JP4502651B2 - 弁およびその弁を有する流体システム - Google Patents

弁およびその弁を有する流体システム Download PDF

Info

Publication number
JP4502651B2
JP4502651B2 JP2004030666A JP2004030666A JP4502651B2 JP 4502651 B2 JP4502651 B2 JP 4502651B2 JP 2004030666 A JP2004030666 A JP 2004030666A JP 2004030666 A JP2004030666 A JP 2004030666A JP 4502651 B2 JP4502651 B2 JP 4502651B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
valve body
leg
fluid
pedestal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004030666A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005147384A (ja
Inventor
敏広 花田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Yukizai Corp
Original Assignee
Asahi Organic Chemicals Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Organic Chemicals Industry Co Ltd filed Critical Asahi Organic Chemicals Industry Co Ltd
Priority to JP2004030666A priority Critical patent/JP4502651B2/ja
Priority to KR1020067015635A priority patent/KR101272169B1/ko
Priority to US10/588,123 priority patent/US7549437B2/en
Priority to PCT/JP2005/002094 priority patent/WO2005075865A1/ja
Priority to CNB2005800040972A priority patent/CN100451412C/zh
Priority to TW094104005A priority patent/TWI350890B/zh
Publication of JP2005147384A publication Critical patent/JP2005147384A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4502651B2 publication Critical patent/JP4502651B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Valve Housings (AREA)

