JPH06113479A - オルタネータ制御装置 - Google Patents

オルタネータ制御装置

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JPH06113479A
JPH06113479A JP28670992A JP28670992A JPH06113479A JP H06113479 A JPH06113479 A JP H06113479A JP 28670992 A JP28670992 A JP 28670992A JP 28670992 A JP28670992 A JP 28670992A JP H06113479 A JPH06113479 A JP H06113479A
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JP
Japan
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alternator
power generation
engine
generation amount
speed
Prior art date
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Application number
JP28670992A
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English (en)
Inventor
Shigeaki Kakizaki
成章 柿崎
Kunikimi Minamitani
邦公 南谷
Hiromi Yoshioka
浩見 吉岡
Hiroshi Ninomiya
洋 二宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンの運転状態およびオルタネータから
の電力が供給される電気負荷の状態に応じて該オルタネ
ータの作動を適切に制御することにより、オルタネータ
の作動に伴うエンジン回転数ないしエンジントルクの落
ち込みの防止を図りながら、しかも電気負荷側での電力
不足を防止する。 【構成】 エンジン1の運転状態およびオルタネータ1
8からの電力が供給される電気負荷27の状態をコント
ロールユニット20により検出すると共に、該コントロ
ールユニット20により上記エンジン1の運転状態や電
気負荷27の状態に応じて上記オルタネータ18の発電
量を制御することにより、該オルタネータ18側での駆
動トルクの極端な増大を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンにより駆動さ
れるオルタネータと、該オルタネータの発電量を変化さ
せる発電量制御手段とを有するオルタネータ制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車には、ヘッドランプやターンシグ
ナルランプ等のランプ類、あるいはワイパーや空調用ブ
ロワを駆動するための駆動モータ等の各種の電気負荷が
装備されていると共に、これらの電気負荷により消費さ
れる電力を補うためにエンジンにより駆動されるオルタ
ネータが装備されている。このオルタネータは、通常、
各種電気負荷の変動に応じてその作動が制御されるよう
になっており、例えば、特開平2−184300号公報
によれば、電気負荷の増加に伴ってオルタネータ側の駆
動トルクが急激に増加することによるエンジンの回転変
動を防止するために、電気負荷増加時におけるオルタネ
ータの立ち上げ速度を制御して該オルタネータの発電量
を徐々に増加させることにより、オルタネータ側で消費
される駆動トルクが急激に増大することを抑制して、エ
ンジンの回転変動を防止するように構成されたオルタネ
ータの制御装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術のように、オルタネータ側での駆動トルクの増大によ
るエンジンの回転変動を防止するために、該オルタネー
タの立ち上げ速度を制御して発電量を規制する場合に、
単純に発電量を規制すると一時的に電圧降下が生じ電気
負荷に対して十分な電力を供給することができず、例え
ばヘッドランプにおいては、該ヘッドランプが一時的に
暗くなるといった不具合な事態が発生することになっ
て、電気負荷の作動が不安定となる。
【0004】一方、電気負荷側の要求に合致させてオル
タネータによる発電量の規制量を減少させた場合には、
該オルタネータの駆動トルクが増大することになって、
エンジン回転の落ち込みが生じることになる。特に、ア
イドリング時のようにエンジン回転数が低い状態におい
ては、上記オルタネータの駆動トルクの増大によるエン
ジン回転の落ち込みが顕著となって、例えば、アイドル
回転数制御手段による制御中において、該アイドル回転
数制御手段により補正し得る範囲を超えてオルタネータ
側の駆動トルクが増大し、これにより、アイドリング時
におけるエンジン回転数の落ち込みが発生して運転状態
が不安定となる虞がある。
【0005】そこで本発明は、エンジンにより駆動され
るオルタネータと、該オルタネータの発電量を変化させ
る発電量制御手段とを有するオルタネータ制御装置にお
いて、上記エンジンの運転状態および上記オルタネータ
からの電力が供給される電気負荷の状態に応じて該オル
タネータの作動を適切に制御することにより、エンジン
回転数の落ち込みの防止を図りながら、しかも電気負荷
側での電力不足を防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
【0007】まず、本願の請求項1に係る発明(以下、
第1発明という)は、エンジンにより駆動されるオルタ
ネータと、該オルタネータの発電量を変化させる発電量
制御手段とを有するオルタネータ制御装置において、上
記オルタネータで発生する電力を使用する電気負荷の状
態を検出する電気負荷状態検出手段と、該電気負荷状態
検出手段により検出された電気負荷の状態に応じて上記
発電量制御手段によるオルタネータの発電量の変化の速
度を変更する発電量変化速度変更手段とを設けたことを
特徴とする。
【0008】また、本願の請求項2に係る発明(以下、
第2発明という)は、上記第1発明における発電量変化
速度変更手段を、電気負荷状態検出手段により検出され
た電力消費量が大きいときほどオルタネータによる発電
量の変換の速度を速めるように構成したことを特徴とす
る。
【0009】更に、本願の請求項3に係る発明(以下、
第3発明という)は、上記第1発明における発電量変化
