JPH08236320A - 回転操作型可変抵抗器 - Google Patents

回転操作型可変抵抗器

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Publication number
JPH08236320A
JPH08236320A JP3848495A JP3848495A JPH08236320A JP H08236320 A JPH08236320 A JP H08236320A JP 3848495 A JP3848495 A JP 3848495A JP 3848495 A JP3848495 A JP 3848495A JP H08236320 A JPH08236320 A JP H08236320A
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JP
Japan
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case
holder
slider
resistance substrate
slider receiver
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Application number
JP3848495A
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English (en)
Inventor
Kanji Ishihara
環次 石原
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/585,580 priority patent/US6005473A/en
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  • Adjustable Resistors (AREA)
  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作レバーに邪魔されずにホルダをケース内
に組み付けるべく、該操作レバーを取着するための押圧
力が摺動子受けに加わったときに該摺動子受けが抵抗基
板に過度に近付かないような位置規制手段を設けること
により、小型化が促進されてもケース内にホルダを簡単
に固定することができ、しかも組立時に摺動子が塑性変
形を起こす虞がない、回転操作型可変抵抗器を提供す
る。 【構成】 一端面を開口した有底のケース1と、このケ
ース1の内底部に固定された抵抗基板2と、この抵抗基
板2上に形成された抵抗体に摺接する摺動子3を保持し
た摺動子受け4と、この摺動子受け4を回転自在に保持
するホルダ5と、前記摺動子受け4を回転操作する操作
レバー8とを備え、前記摺動子受け4の底面に、抵抗基
板2側へ所定量押し込まれたときに該抵抗基板2に当接
させるための受け部4bを突設し、且つ操作レバー8と
ホルダ5との間に、ウェーブワッシャ10等の弾性部材
を介設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塵埃や水分等に晒され
るために高い密閉性を必要とする電子機器、例えば自動
車に装着されてアクセルペダルの踏込み量に応じ燃料噴
射弁の弁開度等のスロットル制御を行うスロットルポジ
ションセンサ等として用いて好適な回転操作型可変抵抗
器に関する。
【0002】
【従来の技術】図8はこの種の回転操作型可変抵抗器の
従来例を示す断面図であり、本出願人が特願平4−14
3290号において提案したものである。同図に示すよ
うに、回転操作型可変抵抗器は、スロットルポジション
センサの外殻を形成するケース20を備えており、この
ケース20の上下両端は開口している。ケース20の内
部には隔壁21が一体成形されており、この隔壁21に
は軸受22がインサートされている。前記ケース20の
下方の開口から摺動子受け23と抵抗基板24が順次挿
入されており、摺動子受け23の軸部23aは前記軸受
22を挿通してケース20の上方の開口まで達してい
る。また、摺動子受け23の下端に摺動子25が取付け
られており、この摺動子25は抵抗基板24の表面に印
刷形成された抵抗体26に弾接している。前記抵抗基板
24は、ケース20の内壁に形成された段部とケース2
0の下部開口端に被着された蓋体27とにより、ケース
20の内部に固定されている。一方、前記前記ケース2
