JPH08239157A - 巻取りバインドテープ及び巻取りバインドテープ製造方法及び製本装置 - Google Patents

巻取りバインドテープ及び巻取りバインドテープ製造方法及び製本装置

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JPH08239157A
JPH08239157A JP4218595A JP4218595A JPH08239157A JP H08239157 A JPH08239157 A JP H08239157A JP 4218595 A JP4218595 A JP 4218595A JP 4218595 A JP4218595 A JP 4218595A JP H08239157 A JPH08239157 A JP H08239157A
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JP
Japan
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tape
sheet bundle
melt adhesive
hot melt
bind tape
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Pending
Application number
JP4218595A
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English (en)
Inventor
Yoshimasu Yamaguchi
義益 山口
Toshihiko Kusumoto
俊彦 楠元
Yuji Yamanaka
祐二 山中
Kozo Sakakibara
弘造 榊原
Yutaka Ota
裕 太田
Hideaki Ozasa
秀明 小笹
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】製本したシート束からホットメルト接着剤がは
み出さない巻取りバインドテ−プを得る。 【構成】シート束を糊付けする厚目のホットメルト接着
剤層502を製本単位毎にブロックパターン化してテ−
プ長手方向に所定の間隔Lを置いて配列した。製本単位
のブロックは、複数種類のサイズ(例えば、A5,B
5,レター,A4)のシート束に対応できるようにする
ため、複数のブロック502A,502B,502C,
502Dからなっている。例えば、A5サイズのシート
束の製本に用いる場合には、基準ブロック502Aをブ
ロック502Aと502Bの間で切断して使用する。B
5サイズのシート束の製本に用いる場合には、基準ブロ
ック502Aと補助ブロック502Bをブロック502
Bと502Cの間で切断して使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シート束を自動的に糊
付け製本する製本装置に用いられる巻取りバインドテー
プに関する。
【0002】
【従来の技術】シートへの画像形成から画像形成済みシ
ートの製本作業までを一連の流れで連続的に行うオンラ
イン装置が知られている。このオンライン装置において
は、複数枚の画像形成済みシート(シート束)を糊付け
製本する方法を採っている。この糊付け製本には、ホッ
トメルト接着剤が塗布されている短冊状のバインドテー
プが用いられている。
【0003】オンライン装置を移動中の画像形成済みシ
ートを製本する場合には、まず、移動中の画像形成済み
シートを整合トレイ上に積載して同整合トレイ上で整合
する。次に、整合を終えたシート束のバウンドエッジに
短冊状に切断されたバインドテープを配置する。次に、
ヒータでバインドテープを加熱してホットメルト接着剤
を溶かす。溶けたホットメルト接着剤はシート間に流れ
込んでシート束を糊付けする。この場合、左右のサイド
ヒータがバインドテープの左右両側部を折り曲げてシー
ト束の表表紙と裏表紙に接着させる。
【0004】図29(a) ,(b) に、従来のオンライン装
置に使用されている巻取りバインドテープの構成を示
す。
【0005】本巻取りバインドテープは、リール状に巻
かれている状態でオンライン装置にセットされており、
製本位置に供給される際にカッタによって所定長(短冊
状)に切断されるようになっている。
【0006】テープ基材900の同一面には、薄目のホ
ットメルト接着剤層901と厚目のホットメルト接着剤
層902とが塗布されている。薄目のホットメルト接着
剤層901はバインドテープの幅方向両側部をシート束
の表表紙と裏表紙に接着するためのものであり、テープ
基材900の全幅でテープ基材900の長手方向に連続
的に塗布されている。また、厚目のホットメルト接着剤
層901はシート束を糊付けするためのものであり、テ
ープ基材900の中央部にテープ基材900の長手方向
に連続的に塗布されている。
【0007】本巻取りバインドテープは、テープ幅サイ
ズの異なるものが数種類用意されており、シート束の厚
みに応じて最適なテープ幅サイズの巻取りバインドテー
プが選択使用されるようになっている。このようにテー
プ幅サイズが異なるのは、厚目のホットメルト接着剤層
902の幅寸法が異なるからである。数種類のテープ幅
サイズの中から厚目のホットメルト接着剤層902の幅
寸法がシート束の厚みよりも若干大き目のものを使用す
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例の
巻取りバインドテープを使用して製本を行った場合に
は、テープ基材900からのホットメルト接着剤のはみ
出しが生じ易い問題があった。
【0009】バインドテープは短冊状に切断されて製本
位置へ供給され、ヒータによって加熱される。そして、
この加熱されたバインドテープにシート束のバウンドエ
ッジが押し付けられてシート束の糊付けが行われる。シ
ート束のバウンドエッジがバインドテープに押し付けら
れると、バインドテープ上の溶融しているホットメルト
接着剤の一部が各シート間に流入してシート同士を接着
する。
【0010】しかし、従来例のバインドテープの場合、
各シート間に流入しえないホットメルト接着剤がシート
束に押し流されて長手方向の両端部(切断部)からはみ
出してしまう。従来例の巻取りバインドテープの場合、
短冊状に切断されたバインドテープには、厚目のホット
メルト接着剤層902が長手方向の両端部にまで塗布さ
