JPH08239429A - ヒドロキシ官能性アクリレート樹脂 - Google Patents

ヒドロキシ官能性アクリレート樹脂

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JPH08239429A
JPH08239429A JP7296000A JP29600095A JPH08239429A JP H08239429 A JPH08239429 A JP H08239429A JP 7296000 A JP7296000 A JP 7296000A JP 29600095 A JP29600095 A JP 29600095A JP H08239429 A JPH08239429 A JP H08239429A
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JP
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acrylate
resin
acrylate resin
reaction product
group
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JP7296000A
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English (en)
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Shao-Hua Guo
グオ シャオ−フア
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Lyondell Chemical Technology LP
Original Assignee
Arco Chemical Technology LP
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F216/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an alcohol, ether, aldehydo, ketonic, acetal or ketal radical
    • C08F216/12Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an alcohol, ether, aldehydo, ketonic, acetal or ketal radical by an ether radical
    • C08F216/14Monomers containing only one unsaturated aliphatic radical
    • C08F216/1416Monomers containing oxygen in addition to the ether oxygen, e.g. allyl glycidyl ether

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価な出発原料から、連鎖移動剤や反応溶媒
を使用しないで、低分子量のヒドロキシ官能性アクリレ
ート樹脂を製造する。 【解決手段】 本発明のアクリレート樹脂は、アリル系
アルコールまたはプロポキシル化アリル系アルコール
と、アクリレートまたはメタクリレートモノマーと、任
意成分としての1種以上の追加のエチレン系モノマーか
ら誘導される。 【効果】 本発明のアクリレート樹脂は、熱硬化性ポリ
エステル、ポリウレタン、架橋ポリマー樹脂、メラミン
樹脂、アルキド樹脂、ウラルキド樹脂およびエポキシ熱
硬化性樹脂を含めて、多くの熱硬化性ポリマーの用途に
おいて有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低分子量のヒドロ
キシ官能性アクリレート樹脂ならびにポリウレタン、メ
ラミン樹脂、エポキシ樹脂、その他の熱硬化性ポリマー
におけるその使用に関する。特に、本発明は、アリル系
アルコールまたはプロポキシル化アリル系アルコールと
アクリレートモノマーから誘導されるヒドロキシ官能性
アクリレート樹脂に関するものである。
【0002】
【従来の技術】比較的分子量の低い(一般的には100
0〜3000)ヒドロキシ官能性アクリレート樹脂は、
高性能塗料やその他の熱硬化性ポリマーを製造するため
の反応性中間体としての価値を有する。こうした樹脂を
メラミン樹脂、イソシアネート類またはエポキシ樹脂と
架橋させると、有用な熱硬化性ポリマーが得られる。
【0003】ヒドロキシ官能性アクリレート樹脂は、通
常、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキ
シプロピルアクリレートなどのヒドロキシアクリレート
モノマーを、しばしば他の普通のアクリレートモノマー
(ブチルアクリレート、エチルアクリレートなど)と共
重合させて製造する。分子量が十分に低い樹脂は製造す
るのが厄介である。なぜならば、アクリレートモノマー
が非常に反応性に富み、高分子量のポリマーを形成する
傾向があるからである。
【0004】ポリマーの分子量を制限するために、樹脂
製造業者は、重合系の中にメルカプタンのような連鎖移
動剤を大量に加えている。通常、連鎖移動剤はアクリレ
ート樹脂中に残留する。ポリマーの分子量を制限するこ
と以外に、連鎖移動剤がアクリレート樹脂に及ぼす利点
はなにもない。実際、連鎖移動剤はコストを上げ、しば
しば不快臭の原因となり、さらに、樹脂の性能に有害な
影響を与えることがある。
【0005】アクリレート樹脂の製造業者は、一般に、
反応速度を制御するために溶液重合を用いる。正味の純
樹脂を得るには、その後樹脂から溶媒を除去しなければ
ならない。場合により、この樹脂は溶液のままで販売さ
れるが、こうしたことはその製品の用途を制限すること
となる。というのは、配合者が製造に使用した溶媒と異
なる溶媒を選ぶことがあるからである。
【0006】アクリレート樹脂にヒドロキシル官能価を
付与するヒドロキシアクリレートモノマーは相当に高価
なものである。アクリレート樹脂にヒドロキシル官能価
を導入するにあたって、あまり費用のかからない方法が
関心をもたれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】新たなヒドロキシ官能
性アクリレート樹脂が必要とされている。好ましくは、
連鎖移動剤や反応溶媒を使用しないで製造される低分子
