JPH0823386B2 - 摩擦車式無段変速機 - Google Patents
摩擦車式無段変速機Info
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- JPH0823386B2 JPH0823386B2 JP1249889A JP24988989A JPH0823386B2 JP H0823386 B2 JPH0823386 B2 JP H0823386B2 JP 1249889 A JP1249889 A JP 1249889A JP 24988989 A JP24988989 A JP 24988989A JP H0823386 B2 JPH0823386 B2 JP H0823386B2
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- Japan
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- link
- continuously variable
- variable transmission
- casing
- pair
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H15/00—Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members
- F16H15/02—Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members without members having orbital motion
- F16H15/04—Gearings providing a continuous range of gear ratios
- F16H15/06—Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B
- F16H15/32—Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line
- F16H15/36—Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface
- F16H15/38—Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface with two members B having hollow toroid surfaces opposite to each other, the member or members A being adjustably mounted between the surfaces
-
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- F16H15/00—Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members
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- F16H15/04—Gearings providing a continuous range of gear ratios
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- F16H15/32—Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line
- F16H15/36—Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface
- F16H15/38—Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface with two members B having hollow toroid surfaces opposite to each other, the member or members A being adjustably mounted between the surfaces
- F16H2015/383—Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface with two members B having hollow toroid surfaces opposite to each other, the member or members A being adjustably mounted between the surfaces with two or more sets of toroid gearings arranged in parallel
Description