れているために、各シート間に流入しえないホットメル
ト接着剤はシート束に押し流されて長手方向の両端部か
らはみ出し易くなっている。
【0011】このように、製本されたシート束からホッ
トメルト接着剤がはみ出してしまうと、高温になってい
るヒータの表面に付着するので、次のような不具合が生
ずる。 (1) 製本されたシート束をヒータから離そうとする時、
製本されたシート束とヒータとの間で溶けたホットメル
ト接着剤が延びるいわゆる糸引きが発生して、製本され
たシート束にホットメルト接着剤の糸が付いてしまうの
で、見栄えが悪くなる。 (2) ヒータ表面に付着しているホットメルト接着剤を除
去するには、ヒータ電源を一旦切ってヒータ温度が常温
まで低下するのを待ち、安全な状態になった時点でへら
等の掻き取り用具で除去しなければならない。そして、
製本作業を続行するには、再度ヒータ電源を投入して、
使用温度までヒータをウェイトアップしなければならな
いので、オンライン装置全体のプロダクティビティの低
下につながる。
【0012】例えば、ヒータ表面に付着しているホット
メルト接着剤を除去せずに次の製本作業を行った場合に
は、ヒータ表面に付着していたホットメルト接着剤がバ
インドテープに転移してしまい、製本されたシート束の
見栄えが悪くなってしまう。
【0013】また、ヒータ表面に付着しているホットメ
ルト接着剤をヒータ電源を切らずに温調状態のままで除
去しようとしても、高温のヒータ表面に付着しているホ
ットメルト接着剤は離れ難いので、完全に除去すること
は難しい。 (3) 製本されたシート束をヒータから離す時にホットメ
ルト接着剤の糸屑が機内の部品に付着したり、機内に落
ちたりするので、故障の原因になることがある。このた
め、定期的な機内清掃を余儀なくされている。
【0014】図30に、シート束SAとバインドテープ
T上に塗布されている厚目のホットメルト接着剤層90
2の関係を示す。バインドテープTの幅方向両側部が図
示のように左右のサイドヒータによって折り曲げられる
と、厚目のホットメルト接着剤層902の幅方向両側部
分も折り曲げられて表表紙と裏表紙側に回り込むように
なる。なお、実際上は、厚目のホットメルト接着剤層9
02の幅寸法はシート束SAの厚みよりも若干大き目で
あるので、表表紙と裏表紙側に回り込む量は図示よりも
少ない。
【0015】しかし、この表表紙と裏表紙側に回り込ん
だホットメルト接着剤が図31に示すように溶けてシー
ト束SAのバウンドエッジ側に流れ込むと、上述のホッ
トメルト接着剤のはみ出しを一段と助長するようになる
ので、従来では、左右のサイドヒータの加圧力を下げた
り、加熱温度を下げたりして、表表紙と裏表紙側に回り
込んだホットメルト接着剤が溶けてシート束SAのバウ
ンドエッジ側に流れ込まないようにしているが、このよ
うにした場合、シート束SAのバウンドエッジ側が膨ら
むので、製本されたシート束SAの見栄えが悪くなるば
かりでなく、複数のシート束を重ねた際の安定性も悪く
なる問題があった。
【0016】そこで本発明は、上述の如き事情に鑑みて
なされたもので、製本されたシート束からホットメルト
接着剤のはみ出しが生じることのない巻取りバインドテ
ープを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、テープ基材5
00の幅方向両側部をシート束S1の表表紙と裏表紙と
に接着するための薄目のホットメルト接着剤層501
と、前記シート束S1を糊付けするための厚目のホット
メルト接着剤層502と、を前記テープ基材500の同
一面に有している巻取りバインドテープに係る。
【0018】そして、本発明は、上記目的を達成するた
め、製本単位毎にブロックパターン化した前記厚目のホ
ットメルト接着剤層502をテープ長手方向に所定の間
隔Lを置いて配列したことを特徴とする。
【0019】
【作用】上記構成とした本発明の巻取りバインドテープ
によれば、厚目のホットメルト接着剤層502を製本単
位毎にブロックパターン化しているので同巻取りバイン
ドテープを短冊状に切断する際には、テープ長手方向の
両側部に厚目のホットメルト接着剤層502が存在しな
い遊休スペースH1,H2部分を設けて切断することが
可能となる。
【0020】この短冊状のバインドテープを用いてシー
ト束S1の糊付けを行った場合、溶けたホットメルト接
着剤がシート束S1に押し流されてもテープ長手方向両
側の接着剤非塗布部分H1,H2に吸収されるようにな
るので、溶けたホットメルト接着剤がシート束S1から
はみ出すことはない。
【0021】なお、上記カッコ内の符号は図面を参照す
るためのものであって、本発明の構成を何等限定するも
のではない。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 〈実施例1〉図1は本発明の実施例1に係る巻取りバイ
ンドテープの構成を示す。図1(a)は斜視図であり、
図1(b)は縦断正面図である。
【0023】本巻取りバインドテープT1は、テープ基
材500の同一面に、薄目のホットメルト接着剤層50
1と、厚目のホットメルト接着剤層502とを形成して
いる。
【0024】テープ基材500には、通常例えば、紙、
不織布、布等の繊維質材料が用いられるが、ポリエステ
ル、ポリカーボネート等のプラスチックフィルムを用い
ることもある。また、ホットメルト接着剤層501,5
02には、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
(EVA)、接着性ポリエチレン系、ポリアミド系、ポ
リブチラール系等を基剤とした接着剤が用いられる。
【0025】薄目のホットメルト接着剤層501はバイ
ンドテープの幅方向両側部をシート束の表表紙と裏表紙
に接着するためのものであり、テープ基材500の一面
全体に形成されている。また、厚目のホットメルト接着
剤層502はシート束を糊付けするためのものであり、
製本単位毎にブロックパターン化されてテープ長手方向
に所定の間隔(L)を置いて配列されている。
【0026】本実施例の場合、製本単位のブロックパタ
ーンは、テープ長手方向に所定の間隔を置いて配置され
ている複数のブロック502A,502B,502C,
502Dによって構成されており、複数種類のサイズの
シート束に対応できるようになっている。
【0027】図2(a)に、シート束サイズと各ブロッ
ク502A〜502Dとの関係を示す。なお、図2
(b)は巻取りバインドテープT1の縦断側面図であ
