JP3270279B2 - 回転操作型可変抵抗器 - Google Patents
回転操作型可変抵抗器Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホルダが軸受部材を介
して摺動子受けを軸支している回転操作型可変抵抗器に
係り、特にその軸受部材の改良に関する。
して摺動子受けを軸支している回転操作型可変抵抗器に
係り、特にその軸受部材の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の回転操作型可変抵抗器は、外殻
を形成するケースの内部に、抵抗体を円弧状に印刷形成
してなる抵抗基板と、摺動子を保持する摺動子受けを軸
支したホルダとが固定されていて、この摺動子受けがケ
ースの外部を臨む操作部材に連結されている。例えば、
自動車のスロットルポジションセンサとして用いられて
いる回転操作型可変抵抗器の場合、ホルダに軸支された
摺動子受けが操作レバーに連結されていて、この操作レ
バーが回転操作されると摺動子受けが連動して回転する
ので、抵抗基板の抵抗体に弾接している摺動子が該抵抗
体に対し摺動して抵抗値が変化するようになっており、
その抵抗値からスロットルポジションを検出することが
可能となる。
を形成するケースの内部に、抵抗体を円弧状に印刷形成
してなる抵抗基板と、摺動子を保持する摺動子受けを軸
支したホルダとが固定されていて、この摺動子受けがケ
ースの外部を臨む操作部材に連結されている。例えば、
自動車のスロットルポジションセンサとして用いられて
いる回転操作型可変抵抗器の場合、ホルダに軸支された
摺動子受けが操作レバーに連結されていて、この操作レ
バーが回転操作されると摺動子受けが連動して回転する
ので、抵抗基板の抵抗体に弾接している摺動子が該抵抗
体に対し摺動して抵抗値が変化するようになっており、
その抵抗値からスロットルポジションを検出することが
可能となる。
【0003】そして、この種の回転操作型可変抵抗器の
従来品は、通常、黄銅製の円筒形軸受をインサート成形
技術によりホルダの軸孔内に一体化した後、軸受として
必要な精度を確保するために該円筒形軸受の内周面を切
削加工し、そこに摺動子受けを装着していた。
従来品は、通常、黄銅製の円筒形軸受をインサート成形
技術によりホルダの軸孔内に一体化した後、軸受として
必要な精度を確保するために該円筒形軸受の内周面を切
削加工し、そこに摺動子受けを装着していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の回転操作型可変抵抗器は、摺動子受けを軸支す
るための軸受構造として、内周面の切削加工が必要な円
筒形のメタル軸受を採用している関係上、その切削工程
が煩雑で生産性が悪く、これが製造コストを押し上げる
要因となっていた。
た従来の回転操作型可変抵抗器は、摺動子受けを軸支す
るための軸受構造として、内周面の切削加工が必要な円
筒形のメタル軸受を採用している関係上、その切削工程
が煩雑で生産性が悪く、これが製造コストを押し上げる
要因となっていた。
【0005】したがって本発明の目的は、かかる従来技
術の課題を解消し、摺動子受けを軸支するための軸受構
造が容易に形成できて製造コストが低減できる回転操作
型可変抵抗器を提供することにある。
術の課題を解消し、摺動子受けを軸支するための軸受構
造が容易に形成できて製造コストが低減できる回転操作
型可変抵抗器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の前記目的は、摺
動子を保持する摺動子受けが、ホルダの軸孔内に固設さ
れている軸受部材を介して該ホルダに軸支され、基板上
に形成されている抵抗体に対して前記摺動子が摺動可能
な回転操作型可変抵抗器において、前記軸受部材とし
て、円筒状起立部の一端側に鍔部を有する形状にプレス
加工してなるメタル軸受を用い、このメタル軸受を前記