0の上方の開口端側において、前記軸受22から突出す
る摺動子受け23の軸部23aに操作レバー28が挿入
され、軸部23aの先端を図中の2点鎖線の状態から実
線の状態にかしめることにより、操作レバー28は摺動
子受け23に固定されている。
【0003】このように概略構成された回転操作型可変
抵抗器は、ケース20を自動車のフレームに取付けるこ
とにより、操作レバー28がスロットル弁のアクチュエ
ータに連結される。そして、操作レバー28がスロット
ルポジション等に応じて回動操作されると、この操作レ
バー28に連結されている摺動子受け23が連動して回
転するので、抵抗基板24の抵抗体26に弾接している
摺動子25が該抵抗体26に対し摺動して抵抗値が変化
するようになっており、その抵抗値からスロットルポジ
ション等を検出することが可能となる。なお、前記ケー
ス20の取付け構造を具体的に説明すると、孔を有する
フレームの内部にスロットル弁等が収納されており、操
作レバー28がスロットル弁と対向するようにケース2
0の一部を孔に挿入した後、ケース20をフレームにネ
ジ等を用いて固定する。その際、ケース20に被着され
た蓋体27はフレームの外側を向き、塵埃や泥水等に晒
されるため、これらの異物がケース20の内部に侵入す
るのを防止する目的で、ケース20と蓋体27の接合部
分を含み、蓋体27の各部に密閉用の接着剤29が充填
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の回転操作型可変抵抗器は、ケース20に各部品を組
み込む際、まず、ケース20の一方の開口から軸受22
に摺動子受け23を挿入した後、ケース20の他方の開
口から軸部23aに操作レバー28を挿入し、この軸部
23aの先端をかしめて操作レバー28を摺動子受け2
3に固定した後、ケース20の一方の開口から抵抗基板
24と蓋体27を順次挿入するという工程が必要であ
る。このため、ケース20の両方の開口から各部品を組
み込まなくてはならず、しかも、軸部23aの先端をか
しめる際に、該かしめ力を受けるための治具をケース2
0の一方の開口から挿入しなければならず、組立作業性
が非常に悪いという問題があった。また、抵抗基板24
をケース20に被着した蓋体27によってカバーしてい
るが、蓋体27が取付けられるケース20の開口端側に
は高い密閉性が要求されるため、蓋体27の各部に接着
剤29を充填しなければならず、この点からも組立作業
が低下していた。
【0005】したがって本発明の目的は、かかる従来技
術の課題を解消し、組立作業性に優れた回転操作型可変
抵抗器を提供することにあり、他の目的は、組立時に摺
動子が塑性変形を起こす虞がない回転操作型可変抵抗器
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の前記目的は、一
端面を開口した有底のケースと、このケースの内底部に
固定された抵抗基板と、この抵抗基板上に形成された抵
抗体に摺接する摺動子を保持した摺動子受けと、この摺
動子受けを回転自在に保持するホルダと、前記摺動子受
けを回転操作する操作レバーとを備え、前記ホルダを前
記ケースの内部に固定するとともに、前記摺動子受けに
前記ホルダを挿通して前記ケースの開口端側に突出する
段付き状の軸部を形成し、前記操作レバーをこの軸部の
段付き部分との間で挾持する押え部を設けることによっ
て達成される。
【0007】また、本発明の他の目的は、上記の構成に
おいて、前記摺動子受けの前記抵抗基板側の端面に、該
摺動子受けが抵抗基板側へ所定量押し込まれたときに該
抵抗基板もしくは前記ケースに当接させるための受け部
を突設し、且つ前記操作レバーと前記ホルダとの間に弾
性部材を介設することによって達成される。その際、前
記摺動子受けの前記受け部は、該摺動子受けの回動中心
部に形成することが可能である。
【0008】
【作用】本発明によれば、有底のケースの一方の開口側
から抵抗基板と摺動子受けを軸支したホルダとを順次ケ
ースの内部に固定した後、操作レバーをホルダから突出
する摺動子受けの軸部に挿入して押え部で固定すれば良
いため、各部品をケースの一方の開口側から積み重ねて
組み込むことができ、組立作業性が向上する。また、操
作レバーを取着しない状態でケース内に組み込んだホル
ダを該操作レバーに邪魔されることなく該ケースに固定
し終えてから、操作レバーを押し込んで摺動子受けに固
定する際に、押圧力で摺動子受けが抵抗基板側へ所定量
