JPH08233709A - 不純物の測定方法 - Google Patents

不純物の測定方法

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JPH08233709A
JPH08233709A JP8021005A JP2100596A JPH08233709A JP H08233709 A JPH08233709 A JP H08233709A JP 8021005 A JP8021005 A JP 8021005A JP 2100596 A JP2100596 A JP 2100596A JP H08233709 A JPH08233709 A JP H08233709A
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JP8021005A
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Ayako Maeda
綾子 前田
Mokuji Kageyama
もくじ 影山
Masanobu Ogino
正信 荻野
Shintaro Yoshii
新太郎 吉井
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、被測定物の表面に付着している不純
物を、高感度及び高精度に測定することができる方法を
提供することを目的とする。 【解決手段】本発明に係る不純物の測定方法は、不純物
測定用の溶解液の液滴17に対し親水性の関係にある被
測定物14の表面を溶解し、疎水性にする不純物測定用
の溶解液の液滴17を前記被測定物14の表面に滴下す
る工程と、不純物測定用の溶解液の液滴17を回収する
工程と、回収した液滴17を分析して、被測定物の表面
に付着していた不純物の種類及び量を測定する工程とを
具備したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は被測定物の表面、特
に半導体ウエハの表面に付着している不純物の種類、又
は、種類及び量を測定する不純物の測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ウエハ上に形成された酸化膜や窒
化膜等の薄膜中に、ナトリウム(Na)、カリウム
(K)、鉄(Fe)等の不純物が含まれていると、その
量が微量であっても、半導体素子の電気的特性に大きな
影響を与えることは良く知られている。
【0003】従って、半導体素子の電気的特性を向上さ
せるためには、ウエハ表面から不純物の混入をでき得る
限り抑制することが必要である。そのためには、ウエハ
表面上の汚染度を正確に分析し、測定する必要がある。
【0004】従来、ウエハ表面上の汚染度の測定には、
二次イオン質量分析法、オージェ分光分析法や中性子放
射化分析法などによる方法が用いられている。しかし、
このような方法は、大がかりで、かつ高価な測定機器が
必要であるために分析コストがかかる。また分析操作に
熟練を必要とする欠点がある。その上、電子ビームや光
ビームを使用した分析法であるため、局所分析は可能で
あるが、全面の汚染量評価が不可能であるという欠点が
ある。
【0005】そのため上記のような機器分析方法に代わ
り、基板ウエハ全面の汚染度を簡便に測定する方法とし
て、ウエハの表面上に予め所定膜厚の酸化膜を形成し、
ウエハ表面の不純物を酸化膜中にとりこんでおき、この
酸化膜を沸酸蒸気を用いて溶解し、その溶解液を回収し
て分光分析装置を用いて不純物を測定する方法がある。
この方法は気相分解法と呼ばれている。
【0006】しかし、この方法では酸化膜形成工程が必
要になる。そして、この酸化膜形成工程の際には酸化雰
囲気から酸化膜に対して不純物が混入したり、これとは
反対にウエハ表面から酸化雰囲気中に不純物が蒸発した
り、ウエハ表面からウエハ内部に拡散したり、さらには
ウエハ内部に含まれている不純物が酸化膜中に拡散した
りする。そのためこの方法は分析値の信頼性という観点
からは望ましくない。
【0007】さらに従来方法として、ウエハ表面上に酸
化工程による酸化膜を形成することなく、ウエハ全体を
沸酸溶液中に浸すことにより、表面に自然に形成されて
いる自然酸化膜を溶解し、この溶解液を回収して分光分
析装置を用いて不純物を測定する方法がある。
【0008】ところが、この方法では、不純物の回収に
必要な沸酸溶液の量が極めて多くなるため、溶液中に含
