JP6061890B2 - タンク破損防止機構 - Google Patents
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Description
図19では、乳酸菌培養設備100Jを例示している。
培養タンク1内を衛生的な環境に保つためには、培養タンク1内に雑菌が混入することを防止する必要がある。フィルタ2は、タンク内に雑菌が混入することを防止するために設けられている。
外気導管3Jの他端(フィルタ2と接続されている側とは反対側の端部:外気側)にはボールバルブ4が取り付けられており、ボールバルブ4は開閉弁として機能し、所定の開度に開放することが出来る。そして、ボールバルブ4を所定の開度だけ開放すれば、タンク1内に外気を導入することが出来て、或いは、殺菌時(後述)には殺菌用の水蒸気をタンク1内から大気側に放出することが出来る。
培養タンク1内を殺菌した蒸気は、外気導管3J及びフィルタ2内を流れ、外気導管3J及びフィルタ2をも殺菌して、ボールバルブ4の排出口(図19では、ボールバルブ4の下側)から外気に放出される。
ここで、各種原因(ボールバルブ4を開放し忘れる等の人為的ミスも含む)により、殺菌作業終了後にボールバルブ4が閉鎖されていると、高温蒸気が凝縮した際に、培養タンク1内の気体の体積が急激に減少して、培養タンク1内の圧力も急激に減圧されてしまう(例えば、負圧或いは陰圧になってしまう)。
培養タンク1が負圧となれば、大気圧により、当該培養タンク1が押し潰されて、破損する恐れがある。
しかし、殺菌時にボールバルブ4を半開状態にしていると、殺菌時に培養タンク1内に水蒸気を導入しても、外気導管3Jを介して水蒸気が培養タンク1外に逃げてしまう。そのため、培養タンク1内を殺菌消毒するのに必要な温度(98℃)まで昇温するのに長時間が必要になるという問題がある。また、ボールバルブ4から培養タンク1周辺の作業現場に高温蒸気が大量に噴出することとなり、当該作業現場の温度及び湿度を上昇させ、作業環境を著しく悪化させてしまうという問題も存在する。
しかし、係る従来技術(特許文献1)では、通気バルブが開放された状態を維持する機構を開示するのみであり、タンク内が陰圧となってタンクが破損することを積極的に防止する技術は開示していない。また、係る従来技術(特許文献1)では、タンク内の昇温速度が遅くなるという問題を解決することは出来ない。
ここで、「流出するのを制限する」という文言は、流出を遮断する場合も包含するが、僅かに流出するのを許容する場合を含む意味で使用される文言である。
[3] ここで、第2の配管(5等)は、第1の配管(3等)から分岐するように構成することが出来る。
[4] あるいは、第2の配管(5等)は第1の配管(3等)とは別体にタンク(1)に連通するように構成することが出来る。
[5] さらに、第1の配管(3E)に開閉弁(4E)及び逆止弁(CVE)を包含する複合弁(V2)を設け、以って、第1の配管と第2の配管を一体に構成することも出来る。
[7] ここで、フィルタ(2等)を第2の配管(5等)に介装することも可能である。この場合、フィルタ(2等)は前記逆止弁(CV、CVE)の上流側または下流側の何れにも介装することが出来る。
[12] また、前記球形の弁体(7)は、シリコンゴムで構成されていることが好ましい。
その結果、本発明によれば、タンク(1)内が陰圧まで減圧されてしまうことが無く、タンク(1)内の減圧によりタンク(1)が凹んで破損してしまう事態が防止される。
そのため、前記逆止弁(CV、CVE)を介して外気がタンク(1)内に流入した場合に、外気中の雑菌によりタンク(1)内部が汚染されることがない。このことにより、特に、飲料品の製造等で用いられるタンクの場合は、必要とされる衛生基準をクリアした状態を維持することが出来る。
