JPH08233151A - 分岐弁 - Google Patents

分岐弁

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JPH08233151A
JPH08233151A JP3672195A JP3672195A JPH08233151A JP H08233151 A JPH08233151 A JP H08233151A JP 3672195 A JP3672195 A JP 3672195A JP 3672195 A JP3672195 A JP 3672195A JP H08233151 A JPH08233151 A JP H08233151A
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Akira Kobune
明 小舩
Yoshie Fukuoka
美衞 福岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分岐弁に関し、洗浄、殺菌の時間を短くし、
洗浄、殺菌を完全に成す分岐弁を提供することを目的と
する。 【構成】 主流管と、主流管の一側に固定される弁箱
と、上記主流管は、分岐孔を有し、上記弁箱はその内部
に弁室と、弁室を分岐孔に連通させる弁孔と、上記弁孔
に接離して弁孔を開閉する弁子と、弁室を外部に連通さ
せる分岐ポートとを備える分岐弁において、弁室の分岐
ポートと反対側に浄化流路を連通させた分岐弁とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主流路から液体を分岐
流出させる分岐弁に関し、特には、電子工業、医薬品製
造、食品製造などの分野において使用される超純水、無
菌水、培養液など一定の厳格な品質が求められる液体の
分岐流出に用いられる分岐弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、液体を主流路から分岐流出させ
るためには、例えば、図3ないし図5に示すものがあ
る。この分岐弁は、直管状の主流管101 と、この主流管
101 の一側に固定された弁箱102 と、この弁箱102 に一
体的に組み付けられたアクチュエータ103 とを備える。
【0003】上記主流管101 の周壁104 の両端には、必
要に応じてフランジ105 が形成され、また、その周壁10
4 の内周面の軸心方向の中央部には分岐孔106 が形成さ
れる。この分岐孔106 は単純に周壁104 に孔を開けるこ
とにより形成してもよいが、弁箱102 の組み付けを簡単
にするため、分岐孔106 の周縁部を曲げ起こすことによ
り周壁104 の外側に延出された接続口107 を形成してい
る。
【0004】また、分岐孔106 の口縁部での乱流の発生
を少なくするため、この接続口107の内周面と周壁104
の内周面とが円滑に連続するようにしている。上記弁箱
102 は、その内部に弁室108 と、弁室108 を分岐孔106
に連通させる弁孔109 と、弁室108 の弁孔109 に対向す
る面を区画するダイヤフラム110 とを備える。
【0005】上記弁室108 内には、上記ダイヤフラム11
0 から突設され、上記弁孔109 に接離して弁孔109 を開
閉する弁子111 と、この弁子111 に対向して弁孔109 を
取り囲む円環状の弁座112 とが設けられ、上記弁子111
およびダイヤフラム110 が上記アクチュエータ103 によ
って弁孔109 および弁座112 に向かって進退駆動される
ようにしている。また、弁箱102 には、弁孔109 の周囲
に主流管101 の接続口107 が内嵌される嵌合穴113 が形
成されるとともに、弁室108 を外部に連通させる分岐ポ
ート114 が形成され、この分岐ポート114 の導出先端部
には、必要に応じてフランジ115 が形成される。
【0006】上記アクチュエータ103 の駆動源として
は、電気、油圧、空気圧など任意の駆動源を用いること
ができるが、ここでは空気圧を駆動源として用いてい
る。すなわち、このアクチュエータ103は単動型エアシ
リンダで構成され、弁箱102のダイヤフラム110 を覆う
弁箱蓋116 と、この弁箱蓋116 内に形成されたシリンダ
室117 と、このシリンダ室117 に摺動自在に内嵌された
ピストン118 と、シリンダ室117 内でピストン118 によ
り区画された受圧室119 と、上記弁箱蓋116 内に形成さ
れ、上記受圧室119 を圧縮空気源に接続するパイロット
供給口120 と、弁箱蓋116 の反弁箱側に組み付けられた
バネケース121 と、バネケース121 内に収納され、上記
ピストン118 を受圧室119 側に付勢するバネ122 とを備
えている。
【0007】上記ピストン118 は、弁箱蓋116 を貫通し
て弁箱102 内に突入するピストンロッド123 を介して、
ダイヤフラム110 の中央部に連結され、このピストンロ
ッド123 には、バネケース121 の端壁124 にその外側に
出没可能に挿通されるインジケータ125 が連設される。
この分岐弁の受圧室119 に圧縮空気源から所定の圧力の
圧縮空気が供給されると、図5に示すように、バネ122
が圧縮され、ピストン118、ピストンロッド123、ダイヤ