る。
【0028】最小サイズであるA5サイズのシート束S
1の製本に用いる場合には基本ブロック502Aのみを
使う。この場合、巻取りバインドテープT1はC1位置
とC2位置にて切断する。
【0029】また、次に大きいサイズであるB5サイズ
のシート束S2の製本に用いる場合には基本ブロック5
02Aと補助ブロック502Bとを使う。この場合、巻
取りバインドテープT1はC1位置とC3位置にて切断
する。
【0030】また、次に大きいサイズであるレターサイ
ズのシート束S3の製本に用いる場合には基本ブロック
502Aと補助ブロック502B,502Cとを使う。
この場合、巻取りバインドテープT1はC1位置とC4
位置にて切断する。
【0031】また、最大サイズであるA4サイズのシー
ト束S4の製本に用いる場合には基本ブロック502A
と補助ブロック502B,502C,502Dとを使
う。この場合、巻取りバインドテープT1はC1位置と
C5位置にて切断する。
【0032】本巻取りバインドテープT1には製本単位
の区分を表わすマークとしての切欠503がテープ長手
方向に形成されており、この切欠503の位置を基準と
して上述の各切断位置C1〜C5を算出して本巻取りバ
インドテープT1の切断を行う。
【0033】図3に、切欠503の検知例を示す。
【0034】本検知例では、フォトインタラプタ504
を用いて切欠503を検知している。テープ供給路の切
断カッタの上流部に巻取りバインドテープT1を挟む状
態でフォトインタラプタ504を設置している。巻取り
バインドテープT1の移動によって切欠503がフォト
インタラプタ504の発光部504Aと受光部504B
の間を通過すると、発光部504Aから発光している光
が受光部504Bで受光されるようになり、フォトイン
タラプタ504はオン信号を出力する。
【0035】図4に、例えばA5サイズのシート束S1
と、このシート束S1に使用するサイズに切断された短
冊状のバインドテープT2の関係を示す。
【0036】バインドテープT2の長さB1はシート束
S1のバウンドエッジの長さB2と一致しているが、厚
目のホットメルト接着剤層502の長さB3はシート束
S1のバウンドエッジの長さB2よりも小さ目になって
いる。従って、テープ長手方向の両側部には厚目のホッ
トメルト接着剤が塗布されていない遊休スペースH1,
H2が存在している。
【0037】今、バインドテープT2を不図示のヒータ
で加熱してホットメルト接着剤層502を溶かし、溶け
たホットメルト接着剤層502にシート束S1を押し付
けると、一部のホットメルト接着剤は各シート間に流れ
込むがそのほかのホットメルト接着剤はシート束S1に
押し流されるようになる。しかし、この押し流されたホ
ットメルト接着剤は図5(a)に示すように遊休スペー
スH1,H2に吸収されるので、シート束S1からはみ
出すことはない。この遊休スペースH1,H2には表表
紙と裏表紙側に回り込んだホットメルト接着剤も吸収す
るだけの余裕があるので、図5(b)に示すように、不
図示のサイドヒータで加圧してバインドテープT2の幅
方向両側部500A,500Bを直角に折り曲げること
ができる。 〈実施例2〉上記実施例1の巻取りバインドテープT1
は複数種類のサイズのシート束S1〜S4に対応できる
ようになっているが、図6に示す本実施例の巻取りバイ
ンドテープT3は特定サイズのシート束(例えばA4サ
イズのシート束S4)に専用のものとなっている。
【0038】本巻取りバインドテープT3の場合、製本
単位のブロックパターンは1つのブロック502Eによ
って構成されており、C6位置とC7位置で切断する。 〈実施例3〉上記実施例1,2の巻取りバインドテープ
T1,T3は薄目のホットメルト接着剤層501の上に
厚目のホットメルト接着剤層502を形成しているが、
図7に示す本実施例の巻取りバインドテープT4の場合
には、厚目のホットメルト接着剤層502を覆うように
薄目のホットメルト接着剤層501を形成している。
【0039】本実施例の巻取りバインドテープT4の厚
目のホットメルト接着剤層502は、溶融したホットメ
ルト接着剤をテープ基材500上に塗布するのではな
く、リール状に巻かれているホットメルト接着剤テープ
を所定長に切断して、テープ基材500上に接合するこ
とにより形成される。
【0040】この場合、所定長に切断されたホットメル
ト接着剤テープは、例えば、遠赤外線加熱手段や光学的
加熱手段、超音波溶着手段等を用いてテープ基材500
上に接合される。
【0041】このように、ホットメルト接着剤テープを
テープ基材500上に接合することにより厚目のホット
メルト接着剤層502を形成する構成の場合には、高温
のホットメルト接着剤をテープ基材500上に塗布する
ことにより厚目のホットメルト接着剤層502を形成す
る構成の場合よりも多くの好ましい面がある。
【0042】すなわち、第1に、バインドテープ製造時
にテープ基材500の性能が保たれる点である。テープ
基材500上に高温のホットメルト接着剤を塗布した場
合には、テープ基材500内の水分やガスが蒸発しやす
くなるが、テープ基材500上にホットルト接着剤テー
プを接合した場合には、テープ基材500内の水分やガ
スがあまり蒸発しないので、テープ基材500の物性が
損われない。
【0043】第2に、厚目のホットメルト接着剤層50
2の接着力が所望通りに得られる点である。テープ基材
500上に高温のホットメルト接着剤を塗布した場合に
は、テープ基材500内から蒸発したガスがホットメル
ト接着剤中にガス溜り(気泡)をつくるので、所定量の
ホットメルト接着剤によって厚目のホットメルト接着剤
層502を形成することができないことがあり、接着力
不足が生じることがあるが、テープ基材500上にホッ
トメルト接着剤テープを接合した場合にはこのようなこ
とがない。
【0044】第3に、巻き取られたバインドテープの巻
き数が不足するようなことがない点である。巻き取られ
たバインドテープはその外径寸法で巻き数がチェックさ
れるようになっているが、テープ基材500上に高温の
ホットメルト接着剤を塗布した場合には、テープ基材5
00内から蒸発したガスがホットメルト接着剤中にガス
溜りをつくるので、厚目のホットメルト接着剤層502
が膨らみ、巻き取られたバインドテープの巻き数が不足
することがある。これに対し、テープ基材500上にホ
ットメルト接着テープを接合した場合には、厚目のホッ
