JPH08238878A - 表示領域に書換可能領域と書換不可能領域を持つカード、印字方法及び印字装置 - Google Patents

表示領域に書換可能領域と書換不可能領域を持つカード、印字方法及び印字装置

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JPH08238878A
JPH08238878A JP7244195A JP7244195A JPH08238878A JP H08238878 A JPH08238878 A JP H08238878A JP 7244195 A JP7244195 A JP 7244195A JP 7244195 A JP7244195 A JP 7244195A JP H08238878 A JPH08238878 A JP H08238878A
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card
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rewritable
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JP7244195A
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Inventor
Yuko Okada
祐子 岡田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録された情報が偽造されにくいセキュリテ
ィ性の高いカードと、その印字方法、印字装置を提供す
る。 【構成】 カード(10)は、外部エネルギーにより表
示状態を変更できる表示領域を、書換可能領域(21)
と書換不可能領域(22)とに分けた構成とし、また、
磁気記録層等の情報記録部(3)に、書換不可能領域と
する書換禁止情報を記録しておく。印字装置は、表示領
域に対する印字ヘッド、消去パッド、情報記録部に対す
る磁気ヘッド等を備え、その印字実行プログラムは、情
報記録部に書換禁止情報が記録されている場合は書換不
可能領域への消去及び印字が禁止されるようになってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表示部に書換可能領域
と書換不可能領域とを持つカードと、該カードの表示領
域に表示を印字する印字方法及び印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、表示部を持つカードにおいては、
表示の印字及び消去、すなわちリライトが可能な領域の
みの表示部を設けたカードであった。すなわち、図6及
び図7の従来の表示カード90は、表示カードの一部
に、全領域が書き換え可能な書換表示部91を有する。
図6はリライト前の表示内容の一例であり、ポイント数
を示す「★」印マークと共に「現在のポイント数は45
点」と表示されている。そして、図7はリライト後の表
示内容であり、ホイント数を示す「★」印マークと共に
「現在のポイントは50点」と表示がかきかえられてい
る。また、そのカードへの印字装置も書換表示部91の
全域に対して、書き換えができる印字装置であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のカードでは、例えば、IDカードとして利
用する場合、ID番号はカードの別の部分に設けた磁気
ストライプ等の不可視の状態で記録しておき、表示部を
残金やポイント獲得点数等の表示に用いる用途がある。
ところが、このような形態でIDカードを兼用した表示
カードでは、磁気データを書き換えることにより、ID
番号を偽造して不正に使用されるという恐れがあった。
【0004】そこで、偽造防止対策として、ID番号を
磁気ストライプ等に記録しておく以外に、表示部を使用
しないで表示する場合は、カードの一部分にID番号を
予め印刷やエンボスする等して利用するしかなかった。
すなわち、例えば図8の様な表示カード90aであり、
書換表示部91と、ID番号、氏名等を表示したプレ印
刷部92を有する。しかし、このような方法は、各カー
ド毎に異なるID番号を印刷等しなければならなかっ
た。
【0005】そこで、本発明の目的は、書き換えできる
表示部を有する上、ID番号等の各カードに固有の情報
が不正に偽造されるのを防止できセキュリティ性が高
い、カードと、そのカードへの印字方法及び印字装置を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の表示領域に書換