Description

本発明は、腐食性の高い流体や腐食性ガスの雰囲気下でも使用することができるように、弁本体と駆動部の連結に金属ボルト等を使用しない弁およびその弁を有する流体システムに関するものであり、更に詳しくはコンパクトで組立が容易な弁およびその弁を有する流体システムに関するものである。
従来、各種化学薬液、純水、電解液等の流体を輸送するラインで用いられる弁は、図15に示すような弁本体67と駆動部68とが金属ボルト69で連結された構造を有している(例えば、特許文献1及び特許文献2を参照)。
特開平8−159307号公報(第1−4頁、第1図) 特開平11−304030号公報(第1−7頁、第4図)
従来の弁においては、弁本体67と駆動部68との隙間から洩れ或いは透過した腐食性の流体や弁の設置されている雰囲気に含まれる腐食性ガスによって金属ボルト69が腐食し、最悪の場合では金属ボルト69が破断して弁が破壊してしまうという問題がある。この問題を解決する手段として、金属ボルト69に耐食性のコーティングを施すという方法や金属ボルト69を樹脂化するといった方法が試みられている。しかしながら、前者の方法では特にナットと螺合する部分を完全にコーティングすることは困難であり、コストも大幅に増加する。また、後者の方法では、樹脂製のボルトが十分な強度を有さないことから、使用できる流体の圧力範囲が限られるといった問題があった。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みなされたもので、金属ボルトを使用せずに容易に組立可能で且つコンパクトな弁およびその弁を有する流体システムを提供することを目的とする。
本発明は、第1の態様として、軸線方向に弁体を駆動する駆動部と、前記軸線方向の一端に前記弁体を収容する弁室を有した弁本体と、台座とを備える弁において、記駆動部は、前記弁体を突出させる下面を有するとともに、該下面よりも下方へ前記軸線方向に延長される脚部を備え、該脚部の内側に、前記弁本体が嵌挿される受容部が形成され、前記受容部に嵌挿された前記弁本体の前記弁室に、前記駆動部の前記下面から突出した前記弁体が収容され、前記軸線方向に対して垂直方向に突出する凸部及び該凸部と係合する凹部の一方前記脚部に設けられ、該凸部及び凹部の他方前記台座に設けられ、前記弁室とは反対側の前記弁本体の他端に前記台座当接た状態で、前記凸部と前記凹部とが互いに係合ることにより前記脚部と前記台座とが互いに固定されるとともに、前記台座と前記駆動部との間に前記弁本体挟持固定されていること、を特徴とする弁を提供する。
上記弁では、前記駆動部は、互いに向する一対の前記脚部を備えそれら一対の脚部の間に前記受容部が形成されることが好ましい。
また、上記弁では、前記凸部と前記凹部との係合に併用して、接着又は溶着により、前記脚部と前記台座と互いに固定されていることが可能である。
好ましい実施形態では、前記台座は前記軸線方向における前記脚部の一端部を収容する窪みを有し、前記凸部及び凹部の一方が前記脚部の一端部の外側面に形成され、該凸部と凹部の他方が前記窪みの側壁に形成される。
他の好ましい実施形態では、前記台座は前記受容部内に挿入される突出部を有し、前記凸部及び凹部の一方が前記脚部の内側面に形成され、該凸部及び凹部の他方が前記突出部の周面における前記脚部の内側面と対面する部分に形成される。
また、本発明は、第2の態様として、上記のいずれかの弁を有する流体システムを提供する。このような流体システムには、流体供給システム又は流体排出システムが含まれる。
本発明の弁およびその弁を有する流体システムは以上のような構造をしており、以下の優れた効果が得られる。
本発明の弁は、弁本体を駆動部と台座の間に挟持することにより弁本体を保持するので、弁本体と駆動部との接合にボルトを用いる必要がなく、腐食性の流体やガスによって締結部に損傷が生じて弁を破損させる恐れがない。特に、協働する凸部及び凹部の係合、接着、溶着により台座と脚部とを固定することは、弁の組み立てにボルトなどの締結具を必要としなくなるので有効である。また、本発明の弁は、その構造が単純であるためコンパクトであり、組立が容易でメンテナンス性にも優れる。そのため、例えば流体供給システム又は流体排出システムといった本発明の弁を有する流体システムは、システム自体を小さく収めることができ、メンテナンスにおける作業の省力化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明するが、本発明が本実施の形態に限定されないことは言うまでもない。
