JPH08234748A - 音源装置と発音源判定装置およびそれらを用いた電子楽器 - Google Patents

音源装置と発音源判定装置およびそれらを用いた電子楽器

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JPH08234748A
JPH08234748A JP8062339A JP6233996A JPH08234748A JP H08234748 A JPH08234748 A JP H08234748A JP 8062339 A JP8062339 A JP 8062339A JP 6233996 A JP6233996 A JP 6233996A JP H08234748 A JPH08234748 A JP H08234748A
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Daisuke Mori
大輔 森
Masahiro Nakanishi
雅浩 中西
Katsuyoshi Fujii
克芳 藤井
Masahiko Hatanaka
正彦 畠中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子楽器において、出力させたい音色(楽器
種)と音高情報に対応して、その楽器らしい楽音を出力
させることを目的とする。 【解決手段】 楽音を出力する複数の発音チャンネル1
〜16と、演奏情報(音色、音高、発音のタイミング)
を指示する20〜22と、入力される演奏情報から発音
源を判定し、出力指示する発音源判定部51と、発音制
御部50とを備え、発音制御部は、判定された発音源と
演奏情報とから発音チャンネルを選択し、選択した楽音
の発音を指示することにより、音色(楽器種)毎に演奏
に応じて異なる、楽器らしい発音チャンネルの発音制御
状態と、楽器らしい楽音とを選択し出力させることがで
きる電子楽器が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子楽器の内で特
に、楽器と同様の演奏効果を有する電子楽器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子楽器にはディジタル技術の音
源合成方式が導入されて、合成音の品質の向上が著し
く、また、入力方法としても、鍵盤や管楽器形状のも
の、あるいはギター形状のものなど多様化してきてい
る。これらの電子楽器では、同時発音数いわゆるポリフ
ォニックという表現で音源の発音チャンネル数Mを示し
ている。発音チャンネル数Mを越える出力楽音数が指示
された場合には、現在発音中にある発音チャンネルのい
ずれかの発音チャンネルの発音を停止させた後に、新た
に楽音を出力させねばならない。このような制御は、普
通発音制御部(いわゆるチャンネルアサイナ)により行
われており、このような機能は、例えば、特開昭48−
74827号公報、あるいは特開昭51−58938号
公報に開示されており、また、音源方式は、特開昭52
−121313号公報に開示されている。
【0003】以下、図面を参照しながら上述の電子楽器
について説明する。図13は、従来の電子楽器の構成を
示すブロック図である。
【0004】図13において、20は音高指示部、21
は発音指示部、22は音色指示部、100は発音制御
部、110は音源部、111〜118は発音チャンネ
ル、120はサウンドシステムである。
【0005】以上のように構成された電子楽器につい
て、以下その動作について説明する。まず、出力させた
い音の音高を音高指示部20へ入力する。音高指示部2
0には、例えば、鍵盤,管楽器形状のもの、あるいはギ
ター形状のもの等の入力形態がとられるものとする。音
高指示部20は、音高指示の入力形態が鍵盤の場合には
その押鍵された鍵の位置によって、管楽器形状の場合に
は押さえられたキーの組合せパターンによって、また、
ギター形状の場合には弦の押さえられた位置(フレッ
ト)によって、出力する楽音の音高(いわゆる音名)を
決定し、発音制御部100に音高データを出力する。音
高指示部20の入力形態が、例えば88鍵からなる鍵盤
である場合には、低域の鍵盤から順次に音高データ1,
2,・・・,86,87というようにして7Bitからなる音
高データを出力する。
【0006】発音指示部21は、発音指示の入力形態が
鍵盤の場合はその押鍵,離鍵に対して、管楽器形状の場
合には呼気の開始,停止に対して、また、ギター形状の
場合には弦の振動の開始,停止に対して、出力すべき楽
音のオン,オフ情報、即ち、楽音発生の開始,停止に関
する情報を発音制御部100へ出力する。
【0007】音色指示部22は、出力させたい楽音の楽
器の種類を示す音色データを発音制御部100へ出力す
る。これは、演奏の前に予め指示されることが多いが、
演奏途中に変更されることもある。なお、ここで呼ぶ音
色とは楽器の種類のことを意味しており、同一楽器でも
音高や強さによって異なる音色(楽器構造あるいは演奏
により変化する音色)とは、区別して説明するものとす
る。
【0008】音源部110における各発音チャンネル1
11〜118は、例えば図14のように構成される。
【0009】図14において、200は合成制御部、2
01,202,203はアドレス発生器、211はダン
プメモリ、212はエンベロープメモリ、213は波形
メモリ、220,221,222は乗算器である。
【0010】発音チャンネル111〜118は、発音制
御部100から指示される音色データと音高データに対
応した楽音を発音開始,停止のタイミングで合成出力す
る。
