JP2007152211A - フラッシング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な開閉弁の切り換えにより供給ラインの洗浄を容易に行うことができ、コンパクトな構成で半導体製造装置内の狭いスペースに設置可能であり、設置における配管及び配線接続が容易であるフラッシング装置を提供する。
【解決手段】少なくとも2つの供給ラインを有する装置の各々の供給ラインの最上流側に配置されるフラッシング装置であって、該フラッシング装置が、各々の前記供給ラインの中の任意の一つの供給ラインの最上流側に接続される開閉弁が設けられた主ラインと、他の供給ラインの最上流側に接続される開閉弁が設けられた少なくとも一つの他のラインと、該主ラインの開閉弁の上流側と少なくとも一つの該他のラインの開閉弁の下流側とが開閉弁を介して連通された連結ラインとを具備することを特徴とするフラッシング装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、少なくとも2つの供給ラインが流れる装置の各々の供給ラインの洗浄を行う洗浄装置に関するものである。さらに詳しくは、簡単な開閉弁の切り換えにより供給ラインの洗浄を容易に行うことができ、コンパクトな構成で半導体製造装置内の狭いスペースに設置可能であり、設置における配管及び配線接続が容易であるフラッシング装置に関するものである。
従来、半導体製造工程の一工程として、フッ酸等の薬液を純水で希釈した洗浄水を用いてウェハ表面をエッチングする湿式エッチングが用いられている。これら湿式エッチングの洗浄水の濃度は高い精度をもって管理する必要があるとされている。近年では、洗浄水の濃度を、純水と薬液の流量比で管理する方法が主流となってきており、そのために、純水や薬液の流量を高い精度をもって管理する流体混合装置が適用されている。
流体混合装置として種々提案されているが、図17に示される多系統流量制御装置及びその制御方法があった(例えば、特許文献1参照)。その構成は、複数の流体流入系統601をそれぞれ流量調整する複数のアクチュエータ602に対して、それぞれ、操作信号を出力して制御することで合流流体流量が目標流量となるように制御する流量制御装置において、前記流量制御装置は、前記複数のアクチュエータ602のうちの1つを除いた他のアクチュエータ602b〜602nに流量が略一定となるように操作信号を出力し、前記複数のアクチュエータ602のうちの1つに合流流体流量が目標値となるように操作信号を出力するように構成したものであった。このとき、各々独立した複数の流体流入系統601から合流して流入する合流流体流量を制御する流量制御装置において、各流体流入系統601の検出流量の合算値と目標値との偏差からフィードバック演算して調節信号を出力する演算手段603と、前記演算手段603の調節信号が上下限の値となった場合に流体流入系統601を1系統選択すると共に、他のアクチュエータ602b〜602nから前記選択された1系統のアクチュエータ602aに切替えて前記調節信号を操作信号として出力する制御系統判定手段604を有するものであった。
特開2004−133642号公報
しかしながら、前記従来の多系統流量制御装置及びその制御方法は、各流入系統601を定期的に洗浄する必要があるが、多系統流量制御装置にはそのための設備が設けられていない。各流入系統601の洗浄を行う場合は、例えば流す流体を純水などの洗浄水に変えて各流入系統601を洗浄したり、各流入系統601に外部から洗浄水を供給するラインを接続させていた。流体を洗浄水に変える場合、洗浄水に変えた後にまた制御する流体に戻す作業を行わなくてはならず、流体の交換に時間と手間がかかるという問題があった。外部から洗浄水を供給するラインを流す場合、装置の設置のための配管が多く必要となり、配管のためのスペースが多くとられて装置が大きくなるという問題や、装置の設置の作業に手間と時間がかかるという問題があった。
本発明は、以上のような従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、簡単な開閉弁の切り換えにより供給ラインの洗浄を容易に行うことができ、コンパクトな構成で半導体製造装置内の狭いスペースに設置可能であり、設置における配管及び配線接続が容易であるフラッシング装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明の流体制御装置の構成を図に基づいて説明すると、少なくとも2つの供給ラインを有する装置の各々の該供給ラインの最上流側に配置されるフラッシング装置であって、該フラッシング装置が、各々の前記供給ラインの中の任意の一つの供給ラインの最上流側に接続される開閉弁が設けられた主ラインと、他の供給ラインの最上流側に接続される開閉弁が設けられた少なくとも一つの他のラインと、該主ラインの開閉弁の上流側と少なくとも一つの該他のラインの開閉弁の下流側とが開閉弁を介して連通された連結ラインとを具備することを第1の特徴とする。
少なくとも2つの供給ラインを有する装置の各々の該供給ラインの最上流側に配置されるフラッシング装置であって、該フラッシング装置が、各々の前記供給ラインの中の任意の一つの供給ラインの最上流側に接続される開閉弁が設けられた主ラインと、他の供給ラインの最上流側に接続される開閉弁が設けられた少なくとも一つの他のラインと、該主ラインの開閉弁の上流側と少なくとも一つの該他のラインの開閉弁の下流側とが開閉弁を介して連通された連結ラインとを具備し、該主ラインに設けられた該開閉弁および該連結ラインに設けられた該開閉弁の上流側に接続され該供給ラインに接続せず端部に返送口が形成される返送ラインに開閉弁が設けられたことを第2の特徴とする。
また、前記開閉弁が、一つのベースブロックに配設されていることを第3の特徴とする。
また、該フラッシング装置が、流路が形成された一つのベースブロックからなる本体に、弁室Aと、該弁室Aに各々が連通する入口流路Aおよび出口流路Aと、流体が流入する流入口と、前記供給ラインの中の任意の一つの供給ラインに連通する流出口とが設けられ、該流入口が該入口流路Aに連通する流路と、該流出口が該出口流路Aに連通する流路から形成される主ラインと、弁室Bと、該弁室Bに各々が連通する入口流路Bおよび出口流路Bと、流体が流入する他の流入口と、他の供給ラインに連通する流出口とが設けられ、該他の流入口が該入口流路Bに連通する流路と、該他の流出口が該出口流路Bに連通する流路から形成される少なくとも一つの他のラインと、弁室Cと、該弁室Cに各々が連通する入口流路Cおよび出口流路Cが設けられ、該流入口から該流入口に連通する弁室の入口流路にそれぞれ連通する流路に分岐部が設けられ、該他の流出口から出口流路Bに連通する流路に他の分岐部が設けられ、該分岐部が該入口流路Cに連通する流路と、該他の分岐部が該出口流路Cに連通する流路から形成される少なくとも一つの連結ラインとを有し、該弁室Aに流入する流路の開閉を行う弁体Aを有する駆動部Aと、該弁室Bに流入する流路の開閉を行う弁体Bを有する少なくとも一つの駆動部Bと、該弁室Cに流入する流路の開閉を行う弁体Cを有する少なくとも一つの駆動部Cとを具備することを第4の特徴とする。
また、前記フラッシング装置の前記弁室Bおよび前記弁室Cが、前記本体の上部と下部に略同一軸線上に配置されたことを第5の特徴とする。
また、前記フラッシング装置が、流路が形成された一つのベースブロックからなる本体に、弁室Aと、該弁室Aに各々が連通する入口流路Aおよび出口流路Aと、流体が流入する第一流入口と、前記供給ラインの中の任意の一つの供給ラインに連通する第一流出口とが設けられ、該第一流入口が該入口流路Aに連通する流路と、該第一流出口が該出口流路Aに連通する流路が形成される第一ラインと、弁室Bと、該弁室Bに各々が連通する入口流路Bおよび出口流路Bと、流体が流入する第二流入口と、前記供給ラインの中の他の一つの供給ラインに連通する第二流出口とが設けられ、該第二流入口が該入口流路Bに連通する流路と、該第二流出口が該出口流路Bに連通する流路が形成される第二ラインと、弁室Cと、該弁室Cに各々が連通する入口流路Cおよび出口流路Cが設けられ、該第一流入口から入口流路Aに連通する流路に第一分岐部が設けられ、該第二流出口から出口流路Bに連通する流路に第二分岐部が設けられ、該第一分岐部が該入口流路Cに連通する流路と、該第二分岐部が該出口流路Cに連通する流路が形成される連結ラインとを有し、該弁室Aに流入する流路の開閉を行う弁体Aを有する駆動部Aと、該弁室Bに流入する流路の開閉を行う弁体Bを有する駆動部Bと、該弁室Cに流入する流路の開閉を行う弁体Cを有する駆動部Cとを具備することを第6の特徴とする。
また、前記フラッシング装置が、流路が形成された一つのベースブロックからなる本体に、弁室Aと、該弁室Aに各々が連通する入口流路Aおよび出口流路Aと、流体が流入する第一流入口と、前記供給ラインの中の任意の一つの供給ラインに連通する第一流出口とが設けられ、該第一流入口が該入口流路Aに連通する流路と、該第一流出口が該出口流路Aに連通する流路が形成される第一ラインと、弁室Bと、該弁室Bに各々が連通する入口流路Bおよび出口流路Bと、流体が流入する第二流入口と、前記供給ラインの中の他の一つの供給ラインに連通する第二流出口とが設けられ、該第二流入口が該入口流路Bに連通する流路と、該第二流出口が該出口流路Bに連通する流路が形成される第二ラインと、弁室Cと、該弁室Cに各々が連通する入口流路Cおよび出口流路Cが設けられ、該第一流入口から入口流路Aに連通する流路に第一分岐部が設けられ、該第二流出口から出口流路Bに連通する流路に第二分岐部が設けられ、該第一分岐部が該入口流路Cに連通する流路と、該第二分岐部が該出口流路Cに連通する流路から形成される第一連結ラインと、弁室Dと、該弁室Dに各々が連通する入口流路Dおよび出口流路Dと、流体が流入する第三流入口と、前記供給ラインの中の他の一つの供給ラインに連通する第三流出口とが設けられ、該第三流入口が該入口流路Cに連通する流路と、該第三流出口が該出口流路Dに連通する流路が形成される第三ラインと、弁室Eと、該弁室Eに各々が連通する入口流路Eおよび出口流路Eが設けられ、該第一分岐部から入口流路Aまたは入口流路Cに連通する流路に分岐部が設けられ、該第三流出口から出口流路Dに連通する流路に第三分岐部が設けられ、該分岐部が該入口流路Eに連通する流路と、該第三分岐部が該出口流路Eに連通する流路が形成される第二連結ラインとを有し、該弁室Aに流入する流路の開閉を行う弁体Aを有する駆動部Aと、該弁室Bに流入する流路の開閉を行う弁体Bを有する駆動部Bと、該弁室Cに流入する流路の開閉を行う弁体Cを有する駆動部Cと、該弁室Dに流入する流路の開閉を行う弁体Dを有する駆動部Dと、該弁室Eに流入する流路の開閉を行う弁体Eを有する駆動部Eとを具備することを第7の特徴とする。
該フラッシング装置が、流路が形成された一つのベースブロックからなる本体に、弁室Aと、該弁室Aに各々が連通する入口流路Aおよび出口流路Aと、流体が流入する流入口と、前記供給ラインの中の任意の一つの供給ラインに連通する流出口とが設けられ、該流入口が該入口流路Aに連通する流路と、該流出口が該出口流路Aに連通する流路が形成される主ラインと、弁室Bと、該弁室Bに各々が連通する入口流路Bおよび出口流路Bと、流体が流入する他の流入口と、他の供給ラインに連通する流出口とが設けられ、該他の流入口が該入口流路Bに連通する流路と、該他の流出口が該出口流路Bに連通する流路が形成される少なくとも一つの他のラインと、弁室Cと、該弁室Cに各々が連通する入口流路Cおよび出口流路Cが設けられ、該流入口から該流入口に連通する弁室の入口流路にそれぞれ連通する流路に分岐部が設けられ、該他の流出口から出口流路Bに連通する流路に他の分岐部が設けられ、該分岐部が該入口流路Cに連通する流路と、該他の分岐部が該出口流路Cに連通する流路が形成される少なくとも一つの連結ラインと、弁室と、該弁室に各々が連通する入口流路および出口流路と、該入口流路が第一流入口に連通される流路上に入口流路Cに分岐する返送分岐部が設けられ、該出口流路の端部に返送口が形成された返送ラインとを有し、該弁室Aに流入する流路の開閉を行う弁体Aを有する駆動部Aと、該弁室Bに流入する流路の開閉を行う弁体Bを有する少なくとも一つの駆動部Bと、該弁室Cに流入する流路の開閉を行う弁体Cを有する少なくとも一つの駆動部Cと、該弁室に流入する流路の開閉を行う弁体を有する駆動部とを具備することを第8の特徴とする。
前記フラッシング装置の前記弁室Bおよび前記弁室Cが、前記本体の上部と下部に略同一軸線上に配置されたことを第9の特徴とする。