図1は本発明の弁の閉状態を示す縦断面図である。図2は図1を側面(流路垂直方向)から見た縦断面図である。図3は本発明の弁の開状態を示す縦断面図である。図4は本発明の斜視図である。図5は本発明の弁の駆動部の斜視図である。図6は本発明の弁の台座の斜視図である。図7は本発明の弁の駆動部と弁本体を組み合わせた状態を示す斜視図である。図8は本発明の弁の組立方法を示す斜視図である。図9は本発明の弁の第二の実施例を示す斜視図である。図10は本発明の弁の第三の実施例の駆動部を示す斜視図である。図11は本発明の弁の第三の実施例の台座を示す斜視図である。図12は本発明の弁を有する流体供給システムを示す概念構成図である。図13は本発明の弁を有する他の流体供給システムを示す概念構成図である。図14は本発明の弁を有する流体排出システムを示す概念構成図である。
図1において1は弁本体であり、軸線方向上端の中央に弁室17と、該弁室17と連通した入口流路9と出口流路10とを有している。また、弁本体1の上面における弁室17の外側には環状溝18が設けられている。
2は駆動部であり、内部に円筒状のシリンダ部13が設けられ、駆動部2の下部には該駆動部2の側面を下方に延長するように一対の脚部11が設けられており、該脚部11の下部内壁は、流路軸方向に延び且つ断面矩形に形成された溝12を有している。両脚部11の間には弁本体1が嵌挿される受容部が形成されており、脚部の下部は溝12の上面が弁本体1の下端面と面一になるように設定されている。さらに、駆動部2の側面にはシリンダ部13の上側及び下側にそれぞれ連通された一対の作動流体供給口14,15が設けられている。
3は台座であり、基部と、基部の上方に設けられ脚部11の間に挿入される突出部とを備える。突出部の上部両側には、流路軸方向に延びる嵌合用の矩形状凸部16が設けられている。また、基部は突出部よりもさらに水平方向外側に延びており、その幅は駆動部2の幅と同じでも良いし、それより長くても良い。矩形状凸部16は駆動部2の溝12と相補的な形状を有しており、駆動部2の溝12と嵌合又は係合することによって弁本体1を駆動部2と台座3との間に挟持固定する。
4はピストンであり、駆動部2のシリンダ部13内に密封状態且つ軸線方向に上下動自在に嵌挿されており、底面中央にロッド部5が垂下して設けられている。
6はダイヤフラム押さえであり、中央部にピストン4のロッド部5が貫通する貫通孔19を有しており、弁本体1と駆動部2の間に挟持されている。
7は弁室17に収容されている弁体であり、ダイヤフラム押さえ6の貫通孔19を貫通し且つダイヤフラム押さえ6の下面から突出した前記ピストン4のロッド部5の先端に螺着されており、ピストン4の上下動に合わせて軸線方向に上下するようになっている。弁体7は外周にダイヤフラム8を有しており、該ダイヤフラム8の外周縁は弁本体1の環状溝18内に嵌挿されており、ダイヤフラム押さえ6と弁本体1との間に挟持され、内部流体が外部へ漏洩することを防止している。
尚、本発明において駆動部の形式はエア駆動式だけでなく、手動式、電動式でも良く、特に限定されるものではない。弁の形式についても、ダイヤフラム弁だけでなく、ニードル弁、ピンチ弁等でも良く、特に限定されるものではない。
また、本発明において本体等の部材はPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)などのフッ素樹脂が好適に使用されるが、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン等の他のプラスチックでも良く、特に限定されるものではない。
以上説明したように、本発明の弁は部品点数が少なく、その構造が簡単であり、コンパクトな構成となっている。
次に本実施の形態の弁の組立方法について説明する。
まず、弁本体1を駆動部2の一対の脚部11の間へ嵌め込み、弁本体1の弁室17内に弁体7を収容させる(図7の状態)。このとき脚部11の先端は弁本体1の下面より下方へ突出し、脚部11の内壁の溝12の上面と弁本体1の下面が面一となる。尚、ダイヤフラム8はダイヤフラム押さえ6を介して弁本体1と駆動部2との間に挟持されることとなる。
さらに、弁本体1の下端に台座3の突出部の上端を当接させた状態で、脚部11の溝12に、該溝12と対応する形状を有した台座3の矩形状凸部16を嵌め込む(図8の状態)。これにより弁本体1が駆動部2と台座3とによって挟持固定されることとなる(図4の状態)。
このように、本発明の弁は、組立が極めて容易であり、ボルトなどの締結具も一切不要であるため、腐食性の流体や弁の設置されている雰囲気に含まれる腐食性ガスによって金属製のボルトが腐食することでボルトが破断して弁が破壊することがない。さらに、弁の各部品は樹脂製なので、樹脂の特性に応じて各種薬液ラインでの使用が可能である。特にフッ素樹脂を用いた場合、腐食の心配をすることなく使用することができる。また、分解方法については、上記組立方法を逆の手順で行えばよく、分解も極めて容易であり、メンテナンス性に優れている。