フラム110 および弁子111 が開弁方向に駆動され、これ
により弁子111が弁座112 から離れて分岐弁が開弁さ
れ、主流管101 から液体が分岐孔106 、弁孔109 、弁室
108 および分岐ポート114 を介して外部に分岐流出す
る。
【0008】また、この時、インジケータ125 はバネケ
ース122 の外側に突出して、分岐弁が開弁されているこ
とを表示する。したがって、開弁させる操作をしたにも
係わらず、インジケータ125 が閉弁状態を示している場
合には、分岐弁、あるいはその制御装置が故障している
ことが認識でき、故障の発見が容易になる。受圧室119
への圧縮空気の供給を停止し、受圧室119 の内圧を大気
へ排気させると、図3および図4に示すように、バネ12
2 が伸長し、ピストン118 、ピストンロッド123 、ダイ
ヤフラム110 および弁子111 が閉弁方向に駆動され、こ
れにより弁子111 が弁座112 に閉止当接して分岐弁が閉
弁される。
【0009】この時、インジケータ125 はバネケース12
2 内に没入して分岐弁が閉弁していることを表示する。
したがって、分岐弁を閉弁させる操作をしたにも係わら
ずインジケータ125 が開弁状態を示している場合には、
液が分岐流出していることが認識でき、分岐弁、あるい
はその制御装置が故障していることを認識できるので、
故障の発見が容易になる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のような分岐弁に
おいて、分岐ポートおよび弁室を洗浄または殺菌のため
の洗浄液または蒸気を有効に流し込む流路を設けたもの
は見当たらない。上記の分岐弁の分岐ポートの出口側か
ら洗浄液または蒸気を流し込むと、弁室内は閉ざされた
室になっているため、洗浄液または蒸気が弁室内にまわ
りにくく、洗浄、殺菌に時間がかかったり、洗浄、殺菌
が不十分になる場合がある。
【0011】また、主流管より洗浄液または蒸気を流
し、分岐ポートより排出することによる洗浄を行うと、
粘性の高い流体(例・牛乳)では弁室の流れのにぶい部
分に流体が残り、それが腐食し分岐弁の開閉の際に主流
管に混入し不測の事故を起こすこともあった。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、上記
の事情に鑑み、分岐弁において、洗浄、殺菌に時間がか
からず、洗浄、殺菌が十分になるようにすべく、主流管
と、主流管の一側に固定される弁箱と、上記主流管は、
分岐孔を有し、上記弁箱はその内部に弁室と、弁室を分
岐孔に連通させる弁孔と、上記弁孔に接離して弁孔を開
閉する弁子と、弁室を外部に連通させる分岐ポートとを
備える分岐弁において、弁室の分岐ポートと反対側に浄
化流路を連通させた分岐弁とした。
【0013】
【作用】本発明は、弁室の分岐ポートと反対側に浄化流
路を連通させたので、洗浄、殺菌の時間を短くし、洗
浄、殺菌を完全に成す。
【0014】。
【実施例】本発明の一実施例に係る分岐弁を図1ないし
図2に基づいて具体的に説明すれば、以下の通りであ
る。この分岐弁は直管状の主流管1と、この主流管1の
一側に固定された弁箱2と、この弁箱2に一体的に組み
付けられたアクチュエータ3とを備える。
【0015】上記主流管1の周壁4の両端には、必要に
応じてフランジ5が形成され、また、その周壁4の内周
面の軸心方向の中央部には分岐孔6が形成される。この
分岐孔6は単純に周壁4に孔を開けることにより形成し
てもよいが、弁箱2の組み付けを簡単にするため、分岐
孔6の周縁部を曲げ起こすことにより周壁4の外側に延
出された接続口7を形成している。
【0016】また、分岐孔6の口縁部での乱流の発生を
少なくするため、この接続口7の内周面と周壁4の内周
面とが円滑に連続するようにしている。上記弁箱2は、
その内部に弁室8と、弁室8を分岐孔6に連通させる弁
孔9と、弁室8の弁孔9に対向する面を区画するダイヤ
フラム10とを備える。上記弁室8内には、上記ダイヤフ
ラム10から突設され、上記弁孔9に接離して弁孔9を開
閉する弁子11と、この弁子11に対向して弁孔9を取り囲
む円環状の弁座12とが設けられ、上記弁子11およびダイ
ヤフラム10が上記アクチュエータ3によって弁孔9およ
び弁座12に向かって進退駆動されるようにしている。ま
た、弁箱2には、弁孔9の周囲に主流管1の接続口7が
内嵌される嵌合穴13が形成されるとともに、弁室8を外
部に連通させる分岐ポート14が形成され、この分岐ポー
ト14の導出先端部には、必要に応じてフランジ15が形成
される。
【0017】上記アクチュエータ3の駆動源としては、
電気、油圧、空気など任意の駆動源を用いることができ
るが、ここでは空気圧を駆動源として用いている。すな
わち、この実施例のアクチュエータ3は単動型エアシリ
ンダで構成され、弁箱2のダイヤフラム10を覆う弁箱蓋
16と、この弁箱蓋16内に形成されたシリンダ室17と、こ
のシリンダ室17に摺動自在に内嵌されたピストン18と、
シリンダ室17内でピストン18により区画された受圧室19
と、上記弁箱蓋16内に形成され、上記受圧室19を圧縮空
気源に接続するパイロット供給口20と、弁箱蓋16の反弁
箱側に組み付けられたバネケース21と、バネケース21内
に収納され、上記ピストン18を受圧室19側に付勢するバ
