JPH08232677A - 包囲型エンジンの騒音低減装置 - Google Patents

包囲型エンジンの騒音低減装置

Info

Publication number
JPH08232677A
JPH08232677A JP7334393A JP33439395A JPH08232677A JP H08232677 A JPH08232677 A JP H08232677A JP 7334393 A JP7334393 A JP 7334393A JP 33439395 A JP33439395 A JP 33439395A JP H08232677 A JPH08232677 A JP H08232677A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
noise
duct
exhaust
microphone
primary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7334393A
Other languages
English (en)
Inventor
Kozo Nishikawa
幸三 西川
Hiroaki Itou
浩晴 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from JP32417894A external-priority patent/JP3295260B2/ja
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP7334393A priority Critical patent/JPH08232677A/ja
Publication of JPH08232677A publication Critical patent/JPH08232677A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で包囲型エンジンの騒音を低減す
る。 【解決手段】 防音ケース2によって囲まれたエンジン
発電機にアクティブノイズコントロール(ANC)によ
る騒音低減を行う場合において、防音ケース2の所定箇
所に形成された排気口10に連通するようにダクト13
を設け、ダクト13中に、スピーカ16による騒音相殺
音が一次騒音マイク18に直接入らないように空間的に
両者を区画する遮蔽壁14を設けた。遮蔽壁14によ
り、システム同定時におけるスピーカ16と一次騒音マ
イク18間の電気、音響特性の補正を行うことを省略で
きるとともに、ANC動作時における演算中において、
スピーカ16と一次騒音マイク18との間のハウリング
補正を行う必要がなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は騒音低減装置に関
し、より詳しくは、防音ケースなどの包囲体によって囲
まれたエンジンの騒音を低減する、包囲型エンジンの騒
音低減装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、エンジン、排気ダクトの騒音
を低減する技術として吸音材、制振動材を設けるという
パッシブな方法が提案されている。これに対し、近年、
騒音に対して同振幅、逆位相の相殺音を放射して、音波
の干渉効果により騒音を低減する能動的騒音制御(アク
ティブノイズコントロール、以下、ANCと称する)が
実用化され、各方面で盛んに研究されている。ANCに
よれば、吸音材では低減しにくい100Hz付近〜50
0Hz付近の低周波の騒音においても低減効果を有する
ので、車室のこもり音、空調ダクト騒音などを低減する
ことに使用されている(特公表平2−503219号、
特開平3−204354号公報など)。
【0003】図12は上記ANCの一例として、空調ダ
クト騒音を低減するダクト消音装置の概略ブロック図で
ある。同図において、空調ダクト101は左側から右側
に向かって空気が流れるように構成され、その空気の流
れにしたがって騒音も空調ダクト101を伝搬する。空
調ダクト101には上流側マイク102(一次騒音マイ
ク)と、排気口103近くに下流側マイク104(残留
騒音マイク)が設けられ、両マイク102,104の間
に相殺音を発生するスピーカ105が設けられている。
【0004】このダクト消音装置では、上流側マイク1
02で検出される一次音が相殺音と干渉して、2次音
(残留音)となり、下流側マイク104から検出された
誤差信号により2次音が最小となるようにANC制御部
106のフィルタ係数を逐次更新することにより、スピ
ーカ105から放射される相殺音を変化させ、騒音を低
減する。一般にこのような消音装置の場合、音響系の電
気音響特性をシステム同定と呼ばれる作業により予め求
めておき、この求めた電気音響特性を基準としてANC
制御を行う。
【0005】図12に示す消音装置に基づいて説明すれ
ば、スピーカ105と上流側マイク102間の電気音響
特性、スピーカ105と下流側マイク104間の電気音
響特性をシステム同定の段階において予め求めておき、
ANC制御を実行する段階の演算の中で、スピーカ10
5と上流側マイク102間のハウリング補正、スピーカ
105と下流側マイク104間のハウリング補正をそれ
ぞれ行うのである。
【0006】一方、近年、環境に優しい製品の開発が要
望され、エンジン発電機などおいて、騒音を低減するた
めにエンジンを防音ケースに収容する形態のものが好ま
れるようになっている。上記環境問題の高まりを考慮す
ると、上記ANCを包囲型エンジンに適用して騒音を低
減することが考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、自動
車、船室のキャビンなどの閉空間において、ANCを適
用した構成例、マフラの排気音を低減する装置などが提
案されているが、ANCを包囲型エンジンに適用して騒
音を低減する効果的な装置構成は開示されていないのが
現状である。したがって、包囲型エンジンにおいても一
般的なANC装置の構成を適用することが考えられる。
【0008】この場合、システム同定作業は本来のAN
C制御の前作業とも言えるものであり、包囲型エンジン
の利便性を考えるとできるだけ簡素化することが好まし
い。また、ハウリング補正の演算量が増えることは、処
理プロセッサの負担が大きくなり、結果的に騒音低減性
能が低下してしまう問題が生じる。
【0009】また、包囲型エンジンは包囲体内部を冷却
するために冷却風を起こすことが必須であり、エンジン
騒音、振動とは別に冷却風による影響も考慮しなければ
ならない。図13に示すように包囲型エンジンの騒音は
クランクシャフトや冷却ファンシャフト等の回転数に起
因する基本周波数およびその高調波、ファンの風切り
音、防音ケースの振動などを含み、複雑なスペクトルを
有している。したがって、周期的な騒音を低減する場合
と違って騒音の不確定要素が大きく、実際に包囲型エン
ジンの騒音を低減するには、冷却ファンの存在、冷却風
による乱気流、エンジン振動などの外乱を考慮した、実
際の包囲型エンジンの構成に合致したANCシステムを
考える必要がある。
【0010】さらに、低減の対象とする低周波域の騒音
だけを確実に電気信号に変換するために、包囲型エンジ
ンの実際構成に対応した形での、一次騒音マイク(上流
側マイク)と残留騒音マイク(下流側マイク)との間の
音の相関性を高める工夫も必須となる。これはANCシ
ステムにおいて消音量は残留騒音マイク位置での元の騒
音に対する残留騒音の比で定義され、その消音量の最大
値が残留騒音マイク位置で検出された目標騒音信号と一
次騒音マイク位置で検出された一次騒音信号とのコヒー
レンスによって左右されることに起因する。つまり、目