まれる不純物の濃度が著しく低下し、分析の感度及び精
度が落ちるいう欠点がある。しかもこの方法では、容器
に付着している不純物により沸酸溶液が汚染される可能
性が極めて高い。また、ウエハ裏面の汚染も含まれる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述のように従来法に
は、測定コストが高価であるにもかかわらず、信頼性が
低い、感度及び精度が低い、等の欠点がある。本発明は
これらの問題を解決するためになされたものであり、そ
の目的は、測定物の表面に付着している不純物を高感度
及び高精度に測定することができ、かつ分析コストが安
く、信頼性も高い、不純物の測定方法を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る不純物の測
定方法は、不純物測定用の溶解液の液滴に対し親水性の
関係にある被測定物の表面を溶解し、疎水性にする不純
物測定用の溶解液の液滴を前記被測定物の表面に接触さ
せる工程と、この不純物測定用の溶解液の液滴を回収す
る工程と、前記回収した液滴を分析して前記被測定物の
表面に付着していた不純物の種類及び量を測定する工程
とを具備したことを特徴とする。
【0011】したがって、次のように作用する。接触さ
せる不純物測定用の溶解液の液滴に対し親水性の関係に
ある被測定物表面に、被測定物の表面を溶解するととも
に、溶解後の表面を疎水性にする不純物測定用の溶解液
の液滴を被測定物表面に接触させる。
【0012】この液滴を被測定物の表面と接触させなが
ら移動させることにより、被測定物表面に存在する不純
物がこの液滴に回収される。上記液滴は被測定物表面以
外の物には一切接触せず、かつ適当な量となり、十分な
不純物濃度となるため、高信頼性の測定が高感度及び高
精度で行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1〜図1
0に示す。 (第1の実施の形態)以下図面を参照して本発明の第1
の実施の形態を説明する。
【0014】まず、図1の正面図に示すような構造の密
閉容器10を用意する。この密閉容器10の内部には上
下方向に一定の間隔で複数の被測定物(例えばシリコン
半導体ウエハ等)保持台11がセットできるようになっ
ており、各被測定物(例えばシリコン半導体ウエハ等)
保持台11には被測定物(例えばシリコン半導体ウエハ
等)を収納するために被測定物(例えばシリコン半導体
ウエハ等)と同じ形状の溝部12が設けられている。そ
して、上記密閉容器10の底部には処理液を満たすため
の溝部13が設けられている。
【0015】(A)そこで、上記被測定物(例えばシリ
コン半導体ウエハ等)保持台11の各溝部12内に被測
定物(例えばシリコン半導体ウエハ等)14を挿入した
後、被測定物(例えばシリコン半導体ウエハ等)保持台
11を密閉容器10の所定位置にセットし、かつ底部に
設けられた溝部13に溶解液15として例えば沸化水素
酸(HF)溶液)を満たす。
【0016】なお、このとき、各被測定物(例えばシリ
コン半導体ウエハ等)14の表面には自然酸化膜16が
形成されている。この後、密閉容器10を図示しない蓋
で密閉し、常温で約30分間放置する。これにより、溶
解液(例えば沸化水素酸溶液)15が蒸発し、密閉容器
内が溶解液(例えば沸化水素酸溶液)による蒸気で満た
される。
【0017】各被測定物(例えばシリコン半導体ウエハ
等)表面に形成されていた自然酸化膜16はこの溶解液
(例えば沸化水素酸溶液)の蒸気に触れることによって
溶解され、微量の溶解液が被測定物(例えばシリコン半
導体ウエハ等)表面に付着する。
【0018】(B)次に上記処理が行われた被測定物
(例えばシリコン半導体ウエハ等)14を被測定物(例
えばシリコン半導体ウエハ等)保持台11と共に密閉容
器10から取出す。そして、図2の断面図に示すよう
に、被測定物(例えばシリコン半導体ウエハ等)14の
表面上に0.5%〜2%の濃度の不純物測定用の液滴
(例えば沸化水素酸溶液の液滴)17をマイクロピペッ
ト18により、例えば50μl〜200μlの量だけ滴
下する。
【0019】この液滴17は不純物濃度が100ppt
以下の高純度の溶液(例えば沸化水素酸溶液)を用い
る。このとき、被測定物(例えばシリコン半導体ウエハ
等)は前述の溶液(例えば沸化水素酸溶液)の蒸気によ
る処理により疎水性となっているため、液滴17は被測
定物(例えばシリコン半導体ウエハ等)表面にはなじま