【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は、摩擦式無段変速機に関するものである。
（ロ）従来の技術 従来の摩擦車式無段変速機として、米国雑誌「機械設
計」（MACHINE DESIGN）1984年４月18日号の第155頁に
示されるものがある。これに示される摩擦車式無段変速
機は並列に配置された２つの無段変速機構を有してい
る。無段変速機構を構成する２つの入力ディスク及び２
つの出力ディスクはそれぞれ一体となって回転するよう
に連結されている。従って、いずれか一方の無段変速機
構を変速サーボ装置によって制御すれば、２組の無段変
速機構を同時に変速制御することができる。
計」（MACHINE DESIGN）1984年４月18日号の第155頁に
示されるものがある。これに示される摩擦車式無段変速
機は並列に配置された２つの無段変速機構を有してい
る。無段変速機構を構成する２つの入力ディスク及び２
つの出力ディスクはそれぞれ一体となって回転するよう
に連結されている。従って、いずれか一方の無段変速機
構を変速サーボ装置によって制御すれば、２組の無段変
速機構を同時に変速制御することができる。
（ハ）発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記のような無段変速機構では、一対
のローラ支持部材同士を互いに連結するリンクを支持す
るリンクポストがケーシングに直接固定されていたた
め、ケーシングのリンクポスト固定部に大きい剛性を必
要とするという問題点がある。すなわち、変速比が１以
外の場合にはリンクポストに入出力軸方向の力が作用す
るため、リンクポストを固定するケーシングの剛性が必
要となり、肉厚の増大、補強リブの設置などで対応する
ことになる。しかしアルミニウム合金製のケーシングで
必要な剛性を確保しようとすると、ケーシングが非常に
大型化することになるため、実際上充分な剛性を確保す
ることが困難である。本発明はこのような課題を解決す
ることを目的としている。
のローラ支持部材同士を互いに連結するリンクを支持す
るリンクポストがケーシングに直接固定されていたた
め、ケーシングのリンクポスト固定部に大きい剛性を必
要とするという問題点がある。すなわち、変速比が１以
外の場合にはリンクポストに入出力軸方向の力が作用す
るため、リンクポストを固定するケーシングの剛性が必
要となり、肉厚の増大、補強リブの設置などで対応する
ことになる。しかしアルミニウム合金製のケーシングで
必要な剛性を確保しようとすると、ケーシングが非常に
大型化することになるため、実際上充分な剛性を確保す
ることが困難である。本発明はこのような課題を解決す
ることを目的としている。
（ニ）課題を解決するための手段 本発明は、２つの無段変速機構のリンクポスト同士を
連結することにより、上記課題を解決する。すなわち、
本発明による摩擦車式無段変速機は、第１入力ディスク
（26）、第１出力ディスク（28）及び両ディスクに摩擦
接触する一対の第１摩擦ローラ（30,30′）からなる第
１無段変速機構（22）と、第２入力ディスク（32）、第
２出力ディスク（34）及び両ディスクに摩擦接触する一
対の第２摩擦ローラ（36,36′）からなる第２無段変速
機構（24）と、が同軸上にかつ両無段変速機構の両ディ
スクの軸方向への配列が互いに逆となるように配置さ
れ、第１入力ディスクと第２入力ディスクとが一体に回
転するように連結され、第１出力ディスクと第２出力デ
ィスクとが一体に回転するように連結する摩擦車式無段
変速機を前提としたものであり、一対の第１摩擦ローラ
をそれぞれ支持する一対の第１ローラ支持部材（83,8
3′）をこれらの両端において相互の位置関係を規制す
るために連結する第１リンク（114）と、第１リンクの
中間部をケーシングに支持するための第１リンクポスト
と、一対の第２摩擦ローラをそれぞれ支持する一対の第
２ローラ支持部材（183,183′）をこれらの両端におい
て相互位置関係を規制するために連結する第２リンク
（114′）と、第２リンクの中間部をケーシングに支持
するための第２リンクポストと、を具備し、第１リンク
ポスト（116）と第２リンクポスト（116′）とが一体の
部材（500）により構成されると共に、この一体の部材
がボルト（502）によってケーシングに固定されてい
る、又は第１リンクポスト（120）と第２リンクポスト
（120′）とが別部材により構成されると共に両リンク
ポストが剛性を有する部材（118）によって連結されて
いることを特徴としている。なお、かっこ内の符号は後
述の実施例の対応する部材を示す。
連結することにより、上記課題を解決する。すなわち、
本発明による摩擦車式無段変速機は、第１入力ディスク
（26）、第１出力ディスク（28）及び両ディスクに摩擦
接触する一対の第１摩擦ローラ（30,30′）からなる第
１無段変速機構（22）と、第２入力ディスク（32）、第
２出力ディスク（34）及び両ディスクに摩擦接触する一