量の樹脂である。理想的には、アクリレート官能価とヒ
ドロキシル官能価の両方を有し、しかも安価な出発原料
から製造される樹脂である。また、高固形分の低VOC
配合物において有用なヒドロキシ官能性アクリレート樹
脂、特にヒドロキシル基含量が高くかつ粘度の低いも
の、も必要とされている。好ましい樹脂はポリウレタ
ン、エポキシ樹脂、メラミン樹脂といった広範囲の熱硬
化性ポリマーにおいて有用なものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、低分子量のヒ
ドロキシ官能性アクリレート樹脂に関する。該樹脂はア
リル系アルコールとアクリレートまたはメタクリレート
モノマーの反復単位を含むものである。場合により、該
樹脂は1種以上の追加のエチレン系モノマーの反復単位
を含んでいてもよい。アクリレート樹脂はヒドロキシル
価が約20〜500mgKOH/gの範囲で、数平均分
子量が約500〜10,000の範囲である。
【0009】本発明は、プロポキシル化アリル系アルコ
ールとアクリレートまたはメタクリレートモノマーから
製造された低分子量のヒドロキシ官能性アクリレート樹
脂を含むものである。これらの樹脂もエチレン系モノマ
ーの反復単位を任意に含むことができる。
【0010】本発明の低分子量アクリレート樹脂は、通
常の方法とは違って、連鎖移動剤の不在下で製造され、
また、反応性を制御するための溶媒を製造中に必要とし
ない。アリル系アルコールまたはプロポキシル化アリル
系アルコールが反応性モノマー、連鎖移動剤および速度
制御溶媒として機能する。本発明のアクリレート樹脂
は、高いヒドロキシル官能価を有するものの、普通のア
クリレートやアリルアルコールのような、あまり高価で
ない、入手し易いモノマーから製造されるので安価であ
る。該樹脂は有効なヒドロキシル基含量において比較的
低い粘度と低い分子量を有し、そのため、高固形分の低
VOC配合物にとって特に価値のあるものとなってい
る。
【0011】本発明のアクリレート樹脂は、熱硬化性ポ
リエステル、ポリウレタン、架橋ポリマー樹脂、メラミ
ン樹脂、アルキド樹脂、ウラルキド樹脂、エポキシ熱硬
化性樹脂を含めて、多くの熱硬化性ポリマーに適用され
る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の低分子量のヒドロキシ官
能性アクリレート樹脂は、アリル系アルコールまたはプ
ロポキシル化アリル系アルコールと、アクリレートまた
はメタクリレートモノマーと、場合によりエチレン系モ
ノマー、の反復単位を含むものである。
【0013】本発明において有用なアリル系アルコール
は、好ましくは、一般構造CH2 =CR−CH2 −OH
を有し、ここでRは水素およびC1 −C5 アルキルより
成る群から選ばれる。適当なアリル系アルコールとし
て、アリルアルコール、メタリルアルコール、2−エチ
ル−2−プロペン−1−オールなど、さらにこれらの混
合物を挙げることができるが、それらに限らない。アリ
ルアルコールとメタリルアルコールが好適である。
【0014】プロポキシル化アリル系アルコールはアリ
ル系アルコールの代わりに、またはそれに加えて用いる
ことができる。好ましいプロポキシル化アリル系アルコ
ールは一般構造CH2 =CR’−CH2 −(A)n −O
Hを有し、ここでAはオキシプロピレン基であり、R’
は水素およびC1 −C5 アルキルより成る群から選ば
れ、そしてnはプロポキシル化アリル系アルコール中の
オキシプロピレン基の平均数で、2以下の数値である。
プロポキシル化アリル系アルコール中のオキシプロピレ
ン基は、構造−O−CH(CH3 )−CH2 −および−
O−CH2 −CH(CH3 )−の一方または両方を有
し、これは合成方法によって決まるだろう。
【0015】適当なプロポキシル化アリル系アルコール
は、アリル系アルコールと約2当量までのプロピレンオ
キシドとを塩基性触媒の存在下で、例えば米国特許第
3,268,561号および第4,618,703号
(これらの教示内容を参考としてここに組み入れる)に
記載されるごとく、反応させることにより製造できる。
当業者には明らかなように、適当なプロポキシル化アリ
ル系アルコールは、例えばJ.Am.Chem.So
c.71(1949)1152に記載されるような酸触
媒によっても製造することができる。
【0016】本発明のアクリレート樹脂中で用いるアリ
ル系アルコールまたはプロポキシル化アリル系アルコー
ルの量は多くの要因に左右されるが、これらの要因のな
かで最も重要なものは希望する樹脂のヒドロキシル基含
量である。一般的に、樹脂に組み込まれるアリル系アル
コールまたはプロポキシル化アリル系アルコールの量は
約5〜60重量%の範囲とすることが好ましく、より好
ましい範囲は約10〜50重量%である。
【0017】本発明のヒドロキシ官能性アクリレート樹
脂には、普通のアクリレートまたはメタクリレートモノ
マーが含まれる。適当なモノマーとして、C1 −C20
ルキルもしくはアリールアクリレートまたはメタクリレ
ートがある。特に好ましいものはC1 −C10アルキルア
クリレートまたはメタクリレートである。例を挙げる
と、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチ
ルアクリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリ
レートなど、さらにこれらの混合物が含まれるが、それ
らに限らない。樹脂のガラス転移温度を制御するため
に、種々のアクリレートとメタクリレートの混合物を用
いることがしばしば有利である。
【0018】アクリレートまたはメタクリレートモノマ
ーは一般に樹脂の主要成分である。その使用量は多くの
要因、とりわけ希望する樹脂の最終用途に左右される。
好ましくは、樹脂はアクリレートまたはメタクリレート
モノマーから誘導される反復単位を約40〜95重量%
の範囲の量で含むだろう。より好ましい範囲は約50〜
90重量%である。
【0019】エチレン系モノマーは場合により本発明の
アクリレート樹脂中に含められる。このモノマーは表面
光沢、硬度、耐薬品性などの最終用途特性を改変または
改良するように選択される。好ましいエチレン系モノマ
ーとしては、ビニル芳香族モノマー、不飽和ニトリル、
ビニルエステル、ビニルエーテル、ハロゲン化ビニル、
ハロゲン化ビニリデン、不飽和酸無水物、不飽和ジカル
ボン酸、アクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミド、
メタクリルアミド、共役ジエンおよびこれらの混合物を