速度変更手段を、電気負荷状態検出手段により検出され
た使用中の電気機器の種類に応じてオルタネータの発電
量の変化の速度を変更するように構成したことを特徴と
する。
【0010】更にまた、本願の請求項4に係る発明(以
下、第4発明という)は、上記第1発明と同様に、エン
ジンにより駆動されるオルタネータと、該オルタネータ
の発電量を変化させる発電量制御手段とを有するオルタ
ネータ制御装置において、上記エンジンの運転状態を検
出する運転状態検出手段と、該運転状態検出手段により
検出された運転状態に応じて上記発電量制御手段による
オルタネータの発電量の変化の速度を変更する発電量変
化速度変更手段とを設けたことを特徴とする。
【0011】また更に、本願の請求項5に係る発明(以
下、第5発明という)は、上記第4発明における発電量
変化速度変更手段を、運転状態検出手段により検出され
たエンジン回転数が低いときにはオルタネータによる発
電量の変化の速度を低下させるように構成したことを特
徴とする。
【0012】また、本願の請求項6に係る発明(以下、
第6発明という)は、上記第1発明と同様に、エンジン
により駆動されるオルタネータと、該オルタネータの発
電量を変化させる発電量制御手段とを有するオルタネー
タ制御装置において、上記オルタネータで発生する電力
を使用する電気負荷の状態を検出する電気負荷状態検出
手段と、上記オルタネータにより発生させる目標電圧を
設定する目標電圧設定手段と、上記電気負荷状態検出手
段により検出された電気負荷の状態に応じて目標電圧を
一旦所定値に低下させたのち徐々に目標電圧に復帰させ
る目標電圧制御手段とを設けたことを特徴とする。
【0013】更に、本願の請求項7に係る発明(以下、
第7発明という)は、上記第1発明と同様に、エンジン
により駆動されるオルタネータと、該オルタネータの発
電量を変化させる発電量制御手段とを有するオルタネー
タ制御装置において、上記オルタネータで発生する電力
を使用する電気負荷の状態を検出する電気負荷状態検出
手段と、上記エンジンの停止難さを検出する耐エンスト
検出手段と、上記電気負荷状態検出手段により検出され
た電気負荷の状態に応じて上記発電量制御手段によるオ
ルタネータの発電量の変化の速度を徐々に増加させる発
電量変化速度変更手段と、上記オルタネータにより発生
させる目標電圧を設定する目標電圧設定手段と、上記電
気負荷状態検出手段により検出された電気負荷の状態に
応じて目標電圧を一旦所定値に低下させたのち徐々に目
標電圧に復帰させる目標電圧制御手段とを有し、上記耐
エンスト検出手段によりエンジンが停止し易いことが検
出されたときは上記発電量変化速度変更手段を使用し、
また、耐エンスト検出手段によりエンジンが停止し難い
ことが検出されたときは上記目標電圧制御手段を選択使
用する選択手段を設けたことを特徴とする。
【0014】一方、本願の請求項8に係る発明(以下、
第8発明という)は、上記各発明と同様に、エンジンに
より駆動されるオルタネータと、該オルタネータの発電
量を変化させる発電量制御手段とを有するオルタネータ
制御装置において、上記オルタネータで発生する電力を
使用する電気負荷の状態を検出する電気負荷状態検出手
段と、上記エンジンの停止難さを検出する耐エンスト検
出手段と、上記エンジンの吸気通路におけるスロットル
バルブをバイパスして燃焼室に供給される吸気量を調整
することにより該エンジンのアイドル回転数を制御する
アイドル回転数制御手段と、該アイドル回転数制御手段
により補正し得るアイドル回転の最大補正速度以下に設
定された速度で上記発電量制御手段によるオルタネータ
の発電量の変化の速度を増加させる発電量変化速度変更
手段と、上記オルタネータにより発生させる目標電圧を
設定する目標電圧設定手段と、上記電気負荷状態検出手
段により検出された電気負荷の状態に応じて目標電圧を
一旦所定値に低下させたのち徐々に目標電圧に復帰させ
る目標電圧制御手段とを有し、上記耐エンスト検出手段
によりエンジンが停止し易いことが検出されたときは上
記発電量変化速度変更手段を使用し、また、耐エンスト
検出手段によりエンジンが停止し難いことが検出された
ときは上記目標電圧制御手段を選択使用する選択手段を
設けたことを特徴とする。
【0015】
【作用】第1発明によれば、電気負荷状態検出手段によ
り検出された電気負荷の状態、即ち、電気負荷側での要
求電力もしくは使用中の電気機器の種類等に応じて、発
電量変化速度変更手段により、発電量制御手段によるオ
ルタネータの発電量の変化の速度が変更されることにな
るので、該オルタネータの発電量が電気負荷の状態に応
じて適切に制御されることになって、電気負荷側での電
力不足が防止されることになる。
【0016】特に、第2発明によれば、電気負荷状態検
出手段により検出された電気負荷側での電力消費量が大
きいほどオルタネータによる発電電流の変化速度が速め
られることになるので、応答性良く必要とされる電力が
供給されることになって、電気負荷側での電力不足が防
止されることになる。
【0017】更に、第3発明によれば、電気負荷状態検
出手段により検出された使用中の電気機器の種類に応じ
てオルタネータによる発電電流の変化の速度が変更され
ることになるので、該オルタネータの発電量が消費電力
の異なる電気機器の種類に応じて適切に制御されること
により、電気機器に対して必要量の電力が供給されるこ
とになって、該電気負荷側での電力不足が防止されるこ
とになる。
【0018】また、第4発明によれば、運転状態検出手
段により検出されたエンジンの運転状態に応じて、発電
量変化速度変更手段により、発電量制御手段によるオル
タネータの発電量の変化の速度が変更されることになる
ので、エンジン回転数ないし該エンジントルクの落ち込
みを極力防止しながら、電気負荷に対して必要量の電力
が供給されることになる。
【0019】特に、第5発明によれば、運転状態検出手
段により検出されたエンジン回転数が低いときには、オ
ルタネータによる発電量の変化の速度を低下させるよう
に構成されているので、該オルタネータ側の駆動トルク
の変動によりエンジンの回転状態が大きく左右される該
エンジンの低回転時においては、上記オルタネータによ
る発電電流の変化の速度が低下されることになり、これ
により、該オルタネータ側の駆動トルクの急激な増大が
抑制されることになって、エンジン回転数ないし該エン
ジントルクの落ち込みがより効果的に防止されることに
なる。
【0020】一方、第6発明によれば、電気負荷状態検
出手段により検出された電気負荷の状態に応じて、目標
電圧制御手段により、オルタネータで発生させる目標電
