JP3814781B2 - 多方弁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主流路と分岐流路を有する多方弁に関するものであり、さらに詳しくは、優れた外部シール性能を有し且つ流量特性に優れ、ハンドルの緩みを防止し弁開度を常に一定に保持することができる多方弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体産業におけるスラリーラインや各種化学薬液ラインで、流体を主流路から分岐して供給するラインにおいて、スラリーの凝集・固着や結晶の析出等のトラブルを防ぐ目的として、分岐ラインを洗浄するためのラインを設けることがあった。一般的な方法としては図9に示すように二方弁2台とチーズ2個とを組み合わせる方法があった。しかしながら、図9においてチーズ62から二方弁64までの流路に薬液が滞留するという問題と、二方弁64からチーズ63までの流路が十分に洗浄されないという問題があった。
【0003】
これらの問題を解決したものとして図7に示すような四方弁が提案されている。図7によれば、47は弁本体であり下部に主流路48と上部に弁室49を有している。主流路48の上部と弁室49の底面中央は連通口50で連通されており弁室49側の開口部の角部が弁座51となっている。弁本体47の側面には2つの分岐流路52、53がそれぞれ弁室49の底面外周部と連通するように設けられている。尚、主流路48と分岐流路52、53はほぼ同じ高さに形成されているので、分岐流路52、53は略L字形状となっている。弁本体47の上部に接合された駆動部54の操作によってダイヤフラム55の下端中央に設けられた弁体56が弁座51と圧接・離間することによって弁の開閉が行われる。
【0004】
この四方弁の使用方法を図8に示す。図8によれば、二方弁57を閉じ四方弁61を開いて主流路から流体を分岐供給している間は二方弁57と四方弁61の間に流体が滞留することになるが、四方弁61を閉じ二方弁57を開けて洗浄を行えば、滞留していた流体は下流へ押し流され、四方弁61及び分岐流路59を洗浄することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような四方弁では分岐流路がL字形状となっているため、弁の開状態または閉状態において流体の流れが変曲され流量特性が悪く、また弁室が大きいため弁室内に残った薬液を完全に排出するのに時間がかかるという問題もあった。また、弁を閉状態にして分岐流路を洗浄する際には、洗浄液の圧力によってダイヤフラムが上方へ押し上げられて弁体と弁座が離間し洗浄液が主流路へ漏れ出す、或いは主流路の薬液が分岐流路へ漏れ出すといった問題もあった。さらに、ポンプ等の振動やハンドルへの不慮の接触等によってハンドルが回動してしまい、初期の弁開度が保持できずに初期流量を維持することができない場合があった。
【0006】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みなされたもので、優れた外部シール性能を有し且つ流量特性に優れ、ハンドルの緩みを防止し弁開度を常に一定に保持することができる多方弁を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下部に主流路9と上部に主流路9に対して垂直に設けられた連通口12によって連通され且つ連通口12の周縁部が弁座14となり底面が平坦である弁室13と、弁室13に連通されその内径の最下部の位置が弁室13の底面とほぼ面一となるように形成された分岐流路10とを有する弁本体1と、上部に鍔部16が設けられ底部中央に貫通口17が設けられた有底円筒状のバネ受け2と、弁座14に圧接・離間される弁体24が中央下面に一体的に設けられ弁本体1とバネ受け2とにより挟持されたダイヤフラム7と、内部に後記ステム3が摺動自在に嵌装されるシリンダ部21を有し上部外周に雄ねじ部22が設けられ弁本体1と共にバネ受け2を挟持する略筒状のボンネット4と、バネ受け2を貫通し下部にダイヤフラム7の中央上面が接続され、上部にはシリンダ部21と摺接する鍔部19が設けられ、先端部は回動不能の状態でボンネット4に支承されているステム3と、ステム3の鍔部19とバネ受け2とで挟持されるバネ8と、ボンネット4の雄ねじ部22に螺着されるロックナット6と、ロックナット6の上方で且つ雄ねじ部22に螺着されたキャップ状ハンドル5とからなることを第1の特徴とし、また、主流路9が弁本体1の片側、または弁本体1を貫通して設けられていることを第二の特徴とし、さらに、分岐流路10が弁本体1の片側、または弁本体1を貫通して設けられていることを第三の特徴とする。
【0008】