加えて、脚部11と台座3の固定は嵌合に限らず、接着、熱溶着、超音波溶着または振動溶着等の溶着でもよい。さらに、嵌合と接着或いは溶着を併用しても構わない。
接着による組立方法では、脚部の端面及び台座の延長部の上面(すなわち接合面)の少なくともどちらか一方に接着剤を塗布し、両脚部の間に弁本体が嵌挿された状態で脚部と台座とを圧接し、接着剤を硬化させる。尚、ここで用いる接着剤の種類は特に限定されず、脚部及び台座の材質に対して十分な接着強度が得られるものであればよい。
溶着による組立方法では、ヒーター等による加熱、振動や超音波を用いた摩擦熱等によって脚部の端面及び台座の延長部の接合面を溶融させ、圧接して接合する。
上記の構成からなる本実施の形態の弁の作動は次の通りである。
図1及び図2は弁の閉状態を示しており、駆動部2の側面に設けられた作動流体供給口14から外部より作動流体(例えば圧縮された空気等)が注入されると、該作動流体の圧力でピストン4が押し上げられるためこれと接合されているロッド部5は上方へ引き上げられ、該ロッド部5の下端部に接合された弁体7も上方へ引き上げられ弁は開状態となる(図3の状態)。
一方、作動流体供給口15から作動流体が注入されると、ピストン4が押し下げられ、それにともなって、ロッド部5とその下端部に接合された弁体7も下方へ押し下げられ、弁は閉状態となる。(図1及び図2の状態)。
図9に本発明の弁の第二の実施例を示す。
図9において20は弁本体であるが、その各構成部分については前記第一の実施例と同様なので説明は省略する。
21は駆動部であり、前記第一の実施例と異なる点は、脚部22の先端に外側に向かって突出した矩形状凸部23が形成されていることである。
24は台座であり、中央部が流路軸方向に延び且つ断面矩形状に窪んだ溝形状となっており、内壁には駆動部21の矩形状凸部23と対応した形状を有し且つ該矩形状凸部23が嵌合される流路軸方向に延びた断面矩形状の凹状溝部25が設けられている。
前記第一の実施例と同様に、台座24と脚部22とを嵌合固定することによって、駆動部21の脚部22の間に嵌挿された弁本体20を駆動部21と台座24との間に挟持している。
このように、第二の実施例は、前記第一の実施例と同様に、構造が簡単であり、コンパクトで組立が容易な構成となっている。
尚、第二の実施例の弁の作動については前記第一の実施例と同様であるので説明は省略する。
図10及び図11に本発明の弁の第三の実施例を示す。
図10において26は駆動部であり、前記第一の実施例と異なる点は、脚部27の溝28が円環状に形成されていることである。
29は台座であるが、中央部が板状の基部から円柱状に突出しており、該円柱の上部外周には半径方向に突出した一対の凸部30が設けられている。
脚部27と台座29との固定は以下のようにして行われる。
まず凸部30を弁本体の流路軸方向と同じ方向に向けた状態で、脚部27と台座29を嵌合させる。
次に台座を90度回転させて凸部30を脚部27の溝28に嵌合させることにより、脚部27と台座29とを固定し、弁本体を挟持する。
このように、第三の実施例は、前記第一の実施例と同様に、構造が簡単であり、コンパクトで組立が容易な構成となっている。
尚、第三の実施例の弁の作動については前記第一の実施例と同様であるので説明は省略する。
図12に本発明の弁を有する流体供給システムである第四の実施例を示す。
図12に示されているように、循環ライン31が、タンク32から、ポンプ33、弁34を経由してタンク32へと循環するように配置されている。また、供給ライン35が、循環ライン31の途中から分岐して延びており、上流側から弁36、レギュレータ37、流量計38、電動ピンチ弁39がこの順で直列に配置されている。循環ライン31のポンプ33の下流側に圧力計40を、供給ライン35のレギュレータ37の下流側に圧力センサ41を配置しても良い。また、各ラインを流れる流体として薬液を使用している。以下に各ラインに配置される部材について詳細に説明する。
タンク32は、ユースポイントへ供給するための薬液を貯留するものである。本実施例では流体として薬液(塩酸、硫酸、硝酸、フッ酸、水酸化ナトリウム、アンモニア水など)を使用しているが、純水、レジスト、CMP用スラリーなどを使用して良く、ユースポイントで好適に用いられる流体であれば特に限定されるものではない。
ポンプ33は、各々のラインに流体を圧送するベローズポンプである。本実施例ではベローズポンプを用いているが、脈動の発生の有無にかかわらず、いかなるポンプを用いても良く、特に限定されるものではない。
弁34、36は、例えば第一の実施例に示されているような本発明の弁であり、その作動については前記第一の実施例と同様であるので説明を省略する。
レギュレータ37は、流体の脈動を抑制し、圧力を概略一定に制御するためのものである。
