JP3042519B2 - 摩擦車式無段変速機 - Google Patents

摩擦車式無段変速機

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JP3042519B2
JP3042519B2 JP10362407A JP36240798A JP3042519B2 JP 3042519 B2 JP3042519 B2 JP 3042519B2 JP 10362407 A JP10362407 A JP 10362407A JP 36240798 A JP36240798 A JP 36240798A JP 3042519 B2 JP3042519 B2 JP 3042519B2
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JP
Japan
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disk
input
variable transmission
continuously variable
input disk
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正樹 中野
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、摩擦車式無段変速機に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の摩擦車式無段変速機として、米国
雑誌「機械設計」(MACHINEDESIGN)19
74年4月18日号の第155頁に示されるものがあ
る。これに示される摩擦車式無段変速機は、並列に配置
された2つの無段変速機構を入力ディスクと出力ディス
クとの位置関係が互いに逆となるように、すなわち出力
ディスク同志が隣接するように配置し、無段変速機構で
発生するスラスト力をバランスさせるように構成してあ
る。両出力ディスクの回転は両出力ディスク間に配置さ
れた歯車により取り出される。また、入力ディスクと出
力ディスクとの間に挟み込まれる摩擦ローラに対して、
入力トルクに応じた押し付け力を付与するため、入力軸
の一端にはローディングナット及び皿ばねが、また他端
には推力カム機構が取り付けられている。
【0003】また、入力ディスクと出力ディスクとの間
に挟み込まれる摩擦ローラに対して、入力トルクに応じ
た押し付け力を付与するため、入力軸の一端にはローデ
ィングナット及び皿ばねが、また他端には推力カム機構
が取り付けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の摩擦車式無段変速機では、入力軸にボール
支持機構を介して入力ディスクが取り付けられている
が、入力トルクに応じて推力カム機構により入力軸が移
動すると、ボール支持機構の抜け止め用のリングとボー
ル支持機構が干渉することがあり、干渉によりリングが
損傷するおそれがあった。
【0005】本発明は、入力軸が移動してもリングとボ
ール支持機構とが干渉することのないようにして、上記
した問題を解決することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1入力ディ
スク、第1出力ディスク、及び両ディスクに摩擦接触す
る一対の第1摩擦ローラを有する第1無段変速機構
と、第2入力ディスク、第2出力ディスク、及び両ディ
スクに摩擦接触する一対の第2摩擦ローラを有する第2
無段変速機構と、一端部に前記第1入力ディスクを他端
部に第2入力ディスクをそれぞれボール支持機構を介し
て支持すると共に、少なくもと第1入力ディスクに対し
て軸方向に相対移動可能な入力軸と、第1入力ディスク
の第1摩擦ローラの接触面と反対側である背面側におい
て入力軸に取り付けられると共に、入力トルクに応じた
推力を第1入力ディスクの背面から作用させる推力カム
機構とを備えた摩擦車式無段変速機構において、前記入
力軸と前記第1入力ディスクとの間に介装したボール支
持機構の両側に配置されて、ボール支持機構の抜けを防
止する一対の抜け止め用リングのうち、一方は第1入力
ディスクの内周側に、他方が入力軸の外周側に係合し、
第1入力ディスクが推力カム機構によって押圧されたと
きに両抜け止め用リング間の間隔が拡がるように構成さ
れていることを特徴とする。
【0007】
【作用】前記入力軸と前記第1入力ディスクとの間に介
装したボール支持機構の両側には、一対の抜け止め用リ
ングが配置されるが、入力トルクに応じて推力カム機構
を介して第1入力ディスクが背面から押圧され、これと
は相対的に入力軸が移動すると、両抜け止め用リング間
の間隔が拡がるようになっている。このため、両抜け止
め用リングの間に介在するボール支持機構はこれらリン
グと干渉することがなく、その損傷が防止される。
【0008】
【実施の形態】図1に本発明の実施の形態を示す。
【0009】ケーシングは、ハウジング10、前部ケー