ネ22とを備えている。
【0018】上記ピストン18は、弁箱蓋16を貫通して弁
箱2内に突入するピストンロッド23を介して、ダイヤフ
ラム10の中央部に連結され、このピストンロッド23に
は、バネケース21の端壁24にその外側に出没可能に挿通
されるインジケータ25が連設される。この分岐弁の受圧
室19に圧縮空気源から所定の圧力の圧縮空気が供給され
ると、図3に示すように、バネ22が圧縮され、ピストン
18、ピストンロッド23、ダイヤフラム10および弁子11が
開弁方向に駆動され、これにより、弁子11が弁座12から
離れて分岐弁が開弁され、主流管1から液体が分岐孔
6、弁孔9、弁室8および分岐ポート14を介して外部に
分岐流出する。
【0019】また、この時、インジケータ25はバネケー
ス22の外側に突出して、分岐弁が開弁されていることを
表示する。したがって、開弁させる操作をしたにも係わ
らずインジケータ25が閉弁状態を示している場合には、
分岐弁、あるいはその制御装置が故障していることが認
識でき、故障の発見が容易になる。受圧室19への圧縮空
気の供給を停止し、受圧室19の内圧を大気圧まで減圧さ
せると、図1および図2に示すように、バネ22が伸長
し、ピストン18、ピストンロッド23、ダイヤフラム10お
よび弁子11が閉弁方向に駆動され、これにより弁子11が
弁座12に閉止当接して分岐弁が閉弁される。
【0020】この時、インジケータ25はバネケース22内
に没入して分岐弁が閉弁していることを表示する。した
がって、分岐弁を閉弁させる操作をしたにも係わらずイ
ンジケータ25が開弁状態を示している場合には、液が分
岐流出していることが認識でき、分岐弁、あるいは、そ
の制御装置が故障していることを認識できるので、故障
の発見が容易になる。
【0021】上記の分岐弁において、図1および図2に
示すように、弁室8に、分岐ポート14と反対側に浄化流
路31を設ける。この浄化流路31の導出端部には、必要に
応じてフランジ32が形成される。この浄化流路31は分岐
ポート14と反対側に設けるが、好ましくは洗浄液や上記
が弁室8内をできるだけ速く流出できるように、分岐ポ
ート14と弁室8に対して対称に設けるのがよい。浄化流
路31を分岐ポート14の対称側に設けず、直角または鋭角
方向に浄化流路31を設けたのでは、曲げの部分に浄化液
などの流れが鈍い部分が生じ、本発明の目的にはそぐは
ない。
【0022】本発明は、洗浄液は図1に示すように弁子
11を勢いよく流れ、液溜りのない構成とした弁室8
(隅、角部分が無く滑らかな構成) を完全に洗浄でき
る。洗浄液または蒸気を分岐ポート14の出口側から流し
込むと、弁室8、浄化流路31に弁室8が閉ざされてない
ので素早く流れ込み、弁室8、弁箱2、分岐ポート14の
洗浄、殺菌の時間を短くし、洗浄、殺菌を完全に成す。
【0023】なお、図1において下方側を分岐ポート1
4、上方側を浄化流路31として説明したが、この逆の場
合でも全く同じであり、洗浄、殺菌以外の分岐弁として
使用する時は、浄化流路31は塞いで使用する。また、浄
化流路31は管状体のものに限らず、ブロック体内に流路
を設けたものでもよい。
【0024】
【発明の効果】本発明は、上述のように、主流管と、主
流管の一側に固定される弁箱と、上記主流管は、分岐孔
を有し、上記弁箱はその内部に弁室と、弁室を分岐孔に
連通させる弁孔と、上記弁孔に接離して弁孔を開閉する
弁子と、弁室を外部に連通させる分岐ポートとを備える
分岐弁において、弁室の分岐ポートと反対側に浄化流路
を連通させた分岐弁であるので、弁室が閉ざされてない
ので素早く流れ込み、洗浄液は、図1に示すように、弁
子を勢いよく流れ、液溜りのない構成とした弁室(隅、
角部分が無く滑らかな構成) を完全に洗浄できる。
【0025】また、本発明は、弁室、弁箱、分岐ポート
の洗浄、殺菌の時間を短くし、洗浄、殺菌を完全に成
す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の閉弁時の主流管軸心に直交する面に沿
う断面図である。
【図2】図1の右側面図である。
【図3】従来の分岐弁の閉弁時の主流管軸心に直交する
面に沿う断面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】従来の分岐弁の開弁時の図3に相当する断面図
である。
【符号の説明】
1…主流管 2…弁箱 3…アクチュエータ 4…周壁 6…分岐孔 7…接続口 8…弁室 9…弁孔 10…ダイヤフラム 11…弁子 13…嵌合穴 14…分岐ポート 25…インジケータ 31…浄化流路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主流管と、主流管の一側に固定される弁
    箱と、上記主流管は、分岐孔を有し、上記弁箱はその内
    部に弁室と、弁室を分岐孔に連通させる弁孔と、上記弁
    孔に接離して弁孔を開閉する弁子と、弁室を外部に連通
    させる分岐ポートとを備える分岐弁において、弁室の分
    岐ポートと反対側に浄化流路を連通させたことを特徴と
    する分岐弁。
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