流量計38は、超音波の伝播時間差を利用して流体の流量を計測する超音波式流量計である。本実施例では超音波式流量計を用いているが、カルマン渦式流量計、羽根車式流量計、電磁流量計、差圧式流量計、容積式流量計、熱線式流量計、または質量流量計などの他の流量計を用いても良い。
電動ピンチ弁39は、電気駆動によって開度を変化させて流量制御を行う電気駆動式自動ピンチ弁である。本実施例では電気駆動式だが、自動で開閉操作を行える駆動方式であればエア駆動式などでも良く、特に限定されるものではない。
上記の構成からなる第四の実施例の作動は次の通りである。
弁36が開状態の場合、ポンプ33から圧送される薬液は、循環ライン31から分岐する供給ライン35にも流れる。レギュレータ37により一定の圧力に制御された後、流量計38で計測した計測値は電気信号に変換され、制御部(図示せず)によってフィードバック制御され、電動ピンチ弁39の開度を変化させ、電動ピンチ弁39は流体の流量を設定された流量値に収束させるように制御される。このため、供給ライン35を通過した薬液は、任意に設定された流量で安定してユースポイントに供給される。
このとき、本発明の弁はコンパクトであり、流量制御を行う構成もコンパクトであるため、システム自体を小さく収めることができる。また、本発明の弁のメンテナンスが容易であるため、システムのメンテナンスにおける作業の省力化を図ることができる。
図13に本発明の弁を有する他の流体供給システムである第五の実施例を示す。
図13に示されているように、42は第一供給ラインであり、第一供給ライン42に沿って、上流側からタンク43、ポンプ44、弁45、流量計46、弁47がこの順で直列に配置されている。48は第二供給ラインであり、第二供給ライン48に沿って、上流側からタンク49、ポンプ50、弁51、流量計52、弁53がこの順で直列に配置されている。弁54が、第一供給ライン42と第二供給ライン48を連通させるライン上に配置されている。また、第一供給ライン42のポンプ44の下流側に圧力計55を、第二供給ライン48のポンプ50の下流側に圧力計56を配置しても良い。また、各ラインを流れる流体として薬液を使用している。
各ラインに配置される各構成部分であるタンク43、49、ポンプ44、50、弁45、47、51、53、54、流量計46、52については前記第四の実施例と同様なので説明を省略する。
上記構成からなる第五の実施例の作動は次の通りである。
まず弁54が閉状態で、弁45、47、51、53は開状態で使用する場合、タンク43内に貯留された薬液はポンプ44によって圧送され、第一供給ライン42を通過してユースポイントに供給される。同様にタンク49内に貯留された薬液はポンプ50によって圧送され、第二供給ライン48を通過してユースポイントに供給される。
次に、弁54が開状態の場合、弁45、47、51、53の開閉操作によって用途に応じてさまざまな形態で使用することができる。例えば弁45、53を開状態にして弁47、51を閉状態にすることで、薬液のユースポイントを変更して供給することができる。また、例えば弁45、51、53を開状態にして弁47を閉状態にすることで、タンク43、49のそれぞれの薬液を混合してユースポイントに供給することができる。
タンク43、49に貯留された薬液は、それぞれ同じであっても異なっていてもよく、第一供給ライン42と第二供給ライン48の流量は、それぞれ同じであっても異なっていてもよい。
このとき本実施例のシステムには多数の本発明の弁が使用されているが、本発明の弁はコンパクトであるため、システム内の配置において場所をとらず、システム自体も小さく収めることができる。また、本発明の弁のメンテナンスが容易であるため、上記システムのメンテナンスにおける作業の省力化を図ることができる。
なお、本発明の弁を有する流体供給システムは、第四及び第五の実施例に示されている流体供給システムに限定されるものではなく、本発明の弁を有していればシステムの構成はいずれのタイプのものでもよい。
図14に本発明の弁を有する流体排出システムである第六の実施例を示す。
図14に示されているように、排出ライン57が、タンク58からポンプ59を経由して濃縮タンク60まで延びている。また、循環ライン61が、濃縮タンク60から、ポンプ62、ろ過装置63、弁64を経由して濃縮タンク60へと循環するように配置されている。さらに、弁65が、ポンプ62とろ過装置63との間から分流して濃縮液を排出するライン上に配置され、弁66が、ろ過装置63によって透過された透過液を排出するライン上に配置されている。各ラインを流れる流体としてはCMP用スラリーを使用している。以下に各ラインに配置される部材について詳細に説明する。