対の第２摩擦ローラ（36,36′）からなる第２無段変速
機構（24）と、が同軸上にかつ両無段変速機構の両ディ
スクの軸方向への配列が互いに逆となるように配置さ
れ、第１入力ディスクと第２入力ディスクとが一体に回
転するように連結され、第１出力ディスクと第２出力デ
ィスクとが一体に回転するように連結する摩擦車式無段
変速機を前提としたものであり、一対の第１摩擦ローラ
をそれぞれ支持する一対の第１ローラ支持部材（83,8
3′）をこれらの両端において相互の位置関係を規制す
るために連結する第１リンク（114）と、第１リンクの
中間部をケーシングに支持するための第１リンクポスト
と、一対の第２摩擦ローラをそれぞれ支持する一対の第
２ローラ支持部材（183,183′）をこれらの両端におい
て相互位置関係を規制するために連結する第２リンク
（114′）と、第２リンクの中間部をケーシングに支持
するための第２リンクポストと、を具備し、第１リンク
ポスト（116）と第２リンクポスト（116′）とが一体の
部材（500）により構成されると共に、この一体の部材
がボルト（502）によってケーシングに固定されてい
る、又は第１リンクポスト（120）と第２リンクポスト
（120′）とが別部材により構成されると共に両リンク
ポストが剛性を有する部材（118）によって連結されて
いることを特徴としている。なお、かっこ内の符号は後
述の実施例の対応する部材を示す。
（ホ）作用 両無段変速機構の両ディスクの軸方向への配列は互い
に逆としてあるので、変速比が１以外の場合に両リンク
ポストには軸方向に互いに逆向きの力が作用する。両リ
ンクポストが一体の部材により構成されているので、又
は両リンクポストが剛性を有する部材によって連結され
ているので、両リンクポストに作用する力は互いに打ち
消し合い、リンクポストの取付部に大きい力が作用する
ことはない。
に逆としてあるので、変速比が１以外の場合に両リンク
ポストには軸方向に互いに逆向きの力が作用する。両リ
ンクポストが一体の部材により構成されているので、又
は両リンクポストが剛性を有する部材によって連結され
ているので、両リンクポストに作用する力は互いに打ち
消し合い、リンクポストの取付部に大きい力が作用する
ことはない。
（ヘ）実施例 第１〜６図に実施例を示す。第１図に示すように、ケ
ーシング10、前部フランジ12、後部フランジ14、及びオ
イルパン16によって囲まれた室内に第１無段変速機構22
及び第２無段変速機構24が設けられている。第１無段変
速機構22は、入力ディスク26と、出力ディスク28と、両
者間の回転力を伝達する一対の摩擦ローラ30及び30′と
を有している。入力ディスク26及び出力ディスク28の摩
擦ローラ30及び30′との接触面はトロイド面としてあ
る。入力ディスク26及び出力ディスク28に対する摩擦ロ
ーラ30及び30′の接触状態を変えることにより、入力デ
ィスク26と出力ディスク28との回転速度比を連続的に変
えることができる。第２無段変速機構24も、第１無段変
速機構22と同様の入力ディスク32と、出力ディスク34
と、一対の摩擦ローラ36及び36′とを有している。ただ
し、入力ディスク32及び出力ディスク34の配置は、第１
無段変速機構22とは逆としてある。すなわち、出力ディ
スク28及び出力ディスク34が互いに隣接するように配置
してある。入力ディスク26は入力軸38の外周に設けられ
た中空軸35にボールスプライン40を介して支持されてい
る。入力軸38は図示してないトルクコンバータと連結さ
れており、これを介してエンジンの回転力が入力される
ように構成されている。入力軸38と一体に回転するよう
にスプライン結合されたカムフランジ42が入力ディスク
26の背面側に配置されている。カムフランジ42は２つの
スリーブ39及び41を介してナット44によって入力軸38に
対して軸方向位置が規制されている。カムフランジ42及
び入力ディスク26の互いに対面するカム面にカムローラ
46が設けられている。カムローラ46は入力ディスク26と
カムフランジ42とが相対回転したとき入力ディスク26を
出力ディスク28側に押圧する力を発生するような形状と
してある。第２無段変速機構24の入力ディスク32も中空
軸35にボールスプライン48を介して連結されている。入
力ディスク32は入力軸38にねじ込まれるローディングナ
ット50からスラストボールベアリング49を介して圧縮力
を受けるディッシュプレート51により出力ディスク34向
きの力を受けている。第１無段変速機構22の出力ディス
ク28はニードルベアリング52を介して中空軸35上に回転
可能に支持されている。また、第２無段変速機構24の出
力ディスク34もニードルベアリング53を介して中空軸35
上に支持されている。出力ディスク28及び出力ディスク
34との間には、中空軸35の外周に所定の間隙をもって挿
入されるスリーブ54が設けられ、このスリーブ54の両端
に形成したスプラインを介して出力ディスク28と34がス