可能領域と書換不可能領域を持つカードは、外部エネル
ギーにより表示状態を変更できる表示領域を、書換可能
領域と書換不可能領域とに分けたことを特徴とする、表
示領域に書換可能領域と書換不可能領域を持つ構成のカ
ードとする。また、上記カードにおいて、不可視情報を
記録する情報記録部も備えた構成でもある。また、上記
カードにおいて、書換不可能領域を書換不可能とする書
換禁止情報が情報記録部に記録されている構成でもあ
る。
【0007】一方、本発明の印字方法は、上記の様な、
外部エネルギーにより表示状態を変更できる表示領域
を、書換可能領域と書換不可能領域とに分けた、表示領
域に書換可能領域と書換不可能領域を持つカードの表示
領域に対し表示を書き換える印字装置において、該印字
装置の印字動作を制御する印字実行プログラムによっ
て、書換不可能領域の表示領域に対して初回印字時以外
は印字できないようにした方法である。また、上記の印
字方法において、表示領域に書換可能領域と書換不可能
領域を持つカードが、さらに不可視情報を記録する情報
記録部を備え、また、印字装置がさらに該情報記録部に
対し情報を読み取り、該印字装置の印字実行プログラム
によって、上記情報記録部に書換禁止情報が記録されて
いるときは、書換不可能領域の表示領域に対して初回印
字時以外は印字できないようにした方法でもある。
【0008】一方、本発明の印字装置は、前記の様な、
外部エネルギーにより表示状態を変更できる表示領域
を、書換可能領域と書換不可能領域とに分けた、表示領
域に書換可能領域と書換不可能領域を持つカードの表示
領域に対し表示を書き換える印字手段を備えた印字装置
であって、該印字装置の印字動作を制御する印字実行プ
ログラムによって、書換不可能領域の表示領域に対して
初回印字時以外は印字できないようにした装置である。
また、上記印字装置において、表示領域に書換可能領域
と書換不可能領域を持つカードが、不可視情報を記録す
る情報記録部も備えたカードであって、また、印字装置
がさらに該情報記録部の情報を読み取る読取手段を備
え、該印字装置の印字実行プログラムによって、上記情
報記録部に書換禁止情報が記録されているときは印字実
行を禁止することで、書換不可能領域の表示領域に対し
て初回印字時以外は印字できないようにした装置でもあ
る。
【0009】
【作用】本発明の表示領域に書換可能領域と書換不可能
領域を持つカードでは、書換不可能領域は書き込まれた
表示を書き換えできないので、該書換不可能領域に例え
ばID番号や氏名等を印字表示しておけば、不正に改ざ
んできないセキュリティ性の高いカードとすることがで
きる。また、上記カードに磁気記録層等の不可視情報を
記録する情報記録部も備えることで、該情報記録部に表
示の情報やその他の情報等をその内容が不可視の状態で
記録され得る。また、上記情報記録部に、前記書換不可
能領域を書換禁止にする書換禁止情報を記録すること
で、該書換禁止情報の有無により前記書換不可能領域に
対する書換可能性が制御される。
【0010】また、本発明の印字方法では、外部エネル
ギーにより表示状態を変更できる表示領域を、書換可能
領域と書換不可能領域とに分けた、表示領域に書換可能
領域と書換不可能領域を持つカードの表示領域に対し
て、表示を書き換える印字装置の印字動作を制御する印
字実行プログラムによって、前記書換不可能領域の表示
領域に対して初回印字時以外は表示の書き換えできない
ように制御される。また、表示領域に書換可能領域と書
換不可能領域を持つカードが、さらに不可視情報を記録
する情報記録部を備えたものでは、該情報記録部に書換
禁止情報が記録されているときは、該情報記録部に対し
ても情報を読み取りできる印字装置の印字実行プログラ
ムによって、前記書換不可能領域の表示領域に対して初
回印字時以外は表示の書き換えできないように制御され
る。
【0011】また、本発明の印字装置では、外部エネル
ギーにより表示状態を変更できる表示領域を、書換可能
領域と書換不可能領域とに分けた、表示領域に書換可能
領域と書換不可能領域を持つカードの表示領域に対し
て、表示を書き換える印字手段を備えた印字装置の印字
動作を制御する印字実行プログラムによって、書換不可
能領域の表示領域に対して初回印字時以外は表示の書き
換えがされない。また、表示領域に書換可能領域と書換
不可能領域を持つカードが、さらに不可視情報を記録す
る情報記録部も備えたものでは、印字装置がさらに該情
報記録部の情報を読み取る読取手段を備えることで、上