タンク58は、ユースポイントから排出されたCMP用スラリーの排液を貯留するものである。本実施例では流体にCMP用スラリーを用いているが、薬液(塩酸、硫酸、硝酸、フッ酸、水酸化ナトリウム、アンモニア水など)、純水、レジストなどを使用しても良く、ユースポイントで好適に用いられる流体であれば特に限定されるものではない。
濃縮タンク60は、排出ライン57からのCMP用スラリーの排液を貯留し、また循環ライン61でろ過装置63によって透過されないCMP用スラリーの濃縮液を循環によって貯留するものである。
ろ過装置63は、CMP用スラリーの排液をろ過して、透過液と、透過されないCMP用スラリーの濃縮液とに分けるものである。本実施例ではろ過装置は単一であるが、流体が複数のろ過装置を通過するような構成にしても良い。
ポンプ59、62、弁64、65、66については前記第四の実施例のポンプ及び弁と同様なので説明を省略する。
上記構成からなる第六の実施例の作動は次の通りである。
ユースポイントから排出されたCMP用スラリーの排液はタンク58に一旦貯留され、まずポンプ59でタンク58から濃縮タンク60へ圧送される。次に、ポンプ62によりCMP用スラリーは循環ライン61を循環する。このとき、ろ過装置63でろ過された透過液は開状態の弁66を通過して排出される。排出された透過液は、リサイクルされて使用されたり、排液処理されて放流される。また、透過されないCMP用スラリーの濃縮液は、循環ライン61を循環して濃縮された状態で濃縮タンク60へ貯留される。濃縮タンク60に貯留された濃縮液は、弁65を開状態にして排出する。排出した濃縮液は産廃処理される。
このように本発明の弁を用いたシステムは用いる弁がコンパクトなため、システム内の配置において場所をとらずに済む。特に流体排出システムでは複雑な配管を組む場合が多く、配管の随所に弁が設けられているが、本発明の弁を用いればシステム内で場所をとらないため、システム自体を小さく収めることができる。また、本発明の弁のメンテナンスが容易であるため、本発明の弁を多く用いた流体排出システムでは、設置した弁において本発明の弁が占める割合が多いほど、メンテナンスにおける作業の省力化を図ることができる。
なお、本発明の弁を有する流体排出システムは、第六の実施例に示されている流体排出システムに限定されるものではなく、本発明の弁を有していればシステムの構成はいずれのタイプのものでもよい。
本発明の弁は、化学工場、食品分野、医薬分野等の製造ライン、半導体製造装置、液晶等のFPD製造装置、メッキや薬液供給等の各種装置で用いられ、金属ボルトを用いると腐食性の流体やガスによる腐食によって締結部に損傷が生じる恐れのあるような流体供給システムや流体排出システムにおいて使用できる。また、コンパクトなので、配管スペースの小さいところに使用できる。本発明の弁を用いたシステムは、システム自体を小さく収めることができ、メンテナンスにおける作業の省力化を図ることができる。
本発明の弁の閉状態を示す縦断面図である。 図1を側面(流路軸に垂直な方向)から見た縦断面図である。 図1の弁の開状態を示す縦断面図である。 本発明の斜視図である。 本発明の駆動部の斜視図である。 本発明の台座の斜視図である。 本発明の実施例1において、弁本体を嵌め込んだ状態を示す斜視図である。 本発明の実施例1において、台座を嵌め込んだ状態を示す斜視図である。 本発明の他の実施例を示す斜視図である。 本発明の他の実施例を示す斜視図である。 本発明の他の実施例の台座の斜視図である。 本発明の弁を有する流体供給システムを示す概念構成図である。 本発明の弁を有する他の流体供給システムを示す概念構成図である。 本発明の弁を有する流体排出システムを示す概念構成図である。 従来の弁を示す縦断面図である。
符号の説明
1…弁本体
2…駆動部
3…台座
4…ピストン
5…ロッド部
6…ダイヤフラム押さえ
7…弁体
8…ダイヤフラム
9…入口流路
10…出口流路
11…脚部
12…溝
13…シリンダ部
14…作動流体供給口
15…作動流体供給口
16…矩形状凸部
17…弁室
18…環状溝
19…貫通孔
20…弁本体
21…駆動部
22…脚部
23…矩形状凸部
24…台座
25…溝
26…駆動部
27…脚部
28…溝
29…台座
30…凸部
31…循環ライン
32…タンク
33…ポンプ
34…弁
35…供給ライン
36…弁
37…レギュレータ
38…流量計
39…電動ピンチ弁
40…圧力計
41…圧力センサ
42…第一供給ライン
43…タンク
44…ポンプ
45…弁
46…流量計
47…弁
48…第二供給ライン
49…タンク
50…ポンプ
51…弁
52…流量計
53…弁
54…弁
55…圧力計
56…圧力計
57…排出ライン
58…タンク
59…ポンプ
60…濃縮タンク
61…循環ライン
62…ポンプ
63…ろ過装置
64…弁
65…弁
66…弁
67…弁本体
68…駆動部
69…金属ボルト