トメルト接着剤層502が膨らまないので、巻き取られ
たバインドテープの巻き数が不足するようなことがな
い。
【0045】テープ基材500の表面に例えばアルミ箔
層等を形成することにより、テープ基材500内の水分
やガスの蒸発を防ぐことはできるが、バインドテープの
コストアップ等につながるので好ましくない。
【0046】また、本実施例の巻取りバインドテープT
4のように、テープ基材500上に厚目のホットメルト
接着剤層502上に薄目のホットメルト接着剤層501
を形成する構成の場合には、薄目のホットメルト接着剤
層501が厚目のホットメルト接着剤層502を覆うよ
うになるので、(1) ヒータで加熱した時に厚目のホット
メルト接着剤層502からの水蒸気ガスの発生が抑えら
れる、(2) リール状に巻き取られたバインドテープにお
いて、厚目のホットメルト接着剤層502がテープ基材
500と直接的に接触しなくなるので、長期保存中でも
ブロッキングが発生しない、(3) 厚目のホットメルト接
着剤層502は融点を下げても状態が安定しているの
で、ヒータによる加熱時間を短縮することができ、オン
ライン装置全体のプロダクティビティの向上につなが
る、等の利点がある。
【0047】〈巻取りバインドテープ製造装置の構成
例〉図8に、上記実施例2の巻取りバインドテープT3
を製造する装置の構成例を示す。
【0048】一面の全体に薄目のホットメルト接着剤層
501を形成済みのテープ基材500が巻き取られた状
態で支軸600上に支持されている。このテープ基材5
00は給送ローラ対601によって繰り出されて搬送ロ
ーラ602へ送られる。
【0049】テープ基材500が搬送ローラ602を通
過する時、定量吐出器603の吐出ノズル603Aから
定量ずつ吐出されるホットメルト接着剤606が薄目の
ホットメルト接着剤層50(不図示)1の上に塗布さ
れ、テープ基材500上には厚目のホットメルト接着剤
層(製本単位のブロックパターン)502が順次形成さ
れて行く。
【0050】定量吐出器603には、ヒータ内蔵型ホッ
パ604内の溶融したホットメルト接着剤606が給送
路605を介して供給されている。
【0051】また、定量吐出器603にはバルブを閉じ
た後に吐出ノズル603Aから糸引き状態となっている
ホットメルト接着剤606を吸引する機能が備えられて
いるので、テープ基材500上に形成された厚目のホッ
トメルト接着剤層502のエッジ精度、体積精度、寸法
精度が所定の精度に得られる。
【0052】なお、定量吐出器603がホットメルト接
着剤606を吐出する時期は、光学検知手段607から
の検知情報に基づいて設定される。すなわち、光学検知
手段607が移動しているテープ基材500から切欠5
03を検知すると、所定時間後に定量吐出器603がホ
ットメルト接着剤606を吐出する。
【0053】テープ基材500上に塗布されたホットメ
ルト接着剤606は冷却ファン608によって強制冷却
されて急速に固化し、安定する。続いてテープ基材50
0はスリッタ装置609を通過して両サイドを切断さ
れ、検査用検知手段610によって検査された後、巻取
り軸611上に巻き取られる。 〈バインドテープ供給装置の構成例〉図9に、上記実施
例2の巻取りバインドテープT3を短冊状に切断して製
本位置へ供給する装置(バインドテ−プ供給手段)63
0の構成例を示す。
【0054】所定位置に回転可能に支持されている巻取
りバインドテープT3はガイドローラ612に案内され
搬送ローラ613,614,615に搬送されて印字装
置616へ送られる。この時、光学検知手段(フォトイ
ンタラプタ)617が切欠503の位置を検知して切断
基準位置C6を検出すると、切断装置618が作動して
巻取りバインドテープT3を切断位置C7で切断する。
この切断で出た端切れ619はダストボックス620内
に落下収納される。
【0055】切断後の短冊状のバインドテープT5は搬
送ローラ621,622によってインクジェット式印字
装置616を通過する過程で、タイトル等が印字され
る。そして、印字を終えたバインドテープT5は、搬送
ローラ623,624,625,626によって製本位
置(図16におけるヒータ51,52のテープガイド8
6,87)へ送られる。
【0056】なお、巻取りバインドテ−プT1,T3,
T4の製本単位のブロックパターンの区分を表わすマ−
クは切欠503に限ることはない。例えば、光学的検知
手段によって検知可能な光反射部材や光反射塗料等によ
って形成してもよい。また、磁気検知手段によって検知
可能な磁性部材や非磁性部材によって形成してもよい。
また、機械的検知手段によって検知可能な穴(切欠も含
む)であってよい。
【0057】上記マークは、バインドテープ製造時の位
置の検出、バインドテープ供給時の位置の検出、バイン
ドテープの残量チェック等に用いられるが、バインドテ
ープ製造時にはバインドテープは高温になっているの
で、この高温のバインドテープに接触しないで位置の検
出が可能な光学的検知手段や磁気検知手段等を採用でき
ることが好ましい。 〈オンライン装置の構成例〉図10に、本発明の巻取り
バインドテープT3(T1,T4)を使用してシート束
S1の製本を行うオンライン装置の全体構成例を示す。
【0058】本オンライン装置1は、読取り・給紙装置
201、画像形成装置202、製本装置203及び仕分
け収納装置204を連続して接続することにより構成さ
れている。
【0059】読取り・給紙装置201は、不図示の原稿
をセットする原稿台部2と、セットされた原稿を読取り
走査する光学系3を上部に有し、下部には異なるサイズ
のシートSを積載した複数の給紙デッキ6、7とシート
Sを給紙する給紙部9、10が配置されている。
【0060】給紙されたシートSは、シート搬送部11
を介して下流の画像形成装置202のシート搬送路12
へ搬送される。符号13は上記光学系3により読み取ら
れた画像情報に基づくレーザ光を発射するレーザースキ
ャナ、15はトナー像が形成される画像形成部(感光ド
ラム)を示す。画像形成部15によって画像形成された
シートSは、搬送ベルト16、搬送ローラ対17によ
り、下流の製本装置203のシート搬送路19へ搬送さ
れる。
【0061】製本装置203は、図2に示すように、シ
ート搬送路19から分岐して搬送されるシートSを収納
して整合するシート整合トレイ41、シート先端が突き
当てられる突き当て部材59、整合されたシート束及び
バインドテープを加熱するテ−プ加熱装置56、製本完