ず、図示するように球状になる。
【0020】(C)この後、図3(a),(b),
(c)の断面図に示すように、被測定物(例えばシリコ
ン半導体ウエハ等)14を被測定物保持台11と共に種
々の方向に、回転運動させる等の方法により、図4に示
すように軌跡が螺旋状になるように液滴を被測定物上の
全面に走査、移動させる。
【0021】あるいは図5に示すように軌跡が旋回を連
続的に繰返すような形状となるように液滴を被測定物上
の全面に走査、移動させる。これにより、被測定物表面
に滴下された溶液(例えば沸化水素酸溶液)の液滴によ
り、予め被測定物表面上に付着していた自然酸化膜を溶
解した溶解液が回収される。
【0022】(D)その溶解液を回収した液滴は、その
後、スポイト等により採取し、それを分光分析装置を使
用した化学的分析法等により分析して、不純物の種類、
または、種類及び量、の測定を行い、元の被測定物の汚
染度を判断する。
【0023】なお、被測定物表面の自然酸化膜の溶解及
び溶液(例えば沸化水素酸溶液)の滴下並びに移動の各
作業は、全て0.3μmのULPAフィルタを用いたク
ラス10以下の清浄度を持つグローブボックスを使用し
て行った。
【0024】前記実施の形態の方法によれば、高価な測
定機器を必要としないために測定コストが安くなる。ま
た、被測定物表面に形成されている自然酸化膜を含む溶
液(例えば沸化水素酸溶液)の量が、被測定物(例えば
シリコン半導体ウエハ等)を溶液(例えば沸化水素酸溶
液)中に浸す場合と比較して格段に少なくすることがで
きる。
【0025】例えば、被測定物(例えばシリコン半導体
ウエハ等)を溶液(例えば沸化水素酸溶液)中に浸して
自然酸化膜を溶解する場合には、溶液(例えば沸化水素
酸溶液)が5ml程度必要になるが、上記実施の形態の
方法では、液滴にするための100μl程度で済む。
【0026】そのため、溶解液中の不純物濃度は従来方
法の場合の約50倍となる。しかも回収された液滴は被
測定物(例えばシリコン半導体ウエハ等)表面以外の物
には一切接触せず、被測定物(例えばシリコン半導体ウ
エハ等)表面上の不純物を含む自然酸化膜のみが溶解さ
れれている。このため、液滴は適度な量となりかつ十分
な不純物濃度となり、また外部からの不純物汚染が含ま
れないため、高信頼性の測定が高感度及び高精度で行う
ことができる。
【0027】これにより、被測定物(例えばシリコン半
導体ウエハ等)表面の109 〜1010(原子/cm2
程度の不純物が、酸化工程を含まずに迅速にかつ簡便に
測定できるようになった。
【0028】(第2の実施の形態)次に本発明の第2の
実施の形態による方法を説明する。 (A)本発明の第2の実施の形態の方法では、例えば第
1の実施の形態の方法の場合と同様に、溶液(例えば沸
化水素酸溶液)の蒸気で処理することにより、被測定物
(例えばシリコン半導体ウエハ等)表面に形成されてい
た自然酸化膜を溶解する。
【0029】(B)その後、図6の断面図に示すよう
に、凹状のくぼみを有する治具20上に被測定物(例え
ばシリコン半導体ウエハ等)14を密着させる。治具2
0上に被測定物(例えばシリコン半導体ウエハ等)14
を密着させるためには、治具20の内部に設けられた管
21から排気を行い、被測定物(例えばシリコン半導体
ウエハ等)14を裏面から吸引することにより行われ
る。
【0030】なお、図6中、被測定物(例えばシリコン
半導体ウエハ等)14の表面には自然酸化膜が溶解され
た溶解液22が付着している。次に治具20に密着して
いる被測定物(例えばシリコン半導体ウエハ等)表面の
端部に0.5%〜2%の濃度の溶解液の液滴(例えば沸
化水素酸溶液の液滴)23をマイクロピペット等により
50μl〜200μlの量だけ滴下する。
【0031】この液滴23は、不純物濃度100ppt
以下の高純度の溶解液(例えば沸化水素酸溶液)を用い
た。このとき、被測定物(例えばシリコン半導体ウエハ
等)14は前述の溶解液(例えば沸化水素酸溶液)15
の蒸気による処理により疎水性となっているため、液滴
23はウエハ表面にはなじまず、図示のように球状にな
る。
【0032】(C)その後、図6に示すように治具20
の中心を回転軸として水平面内で治具20を回転運動さ
せる。回転数は5〜40rpm程度とする。これによ
り、被測定物(例えばシリコン半導体ウエハ等)表面の
端部に滴下された溶解液の液滴(例えば沸化水素酸溶液
の液滴)23は、遠心力と重力により、回転している被