【0011】図14において、各発音チャンネルの合成
制御部200は、指示された音色データを上位のアドレ
スとし、下位のアドレスをオールゼロとするメモリ開始
アドレスをアドレス発生器202,203へ出力する。
また、アドレス発生器201へはオールゼロのアドレス
を出力する。次に、合成制御部200は、アドレス発生
器201,202へ音高データを出力した後に、発音制
御部100から出力される楽音の発音開始のタイミング
にしたがって、アドレス発生器202,203へアドレ
ス更新開始を指示する。ここで、アドレス発生器201
と202とは、指示された音高データに対応したクロッ
クでアドレス更新を開始するものとする。
【0012】アドレス発生器203は、波形メモリ21
3に対して、音高データに対応したクロックTw毎にカ
ウントアップしたアドレスを供給することによって、例
えば図15に示すような波形データ(下位アドレス0〜
511)を出力させることとなる。
【0013】ここで、アドレス発生器203は音色デー
タに対応した上位アドレスを固定したままで、下位アド
レスのみをカウントアップし続けることにより、波形メ
モリ213からは図15に示す波形が繰り返し出力され
ることとなる。
【0014】なお、出力する音高が500Hzのとき
に、図15に示す波形(データ数512)を出力する場
合には、クロックTwは、3.906(マイクロ秒)となる。
【0015】アドレス発生器202は、エンベロープメ
モリ212に対して、音高データに対応したクロックT
e毎にカウントアップしたアドレスを供給することによ
って、例えば図15に示すようなエンベロープデータ
(下位アドレス0〜511)を出力させることとなる。
【0016】ここで、アドレス発生器202は、下位ア
ドレスが511となってからは、カウントアップを停止
するものとする。
【0017】なお、出力する音高が500Hzのとき
に、図15に示すエンベロープ(データ数512)を出
力する場合には、クロックTeは、波形データ1000
個毎に更新するとすれば、3.906(ミリ秒)となる。
【0018】以上において、アドレス発生器202及び
203とから発生されるアドレスの上位アドレスによっ
て、エンベロープメモリ212と波形メモリ213に記
憶されたデータの中から音色データに対応したそれぞれ
のデータ(エンベロープ及び波形)が選択されることに
なる。
【0019】合成制御部200は、発音制御部100か
ら発音停止あるいは発音の急速停止を指示されると、ア
ドレス発生器201にカウントアップ動作を開始させ
る。アドレス発生器201は、ダンプメモリ211に対
して、クロックTd毎にカウントアップしたアドレスを
供給することによって、例えば図15に示すようなダン
プデータ(下位アドレス0〜63)を出力させることとな
る。
【0020】ここで、アドレス発生器201は、下位ア
ドレスが63となってからは、カウントアップを停止す
るものとする。
【0021】なお、クロックTdは、音高とは関係なく
2種類の値のいずれかを選択的に使用するものとする。
ここで言う2種類とは、通常の発音停止(ダンプ)と、
発音の急速停止(ファーストダンプ)とを意味してお
り、それぞれ、通常数十ミリ秒と数ミリ秒程度の値を取
ることが好ましいので、例えば500と50(マイクロ秒)
程度が望ましい。
【0022】以上のようにして、波形メモリ213から
繰り返し出力される波形データは、乗算器222によっ
てエンベロープデータと乗算されて楽音が合成されるこ
ととなる。乗算器222の出力は、乗算器221によっ
てダンプデータと乗算されるが、通常はダンプのデータ
は1であり、発音途中において、通常にあるいは急速に
発音を終了させる場合に、乗算器222の出力を急速に
減衰させるために使用される。発音制御部100から出
力レベルデータが指示されるときには、乗算器220に
よってレベルが変更されることとなる。
【0023】以上において、アドレス発生器201と2
02とは、音高データに対応したクロックに従ってアド
レスを1ずつカウントアップするようにしたが、音高デ
ータとは関係なく、予め定めた一定のクロックに従って
カウントアップ幅を変更することもできる。
【0024】発音指示部21は、入力形態が例えば、6
弦ギターの形態であるときには、その発音源即ち、弦の
数6と同数のマイクロフォンあるいは振動ピックアップ
等から構成される。図16に従来の発音指示部のブロッ
ク図を示す。
【0025】図16において、400は発音判定部、4
01〜406はセンス部である。振動ピックアップなど
から構成されるセンス部401〜406はギターの6本
の弦各々に対応して設けられており、発音判定部400
は各センス部401〜406の検知する各弦の振動レベ
ルが予め定められたレベルLonを越えたときに発音オ
ンを出力し、予め定められたレベルLoff以下になっ
たときに発音オフを出力する。また、発音判定部400
は、発音を検知したセンス部401〜406を特定する
データを音高指示部20へ出力する。音高指示部20
は、発音指示部21から出力されるセンス部401〜4
06を特定するデータと、音高指示のためにギター形状
の入力であるギターフレット入力とから音高を決定し、
音高データを出力することとなる。
【0026】発音制御部100は、音高指示部20と発
音指示部21と音色指示部22とからの入力に対応し
て、音高データと音色データと発音の開始及び停止を指
示する信号等の楽音情報を、選択した発音チャンネルに
出力する。音源部110の8個の発音チャンネル111
〜118の中から1個の発音チャンネルを選択するに
は、様々な方法が存在する。
【0027】最も簡単な方法では、発音制御部100は