圧が一旦所定値に低下されたのち徐々に該目標電圧に復
帰されることになるので、該オルタネータの作動に伴う
エンジン回転数ないし該エンジントルクの落ち込みを防
止しながら、目標電圧に応じた発電電流が発生すること
になって、電気負荷側での電力不足が防止されることに
なる。
【0021】更に、第7発明によれば、耐エンスト検出
手段によりエンジンが停止し易いことが検出された場
合、即ち、オルタネータ側のトルク変動によりエンジン
回転が変化し易い場合には、発電量変化速度変更手段に
より、発電量制御手段によるオルタネータの発電量の変
化の速度が徐々に増加されることになるので、該オルタ
ネータ側の駆動トルクが急激に増加することが防止され
ることになって、エンジン回転数ないし該エンジントル
クの落ち込みが確実に防止されると共に、上記耐エンス
ト検出手段によりエンジンが停止し難いことが検出され
た場合、即ち、オルタネータ側のトルク変動によりエン
ジンの回転が変化し難い場合には、目標電圧制御手段に
より、オルタネータで発生させる目標電圧が一旦所定値
に低下されたのち徐々に該目標電圧に復帰されることに
なるので、該オルタネータの作動に伴うエンジン回転数
ないし該エンジントルクの落ち込みを防止しながら、目
標電圧に応じた発電電流が発生することになって、電気
負荷に対して必要量の電力が供給されて該電気負荷側で
の電力不足が防止されることになる。
【0022】また、第8発明によれば、エンジンのアイ
ドル回転数を制御するアイドル回転数制御手段が設けら
れている場合において、耐エンスト検出手段によりエン
ジンが停止し易いことが検出された場合には、発電量変
化速度変更手段により、上記アイドル回転数制御手段に
より補正し得るアイドル回転の最大補正速度以下に設定
された速度で発電量制御手段によるオルタネータの発電
量の変化の速度が増加されることになるので、該アイド
ル回転数制御手段により補正し得る範囲を超えてオルタ
ネータ側の駆動トルクが増大することが防止され、これ
により、アイドリング状態でのエンジン回転数ないし該
エンジントルクの落ち込みが確実に防止されると共に、
上記耐エンスト検出手段によりエンジンが停止し難いこ
とが検出された場合には、目標電圧制御手段により、オ
ルタネータで発生させる目標電圧が一旦所定値に低下さ
れたのち徐々に該目標電圧に復帰されることになるの
で、オルタネータの作動に伴うアイドリング状態でのエ
ンジン回転数ないし該エンジントルクの落ち込みを防止
しながら、目標電圧に応じた発電電流が発生することに
なって、電気負荷に対して必要量の電力が供給されて該
電気負荷側での電力不足が防止されることになる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0024】図1に示すように、エンジン1のシリンダ
ヘッド2には、点火プラグ3が取り付けられていると共
に、燃焼室4に通じる吸気ポート5および排気ポート6
が形成されており、これらの吸、排気ポート5,6を開
閉する吸気弁7および排気弁8が設けられている。更
に、上記吸、排気ポート5,6には吸気通路9および排
気通路10がそれぞれ接続されており、該吸気通路9に
は、上流側からエアフローメータ11と、スロットルバ
ルブ12と、上記燃焼室4に燃料を供給する燃料噴射弁
13とが備えられており、また、上記排気通路10の途
中には排気ガスを浄化する触媒コンバータ14が配置さ
れている。
【0025】更に、上記吸気通路9には、該吸気通路9
におけるスロットルバルブ12の上流側と下流側とをバ
イパスするバイパス通路15が設けられていると共に、
該バイパス通路15の途中にアイドルスピードコントロ
ールバルブ16が設けられており、該アイドルスピード
コントロールバルブ16の開度を調整することにより、
エンジン1のアイドリング状態でのアイドル回転数を制
御するようになっている。
【0026】また、上記エンジン1のクランク軸17に
より回転駆動されるオルタネータ18が設けられてお
り、該クランク軸17の軸端部に固定されたクランクプ
ーリ17aとオルタネータ18のプーリ18aとの間に
掛け渡された伝動ベルト19により、該クランク軸17
の回転が伝達されてオルタネータ18のロータコア(図
示せず)が回転駆動されるようになっている。
【0027】そして、本実施例においては、上記燃料噴
射弁13、アイドルスピードコントロールバルブ16お
よびオルタネータ18の作動を制御するコントロールユ
ニット20が備えられており、該コントロールユニット
20には、上記エアフローメータ11からの吸入空気量
を示す信号と、上記スロットルバルブ13の開度を検出
するスロットル開度センサ21からの信号と、エンジン
1の回転数を検出するエンジン回転センサ22からの信
号と、車速を検出する車速センサ23からの信号と、吸
気温度を検出する吸気温センサ24の信号等が入力され
ると共に、イグニッションスイッチ25、バッテリー2
6および各種の電気負荷27…27やこれら各電気負荷
の投入スイッチ27a…27aが接続されており、上記
各入力信号やイグニッションスイッチ26ないし各電気
負荷27の投入スイッチ27aの投入状態等に基づいて
コントロールユニット20により上記燃料噴射弁13か
ら噴射される燃料噴射量、アイドルスピードコントロー
ルバルブ16の開度およびオルタネータ18の発電量等
が制御されるようになっている。
【0028】ここで、上記オルタネータ18の発電量を
制御するための制御回路について、図2に基づいて詳し
く説明すると、上記オルタネータ18は、三相交流電流
を発生させるステータコイル18bと、上記エンジン1
のクランク軸17により回転されるロータコア(図示せ
ず)に巻き付けられ、且つ該エンジン1の運転状態に応
じた所定の励磁電流が供給されて上記ステータコイル1
8bで発生する電流量を制御するフィールドコイル18
cと、上記ステータコイル18bに発生する電流を三相
全波整流するダイオードでなる第1、第2整流器18
d,18eとを有し、上記第1整流器18dの出力側に
接続された励磁電流供給線30を介してフィールドコイ
ル18cに上記ステータコイル18bから所定の励磁電
流が供給されると共に、上記フィールドコイル18cお
よび第2整流器18eの出力側がコントロールユニット
20に接続線31a、31bにより接続されている。
【0029】また、上記オルタネータ18における第1
整流器18dの出力側には第1給電線32が接続されて
いると共に、該第1給電線32に複数の接続線33…3
3を介してバッテリー26と、ヘッドランプや空調用の
ブロアモータ等の各種の電気負荷27…27が接続され
