JPH08239109A - コンベアベルトの蛇行防止手段 - Google Patents

コンベアベルトの蛇行防止手段

Info

Publication number
JPH08239109A
JPH08239109A JP6876895A JP6876895A JPH08239109A JP H08239109 A JPH08239109 A JP H08239109A JP 6876895 A JP6876895 A JP 6876895A JP 6876895 A JP6876895 A JP 6876895A JP H08239109 A JPH08239109 A JP H08239109A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conveyor belt
guide body
meandering
belt
guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6876895A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuya Honda
本多克也
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Honda Sangyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Sangyo Co Ltd filed Critical Honda Sangyo Co Ltd
Priority to JP6876895A priority Critical patent/JPH08239109A/ja
Publication of JPH08239109A publication Critical patent/JPH08239109A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】耐熱性・耐久性に優れたコンベアベルトの蛇行
防止手段を提供する。 【構成】耐熱性に富む基材シート3にフッ素樹脂4を含
浸して焼成したベルト本体2の裏面に対し、ベルト本体
2の長手方向に沿って取り付けられ、耐熱性に富む複数
の基材繊維にフッ素樹脂を含浸して焼成すると共に、複
数の基材繊維を編組することによって成された丸型、ま
たは、多角形の断面形状を有する帯状のガイド体5より
成るコンベアベルト1の蛇行防止手段に於て、複数の基
材繊維の編組によって成されたコンベアベルト1の蛇行
防止手段であるガイド体5は、芯体とその周囲を保護す
る外皮とによって構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンベアベルトの蛇行
防止手段に係り、さらに詳しくは、耐熱性を有するコン
ベアベルトの裏面に取り付けられるコンベアベルトの蛇
行防止手段であって、蛇行防止性のみならず、耐熱性・
耐久性に優れたコンベアベルトの蛇行防止手段に関す
る。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、食品や工業製品等を搬送す
る手段として、コンベアベルトが広く使用されているも
のであり、しかも、上記コンベアベルトは、食品や工業
製品等をある場所から他の場所まで搬送する為に使用さ
れるのみならず、その搬送途中で食品や工業製品等に何
らかの加工を施す際にも使用されているものである。
【0003】そして、上記コンベアベルトで搬送されて
いる食品や工業製品等に対して施される加工として、食
品や工業製品等を焼いたり、乾燥させる等の加熱加工が
行われており、この場合、焼成炉等の加熱加工手段の内
部にコンベアベルトを配設することとなり、コンベアベ
ルト自身に耐熱性が求められているものであり、さら
に、上記コンベアベルトには、食品や工業製品等の良好
な搬送のみならず、食品や工業製品等の搬送物の位置決
めを高精度に行えることが要求されており、コンベアベ
ルトに蛇行が生じなことが求められているものであっ
た。
【0004】そこで、例えば、特開昭60−36211
号公報に提案されている様に、上記コンベアベルトを耐
熱性に富む基材シートにフッ素樹脂を含浸させて焼成し
た材料等を用いて構成することにより、大きな耐熱性を
持たせるようにしたベルト本体が利用されるようにな
り、また、上記耐熱性を有するコンベアベルトの蛇行を
防止する為の蛇行防止手段としては、コンベアベルトの
左右両側に所定のピッチでガイド穴を形成したり、特開
昭58−2104号公報に提案されている様に、耐熱性
繊維クロスと耐熱性合成樹脂の複合体によって成される
ベルト本体の裏面に、耐熱性合成樹脂で形成された棒状
桟(ガイド体)を蛇行防止手段として固着して成る耐熱
性コンベアベルトが提案されているものであり、これら
によると、良好な耐熱性を有すると共に、コンベアベル
トの蛇行を良好に防止することができるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術による
と、コンベアベルトを構成するベルト本体を耐熱性繊維
クロスと耐熱性合成樹脂の複合体によって成し、しか
も、上記コンベアベルトの蛇行を防止する蛇行防止手段
として、ベルト本体の左右両側にガイド穴を設けたり、
ベルト本体の裏面に耐熱性合成樹脂で形成された棒状
桟、即ち、ガイド体を固着して成るものであるので、良
好な耐熱性と共に、蛇行を良好に防止することができる
コンベアベルトが形成され、耐熱性と高い搬送精度が必
要とされる加熱加工手段の内部等に配設されるコンベア
ベルトとして使用するのに適しているものであるが、上
記コンベアベルトの蛇行防止手段としてガイド穴を設け
た場合には、コンベアベルトの強度の低下等の不具合が
生じているものである。
【0006】さらに、上記コンベアベルトの蛇行防止手
段としてガイド体を固着した場合には、コンベアベルト
を主動ローラー及び従動ローラーに巻き回して使用する
際にガイド体が湾曲させられるので、上記ガイド体の表
面側と裏面側には、その異なる曲率に起因する力(表面
側では引っ張り、裏面側では圧縮)が生じ、しかも、こ
の曲率の差に起因する力は、上記ガイド体に繰り返し加
えられることとなるので、ガイド体には耐熱性に加え
て、上述の曲率の差に伴う力を吸収し得る優れた変形性
が求められるものであり、よって、上記耐熱性を有する
合成樹脂により一体的に形成されたガイド体の有する変
形性では、上述の曲率の差に伴う力を十分に吸収するこ
とができず、ガイド体が損傷する恐れが生じ、十分な耐
久性を得ることができないものであった。
【0007】
【発明の目的】よって、本発明の目的とする所は、上述
の如き従来の技術の有する問題点を解決するものであっ
て、加熱加工手段の内部等に配設されるコンベアベルト
の蛇行防止手段として使用するのに適し、しかも、コン
ベアベルトの蛇行防止性のみならず、耐熱性・耐久性に
優れたコンベアベルトの蛇行防止手段を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決する為の手段】上記目的を達成する為に本
発明は次の技術的手段を有する。即ち、実施例に対応す
る添付図面に使用した符号を用いて説明すると、耐熱性
に富む基材シート3にフッ素樹脂4を含浸して焼成した
ベルト本体2の裏面2Bに、上記ベルト本体2の長手方
向に沿って取り付けられ、耐熱性に富む複数の基材繊維
6にフッ素樹脂4を含浸して焼成すると共に、上記複数
の基材繊維6を編組することによって成された丸型、ま
たは、多角形の断面形状を有する帯状のガイド体5より
成るコンベアベルトの蛇行防止手段に於て、上記複数の
基材繊維6を編組することによって成されたコンベアベ
ルト1の蛇行防止手段Gであるガイド体5は、芯体11
とその周囲を保護する外皮12とによって構成され、し
かも、上記コンベアベルト1の蛇行防止手段Gであるガ
イド体5を構成する芯体11と外皮12の各々は、複数
の基材繊維6を編組する際、その編み角L(芯体11及
び外皮12の長手方向に直交する線分と複数の基材繊維
6の編み方向とが成す角)が、上記芯体11では大き
く、上記外皮12では小さく設定されていることを特徴
とするコンベアベルトの蛇行防止手段である。
【0009】
【作用】本発明は、上記技術的手段より成り、コンベア
ベルト1を構成するベルト本体2の裏面2Bに対して取
り付けられる蛇行防止手段Gが、耐熱性に富む複数の基
材繊維6にフッ素樹脂4を含浸して焼成すると共に、上
記複数の基材繊維6を編組することによって成された丸
型、または、多角形の断面形状を有する帯状のガイド体
5として形成され、しかも、上記ガイド体5が芯体11
とその周囲を保護する外皮12とによって構成されてい
るものであるので、ガイド体5自身が優れた耐熱性と変
形性を有しており、よって、コンベアベルト1を主動及
び従動ローラー9に巻き回して使用する際に上記ガイド