直前に楽音を出力させるために選択した発音チャンネル
を記憶しておいて、新たなチャンネルの選択時には、記
憶していた発音チャンネルの次の発音チャンネルを選択
し、楽音情報を出力するとともにその発音チャンネルを
記憶しておくようにする。ここで、発音制御部100
は、選択した発音チャンネルに対して、まず、その発音
チャンネルに対して発音の急速停止を指示してから所定
時間経過した後に、演奏情報を出力するものとする。
【0028】あるいは、発音の急速停止を指示してから
アドレス発生器201のカウントアップ動作が停止して
から、演奏情報を出力してもよい。
【0029】他の選択方法としては、発音チャンネルを
単に順番に選択するのではなく、アドレス発生器201
がカウントアップ動作をしていない発音チャンネルを発
音制御部100がモニタすることによって空きチャンネ
ルを検出し、そのチャンネルを選択チャンネルとする。
また、空きチャンネルがない場合には、アドレス発生器
201のアドレス、あるいはアドレス発生器202の下
位アドレスのカウントアップが最も進んでいる発音チャ
ンネルを選択チャンネルとすることなどが望ましい。
【0030】発音チャンネル111〜118から出力さ
れる楽音は、アンプ,スピーカなどから構成されるサウ
ンドシステム120において音響信号として放音される
こととなる。
【0031】以上のようにして、出力すべき楽音の指示
数N(N>M)に対して、発音チャンネル数8(M)が効率
的に利用されることとなる。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、各発音チャンネルがバイオリン、クラリ
ネット等の特定の楽器の音色の特徴を合成によって再現
することはできるが、演奏される複数の楽音全体を通し
た音色のイメージは、特定の楽器のイメージとは合わな
いものとなってしまっていた。つまり、単音として聴く
と例えばクラリネットの音色と感じられても、その音色
を用いて鍵盤等による演奏を聴いても、必ずしもクラリ
ネットとは感じられにくいことが多かった。
【0033】本発明は上記問題点に鑑みて、まず、単音
としての音色だけでなく、複数音が演奏されたときに
も、出力する楽器の種類毎に、その楽器らしい演奏表現
の特徴を示すことのできる音源装置を提供することを第
1の目的とする。
【0034】また本発明は、音高などの演奏情報から楽
器の種類毎に固有の発音源の中から使用されるべき発音
源を最適に判定することが可能な発音源判定装置を提供
することを第2の目的とする。
【0035】さらに本発明は、同一音名の音を演奏する
ための演奏形態が複数存在するような楽器において、そ
れらの演奏形態に対応した楽音特性を入力により使い分
けることが可能な電子楽器を提供することを第3の目的
とする。
【0036】加えて本発明は、同一音名の音を演奏する
ための演奏形態が複数存在するような楽器において、そ
れらの演奏形態に対応した楽音特性を演奏しながら適切
に使い分けることが可能な電子楽器を提供することを第
4の目的とする。
【0037】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、楽音を出力する複数の発音チャンネルを有
する音源装置と、音色(楽器種)と音高とから発音源を
判定する発音源判定部と、発音制御部とを備え、演奏情
報(音色、音高他)が指示されたとき、発音制御部は、
判定された発音源と音高とから発音チャンネルを選択
し、選択した楽音の発音を指示するように構成したもの
である。
【0038】これにより、音色(楽器種)毎に演奏に応
じて異なる、楽器らしい発音チャンネルの発音制御状態
と、楽器らしい楽音とを選択し出力させることができる
電子楽器が得られる。
【0039】
【発明の実施の形態】第1の目的を達成するために本発
明の音源装置は、楽音を出力する複数の発音チャンネル
と、出力すべき楽音の楽器における発音源と前記発音チ
ャンネルとの対応を示すアサインテーブルと、入力され
た発音源データとアサインテーブルとから発音チャンネ
ルを選択し、かつ、演奏情報によって発音を指示する発
音制御部とから構成される。この構成によって、音源装
置の発音制御部は、入力される発音源データとアサイン
テーブルとを参照することにより発音チャンネルを選択
し、選択した発音チャンネルに対して、入力される音高
データに対応する楽音の発音を指示することとなる。
【0040】第2の目的を達成するために本発明の発音
源判定装置は、演奏情報と出力すべき楽音の楽器におけ
る発音源との対応とを示す発音源テーブルと、演奏情報
と発音源テーブルとから発音源を判定し、かつ、発音源
データを出力する判定部とから構成される。この構成に
よって、発音源判定装置の判定部は、入力される演奏情
報と発音源テーブルとを参照することにより、出力すべ
き楽音の楽器の発音源を判定することとなる。
【0041】第3の目的を達成するために本発明の電子
楽器は、楽器と同様の入力形態を有する音高指示部と、
入力形態が示している楽器の発音源を指示する発音源デ
ータを出力する発音源指示部と、楽音を出力する複数の
発音チャンネルと、複数の発音チャンネルの中から発音
源データに従って発音チャンネルを選択し、音高指示部
から出力される音高の楽音の発音を指示する発音制御部
とから構成される。この構成によって、電子楽器の発音
制御部は、入力形態が示している楽器の発音源を指示す
る発音源データに従って発音チャンネルを選択し、選択
した発音チャンネルに対して、入力される音高データに
対応する楽音の発音を指示することとなる。
【0042】第4の目的を達成するために本発明の電子
楽器は、音高データを出力する音高指示部と、出力すべ
き楽音の楽器の種類と演奏情報とから楽器の発音源を判
定する発音源判定部と、楽音を出力する複数の発音チャ
ンネルと、複数の発音チャンネルの中から発音源判定部
から出力される発音源データに従って発音チャンネルを
選択し、音高データの楽音の発音を指示する発音制御部
とから構成される。この構成によって、電子楽器の発音
源判定部は、音高データあるいは発音のオン,オフのタ
イミングデータなどの演奏情報と発音源テーブルとを参
照し発音源を判定する。発音源判定部は、判定した発音
源に基づいて発音源データを出力する。発音制御部は、
発音源データに従って発音チャンネルを選択し、選択し
た発音チャンネルに対して、入力される音高データに対
応する楽音の発音を指示することとなる。
【0043】以下、本発明の第1の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第
1の実施の形態における電子楽器のブロック図を示すも
のである。
【0044】図1において、50は発音制御部、51は
発音源判定部、52は音源部である。なお、20は音高
指示部、21は発音指示部、22は音色指示部、1〜1
6は発音チャンネル、120はサウンドシステムで、こ
れらは従来例の構成と同じものである。
【0045】楽器の種類がギターであるときに、6本弦
ギターの第1弦(最高音弦)を開放弦で弾いたときの音、
第2弦の第5フレットを押さえて弾いたときの音、第3
弦の第9フレットを押さえて弾いたときの音は同一の音
高の音である。即ち、これらの音色は、同一音高のギタ
ーの音ではあるが、それらの音の発音源(弦)は異なるも
のであり、このような状態即ち、演奏形態を替え指ある
いは替え弦と呼ぶことにする。ギターの場合には、6本
の弦それぞれが独立に振動することが可能であるので、
発音源の数は6である。
【0046】楽器の種類が管楽器であるときには、振動
源となるリードなどを固定するためのマウスピースは1
つであるので発音源の数は1となる。
【0047】なお、ここではある楽器において、出力さ
せたい音高を規定するための静的な形態をその楽器の演
奏形態と呼ぶこととする。
【0048】本実施の形態においては、ギターの楽音を
発生する電子楽器について説明する。
【0049】まず、演奏に使用したい楽音の楽器を指示
すると音色指示部22は音色データを出力する。出力さ
せたい楽音に関して、音高指示部20に音高を、また、
発音指示部21に楽音のオン,オフに関して発音タイミ
ングを指示入力すると、それぞれ音高データと発音タイ
ミング信号とを出力する。音高指示部20と発音指示部
21への入力は、例えば鍵盤により実施することができ
る。発音源判定部51は、音色データと音高データと発
音タイミング信号等の演奏情報から、出力すべき楽音の
発音源を判定し、判定した発音源を特定する発音源デー
タを出力する。
【0050】以下に、発音源判定部51における発音源
の判定について、図2及び図3を参照しながら詳述す
る。
【0051】図2は、ギターの指板の1部を示した外観
図である。図2において、301〜306はギターの
弦、311〜313はフレット、300は指板である。
【0052】図3は発音源判定部51の内部構成例を示
すブロック図である。図3において、30は判定部、3
1はメモリ、32は候補テーブル、33は形態テーブ
ル、34は発音源テーブルである。
【0053】判定部30は、入力される音色データQj
と音高データPiに従って、(1)式のように決定するA
DRS1を候補テーブル32内の開始アドレスとして、
連続するデータ5バイトを順次に読み込む。
【0054】 ADSR1=8・(Pi−1)+Qj …(1) 候補テーブル32内のギターに対応するテーブルデータ
は(表1)に示すようになっているものとする。
【0055】なお、(表1)においては、Qjを“000
0”Hex としている。即ち、1バイト目のデータNは形
態個数データであり、同一音高の演奏形態がN個存在す
ることを示す。また、2〜3バイト目のデータは、形態
テーブル33内の対応するデータの開始アドレスADR
S2を示し、4〜5バイト目のデータは、発音源テーブ
ル34内の対応するデータの開始アドレスADRS3を
示している。簡単のためにここでは、音高Piは1オク
ターブの範囲だけで半音毎に変化するものとし、Piは
1〜12の値をとるものとする。また、音色データQj
は出力する楽音の楽器に対応する候補テーブル内のテー
ブルデータの開始アドレスを与えるものとする。
【0056】
【表1】
【0057】次に、判定部30は、形態テーブル33の
アドレスADRS2から始まるデータについて、データ
を形態個数Nバイト分だけ連続して読み込む。
【0058】以下において、形態ナンバー(以下、形態
No.として示す。)とは、ある音高に対して、同一音高
の楽音を演奏可能な演奏形態を特定するための番号のこ
とを呼ぶものとする。各形態No.に対応して読み込ま
れる形態データは、各々の形態No.に対応する演奏形
態のもつ座標であり、ここでは、各演奏形態毎に使用す
る弦番号とフレット番号とを組み合わせて1バイトデー
タを構成した。
【0059】(表2)に、形態テーブル33の中で音高
データPi=5のときに使用するテーブルデータを示
す。
【0060】
【表2】
【0061】判定部30は、メモリ31に一時記憶され
ている形態データMと、今回読み込んだN個の形態デー
タ各々との距離Dk(k=1,2,・・・,N)を求め、最も
小さな距離Dhを与える形態データをメモリ31へ記憶
させるとともに、その形態データを与える形態No.
(=h)と発音源テーブル34内の対応するデータの開
始アドレスADRS3とから、(2)式のように決定する
アドレスADRS4にある発音源データS(=1,2,・・・
・,6のいずれか)を出力する。このとき、最小の距離を
与える形態データが複数存在するときには、例えば、そ
の中で最も若い形態No.を選択するようにすればよ
い。
【0062】 ADSR4=ADRS3+(h−1) …(2) 以上において述べてきた判定部30の動作について、さ
らに詳述する。
【0063】直前に出力した音の音名がCであり、メモ
リ31に記憶された形態データKの値は‘53’となって
いるものとする。このとき、音高指示部20への入力が
音名Eであったとすると音高指示部20は、音高データ
Pi=5を出力する。判定部30は、(1)式にしたがっ
てADRS1=‘0020’を開始アドレスとする候補テー
ブル32内のデータ5バイト(‘03’,‘1020’,‘182
0’)を読み込むので、形態個数N=3,ADRS2=
‘1020’,ADRS3=‘1820’となる。次に判定部3
0は、形態テーブル33のアドレスADRS2からデー
タN(=3)バイト分(‘42’,‘57’,‘6C’)を読み込
む。以上により、形態候補は3つあり、それぞれの形態
No.と形態データは、No.1と‘42’、No.2と‘5
7’、No.3と‘6C’とになる。判定部30は、メモリ
31に記憶されている形態データM(=‘53’)と、形
態No.1,2、および3のそれぞれの形態データとの
距離D1,D2およびD3を算出する。本実施の形態にお
いて、距離Dkとは、2つの形態データ間の上位4ビッ
トのデータの差の絶対値と、下位4ビットのデータの差
の絶対値との和として定義するものとする。したがっ
て、この場合求められる3つの距離Dkは、D1=2,D2
=4およびD3=10となる。最小距離Dh=D1なの
で、判定された演奏形態の形態No.はh=1となる。
判定部30は、h=1とADRS3と(2)式とから、A
DRS4=‘1820’を算出する。次に判定部30は、発
音源テーブル34のアドレスADRS4のデータ1バイ
トを読み込み、発音源データG(=4)を出力する。
【0064】
【表3】
【0065】発音制御部50は、従来例と同様にして、
音色データと音高データと発音タイミング信号とによっ
て楽音の発音を、発音チャンネル1〜16のいずれかの
発音チャンネルに指示する。
【0066】以下、発音制御部50の発音制御を図4を
参照しながら詳述する。図4は、発音制御部50の内部
構成例を示すブロック図である。
【0067】図4において、61は制御部、62はアサ
インテーブル、63はアサインメモリである。
【0068】制御部61は、入力される音色データQj
と発音源データGに従って、(3)式によって決まるAD
RS5をアサインテーブル62内のアドレスとして、チ
ャンネルデータ1バイトを読み込む。アサインテーブル
62内のギターに対応するテーブルデータは(表4)に
示すようになっているものとする。
【0069】 ADSR5=(G−1)+Qj+‘8000’…(3)
【0070】
【表4】
【0071】制御部61は、読み込んだチャンネルデー
タに従った発音チャンネルに対して、その発音チャンネ
ルが発音中であれば、従来例と同様にして、まず、その
発音チャンネルに対して発音の急速停止を指示してか
ら、発音終了後、音色データ、音高データ、発音タイミ
ング信号をその発音チャンネルに出力する。
【0072】なお、(表4)においても、Qjを‘000
0’Hex としている。従って、発音源データG(=4)で
あるときには、ADRS5(=‘8006’)によって、チャ
ンネルデータ4が読み込まれて、発音チャンネル4が発
音チャンネルとして選択されることとなる。
【0073】発音チャンネル1〜16は、以上のように
して、楽器の発音源と対応づけられた発音が指示される
こととなる。
【0074】なお、制御部61は、(表5)に示すよう
なアサインテーブル62を使用することにより、各発音
源データに対して2つの発音チャンネルを対応させるこ
とにより、発音タイミング信号に即時に発音指示をさせ
ることもできる。すなわち、制御部61は発音源データ
G(=4)に対して、直前に発音指示を出力したチャンネ
ルをアサインメモリ63に記憶させておき、読み込んだ
チャンネルデータNo.1(=4)あるいはチャンネルデ
ータNo.2(=10)の内で、直前に発音を指示した発
音チャンネルに対して急速停止を指示すると共に、他方
の発音チャンネルに新たな発音指示を出力し、その発音
チャンネルをアサインメモリ63に記憶させるようにし
てもよい。
【0075】
【表5】
【0076】以上のように第1の実施の形態によれば、
音高指示部へ指示される出力楽音の音高データにしたが
って発音源判定部が、楽器において使用されるべき発音
源を判定し、判定された発音源に対応づけられた発音チ
ャンネルを発音制御部が選択し、発音を指示するように
したので、楽器と同様の発音状態を実現することができ
る。
【0077】また、(1)式及び(3)式のようにして、音
色データQjによって発音源判定部と発音制御部とが参
照するテーブルのアドレスを使い分けるようにしたの
で、様々な種類の楽器について上述したような演奏効果
を実現することができる。
【0078】さらに、発音制御部50は、楽器の発音源
の数と発音チャンネルとを1対1に、あるいは、1対2
に対応づけるようにしたので、楽器毎に最小限の発音チ
ャンネル数で構成できる。あるいは、演奏に遅れること
なく即時に発音することができる電子楽器を実現するこ
とができる。
【0079】以下、本発明の第2の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図5は、本発明の第
2の実施の形態における発音源判定装置のブロック図を
示すものである。
【0080】図5において、35は判定部、36はタイ
マ制御部、37はタイマカウンタであり、他の構成要素
は第1の実施の形態と同じものである。
【0081】タイマ制御部36は、発音指示部21から
出力される発音タイミングを指示する発音タイミング信
号に対応してタイマカウンタ37を制御する。即ち、発