前記フラッシング装置が、流路が形成された一つのベースブロックからなる本体に、弁室Aと、該弁室Aに各々が連通する入口流路Aおよび出口流路Aと、流体が流入する第一流入口と、前記供給ラインの中の任意の一つの供給ラインに連通する第一流出口とが設けられ、該第一流入口が該入口流路Aに連通する流路と、該第一流出口が該出口流路Aに連通する流路が形成される第一ラインと、弁室Bと、該弁室Bに各々が連通する入口流路Bおよび出口流路Bと、流体が流入する第二流入口と、前記供給ラインの中の他の一つの供給ラインに連通する第二流出口とが設けられ、該第二流入口が該入口流路Bに連通する流路と、該第二流出口が該出口流路Bに連通する流路が形成される第二ラインと、弁室Cと、該弁室Cに各々が連通する入口流路Cおよび出口流路Cが設けられ、該第一流入口から入口流路Aに連通する流路に第一分岐部が設けられ、該第二流出口から出口流路Bに連通する流路に第二分岐部が設けられ、該第一分岐部が該入口流路Cに連通する流路と、該第二分岐部が該出口流路Cに連通する流路が形成される連結ラインと、弁室と、該弁室に各々が連通する入口流路および出口流路と、該入口流路が第一流入口に連通される流路上に入口流路Cに分岐する返送分岐部が設けられ、該出口流路の端部に返送口が形成された返送ラインとを有し、該弁室Aに流入する流路の開閉を行う弁体Aを有する駆動部Aと、該弁室Bに流入する流路の開閉を行う弁体Bを有する駆動部Bと、該弁室Cに流入する流路の開閉を行う弁体Cを有する駆動部Cと、該弁室に流入する流路の開閉を行う弁体を有する駆動部とを具備することを第10の特徴とする。
前記フラッシング装置が、流路が形成された一つのベースブロックからなる本体に、弁室Aと、該弁室Aに各々が連通する入口流路Aおよび出口流路Aと、流体が流入する第一流入口と、前記供給ラインの中の任意の一つの供給ラインに連通する第一流出口とが設けられ、該第一流入口が該入口流路Aに連通する流路と、該第一流出口が該出口流路Aに連通する流路が形成される第一ラインと、弁室Bと、該弁室Bに各々が連通する入口流路Bおよび出口流路Bと、流体が流入する第二流入口と、前記供給ラインの中の他の一つの供給ラインに連通する第二流出口とが設けられ、該第二流入口が該入口流路Bに連通する流路と、該第二流出口が該出口流路Bに連通する流路が形成される第二ラインと、弁室Cと、該弁室Cに各々が連通する入口流路Cおよび出口流路Cが設けられ、該第一流入口から入口流路Aに連通する流路に第一分岐部が設けられ、該第二流出口から出口流路Bに連通する流路に第二分岐部が設けられ、該第一分岐部が該入口流路Cに連通する流路と、該第二分岐部が該出口流路Cに連通する流路から形成される第一連結ラインと、弁室Dと、該弁室Dに各々が連通する入口流路Dおよび出口流路Dと、流体が流入する第三流入口と、前記供給ラインの中の他の一つの供給ラインに連通する第三流出口とが設けられ、該第三流入口が該入口流路Cに連通する流路と、該第三流出口が該出口流路Dに連通する流路が形成される第三ラインと、弁室Eと、該弁室Eに各々が連通する入口流路Eおよび出口流路Eが設けられ、該第一分岐部から入口流路Aまたは入口流路Cに連通する流路に分岐部が設けられ、該第三流出口から出口流路Dに連通する流路に第三分岐部が設けられ、該分岐部が該入口流路Eに連通する流路と、該第三分岐部が該出口流路Eに連通する流路が形成される第二連結ラインと、弁室と、該弁室に各々が連通する入口流路および出口流路と、該入口流路が第一流入口に連通される流路上に入口流路Eに分岐する返送分岐部が設けられ、該出口流路の端部に返送口が形成された返送ラインとを有し、該弁室Aに流入する流路の開閉を行う弁体Aを有する駆動部Aと、該弁室Bに流入する流路の開閉を行う弁体Bを有する駆動部Bと、該弁室Cに流入する流路の開閉を行う弁体Cを有する駆動部Cと、該弁室Dに流入する流路の開閉を行う弁体Dを有する駆動部Dと、該弁室Eに流入する流路の開閉を行う弁体Eを有する駆動部Eと、該弁室に流入する流路の開閉を行う弁体を有する駆動部とを具備することを第11の特徴とする。
本発明のフラッシング装置1を設けることにより、供給ライン14、15の各々に流体を流す通常モードと、任意の一つの供給ライン14に流す純水を他の供給ライン15に流してフラッシングするフラッシングモードとを、フラッシング装置1の開閉弁の操作により流路を切り換えることで容易に選択することができる。また、フラッシング装置の各開閉弁を閉止することで、各供給ライン14、15に流れる流体を停止させ、各供給ライン14、15のメンテナンス等(修理、部品交換)を行うこともできる。
本発明のフラッシング装置1が配置される装置を有する供給ラインの数は、二つ以上であれば良く特に限定されない。主に二つの供給ライン、三つの供給ラインなどが一般的に好的に用いられている。また、フラッシング装置1の流出口と供給ラインの数は同じでなくても良く、例えば多数の供給ラインの内の一部の供給ラインの各々の最上流側にフラッシング装置1を設けても良い。
また、フラッシング装置1は、図4に示すように主ラインの流入口38から流入口38に連通する開閉弁43、45の上流側の任意の位置に接続され、供給ラインに接続せず端部に返送口42が形成される返送ラインに開閉弁46が設けられていることが好ましい。これは、各々の供給ラインに流す流体の供給を停止するときに、主ラインの流入口38に流入させる流体が純水などであり、流体を滞留させたくない場合に、各々の供給ラインへの流路を閉止すると同時に流入口38から流入する流体を返送口42から流出させ続けることができ、流体の滞留を防止してコンタミの発生や微生物が繁殖することなく水質の低下を防止できるので好適である。
本発明の各種開閉弁は、流体の流れを開放又は遮断する機能を有していれば、その構成は特に限定されるものでなく、手動によるものでも良く、エア駆動、電気駆動、磁気駆動などの自動によるものでも良い。自動の場合、各開閉弁の駆動を制御してフラッシング装置1を通常モードとフラッシングモードとを一括して切り替えられるようにしても良く、切り換え時の開閉操作が容易となるため好適である。特に返送開閉弁は、図8に示すような微小な開度を維持することができるニードル弁などの構成であることが好ましい。これは、微小な流れを調整することで、滞留防止のために流す流体を無駄に費やすことを防止できるので好適である。
また、本発明のフラッシング装置は図6乃至図16に示すように各開閉弁を流路の形成された一つのベースブロックに配設された構成にすることが好ましい。例えば図6ではベースブロックは本体131である。これは、フラッシング装置1aの流路がベースブロックである本体131内に形成されているため、部品点数を少なくできるので組み立てを容易に短時間で行うことができ、フラッシング装置1aをコンパクトにして設置場所のスペースを少なくすることができ、フラッシング装置1a内の流路を短くできるので流体抵抗を抑えることができ、フラッシング装置1aが一つの部材になるので設置が容易になり作業時間が短縮できるので好適である。
さらに、図11に示すように、フラッシング装置1bの本体331の上部と下部にそれぞれ設けられた一対の弁室が、略同一軸線上に配置されることが好ましい。これは、該弁室間をそれぞれ連通する流路は貫通孔を設けるだけなので加工手間が短縮され、流路を簡単且つ非常に短く形成することができるのでフラッシング装置1bの流体抵抗を低く抑えることができると共に、フラッシング装置1bに形成される各開閉弁を無駄なく集積することができ、フラッシング装置1bを非常にコンパクトに形成することができるため好適である。
本発明において、主ラインの開閉弁の上流側と、他のラインの開閉弁の下流側とが開閉弁を介して連通されてなる構成における流路の形状は特に限定されない。特にラインが三つ以上、例えば図3で示すような三ラインの場合、主ラインである第一ラインの第一開閉弁25の上流側と第二ラインの第二開閉弁26の下流側とが第一連結開閉弁28を介して連通されてなり、第一開閉弁25の上流側と第三開閉弁27の下流側とが第二連結開閉弁29を介して連通されてなる構成であるが、このときに第一流入口18に対して第一開閉弁25と第一連結開閉弁28と第二連結開閉弁29とがそれぞれ連通される流路が形成されるが、それぞれが連通されるのであれば流路の構成は特に限定されない。具体的に説明すると、図3では第一連結開閉弁28は、第一流入口18から第一開閉弁25に連通する流路に第一分岐部24を設けて第一分岐部から第一連結開閉弁28に連通する流路が設けられており、第二連結開閉弁29は、第一分岐部24と第一連結開閉弁28とを連通する流路に分岐部32を設けて分岐部32から第二連結開閉弁29に連通する流路が設けられた構成であるが、第一流入口18から第一開閉弁25に連通する流路の二箇所に分岐部をそれぞれ設けて各分岐部から第一連結開閉弁28と第二連結開閉弁29とにそれぞれ連通する流路を設けても良く、第一流入口18から第一開閉弁25に連通する流路の一箇所の分岐部から第一連結開閉弁28と第二連結開閉弁29とにそれぞれ連通する流路を設けても良い。これはラインが三つ以上でも同じであり、図6乃至図16のように一つのベースブロックに配設された構成の場合でも同様である。
また、本発明において返送ラインをフラッシング装置の流路に連通させる構成は、返送ラインが主ラインである第一開閉弁の第一流入口から第一流入口に連通する各開閉弁の上流側までの流路の任意の位置に連通されていれば流路の形状は特に限定されない。具体的に説明すると、図5では第一流入口53から第一開閉弁60に連通する流路に第一分岐部66を設けて第一分岐部66から第一連結開閉弁63に連通する流路が形成され、第一分岐部66と第一連結開閉弁63とを連通する流路に分岐部67を設けて分岐部67から第二連結開閉弁64に連通する流路が形成され、分岐部67と第二連結開閉弁64とを連通する流路に分岐部68を設けて分岐部68から返送開閉弁65に連通する流路が形成された構成であるが、第一流入口53から第一開閉弁60に連通する流路に別途分岐部を設けて返送開閉弁65に連通する流路を設けても良く、第一分岐部66からさらに分岐する流路を設けて返送開閉弁65に連通させても良く、第一分岐部66と第一連結開閉弁63とを連通する流路に別途分岐部を設けて返送開閉弁65に連通する流路を設けても良く、分岐部67からさらに分岐する流路を設けて返送開閉弁65に連通させても良い。また、図6乃至図16のように一つのベースブロックに配設された構成の場合でも同様であり、返送開閉弁65の設置位置もベースブロックである本体のどの位置に設けても良い。
本発明のフラッシング装置1に流入する流体は、流路を流れるものであれば、水、純水、工業用水などの水、アルコール、塩酸、フッ酸、硝酸、硫酸、過酸化水素水などの薬液、飲料品、液状の食品など、特に限定されない。このうち、主ラインの流入口である第一流入口2に流入する流体は、水、純水、工業用水などが好ましく、半導体分野において純水であることがより好ましい。これは第一流入口2に流入する流体で他の供給ラインをフラッシングすることで、各供給ラインを清潔に洗浄することができ、各供給ラインを洗浄するための洗浄水を供給するラインを別途設ける必要がないため好適である。これは供給ラインの数が多くなればなるほど顕著であり、多数の供給ラインを有する装置自体をコンパクトに形成することができる。
また、本発明の実施例ではフラッシング装置1が設けられる供給ラインを有する装置は、各々の供給ラインで流体制御を行い、該供給ラインを合流させて任意の比率で流体を混合させる構成であるが、各々の供給ラインのフラッシングが必要な装置であれば供給ラインの構成は特に限定されない。
また、本発明のフラッシング装置1の各部品の材質は、樹脂製であれば塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン(以下、PPと記す)、ポリエチレンなどいずれでも良いが、特に流体に腐食性流体を用いる場合はポリテトラフルオロエチレン(以下、PTFEと記す)、ポリビニリデンフルオロライド(以下、PVDFと記す)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合樹脂などのフッ素樹脂であることが好ましく、フッ素樹脂製であれば腐食性流体に用いることができ、また腐食性ガスが透過しても各部品の腐食の心配がなくなるため好適である。
本発明は以上のような構造をしており、以下の優れた効果が得られる。
(1)供給ラインを有する装置にフラッシング装置を設けることで、各々の供給ラインに流体を流す通常モードと、主ラインの流入口に流す流体を他の供給ラインに流してフラッシングするフラッシングモードとを容易に選択することができる。