Claims (7)

  1. 軸線方向に弁体を駆動する駆動部と、前記軸線方向の一端に前記弁体を収容する弁室を有した弁本体と、台座とを備える弁において、
    記駆動部は、前記弁体を突出させる下面を有するとともに、該下面よりも下方へ前記軸線方向に延長される脚部を備え、該脚部の内側に、前記弁本体が嵌挿される受容部が形成され、
    前記受容部に嵌挿された前記弁本体の前記弁室に、前記駆動部の前記下面から突出した前記弁体が収容され、
    前記軸線方向に対して垂直方向に突出する凸部及び該凸部と係合する凹部の一方前記脚部に設けられ、該凸部及び凹部の他方前記台座に設けられ、
    前記弁室とは反対側の前記弁本体の他端に前記台座当接た状態で、前記凸部と前記凹部とが互いに係合ることにより前記脚部と前記台座とが互いに固定されるとともに、前記台座と前記駆動部との間に前記弁本体挟持固定されていること
    を特徴とする弁。
  2. 記駆動部は、互いに向する一対の前記脚部を備えそれら一対の脚部の間に前記受容部が形成される、請求項1に記載の弁。
  3. 前記凸部と前記凹部との係合に併用して、接着又は溶着により、前記脚部と前記台座と互いに固定されている、請求項1又は請求項2に記載の弁。
  4. 前記台座は中央部に窪みを有し、前記凸部が前記軸線方向における前記脚部の一端部の外側面に形成され、前記凹部が前記窪みの内壁に形成される、請求項1に記載の弁。
  5. 前記台座は前記受容部内に挿入される突出部を有し、前記凹部が前記脚部の内側面に形成され、前記凸部が前記突出部の周面における前記脚部の内側面と対面する部分に形成される、請求項1に記載の弁。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の弁を有することを特徴とする流体システム。
  7. 前記流体システムは、流体供給システム又は流体排出システムである、請求項6に記載の流体システム。
JP2004030666A 2003-09-26 2004-02-06 弁およびその弁を有する流体システム Expired - Fee Related JP4502651B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004030666A JP4502651B2 (ja) 2003-09-26 2004-02-06 弁およびその弁を有する流体システム
KR1020067015635A KR101272169B1 (ko) 2004-02-06 2005-02-04 밸브 및 그 밸브를 가지는 유체시스템
US10/588,123 US7549437B2 (en) 2004-02-06 2005-02-04 Valve and fluid system having that valve
PCT/JP2005/002094 WO2005075865A1 (ja) 2004-02-06 2005-02-04 弁およびその弁を有する流体システム
CNB2005800040972A CN100451412C (zh) 2004-02-06 2005-02-04 阀以及具有该阀的流体系统
TW094104005A TWI350890B (en) 2003-09-26 2005-02-05 Valve and fluid system having the same