挙げることができる。適当なエチレン系モノマーの例に
は、スチレン、アクリロニトリル、酢酸ビニル、メチル
ビニルエーテル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、無水マ
レイン酸、マレイン酸、フマル酸などが含まれる。好適
なエチレン系モノマーはビニル芳香族モノマー、不飽和
ニトリルおよびこれらの混合物であり、特にスチレンお
よびアクリロニトリルである。
【0020】本発明のアクリレート樹脂は任意成分のエ
チレン系モノマーから誘導される反復単位を約0.1〜
50重量%の範囲で含むことが好ましい。エチレン系モ
ノマーから誘導される反復単位のより好ましい範囲は約
5〜10重量%である。
【0021】本発明のアクリレート樹脂は約500〜1
0,000の範囲の数平均分子量を有する。より好まし
い範囲は約1000〜3000である。
【0022】アクリレート樹脂は約20〜500mgK
OH/gの範囲のヒドロキシル価を有する。より好まし
い範囲は約100〜250mgKOH/gである。
【0023】アクリレート樹脂の平均ヒドロキシル官能
価は一般に約1〜10で、好ましい範囲は約2〜5であ
る。
【0024】アクリレート樹脂は約−50℃〜150℃
の範囲のガラス転移温度(Tg)をもつことが好まし
い。より好ましい範囲は約−20℃〜100℃である。
【0025】本発明は、本発明のヒドロキシ官能性アク
リレート樹脂の製造方法を含むものである。この方法
は、C1 −C20アルキルもしくはアリールアクリレート
またはメタクリレートモノマーをアリル系アルコールま
たはプロポキシル化アリル系アルコールと、場合により
エチレン系モノマーとともに、遊離基開始剤の存在下で
共重合させてヒドロキシ官能性アクリレート樹脂を製造
することを含んでなる。
【0026】この方法の重要な点は、重合の進行中に反
応混合物にアクリレートまたはメタクリレートモノマー
の少なくとも約50重量%、好ましくは約70重量%を
徐々に添加することである。好ましくは、反応混合物中
のアクリレートモノマーを一定の低濃度に維持するよう
な速度でアクリレートまたはメタクリレートモノマーを
添加する。有利には、アリル系アルコール対アクリレー
トモノマーの比をほぼ一定に保つようにする。このこと
は比較的均一な組成の樹脂を製造するのに役立つ。アク
リレートモノマーを徐々に添加することは、分子量が十
分に低くかつアリル系アルコールまたはプロポキシル化
アリル系アルコール含量が十分に高いアクリレート樹脂
の製造を可能にする。
【0027】本発明のアクリレート樹脂は、アリル系ア
ルコールまたはプロポキシル化アリル系アルコールから
誘導される反復単位を約5〜60重量%、およびアクリ
レートまたはメタクリレートモノマーから誘導される反
復単位を約40〜95重量%含むことが好ましい。この
樹脂のヒドロキシル価は約20〜500mgKOH/g
の範囲で、数平均分子量は約500〜10,000の範
囲である。
【0028】遊離基開始剤はペルオキシド、ヒドロペル
オキシドまたはアゾ化合物であることが好ましい。好適
な開始剤は約100℃より高い分解温度をもつものであ
る。例を挙げると、t−ブチルヒドロペルオキシド、ジ
−t−ブチルペルオキシド、過安息香酸t−ブチル、ク
メンヒドロペルオキシド、ジクミルペルオキシドなどが
ある。
【0029】必要とされる遊離基開始剤の量はさまざま
であるが、一般にはモノマーの量に基づいて約0.1〜
10重量%の範囲である。好ましくは、遊離基開始剤の
使用量は約1〜5重量%の範囲で、約2〜4重量%の範
囲が最も好ましい。
【0030】総じて、遊離基開始剤は重合の進行中に反
応器へ徐々に添加することが好適である。また、遊離基
開始剤の添加速度をアクリレートまたはメタクリレート
モノマーの添加速度に合致させることが望ましい。
【0031】この方法に任意成分のエチレン系モノマー
を含める場合には、それをアクリレートまたはメタクリ
レートモノマーに比例して添加することが好適である。
例えば、最初にアクリレートモノマーの半分を反応器に
入れて、残りの半分を徐々に添加するのであれば、エチ
レン系モノマーの半分を最初に反応器に入れ、残りの部
分はアクリレートモノマーと一緒に加えることが好まし
い。アクリレートモノマーと同様に、全部のエチレン系
モノマーを徐々に添加することもできる。
【0032】本発明の方法は広い温度範囲で実施可能で
ある。一般的には、反応温度は約60〜300℃の範囲
である。より好ましい範囲は約90〜200℃で、約1
00〜180℃の範囲が最適である。
【0033】本発明の方法は反応溶媒の不在下で有利に
実施しうるが、所望により、溶媒を用いてもよい。有用
な溶媒には、遊離基重合反応を妨害しないか、さもなけ
ればモノマーと反応するものが含まれる。適当な溶媒と
して、エーテル、エステル、ケトン、芳香族および脂肪
族炭化水素、アルコール、グリコールエーテル、グリコ
ールエーテルエステルなど、そしてこれらの混合物が挙
げられるが、それらに限らない。
【0034】本発明はアクリレート樹脂から誘導される
熱硬化性ポリマーを包含し、これにはメラミン樹脂、ポ
リウレタン、エポキシ熱硬化性樹脂、熱硬化性ポリエス
テル、アルキド樹脂、ウラルキド樹脂などが含まれる。
【0035】本発明は、本発明のアクリレート樹脂と架
橋剤を反応させて製造した熱硬化性ポリマーを包含す
る。例えば、メラミンをベースとしたポリマー(特に、
塗料)はアクリレート樹脂とメラミン樹脂との反応によ
り製造することができる。適当なメラミン樹脂として、
商業級のヘキサメトキシメチルメラミン、例えば、Am
erican Cyanamid社の製品であるCYM
EL303架橋剤がある。下記の実施例6〜8および1
6〜17は、本発明のアクリレート樹脂からのメラミン
塗料の製造を示している。架橋されたポリマー樹脂は本
発明のアクリレート樹脂を高分子架橋剤と反応させるこ
とにより得られる。適当な高分子架橋剤は酸無水物また
はカルボン酸を含むポリマー、例えば、ポリアクリル
酸、ポリメタクリル酸、イソブチレン−無水マレイン酸
コポリマー、スチレン−無水マレイン酸コポリマーなど
である。下記の実施例13は、本発明のアクリレート樹
脂とスチレン−無水マレイン酸コポリマーからのこのタ
イプの架橋ポリマーフィルムの製造を示すものである。
【0036】ポリウレタン組成物は、本発明のアクリレ
ート樹脂をジ−もしくはポリイソシアネートまたはイソ
シアネート末端基付きプレポリマーと反応させることに
より製造される。本発明のアクリレート樹脂から誘導さ
