JPH08235906A - 車両用灯具 - Google Patents

車両用灯具

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Publication number
JPH08235906A
JPH08235906A JP7038189A JP3818995A JPH08235906A JP H08235906 A JPH08235906 A JP H08235906A JP 7038189 A JP7038189 A JP 7038189A JP 3818995 A JP3818995 A JP 3818995A JP H08235906 A JPH08235906 A JP H08235906A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
hole
housing
lamp
waterproof filter
Prior art date
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Pending
Application number
JP7038189A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Shigemura
浩二 茂村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ichikoh Industries Ltd
Original Assignee
Ichikoh Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Ichikoh Industries Ltd filed Critical Ichikoh Industries Ltd
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Publication of JPH08235906A publication Critical patent/JPH08235906A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】呼吸部材内に侵入した多量の水によって防水フ
ィルターが塞がれることがなく灯室と大気との呼吸を維
持し得て、しかも、呼吸部材内に侵入した多量の水の排
水を可能とし、よって灯室内への水滴の侵入や吸引圧力
による防水フィルターの目詰まりを防止することができ
る車両用灯具を提供する。 【構成】灯室15がハウジング11の前面開口11aを
レンズ13で閉成することにより形成され、ハウジング
11の後壁11bに形成された貫通孔11eの開口端1
1fが空気を通過させ且つ水滴を遮断する特性を有する
防水フィルター16に覆われ、貫通孔11eを介して灯
室15と大気とを連通させる呼吸部材17がハウジング
11に装着され、空気孔17aが貫通孔11eよりも上
方に位置する呼吸部材17の壁面に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハウジングの前面開口
をレンズで閉成して灯室が形成され、空気を通過させ且
つ水滴を遮断する特性を有する防水フィルターによりハ
ウジングの後壁に形成された貫通孔の開口端が覆われ、
貫通孔を介して灯室と大気とを連通させる呼吸部材がハ
ウジングに装着された車両用灯具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、図5,図6に示すように、ハ
ウジング1の前面開口1aをレンズ2で閉成して灯室3
が形成され、ハウジング1の後壁1bに貫通孔1cを有
する筒部1dが突設され、防水フィルター4により貫通
孔1cの開口端1eが覆われ、貫通孔1cを介して灯室
3と大気とを連通させる呼吸部材5がハウジング1に装
着された車両用灯具6が知られている。
【0003】防水フィルター4は、灯室3と大気との連
通を許容して灯室3内に水滴が発生しないように空気並
びに水蒸気を通過させる特性を有すると共に、少なくと
も大気側から灯室3内への水滴の侵入を防止するために
水滴を遮断(一時的に弾くものを含む)特性を有するよ
うに小さい孔が多数設けられた公知の多孔質膜布が使用
されている。
【0004】従って、防水フィルター4は、例えば、車
両用灯具6として車体の比較的低い位置に装着されるフ
ォグランプに適用して水溜りを走行した際、その跳ね上
がった多量の水が一次的に車両用灯具6の周囲にかかる
場合があるため、このような場合に呼吸部材4から侵入
した水がそのまま貫通孔1cを経て灯室3内へと侵入す
ることが防止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
車両用灯具6にあっては、上述したように跳ね上がった
多量の水が車両用灯具6の周囲にかかった状態のときに
車両用灯具6を消灯させると、この消灯に伴って灯室3
内の空気が冷えて収縮することにより呼吸部材5に吸い
込み作用が発生し、図7に示すように、多量の水Wが呼
吸部材5内に侵入する場合がある。
【0006】この侵入した水Wが上述したように多い場
合には、防水フィルター4を塞ぐ形となって灯室3内に
空気が入り込まなくなるため、経時的に灯室3内の空気
はさらに低くなって吸引作用が強くなることから、呼吸
部材5内に侵入した水Wが供給部材5から出ていかなく
なる。
【0007】そして、吸引作用によりこの状態が継続す
ると、シール部分(例えば、ハウジング1とレンズ2と
の間、図示しないバルブソケットとハウジング1との
間、バルブソケットとハーネスとの間等)や、図7の矢
印イで示すように、防水フィルター4の外周からの水滴
W1の侵入、吸引圧力により防水フィルター4に水Wが
入り込む(染み込む)目詰まりによる呼吸作用の低下、
等の問題が生じる。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あって、呼吸部材内に侵入した多量の水によって防水フ
ィルターが塞がれることがなく灯室と大気との呼吸を維
持し得て、しかも、呼吸部材内に侵入した多量の水の排
水を可能とし、よって灯室内への水滴の侵入や吸引圧力
による防水フィルターの目詰まりを防止することができ
る車両用灯具を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】その目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、ハウジングの前面開口を
レンズで閉成して灯室が形成され、空気を通過させ且つ
水滴を遮断する特性を有する防水フィルターにより前記
ハウジングの後壁に形成された貫通孔の開口端が覆わ
れ、前記ハウジングに前記貫通孔を介して前記灯室と大
気とを連通させる呼吸部材が装着された車両用灯具にお
いて、前記貫通孔よりも上方に位置する前記呼吸部材の
壁面に空気孔が形成されていることを要旨とする。
【0010】
【作用】このような請求項1に記載の構成では、灯室が
ハウジングの前面開口をレンズで閉成することにより形
成され、ハウジングの後壁に形成された貫通孔の開口端
が空気を通過させ且つ水滴を遮断する特性を有する防水
フィルターに覆われ、貫通孔を介して灯室と大気とを連
通させる呼吸部材がハウジングに装着され、空気孔が貫
通孔よりも上方に位置する呼吸部材の壁面に形成され、
この空気孔により呼吸部材内に多量の水が侵入した場合
であっても、灯室と大気とが呼吸部材を介して連通状態
にあり、しかも、空気孔から侵入する空気により呼吸部
材内の多量の水が逆流して排水され、防水フィルターが
塞がれたままとなることはない。
【0011】
【実施例】次に、本発明の車両用灯具の実施例を図1乃
至図4に基づいて説明する。
【0012】図1,図2において、車両用灯具10は、
前面開口11aを有するハウジング11と、シール部材
12により密閉状態でハウジング11の前面開口11a
を閉成するレンズ13と、ハウジング11内に位置する
ようにハウジング11に固定されたバルブ14とを備え
ていると共に、ハウジング11の前面開口11aをレン
ズ13で閉成することにより灯室15が形成されてい
る。
【0013】ハウジング11の後壁11bには、筒部1
1cと、この筒部11cの車体上方(=図示上方)並び
に左右(図1では上方のみ図示)を覆う庇部11dとが
突設されている。また、筒部11cには灯室13に連通
する貫通孔11eが形成されている。さらに、筒部11
cには貫通孔11eの開口端11fを覆う防水フィルタ
ー16が設けられている。しかも、筒部11cの端部に
は防水フィルター16を介装した状態で呼吸部材17が
装着されている。
【0014】防水フィルター16は、灯室15と大気と
の連通を許容して灯室15内に水滴が発生しないように
空気並びに水蒸気を通過させる特性を有すると共に、少
なくとも大気側から灯室15内への水滴の侵入を防止す
るために、水滴を遮断特性を有するように、微小孔が多
数設けられた公知の多孔質膜布が使用されている。な
お、この際の水滴の遮断とは、一時的に水滴を弾くもの
を含む。
【0015】従って、防水フィルター16は、例えば、
車両用灯具10として車体の比較的低い位置に装着され
るフォグランプに適用して水溜りを走行した際に、その
跳ね上がった多量の水が一次的に車両用灯具10の周囲
にかかる場合があるため、このような場合に呼吸部材1
6から侵入した水がそのまま貫通孔11eを経て灯室1
5内へと侵入することが防止される。
【0016】呼吸部材17は、ゴム等の一体成形により
中空の断面略コ字形状に形成され、その一端は後壁11
bと所定感覚を存して略対向するように開放されてい
る。また、呼吸部材17の貫通孔11eよりも上方に位
置する壁面には空気孔17aが形成されている。
【0017】尚、この空気孔17aは、例えば、海辺等
の水際を走行する等の特に水の跳ね上がりが大きく、あ
たかも呼吸部材17が水没するような特殊な走行環境を
想定すると、図示例のように貫通孔11eに最も接近し
た最上部位置に形成することが望ましいが、一般的な走
行環境下においては、貫通孔11eよりも上方に位置す
る壁面として、貫通孔11eの車体下方の開口壁面より
も車体上方、即ち、図1の鎖線Pよりも図示上方に概略
位置していれば、その形成位置は特に限定されるもので
はない。
【0018】上記の構成において、例えば、車両用灯具
10として車体の比較的低い位置に装着されるフォグラ
ンプに適用して水溜りを走行した際、その跳ね上がった
多量の水が一次的に車両用灯具10の周囲にかかる場合
があるが、このような場合であっても呼吸部材16から
侵入した水は防水フィルター16の特性によりそのまま
貫通孔11eを経て灯室15内へと侵入することが防止
される。
【0019】また、跳ね上がった多量の水が車両用灯具
10の周囲にかかった状態のときに車両用灯具10を消
灯させると、この消灯に伴って灯室15内の空気が冷え
て収縮することにより呼吸部材17に吸い込み作用が発
生し、図3に示すように、多量の水Wが呼吸部材17内
に侵入する場合がある。
【0020】しかしながら、この侵入した水Wにより後
壁11bに対向する呼吸部材17の開放端が閉成された
場合には、矢印ロに示すように、空気孔17aから大気
が吸い込まれるため、水Wのこれ以上の吸い込みが無い
ばかりでなく、空気孔17aから吸い込まれた大気によ
り水Wが吸い込み方向と逆流して排水される。
【0021】また、図4(A)に示すように、呼吸部材
17内の水Wの排水前に車体振動等に起因して水Wの一
部の水滴W2の跳ね上がってしまい、この水滴W2によ
り空気孔17aが閉成することが考えられる。
【0022】しかしながら、このような場合には、大気
を吸い込むことができなくなると共に灯室15側の吸い
込み作用により水Wが防水フィルター16側へと吸い込
まれるが、図4(B)に示すように、防水フィルター1
6側へと吸い込まれた水Wに水滴W2が表面張力により
一体となるため、図4(C)に示すように、この一体と
なった時点で空気孔17aが再び開放されるため、開放
された空気孔17aから吸い込まれた大気により水Wが
吸い込み方向と逆流して排水され、防水フィルター16
が水Wに塞がれることは瞬間的なものとなり、灯室15
内へ水滴が侵入することはない。
【0023】尚、吸い込み作用により水滴W2が呼吸部
材17の内部へと吸い込まれて再び空気孔17aが開放
されて吸い込まれた大気により水Wが吸い込み方向と逆
流して排水されることもある。
【0024】従って、呼吸部材17は灯室13と大気と
の呼吸経路を2つ備えているということになるため、灯
室13と大気との呼吸作用を確実に確保することがで
き、防水フィルター16が呼吸部材17に塞がれること
がない(瞬間的な場合であっても防水フィルター16の
特性上塞いだということにはならない。)ため、シール
部分(例えば、ハウジング11とレンズ13との間、図
示しないバルブソケットとハウジング11との間、バル
ブソケットとハーネスとの間等)や、防水フィルター1
6の外周からの水滴の侵入、吸引圧力により防水フィル
ター16水Wが入り込む(染み込む)目詰まりによる呼
吸作用の低下、等の問題が発生しない。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両用灯
具にあっては、貫通孔よりも上方に位置する呼吸部材の
壁面に空気孔が形成されていることにより、呼吸部材内
に侵入した多量の水によって防水フィルターが塞がれる
ことがなく灯室と大気との呼吸を維持し得て、しかも、
呼吸部材内に侵入した多量の水の排水を可能とし、よっ
て灯室内への水滴の侵入や吸引圧力による防水フィルタ
ーの目詰まりを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用灯具を示し、車両用灯具の縦断
面図である。
【図2】同じく、要部の拡大分解斜視図である。
【図3】同じく、要部の拡大断面図である。
【図4】同じく、(A),(B),(C)は要部の作用
を時系列で示す拡大断面図である。
【図5】従来の車両用灯具を示し、車両用灯具の縦断面
図である。
【図6】同じく、要部の拡大分解斜視図である。
【図7】同じく、要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
10…車両用灯具 15…灯室 11…ハウジング 11a…前面開口 11b…後壁 11e…貫通孔 11f…開口端 13…レンズ 16…防水フィルター 17…呼吸部材 17a…空気孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングの前面開口をレンズで閉成して
    灯室が形成され、空気を通過させ且つ水滴を遮断する特
    性を有する防水フィルターにより前記ハウジングの後壁
    に形成された貫通孔の開口端が覆われ、前記ハウジング
    に前記貫通孔を介して前記灯室と大気とを連通させる呼
    吸部材が装着された車両用灯具において、 前記貫通孔よりも上方に位置する前記呼吸部材の壁面に
    空気孔が形成されていることを特徴とする車両用灯具。
JP7038189A 1995-02-27 1995-02-27 車両用灯具 Pending JPH08235906A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7038189A JPH08235906A (ja) 1995-02-27 1995-02-27 車両用灯具

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JP7038189A JPH08235906A (ja) 1995-02-27 1995-02-27 車両用灯具

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JPH08235906A true JPH08235906A (ja) 1996-09-13

Family

ID=12518427

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7038189A Pending JPH08235906A (ja) 1995-02-27 1995-02-27 車両用灯具

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JP (1) JPH08235906A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007186189A (ja) * 2005-12-14 2007-07-26 Nitto Denko Corp 通気部材および通気構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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