JPH1024670A - 製本テープ及び該製本テープを使用する製本装置並びに該製本装置を備えた画像形成ライン - Google Patents

製本テープ及び該製本テープを使用する製本装置並びに該製本装置を備えた画像形成ライン

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JPH1024670A
JPH1024670A JP8181051A JP18105196A JPH1024670A JP H1024670 A JPH1024670 A JP H1024670A JP 8181051 A JP8181051 A JP 8181051A JP 18105196 A JP18105196 A JP 18105196A JP H1024670 A JPH1024670 A JP H1024670A
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JP
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tape
bookbinding
adhesive
sheet bundle
base material
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JP8181051A
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English (en)
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Ryuichi Iwanaga
竜一 岩永
Yutaka Ota
裕 太田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートサイズのばらつきに応じて長さ調整可
能にカットできる製本テープにおいて、製本の端部にあ
たる長さ調整領域の背部接着剤よりも短い複数の相互に
離隔されて塗布された端部接着剤群接着剤を断続的なパ
ターンに設け、接着剤の製本端部からのはみ出しを最小
限に抑えることができる製本テープ及び該製本テープを
使用する製本装置並びに該製本装置を備えた画像形成ラ
インを提供すること。 【解決手段】 テープ基材303に中央部に連続的に塗
布された背部接着剤304と、該背部接着剤304に隣
接する短い複数の相互に離隔されて塗布された端部接着
剤群350とを備え、前記端部接着剤群の厚さは、前記
背部接着剤よりも小さく設けられいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成したシー
トを糊付けして製本する製本テープ及び該製本テープを
使用する製本装置並びに該製本装置を備えた画像形成ラ
インに係り、詳しくは、例えば、連続的に画像形成する
のに必要な複数の装置と、画像形成したシートを製本す
る製本装置と、製本した製本完成品を仕分け分類する仕
分け収納装置等を接続してなるオンラインの装置に適用
される製本装置に関し、特に装置内に連続的に巻回され
収納されている製本用テープの接着層塗布構成及び該製
本テープを使用する製本装置並びに該製本装置を備えた
画像形成ラインに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成したシートの複数枚を糊
付けして製本する動作を連続して行う場合、シートを整
合してシート束を構成し、該シート束に製本テープ(以
下「糊付けテープ」という)を貼付して製本を行ってい
る。前記糊付けテープ302は、図15に示す通りホッ
トメルト型の接着剤がテープ基材上に塗布されているタ
イプであって、シート束の背部に貼付される背部接着剤
304と、図16に示すシート束の表紙部320a及び
裏表紙部320bを接着する接着剤(以下「側面部接着
剤」という)404との2つの構成からなり、製本物の
用紙引き抜き強度性能に影響の大きい背部接着剤の塗布
厚みは側面部接着剤の塗布厚みよりも大であり、従って
糊付けテープ1本あたりの背部接着剤304の塗布量も
側面部接着剤404よりも多くなっている。
【0003】そして、前記糊付けテープ302は、ヒー
タを含むテープ加熱装置により加熱されて、シート束の
背部並びに表紙部及び裏表紙部に貼付されて製本が行わ
れる。尚、糊付けテープを加熱する前記ヒータ装置は、
背部接着剤を主として加熱するセンターヒータ315
と、側面部接着剤を加熱するサイドヒータ51、52の
組み合わせからなり、テープ加熱装置内でそれぞれが移
動し、糊付けテープ302を加熱することによってシー
ト束320と糊付けテープ302を接着、製本完成品を
作成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例ではホットメルト接着剤付きの糊付けテープをヒータ
装置でシート束と接着させる際に以下のような不備があ
った。通常接着されるシート束320の長さと糊付けテ
ープ302の長さは接着されたときの仕上がりを考慮す
ると同一な長さである(図17)。糊付けテープ302
上の背部接着剤304もそのテープ長さと同一であり、
糊付けテープ302の端部まで塗布されている。
【0005】ヒータ装置内に糊付けテープ302がセッ
トされた後にシート束320がヒータ装置内に進入し、
糊付けテープ302に当接するとヒータの熱によリ糊付
けテープ上の背部接着剤304が溶融し、接触している
シート束320の端部に浸透する。しかしながら、端部
近傍の背部接着剤304は溶融するとその接触したシー
ト束によって糊付けテープの外側へと押し出されてはみ
出し部316(図18)を形成し、糊付けテープ302
の接触面であるヒータ315の保護部材上に移動する。
【0006】前記ヒータ保護部材上に移動したホットメ
ルト接着剤は、ヒータが通電され、高温であると溶融し
たままその場所にとどまり続け、次の製本を行うために
ヒータ装置に進入してきたバインダーテープの非接着剤
面に付着し、バインダーテープを汚してしまい、ひいて
は製本完成品の外観を損なうといった欠点があった。ま
たヒータ保護部材上に移動した接着剤は、その状態のま
までヒータの通電が切れヒータ保護部材上の温度が低下