成品をハンドリングするハンドリング部材805を備え
ている上下動自在のキャリッジ60と、製本完成品を収
納するスタッカ71,72などを備えている。
【0062】仕分け収納装置204において、符号25
はシート搬送路19を搬送されるシートSを搬送パス2
6に伝達するエレベータ、27は搬送パス26の複数の
分岐部にそれぞれ配置された搬送ローラ対、29は各分
岐部で分岐されたシートSを対応する排出トレイ30に
排出する排出ローラ対を示している。また、製本装置2
03の排出口139から排出される製本完成品は、エレ
ベータ25及び搬送ローラ対31を介して排出口32か
ら機外に排出することができる。
【0063】なお、製本装置203は、仕分け収納装置
204が接続されていない場合には、第1の排出口19
bに排出されたシートを積載する積載トレイ(不図示)
と第2の排出口139に排出された製本完成品を積載す
る積載トレイ(不図示)とをそれぞれ備える。
【0064】図11に製本装置203の詳細な構成を示
す。
【0065】製本装置203は、画像形成装置202か
ら搬送されるシートSのシート搬送路19を有してい
て、両端部に、第1の搬入口19a、排出口19bがそ
れぞれ形成されている。シート搬送路19に沿って、上
流側から搬入ローラ対20、複数の搬送ローラ対21、
排出ローラ対22などがそれぞれ配設されている。
【0066】搬入ローラ対20の下流側近傍には、フラ
ッパ36が配設されていて、シート搬送路19をガイド
部33、35に分岐している。上記フラッパ36が作動
してシー卜Sをガイド部33へ導いたり、あるいは作動
しない場合は、シートSはそのまま搬送路19内を搬送
される。
【0067】ガイド部33の下流側には、上ガイド板4
3を有するシート整合トレイ41が下流側が低くなるよ
うに傾斜して配設されていて、その先端部側にはシート
Sが突き当たる突き当て部材59が配設されている。搬
送ローラ対39によりシート整合トレイ41に搬入され
るシートSは、一端部が図中左上部を揺動中心として回
動自在のベルトからなる掃き寄せ部材49により、突き
当て部材59側へ寄せられて突き当て整合される。
【0068】また、シート幅方向の整合は、掃き寄せ部
材50によって、不図示の基準側に寄せられて行われ
る。上ガイド板43の上部に配設したファン46は、整
合トレイ41に搬入されるシートSをエアーで押さえ付
けて、折り畳まれたシートSの膨らみを防止するもので
ある。
【0069】53は指定枚数のシート束を挟持するクラ
ンプ部材を示している。また、42はシート束の補助ガ
イドプレート、55はストップフィンガ(一冊分のシー
ト束が収納されると作動して、次のシート束の先頭の数
枚を一時的に貯留する)を示している。
【0070】また、製本完成したシート束Slを移送す
るキャリッジ60は、次のような構成部材を有してい
る。
【0071】すなわち、キャリッジ60は、回転自在の
チェーン等により上下動自在に支持されているハウジン
グ801と、このハウジング801に正逆回転自在に設
けられた搬送ベルト803と、この搬送ベルト803に
付随して移動する後押し部材802と、補助ガイドプレ
ート42により搬送されるシート束の後端が突き当たる
ことによりシート束を支持し、かつ、シー卜束端部の位
置から待避可能な位置へ、支軸806を中心として回動
可能なシート束後端支持板804と、製本されたシート
束を受け取る位置とベルト803に渡す位置に屈伸する
リンク807で支持されたシート束支持棒805等を有
している。支持棒805は支軸806を中心として回動
自在になっている。
【0072】上記シート束後端支持板804は、クラン
プ部材53がシート束S1をテープ加熱装置56から離
間させた後に、シート束端部を支持する位置に移動し、
クランプ部材53がシート束S1から離間することによ
り、シート端部が突き当てられてシート束S1を支持す
るものである。
【0073】77Aは第1のテープリール、77Bは第
2のテープリールをそれぞれ示しており、いずれかのテ
ープリール77A,77Bから繰り出される巻取りバイ
ンドテープT3(T1,T4)は、カッタ618により
所定の長さに切断される。
【0074】図11において、65は製本完成品を冷却
するファンを示していて、矢印66方向にエアーを流
す。71、72はキャリッジ60により搬送される製本
完成品が収納されるスタッカ、70はスタッカ71、7
2を引き出し自在にガイドするガイドレール。
【0075】テープリール77A,77Bから巻取りバ
インドテープT3(T1,T4)を供給する装置630
(図9参照)の構成と動作は上述の通りである。
【0076】図12ないし図15は、シート整合トレイ
41へのシートSの搬入、及び整合されたシート束S1
の背面当接位置Hへの移送状態を示している。
【0077】図12において、シート整合トレイ41に
一冊分の製本用シート束S1が搬入され整合されると、
クランプ部材53が矢印G方向に作動して、シート束S
lがクランプされる。複数部の製本を行う際には、この
とき同時にストップフィンガー55が作動して、整合が
完了してクランプ部材53でクランプされたシート束S
lが整合トレイ41から搬出されるまで、次の冊束の先
頭から数枚のシートSを一時的に貯留し始める。
【0078】図13は、突き当て部材59が待避位置に
待避して、クランプ部材53がシート束Slを整合トレ
イ41内から背面当接位置Hへ移動させる状態を示して
いる。クランプ部材53は、シート束Slをクランプし
て、背面当接位置Hに向かって直線的に移動する(シー
ト束S1に無理なストレスをかけないようにして)。こ
の時、クランプ部材53の移動に略連動して、整合トレ
イ41の下部から補助ガイドプレート42がシート束S
lと平行に略等速に背面当接位置H近傍まで移動して、
シート束Slの下面をガイドしている。
【0079】図14はクランプ部材53によってシート
束Slが整合トレイ41から搬出された状態を示してい
る。クランプ部材53によってシート束Slが整合トレ
イ41から搬出されると、突き当て部材59が突き当て
部に復帰し、ストップフィンガー55が貯留位置から待
避位置に待避して、貯留していた枚数のシートSを整合
トレイ41内に位置させると共に、整合トレイ41内に
搬入されてくるシートSを整合する。
【0080】図15はクランプ部材53によってシート
束Slを背面当接位置Hに設定させる状態を示してい
る。シート束Slはクランプ部材53にクランプされ、