押し込まれると、前記受け部が抵抗基板もしくはケース
に当接し、摺動子受けの底面が抵抗基板に過度に近付か
ないようになっているので、摺動子の塑性変形が確実に
回避できる。さらに、こうして摺動子受けが抵抗基板側
へ押し込まれるときには前記弾性部材が圧縮されるの
で、操作レバーと摺動子受けとの連結が完了して押圧力
が除去されると、この弾性部材の復帰力で操作レバーお
よび摺動子受けが抵抗基板から離れる向きに押し上げら
れ、よって前記受け部はそれまで当接していた部材から
離間することとなる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1ないし図5は本発明の第1実施例に係る回転
操作型可変抵抗器を説明するためのもので、図1は全体
の構成を示す断面図、図2はケースの内底面を示す平面
図、図3は抵抗基板の平面図、図4はホルダの平面図、
図5はホルダの底面図である。なお、この回転操作型可
変抵抗器は、自動車のスロットルポジションセンサとし
て用いられる製品である。
【0010】これらの図において、符号1はこの可変抵
抗器の外殻を形成しているケース、2は上面に抵抗体
(図示せず)を円弧状に印刷形成してなる抵抗基板、3
はリン青銅等の弾性に富む金属薄板からなり前記抵抗体
に弾接する摺動子、4は底面側に摺動子3を保持し他側
には段付き状の軸部4aを突設している摺動子受け、5
は軸孔5a内に前記軸部4aを挿通して摺動子受け4を
軸支しているホルダ、6,7はこの軸孔5aの両側の開
口端に配設したステンレス製の下部軸受および上部軸
受、8は摺動子受け4に連結されてホルダ5に対し回動
自在でケース1の開口1a内に臨出している操作レバ
ー、9はこの操作レバー8を摺動子受け4の軸部4aに
固定するためのスピードナット(押え部)、10は操作
レバー8とホルダ5との間に介設したウェーブワッシ
ャ、11はインサート成形技術によりケース1に一体化
されている接続端子であり、抵抗基板2とホルダ5はい
ずれもケース1内に位置決め固定されていて、この抵抗
基板2の端子部2aに接続端子11が接続されている。
そして、操作レバー8の凹所8aに係合する図示せぬア
クチュエータが該操作レバー8を回転させると、これに
連動して摺動子受け4および摺動子3が一体的に回転す
るので、この摺動子3が抵抗基板2の抵抗体に対し摺動
して抵抗値が変化するようになっており、その抵抗値か
らスロットルポジションを検出することが可能となる。
【0011】さて、本実施例では、抵抗基板2の外周縁
を形成する突部2bおよび平坦部2cにより規定される
互いに直角な2つの基準面A,B(図3参照)を位置決
め基準として、円弧状の前記抵抗体を印刷形成してあ
る。また、前記ホルダ5にも、互いに直角な2つの基準
面C,D(図5参照)を規定するための2種類の突部5
b,5cが設けてある。さらに、ケース1の内部には、
互いに直角な2つの位置決め面E,F(図2参照)を規
定するための2種類の位置決め部1b,1cと、抵抗基
板2を弾性付勢してその突部2bおよび平坦部2cをそ
れぞれ位置決め部1b,1c当接させるとともに、ホル
ダ5を弾性付勢してその突部5b,5cをそれぞれ位置
決め部1b,1c当接させるための弾性片1dが設けて
ある。すなわち、抵抗基板2やホルダ5は、ケース1内
へ組み込む際に位置決め部1b,1cおよび弾性片1d
により位置決めされて、基準面Aと基準面Cが共に位置
決め面Eと合致し、且つ基準面Bと基準面Dが共に位置
決め面Fと合致するようになっている。
【0012】このように構成された回転操作型可変抵抗
器を組立てるのに際しては、まず、ケース1に抵抗基板
2を挿入すると、弾性片1dの短い部分1d1が抵抗基
板2の図3にαで示す部分を弾性付勢し、抵抗基板2の
基準面Aがケース1の位置決め面Eに一致し、抵抗基板
2の基準面Bがケース1の位置決め面Fに一致する。ま
た、抵抗基板2は図2にβで示すカシメ部間に挿入さ
れ、これらカシメ部βをカシメることによって、抵抗基
板2をケース1に固定する。この時、抵抗基板2の端子
部2aをケース1の接続端子11に圧入し、両者を接続
する。なお、端子部2aは、主に接続端子11に食い込
む両側の部分2a1と、接続端子11に弾性的に接する
部分2a2とを有する。
【0013】次いで、摺動子3を固定した摺動子受け4
をホルダ5の両軸受6,7に挿入した後、これらをケー
ス1に挿入する。この時、弾性片1dの長い部分1d2
