JP2003021248A - マニホールドバルブ - Google Patents
マニホールドバルブInfo
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Abstract
クトな配管ラインが得られるマニホールドバルブを提供
する。 【解決手段】 本発明のマニホールドバルブは、主流路
側弁室13と副流路側弁室14と循環流路側弁室15と
を有する本体1と、本体上部に固定された弁体駆動部
2,3,4とからなり、本体はさらに主流路側弁室と副
流路弁室とを連通する連結流路9と、主流路側弁室の底
部中央に設けた主流路側連通口10と循環流路側弁室の
底部中央に設けた循環流路側連通口12の両方に連通さ
れた主流路5と、主流路側弁室と連通された分岐流路7
と、副流路側弁室の底部中央に設けた副流路側連通口1
1と、循環流路側弁室と連通された循環流路8とを有
し、弁体駆動部は主流路側連通口と副流路側連通口と循
環流路側連通口とを開閉する弁体16,17,18を有
している。
Description
分岐流路と循環流路とを有するマニホールドバルブに関
するものであり、さらに詳しくは流体の滞留部を極力少
なくし優れた洗浄効果が得られ、且つコンパクトな配管
ラインが得られるマニホールドバルブに関するものであ
る。
ンや各種化学薬液ラインで流体を主流路から分岐して供
給し、且つ流体の循環を行なうようなラインにおいて、
スラリーの凝集・固着や結晶の析出等のトラブルを防ぐ
目的として、分岐ラインを洗浄するためのラインを設け
ることがあった。一般的には図9に示すように二方弁3
台とチーズ2個とを組み合わせる方法や図10に示すよ
うに三方弁1台と二方弁2台及びチーズ1個を組み合わ
せる方法等が採用されていた。
方法では図9においてチーズ53から二方弁54までの
流路に薬液が滞留するという問題や、洗浄の際に二方弁
54からチーズ55までの流路が十分に洗浄されないと
いう問題があった。また後者の方法でも同様に図10に
おいて三方弁62からチーズ63までの流路が十分に洗
浄されず問題となっていた。
に鑑みなされたもので、流体の滞留部を極力少なくし優
れた洗浄効果が得られ、且つコンパクトな配管ラインが
得られるマニホールドバルブを提供することを目的とす
る。
めの本発明の構成を、本発明の実施態様を示す図1、図
2及び図4を参照して説明すると、主流路側弁室13と
副流路側弁室14と循環流路側弁室15の三つの弁室を
有し、さらに主流路側弁室13と副流路側弁室14とを
連通する連結流路9と、主流路側弁室13の底部中央に
設けられた主流路側連通口10と循環流路側弁室15の
底部中央に設けられた循環流路側連通口12の両方とそ
れぞれ連通された主流路5と、主流路側弁室13と連通
された分岐流路7と、副流路側弁室14の底部中央に設
けられた副流路側連通口11と連通された副流路6と、
循環流路側弁室15と連通された循環流路8を有する本
体1と、本体1の上部に固定された主流路側連通口10
と副流路側連通口11と循環流路側連通口12のそれぞ
れを開閉する弁体16,17,18を有する駆動部2,
3,4とを具備していることを第一の特徴とするもので
ある。
分岐流路7、連結流路9及び副流路6が主流路5に対し
て直交する方向に設けられたことを第二の特徴とする。
分岐流路7と連結流路9が主流路5に対して直交する方
向に設けられており、且つ副流路6が主流路5と平行に
設けられたことを第三の特徴とする。
路及び副流路側弁室の底面が面一に形成されまた循環流
路と循環流路側弁室との底面が面一に形成されているこ
とを第四の特徴とする。
図面を参照して説明するが、本発明が本実施態様に限定
されないことは言うまでもない。
れた場合の第一の実施態様を示すA−A断面図であり、
本発明のマニホールドバルブの主流路側が開、且つ副流
路側が閉の状態を示す縦断面図である。図2は図4の本
体に三つの駆動部が固定された場合のB−B断面図であ
り、主流路側が開、且つ循環流路側が閉の状態を示す縦
断面図である。図3は駆動部2の断面図である。図4は
本発明のマニホールドバルブの本体の平面図である。図
5は図4の本体の立体斜視図である。図6は本発明のマ
ニホールドバルブの第二の実施態様における本体の平面