標騒音信号と一次騒音信号とのコヒーレンスが高いと理
論的な消音量の最大まで消音でき、コヒーレンスが低い
と十分な消音量を得ることができない。したがって図1
2の例で説明すれば、目標騒音信号(下流側マイク10
4位置での実際のダクト騒音信号)を検出できる下流側
マイク104と、一次騒音マイク102との音のコヒー
レンスを高めることが必要になる。
【0011】
【発明の目的】本発明は上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、包囲型エンジンにおいて、簡単な構成で騒
音低減システムの追従性の向上、騒音低減の向上を図れ
る包囲型エンジンの騒音低減装置を提供することを目的
としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの、請求項1の包囲型エンジンの騒音低減装置は、包
囲体内にエンジンを収容し、包囲体の所定箇所に少なく
とも吸気口と排気口を設け、吸気口から外気を取り入れ
て排気口から排気する包囲型エンジンの騒音を低減する
騒音低減装置であり、吸気口あるいは排気口に連通する
ダクト部が包囲体周囲に少なくとも1つ形成され、所定
位置の騒音を検出する一次騒音検出手段と、ダクト部の
ダクト口の近くに設けられた残留騒音検出手段と、ダク
ト部内に配設された相殺音発生手段と、一次騒音信号、
および残留騒音信号に基づいてダクト口における騒音を
打ち消す相殺音を発生させるように相殺音発生手段を駆
動するANC制御手段と、相殺音発生手段と一次騒音検
出手段とを空間的に区画する遮蔽壁とを備えている。
【0013】請求項2の包囲型エンジンの騒音低減装置
は、遮蔽壁がダクト部内で吸気口あるいは排気口を覆う
ように配設されており、遮蔽壁と吸気口あるいは排気口
によって区画された空間内に一次騒音検出手段を配設し
ている。請求項3の包囲型エンジンの騒音低減装置は、
指向性を備えた相殺音発生手段を使用することを特徴と
している。
【0014】請求項4の包囲型エンジンの騒音低減装置
は、包囲体内にエンジンを収容し、包囲体の所定箇所に
少なくとも吸気口と排気口を設け、吸気口から外気を取
り入れて排気口から排気する包囲型エンジンの騒音を低
減するために、少なくとも排気口に連通する排気側ダク
トが包囲体周囲に形成され、排気口に近い騒音を検出す
る一次騒音検出マイクと、排気側ダクトのダクト口に近
い騒音を検出する残留騒音検出マイクと、排気側ダクト
内に配設された相殺音発生手段と、一次騒音信号および
残留騒音信号に基づいてダクト口における騒音を打ち消
す相殺音を発生させるように相殺音発生手段を駆動する
ANC制御手段とを備え、排気側ダクト内のダクト内風
路の延在方向と平行に棒状支持部材を固設し、棒状支持
部材の排気口側に一次騒音検出手段を取り付け、棒状支
持部材のダクト口側に残留騒音検出手段を取り付け、ダ
クト内風路の所定位置に相殺音発生手段を配設したこと
を特徴とする。
【0015】請求項5の包囲型エンジンの騒音低減装置
は、排気口を遮蔽壁で覆うとともに、排気口を出た冷却
風が遮蔽壁を迂回してダクト内風路に流れるように構成
し、排気口から出た冷却風が直接に一次騒音検出手段に
吹き付けないように遮蔽壁の形状、および相殺音発生手
段の配置を設定している。請求項6の包囲型エンジンの
騒音低減装置は、ダクト内風路の延在方向に直交する断
面において、棒状支持部材の固設位置が左右対称位置と
なるように配設されている。請求項7の包囲型エンジン
の騒音低減装置は、排気側ダクトが包囲体と防振部材に
よって振動的に隔離されていることを特徴とする。
【0016】
【作用】請求項1の包囲型エンジンの騒音低減装置にお
いては、包囲体内の騒音は一次騒音検出手段により検出
され、その一次騒音信号と残留騒音検出手段による残留
騒音信号に基づいて制御手段のANC制御により、相殺
音発生手段からダクト口における騒音を低減するような
相殺音が発生される。このANC消音動作において、相
殺音発生手段と一次騒音検出手段とを空間的に区画する
障壁を設けたことにより、殺音発生手段が発する相殺音
のうち一次騒音検出手段に入る成分を大幅に低減するこ
とができる。
【0017】したがって、システム同定時における相殺
音発生手段と一次騒音検出手段間の電気音響特性の補正
を行うことを省略、あるいは軽減できるとともに、AN
C動作時における演算の中で、相殺音発生手段と一次騒
音検出手段との間のハウリング補正を行う必要を省略、
あるい軽減できるので、制御手段における処理プロセッ
サの演算量を減らすことができる。これにより、ハウリ
ング補正に伴う多段のデジタルフィルタを削除できる分
だけ、プログラム処理時間に余裕が生じ、サンプリング
の高速化、適応フィルタの段数を拡張することができ
る。
【0018】請求項2の包囲型エンジンの騒音低減装置
であれば、遮蔽壁がダクト部内で吸気口あるいは排気口
を覆うように配設されており、遮蔽壁と吸気口あるいは
排気口によって区画された空間内に一次騒音検出手段を
配設しているので、騒音がダクト部へ直接放射されるこ
とがなくなり、迂回する分だけ騒音を低減できるととも
に、遮蔽壁を迂回してダクト口に伝わるときに、騒音の
伝わる方向を規制でき、ANC制御を行う上で好ましい
状態にすることができる。
【0019】請求項3の包囲型エンジンの騒音低減装置
であれば、指向性を備えた相殺音発生手段を使用するこ
とにより、相殺音発生手段から発せられる相殺音を集中
してダクト口側に放射することができるので、雑音とな
る音の回折成分、音の透過成分を少なくすることがで
き、一次騒音検出手段に入る相殺音をさらに減らすこと
ができる。
【0020】請求項4の包囲型エンジンの騒音低減装置
であれば、排気側ダクト内のダクト内風路の延在方向と
平行に棒状支持部材を固設し、棒状支持部材の排気口側
に一次騒音検出手段を取り付け、棒状支持部材のダクト
口側に残留騒音検出手段を取り付けることにより、排気
側ダクトに伝わる振動の特性が一次騒音検出手段、残留
騒音検出手段において同じになるので、一次騒音検出手
段、残留騒音検出手段との間の音の相関性を高めること
ができる。また、ダクト内風路の位置によって冷却風の
強さ、方向が異なることがあるが、ダクト内風路の延在
方向と平行に棒状支持部材を固設することにより、ダク
ト内風路を流れる冷却風の方向と平行に棒状支持部材が
配設されることになるので、冷却風の影響が一次騒音検
出手段、残留騒音検出手段においてほぼ同じになり、一
次騒音検出手段、残留騒音検出手段との間の音の相関性
を高めることができる。
【0021】請求項5の包囲型エンジンの騒音低減装置
であれば、排気口を遮蔽壁で覆うことにより、エンジン
音、ファンの風切り音などが混在一体化した状態で、遮
蔽壁とダクト内風路の接続位置から放射させることがで
きるので、ANC制御上、単純なダクト構成とすること
ができ、排気口から直接冷却風をダクト内風路に放出す
るよりも、ANC制御が行いやすくなる。さらに、排気
口から出た冷却風が直接に一次騒音検出手段に吹き付け
ないように遮蔽壁の形状、および相殺音発生手段の配置
を設定しているので、ダクト内風路において冷却風によ
る振動、風切り音の発生等の外乱の発生を抑制でき、騒
音の低減性能を向上させることができる。
【0022】請求項6の包囲型エンジンの騒音低減装置
であれば、ダクト内風路の延在方向に直交する断面にお
いて、棒状支持部材の固設位置が左右対称位置となるよ
うに配設されていることにより、左右対称位置でない固
設位置に比べてダクト内風路全域にわたって一次騒音、
残留騒音を良好に検出することができる。請求項7の包
囲型エンジンの騒音低減装置であれば、排気側ダクトが
包囲体と防振部材によって振動的に隔離されているの