軸孔の両側の開口端にそれぞれ配設することによって達
成される。その際、このメタル軸受は、ホルダの成形金
型内に挿入するインサート成形技術により該ホルダに一
体化してもよく、また、円筒状起立部をホルダの軸孔の
開口端に圧入してもよい。
動子を保持する摺動子受けが、ホルダの軸孔内に固設さ
れている軸受部材を介して該ホルダに軸支され、基板上
に形成されている抵抗体に対して前記摺動子が摺動可能
な回転操作型可変抵抗器において、前記軸受部材とし
て、円筒状起立部の一端側に鍔部を有する形状にプレス
加工してなるメタル軸受を用い、このメタル軸受を前記
軸孔の両側の開口端にそれぞれ配設することによって達
成される。その際、このメタル軸受は、ホルダの成形金
型内に挿入するインサート成形技術により該ホルダに一
体化してもよく、また、円筒状起立部をホルダの軸孔の
開口端に圧入してもよい。
【0007】
【作用】円筒状起立部の一端側に鍔部を有する形状にプ
レス加工してなる短寸のメタル軸受は、その円筒状起立
部の内周面の面精度が高いので切削加工が不要であり、
よって該メタル軸受をホルダの軸孔の両開口端にそれぞ
れ配設してやれば、摺動子受けを軸支するための軸受構
造が容易に形成できる。また、かかるメタル軸受の材料
として例えばステンレス板を用いれば、プレス加工時に
加工硬化を起こすため、十分な機械的強度が得られる。
レス加工してなる短寸のメタル軸受は、その円筒状起立
部の内周面の面精度が高いので切削加工が不要であり、
よって該メタル軸受をホルダの軸孔の両開口端にそれぞ
れ配設してやれば、摺動子受けを軸支するための軸受構
造が容易に形成できる。また、かかるメタル軸受の材料
として例えばステンレス板を用いれば、プレス加工時に
加工硬化を起こすため、十分な機械的強度が得られる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1ないし図5は本発明の第1実施例に係る回転
操作型可変抵抗器を説明するためのもので、図1は全体
の構成を示す断面図、図2はケースの内底面を示す平面
図、図3は抵抗基板の平面図、図4はホルダの平面図、
図5はホルダの底面図である。なお、この回転操作型可
変抵抗器は、自動車のスロットルポジションセンサとし
て用いられる製品である。
する。図1ないし図5は本発明の第1実施例に係る回転
操作型可変抵抗器を説明するためのもので、図1は全体
の構成を示す断面図、図2はケースの内底面を示す平面
図、図3は抵抗基板の平面図、図4はホルダの平面図、
図5はホルダの底面図である。なお、この回転操作型可
変抵抗器は、自動車のスロットルポジションセンサとし
て用いられる製品である。
【0009】これらの図において、符号1はこの可変抵
抗器の外殻を形成しているケース、2は上面に抵抗体
(図示せず)を円弧状に印刷形成してなる抵抗基板、3
はリン青銅等の弾性に富む金属薄板からなり前記抵抗体
に弾接する摺動子、4は底面側に摺動子3を保持し他側
には軸部4aを突設している摺動子受け、5は軸孔5a
内に前記軸部4aを挿通して摺動子受け4を軸支してい
るホルダ、6,7はこの軸孔5aの両側の開口端に配設
したステンレス製の下部軸受および上部軸受、8は摺動
子受け4に連結されてホルダ5に対し回動自在でケース
1の開口1a内に臨出している操作レバー、9はこの操
作レバー8を摺動子受け4の軸部4aに固定するための
スピードナット(軸止め部材)、10は操作レバー8と
ホルダ5との間に介設したウェーブワッシャ、11はイ
ンサート成形技術によりケース1に一体化されている接
続端子であり、抵抗基板2とホルダ5はいずれもケース
1内に位置決め固定されていて、この抵抗基板2の端子
部2aに接続端子11が接続されている。そして、操作
レバー8の凹所8aに係合する図示せぬアクチュエータ
が該操作レバー8を回転させると、これに連動して摺動
子受け4および摺動子3が一体的に回転するので、この