下面を補助ガイドプレート42によってガイドされつつ
直線的に(無理なストレスをかけられることなく)移動
されて背面当接位置Hに設定される。
【0081】なお、突き当て部材59とヒータ56
(H)との距離は、製本するシート束S1の大きさより
長くなっている。
【0082】図16(a)は、テープ加熱装置56の略
正面図を示している。
【0083】同図において、テープ加熱装置56は巻取
りバインドテープT3から切断された短冊状のバインド
テープT5を加熱する背面ヒータ56aを有している。
テープ加熱装置56の両側に配設されているサイドヒー
タ51、52は、内側にヒータ5la、52aを、側部
にコロ5lb、52bを有している。サイドヒータ5
1、52の近傍には、内端にガイド部86a、87aを
有するテープガイド86、87がそれぞれ配設されてい
て、基部が固着されている支軸88、89を中心として
回動自在になっている。
【0084】図16(b)〜図21は、テープ加熱装置
56の作動状況を示しており、図16(b)はバインド
テープT5がバインドテープ供給装置630によってテ
ープガイド86、87に案内されて、背面当接位置Hに
供給された状態を示している。
【0085】バインドテープT5が背面当接位置Hに供
給されると、背面ヒ−タ56aが移動してバインドテー
プT5の予熱を開始する(図17(a))。
【0086】図17(b)は、シート束搬送手段53に
よって、整合トレイ41から整合されたシート束S1が
背面当接位置Hに移送され、シート束S1の背面がバイ
ンド(接着面に当接)されている状態を示している。こ
の時、シート束S1の背面側端部近傍には、規制ガイド
上、下90a,90bがシート束S1をガイドしてい
る。これはシートSのカールや自重、加熱手段の熱でシ
−トSが広がることを防止するためのものである。
【0087】シート束S1の背面バインドが完了する
と、図18(a)に示すように、サイドヒータ51、5
2がテープガイド86、87を待避させながら、バイン
ドテープT5の端部を持ち上げつつ側面のバインディン
グを開始する。この時、前記規制ガイド上、下86、8
7はサイドヒータ51、52の移動に伴ってシート先端
部より待避する。
【0088】図18(b)は、シー卜束S1のサイドの
バインドを行っている状態を示している。サイドヒータ
51、52は、図に示すように、矢印方向に移動してバ
インドテープT5を介してシート束S1の先端両側部を
押圧してサイドのバインドを行う。この時、前述のよう
に図示位置にテープガイド86,87規制ガイド上、下
90a,90bは待避している。
【0089】シートサイドのバインドが完了すると、バ
インドテープT5の折り曲げ部の仕上げを行うために、
サイドヒータ51、52は、図19(a)に示すよう
に、シート束S1のサイドの加圧を行いつつ、矢印方向
にしごきを加える。
【0090】次に、サイドヒータ51、52が矢印方向
に移動して、サイドヒータ51、52での加圧が解除さ
れる(図19(b))。
【0091】サイドヒータ51、52での加圧が解除さ
れると、シート束搬送手段であるクランプ部材53が、
製本完成品Slを背面当接位置Hより待避させ、製本完
成品S1をキャリッジ60(図22参照)への受け渡し
位置へと移送する(図20(a))。
【0092】サイドヒータ51、52及び背面ヒータ5
6aは、製本完成品S1が背面当接位置Hから待避する
ときに、次のバインドテープT5を供給されるために、
図20(b)、図21に示すように、待避位置に戻る。
【0093】図22は、下面を補助ガイドプレート42
にガイドされつつクランプ部材53によって、製本完成
品S1がキャリッジ60への受け渡し位置に位置してい
る状態を示している。
【0094】キャリッジ60は、背面当接位置Hでシー
ト束S1が製本されている間に、キャリッジ60内のシ
ート束支持棒805と、シート束後端支持板804とが
回転軸を中心にして回転し、シート束支持棒805はシ
ート束S1の下面を補助ガイドプレート42と共に支持
する(シート束支持棒805が図10に示す矢印D方向
に動く)。
【0095】製本完成後、製本されたシート束S1は、
クランプ部材53によって矢印C方向(図10)に移動
してヒータ56より離間する。その後、引き上げられた
シート束端部と、ヒータ56の間に、シート束後端支持
板804が移動する。
【0096】図23は、クランプ部材53がシート束S
lより離間し、シート束S1の端部が、シート束後端支
持板804上に突き当たり、シート束S1を矢印B方向
(図8)で支える状態を示している。
【0097】シート束支持棒805が、矢印D方向(図
8)に更に動き、シート束S1の下面をシート束支持棒
805のみで支持する。その後、クランプ部材53と補
助ガイドプレート42が整合トレイ41の方向に戻る
(図23)。
【0098】シート束S1が、シート支持棒805によ
って、補助ガイドプレート42の移動する軌跡上よりも
上方向に上げられているため、クランプ部材53及び補
助ガイドプレート42はシート束下面に擦れることな
く、整合トレイ41まで戻ることが可能である。
【0099】なお、補助ガイドプレート42及び支持棒
805は交互にずれたくし歯状をなしていて、お互いに
交互に進入できるようになっている。
【0100】クランプ部材53及び補助ガイドプレート
42が整合トレイ41まで戻ると完成品S1は搬送ベル
ト61上に接地する(図24)。
【0101】図25及び図26はそれぞれスタッカ7
1、72へ製本完成品を収納している状態を示してい
る。キャリッジ60上の製本完成品S1は搬送ベルト6
1と後端押し部材802によってスタッカ71、72に
収納される。
【0102】また、キャリッジ60上の製本完成品S1
をスタッカ71、72に収納しない場合には、図27に
示すように、製本完成品S1は第2の排出口139から
機外に排出される。
【0103】図28において、製本装置203から排出
される製本完成品S1は、仕分け収納装置204内の下
部においてエレベータ25に渡され、このエレベータ2
5の上下動作によって、所定の排出トレイ30へ製本完
成品S1が収納される。また、排出トレイ30への製本
完成品S1の収納が不必要な場合は、最下位に位置する
エレベータ25を経てそのまま仕分け収納装置204の
機外に排出される。
【0104】また、未製本用シート束、あるいはシート
を本体から製本装置を通じて仕分け収納装置に排出する