測定物(例えばシリコン半導体ウエハ等)14上に付着
している溶解液22を回収しつつ順次移動する。
【0033】これにより、予め被測定物(例えばシリコ
ン半導体ウエハ等)表面上に付着していた溶解液22の
回収が行われる。 (D)溶解液を回収した液滴23は、その後、前記実施
の形態の場合と同様にスポイト等により採取し、それを
分光分析装置等を使用した化学的分析法により分析し
て、不純物の種類及び量の測定を行い、元の被測定物
(例えばシリコン半導体ウエハ等)の汚染度を判断す
る。
【0034】この第2の実施の形態の方法も、高価な測
定機器を必要としないために測定コストが安くなる。ま
た、液滴は適度な量となり、かつ十分な不純物濃度とな
る。その上、外部からの不純物汚染がないため、高信頼
性の高い測定を高感度及び高精度で行うことができる。 (第3の実施の形態)前記図6による実施の形態の方法
の応用として、凹状のくぼみを有する治具を用いず、図
7に示すように、回転軸を傾けて被測定物(例えばシリ
コン半導体ウエハ等)14を回転運動させることによ
り、液滴23を被測定物(例えばシリコン半導体ウエハ
等)表面上で走査、移動させることができる。
【0035】図6及び図7の方法は、スポイト上治具等
を用いないため、それらの治具から不純物が混入するこ
とを防止できる。 (第4の実施の形態)さらに上記図6による第2の実施
の形態の方法の他の応用として、図8の断面図に示すよ
うに、予め液滴23をスポイト状治具24で支持し、被
測定物(例えばシリコン半導体ウエハ等)表面に接触さ
せ、その後、被測定物(例えばシリコン半導体ウエハ
等)14を図示のように回転運動させると共にスポイト
状治具24で支持された液滴23を水平方向に移動させ
ることにより被測定物(例えばシリコン半導体ウエハ
等)表面上に付着していた溶解液22を回収することが
できる。(第5の実施の形態)また上記図6による第2
の実施の形態の方法の他の応用として、図9の断面図に
示すように、被測定物(例えばシリコン半導体ウエハ
等)を表面が下側となるように支持し、液滴23を皿状
治具25上に保持しつつ被測定物(例えばシリコン半導
体ウエハ等)表面に接触させ、その後、被測定物(例え
ばシリコン半導体ウエハ等)14を図示のように回転運
動させると共に皿状治具25で保持された液滴23を水
平方向に移動させることにより、予め被測定物(例えば
シリコン半導体ウエハ等)表面上に付着していた溶解液
22を回収することができる。
【0036】なお、上記図3もしくは図7に示すよう
に、被測定物(例えばシリコン半導体ウエハ等)上に液
滴を滴下させた後、被測定物(例えばシリコン半導体ウ
エハ等)に運動を与えて被測定物(例えばシリコン半導
体ウエハ等)表面の溶解液を回収する際には、図10の
断面図に示すように、複数枚の被測定物(例えばシリコ
ン半導体ウエハ等)14を収納できる分析容器30を用
意し、この容器30に対して上記のような運動を与える
駆動機構40を設けるようにすれば、回収の効率を向上
させることができる。
【0037】なお、このような装置は、上記のような分
析容器30を設けず、1枚の被測定物(例えばシリコン
半導体ウエハ等)を収納した被測定物保持台を上記駆動
機構40により運動させて前記のような軌跡により溶解
液を回収するようにしてもよい。 (溶解液)溶解液の例としては以下に揚げるものがあ
る。
【0038】(1) HF (2) HF+HNO3 (3) HF+H22 (4) HCl+H22 (5)被測定物表面に存在する不純物が、ナトリウム
(Na)やカリウム(K)のようなイオン化傾向の大き
いものであるときは、不純物測定用の溶解液の液滴とし
て水(H2 O)を使用することができる。
【0039】なお、本発明は上記の実施の形態に限定さ
れるものではなく、種々の変形が可能であることはいう
までもない。例えば上記実施の形態ではこの発明を半導
体ウエハ等の表面の不純物測定に実施した場合に着いて
説明したが、これは他に例えばシリコン酸化膜やシリコ
ン窒化膜中等の不純物測定や、一般の金属表面の汚染度
の測定にも実施でき、被測定物表面の堆積物層を溶解す
る溶解液の種類もその材料に応じて適宜選択することが
できる。
【0040】また、被測定物表面が、次に滴下される液
滴と疎水性の関係にある場合には、溶解液の蒸気によっ
て予め表面を疎水性にする工程は不要である。従って、
その場合には、第1の実施の形態における(A)プロセ