で、包囲体内の振動が排気側ダクトに伝わらず、一次騒
音検出手段と残留騒音検出手段との間の音の相関係数を
高めることができる。
【0023】
【発明の効果】上記作用において説明したように、請求
項1の発明によれば、以下の特有の効果を奏する。 (イ)相殺音発生手段と一次騒音検出手段とを空間的に
区画する障壁を設けたことにより、相殺音発生手段が発
する相殺音において一次騒音検出手段に入る成分を大幅
に低減することができるので、システム同定時における
相殺音発生手段と一次騒音検出手段間の電気音響特性の
補正を行うことを省略、あるいは低減できるとともに、
ANC動作時における演算の中で、相殺音発生手段と一
次騒音検出手段との間のハウリング補正を行う必要を省
略、あるいは低減でき、簡単な構成で騒音低減システム
の追従性の向上、騒音低減の効率向上を図れる。
【0024】(ロ)吸気口、排気口などの包囲体の開口
にダクト部を設け、そのダクト部においてANCによる
騒音低減を行うことで、ANCに必要な領域を確保でき
るとともに、ダクト部の形状、構造を適宜設定すること
(音響特性上簡単な形状、例えば、縦横長さ比が1:1
のダクトなど)により、ANCによる騒音低減の作用
上、好ましい音響特性空間を作り出すことができ、騒音
の低減を簡単かつ効率的に行うことができる。
【0025】請求項2の発明は、騒音がダクト部へ直接
放射されることがなくなり、迂回する分だけ騒音を低減
できるとともに、遮蔽壁を迂回してダクト出口に伝わる
ときに、騒音の伝わる方向を規制でき、ANC制御を行
う上で好ましい状態にすることができるという特有の効
果を奏する。
【0026】請求項3の発明は、相殺音発生手段に指向
性のあるものを採用することにより、遮蔽壁を超えて一
次騒音検出手段に入る相殺音をさらに減らすことができ
るという特有の効果を奏する。請求項4の発明は、一次
騒音検出手段、残留騒音検出手段との間の音の相関性を
高めることができるという特有の効果を奏する。請求項
5の発明は、ANC制御が行いやすくなるとともに、ダ
クト内風路において冷却風による振動、風切り音の発生
等の外乱の発生を抑制でき、騒音の低減性能を向上させ
ることができるという特有の効果を奏する。
【0027】請求項6の発明は、ダクト内風路全域にわ
たって一次騒音、残留騒音を良好に検出することができ
るという特有の効果を奏する。請求項7の発明は、包囲
体内の振動が排気側ダクトに伝わらず、一次騒音検出手
段と残留騒音検出手段との間の音の相関係数を高めるこ
とができるという特有の効果を奏する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、実施形態を示す添付図面に
よって詳細に説明する。図1は本発明に係る包囲型エン
ジンの騒音低減装置の一実施形態としての包囲型エンジ
ン発電機の騒音低減装置の構成を示す図であり、図1
(A)は縦断面図、図1(B)はダクトの平面図であ
る。
【0029】この包囲型エンジン発電機1は、防音ケー
ス2のほぼ中央部にディーゼルエンジン3を配設すると
ともに、図中右側にエンジン発電機4を配設してある。
ディーゼルエンジン3の上側には、区画壁5を設け、区
画壁5の左側面にラジエータ6を取り付けることによ
り、防音ケース2内をエンジンと発電機が収容されるエ
ンジン発電室7と、排風通路8とに区画している。
【0030】排風通路8はラジエータ6に臨ませて設け
られた上昇通路8aと、防音ケース2の上壁2aに設け
られた排出口10と連通する排気通路8bとからなり、
排気通路8b内の区画壁5上にマフラ12が配設されて
いる。マフラ12の排気口12aは図1において紙面手
前側の防音ケース2の上部に設けられている。ラジエー
タ6にはラジエータファン20が取り付けられ、ラジエ
ータファン20はファンベルトおよびプーリにより、エ
ンジン3のクランク軸に連動駆動される。
【0031】防音ケース2の上壁2a上には、ラジエー
タ6側に基端部を有し、反対側にダクト出口13aを有
する略長方形状のダクト13が固定され、排出口10上
方のダクト部分には、ダクト13を水平方向に2つの部
屋に区画する遮蔽壁14が設けられている。この遮蔽壁
14によって排出口10は覆われた状態になっている。
【0032】遮蔽壁14によって区画された上側の部屋
(上部ダクト室15と称する)にはスピーカ面をダクト
出口13aに向けて指向性のあるスピーカ16が配設さ
れている。また、下側の部屋(下部ダクト室17と称す
る)の所定位置には一次騒音マイク18が配設されてい
る。スピーカ16は着脱自在に交換できるようにするユ
ニットケース28に囲まれており、上部ダクト室15と
隙間なく嵌合することにより、スピーカ16のダクト1
3への取り付けが簡単に行えるようになっている。ま
た、ダクト出口13a近くの所定位置には、ダクト出口
13a付近の残留騒音を検出する残留騒音マイク19が
配設されている。
【0033】一方、防音ケース2の発電機4側の側面に
は、防音ケース2内を換気する吸気口21が設けてあ
り、発電機4の上方には区画壁5に支持された燃料タン
ク22が設けてある。なお、燃料タンク22の燃料供給
口23は図1において紙面手前側の防音ケース2の上部
に設けられている。エンジン発電室7の略中央部位置に
はエアクリーナ24が配設され、吸気口21から吸入さ
れた外気を吸気管を介して燃焼室に供給する。また、防
音ケース2の内壁、排風通路8の内壁、ダクト13の内
壁には1kHz以上の高周波音が外部に漏れることを防
止する消音材が張り付けられている。
【0034】騒音低減装置は、上記一次騒音マイク1
8、指向性のあるスピーカ16、残留騒音マイク19、
およびANCコントローラ25とから構成されており、
ANCコントローラ25は防音ケース2の下部位置にエ
ンジンの熱の影響を受けないように防熱部材26に囲ま
れて配設されている。なお、ANCコントローラ25の
詳細構成については後述する第7実施形態で説明する。
【0035】上記構成のエンジン発電機の騒音低減装置
の作用について説明する。エンジン発電機1のエンジン
3が運転され、発電が開始されると、エンジン3のクラ
ンク軸に連動するラジエータファン20が駆動する。ラ
ジエータファン20の駆動によりエンジン発電機1内を
冷却風が流れる。即ち、ラジエータファン20の駆動に
より吸気口21から吸入された外気は、エンジン3およ
び発電機4を冷却した後、排風通路8の上昇通路8a、
排気通路8bを経て排気口10からダクト13内を流れ
て、ダクト出口13aから外部に放出される(図中矢印
H参照)。
【0036】エンジン3の運転が始まると、ANCコン
トローラ25は一次騒音マイク18により下部ダクト室
17の騒音を検出する。下部ダクト室17は上昇通路8
aから冷却風に乗ってくるエンジン騒音、区画壁5を突
き抜けて伝わる騒音、マフラ12のシャーシ面からの透
過音が混在した状態になっており、一次騒音マイク18
はその騒音を検出することになる。また、ダクト出口1
3aにおいては残留騒音マイク19により、ダクト出口
13a付近の残留騒音を検出し、ANCコントローラ2
5がスピーカ16からダクト出口13a付近の騒音を最
小にする相殺音を発生させる。
【0037】このANC動作においてこの実施形態で
は、遮蔽壁14によりスピーカ16と一次騒音マイク1
8とを空間的に区画しているので、スピーカ16が発す
る相殺音が一次騒音マイク18に入る量を大幅に低減す
ることができる。この効果は、スピーカ16に指向性の
あるものを採用することにより、一層高められる。した
がって、システム同定時におけるスピーカ16と一次騒
音マイク18の電気、音響特性の補正を省略できるとと
もに、ANC動作時における演算の中で、スピーカ16