すると、その場で固化してしまいヒータ装置内にとどま
り続けヒータ内を汚してしまうという事があり、短い頻
度で保護部材の清掃を行う必要があった。
【0007】そこで、本発明の第1の目的は、シートサ
イズのばらつきに応じて長さ調整可能にカットできる製
本テープにおいて、製本の端部にあたる長さ調整領域の
背部接着剤よりも短い複数の相互に離隔されて塗布され
た端部接着剤群を断続的なパターンに設け、接着剤の製
本端部からのはみ出しを最小限に抑えるとともに、端部
の製本を十分に保つことができる製本テープ及び該製本
テープを使用する製本装置並びに該製本装置を備えた画
像形成ラインを提供することにある。
【0008】また、第2の発明の目的は、製本テープ長
さ調整領域における断続的な接着剤の塗布厚さを連続塗
布部厚さより薄くすることにより、製本端部からの接着
剤のはみ出しがより少なくなり、より外観品位の高い製
本を行なうことができる製本テープ及び該製本テープを
使用する製本装置並びに該製本装置を備えた画像形成ラ
インを提供することにある。
【0009】更に、第3の発明の目的は、製本用接着剤
を断続的にパターンで設けることにより、1本のテープ
で各製本サイズに対応でき、また製本端部への接着剤の
はみ出しも少なく抑え、製本品位の向上を図ることがで
きる製本テープ及び該製本テープを使用する製本装置並
びに該製本装置を備えた画像形成ラインを提供すること
にある。
【0010】また、第4の発明の目的は、シート束の背
部に貼付する背部接着剤の周囲の未塗布部に接着剤を吸
収する接着剤吸収部材を設けることにより、接着剤の製
本端部への接着剤のはみ出しも少なく抑え、製本品位の
向上を図ることができる製本テープ及び該製本テープを
使用する製本装置並びに該製本装置を備えた画像形成ラ
インを提供することにある。
【0011】そして、第5の発明の目的は、シート束の
背部に貼付する背部接着剤の周囲の未塗布部に、前記背
部接着剤よりも高粘度の接着剤を設けることにより、接
着剤の製本端部への接着剤のはみ出しも少なく抑え、製
本品位の向上を図ることができる製本テープ及び該製本
テープを使用する製本装置並びに該製本装置を備えた画
像形成ラインを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、第1の発明は、シート束に貼
付して該シート束を製本する連続的に巻回された製本テ
ープにおいて、前記製本テープの全長及び全幅に渡るテ
ープ基材と、前記製本テープを前記シート束に貼付した
ときに該シート束の背部に接着する、前記テープ基材の
長手方向に沿って該テープ基材の中央部に連続的に塗布
された背部接着剤と、前記背部接着剤に隣接する該背部
接着剤よりも短い複数の相互に離隔されて塗布された端
部接着剤群と、を備え、前記製本テープは、前記背部接
着剤と前記端部接着剤群の複数のうちの適宜数とを組み
合わせてシート束の長さに対応することができること、
を特徴とする製本テープにある。
【0013】また、第2の発明は、前記端部接着剤群
は、前記テープ基材の長手方向において前記背部接着剤
の両端部に塗布されていることを特徴とする。
【0014】更に、第3の発明は、前記端部接着剤群の
厚さは、前記背部接着剤よりも小さく設けられ、前記製
本テープを前記シート束に貼付したときに、該端部接着
剤群が前記テープ基材から流出しないことを特徴とす
る。
【0015】そして、第4の発明は、シート束に貼付し
て該シート束を製本する連続的に巻回された製本テープ
において、前記製本テープの全長及び全幅に渡るテープ
基材と、前記製本テープを前記シート束に貼付したとき
に該シート束の背部に接着する、前記テープ基材の長手
方向に沿って該テープ基材の中央部に相互に離隔されて
断続的に塗布された背部接着剤群と、を備え、前記製本
テープは、前記背部接着剤群の複数のうちの適宜数を組
み合わせてシート束の長さに対応することができるこ
と、を特徴とする製本テープにある。
【0016】また、第5の発明は、シート束に貼付して
該シート束を製本する連続的に巻回された製本テープに
おいて、前記製本テープの全長及び全幅に渡るテープ基
材と、前記製本テープを前記シート束に貼付したときに
該シート束の背部に接着する、前記テープ基材の長手方
向に沿って該テープ基材の中央部に連続的に塗布された
背部接着剤と、前記製本テープを前記シート束に貼付し
たときに、流動する該背部接着剤を吸収して前記テープ
基材からの流出を防止する、前記背部接着剤に隣接する
位置に設けられた接着剤吸収部材と、により構成される
こと、を特徴とする製本テープにある。
【0017】更に、第6の発明は、シート束に貼付して
該シート束を製本する連続的に巻回された製本テープに
おいて、前記製本テープの全長及び全幅に渡るテープ基
材と、前記製本テープを前記シート束に貼付したときに
該シート束の背部に接着する、前記テープ基材の長手方
向に沿って該テープ基材の中央部に連続的に塗布された
背部接着剤と、前記製本テープを前記シート束に貼付し
たときに、流動する該背部接着剤を吸収して前記テープ
基材からの流出を防止する、前記背部接着剤の未塗布領
域に設けられた接着剤吸収部材と、により構成されるこ
と、を特徴とする製本テープにある。
【0018】また、第7の発明は、前記接着剤吸収部材
は、前記テープ基材の長手方向において前記背部接着剤
の両端部に設けられていることを特徴とする。
【0019】更に、第8の発明は、前記接着剤吸収部材
は、前記テープ基材の幅方向において前記背部接着剤の
両辺部に設けられていることを特徴とする。
【0020】そして、第9の発明は、シート束に貼付し
て該シート束を製本する連続的に巻回された製本テープ
において、前記製本テープの全長及び全幅に渡るテープ
基材と、前記製本テープを前記シート束に貼付したとき
に該シート束の背部に接着する、前記テープ基材の長手
方向に沿って該テープ基材の中央部に連続的に塗布され
た背部接着剤と、前記テープ基材の長手方向に沿って前
記背部接着剤の両辺側に連続的に設けられた接着剤吸収
部材と、前記接着剤吸収部材の表面に設けられた、前記
製本テープを前記シート束に貼付したときに該シート束
の背部に隣接する表紙部及び裏表紙部に接着する側面部