れるプレポリマーを用いてもよい。場合により、低分子
量の連鎖延長剤(ジオール、ジアミンなど)を添加す
る。適当なジ−もしくはポリイソシアネートはポリウレ
タンの産業分野で公知のものであり、例えば、トルエン
ジイソシアネート、MDI、高分子MDI、カルボジイ
ミド改質MDI、水素化MDI、イソホロンジイソシア
ネートなどが挙げられる。イソシアネート末端基付きプ
レポリマーは、通常の方法で、ポリイソシアネートとポ
リエーテルポリオール、ポリエステルポリオールなどか
ら製造される。ポリウレタンは任意の希望するNCO指
数で調製されるが、1に近似したNCO指数を用いるこ
とが好ましい。所望により、全部の有効NCO基をアク
リレート樹脂および任意の連鎖延長剤からのヒドロキシ
基と反応させてもよく、また、湿分硬化ポリウレタンの
場合のように、剰余のNCO基が生成物中に残存してい
てもよい。接着剤、シーラント、塗料、エラストマーを
含めて、いろいろなタイプのポリウレタン製品を作るこ
とができる。下記の実施例9〜11は、イソシアネート
末端基付きプレポリマーと本発明のアクリレート樹脂か
ら製造されたポリウレタン塗料を示すものである。ポリ
ウレタン組成物を製造するための他の適当な方法は米国
特許第2,965,615号に記載されており、その教
示内容を参考としてここに組み入れる。
【0037】本発明は、本発明のアクリレート樹脂とエ
ポキシ樹脂との反応生成物であるエポキシ熱硬化性樹脂
を包含する。適当なエポキシ樹脂は一般に、アクリレー
ト樹脂のヒドロキシル基との反応に利用できるエポキシ
基を2個以上もつものである。特に好ましいエポキシ樹
脂はビスフェノール−Aジグリシジルエーテルおよびこ
れに類似のものである。下記の実施例15は、ビスフェ
ノール−Aジグリシジルエーテルと本発明のアクリレー
ト樹脂からのエポキシ熱硬化性樹脂の製造を示すもので
ある。エポキシ熱硬化性樹脂を製造するための他の適当
な方法は米国特許第4,609,717号に記載されて
おり、その教示内容を参考としてここに組み入れる。
【0038】本発明は、本発明のアクリレート樹脂と酸
無水物またはジ−もしくはポリカルボン酸との反応生成
物である熱硬化性ポリエステルを包含する。本発明のア
クリレート樹脂から熱硬化性ポリエステル塗料を製造す
る際のこうした反応の使用は下記の実施例12に示して
ある。適当な酸無水物およびカルボン酸はポリエステル
産業において常用されているものである。例を挙げる
と、無水フタル酸、フタル酸、無水マレイン酸、マレイ
ン酸、アジピン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、セバ
シン酸、コハク酸、無水トリメリト酸など、およびこれ
らの混合物があるが、それらに限らない。熱硬化性ポリ
エステルを製造するための他の適当な方法は米国特許第
3,457,324号に記載されており、その教示内容
を参考としてここに組み入れる。
【0039】本発明は、本発明のアクリレート樹脂を不
飽和脂肪酸と反応させて製造したアルキド組成物を包含
する。適当な不飽和脂肪酸はアルキド樹脂にとって有用
であると当技術分野で知られたものであり、例えば、オ
レイン酸、リシノール酸、リノール酸、リカン酸など、
およびこれらの混合物が含まれる。不飽和脂肪酸と、ラ
ウリン酸やパルミチン酸のような飽和脂肪酸との混合物
も使用できる。アルキド樹脂はアルキド塗料を製造する
のに特に有用である。例えば、最初に、アクリレート樹
脂またはアクリレート樹脂とグリセリンもしくは他の低
分子量ポリオールとの混合物を不飽和脂肪酸で部分的に
エステル化してアルキド樹脂を製造する。次に、この樹
脂を有機溶媒と組み合わせて、必要になるまで樹脂溶液
を貯蔵する。酢酸コバルトのような乾燥剤をアルキド樹
脂の溶液に加え、この溶液を表面上に塗布し、溶媒を蒸
発させ、樹脂を硬化させて本発明のアルキド塗料を残
す。下記の実施例14は、本発明のアルキド塗料を作る
ための一方法を示すものである。アルキド樹脂および塗
料の他の適当な製造方法は米国特許第3,423,34
1号に記載されており、その教示内容を参考としてここ
に組み入れる。
【0040】アルキド樹脂を有機溶媒と組み合わせる代
わりに、この樹脂を水の中に分散させて、水ベースのア
ルキド塗料配合物を調製することができる。アルキド樹
脂の水分散性を向上させる目的で、アルキド樹脂の遊離
ヒドロキシル基を塩に変換してもよい。例えば、アルキ
ド樹脂を無水フタル酸と反応させて、フタル酸残基を含
む樹脂を得る。水酸化ナトリウムを添加すると、フタル
酸ナトリウム塩が生成し、アリルエステルコポリマーか
ら誘導された水分散性アルキド樹脂が得られる。例え
ば、米国特許第3,483,152号を参照されたい。
【0041】本発明は、アクリレート樹脂から製造され
たポリウレタン改質アルキド(ウラルキド)樹脂を包含
する。これらの樹脂はウラルキド塗料を作るのに特に有
用である。最初に、アクリレート樹脂を不飽和脂肪酸
(上記のもの)で部分的にエステル化してアルキド樹脂
を得る。いくらかの遊離ヒドロキシル基を含むアルキド
樹脂をジ−またはポリイソシアネート(上記のもの)と
反応させてプレポリマーを得る。次に、このプレポリマ
ーを連鎖延長剤、大気水分または追加のアルキド樹脂と
反応させると、ウラルキド塗料が得られる。ウラルキド
樹脂および塗料の他の適当な製造方法は米国特許第3,
267,058号に記載されており、その教示内容を参
考としてここに組み入れる。
【0042】本発明のアクリレート樹脂は他のポリマー
とのブレンドによく適合する。アクリレート樹脂は、例
えば、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオー
ル、フェノール樹脂、アクリル酸樹脂、エポキシ樹脂な
どとのブレンドが容易であり、こうしたブレンドは先に
記載した用途に利用される。また、アクリレート樹脂は
ポリマー混合物の混和性を高めるための相溶化剤として
使用することもできる。
【0043】
【実施例】以下の実施例は単に本発明を例示するもので
ある。当業者は、本発明の精神および特許請求の範囲に
含まれる変更が多々あることを理解するだろう。
【0044】実施例1 アリルアルコール、メチルメタクリレートおよび2−エ
チルヘキシルアクリレートからのヒドロキシ官能性アク
リレート樹脂の製造
【0045】攪拌機、蒸気加熱ジャケット、温度制御装
置、窒素流入口、真空蒸留装置および添加ポンプを取り
付けた1リットルのステンレス鋼製反応器に、アリルア
ルコール(350g)、ジ−t−ブチルペルオキシド
(7.4g)、2−エチルヘキシルアクリレート(7.