図である。
部には円筒状の主流路側弁室13と、副流路側弁室14
と、循環流路側弁室15が設けてあり、主流路側弁室1
3と副流路側弁室14は連結流路9によって連通されて
いる。5は主流路であり、主流路側弁室13の底部中央
に設けられた主流路側連通口10と、循環流路側弁室1
5の底部中央に設けられた循環流路側連通口12に連通
している。6は副流路であり、副流路側弁室14の底部
中央に設けられた副流路側連通口11と連通している。
7は主流路側弁室13と連通されている分岐流路であ
り、副流路6とは本体1の相対した反対側に位置してい
る。8は循環流路側弁室15と連通されている循環流路
であり、主流路5とは本体1の相対した反対側に位置し
ている。分岐流路7、主流路側弁室13、連結流路9、
及び副流路側弁室14の底面は略面一となるように設け
られており、同様に循環流路8と循環流路側弁室15の
底面も略面一となるように設けられている。従って、流
体の滞留部分が生じないような構造になっている。図
1、図2及び図4からもわかるように、主流路5は副流
路6と分岐流路7及び連結流路9のそれぞれに対して直
交する方向に設けられており、循環流路8とは平行方向
に設けられている。すなわち、副流路6と分岐流路7及
び連結流路9は平行となる方向に設けられている。ま
た、主流路側連通口10、副流路側連通口11、及び循
環流路側連通口12のそれぞれの開口部の縁、又は周縁
部は駆動部2,3,4の弁体16,17,18が圧接、
離間される弁座部19,20,21となっている。主流
路側弁室13の直径は、主流路側連通口10及び弁体1
6の直径より大きく設けられており、同様に副流路側弁
室14の直径も副流路側連通口11及び弁体17の直径
より大きく設けられている。また、同様に循環流路側弁
室15の直径も循環流路側連通口12及び弁体18の直
径より大きく設けられている。
手部42が一体的に突出して形成され、主流路5、副流
路6、分岐流路7、及び循環流路8がその内部にそれぞ
れ延長して形成されている。副流路6を内部に有する継
手部42に配管チューブ47を接続するには、まず継手
部42の先端部44に配管チューブ47を嵌合させ、継
手部42の外周に設けられた雄ねじ部43にキャップナ
ット45の雌ねじ部46を螺着させ配管チューブ47の
端部を挟持固定する方法で行なわれる。主流路5、分岐
流路7及び循環流路8の部分についても同様の方法で配
管チューブ47が接続される。尚、本体1と配管チュー
ブ47の接続構造については、本実施態様に限定され
ず、他の一般的な接続構造を採用しても構わない。
しボルト、ナット(図示せず)で固定されている。三者
ともに構造は同一であるため、2を代表させて説明す
る。
り、内部に円筒状のシリンダ部26と下面に円柱状の突
部27を有し、シリンダ部26の底面中央から突部27
を貫通するように貫通穴28が設けられている。貫通穴
28の内周面にはO−リング41が嵌挿されている。更
にシリンダ本体22の側面にはシリンダ部26内の上方
及び下方にそれぞれ連通された一対の作動流体供給口3
6,37が設けられている。
グ39が周面に嵌挿された円柱状突部29を有し、円柱
状突部29をシリンダ部26の上部にO−リング39を
介して嵌挿することによりシリンダ本体22に接合され
ている。本実施態様においては本体1、シリンダ本体2
2及びシリンダ蓋23の三者が通しボルト、ナット(図
示せず)で固定されている。
グ40が嵌挿されており、シリンダ本体22のシリンダ
部26内にO−リング40を介して上下に摺動自在に嵌
挿されている。下端面中央にはシリンダ本体22の貫通
穴28を摺動自在に貫通突出するようにロッド部30が
一体に設けられており、ロッド部30の先端部にはダイ
ヤフラム25の弁体16が接合される接合部31が設け
られている。また、ピストン24の上面とシリンダ部2
6の内周面とシリンダ蓋23の下面とによって上部空隙
34が形成され、ピストン24の下面及びロッド部30
の外周面とシリンダ部26の内周面及び底面とによって
下部空隙35が形成されている。
体1に設けられた弁座部19、すなわち主流路側連通口
10の開口部縁に圧接・離間される弁体16が一体的に