接着剤と、により構成されること、を特徴とする製本テ
ープにある。
【0021】また、第10の発明は、シート束に貼付し
て該シート束を製本する連続的に巻回された製本テープ
において、前記製本テープの全長及び全幅に渡るテープ
基材と、前記製本テープを前記シート束に貼付したとき
に該シート束の背部に接着する、前記テープ基材の長手
方向に沿って該テープ基材の中央部に連続的に塗布され
た背部接着剤と、前記製本テープを前記シート束に貼付
したときに、流動する該背部接着剤の前記テープ基材か
らの流出を阻止する、前記背部接着剤に隣接する位置に
設けられた前記背部接着剤よりも粘度が高い端部接着剤
と、により構成されること、を特徴とする製本テープに
ある。
【0022】更に、第11の発明は、前記端部接着剤
は、前記テープ基材の長手方向において前記背部接着剤
の両端部に設けられていることを特徴とする。
【0023】また、第12の発明は、上述の製本テープ
を供給する製本テープ供給装置と、前記製本テープ供給
装置から供給された製本テープを加熱してシート束に貼
付するテープ加熱装置と、製本された製本完成品を収納
するスタッカ、とを備えたこと、を特徴とする製本装置
にある。
【0024】そして、第13の発明は、原稿を読み取り
シートを供給する読み取り・供給装置と、前記原稿に基
づきシートに画像形成する画像形成装置と、該画像形成
されたシートを製本する上述の製本装置と、該製本装置
において製本された製本完成品を仕分けて収納する仕分
収納装置と、を備えたこと、を特徴とする画像形成ライ
ンにある。
【0025】[作用]上述構成において、第1の発明
は、製本テープがシート束に貼付されると、テープ基材
の長手方向に沿って該テープ基材の中央部に連続的に塗
布された背部接着剤がシート束の背部に接着して、前記
背部接着剤に隣接する該背部接着剤よりも短い複数の相
互に離隔されて塗布された端部接着剤群がシート束の背
部の端部に接着する。前記端部接着剤群は、相互に離隔
されて塗布されているため、テープ基材からの流出が阻
止される。
【0026】また、第2の発明においては、テープ基材
の長手方向において前記背部接着剤の両端部に塗布され
ているため、シート束の上端部及び下端部からの流出が
阻止される。
【0027】更に、第3の発明においては、前記端部接
着剤群の厚さが前記背部接着剤よりも小さく設けられて
いるため、前記製本テープを前記シート束に貼付したと
きに、該端部接着剤群が前記テープ基材から流出しな
い。
【0028】そして、第4の発明においては、カットさ
れた製本テープの両端部に、テープ基材の長手方向に沿
って該テープ基材の中央部に相互に離隔されて断続的に
塗布された背部接着剤群が配置されているため、該両端
部からの背部接着剤の流出が阻止される。
【0029】また、第5の発明においては、テープ基材
の長手方向に沿って該テープ基材の中央部に連続的に塗
布された背部接着剤に隣接する位置に設けた接着剤吸収
部材が、前記背部接着剤から流動する該背部接着剤を吸
収することにより、テープ基材からの流出を防止する。
【0030】更に、第6の発明においては、テープ基材
の長手方向に沿って該テープ基材の中央部に連続的に塗
布された背部接着剤の未塗布領域に設けた接着剤吸収部
材が、前記背部接着剤から流動する該背部接着剤を吸収
することにより、テープ基材からの流出を防止する。
【0031】そして、第7の発明においては、前記接着
剤吸収部材は、前記テープ基材の長手方向において前記
背部接着剤の両端部に設けられているため、シート束の
上端部及び下端部からの流出が阻止される。
【0032】また、第8の発明においては、前記接着剤
吸収部材は、前記テープ基材の幅方向において前記背部
接着剤の両辺部に設けられているため、テープ基材の両
辺部からの流出が阻止される。
【0033】そして、第9の発明においては、テープ基
材の中央部に連続的に塗布された背部接着剤がシート束
の背部に接着するとともに、該シート束の背部に隣接す
る側面部接着剤が該シート束の表紙部及び裏表紙部に接
着する。そして、前記テープ基材の長手方向に沿って前
記背部接着剤の両辺側に連続的に設けられた接着剤吸収
部材が、背部接着剤を吸収してテープ基材からの流出を
阻止する。
【0034】また、第10の発明においては、テープ基
材の長手方向に沿って該テープ基材の中央部に連続的に
塗布された背部接着剤よりも粘度の高い端部接着剤が、
該背部接着剤が流出することを阻止する。
【0035】更に、第11の発明においては、前記端部
接着剤が、前記テープ基材の長手方向において前記背部
接着剤の両端部に設けられているため、シート束の上端
部及び下端部からの流出が阻止される。
【0036】また、第12の発明においては、製本テー
プ供給装置から供給される前記製本テープが、テープ加
熱装置により加熱されてシート束に貼付される。そし
て、製本完成品としてスタッカに収納される。
【0037】そして、第13の発明においては、読み取
り・供給装置により読み取られた原稿が、画像形成装置
においてシートに画像形成される。そして、前記製本装
置において、前記シートが集合したシート束に前記製本
テープが加熱・貼付されて製本される。製本完成品は、
仕分収納装置に収納される。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って本発明の説明
を行う。 〈第1の実施の形態〉画像形成したシートの複数枚を糊
付けして製本する動作を連続して自動的に行う場合、こ
れらに必要なジョブを行う複数の装置を連結したオンラ
インの画像形成ラインが用いられている。
【0039】図5において、画像形成ライン(以下「オ
ンライン装置」という)1は、読み取り・給紙装置20
1、画像形成装置202、製本装置203及び仕分け収
納装置204を連続して接続したものから構成されてい
る。読み取り・給紙装置201は、不図示の原稿が設定
される原稿設定部2とこれを読み取り走査する光学系3
を上部に有し、下部には異なるサイズのシートSを積載
した複数の給紙デッキ6,7と、シートSを給紙する給
紙部9,10が配設されている。
【0040】給紙されたシートSは、シート搬送路11