4g)およびメチルメタクリレート(128g)を入れ
た。ジ−t−ブチルペルオキシド(22.2g)、2−
エチルヘキシルアクリレート(22.7g)およびメチ
ルメタクリレート(397g)を混合し、添加ポンプに
入れた。
【0046】反応器を窒素で3回パージし、密閉して、
内容物を135℃に加熱した。重合中の反応器に、ジ−
t−ブチルペルオキシドと2−エチルヘキシルアクリレ
ートとメチルメタクリレートの混合物を次第に低下する
速度でポンプ移送した。添加速度は次のとおりであっ
た。1時間目、143g/h;2時間目、111g/
h;3時間目、80g/h;4時間目、61g/h;5
時間目、47g/h。モノマーの添加が完了した後も重
合を135℃でさらに0.5時間続けた。真空蒸留(最
高160℃)と水ストリッピングにより未反応のモノマ
ー類を除いた。得られたアクリレート樹脂(615g)
は、Mw=4262、Mn=1585、そしてヒドロキ
シル価=123mgKOH/gを有していた。
【0047】実施例2 アリルアルコール、スチレン、メチルメタクリレート、
n−ブチルメタクリレートおよびn−ブチルアクリレー
トからのヒドロキシ官能性アクリレート樹脂の製造
【0048】実施例1の手順におおむね従った。反応器
にアリルアルコール(280g)、ジ−t−ブチルペル
オキシド(5.9g)、スチレン(9.9g)、メチル
メタクリレート(9.9g)、n−ブチルアクリレート
(14.2g)およびn−ブチルメタクリレート(74
g)を入れた。添加ポンプには、ジ−t−ブチルペルオ
キシド(17.8g)、スチレン(34.9g)、メチ
ルメタクリレート(34.9g)、n−ブチルアクリレ
ート(44.2g)およびn−ブチルメタクリレート
(107g)を入れた。
【0049】反応器を窒素で3回パージし、密閉して、
内容物を135℃に加熱した。重合中の反応器に、添加
ポンプ中に含まれる混合物を次第に低下する速度で徐々
に添加した。添加速度は次のとおりであった。1時間
目、114g/h;2時間目、88g/h;3時間目、
63g/h;4時間目、48g/h;5時間目、37g
/h。モノマーの添加が完了した後も重合を135℃で
さらに0.5時間続けた。真空蒸留と水ストリッピング
により未反応のモノマー類を除いた。得られたアクリレ
ート樹脂(461g)は、Mw=5180、Mn=18
64、そしてヒドロキシル価=118mgKOH/gを
有していた。
【0050】実施例3 アリルアルコール、t−ブチルアクリレートおよびn−
ブチルアクリレートからのヒドロキシ官能性アクリレー
ト樹脂の製造
【0051】実施例1の手順におおむね従った。反応器
にアリルアルコール(300g)、ジ−t−ブチルペル
オキシド(6.5g)、t−ブチルアクリレート(60
g)およびn−ブチルアクリレート(58.5g)を入
れた。添加ポンプには、ジ−t−ブチルペルオキシド
(19.5g)、t−ブチルアクリレート(177g)
およびn−ブチルアクリレート(176g)を入れた。
【0052】反応器を窒素で3回パージし、密閉して、
内容物を135℃に加熱した。重合中の反応器に、添加
ポンプ中に含まれる混合物を次第に低下する速度で徐々
に添加した。添加速度は次のとおりであった。1時間
目、120g/h;2時間目、94g/h;3時間目、
67g/h;4時間目、51g/h;5時間目、40g
/h。モノマーの添加が完了した後も重合を135℃で
さらに0.5時間続けた。真空蒸留と水ストリッピング
により未反応のモノマー類を除いた。得られたアクリレ
ート樹脂(540g)は、Mw=4800、Mn=15
60、そしてヒドロキシル価=120mgKOH/gを
有していた。
【0053】実施例4 プロポキシル化アリルアルコールとメチルメタクリレー
トからのヒドロキシ官能性アクリレート樹脂の製造
【0054】実施例1の手順におおむね従った。反応器
にプロポキシル化アリルアルコール(380g、分子あ
たり平均1.6のオキシプロピレン単位)を入れた。添
加ポンプにジ−t−ブチルペルオキシド(20g)およ
びメチルメタクリレート(380g)を入れた。
【0055】反応器を窒素で3回パージし、密閉して、
内容物を155℃に加熱した。重合の間、添加ポンプ中
に含まれる混合物を次第に低下する速度で徐々に反応器
に添加した。添加速度は次のとおりであった。1時間
目、102g/h;2時間目、92g/h;3時間目、
81g/h;4時間目、68g/h;5時間目、57g
/h。モノマーの添加が完了した後も重合を155℃で
さらに0.5時間続けた。真空蒸留と水ストリッピング
により未反応のモノマー類を除いた。得られたアクリレ
ート樹脂(613g)は、Mw=5274、Mn=19
32、そしてヒドロキシル価=164mgKOH/gを
有していた。
【0056】実施例5 プロポキシル化アリルアルコール、2−エチルヘキシル
アクリレートおよびメチルメタクリレートからのヒドロ
キシ官能性アクリレート樹脂の製造
【0057】実施例1の手順におおむね従った。反応器
にプロポキシル化アリルアルコール(500g、分子あ
たり平均1.6のオキシプロピレン単位)、ジ−t−ブ
チルペルオキシド(22g)、2−エチルヘキシルアク
リレート(5.0g)およびメチルメタクリレート(8
7g)を入れた。添加ポンプには2−エチルヘキシルア
クリレート(10g)とメチルメタクリレート(173
g)を入れた。
【0058】反応器を窒素で3回パージし、密閉して、
内容物を135℃に加熱した。重合中の反応器に、添加
ポンプ中に含まれる混合物を次第に低下する速度で徐々
に添加した。添加速度は次のとおりであった。1時間
目、47g/h;2時間目、42g/h;3時間目、3
7g/h;4時間目、32g/h;5時間目、25g/
h。モノマーの添加が完了した後も重合を135℃でさ
らに0.5時間続けた。真空蒸留と水ストリッピングに
より未反応のモノマー類を除いた。得られたアクリレー
ト樹脂(561g)は、Mw=6332、Mn=204
6、そしてヒドロキシル価=185mgKOH/gを有
していた。
【0059】実施例6 メラミン塗料組成物
【0060】メチルエチルケトン(40g)とキシレン
(40g)と酢酸エチル(40g)の混合溶媒中に、実
施例1のアクリレート樹脂(280g)を溶解した。こ
のアクリレート溶液(30g)をCYMEL303メラ
ミン樹脂(American
【0061】Cyanamid社製)(7.0g)、C
YCAT4040触媒(イソプロピルアルコール中の4
0%p−トルエンスルホン酸;American Cy