体5が受ける力、即ち、ガイド体5が湾曲させられるた
めに生じる表面5A側と裏面5B側の曲率の差に起因す
る力を、上記ガイド体5の優れた変形性によって吸収で
きるので、上記ガイド体5の損傷が防止され、ガイド体
5自身の耐摩耗性が向上し、優れた耐熱性と変形性に加
えて、良好な耐久性を有するコンベアベルトの蛇行防止
手段を形成できるものである。
【0010】さらに、上記コンベアベルト1の蛇行防止
手段Gであるガイド体5を構成する芯体11と外皮12
の各々は、複数の基材繊維6を編組する際に、その編み
角L(芯体11及び外皮12の長手方向に直交する線分
と複数の基材繊維6の編み方向とが成す角)が、上記芯
体11では大きく、上記外皮12では小さく設定されて
いるものであるので、上記コンベアベルト1の蛇行防止
手段Gであるガイド体5が湾曲された際の状態(図3,
図4,図5)、即ち、ガイド体5の表面5A側では引っ
張りの力Eが、その裏面5B側では圧縮の力Fがそれぞ
れ生じているものの、それらの力の大きさは一様ではな
く、ガイド体5の中央5C付近では引っ張りの力E,圧
縮の力Fともほとんど生じていない状態に的確に対応す
ることとなり、ガイド体5の中央5C付近に位置する芯
体11とその周囲の外皮12のそれぞれに要求される性
質(芯体11では変形性よりも直進ガイド性が優先し、
外皮12では直進ガイド性よりも変形性が優先する)を
具現化でき、蛇行防止手段Gであるガイド体5の変形性
と直進ガイド性の両立が行われ、蛇行防止手段Gである
ガイド体5が優れた耐熱性と変形性に加えて優れた直進
ガイド性や強度さらには耐摩耗性を有することとなり、
その耐久性は格段に向上するものである。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づき詳
細に説明する。図1に示した様に、食品や工業製品等の
搬送及びその搬送途中にて加熱加工等を行う際に用いら
れるコンベアベルト1は、ベルト本体2と、ベルト本体
2の裏面2Bに対して取り付けられる蛇行防止手段Gよ
り成るものであって、適度な張力が与えられた状態で主
動及び従動ローラー9に巻き回されて使用されるもので
あり、蛇行防止コンベアベルト1のベルト本体2の表面
2A上に食品や工業製品等の搬送物8を載せ、搬送を行
うものである。
【0012】そして、上記コンベアベルト1のベルト本
体2は、ガラス繊維やアラミド樹脂繊維等より成る耐熱
性に富む基材シート3にフッ素樹脂4を含浸して焼成す
ることによって形成されるものであり(図1中に於ける
P部分)、さらに、上記蛇行防止手段Gは、ガラス繊維
やアラミド樹脂繊維等より成る耐熱性に富む複数の基材
繊維6にフッ素樹脂4を含浸して焼成すると共に、上記
複数の基材繊維6を編組することによって成された丸
型、または、多角形の断面形状(本実施例では正方形断
面)を有する帯状のガイド体2であって、上記ベルト本
体2の裏面2Bに対して上記ガイド体5をベルト本体2
の長手方向に沿って取り付けることによって形成される
ものであり、その取り付け位置は、ベルト本体2の幅や
使用状態に応じて異なるものであるが、本実施例では、
ベルト本体2の左右両側の所定位置に取り付けた場合を
示している。
【0013】そして、上記コンベアベルト1の蛇行防止
手段Gであるガイド体5をより詳しく説明すると、図
6,図7に示した様に、ガイド体5は、複数の基材繊維
6を編組することによって成されるものであって、芯体
11とその周囲を保護する外皮12とによって構成され
ているものであり、上記芯体11と外皮12の各々は、
複数の基材繊維6を編組する際、その編み角L(芯体1
1及び外皮12の長手方向に直交する線分と複数の基材
繊維6の編み方向とが成す角)が、上記芯体11では大
きく、上記外皮12では小さく設定されているものであ
る。
【0014】そして、上記コンベアベルト1が巻き回さ
れる主動及び従動ローラー9には、ベルト本体2の裏面
2Bに取りつけられた蛇行防止手段Gであるガイド体5
をガイドする為のガイド溝10が形成されており、上記
ガイド体5がガイド溝10に対して嵌合することによっ
て、ガイド体5がコンベアベルト1の蛇行防止手段Gと
して機能し、主動及び従動ローラー9に巻き回されたベ
ルト本体2の蛇行が防止されるものである。
【0015】次に、上記構成に基づき本発明のコンベア
ベルトの蛇行防止手段の形成とその取り付けについて説
明する。コンベアベルト1の蛇行防止手段Gは、耐熱性