(2)主ラインの流入口に流す流体が水や純水などの洗浄水であれば、他のラインのフラッシングを行なうことで他のラインの洗浄ができる。
(3)フラッシング装置の主ラインの流入口から該流入口に連通する開閉弁の上流側までの流路の任意の位置に連通し、返送開閉弁を介して返送口に連通する返送ラインを設けることで、各々の供給ラインへの流路を閉止すると同時に第一流入口から流入する流体を返送口から流出させ続けることができ、流体の滞留を防止してコンタミの発生や微生物が繁殖することなく水質の低下を防止できる。
(4)フラッシング装置の各開閉弁を流路の形成された一つのベースブロックに配設することで、部品点数を少なくできるので組み立てを容易に短時間で行うことができ、フラッシング装置をコンパクトにして設置場所のスペースを少なくすることができ、フラッシング装置内の流路を短くできるので流体抵抗を抑えることができ、フラッシング装置が一つの部材になるので設置が容易になり作業時間が短縮できる。
(5)フラッシング装置の本体の上部と下部にそれぞれ設けられた一対の弁室が、略同一軸線上に配置されると、フラッシング装置の加工手間が短縮され、流路を簡単且つ非常に短く形成することができるのでフラッシング装置の流体抵抗を低く抑えることができると共に、フラッシング装置に形成される弁を無駄なく集積することができ、フラッシング装置を非常にコンパクトに形成することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面に示す実施例を参照して説明するが、本発明が本実施例に限定されないことは言うまでもない。図1は本発明のフラッシング装置の第一の実施例を模式的に示す構成図である。図2は開閉弁の縦断面図である。図3は本発明のフラッシング装置の第二の実施例を模式的に示す構成図である。図4は本発明のフラッシング装置の第三の実施例を模式的に示す構成図である。図5は本発明のフラッシング装置の第四の実施例の流路を模式的に示す構成図である。図6は本発明のフラッシング装置の第五の実施例の縦断面図である。図7は本発明のフラッシング装置の第六の実施例の縦断面図である。図8は本発明のフラッシング装置の第七の実施例の縦断面図である。図9は図8の要部拡大縦断面図である。図10は本発明のフラッシング装置の第八の実施例の縦断面図である。図11は本発明のフラッシング装置の第九の実施例の縦断面図である。図12は第九の実施例の流路を模式的に示す斜視図である。図13は本発明のフラッシング装置の第十の実施例の縦断面図である。図14は第十の実施例の流路を模式的に示す斜視図である。図15は本発明のフラッシング装置の第十一の実施例の縦断面図である。図16は本発明のフラッシング装置の第十二の実施例の縦断面図である。図17は従来の流量制御装置の構成図である。
以下、図1、図2に基づいて本発明の第一の実施例であるフラッシング装置が設置されてなる装置について説明する。
1は二つの供給ラインを有する装置の各々の供給ラインの最上流側に設置されたフラッシング装置である。フラッシング装置1の構成は以下の通りである。
フラッシング装置1は、流体が流入する第一流入口2および第二流入口3と、流体が流出する第一流出口4および第二流出口5が設けられ、第一開閉弁7、第二開閉弁8、連結開閉弁9がそれぞれ設置されている。第一流入口2に連通する流路は、第一開閉弁7の上流側にある第一分岐部6で二つの流路に分かれ、第一開閉弁7と連結開閉弁9とにそれぞれ連通する流路が形成されている。また第一開閉弁7から第一流出口4へと連通する流路が形成されている。第二流入口3に連通する流路は、第二開閉弁8に連通し、第二開閉弁8から第二開閉弁8の下流側にある第二分岐部10に連通する流路は第二分岐部10で二つの流路に分かれ、前記連結開閉弁9と第二流出口5とにそれぞれ連通する流路が形成されている。第一流出口4は後記第一供給ライン14に連通し、第二流出口5は後記第二供給ライン15に連通している。
このとき、第一流入口2から第一開閉弁7を通って第一流出口4に連通して形成される流路は主ラインである第一ラインとなり、第二流入口3から第二開閉弁8を通って第二流出口5に連通して形成される流路は他のラインである第二ラインとなり、第一分岐部6から連結開閉弁9を通って第二分岐部10に連通して形成される流路は連結ラインとなる。
ここで、第一開閉弁7、第二開閉弁8、連結開閉弁9の構成を説明する(図2参照)。各開閉弁7、8、9は同じ構成をしており、本体101、駆動部102、ピストン103、ダイヤフラム押さえ104、弁体105で形成される。
101はPTFE製の本体であり、軸線方向上端の中央に弁室106と、弁室106と連通した入口流路107と出口流路108とを有しており、本体101の上面における弁室106の外側には環状溝109が設けられている。
102はPVDF製の駆動部であり、内部に円筒状のシリンダ部110が設けられ、前記本体101の上部にボルト・ナット(図示せず)で固定されている。駆動部102の側面にはシリンダ部110の上側及び下側にそれぞれ連通された一対の作動流体供給口111、112が設けられている。
103はPVDF製のピストンであり、駆動部102のシリンダ部110内に密封状態且つ軸線方向に上下動自在に嵌挿されており、底面中央にロッド部113が垂下して設けられている。
104はPVDF製のダイヤフラム押さえであり、中央部にピストン103のロッド部113が貫通する貫通孔114を有しており、本体101と駆動部102の間に挟持されている。
105は弁室106に収容されているPTFE製の弁体であり、ダイヤフラム押さえ104の貫通孔114を貫通し且つダイヤフラム押さえ104の下面から突出した前記ピストン103のロッド部113の先端に螺着されており、ピストン103の上下動に合わせて軸線方向に上下するようになっている。弁体105は外周にダイヤフラム115を有しており、ダイヤフラム115の外周縁は本体101の環状溝109内に嵌挿されており、ダイヤフラム押さえ104と本体101との間に挟持されている。
14はフラッシング装置1の第一流出口4に連通する第一供給ラインである。第一供給ライン14には流体の流量を計測する流量計測器11と、流体の圧力を制御する流体制御弁12と、流量計測器11で測定した流量に応じて流体制御弁12の開度を制御する制御部13が設けられている。
15はフラッシング装置の第二流出口に連通する第二供給ラインである。第二供給ライン15の構成は、第一供給ライン14と同様なので説明を省略する。
第一供給ライン14および第二供給ライン15の最下流側には、該供給ライン14、15の合流部16を有している。
次に、本発明の第一の実施例であるフラッシング装置が設置されてなる装置の作動について説明する。
まず、各開閉弁7、8、9の作動について説明する。作動流体供給口112から外部より作動流体として圧縮空気が注入されると、圧縮空気の圧力でピストン103が押し上げられるためこれと接合されているロッド部113は上方へ引き上げられ、ロッド部113の下端部に接合された弁体105も上方へ引き上げられ弁は開状態となる。
一方、作動流体供給口111から圧縮空気が注入されると、ピストン103が押し下げられるのにともなって、ロッド部113とその下端部に接合された弁体105も下方へ押し下げられ、弁は閉状態となる。
次に、各開閉弁7、8、9の開閉を切り換えて、通常モードにした場合とフラッシングモードにした場合の作動について説明する。
通常モードにおいては、第一開閉弁7と第二開閉弁8を開状態とし、連結開閉弁9を閉状態とする。このとき第一ラインと第二ラインに各々独立して流体が流れるようになる。ここで第一流入口2に純水を流入させ、第二流入口3に塩酸を流入させる。第一流入口2に流入した純水は開状態の第一開閉弁7を通過して第一流出口4から第一供給ライン14に流入する。第二流入口3に流入した塩酸は開状態の第二開閉弁8を通過して第二流出口5から第二供給ライン15に流入する。第一供給ライン14および第二供給ライン15では流量が設定流量になるように制御されて合流部16に流れる。合流部16で純水と塩酸が混合されることにより、設定された比率で混合された混合流体が装置から流出される。
ここで第一供給ライン14に流入した純水と、第二供給ライン15に流入した塩酸が、それぞれフィードバック制御により設定流量に制御される作動を説明する。流量計測器11に流入した流体は、流量計測器11で実流量を計測された後、流体制御弁12に流入する。流量計測器11で計測された実流量は電気信号に変換されて制御部13に出力され、制御部13で任意の設定流量に対して、リアルタイムに計測された実流量との偏差から、偏差をゼロにするように流体制御弁12を駆動させる信号を出力し、流体制御弁12の開度を変化させる。このため、流体制御弁12に流入した純水または塩酸は、設定流量と計測された流量の偏差がゼロに収束されるように、つまり流量が設定流量で一定値となるように流体制御弁12で制御される。
フラッシングモードにおいては、第一開閉弁7と第二開閉弁8を閉状態とし、連結開閉弁9を開状態とする。このとき第一流入口2から連結ラインを通って第二流出口5に流れる流路が形成される。ここで第一流入口2に純水を流入させる。第一流入口2に流入した純水は、第一分岐部6、連結開閉弁9、第二分岐部10を通過して、第二流出口5から第二供給ライン15に流入する。純水を流し続けることにより、第二供給ライン15は純水でフラッシングされ、第二供給ライン15内に残っていた塩酸やその他の不純物は純水で洗浄される。
以上の作動により、フラッシング装置1を設けることで、第一、第二供給ライン14、15の各々に流体を流す通常モードと、第一供給ライン14に流す純水を第二供給ライン15に流してフラッシングするフラッシングモードとを、フラッシング装置1の各種開閉弁の操作により流路を切り換えることで容易に選択することができる。第一供給ライン14に流す流体が水や純水などの洗浄水であれば、他のラインのフラッシングを行なうことで他のラインの洗浄を行うことができる。また、フラッシング装置1に形成された流路は単純な構成なので、フラッシング装置1を製造するための配管が必要最低限で済み、組み立て作業が短時間で行うことができる。
次に、図3に基づいて本発明の第二の実施例であるフラッシング装置が設置されてなる装置について説明する。
17は三つの供給ラインを有する装置の各々の供給ラインの最上流側に設置されたフラッシング装置である。フラッシング装置17の構成は以下の通りである。
フラッシング装置17は、流体が流入する第一流入口18、第二流入口19および第三流入口20と、流体が流出する第一流出口21、第二流出口22および第三流出口23が設けられ、第一開閉弁25、第二開閉弁26、第三開閉弁27、第一連結開閉弁28、第二連結開閉弁29がそれぞれ設置されている。第一流入口18に連通する流路は、第一開閉弁25の上流側にある第一分岐部24で二つの流路に別れ、第一開閉弁25と第一連結開閉弁28とにそれぞれ連通する流路が形成されている。また第一分岐部24と第一連結開閉弁28とを連通する流路には分岐部32が設けられ、分岐部32と第二連結開閉弁29とを連通する流路が形成されている。また第一開閉弁25から第一流出口21へと連通する流路が形成されている。第二流入口19に連通する流路は第二開閉弁26に連通し、第二開閉弁26から第二開閉弁26の下流側にある第二分岐部30に連通する流路は第二分岐部30で二つの流路に分かれ、前記第一連結開閉弁28と第二流出口22とにそれぞれ連通する流路が形成されている。第三流入口20に連通する流路は第三開閉弁27に連通し、第三開閉弁27から第三開閉弁27の下流側にある第三分岐部31に連通する流路は第三分岐部31で二つの流路に分かれ、前記第二連結開閉弁29と第三流出口23とにそれぞれ連通する流路が形成されている。第一流出口21は後記第一供給ライン33に連通し、第二流出口22は後記第二供給ライン34に連通し、第三流出口23は後記第三供給ライン35に連通している。各開閉弁の構成は第一の実施例と同様であるので説明を省略する。
このとき、第一流入口18から第一開閉弁25を通って第一流出口21に連通して形成される流路は主ラインである第一ラインとなり、第二流入口19から第二開閉弁26を通って第二流出口22に連通して形成される流路は他のラインである第二ラインとなり、第三流入口20から第三開閉弁27を通って第三流出口23に連通して形成される流路は他のラインである第三ラインとなり、第一分岐部24から第一連結開閉弁28を通って第二分岐部30に連通して形成される流路は第一連結ラインとなり、第一分岐部24から分岐部32と第二連結開閉弁29を通って第三分岐部31に連通して形成される流路は第二連結ラインとなる。