anamid社製)(0.7g)、メチルエチルケトン
(10g)および酢酸エチル(10g)とともに混合し
て透明な塗料溶液を調製した。この組成物をアルミニウ
ムパネルにスプレーして110℃で0.5時間焼き付け
た。生成した塗膜は滑らかで、光沢があり、良好な外観
を有し、そして鉛筆硬度5Hに合格した。
【0062】実施例7 メラミン塗料組成物
【0063】メチルエチルケトン(20g)とキシレン
(20g)と酢酸エチル(20g)の混合溶媒中に、実
施例2のアクリレート樹脂(140g)を溶解した。こ
のアクリレート溶液(30g)をCYMEL303メラ
ミン樹脂(7.0g)、CYCAT4040触媒(イソ
プロピルアルコール中の40%p−トルエンスルホン
酸)(0.7g)、メチルエチルケトン(10g)およ
び酢酸エチル(10g)とともに混合して透明な塗料溶
液を調製した。この組成物をアルミニウムパネルにスプ
レーして110℃で0.5時間焼き付けた。生成した塗
膜は滑らかで、光沢があり、良好な外観を有し、そして
鉛筆硬度5Hに合格した。
【0064】実施例8 メラミン塗料組成物
【0065】実施例3のアクリレート樹脂(40g)を
メチルエチルケトン(40g)中で溶解した。このアク
リレート溶液にCYMEL303メラミン樹脂(10
g)とp−トルエンスルホン酸(0.5g)を加えた。
この組成物をアルミニウムパネルにスプレーして100
℃で1.0時間焼き付けた。生成した塗膜は滑らかで、
光沢があり、良好な外観を有していた。
【0066】実施例9 ウレタン塗料組成物
【0067】メチルエチルケトン(40g)とキシレン
(40g)と酢酸エチル(40g)の混合溶媒中に、実
施例1のアクリレート樹脂(280g)を溶解した。こ
のアクリレート樹脂溶液(40g)に、液体MDI
(8.5g、WUC3093T、NCO29.3重量
%、BASF社製)、メチルエチルケトン(10g)お
よび酢酸エチル(10g)を加えた。この組成物をアル
ミニウムパネルにスプレーして25℃で乾かした。生成
した塗膜は滑らかで、光沢があり、良好な外観を有して
いた。
【0068】実施例10 ウレタン塗料組成物
【0069】メチルエチルケトン(20g)とキシレン
(20g)と酢酸エチル(20g)の混合溶媒中に、実
施例2のアクリレート樹脂(140g)を溶解した。こ
のアクリレート樹脂溶液(40g)に、液体MDI
(8.5g、WUC3093T、NCO29.3重量
%)、メチルエチルケトン(10g)および酢酸エチル
(10g)を加えた。この組成物をアルミニウムパネル
にスプレーして25℃で乾かした。生成した塗膜は滑ら
かで、光沢があり、良好な外観を有していた。
【0070】実施例11 ウレタン塗料組成物
【0071】メチルエチルケトン(10g)とキシレン
(10g)と酢酸エチル(10g)の混合溶媒中に、実
施例3のアクリレート樹脂(100g)を溶解した。こ
のアクリレート樹脂溶液(36g)に、液体MDI
(8.5g、WUC3093T、NCO29.3重量
%)、メチルエチルケトン(5g)および酢酸エチル
(5g)を加えた。この組成物をアルミニウムパネルに
スプレーして25℃で乾かした。生成した塗膜は滑らか
で、光沢があり、良好な外観を有していた。
【0072】実施例12 熱硬化性ポリエステル塗料の製造
【0073】実施例1のアクリレート樹脂(500g)
とイソフタル酸(47g)を反応器に入れ、この混合物
に窒素を通しながら180℃に加熱した。酸価が60〜
70mgKOH/gに達したら、アジピン酸(36.5
g)、イソフタル酸(30g)および無水マレイン酸
(3.0g)を加え、この混合物を180℃に再加熱し
た。酸価が10〜12mgKOH/gに低下するまで1
80℃で加熱し続けた。次いで、2−エトキシエタノー
ルアセテート(200g)を加えた。
【0074】得られたポリエステル溶液(600g)を
攪拌機、温度計、還流冷却器、添加漏斗および窒素流入
口を取り付けた反応器に入れ、この混合物を120℃に
加熱した。添加漏斗に2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト(10g)、エチルアクリレート(54g)、スチレ
ン(5g)、メチルメタクリレート(20g)、メタク
リル酸(2g)およびジ−t−ブチルペルオキシド
(1.0g)の混合物を入れた。アクリレートモノマー
混合物をポリエステル混合物に2時間かけて加え、12
0℃でさらに1時間保った。過安息香酸t−ブチル
(0.2g)を加え、この混合物を120℃でさらに2
時間保った。2回目の過安息香酸t−ブチル(0.2
g)を加え、加熱をさらに2時間続けた。最後に、生成
物の溶液を1−ブタノール(30g)とキシレン(20
g)で希釈した。この溶液は熱硬化性塗料として有用で
あることが期待された。この溶液をフィルムとして塗布
し、室温または高温で硬化させることができた。
【0075】実施例13 架橋ポリマーフィルムの製造
【0076】DYLARK332樹脂〔スチレン(86
%)と無水マレイン酸(14%)のコポリマー、ARC
O Chemical社製、10g〕および実施例1の
アクリレート樹脂(10g)をテトラヒドロフラン(2
0g)に溶解した。この溶液をアルミニウムパンの上に
塗り広げて乾かした。得られたポリマーフィルムを20
0℃で0.5時間硬化させた。予期された生成物は熱硬
化ポリマーフィルムである。
【0077】実施例14 アルキド塗料の製造
【0078】攪拌機、温度計、Dean−Starkト
ラップを備えた還流冷却器および窒素流入口を取り付け
た反応器に、実施例1のアクリレート樹脂(174
g)、サフラワー油(64g)、水酸化リチウム(0.
03g)、無水フタル酸(25.5g)、無水マレイン
酸(0.22g)、亜リン酸トリフェニル(0.07
g)およびキシレン(18g)を入れた。この混合物を
200℃に加熱し、酸価が10〜20mgKOH/gに
低下するまでこの温度に保った。反応後、この混合物に
キシレンを添加して希釈し、固形分を50重量%とし
た。この溶液はアルキド塗料として有用であることが期
待された。この溶液をフィルムとして塗布し、室温また
は高温で硬化させることができた。
【0079】実施例15 エポキシ熱硬化性樹脂の製造
【0080】実施例1のアクリレート樹脂(20g)を
Shell Chemical社製のEPON Res
in 1001−X−75(キシレン中の75重量%の
EPON1001F樹脂、535g/エポキシド当量)
とブレンドし、このブレンドをメチルエチルケトン(4
0g)に溶解した。この溶液にトリメチルアミン(0.