記情報記録部に書換禁止情報が記録されているときは、
印字装置の印字実行プログラムによって、印字実行を禁
止することで、書換不可能領域の表示領域に対して初回
印字時以外は表示の書き換えがされない。
【0012】
【実施例】以下、本発明の表示領域に書換可能領域と書
換不可能領域を持つカード、その印字方法及び印字装置
の実施例を図面を参照しながら詳述する。
【0013】図1は、本発明の表示領域に書換可能領域
と書換不可能領域を持つカード101の一実施例を示す
外観図である。カードの中央部の一部が表示領域となっ
ており、該表示領域は二分されており、一方(図1の例
では上側)が書換可能領域21に、他方(図1の例では
下側)が書換不可能領域22となっている。一方、裏面
には全面に磁気記録層による情報記録部3が形成されて
いる。同図で点線にて表示してある書換可能領域21と
書換不可能領域22との境界線24は実際に点線で表示
されているのではなく、該点線で領域が分割されている
ことを示す。このように、図1に示す本発明のカードで
は、一つの窓枠23の中の連続した表示領域を二分した
構成を示すものである。なお、図1は人工透析に用いる
カードであり、書換可能領域21には、人工透析前後の
体重、その増減、目標値が表示されている。一方、書換
不可能領域22には患者名、病院名が固定的情報として
表示されている。
【0014】また、図2は、本発明の表示領域に書換可
能領域と書換不可能領域を持つカード10の他の実施例
を示す外観図である。図2のカードは図1のカードに対
して、書換可能領域21と書換不可能領域22との境界
線24を線分で明示的に表示したものであり、本発明の
カードは図2の様に一つの表示領域を窓枠23及び23
aで二分した構成であってもよい。
【0015】また、図3は、本発明の表示領域に書換可
能領域と書換不可能領域を持つカード10の他の実施例
を示す外観図である。同図の様に、書換可能領域21と
書換不可能領域22とは完全に分離独立した離れた表示
領域として設けても良い。なお、図3のカードでも裏面
には情報記録部3が設けられている。
【0016】本発明で表示表示領域に使用する書換可能
な材料は、下記する可逆表示素子が使えるが、このよう
な可逆表示素子を使用した場合のより詳細な層構成の一
例として、図1のカード10のA−A線に於ける縦断面
図が図4である。すなわち、図4では、支持体1の表側
面全面に、順に金属光沢層42、可逆性感熱発色剤層4
1、プレ印刷層25、保護層43が形成されており、可
逆性感熱発色剤層41と金属光沢層42と保護層43と
が可逆表示素子4を構成し、前記可逆性感熱発色剤層4
1がプレ印刷層25で覆われずに外部から透視できる部
分が表示領域2(ここでは図1の上側断面図であるから
書換可能領域22)を構成する。また支持体1の裏面側
全面には、順に磁気記録層31、磁気記録層を傷付き等
から保護し隠蔽する着色層32が形成され、これらが情
報記録部3を構成する。また、情報記録部3の表面の一
部分には説明文等の文字情報が印刷された印刷層5が形
成されている。
【0017】支持体1としては、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリプロピレン、アクリル樹脂、酢酸セルロー
ス等の各種樹脂類、紙、板紙等の紙類、合成紙、金属箔
等、これらの複合体等のシート、板等であり、カード材
料として公知のものが使用される。
【0018】また、書換可能領域と書換不可能領域に使
用される表示領域2には、外部エネルギーとして熱、電
界、磁界等を使用して可視情報を可逆的に繰り返し書き
換えできる表示素子を用いる。例えば、加熱冷却によっ
て、透明状態と白濁状態とに可逆的に変化することで書
換表示できる感熱記録方式の可逆表示素子や、電界と加
熱により、書換表示できる電気・熱記録方式の可逆表示
素子、磁場に感応する磁性粉をマイクロカプセル中に含
有した磁気記録方式の可逆表示素子等が使用される。な
お、可逆表示素子で感熱記録方式には、脂肪酸を高分子
マトリックス中に分散した高分子/脂肪酸複合膜等を、
電気・熱記録方式には、液晶を高分子マトリックス中に
分散した液晶/高分子複合膜等を利用したもの等があ
る。
【0019】図4の表示領域2を形成する可逆性感熱発
色剤層41は、高分子/脂肪酸複合膜等の熱により書き
換え可能なものからなる。なお、高分子/脂肪酸複合膜
は例えば、特願平6−250126号、特願平6−25
1661号等に開示されているもの等が使用され得る。