と一次騒音マイク18との間のハウリング補正を行う必
要がなくなるので、ANCコントローラ25における演
算量を減らすことができる。
【0038】また、下部ダクト室17にはマフラ12の
シャーシ面を透過した透過騒音が放出されるので、スピ
ーカ16から発生される相殺音はマフラ12の透過騒音
にも対応したものとなり、エンジン発電機全体としての
消音性を高めることができる。
【0039】
【実施形態2】図2はこの発明の第2実施形態を示すダ
クトの構成を示す図であり、図2(A)は縦断面図、図
2(B)はダクト出口方向から見た図である。この第2
実施形態が前記第1実施形態と異なる点は、遮蔽壁を水
平方向に平行に設けるのではなく、スピーカ16を包み
込む袋状の遮蔽壁14となっている点のみである。この
実施形態においても前記第1実施形態と同様の作用、効
果を得ることができる。
【0040】
【実施形態3】図3はこの発明の第3実施形態を示す図
であり、図3(A)は包囲型エンジン発電機の騒音低減
装置の構成を示す概略縦断面図、図3(B)は吸風ダク
トケースを取り外した状態の左側面図、図3(C)は排
風ダクトケースを取り外した状態の右側面図である。こ
の包囲型エンジン発電機31は、直方体形状の6つの防
音壁で構成された防音ケース2の図中右側にディーゼル
エンジン3を配設するとともに、図中左側にエンジン発
電機4を配設してある。また、右側防音壁2bの略中央
位置に排出口10を開口し、左側防音壁2cの下部位置
に吸気口21を開口している。
【0041】右側防音壁2bには排出口10を上側から
覆うように排風口32を備えた導風板33が取り付けら
れ、さらにその導風板33を収容するように排風ダクト
ケース34が右側防音壁2bに取り付けられている。排
風ダクトケース34の右側上部には、ダクト出口35が
設けられ、そのダクト出口35に所定の排気面積を有す
る金網が張設されている。
【0042】一方、左側防音壁2cには吸気口21を下
側から覆うように排風口37を備えた導風板38が設け
られ、さらにその導風板38を収容するように吸風ダク
トケース40が左側防音壁2cに取り付けられている。
吸風ダクトケース40の下部位置には、ダクト入口41
が設けられ、そのダクト入口41に所定の排気面積を有
する金網が張設されている。
【0043】ラジエータ6は排出口10に臨ませて配設
されており、ラジエータ6にはファンベルトによりクラ
ンク軸と連動駆動されるラジエータファン20が取り付
けられている。エンジン3の上方には吸気管に連通する
エアクリーナ24と、排気管に連通する一次マフラ42
を設けている。一次マフラ42は排風ダクトケース34
内に設けられた二次マフラ43と連通され、二次マフラ
43のマフラ口43aは排風ダクトケース34の前壁を
貫通して外部に設けられている。
【0044】この実施形態に係る包囲型エンジン発電機
31は、ダクト出口35からの騒音を低減する排気側騒
音低減装置と、ダクト入口41からの騒音を低減するた
めの吸気側騒音低減装置とを備えている。排気側騒音低
減装置は、排気口10と導風板33とによって囲まれた
排気導風室45内に設けられた排気側一次騒音マイク4
6と、排風ダクトケース34の右側壁のダクト出口35
下側に設けられた排気側スピーカ47と、ダクト出口3
5上側の端部位置に設けられた排気側残留騒音マイク4
8と、排気側ANCコントローラ(図示せず)とから構
成されている。
【0045】吸気側騒音低減装置は、吸気口21と導風
板38とによって囲まれた吸気導風室50内に設けられ
た吸気側一次騒音マイク51と、吸風ダクトケース40
の左側壁の上側位置に設けられた吸気側スピーカ52
と、ダクト入口41の端部位置に設けられた吸気側残留
騒音マイク53と、吸気側ANCコントローラ(図示せ
ず)とから構成されている。なお、スピーカ47,52
から発生された相殺音は導風板33,38によって遮蔽
されるので直接に一次騒音マイク46,51には入力さ
れないようになっている。
【0046】なお、エンジン3と発電機4は防音ケース
2の底壁2dの所定箇所に配設された防振ゴム55を介
して防音ケース2内に収容されているので、エンジン3
および発電機4の振動が防音ケース2に伝わることが軽
減されている。また、防音ケース2内左上部の吸気口2
1を塞がない位置には燃料タンク22が配設され、防音
ケース上壁2aに設けられた燃料注ぎ口56から燃料を
供給できるようになっている。
【0047】上記構成のエンジン発電機の騒音低減装置
の作用について説明する。エンジン発電機のエンジン3
が運転され、発電が開始されると、エンジンのクランク
軸に連動するラジエータファン20が駆動する。ラジエ
ータファン20の駆動によりダクト入口41から吸入さ
れた外気は、吸風ダクトケース40内の吸気側上昇風路
61、吸気導風室50を経て、防音ケース2内に導か
れ、発電機4およびエンジン3を冷却した後、排風ダク
トケース34内の排気導風室45、排気側上昇風路62
を流れ、ダクト出口35から排風される(図中矢印H参
照)。
【0048】エンジン3の運転が始まると、吸気、排気
ANCコントローラはそれぞれ一次騒音マイク51,4
6により、吸気導風室50、排気導風室45の騒音を検
出し、残留騒音マイク53,48の残留信号に基づい
て、ダクト入口41、ダクト出口35の騒音が最小にな
るように、スピーカ52,47を駆動して相殺音を発生
させる。このANC動作においてこの実施形態では、遮
蔽壁として機能する導風板38,33によりそれぞれス
ピーカ52と一次騒音マイク51、スピーカ47と一次
騒音マイク46とを空間的に区画しているので、スピー
カ52,47が発する相殺音が一次騒音マイク51,4
6に入る量を大幅に低減することができる。
【0049】また、防音ケース2に開口された吸気口2
1、排気口10にそれぞれ吸気ダクト、排気ダクトを設
け、導風室50,45、上昇風路61,62を形成する
ことにより、ANC上、消音効果が高いように、一次騒
音を検出する空間、スピーカから相殺音が放射される空
間を作るようにしている。また、スピーカ47,52が
残留騒音マイク48,53側に相殺音を発生するような
指向性を備えることにより、ダクト出口35、ダクト入
口41での騒音を効率良く低減できるとともに、スピー
カ47,52の相殺音が一次騒音マイク46,51に入
ることを防止できる。
【0050】図4はこの第3実施形態の変形例を示す概
略縦断面図である。このエンジン発電機が図3に示すエ
ンジン発電機と異なる点は、排風ダクトケース34の上
壁を防音ケース2の上壁2aにまで延長し、その延長に
より形成された水平風路65中に残留騒音マイク48、
スピーカ47を配設した点のみである。この実施形態に
よれば排風ダクトケース34を延長しているので、エン
ジン3,発電機4による騒音、ラジエータファン20に
よる騒音、マフラ42による騒音は、排気導風室45,
上昇風路62および水平風路65を経て、最終的にダク
ト出口35から放出されることになるので、騒音エネル
ギーが各風路内で減衰するとともに、水平風路65内の
単純な音響特性によって騒音周波数成分が選別され、騒
音低減の効果が高まる利点がある。
【0051】
【実施形態4】図5はこの発明の第4実施形態を示す図
であり、図5(A)は包囲型エンジン発電機の騒音低減
装置の構成を示す概略縦断面図、図5(B)は吸風ダク
トケースを取り外した状態の左側面図、図5(C)は排
風ダクトケースを取り外した状態の右側面図、図5
(D)は図5(A)のD−D線方向横断面図である。ま
た、図6(A)は排風ダクトケース内における一次騒音
マイクと残留騒音マイクの配置の仕方を説明するための
斜視図、図6(B)はその要部拡大図である。
【0052】この第4実施形態においても前記第1〜第