ており、各電気負荷27と上記第1給電線32とを接続
する各接続線33の途中には、電気負荷投入スイッチ2
7aがぞれぞれ設けられている。更に、上記バッテリー
26と各電気負荷27との間の第1給電線32にはイグ
ニッションスイッチ25が設けられている。
【0030】また、上記バッテリー26とコントロール
ユニット20との間に第2給電線34が接続されてお
り、該第2給電線34の途中には、上記コントロールユ
ニット20に対してバッテリー26からの電流を供給す
るための電源スイッチとしてのメインリレー35の接点
35aが設けられていると共に、上記第1給電線32に
おけるイグニッションスイッチ25の下流側より分岐さ
れた分岐線36には、上記メインリレー35のコイル3
5bが接続されており、更に、該分岐線36とコントロ
ールユニット20とを接続する接続線37には充電警告
灯38が設けられている。そして、上記イグニッション
スイッチ25がON状態とされた場合には、バッテリー
26からの電力が上記メインリレー35のコイルに供給
されて該リレーの接点35aが閉成されることになっ
て、バッテリー26からの電力がコントロールユニット
20に供給されるようになっている。
【0031】一方、上記コントロールユニット20に
は、各種の情報信号を論理演算処理することにより上記
オルタネータ18の発電量を制御する論理演算部20a
と、上記接続線37に接続されて充電警告灯38を点
灯、あるいは消灯させるためのスイッチッング素子とし
ての第1トランジスタ39と、上記第2給電線34にお
けるメインリレー35の下流側に接続された接続線40
から電力が供給される第2トランジスタ41と、上記第
2給電線34におけるメインリレー35の上流側に接続
されてバッテリー26の充電電圧を検出する接続線42
から電力が供給される第3トランジスタ43とが設けら
れており、上記イグニッションスイッチ25がON状態
とされた場合には、上記第1トランジスタ39のスイッ
チッング動作により充電警告灯が38が点灯されると共
に、エンジン1の始動後において、上記オルタネータ1
8の第2整流18eに接続された接続線31bを介して
供給される電流に基づいて該オルタネータ18の異常を
検出した場合には、上記第1トランジスタ39により充
電警告灯38が点灯状態に維持され、また、オルタネー
タ18が正常に作動している場合には、上記第1トラン
ジスタ39により充電警告灯38が消灯されるようにな
っている。また、上記イグニッション25がOFF状態
とされてメインリレー35の接点35aが開成されたた
場合には、上記第2、第3トランジスタ41,43のス
イッチッング動作により、バッテリー26から接続線4
2を介して供給される電力がカットされるようになって
いる。
【0032】更に、上記コントロールユニット20に
は、エンジン回転センサ22と、車速センサ23と、吸
気温センサ24とが接続されていると共に、該コントロ
ールユニット20の論理演算部20aと上記オルタネー
タ18のフィールドコイル18cに接続された接続線3
1aとの間には、ON−OFF動作によりフィールドコ
イル18cに供給する励磁電流を制御するスイッチッン
グ素子としての励磁電流制御トランジスタ44が設けら
れている。そして、上記各センサ22,23,24から
の信号と、上記バッテリー26の充電電圧と、上記各電
気負荷27の状態とに基づいて上記論理演算部20aよ
り励磁電流制御用トランジスタ44に制御信号が出力さ
れ、該励磁電流制御用トランジスタ44のON−OFF
動作がデューティ制御されることにより、オルタネータ
18の発電量がエンジン1の運転状態や各電気負荷27
の状態等に応じて制御されるようになっている。
【0033】なお、上記励磁電流供給線30におけるフ
ィールドコイル18cの上流側と下流側とに接続された
分岐線30aには、上記励磁電流制御用トランジスタ4
4のOFF動作時に、該励磁電流制御用トランジスタ4
4にフィールドコイル18c側より過電流が流れること
を防止して該トランジスタを保護するためのダイオード
でなる整流器18fが設けられている。
【0034】また、上記バッテリー26の充電能力は外
気温度により大きく左右され、このため、該バッテリー
26において所定の充電量を確保するために、上記吸気
温センサ24により検出される吸気温度に基づいてオル
タネータ18の発電量が制御される。なお、上記吸気温
センサ24に換てバッテリー26の周囲の外気温度を検
出する温度センサを設け、該温度センサにより検出され
る外気温度に基づいて上記オルタネータ18の発電量を
制御するようにしても良い。
【0035】ここで、上記コントロールユニット20に
よるオルタネータ18の発電量の制御動作の第1実施例
を、図3に基づいて具体的に説明すると、コントロール
ユニット20は、イグニッションスイッチ25が投入さ
れてエンジン1が始動された場合に、まず、Aにおい
て、車速Sと吸気温度Tとに応じて目標電圧Vaを演算
する。この場合、図4に示すように、車速Sと吸気温T
とを制御パラメータとして目標電圧Vaが演算され、車
速Sが高いほど目標電圧Vaが低く設定されることにな
る。
【0036】次いで、コントロールユニット20は、B
において上記目標電圧Vaに対するバッテリー26の実
際の充電電圧Vb(以下、実電圧という)の偏差ΔVを
算出し、Cにおいては、上記偏差ΔVに応じた目標発電
電流Iaをフィードバック制御の一例である比例−積分
制御(以下、PI制御という)により演算する。このP
I制御は、目標値と実際値との差から制御対象に加える
制御値を決定する場合に、上記目標値と実際値との差に
比例する項だけでなく、その差の積分値に比例する項を
つけ加えることにより、フィードバック制御を行うもの
であり、本実施例においては、目標電圧Vaに対する実
電圧Vbの偏差ΔVに比例する項と、このΔVの積分値
に比例する項とにより目標発電電流Iaが演算されるこ
とになる。
【0037】そして、コントロールユニット20は、D
において上記目標発電電流Iaの増加速度を制限し、エ
ンジン1の回転ないしトルクの落ち込みを防止する。即
ち、図5に示すように、目標発電電流Iaの単位時間当
たりの増加量ΔIaを制限することにより、オルタネー
タ18側での駆動トルクの急激な増大を抑制してエンジ
ン1の回転ないしトルクの落ち込みを防止する。その
後、Eでは、目標発電電流Iaとエンジン回転数Neと
に応じてフィールドコイル18cに印加する励磁電流I
ftを演算する。この場合、図6に示すように、目標発
電電流Iaとエンジン回転数Neとを制御パラメータと
して励磁電流Iftが演算され、エンジン回転数Neが