設けられており、この弁体16はピストン24のロッド
部30の先端部に螺合にて接合されている。ダイヤフラ
ム25の外周縁部には円筒状膜部32が設けられてお
り、さらに円筒状膜部32の上端部外周には環状突部3
3が設けられている。円筒状膜部32は本体1の主流路
側弁室13の内周面とシリンダ本体22の突部27の外
周面とによって挟持されており、さらに環状突部33
は、主流路側弁室13の内周面上部に設けられた段差部
38に嵌挿されるとともに、本体1の主流路側弁室13
の内周面と、シリンダ本体22の突部27の外周面とに
よって挟持固定されている。このダイヤフラム25の形
状は本実施態様に限定されるものではなく、本体1とシ
リンダ本体22によって挟持された膜部を有するもので
あればいずれでもよく、ベローズ型などの形状でもよ
い。
通口、副流路側連通口、及び循環流路側連通口のそれぞ
れを開閉する弁体を有するものであれば、内部にスプリ
ングなどを備えた構造であってもよく、本実施態様に特
に限定されるものではない。また、これらの弁体を有し
た駆動部は、主流路側、副流路側、及び循環流路側のそ
れぞれ別個に設けられるのが好ましいが、三者を一体的
に設けてもよく、特に限定されるものではない。
品性に優れ不純物の溶出も少ないことから、ポリテトラ
フルオロエチレン(以下PTFEという)やテトラフル
オロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共
重合体(以下PFAという)などのフッ素樹脂が好適に
使用されるが、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン等のそ
の他のプラスチックあるいは金属でも良く特に限定され
るものではない。また、ダイヤフラムの材質はPTF
E,PFA等のフッ素樹脂が好適に使用されるが、ゴム
及び金属でもよく特に限定されない。
動について説明する。尚、駆動部2,3及び4の作動に
ついては三者ともに同一であるため、2を代表させて説
明する。
連通口10が開の状態にある場合に、駆動部2の作動流
体供給口36から上部空隙34に外部より作動流体(例
えば圧縮された空気等)が注入されると、該作動流体の
圧力でピストン24が押し下げられるため、これと接合
されているロッド部30は下方へ引き下げられ、ロッド
部30の下端部に接合された弁体16は弁座部19へ押
圧され、主流路側連通口10は閉状態となる。この場合
は、図2との関連から主流路5を流れる流体は流れがス
トップされる。
る場合に、駆動部2の作動流体供給口37から下部空隙
35に作動流体が注入されると、該作動流体の圧力でピ
ストン24が押し上げられるため、これと接合されてい
るロッド部30は上方へ引き上げられ、ロッド部30の
下端部に接合された弁体16は弁座部19から離間し、
主流路側連通口10は開状態となる。すなわち、主流路
5を流れる流体は分岐流路7へと流出していく。
りスラリーを、また副流路6側より洗浄液を供給し、分
岐流路7より排出を行なうようなラインに使用され、主
流路5内の流体(ここではスラリー)を循環流路8側よ
り排出し循環或いは廃棄を行なう場合、図1及び図2の
状態ではスラリーは主流路側弁室13を通過して分岐流
路7より排出されるが、連結流路9、及び副流路側弁室
14にはスラリーが滞留している。しかし、この状態で
主流路側連通口10を閉じ、副流路側連通口11を開け
て、副流路6側から洗浄液を流すと、該滞留したスラリ
ーは分岐流路7から排出されバルブ内の洗浄が行なわれ
る。また、循環流路側連通口12を開閉させることによ
って、主流路内の流体の循環や停止を行なうことができ
る。本実施態様においては分岐流路7、主流路側弁室1
3、連結流路9、及び副流路側弁室14の底面が前記し
たごとく略面一に設計されており、同様に循環流路8と
循環流路側弁室15の底面も略面一に設計されているた
め、滞留部容積が極力少なくなっており、かつ各流路が
直線状に形成されているため圧力損失が少なく、優れた
洗浄効果が得られる。
のみの平面図である。
である。
体1のみの平面図である。前記第一の実施態様と異なる
点は、副流路6が主流路5と平行に、かつ本体1の同じ
側面に設けられている点である。作動については、副流