プライン結合し、スリーブ54と両方の出力ディスク28と
34が一体的に回転する。そしてこのスリーブ54の中央部
の外側には駆動歯車55が一体に形成されると共に、駆動
歯車55の両側に位置する２つのアンギュボールベアリン
グ57と58を介してスリーブ54はケーシング10に固定され
る中間の壁を構成するギヤハウジング10′に支持され
る。駆動歯車55は入力軸38と平行に配置された中間軸59
の一端にスプラインによって一体的に回転するように結
合された従動歯車60とかみ合っている。中間軸59と他端
側に一体に形成された歯車61は、出力軸62と一体の歯車
63とかみ合っている。
ーシング10、前部フランジ12、後部フランジ14、及びオ
イルパン16によって囲まれた室内に第１無段変速機構22
及び第２無段変速機構24が設けられている。第１無段変
速機構22は、入力ディスク26と、出力ディスク28と、両
者間の回転力を伝達する一対の摩擦ローラ30及び30′と
を有している。入力ディスク26及び出力ディスク28の摩
擦ローラ30及び30′との接触面はトロイド面としてあ
る。入力ディスク26及び出力ディスク28に対する摩擦ロ
ーラ30及び30′の接触状態を変えることにより、入力デ
ィスク26と出力ディスク28との回転速度比を連続的に変
えることができる。第２無段変速機構24も、第１無段変
速機構22と同様の入力ディスク32と、出力ディスク34
と、一対の摩擦ローラ36及び36′とを有している。ただ
し、入力ディスク32及び出力ディスク34の配置は、第１
無段変速機構22とは逆としてある。すなわち、出力ディ
スク28及び出力ディスク34が互いに隣接するように配置
してある。入力ディスク26は入力軸38の外周に設けられ
た中空軸35にボールスプライン40を介して支持されてい
る。入力軸38は図示してないトルクコンバータと連結さ
れており、これを介してエンジンの回転力が入力される
ように構成されている。入力軸38と一体に回転するよう
にスプライン結合されたカムフランジ42が入力ディスク
26の背面側に配置されている。カムフランジ42は２つの
スリーブ39及び41を介してナット44によって入力軸38に
対して軸方向位置が規制されている。カムフランジ42及
び入力ディスク26の互いに対面するカム面にカムローラ
46が設けられている。カムローラ46は入力ディスク26と
カムフランジ42とが相対回転したとき入力ディスク26を
出力ディスク28側に押圧する力を発生するような形状と
してある。第２無段変速機構24の入力ディスク32も中空
軸35にボールスプライン48を介して連結されている。入
力ディスク32は入力軸38にねじ込まれるローディングナ
ット50からスラストボールベアリング49を介して圧縮力
を受けるディッシュプレート51により出力ディスク34向
きの力を受けている。第１無段変速機構22の出力ディス
ク28はニードルベアリング52を介して中空軸35上に回転
可能に支持されている。また、第２無段変速機構24の出
力ディスク34もニードルベアリング53を介して中空軸35
上に支持されている。出力ディスク28及び出力ディスク
34との間には、中空軸35の外周に所定の間隙をもって挿
入されるスリーブ54が設けられ、このスリーブ54の両端
に形成したスプラインを介して出力ディスク28と34がス
プライン結合し、スリーブ54と両方の出力ディスク28と
34が一体的に回転する。そしてこのスリーブ54の中央部
の外側には駆動歯車55が一体に形成されると共に、駆動
歯車55の両側に位置する２つのアンギュボールベアリン
グ57と58を介してスリーブ54はケーシング10に固定され
る中間の壁を構成するギヤハウジング10′に支持され
る。駆動歯車55は入力軸38と平行に配置された中間軸59
の一端にスプラインによって一体的に回転するように結
合された従動歯車60とかみ合っている。中間軸59と他端
側に一体に形成された歯車61は、出力軸62と一体の歯車
63とかみ合っている。
第２図に第１図のII−II線に沿う断面図を示す。ロー
ラ支持部材83は上下の回転軸部83a及び83bにおいて球面
軸受110及び112によって回転可能かつ上下方向に移動可
能に支持されている。球面軸受110はリンク114によって
支持され、このリンク114はケーシング10に固着された
リンクポスト116によって支持されている。リンクポス
ト116については後述する。また、球面軸受112もリンク
118によって支持され、このリンク118はリンクポスト12
0によって支持されている。ローラ支持部材83は、回転
軸部83bと同心に設けられた延長軸部83cを有している。
なお、延長軸部83cは回転軸部83bと一体に回転するよう
に構成されている。延長軸部83cの外周にピストン124が
設けられている。ピストン124の上下に油室702及び704
が形成されており、これに作用する油圧によりピストン
124は上下動可能である。
ラ支持部材83は上下の回転軸部83a及び83bにおいて球面