金属光沢層42は、文字表示の背景となる層であり、ア
ルミニウム等の金属薄膜、金属箔、あるいは金属粉等の
光沢顔料を有する塗料の印刷層等からなる。保護層43
は、可逆性感熱発色剤層等の可逆表示素子の傷付き等を
保護する層で、透明性樹脂の塗膜や透明のフィルム等か
らなる。また、保護層の上面側や下面側には、文字や絵
柄等を形成しておいてもよい。例えば、図4のカード1
0の様に、可逆性感熱発色剤層41と保護層43との間
にプレ印刷層25がある。プレ印刷層25は、前記した
窓枠、文字、図形、模様等を印刷、塗工等で形成したも
のであり、例えば、図2に於いて「体重」、「kg」等
の固定的な情報を表示するものである。なお、図1や図
2の様に表示の背景を暗色、文字を明色とするには、可
逆性感熱発色剤層41は、白濁部分を文字部分に、透明
部分を下層として金属光沢層42、或いは黒色等の暗色
印刷層等が透けて見える様にすれば良い。
【0020】情報記録部3としては、図4では磁気記録
層31とこれを隠蔽、保護する着色層32とからなり、
また図1及び図2の例でも磁気記録層31を有するもの
を前提としているが、磁気記録方式に限定されるもので
はなく、光メモリーやICメモリー等の他の情報記録手
段であってもよい。
【0021】以上の説明からも分かる様に、本発明の表
示領域に書換可能領域と書換不可能領域を持つカード
は、表示領域2、書換可能領域21及び書換不可能領域
22の関係については、書換可能領域21と書換不可能
領域の両方を備えていれば、特に限定されない。これら
がカードの片面又は両面の一部又は全部にあってもよい
し、書換可能領域と書換不可能領域とが隣接又は独立し
ていてもよい。また、情報記録部3はなくても、本発明
の基本的主旨が損なわれるものではないが、下記するよ
うに有ったほうが有益である。また、表示領域及び情報
記録部がそれぞれ一定の機能をすれば、表示領域2と情
報記録部3とは、重なりあっていても良い。
【0022】特に、本発明のカードが情報記録部も備え
る場合には、該情報記録部に書換不可能領域に対する書
換禁止情報を書き込んでおくことができる。書換禁止情
報はカードの一部に設けた切り込みやパンチ孔等でも運
用できるが、前記情報記録部に記録された情報の内容が
不可視であれば、書換禁止情報の存在が知られにくく、
セキュリティ上も有利である。
【0023】情報記録部に記憶させる書換禁止情報は、
その形式等は特に限定されないが、例えば、カード上で
の書換不可能領域が四辺形だとし、その絶対座標、左上
側点(X1,Y1)と右下側点(X2,Y2)との情報
が該情報記録部に記録されており、これに従って印字装
置が所定の書込みを行うとした場合、座標値にマイナス
符号が付加された場合は書込禁止であると等と、取り決
めておけば良い。
【0024】次に、以上の様な本発明の表示領域に書換
可能領域と書換不可能領域を持つカード10の表示を書
き換える印字装置と、印字方法について説明する。
【0025】図5(a)は、本発明の印字装置60の一
実施例の概略図である。印字装置60は、表示領域に対
する印字手段61として、印字ヘッド62と消去パッド
63とを有し、情報記録部に対する情報の読取手段64
として磁気ヘッド65を有している。なお、磁気ヘッド
65は書込手段も兼ねている。カード10(図面上方側
に表示領域、下方側に磁気記録層がある場合)は、左側
のカード挿入口66から挿入されると搬送ベルト等の搬
送手段(図示せず)によって、図面左側から右側終端ま
で搬送され、そして逆送され、この間に所定の印字処理
等が行われる。
【0026】なお、読取手段64は、カード10の情報
記録部3の情報記録のタイプに応じて、適宜磁気、光、
電極等の読取手段で対応し、また、印字手段61は、表
示領域2に使用している可逆表示素子のタイプにより、
熱,電界,磁界等のエネルギーを可逆表示素子に対して
加えるエネルギー印加手段で対応する。例えば、熱の場
合は熱板やサーマルヘッド等で、電界の場合はマトリッ
クス電極やローラ電極或いは帯電器等で、磁界の場合は
磁気ヘッド等である。従って、図5では、例えば印字ヘ
ッド62はサーマルヘッドを、消去パッド63は熱板等
である。
【0027】次に図5(a),(b)及び(c)を用
い、該印字装置の動作、および本発明の印字方法の一実
施例の手順について具体的に説明する。カード10の書
換不可能領域には、初回のみ書込みができるが、2回目
以降は書込みが禁止される場合を想定して説明する。
【0028】一番最初の初回発行時は、印字装置60に
生カード10を挿入すると、データベースから引き出し