がホルダ5の図5にγで示す部分を弾性付勢し、ホルダ
5の基準面Cがケース1の位置決め面Eに一致し、ホル
ダ5の基準面D(突部5cによって形成される)がケー
ス1の位置決め面Fに一致する。なお、弾性片1dの長
い部分1d2の先端は鉤状に形成されており、ケース1
に挿入されたホルダ5は、この鉤状部分によってケース
1にスナップインされる。
【0014】しかる後、図1,2に示す壁部1eを熱カ
シメすることにより、ホルダ5をケース1に固定し、最
後に、摺動子受け4の軸部4aにウェーブワッシャ10
と操作レバー8およびスピードナット9を順次組み込
み、軸部4aの段付き部分とスピードナット9で操作レ
バー8を挾持することにより、操作レバー8を摺動子受
け4の軸部4aに固定し、回転操作型可変抵抗器の組立
が完了する(なお、スピードナット9を省略し、軸部4
aの熱カシメによって操作レバー8を固定しても良
い)。そして、組立完了後に、性能検査が行なわれる。
【0015】このように上記実施例では、抵抗基板2の
外周縁の一部を位置決め基準として抵抗体を印刷形成し
てあるため、センタ孔を印刷の位置決め基準とするとき
のように位置決め部材との間にガタを見込む必要がなく
なり、抵抗体のセンタずれ(印刷ずれ)を回避すること
ができる。そして、抵抗基板2とホルダ5は、ケース1
内へ組み込まれると基準面A,Bがそれぞれ基準面C,
Dと合致するように位置決めされ、その結果として抵抗
基板2と摺動子受け4のセンタ位置が自動的に合致する
よう、例えばホルダ5の軸孔5aと摺動子受け4のクリ
アランスを0.10〜0.02mmに設計してあるの
で、センタずれの心配がない抵抗体の円弧中心が摺動子
3の回転中心に対して位置ずれを起こす可能性は少な
く、よって該抵抗体に対する摺動子3の位置精度が出し
やすく、リニアリティを向上させることが可能になって
抵抗値の変化特性が安定する。また、このように抵抗体
を印刷する際の位置決め基準と抵抗基板2をケース1内
へ組み込む際の位置決め基準とを同じにしておけば、ケ
ース1内での抵抗基板2の組み込み位置に寸法誤差が発
生したときにも誤差の程度が正確に把握できるので、製
造段階の寸法管理が良好に行える。
【0016】また、本実施例では、ホルダ5の軸孔5a
の両開口端に下部軸受6と上部軸受7が配設してある
が、各軸受6,7はいずれも、円筒状起立部の一端側に
鍔部を有する形状にプレス加工してなる短寸のステンレ
ス製軸受であり、摺動子受け4の軸部4aが挿通される
該円筒状起立部の内周面はプレス機により高い面精度に
仕上げられているので、該円筒状起立部の内周面をわざ
わざ切削加工する必要はない。そして、下部軸受6は、
ホルダ5の成形金型内に挿入するインサート成形技術に
より該ホルダ5に一体化してあるが、上部軸受7は、そ
の円筒状起立部をホルダ5の軸孔5aの上部開口端に圧
入することにより該ホルダ5に固定してあり、こうして
下部および上部軸受6,7をホルダ5に設けてやるだけ
で、摺動子受け4を軸支するための軸受構造が容易に形
成できる。なお、図4中の符号5dは、インサート成形
時に下部軸受6を金型内の所定位置に押えつけておくた
めの押えピンが挿通されて生じた穴を示している。ま
た、ステンレス板はプレス加工によって加工硬化を起こ
すため、各軸受6,7には十分な機械的強度が確保され
ている。
【0017】さらに、本実施例では、摺動子受け4の底
面(抵抗基板2との対向面)の回動中心部に、この摺動
子受け4が抵抗基板2側へ所定量押し込まれたときに該
抵抗基板2に当接して摺動子3の塑性変形を防止する受
け部4bが突設してあるとともに、操作レバー8とホル
ダ5との間にウェーブワッシャ10が介設してあるの
で、小型化されていても組立作業性や信頼性が良好な回
転操作型可変抵抗器となっている。すなわち、本実施例
では、操作レバー8を取着しない状態でケース1内に組
み込んだホルダ5を、該操作レバー8に邪魔されること
なく熱がしめ等の手法でケース1に固定し終えてから、
スピードナット9を用いて操作レバー8を摺動子受け4
の軸部4aに固定するという組立手順を採用しており、
スピードナット9を取着する際の押圧力で摺動子受け4
が抵抗基板2側へ所定量押し込まれると、受け部4bが
抵抗基板2の中央部に当接し、摺動子受け4の底面が抵
抗基板2に過度に近付かないようになっている。その結
果、ホルダ5や操作レバー8の取付作業が容易に行える
とともに、摺動子3の塑性変形防止が図れて信頼性への
悪影響が確実に回避されている。
【0018】また、こうして摺動子受け4が抵抗基板2
側へ押し込まれるときにはウェーブワッシャ10が圧縮
されるので、操作レバー8と摺動子受け4との連結が完
了してスピードナット9を取着する際の押圧力が除去さ
れると、このウェーブワッシャ10の復帰力で操作レバ
ー8および摺動子受け4が抵抗基板2から離れる向きに
押し上げられ、よって受け部4bはそれまで当接してい
た抵抗基板2から離間することになって、製品化された
後に該受け部4bが作動力の増大や摩耗を招来しないよ
うに配慮されている。
【0019】次に、本発明による回転操作型可変抵抗器
の第2実施例を、図6の工程図を参照しつつ説明する。
なお、図6中の各部の符号は図1と対応させてある。
【0020】この第2実施例は、前記第1実施例と同様
に、操作レバー8を取着しない状態で組み込んだホルダ
5を該操作レバー8に邪魔されることなくケース1内に
固定し終えてから、操作レバー8を摺動子受け4の軸部
4aに固定するという組立手順を採用しているが、スピ
ードナットを取着する代わりに、かしめ用治具12を用
いた熱がしめを行うことによって操作レバー8を摺動子
受け4に連結している点が、第1実施例と異なってい
る。そして、この熱がしめ工程時に、かしめ用治具12
により摺動子受け4は抵抗基板2側へ強く押し込まれる
が、摺動子受け4が所定量押し込まれると図6に示すよ
うに、その受け部4bが抵抗基板2の中央部に当接して
位置規制されるので、摺動子3が塑性変形を起こすほど
摺動子受け4の底面が抵抗基板2に近付く心配はない。
また、こうして摺動子受け4が抵抗基板2側へ押し込ま
れるときにはウェーブワッシャ10が圧縮されるので、
操作レバー8と摺動子受け4との連結が完了してかしめ
用治具12が図示上方へ移動すると、このウェーブワッ
シャ10の復帰力で操作レバー8および摺動子受け4が
抵抗基板2から離れる向きに押し上げられ、よって受け
部4bはそれまで当接していた抵抗基板2から離間する
ことになる。
【0021】なお、この第2実施例は、摺動子受け4を
軸支したホルダ5をケース1内へ組み込む前の段階で、
該ホルダ5に抵抗基板2を位置決め固定して両者をユニ
ット化しておき、このユニット品をケース1内に位置決
め固定するようにしている点も、前記第1実施例と異な
っている。このように摺動子受け4を軸支したホルダ5
と抵抗基板2とが予めユニット化してあると、ケース1
が小型化されたときに煩雑な位置決め固定作業が1回で
済むので組立作業性が向上するとともに、該ホルダ5を
ケース1内にラフに組み込んでも検出精度や動作特性に
悪影響が及ばなくなって該ケース1の設計自由度が広が
る等の利点がある。
【0022】そして、上述した第1および第2実施例で
はいずれも、操作レバー8を摺動子受け4に連結する際
の押圧力が加わったときに、該摺動子受け4の受け部4
bを抵抗基板2に当接させて位置規制することにより摺
動子3の塑性変形防止を図る場合について例示している
が、図7の要部断面図に示すように、ケース1の内底面
に抵抗基板2のセンタ穴内に臨出する凸部1eを設けて
おき、この凸部1eに受け部4bを当接させて摺動子受
け4を位置規制するようにしても良い。
【0023】また、製品化された後に摺動子受け4の受
け部4bをそれまで当接していた抵抗基板2やケース1
から離間させるために、操作レバー8とホルダ5との間
にウェーブワッシャ以外の弾性部材を介設しても良い。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
有底のケースの一方の開口側から抵抗基板と摺動子受け
を軸支したホルダとを順次ケースの内部に固定した後、
操作レバーをホルダから突出する摺動子受けの軸部に挿
入して押え部で固定すれば良いため、各部品をケースの
一方の開口側から積み重ねて組み込むことができ、組立
作業性に優れた回転操作型可変抵抗器を提供することが
できる。また、操作レバーを取着しない状態でケース内
に組み込んだホルダを該操作レバーに邪魔されることな
く該ケースに固定し終えた後、該操作レバーを取着する
ための押圧力が摺動子受けに加わると、該摺動子受けの
受け部が抵抗基板やケースに当接して摺動子の塑性変形
が防止できるようになっているので、小型化されてもホ
ルダを操作レバーに邪魔されることなく容易にケースに
組み付けることができ、しかも摺動子の塑性変形防止に
より信頼性も損なわれないという優れた効果をも奏し、