軸受110及び112によって回転可能かつ上下方向に移動可
能に支持されている。球面軸受110はリンク114によって
支持され、このリンク114はケーシング10に固着された
リンクポスト116によって支持されている。リンクポス
ト116については後述する。また、球面軸受112もリンク
118によって支持され、このリンク118はリンクポスト12
0によって支持されている。ローラ支持部材83は、回転
軸部83bと同心に設けられた延長軸部83cを有している。
なお、延長軸部83cは回転軸部83bと一体に回転するよう
に構成されている。延長軸部83cの外周にピストン124が
設けられている。ピストン124の上下に油室702及び704
が形成されており、これに作用する油圧によりピストン
124は上下動可能である。
ローラ支持部材83とは中心軸をはさんで反対側にロー
ラ支持部材83と基本的に同様の構成のローラ支持部材8
3′が配置されている。ローラ支持部材83′の球面軸受1
10′は、ローラ支持部材83の球面軸受110と連結された
リンク114と連結されている。これによりローラ支持部
材83とローラ支持部材83′との相対位置関係が規制さ
れ、ローラ支持部材83及びローラ支持部材83′が互いに
遠ざかることが防止されている。また、同様に球面軸受
112及び球面軸受112′についても同一のリンク118によ
って連結されている。
ラ支持部材83と基本的に同様の構成のローラ支持部材8
3′が配置されている。ローラ支持部材83′の球面軸受1
10′は、ローラ支持部材83の球面軸受110と連結された
リンク114と連結されている。これによりローラ支持部
材83とローラ支持部材83′との相対位置関係が規制さ
れ、ローラ支持部材83及びローラ支持部材83′が互いに
遠ざかることが防止されている。また、同様に球面軸受
112及び球面軸受112′についても同一のリンク118によ
って連結されている。
第３図に、第２無段変速機構24の部分の断面図を示
す。第２無段変速機構24のローラ支持部材183及び183′
についても基本的な構成は第２図に示した第１無段変速
機構22のものと同一である。なお、上側のリンクポスト
116及び116′は第４図に示すように１つのプレート状部
材500に一体に設けられている。プレート状部材は８本
のボルト502によってケーシング10の上壁に固定されて
いる。なお、リンクポスト116及び116′の先端部には、
ディスク26、28、32及び34への油供給口を有する部材50
4及び504′がボルト506及び506′によって固定されてい
る。部材504及び504′の油供給口には、リンクポスト11
6及び116′に設けた油穴508及び508′、プレート状部材
500に設けた油穴510及び510′及び油穴510に接続される
パイプ512を介してコントロールバルブ514から油が供給
される（第４図及び第６図参照）。なお、下側のリンク
ポスト120及び120′も互いに連結されている。すなわ
ち、第１無段変速機構22側のリンク118と第２無段変速
機構24側のリンク118とは、第５図に示すように一体の
部材により構成されている。
す。第２無段変速機構24のローラ支持部材183及び183′
についても基本的な構成は第２図に示した第１無段変速
機構22のものと同一である。なお、上側のリンクポスト
116及び116′は第４図に示すように１つのプレート状部
材500に一体に設けられている。プレート状部材は８本
のボルト502によってケーシング10の上壁に固定されて
いる。なお、リンクポスト116及び116′の先端部には、
ディスク26、28、32及び34への油供給口を有する部材50
4及び504′がボルト506及び506′によって固定されてい
る。部材504及び504′の油供給口には、リンクポスト11
6及び116′に設けた油穴508及び508′、プレート状部材
500に設けた油穴510及び510′及び油穴510に接続される
パイプ512を介してコントロールバルブ514から油が供給
される（第４図及び第６図参照）。なお、下側のリンク
ポスト120及び120′も互いに連結されている。すなわ
ち、第１無段変速機構22側のリンク118と第２無段変速
機構24側のリンク118とは、第５図に示すように一体の
部材により構成されている。
次にこの実施例の動作について説明する。変速比が１
以外の場合には、リンクポスト116、116′、120及び12
0′に第１図中で横方向の力が作用する。第１無段変速
機構22と第２無段変速機構24とでは入力ディスクと出力
ディスクとの配置が逆となっているため、上記軸方向の
力はリンクポスト116とリンクポスト116′とでは逆向き
となる。リンクポスト116及び116′はプレート状部材50
0と一体に構成されているため、リンクポスト116及び11
6′に作用する逆向きの力は互いに打ち消し合い、ケー
シング10には力が作用しないことになる。また、リンク
ポスト120及び120′にも逆きの軸方向力が作用するが、
これについてもリンク118を介して打ち消ち合うので、