たID番号、氏名等の個人データがカードの磁気記録層
からなる情報記録部に磁気ヘッド65により記録され
る。この際、ID番号や氏名等の不可変データと共に、
購入金額に応じたポイント数、各会員への個別メッセー
ジ等の可変データも該情報記録部に記録される。また、
上記ID番号、氏名等の不可変データは、印字ヘッド6
2によって、書換不可能領域にも印字され、購入金額に
応じたポイント数、各会員への個別メッセージ等の可変
データは書換可能領域に印字される。なお、印字装置で
生カードを扱う初期化印字実行プログラムは情報記録部
に所定の書換禁止情報も書き込む。初期化印字実行プロ
グラムは、該書換禁止情報の有無に拘らず、書換不可能
領域に印字可能としてあり、従って、書換禁止情報の書
き込みは書換不可能領域への印字の前後どちらでも良く
なっている。また、初回印字処理はカードの所有者でな
く、カードの発行者が行うので、このような特別の処理
が容易にできる。以上の生カードへの初回の印字、記録
処理を概念的に示したのが、図5(a)である。
【0029】次に、2回目以降にカードが印字装置に挿
入(使用)されたときに、書換不可能領域が書き込み禁
止となる動作を説明する。このときは、カード10が印
字装置60に挿入されると、先ず、印字実行プログラム
は、情報記録部に記録されている情報を読み出し書換禁
止情報が記録されているか否かを判断する。そして、
(既に上記の生カードへの処理で書換禁止情報を記録し
てあるから)、消去パッドによる表示領域の消去は、必
要に応じて書換可能領域に対してのみ行われる。すなわ
ち、消去パッドは、消去すべき領域のみ接し、他の部分
では退避する。図5(b)は、この消去の処理を概念的
に示したものである。
【0030】そして、表示領域への印字も、印字装置に
送信された可変データにより必要に応じて書換可能領域
に対してのみ行われる。このようにして、書換不可能領
域に対しては、印字実行プログラムによって書換が禁止
される。なお、可変データは、表示領域用のデータを情
報記録部に重複して記録しておいてもよく、また、表示
領域用以外のデータを同時に情報記録部に記録しておい
てもよく、このような場合には、該情報記録部の内容
は、書き換えられる。図5(c)は、この書き換えにお
ける印字処理を概念的に示したものである。
【0031】3回目以降にカードが印字装置に挿入され
たときは、上記の2回目以降の処理が印字実行プログラ
ムによって同様に繰り返される。
【0032】以上の様にして、本発明のカード、印字方
法及び印字装置によれば、従来は、書換え可能な可逆表
示素子を用いた表示領域を、書換不可能領域として使用
することができる。なお、上述の実施例では、表示領域
を書換不可能領域とする書換禁止情報はカード自身が保
有していたが、例えば、カードのID番号と対応する顧
客ファイルをホストコンピュータが保有しており、該フ
ァイルの中に各ID番号毎に書換禁止情報を保持してお
く等でも良い。
【0033】
【発明の効果】本発明の表示領域に書換可能領域と書換
不可能領域を持つカードによれば、もともと書き換え可
能な表示領域を書き換え不可能な表示領域として使用で
きるので、固定的で且つ変更されては困るような情報の
表示をするに適したカードが得られる。このため、偽造
防止の効果があり、セキュリティ性の高いカードが得ら
れる。また、磁気記録層等の情報記録部も備えれば、よ
り高機能のカードとすることができ、表示領域の書き換
え不可能にする書換禁止情報を該情報記録部に記録する
ようにしておけば、カード自身による自己完結型の表示
のロック情報を持たせることができる他、任意に書換不
可能領域の禁止を制御することができる。
【0034】また、本発明の印字方法によれば、印字装
置の印字実行プログラムによって、ソフトウァエ的にカ
ードの書換不可能領域に対する書き換えを禁止制御でき
るので、容易に上述のようなカードを実現できる。
【0035】また、本発明の印字装置によれば、上述の
ようなカード及び印字方法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカードの一実施例の外観図(表示領域
の窓枠内で分割)。
【図2】本発明のカードの他の実施例の外観図(表示領
域を二つの窓枠に分割)。
【図3】本発明のカードの他の実施例の外観図(独立の
二つの表示領域)。
【図4】図1の本発明のカードにおける縦断面図の一
例。
【図5】本発明の印字方法の説明図と印字装置の概略
図。
【図6】従来のカードの説明図(リライト前)。
【図7】従来のカードの説明図(リライト後)。