を介して画像形成装置202のシート搬送路12へ搬送
される。符号13は、上記光学系3により読み取られた
画像情報に基づいてレーザ光を走査するレーザスキャ
ナ、15はレーザスキャナ13により走査されてトナー
像が形成される画像形成部を示す。前記画像形成部15
によって画像形成されたシートSは、搬送ベルト16、
搬送ローラ対17により、後続の製本装置203のシー
ト搬送路19へ搬送される。
【0041】製本装置203は、シート搬送路19から
分岐した搬送されるシートSを収納して整合するシート
整合トレイ41、シート先端が突き当てられる第1の突
き当て部材59、整合されたシート束及びバインドテー
プを加熱するテープ加熱装置56と、製本完成品を搬送
する上下動自在のキャリッジ60と、製本完成品を収納
するスタッカ71,72などを備えている。
【0042】仕分け収納装置204において、符号25
はシートSを搬送パス26に搬送するエレベータ、27
は搬送パス26の複数の分岐部にそれぞれ配設された搬
送ローラ対、29は各分岐部で分岐されたシート材Sを
対応させて排出する排出トレイ30に排出する排出ロー
ラ対を示している。また、製本装置203から排出され
る製本完成品は、エレベータ25及び搬送ローラ対31
を介して排出口32から機外に排出することができる。
尚、製本装置203は、仕分け収納装置204が接され
ていない場合には、第1の排出口19bに、排出された
シートを積載する積載トレイ(図示略)とがそれぞれ接
続されている。
【0043】次に、製本装置203の詳細を図6に示
す。
【0044】同図において、製本装置203は、画像形
成装置202から搬送されるシート材Sのシート搬送路
19を有していて、両端部に第1の搬入口19a、第1
の排出口19bがそれぞれ形成されている。シート搬送
路19に沿って、上流側から搬入ローラ20、複数の搬
送ローラ対21、排出ローラ22などがそれぞれ配設さ
れている 搬入ローラ20の下流側近傍には、フラッパ
36(分岐手段)が配設されていて、シート搬送路19
をガイド部33に分岐している。上記分岐手段36が作
動されて、シートSを何れかのガイド部33へ導いた
り、あるいは両方とも作動しない場合は、シートSはそ
のまま搬送路19内を搬送される。
【0045】ガイド部33の下流側には、上ガイド板4
3を有するシート整合トレイ41が配設されていて、そ
の先端部側にはシートSが突き当たる第1の突き当て部
材59が配設されている。搬送ローラ対39によりシー
ト整合トレイ41に搬入されるシート材Sは、掃き寄せ
手段(図中左上端部を揺動中心として回動自在のベルト
からなる掃き寄せ部材)49により、突き当て部材59
側へ寄せられて突き当て整合される。また、シートの幅
方向の整合は、幅寄せ手段50によって、不図示の基準
側に寄せられて行われる。符号53は、指定枚数のシー
ト束320を挟持するクランプ部材53を示している。
56はヒータユニットである。
【0046】符号501は製本テープ供給装置であり、
符号77Aの第1のテープリールR1、77Bの第2の
テープリールR2を備えている。いずれかのテープリー
ルから繰り出される製本テープ(以下「糊付けテープ」
という)302は、カッター308により所定の長さに
切断され、テープ搬送手段309によってヒータユニッ
ト56前面に供給される。
【0047】シート整合トレイ41に一冊分の製本用シ
ート束が搬入され整合されると、クランプ部材53が矢
印G方向へ作動してシート束320が挟持され、同図B
方向へ移動し、予めヒータユニット56前面に搬送され
ている糊付けテープ302の糊面に当接する。糊面はヒ
ータにより溶融され、シート束320の背面部と融着す
る。更にサイドヒータ51、52により、シート束32
0の背面側の表裏部もテープと融着され製本が完了す
る。製本が完了したシート束320は、キャリッジ60
に受け渡されスタッカー71、72または第2の排出口
139へ搬送され取り出すことができる。
【0048】図7は、前記製本テープ供給装置501の
平面図であり、テープリールとその搬送系の一部を示し
ており、同図においてテープリール301に巻回された
糊付けテープ302は、テンショナー363を経由して
駆動ローラ305及びピンチローラ364に挟持され保
持される。306はテープ繰り出し部の駆動用パルスモ
ータであり、糊付けテープ302は先端をテープ検知手
段(以下「テープ検知センサ」という)307の検出位
置より所定パルス手前側に位置するようにセットされて
いる。製本時糊付けテープ302をシート束背面部へ供
給するには、シート束の背面部の長さに応じた正確なテ
ープカットが必要である。同図において、糊付けテープ
302の先端位置及び糊付けテープ302におけるカッ
ト信号を検知するテープ検知センサ307が、該糊付け
テープは搬送の進行方向においてカッター308から距
離w離隔しているため、(テープ検知センサ307から
カッター308までの距離w)+(シート束320の長
さ分)の送り量をテープ駆動用パルスモータ306のパ
ルス数にて制御している。駆動ローラ305にて所定パ
ルス分糊付けテープ302を送り出した後、カッター3
08にて切断され、カットされた糊付けテープ302は
シート背面部へ搬送するための次の搬送手段309に受
け渡される。また、残ったテープリール側のテープは駆
動用パルスモータ306が逆回転し、初期の位置へと後
退し次のカットに備える構成となっている。
【0049】図8は、使用される糊付けテープ302に
おけるカット位置を示したものであり、Aaがカットす
る糊付けテープの先頭部である。ここでA4サイズをカ
ットする場合、テープ駆動手段によりDaまでテープを
送り、カッターにてカットし、Da部が次のテープの先
頭部となる。同様にレターサイズをカットする場合はC
aでカットしCaが次の先頭部、B5サイズでカットす
るにはBaでカットし、当該Baが次の先頭部となる。
【0050】図18は製本接着時のシート束320と糊
付けテープ及びヒータ部を示した断面図である。同図に
示すように接着層304はヒータ315により加熱され
溶融し、シート束320と整合するが、この時に接着層
304とテープ基材303の長手方向の長さが同じであ