33はフラッシング装置17の第一流出口21に連通する第一供給ライン、34は第二流出口22に連通する第二供給ライン、35は第三流出口23に連通する第三供給ラインである。該供給ライン33、34、35の構成は、第一の実施例の供給ラインの構成と同様なので説明を省略する。第一供給ライン33、第二供給ライン34および第三供給ライン35の最下流側には、該供給ラインの合流部36を有している。
次に、本発明の第二の実施例であるフラッシング装置が設置されてなる装置の作動について説明する。
通常モードにおいては、第一開閉弁25と第二開閉弁26と第三開閉弁27を開状態とし、第一連結開閉弁28と第二連結開閉弁29を閉状態とする。このとき第一ラインと第二ラインと第三ラインに各々独立して流体が流れるようになる。ここで第一流入口18に純水を流入させ、第二流入口19に塩酸を流入させ、第三流入口20に過酸化水素水を流入させる。第一流入口18に流入した純水は開状態の第一開閉弁25を通過して第一流出口21から第一供給ライン33に流入し、第二流入口19に流入した塩酸は開状態の第二開閉弁26を通過して第二流出口22から第二供給ライン34に流入し、第三流入口20に流入した過酸化水素水は開状態の第三開閉弁27を通過して第三流出口23から第三供給ライン35に流入する。第一供給ライン33、第二供給ライン34および第三供給ライン35では流量が設定流量になるように制御されて合流部36に流れる。合流部36で純水と塩酸と過酸化水素水が混合されることにより、設定された比率で混合された混合流体が装置から流出される。各供給ラインの作動は第一の実施例と同様であるので説明を省略する。
フラッシングモードにおいては、フラッシング装置17の開閉弁の切り換えにより、第二供給ライン34のフラッシングと第三供給ライン35のフラッシングを選択できる。
第二供給ライン34をフラッシングする場合、第一開閉弁25、第二開閉弁26、第三開閉弁27および第二連結開閉弁29を閉状態とし、第一連結開閉弁28を開状態とする。このとき第一流入口18から第一連結ラインを通って第二流出口22に流れる流路が形成される。ここで第一流入口18に純水を流入させる。第一流入口18に流入した純水は、第一分岐部24、第一連結開閉弁28、第二分岐部30を通過して、第二流出口22から第二供給ライン34に流入する。純水を流し続けることにより、第二供給ライン34は純水でフラッシングされ、第二供給ライン34内が洗浄される。
第三供給ライン35をフラッシングする場合、第一開閉弁25、第二開閉弁26、第三開閉弁27および第一連結開閉弁28を閉状態とし、第二連結開閉弁29を開状態とする。このとき第一流入口18から第二連結ラインを通って第三流出口23に流れる流路が形成される。ここで第一流入口18に純水を流入させる。第一流入口18に流入した純水は、第一分岐部24、分岐部32、第二連結開閉弁29、第三分岐部31を通過して、第三流出口23から第三供給ライン35に流入する。純水を流し続けることにより、第三供給ライン35は純水でフラッシングされ、第三供給ライン35内が洗浄される。
以上の作動により、フラッシング装置17を設けることで、第一、第二、第三供給ライン33、34、35の各々に流体を流す通常モードと、第一供給ライン33に流す純水を第二供給ライン34または第三供給ライン35に流してフラッシングするフラッシングモードを、フラッシング装置17の各種開閉弁の操作により流路を切り換えることで容易に選択することができる。また、第一供給ライン33に流す流体が水や純水などの洗浄水であれば、フラッシングにより他のラインの洗浄を行うことができる。なお、フラッシングを行うのに充分な純水を流せるのであれば、第一連結開閉弁28と第二連結開閉弁29を同時に開状態にして、第二供給ライン34と第三供給ライン35に対して同時にフラッシングを行っても良い。
ここで、四つ以上の供給ラインを有する装置の最上流側に設置された場合のフラッシング装置について説明する。
供給ラインが四つ以上の場合、第一、第二の実施例と同様に、フラッシング装置に流入口と流出口を設け、主ラインとなる第一ラインに、他のラインが連結ラインによって主ラインの開閉弁の上流側と他のラインの開閉弁の下流側とを連通するように形成されれば良い。このとき、主ラインと他のライン(連結ラインは除く)の合計数は供給ラインと同数に設けられる。
これにより、フラッシング装置を設けることで、複数の供給ラインの各々に流体を流す場合と、第一供給ラインを流れる流体を他の供給ラインにそれぞれ流してフラッシングする場合とを、フラッシング装置の開閉弁の操作により流路を切り換えることで容易に選択することができる。これは供給ラインの数が多数であっても対応が可能であり、供給ラインが多くてもコンパクトなフラッシング装置を形成することができる。
次に、図4に基づいて本発明の第三の実施例であるフラッシング装置について説明する。
37は二つの供給ラインを有する装置の各々の供給ラインの最上流側に設置されたフラッシング装置である。フラッシング装置37の構成は以下の通りである。
フラッシング装置37は、流体が流入する第一流入口38および第二流入口39と、流体が流出する第一流出口40、第二流出口41および返送口42が設けられ、第一開閉弁43、第二開閉弁44、連結開閉弁45および返送開閉弁46がそれぞれ設置されている。第一流入口38に連通する流路は、第一開閉弁43の上流側にある第一分岐部47で二つの流路に分かれ、第一開閉弁43と連結開閉弁45にそれぞれ連通する流路が形成されている。また第一分岐部47と連結開閉弁45とを連通する流路には分岐部48が設けられ、分岐部48と返送開閉弁46とを連通する流路が形成されている。また第一開閉弁43から第一流出口40へと連通する流路が形成され、返送開閉弁46から返送口42に連通する流路が形成されている。第二流入口39に連通する流路は第二開閉弁44に連通し、第二開閉弁44から第二開閉弁44の下流側にある第二分岐部49に連通する流路は第二分岐部49で二つの流路に分かれ、前記連結開閉弁45と第二流出口41とにそれぞれ連通する流路が形成されている。第一流出口40は第一供給ライン50に連通し、第二流出口41は第二供給ライン51に連通している。各開閉弁の構成や、各供給ラインの構成は第一の実施例と同様なので説明を省略する。
このとき、第一流入口38から第一開閉弁43を通って第一流出口40に連通して形成される流路は主ラインである第一ラインとなり、第二流入口39から第二開閉弁44を通って第二流出口41に連通して形成される流路は他のラインである第二ラインとなり、第一分岐部47から連結開閉弁45を通って第二分岐部49に連通して形成される流路は連結ラインとなり、第一分岐部47から分岐部48と返送開閉弁46を通って返送口42に連通して形成される流路は返送ラインとなる。
次に、本発明の第三の実施例であるフラッシング装置の作動について説明する。
第一流入口38に純水を流入させ、第二流入口39に塩酸を流入させた装置において、装置を停止させて全ての供給ラインに流体を流すのを止める場合、返送開閉弁46を開状態にした後、第一開閉弁43、第二開閉弁44、連結開閉弁45を閉状態とし、各供給ラインに流れる流体を止める。このとき、第二流入口39から流入する塩酸の流れは停止されるが、第一流入口38から流入する純水は第一分岐部47を通って分岐部48から返送ラインを流れ返送口42から流出される。純水は滞留するとコンタミの発生や微生物が繁殖してしまい水質が低下するため流れを止めることができず、常に流れる状態にしておかなくてはならないので、本実施例の構成によりフラッシング装置37の開閉弁の操作により各供給ラインに流れる流体を停止すると同時に、純水を流れた状態のままにしておくことができ、純水の水質を低下することなく維持することができる。本実施例の他の作動は第一の実施例と同様なので説明を省略する。
次に、図5に基づいて本発明の第四の実施例であるフラッシング装置について説明する。
52は三つの供給ラインを有する装置の各々の供給ラインの最上流側に設置されたフラッシング装置である。フラッシング装置52の構成は以下の通りである。
フラッシング装置52は、流体が流入する第一流入口53、第二流入口54および第三流入口55と、流体が流出する第一流出口56、第二流出口57、第三流出口58および返送口59が設けられ、第一開閉弁60、第二開閉弁61、第三開閉弁62、第一連結開閉弁63、第二連結開閉弁64および返送開閉弁65がそれぞれ設置されている。第一流入口53に連通する流路は、第一開閉弁60の上流側にある第一分岐部66で二つの流路に別れ、第一開閉弁60と第一連結開閉弁63とにそれぞれ連通する流路が形成されている。また第一分岐部66と第一連結開閉弁63とを連通する流路には分岐部67が設けられ、分岐部67と第二連結開閉弁64とを連通する流路が形成されている。また分岐部67と第二連結開閉弁64とを連通する流路には分岐部68が設けられ、分岐部68と返送開閉弁65とを連通する流路が形成されている。また第一開閉弁60から第一流出口56へと連通する流路が形成され、返送口59から返送開閉弁65に連通する流路が設けられている。第二流入口54に連通する流路は第二開閉弁61に連通し、第二開閉弁61から第二開閉弁61の下流側にある第二分岐部69に連通する流路は第二分岐部69で二つの流路に分かれ、前記第一連結開閉弁63と第二流出口57とにそれぞれ連通する流路が形成されている。第三流入口55に連通する流路は第三開閉弁62に連通し、第三開閉弁62から第三開閉弁62の下流側にある第三分岐部70に連通する流路は第三分岐部70で二つの流路に分かれ、前記第二連結開閉弁64と第三流出口58とにそれぞれ連通する流路が形成されている。第一流出口56は後記第一供給ライン71に連通し、第二流出口57は後記第二供給ライン72に連通し、第三流出口58は後記第三供給ライン73に連通している。各開閉弁の構成や、各供給ラインの構成は第二の実施例と同様なので説明を省略する。
このとき、第一流入口53から第一開閉弁60を通って第一流出口56に連通して形成される流路は主ラインである第一ラインとなり、第二流入口54から第二開閉弁61を通って第二流出口57に連通して形成される流路は他の供給ラインである第二ラインとなり、第三流入口55から第三開閉弁62を通って第三流出口58に連通して形成される流路は他の供給ラインである第三ラインとなり、第一分岐部66から第一連結開閉弁63を通って第二分岐部69に連通して形成される流路は第一連結ラインとなり、第一分岐部66から分岐部67と第二連結開閉弁64を通って第三分岐部70に連通して形成される流路は第二連結ラインとなり、第一分岐部66から分岐部68と返送開閉弁65を通って返送口59に連通して形成される流路は返送ラインとなる。
次に、本発明の第四の実施例であるフラッシング装置の作動について説明する。
第一流入口53に純水を流入させ、第二流入口54に塩酸を流入させ、第三流入口55に過酸化水素水を流入させた装置において、装置を停止させて全ての供給ラインに流体を流すのを止める場合、返送開閉弁65を開状態にした後、第一開閉弁60、第二開閉弁61、第三開閉弁62、第一連結開閉弁63および第二連結開閉弁64を閉状態とし、各供給ラインに流れる流体を止める。このとき、第二流入口54、第三流入口55に流入する塩酸と過酸化水素水の流れは停止されるが、第一流入口53から流入する純水は第一分岐部66と分岐部67を通って分岐部68から返送ラインを流れて返送口59から流出される。純水は滞留するとコンタミの発生や微生物が繁殖してしまい水質が低下するため流れを止めることができず、常に流れる状態にしておかなくてはならないので、本実施例の構成によりフラッシング装置52の開閉弁の操作により各供給ラインに流れる流体を停止すると同時に、純水を流れた状態のままにしておくことができ、純水の水質を低下することなく維持することができる。本実施例の他の作動は第二の実施例と同様なので説明を省略する。
ここで、四つ以上の供給ラインを有する装置の最上流側に設置された場合のフラッシング装置について説明する。
供給ラインが四つ以上の場合、第一、第二の実施例と同様に、フラッシング装置に流入口と流出口を設け、これらとは別に返送口を設け、主ラインとなる第一ラインに、他のラインが連結ラインによって主ラインの開閉弁の上流側と他のラインの開閉弁の下流側とを連通し、主ラインに設けられた開閉弁および連結ラインに設けられた開閉弁の上流側に接続され供給ラインに接続せず端部に返送口が形成される返送ラインに開閉弁が設けられれば良い。このとき、主ラインと他のライン(連結ラインと返送ラインは除く)の合計数は供給ラインと同数に設けられる。これにより、多数の供給ラインにおいても、各供給ラインへの流体供給を停止する場合、返送口から主ラインに流す純水を流し続けることができるので、純水の水質を低下することなく維持することができる。
