】 従来の内燃機関制御装置の要部を示す構成図
である。
【符号の説明】
1 バッテリ、2 オルタネータ、3 発熱素子、5
スイッチ装置、15電子制御装置、15a 制御手段、
15b 入力手段、19 ソレノイド(吸入空気量調整
装置)、21a 界磁巻線、21b 固定子巻線、AT
吸入空気温、IF 界磁電流、Ne エンジン回転
数、Ve 発電電圧、WT 水温、S2水温を判定する
ステップ、S4 通常制御状態から加熱制御状態に接続
を切り換えるステップ、S7 吸入空気補正量を求める
ステップ、S11 吸入空気補正量をリセットして初期
化するステップ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載された内燃機関およびバッテ
    リと、 前記内燃機関の回転数を調整する吸入空気量調整装置
    と、 前記バッテリからの給電により界磁電流が導かれる界磁
    巻線と前記界磁電流に応じて発電電力を出力する固定子
    巻線とを有するオルタネータと、 前記バッテリおよび前記オルタネータから給電される電
    気的な発熱素子と、 前記界磁電流を制御する制御手段と、 前記オルタネータの出力端子を前記バッテリおよび前記
    制御手段に電気的に接続する通常制御状態と、前記オル
    タネータの出力端子を前記バッテリおよび前記制御手段
    から切り離して前記発熱素子に接続する加熱制御状態と
    に切り換えるスイッチ装置と、 前記オルタネータの発電電圧および前記回転数を含む各
    種車両情報を前記制御手段に入力するための入力手段と
    を備え、 前記制御手段は、前記各種車両情報に基づいて前記スイ
    ッチ装置を前記通常制御状態および前記加熱制御状態の
    いずれかに切り換え制御するとともに、前記加熱制御状
    態のときに、少なくとも前記発電電圧および前記回転数
    に基づいて前記吸入空気量調整装置を制御することを特
    徴とする内燃機関制御装置。
  2. 【請求項2】 前記各種車両情報は、前記内燃機関の温
    度情報を含み、前記制御手段は、前記加熱制御状態のと
    きに、前記温度情報に基づいて前記吸入空気量調整装置
    を制御することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関
    制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記加熱制御状態から
    前記通常制御状態に制御を移行するときに、前記吸入空
    気量調整装置の制御補正量を初期化することを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載の内燃機関制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7071656B2 (en) 2003-01-29 2006-07-04 Denso Corporation Torque computation unit for vehicle generator
CN114056319A (zh) * 2021-10-22 2022-02-18 中国北方车辆研究所 一种提高混动系统发动机暖机速度的控制方法

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