4g)を加えた。0.003インチBirdアプリケー
ターを使ってスチールパネル上にフィルムとして引き延
ばし、200℃で10分間焼き付ける場合、硬化フィル
ムは滑らかで、光沢があり、良好な外観を有することが
期待された。
【0081】実施例16 アクリレート樹脂とポリエステルポリオールとのポリマ
ーブレンドおよび該ポリマーブレンドから製造されたメ
ラミン塗料
【0082】実施例1のアクリレート樹脂(30g)を
Cargillの高固体ポリエステル57−5776
(プロピレングリコールメチルエチルアセテート中の固
形分85重量%、固体のヒドロキシル価=178mgK
OH/g)(35g)とブレンドし、このブレンドをメ
チルエチルケトン(50g)に溶解した。この溶液にC
YMEL303メラミン樹脂(30g)およびCYCA
T4040触媒(イソプロピルアルコール中の40%p
−トルエンスルホン酸)(2.5g)を加えた。この組
成物をアルミニウムパネル上にスプレーし、110℃で
30分間焼き付けた。生成した塗膜は滑らかで、光沢が
あり、良好な外観を有することが期待された。
【0083】実施例17 アクリレート樹脂とエポキシ樹脂とのポリマーブレンド
および該ポリマーブレンドから製造されたメラミン塗料
【0084】実施例1のアクリレート樹脂(30g)を
Shell Chemical社製のEPON Res
in 1001−X−75(キシレン中の75重量%の
EPON1001F樹脂、465g/エポキシド当量)
とブレンドし、このブレンドをメチルエチルケトン(5
0g)に溶解した。この溶液にCYMEL303メラミ
ン樹脂(30g)およびCYCAT4040触媒(2.
5g)を加えた。この組成物をアルミニウムパネル上に
スプレーし、110℃で30分間焼き付けた。生成した
塗膜は滑らかで、光沢があり、良好な外観を有すること
が期待された。
【0085】前述の実施例は単なる例示であって、本発
明の範囲は特許請求の範囲によって規定されるものであ
る。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
安価な出発原料から、連鎖移動剤や反応溶媒を使用しな
いで、新たな低分子量のヒドロキシ官能性アクリレート
樹脂が得られる。また、高固形分の低VOC配合物にお
いて有用なヒドロキシ官能性アクリレート樹脂、特にヒ
ドロキシル基含量が高くかつ粘度の低いもの、が得られ
る。本発明のアクリレート樹脂はポリウレタン、エポキ
シ樹脂、メラミン樹脂といった広範囲の熱硬化性ポリマ
ーにおいて有用なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08F 222/00 MLY C08F 222/00 MLY C08G 18/62 NEN C08G 18/62 NEN 59/14 NHB 59/14 NHB

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の反復単位: (a)アリル系アルコール; (b)C1 −C20アルキルもしくはアリールアクリレー
    トまたはメタクリレートモノマー;および (c)場合により、ビニル芳香族モノマー、不飽和ニト
    リル、ビニルエステル、 ビニルエーテル、ハロゲン化ビニル、ハロゲン化ビニリ
    デン、不飽和酸無水物、不飽和ジカルボン酸、アクリル
    酸、メタクリル酸、アクリルアミド、メタクリルアミド
    および共役ジエンより成る群から選ばれる1種以上のエ
    チレン系モノマー;を含んでなり、ヒドロキシル価が2
    0〜500mgKOH/gの範囲で、数平均分子量が5
    00〜10,000の範囲にある、低分子量のヒドロキ
    シ官能性アクリレート樹脂。
  2. 【請求項2】 アリル系アルコールがアリルアルコール
    およびメタリルアルコールより成る群から選ばれる、請
    求項1に記載のアクリレート樹脂。
  3. 【請求項3】 アクリレートまたはメタクリレートモノ
    マーがC1 −C10アルキルアクリレートまたはメタクリ
    レートである、請求項1に記載のアクリレート樹脂。
  4. 【請求項4】 スチレン、アクリロニトリルおよびこれ
    らの混合物より成る群から選ばれるエチレン系モノマー
    を0.1〜50重量%含有する、請求項1に記載のアク
    リレート樹脂。
  5. 【請求項5】 アリル系アルコール5〜60重量%、ア
    クリレートまたはメタクリレートモノマー40〜95重
    量%、およびスチレン、アクリロニトリルおよびこれら
    の混合物より成る群から選ばれるエチレン系モノマー5
    〜10重量%を含有する、請求項1に記載のアクリレー
    ト樹脂。
  6. 【請求項6】 アリルアルコール10〜50重量%、C
    1 −C10アルキルアクリレートまたはメタクリレート5
    0〜90重量%、およびスチレン、アクリロニトリルお
    よびこれらの混合物より成る群から選ばれるエチレン系
    モノマー5〜10重量%を含有する、請求項1に記載の
    アクリレート樹脂。
  7. 【請求項7】 ヒドロキシル価が100〜250mgK
    OH/gの範囲で、数平均分子量が1000〜3000
    の範囲にある、請求項1に記載のアクリレート樹脂。
  8. 【請求項8】 次の反復単位: (a)プロポキシル化アリル系アルコール; (b)C1 −C20アルキルもしくはアリールアクリレー
    トまたはメタクリレートモノマー;および (c)場合により、ビニル芳香族モノマー、不飽和ニト
    リル、ビニルエステル、ビニルエーテル、ハロゲン化ビ
    ニル、ハロゲン化ビニリデン、不飽和酸無水物、不飽和
    ジカルボン酸、アクリル酸、メタクリル酸、アクリルア
    ミド、メタクリルアミドおよび共役ジエンより成る群か
    ら選ばれる1種以上のエチレン系モノマー;を含んでな
    り、ヒドロキシル価が50〜450mgKOH/gの範
    囲で、数平均分子量が500〜10,000の範囲にあ
    る、低分子量のヒドロキシ官能性アクリレート樹脂。
  9. 【請求項9】 プロポキシル化アリル系アルコールが式
    CH2 =CR−CH2 −(A)n −OHを有し、ここで
    Aはオキシプロピレン基であり、Rは水素およびC1
    5 アルキルより成る群から選ばれ、そしてnはプロポ
    キシル化アリル系アルコール中のオキシプロピレン基の
    平均数で、2以下の数値である、請求項8に記載のアク
    リレート樹脂。
  10. 【請求項10】 アクリレートまたはメタクリレートモ
    ノマーがC1 −C10アルキルアクリレートまたはメタク
    リレートである、請求項8に記載のアクリレート樹脂。
  11. 【請求項11】 スチレン、アクリロニトリルおよびこ
    れらの混合物より成る群から選ばれるエチレン系モノマ
    ーを0.1〜50重量%含有する、請求項8に記載のア
    クリレート樹脂。
  12. 【請求項12】 プロポキシル化アリル系アルコール5
    〜60重量%、アクリレートまたはメタクリレートモノ