次に、図6に基づいて本発明の第五の実施例であるフラッシング装置について説明する。なお、図6では流路の構成がわかるように流出口に連通する流路を模式的に示している。
1aは第一の実施例のフラッシング装置1の各種開閉弁が流路の形成されたベースプレートに設けられた場合のフラッシング装置である。フラッシング装置1aはベースプレートである本体131と、流路の開閉を行う駆動部132、133、134とで形成されている。その各々の構成は以下の通りである。
131はPTFE製の本体である。本体131の上部には略すり鉢形状の弁室A135、弁室B136および弁室C137が設けられている。弁室A135の底面には後記弁体A150の圧接によって流路の全閉シールを行う弁座が形成され、弁座の中心に設けられた連通口に連通する入口流路A138と弁室A135に連通する出口流路A139を有している。弁室B136および弁室C137も、弁室A135と同様に底面に弁座が形成され、弁室B136にそれぞれ連通する入口流路B140と出口流路B141、弁室C137にそれぞれ連通する入口流路C142と出口流路C143が設けられている。
また、本体131の一方の側の側面には第一流入口144と第二流入口145が設けられ、他方の側の側面には第一流出口146と第二流出口147が設けられている。第一流入口144に連通する流路は、第一分岐部148で二つの流路に分かれ、入口流路A138と入口流路C142とにそれぞれ連通する流路が形成されている。また第一流出口146に連通する流路は、出口流路A139に連通している。第二流入口145に連通する流路は、入口流路B140に連通している。第二流出口147に連通する流路は、第二分岐部149で二つの流路に分かれ、出口流路B141と出口流路C143とにそれぞれ連通する流路が形成されている。また、第一流出口146は第一供給ライン(図示せず)に連通し、第二流出口147は第二供給ライン(図示せず)に連通する。
このとき、第一流入口144から入口流路A138、弁室A135、出口流路A139を通って第一流出口146に連通して形成される流路は主ラインである第一ラインとなり、第二流入口145から入口流路B140、弁室B136、出口流路B141を通って第二流出口147に連通して形成される流路は他のラインである第二ラインとなり、第一分岐部148から入口流路C142、弁室C137、出口流路C143を通って第二分岐部149に連通して形成される流路は連結ラインとなる。
132、133、134はPVDF製の駆動部A、B、Cである。駆動部A132、駆動部B133、駆動部C134には弁室A135、弁室B136、弁室C137の弁座に圧接離間することで弁の開閉を行う弁体A150、弁体B151、弁体C152が設けられている。該駆動部132、133、134の構成は、図2の開閉弁の駆動部102と同じ構成であるので説明を省略する。
次に、本発明の第五の実施例であるフラッシング装置の作動について説明する。
通常モードにおいては、弁体A150と弁体B151を上方へ引き上げて弁室A135と弁室B136を開状態とし、弁体C152を下方へ押し下げて弁室C137を閉状態とする(図6の状態)。このとき第一ラインと第二ラインに各々独立して流体が流れるようになる。ここで第一流入口144に純水を流入させ、第二流入口145に塩酸を流入させる。第一流入口144に流入した純水は入口流路A138、弁室A135、出口流路A139を通過して第一流出口146から第一供給ライン(図示せず)に流入し、第二流入口145に流入した塩酸は入口流路B140、弁室B136、出口流路B141を通過して第二流出口147から第二供給ライン(図示せず)に流入する。各供給ラインの作用は第一の実施例と同様である。
フラッシングモードにおいては、弁体A150と弁体B151を下方へ押し下げて弁室A135と弁室B136を閉状態とし、弁体C152を上方へ引き上げて弁室C137を開状態とする。このとき第一流入口144から連結ラインを通って第二流出口147に流れる流路が形成される。ここで第一流入口144に純水を流入させる。第一流入口144に流入した純水は、第一分岐部148、入口流路C142、弁室C137、出口流路C143、第二分岐部149を通過して、第二流出口147から第二供給ライン(図示せず)に流入する。純水を流し続けることにより、第二供給ラインは純水でフラッシングされ、第二供給ライン内が洗浄される。
以上の作動により、本実施例のフラッシング装置1aを設けることにより、第一の実施例と同様に通常モードとフラッシングモードを容易に選択できる。また、本実施例のフラッシング装置1aはベースブロックである本体131に流路が形成されることにより、フラッシング装置1aを一つの部材として設けることができるので、フラッシング装置1aをコンパクトに形成でき、流路が短くできるので流体抵抗を抑えることができ、またフラッシング装置1aの流路を配管などで設ける必要がないので部品点数を少なくすることができる。
次に、図7に基づいて本発明の第六の実施例であるフラッシング装置について説明する。なお、図7では流路の構成がわかるように流出口に連通する流路を模式的に示している。
17aは第二の実施例のフラッシング装置17の各種開閉弁が流路の形成されたベースプレートに設けられた場合のフラッシング装置である。フラッシング装置17aはベースプレートである本体161と、流路の開閉を行う駆動部162、163、164、165、166とで形成されている。その各々の構成は以下の通りである。
161はPTFE製の本体である。本体161の上部には略すり鉢形状の弁室A167、弁室B168、弁室C169、弁室D170、および弁室E171が設けられている。弁室A167の底面には後記弁体A192の圧接によって流路の全閉シールを行う弁座が形成され、弁座の中心に設けられた連通口に連通する入口流路A172と弁室A167に連通する出口流路A173を有している。弁室B168、弁室C169、弁室D170および弁室E171も、弁室A167と同様に底面に弁座が形成され、弁室B168にそれぞれ連通する入口流路B174と出口流路B175、弁室C169にそれぞれ連通する入口流路C176と出口流路C177、弁室D170にそれぞれ連通する入口流路D178と出口流路D179、弁室E171にそれぞれ連通する入口流路E180と出口流路E181が設けられている。
また、本体161の一方の側の側面には第一流入口182と第二流入口183と第三流入口184が設けられ、他方の側の側面には第一流出口185と第二流出口186と第三流出口187が設けられている。第一流入口182に連通する流路は、第一分岐部188で二つの流路に分かれ、入口流路A172と入口流路C176とにそれぞれ連通する流路が形成されている。第一分岐部188と入口流路C176とを連通する流路には分岐部191が設けられ、分岐部191と入口流路E180とを連通する流路が形成されている。第一流出口185に連通する流路は、出口流路A173に連通している。第二流入口183に連通する流路は、入口流路B174に連通している。第二流出口186に連通する流路は、第二分岐部189で二つの流路に分かれ、出口流路B175と出口流路C177とにそれぞれ連通する流路が形成されている。第三流入口184に連通する流路は、入口流路D178に連通している。第三流出口187に連通する流路は、第三分岐部190で二つの流路に分かれ、出口流路D179と出口流路E181とにそれぞれ連通する流路が形成されている。また、第一流出口185は第一供給ライン(図示せず)に連通し、第二流出口186は第二供給ライン(図示せず)に連通し、第三流出口187は第三供給ライン(図示せず)に連通する。
このとき、第一流入口182から入口流路A172、弁室A167、出口流路A173を通って第一流出口185に連通して形成される流路は主ラインである第一ラインとなり、第二流入口183から入口流路B174、弁室B168、出口流路B175を通って第二流出口186に連通して形成される流路は他のラインである第二ラインとなり、第三流入口184から入口流路D178、弁室D170、出口流路D179を通って第三流出口187に連通して形成される流路は他のラインである第三ラインとなり、第一分岐部188から入口流路C176、弁室C169、出口流路C177を通って第二分岐部189に連通して形成される流路は第一連結ラインとなり、第一分岐部188から分岐部191、入口流路E180、弁室E171、出口流路E181を通って第三分岐部190に連通して形成される流路は第二連結ラインとなる。
162、163、164、165、166はPVDF製の駆動部A、B、C、D、Eである。駆動部A162、駆動部B163、駆動部C164、駆動部D165、駆動部E166には弁室A167、弁室B168、弁室C169、弁室D170、弁室E171の弁座に圧接離間することで弁の開閉を行う弁体A192、弁体B193、弁体C194、弁体D195、弁体E196が設けられている。該駆動部162、163、164、165、166の構成は、図2の開閉弁の駆動部102と同じ構成であるので説明を省略する。
次に、本発明の第六の実施例であるフラッシング装置の作動について説明する。
通常モードにおいては弁体A192と弁体B193と弁体D195を上方へ引き上げて弁室A167と弁室B168と弁室D170を開状態とし、弁体C194と弁体E196を下方へ押し下げて弁室C169と弁室E171を閉状態とする(図7の状態)。このとき第一ラインと第二ラインと第三ラインに各々独立して流体が流れるようになる。ここで第一流入口182に純水を流入させ、第二流入口183に塩酸を流入させ、第三流入口184に過酸化水素水を流入させる。第一流入口182に流入した純水は入口流路A172、弁室A167、出口流路A173を通過して第一流出口185から第一供給ライン(図示せず)に流入し、第二流入口183に流入した塩酸は入口流路B174、弁室B168、出口流路B175を通過して第二流出口186から第二供給ライン(図示せず)に流入し、第三流入口184に流入した過酸化水素水は入口流路D178、弁室D170、出口流路D179を通過して第三流出口187から第三供給ライン(図示せず)に流入する。各供給ラインの作用は第二の実施例と同様である。
次に、フラッシングモードにおいては、フラッシング装置17aの開閉弁の切り換えにより、第二供給ラインのフラッシングと第三供給ラインのフラッシングを選択できる。
第二供給ラインをフラッシングする場合、弁体A192、弁体B193、弁体D195および弁体E196を下方へ押し下げて弁室A167、弁室B168、弁室D170および弁室E171を閉状態とし、弁体C194を上方へ引き上げて弁室C169を開状態とする。このとき第一流入口182から第一連結ラインを通って第二流出口185に流れる流路が形成される。ここで第一流入口182に純水を流入させる。第一流入口182に流入した純水は、第一分岐部188、入口流路C176、弁室C169、出口流路C177、第二分岐部189を通過して、第二流出口186から第二供給ラインに流入する。純水を流し続けることにより、第二供給ラインは純水でフラッシングされ、第二供給ライン内が洗浄される。
第三供給ラインをフラッシングする場合、弁体A192、弁体B193、弁体C194および弁体D195を下方へ押し下げて弁室A167、弁室B168、弁室C169および弁室D170を閉状態とし、弁体E196を上方へ引き上げて弁室E171を開状態とする。このとき第一流入口182から第二連結ラインを通って第三流出口187に流れる流路が形成される。ここで第一流入口182に純水を流入させる。第一流入口182に流入した純水は、第一分岐部188、分岐部200、入口流路E180、弁室E171、出口流路E181、第三分岐部191を通過して、第三流出口187から第三供給ラインに流入する。純水を流し続けることにより、第三供給ラインは流入した純水でフラッシングされ、第三供給ライン内が洗浄される。
以上の作動により、本実施例のフラッシング装置17aを設けることにより、第二の実施例と同様に通常モードとフラッシングモードを容易に選択できる。また、本実施例のフラッシング装置17aは本体161である一つのベースブロックに流路が形成されることにより、フラッシング装置17aを一つの部材として設けることができ、フラッシング装置17aの流路を配管などで設ける必要がないので部品点数が少なくて済み、フラッシング装置17aをよりコンパクトに形成でき、流路が短くできるので流体抵抗を抑えることができる。