高いほど励磁電流Iftが高く設定されることになる。
【0038】次いで、Fにおいては、フィールドコイル
18cの有するインダクタンスを考慮して上記励磁電流
Iftを増量補正して制御励磁電流Ifcを演算し、G
では、図7に示すように、制御励磁電流Ifcに応じて
励磁電流制御用ランジスタ44のONーOFF動作をデ
ューティ制御するためのデューティ量Fdを演算したの
ち、Hにおいて上記デューティ量Fdに応じた制御信号
を励磁電流制御用トランジスタ44に出力する。
【0039】次に、上記第1実施例に係る制御動作を、
図4に示すフローチャート図に基づいて詳しく説明する
と、コントロールユニット20は、まず、ステップS1
において、エンジン回転センサ22、車速センサ23お
よび吸気温センサ24からの信号とバッテリー26の実
電圧Vb等の各種情報を入力し、ステップS2では、車
速Sと吸気温Tとに応じて目標電圧Vaを演算し、ステ
ップS3においては、目標電圧Vaに対する実電圧Vb
の偏差ΔVを演算する。次いで、ステップS4において
は、偏差ΔVに応じた目標発電電流Iaを演算し、ステ
ップS5では、今回の目標発電電流Iaと前回の目標発
電電流Iaoとに基づいて目標発電電流の増加量ΔIa
を演算し、ステップS6においては、増加量ΔIaが予
め設定された所定の制限値αより大であるか否かを判定
する。この場合、上記制限値αは、目標発電電流Iaの
増加量ΔIaがオルタネータ18の消費トルクに比例
し、この消費トルクがアイドルスピードコントロールバ
ルブ16により補正すべき量であるため、上記増加量Δ
Iaがアイドルスピードコントロールバルブ16により
補正し得るアイドル回転の最大補正量を超えることのな
い範囲に制限するものである。
【0040】そして、上記ステップS6において、YE
Sと判定した場合、即ち、今回の目標発電電流Iaの増
加量ΔIaが制限値αを超えていると判定したときに
は、ステップS7で前回の目標発電電流Iaoに制限値
αを加えた値に今回の目標発電電流Iaを設定する。即
ち、目標発電電流Iaが制限値αを超えて増化すること
のないように制限する。また、上記ステップS6でNO
と判定した場合、即ち、今回の目標発電電流Iaの増加
量ΔIaが制限値αを超えていないと判定したときに
は、ステップS8において、上記ステップS4で演算し
た目標発電電流Iaを今回の目標発電電流Iaに設定す
る。即ち、前回の目標発電電流Iaoに今回の増加量Δ
Iaを加えた値に目標発電電流Iaを設定する。
【0041】そして、ステップS9では、目標発電電流
Iaとエンジン回転センサ22により検出されたエンジ
ン回転数Neとに応じてフィールドコイル18cに印加
する励磁電流Iftを設定し、ステップS10では、励
磁電流Iftをフィールドコイル18cの有するインダ
クタンスを考慮して増量補正した制御励磁電流Ifcを
演算すると共に、ステップS11では、制御励磁電流I
fcに応じて励磁電流制御トランジスタ44のON−O
FF動作をデューティ制御するためのデューティ量Fd
を演算したのち、ステップS12においてデューティ量
Fdに応じた制御信号を励磁電流制御用トランジスタ4
4出力する。
【0042】以上のように、第1実施例に係る制御動作
によれば、図9に示すように、t1において電気負荷が
投入された場合には、目標発電電流Iaが増加されるこ
とになるのであるが、目標発電電流Iaの増加量ΔIa
が制限値α以下に抑制されることになるので、点線で示
すように目標発電電流Iaが急激に増大することが防止
されることになり、これにより、アイドルスピードコン
トロールバルブ16により補正し得るアイドル回転の最
大補正量を超えてオルタネータ側の駆動トルクが増大す
ることが防止されることになって、アイドリング状態で
のエンジン1の回転ないし該エンジン1のトルクの落ち
込みが確実に防止される。
【0043】また、上記増加量ΔIaが制限値αを超え
ることのない範囲で電気負荷の状態に応じて適切に設定
されることになるので、電気負荷側での電力不足が防止
されることになる。
【0044】次に、上記コントロールユニット20によ
るオルタネータ18の発電量の制御動作の第2実施例
を、図10に示すフローチャート図に基づいて説明する
と、この第2実施例においては、コントロールユニット
20は、まず、ステップS21において、エンジン回転
センサ22、車速センサ23および吸気温センサ24か
らの信号とバッテリー26の実電圧Vb等の各種情報を
入力し、ステップS22では、車速Sと吸気温Tとに応
じて目標電圧Vaを演算し、ステップS23において
は、目標電圧Vaに対する実電圧Vbの偏差ΔVを演算
する。次いで、ステップS24では、実電圧Vbと、電
気負荷側での電圧降下を防止するために確保する必要の
ある最低許容電圧Vmとの差、即ち、実電圧Vbに対す
る最低許容電圧Vmの偏差ΔV′を演算する。
【0045】そして、ステップS25では、偏差ΔVに
応じた目標発電電流Iaを演算し、ステップS26にお
いては、偏差ΔV′に応じて目標発電電流Iaの増加量
の制限値α′を演算する。この場合、上記制限値α′
は、図11に示すように、実電圧Vbと最低許容電圧V
mとの偏差ΔV′に応じて設定されるものであって、偏
差ΔV′が正の値を示す場合、即ち、実電圧Vbが最低
許容電圧Vmより高い場合には、アイドルスピードコン
トロールバルブ16により補正し得るアイドル回転の最
大補正量を超えることのない範囲内に制限値α′が設定
され、また、偏差ΔV′が負の値を示す場合、即ち、実
電圧Vbが最低許容電圧Vmより低い場合には、実電圧
Vbを速やかに最低許容電圧Vm以上とするために制限
値α′がより大きな値に設定されることになる。
【0046】そして、コントロールユニット20は、ス
テップS27において、上記ステップS25で演算され
た今回の目標発電電流Iaと前回の目標発電電流Iao
とに基づいて目標発電電流Iaの増加量ΔIaを演算
し、ステップS28では増加量ΔIaが、実電圧Vbに
対する最低許容電圧Vmの偏差ΔV′に応じて設定され
た制限値α′より大であるか否かを判定し、YESの場
合、即ち、今回の目標発電電流Iaの増加量ΔIaが制
限値α′を超えていると判定したときには、ステップS
29で前回の目標発電電流Iaoに制限値α′を加えた
値に今回の目標発電電流Iaを設定し、また、上記ステ
ップS28でNOと判定した場合、即ち、今回の目標発
電電流Iaの増加量ΔIaが制限値α′を超えていない
と判定したときには、ステップS30において、上記ス
テップS23で演算した目標発電電流Iaを今回の目標