小型化の促進に好適な回転操作型可変抵抗器を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の全体構成を示す断面図で
ある。
【図2】第1実施例におけるケースの内底面を示す平面
図である。
【図3】第1実施例における抵抗基板の平面図である。
【図4】第1実施例におけるホルダの平面図である。
【図5】第1実施例におけるホルダの底面図である。
【図6】本発明の第2実施例で操作レバーをかしめ用治
具を用いて摺動子受けに連結している様子を示す工程図
である。
【図7】本発明の第3実施例の要部断面図である。
【図8】従来の回転操作型可変抵抗器の断面図である。
【符号の説明】
1 ケース 1a 開口 2 抵抗基板 3 摺動子 4 摺動子受け 4a 軸部 4b 受け部 5 ホルダ 6,7 軸受 8 操作レバー 9 スピードナット(押え部) 10 ウェーブワッシャ(弾性部材) 12 かしめ用治具

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端面を開口した有底のケースと、この
    ケースの内底部に固定された抵抗基板と、この抵抗基板
    上に形成された抵抗体に摺接する摺動子を保持した摺動
    子受けと、この摺動子受けを回転自在に保持するホルダ
    と、前記摺動子受けを回転操作する操作レバーとを備
    え、 前記ホルダを前記ケースの内部に固定するとともに、前
    記摺動子受けに前記ホルダを挿通して前記ケースの開口
    端側に突出する段付き状の軸部を形成し、前記操作レバ
    ーをこの軸部の段付き部分との間で挾持する押え部を設
    けたことを特徴とする回転操作型可変抵抗器。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、前記摺動子受
    けの前記抵抗基板側の端面に、該摺動子受けが抵抗基板
    側へ所定量押し込まれたときに該抵抗基板もしくは前記
    ケースに当接させるための受け部を突設し、且つ前記操
    作レバーと前記ホルダとの間に弾性部材を介設したこと
    を特徴とする回転操作型可変抵抗器。
  3. 【請求項3】 請求項2の記載において、前記摺動子受
    けの前記受け部を、該摺動子受けの回動中心部に形成し
    たことを特徴とする回転操作型可変抵抗器。
  4. 【請求項4】 請求項2または3の記載において、前記
    弾性部材としてウェーブワッシャを用いたことを特徴と
    する回転操作型可変抵抗器。
JP3848495A 1995-01-20 1995-02-27 回転操作型可変抵抗器 Pending JPH08236320A (ja)

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JP3848495A JPH08236320A (ja) 1995-02-27 1995-02-27 回転操作型可変抵抗器
US08/585,580 US6005473A (en) 1995-01-20 1996-01-16 Rotary operation type variable resistor
DE19601895A DE19601895A1 (de) 1995-01-20 1996-01-19 Variabler Drehwiderstand

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JP3848495A JPH08236320A (ja) 1995-02-27 1995-02-27 回転操作型可変抵抗器

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JP (1) JPH08236320A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6677767B2 (en) 2001-03-23 2004-01-13 Masahiro Kimura Displacement sensor

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US6677767B2 (en) 2001-03-23 2004-01-13 Masahiro Kimura Displacement sensor

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