に富む複数の基材繊維6にフッ素樹脂4を含浸して焼成
すると共に、上記複数の基材繊維6を編組することによ
って成された正方形断面を有する帯状のガイド体5であ
って、上記複数の基材繊維6を編組することによって成
されたガイド体5は、芯体11とその周囲を保護する外
皮12とによって構成されているものであり、それらの
編組状態を図8,図9,図10(図示簡略の為、複数の
基材繊維6の内外側に位置するものだけを図示する)に
示した。
【0016】そして、上記芯体11は、複数の基材繊維
6として1500デニールのアラミド樹脂原糸13を使
用し、編みピッチDを33ミリメートルとし、2本引き
揃え8本打ち左右編組にて形成した直径2ミリメートル
の丸型断面形状を有する帯状体として形成されているも
のであって、その編み角L(芯体11の長手方向に直交
する線分と複数の基材繊維6の編み方向とが成す角)は
85度であり、また、その周囲を保護する外皮12は、
複数の基材繊維6として9000デニールのアラミド樹
脂原糸14と3000デニールのアラミド樹脂原糸15
を使用し、上記芯体11中心に編組するものであり、そ
の各々の編みピッチDを12ミリメートルとし、2本引
き揃え4本打ち、編み角L(外皮12の長手方向に直交
する線分と複数の基材繊維6の編み方向とが成す角)を
30度で行い、上記9000デニールのアラミド樹脂原
糸14を編み方向左下、3000デニールのアラミド樹
脂原糸15を編み方向右下へ編組した5ミリメートル角
の正方形断面形状を有する帯状体として形成されている
ものである。
【0017】そして、上記コンベアベルト1の蛇行防止
手段Gであるガイド体5のベルト本体2の裏面2Bへの
取り付けは、ホットプレス等によって加熱することによ
る溶着によって行われ、この際、ベルト本体2及びガイ
ド体5に含浸されているフッ素樹脂4が溶け出すので、
双方が界面なく一体化され、良好な溶着状態が得られる
ものであり、また、上記溶着を行う際、予め仮に位置決
めできるので、帯状体であるガイド体5をベルト本体2
の裏面2Bに精度良く取り付けることができ、製品精度
が高く、搬送精度の高い蛇行防止コンベアベルト1を容
易に形成でき、さらに、上記ベルト本体2の裏面2Bと
ガイド体5を溶着した後、フッ素樹脂を含浸して焼成し
た耐熱性に富む基材繊維6より成る糸によって縫い付け
を行うことにより、ベルト本体2に対するガイド体5の
取り付けをより強固なものにすることができるものであ
る。
【0018】そして、上記ベルト本体2を成す基材シー
ト3及びガイド体5を成す複数の基材繊維6としては、
ガラス繊維やアラミド樹脂繊維等が、また、フッ素樹脂
4としては、四フッ化エチレン、ポリテトラフルオロエ
チレン(PTFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン
(PCTFE)等が考慮されるものであり、さらに、上
記フッ素樹脂4のベルト本体2及びガイド体5への含浸
と焼成は、四フッ化エチレン樹脂水溶液(重量濃度20
%)に、含浸速度0.3m/minで含浸を行い、最終
樹脂付着量を、アラミド樹脂繊維85%,四フッ化エチ
レン樹脂15%(重量比)とし、常温〜300℃の熱風
乾燥を3〜5分行った後、380℃にて2〜3分の焼成
を行うことによって行われるものである。
【0019】次に、上記の如く形成されたコンベアベル
ト1の蛇行防止手段Gの作動について説明する。コンベ
アベルト1は、適度な張力が与えられた状態で主動及び
従動ローラー9に巻き回されて使用されるものであるの
で、主動及び従動ローラー9に巻き回される部位ではコ
ンベアベルト1の蛇行防止手段Gであるガイド体5が湾
曲された状態(図3,図4)となるものであり、この湾
曲したガイド体5には、ガイド体5が湾曲させられるた
めに生じる表面5A側と裏面5B側の曲率の差に起因す
る力、即ち、湾曲したガイド体5の表面5A側では引っ
張りの力Eが、裏面5B側では圧縮の力Fがそれぞれ生
じているものであるが、上記ガイド体5は、複数の基材
繊維6を編組することによって構成されているものであ
るので、優れた変形性を有しており、この優れた変形性
によって上記ガイド体5に生じた力を吸収できるので、
上記ガイド体5自身が損傷することを防止でき、しか
も、上記ガイド体5が芯体11とその周囲を保護する外
皮12とによって構成されているものであるので、ガイ
ド体5の耐摩耗性が向上し、優れた耐熱性と変形性に加
えて、良好な耐久性が得られるものである。
【0020】さらに、この時、ガイド体5の表面5A側
では引っ張りの力Eが、裏面5B側では圧縮の力Fがそ
れぞれ生じているものの、それらの力は、図5(図示簡
略の為、湾曲部を直線的に図示した)に示した様に、そ
の大きさが一様ではなく、ガイド体5の中央5C付近で
は引っ張りの力E,圧縮の力Fともほとんど生じていな
いものであり、ガイド体5の中央5C付近に位置する芯
体11とその周囲の外皮12のそれぞれに要求される性
質(芯体11では変形性よりも直進ガイド性が優先し、
外皮12では直進ガイド性よりも変形性が優先する)が
異なるものである。
【0021】そして、この異なる要求に応じる為、上記
芯体11と外皮12の各々は、複数の基材繊維6を編組
する際、その編み角L(芯体11及び外皮12の長手方
向に直交する線分と複数の基材繊維6の編み方向とが成
す角)が、上記芯体11では大きく、上記外皮12では
小さく設定されているものであり、上記編み角Lが大き
いほど直進ガイド性に優れ、編み角Lが小さいほど変形
性に優れるものであるので、芯体11と外皮12のそれ
ぞれに要求される異なる性質を、芯体11と外皮12の
それぞれについて具現化でき、蛇行防止手段Gであるガ
イド体5の変形性と直進ガイド性の両立が行われ、優れ
た耐熱性と変形性に加えて優れた直進ガイド性や強度さ
らには耐摩耗性を有することとなり、その耐久性は格段
に向上するものである。
【0022】また、上記コンベアベルト1に取り付けら
れた蛇行防止手段Gであるガイド体5が嵌合するガイド
溝10は、上記ガイド体5の高さよりも深く形成されて
いるものであるので、ガイド溝10の底面10Aとガイ
ド体5の裏面5Bとの間にクリアランスが存することと
なり、ガイド体5の裏面5Bがガイド溝10の底面10
Aに接することがなく、よって、ガイド体5がベルト本
体2に対して縫着9されている場合でも、縫着された糸
が摩擦によって切断される等の不具合が防止され、さら
に、上記ガイド体5は、複数の基材繊維6を編組して形
成した帯状体であって、主動及び従動ローラー9のガイ
ド溝10に連続して嵌合されつつ搬送されるので、搬送
中の振動等による破損が防止され、蛇行防止コンベアベ
ルト1のの耐久性をより良好に維持できるものである。
【0023】さらに、上記コンベアベルト1の蛇行防止
手段Gであるガイド体5として丸型断面を有する帯状の
ガイド体5を成した場合を示したものが図11,図1
2,図13(図示簡略の為、複数の基材繊維6のうち外
側に位置するものだけを図示する)であって、この場
合、その構成や利点は上述の正方形断面を有するガイド
体5を蛇行防止手段Gとして用いた場合と同様であるの
でその説明は省略するが、ガイド体5を丸型断面とする
ことによって、より低コストでコンベアベルト1の蛇行
防止手段Gであるガイド体5を形成することができるも
のである。
【0024】尚、上記ベルト本体2を成す基材シート3
及びガイド体5を成す複数の基材繊維6は、上述した例
のものに限らず、耐熱性に富むものであれば、それ以外
のものを使用することも可能であり、また、フッ素樹脂
4の含浸と焼成についても上記以外のの条件で行うこと
も可能である。
【0025】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によると次の
様な効果を奏する。即ち、請求項1によると、コンベア
ベルトを構成するベルト本体の裏面に対して取り付けら
れる蛇行防止手段が、耐熱性に富む複数の基材繊維にフ
ッ素樹脂を含浸して焼成すると共に、上記複数の基材繊
維を編組することによって成された丸型、または、多角
形の断面形状を有する帯状のガイド体として形成され、
しかも、上記ガイド体が芯体とその周囲を保護する外皮
とによって構成されているものであるので、ガイド体自
身が優れた耐熱性と変形性を有しており、よって、コン
ベアベルトを主動及び従動ローラーに巻き回して使用す
る際に上記ガイド体が受ける力をガイド体自身の優れた
変形性によって吸収できるので、上記ガイド体の損傷が
防止されると共に、ガイド体自身の耐摩耗性が向上し、
優れた耐熱性と変形性に加えて、良好な耐久性を有する
コンベアベルトの蛇行防止手段を提供できるものであ
る。
【0026】さらに、上記コンベアベルトの蛇行防止手
段であるガイド体を構成する芯体と外皮の各々を編組す
る際、その編み角(芯体及び外皮の長手方向に直交する
線分と複数の基材繊維の編み方向とが成す角)が、上記
芯体では大きく、上記外皮では小さく設定されているも
のであるので、コンベアベルトの蛇行防止手段であるガ
イド体が湾曲された際の状態、即ち、ガイド体の表面側
では引っ張りの力が、裏面側では圧縮の力がそれぞれ生
じているものの、それらの力の大きさは一様ではなく、
ガイド体の中央付近では引っ張りの力,圧縮の力ともほ
とんど生じていない状態に的確に対応することとなり、
ガイド体の中央付近の芯体とその周囲の外皮のそれぞれ
に要求される性質(芯体では変形性よりも直進ガイド
性、外皮では直進ガイド性よりも変形性がそれぞれ優先
する)を具現化でき、蛇行防止手段であるガイド体の変
形性と直進ガイド性の両立が行われ、優れた耐熱性と変
形性に加えて優れた直進ガイド性や強度さらには耐摩耗
性が得られ、より良好な耐久性を有するコンベアベルト
の蛇行防止手段を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】蛇行防止手段を有するコンベアベルトの構成を
示す斜視図である。
【図2】図1に於けるX−X’線に沿う断面図である。
【図3】図1に於けるY−Y’線に沿う断面図である。
【図4】図3に於けるQ部の部分拡大図である。
【図5】図4に於ける蛇行防止手段に生じる力の状態を
示す図である。
【図6】蛇行防止手段であるガイド体の構成を示す正面
図である。
【図7】図6に於けるZ−Z’線に沿う断面図である。
【図8】ガイド体の編組状態及び断面形状を示す略断面
図である。
【図9】ガイド体を構成する外皮の編組状態を示す略正
面図である。
【図10】ガイド体を構成する芯体の編組状態を示す略
正面図である。
【図11】他の実施例のガイド体の編組状態及び断面形
状を示す略断面図である。
【図12】他の実施例のガイド体を構成する外皮の編組
状態を示す略正面図である。
【図13】他の実施例のガイド体を構成する芯体の編組
状態を示す略正面図である。
【符号の説明】
1 蛇行防止コンベアベルト 2 ベルト本体 2A ベルト本体表面 2B ベルト本体裏面 3 基材シート 4 フッ素樹脂 5 ガイド体 5A ガイド体表面 5B ガイド体裏面 5C ガイド体中央 6 基材繊維 11 芯体 12 外皮

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱性に富む基材シート3にフッ素樹脂
    4を含浸して焼成したベルト本体2の裏面2Bに、上記
    ベルト本体2の長手方向に沿って取り付けられ、耐熱性
    に富む複数の基材繊維6にフッ素樹脂4を含浸して焼成
    すると共に、上記複数の基材繊維6を編組することによ
    って成された丸型、または、多角形の断面形状を有する
    帯状のガイド体5より成るコンベアベルトの蛇行防止手
    段に於て、 上記複数の基材繊維6を編組することによって成された
    コンベアベルト1の蛇行防止手段Gであるガイド体5
    は、芯体11とその周囲を保護する外皮12とによって
    構成され、しかも、上記コンベアベルト1の蛇行防止手
    段Gであるガイド体5を構成する芯体11と外皮12の
    各々は、複数の基材繊維6を編組する際、その編み角L
    (芯体11及び外皮12の長手方向に直交する線分と複
    数の基材繊維6の編み方向とが成す角)が、上記芯体1
    1では大きく、上記外皮12では小さく設定されている
    ことを特徴とするコンベアベルトの蛇行防止手段。
JP6876895A 1995-03-02 1995-03-02 コンベアベルトの蛇行防止手段 Pending JPH08239109A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6876895A JPH08239109A (ja) 1995-03-02 1995-03-02 コンベアベルトの蛇行防止手段

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6876895A JPH08239109A (ja) 1995-03-02 1995-03-02 コンベアベルトの蛇行防止手段

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08239109A true JPH08239109A (ja) 1996-09-17

Family

ID=13383252

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6876895A Pending JPH08239109A (ja) 1995-03-02 1995-03-02 コンベアベルトの蛇行防止手段

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08239109A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005324897A (ja) * 2004-05-13 2005-11-24 Bando Chem Ind Ltd 軽量搬送ベルト用ガイド部材
JP2007513035A (ja) * 2003-12-02 2007-05-24 キャリア・コマーシャル・リフリージレーション・インコーポレーテッド コンベアベルトアセンブリ
JP2009013537A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Tsubakimoto Chain Co 不織布製造装置
JP2015124025A (ja) * 2013-12-25 2015-07-06 三ツ星ベルト株式会社 搬送ベルト

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007513035A (ja) * 2003-12-02 2007-05-24 キャリア・コマーシャル・リフリージレーション・インコーポレーテッド コンベアベルトアセンブリ
JP2005324897A (ja) * 2004-05-13 2005-11-24 Bando Chem Ind Ltd 軽量搬送ベルト用ガイド部材
JP4704698B2 (ja) * 2004-05-13 2011-06-15 バンドー化学株式会社 軽量搬送ベルト用ガイド部材
JP2009013537A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Tsubakimoto Chain Co 不織布製造装置
JP2015124025A (ja) * 2013-12-25 2015-07-06 三ツ星ベルト株式会社 搬送ベルト

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR930006600B1 (ko) 사행방지 컨베이어 벨트
JP5628999B2 (ja) 搬送ベルトおよびその装置
AU747021B2 (en) Composite products, methods and apparatus
US20050062303A1 (en) Lifting belt sling
JP6741400B2 (ja) 無端状平ベルトおよびその製造方法
KR20200090908A (ko) 바이어스 톱니 직물 및 톱니형 동력 전달 벨트
JPH08239109A (ja) コンベアベルトの蛇行防止手段
KR20140088863A (ko) 양면 전달용 로엣지 v벨트
US20160046446A1 (en) Conveying apparatus
JP6228002B2 (ja) 搬送ベルト
JP4886973B2 (ja) 耐熱性コンベアベルト
JP3015120U (ja) 蛇行防止コンベアベルト
JP2018058338A (ja) 伝動ベルト、及び伝動ベルトの製造方法
US3263799A (en) Conveyor belt
JP2017100848A (ja) 無端状平ベルトおよびその製造方法
US5840635A (en) Transport and support means for heavy, high temperature articles and its manufacturing process
JP5873355B2 (ja) シームレスベルト
JPH0867318A (ja) 幅広ベルト用帆布芯体及び同帆布芯体の製造方法
JPH0512170Y2 (ja)
JPH0617771Y2 (ja) 蛇行防止コンベアベルトのガイド体
JP3022611U (ja) 搬送ベルトの蛇行防止用紐
JPH0510320U (ja) 搬送用ベルト
JPH0549721U (ja) コンベヤベルト
JP2616824B2 (ja) コンベアベルトの製造方法
JPH06100133A (ja) 加熱乾燥用搬送ベルト