3実施形態と同様に、防音ケース2の内壁、ダクト内壁
には1kHz以上の高周波音が外部に漏れることを防止
する消音材が張り付けられている。このような消音材と
してはグラスウールなどの軽量かつ安価な公知の消音材
が使用される。この実施形態が図3に示す実施形態の包
囲型エンジン発電機と異なる点は以下の通りである。ま
ず第1に、前記第3実施形態では吸風ダクトケース4
0、排風ダクトケース34の両方にANCによる騒音低
減装置を設けたが、この第4実施形態では、排気側にの
みANCによる騒音低減装置を設けた構成となってい
る。
【0053】第2に吸風ダクトケース67の形状を角型
のものから、所定半径の曲面状のものに代え、導風板6
8の下壁68aを吸風ダクトケース67の下壁と兼用し
たものにし、吸風ダクトケース67のダクト入口41よ
り上側の位置に異物混入防止用の金網69を張設した構
成としている。第3に排風ダクトケース71の構成が異
なっている。
【0054】この第4実施形態の排風ダクトケース71
および排風ダクトケース71内部の構成は次の通りであ
る。右側防音壁2bの排出口10を上側から覆うように
排風口72を備えた導風板73を取り付けている。導風
板73は上壁が所定半径の曲面部73aとしたものを採
用している。導風板73の上側には2個の排気側スピー
カ47,47を並んで設けている。また、防音ケース右
壁2bには、上壁71aに所定大きさの開口74を有す
る略長方体椀状の排風ダクトケース71が取り付けら
れ、その開口74を覆うように水平ダクト75が上壁7
1aに取り付けられている。排風ダクトケース71の下
壁71cと右壁71bをつなぐ角部、水平ダクト75の
上壁75aと右壁75bをつなぐ角部はそれぞれ滑らか
な所定半径の曲面部71d,75cとなっている。水平
ダクト75のダクト出口35には異物混入防止用の金網
76が張設されている。
【0055】また、前記第3実施形態では防音ケース2
内に設けられた一次マフラ42に連通して排風ダクトケ
ース34内に二次マフラ43を設け、外部に排気ガスを
放出するように構成したが、この第4実施形態では一次
マフラ42に直接に排気ガス放出管77を連通して外部
排気管78に接続した構成となっており、二次マフラ4
3を排風ダクトケース71内には設けていない。図5に
おいて矢印Hで示したように、導風板73内の排気導風
室79の排風口72から放出された冷却風は導風板73
と排風ダクトケース右壁71bとで構成される排気側上
昇風路81、開口74、水平ダクト75内の水平風路8
2を経て、金網76が張設されたダクト出口35から外
部に放出されることになる。
【0056】また、排気側上昇風路81内には、排風ダ
クトケース下壁71cから上壁71aに至る横断面L字
形の棒状のマイク支持部材83が鉛直方向に固定されて
いる。マイク支持部材83は図6(A)に示すように下
側から一次騒音マイク46、残留騒音マイク48の順に
取り付けられ、各マイク46,48はマイク支持部材8
3に衝撃吸収材84を介して接着剤などによりしっかり
と固定されている。衝撃吸収材84としては各種防振ス
ポンジが例示できる。一次騒音マイク46の配設位置は
導風板73の右壁最下端位置より少し上側の位置になっ
ており、この位置ではスピーカ47から発生された相殺
音は導風板73の曲面部73aにより部分的に遮蔽され
直接には入らないようになっている。これは、曲面部7
3aによる遮蔽効果とともに、冷却風が導風板73を迂
回して排気側上昇風路81を下側から上側に流れている
ので、音が風の流れに逆らって伝わりにくいことも作用
している。
【0057】なお、マイク支持部材83の下端は排風タ
クトケース下壁71cに植設され、マイク支持部材83
の上端は支持板85を介して排風ダクトケース上壁71
aに固定されている。マイク支持部材83の配設位置は
図5(D)において示すように、排気側上昇風路81に
おいて左右対称形となる中央位置に設けられている。こ
の第4実施形態によれば、変形しにくいL字形鋼を使用
した1本のマイク支持部材83にマイク46,48を取
り付けているので個々のマイク46,48が独立して振
動することがなくなり、一次騒音マイク46と残留騒音
マイク48間の音の相関係数を向上させることができ
る。また、衝撃吸収材84を介してマイク支持部材83
に固定しているので、エンジンの振動、排気風によって
生じるマイク支持部材83の振動が一次騒音マイク4
6、残留騒音マイク48に直接的に伝わることを抑制で
き、2つのマイク46,48間の音の相関性を向上させ
ることができる。
【0058】さらに、マイク支持部材83は排気風が流
れる排気側上昇風路81の延在方向Sに沿って配設され
るとともに、排気側上昇風路81において左右対称形と
なる位置に設けられているので、冷却風に乗って流れる
騒音を全領域において偏りなく検出することができ、結
果として騒音低減性能を向上させることができる。ま
た、水平ダクト75を設けることにより、排風ダクトケ
ース71の開口74からそのまま騒音が外部に放出され
る形態よりも騒音のレベルを低減することができる。こ
れは、排気上昇風路81の延在方向と略直交する水平ダ
クト75を設けることにより、主に排気上昇風路81内
で開口74を音波振動の腹とする定常波が発生すること
を防止できるからである。
【0059】この水平ダクト75の構成は必ずしも所定
半径の曲面部75cだけに限定されるものではなく、排
気側上昇風路81の延在方向に対して傾斜した角度を有
する壁面を備えたダクトであればよい。なお、その壁面
の傾斜角度は定常波の抑制効果と、傾斜した壁面に衝突
して排気側上昇風路81に帰ってくる騒音成分量との兼
ね合いによって適宜設定すればよい。
【0060】
【実施形態5】図7(A)は一次騒音マイク、残留騒音
マイクの詳細構成を示す縦断面図、図7(B)は図7
(A)のB−B線横断面図、図8は分解斜視図である。
この包囲型エンジンの低減装置に使用されるマイク94
は、プラスチック製長方体形状の外部ケース87と、外
部ケース87の内側に収容されたスポンジ等の弾性部材
88と、弾性部材88に側面を圧接された状態で外部ケ
ース87の中央部に支持されるマイクユニット89とか
ら構成されている。外部ケース87は長方体椀状の収容
ケース90と収容ケース90の蓋91とから構成され、
収容ケース90の後壁にはマイクユニット89のマイク
コード92が挿通する切欠部93が設けられている。収
容ケース90の前壁90aおよび側壁90bは所定肉厚
(1mm程度)とされ、これらの壁90a,90bには
音波導入口を一切設けてはいない。マイクユニット89
は、前方に指向性を有するマイクを使用する場合は、収
容ケース90の前壁90aおよびマイクユニット89を
収容する位置より前方の外部ケース側壁90bを透過し
た音を検出するようになっている。
【0061】弾性部材88は図8に示すようにマイクユ
ニット89を挿嵌するような穴95を有する略円筒形状
に形成され、その穴95内にマイクユニット89を挿嵌
した状態で収容ケース90に収容され蓋91により固定
される。弾性部材88の厚さは蓋91装着時に、側面か
ら圧接する弾性力を受けるように設定され、その弾性力
によりマイクユニット89を所定位置に保持するように
している。この包囲型エンジン発電機のANCによる騒
音の低減は前述したように吸音材で低減できない500
Hz以下の低周波域の音(腹に響くようなこもり音)を
対象としている。したがって、従来の一般のマイクロホ
ンのように500Hz以下の低周波の音から数kHz以
上の高周波の音までを検出する必要がない。
【0062】この実施形態のマイクによれば、プラスチ
ック面を透過することにより、1kHz以上の音はプラ
ッチックに吸収され、1kHz以下の音だけをマイクユ