そのため、タンク(1)内を蒸気殺菌する際に、第1の配管(3等)を開閉弁(4、4E)により完全に閉鎖しても、タンク(1)内が減圧してタンク(1)が凹んで破損してしまう事態を配慮する必要がなくなる。そのため、本発明によれば、タンク(1)内を蒸気殺菌する際に、開閉弁(4、4E)を完全に閉鎖しておくことが出来る。
すなわち、本発明によれば、蒸気殺菌時におけるタンク(1)内の昇温速度を速くして、高温蒸気の使用量を節約することが出来る。
それに加えて、蒸気殺菌の際には、前記貫通部(52c)を介して、殺菌用の高温蒸気が第2の配管(5等)内から第2の配管(5等)外に流出することが出来るので、高温蒸気により第2の配管(5等)の内側領域が殺菌されて、衛生的な状態が維持される。
図中、同様な部材には同様な符号が付されている。
図1において、全体を符号100で示す実施形態のタンク破損防止機構は、タンク1と、フィルタ2と、第1の配管3と、開閉弁4と、第2の配管5と、逆止弁CVを備えている。
図1では明示されていないが、タンク1には、高温の殺菌用の水蒸気(蒸気)をタンク1内に導入するための殺菌用蒸気導入口10(図19参照)が設けられている。
第1の接続金具21には雄ねじ21tが形成され、第2の接続金具22には雄ねじ22tが形成されている。
円筒状容器20の内部には濾材23が充填されている。
第2の接続金具22の雄ねじ22tは、第1の配管3における主幹部31の端部31a(開口部)に形成された雌ねじ(図示せず)と螺合しており、以って、フィルタ2の上方に第1の配管3の主幹部31を接続している。
主幹部31は鉛直方向に延在しており、図1の下方における開口部31a(フィルタ2側の端部)には、上述した通り、図示しない雌ねじが形成されている。
第1の配管3の水平部32は水平方向に(図1では左側へ向って)延在しており、主幹部31と直交する様に形成されている。
水平部32の一方(図1では左側)は、直角に曲げられて、鉛直方向に延在する部分32eとなっている。当該部分32eは、水平部32の下方に向って主幹部31と平行に延在している。換言すれば、部分32eは、水平部32に対して直交している。
部分32eの端部(図1では下端部)は、外気取入れ部33となっている。外気取入れ部33には、雄ねじ33tが形成されている。
開閉弁4は、バルブハウジング41と、コック(開閉ハンドル)42とを有している。
バルブハウジング41内には開閉弁機構(図示は省略)を有しており、コック(開閉ハンドル)42を操作することによって弁の開閉が行なわれるように構成されている。
バルブハウジング41の他方の開口部41b(図1における下方の開口部)は、流体(例えば水蒸気)の排出口となっている。
図2で示すように、第2の配管接続部34は、分岐部3bから離隔した側(図2では右側)の端部が、シングルフレア加工34fを施している。
パッキン8は、第2の配管接続部34と第2の配管5をクランプ6によって接続した際に、当該接続箇所から流体(図示の例では水蒸気)が漏出するのを防止する機能を有する。
そして、弁体移動防止部材9は、後述する球状の弁体7が、第2の配管5側から第2の配管接続部34側(第1の配管3側)に移動するのを防止している。
図5において、桟部92は一文字状に構成されているが、十文字状に構成することも可能である。或いは、桟部92に代えて、円環部91の内側をメッシュ構造、或いは、パンチングメタル構造にすることも可能である。
また、弁体移動防止部材9の取り付け位置を、第2の配管5側と第2の配管接続部34の接続箇所に限定されるものではない。例えば、第2の配管5における管本体50の任意の箇所に取り付けることが可能である。
第2の配管5における第1の配管3側の端部(図3における左端)は、シングルフレア加工51が施されている。そして、図2を参照して上述した様に、第2の配管接続部34において、第2の配管5側端部(図3における右端)も、シングルフレア加工34fが施されている。
そして、第2の配管5のシングルフレア加工51が施されている端部と、第2の配管接続部34のシングルフレア加工34fが施されている端部とが、クランプ6で接続されている。