ス12、フランジ14、及び後部ケース16を有してい
る。フランジ14が前部ケース12と後部ケース16と
の間に壁を構成している。前部ケース12の下面にはオ
イルパン18が取り付けられており、これによって形成
された室内にコントロールバルブ20が配置されてい
る。前部ケース12の内部に摩擦車式の第1無段変速機
構22が設けられており、また後部ケース16内に第1
無段変速機構22と同様の第2無段変速機構24が設け
られている。
【0010】第1無段変速機構22は入力ディスク26
と、出力ディスク28と、両者間の回転力を伝達する摩
擦ローラ30とを有している。入力ディスク26及び出
力ディスク28に対する摩擦ローラ30との接触面はト
ロイド面としてある。入力ディスク26及び出力ディス
ク28に対する摩擦ローラ30の接触状態を変えること
により、入力ディスク26及び出力ディスク28との回
転速度比を連続的に変えることができる。
【0011】第2無段変速機構24も第1無段変速機構
22と同様の入力ディスク32と出力ディスク34と摩
擦ローラ36とを有している。ただし、入力ディスク3
2及び出力ディスク34の配置は第1無段変速機構22
とは逆にしてある。すなわち、第1無段変速機構22及
び第2無段変速機構24共に出力ディスク28及び出力
ディスク34がフランジ14側に位置するように配置し
てある。
【0012】入力ディスク26は入力軸38に、ボール
支持機構としての、ボールベアリング40を介して支持
されている。入力軸38は図示されてないトルクコンバ
ータと連結されており、これを介してエンジンの回転力
が入力されるように構成されている。
【0013】入力軸38と一体に回転するようにスプラ
イン結合されたカムフランジ42が入力ディスク26の
背面側に配置されている。カムフランジ42はナット4
4によって入力軸38に対して軸方向位置が規制されて
いる。カムフランジ42及び入力ディスク26の互いに
対面するカム面にカムローラ46が設けられている。カ
ムローラ46は入力ディスク26とカムフランジ42と
が相対回転したとき、入力ディスク26を出力ディスク
28側に押圧する力を発生させるような形状としてあ
り、これらにより推力カム機構を構成している。
【0014】第2無段変速機構24の入力ディスク32
は入力軸38にボールスプライン48を介して連結され
ている。入力ディスク32は入力軸38にねじ込まれる
ローディングナット50との間に設けられる皿ばね51
により出力ディスク34向きの力を受けている。
【0015】前記入力ディスク26を入力軸38に対し
て支持するボールベアリング40は、その両側に配置さ
れた抜け止め用リング48と49によって抜けが防止さ
れるが、一方のリング48は入力軸26の外周に対して
カムフランジ42と一体的に係合され、他方のリング4
9は入力ディスク26の内周に対して係合する。
【0016】第1無段変速機構22の出力ディスク28
はボールベアリング52を介して入力軸38上に回転可
能に支持されている。また、第2無段変速機構24の出
力ディスク34もボールベアリング53を介して入力軸
38に支持されている。
【0017】出力ディスク28と一体のスリーブ54が
出力ディスク34側に伸びており、これの端部に設けら
れたスプラインにより駆動歯車55が一体に回転するよ
うに連結されている。また、駆動歯車55はキー56に
よって出力ディスク34とも一体に回転するように連結
されている。
【0018】スリーブ54の外径部は複列に配置された
2つのアンギュラボールベアリング57及び58を介し
てフランジ14に支持されている。駆動歯車55は、入
力軸38と平行に配置された出力軸59とスプラインに
よって一体に回転するように結合された従動歯車60と
かみ合っている。従動歯車60はテーパローラベアリン
グ61を介してフランジ14に支持されている。
【0019】フランジ14にはこれと一体に上部水平壁
部14a及び下部水平壁部14bが設けられており、こ
の上部水平壁部14aに第1無段変速機構22のアッパ
ーリンクポスト62及び第2無段変速機構24のアッパ
ーリンクポスト63が支持されている。また、下部水平
壁部14bに第1無段変速機構22のロワーリングポス
ト64及び第2無段変速機構24のロワーリンクポスト
65が支持されている。
【0020】次に、作用について説明する。
【0021】入力軸38が停止しているときには、皿ば
ね51の力が初期推力として第1無段変速機構22及び
第2無段変速機構24に作用している。入力軸38が回
転すると、カムローラ46の作用により入力ディスク2
6がカムフランジ42に追従して回転し、同時に入力軸
38の入力トルクに見合った推力を発生させる。
【0022】これにより第1無段変速機構22の摩擦ロ
ーラ30は入力ディスク26と出力ディスク28とに挟
み付られて滑ることなく回転し、また第2無段変速機構
24の摩擦ローラ36も入力ディスク32と出力ディス
ク34とにはさみ付られて滑ることなく回転する。
【0023】入力ディスク26と入力ディスク32とは