発電電流Iaに設定する。即ち、前回の目標発電電流I
aoに増加量ΔIaを加算した値に目標発電電流を設定
する。
【0047】その後、ステップS31では、目標発電電
流Iaに応じてフィールドコイル18cに印加する励磁
電流Iftを設定し、ステップS32では励磁電流If
tをフィールドコイル18cの有するインダクタンスに
応じて補正した制御励磁電流Ifcを設定すると共に、
ステップS33ではIftに応じて励磁電流制御用トラ
ンジスタ44をデューティ制御するデューティ量を演算
したのち、ステップS34においてデューティ量Fdに
応じた制御信号を出力する。
【0048】以上のように、第2実施例によれば、上記
第1実施例と同様に、目標発電電流Iaの増加量ΔIa
が制限値α′以下に抑制されることになるので、目標発
電電流Iaが急激に増大することが防止されることにな
り、これにより、アイドルスピードコントロールバルブ
16により補正し得るアイドル回転の最大補正量を超え
てオルタネータ側の駆動トルクが増大することが防止さ
れることになって、アイドリング状態でのエンジン1の
回転ないし該エンジン1のトルクの落ち込みが確実に防
止されると共に、上記増加量ΔIaが制限値α′を超え
ることのない範囲で電気負荷の状態に応じて適切に設定
されることになるので、電気負荷側での電力不足が防止
されることになる。
【0049】特に、この第2実施例によれば、実電圧V
bに対する最低許容電圧Vmの偏差ΔV′に応じて制限
値α′が適切に設定されることになって、実電圧Vbに
余裕がない場合には、速やかに実電圧Vbが増加される
ことになるので、電圧降下が極力防止されることにな
る。
【0050】ここで、上記コントロールユニット20に
よるオルタネータ18の発電量の制御動作の第3実施例
を、図12に基づいて具体的に説明すると、コントロー
ルユニット20は、イグニッションスイッチ25が投入
されてエンジン1が始動された場合に、まず、A′にお
いて、車速Sと吸気温度Tとに応じて目標電圧Vaを演
算する。この場合、上記第1実施例と同様に、図4に示
すように、車速Sと吸気温Tとを制御パラメータとして
目標電圧Vaが演算され、車速Sが高いほど目標電圧V
aが低く設定されることになる。
【0051】次いで、コントロールユニット20は、
B′において目標電圧Vaを制限する。即ち、図13に
示すように、上記目標電圧Vaを一旦所定の値に低下さ
せたのち徐々に目標電圧Vaに復帰させるように目標電
圧Vaを制限する。そして、C′では上記目標電圧Va
に対するバッテリー26の実電圧Vbの偏差ΔVを算出
し、D′においては、上記偏差ΔVに応じた目標発電電
流Iaをフィードバック制御の一例であるPI制御によ
り演算する。即ち、目標電圧Vaに対する実電圧Vbの
偏差ΔVに比例する項と、このΔVの積分値に比例する
項とにより目標発電電流Iaが演算されることになる。
【0052】そして、コントロールユニット20は、
E′において目標発電電流Iaとエンジン回転数Neと
に応じてフィールドコイルに印加する励磁電流Iftを
演算する。この場合、上記第1実施例と同様に、図6に
示すように、目標発電電流Iaとエンジン回転数Neと
を制御パラメータとして励磁電流Iftが演算され、エ
ンジン回転数Neが高いほど励磁電流Iftが低く設定
されることになる。
【0053】次いで、F′においては、フィールドコイ
ル18cの有するインダクタンスによる制御性の低下を
考慮した値に上記励磁電流Iftを補正して制御励磁電
流Ifcを演算し、G′では、上記第1実施例と同様
に、図7に示すように、制御励磁電流Ifcに応じて励
磁電流制御用ランジスタ44のONーOFF動作をデュ
ーティ制御するデューティ量Fdが演算されたのち、
H′において上記デューティ量Fdに応じた制御信号を
励磁電流制御用トランジスタ44に出力する。
【0054】次に、上記第3実施例に係る制御動作を、
図14に示すフローチャート図に基づいて詳しく説明す
ると、コントロールユニット20は、まず、ステップS
41において、エンジン回転センサ22、車速センサ2
3および吸気温センサ23からの信号とバッテリー26
の実電圧Vb等の各種情報を入力し、ステップS42で
は、車速Sと吸気温Tとに基づいて目標電圧Vaを演算
する。次いで、ステップS43では、各種電気負荷27
…27の投入スイッチ27aが投入されたかを判定し、
YESの場合、即ち、投入されたと判定した場合には、
ステップS44で目標電圧Vaを一旦所定の値に低下さ
せる。そして、ステップS45では、目標電圧Vaに対
する実電圧Vbの偏差ΔVを演算し、ステップS46で
は偏差に応じて目標発電電流Iaを設定し、ステップS
47では、目標発電電流Iaとエンジン回転センサ22
により検出されたエンジン回転数Neとに応じてフィー
ルドコイル18cに印加する励磁電流Iftを設定し、
ステップS48では励磁電流Iftをフィールドコイル
18cの有するインダクタンスに応じて補正した制御励
磁電流Ifcを設定すると共に、ステップS49では制
御励磁電流Iftに応じて励磁電流制御用トランジスタ
44をデューティ制御するデューティ量Fdを演算した
のち、ステップS50においてデューティ量Fdに応じ
た制御信号を出力する。
【0055】また、上記ステップS43で投入スイッチ
27aが投入されたことを検出した場合には、その後
は、ステップS51を実行することにより一旦所定の値
に低下させた目標電圧Vaを徐々に増加させると共に、
ステップS45〜ステップS50を繰り返し実行する。
【0056】以上のように、第3実施例によれば、図1
5に示すように、t1において電気負荷が投入された場
合には、目標電圧Vaが一旦所定の値に低下されたのち
徐々に復帰されることになるので、これに伴って、図1
6に実線で示すように、電気負荷の投入直後における目
標発電電流Iaの増加が抑制されることになる。その結
果、オルタネータ側での駆動トルクが急激に増大するこ
とが抑制され、これにより、エンジン1の回転ないしト
ルクの落ち込みが防止されることになる。そして、図1
5に示すように、電気負荷側の要求に応じて目標電圧V
aが復帰されることにより、これに伴って、図16に点
線で示すように、何らの制御が行われない場合にように
目標発電電流Iaの急激な増加が抑制されながら該目標
発電電流Iaが徐々に増加されることになるので、電気
負荷側での電力不足が防止されることになる。
【0057】また、上記第1実施例に係る制御動作と第
2実施例の制御動作とを併用し、エンジン1の運転状態
や電気負荷27の状態に応じてオルタネータ18の発電
量を制御するようにしても良い。例えば、エンジン1の