ニットにより検出することができる。従来の音波導入口
がある防振型マイクロホンであると排風ダクトケース7
1内を流れる強い冷却ファン風の乱気流によって騒音検
出上の悪影響、例えば、音波導入口があることによる振
動発生、汚染物質の付着等の問題が発生するが、本実施
形態のマイク94であれば、その問題を解決することが
でき、信号のS/N比を向上させることができる。この
ようにマイク94の乱気流対策、マイクの振動対策を行
い、マイク支持部材の配設位置を上記第4実施形態で説
明した適切な配置位置とすることにより、一次騒音マイ
クと残留騒音マイクとの相関性を高めることができる。
【0063】図9(A)は本実施形態の乱気流対策を施
したマイク94を使用し、マイク支持部材83を排気側
上昇風路81の延在方向と平行かつ左右対称形に配設し
た場合における2つのマイク46,48の相関係数を縦
軸に、横軸に周波数を取って示した図、図9(B)は通
常の音波導入口のあるマイクを使用し、マイク支持部材
83を排気側上昇風路81の延在方向と斜め方向に傾け
て配設した場合における2つのマイク46,48の相関
係数と周波数の関係を示した図である。本実施形態に対
応する図9(A)では低減の対象となる500Hz以下
の騒音に対して相関係数が約1.0に近い良好な値とな
っているのに対し、図9(B)に示す従来の構成ではA
NC制御を行っても実際には音をほとんど低減できない
約0.5程度の悪い値となっている。なお、上記マイク
を使用した実験では、内壁に内装される吸音材とANC
制御を組み合わせた本実施形態の構成により、排気口1
0側の騒音を対策がない場合の騒音レベルである85d
Bから対策後は75dBまで低減できることを実機によ
り確認した。
【0064】
【実施形態6】図10はこの発明の第6実施形態を示す
図であり、図10(A)は包囲型エンジン発電機の騒音
低減装置の構成を示す概略縦断面図、図10(B)は吸
風ダクトケースを取り外した状態の左側面図、図10
(C)は排風ダクトケースを取り外した状態の右側面
図、図10(D)は図10(A)のD−D線方向横断面
図である。この第6実施形態が第4実施形態と異なる点
は排風ダクトケース97内の構成のみである。
【0065】この第6実施形態の排風ダクトケース97
は、排風ダクトケース97を大形化して、排風側上昇風
路81の右外側に排風側下降風路98を区画形成し、排
風側下降風路98に臨む排風ダクトケース右壁97bの
下側にダクト出口35を設けている。排風側上昇風路8
1と排風側下降風路98とは垂直に立設された平板状の
区画壁99によって分けられ、区画壁99と排風ダクト
ケース上壁97aとの間の上部空間が排風側上昇風路8
1と排風側下降風路98との連通路となっている。区画
壁99の排風側下降風路98側の面には、図6で説明し
たマイク支持部材83が垂直方向に固定されている。排
気側スピーカ47は一次騒音マイク46と残留騒音マイ
ク48の間位置で排風ダクトケース97の右側壁97b
に固定されている。排風ダクトケース上壁97aと右壁
97bの角部および排風側下降風路98のダクト出口3
5に対向する角部はそれぞれ所定半径の曲面部97c、
曲面部99aになっている。
【0066】排風ダクトケース下壁97dには排風ダク
トケース97を地面から直接に支える支持台100が設
けられ、排風ダクトケース97と防音ケース右壁2bと
は防振材111を介して連結されている。防振材111
は防音ケース右壁2bの全外周にそって配設されている
ので、エンジン3、ラジエータファン20、導風板73
などの振動に対してできるかぎり孤立した排風ダクトケ
ース97となるように構成してある。
【0067】また、この第6実施形態では一次マフラ4
2は防音ケース2の側壁から外部排気管に連通させるよ
うに構成しているので、第4実施形態のような排風ダク
トケース71を貫通する排気ガス放出管77が不要とな
っている。この実施形態によれば、排風ダクトケース9
7を振動上、防音ケース2とは独立した構成にしたの
で、マイク支持部材83に伝わる振動を大幅に低減する
ことができ、マイク46,48間の音の相関性を高める
ことができる。
【0068】また、この構成においても、ダクト出口3
5に対向する排風側下降風路98が曲面部99aとなっ
ているので、定常波の発生を防止でき、前記実施形態と
同様に外部に放出される騒音のレベルを低減することが
できる。また、この実施形態であると、ラジエータファ
ン音の駆動音、ファンの風切り音、エンジン音、導風板
73の振動音などが混在化した騒音が、両風路81,9
8の連通路部分の狭い領域から排風側下降風路98へ放
射されることになり、ANC制御上において有利な構成
となっている。
【0069】
【実施形態7】次に本発明に適用できるANCコントロ
ーラの構成の一例について説明する。図11は上記第1
〜第6実施形態に使用されるANCコントローラの概略
構成を示すブロック図である。図11においてANCコ
ントローラ25は大別すると、加算器117、補償用デ
ジタルフィルタ118、補償用デジタルフィルタ11
9、適応テジタルフィルタ120、LMS制御部121
とから構成されている。一次騒音マイク46から検出さ
れた騒音は、図示しないA/D変換器によりデジタル信
号に変換された後、加算器117に加えられる。加算器
117には補償用デジタルフィルタ118からの出力信
号も加えられており、加算器117はこれらの入力信号
を加算し、その加算した一次騒音信号Xnを補償用デジ
タルフィルタ119および適応デジタルフィルタ120
に出力する。また、適応デジタルフィルタ120の出力
信号Ynが排気側スピーカ47の駆動信号となる。な
お、補償用デジタルフィルタ118は排気側スピーカ4
7と一次騒音マイク46間の電気音響特性<B>を補償
するフィルタであり、補償用デジタルフィルタ119は
排気側スピーカ47と残留騒音マイク48間の電気音響
特性<C>を補償するフィルタである。
【0070】LMS制御部121は、排気側スピーカ4
7から出された相殺音が包囲型エンジンの騒音を低減す
るように、上記参照入力信号Xnと残留騒音マイクから
の残留騒音信号enとに基づいて残留騒音信号enが最小
となるように適応デジタルフィルタ120のフィルタ係
数を更新する。残留騒音信号enが最小となるように、
適応デジタルフィルタ120のフィルタ係数を最適値に
する方法としては、例えば、B.Widrowらが提案
した「Filtered−xLMSアルゴリズム」が周
知である。
【0071】このアルゴリズムでは下記式により適応
デジタルフィルタ120のフィルタ係数を再帰的に更新
する。 Wn+1=Wn+2μen・Xn …… 但し、 Wn:適応デジタルフィルタ係数(W[0],W
[1],…,W[L−1]) Xn:一次騒音信号(X[n],X[n−1],…,X
[n−L]) en:残留騒音信号 n:離散時間 μ:収束係数 L:フィルタ次数 である。
【0072】ここで、図1に示す遮蔽壁14、図3〜図
4における導風板33、図5における導風板73を設け
ることにより、システム同定時に補償用デジタルフィル
タ118の値を求める作業を省略、あるいは簡素化する
ことができ、ANC動作時においては、ANC制御の演
算の中で排気側スピーカ47と一次騒音マイク46との
間のハウリング補正を行うことを不要、あるいは軽減化
でき、LMS制御部121における演算量を減らすこと
ができるのである。この発明は上記実施形態に限定され
るものではなく、この発明の要旨を変更しない範囲内に
おいて種々の設計変更を施すことが可能である。以下、
そのような実施形態を説明する。
【0073】(1)前記第3実施形態では、防音ケース
2の回りに吸風ダクトケース40、排風ダクトケース3