るために、シート束320の背面部とテープ基材303
との押圧により、接着層304の一部がシート束両端面
にはみ出し部316を生ずる。これは製本されたシート
束の外観を著しく損なうとともに、はみ出した接着層3
16がヒータ315の表面に付着し、次に装填されるテ
ープ表面を汚してしまうために清掃が必要となり、装置
の信頼性を低下させる原因となってしまう。
【0051】そこで図9、図19に示すようにテープ基
材303の両端部に所定間隔dだけ接着層304のない
部分を設けた糊付けテープが考案されている。この糊付
けテープを用いて、シート束を製本することにより図1
6のように接着層304のシート束両端部へのはみ出し
部316のない製本が可能となる。
【0052】しかしながら、通常に使用するシートでの
長手後方サイズは各種ばらついており、また熱定着装置
通過前後や、周囲環境条件などによっても数ミリ程度の
伸縮が発生する。したがって、製本装置では、使用する
紙のサイズのばらつきに対応して、カットするテープ長
さを調整可能としているものがある。図10はテープ長
さの調整可能な製本装置における、製本テープの接着層
間欠塗布パターン時のテープ構成を示したものであり、
予め印刷ないしスリットにてテープに設けられたカット
位置規準マーク(不図示)を基に、シート束のサイズに
合わせてカット領域mが存在している。カット領域mの
範囲内でカットされたテープは、さらに333の位置ま
で搬送され、次テープの先頭位置としてカットされる。
このときカットされたテープ片は、不図示の排出機構に
より、カッタ内からテープ片収納部へ排出される。
【0053】上述したテープ構成では、ばらつきの最短
サイズ時に接着剤のはみ出しが生じないようにカット位
置pから接着層までの距離をdとなるように構成されて
いる。したがって、テープカットのサイズがpより長く
てqの位置にてカットした場合は、図21に示すように
接着剤がシート束端部に十分行き渡らずに、非接着領域
Fが生じるおそれがある。これは製本後の端部がならけ
たり、外観上で製本強度に対する不安が生ずるものであ
り、製本品位上好ましくない。
【0054】そこで、以下に、接着剤の配置に関して改
良を加えた糊付けテープ302aについて、図面を参照
しながら説明する。
【0055】図1は本発明の実施の形態における上述の
点を改良したテープ構成を示したものであり、(a) は、
テープとカッター、センサとの関係を示したテープ長手
方向の断面図、(b) は同平面図である。同図において、
303はテープ基材、321a、321bはテープ基材
303に設けたテープカット位置検出用のカット位置基
準マーキング、333はマーキングに対応した切断位置
を示した仮想線である。前記カット位置基準マーキング
321a、321bの位置と切断位置333間wは、テ
ープ検知センサ307とカッター308の断面の実装上
の位置関係と同一に構成している。327は搬送系側に
固定された反射型フォトインタラプタによるテープ搬送
時のテープ上での検出位置の軌跡である。またpは、テ
ープ長さ調整範囲の最短カット位置、qは最長カット位
置である。304はシート束背面部接着層であり、連続
的に塗布されている。背部接着層304の一端部よりd
だけ離れた位置(テープの最短カット位置p)より、シ
ート束背面端部を接着するための接着剤が、複数に分割
されて離隔されてテープ基材303に塗布された端部接
着剤群(以下「断続塗布パターン」という)350にて
設けられている。
【0056】図1(a) において糊付けテープ302aを
テープ先頭位置Aaより図中矢印方向へ搬送したとき、
まずカット位置基準マーキング321aの検出信号が得
られる。例えばA4サイズ(297mm)の場合、カット
位置基準マーキング321aの検出信号が得られたとき
のカッター308の位置を290mmの位置としたとき
に、予めセットしているシートサイズに合わせたテープ
カット長さを298mmとすると、カット位置基準マーキ
ング321aの検出信号が得られた時点よりさらに8mm
分テープを搬送するような信号を搬送用モータに指示す
る。この信号パルス数を制御することによって所望のカ
ット長さに調整することが可能となる。所望位置に停止
後カッター308にてカットされた糊付けテープ302
aは、ヒータ部56へと搬送される。そして残された側
のテープ302aは更に搬送され、カット位置基準マー
キング321bの信号を検出した時点で停止する。その
位置にてカットされ次テープの先頭位置Aaとなる。
【0057】図2(a) に上記断続塗布パターン部(Cb
にて包囲した部分)の拡大図、図2(b) 〜(d) に接着剤
塗布パターンにてシート束を製本したときの長手方向端
部の接着状態の断面をカット位置ごとの図を示す。図2
(b) は最短カット長さにカットしたテープでの接着状態
を示すものであり、断続的パターン350の接着剤の直
前にてカットされている。製本の端部には連続塗布の接
着剤が流れてきているが、はみ出しは全くない。図2
(c) は断続塗布パターンに塗布された接着剤の途中ない
しは直後の部分にてカットされたテープで製本したとき
の状態を示す。断続パターンにより、シート束押圧時に
接着剤は両側に拡散するが、端部へのはみ出しは少量と
なるため、ヒータ315の表面まで流れ出て汚してしま
う可能性は少い。図2(d) は最長テープ長さでカットし
た状態であるが、断続パターンの接着剤の塗布されてい
ない途中の部分でカットしているために、シート束端部
への整置剤のはみ出しはない。
【0058】上記実施の形態によって、製本時シート束
端部から接着剤がはみ出さないように端部に接着剤を有
さない部分を設けた糊付けテープ302aの構成におい
て、テープカット長さ調整領域内のどの位置にてカット
しても、接着剤のはみ出しによるヒータ面への流出、接
着剤不足による製本端部の強度低下がなくなり、製本品
位の向上が図れる。 〈第2の実施の形態〉第1の実施の形態における、断続
塗布パターンの接着において、例えば図2(c) のような
カット位置のテープでは、ヒータ面まで流れ出しはしな
いものの若干のはみ出しは生じている。
【0059】図3は、本発明における第2の実施の形態
を示したもので、第1の実施の形態に比較して、連続塗
布部である背部接着剤304と断続塗布パターン350
との接着剤塗布厚さを変えた構成となっている。図3
(a) において、連続塗布の背部接着剤304厚さをS、
断続塗布パターンの部の接着剤厚さをTとしたとき、S
>Tなる関係となるように塗布されている。本実施の形
態においてはT=0.5S程度の接着剤厚さにて行なっ
た。図3(b) は最短カット長さにカットした糊付けテー
プ302bでの接着状態を示すものであり、断続パター
ンの接着剤の直前にてカットされている。製本の端部に
は連続塗布の接着剤が流れてきているが、はみ出しは全
くない。
【0060】図3(c) は断続塗布パターン350に塗布
された接着剤の途中ないしは直後の部分にてカットされ
たテープで製本したときの状態を示す。薄い厚さの断続
パターン接着剤により、シート束押圧時でも接着剤の両
側へ拡散は少なく、端部へのはみ出しは殆どない。図3
(d) は最長テープ長さでカットした状態であるが、断続
パターンの接着剤の塗布されていない途中の部分でカッ
トしているために、シート束端部への接着剤のはみ出し
はない。上記実施の形態によって、端部からの接着剤の
はみ出しのより少ない製本が得られ、製本品位の向上に
より効果がある。 〈第3の実施の形態〉上記第1及び第2の実施の形態に
おいては、いずれも所定長さへの糊付けテープ302
a、302bをカット後、次テープ先頭位置にてのカッ
トを行なうために、必ず余分のテープ片が発生する。し
たがって、製本テープに若干の無駄が生じるとともに、
このテープ片のカッターからの排出機構及びテープ片収
納部を必要とする。
【0061】本発明の第3の実施の形態は、図4に示す
ように、テープ基材303上に背部接着剤群351を連
続した断続パターンとしたものである。同図において、
糊付けテープ302cの先頭部より所定長さテープを搬
送しカットした位置が該糊付けテープテープ302cの
後端部であり、次テープの先頭部となる。前記糊付けテ
ープ302cの端部が接着剤の塗布された部分であって
も、シート束の押圧による接着剤の拡散は両側になり、
連続塗布テープのようにヒータ面に流出することはない
(図2(c) と同様の端部状態)。またテープ端部位置が
接着剤の塗布されていない領域の場合、製本束端部への
接着剤のはみ出しは生じず、また端部近傍までは接着剤
は流れているため、端部の製本強度が低下することもな
い。
【0062】上記実施の形態によって、糊付けテープ3
02cの長さ調整による次テープの先頭位置出しが不要
となり、排出されるテープ片がなく、テープを無駄なく
使用することができる。また、上記第1及び第2の実施
の形態においては、通常製本する紙サイズごとにテープ
が必要であり、紙サイズが変わるごとにテープリールの
交換を行なわなければならなかったが、本実施の形態に
おいては1本のテープリールで全サイズ対応可能であ
り、在庫管理や交換作業の煩わしさが軽減されるもので
ある。 〈第4の実施の形態〉次いで、糊付けテープ302にお
いて流動する接着剤を吸収する構成の糊付けテープ30
2dについて説明する。図11は、本発明の特徴をもっ
ともよく表す製本テープ斜視図である。図中、302d
は、本発明の糊付けテープ、303は該糊付けテープの
テープ基材、403は背部接着剤、404は側面部接着
剤であり、テープ基材303にラミネート加工されてい
て、その厚みは背部接着剤403と比較して小さく設定
されている。405は接着剤吸収部材であり、ウレタン
スポンジ、不織布などの材質からなる。Bd方向から製
本テープ基材2に対し、不図示のセンターヒータ315
(図6)が接触し、糊付けテープ302d上の背部接着
剤403、側面部接着剤404を前記テープ基材303
を通して加熱する。
【0063】次にAd方向より、整合ユニット(不図
示)内で整合された用紙束6がヒータ側に移動し製本テ
ープと接着される。このとき製本テープ接触面であるシ
ート束320の端部に製本テープ302d上の背部接着
剤403が接触すると同時に、端部側の背部接着剤40
3a、403bは製本テープの端部側へと移動する。
【0064】移動した背部接着剤403は、糊付けテー
プの端部に位置する接着剤吸収部材405内に侵入し吸
収される。当該背部接着剤403が吸収される状態を図
12に示す。これによって、糊付けテープ302dの端
部外側302d1 、302d2 に背部接着剤が流失する
ことなく用紙束背部の接着が行われる。接着剤吸収部材
405の表面には薄膜で端部接着剤407が別途ラミネ
ート塗布されており、用紙端部の接着はこの端部接着剤
7によって行われる。
【0065】その後、サイドヒータ51、52の移動に
よりシート束320の側面部320a、320bと側面
部接着剤404の接着が行われる。このときサイドヒー
タ51、52の圧力により、背部接着剤403は糊付け
テープ302dの端部外側302d1 、302d2 に更
に移動するが、いずれも接着剤吸収部材405に吸収さ
れる。尚、側面部接着剤404は、その塗布厚みが小の
ため、背部接着剤403のように移動、流出するおそれ
は無い。このようにして完成された製本完成品は、その
製本完成品から接着剤が流出することなく、外観性の優
れたものを作成することが可能となる。 〈第5の実施の形態〉次いで、上述の実施の形態で述べ
た接着剤吸収部材405の配置を変更した糊付けテープ
302eの実施の形態について、図13に沿って説明す
る。ここで、411は接着剤吸収部材(以下「側面部吸
収部材」という)であり、その表面にはラミネート加工
で側面部接着剤411aが塗布されている。シート束3
20が背部接着剤403と接触するとそのシート束32
0の接触圧により糊付けテープ302eの長手方向30
2e1 、302e2 及び巾方向302e3 、302e4
に背部接着剤403が流出するが、いずれも側面部吸収
部材411に吸収される。シート束320の側面部30
2a、302bは側面部接着剤411aにて接着され
る。 〈第6の実施の形態〉次に、上述の実施の形態で述べた
接着層の配置を更に変更した実施の形態について、図1
4に沿って説明する。同図は、本実施の形態における糊
付けテープ302fの斜視図である。前記糊付けテープ
302fの長手方向の端部302f1、302f2 には
高粘度の端部接着剤407が塗布されている。背部接着
剤403とシート束320の接着が行われると、糊付け
テープ302fの端部側に背部接着剤403が移動する
が、高粘度の端部接着剤407によってその移動がせき
止められ、糊付けテープ302fの外側への流出が防が
れる。端部のシート束320と糊付けテープ302fの
接着はこの高粘度接着剤によって接着される。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の製本テー
プによっては、背部接着剤と、該背部接着剤の両端部
に、該背部接着剤よりも短い複数の相互に離隔されてテ
ープ基材に塗布された端部接着剤群の複数のうちの適宜
数とを組み合わせることにより、シート束の長さに合せ
て前記端部接着剤群を切断しても、前記背部接着剤が前
記テープ基材から流出することを回避することができ、
製本完成品の品質の向上を図ることができる。
【0067】また、前記端部接着剤群の厚さを前記背部
接着剤よりも小さく設けることにより、シート束の長さ
に合せて前記端部接着剤群を切断しても、前記背部接着
剤が前記テープ基材から流出することを確実に回避する
ことができ、製本完成品の品質の向上を図ることができ
る。
【0068】更に、テープ基材の長手方向に沿って該テ
ープ基材の中央部に相互に離隔されて断続的に塗布され
た背部接着剤を該テープ基材に塗布することにより、シ
ート束の長さに合せて製本テープを切断しても、長さ調
整のための製本テープ端部の削除が不要になるため、製
本テープの歩留が向上し、経済的である。
【0069】そして、テープ基材における背部接着剤の
周囲の未塗布領域に、流動する該背部接着剤を吸収する
接着剤吸収部材を設けることにより、前記背部接着剤が
前記テープ基材から流出することを更に確実に回避する
ことができ、製本完成品の品質の向上を図ることができ
る。
【0070】また、本発明の製本装置によっては、前記
背部接着剤が前記テープ基材から流出することを更に確
実に回避することができ、製本テープ供給装置から供給
された製本テープを加熱して貼付するテープ加熱装置へ
の該流出する背部接着剤の付着を回避することができ、
装置の保守の合理化を図ることができる。
【0071】更に、本発明の画像形成ラインによって
は、背部接着剤が前記テープ基材から流出することを回
避することによる製本完成品の品質の向上、及び長さ調
整のための製本テープ端部の削除が不要になることによ
る製本テープの歩留が向上することにより、同ラインに
おいて大量生産を高効率及び高経済性を維持しながら行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の糊付けテープの接着剤の塗布配列を表
す図。
【図2】同糊付けテープの接着剤の塗布配列による該接
着剤の流動状態を示す同拡大図。
【図3】第2の実施の形態における糊付けテープの接着
剤の厚さを部位により格差を設けた状態を示す図。
【図4】第3の実施の形態における糊付けテープの接着
剤の塗布配列を表す図。
【図5】本発明の製本装置を備えたオンライン装置の正
面断面図。
【図6】本発明の製本装置の正面断面図。
【図7】製本テープ供給装置の平面図。
【図8】連続した接着層を有する糊付けテープの正面
図。
【図9】シート束の長さに適応した長さの接着層を有す
る糊付けテープの正面図。
【図10】シート束の長さの変化に基づき糊付けテープ
の一部を削除する状態を示す図。
【図11】本発明の第4の実施の形態における糊付けテ
ープの斜視図。
【図12】同糊付けテープの内背部の接着剤の流動を示
す断面図。
【図13】本発明の第5の実施の形態における糊付けテ
ープの斜視図。
【図14】本発明の第6の実施の形態における糊付けテ
ープの斜視図。
【図15】従来例の糊付けテープの斜視図。
【図16】従来例の糊付けテープとヒータ装置の斜視
図。
【図17】シート束に連続した接着層を有する糊付けテ
ープを貼付する状態を示す斜視図。
【図18】シート束に連続した接着層を有する糊付けテ
ープを貼付して、該接着層が一部はみ出した状態を示す
図。
【図19】シート束の長さに適応した長さの接着層を有
する糊付けテープを、シート束に貼付する状態を示す斜
視図。
【図20】シート束の長さに適応した長さの接着層を有
する糊付けテープを貼付して、該接着層が該シート束の
長さと一致した状態を示す図。
【図21】シート束の背面部と糊付けテープの基材との
間に接着層がないために空間ができた状態を示す図。
【符号の説明】
1 画像形成ライン(オンライン装置) 51 テープ加熱装置(サイドヒータ) 52 テープ加熱装置(サイドヒータ) 56 テープ加熱装置 71 スタッカ 72 スタッカ 201 読み取り・供給装置 202 画像形成装置 203 製本装置 204 仕分収納装置 302 製本テープ(糊付けテープ) 302a〜f 製本テープ(糊付けテープ) 303 テープ基材 304 背部接着剤(接着層) 308 カッター 309 テープ搬送手段 315 テープ加熱装置(センタヒータ) 320 シート束 320a 表紙部 320b 裏表紙部 321a カット位置基準マーキング 321b カット位置基準マーキング 350 端部接着剤群(断続塗布パターン) 351 背部接着剤群 403 背部接着剤 404 側面部接着剤 405 接着剤吸収部材 407 端部接着剤 411 接着剤吸収部材(側面部吸収部材) 411a 側面部接着剤 501 製本テープ供給装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/00 534 G03G 15/00 534

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート束に貼付して該シート束を製本す
    る連続的に巻回された製本テープにおいて、 前記製本テープの全長及び全幅に渡るテープ基材と、 前記製本テープを前記シート束に貼付したときに該シー
    ト束の背部に接着する、前記テープ基材の長手方向に沿
    って該テープ基材の中央部に連続的に塗布された背部接
    着剤と、 前記背部接着剤に隣接する該背部接着剤よりも短い複数
    の相互に離隔されて塗布された端部接着剤群と、を備
    え、 前記製本テープは、前記背部接着剤と前記端部接着剤群
    の複数のうちの適宜数とを組み合わせてシート束の長さ
    に対応することができること、 を特徴とする製本テープ。
  2. 【請求項2】 前記端部接着剤群は、前記テープ基材の
    長手方向において前記背部接着剤の両端部に塗布されて
    いること、を特徴とする、 請求項1記載の製本テープ。
  3. 【請求項3】 前記端部接着剤群の厚さは、前記背部接
    着剤よりも小さく設けられ、前記製本テープを前記シー
    ト束に貼付したときに、該端部接着剤群が前記テープ基
    材から流出しないこと、を特徴とする、 請求項2記載の製本テープ。
  4. 【請求項4】 シート束に貼付して該シート束を製本す
    る連続的に巻回された製本テープにおいて、 前記製本テープの全長及び全幅に渡るテープ基材と、 前記製本テープを前記シート束に貼付したときに該シー
    ト束の背部に接着する、前記テープ基材の長手方向に沿
    って該テープ基材の中央部に相互に離隔されて断続的に
    塗布された背部接着剤群と、を備え、 前記製本テープは、前記背部接着剤群の複数のうちの適
    宜数を組み合わせてシート束の長さに対応することがで
    きること、 を特徴とする製本テープ。
  5. 【請求項5】 シート束に貼付して該シート束を製本す
    る連続的に巻回された製本テープにおいて、 前記製本テープの全長及び全幅に渡るテープ基材と、 前記製本テープを前記シート束に貼付したときに該シー
    ト束の背部に接着する、前記テープ基材の長手方向に沿
    って該テープ基材の中央部に連続的に塗布された背部接
    着剤と、 前記製本テープを前記シート束に貼付したときに、流動
    する該背部接着剤を吸収して前記テープ基材からの流出
    を防止する、前記背部接着剤に隣接する位置に設けられ
    た接着剤吸収部材と、により構成されること、 を特徴とする製本テープ。
  6. 【請求項6】 シート束に貼付して該シート束を製本す
    る連続的に巻回された製本テープにおいて、 前記製本テープの全長及び全幅に渡るテープ基材と、 前記製本テープを前記シート束に貼付したときに該シー
    ト束の背部に接着する、前記テープ基材の長手方向に沿
    って該テープ基材の中央部に連続的に塗布された背部接
    着剤と、 前記製本テープを前記シート束に貼付したときに、流動
    する該背部接着剤を吸収して前記テープ基材からの流出
    を防止する、前記背部接着剤の未塗布領域に設けられた
    接着剤吸収部材と、により構成されること、 を特徴とする製本テープ。
  7. 【請求項7】 前記接着剤吸収部材は、前記テープ基材
    の長手方向において前記背部接着剤の両端部に設けられ
    ていること、を特徴とする、 請求項5又は6記載の製本テープ。
  8. 【請求項8】 前記接着剤吸収部材は、前記テープ基材
    の幅方向において前記背部接着剤の両辺部に設けられて
    いること、を特徴とする、 請求項6記載の製本テープ。
  9. 【請求項9】 シート束に貼付して該シート束を製本す
    る連続的に巻回された製本テープにおいて、 前記製本テープの全長及び全幅に渡るテープ基材と、 前記製本テープを前記シート束に貼付したときに該シー
    ト束の背部に接着する、前記テープ基材の長手方向に沿
    って該テープ基材の中央部に連続的に塗布された背部接
    着剤と、 前記テープ基材の長手方向に沿って前記背部接着剤の両
    辺側に連続的に設けられた接着剤吸収部材と、 前記接着剤吸収部材の表面に設けられた、前記製本テー
    プを前記シート束に貼付したときに該シート束の背部に
    隣接する表紙部及び裏表紙部に接着する側面部接着剤
    と、により構成されること、 を特徴とする製本テープ。
  10. 【請求項10】 シート束に貼付して該シート束を製本
    する連続的に巻回された製本テープにおいて、 前記製本テープの全長及び全幅に渡るテープ基材と、 前記製本テープを前記シート束に貼付したときに該シー
    ト束の背部に接着する、前記テープ基材の長手方向に沿
    って該テープ基材の中央部に連続的に塗布された背部接
    着剤と、 前記製本テープを前記シート束に貼付したときに、流動
    する該背部接着剤の前記テープ基材からの流出を阻止す
    る、前記背部接着剤に隣接する位置に設けられた前記背
    部接着剤よりも粘度が高い端部接着剤と、により構成さ
    れること、 を特徴とする製本テープ。
  11. 【請求項11】 前記端部接着剤は、前記テープ基材の
    長手方向において前記背部接着剤の両端部に設けられて
    いること、を特徴とする、 請求項10記載の製本テープ。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11のいずれか1項記載
    の製本テープを供給する製本テープ供給装置と、 前記製本テープ供給装置から供給された製本テープを加
    熱してシート束に貼付するテープ加熱装置と、 製本された製本完成品を収納するスタッカ、とを備えた
    こと、 を特徴とする製本装置。
  13. 【請求項13】 原稿を読み取りシートを供給する読み
    取り・供給装置と、前記原稿に基づきシートに画像形成
    する画像形成装置と、該画像形成されたシートを製本す
    る製本装置と、該製本装置において製本された製本完成
    品を仕分けて収納する仕分収納装置と、を備えた画像形
    成ラインにおいて、 前記製本装置が請求項12記載の製本装置であること
    を、 を特徴とする画像形成ライン。
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JP2014104710A (ja) * 2012-11-29 2014-06-09 Riso Kagaku Corp 製本装置

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