路6を流れる流体の流れ方向が連結流路9に対し直角方
向に変わるだけであり、第一の実施態様と同様であるた
め説明は省略する。
第一の実施態様のバルブを用いたときの流体分岐供給ラ
インの外観図を図7に示す。これは図1,2における主
流路側連通口が閉状態、副流路側連通口と循環流路側連
通口が開の場合の流体の流れ方向が示されている。図で
もわかるとおり、図9や図10に示した従来のラインと
比較すると、バルブやチーズの数を減少させることがで
き、すなわち本実施態様のバルブ一つで対応することが
できる。したがって配管ラインを簡単にすることがで
き、配管スペースも大幅に小さくなり、且つ施工も容易
に行なえるようになる。
えられる各連通口の開、閉の組み合わせ(上記の説明も
含め)による、流体の流れ方向を示したものである。必
要に応じ、流体の方向を変えて利用できることが明らか
であり、非常に有効なバルブとなっている。
したような構造をしており、これを使用することにより
以下の優れた効果が得られる。 (1)主流路側の弁が閉、且つ副流路側の弁が開の状態
において副流路より洗浄液等を流した場合には、副流路
側弁室と連結流路と主流路側弁室と分岐流路を、略直線
状かつ各々の底部を面一に形成されていると、弁室内に
残った薬液等を効率的に洗浄、排出することができ、そ
の結果バルブ内の流路の洗浄時間を大幅に短縮すること
ができる。 (2)循環流路側の弁を設けてあるため、主流路内を流
れる流体を自在に循環、或いは停止させることができ、
スラリーなどの沈降性の高い流体にも使用可能である。 (3)三つの駆動部がそれぞれ独立して作動するため、
各連通口の開閉の組合せにより、いろいろな用途に応じ
た使用が可能である。 (4)バルブの構造がコンパクトであるため、配管ライ
ンにおいて従来と比較してバルブやチーズの数を減少さ
せることができ、したがって配管ラインを簡単にするこ
とができ、配管スペースも大幅に小さくなり、且つ施工
も容易になる。 (5)本体及びダイヤフラムの素材としてPTFE,P
FA等のフッ素樹脂を使用すると耐薬品性が高くなり、
また流体への不純物の溶出も少ないため、半導体産業に
おける超純水ラインや各種化学薬液ラインにも好適に使
用できる。
A−A断面図であり、本発明のマニホールドバルブの主
流路側が開、且つ副流路側が閉の状態を示す縦断面図で
ある。
B−B断面図であり、本発明のマニホールドバルブの主
流路側が開、且つ循環流路側が閉の状態を示す縦断面図
である。
図である。
図である。
ラインを示す外観図である。
ラインにおける、各連通口の開閉の組合せによる流体の
流れを示した外観図である。
図である。
観図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 主流路側弁室と副流路側弁室と循環流路
側弁室の三つの弁室を有し、さらに主流路側弁室と副流
路側弁室とを連通する連結流路と、前記主流路側弁室の
底部中央に設けられた主流路側連通口と前記循環流路側
弁室の底部中央に設けられた循環流路側連通口との両方
にそれぞれ連通された主流路と、前記主流路側弁室と連
通された分岐流路と、前記副流路側弁室の底部中央に設
けられた副流路側連通口と連通された副流路と、前記循
環流路側弁室と連通された循環流路とを有する本体と、
前記本体上部に固定され、前記主流路側連通口と副流路
側連通口と循環流路側連通口とのそれぞれを開閉する弁
体を有する駆動部とを具備していることを特徴とするマ
ニホールドバルブ。 - 【請求項2】 分岐流路、連結流路、及び副流路が主流
路に対して直交する方向に設けられたことを特徴とする
請求項1に記載のマニホールドバルブ。 - 【請求項3】 分岐流路と連結流路が主流路に対して直
交する方向に設けられており、且つ副流路が主流路と平
行に設けられたことを特徴とする請求項1に記載のマニ
ホールドバルブ。 - 【請求項4】 分岐流路、主流路側弁室、連結流路及び
副流路側弁室の底面が面一に形成されまた循環流路と循
環流路側弁室との底面が面一に形成されていることを特
徴とする請求項1に記載のマニホールドバルブ。
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