リンクポスト120及び120′の支持部に力が作用すること
はない。これにより、リンクポストの固定部の剛性不足
が問題となることはない。このため、ケーシング10の剛
性を大きくするために肉厚を大きくしたり、リブを設け
たりする必要がなくなる。
以外の場合には、リンクポスト116、116′、120及び12
0′に第１図中で横方向の力が作用する。第１無段変速
機構22と第２無段変速機構24とでは入力ディスクと出力
ディスクとの配置が逆となっているため、上記軸方向の
力はリンクポスト116とリンクポスト116′とでは逆向き
となる。リンクポスト116及び116′はプレート状部材50
0と一体に構成されているため、リンクポスト116及び11
6′に作用する逆向きの力は互いに打ち消し合い、ケー
シング10には力が作用しないことになる。また、リンク
ポスト120及び120′にも逆きの軸方向力が作用するが、
これについてもリンク118を介して打ち消ち合うので、
リンクポスト120及び120′の支持部に力が作用すること
はない。これにより、リンクポストの固定部の剛性不足
が問題となることはない。このため、ケーシング10の剛
性を大きくするために肉厚を大きくしたり、リブを設け
たりする必要がなくなる。
なお、リンクポスト116及び116′は次のようにして組
み付ける。すなわち、まずケーシング10にプレート状部
材500をボルト502によって取り付け、プレート状部材50
0にパイプ512を連結する。次いで、中間を壁を構成する
ギアハウジング10′をケーシング10に組み付け、出力デ
ィスク28及び34を入れ、リンク114及び114′を組み付
け、部材504及び504′をボルト506及び506′によって組
み付ける。これにより、組立が完了する。
み付ける。すなわち、まずケーシング10にプレート状部
材500をボルト502によって取り付け、プレート状部材50
0にパイプ512を連結する。次いで、中間を壁を構成する
ギアハウジング10′をケーシング10に組み付け、出力デ
ィスク28及び34を入れ、リンク114及び114′を組み付
け、部材504及び504′をボルト506及び506′によって組
み付ける。これにより、組立が完了する。
なお、本発明とは直接関係ないが、組立の際にカムフ
ランジ42、カムローラ46及び入力ディスク26を位置合わ
せする必要がある。このためのロケートピン602は、第
１図に示すように、小径部604及び606を有しており、運
転開始時にせん断力によって破断するように構成されて
いる。このため、組立完了後に位置合わせのためのピン
を抜く操作が不良となる。なお、このピンはプラスチッ
ク製のものとすることができ、また熱によって溶融する
プラスチックを用いることもできる。
ランジ42、カムローラ46及び入力ディスク26を位置合わ
せする必要がある。このためのロケートピン602は、第
１図に示すように、小径部604及び606を有しており、運
転開始時にせん断力によって破断するように構成されて
いる。このため、組立完了後に位置合わせのためのピン
を抜く操作が不良となる。なお、このピンはプラスチッ
ク製のものとすることができ、また熱によって溶融する
プラスチックを用いることもできる。
（ト）発明の効果 以上説明してきたように、本発明によると、リンクポ
ストを一体の部材により構成するようにしたので、又は
リンクポストを互いに連結するようにしたので、リンク
ポストに作用する軸方向力が打ち消し合い、リンクポス
トの根元の固定部に大きい力が作用することが防止さ
れ、ケーシングなどの大きい剛性が不要となる。
ストを一体の部材により構成するようにしたので、又は
リンクポストを互いに連結するようにしたので、リンク
ポストに作用する軸方向力が打ち消し合い、リンクポス
トの根元の固定部に大きい力が作用することが防止さ
れ、ケーシングなどの大きい剛性が不要となる。
第１図は本発明の実施例を示す図、第２図は第１図のII
−II線に沿う断面図、第３図は第１図のIII−III線に沿
う断面図、第４図は上側のリンクポストを示す図、第５
図は下側のリンクを示す図、第６図は第４図のVI−VI線
に沿って見た図である。 22……第１無段変速機構、24……第２無段変速機構、2
6,32……入力ディスク、28,34……出力ディスク、30,3
0′,36,36′……摩擦ローラ、83,83′……ローラ支持部
材、114,114′……リンク、116,116′,118……リンク、
120,120′……リンクポスト、183,183′……ローラ支持
部材、500……部材、502……ボルト。
−II線に沿う断面図、第３図は第１図のIII−III線に沿
う断面図、第４図は上側のリンクポストを示す図、第５
図は下側のリンクを示す図、第６図は第４図のVI−VI線
に沿って見た図である。 22……第１無段変速機構、24……第２無段変速機構、2
6,32……入力ディスク、28,34……出力ディスク、30,3
0′,36,36′……摩擦ローラ、83,83′……ローラ支持部