スも、第2の実施の形態における(A)プロセスも不要
である。
【0041】
【発明の効果】本発明は前述のように構成されているの
で、以下に揚げる効果を奏する。 (1)本発明方法によれば、被測定物の表面に付着して
いる不純物を、高感度及び高精度に測定することができ
る。 (2)本発明装置によれば、測定コストが安く、しかも
精度も、信頼性も高い不純物の測定が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の方法を実施するた
めに使用される容器の構成を示す図、
【図2】第1の実施の形態の方法を説明するための断面
図(その1)、
【図3】第1の実施の形態の方法を説明するための断面
図(その2)、
【図4】第1の実施の形態の方法による液滴の軌跡を示
す図(その1)、
【図5】第1の実施の形態の方法による液滴の軌跡を示
す図(その2)、
【図6】本発明の第2の実施の形態による方法を説明す
るための断面図(その1)、
【図7】本発明の第3の実施の形態の応用の方法を説明
するための断面図(その2)、
【図8】本発明の第4の実施の形態の応用の方法を説明
するための断面図(その3)、
【図9】本発明の第5の実施の形態の応用の方法を説明
するための断面図(その4)、
【図10】本発明で使用される装置の構成を示す図。
【符号の説明】
10…密閉容器、 11…被測定物(例えばシリコン半導体ウエハ等)保持
台、 12…溝部、 13…溝部、 14…被測定物(例えばシリコン半導体ウエハ等)、 15…溶解液(例えば沸化水素酸溶液)、 16…自然酸化膜、 17…不純物測定用の液滴(例えば沸化水素酸の液
滴)、 18…マイクロピペット、 20…治具、 21…管、 22…溶解液、 23…不純物測定用の液滴(例えば沸化水素酸の液
滴)、 24…スポイト状治具、 25…皿状治具、 30…分析容器、 40…駆動機構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉井 新太郎 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不純物測定用の溶解液の液滴に対し親水
    性の関係にある被測定物の表面を溶解し、疎水性にする
    不純物測定用の溶解液の液滴を前記被測定物の表面に接
    触させる工程と、 不純物測定用の溶解液の液滴を回収する工程と、 回収した液滴を分析して前記被測定物の表面に付着して
    いた不純物の種類を測定する工程と、を具備したことを
    特徴とする不純物の測定方法。
  2. 【請求項2】 不純物測定用の溶解液の液滴と、被測定
    物の表面との接触は、前記液滴を滴下させることにより
    行われることを特徴とする請求項1記載の不純物の測定
    方法。
  3. 【請求項3】 不純物の種類を測定する工程において、 不純物の量も測定することを特徴とする請求項1または
    請求項2記載の不純物の測定方法。
  4. 【請求項4】 不純物測定用の溶解液の液滴に対し親水
    性の関係にある被測定物の表面は、酸化膜または窒化膜
    が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求
    項3の内いずれかに記載の不純物の測定方法。
  5. 【請求項5】 被測定物の表面に形成された酸化膜が、
    シリコン酸化膜であることを特徴とする請求項4記載の
    不純物の測定方法。
  6. 【請求項6】 被測定物の表面に形成されたシリコン酸
    化膜が、自然酸化膜であることを特徴とする請求項5記
    載の不純物の測定方法。
  7. 【請求項7】 被測定物の表面に形成された窒化膜が、
    シリコン窒化膜であることを特徴とする請求項4記載の
    不純物の測定方法。
  8. 【請求項8】 接触させる不純物測定用の溶解液の液滴
    に酸が含まれていることを特徴とする請求項1ないし7
    の内いずれかに記載の不純物の測定方法。
  9. 【請求項9】 接触させる不純物測定用の溶解液の液滴
    に含まれる酸は、沸化水素酸(HF)であることを特徴
    とする請求項8記載の不純物の測定方法。
  10. 【請求項10】 接触させる不純物測定用の溶解液の液
    滴に、酸と酸化剤が含まれていることを特徴とする請求
    項1ないし7のいずれかに記載の不純物の測定方法。
  11. 【請求項11】 接触させる不純物測定用の溶解液の液