本発明において弁本体等の部材は、耐薬品性に優れ不純物の溶出も少ないことから、ポリテトラフルオロエチレン(以下PTFEという)やテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(以下PFAという)などのフッ素樹脂が好適に使用されるが、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン(以下PPという)等のその他のプラスチックあるいは金属でも良く特に限定されるものではない。また、ダイヤフラムの材質はPTFE、PFA等のフッ素樹脂が好適に使用されるが、ゴム及び金属でもよく特に限定されない。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施態様について図面を参照して説明するが、本発明が本実施態様に限定されないことは言うまでもない。
【0010】
図1は本発明の第一の実施態様の多方弁の開状態を示す縦断面図である。図2は図1の弁本体の立体斜視図である。図3は図1の多方弁の閉状態を示す縦断面図である。図4は図1の多方弁の中間開度の状態を示す縦断面図である。図5は第二の実施態様の多方弁の弁本体の立体斜視図である。図6は第三の実施態様の多方弁の弁本体の立体斜視図である。
【0011】
図1乃至図4において1はPTFE製の弁本体であり、下部に主流路9と、上部に主流路9に対して垂直に設けられた連通口12で連通された弁室13を有しており、この連通口12の開口部の周縁部を弁座14としている。弁室13は連通口12の開口部及び弁体24の外径より大きく形成されている。また、弁本体1の上部側面には弁室13に連通した一対の分岐流路10、11が主流路9に対して直交する方向に設けられている。分岐流路10、11は、その内径の最下部の位置が弁室13の底面とほぼ面一となるように形成されている。尚、本実施態様では、主流路9は直線状に且つ弁本体9を貫通して設けられているが、弁本体9の片側一方のみに設けてもよく。また、弁本体9にL字方向に設けても良い。
【0012】
本実施態様においては、内部に分岐流路10、11が形成された、一対の継手部28、29が弁本体1の上部側面に一体的に突出して形成されている。弁本体1に配管チューブ34を固定するには、継手部28の外周に設けられた雄ねじ部30にキャップナット32の雌ねじ部33を螺着させ、継手部28の先端部31に嵌合された配管チューブ34の端部を挟持固定する方法で行われる。また、弁本体1の下部側面に一体的に突出して形成され、内部に主流路9を有する継手部についても同様に配管される。尚、当該多方弁を配管するための構造は本実施態様に限定されず、配管が可能な構造であればいずれでもよい。
【0013】
2は有底円筒状を有するPP製のバネ受けであり、上部に鍔部16が、下部には嵌合凸部18が連続して設けられ、底部中央に貫通口17が設けられている。また嵌合凸部18の下端面は逆すり鉢状のテーパ面が設けられている。(図3参照。)
【0014】
7はPTFE製のダイヤフラムであり、中央下面に弁本体1の弁室13中央下面の弁座14に圧接・離間される弁体24が一体的に設けられており、この弁体24は後記ステム3の下部に螺着されている。ダイヤフラム7の外周縁部には円筒状膜部25が設けられており、さらに円筒状膜部25の上端部外周には鍔部26が設けられている。円筒状膜部25は弁本体1の弁室13の内周面とバネ受け2の嵌合凸部18の外周面とによって挟持されており、さらに、鍔部26は、弁室13の内周面上部に設けられた段差部15に嵌挿されバネ受け2との間にOリング27を挟持し、弁本体1の弁室13の内周面とバネ受け2の嵌合凸部18の外周面とによって挟持固定されている。このダイヤフラム7の形状は本実施態様に限定されるものではなく、弁本体1とバネ受け2によって挟持された膜部を有するものであればいずれでもよく、ベローズ型などの形状でもよい。
【0015】
4は略筒状を有するPP製のボンネットであり、上部外周に雄ねじ部22が設けられている。また内部に後記ステム3が摺動自在に嵌装されるシリンダ部21が設けられ、その下方にはバネ受け2の鍔部16が嵌装される嵌合凹部23が設けられ、バネ受け2を挟持した状態で弁本体1にボルト(図示せず)により固定されている。
【0016】
3はPP製のステムであり、バネ受け2の貫通口17に貫通した状態で下部にダイヤフラム7の中央上面が螺着されている。中間部にロッド部20が、上部にはシリンダ部21と摺接する鍔部19が設けられ、先端部は回動不能の状態でボンネット4に支承され、上下動可能の状態でボンネット4に嵌挿されている。
【0017】
8はSUS製のバネで、圧縮された状態で、ステム3のロッド部20に嵌装され且つステム3の鍔部19の下端面とバネ受け2の底面とで挟持固定されている。6はリング状のPP製のロックナットで、ボンネット4の雄ねじ部22に螺着されている。5はキャップ状を有するPP製のハンドルで、ロックナット6の上方で且つボンネット4の雄ねじ部22に螺着されている。
【0018】
次に本実施態様の多方弁の作動について説明する。
【0019】
図1は弁の開状態を示している。先ず、このとき流体は主流路9を流れており、また、連結流路12、弁室13を経由して、分岐流路10、11へも流れている。このとき、従来のバルブに比べて流路の立ち上がり部も無くて流体の流れが直線状となるため圧力損失が少なく、優れた流量特性が得られる。この状態でハンドル5をバルブ閉止方向へ回動させるとハンドル5の底面がステム3上端面を押圧し、ステム3の鍔部16の下端面とバネ受け2の底面とで挟持されているバネ8を圧縮させながらステム3は下降する。同時にステム3の下部に螺着された弁体24が下降し、さらにハンドル5をバルブ閉方向へ回動させると、ついには弁体24は弁本体1の弁座14に圧接されバルブは閉状態となる(図3の状態)。
【0020】
一方、図3に示すような弁の閉状態で、ハンドル5をバルブ開方向へ回動させると、圧縮されたバネ8によって上方へ付勢されていたステム3が上方へ押し上げられそれにともなって弁体24が弁座14から離間し、バルブは開状態となる(図1の状態)。この時、ステム3の鍔部16の下端面とバネ受け2の底面とで挟持されているバネ8により、ステム3は常に上方へ付勢されることにより、ステム3先端面がハンドル5底面に圧接しているためハンドル5は緩みにくく固定されている。さらに、ロックナット6を回動させ、ロックナット6上端面をハンドル5の下端面に圧接させると、ハンドル5は完全に固定され、バルブは閉状態を完全に維持することができる。よって、ポンプ等の振動やハンドル5への不慮の接触等によってハンドル5が回動してしまうというようなトラブルは発生しない。
【0021】
また、バルブの閉状態(図3)の状態において一方の分岐流路11側に取り付けられた例えば洗浄液供給用のバルブ(図示せず)を開くと弁室13に残っていた流体は洗浄液によって押し出され、他方の分岐流路10から排出されて分岐流路10、11と弁室13の洗浄が行われる。このとき、分岐流路10、11の内径の最下部の位置が弁室13の底面とほぼ面一になるように設計されているため、流路が略直線状となり圧力損失が少なく流量特性に優れており効率的に弁室13内の薬液を排出することができる。更に、従来のバルブに比べて弁室13がコンパクトであり、またダイヤフラム7の受圧面積も小さくなっているため、ダイヤフラム7は洗浄液の圧力が上昇しても上方へ押し上げられにくく、弁体24と弁座14が離間し洗浄液が主流路9へ漏れ出す、或いは主流路9の薬液が分岐流路10、11へ漏れ出すといった問題がおこりにくい。また、バネ受け2は圧縮されたバネ8によって常に弁本体1方向に付勢されており、つまりダイヤフラム7の鍔部26はOリング27を介して常時弁本体1の段差部15に押しつけられた状態になっていて、その結果優れた外部シール性能を得ることができる。
【0022】
次に、バルブの中間開度の設定について説明する。
まず、バルブの開状態(図1の状態)からハンドル5をバルブの閉止する方向に回動させ、希望する開度に達したらハンドル5の回動を止める。その後ロックナット6上端面がハンドル5の下端面に圧接するまでロックナット6を回動させる。ロックナット6がハンドル5に圧接されることにより、ハンドル5は固定されバルブは中間開度状態に完全に維持される(図4の状態)。従って、ポンプ等の振動やハンドル5への不慮の接触等によってハンドル5が回動してしまうというようなトラブルは発生せず、所期の流量が維持できる。
【0023】
図5は、第二の実施態様の弁本体の立体斜視図である。前記第一の実施態様と異なる点は、弁本体35の上部側面に設けられ弁室38に連通した分岐流路37が、主流路36に対して直交する方向で且つ弁本体1の片側のみに設けられた点であり、さらに内部に分岐流路37が形成された継手部39が弁本体35の上部側面に一体的に突出して形成されている点である。それ以外の構造及び材質は第一の実施態様と同一である。
【0024】
図6は、第三の実施態様の弁本体の立体斜視図である。前記第一の実施態様と異なる点は、弁本体40の上部側面に設けられ弁室44に連通した分岐流路42の一方が主流路41に対して直交する方向に設けられ、他方の分岐流路43が主流路41と平行に設けられた点であり、さらに内部に各々の分岐流路42、43が形成された継手部45、46が弁本体40の上部側面に一体的に突出して形成されている点である。それ以外の構造及び材質は第一の実施態様と同一である。
【0025】
また、分岐流路の設け方としては、分岐流路42を省いて、分岐流路43のみを設けてもよく。また、分岐流路42を分岐流路43と対象の位置に設けても良い。すなわち主流路9に平行に分岐流路42、43を設けても良い。