音タイミングオフのデータが入力されると、タイマ制御
部36はタイマカウンタ37をリセットし、発音タイミ
ングオンのデータが入力されるとタイマカウンタ37の
カウント動作を停止させる。タイマカウンタ37は、タ
イマ制御部36から入力されるリセット信号により、そ
のカウント値Tが0にリセットされた後にカウントアッ
プ動作を開始し、タイマ制御部36から入力されるカウ
ント停止信号によってそのカウントアップ動作を停止す
る。他方においてタイマカウンタ37は、そのカウント
値Tが予め定められたカウント値Tmと同じかそれ以上
の値になるとカウントアップ動作を停止する。上述のよ
うな動作をするタイマカウンタ37は、そのカウント値
Tが予め定められたカウント値Tmより小なるときに候
補選択信号値「1」を、また、それ以外のときに候補選
択信号値「0」を判定部35へ出力する。
【0082】上述の動作による各信号及び動作の関係を
図6及び図7に示す。候補テーブル32の中の第1セッ
トには、替え指あるいは替え弦の中で最も好ましい音色
の演奏形態候補を格納しておくものとする。
【0083】図6は、予め定められたカウント値Tmよ
りもカウント値Tが小さくなる場合を示している。以
下、図6を参照しながら各部の動作及び信号関係につい
て説明する。
【0084】発音指示部21から発音タイミング信号の
オフが出力されると、タイマ制御部36は発音タイミン
グ信号の立下りに対応してリセット信号をオンにすると
共に、カウント信号をオンにする。タイマカウンタ37
は、リセット信号がオフからオンになる立下りに対応し
て、カウント値Tを0にリセットした後に、カウント信
号のオンに対応してTを0にリセットした後に、カウン
ト信号のオンに対応してカウントアップ動作を開始し、
候補選択信号「1」を出力する。
【0085】次に、発音指示部21から発音タイミング
信号のオンが出力されると、タイマ制御部36は発音タ
イミング信号の立上がりに対応してカウント信号のオフ
(カウント停止信号)を出力する。タイマカウンタ37
は、カウント信号のオフに対応してカウント動作を停止
する。このときカウント値Tは予め定められたカウント
値Tmよりも小であるので、候補選択信号は「1」のま
まであり、演奏形態の候補選択動作が試されることとな
る。タイマカウンタ37のカウント値T及び予め定めら
れたカウント値Tmに対応する時間長は、タイマカウン
タ37がカウント動作に使用するクロックを
【0086】
【外1】
【0087】とするとき、それぞれ、
【0088】
【外2】
【0089】、及び
【0090】
【外3】
【0091】となる。図7は、予め定められたカウント
値Tmとカウント値Tとが等しくなる場合を示してい
る。以下、図7を参照しながら各部の動作及び信号の関
係について説明する。
【0092】発音指示部21から発音タイミング信号の
オンが出力されると、図6の説明において詳述した動作
と同様にして、タイマカウンタ37はカウンタ値Tを0
にリセットした後に、カウントアップ動作を開始し、候
補選択信号「1」を出力する。しかしながら、次に発音
指示部21から発音タイミング信号のオンが出力される
以前に、タイマカウンタ37において、カウント値Tが
予め定められたカウント値Tmに等しくなるので、タイ
マカウンタ37は、カウントアップ動作を停止し、候補
選択信号「0」を出力する。候補選択信号「0」にした
がって、判定部35は発音源の候補判定動作はせずに、
単にテーブル参照のみによって、形態No.1に対応す
る発音源データを選択出力することとなる。
【0093】即ち、判定部35は、タイマカウンタ37
から入力される候補選択信号値が「1」のときには、第
1の実施の形態と同様の動作によって発音源の判定を実
施するが、候補選択信号値が「0」のときには、発音源
の判定動作をせずに、単に形態No.1に対応する発音
源データを出力するようにする。
【0094】以上において、予め定められた時間とは、
出力させたい楽音の楽器の種類により異なっており、例
えば、たて笛やフルートでは、0.15秒程度、ギターやバ
イオリンでは0.1秒程度が望ましい。従って、タイマカ
ウンタ37に供給されるクロックが、例えば1ミリ秒で
あるとすると、たて笛の場合には予め定められたカウン
ト値Tmは150となる。
【0095】以上のように第2の実施の形態によれば、
判定部35が演奏形態の判定動作を実施しているときに
は、第1の実施の形態と同様に、演奏に応じて最適の形
態候補が選択され、また、判定部35が演奏形態の判定
動作を実施していないとき、即ち、直前の楽音出力が終
了してから予め定められた時間以上経過した後に楽音出
力が指示されたときには、好ましい演奏形態による楽音
を出力する方が望ましいので、そのような演奏形態を形
態No.の若い方にセットしておくことにより、演奏状
況によってできるだけ使用したい演奏形態とその発音源
が多く選択されることとなる。
【0096】以下、本発明の第3の実施の形態について
図面を参照しながら説明する。図8は、本発明の第3の
実施の形態における電子楽器のブロック図を示すもので
ある。
【0097】図8において、50は発音制御部、71は
発音源指示部であり、他の構成要素は第1の実施の形態
と同じものである。
【0098】楽器と同様の入力形態(本実施の形態にお
いても第1の実施の形態と同様に6本弦のギターとす
る。)を有する音高指示部20と発音指示部21と発音
源指示部71とにおいて、音高指示部20から出力され
る音高データと、発音指示部21から出力される発音タ
イミング信号と、発音源指示部71とから出力される発
音源データとにしたがって、発音制御部50は第1の実
施の形態と同様に動作し、楽音が発音されることとな
る。
【0099】発音源指示部71は、他の音高あるいは発
音の指示部とは独立に構成することもできるが、発音指
示部21の出力を利用する方が好ましい。即ち、従来例
と同様にして発音指示部21から音高指示部20へ出力
されるデータ、つまり発音源に対応して設けられたセン
ス部を特定するデータSn(n=1,2,・…,6)が入力さ
れると発音源指示部71は、データSnに1対1に対応
づけられた発音源データGnを出力することとなる。
【0100】以上のように第3の実施の形態によれば、