材、114,114′……リンク、116,116′,118……リンク、
120,120′……リンクポスト、183,183′……ローラ支持
部材、500……部材、502……ボルト。
Claims (1)
- 【請求項１】第１入力ディスク、第１出力ディスク及び
両ディスクに摩擦接触する一対の第１摩擦ローラからな
る第１無段変速機構と、第２入力ディスク、第２出力デ
ィスク及び両ディスクに摩擦接触する一対の第２摩擦ロ
ーラからなる第２無段変速機構と、が同軸上にかつ両無
段変速機構の両ディスクの軸方向への配列が互いに逆と
なるように配置され、第１入力ディスクと第２入力ディ
スクとが一体に回転するように連結され、第１出力ディ
スクと第２出力ディスクとが一体に回転するように連結
される摩擦車式無段変速機において、 一対の第１摩擦ローラをそれぞれ支持する一対の第１ロ
ーラ支持部材を、これらの両端において相互の位置関係
を規制するために連結する第１リンクと、第１リンクの
中間部をケーシングに支持するための第１リンクポスト
と、一対の第２摩擦ローラをそれぞれ支持する一対の第
２ローラ支持部材を、これらの両端において相互位置関
係を規制するために連結する第２リンクと、第２リンク
の中間部をケーシングに支持するための第２リンクポス
トと、を具備し、第１リンクポストと第２リンクポスト
とが一体の部材により構成されると共にこの一体の部材
がボルトによってケーシングに固定されている、又は第
１リンクポストと第２リンクポストとが別部材により構
成されると共に両リンクポストが剛性を有する部材によ
って連結されていることを特徴とする摩擦車式無段変速
機。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1249889A JPH0823386B2 (ja) | 1989-09-26 | 1989-09-26 | 摩擦車式無段変速機 |
| US07/586,084 US5067360A (en) | 1989-09-26 | 1990-09-21 | Toroidal continuously variable transmission |
| EP90118406A EP0420157B1 (en) | 1989-09-26 | 1990-09-25 | Toroidal continuously variable transmission |
| DE69018746T DE69018746T2 (de) | 1989-09-26 | 1990-09-25 | Stufenloses Toroidgetriebe. |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1249889A JPH0823386B2 (ja) | 1989-09-26 | 1989-09-26 | 摩擦車式無段変速機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03113153A JPH03113153A (ja) | 1991-05-14 |
| JPH0823386B2 true JPH0823386B2 (ja) | 1996-03-06 |
Family
ID=17199719
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1249889A Expired - Lifetime JPH0823386B2 (ja) | 1989-09-26 | 1989-09-26 | 摩擦車式無段変速機 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5067360A (ja) |
| EP (1) | EP0420157B1 (ja) |
| JP (1) | JPH0823386B2 (ja) |
| DE (1) | DE69018746T2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19964349B4 (de) * | 1999-04-07 | 2009-02-05 | Nsk Ltd. | Stufenlos verstellbares Toroidgetriebe |
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| GB9015438D0 (en) * | 1990-07-13 | 1990-08-29 | Fellows Thomas G | Improvements in or relating to transmissions of the toroidal-race rolling-traction type |
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| JP2666608B2 (ja) * | 1991-05-28 | 1997-10-22 | 日産自動車株式会社 | 摩擦車式無段変速機 |