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003335934 2003-09-26
JP2004030666A JP4502651B2 (ja) 2003-09-26 2004-02-06 弁およびその弁を有する流体システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005147384A JP2005147384A (ja) 2005-06-09
JP4502651B2 true JP4502651B2 (ja) 2010-07-14

Family

ID=34702782

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004030666A Expired - Fee Related JP4502651B2 (ja) 2003-09-26 2004-02-06 弁およびその弁を有する流体システム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4502651B2 (ja)
TW (1) TWI350890B (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5995595B2 (ja) * 2012-08-03 2016-09-21 株式会社コガネイ 制御弁および制御弁の組立方法
JP6045368B2 (ja) * 2013-01-24 2016-12-14 サーパス工業株式会社 流体機器ユニット
TWI646278B (zh) * 2013-12-05 2019-01-01 Ckd股份有限公司 Piping joint, fluid supply control device, and piping connection structure
CN114270083A (zh) * 2019-08-30 2022-04-01 株式会社富士金 隔膜阀

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2727530A (en) * 1951-07-09 1955-12-20 Grove Valve & Regulator Co Regulator valve
US4039003A (en) * 1976-04-06 1977-08-02 Carl Lane McCartney Drop check valve
US4585207A (en) * 1985-09-03 1986-04-29 Joy Manufacturing Company Expanding gate valve with pneumatic actuator
US4917143A (en) * 1989-09-07 1990-04-17 Burton Mechanical Contractors, Inc. Inlet vacuum valve with quick-release mounting apparatus for unit controller
JPH0564585U (ja) * 1992-02-10 1993-08-27 エスエムシー株式会社 バルブユニット

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5124920A (en) * 1974-08-26 1976-02-28 Tokico Ltd Gokansei ojusuru bensochi
JPS5996474U (ja) * 1982-12-20 1984-06-30 豊興工業株式会社 電磁弁の組付構造
JPS60185774U (ja) * 1984-05-22 1985-12-09 エスエムシ−株式会社 電磁弁
JPH0518537Y2 (ja) * 1985-03-13 1993-05-17
JP3527303B2 (ja) * 1994-11-30 2004-05-17 アドバンス電気工業株式会社 樹脂製バルブのシール構造

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2727530A (en) * 1951-07-09 1955-12-20 Grove Valve & Regulator Co Regulator valve
US4039003A (en) * 1976-04-06 1977-08-02 Carl Lane McCartney Drop check valve
US4585207A (en) * 1985-09-03 1986-04-29 Joy Manufacturing Company Expanding gate valve with pneumatic actuator
US4917143A (en) * 1989-09-07 1990-04-17 Burton Mechanical Contractors, Inc. Inlet vacuum valve with quick-release mounting apparatus for unit controller
JPH0564585U (ja) * 1992-02-10 1993-08-27 エスエムシー株式会社 バルブユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005147384A (ja) 2005-06-09
TWI350890B (en) 2011-10-21
TW200532127A (en) 2005-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101272169B1 (ko) 밸브 및 그 밸브를 가지는 유체시스템
JP5004553B2 (ja) 定流量弁
US20010035093A1 (en) Gas permeable membrane apparatus
US6889709B2 (en) Manifold valve
WO2004090409A1 (ja) 配管部材の接続構造
KR101230747B1 (ko) 유체 제어 장치 및 그 조립 방법
CN1550747B (zh) 管道装置以及包含该管道装置的管道系统
US20200158105A1 (en) Diaphragm pump utilizing duckbill valves, multi-directional ports and flexible electrical connectivity
JP4994082B2 (ja) 配管部材
JP4502651B2 (ja) 弁およびその弁を有する流体システム
JP6595174B2 (ja) 多数並行フィルタ素子を備えた流体フィルタ及び関連する方法
JP4644477B2 (ja) 流体用ガスケット
WO1996002779A1 (en) Chemically-resistant fluid control valves
JP5079393B2 (ja) 流体機器ユニット構造
JP4383618B2 (ja) 自動弁
CN113418033B (zh) 一种低温止回阀及焊接工装
JP2003021248A (ja) マニホールドバルブ
WO2021176854A1 (ja) 流路ユニット
JP2003004151A (ja) マニホールドバルブ
JP2023507065A (ja) ポペット、アセンブリ、ならびにそれらの組み立ておよび使用の方法
JP5009081B2 (ja) 流体機器の接続構造及びその接続構造を備える流体機器ユニット
JP3123099U (ja) ガス供給機器用流路ブロック、及び半導体製造用ガス供給ユニット
US10508648B2 (en) Automated cross-phase pump and controller
JP2003194283A (ja) 外付けオリフィス装置
JP4854329B2 (ja) 流体混合装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090609

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100323

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100420

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees