JP3176287B2 - 積層シートの熱溶融性層の除去方法及び除去装置 - Google Patents

積層シートの熱溶融性層の除去方法及び除去装置

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JP3176287B2
JP3176287B2 JP09321296A JP9321296A JP3176287B2 JP 3176287 B2 JP3176287 B2 JP 3176287B2 JP 09321296 A JP09321296 A JP 09321296A JP 9321296 A JP9321296 A JP 9321296A JP 3176287 B2 JP3176287 B2 JP 3176287B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクリボン、ホ
ットメルト接着シート、ホットスタンプシート等のよう
に熱溶融性層を有する積層シートから、その熱溶融性層
を部分的に除去する場合に有用な積層シートの熱溶融性
層の除去方法及び除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱溶融型熱転写記録に使用するインクリ
ボンは、一般に、図6に示すように、基材2とインク層
3が積層された積層構造を基本としており、必要に応じ
て、インクリボン1のプリンタでの走行性を向上させる
ために、図5に示すように、基材2の裏面に耐熱滑性層
4が設けられ、また図4に示すように、インク層3が基
材2から脱落することを防止し、印字品質を向上させる
ために、両層の密着性を向上させるプライマ層5が設け
られている。このようなインクリボン1は、プリンタの
サーマルヘッドで画像情報に応じて加熱され、インク層
3が紙等の被転写体に熱溶融転写し、画像が形成され
る。
【0003】このようなインクリボン1の製品形態とし
ては、一般に、帯状のインクリボンを紙製又はプラスチ
ック製の円筒状のコアに巻き取ったインクリボンロール
が使用されており、このインクリボンロールがプリンタ
に装着されて使用されている。
【0004】また、インクリボンロールとしては、帯状
のインクリボンのみを直接コアに巻き取ったものではな
く、インクリボンを使用するプリンタの仕様に応じて、
トレーラーテープ、リーダーテープ等のスプライステー
プをインクリボンに接続して巻き取ったものが多く使用
されている。
【0005】例えば、図7に示すように、インクリボン
1にトレーラーテープ10、リーダーテープ11、中間
テープ12を粘着テープ13(13a〜13d)で接着
し、切断線Aで切断したものをコア14に巻き取ったイ
ンクリボンロールが使用されている。この場合の巻取方
法は、通常、次のように行われる。まず、切断線Aより
コア14側のトレーラーテープ10の一端を粘着テープ
13aでコア14に固定し、トレーラーテープ10、イ
ンクリボン1、リーダーテープ11を順次巻取る。そし
て、中間テープ12を粘着テープ13dから剥離し、そ
の粘着テープ13dでリーダーテープ11の巻き回しを
固定する。一方、切断線Aで切断された中間テープ12
の残りは、切断線Aの後方のトレーラーテープ10を他
のコアに接着するときに粘着テープ13aから剥離し、
その粘着テープ13aでトレーラーテープ10を他のコ
アに固定する。その後は、上述と同様に、トレーラーテ
ープ10、インクリボン1、リーダーテープ11を順次
コアに巻取る。以下、同様の操作を繰り返すことにより
大量のリボンロールが製造される。
【0006】なおここで、リーダーテープ11は、プリ
ンターにインクリボンを装着するために必要に応じて設
けられ、トレーラーテープ10は、プリンターに装着し
たインクリボンのリボンエンドをプリンタ内のセンサー
に検出させるため、あるいはインクリボンとコアとの密
着性を高めるために必要に応じて設けられるものであ
る。
【0007】図8は、以上のようにトレーラーテープと
リーダーテープが接着されたインクリボンロールを製造
する装置の構成図である。同図の装置は、巻出ユニット
20、編集ユニット30、巻取ユニット40からなって
いる。
【0008】ここで、巻出ユニット20は、インクリボ
ン1を巻き回したインクリボン原反の巻出軸21を有し
ている。
【0009】編集ユニット30は、巻出ユニット20で
巻き出され、搬送されてきたインクリボン1にリーダー
テープ11、中間テープ12及びトレーラーテープ10
を接続する編集工程を行う。
【0010】図9は、図8の装置の編集ユニット30で
行われる編集工程の説明図である。同図(a)に示すよ
うに、編集ユニット30には、インクリボン1を切断す
る切断刃31、32が設けられており、切断刃31、3
2による切断線A31、A32近傍のインクリボン1がステ
ージ33にバキュームチャックされるように、ステージ
33にはバキューム機構34が設けられている。また、
編集ユニット30には、リーダーテープ11、中間テー
プ12、トレーラーテープ10及び粘着テープ13(1
3a〜13d)をそれぞれ巻き回した原反が装着され
る。
【0011】インクリボン1が図9(a)に示すように
巻出ユニット20から搬送されてくると、搬送が停止さ
れ、インクリボン1はバキューム機構34でバキューム
チャックされ、2か所の切断刃31、32で切断され
る。そして、双方の切断刃31、32の間のインクリボ
ン1が除去される。
【0012】次いで、図9(b)に示すように、リーダ
ーテープ11、中間テープ12、トレーラーテープ10
及び粘着テープ13(13a〜13d)が、インクリボ
ン1の搬送方向と交差する方向に引き出されて重ね合わ
される。これにより、巻取ユニット側のインクリボン
1、リーダーテープ11、中間テープ12、トレーラー
テープ10及び巻出ユニット側のインクリボン1が粘着
テープ13で接続される。
【0013】この場合、インクリボン1とトレーラーテ
ープ10等のスプライステープとの接続は、インクリボ
ン1のインク層3と反対側の基材2の背面に粘着テープ
13を接着することにより行われるが、基材2の背面に
シリコーン系の耐熱滑性層4(図5参照)が形成されて
いる場合には、粘着テープ13の接着力が弱くなること
から、予め、有機溶剤等で耐熱滑性層4を除去し、その
後、粘着テープ13の接着が行われる。また、耐熱滑性
層4が容易に除去できない場合や、生産工程の都合によ
りインク層3側に粘着テープ13を接着する場合がある
が、このような場合には、接着部分にインク層があると
接着不良の原因となることから、その部分のインク層3
を予め基材2から剥離除去することが行われている。
【0014】こうして、インクリボン1とトレーラーテ
ープ10等のスプライステープとを接続した後は、スプ
ライステープの端辺がインクリボン1の端辺と揃うよう
にカットされ、バキュームが解除される。そして、イン
クリボン1が巻取ユニット40に搬送される。
【0015】巻取ユニット40は、幅方向に複数の切断
刃が配列された切断部41を有しており、リーダーテー
プ11、中間テープ12及びトレーラーテープ10が接
着されたインクリボン1を所定幅に切断する。また、巻
取ユニット40は、コア14を複数装着するターレット
42を有している。このターレット42は軸43を中心
に回転し、所定幅に切断されたインクリボン1を巻き取
る当該コア14を順次所定の巻取位置に配する。したが
って、このコア14にインクリボンが巻き取られること
によりインクリボンロールが製造される。なお、図8の
巻取ユニット40には、2つのコア14を装着するター
レット42が2つ設けられている例を示したが、ターレ
ット42が装着するコア14の個数や、巻取ユニット4
0に設けるターレット42の個数はこれに限られない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の編集
ユニット30において、インクリボン1とトレーラーテ
ープ10等のスプライステープとを接続する編集工程の
各作業は手作業で行われており、例えば、インクリボン
1とスプライステープとを粘着テープ13で接続するた
めに、インクリボン1からインク層3を剥離除去する作
業も手作業で行われている。しかしながら、そのような
作業は非常に熟練を要するため、熟練作業員によらなけ
れば行うことができないという問題があった。また、熟
練作業員によっても、インクリボン1が図4に示したよ
うにプライマ層5を有することにより、インク層5と基
材2との接着性が高められている場合には、インク層3
の所定部分を完全に除去することが容易でないという問
題があった。
【0017】このような問題に対しては、インク層3の
除去作業を機械化することが考えられ、その場合の装置
構成としては、熱転写プリンタと同様の原理に基づいて
インク層3の所定部分を熱転写させることにより除去す
ることが考えられる。即ち、図3に示すように、インク
リボン1のインク層3と紙等の受容シート51とを重ね
合わせ、発熱ヘッド52でインクリボン1の基材2側か
ら加熱し、加熱した部分のインク層3を受容シート51
に熱転写させる装置を編集ユニット30内に設け、これ
によりインク層3の所定部分を除去した後、その部分に
粘着テープ13を貼着させ、インクリボン1とスプライ
ステープとの編集を行うようにすることが考えられる。
【0018】しかしながら、このような装置でインクリ
ボン1からインク層3を除去すると、発熱ヘッド52の
熱によりインクリボン1の基材2が熱的なダメージを受
ける。そのため、このインクリボン1に粘着テープ13
を貼着し、さらに編集ユニット30及び巻取ユニット4
0内を移送すると、インクリボン1が移送時の張力に絶
え切れず、コア14に巻き取られる前に切断してしまう
という問題が生じる。
【0019】本発明は以上のような従来技術の問題点を
解決しようとするものであり、インクリボンロールの製
造に際してインクリボンからインク層を除去する場合の
ように、積層シートから熱溶融性層を除去する場合に、
残存する基材等の層に熱的なダメージを与えないように
し、それにより、残存する積層シートの切断等を防止す
ることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、インクリ
ボン等の積層シートからインク層等の熱溶融層を機械的
に除去する場合に、熱転写プリンタと略同様の原理に基
づき、除去すべき層を発熱ヘッドを用いて受容シートに
熱転写させるが、この際、除去する層側から発熱ヘッド
で加熱することにより、積層シートに残存する基材等の
層に熱的なダメージを与えないようにできることを見出
し、本発明を完成させるに至った。
【0021】即ち、本発明は、少なくとも、基材である
第1の層と、第1の層上に積層された熱溶融性の第2の
層とからなる積層シートであって、インクリボン、ホッ
トメルト接着シート、及びホットスタンプシートから選
ばれる積層シートから、当該第2の層を除去する積層シ
ートの熱溶融性層の除去方法において、第2の層の溶融
又は軟化物を受容できる受容シートを第2の層上に配
し、受容シート上から加熱手段により第2の層の所定部
分を加熱することにより、受容シートに第2の層の所定
部分を熱転写させることを特徴とする熱溶融性層の除去
方法を提供する(請求項1)。
【0022】この場合、加熱手段としては、発熱ヘッド
を好ましく使用することができ(請求項2)、特に、発
熱ヘッドとしては、表面に耐熱滑性層を有するものが好
ましい(請求項3)。
【0023】またこの方法は、受容シートを巻き回した
受容シートロールから受容シートが巻き出され、その受
容シートが発熱ヘッド上を走行し、次いで巻取ロールに
巻き取られるという発熱ヘッドユニットを使用し、この
発熱ヘッドユニットを移動させることにより、発熱ヘッ
ドユニットの発熱ヘッドで、受容シートを介して第2の
層を加熱することにより好ましく実施することができる
(請求項4)。
【0024】またこの方法は、積層シートの第2の層の
加熱時に、第1の層側を蓄熱部材に当接させることによ
り熱効率よく実施することができる(請求項5)。
【0025】このような方法は、インクリボンロールの
製造装置においてインクリボン原反から巻き出されたイ
ンクリボンからインク層を除去する場合に好ましく使用
することができる(請求項6)。
【0026】また、本発明は上述の本発明の方法を実施
する装置として、少なくとも、基材である第1の層と、
第1の層上に積層された熱溶融性の第2の層とからなる
積層シートであって、インクリボン、ホットメルト接着
シート、及びホットスタンプシートから選ばれる積層シ
ートから、当該第2の層を除去する積層シートの熱溶融
性層の除去装置において、第2の層の溶融又は軟化物を
受容できる受容シートを第2の層上に配する受容シート
供給手段、受容シート上から第2の層の所定部分を加熱
することにより、受容シートに第2の層の所定部分を熱
転写させる加熱手段を有することを特徴とする熱溶融性
層の除去装置を提供する(請求項7)。
【0027】この場合、加熱手段としては、発熱ヘッド
を設けることが好ましく(請求項8)、発熱ヘッドとし
ては、特に、表面に耐熱滑性層を有するものが好ましい
(請求項9)。
【0028】またこの装置としては、受容シートを巻き
回した受容シートロール、発熱ヘッド及び受容シートを
巻き取る巻取ロールからなり、受容シートロールから巻
出された受容シートが発熱ヘッド上を走行し、巻取ロー
ルに巻き取られるという発熱ヘッドユニットを有し、こ
の発熱ヘッドユニットが移動することにより、発熱ヘッ
ドユニットの受容シートを介してこの発熱ヘッドユニッ
トの発熱ヘッドが、積層シートの第2の層を押圧し、加
熱するようにしたものが好ましい(請求項10)。
【0029】またこの装置としては、加熱手段上に配さ
れた積層シートの第1の層側に当接する蓄熱部材を有す
るものが熱効率の点から好ましい(請求項11)。
【0030】このような装置は、インクリボンロールの
製造装置に設けられ、積層シートの第2の層として、イ
ンクリボン原反から巻き出されたインクリボンのインク
層を受容シートに熱転写させて除去する装置として構成
することができる(請求項12)。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の方法及び装置を図
面に基づいて詳細に説明する。なお、前述の図も含め
て、各図中、同一符号は同一又は同等の構成要素を表し
ている。
【0032】図1は、本発明の方法を実施する本発明の
装置の一態様であって、図8に示したようなインクリボ
ンロールの製造装置の編集ユニット30内に取り付け、
インクリボン1からインク層3を必要に応じて部分的に
除去するための装置50の断面図である。
【0033】この装置50は、発熱ヘッド52、受容シ
ート51を巻き回した受容シートロール53、積層シー
トの熱溶融性の第2の層が熱転写された受容シート51
を巻き取る受容シート巻取ロール54、及び、受容シー
ト巻取ロール54を駆動するモータ55からなる発熱ヘ
ッドユニット56を有している。そしてこのヘッドユニ
ット56には、モータ55の駆動により受容シートロー
ル53から巻き出された受容シート51が発熱ヘッド5
2上を走行するように受容シート51の走行路が形成さ
れている。ここで、受容シート51としては、熱溶融又
は軟化したインク層3を受容できるものであれば特に制
限はなく、熱溶融又は軟化したインク層3との親和性、
インク層3の溶融温度、溶融粘度等応じて適宜定めるこ
とができるが、一般にインク層3の溶融粘度が低い場合
には紙製シートが好ましく、溶融粘度が高い場合にはプ
ラスチックフィルムを使用することが好ましい。これ
は、インク層の溶融温度が高い場合、そのインク層は紙
製シートに浸み込みにくく、転写されにくいが、プラス
チックフィルムには軟化する際のホットタックにより転
写され易いこと、一方、インク層の溶融温度が低い場
合、そのインク層はプラスチックフィルムには浸み込み
にくく、転写されにくいことによる。
【0034】またこの装置50は、発熱ヘッドユニット
56をガイド57に沿って矢印X方向に移動させるシリ
ンダーロッド58を有し、さらに発熱ヘッド52に対向
する位置に蓄熱部材59として、例えば熱伝導率が低く
蓄熱効果の高いベークライト材を有している。
【0035】図2は、この装置50の発熱ヘッド52付
近の拡大図である。同図に示したように、この発熱ヘッ
ド52は、表面に耐熱滑性層60として、例えば、ガラ
スクロス入りポリテトラフロロエチレンシートを有し、
その内側にヒータ61を有している。また内部には、ヒ
ータ61を支持し、ヒータ61からの熱を蓄積し、全巾
を均一に伝導する内部充填材62として耐熱シリコーン
ゴムを有している。また発熱ヘッド52がインクリボン
1を加熱する加熱幅wは、インクリボン1から除去しよ
うとするインク層3の幅に応じて設定されており、蓄熱
部材59がインクリボン1に接する幅も発熱ヘッド52
の加熱幅wと略同一となっている。
【0036】この装置50を用いてインクリボン1から
インク層3の所定部分を除去する方法は次のように行
う。なお、説明の便宜上、インクリボン1が、図6に示
したように、インク層3と基材2からなる場合について
説明する。
【0037】まず、インクリボン1のインク層3側に発
熱ヘッド52が位置するように装置50を配し、発熱ヘ
ッド52上にインク層3の除去すべき部分がくるように
位置合わせする。
【0038】次に、シリンダーロッド58を駆動させて
発熱ヘッドユニット56をガイド57に沿ってインクリ
ボン1側へ移動させ、発熱ヘッド52を受容シート51
を介してインクリボン1のインク層3に押し当てる。そ
して、インク層を加熱溶融し、その溶融部分のインク層
3を受容シート51に熱転写させる。
【0039】この場合、インクリボン1の基材2は、発
熱ヘッド52で直接的に加熱されることはないので、基
材2の加熱によるダメージは防止される。
【0040】さらに、この装置50においては、発熱ヘ
ッド52と対向する位置に蓄熱部材59が設けられてい
るので、発熱ヘッド52による熱をインク層3の溶融に
有効に使用することができる。したがって、発熱ヘッド
52の加熱温度を低く設定してもインク層3を溶融させ
ることが可能となる。よって、加熱による基材2のダメ
ージを一層防止することができるので好ましい。
【0041】また、この発熱ヘッド52の加熱幅wは、
インクリボン1から除去しようとするインク層3の幅に
応じて設定されているが、このように加熱幅wを設定す
ると、一度の発熱ヘッドによるインク層3の熱転写操作
で、インクリボン1から所期の幅のインク層3を除去す
ることができるので好ましい。
【0042】さらにこの発熱ヘッド52の表面には耐熱
滑性層60が設けられているが、このように耐熱滑性層
60を設けると、受容シート51としてプラスチックフ
ィルムを使用した場合でも、受容シート51が発熱ヘッ
ド52へ融着することが防止されるので好ましい。
【0043】インク層3を受容シート51に熱転写させ
た後は、シリンダーロッド58を駆動して発熱ヘッドユ
ニット56をガイド57に沿って戻し、発熱ヘッド52
をインクリボン1から離す。そして、モータ55を駆動
してインク層3が熱転写された受容シート51を受容シ
ート巻取ロール54に巻き取り、次に、インクリボン1
からインク層3を熱転写させる場合に備えて、まだ熱転
写されていない受容シート51が発熱ヘッド52上に供
給されるようにする。
【0044】このように、この装置50を使用すると、
インクリボン1の基材2に熱的ダメージを与えることな
く、インク層3の所定部分を容易に機械的に除去するこ
とが可能となる。
【0045】以上、本発明の装置を、図8に示したよう
なインクリボンロールの製造装置の編集ユニット30内
に取り付けるのに好適な、インク層の除去装置として構
成した場合について説明したが、本発明はこのようなイ
ンクリボンからのインク層の除去に限らず、広く適用す
ることができる。例えば、基材上にホットメルト接着層
が設けられたホットメルト接着シート等の編集作業にお
いて、ホットメルト接着層の所定部分を除去する場合に
使用することができる。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、インクリボンロールの
製造に際してインクリボンからインク層を除去する場合
のように、積層シートから熱溶融性層を除去する場合
に、残存する層に熱的なダメージを与えないようにし、
それにより、残存する積層シートの切断等を防止するこ
とが可能となる。さらにそのような熱溶融性層の除去作
業を機械的に容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置の断面図である。
【図2】本発明の装置の発熱ヘッド付近の断面図であ
る。
【図3】熱転写プリンタの原理を利用して考えられるイ
ンク層の除去装置の説明図である。
【図4】インクリボンの断面図である。
【図5】異なる態様のインクリボンの断面図である。
【図6】異なる態様のインクリボンの断面図である。
【図7】インクリボンロールに巻き取られるインクリボ
ン及びスプライステープの説明図である。
【図8】インクリボンロールの製造装置の構成図であ
る。
【図9】インクリボンロールの製造装置の編集ユニット
の説明図である。
【符号の簡単な説明】
1…インクリボン、 2…基材、 3…インク層、 4
…耐熱滑性層、 5…プライマ層、 10…トレーラー
テープ、 11…リーダーテープ、 12…中間テー
プ、 13、13a〜13d…粘着テープ、 14…コ
ア、 20…巻出ユニット、 30…編集ユニット、
40…巻取ユニット、 50…インク層除去装置、 5
1…受容シート、 52…発熱ヘッド、 53…受容シ
ートロール、 54…受容シート巻取ロール、 55…
モータ、 56…発熱ヘッドユニット、 57…ガイ
ド、 58…シリンダーロッド、 59…蓄熱部材、
60…耐熱滑性層、 61…ヒータ、 62…内部充填
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−67167(JP,A) 特開 平5−124244(JP,A) 特開 平4−41286(JP,A) 特開 昭61−3774(JP,A) 実開 昭61−111753(JP,U)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、基材である第1の層と、第
    1の層上に積層された熱溶融性の第2の層とからなる積
    層シートであって、インクリボン、ホットメルト接着シ
    ート、及びホットスタンプシートから選ばれる積層シー
    の製造工程で、該積層シートから第2の層を除去する
    積層シートの熱溶融性層の除去方法において、 第2の層の溶融又は軟化物を受容できる受容シートを第
    2の層上に配し、 受容シート上から加熱手段により第2の層の所定部分を
    加熱することにより、受容シートに第2の層の所定部分
    を熱転写させることを特徴とする熱溶融性層の除去方
    法。
  2. 【請求項2】 加熱手段として、発熱ヘッドを使用する
    請求項1記載の熱溶融性層の除去方法。
  3. 【請求項3】 発熱ヘッドとして、表面に耐熱滑性層を
    有する発熱ヘッドを使用する請求項2記載の熱溶融性層
    の除去方法。
  4. 【請求項4】 受容シートを巻き回した受容シートロー
    ル、発熱ヘッド及び受容シートを巻き取る巻取ロールか
    らなり、受容シートロールから巻出された受容シートが
    発熱ヘッド上を走行し、巻取ロールに巻き取られる発熱
    ヘッドユニットを用意し、該発熱ヘッドユニットを移動
    させることにより、該発熱ヘッドユニットの受容シート
    を介して該発熱ヘッドユニットの発熱ヘッドで、積層シ
    ートの第2の層を押圧し、加熱する請求項2又は3記載
    の熱溶融性層の除去方法。
  5. 【請求項5】 積層シートの第2の層の加熱時に、第1
    の層側を蓄熱部材に当接させる請求項1〜4のいずれか
    に記載の熱溶融性層の除去方法。
  6. 【請求項6】 積層シートが、インクリボンロールの製
    造工程においてインクリボン原反から巻き出されたイン
    クリボンであり、第2の層が該インクリボンのインク層
    である請求項1〜5のいずれかに記載の熱溶融性層の除
    去方法。
  7. 【請求項7】 少なくとも、基材である第1の層と、第
    1の層上に積層された熱溶融性の第2の層とからなる積
    層シートであって、インクリボン、ホットメルト接着シ
    ート、及びホットスタンプシートから選ばれる積層シー
    の製造工程で、該積層シートから第2の層を除去する
    積層シートの熱溶融性層の除去装置において、 第2の層の溶融又は軟化物を受容できる受容シートを第
    2の層上に配する受容シート供給手段、 受容シート上から第2の層の所定部分を加熱することに
    より、受容シートに第2の層の所定部分を熱転写させる
    加熱手段を有することを特徴とする熱溶融性層の除去装
    置。
  8. 【請求項8】 加熱手段として、発熱ヘッドを有する請
    求項7記載の熱溶融性層の除去装置。
  9. 【請求項9】 加熱手段として、表面に耐熱滑性層を有
    する発熱ヘッドを使用する請求項8記載の熱溶融性層の
    除去装置。
  10. 【請求項10】 受容シートを巻き回した受容シートロ
    ール、発熱ヘッド及び受容シートを巻き取る巻取ロール
    からなり、受容シートロールから巻出された受容シート
    が発熱ヘッド上を走行し、巻取ロールに巻き取られる発
    熱ヘッドユニットを有し、該発熱ヘッドユニットが移動
    することにより、該発熱ヘッドユニットの受容シートを
    介して該発熱ヘッドユニットの発熱ヘッドが、積層シー
    トの第2の層を押圧し、加熱するようにした請求項8又
    は9記載の熱溶融性層の除去装置。
  11. 【請求項11】 加熱手段上に配された積層シートの第
    1の層側に当接する蓄熱部材を有する請求項7〜10の
    いずれかに記載の熱溶融性層の除去装置。
  12. 【請求項12】 インクリボンロールの製造装置に設け
    られ、積層シートの第2の層として、インクリボン原反
    から巻き出されたインクリボンのインク層を受容シート
    に熱転写させて除去するようにした請求項7〜11のい
    ずれかに記載の熱溶融性層の除去装置。
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