ここで、四つ以上の供給ラインを有する装置の最上流側に設置された場合のフラッシング装置について説明する。
供給ラインが四つ以上の場合、第五、第六の実施例と同様に、フラッシング装置に流入口と流出口を設け、主ラインとなる第一ラインに、他のラインが連結ラインによって主ラインの開閉弁の上流側と他のラインの開閉弁の下流側とを連通するように形成されれば良い。このとき、主ラインと他のライン(連結ラインは除く)の合計数は供給ラインと同数に設けられる。これにより、供給ラインの数が多数であっても対応が可能であり、供給ラインが多くてもコンパクトなフラッシング装置を形成することができる。
次に、図8、図9に基づいて本発明の第七の実施例であるフラッシング装置について説明する。なお、図8では流路の構成がわかるように流出口に連通する流路を模式的に示している。
37aは第五の実施例のフラッシング装置に返送開閉弁74および返送口75とが設けられたフラッシング装置である。その各々の構成は以下の通りである。
74はフラッシング装置37aの本体131aに配設された返送開閉弁である。返送開閉弁74は、本体131aに流路が設けられ、隔膜216、第二ステム217、隔膜押さえ218、第一ステム219、第一ステム支持体220、ボンネット221で形成される。
本体131aの側面には略すり鉢形状の弁室211が設けられ、弁室の底面には後記弁体222の圧接によって流路の全閉シールを行う弁座が形成され、弁座の中心に設けられた連通口に連通する入口流路212と弁室211に連通する出口流路213を有している。入口流路212から第一流入口144aに連通される流路上には入口流路A138aに分岐する第一分岐部148aと、入口流路C142aに分岐する返送分岐部214が設けられている。また出口流路213には本体131a側面に設けられた返送口75に連通する流路が設けられている。また、本体の側面における弁室の外側には環状溝215が設けられている。
216はPTFE製の隔膜であり、隔膜216の下部に接液面の中心から垂下突設された弁体222と、弁体222から径方向へ連続して形成された薄膜部223と、薄膜部223の外周に断面矩形状の環状係止部224とが一体的に設けられている。隔膜216は、環状係止部224を本体131aの環状溝215に嵌合された状態で本体131aと後記隔膜押さえ218とで挟持固定される。
217はPP製の第二ステムである。第二ステム217の上部外周面には後記第一ステム219の雌ネジ部228に螺合される雄ネジ部225が設けられ、下部外周は六角形状に形成され、下端部には隔膜216が螺着により接続されている。
218はPP製の隔膜押さえである。隔膜押さえ218の上部と下部には外周が六角形状の嵌合部がそれぞれ設けられており、中央部外周には鍔部226が設けられている。嵌合部は本体131aと後記第一ステム支持体220に回動不能に嵌合される。隔膜押さえ218の内周には六角形状の貫通孔227が設けられている。貫通孔227には第二ステム217を挿通させ、第二ステム217を上下移動自在かつ回動不能に支承している。
219はPP製の第一ステムである。第一ステム219の下部内周面には第二ステム217の雄ネジ部225が螺合する雌ネジ部228と、外周面には雄ネジ部229が設けられており、雄ネジ部229と雌ネジ部228のピッチ差は、雄ネジ部229のピッチの6分の1になるように形成されている。第一ステム219の下部外周には径方向に突出して設けられたストッパー部230が設けられ、上部にはハンドル231が固着されている。
220はPP製の第一ステム支持体である。第一ステム支持体220の上部内周面には第一ステム219の雄ネジ部229に螺合される雌ネジ部232が設けられており、下部外周には後記ボンネット221によって固定される鍔部233が設けられている。
221はPP製のボンネットである。ボンネット221の上部には第一ステム支持体220の鍔部233の外径より小さい内径を有する係止部234が設けられている。ボンネット221は、第一ステム支持体220の鍔部233と隔膜押さえ218の鍔部226を、係止部234と本体131aの間で挟持した状態で本体131aに螺着していることで各部品を固定することができる。第七の実施例の他の構成は第五の実施例と同様であるので説明を省略する。
次に、本発明の第七の実施例であるフラッシング装置の作動について説明する。
返送開閉弁74の作動は、返送開閉弁74が全閉状態において、入口流路212から流入してきた流体は、弁座に圧接された弁体222によって閉止される。
ハンドル231を弁が開放する方向に回動させると、ハンドル231の回動に伴なって第一ステム219が外周面の雄ネジ部229のピッチ分だけ上昇し、逆に第一ステム219の内周面の雌ネジ部228に螺合された第二ステム217は第一ステム219の雌ネジ部228のピッチ分だけ下降する。ただし、第二ステム217は回動不能の状態で隔膜押さえ218の貫通孔227に収容されており上下方向のみに移動可能であるため、第二ステム217は本体131aに対して第一ステム219外周面の雄ネジ部229と内周面の雌ネジ部228のピッチ差分上昇する。これに伴って、第二ステム217と接続された隔膜216が上昇することで最初に本体131aの弁座に圧接されていた弁体222が弁座から離間し、弁体22は隔膜の上昇に伴なって上昇する。このとき返送開閉弁74の開度に応じて流量調節が行われる。さらにハンドル231を開方向に回動させると第一ステム219の下部外周のストッパー部230が第一ステム支持体220の天井面に圧接して回動は停止され、弁は全開状態となる(図9の状態)。
また、返送開閉弁74が全開状態からハンドル231を逆に閉方向に回動させた場合は、開方向に回動させた場合とは逆の作動で弁体222が降下し、弁体222が弁座と圧接して全閉状態となる。このように、本実施例の返送開閉弁74の構成であれば、弁の開度の微調節が容易に行うことができ、微小流量の調整も容易に短時間で行うことができる。
次に、フラッシング装置37aの作動について説明する。
第一流入口144aに純水を流入させ、第二流入口145aに塩酸を流入させた装置において、装置を停止させて全ての供給ラインに流体を流すのを止める場合、返送開閉弁74のハンドルを開方向へ動かして弁体222を上方へ引き上げて開状態にした後、弁体A150a、弁体B151aおよび弁体C152aを下方へ押し下げて弁室A135a、弁室B136aおよび弁室C137aを閉状態とし、各供給ラインに流れる流体流路を閉止させる(図8の状態)。このとき、第二流入口145aから流入する塩酸の流れは停止され、第一流入口144aから流入する純水は第一分岐部148a、返送分岐部214、入口流路212、弁室211、出口流路213を通過して返送口75から流出される。本実施例の構成により、フラッシング装置54の開閉弁の操作して各供給ラインに流れる流体を停止すると同時に、純水を流れた状態のままにしておくことができ、純水の水質を低下することなく維持することができる。また、フラッシング装置37aをよりコンパクトに形成でき、流路が短くできるので流体抵抗を抑えることができ、フラッシング装置37aの流路を配管などで設ける必要がないので部品点数を少なくすることができる。フラッシング装置37aのその他の作動は第五の実施例と同様であるので説明を省略する。
次に、図10に基づいて本発明の第八の実施例であるフラッシング装置について説明する。なお、図10では流路の構成がわかるように流出口に連通する流路を模式的に示している。
52aは第六の実施例のフラッシング装置に返送開閉弁76および返送口77とが設けられたフラッシング装置である。その各々の構成は以下の通りである。
76はフラッシング装置52aの本体161aに配設された返送開閉弁である。返送開閉弁76は、本体161aに流路が設けられ、隔膜216x、第二ステム217x、隔膜押さえ218x、第一ステム219x、第一ステム支持体220x、ボンネット221xで形成される。
本体161aの側面には略すり鉢形状の弁室211xが設けられ、弁室の底面には後記弁体222xの圧接によって流路の全閉シールを行う弁座が形成され、弁座の中心に設けられた連通口に連通する入口流路212xと弁室211xに連通する出口流路213xを有している。入口流路212xから第一流入口182aに連通される流路上には、入り口流路A172aに分岐する第一分岐部188aと、入口流路C176aに分岐する分岐部191aと、入口流路E180aに分岐する返送分岐部214aが設けられている。また出口流路213xには本体161a側面に設けられた返送口77に連通する流路が設けられている。返送開閉弁76の構成および作動は第七の実施例の返送開閉弁74と同様なので説明を省略する。また、本実施例のフラッシング装置52aの他の構成は第六の実施例と同様であるので説明を省略する。
次に、フラッシング装置52aの作動について説明する。
第一流入口182aに純水を流入させ、第二流入口183aに塩酸を流入させ、第三流入口184aに過酸化水素水を流入させた装置において、装置を停止させて全ての供給ラインに流体を流すのを止める場合、返送開閉弁76のハンドルを開方向へ動かして弁体222xを上方へ引き上げて開状態にした後、弁体A192a、弁体B193a、弁体C194a、弁体D195aおよび弁体E196aを下方へ押し下げて弁室A167a、弁室B168a、弁室C169a、弁室D170aおよび弁室E171aを閉状態とし、各供給ラインに流れる流体流路を閉止させる(図10の状態)。このとき、第二流入口183aから流入する塩酸と、第三流入口184aから流入する過酸化水素水の流れは停止され、第一流入口182aから流入する純水は第一分岐部188a、返送分岐部214x、入口流路212x、弁室211x、出口流路213xを通過して返送口77から流出される。本実施例の構成により、フラッシング装置52aの開閉弁の操作して各供給ラインに流れる流体を停止すると同時に、純水を流れた状態のままにしておくことができ、純水の水質を低下することなく維持することができる。また、フラッシング装置52aをよりコンパクトに形成でき、流路が短くできるので流体抵抗を抑えることができ、フラッシング装置52aの流路を配管などで設ける必要がないので部品点数を少なくすることができる。フラッシング装置52aのその他の作動は第六の実施例と同様であるので説明を省略する。
ここで、四つ以上の供給ラインを有する装置の最上流側に設置された場合のフラッシング装置について説明する。
供給ラインが四つ以上の場合、第七、第八の実施例と同様に、フラッシング装置に流入口と流出口を設け、これらとは別に返送口を設け、主ラインとなる第一ラインに、他のラインが連結ラインによって主ラインの開閉弁の上流側と他のラインの開閉弁の下流側とを連通し、主ラインに設けられた開閉弁および連結ラインに設けられた開閉弁の上流側に接続され供給ラインに接続せず端部に返送口が形成される返送ラインに開閉弁が設けられれば良い。このとき、主ラインと他のライン(連結ラインと返送ラインは除く)の合計数は供給ラインと同数に設けられる。これにより、多数の供給ラインにおいても、各供給ラインへの流体供給を停止する場合、返送口から主ラインに流す純水を流し続けることができるので、純水の水質を低下することなく維持することができる。
次に、図11、図12に基づいて本発明の第九の実施例であるフラッシング装置について説明する。
1bは第一の実施例のフラッシング装置1の開閉弁が流路の形成されたベースプレートに設けられた場合のフラッシング装置である。フラッシング装置1bはベースプレートである本体331と、流路の開閉を行う駆動部A332、駆動部B333、駆動部C334とで形成されている。その各々の構成は以下の通りである。
331はPTFE製の本体である。本体331の上部には略すり鉢形状の弁室A335と弁室B336が設けられ、本体331の下部には弁室C337が設けられており、弁室B336と弁室C337は本体331の上部と下部に略同一軸線上に配置されるように設けられている。弁室A335の底面には後記弁体A350の圧接によって流路の全閉シールを行う弁座が形成され、弁座の中心に設けられた連通口に連通する入口流路A338と弁室A335に連通する出口流路A339を有している。弁室B336および弁室C337も、弁室A335と同様に底面に弁座が形成され、弁室B336にそれぞれ連通する入口流路B340と出口流路B341、弁室C337にそれぞれ連通する入口流路C342と出口流路C343が設けられている。
また、本体331の一方の側の側面には第一流入口344と第二流入口345が設けられ、他方の側の側面には第一流出口346と第二流出口347が設けられている。第一流入口344に連通する流路は、第一分岐部348で二つの流路に分かれ、入口流路A338と入口流路C342とにそれぞれ連通する流路が形成されている。第一流出口346に連通する流路は、出口流路A339に連通している。第二流入口345に連通する流路は、入口流路B340に連通している。第二流出口347に連通する流路は、第二分岐部349で二つの流路に分かれ、出口流路B341と出口流路C343とにそれぞれ連通する流路が形成されている。また、第一流出口346は第一供給ライン(図示せず)に連通し、第二流出口347は第二供給ライン(図示せず)に連通する。
このとき、第一流入口344から入口流路A338、弁室A335、出口流路A339を通って第一流出口346に連通して形成される流路を主ラインである第一ラインと称し、第二流入口345から入口流路B340、弁室B336、出口流路B341を通って第二流出口347に連通して形成される流路を他のラインである第二ラインと称し、第一分岐部348から入口流路C342、弁室C337、出口流路C343を通って第二分岐部349に連通して形成される流路を連結ラインと称する。
332、333、334はPVDF製の駆動部A、B、Cである。駆動部A332、駆動部B333、駆動部C334には弁室A335、弁室B336、弁室C337の弁座に圧接離間することで弁の開閉を行う弁体A350、弁体B351、弁体C352が設けられている。該駆動部332、333、334の構成は第一の実施例の駆動部の構成と同様なので説明を省略する。
本実施例のフラッシング装置の作動は、第五の実施例と同様なので説明を省略する。本実施例のフラッシング装置1bを設けることにより、ベースブロックである本体331に形成される流路は非常に短く形成できるので、流体抵抗を低く抑えることができると共に、ベースプレートである本体331の上下に駆動部を設けることでフラッシング装置1bを非常にコンパクトに形成できる。
次に、図13、図14に基づいて本発明の第十の実施例であるフラッシング装置について説明する。
17bは三つの供給ラインを有する装置の最上流側に設置されたフラッシング装置である。フラッシング装置17bは、流路が形成されたベースプレートである本体371と、流路の開閉を行う駆動部372、373、374、375、376とで形成されている。その各々の構成は以下の通りである。
371はPTFE製の本体である。本体371の上部には略すり鉢形状の弁室A377と弁室B378と弁室D380が設けられ、本体371の下部には弁室C379と弁室E381が設けられ、弁室B378と弁室C379、弁室D380と弁室E381は本体371の上部と下部に略同一軸線上に配置されるように設けられている。弁室A377の底面には後記弁体A402の圧接によって流路の全閉シールを行う弁座が形成され、弁座の中心に設けられた連通口に連通する入口流路A382と弁室A377に連通する出口流路A383を有している。弁室B乃至弁室Eも、弁室A377と同様に底面に弁座が形成され、弁室B378にそれぞれ連通する入口流路B384と出口流路B385、弁室C379にそれぞれ連通する入口流路C386と出口流路C387、弁室D380にそれぞれ連通する入口流路D388と出口流路D389、弁室E381にそれぞれ連通する入口流路E390と出口流路E391が設けられている。
また、本体371の一方の側の側面には第一流入口392と第二流入口393と第三流入口394が設けられ、他方の側の側面には第一流出口395と第二流出口396と第三流出口397が設けられている。第一流入口395に連通する流路は、第一分岐部398で二つの流路に分かれ、分かれた流路の一方は入口流路A382に連通し、他方は分岐部399でさらに二つの流路に分かれて入口流路C386と入口流路E390とにそれぞれ連通している。第一流出口395に連通する流路は、出口流路A383に連通している。第二流入口393に連通する流路は、入口流路B384に連通している。第二流出口396に連通する流路は、第二分岐部400で二つの流路に分かれ、分かれた流路は出口流路B385と出口流路C387とにそれぞれ連通している。第三流入口394に連通する流路は、入口流路D388に連通している。第三流出口397に連通する流路は、第三分岐部401で二つの流路に分かれ、分かれた流路は出口流路D389と出口流路E391とにそれぞれ連通している。また、第一流出口395は第一供給ライン(図示せず)に連通し、第二流出口396は第二供給ライン(図示せず)に連通し、第三流出口397は第三供給ライン(図示せず)に連通する。
このとき、第一流入口392から入口流路A382、弁室A377、出口流路A383を通って第一流出口395に連通して形成される流路は主流路である第一ラインとなり、第二流入口393から入口流路B384、弁室B378、出口流路B385を通って第二流出口396に連通して形成される流路は第二ラインとなり、第三流入口394から入口流路D388、弁室D380、出口流路D389を通って第三流出口397に連通して形成される流路は第三ラインとなり、第一分岐部398から入口流路C386、弁室C379、出口流路C387を通って第二分岐部400に連通して形成される流路は第一連結ラインとなり、第一分岐部398から分岐部399、入口流路E390、弁室E381、出口流路E391を通って第三分岐部401に連通して形成される流路は第二連結ラインとなる。
372、373、374、375、376はPVDF製の駆動部A、B、C、D、Eである。駆動部A372、駆動部B373、駆動部C374、駆動部D375、駆動部E376には弁室A377、弁室B378、弁室C379、弁室D380、弁室E381の弁座に圧接離間することで弁の開閉を行う弁体A402、弁体B403、弁体C404、弁体D405、弁体E406が設けられている。該駆動部372、373、374、375、376の構成は第一の実施例の駆動部の構成と同様なので説明を省略する。
本実施例のフラッシング装置の作動は、第六の実施例と同様なので説明を省略する。本実施例のフラッシング装置17bを設けることにより、ベースブロックである本体371に形成される流路は非常に短く形成できるので、流体抵抗を低く抑えることができると共に、ベースプレートである本体371の上下に駆動部を設けることでフラッシング装置1bを非常にコンパクトに形成できる。
ここで、四つ以上の供給ラインを有する装置の最上流側に設置された場合のフラッシング装置について説明する。
供給ラインが四つ以上の場合、第九、第十の実施例と同様に、フラッシング装置に流入口と流出口を設け、主ラインとなる第一ラインに、他のラインが連結ラインによって主ラインの開閉弁の上流側と他のラインの開閉弁の下流側とを連通するように形成されれば良い。このとき、主ラインと他のライン(連結ラインは除く)の合計数は供給ラインと同数に設けられる。本実施例では開閉弁を集積させることができるため、供給ラインの数が多数になってもフラッシング装置を非常にコンパクトにすることができる。
次に、図15に基づいて本発明の第十一の実施例であるフラッシング装置について説明する。なお、図15では流路の構成がわかるように流出口に連通する流路を模式的に示している。
37bは第九の実施例のフラッシング装置に返送開閉弁78および返送口79とが設けられたフラッシング装置である。返送開閉弁78の構成と返送開閉弁78を通って返送口79から流体を流出するときの作動は第七の実施例と同様であるので説明を省略する。また、本実施例のフラッシング装置の通常モードとフラッシングモードの作動は第九の実施例と同様であるので説明を省略する。
次に、図16に基づいて本発明の第十二の実施例であるフラッシング装置について説明する。なお、図16では流路の構成がわかるように流出口に連通する流路を模式的に示している。
52bは第十の実施例のフラッシング装置に返送開閉弁80および返送口81とが設けられたフラッシング装置である。返送開閉弁80の構成と返送開閉弁80を通って返送口81から流体を流出するときの作動は第八の実施例と同様であるので説明を省略する。また、本実施例のフラッシング装置の通常モードとフラッシングモードの作動は第十の実施例と同様であるので説明を省略する。
ここで、四つ以上の供給ラインを有する装置の最上流側に設置された場合のフラッシング装置について説明する。
供給ラインが四つ以上の場合、第七、第八の実施例と同様に、フラッシング装置に流入口と流出口を設け、これらとは別に返送口を設け、主ラインとなる第一ラインに、他のラインが連結ラインによって主ラインの開閉弁の上流側と他のラインの開閉弁の下流側とを連通し、主ラインに設けられた開閉弁および連結ラインに設けられた開閉弁の上流側に接続され供給ラインに接続せず端部に返送口が形成される返送ラインに開閉弁が設けられれば良い。このとき、主ラインと他のライン(連結ラインと返送ラインは除く)の合計数は供給ラインと同数に設けられる。本実施例では開閉弁を集積させることができるため、供給ラインの数が多数になってもフラッシング装置を非常にコンパクトにすることができる。
本発明のフラッシング装置の第一の実施例を模式的に示す構成図である。 開閉弁の縦断面図である。 本発明のフラッシング装置の第二の実施例を模式的に示す構成図である。 本発明のフラッシング装置の第三の実施例を模式的に示す構成図である。 本発明のフラッシング装置の第四の実施例の流路を模式的に示す構成図である。 本発明のフラッシング装置の第五の実施例の縦断面図である。 本発明のフラッシング装置の第六の実施例の縦断面図である。 本発明のフラッシング装置の第七の実施例の縦断面図である。 図8の要部拡大縦断面図である。 本発明のフラッシング装置の第八の実施例の縦断面図である。 本発明のフラッシング装置の第九の実施例の縦断面図である。 第九の実施例の流路を模式的に示す斜視図である。 本発明のフラッシング装置の第十の実施例の縦断面図である。 第十の実施例の流路を模式的に示す斜視図である。 本発明のフラッシング装置の第十一の実施例の縦断面図である。 本発明のフラッシング装置の第十二の実施例の縦断面図である。 従来の流量制御装置の構成図である。
符号の説明
1 フラッシング装置
2 第一流入口
3 第二流入口
4 第一流出口
5 第二流出口
6 第一分岐部
7 第一開閉弁
8 第二開閉弁
9 連結開閉弁
10 第二分岐部
14 第一供給ライン
15 第二供給ライン
17 フラッシング装置
18 第一流入口
19 第二流入口
20 第三流入口
21 第一流出口
22 第二流出口
23 第三流出口
24 第一分岐部
25 第一開閉弁
26 第二開閉弁
27 第三開閉弁
28 第一連結開閉弁
29 第二連結開閉弁
30 第二分岐部
31 第三分岐部
32 分岐部
33 第一供給ライン
34 第二供給ライン
35 第三供給ライン
37 フラッシング装置
38 第一流入口
39 第二流入口
40 第一流出口
41 第二流出口
42 返送口
43 第一開閉弁
44 第二開閉弁
45 連結開閉弁
46 返送開閉弁
47 第一分岐部
48 分岐部
49 第二分岐部
50 第一供給ライン
51 第二供給ライン
52 フラッシング装置
53 第一流入口
54 第二流入口
55 第三流入口
56 第一流出口
57 第二流出口
58 第三流出口
59 返送口
60 第一開閉弁
61 第二開閉弁
62 第三開閉弁
63 第一連結開閉弁
64 第二連結開閉弁
65 返送開閉弁
66 第一分岐部
67 分岐部
68 分岐部
69 第二分岐部
70 第三分岐部
71 第一供給ライン
72 第二供給ライン
73 第三供給ライン
74 返送開閉弁
75 返送口
76 返送開閉弁
77 返送口
78 返送開閉弁
79 返送口
80 返送開閉弁
81 返送口

Claims (11)

  1. 少なくとも2つの供給ラインを有する装置の各々の該供給ラインの最上流側に配置されるフラッシング装置であって、
    該フラッシング装置が、
    各々の前記供給ラインの中の任意の一つの供給ラインの最上流側に接続される開閉弁が設けられた主ラインと、
    他の供給ラインの最上流側に接続される開閉弁が設けられた少なくとも一つの他のラインと、
    該主ラインの開閉弁の上流側と少なくとも一つの該他のラインの開閉弁の下流側とが開閉弁を介して連通された連結ラインとを具備することを特徴とするフラッシング装置。
  2. 少なくとも2つの供給ラインを有する装置の各々の該供給ラインの最上流側に配置されるフラッシング装置であって、