第2の配管5における第2の配管接続部34とは反対側の端部(図3の下端或いは右端)には、管端閉塞部材52が設けられている。管端閉塞部材52は、管本体50を閉塞する様に、管本体50と一体に形成されている。
逆止弁CVは、弁体7と、弁座52bを備えている。弁体7は球状に構成されており、管本体50の内部を自由に移動可能に構成されている。弁座52bは、管端閉塞部材52に形成されている。
弁体7は、軽量で、耐衝撃性、耐摩耗性、耐熱性を併せ持つ材料、例えばステンレス、シリコンゴム、フッ素ゴム、ブチルゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、アクリルゴム、エチレンプロピレンゴム等により、構成されることが望ましく、特にシリコンゴムが好ましい。
図2、図3において、管端閉塞部材52の貫通孔(大気導入口)52aの縁部は、球状の弁体7が座着する弁座52bを構成している。
図3、図4で示すように、弁座52bの一部には、溝52cが2箇所形成されている。図4において、2箇所の溝52cは円周方向に対称な位置に形成されており、各々の溝52cの形状(図4で示す形状)は半円形である。ただし、溝52cの断面形状はV字状であっても良い。また、溝52cの数は円周方向に2箇所に限定する必要はない。
弁体7が弁座52bに座着しても、管端閉塞部材52に形成された2箇所の溝52cを介して、(比較的少流量の)流体が大気側(第2の配管5の外部)に漏出する。
第2の配管5内で管端閉塞部材52近傍の領域に溜まった凝縮水(ドレン)も、弁体7が弁座52bに座着している際に、溝52cを介して大気側(第2の配管5の外部)に排出される。
逆止弁CVが開放すると、逆止弁CV、第1の配管3、フィルタ2を経由して、外気がタンク1内に流入する。そのため、タンク1内の圧力が大気圧以下に減少することが防止され、タンク1が凹んで破損する事態は回避される。
なお、図3の矢印F2方向に移動した弁体7は、弁体移動防止部材9に当接すれば、それ以上、タンク1側に移動することはない。
そのため、高温蒸気によるタンク1内の蒸気殺菌が終了後に、第1の配管3における開閉弁4が完全に閉鎖されている場合であっても、タンク1内が降温し、蒸気が凝縮してタンク1内部の圧力が減圧されても、逆止弁CVが開放して、第2の配管5、分岐点3b、第1の配管3に接続したフィルタ2を介して、外気をタンク1内に流入する。従って、タンク1内は大気圧と同程度の圧力に保たれ、陰圧まで減圧されてしまうことが無く、タンク1内の減圧によりタンク1が凹んで破損してしまう事態が防止される。
そのため、逆止弁CV及び第2の配管5を介して外気がタンク1内に流入した場合においても、外気中の雑菌によりタンク1内部が汚染されることがない。そのため、例えば、飲料品の製造等で用いられるタンクの内部を、常に衛生的な状態に維持することが出来る。
そして、タンク1内を蒸気殺菌する際に、第1の配管3に介装された開閉弁4を閉鎖すれば、蒸気殺菌時におけるタンク1内の昇温速度を速くすることが出来る。すなわち、第1実施形態によれば、蒸気殺菌時におけるタンク1内の昇温速度を速くして、高温蒸気の使用量を節約することが出来る。
蒸気殺菌の際には、溝52cを介して、高温蒸気が第2の配管5内から第2の配管5外に漏出するので、当該高温蒸気により、第2の配管5内の各部材が殺菌されて、清浄な状態が維持される。
図6、図7において、第2実施形態のタンク破損防止機構は全体を符号100Aで示されている。図6、図7で示すように、タンク破損防止機構100Aでは、第1の配管3は、水平部32と外気取入れ部33がクランプ3cにより分離可能な態様で接続されている。そして図7で示すように、水平部32と外気取入れ部33は分離することが出来る。
また、図6、図7の第2実施形態は、図1〜図5の第1実施形態と同様に、第1の配管3から分岐している第2の配管接続部34は、クランプ6によって、第2の配管5が分離可能な態様で接続されている。そして図7で示すように、第2の配管接続部34と第2の配管5は分離することが出来る。
図7で示すように、開閉弁4及び外気取入れ部33はユニット化されており、以下において、「開閉弁ユニット4A」と記載する場合がある。
なお、開閉弁4及び外気取入れ部33はユニット化されていなくとも良い。それぞれに形成された雌ねじと雄ねじと螺合させることにより、外気取入れ部33に開閉弁4が取り付けられる形態を採用しても良い。
また、第2の配管5も、殺菌時にのみ、クランプ6によって第2の配管接続部34に取り付けられ、いわゆる「通常時」は、第1の配管3において、第2の配管5は第2の配管接続部34に接続されていない。
その様に構成することにより、いわゆる通常時において、タンク1近傍を通過する人や物が衝突して、開閉弁ユニット4A及び/又は第2の配管5が破損してしまうことが防止される。
そのため、第2実施形態に係るタンク破損防止機構100Aは、コスト削減効果に優れている。
図6、図7の第2実施形態におけるその他の構成及び作用効果は、図1〜図5の第1実施形態と同様である。
図8、図9の第3実施形態は、第2の配管5の分岐位置が、第1実施形態及び第2実施形態とは相違している。
図8、図9において、第3実施形態のタンク破損防止機構は全体を符号100Bで示されている。図8、図9で示すように、タンク破損防止機構100Bでは、第1の配管3は、第1の配管3における主幹部31と外気取入れ部(33−1、33−2)は一体に接続されている。
図8、図9では、第1の配管3における外気取入れ部は、主幹部31と一体になった第1の領域33−1と、クランプ154により当該領域33−2と分離可能に接続されている第2の領域33−2に分割されている。図9で示すように、外気取入れ部の第1の領域33−1と第2の領域33−2は、分離することが出来る。
なお、第2の配管5に接続している第2の配管接続部150は第2の領域33−2から分岐しているが、当該分岐箇所は、第1の配管(3)のフィルタ上流側領域(フィルタよりも外気側の領域)である。
(第1の配管3における外気取入れ部の)第2の領域33−2には開閉弁4が接続されており、図9で示すように、開閉弁4と第2の領域33−2と第2の配管5はユニット化されている。図8、図9において、当該ユニット(開閉弁4と第2の領域33−2と第2の配管5のユニット:開閉弁ユニット)は、全体が符号160で表示されている。
その様に構成すれば、いわゆる通常時において、タンク1近傍を通過する人や物が衝突して、開閉弁ユニット160が破損してしまうことが防止される。
なお、クランプ156により、開閉弁ユニット160から第2の配管5を分離することが出来る。第2の配管5の部材を洗浄あるいはメンテナンス等を施す場合には、開閉弁ユニット160から第2の配管5を分離すれば良い。
開閉弁ユニット160のみを、一日に殺菌作業を行うタンクの分だけ製造(あるいは購入)すれば、予定しているタンクについて殺菌作業を行うことが出来る。
そのため、第3実施形態に係るタンク破損防止機構100Bも、コスト削減効果に優れている。
図8、図9の第3実施形態におけるその他の構成及び作用効果は、図1〜図7の各実施形態と同様である。
図1〜図9の実施形態では、フィルタ2は一つだけ第1の配管3に介装されている。それに対して、図10の第4実施形態では、フィルタが複数(図10では2個)設けられている。
図10において、主管3Aは分岐部3bにおいて水平部32Aと第2の配管5Aに分岐している。水平部32Aの先端には開閉弁4が設けられており、分岐部3bと開閉弁4の間の領域にはフィルタ2A1が介装されている。一方、第2の配管5Aの先端には逆止弁CVが設けられており、分岐部3bと逆止弁CVの間の領域にはフィルタ2A2が介装されている。
図10の第4実施形態におけるその他の構成及び作用効果については、図1〜図9の実施形態と同様である。
図1〜図10の各実施形態では、第2の配管5(5A)は第1の配管3から分岐しているのに対して、図11の第5実施形態では、開閉弁4を介装した第1の配管3Bと、逆止弁CVを介装した第2の配管5Bが、別体に構成されている。
ここで、図11の第5実施形態も図10の第4実施形態と同様に、フィルタが複数(図11では2個)設けられている。
第1の配管3Bは先端に開閉弁4を設け、フィルタ2B1が介装されている。第2の配管5Bは先端に逆止弁CVを設け、フィルタ2B2が介装されている。
第2の配管5Bは第1の配管3Bとは別個に(独立して)設けられているので、第1の配管3Bには分岐部は設けられていない。
図11の第5実施形態におけるその他の構成及び作用効果については、図1〜図10の実施形態と同様である。
図1〜図11の実施形態では、第1及び第2の配管において、フィルタは開閉弁及び逆止弁よりもタンク1に近い領域に設けられている。それに対して、図12の第6実施形態では、第1及び第2の配管において、フィルタは開閉弁及び逆止弁よりもタンク1から離隔した領域に設けられている。
しかし、図12においては、分岐部3bと開閉弁4の間の領域にはフィルタは介装されておらず、水平部32Cの先端(開閉弁4よりもタンク1から離隔した側の端部)にフィルタ2C1が設けられている。また、第2の配管5Cの逆止弁CVと分岐部3bとの間にもフィルタは介装されておらず、第2の配管5Cの先端(逆止弁CVよりもタンク1から離隔した側の端部)にフィルタ2C2が設けられている。
第1の配管3Cの水平部32C先端に設けられているフィルタ2C1についても、同様なドレン抜き機構を設けても良い。
図12の第6実施形態によれば、フィルタ2C1、2C2が、第1の配管3Cの水平部32Cの先端あるいは第2の配管5Cの先端に設けているので、当該フィルタの洗浄、交換等の作業が容易である。
図12の第6実施形態におけるその他の構成及び作用効果については、図1〜図11の実施形態と同様である。
図13の変形例では、第1の配管3Cの水平部32Cの開閉弁4よりもタンク1から離隔した領域32CEと、第2の配管5Cの逆止弁CVよりもタンク1から離隔した領域5CEが合流部3gで合流して延長配管3Cgとなり、延長配管3Cgの先端にフィルタ2Cを設けている。
このフィルタ2Cには、図12におけるフィルタ2C2と同様に、公知のドレン抜き機構(図示せず)が設けられており、第2の配管5C内で水蒸気が凝縮した凝縮水は系外に排出される。
図13の変形例におけるその他の構成及び作用効果は、図12の第6実施形態と同様である。
図14では、図11と同様に、タンク1には第1の配管3Dと第2の配管5Dが、それぞれ別個に設けられ、第1の配管3Dは開閉弁4およびフィルタ2D1を設け、第2の配管5Dは逆止弁CVおよびフィルタ2D2を設けている。
ただし、図14の第7実施形態では、図12、図13の第6実施形態と同様に、開閉弁及び逆止弁よりもタンク1から離隔した領域にフィルタを設けている。すなわち、第1の配管3Dの先端(開閉弁4よりもタンク1から離隔した側の端部)にフィルタ2D1が設けられて、第2の配管5Dの先端(逆止弁CVよりもタンク1から離隔した側の端部)にフィルタ2D2が設けられている。また、フィルタ2D2には公知のドレン抜きの機構が備えられており、フィルタ2D1についても同様なドレン抜きの機構を備えても良い。
図14の第7実施形態におけるその他の構成及び作用効果については、図12、図13の第6実施形態と同様である。
図15において、図13と同様に、第1の配管3Dの開閉弁4よりもタンク1から離隔した領域32DEと、第2の配管5Dの逆止弁CVよりもタンク1から離隔した領域5DEが合流部3gで合流して延長配管3Dgとなり、延長配管3Dgの先端にフィルタ2Dを設けている。
このフィルタ2Dにも、公知のドレン抜き機構(図示せず)が設けられている。
図15の変形例におけるその他の構成及び作用効果は、図14の第7実施形態と同様である。
図1〜図15の実施形態では開閉弁を設けた第1の配管と、逆止弁を設けた第2の配管を有しているのに対して、図16では、第2の配管は存在しない。そして、第1の配管3Eの先端に、開閉弁と逆止弁を一体化した複合的な構成の弁V2(複合弁V2)が設けられている。
図17を参照して複合弁V2を説明する。
図17において、上方がタンク1側であり、下方が大気側である。
並列な流路R1、R2を有しているので、タンク1内の殺菌のため高温の水蒸気を供給した際には、流路R1、開放状態の開閉弁4Eを介して、水蒸気は大気側に抜けていく。
その後、開閉弁4Eを閉鎖状態にし、タンク1内の水蒸気の温度が低下してタンク1内が減圧されると、流路R2、逆止弁CVEを介して外気がタンク1内に導入されるので、タンク1が潰れてしまうことが防止される。そして、流路R2、逆止弁CVEを介して導入された外気はフィルタ2を経由するので、タンク1内が汚染されてしまうことはない。
図16、図17の第8実施形態では、フィルタ2が複合弁V2よりもタンク1側の領域に介装されているのに対して、図18の第9実施形態では、フィルタ2Fが第1の配管3Fの先端側(複合弁V2よりもタンク1から離隔した領域)に設けられている。
図18の第9実施形態におけるその他の構成及び作用効果は、図1〜図17の実施形態と同様である。
例えば、溝52c(図3、図4)に代えて、管端閉塞部材52を貫通する貫通孔を形成し、当該貫通孔を介して、第2の配管5の端部近傍(管端閉塞部材52近傍)に滞留したドレンを排出し、殺菌時には高温蒸気を排出することが可能である。
また、第1の配管と第2の配管の各々にフィルタを設ける場合において、第1の配管では開閉弁よりもタンク1側の領域にフィルタを介装し、第2の配管では先端側(逆止弁よりもタンク1から離隔した領域)にフィルタを介装しても良い。あるいは、第1の配管の先端側(開閉弁よりもタンク1から離隔した領域)にフィルタを介装し、第2の配管では逆止弁よりもタンク1側の領域)にフィルタを介装しても良い。
2、2A1、2A2、2B1、2B2、2C、2C1、2C2、2D、2D1、2D2、2F・・・フィルタ
3、3A、3B、3C、3D、3E、3F・・・第1の配管
4、4E・・・開閉弁
5、5A、5B、5C、5D・・・第2の配管
3c、6、154,156・・・クランプ
7・・・弁体
8・・・パッキン
9・・・弁体移動防止部材
10・・・殺菌用蒸気導入口
52b・・・弁座
52c・・・溝
CV、CVE・・・逆止弁
V2・・・複合弁
Claims (10)
- タンクと連通し且つ開閉弁を介装する第1の配管を有し、タンク内に侵入する方向に流れる流体に対しては開放する機能および流体がタンクから流出するのを制限する機能を有する逆止弁を備え、前記タンクは内部を蒸気殺菌するタンクであり、前記逆止弁は、球形の弁体と、弁体が座着可能な弁座を有しており、前記弁座には、弁体が座着する側とその反対側とを連通する貫通部が形成されていることを特徴とするタンク破損防止機構。
- 第2の配管を有し、当該第2の配管に前記逆止弁を設ける請求項1に記載のタンク破損防止機構。
- 第2の配管は第1の配管から分岐する請求項2に記載のタンク破損防止機構。
- 第2の配管は第1の配管とは別体にタンクに連通する請求項2に記載のタンク破損防止機構。
- 第1の配管に開閉弁及び逆止弁を包含する複合弁を設ける請求項1に記載のタンク破損防止機構。
- 第1の配管にフィルタを介装する請求項1〜5の何れか1項に記載のタンク破損防止機構。
- フィルタを第2の配管に介装する請求項2〜4、6の何れか1項に記載のタンク破損防止機構。
- 前記逆止弁は球形の弁体と弁体が座着可能な弁座を有しており、当該弁体がタンク側に移動するのを防止する部材が、第2の配管、或いは、第2の配管が第1の配管から分岐した分岐箇所に設けられている請求項2〜4、6、7の何れか1項に記載のタンク破損防止機構。
- 前記弁体がシリコンゴムで構成されている請求項1〜8に記載のタンク破損防止機構。
- 請求項1〜9の何れか1項のタンク破損防止機構を備えていることを特徴とするタンク。
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