4の両方を採用する構成を示したが、いずれか一方のみ
ANCによる騒音低減を行うこともできる。例えば、A
NCによる排気側の騒音対策のみを行う場合は、吸風ダ
クトケース40および吸気側の騒音低減装置を省略し
て、防音ケース2の吸気口21に直接金網を張設して、
その吸気口21から外気を吸入すればよい。吸気口から
外気を取り入れて排気口から排気する構成では、エンジ
ンやファンの風切り音は風の流れに乗るので、排気口の
方が吸気口よりも大きい。したがって、排気口側にのみ
ANCによる騒音低減装置を設ける構成でも、充分な消
音効果を達成することができる。
【0074】(2)前記第3実施形態では包囲体の例と
して、騒音源としてのエンジン3,発電機4を収容する
防音ケース2を例に取ったが、包囲体は必ずしもエンジ
ン3,発電機4を完全に収容するものに限らず、防音壁
などでエンジン3,発電機4の一部の領域を囲む部材で
もよい。例えば、エンジン3,発電機4の防音ケース2
の回りを区画壁で所定領域覆い、その外側にANCによ
る消音ダクト部を形成し、それらの消音ダクトを囲むよ
うに消音ケースを設けてもよい。 (3)前記マイク支持部材83の形状は断面L字形のみ
ならず、角筒鋼材、コ字形鋼材、H形鋼材などの振動に
よる形状変形がすくないものが適宜使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る包囲型エンジンの騒音低減装置の
一実施形態としての包囲型エンジン発電機の騒音低減装
置の構成を示す図であり、図1(A)は縦断面図、図1
(B)はダクトの平面図である。
【図2】本発明の第2実施形態を示すダクトの構成を示
す図であり、図2(A)は縦断面図、図2(B)はダク
ト出口方向から見た図である。
【図3】本発明の第3実施形態を示す図であり、図3
(A)は包囲型エンジン発電機の騒音低減装置の構成を
示す概略縦断面図、図3(B)は吸風ダクトケースを取
り外した状態の左側面図、図3(C)は排風ダクトケー
スを取り外した状態の右側面図である。
【図4】第3実施形態の変形例を示す概略縦断面図であ
る。
【図5】図5はこの発明の第4実施形態を示す図であ
り、図5(A)は包囲型エンジン発電機の騒音低減装置
の構成を示す概略縦断面図、図5(B)は吸風ダクトケ
ースを取り外した状態の左側面図、図5(C)は排風ダ
クトケースを取り外した状態の右側面図、図5(D)は
図5(A)のD−D線方向横断面図である。
【図6】図6(A)は排風ダクトケース内における一次
騒音マイクと残留騒音マイクの配置の仕方を説明するた
めの斜視図、図6(B)はその要部拡大図である。
【図7】図7(A)は一次騒音マイク、残留騒音マイク
の詳細構成を示す縦断面図、図7(B)は図7(A)の
B−B線横断面図である。
【図8】図8は本実施形態に係るマイクの分解斜視図で
ある。
【図9】図9(A)は本実施形態における相関係数と周
波数の関係を示した図、図9(B)は比較例の相関係数
と周波数の関係を示した図である。
【図10】図10はこの発明の第6実施形態を示す図で
あり、図10(A)は包囲型エンジン発電機の騒音低減
装置の構成を示す概略縦断面図、図10(B)は吸風ダ
クトケースを取り外した状態の左側面図、図10(C)
は排風ダクトケースを取り外した状態の右側面図、図1
0(D)は図10(A)のD−D線方向横断面図であ
る。
【図11】図11は第1〜第6実施形態に使用されるA
NCコントローラの概略構成を示すブロック図である。
【図12】従来の騒音制御装置の一例を示すブロック図
である。
【図13】包囲型エンジンの騒音スペクトル特性の一例
を示す図である。
【符号の説明】
2…防音ケース、3…エンジン、10…排気口、13…
ダクト、13a…ダクト出口、14…遮蔽壁、16…ス
ピーカ、17…下部ダクト室、18…一次騒音マイク、
19…残留騒音マイク、21…吸気口、25…ANCコ
ントローラ、33…導風板、34…排風ダクトケース、
35…ダクト出口、38…導風板、40…吸風ダクトケ
ース、41…ダクト入口、45…排気導風室、46…排
気側一次騒音マイク、47…排気側スピーカ、48…排
気側残留騒音マイク、50…吸気導風室、51…吸気側
一次騒音マイク、52…吸気側スピーカ、53…吸気側
残留騒音マイク、71…排風ダクトケース、73…導風
板、75…水平ダクト、81…排気側上昇風路、83…
マイク支持部材、97…排風ダクトケース、98…排気
側下降風路、111…防振材。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 包囲体(2)内にエンジン(3)を収容
    し、包囲体(2)の所定箇所に少なくとも吸気口(2
    1)と排気口(10)を設け、吸気口(21)から外気
    を取り入れて排気口(10)から排気する包囲型エンジ
    ンの騒音を低減する騒音低減装置であり、吸気口(2
    1)あるいは排気口(10)に連通するダクト部(1
    3)(34)(40)が包囲体(2)周囲に少なくとも
    1つ形成され、所定位置の騒音を検出する一次騒音検出
    手段(18)(46)(51)と、ダクト部(13)
    (34)(40)のダクト口(13a)(35)(4
    1)の近くに設けられた残留騒音検出手段(19)(4
    8)(53)と、ダクト部(13)(34)(40)内
    に配設された相殺音発生手段(16)(47)(52)
    と、一次騒音信号、および残留騒音信号に基づいてダク
    ト口(13a)(35)(41)における騒音を打ち消
    す相殺音を発生させるように相殺音発生手段(16)
    (47)(52)を駆動するANC制御手段(25)
    と、相殺音発生手段(16)(47)(52)と一次騒
    音検出手段(18)(46)(51)とを空間的に区画
    する遮蔽壁(14)(33)(38)とを備えているこ
    とを特徴とする包囲型エンジンの騒音低減装置。
  2. 【請求項2】 遮蔽壁(14)(33)(38)がダク
    ト部(13)(34)(40)内で吸気口(21)ある
    いは排気口(10)を覆うように配設されており、遮蔽
    壁(14)(33)(38)と、吸気口(21)あるい
    は排気口(10)とによって区画された空間(17)
    (45)(50)内に一次騒音検出手段(18)(4
    6)(51)を配設した請求項1に記載の包囲型エンジ
    ンの騒音低減装置。
  3. 【請求項3】 指向性を備えた相殺音発生手段(16)
    (47)(52)を使用する請求項1に記載の包囲型エ
    ンジンの騒音低減装置。
  4. 【請求項4】 包囲体(2)内にエンジン(3)を収容
    し、包囲体(2)の所定箇所に少なくとも吸気口(2
    1)と排気口(10)を設け、吸気口(21)から外気
    を取り入れて排気口(10)から排気する包囲型エンジ
    ンの騒音を低減するために、少なくとも排気口(10)
    に連通する排気側ダクト(71,75)(97)が包囲
    体(2)周囲に形成され、排気口(10)に近い騒音を
    検出する一次騒音検出マイク(46)と、排気側ダクト
    (71,75)(97)のダクト口(35)に近い騒音
    を検出する残留騒音検出マイク(48)と、排気側ダク
    ト(71,75)(97)内に配設された相殺音発生手
    段(47)と、一次騒音信号および残留騒音信号に基づ
    いてダクト口(35)における騒音を打ち消す相殺音を
    発生させるように相殺音発生手段(47)を駆動するA
    NC制御手段(25)とを備え、 排気側ダクト(71,75)(97)内のダクト内風路