摺動子3が抵抗基板2の抵抗体に対し摺動して抵抗値が
変化するようになっており、その抵抗値からスロットル
ポジションを検出することが可能となる。
抗器の外殻を形成しているケース、2は上面に抵抗体
(図示せず)を円弧状に印刷形成してなる抵抗基板、3
はリン青銅等の弾性に富む金属薄板からなり前記抵抗体
に弾接する摺動子、4は底面側に摺動子3を保持し他側
には軸部4aを突設している摺動子受け、5は軸孔5a
内に前記軸部4aを挿通して摺動子受け4を軸支してい
るホルダ、6,7はこの軸孔5aの両側の開口端に配設
したステンレス製の下部軸受および上部軸受、8は摺動
子受け4に連結されてホルダ5に対し回動自在でケース
1の開口1a内に臨出している操作レバー、9はこの操
作レバー8を摺動子受け4の軸部4aに固定するための
スピードナット(軸止め部材)、10は操作レバー8と
ホルダ5との間に介設したウェーブワッシャ、11はイ
ンサート成形技術によりケース1に一体化されている接
続端子であり、抵抗基板2とホルダ5はいずれもケース
1内に位置決め固定されていて、この抵抗基板2の端子
部2aに接続端子11が接続されている。そして、操作
レバー8の凹所8aに係合する図示せぬアクチュエータ
が該操作レバー8を回転させると、これに連動して摺動
子受け4および摺動子3が一体的に回転するので、この
摺動子3が抵抗基板2の抵抗体に対し摺動して抵抗値が
変化するようになっており、その抵抗値からスロットル
ポジションを検出することが可能となる。
【0010】さて、本実施例では、抵抗基板2の外周縁
を形成する突部2bおよび平坦部2cにより規定される
互いに直角な2つの基準面A,B(図3参照)を位置決
め基準として、円弧状の前記抵抗体を印刷形成してあ
る。また、前記ホルダ5にも、互いに直角な2つの基準
面C,D(図5参照)を規定するための2種類の突部5
b,5cが設けてある。さらに、ケース1の内部には、
互いに直角な2つの位置決め面E,F(図2参照)を規
定するための2種類の位置決め部1b,1cと、抵抗基
板2を弾性付勢してその突部2bおよび平坦部2cをそ
れぞれ位置決め部1b,1c当接させるとともに、ホル
ダ5を弾性付勢してその突部5b,5cをそれぞれ位置
決め部1b,1c当接させるための弾性片1dが設けて
ある。すなわち、抵抗基板2やホルダ5は、ケース1内
へ組み込む際に位置決め部1b,1cおよび弾性片1d
により位置決めされて、基準面Aと基準面Cが共に位置
決め面Eと合致し、且つ基準面Bと基準面Dが共に位置
決め面Fと合致するようになっている。
を形成する突部2bおよび平坦部2cにより規定される
互いに直角な2つの基準面A,B(図3参照)を位置決
め基準として、円弧状の前記抵抗体を印刷形成してあ
る。また、前記ホルダ5にも、互いに直角な2つの基準
面C,D(図5参照)を規定するための2種類の突部5
b,5cが設けてある。さらに、ケース1の内部には、
互いに直角な2つの位置決め面E,F(図2参照)を規
定するための2種類の位置決め部1b,1cと、抵抗基
板2を弾性付勢してその突部2bおよび平坦部2cをそ
れぞれ位置決め部1b,1c当接させるとともに、ホル
ダ5を弾性付勢してその突部5b,5cをそれぞれ位置
決め部1b,1c当接させるための弾性片1dが設けて
ある。すなわち、抵抗基板2やホルダ5は、ケース1内
へ組み込む際に位置決め部1b,1cおよび弾性片1d
により位置決めされて、基準面Aと基準面Cが共に位置
決め面Eと合致し、且つ基準面Bと基準面Dが共に位置
決め面Fと合致するようになっている。
【0011】このように抵抗基板2の外周縁の一部を位
置決め基準として抵抗体を印刷形成すれば、センタ孔を
印刷の位置決め基準とするときのように位置決め部材と
の間にガタを見込む必要がなくなるので、抵抗体のセン
タずれ(印刷ずれ)を回避することができる。そして、
抵抗基板2とホルダ5は、ケース1内へ組み込まれると