    滴には、 HF+HNO3 ,HF+H22 ,又はHCl+H22 、 のいずれかを含むことを特徴とする請求項10記載の不
    純物の測定方法。
  12. 【請求項12】 不純物測定用の溶解液の液滴の不純物
    濃度は、100ppt以下であることを特徴とする請求
    項1ないし11のいずれかに記載の不純物の測定方法。
  13. 【請求項13】 接触させる不純物測定用の溶解液の液
    滴の量は、50〜200μlであることを特徴とする請
    求項1ないし12のいずれかに記載の不純物の測定方
    法。
  14. 【請求項14】 被測定物が半導体であることを特徴と
    する請求項1ないし13のいずれかに記載の不純物の測
    定方法。
  15. 【請求項15】 被測定物である半導体が、シリコンで
    あることを特徴とする請求項14記載の不純物の測定方
    法。
  16. 【請求項16】 被測定物である半導体が、ウエハであ
    ることを特徴とする請求項14記載の不純物の測定方
    法。
  17. 【請求項17】 被測定物の表面に不純物測定用溶解液
    の液滴を接触させる工程において、 被測定物を水平又は水平に近い状態に保持することを特
    徴とする請求項1ないし請求項16のいずれかに記載の
    不純物の測定方法。
  18. 【請求項18】 被測定物の表面に不純物測定用の溶解
    液の液滴を接触させる工程と、不純物測定用の溶解液の
    液滴を回収する工程との間に、 被測定物の表面に接触させた不純物測定用の溶解液の液
    滴を、被測定物の表面と接触させながら移動させる工程
    を有することを特徴とする請求項1ないし17のいずれ
    かに記載の不純物の測定方法。
  19. 【請求項19】 不純物測定用の溶解液の液滴を移動さ
    せる工程において、 不純物測定用の溶解液の液滴の軌跡が、直線状、螺旋状
    及び旋回を連続的に繰り返したような形状のいずれかと
    なるように移動させることを特徴とする請求項18記載
    の不純物の測定方法。
  20. 【請求項20】 不純物測定用の溶解液の液滴を移動さ
    せる工程において、 被測定物を、回転運動,直線運動およびこれらを組み合
    わせた運動のいずれかを行わせることにより、液滴を移
    動させることを特徴とする請求項18記載の不純物の測
    定方法。
  21. 【請求項21】 不純物測定用の溶解液の液滴を移動さ
    せる工程において、 被測定物を凹状のくぼみを有する治具上に密着させ、前
    記治具の中心を回転軸とし、水平面内で前記治具を回転
    運動させ、遠心力と重力により液滴を移動させることを
    特徴とする請求項18記載の不純物の測定方法。
  22. 【請求項22】 不純物測定用の溶解液の液滴を移動さ
    せる工程において、 水平面に対して傾きを持つ回転軸のまわりに被測定物を
    回転させ、、液滴を移動させることを特徴とする請求項
    18記載の不純物の測定方法。
  23. 【請求項23】 不純物測定用の溶解液の液滴を移動さ
    せる工程において、 不純物測定用の溶解液の液滴をスポイト状治具で支持
    し、かつ被測定物の表面に接触させ、被測定物を回転運
    動させるとともに、スポイト状治具により支持された不
    純物測定用の溶解液の液滴を水平方向に移動させること
    により、不純物測定用の溶解液の液滴を移動させること
    を特徴とする請求項18記載の不純物の測定方法。
  24. 【請求項24】 不純物測定用の溶解液の液滴を移動さ
    せる工程において、 被測定物の表面が下側となるように支持し、前記液滴を
    前記被測定物の表面に接触させて皿状治具(25)で保
    持した後、前記被測定物を回転運動させると共に、前記
    皿状治具(25)で保持された前記液滴を水平方向に移
    動させることを特徴とする請求項(18)記載の不純物
    の測定方法。
  25. 【請求項25】 不純物測定用の溶解液の液滴を移動さ
    せる工程において、 被測定物の表面に接触している前記液滴の形状が、球状
    であることを特徴とする請求項18ないし23の内いず
    れかに記載の不純物の測定方法。
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