    マー40〜95重量%、およびスチレン、アクリロニト
    リルおよびこれらの混合物より成る群から選ばれるエチ
    レン系モノマー5〜10重量%を含有する、請求項8に
    記載のアクリレート樹脂。
  13. 【請求項13】 ヒドロキシル価が100〜250mg
    KOH/gの範囲で、数平均分子量が1000〜300
    0の範囲にある、請求項8に記載のアクリレート樹脂。
  14. 【請求項14】 C1 −C20アルキルもしくはアリール
    アクリレートまたはメタクリレートモノマーをアリル系
    アルコールまたはプロポキシル化アリル系アルコール
    と、場合によりエチレン系モノマーとともに、遊離基開
    始剤の存在下で共重合させてヒドロキシ官能性アクリレ
    ート樹脂を製造する方法であって、 用いるアクリレートまたはメタクリレートモノマーの少
    なくとも50重量%を共重合の間に反応混合物に徐々に
    加えること;該アクリレート樹脂がアリル系アルコール
    またはプロポキシル化アリル系アルコールから誘導され
    る反復単位5〜60重量%、およびアクリレートまたは
    メタクリレートモノマーから誘導される反復単位40〜
    95重量%を含むこと;および該アクリレート樹脂のヒ
    ドロキシル価が20〜500mgKOH/gの範囲で、
    数平均分子量が500〜10,000の範囲であるこ
    と;を特徴とする方法。
  15. 【請求項15】 アクリレートまたはメタクリレートモ
    ノマーがC1 −C10アルキルアクリレートまたはメタク
    リレートである、請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 アリル系アルコールがアリルアルコー
    ルおよびメタリルアルコールより成る群から選ばれる、
    請求項14に記載の方法。
  17. 【請求項17】 プロポキシル化アリル系アルコールが
    式CH2 =CR−CH2 −(A)n −OHを有し、ここ
    でAはオキシプロピレン基であり、Rは水素およびC1
    −C5 アルキルより成る群から選ばれ、そしてnはプロ
    ポキシル化アリル系アルコール中のオキシプロピレン基
    の平均数で、2以下の数値である、請求項14に記載の
    方法。
  18. 【請求項18】 エチレン系モノマーがビニル芳香族モ
    ノマー、不飽和ニトリル、ビニルエステル、ビニルエー
    テル、ハロゲン化ビニル、ハロゲン化ビニリデン、不飽
    和酸無水物、不飽和ジカルボン酸、アクリル酸、メタク
    リル酸、アクリルアミド、メタクリルアミドおよび共役
    ジエンより成る群から選ばれる1種以上のモノマーであ
    る、請求項14に記載の方法。
  19. 【請求項19】 連鎖移動剤の不在下で行う、請求項1
    4に記載の方法。
  20. 【請求項20】 溶媒の不在下で行う、請求項14に記
    載の方法。
  21. 【請求項21】 アクリレートまたはメタクリレートモ
    ノマーの少なくとも70重量%を共重合の間にアリル系
    アルコールに徐々に加える、請求項14に記載の方法。
  22. 【請求項22】 メラミン樹脂と請求項1のアクリレー
    ト樹脂との反応生成物。
  23. 【請求項23】 ジ−もしくはポリイソシアネートまた
    はイソシアネート末端基付きプレポリマーと請求項1の
    アクリレート樹脂との反応生成物を含むポリウレタン。
  24. 【請求項24】 エポキシ樹脂と請求項1のアクリレー
    ト樹脂との反応生成物を含むエポキシ熱硬化性樹脂。
  25. 【請求項25】 酸無水物と請求項1のアクリレート樹
    脂との反応生成物を含む熱硬化性ポリエステル。
  26. 【請求項26】 スチレン/無水マレイン酸コポリマー
    と請求項1のアクリレート樹脂との反応生成物を含む架
    橋ポリマー樹脂。
  27. 【請求項27】 脂肪酸、低分子量ポリオールおよび請
    求項1のアクリレート樹脂の反応生成物を含むアルキド
    樹脂。
  28. 【請求項28】 脂肪酸、低分子量ポリオール、ジ−ま
    たはポリイソシアネートおよび請求項1のアクリレート
    樹脂の反応生成物を含むポリウレタン改質アルキド樹
    脂。
  29. 【請求項29】 請求項1のアクリレート樹脂と、ポリ
    エーテルポリオール、ポリエステルポリオール、フェノ
    ール系樹脂、アクリル酸樹脂およびエポキシ樹脂より成
    る群から選ばれる1種以上のポリマーを含有するポリマ
    ーブレンド。
  30. 【請求項30】 請求項29のポリマーブレンドをジ−
    もしくはポリイソシアネートまたはイソシアネート末端
    基付きプレポリマーと反応させることにより製造された
    ポリウレタン。
  31. 【請求項31】 メラミン樹脂と請求項29のポリマー
    ブレンドとの反応生成物。
  32. 【請求項32】 酸無水物と請求項29のポリマーブレ
    ンドとの反応生成物を含む熱硬化性ポリエステル。
  33. 【請求項33】 メラミン樹脂と請求項8のアクリレー
    ト樹脂との反応生成物。
  34. 【請求項34】 ジ−もしくはポリイソシアネートまた
    はイソシアネート末端基付きプレポリマーと請求項8の
    アクリレート樹脂との反応生成物を含むポリウレタン。
  35. 【請求項35】 エポキシ樹脂と請求項8のアクリレー
    ト樹脂との反応生成物を含むエポキシ熱硬化性樹脂。
  36. 【請求項36】 酸無水物と請求項8のアクリレート樹
    脂との反応生成物を含む熱硬化性ポリエステル。
  37. 【請求項37】 スチレン/無水マレイン酸コポリマー
    と請求項8のアクリレート樹脂との反応生成物を含む架
    橋ポリマー樹脂。
  38. 【請求項38】 脂肪酸、低分子量ポリオールおよび請
    求項8のアクリレート樹脂の反応生成物を含むアルキド
    樹脂。
  39. 【請求項39】 脂肪酸、低分子量ポリオール、ジ−ま
    たはポリイソシアネートおよび請求項8のアクリレート
    樹脂の反応生成物を含むポリウレタン改質アルキド樹
    脂。
  40. 【請求項40】 請求項8のアクリレート樹脂と、ポリ
    エーテルポリオール、ポリエステルポリオール、フェノ
    ール系樹脂、アクリレートおよびエポキシ樹脂より成る
    群から選ばれる1種以上のポリマーを含有するポリマー
    ブレンド。
  41. 【請求項41】 請求項40のポリマーブレンドをジ−
    もしくはポリイソシアネートまたはイソシアネート末端
    基付きプレポリマーと反応させることにより製造された
    ポリウレタン。
  42. 【請求項42】 メラミン樹脂と請求項40のポリマー
    ブレンドとの反応生成物。
  43. 【請求項43】 酸無水物と請求項40のポリマーブレ
    ンドとの反応生成物を含む熱硬化性ポリエステル。
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