【図8】従来のカードの説明図(IDカード兼用)。
【符号の説明】
10 表示領域に書換可能領域と書換不可能領域を持つ
カード 1 支持体 2 表示領域 21 書換可能領域 22 書換不可能領域 23,23a 窓枠 24 境界線 25 プレ印刷領域,プレ印刷層 3 情報記録部 31 磁気記録層 32 着色層 4 可逆表示素子 41 可逆性感熱発色剤層 42 金属光沢層 43 保護層 5 印刷層 60 印字装置 61 印字手段 62 印字ヘッド 63 消去パッド 64 読取手段 65 磁気ヘッド 66 カード挿入口 90,90a 従来のカード 91 書換表示部 92 プレ印刷部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部エネルギーにより表示状態を変更で
    きる表示領域を、書換可能領域と書換不可能領域とに分
    けたことを特徴とする、表示領域に書換可能領域と書換
    不可能領域を持つカード。
  2. 【請求項2】 不可視情報を記録する情報記録部を備え
    たことを特徴とする請求項1記載の、表示領域に書換可
    能領域と書換不可能領域を持つカード。
  3. 【請求項3】 書換不可能領域を書換不可能とする書換
    禁止情報が情報記録部に記録されていることを特徴とす
    る請求項2記載の、表示領域に書換可能領域と書換不可
    能領域を持つカード。
  4. 【請求項4】 外部エネルギーにより表示状態を変更で
    きる表示領域を、書換可能領域と書換不可能領域とに分
    けた、表示領域に書換可能領域と書換不可能領域を持つ
    カードの表示領域に対し表示を書き換える印字装置にお
    いて、該印字装置の印字動作を制御する印字実行プログ
    ラムによって、書換不可能領域の表示領域に対して初回
    印字時以外は印字できないようにしたことを特徴とする
    印字方法。
  5. 【請求項5】 表示領域に書換可能領域と書換不可能領
    域を持つカードが、さらに不可視情報を記録する情報記
    録部を備え、また、印字装置がさらに該情報記録部に対
    し情報を読み取り、該印字装置の印字実行プログラムに
    よって、上記情報記録部に書換禁止情報が記録されてい
    るときは、書換不可能領域の表示領域に対して初回印字
    時以外は印字できないようにしたことを特徴とする請求
    項4記載の印字方法。
  6. 【請求項6】 外部エネルギーにより表示状態を変更で
    きる表示領域を、書換可能領域と書換不可能領域とに分
    けた、表示領域に書換可能領域と書換不可能領域を持つ
    カードの表示領域に対し表示を書き換える印字手段を備
    えた印字装置であって、該印字装置の印字動作を制御す
    る印字実行プログラムによって、書換不可能領域の表示
    領域に対して初回印字時以外は印字できないようにした
    ことを特徴とする印字装置。
  7. 【請求項7】 表示領域に書換可能領域と書換不可能領
    域を持つカードが、不可視情報を記録する情報記録部も
    備えたカードであって、また、印字装置がさらに該情報
    記録部の情報を読み取る読取手段を備え、該印字装置の
    印字実行プログラムによって、上記情報記録部に書換禁
    止情報が記録されているときは印字実行を禁止すること
    で、書換不可能領域の表示領域に対して初回印字時以外
    は印字できないようにしたことを特徴とする請求項6記
    載の印字装置。
JP7244195A 1995-03-07 1995-03-07 表示領域に書換可能領域と書換不可能領域を持つカード、印字方法及び印字装置 Pending JPH08238878A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002234200A (ja) * 2001-02-13 2002-08-20 Ricoh Co Ltd 画像情報処理方法、画像記録媒体処理装置及びそのための可逆性カラー画像記録媒体

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JP2002234200A (ja) * 2001-02-13 2002-08-20 Ricoh Co Ltd 画像情報処理方法、画像記録媒体処理装置及びそのための可逆性カラー画像記録媒体

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