場合、キャリッジ60が製本装置203の下方に移動す
る。そして、未製本用シート束あるいはシートは、スタ
ッカ72の下方にある第2の搬入口91から入り、左側
下部搬送路92、キャリッジ60、右側下部搬送路93
を通じて、第2の排出口139から排出される。このよ
うに構成することによって未製本用シート束を仕分け収
納装置204外に排出する場合、仕分け収納装置204
の搬送パス26を経由しないで、シート束S1の機外へ
の排出を行うことが可能となる。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の巻取りバ
インドテープにおいては、製本単位毎にブロックパター
ン化した厚目のホットメルト接着剤層をテープ長手方向
に所定の間隔を置いて配列したので、短冊状に切断した
バインドテープの長手方向両側部には厚目のホットメル
ト接着剤層が存在しない遊休スペースが形成される。
【0106】このために、ヒータによる加熱で溶けたホ
ットメルト接着剤がシート束に押し流されても遊休スペ
ースに吸収されてシート束からはみ出さなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る巻取りバインドテープ
の構成を示す斜視図(図1(a))及び縦断正面図(図
1(b))。
【図2】同巻取りバインドテープの製本単位のブロック
パターンの構成とシート束サイズとの関係を示す平面図
(図2(a))及び同ブロックパターンの構成を示す側
面図(図2(b))。
【図3】同巻取りバインドテープに形成されている切欠
を検知するための検知例を示す縦断正面図。
【図4】同巻取りバインドテープから切断された短冊状
のバインドテープを使用してシート束を糊付けしようと
する状態を示す縦断側面図。
【図5】同バインドテープによってシート束の糊付けが
行われた状態を示す縦断側面図(図5(a))及び正面
図(図5(b))。
【図6】本発明の実施例2に係る巻取りバインドテープ
の製本単位のブロックパターンの構成とシート束サイズ
との関係を示す平面図(図6(a))及び同ブロックパ
ターンの構成を示す側面図(図6(b))。
【図7】本発明の実施例3に係る巻取りバインドテープ
の構成を示す斜視図(図7(a))及び縦断正面図(図
7(b))。
【図8】本発明の巻取りバインドテープを製造するバイ
ンドテープ製造装置の構成例を示す側面図。
【図9】本発明の巻取りバインドテープを短冊状に切断
して製本位置へ供給するバインドテープ供給装置の構成
例を示す縦断側面図。
【図10】本発明の巻取りバインドテープを使用して製
本するオンライン装置の全体構成例を示す縦断側面図。
【図11】同オンライン装置における製本装置の詳細な
構成を示す縦断側面図。
【図12】同製本装置の整合トレイ上でシートを整合す
る動作を説明する縦断側面図。
【図13】同整合トレイ上で整合されたシート束をヒー
タ背面へ移動させる動作を説明する縦断側面図。
【図14】同整合トレイ上で整合されたシート束をヒー
タ背面へ移動させる動作を説明する縦断側面図。
【図15】同整合トレイ上で整合されたシート束をヒー
タ背面へ移動させる動作を説明する縦断側面図。
【図16】同製本装置のヒータ部の構成を示す縦断側面
図(図16(a))及び同ヒータ部にバインドテープが
セットされた状態を示す縦断側面図(図16(b))。
【図17】同ヒータ部の背面ヒータがバインドテープの
背面へ移動して加熱を開始した状態を示す縦断側面図
(図17(a))及び加熱されたバインドテープにシー
ト束が押し当てられた状態を示す縦断側面図(図17
(b))。
【図18】同ヒータ部のサイドヒータが側面のバインド
を行う動作を説明する縦断側面図。
【図19】同ヒータ部のサイドヒータが側面のバインド
を行う動作を説明する縦断側面図。
【図20】製本が完了した後のヒータ部の動作とシート
束の退避動作を説明する縦断側面図。
【図21】製本が完了した後のヒータ部の動作とシート
束の退避動作を説明する縦断側面図。
【図22】製本完成品がキャリッジに受け渡される時の
動作を説明する縦断側面図。
【図23】製本完成品がキャリッジに受け渡される時の
動作を説明する縦断側面図。
【図24】製本完成品がキャリッジに受け渡される時の
動作を説明する縦断側面図。
【図25】製本完成品がキャリッジによって上部のスタ
ッカに収納されている状態を示す縦断側面図。
【図26】製本完成品がキャリッジによって下部のスタ
ッカに収納されている状態を示す縦断側面図。
【図27】キャリッジによって搬送された製本完成品が
機外へ排出されている状態を示す縦断側面図。
【図28】製本装置から排出された製本完成品が仕分け
収納装置のエレベータに受け渡されている状態を示す縦
断側面図。
【図29】従来例の巻取りバインドテープの構成を示す
斜視図(図29(a))及び縦断正面図(図29
(b))。
【図30】従来例の巻取りバインドテープから切断した
短冊状のバインドテープを用いて製本されたシート束を
示す縦断正面図。
【図31】同シート束のバウンドエッジ側が膨らまない
ように製本した場合を示す縦断正面図。
【符号の説明】
500 テープ基材 501 薄目のホットメルト接着剤 502 厚目のホットメルト接着剤 502A 基準ブロック 502B,502C,502D 補助ブロック 502E ブロック 503 切欠(製本単位の区分を表わすマ−ク) 504 フォトインタラプタ(マ−ク検知手段) 602 搬送ローラ(搬送手段) 603 定量吐出器(接着剤塗布手段) B2 バウンドエッジの長さ B3 ブロックの長さ C1〜C7 切断位置 L ブロックの間隔 S1,S2,S3,S4 シート束 T1,T3,T4 巻取りバインドテ−プ
フロントページの続き (72)発明者 榊原 弘造 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 太田 裕 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小笹 秀明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ基材の幅方向両側部をシート束の
    表表紙と裏表紙とに接着するための薄目のホットメルト
    接着剤層と、前記シート束を糊付けするための厚目のホ
    ットメルト接着剤層と、を前記テープ基材の同一面に有
    している巻取りバインドテープにおいて、 製本単位毎にブロックパターン化した前記厚目のホット