基準面A,Bがそれぞれ基準面C,Dと合致するように
位置決めされ、その結果として抵抗基板2と摺動子受け
4のセンタ位置が自動的に合致するように設計してある
ので、センタずれの心配がない抵抗体の円弧中心が摺動
子3の回転中心に対して位置ずれを起こす可能性は少な
く、よって該抵抗体に対する摺動子3のリニアリティが
得やすくなって抵抗値の変化特性が安定する。また、こ
のように抵抗体を印刷する際の位置決め基準と抵抗基板
2をケース1内へ組み込む際の位置決め基準とを同じに
しておけば、ケース1内での抵抗基板2の組み込み位置
に寸法誤差が発生したときにも誤差の程度が正確に把握
できるので、製造段階の寸法管理が良好に行える。
置決め基準として抵抗体を印刷形成すれば、センタ孔を
印刷の位置決め基準とするときのように位置決め部材と
の間にガタを見込む必要がなくなるので、抵抗体のセン
タずれ(印刷ずれ)を回避することができる。そして、
抵抗基板2とホルダ5は、ケース1内へ組み込まれると
基準面A,Bがそれぞれ基準面C,Dと合致するように
位置決めされ、その結果として抵抗基板2と摺動子受け
4のセンタ位置が自動的に合致するように設計してある
ので、センタずれの心配がない抵抗体の円弧中心が摺動
子3の回転中心に対して位置ずれを起こす可能性は少な
く、よって該抵抗体に対する摺動子3のリニアリティが
得やすくなって抵抗値の変化特性が安定する。また、こ
のように抵抗体を印刷する際の位置決め基準と抵抗基板
2をケース1内へ組み込む際の位置決め基準とを同じに
しておけば、ケース1内での抵抗基板2の組み込み位置
に寸法誤差が発生したときにも誤差の程度が正確に把握
できるので、製造段階の寸法管理が良好に行える。
【0012】また、本実施例では、ホルダ5の軸孔5a
の両開口端に下部軸受6と上部軸受7が配設してある
が、各軸受6,7はいずれも、円筒状起立部の一端側に
鍔部を有する形状にプレス加工してなる短寸のステンレ
ス製軸受であり、摺動子受け4の軸部4aが挿通される
該円筒状起立部の内周面はプレス機により高い面精度に
仕上げられているので、該円筒状起立部の内周面をわざ
わざ切削加工する必要はない。そして、下部軸受6は、
ホルダ5の成形金型内に挿入するインサート成形技術に
より該ホルダ5に一体化してあるが、上部軸受7は、そ
の円筒状起立部をホルダ5の軸孔5aの上部開口端に圧
入することにより該ホルダ5に固定してあり、こうして
下部および上部軸受6,7をホルダ5に設けてやるだけ
で、摺動子受け4を軸支するための軸受構造が容易に形
成できる。なお、図4中の符号5dは、インサート成形
時に下部軸受6を金型内の所定位置に押えつけておくた
めの押えピンが挿通されて生じた穴を示している。ま
た、ステンレス板はプレス加工によって加工硬化を起こ
すため、各軸受6,7には十分な機械的強度が確保され
ている。
の両開口端に下部軸受6と上部軸受7が配設してある
が、各軸受6,7はいずれも、円筒状起立部の一端側に
鍔部を有する形状にプレス加工してなる短寸のステンレ
ス製軸受であり、摺動子受け4の軸部4aが挿通される
該円筒状起立部の内周面はプレス機により高い面精度に
仕上げられているので、該円筒状起立部の内周面をわざ
わざ切削加工する必要はない。そして、下部軸受6は、
ホルダ5の成形金型内に挿入するインサート成形技術に
より該ホルダ5に一体化してあるが、上部軸受7は、そ
の円筒状起立部をホルダ5の軸孔5aの上部開口端に圧
入することにより該ホルダ5に固定してあり、こうして
下部および上部軸受6,7をホルダ5に設けてやるだけ
で、摺動子受け4を軸支するための軸受構造が容易に形
成できる。なお、図4中の符号5dは、インサート成形
時に下部軸受6を金型内の所定位置に押えつけておくた
めの押えピンが挿通されて生じた穴を示している。ま
た、ステンレス板はプレス加工によって加工硬化を起こ
すため、各軸受6,7には十分な機械的強度が確保され
ている。
【0013】さらに、本実施例では、摺動子受け4の底
面(抵抗基板2との対向面)の回動中心部に、この摺動
子受け4が抵抗基板2側へ所定量押し込まれたときに該
抵抗基板2に当接して摺動子3の塑性変形を防止する受
け部4bが突設してあるとともに、操作レバー8とホル
ダ5との間にウェーブワッシャ10が介設してあるの
で、小型化されていても組立作業性や信頼性が良好な回
転操作型可変抵抗器となっている。すなわち、本実施例
では、操作レバー8を取着しない状態でケース1内に組
み込んだホルダ5を、該操作レバー8に邪魔されること
なく熱がしめ等の手法でケース1に固定し終えてから、
スピードナット9を用いて操作レバー8を摺動子受け4
の軸部4aに固定するという組立手順を採用しており、
スピードナット9を取着する際の押圧力で摺動子受け4
が抵抗基板2側へ所定量押し込まれると、受け部4bが
抵抗基板2の中央部に当接し、摺動子受け4の底面が抵
抗基板2に過度に近付かないようになっている。その結
果、ホルダ5や操作レバー8の取付作業が容易に行える
とともに、摺動子3の塑性変形防止が図れて信頼性への
悪影響が確実に回避されている。
面(抵抗基板2との対向面)の回動中心部に、この摺動
子受け4が抵抗基板2側へ所定量押し込まれたときに該
抵抗基板2に当接して摺動子3の塑性変形を防止する受
け部4bが突設してあるとともに、操作レバー8とホル
ダ5との間にウェーブワッシャ10が介設してあるの
で、小型化されていても組立作業性や信頼性が良好な回
転操作型可変抵抗器となっている。すなわち、本実施例
では、操作レバー8を取着しない状態でケース1内に組
み込んだホルダ5を、該操作レバー8に邪魔されること
なく熱がしめ等の手法でケース1に固定し終えてから、
スピードナット9を用いて操作レバー8を摺動子受け4
の軸部4aに固定するという組立手順を採用しており、
スピードナット9を取着する際の押圧力で摺動子受け4
が抵抗基板2側へ所定量押し込まれると、受け部4bが
抵抗基板2の中央部に当接し、摺動子受け4の底面が抵
抗基板2に過度に近付かないようになっている。その結
果、ホルダ5や操作レバー8の取付作業が容易に行える
とともに、摺動子3の塑性変形防止が図れて信頼性への
悪影響が確実に回避されている。
【0014】また、こうして摺動子受け4が抵抗基板2
側へ押し込まれるときにはウェーブワッシャ10が圧縮
されるので、操作レバー8と摺動子受け4との連結が完
了してスピードナット9を取着する際の押圧力が除去さ
れると、このウェーブワッシャ10の復帰力で操作レバ
ー8および摺動子受け4が抵抗基板2から離れる向きに
押し上げられ、よって受け部4bはそれまで当接してい
た抵抗基板2から離間することになって、製品化された
後に該受け部4bが作動力の増大や摩耗を招来しないよ
うに配慮されている。
側へ押し込まれるときにはウェーブワッシャ10が圧縮
されるので、操作レバー8と摺動子受け4との連結が完
了してスピードナット9を取着する際の押圧力が除去さ
れると、このウェーブワッシャ10の復帰力で操作レバ
ー8および摺動子受け4が抵抗基板2から離れる向きに
押し上げられ、よって受け部4bはそれまで当接してい
た抵抗基板2から離間することになって、製品化された
後に該受け部4bが作動力の増大や摩耗を招来しないよ
うに配慮されている。
【0015】次に、本発明による回転操作型可変抵抗器
の第2実施例を、図6,7を参照しつつ説明する。な
お、図6はこの第2実施例におけるホルダの平面図、図
7は該ホルダの底面図で、図4,5と対応する部分には
同一符号が付してある。
の第2実施例を、図6,7を参照しつつ説明する。な
お、図6はこの第2実施例におけるホルダの平面図、図
7は該ホルダの底面図で、図4,5と対応する部分には
同一符号が付してある。
【0016】この第2実施例は、下部軸受6および上部
軸受7の鍔部にそれぞれ複数の切欠6a,7aを設け
て、これらの切欠6a,7aどうしを周方向に所定量ず
らした位置関係に各軸受6,7を設定することにより、
下部軸受6のみならず上部軸受7も、ホルダ5の成形金
型内に挿入するインサート成形技術により該ホルダ5に
一体化してある点が、前記第1実施例と異なっている。
すなわち、この第2実施例では、ホルダ5の軸穴5aの
両開口端に配設される一対の軸受6,7の鍔部がいずれ
も、インサート成形時に相手方軸受用の押えピンの挿通
スペースを確保できるような形状になっていて、そのた
め成形後のホルダ5には、図6に示すように上部軸受7
の鍔部の切欠7a内に、インサート成形時に下部軸受6
を金型内に押えつけておくための押えピンが挿通されて
生じた穴5dが露出するとともに、図7に示すように下
部軸受6の鍔部の切欠6a内に、インサート成形時に上
部軸受7を金型内に押えつけておくための押えピンが挿
通されて生じた穴5eが露出することになる。
軸受7の鍔部にそれぞれ複数の切欠6a,7aを設け
て、これらの切欠6a,7aどうしを周方向に所定量ず
らした位置関係に各軸受6,7を設定することにより、
下部軸受6のみならず上部軸受7も、ホルダ5の成形金
型内に挿入するインサート成形技術により該ホルダ5に
一体化してある点が、前記第1実施例と異なっている。
すなわち、この第2実施例では、ホルダ5の軸穴5aの
両開口端に配設される一対の軸受6,7の鍔部がいずれ
も、インサート成形時に相手方軸受用の押えピンの挿通
スペースを確保できるような形状になっていて、そのた
め成形後のホルダ5には、図6に示すように上部軸受7
の鍔部の切欠7a内に、インサート成形時に下部軸受6
を金型内に押えつけておくための押えピンが挿通されて
生じた穴5dが露出するとともに、図7に示すように下
部軸受6の鍔部の切欠6a内に、インサート成形時に上
部軸受7を金型内に押えつけておくための押えピンが挿
通されて生じた穴5eが露出することになる。
【0017】なお、ホルダ5を成形した後に、その軸穴
5aの両開口端にそれぞれ下部軸受6の円筒状起立部と
上部軸受7の円筒状起立部を圧入することによって、こ
れら両軸受6,7とホルダ5との一体化を図っても良
い。
5aの両開口端にそれぞれ下部軸受6の円筒状起立部と
上部軸受7の円筒状起立部を圧入することによって、こ
れら両軸受6,7とホルダ5との一体化を図っても良
い。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による回転
操作型可変抵抗器は、円筒状起立部の一端側に鍔部を有
する形状にプレス加工してなる一対のメタル軸受を、ホ
ルダの軸孔の両側の開口端に配設することによって、摺
動子受けを軸支するための軸受構造を構成しており、前
記円筒状起立部は内周面の面精度が高く切削加工が不要
であることから、かかる軸受構造が容易に形成できて製
造コストが低減できるという優れた効果を奏する。ま
た、メタル軸受の材料として例えばステンレス板を用い
れば、プレス加工時に加工硬化を起こすため、十分な機
械的強度が得られて信頼性も高まる。
操作型可変抵抗器は、円筒状起立部の一端側に鍔部を有
する形状にプレス加工してなる一対のメタル軸受を、ホ
ルダの軸孔の両側の開口端に配設することによって、摺
動子受けを軸支するための軸受構造を構成しており、前
記円筒状起立部は内周面の面精度が高く切削加工が不要
であることから、かかる軸受構造が容易に形成できて製
造コストが低減できるという優れた効果を奏する。ま
た、メタル軸受の材料として例えばステンレス板を用い
れば、プレス加工時に加工硬化を起こすため、十分な機
械的強度が得られて信頼性も高まる。
【図1】本発明の第1実施例の全体構成を示す断面図で
ある。
ある。
【図2】第1実施例におけるケースの内底面を示す平面
図である。
図である。
【図3】第1実施例における抵抗基板の平面図である。
【図4】第1実施例におけるホルダの平面図である。
【図5】第1実施例におけるホルダの底面図である。
【図6】本発明の第2実施例おけるホルダの平面図であ
る。
る。
【図7】第2実施例おけるホルダの底面図である。
1 ケース 2 抵抗基板 3 摺動子 4 摺動子受け 4a 軸部 5 ホルダ 5a 軸孔 6 下部軸受 7 上部軸受 8 操作レバー
Claims (4)
- 【請求項1】 摺動子を保持する摺動子受けが、ホルダ
の軸孔内に固設されている軸受部材を介して該ホルダに
軸支され、基板上に形成されている抵抗体に対して前記
摺動子が摺動可能な回転操作型可変抵抗器であって、前
記軸受部材として、円筒部の一端側に鍔部を有する形状
にプレス加工してなるメタル軸受を用い、このメタル軸
受を前記軸孔の両側の開口端にそれぞれ配設したことを
特徴とする回転操作型可変抵抗器。 - 【請求項2】 請求項1の記載において、前記軸孔に配
設した一対の前記メタル軸受のうち少なくとも一方が、
前記ホルダの成形金型内に挿入するインサート成形技術
により該ホルダに一体化してあることを特徴とする回転
操作型可変抵抗器。 - 【請求項3】 請求項1の記載において、前記軸孔に配
設した一対の前記メタル軸受のうち少なくとも一方の前
記円筒状起立部が、該軸孔の開口端に圧入してあること
を特徴とする回転操作型可変抵抗器。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかの記載にお
いて、前記メタル軸受の材料としてステンレス板を用い
たことを特徴とする回転操作型可変抵抗器。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00729995A JP3270279B2 (ja) | 1995-01-20 | 1995-01-20 | 回転操作型可変抵抗器 |
US08/585,580 US6005473A (en) | 1995-01-20 | 1996-01-16 | Rotary operation type variable resistor |
DE19601895A DE19601895A1 (de) | 1995-01-20 | 1996-01-19 | Variabler Drehwiderstand |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00729995A JP3270279B2 (ja) | 1995-01-20 | 1995-01-20 | 回転操作型可変抵抗器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08203710A JPH08203710A (ja) | 1996-08-09 |
JP3270279B2 true JP3270279B2 (ja) | 2002-04-02 |
Family
ID=11662156
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00729995A Expired - Fee Related JP3270279B2 (ja) | 1995-01-20 | 1995-01-20 | 回転操作型可変抵抗器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3270279B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1995
- 1995-01-20 JP JP00729995A patent/JP3270279B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08203710A (ja) | 1996-08-09 |
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