楽器と同様の入力形態を有する発音源指示部から発音源
データを出力するようにしたので、発音源判定部無し
で、第1の実施の形態と同様に、演奏に応じて使用され
る発音源に対応づけられた発音チャンネルを発音制御部
が選択し、発音を指示するようにしたので、楽器と同様
の発音状態を実現することができる。
【0101】以下、本発明の第4の実施の形態について
図面を参照しながら説明する。
【0102】図9は本発明の第4の実施の形態における
音源装置のブロック図を示すものである。
【0103】図9において、38はデータ入力部であ
り、他の構成要素は第1の実施の形態と同じものであ
る。
【0104】まず、演奏情報が入力されるとデータ入力
部38は、演奏情報を音高データと発音タイミングを指
示するオンオフデータとに分離し、出力する。本実施の
形態においては、演奏情報は音高データ7ビットとオン
オフデータ1ビットとから構成されるものとすると、演
奏情報は図10に示すような1バイトのデータとして表
現することができる。従って、データ入力部38は、図
11に示す演奏情報が入力されると、音高データ(=1
6)とオンデータとを送出し、図12に示す演奏情報が
入力されるとオフデータのみを送出する。
【0105】発音源判定部51は、第1の実施の形態と
同様の動作によって、音高データに基づいて発音源デー
タを出力し、発音制御部50によって、発音源データに
対応した発音チャンネルの制御が実施されることとな
る。
【0106】なお、本実施の形態における発音源判定部
51は第1の実施の形態と同じとしたが、第2の実施の
形態のように、音高データと発音タイミング信号とから
発音源を判定するようにしてもよい。
【0107】以上のように本実施の形態によれば、デー
タ入力部において、入力される自動演奏装置や演奏情報
通信などによって入力される演奏情報の中から音高デー
タあるいはオンオフデータを分離,出力し、その出力に
基づいて、発音源判定部が判定した楽器の発音源によっ
て、発音制御部が発音チャンネルを制御するようにした
ので、楽器の同様の演奏状態を再現可能な音源装置を実
現することができる。
【0108】なお、特開平1−198794、特開昭5
8−85490及び特開昭52−83224号公報に
は、ギター形状の電子楽器において、各弦に対応して発
音チャンネルを準備することが記載されているが、本発
明によれば、出力する楽器を表す音色データに対応し
て、その楽器の発音源と発音チャンネルを対応させるよ
うにしたので、実際に入力する形態とは無関係に様々な
種類の楽器に対応してその楽器らしい演奏表現の特徴を
実現できる。
【0109】また、特開昭57−122495号公報に
は、入力される音高データにより複数の発音チャンネル
(メロディまたは伴奏)のうち一つを選択すること、即
ち、メロディや伴奏などのいわゆる演奏のパートをどの
ように分担しながら発音チャンネルを選択すれば曲演奏
が滑らかに進行できるかについて記載されているが、本
発明によれば、パート毎の演奏分担ではなく、音高デー
タから判定して好ましい発音源に対応する発音チャンネ
ルを選択するようにしたので、実際の楽器演奏に近い楽
音を出力することができる。
【0110】さらに、特開昭57−155594号公報
には、音高データ(鍵盤上の位置)により、楽器の種類
(音色データ)を使い分けながら発音チャンネルを使い
分ける技術が記載されているが、本発明によれば、楽器
の種類(音色データ)に対応して音高データと発音源と
の対応を判定しながら発音チャンネルを使い分けること
により楽器らしい演奏表現の特徴を使い分けることがで
きる。
【0111】また、特開昭62−166992及び特開
昭60−166992号公報には、演奏の指使いにより
音高データを決定することが記載されているが、本発明
によれば、替え指、替え弦に対応させて発音チャンネル
を使い分けることができる。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、楽器演奏
において使い分けられる弦などの発音源に対応して発音
チャンネルを制御するようにしたので、単音で音色が似
ているだけでなく、演奏される複数の音の全体の印象も
楽器に似ている電子楽器を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における電子楽器の
ブロック図
【図2】ギターの指板部の外観図
【図3】第1の実施の形態における発音源判定部の内部
構成例を示すブロック図
【図4】第1の実施の形態における発音制御部の内部構
成例を示すブロック図
【図5】第2の実施の形態における発音源判定装置の構
成を示すブロック図
【図6】第2の実施の形態における各信号及び動作の関
係を示すタイミング図
【図7】第2の実施の形態における各信号及び動作の関
係を示すタイミング図
【図8】第3の実施の形態における電子楽器の構成を示
すブロック図
【図9】第4の実施の形態における音源装置の構成を示
すブロック図
【図10】第4の実施の形態における入力データを例示
した図
【図11】第4の実施の形態における入力データを例示
した図
【図12】第4の実施の形態における入力データを例示
した図
【図13】従来例における電子楽器のブロック図
【図14】従来例における発音チャンネルの構成を示す
ブロック図
【図15】従来例における楽音データを例示した図
【図16】従来例における発音指示部の構成を示すブロ
ック図
【符号の説明】
1〜16 発音チャンネル 20 音高指示部 21 発音指示部 22 音色指示部 30,35 判定部 31 メモリ 32 候補テーブル 33 形態テーブル 34 発音源テーブル 36 タイマ制御部 37 タイマカウンタ 38 データ入力部 50 発音制御部 51 発音源判定部 52 音源部 61 制御部 62 アサインテーブル 63 アサインメモリ 71 発音源指示部 120 サウンドシステム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畠中 正彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽音を出力する複数の発音チャンネル