    (81)(98)の延在方向と平行に棒状支持部材(8
    3)を固設し、棒状支持部材(83)の排気口(10)
    側に一次騒音検出手段(46)を取り付け、棒状支持部
    材(83)のダクト口(35)側に残留騒音検出手段
    (48)を取り付け、ダクト内風路(81)(98)の
    所定位置に相殺音発生手段(47)を配設したことを特
    徴とする包囲型エンジンの騒音低減装置。
  5. 【請求項5】 排気口(10)を遮蔽壁(73)で覆う
    とともに、排気口(10)を出た冷却風が遮蔽壁(7
    3)を迂回してダクト内風路(81)に流れるように構
    成し、排気口(10)から出た冷却風が直接に一次騒音
    検出手段(46)に吹き付けないように遮蔽壁(73)
    の形状、および相殺音発生手段(47)の配置を設定し
    た請求項4に記載の包囲型エンジンの騒音低減装置。
  6. 【請求項6】 ダクト内風路(81)(98)の延在方
    向に直交する断面において、棒状支持部材(83)の固
    設位置が左右対称位置となるように配設されている請求
    項4に記載の包囲型エンジンの騒音低減装置。
  7. 【請求項7】 排気側ダクト(97)が包囲体(2)と
    防振部材(111)によって振動的に隔離されている請
    求項4ないし請求項6のいずれかに記載の包囲型エンジ
    ンの騒音低減装置。
JP7334393A 1994-12-27 1995-12-22 包囲型エンジンの騒音低減装置 Pending JPH08232677A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7334393A JPH08232677A (ja) 1994-12-27 1995-12-22 包囲型エンジンの騒音低減装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32417894A JP3295260B2 (ja) 1994-12-27 1994-12-27 ディーゼルエンジンの渦室式燃焼室
JP6-324178 1994-12-27
JP7334393A JPH08232677A (ja) 1994-12-27 1995-12-22 包囲型エンジンの騒音低減装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08232677A true JPH08232677A (ja) 1996-09-10

Family

ID=26571409

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7334393A Pending JPH08232677A (ja) 1994-12-27 1995-12-22 包囲型エンジンの騒音低減装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08232677A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012002097A (ja) * 2010-06-15 2012-01-05 Aisin Seiki Co Ltd 屋外設置型発電装置
JP2014118904A (ja) * 2012-12-18 2014-06-30 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd 可搬式エンジン発電機
CN105864583A (zh) * 2015-01-23 2016-08-17 上海豪顿动力设备有限公司 一种发电机组的静音结构
KR102107665B1 (ko) * 2018-11-19 2020-05-07 삼성물산 주식회사 능동 소음 제어 방음 장치
CN112049709A (zh) * 2020-08-28 2020-12-08 吉林大学 一种汽车发动机智能消声装置及其方法
WO2021153602A1 (ja) * 2020-01-27 2021-08-05 三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社 発電設備

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012002097A (ja) * 2010-06-15 2012-01-05 Aisin Seiki Co Ltd 屋外設置型発電装置
JP2014118904A (ja) * 2012-12-18 2014-06-30 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd 可搬式エンジン発電機
CN105864583A (zh) * 2015-01-23 2016-08-17 上海豪顿动力设备有限公司 一种发电机组的静音结构
KR102107665B1 (ko) * 2018-11-19 2020-05-07 삼성물산 주식회사 능동 소음 제어 방음 장치
WO2021153602A1 (ja) * 2020-01-27 2021-08-05 三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社 発電設備
CN112049709A (zh) * 2020-08-28 2020-12-08 吉林大学 一种汽车发动机智能消声装置及其方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5693918A (en) Active exhaust silencer
CA2200559C (en) High volume, high performance, ultra quiet vacuum cleaner
US20040194776A1 (en) Method for reducing noise of a cooking hood and a cooking hood based on such method
EP0373188A4 (en) Active sound attenuation system for engine exhaust systems and the like
JPH1039878A (ja) 包囲型エンジンの騒音低減装置
JPH08232677A (ja) 包囲型エンジンの騒音低減装置
JP3250001B2 (ja) 包囲型エンジンの騒音低減装置
JPH0984225A (ja) 電気機器収納盤
JPH06117399A (ja) 噴流送風機の消音装置
JP2006118422A (ja) 電子機器内のファン音低減装置
JPH10266870A (ja) 包囲型エンジンの騒音低減装置
JP4561429B2 (ja) 吸気系発生音伝播構造
JPH09177533A (ja) 包囲型エンジンの騒音低減装置
JP3323386B2 (ja) 包囲型エンジンの騒音低減装置
JPH08177455A (ja) 包囲型エンジンの騒音低減装置
JPH0944167A (ja) アクティブ消音装置
JPH1039877A (ja) 包囲型エンジンの騒音低減装置
JPH08335087A (ja) 包囲型エンジンの騒音低減装置
JPH09195791A (ja) 包囲型エンジンの騒音低減装置
JPH08338225A (ja) 包囲型エンジンの騒音低減装置
JPH09319376A (ja) 包囲型エンジン作業機
JPH1011069A (ja) 騒音低減装置
JPH09195790A (ja) 包囲型エンジンの騒音低減装置
JP3148983B2 (ja) 熱交換の必要な騒音源に有効な電子消音装置
JPH0869290A (ja) 騒音制御装置