    該フラッシング装置が、
    各々の前記供給ラインの中の任意の一つの供給ラインの最上流側に接続される開閉弁が設けられた主ラインと、
    他の供給ラインの最上流側に接続される開閉弁が設けられた少なくとも一つの他のラインと、
    該主ラインの開閉弁の上流側と少なくとも一つの該他のラインの開閉弁の下流側とが開閉弁を介して連通された連結ラインとを具備し、
    該主ラインに設けられた該開閉弁および該連結ラインに設けられた該開閉弁の上流側に接続され該供給ラインに接続せず端部に返送口が形成される返送ラインに開閉弁が設けられたことを特徴とするフラッシング装置。
  3. 前記開閉弁が、一つのベースブロックに配設されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフラッシング装置。
  4. 該フラッシング装置が、
    流路が形成された一つのベースブロックからなる本体に、
    弁室Aと、該弁室Aに各々が連通する入口流路Aおよび出口流路Aと、流体が流入する流入口と、前記供給ラインの中の任意の一つの供給ラインに連通する流出口とが設けられ、該流入口が該入口流路Aに連通する流路と、該流出口が該出口流路Aに連通する流路から形成される主ラインと、
    弁室Bと、該弁室Bに各々が連通する入口流路Bおよび出口流路Bと、流体が流入する他の流入口と、他の供給ラインに連通する流出口とが設けられ、該他の流入口が該入口流路Bに連通する流路と、該他の流出口が該出口流路Bに連通する流路から形成される少なくとも一つの他のラインと、
    弁室Cと、該弁室Cに各々が連通する入口流路Cおよび出口流路Cが設けられ、該流入口から該流入口に連通する弁室の入口流路にそれぞれ連通する流路に分岐部が設けられ、該他の流出口から出口流路Bに連通する流路に他の分岐部が設けられ、該分岐部が該入口流路Cに連通する流路と、該他の分岐部が該出口流路Cに連通する流路から形成される少なくとも一つの連結ラインとを有し、
    該弁室Aに流入する流路の開閉を行う弁体Aを有する駆動部Aと、該弁室Bに流入する流路の開閉を行う弁体Bを有する少なくとも一つの駆動部Bと、該弁室Cに流入する流路の開閉を行う弁体Cを有する少なくとも一つの駆動部Cとを具備することを特徴とする請求項3に記載のフラッシング装置。
  5. 前記フラッシング装置の前記弁室Bおよび前記弁室Cが、前記本体の上部と下部に略同一軸線上に配置されたことを特徴とする請求項4に記載のフラッシング装置。
  6. 前記フラッシング装置が、
    流路が形成された一つのベースブロックからなる本体に、
    弁室Aと、該弁室Aに各々が連通する入口流路Aおよび出口流路Aと、流体が流入する第一流入口と、前記供給ラインの中の任意の一つの供給ラインに連通する第一流出口とが設けられ、該第一流入口が該入口流路Aに連通する流路と、該第一流出口が該出口流路Aに連通する流路が形成される第一ラインと、
    弁室Bと、該弁室Bに各々が連通する入口流路Bおよび出口流路Bと、流体が流入する第二流入口と、前記供給ラインの中の他の一つの供給ラインに連通する第二流出口とが設けられ、該第二流入口が該入口流路Bに連通する流路と、該第二流出口が該出口流路Bに連通する流路が形成される第二ラインと、
    弁室Cと、該弁室Cに各々が連通する入口流路Cおよび出口流路Cが設けられ、該第一流入口から入口流路Aに連通する流路に第一分岐部が設けられ、該第二流出口から出口流路Bに連通する流路に第二分岐部が設けられ、該第一分岐部が該入口流路Cに連通する流路と、該第二分岐部が該出口流路Cに連通する流路が形成される連結ラインとを有し、
    該弁室Aに流入する流路の開閉を行う弁体Aを有する駆動部Aと、該弁室Bに流入する流路の開閉を行う弁体Bを有する駆動部Bと、該弁室Cに流入する流路の開閉を行う弁体Cを有する駆動部Cとを具備することを特徴とする請求項4または請求項5に記載のフラッシング装置。
  7. 前記フラッシング装置が、
    流路が形成された一つのベースブロックからなる本体に、
    弁室Aと、該弁室Aに各々が連通する入口流路Aおよび出口流路Aと、流体が流入する第一流入口と、前記供給ラインの中の任意の一つの供給ラインに連通する第一流出口とが設けられ、該第一流入口が該入口流路Aに連通する流路と、該第一流出口が該出口流路Aに連通する流路が形成される第一ラインと、
    弁室Bと、該弁室Bに各々が連通する入口流路Bおよび出口流路Bと、流体が流入する第二流入口と、前記供給ラインの中の他の一つの供給ラインに連通する第二流出口とが設けられ、該第二流入口が該入口流路Bに連通する流路と、該第二流出口が該出口流路Bに連通する流路が形成される第二ラインと、
    弁室Cと、該弁室Cに各々が連通する入口流路Cおよび出口流路Cが設けられ、該第一流入口から入口流路Aに連通する流路に第一分岐部が設けられ、該第二流出口から出口流路Bに連通する流路に第二分岐部が設けられ、該第一分岐部が該入口流路Cに連通する流路と、該第二分岐部が該出口流路Cに連通する流路から形成される第一連結ラインと、
    弁室Dと、該弁室Dに各々が連通する入口流路Dおよび出口流路Dと、流体が流入する第三流入口と、前記供給ラインの中の他の一つの供給ラインに連通する第三流出口とが設けられ、該第三流入口が該入口流路Cに連通する流路と、該第三流出口が該出口流路Dに連通する流路が形成される第三ラインと、
    弁室Eと、該弁室Eに各々が連通する入口流路Eおよび出口流路Eが設けられ、該第一分岐部から入口流路Aまたは入口流路Cに連通する流路に分岐部が設けられ、該第三流出口から出口流路Dに連通する流路に第三分岐部が設けられ、該分岐部が該入口流路Eに連通する流路と、該第三分岐部が該出口流路Eに連通する流路が形成される第二連結ラインとを有し、
    該弁室Aに流入する流路の開閉を行う弁体Aを有する駆動部Aと、該弁室Bに流入する流路の開閉を行う弁体Bを有する駆動部Bと、該弁室Cに流入する流路の開閉を行う弁体Cを有する駆動部Cと、該弁室Dに流入する流路の開閉を行う弁体Dを有する駆動部Dと、該弁室Eに流入する流路の開閉を行う弁体Eを有する駆動部Eとを具備することを特徴とする請求項4または請求項5に記載のフラッシング装置。
  8. 該フラッシング装置が、
    流路が形成された一つのベースブロックからなる本体に、
    弁室Aと、該弁室Aに各々が連通する入口流路Aおよび出口流路Aと、流体が流入する流入口と、前記供給ラインの中の任意の一つの供給ラインに連通する流出口とが設けられ、該流入口が該入口流路Aに連通する流路と、該流出口が該出口流路Aに連通する流路が形成される主ラインと、
    弁室Bと、該弁室Bに各々が連通する入口流路Bおよび出口流路Bと、流体が流入する他の流入口と、他の供給ラインに連通する流出口とが設けられ、該他の流入口が該入口流路Bに連通する流路と、該他の流出口が該出口流路Bに連通する流路が形成される少なくとも一つの他のラインと、
    弁室Cと、該弁室Cに各々が連通する入口流路Cおよび出口流路Cが設けられ、該流入口から該流入口に連通する弁室の入口流路にそれぞれ連通する流路に分岐部が設けられ、該他の流出口から出口流路Bに連通する流路に他の分岐部が設けられ、該分岐部が該入口流路Cに連通する流路と、該他の分岐部が該出口流路Cに連通する流路が形成される少なくとも一つの連結ラインと、
    弁室と、該弁室に各々が連通する入口流路および出口流路と、該入口流路が第一流入口に連通される流路上に入口流路Cに分岐する返送分岐部が設けられ、該出口流路の端部に返送口が形成された返送ラインとを有し、
    該弁室Aに流入する流路の開閉を行う弁体Aを有する駆動部Aと、該弁室Bに流入する流路の開閉を行う弁体Bを有する少なくとも一つの駆動部Bと、該弁室Cに流入する流路の開閉を行う弁体Cを有する少なくとも一つの駆動部Cと、該弁室に流入する流路の開閉を行う弁体を有する駆動部とを具備することを特徴とする請求項3に記載のフラッシング装置。
  9. 前記フラッシング装置の前記弁室Bおよび前記弁室Cが、前記本体の上部と下部に略同一軸線上に配置されたことを特徴とする請求項8に記載のフラッシング装置。
  10. 前記フラッシング装置が、
    流路が形成された一つのベースブロックからなる本体に、
    弁室Aと、該弁室Aに各々が連通する入口流路Aおよび出口流路Aと、流体が流入する第一流入口と、前記供給ラインの中の任意の一つの供給ラインに連通する第一流出口とが設けられ、該第一流入口が該入口流路Aに連通する流路と、該第一流出口が該出口流路Aに連通する流路が形成される第一ラインと、
    弁室Bと、該弁室Bに各々が連通する入口流路Bおよび出口流路Bと、流体が流入する第二流入口と、前記供給ラインの中の他の一つの供給ラインに連通する第二流出口とが設けられ、該第二流入口が該入口流路Bに連通する流路と、該第二流出口が該出口流路Bに連通する流路が形成される第二ラインと、
    弁室Cと、該弁室Cに各々が連通する入口流路Cおよび出口流路Cが設けられ、該第一流入口から入口流路Aに連通する流路に第一分岐部が設けられ、該第二流出口から出口流路Bに連通する流路に第二分岐部が設けられ、該第一分岐部が該入口流路Cに連通する流路と、該第二分岐部が該出口流路Cに連通する流路が形成される連結ラインと、
    弁室と、該弁室に各々が連通する入口流路および出口流路と、該入口流路が第一流入口に連通される流路上に入口流路Cに分岐する返送分岐部が設けられ、該出口流路の端部に返送口が形成された返送ラインとを有し、
    該弁室Aに流入する流路の開閉を行う弁体Aを有する駆動部Aと、該弁室Bに流入する流路の開閉を行う弁体Bを有する駆動部Bと、該弁室Cに流入する流路の開閉を行う弁体Cを有する駆動部Cと、該弁室に流入する流路の開閉を行う弁体を有する駆動部とを具備することを特徴とする請求項8または請求項9に記載のフラッシング装置。
  11. 前記フラッシング装置が、
    流路が形成された一つのベースブロックからなる本体に、
    弁室Aと、該弁室Aに各々が連通する入口流路Aおよび出口流路Aと、流体が流入する第一流入口と、前記供給ラインの中の任意の一つの供給ラインに連通する第一流出口とが設けられ、該第一流入口が該入口流路Aに連通する流路と、該第一流出口が該出口流路Aに連通する流路が形成される第一ラインと、
    弁室Bと、該弁室Bに各々が連通する入口流路Bおよび出口流路Bと、流体が流入する第二流入口と、前記供給ラインの中の他の一つの供給ラインに連通する第二流出口とが設けられ、該第二流入口が該入口流路Bに連通する流路と、該第二流出口が該出口流路Bに連通する流路が形成される第二ラインと、
    弁室Cと、該弁室Cに各々が連通する入口流路Cおよび出口流路Cが設けられ、該第一流入口から入口流路Aに連通する流路に第一分岐部が設けられ、該第二流出口から出口流路Bに連通する流路に第二分岐部が設けられ、該第一分岐部が該入口流路Cに連通する流路と、該第二分岐部が該出口流路Cに連通する流路から形成される第一連結ラインと、
    弁室Dと、該弁室Dに各々が連通する入口流路Dおよび出口流路Dと、流体が流入する第三流入口と、前記供給ラインの中の他の一つの供給ラインに連通する第三流出口とが設けられ、該第三流入口が該入口流路Cに連通する流路と、該第三流出口が該出口流路Dに連通する流路が形成される第三ラインと、
    弁室Eと、該弁室Eに各々が連通する入口流路Eおよび出口流路Eが設けられ、該第一分岐部から入口流路Aまたは入口流路Cに連通する流路に分岐部が設けられ、該第三流出口から出口流路Dに連通する流路に第三分岐部が設けられ、該分岐部が該入口流路Eに連通する流路と、該第三分岐部が該出口流路Eに連通する流路が形成される第二連結ラインと、
    弁室と、該弁室に各々が連通する入口流路および出口流路と、該入口流路が第一流入口に連通される流路上に入口流路Eに分岐する返送分岐部が設けられ、該出口流路の端部に返送口が形成された返送ラインとを有し、
    該弁室Aに流入する流路の開閉を行う弁体Aを有する駆動部Aと、該弁室Bに流入する流路の開閉を行う弁体Bを有する駆動部Bと、該弁室Cに流入する流路の開閉を行う弁体Cを有する駆動部Cと、該弁室Dに流入する流路の開閉を行う弁体Dを有する駆動部Dと、該弁室Eに流入する流路の開閉を行う弁体Eを有する駆動部Eと、該弁室に流入する流路の開閉を行う弁体を有する駆動部とを具備することを特徴とする請求項8または請求項9に記載のフラッシング装置。
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