    と、 出力すべき楽音の楽器における発音源と前記発音チャン
    ネルとの対応を示すアサインテーブルと、 入力される発音源データと前記アサインテーブルとから
    発音チャンネルを選択し、かつ、入力される音高データ
    により発音を指示する制御部とから構成される音源装
    置。
  2. 【請求項2】 楽音を出力する複数の発音チャンネル
    と、 楽器の種類毎の発音源と前記発音チャンネルとの対応を
    示す複数のアサインテーブル群と、 出力する楽音の楽器を指示する音色データと発音源デー
    タと前記アサインテーブル群とから発音チャンネルを選
    択し、かつ、入力される音高データと前記音色データに
    より発音を指示する制御部とから構成される音源装置。
  3. 【請求項3】 出力すべき楽音の楽器における発音源と
    音高との対応を示す発音源テーブルと、 入力される演奏情報と音高と前記発音源テーブルとから
    発音源を判定し、かつ、発音源データを出力する判定部
    とから構成される発音源判定装置。
  4. 【請求項4】 楽音を出力する複数の発音チャンネル
    と、 入力される音高データから楽器の発音源との対応を判定
    し、発音源データを出力する発音源判定部と、 前記発音源データから発音チャンネルを選択し、かつ、
    前記音高データにより発音を指示する発音制御部とから
    構成される音源装置。
  5. 【請求項5】 楽音を出力する複数の発音チャンネル
    と、 音高データと楽器を指示する音色データとから出力すべ
    き楽音の楽器における発音源との対応とを判定し、発音
    源データを出力する発音源判定部と、 前記音色データと前記発音源データとから発音チャンネ
    ルを選択し、かつ、前記音高データと前記音色データに
    より発音を指示する発音制御部とから構成される音源装
    置。
  6. 【請求項6】 音高データを出力する音高指示部と、 発音タイミング信号を出力する発音指示部と、 楽器を指示する音色データと前記音高データから楽器の
    発音源を判定し、発音源データを出力する発音源判定部
    と、 楽音を出力する複数の発音チャンネルと、 前記複数の発音チャンネルの中から前記発音源データに
    従って発音チャンネルを選択し、前記音高データと前記
    発音タイミング信号により発音を指示する発音制御部と
    から構成される電子楽器。
  7. 【請求項7】 音高データを出力する音高指示部と、 発音タイミング信号を出力する発音指示部と、 前記音高データと直前に出力した楽音の発音の時間間隔
    と直前に出力した楽音の音高データとから楽器の発音源
    を判定し、発音源データを出力する発音源判定部と、 楽音を出力する複数の発音チャンネルと、 前記複数の発音チャンネルの中から前記発音源データに
    従って発音チャンネルを選択し、前記音高データと発音
    タイミング信号により発音を指示する発音制御部とから
    構成される電子楽器。
  8. 【請求項8】 音高データを出力する音高指示部と、 発音タイミング信号を出力する発音指示部と、 楽器を特定する音色データを出力する音色指示部と、 前記音色データと前記音高データとから、楽器に固有の
    替え指あるいは替え弦などの演奏形態を判定し、かつ、
    判定した演奏形態に従って楽器の発音源データを出力す
    る発音源判定部と、 楽音を出力する複数の発音チャンネルと、 前記複数の発音チャンネルの中から前記音色データと前
    記発音源データとから発音チャンネルを選択し、前記音
    高データと音色データと前記発音タイミング信号により
    発音を指示する発音制御部とから構成される電子楽器。
  9. 【請求項9】 音高データを出力する音高指示部と、 発音タイミング信号を出力する発音指示部と、 楽器を特定する音色データを出力する音色指示部と、 前記音色データと前記音高データと直前に出力した楽音
    の発音の時間間隔と直前に出力した楽音の音高データと
    から、楽器に固有の替え指あるいは替え弦などの演奏形
    態を判定し、かつ、判定した演奏形態に従って楽器の発
    音源データを出力する発音源判定部と、 楽音を出力する複数の発音チャンネルと、 前記複数の発音チャンネルの中から前記音色データと前
    記発音源データとから発音チャンネルを選択し、前記音
    高データと前記音色データと前記発音タイミング信号に
    より発音を指示する発音制御部とから構成される電子楽
    器。
  10. 【請求項10】 発音制御部は、一つの楽音出力に複数
    の発音チャンネルを選択する請求項4,5,6,7,8また
    は9記載の電子楽器。
  11. 【請求項11】 発音制御部は、選択した発音チャンネ
    ルの発音を停止させて新たに発音を指示する請求項4,
    5,6,7,8または9記載の電子楽器。
  12. 【請求項12】 発音制御部は、出力すべき楽音の楽器
    における発音源に対する複数の発音チャンネル候補を示
    すアサインテーブルと、 発音チャンネルの使用状態に関する情報を一時記憶する
    アサインメモリと、 入力される発音源データと前記アサインテーブルと前記
    アサインメモリとから前記複数の発音チャンネル候補に
    対し、発音と発音停止を指示する制御部とから構成され
    る請求項4,5,6,7,8または9記載の電子楽器。
  13. 【請求項13】 複数の発音チャンネルは、出力する楽
    器の種類固有の音源数よりも多いチャンネル数である請
    求項1,2,4,5,6,7,8または9記載の電子楽器。
  14. 【請求項14】 複数の発音チャンネルは、出力する楽
    器の種類固有の音源数の2倍のチャンネル数である請求
    項14記載の電子楽器。
  15. 【請求項15】 複数の発音チャンネルは、出力する楽
    器の種類固有の音源数と等しいチャンネル数である請求
    項1,2,4,5,6,7,8または9記載の電子楽器。
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