| JP3211970B2 (ja) * | 1991-08-01 | 2001-09-25 | 日産自動車株式会社 | トロイダル無段変速機 |
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| EP0874178B1 (en) | 1997-04-22 | 2002-02-20 | Nissan Motor Company Limited | Toroidal type continuously variable transmission |
| WO1999005432A1 (de) * | 1997-07-25 | 1999-02-04 | Zf Friedrichshafen Ag | Stufenloses reibradgetriebe |
| JP4183903B2 (ja) * | 1997-07-26 | 2008-11-19 | ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト | 摩擦ローラ式無段変速機 |
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| DE19756150A1 (de) * | 1997-12-17 | 1999-06-24 | Zahnradfabrik Friedrichshafen | Stufenloses Reibradgetriebe |
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| GB9727319D0 (en) * | 1997-12-24 | 1998-02-25 | Torotrak Dev Ltd | Improvements in or relating to steplessly-variable-ratio transmission apparatus |
| JPH11303961A (ja) * | 1998-04-17 | 1999-11-02 | Nippon Seiko Kk | トロイダル型無段変速機 |
| JP3521747B2 (ja) * | 1998-07-08 | 2004-04-19 | 日産自動車株式会社 | 摩擦車式無段変速機 |
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| US4614125A (en) * | 1983-09-12 | 1986-09-30 | Nippon Seiko Kabushiki Kaisha | Infinitely variable traction roller transmission |
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| JP2568684B2 (ja) * | 1989-04-25 | 1997-01-08 | 日産自動車株式会社 | 摩擦車式無段変速機 |
-
1989
- 1989-09-26 JP JP1249889A patent/JPH0823386B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1990
- 1990-09-21 US US07/586,084 patent/US5067360A/en not_active Expired - Lifetime
- 1990-09-25 EP EP90118406A patent/EP0420157B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1990-09-25 DE DE69018746T patent/DE69018746T2/de not_active Expired - Lifetime
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| DE19964349B4 (de) * | 1999-04-07 | 2009-02-05 | Nsk Ltd. | Stufenlos verstellbares Toroidgetriebe |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5067360A (en) | 1991-11-26 |
| DE69018746D1 (de) | 1995-05-24 |
| EP0420157A3 (en) | 1991-07-17 |
| EP0420157A2 (en) | 1991-04-03 |
| EP0420157B1 (en) | 1995-04-19 |
| JPH03113153A (ja) | 1991-05-14 |
| DE69018746T2 (de) | 1995-08-24 |
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