同期して回転し、また出力ディスク28と出力ディスク
34も一体に回転するので、第1無段変速機構22及び
第2無段変速機構24は同期して回転力を伝達すること
になる。
【0024】また、このとき入力軸38は入力トルクに
応じたカムローラ46の推力により皿ばね51を圧縮す
る方向へ移動するため、入力ディスク26及び入力ディ
スク32に対して相対的に図中左側に移動することにな
る。これにより入力軸38に設けられている抜け止め用
リング48は、入力ディスク26のボールベアリング4
0から離れる方向に移動し、同じく入力ディスク26の
抜け止め用リング49は図中右側に移動し、ボールベア
リング40から離れるため、抜け止め用リング48,4
9とボールスベアリング40とが衝突することがない。
したがって衝突により抜け止め用リング48,49が破
損することがない。
【0025】入力ディスク26及び入力ディスク32
と、出力ディスク28及び出力ディスク34との間の回
転速度比は、摩擦ローラ30及び摩擦ローラ36の接触
状態を変えることにより連続的に可変である。出力ディ
スク28及び出力ディスク34の回転力は駆動歯車55
に伝達され、更に駆動歯車55の回転力は従動歯車60
を介して出力軸59に伝達される。こうすることによっ
て入力軸38の回転が所望の変速比で出力軸59に伝達
されることになる。しかも第1無段変速機構22及び第
2無段変速機構24の両方を介して回転力が伝達される
ので、十分大きいトルクを伝達することができる。
【0026】上記駆動歯車55と従動歯車60とのかみ
合いによってスリーブ54にラジアル方向の力が作用
し、また駆動歯車55及び従動歯車60はヘリカルギア
であるのでスラスト方向の力も発生する。このスリーブ
54に作用するラジアル力及びスラスト力はアンギュラ
ボールベアリング57及び58によって支持される。
【0027】駆動歯車55に隣接して配置されるアンギ
ュラボールベアリング57及び58によって上述のよう
に支持が行われるので、入力軸38が大きく変形するこ
とはなく、駆動歯車55が傾いたり、中心位置が変位し
たりすることが防止され、駆動歯車55と従動歯車60
とのかみ合い状態を所定どおりに保持することができ
る。
【0028】また、従動歯車60についてもテーパロー
ラベアリング61によってフランジ14に支持されてお
り、変位したり傾いたりすることがないので、駆動歯車
55及び従動歯車60のかみ合い状態は良好な状態に保
持される。
【0029】従って、駆動歯車55と従動歯車60との
かみ合いによって発生する騒音は小さいものとなる。ま
た、アンギュラボールベアリング57及び58によって
スラスト方向の支持も行われるので、第1無段変速機構
22及び第2無段変速機構24の軸方向への位置は確実
に規制され、安定した作動を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す図。
【符号の説明】
22 第1無段変速機構 24 第2無段変速機構 26 第1入力ディスク 28 第1出力ディスク 30 第1摩擦ローラ 32 第2入力ディスク 34 第2出力ディスク 36 第2摩擦ローラ 40 ボールベアリング(ボール支持機構) 42 カムフランジ 46 カムローラ 48 抜け止め用リング 49 抜け止め用リング 50 ローディングナット 51 皿ばね

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1入力ディスク、第1出力ディスク、及
    び両ディスクに摩擦接触する一対の第1摩擦ローラを有
    する第1無段変速機構 と、 第2入力ディスク、第2出力ディスク、及び両ディスク
    に摩擦接触する一対の第2摩擦ローラを有する第2無段
    変速機構と、 一端部に前記第1入力ディスクを他端部に第2入力ディ
    スクをそれぞれボール支持機構を介して支持すると共
    に、少なくもと第1入力ディスクに対して軸方向に相対
    移動可能な入力軸と、 1入力ディスクの第1摩擦ローラの接触面と反対側で
    ある背面側において入力軸に取り付けられると共に、入
    力トルクに応じた推力を第1入力ディスクの背面から作
    用させる推力カム機構と、 を備えた摩擦車式無段変速機構において、 前記入力軸と前記第1入力ディスクとの間に介装したボ
    ール支持機構の両側に配置されて、ボール支持機構の抜
    けを防止する一対の抜け止め用リングのうち、一方は第
    1入力ディスクの内周側に、他方が入力軸の外周側に係
    合し、第1入力ディスクが推力カム機構によって押圧さ
    れたときに両抜け止め用リング間の間隔が拡がるように
    構成されていることを特徴とする摩擦車式無段変速機。
JP10362407A 1998-12-21 1998-12-21 摩擦車式無段変速機 Expired - Lifetime JP3042519B2 (ja)

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