    メルト接着剤層をテープ長手方向に所定の間隔を置いて
    配列したことを特徴とする巻取りバインドテープ。
  2. 【請求項2】 前記製本単位のブロックパターンは、特
    定サイズの前記シート束に対応する1つのブロックから
    なることを特徴とする請求項1記載の巻取りバインドテ
    ープ。
  3. 【請求項3】 前記ブロックの長さは前記シート束のバ
    ウンドエッジの長さよりも小さく設定されていることを
    特徴とする請求項2記載の巻取りバインドテープ。
  4. 【請求項4】 前記各製本単位のブロックパターンの間
    に切断位置を設けたことを特徴とする請求項2記載の巻
    取りバインドテープ。
  5. 【請求項5】 前記製本単位のブロックパターンは、複
    数のサイズの前記シート束に対応する複数のブロックか
    らなることを特徴とする請求項1記載の巻取りバインド
    テープ。
  6. 【請求項6】 前記製本単位のブロックパターンを構成
    している複数のブロックは、最小サイズの前記シート束
    に対応する基準ブロックと、この基準ブロックと組み合
    わせることにより最小サイズよりも大きいサイズの前記
    シート束に対応する補助ブロックと、からなることを特
    徴とする請求項5記載の巻取りバインドテープ。
  7. 【請求項7】 前記基準ブロックの長さは前記最小サイ
    ズのシート束のバウンドエッジの長さよりも小さく設定
    され、前記基準ブロックと前記補助ブロックとを合わせ
    た長さは前記最小サイズよりも大きいサイズのシート束
    のバウンドエッジの長さよりも小さく設定されているこ
    とを特徴とする請求項6記載の巻取りバインドテープ。
  8. 【請求項8】 前記各製本単位のブロックパターンの間
    と、前記製本単位のブロックパターンを構成する各ブロ
    ックの間に切断位置を設けたことを特徴とする請求項5
    記載の巻取りバインドテープ。
  9. 【請求項9】 製本単位の区分を表わすマークをテープ
    長手方向に設けていることを特徴とする請求項1記載の
    巻取りバインドテープ。
  10. 【請求項10】 前記マークは、光学的検知手段によっ
    て検知可能な光反射部材又は光反射塗料等によって形成
    されていることを特徴とする請求項9記載の巻取りバイ
    ンドテープ。
  11. 【請求項11】 前記マークは、磁気検知手段によって
    検知可能な磁性部材又は非磁性部材によって形成されて
    いることを特徴とする請求項9記載の巻取りバインドテ
    ープ。
  12. 【請求項12】 前記マークは、機械的検知手段又は光
    学的検知手段によって検知可能な切欠き又は穴であるこ
    とを特徴とする請求項9記載の巻取りバインドテープ。
  13. 【請求項13】 前記マークは、前記テープ基材上に前
    記厚目のホットメルト接着剤層が形成される前の工程で
    すでに前記テープ基材上に形成されていることを特徴と
    する請求項9記載の巻取りバインドテープ。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載の巻取りバインドテー
    プの製造方法において、一面全体に前記薄目のホットメ
    ルト接着剤層を形成している前記テープ基材を搬送手段
    で搬送しつつ、接着剤塗布手段によってホットメルト接
    着剤を断続的に前記薄目のホットメルト接着剤層上に塗
    布してテープ長手方向に順次前記製本単位のブロックパ
    ターンを形成して行くことを特徴とする巻取りバインド
    テープ製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項1に記載の巻取りバインドテー
    プの製造方法において、前記テープ基材を搬送手段で搬
    送しつつ前記テープ基材の一面上に接着剤テープ供給手
    段から供給されたブロック状のホットメルト接着剤テー
    プを断続的に貼着してテープ長手方向に順次前記製本単
    位のブロックパターンを形成して行く第1の工程と、前
    記テープ基材を搬送手段で搬送しつつ接着剤塗布手段に
    よって前記テープ基材の一面の全体に前記薄目のホット
    メルト接着剤層を形成するホットメルト接着剤を塗布す
    る第2の工程を経て形成されることを特徴とする巻取り
    バインドテープ製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし13に記載のうちのい
    ずれか1項の巻取りバインドテ−プと、前記巻取りバイ
    ンドテ−プを製本単位毎に切断して製本位置へ供給する
    バインドテ−プ供給手段と、製本位置にセットされたバ
    インドテ−プを加熱するバインドテ−プ加熱手段と、を
    備えたことを特徴とする製本装置。
JP4218595A 1995-03-01 1995-03-01 巻取りバインドテープ及び巻取りバインドテープ製造方法及び製本装置 Pending JPH08239157A (ja)

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JP4218595A Pending JPH08239157A (ja) 1995-03-01 1995-03-01 巻取りバインドテープ及び巻取りバインドテープ製造方法及び製本装置

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JP (1) JPH08239157A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11174629A (ja) * 1997-12-17 1999-07-02 Fuji Photo Film Co Ltd 感光材料への遮光材料装着方法およびその装置
EP2724868A2 (en) 2012-10-26 2014-04-30 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Bookbinding tape cassette and bookbinding sheet

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