【0026】
【発明の効果】
本発明は以上説明したような構造をしており、これを使用することにより以下の優れた効果が得られる。
(1)全閉時に分岐流路に洗浄液を流した場合には、分岐流路は圧力損失が少ない形状すなわち分岐流路の内径の最下部の位置が底面が平坦である弁室の底面とほぼ面一となるように形成されているため、弁室内に残った薬液等を効率的に洗浄排出することができる。従って、流量特性に優れ、スラリーを含む薬液等も使用可能である。
(2)弁室がコンパクトで且つダイヤフラムの受圧面積が従来に比べ小さいため、洗浄液の圧力が上昇してもダイヤフラムが上方へ押し上げられにくく、弁体が弁座から離間し洗浄液が主流路へ混入する、或いは主流路の薬液が分岐流路へ混入するといった問題もおこりにくい。
(3)バネ受けがバネによって常に弁本体方向へ付勢されており、その結果、優れた外部シール性能を得ることができる。
(4)ハンドルがステムを介して常に上方へ付勢されているためハンドルの緩みを防ぐことができ、さらにロックナットでハンドルを固定することにより、所期流量を安定して維持することができる。
(5)弁本体及びダイヤフラムの素材としてPTFE、PFA等のフッ素樹脂を使用すると耐薬品性が高くなり、また流体への不純物の溶出も少ないため、半導体産業における超純水ラインや各種化学薬液ラインにも好適に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施態様の多方弁の開状態を示す縦断面図である。
【図2】図1の多方弁の弁本体を示す立体斜視図である。
【図3】図1の多方弁の閉状態を示す縦断面図である。
【図4】図1の多方弁の中間開度の状態を示す縦断面図である。
【図5】第二の実施態様の多方弁の弁本体の立体斜視図である。
【図6】第三の実施態様の多方弁の弁本体の立体斜視図である。
【図7】従来の四方弁の閉状態を示す部分断面図である。
【図8】従来の四方弁を用いた薬液分岐供給ラインを示す外観図である。
【図9】従来の二方弁を用いた薬液分岐供給ラインを示す外観図である。
【符号の説明】
1 弁本体
2 バネ受け
3 ステム
4 ボンネット
5 ハンドル
6 ロックナット
7 ダイヤフラム
8 バネ
9 主流路
10 分岐流路
11 分岐流路
12 連通口
13 弁室
14 弁座
15 段差部
16 鍔部
17 貫通口
18 嵌合凸部
19 鍔部
20 ロッド部
21 シリンダ部
22 雄ねじ部
23 嵌合凹部
24 弁体
25 円筒状膜部
26 鍔部
27 Oリング
28 継手部
29 継手部
30 雄ねじ部
31 先端部
32 キャップナット
33 雌ねじ部
34 配管チューブ
35 弁本体
36 主流管
37 分岐流路
38 弁室
39 継手部
40 弁本体
41 主流路
42 分岐流路
43 分岐流路
44 弁室
45 継手部
46 継手部

Claims (3)

  1. 下部に主流路(9)と上部に主流路(9)に対して垂直に設けられた連通口(12)によって連通され且つ連通口(12)の周縁部が弁座(14)となり底面が平坦である弁室(13)と、弁室(13)に連通されその内径の最下部の位置が弁室(13)の底面とほぼ面一となるように形成された分岐流路(10)とを有する弁本体(1)と、上部に鍔部(16)が設けられ底部中央に貫通口(17)が設けられた有底円筒状のバネ受け(2)と、弁座(14)に圧接・離間される弁体(24)が中央下面に一体的に設けられ弁本体(1)とバネ受け(2)とにより挟持されたダイヤフラム(7)と、内部に後記ステム(3)が摺動自在に貫装されるシリンダ部(21)を有し上部外周に雄ねじ部(22)が設けられ弁本体(1)と共にバネ受け(2)を挟持する略筒状のボンネット(4)と、バネ受け(2)を貫通し下部にダイヤフラム(7)の中央上面が接続され、上部にはシリンダ部(21)と摺接する鍔部(19)が設けられ、先端部は回動不能の状態でボンネット(4)に支承されているステム(3)と、ステム(3)の鍔部(19)とバネ受け(2)とで挟持されるバネ(8)と、ボンネット(4)の雄ねじ部(22)に螺着されるロックナット(6)と、ロックナット(6)の上方で且つ雄ねじ部(22)に螺着されたキャップ状ハンドル(5)とからなることを特徴とする多方弁。
  2. 主流路(9)が弁本体(1)の片側、または弁本体(1)を貫通して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の多方弁。
  3. 分岐流路(10)が弁本体(1)の片側、または弁本体(1)を貫通して設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の多方弁。
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