回転数が所定の値より高くエンストを起こし難い場合に
は、第3実施例の制御動作でオルタネータ18を制御
し、電気負荷側の要求に応じた電力を供給し、また、エ
ンジン1の回転数が所定の値より低くエンストを起こし
易い場合には、第1実施例の制御動作でオルタネータ1
8を制御することにより、エンジン1の回転たトルクの
落ち込みの防止を図りながら電気負荷側に所要の電力を
供給するようにしても良い。
【0058】更に、オルタネータ18の駆動トルクが急
激に増大するオルタネータ18の起動時には、第1の制
御動作でエンジン1の回転やトルクの落ち込みを防止
し、それ以外では、第2制御動作により電気負荷に要求
に応じた電力を供給するようにしても良い。
【0059】
【発明の効果】以上のように、第1発明によれば、電気
負荷状態検出手段により検出された電気負荷の状態、即
ち、電気負荷側での要求電力もしくは使用中の電気機器
の種類等に応じて、発電量変化速度変更手段により、発
電量制御手段によるオルタネータの発電量の変化の速度
が変更されることになるので、該オルタネータの発電量
が電気負荷の状態に応じて適切に制御されて該電気負荷
側での電力不足を防止することができる。
【0060】特に、第2発明によれば、電気負荷側での
電力消費量が大きいほどオルタネータによる発電電流の
変化速度が速められることになるので、応答性良く必要
とされる電力が供給されて電気負荷側での電力不足が防
止されることになる。
【0061】更に、第3発明によれば、使用中の電気機
器の種類に応じてオルタネータによる発電電流の変化の
速度が変更されて、該オルタネータの発電量が消費電力
の異なる電気機器の種類に応じて適切に制御されること
になるので、電気機器に対して必要量の電力が供給され
ることになって、該電気負荷側での電力不足が防止され
ることになる。
【0062】また、第4発明によれば、発電量変化速度
変更手段により、エンジンの運転状態に応じて発電量制
御手段によるオルタネータの発電量の変化の速度が変更
されることになるので、エンジン回転数ないし該エンジ
ントルクの落ち込みを極力防止しながら、電気負荷に対
して必要量の電力を供給することができる。
【0063】特に、第5発明によれば、エンジン回転数
が低いときには、オルタネータによる発電量の変化の速
度を低下させるように構成されているので、該オルタネ
ータ側の駆動トルクの変動によりエンジンの回転状態が
大きく左右される該エンジンの低回転時においては、上
記オルタネータによる発電電流の変化の速度が低下され
ることになり、これにより、該オルタネータ側の駆動ト
ルクの急激な増大が抑制されることになって、エンジン
回転数ないし該エンジントルクの落ち込みをより効果的
に防止することができる。
【0064】一方、第6発明によれば、電気負荷状態検
出手段により検出された電気負荷の状態に応じて、目標
電圧制御手段により、オルタネータで発生させる目標電
圧が一旦所定値に低下されたのち徐々に該目標電圧に復
帰されることになるので、該オルタネータの作動に伴う
エンジン回転数ないし該エンジントルクの落ち込みを防
止しながら、目標電圧に応じた発電電流が発生すること
になって、電気負荷側での電力不足を防止することがで
きる。
【0065】更に、第7発明によれば、耐エンスト検出
手段によりエンジンが停止し易いことが検出された場合
には、発電量制御手段によるオルタネータの発電量の変
化の速度が徐々に増加されることになるので、該オルタ
ネータ側の駆動トルクが急激に増加することが防止され
ることになって、エンジン回転数ないし該エンジントル
クの落ち込みが確実に防止されると共に、上記耐エンス
ト検出手段によりエンジンが停止し難いことが検出され
た場合には、オルタネータで発生させる目標電圧が一旦
所定値に低下されたのち徐々に該目標電圧に復帰される
ことになるので、該オルタネータの作動に伴うエンジン
回転数ないし該エンジントルクの落ち込みを防止しなが
ら、目標電圧に応じた発電電流が発生することになっ
て、電気負荷に対して必要量の電力が供給されて該電気
負荷側での電力不足を防止することができる。
【0066】また、第8発明によれば、エンジンのアイ
ドル回転数を制御するアイドル回転数制御手段が設けら
れている場合において、エンジンが停止し易いことが検
出された場合には、アイドル回転数制御手段により補正
し得るアイドル回転の最大補正速度以下に設定された速
度で発電量制御手段によるオルタネータの発電量の変化
の速度が増加されることになるので、該アイドル回転数
制御手段により補正し得る範囲を超えてオルタネータ側
の駆動トルクが増大することが防止され、これにより、
アイドリング状態でのエンジン回転数ないし該エンジン
トルクの落ち込みが確実に防止されると共に、エンジン
が停止し難いことが検出された場合には、オルタネータ
で発生させる目標電圧が一旦所定値に低下されたのち徐
々に該目標電圧に復帰されることになるので、オルタネ
ータの作動に伴うアイドリング状態でのエンジン回転数
ないし該エンジントルクの落ち込みを防止しながら、目
標電圧に応じた発電電流が発生することになって、電気
負荷に対して必要量の電力が供給されて該電気負荷側で
の電力不足を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るオルタネータ制御装置および
該装置が装備されたエンジンの概略構成図。
【図2】 オルタネータ制御装置の電気回路図。
【図3】 オルタネータ制御装置の制御動作を示すブ
ロック図。
【図4】 吸気温と車速とに基づいて目標電圧を設定
するための制御マップ。
【図5】 目標発電電流の出力特性図。
【図6】 目標発電電流とエンジン回転数とに基づい
て励磁電流を設定するための制御マップ。
【図7】 制御励磁電流に基づいてデューティ量を設
定するための制御マップ。
【図8】 コントロールユニットによるオルタネータ
の制御動作の第1実施例を示すフローチャート図。
【図9】 目標発電電流の出力特性図。
【図10】 コントロールユニットによるオルタネータ
の制御動作の第2実施例を示すフローチャート図。
【図11】 実電圧に対する最低許容電圧の偏差と制限
値との関係を示すグラフ。
【図12】 オルタネータ制御装置の制御動作の第3実
施例を示すブロック図。
【図13】 目標電圧の出力特性図。
【図14】 コントロールユニットによるオルタネータ
の制御動作の第3実施例を示すフローチャート図。
【図15】 第3実施例の制御動作による目標電圧の出
力特性図。
【図16】 第3実施例の制御動作による目標発電電圧
の出力特性図。
【符号の説明】
1 エンジン 12 スロットルバルブ 15 バイパス通路 16 アイドルスピードコントロールバルブ 18 オルタネータ 20 コントロールユニット 26 バッテリー 27 電気負荷
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 二宮 洋 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンにより駆動されるオルタネータ
    と、該オルタネータの発電量を変化させる発電量制御手
    段とを有するオルタネータ制御装置であって、上記オル
    タネータで発生する電力を使用する電気負荷の状態を検
    出する電気負荷状態検出手段と、該電気負荷状態検出手
    段により検出された電気負荷の状態に応じて上記発電量
    制御手段によるオルタネータの発電量の変化の速度を変
    更する発電量変化速度変更手段とが設けられていること
    を特徴とするオルタネータ制御装置。
  2. 【請求項2】 発電量変化速度変更手段は、電気負荷状
    態検出手段により検出された電力消費量が大きいときほ
    どオルタネータの発電量の変化の速度を速めるように構
    成されていることを特徴とする請求項1記載のオルタネ
    ータ制御装置。
  3. 【請求項3】 発電量変化速度変更手段は、電気負荷状
    態検出手段により検出された使用中の電気機器の種類に
    応じてオルタネータの発電量の変化の速度を変更するよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項1記載のオ
    ルタネータ制御装置。
  4. 【請求項4】 エンジンにより駆動されるオルタネータ
    と、該オルタネータの発電量を変化させる発電量制御手
    段とを有するオルタネータ制御装置であって、上記エン
    ジンの運転状態を検出する運転状態検出手段と、該運転
    状態検出手段により検出された運転状態に応じて上記発
    電量制御手段によるオルタネータの発電量の変化の速度
    を変更する発電量変化速度変更手段とが設けられている
    ことを特徴とするオルタネータ制御手段。
  5. 【請求項5】 発電量変化速度変更手段は、運転状態検
    出手段により検出されたエンジン回転数が低いときには
    オルタネータの発電量の変化の速度を低下させるように
    構成されていることを特徴とする請求項4記載のオルタ
    ネータ制御装置。
  6. 【請求項6】 エンジンにより駆動されるオルタネータ
    と、該オルタネータの発電量を変化させる発電量制御手
    段とを有するオルタネータ制御装置であって、上記オル
    タネータで発生する電力を使用する電気負荷の状態を検
    出する電気負荷状態検出手段と、上記オルタネータによ
    り発生させる目標電圧を設定する目標電圧設定手段と、
    上記電気負荷状態検出手段により検出された電気負荷の
    状態に応じて目標電圧を一旦所定値に低下させたのち徐
    々に目標電圧に復帰させる目標電圧制御手段とが設けら
    れていることを特徴とするオルタネータ制御装置。
  7. 【請求項7】 エンジンにより駆動されるオルタネータ
    と、該オルタネータの発電量を変化させる発電量制御手
    段とを有するオルタネータ制御装置であって、上記オル
    タネータで発生する電力を使用する電気負荷の状態を検
    出する電気負荷状態検出手段と、上記エンジンの停止難
    さを検出する耐エンスト検出手段と、上記電気負荷状態
    検出手段により検出された電気負荷の状態に応じて上記
    発電量制御手段によるオルタネータの発電量の変化の速
    度を徐々に増加させる発電量変化速度変更手段と、上記
    オルタネータにより発生させる目標電圧を設定する目標
    電圧設定手段と、上記電気負荷状態検出手段により検出
    された電気負荷の状態に応じて目標電圧を一旦所定値に
    低下させたのち徐々に目標電圧に復帰させる目標電圧制
    御手段とを有し、上記耐エンスト検出手段によりエンジ
    ンが停止し易いことが検出されたときは上記発電量変化
    速度変更手段を使用し、また、耐エンスト検出手段によ
    りエンジンが停止し難いことが検出されたときは上記目
    標電圧制御手段を選択使用する選択手段が設けられてい
    ることを特徴とするオルタネータ制御手段。
  8. 【請求項8】 エンジンにより駆動されるオルタネータ
    と、該オルタネータの発電量を変化させる発電量制御手
    段とを有するオルタネータ制御装置であって、上記オル
    タネータで発生する電力を使用する電気負荷の状態を検
    出する電気負荷状態検出手段と、上記エンジンの停止難
    さを検出する耐エンスト検出手段と、上記エンジンの吸
    気通路におけるスロットルバルブをバイパスして燃焼室
    に供給される吸気量を調整することにより該エンジンの
    アイドル回転数を制御するアイドル回転数制御手段と、
    該アイドル回転数制御手段により補正し得るアイドル回
    転の最大補正速度以下に設定された速度で上記発電量制
    御手段によるオルタネータの発電量の変化の速度を増加
    させる発電量変化速度変更手段と、上記オルタネータに
    より発生させる目標電圧を設定する目標電圧設定手段
    と、上記電気負荷状態検出手段により検出された電気負
    荷の状態に応じて目標電圧を一旦所定値に低下させたの
    ち徐々に目標電圧に復帰させる目標電圧制御手段とを有
    し、上記耐エンスト検出手段によりエンジンが停止し易
    いことが検出されたときは上記発電量変化速度変更手段
    を使用し、また、耐エンスト検出手段によりエンジンが
    停止し難いことが検出されたときは上記目標電圧制御手
    段を選択使用する選択手段が設けられていることを特徴
    とするオルタネータ制御手段。
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WO1998031089A1 (fr) * 1997-01-13 1998-07-16 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Generateur pour moteur a combustion interne
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